以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
<画像処理システム400の全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理システム400の全体構成図の一例を示している。画像処理システム400は、画像処理装置(MFP)100と、USB(Universal Serial Bus)メモリ200と、USBhub(Universal Serial Bus hub)300とを備えている。画像処理装置100は、USBhub300を介して、USBメモリ200と接続されている。
画像処理装置100は、USBメモリ200に格納された画像データを印刷する印刷ジョブを受け付けて、印刷処理を実行する機能を有している。また、画像処理装置100は、コピージョブやFAXジョブを受け付けて、コピーの実行やFAX送受信を実行する機能も有している。
たとえば、画像処理装置100は、USBメモリ200に格納された画像データに関する印刷ジョブを受け付けて、その画像データに係る画像を記録紙上に形成して印刷する。コピージョブを受け付けた場合には、所定の原稿から画像データを読み取って、その画像データを印刷用紙に印刷する。また、FAXジョブを受け付けた場合には、電話回線網を経由して指定した他のファクシミリに画像データを送信したり、或いは、他のファクシミリによって送信された画像データを受信する。なお、FAXとは、ファクシミリによって実行されるファクシミリ送受信の総称である。
USBメモリ200は、電源がオフされても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)を内蔵しており、USBコネクタを画像処理装置100のUSBポートやUSBhub300のUSBポートに接続して使用する記憶装置である。
USBhub300は、画像処理装置100の1つのUSBポートに複数のUSB機器を装着するための拡張装置(中継装置)である。USBhub300は、画像処理装置100のUSBポートに接続するケーブルと、4つのUSBポートを備えている。
図2は、画像処理装置100のブロック図を示している。図2に示す画像処理装置100は、画像処理装置100の全体動作を司り各種ジョブの実行を制御するCPU(Central Processing Unit)10と、画像処理部20と、不揮発メモリ30と、ファクシミリ通信部40と、ネットワーク通信部50と、HDD(Hard Disk Drive)60と、接続端子部70と、ROM(Read Only Memory)80と、RAM(Random Access Memory)90と、操作表示部110と、プリンタ部120と、画像読取部130と、内部バス140とを備えている。また、CPU10は、内部バス140を介して全ての構成要素と接続されている。
画像処理部20は、CPU10からのコマンドを受け付けて、そのコマンドにより動作が制御される。たとえば、画像処理部20は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
ファクシミリ通信部40は、PC(Personal Computer)上で作成した文書データや画像データを、公衆回線網(電話回線網)を用いて送受信する機能を有している。ネットワーク通信部50は、LAN(Local Area Network)を通じて情報処理装置やサーバなどの外部装置と各種のデータを送受信する機能を有している。
不揮発メモリ30は、電源がオフされても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ30には、画像処理装置100の動作パラメータの規定値などを示す環境設定情報や後述するリソース残量確認テーブルなどが記憶される。
ROM80には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU10が処理を実行することで、ジョブの実行といった画像処理装置100の各機能が実現される。
RAM90は、CPU10がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。HDD60は、大容量不揮発の記憶装置であり、たとえば、印刷データや画像データの保存などに使用される。
操作表示部110は、表示部と操作部を備えて構成される。表示部は、液晶ディスプレイで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける機能を果たす。なお、操作部は、画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほかテンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。
プリンタ部120は、画像データに応じた画像を印刷用紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、プリンタ部120は、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
画像読取部130は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部130は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
接続端子部70は、画像処理装置100にUSBメモリなどのUSBインターフェースに対応したUSB対応機器やSD(Secure Digital)メモリーカードなどを差し込むための挿入口である。接続端子部70は、USBインターフェース規格をはじめSDメモリーカードなどの複数種類の外部メモリに対応すべく複数種類の接続口や接続端子を有している。
