JP2018053483A - 段付支柱の補強または補修方法および補強または補修された段付支柱 - Google Patents
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Abstract
Description
このような部分に対してなされる具体的な補強または補修工法としては、支柱の回りに鋼板を巻き立てて接着する工法が従前から知られている。さらに、特開2006−336393号公報(特許文献1)の図4に記載のように、強化繊維シートを樹脂で貼り付ける工法も知られている。
本発明の段付支柱の補強または補修方法は、充填材層形成工程と繊維強化樹脂層形成工程とを含む。
充填材層形成工程では、互いに異なる外周径を有する第1支柱および第2支柱が軸心方向に連結された段付部を有し、第2支柱の外周径が第1支柱の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である段付支柱に対し、少なくとも段付部の隅部に、第1支柱の外周面と第2支柱の外周面とを滑らかに繋ぐ充填材の層を形成する。
繊維強化樹脂層形成工程では、第1支柱の外周面および第2支柱の表面に沿いかつ充填材層に接触させられる繊維強化樹脂層を形成する。
上記(1)の段付支柱の補強または補修方法は、充填材層形成工程において、少なくとも段付部の隅部に充填材を塗布して充填材の層を形成し、繊維強化樹脂層形成工程において、第1支柱の外周面、形成された充填材の層の表面、および第2支柱の外周面に沿って繊維強化樹脂シートを貼付して、繊維強化樹脂層を形成してよい。
上記(1)の段付支柱の補強または補修方法は、充填材層形成工程が繊維強化樹脂層形成工程の後に行われてよい。この場合、繊維強化樹脂層形成工程において、第1支柱の外周面および第2支柱の表面に沿いかつ充填材の層が設けられる空間を形成するように、繊維強化樹脂硬化体を段付支柱に固定し、充填材層形成工程において、当該空間に充填材を充填する。
上記(1)から(3)のいずれかの段付支柱の補強または補修方法は、段付支柱の軸心を含む断面において、充填材の層に沿って形成された繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径が10mm以上であってよい。
上記(2)の段付支柱の補強または補修方法は、繊維強化樹脂シートが半硬化のプリプレグシートであってよい。
上記(1)から(5)のいずれかの段付支柱の補強または補修方法は、繊維強化樹脂層の第1支柱側の端部が、第1支柱側の末端に向かって厚肉減少するように構成されていてよい。
上記(1)から(6)のいずれかの段付支柱の補強または補修方法は、段付支柱の軸心を含む断面において、繊維強化樹脂層の外表面のうち、第1支柱の軸心に沿う部分および第2支柱の軸心に沿う部分の長さが、それぞれ、繊維強化樹脂層の固有の定着長さよりも大きくてよい。
本発明の補強または補修された段付支柱は、段付支柱と充填材層と繊維強化樹脂層とを含む。
段付支柱は、互いに異なる外周径を有する第1支柱および第2支柱が軸心方向に連結された段付部を有し、第2支柱の外周径が第1支柱の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である。
充填材層は、少なくとも段付部の隅部に充填された、第1支柱の外周面と第2支柱の外周面とを滑らかに繋ぐ。
繊維強化樹脂層は、第1支柱の外周面、充填材層の表面、および第2支柱の外周面に沿って、設けられている。
上記(8)の補強または補修された段付支柱は、段付支柱の軸心を含む断面において、充填材層に沿って設けられた繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径が10mm以上であってよい。
上記(8)または(9)の補強または補修された段付支柱は、繊維強化樹脂層の第1支柱側の端部が、第1支柱側の末端に向かって厚肉減少するテーパ状であってよい。
