JP2015178765A - 鋼製中空円筒構造物の補強構造 - Google Patents

鋼製中空円筒構造物の補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】現場において溶接等の熱を加えて鋼製タンク等の鋼製円筒構造物自身に損傷を与えること無く、早期かつ簡易的に座屈耐力を向上させることができる鋼製円筒構造物の補強構造を提供する。【解決手段】中空の鋼製円筒構造物を補強する構造であって、中空の鋼製円筒構造物の側板面に、とくに周方向に連続繊維シートが配置された繊維強化プラスチックが設置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、貯水タンクや石油備蓄タンク等の中空の鋼製円筒構造物の補強構造に関するものである。
一般的に鋼製円筒構造物としての鋼製タンクは、外径(D)に対して肉厚(t)は非常に薄く、D/t>100の薄肉構造物に類されている。また、鋼製タンクには、タンク内面に樹脂がライニングされ、また外面には塗装が施されており、構造物を長期的に使用する為に耐食処理が施されているものも多い。
鋼製タンクに地震力がかかると、鋼製タンクの内容物が交互に揺られ、大きな水平力が側板全体に繰り返し発生する。タンク側板内に当初設計で考慮された以上の応力が発生すると、側板を構成する鋼材は降伏し、急激かつ局所的に水平方向へ側板が膨らむ変形が進み、タンクが局部塑性座屈(例えば、象の脚座屈と呼ばれる座屈)を起こし、タンク本来の貯蔵機能が損失することになる。近年発生した新潟県中越沖地震や東北地方太平洋沖地震等の大規模地震時においては、屋外で液体を貯蔵する既設の鋼製タンクの座屈損傷が多数報告されており、鋼製タンクの局部塑性座屈に対する補強が必要となっている。
鋼製タンクの局部塑性座屈に対する補強としては、側板の取替えや補強材の追加等の方法が実施されているが、いずれも溶接等を伴う方法であり、鋼製タンク側板にかかる溶接の熱によって薄肉の側板が変形したり、ライニングした樹脂が破損するなど、鋼製タンク本体への影響が懸念されている。また、石油や可燃物貯蔵用のタンクなどには溶接は採用出来ず、現実にはタンクの補強は困難とされていた。さらに、補強工事だけに留まらず、タンク塗装のやり直し等の付帯工事も必要となるため、必然的に工事規模が大きくなり、工期および経済性の面で問題があった。
近年、溶接に代わって繊維強化プラスチックで中空円筒構造物を補強する研究開発が報告されている。例えば特許文献1に記載されている技術は、鋼管構造物の長柱鋼管に対してポリプロピレン樹脂繊維を使い座屈に対して補強するものである。しかし、この技術は、長柱鋼管の部材座屈、すなわちオイラー座屈(弾性座屈)を対象としたものであり、本発明が対象とする局部塑性座屈のような塑性座屈に対して補強することを示したものではない。
特許文献2に記載されている技術は、中空の金属部材の外周に金属製のシート状部材を巻き付けることで、シート状部材が中空の金属部材に作用する曲げ応力を負担することができるため、手間をかけずに、曲げクリープ強度を向上するものである。しかし、この技術は、常に高温高圧に曝される鋼管のクリープ劣化に対して補強することが主目的であり、本発明が対象とする局部塑性座屈を抑制する技術ではない。
特許文献3に記載されている技術は、プレストレスコンクリート(PC)で構築されたタンクの補強を示したものであるが、経年によって腐食劣化したPC鋼材に発生する応力を炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で緩和することが目的となっている。また、この技術は、肉厚も厚くなる為、座屈、特に本発明が対象とする局部塑性座屈の補強を対象としたものではない。