なお、図1では、接続端子部70にUSBhub300が接続されているが、本実施の形態はこれに限らず、接続端子部70にUSBメモリ200が直接接続されても、同一の処理を行うことができる。
<環境設定情報の概要>
不揮発メモリ30に格納されている環境設定情報は、操作表示部110に画像データをサムネイル画像でプレビュー表示するか属性情報で簡易表示するかを切り替える際の判断基準を示す情報を含んでいる。切り替えの判断基準(条件)は、判断項目とその判断項目の設定値とから構成される。判断項目には、外部メモリ(USBメモリなど)の「総データ量」、「保存された各データのデータ量」、各画像データの「画像サイズ」または「総ファイル数」などがある。環境設定情報には、切り替えの判断に使用するいずれか1つの判断項目およびその設定値が登録される。CPU10は、環境設定情報が示す判断基準に基づいて、操作表示部110に表示する画像データの表示形態を切り替える。たとえば、CPU10は、USBメモリ200などに格納された画像データのデータ量が、設定値の示すデータ量以上か否かにより、画像データをサムネイル画像でプレビュー表示するか属性情報で簡易表示するかを切り替える。なお、この判断項目や設定値は、ユーザにより任意に変更することができる。
また、環境設定情報には、サムネイル画像をリストに表示する際の表示手順を規定する表示手順情報も含まれる。この表示手順情報が規定する表示手順には、たとえば、サムネイル画像をすべて生成してから一括してそのサムネイル画像を操作表示部110にプレビュー表示する、または、サムネイル画像を生成する前に一度簡易表示を行ってから、サムネイル画像の生成が完了したものから順にそのサムネイル画像を表示する、などの表示手順がある。
<画像処理装置100の概略説明>
本実施の形態に係る画像処理システム400では、USBhub300が画像処理装置100の接続端子部70に接続されている。このため、CPU10は、USBhub300にUSBメモリ200が接続されたか否かを監視している。
CPU10は、USBhub300にUSBメモリ200が接続されたことを検出すると、USBメモリ200に格納されている画像データのリストを操作表示部110に表示する。その際、CPU10は、リストの表示形態を、USBメモリ200に格納されている画像データに応じて、各画像データのサムネイル画像を用いたプレビュー表示とするか各画像データの属性情報を用いた簡易表示とするかを切り替える。これにより、CPU10は、各画像データをその切り替えたリストの表示形態で操作表示部110に表示する。なお、プレビュー表示を行う際は、CPU10は、画像データの属性情報も併せて操作表示部110に表示し、サムネイル画像とその属性情報とをリストに同時に表示する。
なお、サムネイル画像とは、画像データから生成される原画像を縮小して表示するための縮小表示用画像である。また、属性情報とは、画像データの属性を示す情報であり、各種存在するが、以後の説明では、属性情報はリストに表示される属性のことを指すものとする。本実施の形態では、属性情報には、画像データのファイル名とデータ量と画像サイズとが含まれ、これらの属性情報のうち必要な情報が操作表示部110のリストに表示される。たとえば、判断項目として画像データのデータ量が選択された場合には、CPU10は、画像データのファイル名とデータ量をリストに表示し、判断項目として画像データの画像サイズが選択された場合には、画像データのファイル名と画像サイズをリストに表示する。また、本実施の形態では、属性情報のみがリストに表示される形態を簡易表示という。
また、以下の説明では、USBメモリ200をUSBhub300に接続する代わりに、USBメモリ200を画像処理装置100の接続端子部70に直接接続する場合について説明する。また、USBメモリが接続端子部70に接続される際に、一般的な説明をする場合にはUSBメモリ200を用いて説明することとし、具体的な説明をする場合にはUSBメモリに符号を割り当てて、個別に説明する。
<全画像データの総データ量でリストの表示形態を切り替える処理>
次に、USBメモリ200に格納されている画像データの総データ量に応じて、リストの表示形態をプレビュー表示するか簡易表示するかを切り替える場合について説明する。
図3は、USBメモリ200に格納されている画像データの総データ量に応じて、プレビュー表示するか簡易表示するかを切り替えてリストを表示する場合の動作を示した流れ図である。
CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ200(外部メモリ)が接続されたことを検出すると(ステップS001;Yes)、USBメモリ200に格納されている画像データの総データ量を確認する(ステップS002)。
CPU10は、USBメモリ200に格納された画像データの総データ量が、ユーザによって設定された設定値(閾値)未満の場合は(ステップS003;No)、USBメモリ200に格納されているファイル(画像データ)のサムネイル画像を生成して(ステップS004)、サムネイル画像の未生成のファイルがあるか否かを判断し(ステップS005)、サムネイル画像の未生成のファイルがあれば(ステップS005;Yes)、そのファイルについてサムネイル画像を生成する(ステップS004)。
CPU10は、全てのファイルについてサムネイル画像の生成が完了した場合は(ステップS005;No)、生成したサムネイル画像とそのサムネイル画像の属性情報をリストに同時に表示して、そのリストを操作表示部110に表示する(ステップS006)。
USBメモリ200に格納されている画像データの総データ量が設定値(閾値)以上の場合は(ステップS003;Yes)、CPU10は、USBメモリ200に格納されている各画像データの属性情報(ファイル名とデータ量)をUSBメモリ200から取得し(ステップS007)、その取得したファイルの属性情報をリストで操作表示部110に簡易表示する(ステップS008)。
<サムネイル画像生成処理>
