JP2010069795A - 部材の補修用シートと部材の補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】未硬化の樹脂シートの片面に導電性部材を付設して補修用シートを構成することにより、金属製の電線管等の部材について、その破損箇所における導電性を回復・維持しながら、破損箇所を容易に補修できる部材の補修用シートと部材の補修方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る部材の補修用シートは、未硬化の樹脂シートの片面に、導電性部材を付設している。また、樹脂シートの樹脂部分は、紫外線硬化樹脂により形成されている。さらに、樹脂シートの樹脂部分は、ガラス繊維(グラスファイバー)を含んでいる。また、導電性部材は、銅を素材として網の目状に形成されている。一方、本発明に係る部材の補修方法は、未硬化の樹脂シートの片面に導電性部材を付設した補修用シートを、被補修部材の破損箇所に貼り付けるものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、種々の電線類を収容している電線管等の部材について、例えば、腐食等を原因として、部材に孔が開いたり、亀裂が生じてしまったときに、その破損箇所を補修するために使用される、部材の補修用シートと部材の補修方法に関するものである。
具体的には、金属製の電線管等の部材について、その破損箇所における導電性を回復・維持しながら、破損箇所を補修するものである。
種々の電線類を収容している金属製の電線管等の部材については、例えば、腐食等を原因として、管壁に孔が開いたり、亀裂が生じてしまうことがある。また、金属製の電線管等の部材について、このような腐食を放置すると、部材が破断してしまうこともある。
そして、電線管等の部材を数多く設置している、例えば、原子力発電所等の設備においては、電線管等の部材に孔が開いたり、亀裂が生じてしまうと、その破損箇所から水等が浸入して、電線管の内部に収容している種々の電線類に損傷を与える虞がある。
そのため、電線管が破損したときには、新しい電線管に取り替える必要がある。
この電線管の取り替え作業は、収容している種々の電線類を電線管から抜き出してから、破損した電線管を撤去して新しい電線管を設置し、この電線管に電線類を再度入れなければならないため、電線管の取り替え作業が非常に面倒であり、また、多くの労働力とコストを要していた。
さらに、原子力発電所等の設備において電線管の取り替え作業を行うときは、電線類に流れる信号を遮断することになり、発電所の運転を停止しなければならない事態が生じることもあるため、その影響が極めて大きいものとなる。
そのため、電線管が破損したときは、破損した電線管を交換することなく、そのまま設置した状態で補修する措置が望まれている。
この補修措置として、一般的には、電線管の破損箇所に所定の防御用シートを圧着して、破損した電線管を補修する方法が採用されている。
この防御用シートは、例えば、片面に接着剤又は粘着剤が塗布され、もう一方の片面には当該面の全面に亘って剛性確保及びクッション材としての機能を有するブロック構造体を多数形成したシート本体により構成されている。
このシート本体は、カッター等で容易に切断可能な加工性と可撓性に優れた合成樹脂である、例えば、PVC、プチルゴム、架橋ポリエチレン等から形成されている。
特開平11−311392号公報
しかしながら、上記したシート本体は、電気的に絶縁性を有する部材により構成されていることから、電線管の破損箇所にシート本体を圧着して補修すると、電線管自体の導電性が低下せざるを得ない。
具体的には、電線管の破損箇所にシート本体を宛がい、破損箇所をシート本体により覆った状態となるが、シート本体が電気的に絶縁性を有する部材により構成されていることから、孔が開いたり、亀裂が生じている破損箇所自体の導電性を回復させるものではない。
その為、従来のシート本体では、電線管の電気的な接続性能を損なわずに、電線管の破損箇所を修復することが困難であった。
