JP2013050291A - 換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内からの美観に優れた換気装置を提供する。
【解決手段】内部に室外Oに臨む外面から室内Iに臨む内面まで貫通する換気通路22が形成された装置本体2と、この装置本体2の室内I側の端部に押縁25が設けられた換気装置1において、押縁25の上端部に化粧板部25aを形成する。この化粧板部25aにより、装置本体2の室内Iに臨む内面を覆う。
【選択図】図11

Description

この発明は、扉や窓の框の一部としての機能を有する換気装置に関する。
一般に、窓孔を有する扉は、水平に配置された上下の框と、この上下の框の一端部間と他端部間とにそれぞれ配置された左右の縦框とを有しており、上下左右の框によって構成される窓孔に板ガラスが装着される。
このような構成の扉に用いられる換気装置は、下記特許文献1に記載されているように、装置本体を有している。装置本体は、扉の窓孔の上端部に配置され、上框の下面に取り付けられる。装置本体の下端部には一対の挟持板部が設けられている。この一対の挟持板部は、板ガラスの上端部を挟持する。これにより、板ガラスの上端部が装置本体に固定され、ひいては上框に固定されている。
このような構成の換気装置において、例えば板ガラスの交換のために板ガラスを扉から取り外す場合には、換気装置を扉から取り外さなければならない。このため、板ガラスの交換に多大の手間を要するという問題があった。そこで、最近の換気装置では、装置本体の下部に押縁を着脱可能に設けたものが提案されている。押縁は、一対の挟持板部のうちの室内側の挟持板部に代わるものであり、室外側の挟持板部と協働して板ガラスの上端部を挟持固定する。しかも、押縁が装置本体に着脱可能に設けられているので、押縁を取り外すだけで板ガラスを取り外すことができ、装置本体を取り外す必要がない。したがって、板ガラスの交換を容易に行うことができる。
特開2000−130042号公報
しかしながら、押縁を装置本体に着脱可能に設けた換気装置においては、装置本体と押縁とが別体であるため、押縁の上端面とこれに対向する装置本体の下端面との間に隙間が生じる。この隙間は、装置本体の左右方向の一端から他端まで延びる線となって室内から目視される。しかも、隙間の幅が比較的広い。このため、換気装置の美観が損なわれるという問題があった。また、装置本体と押縁との間には、清掃時の水が入り込むおそれがある。一旦、隙間に水が入り込むと、隙間の内部カビが発生する。隙間に発生したカビは、除去が困難であり、除去に多大の手間を要するという問題があった。さらに、カビが室内から目視されるため、換気装置の美観がより一層損なわれるという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、内部に室外に臨む外面から室内に臨む内面まで貫通する換気通路が形成された装置本体と、この装置本体の室内側の端部に押縁が設けられた換気装置において、上記押縁の上端部に上記装置本体の室内に臨む内面を覆う化粧板部が上記押縁と一体に設けられていることを特徴としている。
この場合、上記装置本体の内面と上記化粧板部との間に、上記換気通路に連通し、かつ外部に対して密封された空気室が形成され、上記化粧板部に上記空気室を上記室内に連通する貫通孔が形成されていることが望ましい。
上記押縁が、上記装置本体に対し室内側から室外側へ向かって水平方向へ接近させることによって上記装置本体に装着可能であり、上記装置本体から室内側へ向かって水平方向へ離間させることによって上記装置本体から取り外し可能であることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、装置本体が押縁の化粧板部によって覆われているから、装置本体と押縁との間に隙間があったとしても、その隙間が室内から目視されることがない。したがって、換気装置の美観を向上させることができる。しかも、清掃時の水が装置本体と押縁との間に入り込むことがないので、カビの発生を防止することができる。したがって、カビの除去に要する手間を無くすことができるのみならず、換気装置の美観の低下をより一層確実に防止することができる。さらに、押縁を模様や色彩が異なる他の押縁と交換することにより、換気装置の室内に臨む面の模様や色彩を変えることができる。
図1は、この発明に係る換気装置が用いられた扉を室内側から見た正面図である。 図2は、図1のA−A線に沿う一部省略拡大断面図である。 図3は、図1のB−B線に沿う拡大断面図である。 図4は、縦押縁の取付方法を説明するための図3と同様の断面図である。 図5は、図1のC−C線に沿う拡大断面図である。 図6は、図1のD−D線に沿う拡大断面図である。 図7は、この発明に係る換気装置の第1実施の形態を示す正面図である。 図8は、同実施の形態のスペーサを省略して示す正面図である。 図9は、同実施の形態のスペーサ及び押縁を省略して示す正面図である。 図10は、図7のX−X線に沿う一部省略拡大断面図である。 図11は、図7のY−Y線に沿う拡大断面図である。 図12は、押縁の装置本体への取付方法説明するための図10と同様の断面図である。 図13は、図9のX−X線に沿う拡大断面図である。 図14は、同実施の形態において用いられているスペーサの斜視図である。 図15は、同スペーサの正面図である。 図16は、同スペーサの平面図である。 図17は、同スペーサの底面図である。 図18は、同スペーサの右側面図である。 図19は、同スペーサの左側面図であって、同スペーサの装置本体への取り付け状態を示すために装置本体の断面が想像線で記載されている。 図20は、この発明に係る換気装置を扉に取り付けるための全工程のうちの上押縁取付工程を説明するための図である。 図21は、押縁を装置本体に取り付ける前の状態で示す図20のX−X線に沿う拡大断面図である。 図22、押縁を装置本体に取り付けた後の状態で示す図20のX−X線に沿う拡大断面図である。 図23は、図20のY−Y線に沿う拡大断面図である。 