JP2001304933A - 熱式流量センサおよびその製造方法 - Google Patents

熱式流量センサおよびその製造方法

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JP2001304933A
JP2001304933A JP2000122984A JP2000122984A JP2001304933A JP 2001304933 A JP2001304933 A JP 2001304933A JP 2000122984 A JP2000122984 A JP 2000122984A JP 2000122984 A JP2000122984 A JP 2000122984A JP 2001304933 A JP2001304933 A JP 2001304933A
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flow sensor
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Hironao Yamaguchi
宏尚 山口
Masahiro Yamamoto
昌弘 山本
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気流の乱れが発生しがたい、流量測定誤差の
少ない適正な精密計測が可能な熱式流量センサおよびそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 支持体8の脚部18の凹溝底面191と
フレーム素子11の反ダイヤフラム13側の面との間に
多数のビーズ21および接着剤22とを備える。このた
め、凹溝底面191にフレーム素子11を嵌合し、押し
合わせると、ビーズ21の外径が、脚部18の底面19
1とフレーム素子11の合わせ面とを平行に位置決めし
接合するので、支持体8の外面とフレーム素子11の傾
き角が発生するのを防止する。このため、この熱式流量
センサ15による流体の計測時、センサ近傍に流れの乱
れが発生し難い構成であるから、流量計測が精密に行え
る。量産した場合、均一な精度の高い熱式流量センサを
製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレート状の熱式
流量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの吸入空気量を測定する熱式流
量センサにおいては、吸入空気量の高精度な計測が要求
される。この要求を満たすと、エンジンの高出力および
燃料消費量の低減を目的としたエンジンの精密制御を行
える。
【0003】従来の熱式流量センサとしては、単結晶シ
リコンからなるフレーム上に厚さ数μmのダイヤフラム
をマイクロマシン技術により形成し、そのダイヤフラム
の一方の面側に空間を形成し他方の面上に加熱抵抗体を
配置することにより、熱容量を低減させ高応答性を実現
するセンサが公知になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような熱式流量セ
ンサをエンジンの吸気管内に搭載する場合、あらかじめ
熱式流量センサを支持体に取付け、この支持体を吸気管
に取り付ける。
【0005】この熱式流量センサを構成する加熱抵抗体
から放出される熱量の変化により吸入空気量を測定す
る。したがって、ダイヤフラムの近傍を通る空気流の乱
れが生ずると、この乱れによって計測誤差を生じやすい
ため、ダイヤフラム上に加熱抵抗体を配置するときには
ダイヤフラム表面をできるだけ支持体の表面と同一面に
なるように支持体の凹溝内部にダイヤフラムを接着する
ことが重要である。
【0006】支持体の凹溝の底面に接着剤を塗布し、こ
の塗布された接着剤上にセンサを組み付ける場合、その
接着剤の塗布量、フレーム素子の押さえ位置、フレーム
素子を接着剤に載せるときの荷重などが不均一である
と、支持体の取付面に傾いた状態でフレーム素子が取付
けられたり、支持体表面とフレーム素子取付面との間に
段差が生じることがある。
【0007】支持体とフレーム素子との間に相対的に傾
きや相対段差が生じた熱式流量センサでは、吸気管内の
吸入空気量を測定するときに空気流れの乱れが発生し、
吸入空気量の計測誤差を発生する。このような計測誤差
が生ずると、エンジンの精密制御は困難になるし、エン
ジンの高出力化ならびに低燃費化に妨げとなる。
【0008】本発明の目的は、支持体に取付けられる加
熱抵抗体の位置決めを精度良く行えるようにした熱式流