また、「電気設備に関する技術基準を定める省令」第10条(電気設備の接地)では、「電気設備の必要な箇所には、異常時の電位上昇、高電圧の侵入等による感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件への損傷を与えるおそれがないよう、接地その他の適切な措置を講じなければならない。」と規定されている。
この規定と同様の主旨により、電線管自体についても、導電性を維持することが求められているのである。
そこで、本発明は如上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、未硬化の樹脂シートの片面に導電性部材を付設して補修用シートを構成することにより、金属製の電線管等の部材について、その破損箇所における導電性を回復・維持しながら、破損箇所を容易に補修できる部材の補修用シートと部材の補修方法を提供することを目的とする。
本発明に係る部材の補修用シートは、未硬化の樹脂シートの片面に、導電性部材を付設したことで、上述した課題を解決した。
また、樹脂シートは、薄板状に形成された樹脂部分と、樹脂部分の両面に付設された一対の不織グラスファイバーシートと、一対の不織グラスファイバーシートのそれぞれに付設された接着層により構成され、樹脂シートの一方の接着層に導電性部材を付設したことで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、樹脂シートの樹脂部分は、光硬化樹脂により形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、樹脂シートの樹脂部分は、紫外線硬化樹脂により形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、樹脂シートの樹脂部分を形成する紫外線硬化樹脂は、ポリエステルレジンとスチレンから成ることで、同じく上述した課題を解決した。
また、樹脂シートの樹脂部分は、ガラス繊維(グラスファイバー)を含んでいることで、同じく上述した課題を解決した。
この他、導電性部材は、網の目状に形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、導電性部材は、銅を素材として形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。
一方、本発明に係る部材の補修方法は、未硬化の樹脂シートの片面に導電性部材を付設した補修用シートを、被補修部材の破損箇所に貼り付けることで、同じく上述した課題を解決した。
また、被補修部材の破損箇所に、導電性部材を宛がう工程と、導電性部材を被補修部材の破損箇所に押し付けた状態を維持するように、未硬化の樹脂シートを導電性部材の上から被補修部材に貼り付ける工程から成ることで、同じく上述した課題を解決した。
本発明に係る部材の補修用シートは、未硬化の樹脂シートの片面に、導電性部材を付設したことから、この補修用シートを電線管等の部材の破損箇所に貼り付けることにより、破損箇所における電線管自体の導電性を回復・維持しながら、その破損箇所を補修することができる。
すなわち、導電性部材の存在により、電線管の電気的な接続性能を何等損なうことなく、電線管の破損箇所を補修できるのである。
また、樹脂シートは、薄板状に形成された樹脂部分と、樹脂部分の両面に付設された一対の不織グラスファイバーシートと、一対の不織グラスファイバーシートのそれぞれに付設された接着層により構成され、樹脂シートの一方の接着層に導電性部材を付設していることから、具体的な補修作業は、電線管等の部材の破損箇所に、導電性部材を付設した補修用シートを貼り付けるだけである。
その為、電線管等の部材の破損箇所を、容易に補修することができる。また、電線管等の部材の破損箇所を、極めて短時間で補修することもできる。
さらに、樹脂シートの樹脂部分は、光硬化樹脂により形成されていることから、電線管等の部材の破損箇所に貼り付けた補修用シートを、容易に硬化させることができる。
また、樹脂シートの樹脂部分は、紫外線硬化樹脂により形成されていることから、電線管等の部材の破損箇所に貼り付けた補修用シートを、紫外線により迅速に硬化させることができる。また、低温の状態であっても、補修用シートを確実に硬化させることができる。
