JP2013063817A - シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿排出部材によって排出される原稿が、排出方向とは反対方向に滑り落ちて端壁に衝突したときに生じる衝撃音の音量を低減する。
【解決手段】搬送経路を搬送される原稿Dが原稿排出部材28によって原稿積載トレイ30上に排出されると、原稿Dは原稿積載トレイ30の原稿積載部31上を排出方向とは反対方向に滑り落ちる。原稿積載トレイ30には、シートが滑り落ちる方向の下流側に端壁32が設けられており、端壁32には、原稿Dにおける滑り落ちる方向に位置する端縁の1か所が当接する当接用突条32kが上下方向に沿って設けられている。当接用突条32kは、当接した原稿Dが、原稿積載部31上において当接用突条32kとの当接位置を中心として旋回するように、シートの排出方向とは直交する幅方向の中央部よりも一方の側縁に近接した位置に設けられている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シート排出ローラー等のシート排出手段によって搬送経路から排出されたシートが積載されるシート積載トレイを有するシート搬送装置、当該シート搬送装置を有する画像読取装置および画像形成装置に関する。
複写機能を有する画像形成装置では、原稿の画像を読み取る画像読取装置(画像読取ユニット)へ原稿を自動搬送する自動原稿搬送装置(ADFユニット)が設けられた機種がある。このような画像形成装置では、画像読取ユニットの上面に、ADFユニットによって搬送される原稿が通過する帯板状のプラテンガラスが設けられている。
ADFユニットでは、原稿供給用トレイ上に積載された原稿が、1枚ずつ、順番に、帯板状になったプラテンガラスの上方を通過するように搬送される。画像読取ユニットは、プラテンガラス上を原稿が通過する際に原稿の画像を読み取る。画像が読み取られた原稿は、原稿排出ローラーによって原稿積載トレイ上に排出されて、原稿積載トレイの原稿積載面上に積載される。
原稿積載トレイには、原稿積載トレイ上に排出される原稿の排出方向とは反対側(上流側)に位置する原稿の端部(以下、後端部とする)が当接する端壁が、原稿排出ローラーの下側に設けられている。この端壁は、通常、原稿排出ローラーの軸方向に沿った状態でほぼ垂直に立設されている。
原稿積載トレイの原稿積載面は、排出方向の上流側に位置する端壁の下側の側縁から下流側に向って延出しており、下流側になるにつれて順次高くなるように傾斜している。原稿排出ローラーによって原稿積載面上に排出された原稿は、自重によって原稿積載面の傾斜した斜面に沿って滑り落ち、原稿の後端部が、原稿排出ローラーの下側に設けられた端壁に衝突する。これにより、原稿の後端部が端壁に沿った状態になる。
このような原稿積載トレイでは、原稿積載面を滑り落ちる原稿の後端部が端壁に衝突することによって衝撃音が生じる。特に、原稿の後端部の全体が端壁に衝突すると、大きな衝撃音が発生する。
原稿積載トレイは、通常、原稿積載面上に積載された原稿をユーザーが取り出すために、ユーザーが位置する正面側の側縁部が開放された状態になっている。しかも、ADFユニットは、画像形成装置の上部に配置されているために、原稿積載トレイは、ユーザーの顔面に比較的近い位置に設けられており、原稿の後端部と原稿積載トレイの端壁との衝突によって大きな衝撃音が生じると、その衝撃音は、ほとんど減衰されることなく、原稿積載トレイにおける開放された正面側部分を通ってユーザーの耳に達する。これにより、ユーザーは、大きな音量の衝撃音によって不快になるおそれがある。
さらに、ADFユニットによって原稿のスキャン動作のみを実行する場合には、画像形成動作が実行されず、ADFユニットのみが駆動されるために、原稿と原稿積載トレイの端壁との衝突によって生じる衝撃音は、画像形成動作の実行による騒音に紛れることなく、ユーザーに明確に聞きとられることになる。
特許文献1には、記録シートに画像を形成する画像形成装置において、シート積載トレイ上に記録シートが排出されて自重によってシート積載面上を滑り落ちる際に、記録シートの後端部における幅方向(シート排出方向とは直交する方向)の両端の角部のみがシート積載トレイの衝突壁(端壁)に衝突するように、衝突壁を、幅方向の中央部が、幅方向の両側の各側縁部よりも記録シートの排出方向とは反対側に突出するように湾曲または屈曲させる構成が開示されている。
このような構成とすることにより、シート積載面上を滑り落ちる記録シートは、後端部における幅方向の両端の角部のみが衝突壁に衝突するために、記録シートの後端部の全体が衝突壁に衝突する場合よりも衝突音の音量を低減することができる。
特開2007−25388号公報
特許文献1に開示された構成では、シート積載トレイにおけるシート積載面上を記録シートが滑り落ちるときのエネルギーが、記録シートの後端における2つの角部に集中し、それぞれの角部から衝突壁に直接加わるために、衝突時に、記録シートの後端部における両側の角部に大きな衝撃が加わる。記録シートの後端部における2つの角部は、衝突壁との衝突時に衝突壁に拘束された状態になるために、シートと衝突壁との衝突によって生じるエネルギーは、シートを移動させるような運動エネルギーとして消費されることがほとんどなく、衝撃音に変換されることになる。従って、シートと衝突壁との衝突によって発生する衝撃音の音量を十分に低減することができないおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート排出手段によって排出されるシートを、排出方向上流側に位置する端壁に当接する場合に生じる衝撃音の音量を低減させることができるシート搬送装置を提供することにある。本発明の他の目的は、そのようなシート搬送装置を有する画像読取装置および画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート搬送装置は、シート排出手段によって搬送経路からシートを排出してシート積載トレイ上に積載するシート搬送装置であって、前記シート積載トレイが、前記シート排出手段によって排出されたシートを、シートの排出方向とは反対方向に滑り落とす傾斜面を有するシート積載部と、前記シート排出手段の下部で、当該シート積載部に対して、シートの排出方向と反対側の端部に設けられた端壁と、を有し、前記端壁には、当該端壁におけるシートの排出方向と直交する幅方向の中央部から一方の側縁に片寄った位置に、シートの前記滑り落ちる方向の前方端縁の1か所が当接し、かつ、その当接位置を中心としてシートが旋回して滑り落ちるように、当接用突条が設けられていることを特徴とする。
