JP2018053483A - 段付支柱の補強または補修方法および補強または補修された段付支柱 - Google Patents

段付支柱の補強または補修方法および補強または補修された段付支柱 Download PDF

Info

Publication number
JP2018053483A
JP2018053483A JP2016188339A JP2016188339A JP2018053483A JP 2018053483 A JP2018053483 A JP 2018053483A JP 2016188339 A JP2016188339 A JP 2016188339A JP 2016188339 A JP2016188339 A JP 2016188339A JP 2018053483 A JP2018053483 A JP 2018053483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stepped
column
reinforced resin
fiber reinforced
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016188339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6846147B2 (ja
Inventor
亮介 中尾
Ryosuke Nakao
亮介 中尾
刈茅 孝一
Koichi Karikaya
孝一 刈茅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2016188339A priority Critical patent/JP6846147B2/ja
Publication of JP2018053483A publication Critical patent/JP2018053483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6846147B2 publication Critical patent/JP6846147B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Abstract

【課題】特殊構造の段付支柱に有効な強度補強を行うことで、段付支柱を補強または補修する技術を提供する。【解決手段】本発明の補強または補修された段付支柱100は、段付支柱900と充填材層200と繊維強化樹脂層300とを含む。段付支柱900は、互いに異なる外周径を有する上支柱910および下支柱920が軸心方向に連結された段付部を有し、下支柱920の外周径が上支柱910の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である。充填材層200は、少なくとも段付部の隅部951に充填された、上支柱910の外周面と下支柱920の外周面とを滑らかに繋ぐ。繊維強化樹脂層300は、上支柱910の外周面、充填材層200の表面、および下支柱920の外周面に沿って設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、段付支柱の補強または補修方法、および補強または補修された段付支柱に関する。より具体的には、本発明は、互いに異なる外周径を有する支柱同士が連結された段付支柱の補強または補修に関する。
道路附属物と称される標識および照明施設などの支柱には、一般構造用炭素鋼管などの金属またはコンクリートが使用されている。このような支柱は、老朽化に伴い、腐食による断面欠損が進行することが知られている。そうした老朽化の進んだ支柱は早急な建替えが望まれるが、一般に建替費用は高額であり、建替までの一時的な延命化として補強または補修の対策が検討される。
補強または補修は、特に腐食原因との接触が多く支柱腐食の発生頻度が多い路面境界部に対してなされることが、突然の倒壊を防止する観点から重要視されている。
このような部分に対してなされる具体的な補強または補修工法としては、支柱の回りに鋼板を巻き立てて接着する工法が従前から知られている。さらに、特開2006−336393号公報(特許文献1)の図4に記載のように、強化繊維シートを樹脂で貼り付ける工法も知られている。
一方、道路附属物などに用いられる金属製支柱には、実開平7−26537号公報(特許文献2)に示されるような、上下で異なる口径を有するポールが接続された特殊構造(段付部を有する構造)を有する物が知られている。
特開2006−336393号公報 実開平7−26537号公報
上述の特殊構造を有する支柱は、段付部の隅部で亀裂が発生しうる。そこで、本発明の目的は、特殊構造の段付支柱に有効な強度補強を行うことで、段付支柱を補強または補修する技術を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は以下の発明を含む。
(1)
本発明の段付支柱の補強または補修方法は、充填材層形成工程と繊維強化樹脂層形成工程とを含む。
充填材層形成工程では、互いに異なる外周径を有する第1支柱および第2支柱が軸心方向に連結された段付部を有し、第2支柱の外周径が第1支柱の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である段付支柱に対し、少なくとも段付部の隅部に、第1支柱の外周面と第2支柱の外周面とを滑らかに繋ぐ充填材の層を形成する。
繊維強化樹脂層形成工程では、第1支柱の外周面および第2支柱の表面に沿いかつ充填材層に接触させられる繊維強化樹脂層を形成する。
このように少なくとも隅部との間に充填材の層を介在させて繊維強化樹脂層を形成することによって、段付支柱を有効に強度補強することができる。また、段付部において繊維強化樹脂層と隅部との間に充填材の層が充填されることは、繊維強化樹脂層と隅部との間への空気の混入を回避し、結露のように劣化原因となる現象の発生を防止することも可能にする。さらに、少なくとも隅部が充填材の層と繊維強化樹脂層とによって被覆されるため、本来的に劣化因子(たとえば、水、飛来物など)が堆積しやすく腐食のリスクも大きい隅部を有効に保護することができる。