加えて、樹脂シートの樹脂部分を形成する紫外線硬化樹脂は、ポリエステルレジンとスチレンから成ることから、迅速な硬化、低温状態での硬化は勿論のこと、防水性・耐候性・耐腐食性等に優れた補修用シートを形成できる。さらに、このような補修用シートを、安価に製作することもできる。
また、樹脂シートの樹脂部分は、ガラス繊維(グラスファイバー)を含んでいることから、補修用シートを電線管等の部材の破損箇所に貼り付けて補修用シートが硬化したときには、補修用シート自体の堅牢性を長期に渡り維持することができる。
この他、導電性部材は、網の目状に形成されていることから、破損箇所を導電性部材により覆った状態を容易に実現すると共に、破損箇所の周囲において導電性部材が広い範囲に渡って電線管等の部材に確実に当接して、破損箇所における電線管自体の導電性を回復・維持しながら、その破損箇所を補修することができる。
また、導電性部材が網の目状に形成されて、全体として柔軟性を有することから、湾曲している電線管に対して、導電性部材を確実に当接させることができる。
さらに、網の目の開口部を通じて、電線管等の部材に補修用シートの接着層を密着させることができる。
また、網の目状の導電性部材を含んだ状態で補修用シートの全体が硬化するため、破損箇所を補修している補修用シート自体の堅牢性を維持することができる。
加えて、導電性部材は、銅を素材として形成されていることから、導電性部材の電気抵抗が極めて小さいものとなり、破損箇所自体と破損箇所の周囲において、電流の流れ易い状態を確実に維持することができる。
一方、本発明に係る部材の補修方法は、未硬化の樹脂シートの片面に導電性部材を付設した補修用シートを、被補修部材の破損箇所に貼り付けることから、被補修部材における破損箇所の導電性を回復・維持しながら、その破損箇所を容易に補修することができる。
また、被補修部材の破損箇所に、導電性部材を宛がう工程と、導電性部材を被補修部材に押し付けた状態を維持するように、未硬化の紫外線硬化樹脂シートを導電性部材の上から被補修部材に貼り付ける工程から成ることから、破損箇所を導電性部材により覆った状態を容易に実現すると共に、破損箇所の周囲において導電性部材が広い範囲に渡って電線管に確実に当接して、破損箇所における電線管自体の導電性を回復・維持しながら、その破損箇所を補修することができる。
さらに、本発明に係る部材の補修用シートと部材の補修方法によれば、破損箇所における電線管自体の導電性を回復・維持しながら、その破損箇所を補修できることから、電気事業法の内線規定に基づくD種接地工事に必要な条件を容易に満たすことができる。
また、「電気設備に関する技術基準を定める省令」第10条(電気設備の接地)の規定と同様の主旨により、電線管自体について求められている導電性も維持することができるのである。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係る部材Pの補修用シートは、図1(a)(b)に示すように、未硬化の樹脂シート1の片面に、導電性部材2を付設して構成されている。
樹脂シート1は、図1(a)(b)に示すように、柔軟性を有する薄板状に形成された樹脂部分3を主要な構成要素としている。具体的には、この樹脂部分3を挟み込むようにして、樹脂部分3の両面に不織グラスファイバーシート4,5を付設している。
そして、一方の不織グラスファイバーシート4には、接着層6が付設されている。また、他方の不織グラスファイバーシート5にも、接着層7が付設されている。
このように、樹脂シート1は、柔軟性を有する薄板状に形成された樹脂部分3と、樹脂部分3を挟み込むようにして樹脂部分3の両面に付設された一対の不織グラスファイバーシート4,5と、一対の不織グラスファイバーシート4,5のそれぞれに付設された接着層6,7により構成されている。
本発明に係る部材Pの補修用シートの特徴は、未硬化の樹脂シート1の片面に、導電性部材2を付設している点にあるが、具体的には、樹脂部分3の片面に、不織グラスファイバーシート5と接着層7を介して、導電性部材2を付設しているのである。
尚、導電性部材2を付設している樹脂シート1の乾燥を防ぐために、一方の接着層6には、透明な保護フィルム8を剥離可能に取り付けている。また、導電性部材2にも、薄青色等の有色の保護フィルム9を剥離可能に取り付けている。
樹脂シート1を構成する樹脂部分3は、特定の波長の光によって硬化する光硬化樹脂により形成されている。