量センサおよびその製造方法を提供することにある。本
発明の別な目的は、空気流の乱れの発生しがたい、流量
測定誤差の少ない適正な精密計測が可能な熱式流量セン
サおよびその製造方法を提供することにある。本発明の
別の目的は、エンジンの精密制御を可能にする熱式流量
センサおよびその製造方法を提供することある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
熱式流量センサによると、支持体の凹溝底面と前記フレ
ーム素子の反ダイヤフラム側の面との間に設けられる多
数の球状体および接着剤とを備えるため、支持体の凹溝
にフレーム素子を嵌合し、押し合わせると、球状体の外
径が、支持体の底面とフレーム素子の合わせ面とを平行
に位置決めし、この位置決めされた支持体とフレーム素
子とを接着剤で接合するので、支持体の外面とフレーム
素子の傾き角が発生するのを防止する。このため、この
熱式流量センサによる流体の計測時、センサ近傍に流れ
の乱れが発生し難い構成であるから、流量計測が精密に
行えるという効果がある。量産した場合、均一な精度の
高い熱式流量センサを製造することができる。
【0010】本発明の請求項2記載の熱式流量センサに
よると、支持体の凹溝が形成される側の外面と前記フレ
ーム素子の外側の面とがほぼ均一な高さ位置に形成され
るため、加熱抵抗体の近傍を流れる気流の乱れが発生し
がたいので、流量測定誤差の少ない適正な精密計測が可
能になる。
【0011】本発明の請求項3記載の熱式流量センサの
製造方法によると、支持体の凹溝の底面に前記球状体お
よび接着剤が塗布された状態でフレーム素子を嵌合する
工程とを含むため、凹溝の底面とフレーム素子の合わせ
面との間隔が球状体の外径で決まる。そのため、支持体
の底面とフレーム素子の合わせ面とを平行に容易に設定
することができる。接着剤の塗付状況の影響を受けがた
いので、計測誤差の発生しにくい均一かつ良質な熱式流
量センサを量産することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するための複数の実施例について図面に基づいて説明す
る。
【0013】図2、図3に示すように、エンジンの吸気
管10の取付孔9に金属または樹脂からなる支持体8が
取付けられている。この支持体8の脚部18が吸気管1
0の吸気通路の中央に向けて張り出している。この脚部
18の先端側の一面側に矩形状の凹溝19が形成されて
いる。この凹溝19の内部に熱式流量センサ15の加熱
抵抗体14を取付けるフレーム素子11が取付けられて
いる。
【0014】図1に示すように、フレーム素子11は、
凹溝19の形状に対応する薄板状で、凹溝19の底面1
91に球状体としてのビーズ21と接着剤22とが塗布
された状態でこのビーズ21および接着剤22の上に貼
り付けられている。この凹溝19の内部にフレーム素子
11が嵌合する。
【0015】フレーム素子11は、単結晶シリコンから
なり、その厚みが、凹溝19の深さよりビーズ21の直
径を引いた長さとほぼ同等になる厚さに設定されてい
る。フレーム素子11は、その形状が矩形状の凹溝19
の形に適合するようにその凹溝空間部内にはまる大きさ
になるように設定されている。
【0016】ビーズ21は、球状の剛体で、塗付前に接
着剤と混合され、接着剤と共に凹溝19の底面191に
塗付される。接着剤に熱硬化性材料を使用したときはフ
レーム素子11を貼り付けた後加熱する。
【0017】図4に示すように、膜状のダイヤフラム1
3は、絶縁材からなり、薄板状のフレーム素子11の一
方側の面に接合されている。ダイヤフラム13の外側面
に加熱抵抗体14が形成され、この加熱抵抗体14を被
覆する保護膜17が形成されている。ここで、フレーム
素子11の厚さは例えば400μm、ダイヤフラム13
および保護膜17の両者を併せた厚みが1〜2μmであ
る。加熱抵抗体14は、フレーム素子11の孔12の空
間の反対側のダイヤフラム13の外側面に形成されてい
る。これは、センサ作動時、発熱し易い加熱抵抗体14
の熱がダイヤフラム13を通して空間の孔12の側に放
熱しにくく、反対側での空気の流れのみで放熱させるた
めである。少なくとも一つの加熱抵抗体14は、リード
16に接続されており、このリード16は、支持体8の
内部の制御回路24、あるいは制御回路24に接続され
たリードに接続されている。また必要に応じて、温度検
出用の感温抵抗体26を設けて同様に接続しても良い。
【0018】図1に示すように、製造時に脚部18の凹
溝19の底面191にビーズ21および接着剤22が塗
布された状態でフレーム素子11を嵌合するため、凹溝