なお、補強とは、段付支柱の劣化度合いに関わらず、段付支柱の健全状態(非劣化状態)よりも向上された機械的特性を付与するための処理をいい、補修とは、段付支柱の劣化による機械的特性の低下を健全状態(非劣化状態)同等に回復させるための処理をいう。
(2)
上記(1)の段付支柱の補強または補修方法は、充填材層形成工程において、少なくとも段付部の隅部に充填材を塗布して充填材の層を形成し、繊維強化樹脂層形成工程において、第1支柱の外周面、形成された充填材の層の表面、および第2支柱の外周面に沿って繊維強化樹脂シートを貼付して、繊維強化樹脂層を形成してよい。
この場合、あらかじめ隅部に充填材を塗布する点で施工が容易である。また、塗布された充填材の上から繊維強化樹脂シートを貼付するため、充填材と繊維強化樹脂シートとの間に気泡が形成されにくい。
(3)
上記(1)の段付支柱の補強または補修方法は、充填材層形成工程が繊維強化樹脂層形成工程の後に行われてよい。この場合、繊維強化樹脂層形成工程において、第1支柱の外周面および第2支柱の表面に沿いかつ充填材の層が設けられる空間を形成するように、繊維強化樹脂硬化体を段付支柱に固定し、充填材層形成工程において、当該空間に充填材を充填する。
この場合、補強効果を発揮する形状にあらかじめ成型されている繊維強化樹脂硬化体を用いる点で施工が容易である。
(4)
上記(1)から(3)のいずれかの段付支柱の補強または補修方法は、段付支柱の軸心を含む断面において、充填材の層に沿って形成された繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径が10mm以上であってよい。
これによって、隅部に対応する繊維強化樹脂層の屈曲部分の曲率が小さくなり、隅部への応力集中を有効に回避することができる。
(5)
上記(2)の段付支柱の補強または補修方法は、繊維強化樹脂シートが半硬化のプリプレグシートであってよい。
この場合、繊維強化樹脂シートが柔軟であるため、特に隅部周辺の屈曲部分など、曲面形成が容易である。
(6)
上記(1)から(5)のいずれかの段付支柱の補強または補修方法は、繊維強化樹脂層の第1支柱側の端部が、第1支柱側の末端に向かって厚肉減少するように構成されていてよい。
これによって、繊維強化樹脂層の第1支柱側の端部で、段付支柱の長手方向に向かって剛性の急激な変化を防止するため、局部座屈の発生を良好に抑制することができる。
(7)
上記(1)から(6)のいずれかの段付支柱の補強または補修方法は、段付支柱の軸心を含む断面において、繊維強化樹脂層の外表面のうち、第1支柱の軸心に沿う部分および第2支柱の軸心に沿う部分の長さが、それぞれ、繊維強化樹脂層の固有の定着長さよりも大きくてよい。
これによって、繊維強化樹脂層による補強効果をより良好に発揮することができる。
(8)
本発明の補強または補修された段付支柱は、段付支柱と充填材層と繊維強化樹脂層とを含む。
段付支柱は、互いに異なる外周径を有する第1支柱および第2支柱が軸心方向に連結された段付部を有し、第2支柱の外周径が第1支柱の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である。
充填材層は、少なくとも段付部の隅部に充填された、第1支柱の外周面と第2支柱の外周面とを滑らかに繋ぐ。
繊維強化樹脂層は、第1支柱の外周面、充填材層の表面、および第2支柱の外周面に沿って、設けられている。
このように繊維強化樹脂層を設けることによって、段付支柱を有効に強度補強することができる。また、段付部において繊維強化樹脂層と隅部との間に充填材層が充填されていることで、繊維強化樹脂層と隅部との間への空気の混入を回避し、結露のように劣化原因となる現象の発生を防止することもできる。さらに、少なくとも隅部が充填材の層と繊維強化樹脂層とによって被覆されているため、本来的に劣化因子(たとえば、水、飛来物など)が堆積しやすく腐食のリスクも大きい隅部を有効に保護することができる。
(9)
上記(8)の補強または補修された段付支柱は、段付支柱の軸心を含む断面において、充填材層に沿って設けられた繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径が10mm以上であってよい。
これによって、隅部に対応する繊維強化樹脂層の屈曲部分の曲率が小さくなり、隅部への応力集中を有効に回避することができる。
(10)
上記(8)または(9)の補強または補修された段付支柱は、繊維強化樹脂層の第1支柱側の端部が、第1支柱側の末端に向かって厚肉減少するテーパ状であってよい。
これによって、繊維強化樹脂の第1支柱側の端部で、段付支柱の長手方向に向かって剛性の急激な変化を防止するため、局部座屈の発生を良好に抑制することができる。
(11)
上記(8)から(10)のいずれかの補強または補修された段付支柱は、段付支柱の軸心を含む断面において、繊維強化樹脂層の外表面のうち、第1支柱の軸心に沿う部分および第2支柱の軸心に沿う部分の長さが、それぞれ、繊維強化樹脂層の固有の定着長さよりも大きくてよい。
これによって、繊維強化樹脂層による補強効果をより良好に発揮することができる。
第1実施形態の補強または補修された段付支柱の模式的断面図を示す。 第1実施形態における補強または補修対象となる段付支柱の模式的外観斜視図を示す。 第2実施形態の補強または補修された段付支柱の模式的断面図を示す。 第3実施形態の補強または補修された段付支柱の模式的断面図を示す。 第4実施形態の補強または補修された段付支柱の模式的断面図(一部)を示す。 第4実施形態の変形例の補強または補修された段付支柱の模式的断面図(一部)を示す。 第5実施形態の段付支柱の補強または補修方法の模式的説明図を示す。 第6実施形態の段付支柱の補強または補修方法の模式的説明図を示す。 実施例1から実施例3ならびに比較例1および比較例2における段付支柱の模式的断面図とその一部拡大図とを示す。 実施例1および実施例2における補強または補修された段付支柱の模式的断面図を示す。 実施例3における補強または補修された段付支柱の模式的断面図の一部拡大図を示す。