本発明の画像読取装置は、前記シート搬送装置を有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記シート搬送装置を有することを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、シート積載部を落下するシートが、端壁に設けられた当接用突条に衝突する際のエネルギーは、当接用突条からシートの1か所に加わる反力によってシートの側縁部が上方へ撓むことにより消費されるとともに、その後にシートが当接用突条との当接位置を中心として旋回することにより消費される。
従って、シートが当接用突条に当接した際に生じる衝撃音の音量が低減されるとともに、その後にシートが旋回して停止する際に生じる衝撃音の音量も低減される。その結果、シートと端壁との衝突によって生じるエネルギーの全てが衝撃音に変換される構成に比べて、シートが端壁に当接して停止するまでに生じる衝撃音の音量の総量が低減されることになる。
好ましくは、前記当接用突条は、異なるサイズのシートに応じて、用紙の中央部に対して片側に片寄った位置に複数設けられ、前記中央部から離れた位置の当接用突条ほど前記シート排出方向への突出量が大きいことを特徴とする。
好ましくは、前記シート積載部は、当該シート積載部における前記幅方向の他方の側縁が開放されていることを特徴とする。
好ましくは、前記当接用突条におけるシートとの当接面が平坦になっていることを特徴とする。
好ましくは、前記当接用突条は上下方向に沿って設けられており、前記シート排出方向への突出量が、下側になるに従って順次増加していることを特徴とする。
好ましくは、前記シート排出手段には、相互に圧接されることによって前記シートが通過するニップ部を形成する上下一対のローラーの組が、前記幅方向に沿って間隔をおいて配置されており、前記当接用突条は、前記端壁における前記幅方向のいずれか一方の側縁に最も近接して配置された一対のローラーの組の下方に設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記シート積載部には、前記幅方向の中央部が両側よりも下方に位置する凹部がシートの滑り落ちる方向に沿って設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記端壁には、それぞれが上下方向に沿った複数のリブが、前記幅方向に沿って間隔をあけて設けられており、前記当接用突条は、前記各リブよりも前記排出方向側へ大きく突出していることを特徴とする。
好ましくは、前記シートは原稿であることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例であるMFP装置の構成を説明するための模式図である。 図1のMFPに設けられた画像読取装置の構成を説明するための模式図である。 図2の画像読取装置におけるADFユニットの外観を示す斜視図である。 図3に示すADFユニットに設けられた原稿積載トレイの構成を説明するための主要部の斜視図である。 原稿積載トレイの他の例の構成を説明するための主要部の斜視図である。 原稿積載トレイのさらに他の例の構成を説明するための主要部の斜視図である。 原稿積載トレイのさらに他の例の構成を説明するための主要部の斜視図である。 原稿積載トレイのさらに他の例の構成を説明するための主要部の斜視図である。 原稿積載トレイのさらに他の例の構成を説明するための模式的な平面図である。
[実施形態1]
以下に、本発明の実施形態について説明する。
<画像形成装置>
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置として、多機能複写機であるMFP装置の構成を説明するための模式図である。図1に示すように、MFP装置は、ネットワークを介して、端末装置等とのデータの送受信が可能になっており、記録用紙等の記録シート上にトナー画像を形成する画像形成装置本体Aと、画像形成装置本体A上に設けられた画像読取装置Bとを備えている。
<画像形成装置本体>
画像形成装置本体Aには、プリンター部40と、プリンター部40の下側に設けられた給紙部50とが設けられており、給紙部50の記録シートSがプリンター部40に供給される。プリンター部40では、画像読取ユニット10にて生成された画像データ、あるいは、ネットワークを介して端末装置等から送られる画像データに基づいて、周知の電子写真方式により、記録シートS上にカラーのトナー画像をプリントする。プリンター部40によってトナー画像がプリントされた記録シートSは、画像読取ユニット10の下側に設けられた排紙トレイ40a上に排出される。
プリンター部40は、矢印Xで示す方向に周回移動するようにほぼ水平状態で配置された中間転写ベルト42と、中間転写ベルト42における下側の周回移動域に対向して、周回移動方向に沿って順番に配置された画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kとを備えている。画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する。なお、画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kのそれぞれは同様の構成になっているので、画像形成ユニット43Kの構成についてのみ説明し、他の画像形成ユニット43Y、43M、43Cの構成の説明は省略する。