また、樹脂シート1を構成する樹脂部分3は、紫外線硬化樹脂により形成されていると、より好ましいものとなる。この紫外線硬化樹脂は、例えば、ポリエステル系の樹脂により形成されている。具体的には、ポリエステルレジンとスチレンから成るものである。
尚、紫外線硬化樹脂は、ポリエステルレジンとスチレンから成るものに限定されることはなく、紫外線によって硬化する性質を有するものであれば、どのような成分の樹脂であっても差し支えない。
さらに、樹脂シート1を構成する樹脂部分3は、図1(a)(b)に示すように、ガラス繊維(グラスファイバー)10を含んでいる。ガラス繊維(グラスファイバー)10は、樹脂シート1全体のおよそ30パーセントを占めている。
このようなガラス繊維(グラスファイバー)10を含む樹脂部分3(ポリエステル系の樹脂)により、樹脂シート1は、耐圧1.2Mpa 、耐熱温度マイナス30度〜200度、接着強度5.22Mpa、絶縁破壊強さ22kV/mm、燃性防災1級、線膨張率2.5×10−5、引っ張り強度30.9Mpa等の機能・効果を発揮するものである。
樹脂シート1の片面に付設する導電性部材2は、図2に示すように、薄板部材を網の目状に形成している。具体的には、網の目の開口部を略菱形状とし、この略菱形状を縦方向・横方向に連設して形成している。また、導電性部材2は、銅を素材として網の目状に形成している。
このように、銅を素材として網の目状に形成した導電性部材2は、電線管の電気抵抗値2mΩに対して4.3mΩであり、また、電線管と組み合わせた時の電気抵抗値が8.4〜224mΩとなり、導電性能が充分に発揮されている。
また、導電性部材2は、網の目状に形成しているので、接着層7に導電性部材2を付設したときに、導電性部材2の網の目の開口部に、接着層7が進入した状態となる。但し、導電性部材2の網の目の端部は、接着層7に埋没することなく、露出した状態が維持されている。
尚、導電性部材2における網の目の開口部は、略菱形状に限定されることはなく、長方形・三角形・円形等のどのような形状であっても差し支えない。
そして、補修用シートは、図3に示すように、比較的に大きく形成された方形状の樹脂シート1の片面に、樹脂シート1よりも小さく形成された方形状の導電性部材2を付設すると、好ましいものとなる。
補修用シートの使用例としては、図4(a)(b)に示すように、電線管等の部材Pに孔や亀裂が生じたときに、保護フィルム9を剥離してから、その破損箇所Hを導電性部材2により覆うようにして、樹脂シート1を電線管等の部材Pに巻いて貼り付ける。
このとき、導電性部材2の網の目の開口部を通じて、電線管等の部材Pに補修用シートの接着層7が密着している。また、導電性部材2の周囲においては、電線管等の部材Pに接着層7が直接密着している。
そして、最後に樹脂シート1の保護フィルム8を剥離し、紫外線(太陽光)を当てて、樹脂部分3を硬化させる。
尚、不織グラスファイバーシート4,5と接着層6,7は、樹脂部分3とほぼ一体となっており、特に接着層6,7は紫外線硬化樹脂を含んでおり、樹脂部分3と共に硬化するものである。
以下に、電線管等の部材Pの補修方法を、図5・図6を参照して説明する。
(未硬化の樹脂シートの片面に導電性部材を付設した補修用シートを構成しているとき)
図5(a)に示すように、電線管等の部材Pについて、破断した破損箇所Hが生じたときは、まず、破損箇所Hとその周辺にやすりをかけて錆び等を除去し、さらに、アセトン等で脱脂した後に部材Pの表面の汚れ等を綺麗に拭きとっておく。
次に、補修用シートの保護フィルム9を剥離してから、図5(b)(c)に示すように、その破損箇所Hを導電性部材2により覆うようにして、樹脂シート1を電線管等の部材Pに巻いて貼り付ける。
最後に、樹脂シート1の保護フィルム8を剥離し、紫外線(太陽光)を当てて、樹脂部分3と接着層6,7を硬化させる。
(樹脂シートと導電性部材が個別に存在しているとき)
図6(a)に示すように、電線管等の部材Pについて、破断した破損箇所Hが生じたときは、破損箇所Hとその周辺にやすりをかけて錆び等を除去し、さらに、アセトン等で脱脂した後に部材Pの表面の汚れ等を綺麗に拭きとっておく。
次に、図6(b)に示すように、電線管等の部材Pについて、破断した破損箇所Hに導電性部材2を宛がう。