[1.第1実施形態−補強または補修された段付支柱]
図1に、第1実施形態の補強または補修された段付支柱(以下、段付支柱補強体)を、段付支柱の軸心を含む面での模式的断面図として示す。図2に、本実施形態の補強または補修対象となる段付支柱の模式的外観斜視図を示す。
図1に示す段付支柱補強体100は、段付支柱900と充填材層200と繊維強化樹脂層300とを含む。
[1−1.段付支柱]
段付支柱900は道路附属物であってよく、より具体的には、標識および照明施設の支柱が挙げられる。段付支柱900の材質は被腐食性であれば特に限定されず、たとえば金属またはコンクリートであってよい。
図1および図2に示すように、段付支柱900は、上支柱910および下支柱920を含んで構成されている。上支柱910と下支柱920とは互いに外周径が異なり、下支柱920の外周径R2(後述の上端921周辺における外周径は除く)は上支柱910の外周径R1の1.4倍以上5.0倍以下である。下支柱920は、上端921周辺において、外周径が上端921に向かって漸次小さくなるように構成されており、角部952が滑らかな曲面を形成している。本実施形態では、当該曲面は後述の繊維強化樹脂層300の角部での最小曲率半径rが所定範囲となるように構成される。下支柱920の上端921で外周径が上支柱910の外周径と略一致する。
このように互いに外周径が異なる上支柱910と下支柱920とが軸心方向に連結されることにより、連結部は段付部を構成する。段付部は、外周面側からみて隅部951を構成する。本実施形態において、隅部角度θは、段付支柱900の軸心を含む切断面において、上支柱910の外表面と下支柱920の外表面の上端921における接面とがなす角である。隅部角度θは特に限定されず、たとえば90度以上であってよい。
[1−2.充填材層]
本実施形態において、充填材層200は、段付部の隅部951に設けられている。充填材層200は、図1に示すように、上支柱910の外表面と下支柱920の外表面とを滑らかに繋ぐことで、隅部951での段差を和らげる。本発明で滑らかに繋ぐとは、隅部951に充填された充填材層200の外周径が、上から下の方向へ常に増加するように滑らかな面(曲面または平面)でつなぐという意味である。
充填材層200は、たとえば、樹脂組成物およびセメント組成物からなる群から選ばれる充填材の硬化体で構成される。樹脂組成物としては、段付支柱900と繊維強化樹脂層300との両方に対し接着能を有するものであれば特に限定されない。好ましくはエポキシ系樹脂を主成分とする樹脂組成物が挙げられる。セメント組成物としては、セメント、モルタルおよびコンクリートが挙げられる。
[1−3.繊維強化樹脂層]
繊維強化樹脂層300は、上支柱910の外周面、充填材層200の表面、および下支柱920の外周面に沿って設けられている。繊維強化樹脂層300の表面も、滑らかな曲面を形成している。充填材層200に沿って形成された繊維強化樹脂層300の隅部での最小曲率半径rは、10mm以上、好ましくは20mm以上である。これによって、隅部951に対応する繊維強化樹脂層300の屈曲部分の曲率が小さくなり、当該屈曲部分への応力集中を有効に回避することができる。これによって、繊維強化樹脂層300の圧縮強度または引張強度を有効に発揮することができる。隅部での最小曲率半径rの範囲の最大値は限定されず、無限大(つまり曲率がゼロ)であってもよい。
繊維強化樹脂層300の角部での最小曲率半径rは、10mm以上、好ましくは20mm以上である。これによって、強化繊維の折れ曲がりによる強度低下をより効果的に防止することができる。
繊維強化樹脂層は、強化繊維とそれに含浸された樹脂の硬化体とを含む。強化繊維としては特に限定されないが、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維などが挙げられる。強化繊維は、上下方向に配向した長繊維であることが好ましい。これによって、隅部951における充填材層200の滑らかな曲面形状の形成を容易にし、補強強化を発現しやすい。樹脂としては特に限定されないが、たとえばエポキシ系樹脂であってよい。
繊維強化樹脂層300の外表面のうち、上支柱910の軸心に沿う部分の長さL1および下支柱920の軸心に沿う部分の長さL2は、それぞれ、繊維強化樹脂層300の固有の定着長さよりも大きいことが好ましい。より好ましくは、長さL1および長さL2は、それぞれ、当該定着長さの200%以上であってよい。これによって、繊維強化樹脂層300による補強効果をより良好に発揮することができる。
[2.第2実施形態−補強または補修された段付支柱]
図3に、第2実施形態の段付支柱補強体を、段付支柱の軸心を含む面での模式的断面図として示す。
図3に示す段付支柱補強体100aは、充填材層200aが隅部951だけでなく繊維強化樹脂層300aに被覆される段付支柱900の外表面全体に設けられていることを除いて、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、繊維強化樹脂層300aの上末端311aでは、段付支柱900との間に介在している充填材層200aの厚みはできるだけ小さいことが好ましい。これによって、繊維強化樹脂層300の上末端311a面に、水および埃などの異物の滞留を防止することができる。
なお、本実施形態は、隅部951の部分もそれ以外の部分も、繊維強化樹脂層300aと段付支柱900との間に充填材層200aが介在しているが、この態様に限定されない。変形例として、隅部951以外の部分で充填材とは異なる接着剤の硬化層が介在していてもよい。
[3.第3実施形態−補強または補修された段付支柱]