非特許文献1に記載されている技術は、鋼製橋脚の耐震補強として、座屈変形の発生の抑制を目的としたものである。高架橋の鋼管橋脚を模して、D/t=62.5の円形断面鋼管に鉛直方向に炭素繊維シート1層、周方向に炭素繊維シート3〜8層を貼り付けた上に、内部にコンクリートを充填した鋼管を、土台の上に片持ち梁式で柱を設置し、頂部に水平荷重をかけて実験を実施しており、充填コンクリート直上の鋼製断面に局部塑性座屈は生じさせずに、基部への変形モードを移行させた結果となっている。つまり、該技術は、内圧のかかる薄肉構造かつ完全なる中空構造の耐震補強ではなく、鋼管軸方向の鋼材応力を緩和させながら鋼管橋脚の変形を別モードへ移行させる橋脚特有の補強技術であり、かつ炭素繊維シートの補強量が多積層になる為、短工期かつ経済的に鋼製タンクを補強することは困難である。
非特許文献2に記載されている技術は、非特許文献1同様に高架橋の鋼管橋脚を対象に曲げ補強を目的としたものであり、炭素繊維シートを鋼管長軸方向に向かって全周に貼り付ける補強方法である。炭素繊維シートによって曲げによる鋼材の応力を緩和し、降伏を遅らせるものであり、補強対象並びに目的が異なるため、短工期かつ経済的に鋼製タンクの補強効果が発揮できるとは言い難い。
特開2006−249885号公報 特開2013−91915号公報 特開2008−190198号公報
炭素繊維シートを橋脚鋼管柱周方向に貼付けした耐震補強法に関する実験的研究(平成14年9月) CFRPにより補強された鋼管の曲げ挙動(2000年11月)
本発明の課題は、従来技術が有する前記した問題点を解決し、現場において溶接等の熱を加えて鋼製タンク等の鋼製円筒構造物自身に損傷を与えること無く、早期かつ簡易的に座屈耐力を向上させることができる鋼製円筒構造物の補強構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る鋼製円筒構造物の補強構造は次の構成を有する。すなわち、
(1)中空の鋼製円筒構造物を補強する構造であって、前記中空の鋼製円筒構造物の側板面に繊維強化プラスチックが設置されていることを特徴とする鋼製円筒構造物の補強構造。
(2)前記鋼製円筒構造物が、少なくとも底板と該底板上に立設された側板とを備えているとともに、円筒状もしくは略円筒状または断面が長円状の形状を有し、外径(D)と側板厚(t)の比D/tが、D/t≧100を満たし、かつ、構造物高さ(H)と外径(D)の比H/Dが、0.25≦H/D≦2.0を満たす、(1)に記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
(3)地震時において前記鋼製円筒構造物の側板に局部塑性座屈が生じることが予想される側板面に前記繊維強化プラスチックが設置されている、(1)または(2)に記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
(4)前記鋼製円筒構造物が容器構造である、(1)〜(3)のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
(5)前記繊維強化プラスチックが、前記鋼製円筒構造物の側板のうち、少なくとも内面もしくは外面のいずれかに設置されている、(1)〜(4)のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
(6)前記繊維強化プラスチックが、前記鋼製円筒構造物の側板の周囲を少なくとも部分的に覆っている、(1)〜(5)のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
(7)前記繊維強化プラスチックが、連続する繊維で構成される連続繊維シートと、該連続繊維シートに現場で含浸される樹脂とから構成される、(1)〜(6)のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
(8)前記連続繊維シートの繊維方向として、少なくとも、中空の鋼製円筒構造物の周方向を含む、(7)に記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
(9)前記連続繊維シートが、炭素繊維を含む、(7)または(8)に記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
