JP2006336393A - 繊維強化樹脂シートによる部材の補修方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】補修部分を容易に点検、確認できるようになる。
【解決手段】金属、樹脂又はコンクリート部材に未硬化の繊維強化樹脂シート1を貼り付け、その繊維強化樹脂シート1を硬化とともに前記部材に接着させる部材の補修方法において、その繊維強化樹脂シート1を、少なくとも硬化後の状態において透明として、その繊維強化樹脂シート1の内側面が接する前記部材表面を、前記繊維強化樹脂シートの硬化後、その繊維強化樹脂シート外側から視認可能としたのである。このようにすれば、補修後も、その補修に係る部材の表面を、その繊維強化樹脂シート1を通して外側から視認できるようになる。したがって、硬化接着した繊維強化樹脂シート1を除去することなく、部材の補修箇所を、その後点検、確認することが容易となる。また、部分補修を行った際には、その樹脂シートを貼り付けた部分がそれ以外の部分と同色に見えるので、補修箇所が目立たない。
【選択図】図1
【解決手段】金属、樹脂又はコンクリート部材に未硬化の繊維強化樹脂シート1を貼り付け、その繊維強化樹脂シート1を硬化とともに前記部材に接着させる部材の補修方法において、その繊維強化樹脂シート1を、少なくとも硬化後の状態において透明として、その繊維強化樹脂シート1の内側面が接する前記部材表面を、前記繊維強化樹脂シートの硬化後、その繊維強化樹脂シート外側から視認可能としたのである。このようにすれば、補修後も、その補修に係る部材の表面を、その繊維強化樹脂シート1を通して外側から視認できるようになる。したがって、硬化接着した繊維強化樹脂シート1を除去することなく、部材の補修箇所を、その後点検、確認することが容易となる。また、部分補修を行った際には、その樹脂シートを貼り付けた部分がそれ以外の部分と同色に見えるので、補修箇所が目立たない。
【選択図】図1
Description
この発明は、支柱、配管、タンク等の金属構造物や、コンクリート構造物の腐食部、ひび割れ部、若しくは断面欠損部等の変状部分を補修する方法に関するものである。
従来より、金属、樹脂、木材、ガラス又はコンクリートなど各種素材で形成された部材を補修する際に、補修用の繊維強化樹脂シートが用いられる場合がある。
例えば、支柱、配管、タンク等の金属部材の腐食部等を補修する際には、まず、その腐食した部分の錆び等を除去するとともに、必要に応じてその表面にケレン等を行い、さらにその表面に、未硬化状態の補修用繊維強化樹脂シートを貼り付けてその樹脂シートの硬化により金属部材の防食を図り、場合によっては補強を図る技術が使用されている。
金属部材表面に貼り付けた樹脂シートは、その金属に接着硬化するので、空気や水との接触を遮断して部材を防食するとともに、また、その硬化した樹脂シートと金属部材とが一体化するので、部材の強度が補強される。
例えば、支柱、配管、タンク等の金属部材の腐食部等を補修する際には、まず、その腐食した部分の錆び等を除去するとともに、必要に応じてその表面にケレン等を行い、さらにその表面に、未硬化状態の補修用繊維強化樹脂シートを貼り付けてその樹脂シートの硬化により金属部材の防食を図り、場合によっては補強を図る技術が使用されている。
金属部材表面に貼り付けた樹脂シートは、その金属に接着硬化するので、空気や水との接触を遮断して部材を防食するとともに、また、その硬化した樹脂シートと金属部材とが一体化するので、部材の強度が補強される。
この樹脂シートとしては、防水性を有する繊維強化樹脂シートが一般的であり、例えば、不飽和ポリエステル樹脂等のライニング用樹脂とグラスファイバーとからなる樹脂混合物をシート状に形成し、そのシート状物の両面を保護用シートで覆ったものが使用される。使用する際には、その樹脂混合物で構成されたシート状物を所定の部位に貼り付ける。
さらに、この種の繊維強化樹脂シートによる補修方法は、コンクリート構造物のコンクリートに発生した変状部分を補修する際に使用される場合もある。