図4は、図3のステップS004におけるサムネイル画像生成処理の動作の流れを示す流れ図である。
CPU10は、USBメモリ200から画像データを取得して(ステップS010)、取得した画像データをRAM90に格納し、その格納した画像データのサムネイル画像を生成する(ステップS011)。
CPU10は、ステップS011でサムネイル画像を生成すると、サムネイル画像生成処理を終了する。
図5は、サムネイル画像生成処理の概略を示した説明図である。図5に示す画像処理装置100は、接続端子部70にUSBメモリ200が接続されると、USBメモリ200からサムネイル画像を生成する画像データをRAM90に読み込む。CPU10は、RAM90に読み込んだ全ての画像データを画像処理装置100のOS(Operating System)にマウントしてサムネイル画像を生成し、その生成したサムネイル画像を操作表示部110に表示する。なお、サムネイル画像を生成しない場合は、CPU10は、USBメモリ200に格納されている画像データをRAM90に読み込ませない。
また、CPU10がサムネイル画像を生成する処理の対象は、USBメモリ200に格納されている画像データに限定されるものではなく、たとえば、HDD60に格納されている画像データについても同様に行うことができる。この場合、CPU10は、HDD60に格納された画像データを一旦RAM90に読み込み、その読み込んだ画像データのサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像を操作表示部110に表示する。
<全画像データの総データ量による表示画面遷移例>
次に、操作表示部110に表示される表示画面の遷移について説明する。
図6は、USBメモリ210が接続端子部70に接続された場合の表示画面を示す説明図である。図6(A)では、USBメモリ210に3つのファイルが格納されていることを示している。具体的には、データ量が3MB(Mega byte)の×××.pdf(ファイル800)と、データ量が2MBの△△△.bmp(ファイル810)と、5MBの○○○.mpg(ファイル820)とが、USBメモリ210に格納されている。
図6(B)では、画像処理装置100の操作表示部110に表示される初期(デフォルト)の標準画面を示している。この状態で、USBメモリ210が接続端子部70に接続されると、CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ210が接続されたことを検出し(図3のステップS001;Yes)、図6(C)に示すように、USBメモリ210の接続を検出した旨を操作表示部110に表示する。
図7は、サムネイル画像を生成中に操作表示部110に進行状況が表示される表示画面例である(図3のステップS004、S005)。図7(A)では、RAM90に格納した画像データのサムネイル画像生成処理の進行状況を示している。図7(B)では、サムネイル画像の生成が完了し、生成したサムネイル画像の読み出しが完了(ロード完了)したことを示している。
図8は、USBメモリ210から読み込んだ画像データが操作表示部110にプレビュー表示された場合の表示画面例を示している。現在の環境設定は、プレビュー表示を行うか簡易表示を行うかの判断項目として「総データ量」が設定されている。また、その設定値は、「100MB」に設定されている。すなわち、USBメモリ210に格納されている画像データの総データ量が「100MB」以下のときにはプレビュー表示を行い、格納されている画像データの総データ量が「100MB」を超えるときには簡易表示を行うように設定されている。
また、環境設定情報が示す表示手順情報には、「全てのサムネイル画像生成後に表示する」旨の設定が記載されている。これにより、図8では、図6(A)のUSBメモリ210に格納されている3つのファイルがそれぞれサムネイル画像によりリストで操作表示部110にプレビュー表示されている(図3のステップS006)。
図9は、USBメモリ210に格納されている各画像データの属性情報をUSBメモリ210から取得し(図3のステップS007)、その取得したファイルの属性情報をリストで操作表示部110に簡易表示した表示画面例を示している。図9では、USBメモリ210の3つのファイルが仮にそれぞれ50MBであった場合、全ての画像データの総データ量が150MBとなり、総データ量の設定値である「100MB」を超える。このため、CPU10は、USBメモリ210に格納されている画像データの属性情報をリストで操作表示部110に簡易表示する(図3のステップS008)。
次に、USBメモリ200に格納されている画像データの総ファイル数に応じて、リストの表示形態を切り替える場合について説明する。
<画像データの総ファイル数でリストの表示形態を切り替える処理>
図10は、USBメモリ200に格納されている画像データの総ファイル数に応じて、プレビュー表示するか簡易表示するかを切り替えて操作表示部110にリストを表示する動作を示した流れ図である。
図3に示す流れ図と異なる点は、図10の流れ図では、図3のステップS002とS003の代わりに、ステップS101とS102が挿入されている点である。すなわち、図10におけるS001と、ステップS004〜S008は、図3の処理の流れ図で示した動作と同じ動作である。図3の流れ図と同一の動作については、ここでは説明を適宜省略する。
CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ200が接続されたことを検出すると(ステップS001;Yes)、USBメモリ200に格納されている画像データの総ファイル数を確認する(ステップS101)。