(10)前記鋼製円筒構造物の側板面に設置される前記繊維強化プラスチックの設置面積の少なくとも10%が、前記側板面に対して非接着の絶縁された状態にある、(1)〜(9)のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
本発明によれば、中空の鋼製円筒構造物の側板面に繊維強化プラスチックを設置することによって、特に繊維強化プラスチックにおける炭素繊維シート等の連続繊維シートを水平方向に巻き立てることによって、水平方向および側板法線方向に発生する変形を押し止め、鉛直方向へ負担する荷重を増大させて、構造物の鉛直方向耐力を向上させることができ、薄肉の鋼製タンク等の鋼製円筒構造物の局部塑性座屈現象を抑制することが可能となる。
しかも、鋼製タンク等の鋼製円筒構造物自身を機械加工や溶接によって形状・物性を変化させることがなく、補強を必要とする部位に軽量な繊維強化プラスチックを設置すればよく、かつ補強後も重量増加が殆どないため、基礎などへの負担もなく、短工期かつ安価に施工することが可能となる。
さらに、薄肉で補強が可能となる為、補強後も外観形状に影響を及ぼすことが殆どなく、美観を損なうことはない。
鋼製円筒構造物としての、2種類の側板厚みを有する既設の貯水用鋼製タンクの斜視図である。 本発明に基づく繊維強化プラスチックで補強された貯水用鋼製タンクの斜視図である。 本発明に基づく繊維強化プラスチックで補強された貯水用鋼製タンクの斜視図である。 本発明に基づく繊維強化プラスチックで部分的に補強された貯水用鋼製タンクの部分断面図である。 本発明の補強構造に基づいて作られた試験体の強度実験の変位計測位置並びにひずみゲージの貼付位置を示す説明図である。 本発明に基づいて作られた試験体の強度実験結果を示す荷重−軸方向変位の関係図である。 本発明に基づいて作られた試験体の強度実験結果を示す荷重−軸方向ひずみ関係の図である。 本発明に基づいて作られた試験体の強度実験結果を示す荷重−周方向ひずみの関係図である。 本発明に基づいて作られた試験体の強度実験結果を示す荷重−軸方向変位の関係図である。 本発明に基づいて作られた試験体の強度実験結果を示す応力度−鋼管内側軸方向ひずみの関係図である。 本発明に基づいて作られた試験体の強度実験結果を示す応力度−鋼管外側軸方向ひずみの関係図である。 本発明に基づいて作られた試験体の強度実験結果を示す応力度−周方向ひずみの関係図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の耐震構造が望まれる中空の鋼製円筒構造物は、例えば、少なくとも底板と該底板上に立設された側板とから構成される、円筒状もしくは略円筒状または断面が長円状の形状を有する鋼製タンクを対象としたものである。この鋼製タンクの形状においては、外径(D)と側板厚(t)の比D/tが、D/t≧100を満たし、かつ、構造物高さ(H)と外径(D)の比H/Dが、0.25≦H/D≦2.0を満たしていることが好ましい。
図1は、中空の鋼製円筒構造物として、2種類の側板厚み(厚みの異なる側板2aおよび2b)を有する既設の貯水用鋼製タンク1を示している。図2、図3及び図4は、本発明に基づく繊維強化プラスチックで補強された貯水用鋼製タンクの説明図である。
地震が発生すると、水平方向の揺れによって、図1で示す貯水用鋼製タンク1に貯留されている貯留水3に水平方向の慣性力(動水圧)並びに貯水用鋼製タンク1自身の慣性力(地震時せん断力)が発生し、側板2aおよび2bには地震時の応力が発生する。特に貯水用鋼製タンク1の下側に位置する側板2aには、側板2b以上に貯留水3の静水圧も加わっており、側板2aが保有する鋼材の降伏応力以上の応力が発生すると、象脚のように水平方向に側板2aが膨らむ局部塑性座屈(いわゆる象脚座屈)を生じ、本座屈が進行することによって側板にひび割れなどが生じる。その結果、内容物を保持することが困難となる。