画像形成ユニット43Kは、感光体ドラム44K、帯電器45K、露光器46K、現像器47Kを備えている。感光体ドラム44Kは、帯電器45Kによって外周面が均一に帯電される。露光器46Kは、画像読取ユニット10にて読み取られた原稿の画像データ等に基づく駆動信号により感光体ドラム44Kに向って光ビームを発して、帯電された感光体ドラム44Kの表面(外周面)を露光走査することにより、感光体ドラム44Kの表面上に静電潜像を形成する。感光体ドラム44Kの表面に形成された静電潜像は現像器47Kにてトナー現像される。
画像形成ユニット43Kの上方には、中間転写ベルト42を挟んで感光体ドラム44Kに対向する1次転写ローラー48Kが設けられている。1次転写ローラー48Kは、感光体ドラム44Kの外周面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト42上に静電転写させるようになっている。
なお、フルカラー画像を形成する場合には、画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kの各感光体ドラム(44K等)の表面に形成されたそれぞれのトナー画像が中間転写ベルト42上の同じ領域に多重転写されるように、各画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kのそれぞれの画像形成動作タイミングがずらされる。
モノクロ画像を形成する場合には、選択された1つの画像形成ユニット(例えばKトナー用の画像形成ユニット43K)のみが駆動されることにより、その画像形成ユニットに設けられた感光体ドラム(44K等)上にトナー画像が形成されて、中間転写ベルト42における所定領域上に転写される。
中間転写ベルト42には、画像形成ユニット43Kに近接した一方の端部において、2次転写ローラー41が圧接されており、2次転写ローラー41と中間転写ベルト42との間に、記録シートが通過する2次転写ニップ部が形成されている。
プリンター部40の下側に設けられた給紙部50は、プリンター部40によるトナー画像の形成と並行して、内部に収容された複数の給紙カセット51のいずれか一つから記録シートSを1枚ずつ繰り出して、上記の2次転写ニップ部へ搬送する。
2次転写ローラー41は、中間転写ベルト42上のトナー画像を、2次転写ニップ部を通過する記録シートS上に静電転写する。トナー画像が転写された記録シートSは、2次転写ニップ部の上方の定着装置49へ搬送される。
なお、中間転写ベルト42には、2次転写ローラー41とは反対側の端部において、クリーナ40bが圧接されており、記録シートSに転写されることなく中間転写ベルト42上に残った残留トナーは、クリーナ40bによって、中間転写ベルト42から除去される。
定着装置49は、搬送される記録シートSを加熱および加圧することにより、記録シートS上のトナー画像を記録シートSに定着する。トナー画像が定着された記録シートSは、排紙トレイ40a上に排出される。
<画像読取装置>
図2は、MFP装置に設けられた画像読取装置Bの構成を説明するための模式図である。画像読取装置Bは、原稿画像を読み取る画像読取ユニット10と、画像読取ユニット10上に設けられたADFユニット(自動原稿搬送機構)20とを備えている。
画像読取装置Bを構成するADFユニット20は、画像読取ユニット10に対して、ヒンジ機構によって上下方向への回動自在に取り付けられている。ADFユニット20は、下方に回動された状態では、画像読取ユニット10の上面を閉鎖した状態になり、このような状態で、画像を読み取るための原稿を画像読取ユニット10に自動搬送する。画像読取ユニット10は、ADFユニット20によって搬送される原稿の画像を光学的に読み取ることができる。
<画像読取ユニット>
画像読取ユニット10の上側面には、原稿が載置される第1プラテンガラス13が設けられている。第1プラテンガラス13は、画像形成装置本体Aの正面から背面に向って左側(以下、単に「左側」とし、反対側を「右側」とする)の側部を除く画像読取ユニット10の上面のほぼ全域を覆う長方形状になっている。第1プラテンガラス13の左側には、第1プラテンガラス13とは適当な間隔をあけて、第2プラテンガラス16が設けられている。
第2プラテンガラス16は、画像形成装置本体Aの左右方向(副走査方向)とは直交する方向(主走査方向)に長く延びる帯板状になっており、第2プラテンガラス16上を、ADFユニット20によって搬送される原稿が通過するようになっている。
画像読取ユニット10には、第2プラテンガラス16の下方に光源11が設けられている。光源11は、主走査方向に沿った直線状に構成されており、第1スライダー18に搭載されている。第1スライダー18は、第1プラテンガラス13の下面に沿って、図2に矢印Yで示す方向および反対方向にスライドするように構成されている。
第1スライダー18は、ADFユニット20によって搬送される原稿を読み取る場合には、図2に示すように、光源11が第2プラテンガラス16の下方における所定のシート読み取り位置(スルーポジション)に停止される。また、第1プラテンガラス13上に載置された原稿の画像を読み取る場合には、第1スライダー18が第1プラテンガラス13の下面に沿って矢印Yで示す方向にスライドされる。
光源11は、第2プラテンガラス16の下方において第2プラテンガラス16上を通過する原稿、または、第1プラテンガラス13の下面に沿って移動する間に第1プラテンガラス13上に載置された原稿に光を照射する。光源11としては、通常、キセノンランプのような希ガス蛍光灯、外面電極蛍光灯、LED等が使用される。第1スライダー18には、光源11から照射されて原稿にて反射された光を、矢印Yで示す方向とは反対方向に略直角に反射する第1ミラー15bが搭載されている。
第1スライダー18に対して左側の側方には、第2スライダー19が配置されている。第2スライダー19には、第1ミラー15bにて反射された光を、矢印Y方向に反転させる一対の第2ミラー15cおよび第3ミラー15dが搭載されている。第2スライダー19は、第1スライダー18が、第1プラテンガラス13の下面に沿ってスライドすると、第1スライダー18のスライド速度の1/2の速度で、第1スライダー18と同方向にスライドするようになっている。