図24は、図20のZ−Z線に沿う拡大断面図である。 図25は、この発明に係る換気装置を扉に取り付けるための全工程のうちの装置本体取付工程を説明するための図である。 図26は、図25のX−X線に沿う拡大断面図である。 図27は、この発明に係る換気装置を扉に取り付けるための全工程のうちの押縁、一対の縦押縁及び下押縁の取付工程を説明するための図である。 図28は、この発明に係る換気装置を扉に取り付けるための全工程のうちのスペーサ取付工程を説明するための図である。 図29は、この発明に係る換気装置を扉に取り付けるための全工程のうちの後付けビード取付工程を説明するための図である。 図30は、この発明に係る換気装置の第2実施の形態を示す断面図である。 図31は、同実施の形態の押縁を装置本体に取り付ける方法を説明するための断面図である。 図32は、この発明に係る換気装置の第3実施の形態における押縁の装置本体への取付構造を示す断面図である。 図33は、この発明に係る換気装置の第4実施の形態における押縁の装置保内の取付構造を示す断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係る換気装置1が用いられた扉100を示す。まず、扉100について説明すると、扉100は、長手方向を左右方向に向けて水平に配置された上框101と、上框100の下方にそれと平行に配置された下框102と、長手方向を上下方向に向けて配置され、上框101と下框102との左端部間及び右端部間にそれぞれ設けられた左縦框103及び右縦框104とを有している。そして、これらの框101〜104により、扉100が上下に長い長方形の枠状に形成されている。また、左右の縦框103,104間には、中間框105が水平に掛け渡されている。これにより、扉100の内部が上窓孔106と下窓孔107とに区分されている。
上窓孔106には、上複合板ガラス110が設けられている。上複合板ガラス110は、図21及び図22に示すように、室内外方向(図21及び図22において左右方向)に対向して配置された一対の板ガラス111,112と、この一対の板ガラス111,112間にそれぞれ配置されたスペーサ113及びシール部材114とによって構成されている。上複合板ガラス110に代えて、他の構成の複合板ガラスを用いてもよく、あるいは1枚の板ガラスを用いてもよい。上複合板ガラス110の上下左右の各端部は、上窓孔106に臨む上框101、中間框105(上複合ガラス110にとっては下框に相当)及び左右の縦框103,104と、それらの框101,105,103,104の室内I側部分にそれぞれ着脱可能に設けられた上押縁131,下押縁132,左押縁133及び右押縁134とによって挟持されている。なお、上複合板ガラス110の挟持構造は、周知であるとともに、この発明との関連性が低いのでその詳細な構造については説明を省略する。
一方、下窓孔107には、図1に示すように、この発明に係る換気装置1及び下複合板ガラス120が設けられている。換気装置1は、その長手方向を左右方向に向けて配置されており、中間框105の下面に沿って設けられている。一方、下複合板ガラス120は、換気装置1の下側に配置されている。
この発明の第1実施の形態たる換気装置1は、その上部が中間框105(換気装置1にとっては上框に相当)によって支持され、左右の両端部が左右の縦框103,104によって支持されている。換気装置1の支持構造の詳細については後述する。
下複合板ガラス120は、図2示すように、室内外方向(図2において左右方向)に対向して配置された一対の板ガラス121,122と、この一対の板ガラス121,122間にそれぞれ配置されたスペーサ123及びシール部材124と、室内I側の板ガラス122に紫外線カットフィルム等のフィルム125を介して貼り合わされた板ガラス126によって構成されている。下複合板ガラス120に代えて、他の構成の複合板ガラスを用いてもよく、あるいは1枚の板ガラスを用いてもよい。図1に示すように、下複合板ガラス120の上端部は、換気装置1によって支持されている。下複合板ガラス120の左右の両端部及び下端部は、左右の縦框103,104及び下框102によって支持されている。下複合板ガラス120の支持構造の詳細については後述する。
換気装置1は、図2及び図10〜図13に示すように、装置本体2を有している。装置本体2は、アルミニウム等の金属からなる複数の型材を組み合わせることにより、断面略四角形の中空体として構成されており、その長手方向を左右方向に向けて配置されている。しかも、装置本体2は、中間框105の下側にこれと平行に配置されている。
装置本体2は、室外Oに臨む外壁部21Aと、室内Iに臨む内壁部21Bと、装置本体2の内部に設けられた隔壁部21Cとを有している。隔壁部21Cにより、装置本体2の内部空間が、室外O側の室外側空間22Aと室内I側の室内側空間22Bとに二分されてい
る。隔壁部21Cは、必ずしも形成する必要がない。隔壁部21Cが形成されない場合には、装置本体2の内部に一つの空間だけが形成される。逆に、隔壁部21Cを複数形成してもよい。
装置本体2の両端部には、蓋部材3がそれぞれ設けられている。この蓋部材3,3によって室外側空間22A及び室内側空間22Bの両端部が閉じられている。この結果、室外側空間22A及び室内側空間22Bが密閉空間になっている。蓋部材3.3は、室外側空間22A及び室内側空間22Bの両端部を閉じるのみならず、後述するように、空気室22Cの左右の両端部を閉じて空気室22Cを密閉空間とし、さらに左右の縦框103,104及び左右の押縁133,134によって挟持され、それによって装置本体2の両端部が縦框103,104に支持されている。