この局部塑性座屈を防止する為に、本発明による補強構造が提案される。具体的な補強構造は、局部塑性座屈を生じる上記側板2aの位置に、連続繊維シート(例えば、炭素繊維シート)を、その繊維方向が貯水用鋼製タンク1の周方向となるように設置し、現場で少なくとも1層の連続繊維シートに樹脂(例えばエポキシ系樹脂)を含浸・硬化させて、側板2aの周囲に繊維強化プラスチック7(例えば、炭素繊維強化プラスチック)を形成することで補強することからなる。
なお、繊維強化プラスチックの種類の選択によっては、鋼製タンク周囲に比較的剛性の高いシートで拘束して鋼製タンクが膨らむ変形を抑制させることによって耐力を増加させて地震時の慣性力に抵抗する方法と、鋼製タンク周囲に、剛性より伸びを優先するシートで拘束することで、鋼製タンクの耐力を保持しつつ、膨らむ変形を許容し、靭性を向上させて地震時の慣性力に抵抗する方法を選択することが出来る。さらに前記比較的剛性の高いシートと剛性より伸びを優先するシートとを組み合わせることによって、前記方法の中間の効果を得ることも出来る。
以下、本発明による補強構造の形成を具体的に説明する。
初めに、図4に示すとおり、下地処理4として、貯水用鋼製タンク1の表面をディスクグラインダーもしくはサンドブラスターを使って、表面にある錆や塗装を除去し、ケレンする。補強範囲は側板2aであるが、下地処理4は、1段目と2段目の側板厚の変化位置2cから5cm程度離隔した範囲まで処理する。これは、繊維強化プラスチックとの境界に水滴が付着した場合、母材である鋼材を腐食させる恐れがあるため、プライマー5およびパテ6の範囲を広くし、絶縁範囲を確保するものである。また、鋼材が薄肉でディスクグラインダーによる摩擦熱で鋼材が変形する場合は、サンドブラスターやショットブラストなどを用いることが好ましい。塗膜・錆等の取り残しや段差は接着不良の、また段差1mm以上の突起などが有る場合は繊維破断の原因となるので確実に取り除く。そして次のプライマー5を塗布する為に、アセトン等で十分に接着面(下地処理4の全面)を清掃し、油分などを取り除く。
次に下地処理4を施した面に、次に塗るパテ6と下地処理した貯水用鋼製タンク1の表面の馴染み(濡れ性)を良くするためにプライマー5を塗布する。プライマー5はエポキシ系とすることが好ましいが、気温5度以下での施工を行う場合はアクリル系、もしくはMMA(メタクリル酸)系を用いてもよい。ただし、本発明で使用するプライマー5、パテ6及び繊維強化プラスチック7を構成する含浸接着樹脂7bの種類は、統一するものとし、エポキシ系、アクリル系もしくはMMA系から選定するものとする。プライマー5を例えば0.1kg/mとなるようにローラー等を使って上側から塗布し、硬化するまで養生する。
次にプライマー5を塗布した面の上から、含浸接着樹脂とプライマー5の馴染み(濡れ性)の向上と、繊維強化プラスチック7の接着面を平滑にするためにパテ6を塗布する。パテ6は例えば1.0〜1.5kg/mとなるように鏝等を使って平坦に塗布し、硬化するまで養生する。なお、樹脂接着面に段差がある場合は、段差が1mm以内となるように、1/10以下のすり付け処理を行う。
次にパテ6の上から、繊維強化プラスチック7の補強範囲に含浸接着樹脂7bを下塗りとしてムラなく均一に下塗りを行う。その後、下塗りした面に連続繊維で構成される連続繊維シート7aを、繊維方向が貯水用鋼製タンク1の周方向に巻き立てるように設置する。角度は、水平方向を0°とすると、0°±10°の範囲内とすることが好ましい。その後、連続繊維シート7aを含浸ローラーや脱泡ローラーを使って、繊維方向に沿ってしごき、樹脂の含浸を行う。その後、含浸させた連続繊維シート7aの上から含浸接着樹脂7bを上塗りし、再度含浸を実施し、ゴムヘラ等で樹脂表面を平滑化させる。そして、樹脂が硬化するまで養生させる。連続繊維シート7aを2層以上積層する場合は、含浸接着樹脂7bの下塗り、連続繊維シート7a設置、含浸、含浸接着樹脂7bの上塗りを繰り返す。また、含浸接着樹脂7bの下塗り、上塗りの比率は、下塗り:上塗り=5〜7:5〜3とすることが好ましい。