また、金属、コンクリート等の部材種別にかかわらず、上記変状が予測される部位に、予め上記補修方法による補修を施工して、変状を予防する場合もある。
また、金属、コンクリート等の部材種別にかかわらず、上記変状が予測される部位に、予め上記補修方法による補修を施工して、変状を予防する場合もある。
しかし、上記補修方法によれば、繊維強化樹脂シートが硬化前、硬化後ともに非透明有色であり、その有色のシートが金属やコンクリート等の部材の補修部分全体を覆うため、補修後はその内側の状態を外側から視認することができない。補修部分を外側から視認できないと、その補修部分の部材に係る腐食等の変状発生(再発)又は悪化の有無を容易に把握することができない。
この状況を把握するためには、硬化した強化繊維樹脂をグラインダー等で除去して部材表面を露出させなければならず、また、その状況を点検、確認した後は、再度同じ補修法法により原状復旧する作業も必要となるので作業が非常に面倒である。したがって、上記従来の補修方法によれば、すべての補修済部材に対して、点検、確認を実施することは困難であった。
この状況を把握するためには、硬化した強化繊維樹脂をグラインダー等で除去して部材表面を露出させなければならず、また、その状況を点検、確認した後は、再度同じ補修法法により原状復旧する作業も必要となるので作業が非常に面倒である。したがって、上記従来の補修方法によれば、すべての補修済部材に対して、点検、確認を実施することは困難であった。
そこで、この発明は、繊維強化樹脂シートによる部材の補修後において、その補修に係る部材を容易に点検、確認できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明は、上記補修用の繊維強化樹脂シートとして、少なくとも硬化後の状態において透明である繊維強化樹脂シートを採用したのである。
このようにすれば、その補修に係る部材の状況を、補修後も、その繊維強化樹脂シートを通して外側から視認できるようになる。したがって、硬化接着した繊維強化樹脂シートを除去することなく、その補修に係る部材を継続して点検、確認することが容易となる。
なお、補修とは、既に部材に生じた腐食部、ひび割れ部、断面欠損部等の各種変状部位を修繕することのみならず、前記変状発生が予測される部位を予めそのような変状が生じないように予防保全することも含むものである。
このようにすれば、その補修に係る部材の状況を、補修後も、その繊維強化樹脂シートを通して外側から視認できるようになる。したがって、硬化接着した繊維強化樹脂シートを除去することなく、その補修に係る部材を継続して点検、確認することが容易となる。
なお、補修とは、既に部材に生じた腐食部、ひび割れ部、断面欠損部等の各種変状部位を修繕することのみならず、前記変状発生が予測される部位を予めそのような変状が生じないように予防保全することも含むものである。
この発明は、繊維強化樹脂シートを少なくとも硬化後の状態において透明としたので、その補修後も、その補修に係る部材を外側から視認でき、その補修箇所を容易に点検、確認できるようになる。
上記手段の実施形態として、被補修部材に未硬化の繊維強化樹脂シートを貼り付け、その繊維強化樹脂シートを硬化とともに前記部材に接着させる部材の補修方法において、前記繊維強化樹脂シートは、少なくとも硬化後の状態において透明であり、その繊維強化樹脂シートの内側面が接する前記部材表面を、前記繊維強化樹脂シートの硬化後、その繊維強化樹脂シート外側から視認可能としたのである。
このようにすれば、補修後も、その補修に係る部材の表面を、その繊維強化樹脂シートを通して外側から視認できるようになる。したがって、硬化接着した繊維強化樹脂シートを除去することなく、部材の補修箇所を、その後点検、確認することが容易となる。
また、部分補修を行った際には、特に、塗装等の処理を行わない場合には、その樹脂シートを貼り付けた部分がそれ以外の部分と同色に見える。したがって、特に遠景からの外観上は、樹脂シートが部材の外観に融け込むので、補修箇所が目立たないという効果もある。