画像読取ユニット10の内部における右側の側部には、ラインセンサー12が設けられている。ラインセンサー12には、第3ミラー15dにて反射された光が、縮小レンズ15eを介して照射される。このラインセンサー12は、主走査方向に沿って配列された複数の光電変換素子を有するCCD(Charge Coupled Device)が基板上に実装された構成になっている。ラインセンサー12には、主走査方向に沿った光源11から照射されて原稿にて反射された光が、第1ミラー15b、第2ミラー15c、第3ミラー15dによって順番に反射されて、第3ミラー15dにて反射された光が縮小レンズ15eを介して投影される。
<ADFユニット>
図3は、画像読取ユニット10上に設けられたADFユニットの外観を示す斜視図である。図2および図3に示すように、ADFユニット20は、画像読取ユニット10の左側の側部上に設けられたADFユニット本体21と、画像読取ユニット10上においてADFユニット本体21の右側に隣接して設けられた原稿積載トレイ30とを有している。
ADFユニット本体21および原稿積載トレイ30は、画像読取ユニット10の上面を全体にわたって覆うように一体的に構成されている。ADFユニット20と画像読取ユニット10とは、それぞれの背面側部分同士がヒンジ結合されており、ADFユニット20の正面側の側縁部が画像読取ユニット10に対して上方への回動可能になっている。ADFユニット20の正面側の側縁部が上方に回動されると、画像読取ユニット10の上面が開放されて、画像読取ユニット10の第1プラテンガラス13上に原稿を載置することができる。
ADFユニット本体21の上部には、原稿積載トレイ30の上方域を覆うように、ADFユニット本体21から右斜め上方に向って延出した原稿供給用トレイ22が設けられている。原稿供給用トレイ22上には、画像読取ユニット10の第2プラテンガラス16へ搬送される原稿が積載されるようになっている。原稿供給用トレイ22上に積載された原稿は、ADFユニット本体21の内部に設けられた搬送経路へ搬送され、第2プラテンガラス16(図2参照)上を通過した後に、原稿供給用トレイ22の下方に設けられた原稿積載トレイ30上に排出される。
原稿供給用トレイ22は、原稿積載トレイ30との間に適当な空間が形成されるように配置されており、正面側に位置する側部が、ADFユニット本体21側に位置する側部を除いて切り欠かれた状態になっている。このように、原稿供給用トレイ22における正面側の側部の一部が切り欠かれているために、画像形成装置の正面側に位置するユーザーは、その切り欠かれた部分を通して、原稿積載トレイ30上に排出された原稿を目視することができる。
図2に示すように、ADFユニット本体21には、原稿供給用トレイ22上に積載された原稿をADFユニット本体21内の搬送経路内へ繰り出す給紙ローラー21aが設けられている。給紙ローラー21aに対して搬送方向の下流側には、さばきローラー21bが設けられている。さばきローラー21bは、原稿供給用トレイ22上に複数枚の原稿が積載された場合に、最上位の原稿を、重送される他の原稿から分離して、最上位の原稿のみを搬送経路内に搬送する。原稿は、搬送方向に直交する幅方向の中央部が、搬送経路における幅方向の中央部に沿って搬送される。
さばきローラー21bを通過した1枚の原稿は、給紙ローラー21aの回転によって、搬入経路部21d内を搬送されて、レジストローラー25まで搬送される。レジストローラー25に搬送された原稿は、回転停止状態のレジストローラー25に突き当てられて、搬送方向に沿った状態にスキュー補正される。
スキュー補正された原稿は、レジストローラー25の回転によって、連結経路部21eへ搬送される。連結経路部21eは、レジストローラー25よりも原稿の搬送方向下流側に配置された第1読取搬送ローラー21fにまで原稿を案内する。連結経路部21eは、レジストローラー25から第1読取搬送ローラー21fにわたって設けられており、左側に突出するように半円リング形状に湾曲している。連結経路部21eにて第1読取搬送ローラー21fに案内された原稿は、読取経路部21m内へ搬送される。
読取経路部21mは、画像読取ユニット10の上面に設けられた第2プラテンガラス16の上方において水平状態になっている。第2プラテンガラス16の画像読取面(上面)は、読取経路部21mにおける原稿搬送域に下側から対向している。読取経路部21m内を搬送される原稿は、第2プラテンガラス16の画像読取面上を通過する際に、第2プラテンガラス16に対向する下側の第1面の画像が、画像読取ユニット10によって読み取られる。
第2プラテンガラス16よりも搬送方向の下流側には、読取経路部21mの原稿搬送域に上側から対向する裏面読取ユニット23が設けられている。裏面読取ユニット23は、第2プラテンガラス16を通過した原稿の第2面(原稿の裏面)に光を照射して、その反射光を受光することにより、原稿の第2面における画像を読み取るようになっている。
裏面読取ユニット23の下方を通過した原稿は、第2読取搬送ローラー21hによって、排出経路部21t内へ搬送される。排出経路部21tは、第2読取搬送ローラー21hから略水平状態で右側方向に延出しており、原稿供給用トレイ22における左側の側部の下方に設けられた原稿排出部材28にまで原稿を案内する。排出経路部21tを搬送される原稿は、上下方向に圧接された一対のローラーを複数有する原稿排出部材28によって原稿積載トレイ30上に排出される。
<原稿排出部材および原稿積載トレイ>
図4は、原稿排出部材28および原稿積載トレイ30の構成を説明するための主要部の模式的な斜視図である。原稿積載トレイ30は、ADFユニット本体21(図3参照)から原稿排出部材28によって排出される原稿Dが積載されるように、ADFユニット本体21に対して原稿排出方向の下流側(右側)に隣接して設けられた原稿積載部31と、原稿積載部31における原稿排出方向とは反対側(排出方向の上流側)の端部に、原稿排出方向とは直交する方向に沿った状態でほぼ垂直に設けられた端壁32とを有している。