図4に、第3実施形態の段付支柱補強体を、段付支柱の軸心を含む面での模式的断面図として示す。
図4に示す段付支柱補強体100bは、補強対象である段付支柱の下支柱の構造が異なることを除いて、第1実施形態と同様である。
段付支柱補強体100bにおける段付支柱900bは、上支柱910と下支柱920bとを含む。下支柱920bは、上端921bが管状壁をなし、当該管状壁の中心孔に上支柱910が連結されている。隅部951bの隅部角度θbおよび角部952bの角部角度θbはいずれも90度である。
本実施形態では角部952bが上述のような角部角度θbを成しているため、充填材層200bは、繊維強化樹脂層300bの角部での最小曲率半径が上述の最小曲率半径rを成すように形成される。
[4.第4実施形態−補強または補修された段付支柱]
図5に第4実施形態の段付支柱補強体の模式的一部拡大図を示し、図6にその変形例を示す。図5および図6は、図1における四角囲み部分に相当する部分(繊維強化樹脂層の上端部分近辺)を拡大して示している。
図5に示す段付支柱補強体100cは、繊維強化樹脂層300cの上端部分310cが上末端311cに向かって厚肉減少するテーパ状に構成されていることを除いて、第1実施形態と同様である。このように繊維強化樹脂層300cの上端部分310cがテーパ状であることにより、繊維強化樹脂層300cの上端部分310cで、段付支柱900の長手方向に向かって剛性の急激な変化が防止される。したがって、局部座屈の発生を良好に抑制することができる。
図6に示す段付支柱補強体100dは、繊維強化樹脂層300dの上端部分310dが上末端311dに向かって厚肉減少するように構成されていることを除いて、第1実施形態と同様である。繊維強化樹脂層300dは複数の繊維強化樹脂層の積層体であり、それぞれの繊維強化樹脂層は、外側ほど上末端311d側が短くなるように積層されている。これによって、繊維強化樹脂層300dの上端部分310dで、段付支柱900の長手方向に向かって剛性の急激な変化が防止される。したがって、局部座屈の発生を良好に抑制することができる。
[5.第5実施形態−段付支柱の補強または補修方法]
図7に、第5実施形態の段付支柱の補強または補修方法を説明する模式図を示す。図7は、段付支柱900を補強または補修して第1実施形態の段付支柱補強体100を施工する方法を挙げている。段付支柱900の外表面は、予め錆および汚れなどを研磨除去する表面処理を行ってよい。
本実施形態の方法では、充填材層形成工程と繊維強化樹脂層形成工程とを行う。
充填材層形成工程では、充填材200’を隅部951に塗布する。充填材200’は、樹脂組成物およびセメント組成物からなる群から選ばれる。
本実施形態では、充填材200’を隅部951に盛り付けるように塗布し、後述の繊維強化樹脂シート300’を貼付する前に、塗布された充填材200’の表面を上支柱910の表面および下支柱920の表面と滑らかに繋がるように均し、充填材200’の層を形成してよい。この場合、充填材層形成工程の後に繊維強化樹脂層形成工程が行われる。
あるいは、充填材200’を隅部951に盛り付けるように塗布しておおよそ均し、後述の繊維強化樹脂シート300’を貼付する時に繊維強化樹脂シート300’の上から充填材200’の表面を上支柱910の表面および下支柱920の表面と滑らかに繋がるように均し、充填材200’の層を形成してもよい。この場合、充填材層形成工程と繊維強化樹脂層形成工程とは別工程ではなく同一工程内で行われる。
繊維強化樹脂層形成工程では、繊維強化樹脂シート300’を貼付する。繊維強化樹脂シート300’は、未硬化樹脂が含浸された半硬化状態のプリプレグシートである。繊維強化樹脂シート300’が柔軟であるため、貼付が容易であり、曲面形成が容易である。したがって、段付支柱の外表面形状に対する自由度が高い。また、繊維強化樹脂シート300’が柔軟であるため、気泡の混入防止も容易となる。さらに、繊維強化樹脂シート300’自体が粘着性を有するため、充填材200’が塗布されていない部分の段付支柱900に直接貼付することができる。
充填材層形成工程および繊維強化樹脂層形成工程が完了した後は、養生することにより充填材200’の層および繊維強化樹脂シート300’を硬化し、それぞれ、充填材層200および繊維強化樹脂層300(図1参照)を形成する。
本実施形態の方法は、第1実施形態の段付支柱補強体100を施工する方法であるが、第3実施形態および第4実施形態の段付支柱補強体100b,100c,100dを施工する場合も同様に適用される。
一方、第2実施形態の段付支柱補強体100aを施工する場合は、充填材200’を、隅部951だけでなく繊維強化樹脂シート300’を貼付すべき部分にも塗布する。この場合、塗布する充填材は、繊維強化樹脂シート300’の貼付予定領域をややはみ出すように塗布してよい。これによって、繊維強化樹脂シート300’と段付支柱900との間に隙間ができにくい。
またこの場合、繊維強化樹脂シート300’は表面粘着性がないシートであってよい。
[6.第6実施形態−段付支柱の補強または補修方法]
図8に、第6実施形態の段付支柱の補強または補修方法を説明する模式図を示す。図8は、段付支柱900を補強または補修して第2実施形態の段付支柱補強体100aを施工する方法を挙げている。
本実施形態では、繊維強化樹脂層形成工程と充填材層形成工程とがこの順番で行われる。繊維強化樹脂層形成工程では、段付支柱900に繊維強化樹脂硬化体300a’’を固定する。繊維強化樹脂硬化体300a’’は、上支柱910の外周面および下支柱920の表面に沿いかつ充填材の層が設けられる空間Sを形成可能となる形状に予め成型されている。繊維強化樹脂硬化体300a’’は、段付支柱900の表面に塗布された充填材または接着剤を塗布し、必要に応じさらにバンド390a’’などの固定部材を用いて固定することができる。塗布する充填材または接着剤は、繊維強化樹脂硬化体300a’’の被覆予定領域をややはみ出すように塗布してよい。これによって、繊維強化樹脂硬化体300a’’と段付支柱900との間に隙間ができにくい。