このようにすれば、補修後も、その補修に係る部材の表面を、その繊維強化樹脂シートを通して外側から視認できるようになる。したがって、硬化接着した繊維強化樹脂シートを除去することなく、部材の補修箇所を、その後点検、確認することが容易となる。
また、部分補修を行った際には、特に、塗装等の処理を行わない場合には、その樹脂シートを貼り付けた部分がそれ以外の部分と同色に見える。したがって、特に遠景からの外観上は、樹脂シートが部材の外観に融け込むので、補修箇所が目立たないという効果もある。
上記の構成において、上記被補修部材は金属、樹脂又はコンクリート部材であり、上記繊維強化樹脂シートは、その金属、樹脂又はコンクリート部材の腐食部、ひび割れ部、断面欠損部等の変状部位、若しくは前記変状発生が予測される部位に貼り付けられるようにした構成を採用し得る。繊維強化樹脂シートにより補修を施した部材は、空気や水への接触が遮断されるので、その補修部分には、以後、上記腐食等の変状の発生、再発を抑制することができるが、経年劣化等に伴う他の変状(例えば、補強樹脂と部材本体との接着力低下に伴う症状)の発生は皆無とはいえない。
したがって、上記繊維強化樹脂シートによる補修方法を採用すれば、腐食部、ひび割れ部、若しくは断面欠損部等、部材の変状部分の補修後の状況を、そのシートを通して外側から容易に監視できるようになるので、有効である。
したがって、上記繊維強化樹脂シートによる補修方法を採用すれば、腐食部、ひび割れ部、若しくは断面欠損部等、部材の変状部分の補修後の状況を、そのシートを通して外側から容易に監視できるようになるので、有効である。
この繊維強化樹脂シートによる補修方法は、例えば、流体供給配管の外周面に適用してもよいし、また、階段部に金属製の蹴上げ板(蹴込板)を有する施設横断用歩道橋の前記蹴上げ板に適用してもよい。
まず、流体供給配管に腐食部等の変状部位が生じた場合、例えば、その流体供給配管が配水管である場合において、腐食の状況が進行して管路の部材に穴が明けば漏水が生じてしまうので、その管路の外周面において、前記腐食部等の周囲所定の範囲に繊維強化樹脂シートを貼り付ければ、その腐食部を防食するとともに効果的に止水の役割をも果たし得る。さらに、その腐食部、特に漏水の生じている、あるいは漏水が生じる可能性のある部位を視認し、監視できるようになる。
一方、施設横断用歩道橋、例えば、道路、鉄道、河川、その他施設を歩行者が横断するために設置されている屋外型歩道橋の階段部において、蹴上げ板(上下に隣接する踏み面間の下側の踏み面の後ろ側と上側の踏み面の前縁とを結ぶ鉛直方向の板材)の素材には、一般的には薄い金属板が用いられる。このため、この階段部が屋外に設置されると、踏み面上を流下する雨水により金属製の蹴上げ板には錆び等の腐食が発生しやすい状況となる。また、一度錆びが発生すると、前記雨水の作用によりその錆びの進行速度が速いので薄い金属板には早期に穴が貫通するに至り、景観上好ましくない状態となる場合が多い。
しかし、蹴上げ板は、階段を昇る歩行者の目線と同じ高さに位置するためその歩行者の視野に入りやすい。
そこで、施設横断用歩道橋の蹴上げ板に対し、上記構成の繊維強化樹脂シートによる補修方法を採用すれば、補修部分を周囲と同色として目立たないようにすることができる。
しかし、蹴上げ板は、階段を昇る歩行者の目線と同じ高さに位置するためその歩行者の視野に入りやすい。
そこで、施設横断用歩道橋の蹴上げ板に対し、上記構成の繊維強化樹脂シートによる補修方法を採用すれば、補修部分を周囲と同色として目立たないようにすることができる。
また、上記繊維強化樹脂シートは、地盤に埋め込んで支持された金属製支柱の根元部において、その金属部材表面の地中部分及び地表に露出した部分に跨って貼り付けたり、あるいは、コンクリート製基礎に埋め込んで地盤に支持された金属製支柱の根元部において、その基礎のコンクリート部材と支柱の金属部材との境を夾んで両側に跨って貼り付けてもよい。