端壁32は、ADFユニット本体21における原稿排出口の下側の壁面を構成しており、原稿排出部材28が端壁32の上側に設けられている。
原稿排出部材28は、例えば、端壁32の上方において、シートの排出方向とは直交する方向に沿って並んで設けられた正面側上部ローラー28a、中央上部ローラー28b、背面側上部ローラー28cの3つの上部ローラーと、正面側上部ローラー28a、中央上部ローラー28b、背面側上部ローラー28cのそれぞれを下側から圧接する正面側下部ローラー28f、中央下部ローラー28g、背面側下部ローラー28hの3つの下部ローラーとを有している。
正面側上部ローラー28a、中央上部ローラー28b、背面側上部ローラー28cのそれぞれは、端壁32に沿って水平状態に配置されたローラー軸28dに、正面側から背面側にかけて等しい間隔をあけて同軸状態で装着されている。ローラー軸28dには、排紙モーター(図示せず)の回転が伝達されるようになっており、ローラー軸28dは、排紙モーターによって、図4に矢印Fで示す方向に回転される。ローラー軸28dに装着された正面側上部ローラー28a、中央上部ローラー28b、背面側上部ローラー28cのそれぞれは、ローラー軸28dの回転によって、ローラー軸28dと一体となって同方向(矢印F方向)に回転される。
正面側下部ローラー28f、中央下部ローラー28g、背面側下部ローラー28hのそれぞれは、端壁32の上部に設けられた正面側凹部32a、中央凹部32b、背面側凹部32c内に、それぞれ、図示しない軸部材により回転自在、かつ、図示しないバネ等により上方に付勢された状態で位置している。正面側下部ローラー28f、中央下部ローラー28g、背面側下部ローラー28hのそれぞれは、圧接された正面側上部ローラー28a、中央上部ローラー28b、背面側上部ローラー28cのそれぞれの回転に追従して回転するようになっている。
相互に圧接された正面側上部ローラー28および正面側下部ローラー28f、中央上部ローラー28bおよび中央下部ローラー28g、背面側上部ローラー28cおよび背面側下部ローラー28hのそれぞれのローラー対は、相互に圧接された部分に、原稿Dが通過する正面ニップ部、中央ニップ部、背面ニップ部をそれぞれ形成している。
なお、中央上部ローラー28bおよび中央下部ローラー28gによって形成される中央ニップ部には、ADFユニット本体21を搬送される原稿Dの搬送方向と直交する幅方向の中央部が通過するようになっている。また、正面側上部ローラー28および正面側下部ローラー28、背面側上部ローラー28cおよび背面側下部ローラー28hのそれぞれによって形成される正面ニップ部および背面ニップ部には、ADFユニット本体21によって搬送可能な最小サイズの原稿Dの搬送方向とは直交する方向の両側の各側縁部が通過するようになっている。
正面側下部ローラー28f、中央下部ローラー28g、背面側下部ローラー28hのそれぞれが位置された正面側凹部32a、中央凹部32b、背面側凹部32cのそれぞれの下側に位置する端壁32の上部は、上下方向の一定の長さにわたって、シート積載部31側の表面が、下側から上側になるにつれて順次、シート排出方向とは反対側に位置するように傾斜している。このような構成とすることにより、原稿排出口から排出された原稿後端が、正面側下部ローラー28f、中央下部ローラー28g、背面側下部ローラー28hに巻き込まれて、それぞれのローラーの下部にまで原稿後端が移動し、端壁32の上部の角にぶつかって下方に落下できない状態になることを防止できる。
端壁32には、当該端壁32におけるシートの排出方向と直交する幅方向の中央部から一方の端縁に片寄った位置に排出されたシートの後端の一部が当接する当接用突条32kが設けられている。ここでは、図4に示すように、背面側凹部32cの下側に、原稿積載部31側に位置する表面から突出した1本の当接用突条32kが、上下方向に沿って設けられている。この当接用突条32kは、背面側下部ローラー28hにおける軸方向中央部の下側に位置しており、端壁32の下側の側縁から上方の背面側凹部32cの側縁にわたって一直線に連続している。
当接用突条32kにおける突出側の先端部は、原稿の排出方向とは直交する方向(幅方向)に沿った平坦面になっており、その平坦面の幅方向の長さが、上下方向の全体にわたって一定になっている。当接用突条32kの先端部における平坦面の幅方向の長さは、例えば1.5mm程度である。当接用突条32kは、下端から上下方向の中程までは、突出側の先端が、1.5mm程度の一定の突出量(端壁32における原稿積載部31側の表面からの突出長さ)になっており、それよりも上側に位置する部分は、上方になるにつれて順次突出量が減少した傾斜面になっている。
このように、当接用突条32kの上部が傾斜していることにより、ADFユニット本体21によって搬送される最小サイズの原稿Dにおける背面側の側縁部が、背面側ニップ部を通過した後に下方に撓んだ状態になっても、当接用突条32kの上端部に接触することが抑制される。特に、原稿Dが薄紙の場合には、側縁部の撓み量が大きくなるが、この場合にも、当接用突条32kの上端部との接触が抑制されて、原稿排出部材28によって原稿を円滑に排出することができる。
原稿積載トレイ30の原稿積載部31は、原稿排出方向上流側の端壁32と、ADFユニット本体21の背面側部分から原稿排出方向(右側方向)に向って延出した背面側側壁33(図3参照)とによって囲まれているが、原稿積載部31の正面側および原稿排出側(右側)のそれぞれの側縁部は開放されている。原稿積載部31に積載された原稿Dは、通常、画像形成装置に対して正面側に位置するユーザーによって、原稿積載トレイ30における正面側の開放された部分から取り出される。