図11〜図13に示すように、外壁部21Aには、貫通孔21aが形成されている。貫通孔21aは、長手方向を上下方向に向けた長孔状をなしており、装置本体2の長手方向に一列状に並んで多数形成されている。室外側空間22Aは、貫通孔21aを介して室外Oに連通されている。一方、内壁部21Bには、図9及び図11に示すように、多数の貫通孔21bが形成されている。室内側空間22Bは、室内Iに貫通孔21bを介して連通されている。また、隔壁部21Cには、図11に示すように、多数の貫通孔21cが形成されている。室外側空間22Aと室内側空間22Bとが貫通孔21cを介して連通されている。この結果、室外Oと室内Iとが、室外側空間22A及び室内側空間22B並びに貫通孔21a,21b,21cを介して連通されている。これから明らかなように、室外側空間22A及び室内側空間22B並びに貫通孔21a,21b,21cにより、室外Oと室内Iとを連通する換気通路22が構成されている。そして、室内外の空気が換気通路22を通って流通する。
図11〜図13に示すように、室外側空間22A内には、開閉部材4が設けられている。開閉部材4は、左右方向に長い長方形の板状をなしており、隔壁部21Cと対向して配置されている。開閉部材4は、装置本体2に第1の位置と第2の位置との間を左右方向へ移動可能に支持されている。しかも、開閉部材4は、その下端部が室内外方向へ移動することができるよう、上端部が装置本体2に左右方向に延びる水平な軸線を中心として回転可能に支持されている。開閉部材4は、図11において実線で示す閉位置と、想像線で示す開位置との間を回転可能である。開閉部材4は、左右方向において第1位置に位置すると、装置本体2と開閉部材4の下端部との間に設けられたカム機構5によって閉位置に回転させられる。開閉部材4が閉位置に回転すると、貫通孔21cが開閉部材4によって閉じられる。この結果、換気通路22が閉じられ、換気装置1が閉状態になる。開閉部材4は、第2の位置に移動すると、カム機構5によって開位置に回転させられる。開閉部材4が開位置に回転すると、開閉部材4が隔壁部21Cから室外O側へ離間し、貫通孔21cが開かれる。この結果、換気通路22が開かれ、換気装置1が開状態になる。開閉部材4は、第1位置と第2位置との間の中間位置に移動すると、閉位置と開位置との間の半開位置に回転する。この結果、換気通路22が半開状態になり、ひいては換気装置1が半開状態になる。
図7〜図10に示すように、内壁部21Bの右端部の上部には、当該部位を室内外方向へ貫通する操作窓孔23が形成されている。この操作窓孔23には、操作部材6が支持枠7を介して左右方向へ移動に設けられている。操作部材6は、開閉部材4に連結機構(図示せず)を介して連結されており、操作部材6が左右方向へ移動すると、それに連動して開閉部材4が左右方向へ移動する。したがって、操作部材6を左右方向へ移動させることによって開閉部材4を第1位置と第2位置との間を移動させることができ、それによって換気装置1を開状態、半開状態及び閉状態のいずれかに切り替えることができる。
換気通路22を開閉するための開閉機構は、開閉部材4、カム機構5及び操作部材6の組み合わせに限定されるものでなく、他の公知の各種の開閉機構を採用することができる。例えば、開閉部材を左右方向へ移動させるだけで換気通路22を開閉するような開閉機構を採用してもよい。
次に、換気装置1及び下複合板ガラス120の支持構造について説明するに、まず換気装置1の上部の支持構造を説明する。図2及び図11〜図13に示すように、装置本体2の上面には、上方に向かって突出する一対の突出板部23A,23Bが設けられている。一対の突出板部23A,23Bは、装置本体2の左右方向の一端から他端まで延びている。しかも、一対の突出板部23A,23Bは、室内外方向へ互いに離間し、かつ同方向に対向して配置されている。
図2に示すように、中間框105の下端面の室外O側の端部には、下方に向かって突出する挟持板部105aが形成されている。一方、中間框105の室内I側の端部には、上押縁141が着脱可能に設けられている。そして、挟持板部105aが突出板部23Aの室外O側の面にシール部材161を介して押圧接触させられるとともに、上押縁141の下端部が突出板部23Bの室内I側の面にスペーサ162を介して押圧接触させられている。つまり、一対の突出板部23A,23Bが挟持板部105aと上押縁141とによりシール部材161及びスペーサ162を介して挟持されている。これにより、装置本体2の上端部が、中間框105に支持されている。
ここで、挟持板部105a、シール部材161及び上押縁141は、換気装置1が取り付けられていない扉、つまり下複合板ガラス120を挟持板部105a、シール部材161及び上押縁141によって挟持するようにした扉のものと同一のものが用いられている。しかるに、突出板部23Aの室外O側を向く面は、下複合板ガラス120の室外O側を向く面と室内外方向において同一位置に位置させられているが、突出板部23Bの室内I側を向く面は、下複合板ガラス120の室内I側を向く面より所定距離だけ室外O側に位置させられている。その結果、突出板部23Aの室外O側を向く面と、突出板部23Bの室内I側を向く面との間の距離(以下、このような距離を外法距離という。)は、下複合板ガラス120の厚さより小さくなっている。これに対応するために、突出板部23Bと上押縁141との間にスペーサ162が用いられているのである。突出板部23A,23Bの外法寸法は、下複合板ガラス120の厚さと同一にしてもよい。その場合には、スペーサ162が不要である。突出板部23A,23Bの外法寸法は、下複合板ガラス120の厚さより大きくしてもよい。その場合には、挟持板部105aと上押縁141との少なくとも一方の形状、寸法が適宜変更される。
次に、説明の便宜上、下複合板ガラス120の支持構造について説明する。図2及び図11に示すように、装置本体2の室外O側の端部には、下方に突出する挟持板部21dが形成されている。挟持板部21dは、装置本体2の左右方向の一端から他端まで延びている。一方、装置本体2の室内I側の端部には、左右方向に長い押縁25が着脱可能に設けられている。押縁25は、左右方向の長さが装置本体2の長さと同一になっており、左右方向において装置本体2と同一位置に配置されている。