の底面とフレーム素子の合わせ面との間隔が球状体の外
径で決まる。そのため、支持体8の底面191とフレー
ム素子11の合わせ面とを平行に容易に設定することが
できる。支持体8の外面F1とフレーム素子11の外側
の面F2とがほぼ均一な高さ位置に形成されるため、加
熱抵抗体14の近傍を流れる気流の乱れが発生しがたい
ので、流量測定誤差の少ない適正な精密計測が可能にな
る。
【0019】次に、熱式流量センサの組付方法について
説明する。単結晶シリコンからなるフレーム素子11に
あらかじめダイヤフラム13、加熱抵抗体14、保護膜
17等を形成したセンサエレメント25を形成する。
【0020】一方、支持体18の脚部18に矩形状の凹
溝19を形成する。そして、この凹溝19の底面191
に、あらかじめ接着剤22とビーズ21とを混ぜ合わせ
た状態の塗布剤を塗布する。この塗布された接着剤22
とビーズ21の上にセンサエレメント25を貼り付け
る。このとき、接着剤22の厚さは、ビーズ21のほぼ
ビーズ径で決定される。このビーズ径は、例えば100
μmとすると、誤差プラスマイナス数10μmで製作可
能である。したがって、接着剤厚さ誤差をプラスマイナ
ス数10μm程度以下に抑えられる。したがって、フレ
ーム素子11の脚部18への取付傾き角誤差は低減され
るし、ダイヤフラム13の外側面の傾きもほとんど解消
される。次にリード16で電気的に接続する。この熱式
流量センサ15を取付けた支持体8の脚部18を吸気管
10の取付孔9から挿入し、図2および図3に示すよう
に取り付ける。
【0021】したがって、本実施例によると、熱式流量
センサ15によって吸気管10の内部を流れる吸入空気
量を計測をすると、図1に示すように、支持体8の脚部
18の表面F1とフレーム素子11の表面F2とがほぼ
同一面になるので、この熱式流量センサ15の近傍を通
る空気流の乱れの発生が低減される。これにより、吸入
空気量の計測の精度が向上し、安定した計測が行える。
計測誤差への影響をかなり低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるセンサ部を示す模式的断
面図である。
【図2】本発明の熱式流量センサをエンジンの吸気管に
取付けた状態を示す模式的縦断面図である。
【図3】本発明の実施例による熱式流量センサをエンジ
ンの吸気管に取付けた状態を示す模式的横断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例によるフレーム素子、ダイヤフ
ラムおよび加熱抵抗体の位置関係を示す部分模式的断面
図である。
【符号の説明】 8 支持体 9 取付孔 10 吸気管 11 フレーム素子 13 ダイヤフラム 14 加熱抵抗体 15 熱式流量センサ 16 リード 17 保護膜 18 脚部(支持体) 19 凹部 21 ビーズ 22 接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状に形成され、板厚方向に開けられ
    る孔を有するフレーム素子と、 このフレーム素子の一方側の面上に前記孔を覆うように
    形成される絶縁材料からなる膜状のダイヤフラムと、 このダイヤフラムの反フレーム素子側の面上でかつ前記
    孔に相当する位置に設けられる加熱抵抗体と、 前記フレーム素子を収容するための凹溝を有する支持体
    と、 前記支持体の凹溝底面と前記フレーム素子の反ダイヤフ
    ラム側の面との間に設けられる多数の球状体および接着
    剤とを備えたことを特徴とする熱式流量センサ。
  2. 【請求項2】 前記支持体の凹溝が形成される側の外面
    と前記フレーム素子の外側の面とがほぼ均一な高さ位置
    に形成されることを特徴とする請求項1記載の熱式流量
    センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の熱式流量セン
    サの製造方法であって、 前記支持体の凹溝の底面と、フレーム素子に加熱抵抗体
    が設けられている面の反対側の面との少なくとも一方に
    球状体および接着剤を塗布する工程と、 この凹溝の底面に前記球状体および接着剤が塗布された
    状態でフレーム素子を嵌合する工程とを含むことを特徴
    とする請求項1または2記載の熱式流量センサの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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