JP2013049452A - Frpを用いたタンクの補修方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、埋設タンク等に使用されるFRPを用いたタンクの補修方法を提案するものである。
【解決手段】 FRPを用いたタンクの補修方法であって、埋設タンクに対して開口部を形成する開口処理と、該開口部から入り、前記埋設タンク内部をクリーニングするクリーニング処理と、該クリーニング処理後の埋設タンク内を補修、改修する補修改修処理と、該補修改修処理後の埋設タンク内に所定幅の第1のFRPシートを貼着する処理と、該第1のFRPシート上に第2のFRPシートを貼着する処理とを行うことを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】 FRPを用いたタンクの補修方法であって、埋設タンクに対して開口部を形成する開口処理と、該開口部から入り、前記埋設タンク内部をクリーニングするクリーニング処理と、該クリーニング処理後の埋設タンク内を補修、改修する補修改修処理と、該補修改修処理後の埋設タンク内に所定幅の第1のFRPシートを貼着する処理と、該第1のFRPシート上に第2のFRPシートを貼着する処理とを行うことを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、埋設タンクや地上タンク等の各種タンクの修理、改修に係り、特にFRP(繊維強化複合材)を用いた各種タンクの補修方法に関する。
今日、ガソリンスタンド等において、油貯蔵用地下タンクが広く使用されている。しかし、このような地下タンクは、長期間の使用により経年変化し、腐蝕や孔蝕を生じる場合があり、油漏れ等の原因となる。しかしながら、一旦タンクを埋設した場合、地上から埋設タンクの腐蝕や孔蝕を点検することは困難である。
このため、従来埋設タンクや配管の油漏れを調べるため、加圧試験や減圧試験が採用されている。例えば、タンクの給油管と吸引管のバルブを閉鎖し、また通気管等の他の開口も閉鎖し、タンクを加圧又は減圧し、腐蝕や孔蝕、油漏れ等の点検を行っている。
また、地下タンクに限らず、地上に設置された横置き型タンクや縦置き型タンクについても、長期間の使用により腐蝕や孔蝕が生じることから、地下タンクと同様、加圧試験や減圧試験を採用している。尚、特許文献1には燃料タンクの補修方法が開示されている。
上記従来のシステムにおいては、検査用の治具を埋設タンクに合わせて制作しなければならず、装置が大がかりになる。また、作業性も悪い。
一方、今日埋設タンクの開口技術が向上し、埋設後のタンクに開口を設け、当該開口部上にマンホールを形成してタンク内に侵入する方法が提案されている。しかしながら、タンク内の作業手順や作業工程は明らかではない。特に、FRP(繊維強化複合材)を使用した埋設タンク内のライニング施工については、施工方法によって腐蝕や孔蝕を防止する効果が著しく異なる。
一方、今日埋設タンクの開口技術が向上し、埋設後のタンクに開口を設け、当該開口部上にマンホールを形成してタンク内に侵入する方法が提案されている。しかしながら、タンク内の作業手順や作業工程は明らかではない。特に、FRP(繊維強化複合材)を使用した埋設タンク内のライニング施工については、施工方法によって腐蝕や孔蝕を防止する効果が著しく異なる。
本発明は、上記課題を解決するため、埋設タンクや地上用タンク内のFRP施工方法を提案するものである。
上記課題は、本発明によれば、埋設タンクに対して開口部を形成する開口処理と、該開口部から入り、前記埋設タンク内部をクリーニングするクリーニング処理と、該クリーニング処理後の埋設タンク内を補修、改修する補修改修処理と、該補修改修処理後の埋設タンク内に所定幅の第1のFRPシートを貼着する第1の貼着処理と、該第1のFRPシート上に第2のFRPシートを貼着する第2の貼着処理と、を行うFRPを用いたタンクの補修方法を提供することによって達成できる。
また、前記第1のFRPシートの厚さは、前記第2のFRPシートの厚さより厚いFRPを用いたタンクの補修方法を提供することによって達成できる。
また、前記第1のFRPシートの貼着は、所定の幅を有して隣のFRPシートと重ねて貼着され、該重ね部に前記第2のFRPシートの中心が位置するように前記第2のFRPシートを前記第1のFRPシート上に貼着するFRPを用いたタンクの補修方法を提供することによって達成できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のライニング施工方法を適用する埋設タンクの構成を説明する図である。