上記(8)から(10)のいずれかの補強または補修された段付支柱は、段付支柱の軸心を含む断面において、繊維強化樹脂層の外表面のうち、第1支柱の軸心に沿う部分および第2支柱の軸心に沿う部分の長さが、それぞれ、繊維強化樹脂層の固有の定着長さよりも大きくてよい。
図1に、第1実施形態の補強または補修された段付支柱(以下、段付支柱補強体)を、段付支柱の軸心を含む面での模式的断面図として示す。図2に、本実施形態の補強または補修対象となる段付支柱の模式的外観斜視図を示す。
段付支柱900は道路附属物であってよく、より具体的には、標識および照明施設の支柱が挙げられる。段付支柱900の材質は被腐食性であれば特に限定されず、たとえば金属またはコンクリートであってよい。
図1および図2に示すように、段付支柱900は、上支柱910および下支柱920を含んで構成されている。上支柱910と下支柱920とは互いに外周径が異なり、下支柱920の外周径R2(後述の上端921周辺における外周径は除く)は上支柱910の外周径R1の1.4倍以上5.0倍以下である。下支柱920は、上端921周辺において、外周径が上端921に向かって漸次小さくなるように構成されており、角部952が滑らかな曲面を形成している。本実施形態では、当該曲面は後述の繊維強化樹脂層300の角部での最小曲率半径reが所定範囲となるように構成される。下支柱920の上端921で外周径が上支柱910の外周径と略一致する。
本実施形態において、充填材層200は、段付部の隅部951に設けられている。充填材層200は、図1に示すように、上支柱910の外表面と下支柱920の外表面とを滑らかに繋ぐことで、隅部951での段差を和らげる。本発明で滑らかに繋ぐとは、隅部951に充填された充填材層200の外周径が、上から下の方向へ常に増加するように滑らかな面(曲面または平面)でつなぐという意味である。
繊維強化樹脂層300は、上支柱910の外周面、充填材層200の表面、および下支柱920の外周面に沿って設けられている。繊維強化樹脂層300の表面も、滑らかな曲面を形成している。充填材層200に沿って形成された繊維強化樹脂層300の隅部での最小曲率半径riは、10mm以上、好ましくは20mm以上である。これによって、隅部951に対応する繊維強化樹脂層300の屈曲部分の曲率が小さくなり、当該屈曲部分への応力集中を有効に回避することができる。これによって、繊維強化樹脂層300の圧縮強度または引張強度を有効に発揮することができる。隅部での最小曲率半径riの範囲の最大値は限定されず、無限大(つまり曲率がゼロ)であってもよい。
図3に、第2実施形態の段付支柱補強体を、段付支柱の軸心を含む面での模式的断面図として示す。
図3に示す段付支柱補強体100aは、充填材層200aが隅部951だけでなく繊維強化樹脂層300aに被覆される段付支柱900の外表面全体に設けられていることを除いて、第1実施形態と同様である。
図4に、第3実施形態の段付支柱補強体を、段付支柱の軸心を含む面での模式的断面図として示す。
図4に示す段付支柱補強体100bは、補強対象である段付支柱の下支柱の構造が異なることを除いて、第1実施形態と同様である。
図5に第4実施形態の段付支柱補強体の模式的一部拡大図を示し、図6にその変形例を示す。図5および図6は、図1における四角囲み部分に相当する部分(繊維強化樹脂層の上端部分近辺)を拡大して示している。
図7に、第5実施形態の段付支柱の補強または補修方法を説明する模式図を示す。図7は、段付支柱900を補強または補修して第1実施形態の段付支柱補強体100を施工する方法を挙げている。段付支柱900の外表面は、予め錆および汚れなどを研磨除去する表面処理を行ってよい。
充填材層形成工程では、充填材200’を隅部951に塗布する。充填材200’は、樹脂組成物およびセメント組成物からなる群から選ばれる。
あるいは、充填材200’を隅部951に盛り付けるように塗布しておおよそ均し、後述の繊維強化樹脂シート300’を貼付する時に繊維強化樹脂シート300’の上から充填材200’の表面を上支柱910の表面および下支柱920の表面と滑らかに繋がるように均し、充填材200’の層を形成してもよい。この場合、充填材層形成工程と繊維強化樹脂層形成工程とは別工程ではなく同一工程内で行われる。