挟持板部21aは、複合板ガラス120の上端部の室外O側を向く面にシール部材163を介して押圧接触させられている。押縁25の下端部は、複合板ガラス120の上端部の室内I側を向く面に後付けビード171を介して押圧接触させられている。つまり、複合板ガラス120の上端部が、挟持板部21d及び押縁25によりシール部材163及び後付けビード171を介して挟持されている。これにより、複合板ガラス120の上端部が装置本体2に支持されている。
図2に示すように、複合板ガラス120の下端部は、下框102に支持板172を介して載置され、複合板ガラス120が下框102によって支持されている。下框102の室外O側の端部には、上方に向かって突出する挟持板部102aが形成されている。一方、下框102の室内I側の端部には、下押縁142が着脱可能に設けられている。そして、挟持板部102aの上端部が複合板ガラス120の下端部の室外O側を向く面にシール部材164を介して押圧接触させられるとともに、下押縁142の上端部が複合板ガラス120の下端部の室内I側を向く面に後付けビード171を介して押圧接触させられている。つまり、複合板ガラス120の下端部が、挟持板部102a及び下押縁142により、シール部材164及び後付けビード171を介して挟持されている。このようにして、複合板ガラス120の下端部が下框102によって支持されている。
複合板ガラス120の左端部及び右端部は、複合板ガラス120の下端部と同様にして挟持されている。すなわち、図5に示すように、複合板ガラス120の左端部は、左縦框103の挟持板部103a及び左押縁143によりシール部材165及び後付けビード171を介して挟持されており、複合板ガラス120の右端部は、図6に示すように、右縦框104の挟持板部104a及び右押縁144によりシール部材166及び後付けビード171を介して挟持されている。
複合板ガラス120の上記挟持構造から明らかなように、複合板ガラス120の室内I側を向く面と押縁25,142〜144との間には、後付けビード171が全周にわたって設けられている。
装置本体2の左右の両端部は、次のようにして左右の縦框103,104の上端部に支持されている。装置本体2の左端部の支持構造について説明すると、図3に示すように、左側に配置された蓋部材3の左縦框103と対向する端面には、左縦框103側に向かって突出する一対の突出板部31A,31Bが形成されている。一対の突出板部31A,31Bは、装置本体2の上面から下方へ向かって延びており、一対の突出板部31A,31Bの下端部は、装置本体2の下面より所定距離だけ上側に位置させられている。これは、突出板部31A,31Bの下端部が、後付けビード171に干渉することを防止するためである。一対の突出板部31A,31Bは、左右方向へ互いに離間し、同方向に対向して配置されている。
室外Oの突出板部31Aの室外O側を向く面は、下複合板ガラス120の室外O側を向く面と室内外方向において同一位置に配置されている。したがって、突出板部31Aは、左框103の挟持板部103aにシール部材165を介して押圧接触させられている。一方、室内I側の突出板部31Bの室内I側を向く面は、下複合板ガラス120の室内I側を向く面より所定距離だけ室外O側に配置されている。この結果、突出板部31A,31Bの外法寸法が下複合板ガラス120の厚さより小さくなっており、その寸法の差の分だけ突出板部31Bと左押縁143との間に隙間が形成される。この隙間には、パッキン173及びスペーサ8が室外O側から室内I側へ向かって順次配置されている。そして、左押縁143が突出板部31Bにスペーサ8及びパッキン173を介して押圧接触させられている。つまり、突出板部31A,31Bが、挟持板部103a及び左押縁143によりシール部材165並びにパッキン173及びスペーサ8を介して挟持されている。これにより、装置本体2の左端部が、左框103によって支持されている。
図示していないが、装置本体2の右端部も、左端部と同様にして右框104に支持されている。すなわち、右框104の挟持板部104a及び右押縁144(いずれも図6参照)により、シール部材106並びにパッキン173及びスペーサ8´を介して挟持されている。これにより、装置本体2の右端部が右框104によって支持されている。なお、装置本体2の右端部の支持構造は、左端部の支持構造と左右対称であり、スペーサ8´もスペーサ8と左右対称である。そこで、装置本体2の右端部の支持構造についてはその説明を省略する。
パッキン173は、弾性変形量が小さい硬質のゴム等の樹脂によって構成されており、左押縁143によって突出板部31Bに押圧固定されている。パッキン173は、突出板部31Bに接着固定してもよい。また、パッキン173は、必ずしも設ける必要がない。パッキン173を設けない場合には、突出板部31Bがパッキン173の厚さの分だけ室内I側に配置され、スペーサ8(8´)の第2板部82が突出板部31Bに直接押圧接触させられる。
スペーサ8は、硬質の樹脂を成形してなるものであり、図14〜図19に示すように、長手方向を上下方向に向けて配置されている。スペーサ8は、幅方向を室内外方向に向けた第1板部81と、この第1板部81の室外O側の端部から左方へ向かって直角に突出する第2板部82と、第1板部81の室内I側の端部から右方へ向かって直角に突出する化粧板部83とを有している。
図3に示すように、第1板部81は、蓋部材3の左端面(左縦框103と対向する端面)の室内I側の端部と左押縁143との間にほとんど隙間無く挿入され、蓋部材3と左押縁143との間の空間を埋めている。これにより、換気装置1の美観の向上が図られている。しかも、蓋部材3と左押縁143との間に隙間が形成されていると、装置本体2が隙間の分だけ左右方向へ移動可能になるため、換気装置1が左右方向にがたつくという問題があるが、隙間を第1板部81によって埋めることにより、そのような問題が未然に防止されている。