原稿積載部31には、原稿排出部材28によってADFユニット本体21から排出された原稿Dが積載される原稿台31aを有している。原稿台31aは、積載された原稿Dを、原稿排出方向とは直交する幅方向の中央部が下方に突出するように湾曲させる(原稿Dに腰を付ける)ために、幅方向の中央部を挟んで正面側および背面側にそれぞれ設けられた正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cを有している。
正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cのそれぞれは、原稿排出方向とは直交する幅方向の中央部が幅方向の両側の側縁部よりも低くなるとともに、原稿の排出方向下流側(右側)が高くなるように傾斜している。従って、原稿積載部31の原稿台31aには、原稿の排出方向に沿った凹部が形成されている。
原稿台31aの正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cは、原稿の排出方向下流側(右側)が高くなるように傾斜していることによって、正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31c上に積載された原稿Dは、端壁32に向って滑り落ちる。しかも、原稿台31aは、正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cによって、シートの排出方向に沿って凹部が形成されていることにより、シートの幅方向の中央部が下方に向って突出するように湾曲した状態になる。
このような構成の原稿積載トレイ30では、原稿排出部材28によって原稿積載部31の上方に排出された原稿Dが、原稿積載部31の原稿台31a上に落下すると、幅方向の中央部が、原稿排出部材28における中央上部ローラー28bおよび中央下部ローラー28gとの圧接によって形成された中央ニップ部を通って原稿台31a上に排出されるために、原稿Dの幅方向中央部が、原稿台31aの正面側傾斜面31bと背面側傾斜面31cとの境界部分にほぼ一致した状態で、正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cの両面上にわたって積載された状態になる。
正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cの両面上にわたって積載された原稿Dは、幅方向の中央部が下方に突出するように湾曲した状態になり、原稿Dが排出方向に圧縮力が加わったときの抵抗力(剛性力)が増加した状態(腰が付けられた状態)になる。この場合、原稿Dにおける幅方向の両側の側縁部は、上方への力が作用することによって上方に容易に撓むことになる。
正面側傾斜面31bと背面側傾斜面31cのそれぞれが、原稿の排出方向とは反対側(排出方向下流側)である端壁32側が低くなっているために、正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cの両面上にわたって積載された原稿Dは、原稿の排出方向上流側に位置する端壁32に向って、正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cに沿って滑り落ちる。この場合、原稿Dは幅方向の中央部が下方に向って突出した湾曲状態を維持して滑り落ちる。
その後、原稿Dは、端壁32側に位置する端縁(排出方向とは反対側に位置する端縁、以下、後端縁とする)における背面側の側縁部に近接した部分Daが、端壁32に設けられた当接用突条32kにおける突出側先端部の平坦面に衝突する。
次いで、当接用突条32kに当接した原稿Dは、当接用突条32kが、排出方向上流側に位置する端壁32の幅方向中央部に対して背面側に位置していることから、原稿Dの後端縁における正面側の角部Dbが端壁32に接近するように、当接用突条32kとの当接位置を中心として原稿台31a上において旋回する。これにより、原稿Dの後端縁における正面側の角部Dbが端壁32の表面に当接し、原稿Dは、排出方向側の先端部が正面側に位置するように傾斜した状態で停止する。
このように、原稿積載部31を滑り落ちる際に原稿Dに加わるエネルギーは、端壁32の当接用突条32kに衝突することによって消費されるとともに、原稿Dを旋回させることによって消費される。
当接用突条32kと原稿Dの後端縁との衝突時には、当接用突条32kに衝突した原稿Dの後端縁の位置は、湾曲状態になった原稿Dの幅方向の中央部よりも上方に位置しており、従って、原稿Dの後端縁は、当接用突条32kとの当接位置において、水平に対して傾斜した状態になっている。従って、当接用突条32kとの衝突時に当接用突条32kから原稿Dの後端縁が受ける反力は、傾斜した後端縁に沿って、原稿Dの幅方向中央部に向う力と、原稿Dの背面側の側縁部に向う力とに分散される。
この場合、原稿Dの背面側の側縁部は上下方向へ自由に移動可能な状態(非拘束状態)になっているために、当接用突条32kから原稿Dの背面側の側縁部に向う力が作用すると、その力によって、原稿Dの背面側の側縁部は上方へ撓むことになる。
このように、原稿Dから当接用突条32kに加えられたエネルギーは、当接用突条32kからの反力になり、この反力が、原稿Dの背面側の側縁部を上方に撓ませる力として消費される。これにより、原稿Dの後端縁と当接用突条32kとの衝突時に生じたエネルギーが衝撃音と変換される割合が低下し、衝撃音の音量が低減される。
その後、原稿Dに残ったエネルギーによって、原稿Dは、当接用突条32kとの当接位置を中心として旋回する。この場合、原稿台31aに沿って滑り落ちる際の運動エネルギーの大半が、当接用突条32kに当接したときに消費されており、原稿Dを旋回させるためのエネルギーは小さくなっている。これにより、原稿Dの後端縁における正面側の角部Dbが端壁32に当接した場合に生じる衝撃音の音量は著しく小さくなる。
