JP2002318148A - フローセンサ - Google Patents
フローセンサInfo
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Abstract
和または遮断し、精度の高い測定を可能にする。 【解決手段】 ケース3内に金属製の台座4とリードピ
ン5を封着用ガラス2によって封着する。台座4の流量
検出素子7が固着される固着面に流路用溝17を形成す
る。
Description
流速を計測する熱式のフローセンサに関し、特に流量検
出素子の取付構造に関する。
ーセンサとしては、従来から種々提案されている(例:
特開平4−295724号公報、特公平6−25684
号公報、特開平8−146026号公報等)。
備えたチップ状の流量検出素子を台座の固着面に固着す
ることによりセンサを構成したものが一般的であり、計
測する流体の流れに対して水平になるように設置されて
使用される。水平な状態での設置、使用は、流量検出素
子の近傍に渦が発生するのを防止するためである(渦が
発生すると測定精度が低下する)。
材料、例えばガラス、セラミックス等が用いられる。ま
た、台座をケース内に封着用ガラスによって封止するタ
イプのセンサにおいては、封着用ガラスより融点の高い
材料であることが要求されることから、金属製の台座が
用いられる。また、これによって流量検出素子の水平設
置が確保される。金属製台座の材料としては、熱膨張係
数がガラス、セラミックスに近いコバール(Fe54
%、Ni29%、Co17%の合金)が通常用いられ
る。
け方法としては、通常素子を固着面に密接し接着剤によ
って固着している。このとき、接着剤が流量検出素子の
表面に付着すると素子の不良となる。また、接着の良否
とは関係なく外部環境の温度が変化すると、台座と流量
検出素子の熱膨張係数の相違により流量検出素子のコー
ナー部に応力が生じるため、素子自体が破損したり電気
的特性が劣化する。
方法の一つとして、接着剤の付着防止については例えば
実開平5−18029号公報に記載された取付構造が、
また応力集中の防止については例えば実開平5−180
30号公報に記載された取付構造が知られている。すな
わち、実開平5−18029号公報に記載された取付構
造は、半導体ベアーチップ等の部品の固着エリアに突部
を設け、この突部の上面を前記部品の固着面とするとと
もに、突部の上面の形状を前記部品の固着面と略同一に
し、この突部の上面に部品を接着剤によって固着するよ
うしたものである。このような取付構造によれば、突部
と部品との間から流れ出た接着剤が突部の側面に沿って
流下するため、部品の表面への付着を防止することがで
きる利点がある。
記載された取付構造は、半導体ベアーチップ等の部品と
の固着面を前記部品のコーナー部を避けた形状にし、部
品を固着面に固着するようにしたものである。つまり、
固着面を部品より小さく形成して部品のコーナー部を固
着面に固着しないようにしたものである。このような取
付構造によれば、外部環境の温度が変化したとき熱膨張
係数の相違により部品に生じる応力が分散され、コーナ
ー部への応力集中を防止することができる利点がある。
は、台座の固着面を部品と略同じかこれより若干小さい
平坦面に形成し、この固着面に部品を密接して接着剤に
より固着していた。しかし、このような取付構造では、
固着面と部品との接合面積が大きいため、台座からの熱
的影響を受け易く、高精度な測定ができないという問題
があった。すなわち、外部環境の温度変化に伴って台座
の温度が変化すると、熱伝導により流量検出素子の温度
も変化して流体の実際の温度と異なり、その結果とし
て、温度検出手段の抵抗値が流量検出素子自体の温度変
化に伴って変化してしまい、流量計測値に誤差が生じる
ことがある。
めになされたもので、その目的とするところは、比較的
簡単な構造で台座からの熱の影響を緩和または遮断し、
精度の高い測定を可能にしたフローセンサを提供するこ
とにある。
に本発明は、流体の温度を検出する温度検出手段が設け
られた流量検出素子と、この流量検出素子が装着される
台座とを備えたフローセンサにおいて、前記台座の前記
流量検出素子が固着される固着面に流路用溝を前記流体
の流れ方向に沿って設けたものである。