充填材層形成工程では、形成されていた空間Sに充填材を充填し、充填材の層を形成する。
充填材層形成工程および繊維強化樹脂層形成工程が完了した後は、養生することにより充填材の層を硬化し、それぞれ、充填材層200a(図3参照)を形成する。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
(段付支柱の想定)
段付支柱900e(図9参照)として、JIL1002、解説図1、接合方法1を参考にした鋼製構造物を想定した。段付支柱900eは、具体的には外径の異なる2本の直管(上支柱用直管A:外径89.1mm、長さ3228mm;下支柱用直管B:外径165.2mm、長さ1712mm)が、同軸且つ両軸の重なりが177mmとなるように配置され、下支柱用直管Bから上支柱用直管Aを接続する縮径管C(外表面が、半径38.05mm、中心角90°の円弧の回転面として構成される。当該回転面の軸は、円弧の末端と中心とを結ぶ直線に平行かつ当該直線から44.55mm隔てた直線であり、上支柱用直管Aおよび下支柱用直管Bの軸に一致する。)にて接続される。縮径管Cの外表面から下支柱用直管Bの表面へは滑らかに連続する一方、縮径管Cの外表面と上支柱用直管Aの表面とは直交した状態で接続される。縮径管Cの外表面と上支柱用直管Aの表面との接続には溶接ビードを想定し、ビード部Dは、段付支柱900eの軸を含む断面が、両面の交差線Iを中心に半径5mmとなる扇状となる形状とした。
以上のようにして、段付支柱900eは、上支柱用直管Aの露出した部分が上支柱910e、下支柱用直管Bと縮径管Cとの溶接体が下支柱920eとして構成された。なお、段付支柱900eの内部の、上支柱用直管Aと下支柱用直管Bとが重なる部分の構造は、上記規格を参考とした。
段付支柱900eは、後述の荷重試験で、その頭頂部に対して水平方向に負荷Fが荷重される。下支柱920eの下端部は固定端として取り扱った。段付支柱900eの材質はSS400を想定し、物性は、弾性率200GPa、ポアソン比0.29、密度7820kg/m、強度400MPaとした。
(段付支柱補強体の想定)
段付支柱900eに、充填材層200a(図3におけるものと同様)および繊維強化樹脂層300eを設けた段付支柱補強体100eを想定した。繊維強化樹脂層300eは、接着材層ADを介した2層構成とした。段付支柱補強体100eの、軸心を含む面による断面図を図10に示す。
繊維強化樹脂層300eの長手方向の寸法は、下支柱920e側においては下支柱用直管Bの上端に相当する位置から繊維強化樹脂層300eの下末端までの長さ(図10のL2に相当する長さ)が200mm、上支柱910e側においては隅部951e付近から繊維強化樹脂層300eの上末端311eまでの、繊維強化樹脂層300eの表面が上支柱用直管Aの軸心に沿う部分の長さ(図10のL1に相当する長さ)が192.14mmとした。繊維強化樹脂層300aの周方向の寸法は、2層のうち内側層に関しては充填材層200aの外表面の周長となるように決定し、外側層に関しては接着材層ADに積層された内側層の外表面の周長となるように決定した。
段付支柱補強体100eは、隅部951eにおける繊維強化樹脂層300eの最小曲率半径riが15mm、当該半径rを有し繊維強化樹脂層300eの外表面に接する円弧の中心角θsは72.36°であった。
繊維強化樹脂層300eは、強化繊維が段付支柱900eの長手方向のみに配向した炭素繊維、マトリックス樹脂がエポキシ樹脂であるCFRPシートの硬化物を想定し、繊維強化樹脂層300eの各層の物性は、弾性率60GPa、ポアソン比0.3、密度1.36kg/m、強度880MPaとした。
また、充填材層200aは、隅部951e以外では0.3mmの厚みで設けられることを想定した。接着材層ADは、0.3mmの厚みで設けられることを想定した。充填材層200aおよび接着材層ADの材質はいずれも同じであり、弾性率2GPa、ポアソン比0.3、密度1.1kg/m、強度65MPaとした。繊維強化樹脂層300aと段付支柱補強体100eの表面とは充填材層200aおよび接着材層ADを介して固着していると想定した(接着に関する物性を考慮した剥離挙動の解析は捨象した)。
(荷重試験)
上述のように想定した段付支柱補強体100eの登頂部へ水平方向に一定の負荷F(荷重606N)かけた時に、段付支柱補強体100e、繊維強化樹脂層300e、充填材層200a、接着材層ADの最大発生応力を解析により求めた。解析は、Abaqus/Standard 6.14を用い、FEM(有限要素法)解析により行った。
[実施例2]
隅部951eにおける繊維強化樹脂層300eの最小曲率半径rを約40.5mm、当該半径rを有し繊維強化樹脂層300eの外表面に接する円弧の中心角θsを45°としたことを除いて、実施例1と同様に段付支柱補強体100eを想定し解析を行った。なお、L1(図10参照)に相当する長さは152.31mmであった。
[実施例3]
段付支柱900eに、繊維強化樹脂層300fを設けた段付支柱補強体100fを想定した。段付支柱補強体100fの上端部分310f付近の断面図を図11に示す。繊維強化樹脂層300fの内側層は、上支柱用直管Aの外表面と縮径管Cの外表面との交差線Iから上方へ約226mmに上末端311fが位置する長さとし、外側層は、上末端311fから40mm下方の位置に上端が位置する長さとした。段付支柱補強体100fについて、実施例1と同様に解析を行った。なお、L1(図11参照)に相当する長さは、212.14mmであった。
[比較例1]
繊維強化樹脂層が設けられていない段付支柱900eについて、実施例1と同様に解析を行った。
[比較例2]