CPU10は、USBメモリ200に格納されている画像データの総ファイル数が設定値以下の場合は(ステップS102;Yes)、USBメモリ200に格納されている各画像データ(ファイル)のサムネイル画像を生成する(ステップS004)。CPU10は、USBメモリ200に格納されている画像データのサムネイル画像を全て生成した場合は(ステップS004、ステップS005;No)、生成した全てのサムネイル画像をリストで操作表示部110にプレビュー表示する(ステップS006)。
USBメモリ200に格納されている画像データの総ファイル数が設定値を超える場合は(ステップS102;No)、CPU10は、USBメモリ200に格納されている各画像データの属性情報を取得して(ステップS007)、その属性情報をリストで操作表示部110に簡易表示する(ステップS008)。
<総ファイル数による表示画面例>
次に、操作表示部110に表示するリストの表示形態を総ファイル数に応じて切り替える場合の表示画面例について説明する。
なお、現在の環境設定は、プレビュー表示を行うか簡易表示を行うかの判断項目として「総ファイル数」が選択されている。また、その設定値は、「4個」に設定されている。すなわち、現在の環境設定では、USBメモリ210に格納された画像データの総ファイル数が「4個」以下のときにはプレビュー表示を行い、総ファイル数が「4個」を超えるときには簡易表示を行うように設定されている。また、環境設定情報が示す表示手順情報には、「全てのサムネイル画像生成後に表示する」旨の設定が記載されている。
図11は、上記の判断基準が設定されている場合に接続端子部70にUSBメモリ210が接続された場合の表示画面を示す説明図である。図11(A)のUSBメモリ210は、図6(A)のUSBメモリ210と同一である。このUSBメモリ210が接続端子部70に接続された場合、USBメモリ210に格納されているファイル数が3個であるため、CPU10は、図11(B)に示すように、3個のそれぞれのファイルのサムネイル画像をリストで操作表示部110にプレビュー表示する。
図12は、接続端子部70にUSBメモリ220が接続された場合の表示画面を示す説明図である。図12(A)では、20個のファイルが格納されたUSBメモリ220が示されている。このUSBメモリ220が接続端子部70に接続された場合、環境設定情報に登録された設定値である4個を超える20個のファイル数がUSBメモリ220に格納されているので、CPU10は、図12(B)に示すように、USBメモリ220に格納されている各ファイルの属性情報をリストで操作表示部110に簡易表示する。
次に、画像処理装置100のリソース残量に応じて、USBメモリ200に格納された画像データのリストの表示形態を切り替える処理について説明する。
<リソース残量に応じてリストの表示形態を切り替える処理>
図13は、画像処理装置100のリソース残量を加味して、プレビュー表示をするか簡易表示をするかを切り替えて操作表示部110にリストを表示する動作を示した流れ図である。
なお、図3に示す流れ図と異なる点は、図13の流れ図では、図3のステップS002とS003の代わりに、ステップS201とステップS202が挿入されている点である。すなわち、図13におけるステップS001と、ステップS004〜S008は、図3の処理の流れ図で示した動作と同じ動作である。図3の流れ図と同一の動作については、ここでは説明を適宜省略する。
CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ200が接続されたことを検出すると(ステップS001;Yes)、画像処理装置100のリソース残量を確認する(ステップS201)。ここで、リソース残量とは、画像処理装置100が有しているCPU10やRAM90(メモリ)などのシステムリソース(資源)において、CPU10の残使用率とRAM90の空き容量(メモリ残量)とから算出される余裕能力の大きさのことをいう。たとえば、CPU10は、現在実行されている処理に使用されているRAM90のメモリ使用量を求める。また、CPU10は、CPU10自身の現在実行している処理のCPU使用率を求める。CPU10は、画像処理装置100が有するRAM90のメモリ容量の中からメモリ残量を求めるとともに(メモリ残量=RAM90のメモリ容量―RAM90のメモリ使用量)、CPU10の残使用率を求める(残使用率=100%−CPU10使用率)。CPU10は、求めたメモリ残量とCPU10の残使用率に基づいて、画像処理装置100のリソース残量(余裕能力の大きさ)を求める。なお、リソース残量を算出するにあたり、CPUやメモリ以外の資源を加味して算出するようにしてもよい。
CPU10は、求めたリソース残量が規定量以上の場合は(ステップS202;Yes)、USBメモリ200に格納されている各ファイル(画像データ)のサムネイル画像を生成する(ステップS004)。求めたリソース残量が規定量未満の場合は(ステップS202;No)、CPU10は、USBメモリ200に格納されている各ファイルの属性情報を操作表示部110に簡易表示する(ステップS007、S008)。
図14は、CPU10のリソース残量確認テーブル31である。図14に示すリソース残量確認テーブル31は、メモリ使用量を示す行と、CPU使用率を示す列とを有している。メモリ使用量を示す行は、「0〜500MB未満」の範囲を示す行と、「500MB〜1GB未満」の範囲を示す行と、「1GB〜2GB」の範囲を示す行とを有している。CPU使用率は、「0−30%未満」の範囲を示す列と、「30−60%未満」の範囲を示す列と、「60−80%未満」の範囲を示す列と、「80−100%」の範囲を示す列とを有している。このリソース残量確認テーブル31では、プレビュー表示が可能なところを○印で示しており、プレビュー表示ができないところを×印で示している。すなわち、図14では、リソース残量が規定量以上のところを○印で示し、規定量未満のところを×印で示している。