次に、保護フィルム9を剥離してから、図6(c)(d)に示すように、導電性部材2を破損箇所Hに押し付けた状態を維持するように、未硬化の樹脂シート1を導電性部材2の上から部材Pに貼り付ける。
最後に、樹脂シート1の保護フィルム8を剥離し、紫外線(太陽光)を当てて、樹脂部分3と接着層6,7を硬化させる。
本発明に係る部材の補修用シートと部材の補修方法は、種々の電線類を収容している電線管等の部材に孔が開いたり、亀裂が生じてしまったときに、その破損箇所を補修するために使用されることの他に、様々な金属構造物の破損箇所について、導電性を回復・維持しながら、その破損箇所を補修する部材の補修用シートと部材の補修方法として、幅広く利用されるものである。
樹脂シートの片面に導電性部材を付設した補修用シートの構成を示すもので、(a)は断面図、(b)は分解斜視図である。 導電性部材の形状を示す斜視図である。 比較的に大きく形成された方形状の樹脂シートの片面に、樹脂シートよりも小さく形成された方形状の導電性部材を付設した補修用シートの構成を示す斜視図である。 補修用シートの使用例を示すもので、(a)は電線管等の部材の破損箇所を導電性部材により覆うようにして、樹脂シートを電線管等の部材に巻き付ける状態を示す斜視図、(b)は樹脂シートを電線管等の部材に巻いて貼り付けた状態を示す斜視図である。 補修用シートの使用例を示すもので、(a)は電線管等の部材に破断した破損箇所が生じている状態を示す斜視図、(b)は電線管等の部材の破損箇所を導電性部材により覆うようにして、樹脂シートを電線管等の部材に巻き付ける状態を示す斜視図、(c)は樹脂シートを電線管等の部材に巻いて貼り付けた状態を示す斜視図である。 補修用シートの使用例を示すもので、(a)は電線管等の部材に破断した破損箇所が生じている状態を示す斜視図、(b)は電線管等の部材の破損箇所に導電性部材を宛がう状態を示す斜視図、(c)は導電性部材を破損箇所に押し付けた状態を維持するように、樹脂シートを導電性部材の上から部材に巻き付ける状態を示す斜視図、(d)は樹脂シートを電線管等の部材に巻いて貼り付けた状態を示す斜視図である。
符号の説明
P…部材
H…破損箇所
1…樹脂シート
2…導電性部材
3…樹脂部分
4…不織グラスファイバーシート
5…不織グラスファイバーシート
6…接着層
7…接着層
8…保護フィルム
9…保護フィルム
10…ガラス繊維(グラスファイバー)

Claims (10)

  1. 未硬化の樹脂シートの片面に、導電性部材を付設したことを特徴とする部材の補修用シート。
  2. 樹脂シートは、薄板状に形成された樹脂部分と、樹脂部分の両面に付設された一対の不織グラスファイバーシートと、一対の不織グラスファイバーシートのそれぞれに付設された接着層により構成され、樹脂シートの一方の接着層に導電性部材を付設した請求項1に記載の部材の補修用シート。
  3. 樹脂シートの樹脂部分は、光硬化樹脂により形成されている請求項1または2に記載の部材の補修用シート。
  4. 樹脂シートの樹脂部分は、紫外線硬化樹脂により形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の部材の補修用シート。
  5. 樹脂シートの樹脂部分を形成する紫外線硬化樹脂は、ポリエステルレジンとスチレンから成る請求項4に記載の部材の補修用シート。
  6. 樹脂シートの樹脂部分は、ガラス繊維(グラスファイバー)を含んでいる請求項1乃至5のいずれかに記載の部材の補修用シート。
  7. 導電性部材は、網の目状に形成されている請求項1に記載の部材の補修用シート。
  8. 導電性部材は、銅を素材として形成されている請求項1または7に記載の部材の補修用シート。
  9. 未硬化の樹脂シートの片面に導電性部材を付設した補修用シートを、被補修部材の破損箇所に貼り付けることを特徴とする部材の補修方法。
  10. 被補修部材の破損箇所に、導電性部材を宛がう工程と、導電性部材を被補修部材の破損箇所に押し付けた状態を維持するように、未硬化の樹脂シートを導電性部材の上から被補修部材に貼り付ける工程から成ることを特徴とする部材の補修方法。
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