以上のことから、原稿Dが、原稿台31aにおける正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cの両面に沿って滑り落ちて当接用突条32kに衝突したときの衝撃音の音量が低減され、しかも、その後に、原稿Dの後端縁における正面側の角部が端壁32に当接した場合における衝撃音の音量もきわめて小さくなる。従って、1枚の原稿Dが端壁32における当接用突条32kに当接して停止するまでに発生する衝撃音の音量の総量が、従来よりも低減されることになり、ユーザーに不快感を生じさせるような耳障りな騒音となるおそれはない。
また、原稿積載部31上に位置決めされた原稿Dは、排出方向側の先端部が正面側に位置するように傾斜した状態になっているために、画像形成装置の正面側に位置するユーザーは、その正面側に位置する先端部分を、原稿供給用トレイ22における正面側の側縁部の切り欠かれた部分を通して容易に目視することができる。従って、原稿積載部31上に積載された原稿Dを容易に取り出すことができる。
また、当接用突条32kの先端部は、原稿Dの排出方向とは直交する幅方向に沿った平坦面になっていることにより、その平坦面と原稿Dの後端縁は、ほぼ平行な状態で当接する。従って、当接用突条32kの後端縁が、凹状に窪んだり、破損したりするおそれがない。
なお、当接用突条32kの先端部は、特に上記のような平坦面になっている必要はない。当接用突条32kの先端部は、先鋭的に尖った状態になっていると、原稿Dの後端縁が当接用突条32kとの当接によって損傷するおそれがあるので、当接用突条32kの先端部は、そのような先鋭的に尖った部分がなければよく、例えば、端側に向って円弧状に突出した湾曲状態であってもよい。
端壁32の表面からの当接用突条32kの突出量および先端部の幅方向長さは、それぞれ1.5mm程度とすることによって、原稿Dが当接用突条32kに当接した場合における衝撃音の音量を十分に低減することができ、しかも、当接用突条32kに衝突した原稿Dを、当接用突条32kを中心として確実に旋回させることができる。
なお、当接用突条32kの端壁32の表面からの突出量および先端部の幅方向長さは、排出される原稿のサイズ、厚さ、剛性等に基づいて、適当な値に設定される。
また、当接用突条32kの端壁32の表面からの突出した先端が、当接用突条32kの上方に設けられた背面側下部ローラー28hの外周面よりも、原稿排出側に突出していないことが好ましい。このような構成とすることによって、原稿排出部材28における背面ニップ部を通過した原稿Dが、当接用突条32kに接触するおそれがなく、原稿排出部材28によって原稿を円滑に排出することができる。
<他の実施形態>
なお、上記の説明では、当接用突条32kは、下端から上下方向の中程までは、突出側の先端が、1.5mm程度の一定の突出量(端壁32における原稿積載部31側の表面からの突出長さ)の平坦面になっているが、このような構成に限らず、例えば、図5に示すように、上端部から下端部にかけて、順次、突出量が増加する構成としてもよい。
このような構成とすることにより、原稿積載部31上において停止した原稿Dは、端壁32から離れた端部が、正面側に大きく旋回した状態になるために、画像形成装置の正面側に位置するユーザーによる原稿Dの視認性を向上させることができる。
また、端壁32に設けられる当接用突条32kの位置は、上記のように、背面側上部ローラー28cおよび背面側下部ローラー28hの下方に設ける構成に限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、中央下部ローラー28gと背面側下部ローラー28hとの間に対応する位置に設ける構成としてもよい。また、原稿Dが当接用突条32kに衝突することによって当接用突条32kとの当接位置を中心として旋回する構成であれば、端壁32における幅方向の中央よりも正面側に設けてもよい。
図7は、本発明のさらに他の実施形態における原稿積載トレイ30の構成を説明するための主要部の模式的な斜視図である。図7に示す原稿積載トレイ30は、端壁32における原稿積載部31側の表面に、原稿Dの後端縁との摩擦を軽減するための複数のガイドリブ32mが設けられた従来の原稿積載トレイを改良したものであり、1つのガイドリブに代えて1つの当接用突条32kが設けられている。複数のガイドリブは、原稿積載トレイ30上に原稿が完全に除電できない状態で排出された場合に、排出された原稿の後端と端壁とが吸着して原稿の落下速度が遅くなる現象を緩和するために設けられている。
この場合、各ガイドリブ32mにおける端壁32の表面からの突出量は等しくなっているが、当接用突条32kにおける端壁32の表面からの突出量は、各ガイドリブ32mよりも大きくなっている。
このような構成とすることにより、前記実施形態の原稿積載トレイ30と同様に、原稿Dの後端縁が当接用突条32kに衝突した後に、当接用突条32kとの当接位置を中心として旋回し、原稿Dの後端縁における正面側の角部またはその近傍部分が端壁32に設けられたガイドリブ32mのいずれかに当接する。従って、原稿Dが排出方向上流側の端壁32との当接時に生じる衝撃音の音量を低減することができる。
また、排出方向上流側の端壁32における原稿積載部31の表面に、当該表面からの突出量が等しくなった複数のガイドリブ32mを設ける構成においても、図8に示すように、当接用突条32kの突出量が、上端部から下端部にかけて、順次、増加するようにしてもよい。このような構成の場合も、画像形成装置の正面側に位置するユーザーによる原稿Dの視認性を向上させることができる。
<変形例>
なお、上記の説明では、原稿積載トレイ30の端壁32が、原稿積載トレイ30の幅方向の中央部から一方の側縁に片寄った位置に1つの当接用突条32kを有する構成としたが、本発明は、このような構成に限らず、サイズの異なる原稿のそれぞれに1つずつ当接する複数の当接用突条32kを設ける構成としてもよい。例えば、図9に示すように、A3サイズの原稿D1用(大サイズ用)の第1当接用突条32k−1と、A4サイズの原稿D2用(小サイズ用)の第2当接用突条32k−2とを、原稿積載トレイ30の幅方向の中央線CLから一方の側縁に片寄った位置にそれぞれ設ける構成としてもよい。
