JP2013043089A - ロボット掃除機及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】掃除空間に存在する障害物により走行が中断することなく掃除作業を行えるように改善された構造を有するロボット掃除機の制御方法を開示する。
【解決手段】このロボット掃除機の制御方法は、本体と、本体を駆動する駆動輪と、駆動輪を有する駆動輪組立体と、を備えるロボット掃除機の制御方法において、駆動輪組立体に設けられた被感知体を感知して基準位置に対する駆動輪の変位を検出し、変位があらかじめ設定された基準範囲内に属するか否か判断し、変位が基準範囲から外れていると判断されると、本体の走行経路を変更する。
【選択図】図2

Description

以下の説明は、掃除空間上に存在する各種の障害物を回避しつつ掃除動作を行うことができるロボット掃除機及びその制御方法に関する。
一般に、ロボット掃除機は、使用者の操作なしにも、掃除しようとする領域を自律で走行しながら床面からホコリなどの異物または粒子を吸い込むことによって、掃除しようとする床面の領域を自動で掃除する装置である。このようなロボット掃除機は、各種のセンサーなどを用いて掃除領域中の家具、事務用品、または壁のような障害物を検出し、検出された情報を用いて障害物との衝突を避けるように走行しながら掃除領域を掃除する。
ロボット掃除機を用いて、与えられた掃除領域を掃除するということは、ロボット掃除機が、あらかじめ設定された走行パターンに従って走行しながら掃除作業を反復的に行う過程のことを意味する。このようなロボット掃除機が走行しながら掃除する領域には、隆起、傾斜面を有する物体、家具などといった障害物が存在することがある。これらの障害物は、ロボット掃除機が掃除作業を行う過程でロボット掃除機の駆動輪が浮き上がったり(以下、「浮き」という。)、ロボット掃除機の本体が狭い空間に挟まり込んだり(以下、「挟まり」という。)して、走行不能の状態になる原因となり、ロボット掃除機が適宜掃除動作を行うことを妨げてきた。
一般に、ロボット掃除機は、このような「浮き」または「挟まり」の状態を感知するセンサーを備えていないか、または、既に「浮き」または「挟まり」が発生してロボット掃除機が走行できない状態で、このような走行不能状態のみを感知してロボット掃除機の駆動を止めるという極めて制限的な機能を担うセンサーしか備えておらず、「浮き」または「挟まり」の状態が発生する前に障害物を回避して走行したり、效果的に克服して走行したりできることが不可能な問題点があった。
本開示の一側面は、掃除空間に存在する障害物により走行が中断することなく掃除作業を行えるように改善された構造を有するロボット掃除機及びその制御方法を提供する。
本開示の思想に係るロボット掃除機の制御方法は、本体と、前記本体を駆動する駆動輪と、前記駆動輪を有する駆動輪組立体と、を備えるロボット掃除機の制御方法において、前記駆動輪組立体に設けられた被感知体を感知し、基準位置に対する前記駆動輪の変位を検出し、前記変位があらかじめ設定された基準範囲内に属するか否か判断し、前記変位が前記基準範囲から外れていると判断された場合に、前記本体の走行経路を変更することを特徴とする。
前記駆動輪組立体は、前記被感知体を感知する感知体を有し、前記感知体は、前記感知体と前記被感知体間の離間距離を感知することができる。
前記駆動輪組立体は、前記駆動輪を回転させる駆動モーターを有し、前記感知体は、前記駆動モーターの回転軸を中心に前記被感知体が回動した角度を感知することができる。
前記被感知体は、前記駆動輪でよい。
前記変位が前記基準範囲から外れていると判断された場合に、前記変位が前記基準範囲内になるように前記本体の走行経路を変更することができる。
前記変位が前記基準範囲の上限閾値を越えた場合に、前記駆動輪が浮き上がったと判断し、前記変位が前記基準範囲の下限閾値に達しなかった場合に、前記本体が挟まりこんだと判断して、前記本体の走行経路を変更することができる。
前記感知された離間距離は、標準化したパラメータに変換される。該標準化したパラメータは電圧でもよく、よって、前記あらかじめ設定された基準範囲は、電圧の範囲になりうる。
また、本開示の思想に係るロボット掃除機は、本体と、前記本体を駆動する駆動輪と、前記駆動輪を有する駆動輪組立体と、を備えるロボット掃除機において、前記駆動輪組立体に設けられた被感知体を感知して、基準位置に対する前記駆動輪の変位を検出する感知体と、前記変位があらかじめ設定された基準範囲内に属するか否か判断し、前記変位が前記基準範囲から外れていると判断された場合に、前記本体の走行経路を変更する制御部と、を備えることを特徴とする。
前記制御部は、前記変位が前記基準範囲から外れていると判断された場合に、前記変位が前記基準範囲内になるように前記本体の走行経路を変更することができる。
前記制御部は、前記変位が前記基準範囲の上限閾値を越えた場合に、前記駆動輪が浮き上がったと判断し、前記変位が前記基準範囲の下限閾値に達しなかった場合に、前記本体が挟まりこんだと判断することができる。
前記感知体は、前記感知体と前記被感知体間の離間距離を感知することができる。