出素子との接触面積を少なくする。したがって、外部環
境の温度変化により台座の温度が変化しても、流量検出
素子への熱的影響を軽減することができる。また、流路
用溝の形成により流量検出素子の下面も流体に接触する
ことになるので、瞬時の温度変化にも対応できる。
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るフ
ローセンサの一実施の形態を示す外観斜視図、図2は同
フローセンサの断面図、図3は流量検出素子の斜視図で
ある。
フローセンサは、封着用ガラス2によってケース3内に
封着された金属製の台座4および複数本のリードピン5
と、台座4の上面に固着された流量検出素子7等で構成
されている。
属、例えばコバール等によって両端が開放する筒体に形
成され、基端部外周面に突起9付きのフランジ10が一
体に設けられ、このフランジ10が流体11が流れる配
管12の内壁にシール部材13を介して密接され、ね
じ、接着剤、溶接等によって固定されている。
ミックスに近い金属、具体的にはコバールによって細長
い角棒状に形成されてケース3の中央に軸線を略一致さ
せて配設され、上端部が前記封着用ガラス2を貫通して
ケース3の上方に突出し、下端部が同じく封着用ガラス
2を貫通してケース3の下方に突出し、さらに前記配管
12に設けた孔14より配管12の外部に突出してい
る。台座4の上面には、流体11の流入、通過を可能に
する流路用溝17が形成され、未加工部分が突起18を
構成している。
部を未加工部分として残し各辺の中央に開放するように
十字状に形成された溝からなり、四隅の未加工部分が四
角柱からなる前記突起18を構成している。このような
流路用溝17と突起18は、研削加工によって容易に形
成することができる。各突起18の上面は、前記流量検
出素子7の固着面18aを構成している。突起18の固
着面18aは全て同一高さで、かつ台座4の軸線に対し
て略垂直な平坦面に形成され、前記流量検出素子7の下
面隅角部が載置され、接着剤によって固着される。
しては、図3に示した十字状の溝17に限らず、図4に
示すように流体11の流れ方向と平行な直線状の溝20
であってもよい。すなわち、図4に示す直線状の流路用
溝20は、台座4の一方の対角線上の角部に開放するよ
うに形成した溝で、流体11の流れ方向と直交する対角
線上の角部に未加工部分をそれぞれ残し、これらの未加
工部分を流量検出素子7が設置される突起18としてい
る。
辺のうち流体11の流れ方向と直交する2つの辺の中央
に開放するように形成した直線状の溝であってもよい。
して設けられ、上端が前記流量検出素子7にボンディン
グワイヤ25によって電気的に接続され、下端部が前記
配管12の外部に突出している。
面4aに載置され接着剤によって固着されるシリコン基
板26を有している。シリコン基板26は、1辺の長さ
が1.7mm程度、厚さが0.5mm程度の正方形のチ
ップ状に形成され、上面中央部に多数の開口部27aを
有するダイアフラム27が形成されている。ダイアフラ
ム27の下方は、異方性エッチングによって図示しない
空間部が形成されており、前記開口部27aを介して流
体11の流通を可能にしている。なお、このような空間
部の形成は、特公平6−25684号公報に開示されて
おり、従来公知である。
温度検出手段30を構成する1つの発熱体(抵抗ヒー
タ)31と、2つの温度センサ32A,32Bが周知の
薄膜成形技術によって形成されている。さらに、シリコ
ン基板26の上面外周部には、複数の電極パッド33と
配線用金属薄膜34が薄膜成形技術により前記発熱体3
1、温度センサ32A,32Bの形成と同時に形成され
ている。例えば、白金等の材料をシリコン基板26の表
面に形成した電気絶縁膜の表面に蒸着し、所定のパター
ンにエッチングすることにより形成され、発熱体31と
温度センサ32A,32Bが電極パッド33に配線用金
属薄膜34を介してそれぞれ電気的に接続されている。
また、各電極パッド33は、前記リードピン5にボンデ
ィングワイヤ25を介して電気的に接続されている。
発熱体31を挟んで流体11の上流側と下流側にそれぞ
れ配列されている。発熱体31のパターン幅は10〜1
5μm、温度センサ32A,32Bのパターン幅は5〜
10μmである。
センサ1は、配管12内に流量検出素子7の上面が流体