この場合、A3サイズ用(大サイズ用)の第1当接用突条32k−1は、A4サイズ用(小サイズ用)の第2当接用突条32k−2よりも、中央線CLから離れた位置において、対応するA3サイズ用の原稿に当接する位置に設けられている。しかも、A3サイズ用(大サイズ用)の第1当接用突条32k−1は、端壁32から原稿排出方向の突出量d1が、A4サイズ用の第2当接用突条32k−2の突出量d2よりも大きくなっており、第1当接用突条32k−1に当接したA3サイズの原稿D1は、第2当接用突条32k−2に当接しない。
このような構成とすることにより、第1当接用突条32k−1および第2当接用突条32k−2のそれぞれには、対応するA3およびA4サイズのそれぞれの原稿D1およびD2しか当接せず、当接したそれぞれのサイズの原稿D1およびD2を、それぞれの当接位置を中心として確実に旋回させることができる。
なお、当接用突条32kの数は、このように2つに限るものではなく、3つ以上の異なるサイズの原稿に対応した位置に、3つ以上の当接用突条32kをそれぞれ設ける構成としてもよい。
また、上記の説明では、原稿排出部材28によって排出される原稿Dは、原稿積載トレイ30の原稿積載部31に設けられた原稿台31aの正面側傾斜面31bおよび背面側傾斜面31cによって湾曲されて腰付けされる構成であったが、このような構成に限らず、原稿排出部材28に腰付け用のローラーを設けて、原稿Dが所定の湾曲状態になるように変形させることによって原稿Dを腰付けする構成であってもよい。
さらに、上記の実施形態では、自動原稿搬送機構における原稿積載トレイについて説明したが、本発明は、画像が形成された記録シートが排出されて積載されるトレイにも適用することができる。
しかも、本発明に係る画像形成装置は、モノクロ画像を形成するMFP装置であってもよい。また、本発明は、MFP装置に限らず、カラーまたはモノクロの画像を形成できる複写機、FAX等の画像形成装置にも適用することができる。
本発明は、シート積載トレイ上に排出されるシートの衝撃音の音量を低減する技術として有用である。
A 画像形成装置本体
B 画像読取装置
10 画像読取ユニット
12 ラインセンサー
13 第1プラテンガラス
16 第2プラテンガラス
18 第1スライダー
19 第2スライダー
20 ADFユニット
21 ADFユニット本体
22 原稿供給用トレイ
28 原稿排出部材
28a 正面側上部ローラー
28b 中央上部ローラー
28c 背面側上部ローラー
28d ローラー軸
28f 正面側下部ローラー
28g 中央下部ローラー
28h 背面側下部ローラー
30 原稿積載トレイ
31 原稿積載部
31a 原稿台
31b 正面側傾斜面
31c 背面側傾斜面
32 端壁
32k 当接用突条
32m ガイドリブ

Claims (11)

  1. シート排出手段によって搬送経路からシートを排出してシート積載トレイ上に積載するシート搬送装置であって、
    前記シート積載トレイが、
    前記シート排出手段によって排出されたシートを、シートの排出方向とは反対方向に滑り落とす傾斜面を有するシート積載部と、
    前記シート排出手段の下部で、当該シート積載部に対して、シートの排出方向と反対側の端部に設けられた端壁と、を有し、
    前記端壁には、当該端壁におけるシートの排出方向と直交する幅方向の中央部から一方の側縁に片寄った位置に、シートの前記滑り落ちる方向の前方端縁の1か所が当接し、かつ、その当接位置を中心としてシートが旋回して滑り落ちるように、当接用突条が設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記当接用突条は、異なるサイズのシートに応じて、用紙の中央部に対して片側に片寄った位置に複数設けられ、前記中央部から離れた位置の当接用突条ほど前記シート排出方向への突出量が大きいことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記シート積載部は、当該シート積載部における前記幅方向の他方の側縁が開放されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記当接用突条におけるシートとの当接面が平坦になっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記当接用突条は上下方向に沿って設けられており、前記シート排出方向への突出量が、下側になるに従って順次増加していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記シート排出手段には、相互に圧接されることによって前記シートが通過するニップ部を形成する上下一対のローラーの組が、前記幅方向に沿って間隔をおいて配置されており、
    前記当接用突条は、前記端壁における前記幅方向のいずれか一方の側縁に最も近接して配置された一対のローラーの組の下方に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記シート積載部には、前記幅方向の中央部が両側よりも下方に位置する凹部がシートの滑り落ちる方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記端壁には、それぞれが上下方向に沿った複数のリブが、前記幅方向に沿って間隔をあけて設けられており、
    前記当接用突条は、前記各リブよりも前記排出方向側へ大きく突出していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  9. 前記シートは原稿であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  10. 請求項9に記載のシート搬送装置を有することを特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項9に記載のシート搬送装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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