一方、第2実施形態の段付支柱補強体100aを施工する場合は、充填材200’を、隅部951だけでなく繊維強化樹脂シート300’を貼付すべき部分にも塗布する。この場合、塗布する充填材は、繊維強化樹脂シート300’の貼付予定領域をややはみ出すように塗布してよい。これによって、繊維強化樹脂シート300’と段付支柱900との間に隙間ができにくい。
またこの場合、繊維強化樹脂シート300’は表面粘着性がないシートであってよい。
図8に、第6実施形態の段付支柱の補強または補修方法を説明する模式図を示す。図8は、段付支柱900を補強または補修して第2実施形態の段付支柱補強体100aを施工する方法を挙げている。
充填材層形成工程では、形成されていた空間Sに充填材を充填し、充填材の層を形成する。
[実施例1]
(段付支柱の想定)
段付支柱900e(図9参照)として、JIL1002、解説図1、接合方法1を参考にした鋼製構造物を想定した。段付支柱900eは、具体的には外径の異なる2本の直管(上支柱用直管A:外径89.1mm、長さ3228mm;下支柱用直管B:外径165.2mm、長さ1712mm)が、同軸且つ両軸の重なりが177mmとなるように配置され、下支柱用直管Bから上支柱用直管Aを接続する縮径管C(外表面が、半径38.05mm、中心角90°の円弧の回転面として構成される。当該回転面の軸は、円弧の末端と中心とを結ぶ直線に平行かつ当該直線から44.55mm隔てた直線であり、上支柱用直管Aおよび下支柱用直管Bの軸に一致する。)にて接続される。縮径管Cの外表面から下支柱用直管Bの表面へは滑らかに連続する一方、縮径管Cの外表面と上支柱用直管Aの表面とは直交した状態で接続される。縮径管Cの外表面と上支柱用直管Aの表面との接続には溶接ビードを想定し、ビード部Dは、段付支柱900eの軸を含む断面が、両面の交差線Iを中心に半径5mmとなる扇状となる形状とした。
以上のようにして、段付支柱900eは、上支柱用直管Aの露出した部分が上支柱910e、下支柱用直管Bと縮径管Cとの溶接体が下支柱920eとして構成された。なお、段付支柱900eの内部の、上支柱用直管Aと下支柱用直管Bとが重なる部分の構造は、上記規格を参考とした。
段付支柱900eに、充填材層200a(図3におけるものと同様)および繊維強化樹脂層300eを設けた段付支柱補強体100eを想定した。繊維強化樹脂層300eは、接着材層ADを介した2層構成とした。段付支柱補強体100eの、軸心を含む面による断面図を図10に示す。
繊維強化樹脂層300eの長手方向の寸法は、下支柱920e側においては下支柱用直管Bの上端に相当する位置から繊維強化樹脂層300eの下末端までの長さ(図10のL2に相当する長さ)が200mm、上支柱910e側においては隅部951e付近から繊維強化樹脂層300eの上末端311eまでの、繊維強化樹脂層300eの表面が上支柱用直管Aの軸心に沿う部分の長さ(図10のL1に相当する長さ)が192.14mmとした。繊維強化樹脂層300aの周方向の寸法は、2層のうち内側層に関しては充填材層200aの外表面の周長となるように決定し、外側層に関しては接着材層ADに積層された内側層の外表面の周長となるように決定した。
上述のように想定した段付支柱補強体100eの登頂部へ水平方向に一定の負荷F(荷重606N)かけた時に、段付支柱補強体100e、繊維強化樹脂層300e、充填材層200a、接着材層ADの最大発生応力を解析により求めた。解析は、Abaqus/Standard 6.14を用い、FEM(有限要素法)解析により行った。
隅部951eにおける繊維強化樹脂層300eの最小曲率半径riを約40.5mm、当該半径riを有し繊維強化樹脂層300eの外表面に接する円弧の中心角θsを45°としたことを除いて、実施例1と同様に段付支柱補強体100eを想定し解析を行った。なお、L1(図10参照)に相当する長さは152.31mmであった。