第2板部82は、パッキン173と左押縁143との間に圧入状態で挿入されている。つまり、第2板部82は、左押縁143によりパッキン173に押し付けられ、ひいては突出板部31Bに押し付けられている。この結果、突出板部31A,31Bが挟持板部103aと左押縁143とにより、シール部材165並びにパッキン173及び第2板部82を介して挟持されている。なお、第2板部82の上下の両端部は、所定の長さだけ切りかかれている。これは、図19に示すように、第2板部82の上端部及び下端部が装置本体2及び後付けビード171に干渉することを防止するためである。
ここで、左押縁143を蓋部材3に直接押し付けるならば、第1板部81が不要である。同様に、左押縁143をパッキン173(パッキン173が設けられない場合には、突出板部31B)に直接押し付けるならば第2板部82が不要である。しかし、左押縁143の左縦框103に対する取付構造の関係上、第1板部81及び第2板部82が必須である。
すなわち、図4において想像線で示すように、左押縁143は、正規の取付姿勢に対して傾斜した状態で左縦框103と蓋部材3との間に矢印Aで示すように装置本体2側から左縦框103側へ向かって斜め方向に挿入される。左押縁143が左縦框103と蓋部材3との間の実線で示す所定の取外し位置に挿入されると、左押縁143の室外O側でかつ左縦框103側の端部に形成された第1係合部143aが左縦框103に係合する。この第1係合部143aの左縦框103に対する係合箇所を回転中心として左押縁143が突出板部31Bから室内I側へ離間するように、矢印B方向へ回転させられると、左押縁14
3に形成された第2係合部143bが左縦框103に突き当たり、左押縁143がそれ以上矢印B方向へ回転することができなくなる。このときの左押縁143の位置が正規の取付位置であり、左押縁143が正規の取付姿勢になっている。正規の位置に取り付けられた左押縁143は、矢印B方向と逆方向へ回転することができるだけであり、室外O側から室内I側へ向かう方向及び蓋部材3から左縦框103へ向かう方向へ移動不能である。したがって、左押縁143をパッキン173及び蓋部材3に押し付けることにより、装置本体3を強固に位置固定することができる。しかも、左押縁143は、取外し位置まで挿入した後、取付位置まで回転させるだけで左縦框103に取り付けることができ、左押縁143の左縦框103に対する取付を容易に行うことができる。勿論、左押縁143を取付位置から取外し位置まで回転させた後、矢印A方向と逆方向へ移動させることにより、左押縁143を左縦框103から取外すことができる。
このような取付、取外し方法は、他の押縁141,142,144についても採用されている。ただし、長手方向を上下方向に向けた左右の押縁143,144が取付位置と取外し位置との間を水平方向に回転するのに対し、長手方向を左右方向に向けた上下の押縁141,142は、取付位置と取外し位置との間を上下方向に回転させられる。なお、押縁25の取付、取外し方法は後述する。
左押縁143を左縦框103に対し上記のようにして取り付けた場合には、左押縁143の左框103に対する取付を容易に行うことができる反面、左押縁143と蓋部材3及びパッキン173との各間に隙間が生じてしまう。これは、左押縁143が取外し位置に位置しているときには、その姿勢が取付位置に位置しているときの姿勢に対し傾斜している関係上、左押縁143が蓋部材3及びパッキン173に対し取付位置に位置しているときよりも接近しているからである。そこで、左押縁143と蓋部材3との間に第1板部81が挿入されるとともに、左押縁143とパッキン173との間に第2板部82が挿入されているのである。これにより、左押縁143の左縦框103に対する取付、取外しの容易性及び支持の確実性を確保しつつ、換気装置1の美観の向上及びがたつきの防止が果たされている。これは、右押縁144についても同様であり、右押縁144と右側の蓋部材3及びパッキン173との間の構造は、左押縁143と左側の蓋部材3及びパッキン173との間の構造と左右対称である。
なお、第1及び第2板部81,82は、後付けビード171が各押縁25,142〜144に取り付けられる前に、押縁143と下複合板ガラス120に第2板部82が挿入され、その状態で上方へ所定の位置まで移動させられることにより、押縁143と蓋部材3及びパッキン173との各間に第1及び第2板部81,82がそれぞれ挿入される。
また、押縁25の装置本体2に対する取付構造、及び押縁142,144の框102,104に対する取付構造が、左押縁143の左框103に対する取付構造と同様であるから、押縁25及び押縁142,144と下複合板ガラス120との間にも隙間が生じるはずであるが、その隙間はシール部材163〜166及び後付けビード171の弾性変形によって吸収されるので問題にならない。
図3に示すように、化粧板部83は、蓋部材3のうちの、装置本体2と左押縁143との間から室内Iに露出する部分を覆っている。ただし、図1と図7との比較から明らかなように、蓋部材3の上部は、上押縁141によって覆われている。そこで、化粧板部83は、蓋部材3のうちの上押縁141より下側の部分だけを覆っており、化粧板部83の上端面が上押縁141の下端面に突き当たっている。これによって、スペーサ8(8´)の上下方向の取付位置が定められている。
図11に示すように、押縁25の上面の室内I側の端部には、上方に突出する化粧板部25aが押縁25と一体に形成されている。化粧板部25aは操作窓孔23を除き装置本体2の室内Iに臨む面(上押縁141によって覆われている部分を除く)を覆っている。これにより、換気装置1の美観の向上が図られている。
装置本体2の内壁部21Bの下端部及び上端部には、室内I側に突出する突出板部21e,21fが形成されている。突出板部21e,21fは、装置本体2の全長にわたって延びており、内壁部21B及び化粧板部25aと協働して空気室22Cを形成している。空気室22Cは、装置本体2の全長にわたって延びている。空気室22Cの両端部は、蓋部材3,3によって閉じられている。これによって、空気室22Cが外部に対して密封された空間になっている。空気室22Cが形成された結果、この換気装置1では、室外側空間22A、室内側空間22B及び空気室22Cの三つの空間が室内外方向に並んで形成されるので、従来の換気装置に比して断熱効果を格段に向上させることができる。