この種の支柱の根元部において、地盤、又は基礎のコンクリート部材と支柱の金属部材の境には雨水が浸入して、支柱の金属部材が錆びやすいという問題がある。これは、支柱を地盤の土で直接支持した場合には、その地盤の土と支柱の金属部材表面には水の介在する隙間があり、地盤中に浸透した水及び地表付近に滞留した水がその金属部材表面に接触するからであると考えられる。そこで、その金属製支柱の根元部において、上記構成の繊維強化樹脂シートを、その金属部材表面の地中部分及び地表に露出した部分に跨って貼り付ければ、その部材への水の接触を抑制し得る。
また、その支柱をコンクリート製基礎で支持した場合には、その基礎のコンクリートと金属部材表面との密着度合いが悪く、その境に水が浸入可能な隙間が生じているためであると考えられるが、その原因以外にも、その支柱から側方へ幾分離れた位置にあるコンクリート表面から浸透した水が、そのコンクリート内を側方へ移動して支柱との境界部分に達してそこへ滞留するという原因も考えられる。
そこで、そのコンクリート製基礎と金属製支柱の根元部において、上記構成の繊維強化樹脂シートを、その基礎のコンクリート部材表面と支柱の金属部材表面との境を夾んで両側に跨って貼り付ければ、繊維強化樹脂シートの内側面が接する前記支柱の金属部材表面、基礎のコンクリート部材表面をともにシート外側から容易に視認できるとともに、両者の隙間における水の浸透状況、その隙間の部分の腐食状況をも視認できるようになる。
また、その支柱をコンクリート製基礎で支持した場合には、その基礎のコンクリートと金属部材表面との密着度合いが悪く、その境に水が浸入可能な隙間が生じているためであると考えられるが、その原因以外にも、その支柱から側方へ幾分離れた位置にあるコンクリート表面から浸透した水が、そのコンクリート内を側方へ移動して支柱との境界部分に達してそこへ滞留するという原因も考えられる。
そこで、そのコンクリート製基礎と金属製支柱の根元部において、上記構成の繊維強化樹脂シートを、その基礎のコンクリート部材表面と支柱の金属部材表面との境を夾んで両側に跨って貼り付ければ、繊維強化樹脂シートの内側面が接する前記支柱の金属部材表面、基礎のコンクリート部材表面をともにシート外側から容易に視認できるとともに、両者の隙間における水の浸透状況、その隙間の部分の腐食状況をも視認できるようになる。
実施例1を、図1に例示する。この実施例1は、図1に示すように、繊維強化樹脂シート1を使用して、屋外に設置された施設横断用歩道橋階段部10の蹴上げ部分に設けられた蹴上げ板(鋼板)11の補修を行った場合の施工状態を示したものである。
なお、この発明に使用する繊維強化樹脂シート1は、図1(c)に示すように、紫外線硬化型の樹脂層2の両面を保護シート3,3で覆うことにより、その樹脂層2を保護している。
施工手順としては、図1に示す蹴上げ板11の腐食部5において、錆びを除去してケレンをし、アセトン等で脱脂した後、その下地をプライマー処理する。つぎに、その表面の汚れ等を綺麗に拭きとり、その腐食部よりも大きく裁断された繊維強化樹脂シート1を貼り付けて、紫外線(太陽光)を当てて硬化させる。その腐食部5が、錆び等の進行により穴が貫通している状態である場合には、その穴あき部4よりも周囲30mm以上大きく裁断された繊維強化樹脂シート1を貼り付けるようにすることが望ましい。
この施設横断用歩道橋の階段部10において、踏み面(踏み段)12を構成する板状の水平部材は、その階段部10の幅方向両端に設けられた傾斜梁材(図示せず)によって支持されているので、隣接する踏み面12,12間の空間を塞ぐ蹴上げ板11には、踏み面12から大きな荷重が作用することはない。したがって、蹴上げ板11の補修に際しては、鉄板溶接等により部材を補修する場合と比較して、繊維強化樹脂シート1による補修方法が有効である。
穴が貫通するほどに激しく腐食した薄板には、その錆び等を除去した後であっても、溶接による部材の固定が困難である。これは、薄板に対して部材を溶接すると、その薄板には大きな歪みを生じ、特にその薄板が激しく腐食している場合には、溶け込み不足を生じたり、あるいはその歪みがさらに大きくなって場合によっては薄板が破損し溶接できない場合も生じ得る。この点、上記繊維強化樹脂シート1を使用すれば、その樹脂シート1は、薄板と面的に接触するので貼り付け簡単で、接着強度も相対的に高くなるからである。