図1は、本実施形態のライニング施工方法を適用する埋設タンクの構成を説明する図である。
同図において、1はガソリンスタンド等の地下に埋設された埋設タンクであり、埋設タンク1には油(ガソリン)を入れる給油管2、埋設タンク1から油(ガソリン)を吸引する際使用する吸引管3、埋設タンク1の通気を行う通気管4、及び不図示の油(ガソリン)の計量を行う計量口が設けられている。また、埋設タンク1は地表から所定の深さの範囲内に埋設され、埋設タンク1の上にはコンクリート5が施設されている。また、給油管2にはバルブ6が設けられ、吸引管3にはバルブ7が設けられ、埋設タンク1の補修/改修作業の際、このバルブ6及び7を閉鎖して行う。
以上の構成の埋設タンク1において、埋設タンク1の開口処理を含むタンク内のFRPライニング施工処理を説明する。先ず、埋設タンク1内の可燃ガスの測定を行う。この処理は不図示の測定器によって内部のガス濃度、漏れ油の有無のチェックを行う。ここで、ガス濃度の異常や漏れ油等があれば直ちにこれを除去し、埋設タンク内を安全な状態にする。
次に、上記処理によって埋設タンク内の安全が確認されると、埋設タンク内の油(ガソリン)の抜き取り作業を行う。この作業は、給油管2や吸引管3等の配管の切り放し、給油計の取り外し作業を行い、サクションホースを挿入し、例えばエアー駆動ポンプ又は耐圧防爆ポンプ等によってタンク内の油(ガソリン)を抜き取る作業である。
次に、埋設タンク1内の水張り、及びオイル吸収材の散布を行う。上記のようにタンク内の油を抜き取った後、例えば給油管2から水を入れ埋設タンク1内に水を張る。この水の量は、タンク容量の半分程度であり、水張り後、水が埋設タンクの真ん中付近にまで達する程度である。上記水張り後、有機質オイル吸収材を散布し、当該有機質オイル吸収材に浮油を吸収させる。尚、油分を分離した水は、不図示の油水分離槽を介して排水溝に放流する。
次に、埋設タンク及び各配管の水圧テストを行う。このテストは、上記浮き油の除去が終了した後、埋設タンク内を満水状態にし、例えば水圧0、7Kg/mに昇圧し、埋設タンク及び給水管2、吸引管3の水圧テストを行い、油の漏洩の有無を調査する。
次に、当該埋設タンクと各配管の縁切りを行う。すなわち、埋設タンクに接続される全ての配管の縁切りを行う。次に、埋設タンクに形成しようとする開口部の墨だしを行い、仮囲いの設置を行う。尚、埋設タンクに形成する開口の位置は、埋設タンクの構造図によって決定する。また、上記開口部の位置を墨だしした後、その周囲を仮設防火塀によって覆う。
次に、埋設タンク上に形成されていたコンクリート5を撤去し、掘削工事を行う。ここで、上記コンクリート5の位置を図1において特に5’で示す。この処理は、墨だしした線上に沿ってコンクリート掘削機により、コンクリート5’を切断し、切断後、コンクリートブレーカーにてコンクリート5’を砕き、埋設タンク1が表れるまで土砂8を掘り下げる。
次に、防触塗覆装を除去する。すなわち、埋設タンク1の開口に合わせてタンクに施してある防触塗覆装を除去する。次に、埋設タンク1の開口作業を行う。この開口はエアーカッターで行い、開口作業が終了すれば水封バスの取り外し作業を行う。図2は上述の一連の作業後の埋設タンク1、及びその近傍の状態を示す図である。尚、同図に示す9は開口部である。
上記のようにして開口作業が終了すると、タンクのクリーニング作業を行う。タンクのクリーニング作業は、埋設タンク1内の水をエアー駆動ポンプ、又は耐圧防爆ポンプによってくみ出し、油水分離槽を介して放流する。そして、水抜き後、埋設タンク1内部のスラッジに有機質オイル吸収材を散布し、更にその表面に6%の乳化溶液を加え、揮発性ガスの発生を極端に低く抑え、埋設タンク1内部の洗浄汚水と共に一括して処分する。
上記のようにして埋設タンク1内部のクリーニング作業が終了すると、埋設タンク1内部の点検を行う。先ず、埋設タンク1内部を目視点検する。この目視点検は、埋設タンク1内部全般に渡り、サンドブラスト又はワイヤーブラシでパフ掛けを行い、タンク本体の地肌を現しながら行う。
次いで、埋設タンク1内部全般に渡り目視点検を行い、腐蝕、傷、治具痕等の位置、数量等を点検する。ここで、孔触測定は目視等によって発見された孔触部の深さ、位置、数量等をチェックする。また、板厚測定は超音波厚み測定器により、シェル、鏡板等、内部全体の板厚測定を行う。