図15は、USBメモリ210に格納されたファイルが全てプレビュー表示された場合の表示画面を示す説明図である。図15(A)のUSBメモリ210は、図6(A)のUSBメモリ210と同一である。図15(B)では、CPU10のCPU使用率が「0−30%」であって、メモリ使用量が「0〜500MB」の場合、CPU10は、リソース残量確認テーブル31(図14)に基づいて、画像処理装置100に規定量以上のリソース残量があると判別し、USBメモリ210に格納されている画像データのサムネイル画像を生成して、作成したそのサムネイル画像をリストで操作表示部110にプレビュー表示する。
図16は、USBメモリ210に格納されたファイルが全て簡易表示された場合の表示画面を説明する説明図である。図16(A)のUSBメモリ210は、図6(A)のUSBメモリ210と同一である。図16(B)は、CPU10のCPU使用率が「80-100%」の範囲であって、メモリ使用量が「0〜500MB」の範囲にある場合の表示を示している。CPU10は、リソース残量確認テーブル31(図14)に基づいて、画像処理装置100に規定量以上のリソース残量がないと判別し、USBメモリ210に格納されている画像データから属性情報を取得して、取得したその属性情報をリストで操作表示部110に簡易表示する。
なお、本例は、画像処理装置100にリソース残量が規定量以上ある場合は、USBメモリ210に格納された各ファイル(画像データ)のサムネイル画像を生成するようになっているが、これに限定されるものではない。すなわち、他の条件をさらに加えて表示形態を判断するようにしてもよい。たとえば、図13のステップS202においてリソース残量が規定量以上あると判定された場合に、さらに図3のステップS002に移行してもよい。すなわち、図13のステップS202において規定量以上のリソース残量がある場合に、USBメモリ210の総データ量を確認して、サムネイル画像を生成するようにしてもよい。あるいは、図13のステップS202においてリソース残量が規定量以上あると判定された場合に、さらに図10のステップS101に移行してもよい。図13のステップS202において規定量以上のリソース残量がある場合に、USBメモリ210の総ファイル数を確認して、サムネイル画像を生成するようにしてもよい。
<各ファイルのデータ量に応じて表示形態を切り替える処理>
図17は、USBメモリ200に格納されている各ファイルのデータ量に応じて、ファイルごとにプレビュー表示するか簡易表示するかを切り替えてリストに表示する動作を示した流れ図である。
なお、図17のステップS004とステップS007は、図3や図10の流れ図で示した動作と同一の動作を行うステップである。同一の動作については、ここでは説明を適宜省略する。
CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ200が接続されたことを検出すると(ステップS001;Yes)、USBメモリ200に格納されている各ファイルのデータ量を確認する(ステップS301)。
CPU10は、注目する1つのファイルのデータ量を確認し、そのファイルのデータ量が設定値未満の場合は(ステップS302;No)、そのファイルのサムネイル画像を生成し(ステップS004)、ステップS303へ移行する。
注目する1つのファイルが設定値以上の場合は(ステップS302;Yes)、CPU10は、USBメモリ200に格納されているその属性情報(保存ファイル名とデータ量)を取得して(ステップS007)、ステップS303へ移行する。
ステップS303では、ステップS004またはステップS007の処理を行っていない未処理のファイルがUSBメモリ200に格納されているファイルの中に残っているか否かを判断する。CPU10は、USBメモリ200に未処理ファイルが有る場合は(ステップS303;Yes)、未処理のファイルの中のいずれか1つを注目するファイルとして、ステップS302に戻り、処理を継続する。
未処理ファイルが無い場合は(ステップS303;No)、CPU10は、サムネイル画像を生成したファイルについてはそのサムネイル画像と属性情報を操作表示部110にプレビュー表示する。一方、サムネイル画像を生成しなかったファイルについてはそのファイルの属性情報を操作表示部110に簡易表示し、プレビュー表示と簡易表示をリストに同時に表示する(ステップS304)。
図18は、操作表示部110のリストに一部のファイルがプレビュー表示され、他の一部のファイルが簡易表示された場合の表示画面を示す説明図である。現在の環境設定は、判断項目として「保存された各データのデータ量」が設定されている。また、その設定値は、「4MB」に設定されている。また、環境設定情報が示す表示手順情報には、「全てのサムネイル画像生成後に表示を行う」旨の設定が記載されている。
図18(A)のUSBメモリ210は、図6(A)のUSBメモリ210と同一である。図18(A)のファイル800とファイル810は、設定値の4MBよりも小さいのでサムネイル画像が生成され、図18(B)では、サムネイル画像900とサムネイル画像910によるプレビュー表示がされている。図18(A)のファイル820は、データ量が5MBであり設定値の4MBより大きいため、図18(B)では、属性情報920による簡易表示がされている。
次に、USBメモリ200に格納されている各画像データの画像サイズに応じて、その画像データのリストでの表示形態を切り替える処理について説明する。
<各画像サイズに応じてリストの表示形態を切り替える処理>
図19は、USBメモリ200に格納されている各ファイルの画像サイズに応じて、ファイルごとにプレビュー表示するか簡易表示するかを切り替えてリストに表示する動作を示した流れ図である。
図17に示す流れ図と異なる点は、図19の流れ図では、図17のステップS301とステップS302の代わりに、図19のステップS401とステップS402が挿入されている点である。それ以外は、図17の処理の流れ図で示した動作と同じ動作である。同一の動作については、ここでは説明を適宜省略する。
CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ200が接続されたことを検出すると(ステップS001;Yes)、USBメモリ200に格納されている各ファイル(データ)の画像サイズを確認する(ステップS401)。
CPU10は、注目する1つのファイルの画像サイズを確認し、そのファイルの画像サイズが予め設定された指定サイズと一致する場合(すなわち設定値と一致する場合)は(ステップS402;Yes)、そのファイルのサムネイル画像を生成し(ステップS004)、ステップS303へ移行する。
注目する1つのファイルの画像サイズが予め設定された指定サイズと一致しない場合(すなわち設定値と一致しない場合)は(ステップS402;No)、CPU10は、USBメモリ200に格納されているその属性情報を取得し(ステップS007)、ステップS303へ移行する。
図20は、USBメモリ230に格納されたファイルが、操作表示部110のリストにプレビュー表示と簡易表示がなされた場合の表示画面を示す説明図である。なお、現在の環境設定は、判断項目として「画像サイズ」が設定されている。また、その設定値は、「A4サイズ」に指定(設定)(これを指定サイズともいう。)されている。また、環境設定情報が示す表示手順情報には、「全てのサムネイル画像生成後に表示する」旨の設定が記載されている。
図20(A)では、USBメモリ230に3つのファイルが格納されていることを示している。具体的には、画像サイズがA3サイズの×××.pdf(ファイル830)と、画像サイズが不確定の△△△.bmp(ファイル840)と、画像サイズがA4サイズの○○○.doc(ファイル850)とが、USBメモリ230に格納されている。図20(B)では、指定サイズがA4であるため、ファイル840とファイル850は、サムネイル画像940とサムネイル画像930によるプレビュー表示がされている。すなわち、ファイル850のサムネイル画像930とファイル840のサムネイル画像940は、ファイル名とともに操作表示部110にプレビュー表示されている。また、ファイル830は、画像サイズがA3サイズであるため、属性情報950による簡易表示が操作表示部110にされている。なお、ファイル840の「サイズ:ALL」とは、サイズが不明(不確定)を意味しており、任意の表示サイズに変更することができることを示している。このため、「サイズ:ALL」の場合は、「A4サイズ」として取り扱うことができる。
次に、CPU10によって上述した簡易表示に切り替えられた後に、そのファイルをプレビュー表示する場合について説明する。
<簡易表示に切り替えられた後にプレビュー表示へ切り替える処理>
図21は、USBメモリ200に記憶された画像データが操作表示部110に簡易表示された後、画像処理装置100のリソース残量に応じてその画像データのサムネイル画像を生成して操作表示部110にプレビュー表示を行う動作を示した流れ図である。
図21では、今まで説明した動作と同一の動作については、同一のステップ番号を付すこととし、説明を適宜省略する。なお、現在の環境設定情報が示す表示手順情報には、「サムネイル画像が生成された順にそのサムネイル画像を操作表示部110にプレビュー表示を行う」旨の設定が記載されている。
CPU10は、USBメモリ200に格納されているファイルの属性情報を取得し(ステップS007)、その取得したファイルの属性情報を操作表示部110に簡易表示する(ステップS008)。
CPU10は、画像処理装置100のシステム全体のリソース残量を確認する(ステップS201)。CPU10は、求めたリソース残量が規定量以上ある場合は(ステップS202;Yes)、操作表示部110に簡易表示されている任意の画像データをUSBメモリ200からRAM90に読み出し、その画像データのサムネイル画像をRAM90で生成する(ステップS004)。CPU10は、その画像データが簡易表示されていた属性情報の付近に、生成したサムネイル画像をプレビュー表示する(ステップS006)。
CPU10は、サムネイル画像の未生成のファイルが有るか否かを確認し(ステップS005)、まだサムネイル画像を生成していないファイルがある場合は(ステップS005;Yes)、ステップS004に移行して、そのファイルのサムネイル画像を生成する。
なお、求めたリソース残量が規定量以上でない場合は(ステップS202;No)、CPU10は、処理を終了する。
本例では、CPU10が一度サムネイル画像を生成するか否かの判別を行い、その結果、属性情報を操作表示部110に簡易表示したうえで、さらに規定量以上のリソース残量がある場合にサムネイル画像を生成してプレビュー表示を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ200の接続を検出したとき(図3のステップS001;Yes)、一度無条件でUSBメモリ200に格納されている全ての画像データの属性情報を操作表示部110に簡易表示を行い(図21のステップS007、ステップS008)、それから図21のステップS201以降で説明したリソース残量を確認する処理を行うようにしてもよい。
図22は、USBメモリ210が接続端子部70に接続されたとき、まず先に簡易表示を行った後、画像処理装置100のリソース残量を確認してサムネイル画像を順に生成する処理の表示画面を示す説明図である。図22(A)のUSBメモリ210は、図6(A)のUSBメモリ210と同一である。図22(B)では、USBメモリ210に格納されたファイル800、ファイル810およびファイル820が、それぞれ属性情報960、属性情報980および属性情報970により操作表示部110に簡易表示されている。CPU10は、規定量以上のリソース残量がある場合は、これら3つのファイルについてサムネイル画像を順に生成する。図22(C)では、図22(B)の3つの属性情報のうち、属性情報960に対応するファイル800のサムネイル画像が生成され、生成されたサムネイル画像990が操作表示部110にプレビュー表示されている。なお、サムネイル画像990は、サムネイル画像990に対応する属性情報960の付近に並列して表示される。