穴が貫通するほどに激しく腐食した薄板には、その錆び等を除去した後であっても、溶接による部材の固定が困難である。これは、薄板に対して部材を溶接すると、その薄板には大きな歪みを生じ、特にその薄板が激しく腐食している場合には、溶け込み不足を生じたり、あるいはその歪みがさらに大きくなって場合によっては薄板が破損し溶接できない場合も生じ得る。この点、上記繊維強化樹脂シート1を使用すれば、その樹脂シート1は、薄板と面的に接触するので貼り付け簡単で、接着強度も相対的に高くなるからである。
しかし、蹴上げ板11は、階段部10を昇る歩行者の目線と同じ高さに位置するためその歩行者の視野に入りやすい。したがって、補修の仕上がりにはより高いレベルの美観が要求される。
また、蹴上げ板11は、上述のごとく腐食の進行速度が速いため、その進行状況に応じてこまめに部分補修を繰り返さなければならない場合が多い。このため、既に補修を施した部分を含む部分の再補修、あるいは、それにすぐ隣接する部分を補修する機会も多くなる。
したがって、このような繰り返し補修を行う部材を綺麗に仕上げるためには、予め既補修部分に施された補修内容を把握した上で、次なる補修に臨まなければならない。既補修部分に施された補修内容とは、例えば、既補修に係る樹脂シートに隠れた部分の部材本体の欠損状態、あるいはパテ埋め、プライマ処理等により埋めた凹凸、穴あき部4の位置等である。
また、蹴上げ板11は、上述のごとく腐食の進行速度が速いため、その進行状況に応じてこまめに部分補修を繰り返さなければならない場合が多い。このため、既に補修を施した部分を含む部分の再補修、あるいは、それにすぐ隣接する部分を補修する機会も多くなる。
したがって、このような繰り返し補修を行う部材を綺麗に仕上げるためには、予め既補修部分に施された補修内容を把握した上で、次なる補修に臨まなければならない。既補修部分に施された補修内容とは、例えば、既補修に係る樹脂シートに隠れた部分の部材本体の欠損状態、あるいはパテ埋め、プライマ処理等により埋めた凹凸、穴あき部4の位置等である。
そこで、施設横断用歩道橋の蹴上げ板に対し、上記構成の繊維強化樹脂シート1による補修方法を採用すれば、その再補修の際、既に行った補修部分の樹脂シート1が透明であるので、その既補修部分に施された補修内容を、その外観でもって容易に把握することができる。このため、図1(a)に示すように、その樹脂シート1に隠れた部分の補修前の状態における錆びによる穴あき部4や、その他の欠損部の位置、あるいは、図1(b)に示すように、その穴あき部4等をパテ6等により塞いだ場合にはそのパテ埋め状況、プライマ処理等により凹凸を埋めた場合にはその処理状況を考慮してより適切な補修エリア、補修方法を選択することができ、補修に係る部材を綺麗な外観に仕上げることができる。
また、部分補修を行った際には、その樹脂シート1を貼り付けた部分がそれ以外の部分と同色に見えるので、部材の要補修部分を、予めその部材と同色、あるいは目立たない色のパテ、プライマ、塗料等を使用して下処理しておけば、樹脂シート1の貼り付け、接着硬化後、その補修部分が部材全体の外観に融け込んで見えるようになる。このため、樹脂硬化後にあらためて塗装等を施すことなく補修箇所が目立たないようにでき、樹脂シート1の硬化後における仕上げ塗装に係る作業をなくして、作業時間を短縮できるという効果がある。
もちろん、この補修方法は、図1(a)に示すように、ささら面(地覆)13や、各部のカバープレート等、同じく薄板状の部材を用いた部位についても適用することができる。また、その補修箇所が、高欄部14、梁材等の所定の強度を必要とする部材である場合には、腐食部、ひび割れ部、断面欠損部等に所定の鉄板溶接等を施した後、その溶接部分を含む部位に、上記繊維強化樹脂シート1による補修方法を併用することも可能である。このようにすれば、補修後において、変状の発生、再発を抑制するとともに、外観による溶接部の点検、確認も容易に可能となる。