浸透探傷検査は、タンク内部全般の溶接線、ノズルネック溶接部、及び目視点検によるワレ等の損傷部分の浸透探傷検査を行う。次に、タンクの補修、改修処理を行う。タンク内部の点検、検査の結果、何らかの修理が必要とされる場合、修理部材の選定、改修方法、保全対策等、工期を含めた総合判断のもと、その状況に応じて以下の如く具体的な改修計画を立てる。すなわち、当板溶接、肉盛溶接、防触コーティング、その他有効な方法による改修計画を立て、実行する。
次に、タンク内側のFRPライニング施工を行う。このタンク内のライニング施工は、先ずサンドブラスト又はワイヤーブラシでパフ掛け素地調整を行い、その後プライマー塗装を実施する。そして、プライマー塗装後、FRPのプリプレグシートを用い、所定のプライス数を積層し、紫外線蛍光灯(ランプ)を照射し硬化させる。
図3は上記タンク内のライニング施工処理を具体的に示す図であり、埋設タンク1の断面図である。埋設タンク1は鋼板で構成され、前述のように所定の補修が施されている。この埋設タンク1の内側にFRPのプリプレグシートを貼る。ここで、FRP(繊維強化複合材)は、例えばプラスチック、金属、ゴム等を高強度繊維で補強した複合材であり、ガラス繊維複合材(GFRP (Glass fiber reinforced plastics))や炭素繊維複合材などが使用できる。
以下、具体的なFRPの貼着方法について説明する。先ず、上記のように下地にプライマー塗装を行った後、埋設タンク1の内面の所定位置を起点としてFRPシート11を貼っていく。すなわち、図3に示すように、埋設タンク1内の位置10を起点としてFRPシート11をタンク1の内側に沿って貼り進める。
ここで、FRPシート11は所定の長さを有し、例えば厚さ1,3mmで、幅50cmのシートを使用する。また、FRPシート11には予め接着剤が塗布されており、保護膜を剥がして使用する。
先ず、埋設タンク1内の位置10を起点として、例えばFRPシート11−1を貼る。この際、埋設タンク1の内面とFRPシート11−1間に気相が生じないように貼着する。次に、FRPシート11−1の端部11−1′から、例えば5cm内側の位置11−1″を起点として、FRPシート11−1に一部が重なるように次のFRPシート11−2を貼る。すなわち、FRPシート11−1の端部11−1′から内側に5cm重ねて次のFRPシート11−2を貼る。
次に、上記と同様、FRPシート11−2の端部11−2′から5cm内側の位置11−2″を起点として、FRPシート11−2に一部が重なるようにFRPシート11−3を貼る。すなわち、FRPシート11−2の端部11−2′から内側に5cm重ねて次のFRPシート11−3を貼る。
以下、同様にして、厚さ1,3mmのFRPシートを反時計方向回りに順次貼着し、最初の位置10に達すると、埋設タンク1内を一周してFRPシート11−1〜11−nが貼着される。
次に、上記FRPシート11−1〜11−nの上に厚さ0,8mmの第2のFRPシート12を貼着する。また、この第2のFRPシート12も、第1のFRPシート11と同様、幅50cmであり、予め接着剤が塗布されている。
ここで、FRPシート12の貼着は以下のように行なう。すなわち、FRPシート11−1の中心11−1cから隣のFRPシート11−2の中心11−2cまでを覆うようにFRPシート12−1を貼る。したがって、FRPシート12−1はFRPシート11−1と11−2が重なった部分が中心になるように貼着される。尚、この場合もFRPシート12−1とFRPシート11−1及び11−2間に気相が生じないように貼着する。
次に、FRPシート11−2の中心11−2cから隣のFRPシート11−3の中心11−3cまでを覆ってFRPシート12−2を貼着する。したがって、この場合も、FRPシート12−2はFRPシート11−2と11−3が重なった部分が中心になるように貼着される。
以下、同様にして、厚さ0,8mmのFRPシート12−3、12−4、・・12−nを順次FRPシート11−3、11−4、・・11−n上に貼着し、最初の位置10に達すると、埋設タンク1内を一周してFRPシート12−1〜12−nがFRPシート11−1〜11−n上に重ねて貼着される。
このように、埋設タンク1の内面に貼着されたFRPシート11−1〜11−nを覆ってFRPシート12−1〜12−nを二重に貼着することにより、埋設タンク1を腐蝕や孔蝕から確実に保護することができる。特に、本例のFRPを用いたタンクの補修方法ではFRPシート11−1〜11−nの重ね合わせ部分に、FRPシート12−1〜12−nの中心が位置するように貼着されるため、より油漏れを防止できるFRPを用いたタンクの補修方法を提案することができる。