段付支柱900eに、繊維強化樹脂層300fを設けた段付支柱補強体100fを想定した。段付支柱補強体100fの上端部分310f付近の断面図を図11に示す。繊維強化樹脂層300fの内側層は、上支柱用直管Aの外表面と縮径管Cの外表面との交差線Iから上方へ約226mmに上末端311fが位置する長さとし、外側層は、上末端311fから40mm下方の位置に上端が位置する長さとした。段付支柱補強体100fについて、実施例1と同様に解析を行った。なお、L1(図11参照)に相当する長さは、212.14mmであった。
繊維強化樹脂層が設けられていない段付支柱900eについて、実施例1と同様に解析を行った。
充填材層200aのかわりに接着材層を設けたことを除いて、実施例1と同様に解析を行った。この接着材層は、隅部951eにおいて、上支柱用直管A、縮径管Cおよびビード部Dの外表面に沿って0.3mmの厚みで設けられた。本比較例では、繊維強化樹脂層がビード部Dの外表面に沿って貼り付いているため、隅部951eにおいて充填材層に相当する構成が存在せず、隅部951eでの最小曲率半径riは0mmとなる。なお、L1(図10参照)に相当する長さは199.06mmであった。
上記の実施例1〜実施例3、および比較例1、2のFEM解析結果を表1に示す。なお、最大発生応力の発生位置を示すa〜eはそれぞれ以下の通りである。
a:上支柱用直管Aの外表面とビード部Dの外表面との交差線付近
b:繊維強化樹脂層の上末端付近
c:上支柱用直管Aの外表面と縮径管Cの外表面との交差線Iから上方へ100mm付近
d:上支柱用直管Aの外表面と縮径管Cの外表面との交差線Iから上方へ55mm付近
e:繊維強化樹脂層の内側層の上末端付近
一方、繊維強化樹脂層が設けられていても隅部での充填材層が無い比較例2では、aの位置で最大発生応力が207MPaもあり、依然として高い値を示した。
本明細書における段付支柱補強体100,100a,100b,100c,100d,100eは請求項における「補強または補修された段付支柱」に相当し、充填材200’は「充填材」に相当し、充填材層200,200a,200bは「充填材層」に相当し、繊維強化樹脂シート300’は「繊維強化樹脂シート」に相当し、繊維強化樹脂硬化体300a’’は「繊維強化樹脂硬化体」に相当し、繊維強化樹脂層300,300a,300b,300c,300d,300e,300fは「繊維強化樹脂層」に相当し、上端部分310b,310c,310fは「第1支柱側の端部」に相当し、上末端311a,311c,311d,311e,311fは「第1支柱側末端」に相当し、段付支柱900,900b,900eは「段付支柱」に相当し、上支柱910,910eは「第1支柱」に相当し、下支柱920,920b,920eは「第2支柱」に相当し、隅部951,951bは「段付部の隅部」に相当し、外周径R1は「第1支柱の外周径」に相当し、外周径R2は「第2支柱の外周径」に相当し、長さL1は「第1支柱の軸心に沿う部分の長さ」に相当し、長さL2は「第2支柱の軸心に沿う部分の長さ」に相当し、最小曲率半径riは「繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径」に相当し、空間Sは「充填材の層が設けられる空間」に相当する。
200’ 充填材
200,200a,200b 充填材層
300’ 繊維強化樹脂シート
300a’’ 繊維強化樹脂硬化体
300,300a,300b,300c,300d,300e,300f 繊維強化樹脂層
310b,310c,310f 上端部分(第1支柱側の端部)
311a,311c,311d,311e,311f 上末端(第1支柱側末端)
900,900b,900e 段付支柱
910,910e 上支柱(第1支柱)
920,920b,920e 下支柱(第2支柱)
951,951b 段付部の隅部
R1 外周径(第1支柱の外周径)
R2 外周径(第2支柱の外周径)
L1 長さ(第1支柱の軸心に沿う部分の長さ)
L2 長さ(第2支柱の軸心に沿う部分の長さ)
ri 最小曲率半径(繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径)