実施例2を、図2及び図3に例示する。この実施例2は、図3(a)(b)に示すように、コンクリート製基礎15に埋め込んで地盤に支持された金属製支柱16の根元部において、図2(a)(b)に示す繊維強化樹脂シート1を、その基礎15のコンクリート部材表面15aと支柱16の金属部材表面16aとの境17を夾んで両側に跨って貼り付けて補修を行った場合の施工状態を示したものである。
使用する繊維強化樹脂シート1の形状は、図2(a)(b)に示すように、基礎15のコンクリート部材表面15a側に貼り付けられる環状のシート1aと、支柱16の金属部材表面16a側に巻くように貼り付けられる矩形のシート1eとに分割されており、環状のシート1aは、中央に支柱16の挿通穴1bが形成されて、図示する所定の切目線1c,1dが形成されている。また、繊維強化樹脂シート1の断面を図2(c)に示す。
施工手順としては、図3(c)乃至図3(h)に基づいて説明すると、基礎のコンクリート部材表面15aの下地部分をケレンした(図3(c)参照)後、支柱16の表面16aをサンドがけすることにより錆び等を除去し(図3(d)参照)、アセトン等で脱脂した後にその下地にプライマー7を塗布する(図3(e)参照)。プライマー7は、乾燥後、透明であるものが好ましい。つぎに、その表面の汚れ等を綺麗に拭きとり、図2(a)に示す環状の繊維強化樹脂シート1aを支柱16周囲のコンクリート製基礎15に貼り付ける(図3(f)参照)。フィルム表面の保護シート3を外した(図3(g)参照)後、図2(b)に示す矩形に裁断された繊維強化樹脂シート1eを支柱周囲に貼り付け(図3(h)参照)、紫外線(太陽光)を当てて硬化させる。
この種の金属製支柱16の根元部において、基礎15のコンクリート部材と支柱16の金属部材の境17には雨水が浸入して、支柱16の金属部材が錆びやすいという問題がある。これは、コンクリートと金属部材表面との密着度合いが悪く、その境に水が浸入可能な隙間が生じているためであると考えられるが、その原因以外にも、その支柱16から側方へ幾分離れた位置にあるコンクリート部材表面15aから浸透した水が、そのコンクリート内を側方へ移動して支柱16との境界部分に達してそこへ滞留するという原因も考えられる。
そこで、そのコンクリート製基礎15と金属製支柱16の根元部において、上記構成の繊維強化樹脂シート1を、その基礎15のコンクリート部材表面15aと支柱16の金属部材表面16aとの境17を夾んで両側に跨って貼り付ければ、支柱16のすぐ側方において、水がコンクリート部材表面15aから内部へ浸透することを防ぐことができるので、支柱16の金属部分に達する浸透水の量を低減し得る。
また、繊維強化樹脂シート1の内側面が接する前記支柱16の金属部材表面16a、基礎15のコンクリート部材表面15aをともにシート1の外側から容易に視認できるとともに、前記境17において、両者の隙間における水の浸透状況、その隙間の部分の腐食状況をも視認できるようになる。
また、繊維強化樹脂シート1の内側面が接する前記支柱16の金属部材表面16a、基礎15のコンクリート部材表面15aをともにシート1の外側から容易に視認できるとともに、前記境17において、両者の隙間における水の浸透状況、その隙間の部分の腐食状況をも視認できるようになる。
実施例3を、図4に例示する。この実施例3は、図4(c)に示すように、地盤に埋め込んで支持された金属製支柱16の根元部において、繊維強化樹脂シート1を、その金属部材表面16aの地中部分及び地表に露出した部分に跨って貼り付けた場合の施工状態を示したものである。地中部分への貼り付けは、図4(b)に示すように、周囲地盤を掘削又は削って施工する。その地盤の表面は、上記実施例2に示すコンクリート製基礎の上面が地表へ露出した状態であってもよいし、図4(a)に示すように、コンクリートやアスファルト舗装が施されていてもよいし、また、土地盤であってもよい。