11の流れ方向(矢印方向)と平行になるように取付け
られる。また、取付けに際しては、流体11の流れを乱
さないようにするために流路用溝17または20が流体
11の流れ方向と一致するように取付ける。図3に示し
た十字状の流路用溝17の場合は、流量検出素子7の2
つの対角線のうちのいずれか一方が流体11の流れ方向
と平行になるように、言い換えれば流路用溝17が流体
11の流れ方向に対して略45°の角度で交差するよう
に、配管12内に取付けることが望ましい。
おいて、通電によって発熱体31を周囲温度よりもある
一定の高い温度に加熱した状態で流体11を図3の矢印
方向に流すと、発熱体31の上流側温度センサ32Aと
下流側温度センサ32Bの間に温度差が生じるので、図
5に示すようなブリッジ回路によってその電圧差または
抵抗値差を検出することにより、流体11の流速または
流量を計測する。
サ32A,32Bを含むブリッジ回路を用いて電圧出力
を供給するものである。この場合、2つの温度センサ3
2A,32Bを用いているので、流体11の流れの方向
を検出することができる利点がある。なお、R1 ,R2
は抵抗、OPはオペアンプである。
れば、金属製の台座4の上面に流路用溝17(または2
0)を形成しているので、台座4と流量検出素子7の接
触面積を小さくすることができる。したがって、外部環
境の温度変化に伴い台座4の温度が変化しても、流量検
出素子7に対する熱的影響を軽減することができ、精度
の高い流量測定を行うことができる。また、流量検出素
子7は、上面のみならず下面も流体11に接しているの
で、流体11の温度が急激に変化したときでも、これに
追従して速やかに流体11の温度と等しくなり、より一
層精度の高い測定を行うことができる。
熱体31から出た熱による流体11の空間的温度分布に
流れによって偏りを生じさせ、これを温度センサ32
A,32Bで検出する傍熱型のセンサを示したが、これ
に限らず流体11により発熱体31の熱が奪われること
による電力の変化や抵抗の変化を検出し、流量または流
速を検出する自己発熱型のセンサを用いてもよい。ま
た、温度センサは2つに限らず、1つであってもよい。
要するに、流量検出素子7としては、流量または流速を
計測し得るものであれば何でもよい。
センサによれば、流量検出素子に対する台座からの熱的
影響を軽減することができるので、測定精度を向上させ
ることができる。また、流量検出素子と流体との接触面
積が増大するため、瞬時の流体の温度変化にも対応で
き、一層精度の高い測定を行うことができる。
示す外観斜視図である。
る。
…台座、5…リードピン、7…流量検出素子、11…流
体、17…流路用溝、18…突起、20…流路用溝、3
0…温度検出手段、31…発熱体、32A,32B…温
度センサ。
Claims (1)
- 【請求項1】 流体の温度を検出する温度検出手段が設
けられた流量検出素子と、この流量検出素子が装着され
る台座とを備えたフローセンサにおいて、 前記台座の前記流量検出素子が固着される固着面に流路
用溝を前記流体の流れ方向に沿って設けたことを特徴と
するフローセンサ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001124030A JP3766289B2 (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | フローセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013064716A (ja) * | 2011-08-26 | 2013-04-11 | Denso Corp | 空気流量測定装置 |
-
2001
- 2001-04-23 JP JP2001124030A patent/JP3766289B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9027413B2 (en) | 2011-08-26 | 2015-05-12 | Denso Corporation | Airflow measuring device |
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