S 空間(充填材の層が設けられる空間)
Claims (11)
- 互いに異なる外周径を有する第1支柱および第2支柱が軸心方向に連結された段付部を有し、前記第2支柱の外周径が前記第1支柱の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である段付支柱に対し、少なくとも前記段付部の隅部に、前記第1支柱の外周面と前記第2支柱の外周面とを滑らかに繋ぐ充填材の層を形成する充填材層形成工程と、
前記第1支柱の外周面および前記第2支柱の表面に沿いかつ前記充填材層に接触させられる繊維強化樹脂層を形成する繊維強化樹脂層形成工程と、
を含む、段付支柱の補強または補修方法。 - 前記充填材層形成工程において、少なくとも前記段付部の隅部に充填材を塗布して前記充填材の層を形成し、
前記繊維強化樹脂層形成工程において、前記第1支柱の外周面、形成された前記充填材の層の表面、および前記第2支柱の外周面に沿って繊維強化樹脂シートを貼付して、前記繊維強化樹脂層を形成する、請求項1に記載の段付支柱の補強または補修方法。 - 前記充填材層形成工程が前記繊維強化樹脂層形成工程の後に行われ、
前記繊維強化樹脂層形成工程において、前記第1支柱の外周面および前記第2支柱の表面に沿いかつ前記充填材の層が設けられる空間を形成するように、繊維強化樹脂硬化体を前記段付支柱に固定し、
前記充填材層形成工程において、前記空間に充填材を充填する、請求項1に記載の段付支柱の補強または補修方法。 - 前記段付支柱の軸心を含む断面において、前記繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径が10mm以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の段付支柱の補強または補修方法。
- 前記繊維強化樹脂シートが半硬化のプリプレグシートである、請求項2に記載の段付支柱の補強または補修方法。
- 前記繊維強化樹脂層の前記第1支柱側の端部が、前記第1支柱側の末端に向かって厚肉減少するように構成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の段付支柱の補強または補修方法。
- 前記段付支柱の軸心を含む断面において、前記繊維強化樹脂層の外表面のうち、前記第1支柱の軸心に沿う部分および前記第2支柱の軸心に沿う部分の長さが、それぞれ、前記繊維強化樹脂層の固有の定着長さよりも大きい、請求項1から6のいずれか1項に記載の段付支柱の補強または補修方法。
- 互いに異なる外周径を有する第1支柱および第2支柱が軸心方向に連結された段付部を有し、前記第2支柱の外周径が前記第1支柱の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である段付支柱と、
少なくとも前記段付部の隅部に充填された、前記第1支柱の外周面と前記第2支柱の外周面とを滑らかに繋ぐ充填材層と、
前記第1支柱の外周面、前記充填材層の表面、および前記第2支柱の外周面に沿って、設けられた繊維強化樹脂層と、
を含む、補強または補修された段付支柱。 - 前記段付支柱の軸心を含む断面において、前記充填材層に沿って設けられた繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径が10mm以上である、請求項8に記載の補強または補修された段付支柱。
- 前記繊維強化樹脂層の前記第1支柱側の端部が、前記第1支柱側の末端に向かって厚肉減少するテーパ状である、請求項8または9に記載の補強または補修された段付支柱。
- 前記段付支柱の軸心を含む断面において、前記繊維強化樹脂層の外表面のうち、前記第1支柱の軸心に沿う部分および前記第2支柱の軸心に沿う部分の長さが、それぞれ、前記繊維強化樹脂層の固有の定着長さよりも大きい、請求項8から10のいずれか1項に記載の補強または補修された段付支柱。
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