実施例2及び3に示す、この種の金属製支柱16の根元部において、支柱の金属部材は、地表付近において、図4(d)に示すように、その外側のみならず内側からも腐食等の返状が進行する場合がある。これは、いわゆる電食を原因とする場合が多いと思われる。
この支柱内側の腐食部5は、地表ラインを夾んで地表側と地中側の双方に生じ得るので、前記樹脂シート1を透明にすることにより、その変状状態の視認、監視が容易にできるようになる。
また、上記繊維強化樹脂シート1による補修後において、そのシート1と支柱外周面(金属部材表面)16aとの間に新たに生じ得る腐食部5も、地表ラインを夾んで地表側と地中側の双方に生じ得るので、前記樹脂シート1を透明にすることにより、その変状状態の視認、監視の容易化に非常に効果がある。
実施例2及び3に示す、この種の金属製支柱16の根元部において、支柱の金属部材は、地表付近において、図4(d)に示すように、その外側のみならず内側からも腐食等の返状が進行する場合がある。これは、いわゆる電食を原因とする場合が多いと思われる。
この支柱内側の腐食部5は、地表ラインを夾んで地表側と地中側の双方に生じ得るので、前記樹脂シート1を透明にすることにより、その変状状態の視認、監視が容易にできるようになる。
また、上記繊維強化樹脂シート1による補修後において、そのシート1と支柱外周面(金属部材表面)16aとの間に新たに生じ得る腐食部5も、地表ラインを夾んで地表側と地中側の双方に生じ得るので、前記樹脂シート1を透明にすることにより、その変状状態の視認、監視の容易化に非常に効果がある。
なお、この種の支柱根元部においては、支柱を建柱する際に上記繊維強化樹脂シート1により予防保全しておくことも有効である。また、地表へ露出している前記支柱16の金属部材表面16aにのみ繊維強化樹脂シート1を貼り付けて補修を行ってもよい。
実施例4を、図5に例示する。この実施例4は、上水配管18等の溶接部分腐食部5に、ピンホール及び亀裂等の穴あき部4が生じて水漏れが発生した場合に、その腐食部5全体に繊維強化樹脂シート1を貼り付けて補修を行った場合の施工状態を示したものである。
施工手順としては、腐食部5の水漏れ箇所周辺を錆取りしてケレンした後、アセトン等で脱脂し、水圧が高い場合には、その穴あき部4の水漏れ箇所に木栓等を打ち込んで止水しておく。水漏れの勢いが収まった後、パテにて水漏れを完全に止める。乾燥後、表面の汚れ等を綺麗に拭きとって、繊維強化樹脂シート1を貼り付けて、紫外線(太陽光)を当てて硬化させる。
なお、この補修方法は、上水配管以外にも、下水道、ガス、蒸気配管等、種々の流体供給配管に適用できるのはもちろんである。また、配管が壁面、梁材等を貫通する部分において、その配管が貫通する壁面、梁材等の内部と外側に露出する部分とに跨って、前記繊維強化樹脂シート1を貼り付けてもよい。前記貫通部分の配管と壁面等との目地部分は、腐食等の変状が生じやすい部分であるからであり、この部分には配管設置時に上記繊維強化樹脂シート1により予防保全しておくことも有効である。
実施例5を、図6に例示する。この実施例5は、橋りょうの橋桁の腐食部5に、繊維強化樹脂シート1を貼り付けて補修を行った場合の施工状態を示したものである。この実施例では、図示するように、橋桁の主桁を構成するウェブと下フランジとの間に跨って繊維強化樹脂シート1を貼り付けて補修を行っている。
一般に、前記ウェブと下フランジとは、すみ肉溶接により直交状態で固定されており、この部位には引張り側の応力が作用するとともに、その両部材の突き合わせ部付近に水が滞留しやすい。したがって、この部分には腐食が頻繁に発生するとともに、その発生した腐食部を点検、監視する機会も多くなる。このため、このウェブと下フランジとの間に跨って繊維強化樹脂シート1を貼り付けて補修を行えば、特に監視負担の大きい強度部材の変状部位を、補修後も容易に点検、監視できるようになる。
なお、この補修方法は、トラス桁など他の構造にも適用でき、また、その橋桁を構成する部材が道路の床版、路面等に一部埋設された形態となっている場合には、前記桁部材がその床版等に埋設された部分と外側に露出する部分とに跨って、前記繊維強化樹脂シート1を貼り付けてもよい。