以上のように貼着処理を行うことによって、埋設タンク1の内周面には全面にFRPシート11と12が二重に貼着され、最後に紫外線蛍光灯(ランプ)を照射し、FRPシート11及び12を硬化させる。
その後、マンホールの取り付け作業等を行い、点検口の取り付け完了後、埋設タンク1の全ての開口部を密封した後、気密テストを行い、更に復旧工事を行う。
以上のように、本実施形態によれば、より確実なFRPのライニング施工を行なうことができ、埋設タンク1の腐蝕や孔蝕、油漏れ等を確実に防止することができる。
尚、本例の説明では最初に厚さ1,3mmのFRPシート11−1〜11−nを貼着し、その上から厚さ0,8mmのFRPシート12−1〜12−nを貼着する構成としたが、逆に厚さ0、8mmのFRPシート11−1〜11−nを先に貼着し、その上から厚さ1,3mmのFRPシート12−1〜12−nを貼着するように構成としてもよい。
尚、本例の説明では最初に厚さ1,3mmのFRPシート11−1〜11−nを貼着し、その上から厚さ0,8mmのFRPシート12−1〜12−nを貼着する構成としたが、逆に厚さ0、8mmのFRPシート11−1〜11−nを先に貼着し、その上から厚さ1,3mmのFRPシート12−1〜12−nを貼着するように構成としてもよい。
尚、上記実施形態の説明では、ガソリンスタンド等に埋設されたタンクについて説明したが、地上に設置されたタンクにおいても同様に実施することができる。図4はこの例を説明する図である。
このタンク21には、例えば灯油等が収納されている。また、タンク21は鋼製の地上タンクであり、タンク21には検知管22、注給油部23、メンテナンス開口部24が設けられている。ここで、検知管22はタンク21に収納された灯油の液面を検知する管であり、検知センサ25を使用して、タンク21に収納された灯油の量を検知する。また、注給油部23はタンク21に灯油を注入し、またタンク21から灯油を取り出す開口部である。また、メンテナンス開口部24はタンク21内の腐蝕等を補修し、修正するために使用する開口である。
上 記構成のタンク21は地上用であり、例えばビルの屋上や工場内、工場の敷地内に設置されている。しかし、経年使用によって腐蝕や孔蝕が生じ、灯油漏れ等の危険がある。したがって、地下埋設タンクと同様、確実なメンテナンスが必要である。
そこで、本例では地上用のタンク21についても、タンク21の内側にFRP加工を施すものである。以下、具体的に処理工程を説明する。
先ず、タンク21内の可燃ガスの測定を行い、内部のガス濃度、漏れ油の有無のチェックを行う。次に、タンク21内の安全が確認されると、タンク21内の油の抜き取り作業を行う。この作業は、検知管22の取り外し、注給油部23から例えばホースを挿入し、タンク21内の灯油を抜き取る。
次に、前述と同様タンク21内に水を張り、オイル吸収材を散布する。次に、タンク21及び各配管の加(微)圧テストを行う。尚、配管が地上部に存在する場合、この加(微)圧テストを省いてもよい。
次に、タンク21の開口作業を行う。ここで、タンク21に開口部がない場合、タンク21に開口を形成するが、本例では既にメンテナンス開口部24が形成されているので、例えばボルトを外し、蓋を開けることによってタンク21を開口することができる。
次に、前述と同様タンク21内のクリーニング作業を行い、タンク21内の点検を行う。次に、タンク21の補修、改修処理を行う。尚、この場合、修理部材の選定、改修方法、保全対策等、工期を含めた総合判断のもと、その状況に応じて具体的な改修計画を立てる。
ここで、タンク21内側のFRPライニング施工を行うものとする。このタンク内のライニング施工は、先ず前述と同様、サンドブラスト又はワイヤーブラシでパフ掛けを行い、その後プライマー塗装を実施する。そして、プライマー塗装後、FRPのプリプレグシートを用い、所定のプライス数を積層し、紫外線を照射し硬化させる。
具体的な作業方法は前述の図3で説明した方法である。
すなわち、埋設タンク1内の位置10を起点として、埋設タンク1の内面とFRPシート11間に気相が生じないように貼着し、例えばFRPシート11の端部11′から、5cm内側の位置111″を起点として、FRPシート11−1に一部が重なるように次のFRPシート11−2を貼る。すなわち、FRPシート11−1の端部11−1′から内側に5cm重ねて次のFRPシート11−2を貼る。