次に、環境設定情報の自動読み出し設定を行う動作について説明する。
<環境設定情報の自動読み出し設定処理>
図23は、接続端子部70にUSBメモリ200が接続された状態をCPU10が検出したときの流れ図である。CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ200が接続されたことを検出すると(ステップS001;Yes)、不揮発メモリ30に格納されている環境設定情報を読み出し、その環境設定情報の設定内容を確認する(ステップS601)。
CPU10は、読み出したその環境設定情報に基づいて、USBメモリ200に格納されている画像データを、プレビュー表示するか簡易表示するかの判別を行う(ステップS602)。具体的には、CPU10は、読み出したその環境設定情報の判断項目と設定値に基づき、USBメモリ200に格納されている画像データをプレビュー表示するか簡易表示するかを判別する。本実施の形態では、判断項目として「総データ量」、「保存された各データのデータ量」、「画像サイズ」または「総ファイル数」の中から1つが選択され、選択された判断項目に対応する設定値に基づいて、プレビュー表示するか簡易表示するかが判別される。
次に、環境設定情報をユーザが変更する場合について説明する。
<環境設定情報の設定変更処理>
図23に示した流れ図を利用して、環境設定を変更する処理について説明する。CPU10は、現在の環境設定情報を読み出して、その読み出した環境設定情報の設定内容をユーザに提示し、ユーザから環境設定の変更を受け付けるようになっている。具体的には、図23のステップS601とS602の間の処理として、CPU10は、読み出した環境設定情報の設定内容を操作表示部110に表示して、ユーザからの環境設定の変更を受け付ける。
CPU10は、接続端子部70にUSBメモリ200が接続されたことを検出すると(ステップS001;Yes)、不揮発メモリ30に格納されている環境設定情報を読み出し、その環境設定情報の設定内容を確認する(ステップS601)。CPU10は、その読み出した環境設定情報に基づいて、現在登録されている内容を操作表示部110に表示する。
図24は、プレビュー表示するか簡易表示するかを切り替える際の判断項目を選択する表示画面例を示している。図24に示す表示画面例には、「総データ量」、「保存された各画像データのデータ量」、「画像サイズ」および「総ファイル数」の4つの判断項目が表示されている。ユーザは、この4つの判断項目から任意の1つを選択する。なお、現在の環境設定では、「総データ量」が選択されている。ユーザは、「保存された各画像データのデータ量」、「画像サイズ」または「総ファイル数」を選択することにより、表示形態を切り替える際の判断項目を、「総データ量」から、選択した判断項目に変更することができる。また、ユーザが、「総データ量」を選択した状態でOKボタンを押下するか、「総データ量」の項目を押下すると、図25の画面に移行する。
図25は、「総データ量」の設定値を変更する表示画面例を示している。図25では、「総データ量」の設定値が100MBに設定されている。この設定値を変更する場合は、ユーザが「設定値変更」ボタンを押下することにより、設定値を「500MB」や「1GB」などに変更することができる。CPU10は、ユーザによる設定値の変更を受け付けると、不揮発メモリ30の環境設定情報を、図24で選択された変更後の判断項目と、図25で変更した設定値に書き換えて更新する。
図26は、操作表示部110への表示手順を変更する場合の表示画面例を示している。図26では、「全てのサムネイル画像生成後表示」と「全てのサムネイル画像生成前に簡易表示」のボタンが表示されている。現在の設定では、「全てのサムネイル画像生成後表示」のボタンが選択されている。ユーザは、「全てのサムネイル画像生成前に簡易表示」のボタンを選択することにより、サムネイル画像が生成される前に画像データを簡易表示する表示手順に変更することができる。また、ユーザが「全てのサムネイル画像生成前に簡易表示」を選択したとき、CPU10は、「全てのサムネイル画像生成後表示」から「全てのサムネイル画像生成前に簡易表示」に設定変更を受け付ける。CPU10は、表示手順の変更を受け付けると、不揮発メモリ30の環境設定情報を、受け付けた変更後の表示手順に書き換えて更新する。
図27は、リソース残量確認機能を適用するか否かを確認する表示画面例を示している。図27では、リソース残量確認機能を有効にする「ON」ボタンと、解除(または無効)にする「OFF」ボタンが記載されている。現在の設定では「OK」ボタンが選択されており、CPU10は、USBメモリ200に格納された画像データの「総データ量」を判別する判別処理を実行する前に、リソース残量確認処理を行うようになっている。ユーザが「OFF」ボタンを選択した場合は、CPU10は、リソース残量確認機能の解除を受け付ける。CPU10は、リソース残量確認機能の解除を受け付けると、不揮発メモリ30の環境設定情報を、リソース残量確認機能の解除に書き換えて更新する。なお、リソース残量確認機能が「ON」に設定された場合の動作は、図13のステップS201およびステップS202で示した動作と同一の動作が行われるものとする。また、このリソース残量確認機能は、判断基準で登録した設定値に基づく判別処理を行う前に行われる。
ユーザからの環境設定の変更が完了すると、CPU10は、更新後の環境設定に基づいて、USBメモリ200に格納されている画像データを、操作表示部110にプレビュー表示するか簡易表示するかを確認する(ステップS602)。