充填材層200aのかわりに接着材層を設けたことを除いて、実施例1と同様に解析を行った。この接着材層は、隅部951eにおいて、上支柱用直管A、縮径管Cおよびビード部Dの外表面に沿って0.3mmの厚みで設けられた。本比較例では、繊維強化樹脂層がビード部Dの外表面に沿って貼り付いているため、隅部951eにおいて充填材層に相当する構成が存在せず、隅部951eでの最小曲率半径rは0mmとなる。なお、L1(図10参照)に相当する長さは199.06mmであった。
[解析結果]
上記の実施例1〜実施例3、および比較例1、2のFEM解析結果を表1に示す。なお、最大発生応力の発生位置を示すa〜eはそれぞれ以下の通りである。
a:上支柱用直管Aの外表面とビード部Dの外表面との交差線付近
b:繊維強化樹脂層の上末端付近
c:上支柱用直管Aの外表面と縮径管Cの外表面との交差線Iから上方へ100mm付近
d:上支柱用直管Aの外表面と縮径管Cの外表面との交差線Iから上方へ55mm付近
e:繊維強化樹脂層の内側層の上末端付近
繊維強化樹脂層が設けられていない段付支柱900e(比較例1)では、aの位置で最大応力235MPaが発生するのに対し、繊維強化樹脂層と隅部での充填材層とが設けられた実施例1および実施例3ではいずれもaの位置で156MPa、実施例2ではcの位置で117MPaであり、いずれの実施例においても大幅に発生応力が緩和できている事が分かった。また、実施例1,3と実施例2とでは、最小曲率半径がより大きい実施例2において、発生応力がより大幅に緩和できていることが分かった。
一方、繊維強化樹脂層が設けられていても隅部での充填材層が無い比較例2では、aの位置で最大発生応力が207MPaもあり、依然として高い値を示した。
また、実施例1,3における繊維強化樹脂層の内側層の充填材層の最大発生応力は、共に繊維強化樹脂層の上末端付近であり、その応力の大きさは実施例3の方が小さかった、したがって、内側層と外側層の上末端をずらして設けることにより、充填材層に発生する応力が緩和され、一般に想定される破壊である繊維強化樹脂層の上末端部からの剥離を抑制できることが示唆された。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれらのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。
[実施形態および変形例における各部と請求項の各構成要素との対応関係]
本明細書における段付支柱補強体100,100a,100b,100c,100d,100eは請求項における「補強または補修された段付支柱」に相当し、充填材200’は「充填材」に相当し、充填材層200,200a,200bは「充填材層」に相当し、繊維強化樹脂シート300’は「繊維強化樹脂シート」に相当し、繊維強化樹脂硬化体300a’’は「繊維強化樹脂硬化体」に相当し、繊維強化樹脂層300,300a,300b,300c,300d,300e,300fは「繊維強化樹脂層」に相当し、上端部分310b,310c,310fは「第1支柱側の端部」に相当し、上末端311a,311c,311d,311e,311fは「第1支柱側末端」に相当し、段付支柱900,900b,900eは「段付支柱」に相当し、上支柱910,910eは「第1支柱」に相当し、下支柱920,920b,920eは「第2支柱」に相当し、隅部951,951bは「段付部の隅部」に相当し、外周径R1は「第1支柱の外周径」に相当し、外周径R2は「第2支柱の外周径」に相当し、長さL1は「第1支柱の軸心に沿う部分の長さ」に相当し、長さL2は「第2支柱の軸心に沿う部分の長さ」に相当し、最小曲率半径rは「繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径」に相当し、空間Sは「充填材の層が設けられる空間」に相当する。
100,100a,100b,100c,100d,100e 段付支柱補強体(補強または補修された段付支柱)
200’ 充填材
200,200a,200b 充填材層
300’ 繊維強化樹脂シート
300a’’ 繊維強化樹脂硬化体
300,300a,300b,300c,300d,300e,300f 繊維強化樹脂層
310b,310c,310f 上端部分(第1支柱側の端部)
311a,311c,311d,311e,311f 上末端(第1支柱側末端)
900,900b,900e 段付支柱
910,910e 上支柱(第1支柱)
920,920b,920e 下支柱(第2支柱)
951,951b 段付部の隅部
R1 外周径(第1支柱の外周径)
R2 外周径(第2支柱の外周径)
L1 長さ(第1支柱の軸心に沿う部分の長さ)
L2 長さ(第2支柱の軸心に沿う部分の長さ)
最小曲率半径(繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径)
S 空間(充填材の層が設けられる空間)

Claims (11)

  1. 互いに異なる外周径を有する第1支柱および第2支柱が軸心方向に連結された段付部を有し、前記第2支柱の外周径が前記第1支柱の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である段付支柱に対し、少なくとも前記段付部の隅部に、前記第1支柱の外周面と前記第2支柱の外周面とを滑らかに繋ぐ充填材の層を形成する充填材層形成工程と、
    前記第1支柱の外周面および前記第2支柱の表面に沿いかつ前記充填材層に接触させられる繊維強化樹脂層を形成する繊維強化樹脂層形成工程と、
    を含む、段付支柱の補強または補修方法。
  2. 前記充填材層形成工程において、少なくとも前記段付部の隅部に充填材を塗布して前記充填材の層を形成し、
    前記繊維強化樹脂層形成工程において、前記第1支柱の外周面、形成された前記充填材の層の表面、および前記第2支柱の外周面に沿って繊維強化樹脂シートを貼付して、前記繊維強化樹脂層を形成する、請求項1に記載の段付支柱の補強または補修方法。
  3. 前記充填材層形成工程が前記繊維強化樹脂層形成工程の後に行われ、
    前記繊維強化樹脂層形成工程において、前記第1支柱の外周面および前記第2支柱の表面に沿いかつ前記充填材の層が設けられる空間を形成するように、繊維強化樹脂硬化体を前記段付支柱に固定し、