すなわち、埋設タンク1内の位置10を起点として、埋設タンク1の内面とFRPシート11間に気相が生じないように貼着し、例えばFRPシート11の端部11′から、5cm内側の位置111″を起点として、FRPシート11−1に一部が重なるように次のFRPシート11−2を貼る。すなわち、FRPシート11−1の端部11−1′から内側に5cm重ねて次のFRPシート11−2を貼る。
以下、同様にして、厚さ1,3mmのFRPシートを反時計方向回りに順次貼着し、最初の位置10に達すると、埋設タンク1内を一周してFRPシート11−1〜11−nが貼着される。
さらに、上記FRPシート11−1〜11−nの上に厚さ0,8mmの第2のFRPシート12を貼着する。このように、埋設タンク1の内面に貼着されたFRPシート11を覆ってFRPシート12を二重に貼着することにより、埋設タンク1を腐蝕や孔蝕から確実に保護することができる。特に、本例のFRPシートを用いたタンクの補修方法ではFRPシート11の重ね合わせ部分に、FRPシート12の中心が位置するように貼着されるため、確実に油漏れを防止できる。
以上のように貼着処理を行うことによって、タンク21の内周面には全面にFRPが貼着され、最後に上述のFRPに紫外線蛍光灯(ランプ)を照射し、FRPを硬化させる。その後、復旧作業を行い、例えば点検口の取り付け作業、タンク21の全ての開口部の密封作業、メンテナンス開口部24の蓋締め作業を行う。
以上のように処理することによって、地上用のタンク21についてもFRPの貼着を行うことができ、タンク21の腐蝕や孔蝕、油漏れ等を確実に補修することができる。
また、FRPによってライニング施工を行うタンクを地下タンクや、地上用タンク、縦置き型タンクに施すことによって、より広い範囲のタンクに採用することができる。
また、FRPによってライニング施工を行うタンクを地下タンクや、地上用タンク、縦置き型タンクに施すことによって、より広い範囲のタンクに採用することができる。
1・・・埋設タンク
2・・・給油管
3・・・吸引管
4・・・通気管
5、5′・・・コンクリート
6、7・・バルブ
10・・起点位置
11、11−1〜11−n・・FRPシート
11−1′〜11−n′・・端部
11−1″〜11−n″・・位置
11−1c〜11−nc・・中心位置
12、12−1〜12−n・・FRPシート
21・・タンク
22・・検知管
23・・注給油部
24・・メンテナンス開口部
25・・検知センサ
2・・・給油管
3・・・吸引管
4・・・通気管
5、5′・・・コンクリート
6、7・・バルブ
10・・起点位置
11、11−1〜11−n・・FRPシート
11−1′〜11−n′・・端部
11−1″〜11−n″・・位置
11−1c〜11−nc・・中心位置
12、12−1〜12−n・・FRPシート
21・・タンク
22・・検知管
23・・注給油部
24・・メンテナンス開口部
25・・検知センサ
Claims (5)
- 埋設タンクに対して開口部を形成する開口処理と、
該開口部から入り、前記埋設タンク内部をクリーニングするクリーニング処理と、
該クリーニング処理後の埋設タンク内を補修、改修する補修改修処理と、
該補修改修処理後の埋設タンク内に所定幅の第1のFRPシートを貼着する処理と、
該第1のFRPシート上に第2のFRPシートを貼着する処理と、
を行うことを特徴とするFRPを用いたタンクの補修方法。 - 前記第1のFRPシートの厚さは、前記第2のFRPシートの厚さより厚いことを特徴とする請求項1に記載のFRPを用いたタンクの補修方法。
- 前記第1のFRPシートの貼着は、所定の幅を有して隣のFRPシートと重ねて貼着され、該重ね部に前記第2のFRPシートの中心が位置するように前記第2のFRPシートを前記第1のFRPシート上に貼着することを特徴とする請求項1、又は2に記載のFRPを用いたタンクの補修方法。
- 前記タンクはガソリンスタンドに配設された埋設タンクであることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載のFRPを用いたタンクの補修方法。
- 前記タンクは地上に設置されたタンクであることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載のFRPを用いたタンクの補修方法。
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JP2018178705A (ja) * | 2018-05-23 | 2018-11-15 | 株式会社富田化成 | 繊維強化プラスチック製貯液槽の補修方法 |
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