空気室22Cは、内壁部21Bに形成された多数の貫通孔21bを介して室内側空間22Bに連通されている。その一方、空気室22Cは、化粧板部25aに形成された貫通孔25bを介して室内Iに連通されている。したがって、室外O及び室内Iの空気は、換気通路22並びに空気室22C及び貫通孔25bを介して流通することになり、空気室22C及び貫通孔25bは、実質的には換気通路22を延長した一部を構成する。
化粧板部25aの室内Iに臨む面には、収容部25cが形成されている。この収容部25bは、全貫通孔21bを囲むように配置されている。収容部25cには、フィルタ9が着脱可能に取り付けられている。フィルタ9は、全ての貫通孔25bを覆っている。フィルタ9は、内壁部21Bに設け、貫通孔21bを覆うようにしてもよい。
押縁25は、次のようにして装置本体2に着脱可能に取り付けられている。すなわち、押縁25は、図12に示すように、上方へ向かうにしたがって室内Iに突出するように傾斜させられ、その状態で図12の矢印で示すように、押縁25の上端部(化粧板部25aを除く部分の上端部)が装置本体2の下端部に斜め下方から上向きに挿入され、その後上方へ移動させられる。あるいは、上方へ移動させた後、室内I側へ移動させてもよい。いずれにしても、押縁25の上面に形成された段部25dを突出板部21eの先端部下面に形成された突出片21gの先端部に突き当てる。そして、段部25dと突出片21gとの接触部を中心として押縁25を図12の反時計方向へ回転させ、押縁25の上端部を室外O側へ移動させる。押縁25が図11に示す所定の取付位置まで回転すると、化粧板部25aの室外O側の面の上端部に形成された係合片部25eが、突出板部21fの下面に形成された突出部21hを弾性変形して乗り越え、図11に示すように、係合片部25eが突出部21hに係合する。これによって、押縁25が取付位置から反時計方向へ回転することが阻止される。しかも、このときには、押縁25の上端部の室外O側の端部が、突出板部21eの下面に形成された載置部21iに載る。これにより、押縁25が装置本体2に取り付けられている。勿論、上記と逆の手順を採用することにより、押縁25を装置本体2から取外すことができる。
上記構成の換気装置1を扉100の下窓孔107に取り付ける場合には、まず、図20〜図22に示すように、上押縁141を中間框105の下部に取り付ける。なお、図23に示すように、下框102には支持板172を予め取り付けておく。次に、図25及び図26に示すように、押縁25が取り付けられていない換気装置1を下窓孔107内に挿入し、さらに上方へ移動させる。これにより、突出板部24A,24B及びスペーサ162を挟持板部105aと上押縁141との間に挿入する。その後、下複合板ガラス120を換気装置1より下側の下窓孔107に挿入する。
次に、図27に示すように、換気装置1に押縁25を装着し、下複合板ガラス120の上端部を換気装置1に取り付ける。その後、下押縁142を下框102に取り付け、複合板ガラス120の下端部を下框103に取り付ける。その後、左右の押縁143,144を左右の縦框103,104にそれぞれ取り付け、下複合板ガラス120の左右の端部を左右の縦框103,104にそれぞれ取り付ける。
次に、図28に示すように、スペーサ8,8´を左右の押縁143,144と換気装置1の左右の端部との各間に取り付ける。その後、図29に示すように、押縁25及び押縁142〜144と下複合板ガラス120の上下左右の各端部との間に、後付けビード171を圧入する。これにより、換気装置1の扉100への取付が完了する。
換気装置1を扉100から取り外す場合には、上記と逆の手順を採用すればよい。すなわち、まず後付けビード171を各押縁25,142〜144から取り外す。次に、スペーサ8,8´を取り外す。その後、左右の縦押縁143,144を取り外し、続いて押縁25及び下押縁142を取り外す。その後、複合板ガラス120を取り外す。最後に、換気装置1を扉100から取り外す。
上記構成の換気装置1によれば、押縁25の上端部に化粧板部25aを一体に形成し、この化粧板部25aによって装置本体2の室内I側を向く面を覆っているから、装置本体2の下端部と押縁25の上端部との間に水平方向に延びる隙間が形成されることがない。したがって、換気装置1の美観を向上させることができる。しかも、清掃時の水が装置本体2と押縁25との間に入り込むことがないので、カビの発生を防止することができる。したがって、カビの除去に要する手間を無くすことができるのみならず、換気装置1の美観の低下をより一層確実に防止することができる。さらに、押縁25を模様や色彩が異なる他の押縁25と交換することにより、換気装置1の室内に臨む面の模様や色彩を変えることができる。
また、化粧板部25aと内壁部21Bとの間に空気室22Cが形成されているので、換気装置1の断熱効果を向上させることができる。特に、この実施の形態においては、室外側空間22A、室内側空間22B及び空気室22Cが室内外方向に並んで順次配置されているから、換気装置1の断熱効果を格段に向上さることができる。
さらに、この実施の形態では、左右の押縁143,144を傾斜させた状態で左右の縦框103,104に挿入した後、正規の取付位置に回転させることによって左右の押縁143,144を左右の縦框103,104にそれぞれ取り付けるようにしているので、左右の押縁143,144を左右の縦框103,104に容易に取り付けることができる。しかも、換気装置1の左右の両端部と左右の押縁143,144との各間に形成される隙間にスペーサ8,8´を挿入しているので、美観が損なわれるような事態を防止することができるとともに、換気装置1ががたつくことを防止することができる。