前記駆動輪組立体は、ハウジングと、前記ハウジングの一側に結合する駆動モーターと、前記駆動モーターと前記駆動輪との間に配置され、前記駆動モーターの駆動力を前記駆動輪に伝達するギア組立体と、を備え、前記被感知体は、前記ギア組立体の一側から突出したものでよい。
前記ギア組立体は、前記駆動モーターの回転軸を中心に回動可能に結合するものでよい。
前記ハウジングの一側には、前記被感知体を収容して案内するガイドスロットが設けられ、前記感知体は、前記ガイドスロットに固定され、前記感知体と前記被感知体間の離間距離を感知することができる。
前記駆動輪組立体は、ハウジングと、前記ハウジングの一側に結合する駆動モーターと、を有し、前記感知体は、前記被感知体が前記駆動モーターの回転軸を中心に回動した角度を感知することができる。
前記被感知体は、前記駆動輪でよい。
また本開示の思想に係るロボット掃除機は、本体と、前記本体を駆動する駆動輪、前記駆動輪を回転させるための回転力を生成する駆動モーター、及び前記駆動輪と連動する被感知体を有する駆動輪組立体と、前記被感知体との距離を感知し、基準位置に対する前記駆動輪の変位を検出する感知体と、を備えることを特徴とする。
前記駆動輪組立体は、その内部に各種部品を収容して支持するハウジングと、前記ハウジングの内部で前記駆動モーター及び前記駆動輪と結合して前記駆動モーターの回転力を前記駆動輪に伝達するギア組立体と、をさらに有することができる。
前記ギア組立体は、前記駆動モーターの回転軸を中心に回動可能に結合するものでよい。
前記被感知体は、前記ギア組立体の一側から突出したものでよい。
前記ハウジングは、前記被感知体を収容して案内するガイド部を有し、前記感知体は、前記ガイド部に固定され、前記被感知体との距離を感知することができる。
また本開示の思想に係るロボット掃除機は、本体と、前記本体を駆動する駆動輪と、前記駆動輪を回転させるための回転力を生成する駆動モーターと、前記駆動モーター及び前記駆動輪と結合して前記駆動モーターの回転力を前記駆動輪に伝達し、前記駆動モーターの回転軸を中心に回動可能に結合するギア組立体と、前記駆動輪との距離を感知し、基準位置に対する前記駆動輪の変位を検出する感知体と、を備えることを特徴とする。
一実施形態によれば、ロボット掃除機が掃除空間に存在する障害物により走行が中断することなく安定して掃除作業を行うことが可能になる。
一実施形態に係るロボット掃除機の構成を示す図である。 図1から一実施形態に係る駆動輪組立体を抜粋して示す斜視図である。 図2に示す駆動輪組立体の分解斜視図である。 図2に示す駆動輪組立体から感知体と被感知体を抜粋して示す図である。 駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。 感知部及び駆動モーターの制御ブロック図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 一実施形態に係る駆動輪組立体において感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 一実施形態に係る駆動輪組立体において感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と駆動輪間の離間距離の変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と駆動輪間の離間距離の変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と駆動輪間の離間距離の変化を示す図である。 一実施形態に係る駆動輪組立体において感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による駆動輪の回動角度変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による駆動輪の回動角度変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による駆動輪の回動角度変化を示す図である。 他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す斜視図である。 図15に示す駆動輪組立体の分解斜視図である。 図15に示す駆動輪組立体から感知体と被感知体を抜粋して示す図である。 駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示す図である。 感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。 一実施形態に係るロボット掃除機が乗り越え障害物を回避して走行する動作を示す図である。 一実施形態に係るロボット掃除機が乗り越え障害物を回避して走行する動作を示す図である。 一実施形態に係るロボット掃除機が乗り越え障害物を回避して走行する動作を示す図である。 一実施形態に係るロボット掃除機が乗り越え障害物を回避して走行する動作を示す図である。 