このように、画像処理装置100は、不揮発メモリ30に格納されている環境設定情報を自動的に読み出し、または現在の環境設定をユーザに確認させて更新し、その環境設定情報に基づいて、USBメモリ200などに格納されている画像データの表示形態を自動的に切り替えてリストで操作表示部110に表示することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、CPU10は、USBメモリ200に記憶されている画像データに応じて、画像データのリストを操作表示部110に表示する際の表示形態をプレビュー表示とするか簡易表示とするかを切り替えるので、USBメモリ200に格納されている画像データのリストが操作表示部110に表示されるまでの所要時間が長期化しない範囲でサムネイル画像をリストに表示することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、図21のステップS005において、まだサムネイル画像が生成されていないファイルがある場合は、ステップS004に戻り、その未生成のファイルのサムネイル画像を生成していたが、本例ではこれに限らず、サムネイル画像の未生成のファイルがあれば、その都度、CPU10のリソース残量を確認するように、ステップS202に戻る形態であってもよい。
また、本実施の形態では、接続端子部70に画像データを格納したUSBメモリ200などの外部メモリが接続された場合を想定して説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、画像データの格納されている場所として、HDD60に画像データが記憶されている場合であってもよい。この場合、HDD60に格納されている画像データのサムネイル画像を作成するときは、CPU10は、HDD60に格納されている画像データを一旦RAM90に読み込み、その読み込んだ画像データのサムネイル画像を生成して、その生成したサムネイル画像を操作表示部110にプレビュー表示する。
また、画像データの格納場所は、図示しないネットワークを介して画像処理装置100に接続されたデータサーバや、無線LANを介して画像処理装置100に接続された携帯情報処理端末であってもよい。すなわち、本発明は、画像処理装置100がデータ通信を行い、画像処理装置100が画像データをダウンロードしたり、外部装置に存在する画像データにアクセスすることで、その画像データのリストを表示するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、リストに表示する表示形態の切り替えについて、総データ量、総ファイル数、各データのデータ量および画像サイズの4つの中から1つの判断項目を選択するようになっていたが、本発明はこの項目の選択に限定されるものではなく、これらを重畳的に組み合わせて切り替えるようにしてもよい。
たとえば、CPU10は、第1の判断項目として、USBメモリ200に格納されている総データ量に応じてプレビュー表示するか簡易表示するかを判断し、設定値によって全ての画像データを簡易表示すると判断した場合に、さらに第2の判断項目として、所定の基準値未満のデータ量の画像データのみをプレビュー表示するように、全ての画像データに対して各画像データのデータ量ごとにプレビュー表示するか否かを判断するようにしてもよい。また、第1の判断項目において、総データ量の設定値により全ての画像データをプレビュー表示すると判断した場合に、CPU10は、さらに第2の判断項目として、所定の基準値以上のデータ量の画像データを簡易表示するように、各画像データのデータ量ごとに簡易表示するか否かを判断するようにしてもよい。
また、たとえば、CPU10は、第1の判断項目として、USBメモリ200に格納されている総ファイル数に応じてプレビュー表示するか簡易表示するかを判断し、設定値によって全ての画像データを簡易表示すると判断した場合に、さらに第2の判断項目として、所定の基準値未満のデータ量の画像データのみをプレビュー表示するように、その全ての画像データに対して各画像データのデータ量ごとにプレビュー表示するか否かを判断するようにしてもよい。また、第1の判断項目において、総ファイル数の設定値により全ての画像データをプレビュー表示すると判断した場合に、CPU10は、さらに第2の判断項目として、所定の基準値以上のデータ量の画像データを簡易表示するように、各画像データのデータ量ごとに簡易表示するか否かを判断してもよい。
また、本実施の形態では、図13や図21において、制御部は、規定量以上のリソース残量がある場合にUSBメモリ200に格納された画像データをプレビュー表示するか簡易表示するかを切り替えていた。本発明はこれに限らず、リソース残量に応じて処理内容を変更する形態であってもよい。たとえば、リソース残量が50%を示す場合には、制御部は、記憶装置に記憶されているデータ量の100MB分までサムネイル画像を生成し、リソース残量が80%を示す場合には、記憶装置に記憶されているデータ量の200MB分までサムネイル画像を生成するようにしてもよい。あるいは、リソース残量が50%を示す場合には、制御部は、記憶装置に記憶されているファイルの中の100個のファイルまでのみサムネイル画像を生成し、リソース残量が80%を示す場合には、記憶装置に記憶されているファイルの中の200個のファイルまでのみサムネイル画像を生成するようにしてもよい。
このように、リソース残量に基づく判断において、リソース残量の程度に応じて段階的に複数の設定値を設けるようにしてもよい。なお、リソース残量に基づく判断において、本実施の形態では、CPU10の使用率と画像処理装置100のRAM90(メモリ)の空き容量(メモリ残量)とに基づいて判断するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、CPU10の使用率のみに基づいて判断してもよく、あるいは、画像処理装置100のRAM90の空き容量(メモリ残量)のみに基づいて判断する形態であってもよい。