一般に、前記ウェブと下フランジとは、すみ肉溶接により直交状態で固定されており、この部位には引張り側の応力が作用するとともに、その両部材の突き合わせ部付近に水が滞留しやすい。したがって、この部分には腐食が頻繁に発生するとともに、その発生した腐食部を点検、監視する機会も多くなる。このため、このウェブと下フランジとの間に跨って繊維強化樹脂シート1を貼り付けて補修を行えば、特に監視負担の大きい強度部材の変状部位を、補修後も容易に点検、監視できるようになる。
なお、この補修方法は、トラス桁など他の構造にも適用でき、また、その橋桁を構成する部材が道路の床版、路面等に一部埋設された形態となっている場合には、前記桁部材がその床版等に埋設された部分と外側に露出する部分とに跨って、前記繊維強化樹脂シート1を貼り付けてもよい。
実施例6を、図7に例示する。この実施例6は、ボイラーの蒸気分離器の端面等、球面状の部材19に生じた腐食部5に、繊維強化樹脂シート1を貼り付けて補修を行った場合の施工状態を示したものである。この補修方法は、このような球面状の部位にも適用可能である。
1 繊維強化樹脂シート
2 樹脂層
3 保護シート
4 穴あき部
5 腐食部
6 パテ
7 プライマー
10 歩道橋階段部
11 蹴上げ板(蹴込み板)
12 踏み面
13 ささら面(地覆)
14 高欄部
15 基礎
15a コンクリート部材表面
16 支柱
16a 金属部材表面
17 境
18 上水配管(流体供給配管)
19 球面状部材(蒸気分離器)
2 樹脂層
3 保護シート
4 穴あき部
5 腐食部
6 パテ
7 プライマー
10 歩道橋階段部
11 蹴上げ板(蹴込み板)
12 踏み面
13 ささら面(地覆)
14 高欄部
15 基礎
15a コンクリート部材表面
16 支柱
16a 金属部材表面
17 境
18 上水配管(流体供給配管)
19 球面状部材(蒸気分離器)
Claims (6)
- 被補修部材に未硬化の繊維強化樹脂シート1を貼り付け、その繊維強化樹脂シート1を硬化とともに前記部材に接着させる部材の補修方法において、
前記繊維強化樹脂シート1は、少なくとも硬化後の状態において透明であり、その繊維強化樹脂シート1の内側面が接する前記部材表面を、前記繊維強化樹脂シート1の硬化後、その繊維強化樹脂シート1外側から視認可能としたことを特徴とする部材の補修方法。 - 上記被補修部材は金属、樹脂又はコンクリート部材であり、上記繊維強化樹脂シート1は、その金属、樹脂又はコンクリート部材の腐食部、ひび割れ部、断面欠損部等の変状部位、若しくは前記変状発生が予測される部位に貼り付けられることを特徴とする請求項1に記載の部材の補修方法。
- 上記繊維強化樹脂シート1は、流体供給配管18の外周面に貼り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の部材の補修方法。
- 上記繊維強化樹脂シート1は、階段部に金属製の蹴上げ板11を有する施設横断用歩道橋10の前記蹴上げ板11に貼り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の部材の補修方法。
- 上記繊維強化樹脂シート1は、地盤に埋め込んで支持された金属製支柱16の根元部において、その金属部材表面16aの地中部分及び地表に露出した部分に跨って貼り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の部材の補修方法。
- 上記繊維強化樹脂シート1は、コンクリート製基礎15に埋め込んで地盤に支持された金属製支柱16の根元部において、その基礎15のコンクリート部材表面15aと支柱16の金属部材表面16aとの境17を夾んで両側に跨って貼り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の部材の補修方法。
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