図30及び図31は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態の換気装置1´においては、押縁25を装置本体2に対し室内外方向へ向かって水平に移動させることにより、押縁25を装置本体2に取り付け、また取り外すことができるようになっている。すなわち、装置本体2の内壁部21Bの上端部には、室内I側に向かって開放された上係合凹部21eが形成されている。この係合凹部21eの上方を向く面の室内I側の端部には、上方へ向かって突出する係合突起21fが形成されている。内壁部21Bの下端部には、室内I側へ向かって開放された下係合凹部21gが形成されている。この下係合凹部21gの下方を向く面の室内側の端部には、下方に向かって突出する係合突起21hが形成されている。
一方、押縁25の装置本体2と対向する室外O側の面の上端部及び上下方向の中間部には、上係合突出部25e及び下係合突出部25fがそれぞれ形成されている。上係合突出部25eは、鉤状をなしており、室内O側へ突出した後、下方へ向かって突出させられている。下係合突出部25fの上面には、上方へ向かって突出する係合突起25gが形成されている。このような構造を有する押縁25は、アルミニウムの押出し型材によって形成することも可能であるが、樹脂の押出し型材によって形成することが望ましい。そのようにすれば、押縁25の断熱性が向上する結果、押縁25表面の結露を減少させることができるからである。しかも、押縁25を廃棄する際に、分別し易くなるというメリットがある。
押縁25を装置本体2に取り付ける場合には、図31に示すように、上係合突出部25e及び下係合突出部25fを上係合凹部21e及び下係合凹部21gとそれぞれ対向させる。押縁25を室外O側へ向かって水平に移動させ、装置本体2に接近させる。すると、上係合突出部25e及び下係合突出部25fが、上係合凹部21e及び下係合凹部21gにそれぞれ入り込む。そして、下係合突出部25fが下係合凹部21gの上方を向く側面に形成された突起21q上を摺動する。なお、突起21qを形成することなく、下係合突出部25fを下係合凹部21gの上方を向く側面上を直接摺動させてもよい。上係合突出部25e及び下係合突出部25fが、上係合凹部21e及び下係合凹部21gにそれぞれ所定距離だけ入り込むと、上係合突出部25eが係合突起21fに突き当たるとともに、係合突起25gが係合突起21hに突き当たる。押縁25を室外O側へさらに移動させると、装置本体2及び押縁25が弾性変形することにより、上係合突出部25eが係合突起21fを乗り越えるとともに、係合突起25gが係合突起21hを乗り越える。すると、上係合突出部25eが係合突起21fに係合するとともに、係合突起25gが係合突起21hに係合することにより、押縁25が装置本体2に室内I側へ移動不能に係止される。しかも、上係合突出部25e及び係合突起25gが係合突起21f,21hを乗り越えるのとほとんど同時に、上係合突出部25eが装置本体2に突き当たり、押縁25が装置本体2に対して室外O側へ移動不能になる。これにより、押縁25が装置本体2に取り付けられる。
押縁25を装置本体2から取り外す場合には、押縁25を所定の大きさの以上の力で室内I側へ引っ張る。すると、装置本体2及び押縁25が弾性変形することにより、上係合突出部25eが係合突起21fを乗り越えるとともに、係合突起25gが係合突起21hを乗り越える。これにより、押縁25を装置本体2から取り外すことができる。
また、この実施の形態においては、下複合板ガラス120に代えて下複合板ガラス120´が用いられている。下複合板ガラス120´は、室内外方向に離間対向して配置された2枚の板ガラス127,127と、この2枚の板ガラス127,127の互いに対向する面の周縁部に沿って環状に設けられたスペーサ128とからなるものであり、スペーサ128が板ガラス127,127に固着されている。これにより、下複合板ガラス120´全体が一体化されている。
室外O側の板ガラス127は、装置本体2の挟持板部21dにシリコン樹脂Sによって接着されている。室内I側の板ガラス127は、押縁25の下端部に形成された弾性片25hによって室外O側へ向かって付勢されている。しかも、押縁25の室外O側を向く面の下端部には、室外O側へ突出する突出部25iが形成されており、この突出部25iが室内I側の板ガラス127にほぼ接触している。したがって、下複合板ガラス120´は、装置本体2及び押縁25により室内外方向へほとんどガタなく挟持されている。
下複合板ガラス120´を装置本体2に取り付ける際には、まず挟持板部21dにその全周にわたってシリコン樹脂Sを塗布する。その後、下複合板ガラス120´を室内I側から室外O側へ向かって水平に移動させ、下複合板ガラス120´を挟持板部21dにシリコン樹脂Sを介して押し付ける。ここで、下複合板ガラス120´を水平方向へ移動させて挟持板部21dに押し付けた場合には、シリコン樹脂にムラが生じることを防止することができる。すなわち、従来のように、下複合板ガラス120´を挟持板部21dに接触させた状態でその下側から上側へ移動させて、挟持板部21dと押縁25との間に挿入するようにした場合には、シリコン樹脂Sが板ガラス127に引きずられるため、シリコン樹脂にムラが生じてしまう。しかるに、この実施の形態では、シリコン樹脂Sに板ガラス127が押し付けられるだけであるから、シリコン樹脂Sにムラが生じることがない。したがって、挟持板部21dと板ガラス127間の気密性及び水密性を高度に、かつ良好な状態にすることができる。
下複合板ガラス120´を挟持板部21dにシリコン樹脂Sを介して押し付けたら、押縁25を上記のようにして装置本体2に取り付ける。このとき、押縁25が水平方向へ移動させられるだけであるから、押縁25の装置本体2への取付時に下複合板ガラス120´が上下方向へ移動させられることがない。したがって、シリコン樹脂Sをムラがない状態に維持することができる。しかも、押縁25を装置本体2に対して水平方向へ接近移動させるだけであるから、下複合板ガラス120´の取付を容易に行うことができる。