    前記充填材層形成工程において、前記空間に充填材を充填する、請求項1に記載の段付支柱の補強または補修方法。
  4. 前記段付支柱の軸心を含む断面において、前記繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径が10mm以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の段付支柱の補強または補修方法。
  5. 前記繊維強化樹脂シートが半硬化のプリプレグシートである、請求項2に記載の段付支柱の補強または補修方法。
  6. 前記繊維強化樹脂層の前記第1支柱側の端部が、前記第1支柱側の末端に向かって厚肉減少するように構成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の段付支柱の補強または補修方法。
  7. 前記段付支柱の軸心を含む断面において、前記繊維強化樹脂層の外表面のうち、前記第1支柱の軸心に沿う部分および前記第2支柱の軸心に沿う部分の長さが、それぞれ、前記繊維強化樹脂層の固有の定着長さよりも大きい、請求項1から6のいずれか1項に記載の段付支柱の補強または補修方法。
  8. 互いに異なる外周径を有する第1支柱および第2支柱が軸心方向に連結された段付部を有し、前記第2支柱の外周径が前記第1支柱の外周径の1.4倍以上5.0倍以下である段付支柱と、
    少なくとも前記段付部の隅部に充填された、前記第1支柱の外周面と前記第2支柱の外周面とを滑らかに繋ぐ充填材層と、
    前記第1支柱の外周面、前記充填材層の表面、および前記第2支柱の外周面に沿って、設けられた繊維強化樹脂層と、
    を含む、補強または補修された段付支柱。
  9. 前記段付支柱の軸心を含む断面において、前記充填材層に沿って設けられた繊維強化樹脂層の隅部での最小曲率半径が10mm以上である、請求項8に記載の補強または補修された段付支柱。
  10. 前記繊維強化樹脂層の前記第1支柱側の端部が、前記第1支柱側の末端に向かって厚肉減少するテーパ状である、請求項8または9に記載の補強または補修された段付支柱。
  11. 前記段付支柱の軸心を含む断面において、前記繊維強化樹脂層の外表面のうち、前記第1支柱の軸心に沿う部分および前記第2支柱の軸心に沿う部分の長さが、それぞれ、前記繊維強化樹脂層の固有の定着長さよりも大きい、請求項8から10のいずれか1項に記載の補強または補修された段付支柱。
JP2016188339A 2016-09-27 2016-09-27 段付支柱の補強または補修方法および補強または補修された段付支柱 Active JP6846147B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188339A JP6846147B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 段付支柱の補強または補修方法および補強または補修された段付支柱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188339A JP6846147B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 段付支柱の補強または補修方法および補強または補修された段付支柱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018053483A true JP2018053483A (ja) 2018-04-05
JP6846147B2 JP6846147B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=61835400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016188339A Active JP6846147B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 段付支柱の補強または補修方法および補強または補修された段付支柱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6846147B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021055715A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 トヨタ自動車株式会社 構造物の拘束構造

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06322998A (ja) * 1993-05-14 1994-11-22 Tonen Corp コンクリート柱
US5625988A (en) * 1992-04-01 1997-05-06 Killick; Andrew Post support assembly having a mounting socket and a rigid collar
JP2001515974A (ja) * 1997-09-08 2001-09-25 ジェロル インダストリ エイビー ポール
JP2004339751A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Kokuyo Denko Kk 組立支柱構造
JP2006336393A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Anan Denki Kk 繊維強化樹脂シートによる部材の補修方法
WO2008029794A1 (fr) * 2006-09-05 2008-03-13 Nippon Oil Corporation Procédé de renfort de structure existante avec des fibres de carbone