ここで、連続繊維シート7aとしては、ガラス繊維シート、アラミド繊維シート、炭素繊維シート、高密度ポリエチレンシート、バサルト繊維シートなどを用いることが可能であるが、高剛性、高強度、高耐久性を考慮すると炭素繊維シートを用いるのが良い。炭素繊維シートの中でも、鋼材が降伏後も側板の剛性を保ちながら強度を維持できる、弾性率が230kN/mm以上で、引張強度が2400N/mm以上の炭素繊維で構成される一方向の炭素繊維シートを用いることが最適である。
さらに鋼製タンクの耐力を増加させて地震時の慣性力に抵抗させたい場合は、弾性率が350kN/mm以上で、かつ破断伸度が0.3%以上の炭素繊維シートを用い、他方、鋼製タンクの靭性を向上させて地震荷重に抵抗させたい場合は、弾性率が230kN/mm以上で、かつ破断伸度が1.4%以上の炭素繊維シートを用い、かつ耐力を若干向上させながら変形を若干許容させたい場合は、前記炭素繊維シートの種類の組み合わせで用いることが適切である。
また、側板2a、プライマー5、パテ6、繊維強化プラスチック7と各層が形成されるが、各層間が完全に接着されている必要はなく、貯水用鋼製タンク1に設置される繊維強化プラスチック7が、設置面積の少なくとも10%が非接着で絶縁されていてもよい。また、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を設置する範囲は、貯水用鋼製タンク1の補強設計から必要な範囲を補強すればよく、図3に示すように貯水用鋼製タンク1の側板2aを部分的に補強してもよく、図2に示すように必要に応じて貯水用鋼製タンク1の側板2aの全面を補強してもよい。
最後に、繊維強化プラスチック7に保護層8が必要な場合は、アクリルもしくはウレタン塗装を実施する。
(1)試験体
シームレス鋼管のSTKM13A(外径267.4mm、肉厚10mm、高200mm)から削り出し、外径D262mm、肉厚t2mm、高さ200mmに加工した、D/t=131となる鋼管試験体9を用いて、圧縮試験を行い、象脚座屈に対する補強効果を確認した。試験で用いた鋼管試験体9を表1に示す。
また、補強に使用する材料に関して、炭素繊維シートは、東レ(株)製中弾性型トレカクロスUM46−30Gと東レ製(株)高強度型トレカクロスUT70−30Gを用いた。
また、使用した樹脂はエポキシ系とし、プライマーはコニシ(株)製E810LSを、パテはコニシ(株)製E395Sを、含浸接着樹脂はコニシ(株)製E2500Sを用いた。
鋼管試験体9は、無補強のものと、東レ(株)製トレカクロスUM46−30Gを1層、繊維方向が水平になるように鋼管周方向に補強したもの(以下、UMと称す)と、東レ(株)製トレカクロスUT70−30Gを1層、繊維方向が水平になるように鋼管周方向に補強したもの(以下、UTと称す)と、東レ(株)製トレカクロスUM46−30Gを1層、繊維方向が水平になるように鋼管周方向に補強するが、パテとトレカクロスの間は、ポリ塩化ビニリデンフィルム(厚み2μm)を挟み、接着を完全剥離させ絶縁したもの(以下、NBと称す)の4水準である。表1に試験体の一覧表を示す。
次に試験体の作製について説明する。始めに、下地処理として、鋼管試験体9の表面を、サンドブラスターを使ってケレンした。補強範囲は鋼管試験体9の高さ200mmのうち、上下耐圧版10に挟み込むための溝分を考慮し、補強範囲は、鋼管試験体9の全周に高さ190mmとした。
次にプライマー5を塗布する前に、アセトン等で十分に接着面(補強範囲)を清掃し、油分などを取り除いた。
次に0.1kg/mの塗布量で、プライマー5を、塗布ローラーを使って均一に塗布し、23℃の室内で、硬化するまで養生した。
次にプライマー5を塗布した面の上から、1.0kg/mの塗布量で、パテ6を、プラスチック製ヘラを使って均一・平坦に塗布し、23℃の室内で、硬化するまで養生した。