なお、この実施の形態においては、装置本体2に隔壁部21Cが形成されていないが、前述した第1実施の形態と同様に、装置本体2に隔壁部21Cを形成してもよい。また、装置本体2と押縁25との間に室内外方向の幅の狭い空気室22Cが形成されているが、空気室22Cの幅の広い空気室22Cを形成してもよい。さらに、開閉部材4に代えて開閉部材4´が用いられている。開閉部材4´は、長手方向を左右方向に向けた長方形の板体からなるものであり、装置本体2に左右方向へのみ移動可能に設けられている。開閉部材4´には、多数の貫通孔41aが形成されている。貫通孔41aは、装置本体2の貫通孔21aと同一形状、同一大きさを有しており、貫通孔21aと同一のピッチで配置されている。開閉部材4´を所定の位置に移動させて貫通孔41aを貫通孔21aと対向させると、貫通孔21aが開かれ、ひいては換気通路22が開かれる。その状態から開閉部材4´を貫通孔41aの半ピッチだけ移動させると、貫通孔21aが開閉部材4´によって閉じられ、ひいては換気通路22が閉じられる。
図32は、押縁25の装置本体2への取付態様の変形例を示すものである。この変形例では、装置本体2の内壁部21Bの上端部及び下端部に上方へ突出する突出板部21i,21jがそれぞれ形成されており、各突出板部21i,21jの室外O側を向く面の上端部には、室外O側へ向かって突出する係合突起21k,21lがそれぞれ形成されている。一方、押縁25の室外O側の上端部及び中間部には、下方に向かって開放された係合凹部25j,25kがそれぞれ形成されている。各係合凹部25j,25kの室内I側を向く面の下端部には、室内I側へ向かって突出する係合突起25l,25mが夫々形成されている。
押縁25を装置本体2に取り付ける場合には、突出板部21i,21jの上方に係合凹部25j,25kが位置するように押縁25を配置する。その後、押縁を下方へ移動させる。すると、突出板部21i,21jが係合凹部25j,25k内にそれぞれ入り込み、係合突起21k,21lが係合突起25l,25mにそれぞれ突き当たる。押縁25をさらに下方へ移動させると、押縁25が弾性変形し、係合突起25l,25mが係合突起21k,21lをそれぞれ乗り越える。これにより、押縁25が装置本体2に上方へ移動不能に係止される。しかも、係合突起25l,25mが係合突起21k,21lをそれぞれ乗り越えるのとほぼ同時に、押縁25と装置本体2とが上下方向に互いに突き当たり、押縁25が装置本体2に対して下方へ移動不能になる。また、突出板部21i,21jが係合凹部25j,25kに入り込むことにより、押縁25が装置本体2に室内外方向へ移動不能に係止される。このようにして押縁25が装置本体2に取り付けられる。勿論、押縁25を所定の大きさ以上の力で上方へ引き上げることにより、押縁25を装置本体2から取り外すことができる。
図33は、押縁25の装置本体2への取付態様の他の変形例を示すものである。この変形例では、装置本体2の内壁部21Bの上端部及び下端部に下方へ向かって突出する突出板部21m,21nがそれぞれ形成されており、各突出板部21m,21nの室外O側を向く面の下端部には、室外O側へ向かって突出する係合突起21o,21pがそれぞれ形成されている。一方、押縁25の室外O側の上端部及び中間部には、上方に向かって開放された係合凹部25n,25oがそれぞれ形成されている。係合凹部25n,25oの室内I側を向く面の上端部には、室内I側へ向かって突出する係合突起25p,25qがそれぞれ形成されている。
押縁25を装置本体2に取り付ける場合には、係合凹部25n,25oが突出板部21m,21nの下側に位置するように押縁25を配置する。その後、押縁25と装置本体2とが突き当たるまで押縁25を上方へ移動させる。すると、押縁25が装置本体2に対して上方へ移動不能になるとともに、係合突起21o,21pと係合突起25p,25qとが係合することによって押縁25が装置本体2に対して下方へ移動不能になる。また、突出板部21m,21nが係合凹部25n,25oに入り込むことにより、押縁25が装置本体2に対して室内外方向へ移動不能になる。このようにして押縁25が装置本体2に取り付けられる。押縁25は、所定の大きさ以上の力で下方へ引き下げることにより、装置本体2から取り外すことができる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形を採用することができる。
例えば、上記の実施の形態においては、換気装置1の装置本体2が中間框105(下複合板ガラス109に対しては上框)の一部として用いられているが、装置本体2は、左右の縦框103,104のいずれか一方の一部として用いることも可能である。その場合には、装置本体2の左右いずれか一方の側面の室内I側の端部に押縁が着脱可能に設けられる。
I 室内
O 室外
1 換気装置
1´ 換気装置
2 装置本体
22 換気通路
22C 空気室
25 押縁
25a 化粧板部
25b 貫通孔

Claims (3)

  1. 内部に室外に臨む外面から室内に臨む内面まで貫通する換気通路が形成された装置本体と、この装置本体の室内側の端部の一側部に押縁が着脱可能に設けられた換気装置において、
    上記押縁に、上記装置本体の他側部に向かって突出し、上記装置本体の室内に臨む内面を覆う化粧板部が上記押縁と一体に設けられていることを特徴とする換気装置。
  2. 上記装置本体の内面と上記化粧板部との間に、上記換気通路に連通し、かつ外部に対して密封された空気室が形成され、上記化粧板部に上記空気室を上記室内に連通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 上記押縁が、上記装置本体に対し室内側から室外側へ向かって水平方向へ接近させることによって上記装置本体に装着可能であり、上記装置本体から室内側へ向かって水平方向へ離間させることによって上記装置本体から取り外し可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の換気装置。
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