JP2008063758A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Nippon Steel Composite Co Ltd 構造物の補強方法
JP2016142011A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 株式会社三陽商会 金属管柱の補強方法及び補強構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5625988A (en) * 1992-04-01 1997-05-06 Killick; Andrew Post support assembly having a mounting socket and a rigid collar
JPH06322998A (ja) * 1993-05-14 1994-11-22 Tonen Corp コンクリート柱
JP2001515974A (ja) * 1997-09-08 2001-09-25 ジェロル インダストリ エイビー ポール
JP2004339751A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Kokuyo Denko Kk 組立支柱構造
JP2006336393A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Anan Denki Kk 繊維強化樹脂シートによる部材の補修方法
WO2008029794A1 (fr) * 2006-09-05 2008-03-13 Nippon Oil Corporation Procédé de renfort de structure existante avec des fibres de carbone
JP2008063758A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Nippon Steel Composite Co Ltd 構造物の補強方法
JP2016142011A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 株式会社三陽商会 金属管柱の補強方法及び補強構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021055715A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 トヨタ自動車株式会社 構造物の拘束構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6846147B2 (ja) 2021-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lesani et al. Experimental investigation of FRP-strengthened tubular T-joints under axial compressive loads
CN1853847B (zh) 用于焊缝缺陷修复补强的方法
JP5291867B2 (ja) 炭素繊維を使用した鉄筋コンクリート製柱状構造物のじん性補強方法
JP2017160661A (ja) 長尺構造物の補強構造
WO2011147194A1 (zh) Frp-混凝土-钢双壁组合管梁及采用该梁的梁板式组合结构
TWI623672B (zh) Composite pipe for supporting structure and preparation method thereof
JP4926509B2 (ja) 鋼構造物の柱・梁接合部の補強構造
Pantelides et al. Repair of cracked aluminum overhead sign structures with glass fiber reinforced polymer composites
KR101683367B1 (ko) 단부탈락이 방지된 섬유 강화플라스틱 보강 콘크리트 구조물
JP2018053483A (ja) 段付支柱の補強または補修方法および補強または補修された段付支柱
JP2010255195A (ja) 鋼構造物の補修方法
JP2001355343A (ja) コンクリート構造物およびその補修方法
JP7060364B2 (ja) 耐震補強方法および炭素繊維パネル
JP3415107B2 (ja) コンクリート構造物の補強方法及び補強構造体
JP2010031612A (ja) 鋼構造物の補強構造および鋼構造物の補強方法
JP2007308881A (ja) Cfプレートによる鋼製床版補強工法
JP2009024466A (ja) 溶接部の補強方法
JP2007169972A (ja) コンクリートの補修・補強方法
CN207455614U (zh) 一种烟囱防护内衬
JP4990087B2 (ja) 建築物の孔補強構造及び孔補強方法
JP2015178765A (ja) 鋼製中空円筒構造物の補強構造
JP4694423B2 (ja) 疲労低減型溶接継手構造形成方法と補強樹脂ブロック
JP6301075B2 (ja) 鋼材の補修構造
JP2005076230A (ja) 鋼構造物の補修方法
JP2019196583A (ja) 橋梁の補修構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210301

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6846147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151