次にパテ6の上から、補強範囲に、0.5kg/mの塗布量で、含浸接着樹脂を、下塗りとしてムラなく均一に塗布した。その後、下塗りした含浸接着樹脂面に炭素繊維シートを、繊維方向が鋼管試験体9の周方向となるように巻き立て、また炭素繊維シート端部は、一体化して輪になるように、100mm長さが重なるように継ぎ手した。炭素繊維シートをジュラコン製ネジ切含浸ローラーで、炭素繊維シート全面に万遍なく押して、含浸接着樹脂が滲み出るのを待った後に、炭素繊維シートを、前記含浸ローラーを使って、繊維方向に沿ってしごき、含浸を行う。そして、含浸させた炭素繊維シートの上から0.3kg/mの塗布量で、含浸接着樹脂を上塗りし、再度含浸を実施し、ゴムヘラ等で樹脂表面を平滑化させた。そして、23℃の室内で、硬化するまで養生した。そして、鋼管試験体9周囲に炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPと称す)を形成し、試験体UM及びUTを製作した。
なお、試験体NBについては、パテ硬化後に、ポリ塩化ビニリデンフィルム(旭化成(株)製サランラップ(登録商標))を鋼管試験体9周囲に巻き立て、その上からCFRPを形成し、製作した。つまり、該ポリ塩化ビニリデンフィルムによって、鋼管とCFRPを一切接着させずに、絶縁された状態を形成した。これら試験体の一覧表を表1に示す。
Figure 2015178765
(2)圧縮試験
図5に示すように、鋼管試験体9の上下を耐圧版10で挟み、前川試験製作所製アムスラー型万能試験機(最大圧縮能力1000kN)を使って鋼管軸方向荷重14を掛けた。また、試験中は、上下耐圧版の変位を測定するために、変位計11a、11bを設置し、鋼管試験体9の側面には、軸方向ひずみを測定する軸方向ひずみゲージ12と周方向ひずみを測定する周方向ひずみゲージ13を設置し、荷重、変位、ひずみを測定した。
(3)試験結果
最大荷重、最大荷重上昇率および最大荷重時の破壊モードを表2に示す。試験体UM、UT、NBとも無補強より最大荷重は増加し、13〜21%の座屈補強効果が現れている。また、破壊モードについて、無補強試験体では、鋼管下側から30mm位置付近で周方向に膨らみながら、最大荷重に達したと同時に軸対称局部塑性座屈を生じた。しかし、UM、UT、NB試験体では最大荷重に達したと同時にCFRPが破断となった。試験結果の一覧表を表2に示す。
Figure 2015178765
次に図6に、荷重−軸方向変位関係の曲線を、図7に荷重−軸方向ひずみ関係の曲線を、図8に荷重−周方向ひずみ関係の曲線を示す。無補強試験体では、鋼管の降伏・剛性低下と同時に最大荷重に達し、その後は軸方向の変位を増加しながら荷重は低下した。しかし、CFRPで補強された鋼管試験体では、荷重は増加し、剛性低下後も荷重は僅かに上昇している。そして最大荷重到達後には、無補強試験体同様、軸方向の変位を増加しながら荷重は低下した。
(1)試験体
シームレス鋼管のSTKM13A(外径267.4mm、肉厚10mm、高200mm)から削り出し、外径D262mm、肉厚t1.5mm、高さ200mmに加工した、D/t=174となる鋼管試験体9を用いて、圧縮試験を行い、象脚座屈に対する補強効果を確認した。試験で用いた鋼管試験体9を表3に示す。
また、補強に使用する材料に関して、炭素繊維シートは、東レ(株)製中弾性型トレカクロスUM46−30Gと東レ製(株)高強度型トレカクロスUT70−30Gを用いた。
また、使用した樹脂はエポキシ系とし、プライマーは東レACE(株)製AUP40Sを、パテは東レACE(株)製AUF60Sを、含浸接着樹脂は東レACE(株)製AUR80Sを用いた。
鋼管試験体9は、無補強のもの(以下、BL2と称す)と、東レ(株)製トレカクロスUM46−30Gを1層、繊維方向が水平になるように鋼管周方向に補強したもの(以下、UM2と称す)と、東レ(株)製トレカクロスUT70−30Gを1層、繊維方向が水平になるように鋼管周方向に補強したもの(以下、UT2と称す)の3水準である。表3に試験体の一覧表を示す。
次に試験体の作製について説明する。始めに、下地処理として、鋼管試験体9の表面を、サンドブラスターを使ってケレンした。補強範囲は鋼管試験体9の高さ200mmのうち、上下耐圧版10に挟み込むための溝分を考慮し、補強範囲は、鋼管試験体9の全周に高さ190mmとした。
次にプライマー5を塗布する前に、アセトン等で十分に接着面(補強範囲)を清掃し、油分などを取り除いた。
次に0.1kg/mの塗布量で、プライマー5を、塗布ローラーを使って均一に塗布し、23℃の室内で、硬化するまで養生した。
次にプライマー5を塗布した面の上から、1.0kg/mの塗布量で、パテ6を、プラスチック製ヘラを使って均一・平坦に塗布し、23℃の室内で、硬化するまで養生した。
次にパテ6の上から、補強範囲に、0.5kg/mの塗布量で、含浸接着樹脂を、下塗りとしてムラなく均一に塗布した。その後、下塗りした含浸接着樹脂面に炭素繊維シートを、繊維方向が鋼管試験体9の周方向となるように巻き立て、また炭素繊維シート端部は、一体化して輪になるように、100mm長さが重なるように継ぎ手した。炭素繊維シートをジュラコン製ネジ切含浸ローラーで、炭素繊維シート全面に万遍なく押して、含浸接着樹脂が滲み出るのを待った後に、炭素繊維シートを、前記含浸ローラーを使って、繊維方向に沿ってしごき、含浸を行う。そして、含浸させた炭素繊維シートの上から0.3kg/mの塗布量で、含浸接着樹脂を上塗りし、再度含浸を実施し、ゴムヘラ等で樹脂表面を平滑化させた。そして、23℃の室内で、硬化するまで養生した。そして、鋼管試験体9周囲にCFRPを形成し、試験体UM2及びUT2を製作した。
Figure 2015178765
(2)圧縮試験
図5に示すように、鋼管試験体9の上下を耐圧版10で挟み、前川試験製作所製アムスラー型万能試験機(最大圧縮能力1000kN)を使って鋼管軸方向荷重14を掛けた。また、試験中は、上下耐圧版の変位を測定するために、変位計11a、11bを設置し、鋼管試験体9の側面には、軸方向ひずみを測定する軸方向ひずみゲージ12と周方向ひずみを測定する周方向ひずみゲージ13を設置し、荷重、変位、ひずみを測定した。
(3)試験結果
最大荷重、図9の荷重−変位曲線から剛性が半分まで失われた時の剛性低下時荷重、剛性低下時荷重から最大荷重までの伸びおよび剛性低下時荷重から最大荷重を超え剛性が低下するまでの変形量を表4に示す。試験体UM2、UT2ともBL2より最大荷重は増加し、7〜10%の座屈補強効果が現れている。一方、剛性低下時荷重後から最大荷重までの伸びを見ると、試験体UM2で2.5倍、UT2で1.4倍の効果を示している。さらに剛性低下時荷重から最大荷重を超えて、再び剛性が低下する時点までの変形量を見ると、試験体UM2で4.1倍、UT2で5.4倍を示し、炭素繊維シート補強によって局部塑性座屈を抑制しながら変形を続け、エネルギーを吸収できていることを確認できた。
Figure 2015178765
次に図9に、荷重−軸方向変位関係の曲線を、図10に荷重を試験体断面積で除した平均圧縮応力度−鋼管内側軸方向ひずみ関係の曲線を、図11に荷重を試験体断面積で除した平均圧縮応力度−鋼管外側軸方向ひずみ関係の曲線を、図12に平均圧縮応力度−周方向ひずみ関係の曲線を示す。BL2では、鋼管の降伏・剛性低下後に僅かに荷重は増えて最大荷重に達し、その後は軸方向の変位を増加しながら急激に荷重は低下した。しかし、CFRPで補強された鋼管試験体では、荷重は増加し、剛性低下後も荷重は上昇している。そして最大荷重到達後には、無補強試験体同様、軸方向の変位を増加しながら荷重は低下したが、UT2の降下の度合いはUM2に比べ極めて緩やかである。また、図12より、周方向の補強により軸方向のひずみ量にはほとんど変化がないが、弾性率の高いUM2では、周方向のひずみは抑えられており、補強効果が見て取れる。
以上、実施例1、実施例2のように、上記試験により、周方向のCFRP補強のため、軸方向の剛性向上はしていないが、軸方向の鋼管の降伏を遅らせる効果があることを確認できた。
また、実施例1における試験体NBのように接着層を絶縁した場合においても、CFRPを周方向に巻き立てることによって最大荷重および鋼管の降伏を遅らせることは可能であることがわかった。
これまで、軸方向にCFRPを補強することで鋼材の応力緩和を行い、鋼材の降伏を遅らせ、強度を向上させる知見は多いが、今回のように軸方向に補強していなくても線形的に鋼材の降伏を遅らせることができた。CFRPの拘束効果によって降伏応力度が上昇し,座屈強度が向上しているものと考える。
ただし、本発明は、軸方向の補強、特に軸方向への強化繊維の配向(例えば、連続繊維シートの繊維方向が軸方向であるもの)を排除するものではなく、その繊維方向が少なくとも中空の鋼製円筒構造物の周方向とされていれば、上記のような優れた効果が得られる。
本発明は、既設の鋼製タンクの補強だけではなく、新設の鋼製タンク、更には、食品・醸造用プラント設備の金属製円筒容器、ロケットの外殻にも適用可能である。また、鋼製に限らずプラスチック製などの薄肉シェル構造への補強にも展開可能である。
1 中空の鋼製円筒構造物としての貯水用鋼製タンク
2a 1段目側板
2b 2段目側板
2c 1段目と2段目の側板厚の変化位置
3 貯留水
4 下地処理
5 プライマー
6 パテ
7 繊維強化プラスチック
7a 連続繊維シート
7b 含浸接着樹脂
8 保護層
9 鋼管試験体
10 耐圧版
11a 上側耐圧版の変位計
11b 下側耐圧版の変位計
12 鋼管試験体の軸方向ひずみゲージ
13 鋼管試験体の周方向ひずみゲージ
14 鋼管軸方向荷重

Claims (10)

  1. 中空の鋼製円筒構造物を補強する構造であって、前記中空の鋼製円筒構造物の側板面に繊維強化プラスチックが設置されていることを特徴とする鋼製円筒構造物の補強構造。
  2. 前記鋼製円筒構造物が、少なくとも底板と該底板上に立設された側板とを備えているとともに、円筒状もしくは略円筒状または断面が長円状の形状を有し、外径(D)と側板厚(t)の比D/tが、D/t≧100を満たし、かつ、構造物高さ(H)と外径(D)の比H/Dが、0.25≦H/D≦2.0を満たす、請求項1に記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
  3. 地震時において前記鋼製円筒構造物の側板に局部塑性座屈が生じることが予測される側板面に前記繊維強化プラスチックが設置されている、請求項1または2に記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
  4. 前記鋼製円筒構造物が容器構造である、請求項1〜3のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
  5. 前記繊維強化プラスチックが、前記鋼製円筒構造物の側板のうち、少なくとも内面もしくは外面のいずれかに設置されている、請求項1〜4のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
  6. 前記繊維強化プラスチックが、前記鋼製円筒構造物の側板の周囲を少なくとも部分的に覆っている、請求項1〜5のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
  7. 前記繊維強化プラスチックが、連続する繊維で構成される連続繊維シートと、該連続繊維シートに現場で含浸される樹脂とから構成される、請求項1〜6のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
  8. 前記連続繊維シートの繊維方向として、少なくとも、中空の鋼製円筒構造物の周方向を含む、請求項7に記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
  9. 前記連続繊維シートが、炭素繊維を含む、請求項7または8に記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
  10. 前記鋼製円筒構造物の側板面に設置される前記繊維強化プラスチックの設置面積の少なくとも10%が、前記側板面に対して非接着の絶縁された状態にある、請求項1〜9のいずれかに記載の鋼製円筒構造物の補強構造。
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