図20A乃至図20Dに示すロボット掃除機が乗り越え障害物を回避して走行する過程でロボット掃除機の走行距離と駆動輪の変位との関係を示す図である。 一実施形態に係るロボット掃除機が挟まり障害物を回避して走行する動作を示す図である。 一実施形態に係るロボット掃除機が挟まり障害物を回避して走行する動作を示す図である。 一実施形態に係るロボット掃除機が挟まり障害物を回避して走行する動作を示す図である。 一実施形態に係るロボット掃除機が挟まり障害物を回避して走行する動作を示す図である。 図22A乃至図22Dに示すロボット掃除機が挟まり障害物を回避して走行する過程でロボット掃除機の走行距離と駆動輪の変位との関係を示す図である。 一実施形態に係るロボット掃除機の浮きまたは挟まりを防止するための制御方法を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には同一の参照符号を付する。
図1は、一実施形態に係るロボット掃除機の構成を示す図である。
図1に示すように、一実施形態に係るロボット掃除機1は、本体10と、本体10の上部を覆うカバー20と、掃除空間に存在するホコリを掃いたり飛散させるブラシー部30と、本体10を駆動させるための駆動電源を供給する電源部40と、本体10を駆動させる駆動輪組立体100a,100bを備えてなる。
本体10は、ロボット掃除機1の外観を形成する一方で、その内部に設置される各種の部品を支持する。
カバー20は、本体10の走行方向に垂直な上方のイメージを撮像するための上方カメラ部(図示せず)で生成する光を透過させる透過ウィンドウ25を有する。
ブラシー部30は、本体10の下部に形成された吸込口(図示せず)に装着されるメインブラシー35と、メインブラシー35を回転させるメインブラシーモーター(図示せず)と、メインブラシー35により集塵されたホコリなどの異物を集める集塵筒38とを備える。
メインブラシー35は、本体10の下側の床面のホコリを掃いたり飛散させることによってホコリの吸入効率を向上させる。このようなメインブラシー35は、ドラム状に形成され、ローラ及びブラシーから構成される。図示してはいないが、ブラシー部30は、掃除効率を向上させるために、メインブラシー35の両側に配置されて、メインブラシー35の届かない所からホコリを掃くことができるサイドブラシー(図示せず)をさらに備えることができる。
電源部40は、駆動輪120(図2)を回転させる駆動モーター130(図2)、メインブラシー35を回転させるメインブラシーモーター(図示せず)及びその他本体10を駆動させるための各駆動部と電気的に接続して駆動電源を供給するバッテリー42を備える。
バッテリー42は、再充電が可能な2次バッテリーとし、本体10が掃除過程を完了してドッキングステーション(図示せず)に結合した場合に、ドッキングステーション(図示せず)から供給される電力で充電される。
駆動輪組立体100a,100bは、本体10の中央部両側にそれぞれ配置され、本体10が掃除をしながら前進、後進及び回転などの移動を行えるようにする。以下では、本体10が前進する方向を基準に右側に位置する駆動輪組立体100aを例にして説明し、以下に説明される内容は、特別な言及がない限り、本体10が前進する方向を基準に左側に位置する駆動輪組立体100bにも同一に適用される。
図2は、図1から一実施形態に係る駆動輪組立体を抜粋して示す斜視図である。図3は、図2に示す駆動輪組立体の分解斜視図である。図4は、図2に示す駆動輪組立体から感知体と被感知体を抜粋して示す図である。
図2乃至図4に示すように、駆動輪組立体100aは、ハウジング110と、本体10を駆動する駆動輪120と、ハウジング110の一側に結合して駆動輪120を回転させる駆動モーター130と、駆動輪120と駆動モーター130との間に配置されて、駆動モーター130の駆動力を駆動輪120に伝達するギア組立体140と、駆動輪120の変位を検出する感知部150とを備える。
ハウジング110は、駆動輪120及びギア組立体140を収容する収容部112と、駆動モーター130が結合する第1の結合孔114と、ギア組立体140と結合する第1の結合突起116と、弾性部材170の一端と結合する第1の支持突起118とを備える。
収容部112は、ハウジング110に結合したギア組立体140、及びギア組立体140に結合した駆動輪120が掃除領域中の床面の種類及び状態に応じて上、下方向へと移動できるように、開放された下部を有する。
第1の結合孔114は、ハウジング110の一側面110bに形成され、駆動モーター130の回転軸132をハウジング110の内部でギア組立体140と結合させることができる。
第1の結合突起116は、駆動モーター130が結合するハウジング110の一側面110bと対向する他の側面110aの内面からハウジング110の内側に所定長さ突出する。第1の結合突起116の中心には、ギア組立体140が第1の結合突起116を中心に回動できるように、ギア組立体140の第2の結合突起146を回動可能に収容する収容孔116aが設けられる。また、第1の結合突起116は、第1の結合孔114、及び第1の結合孔114を貫通する駆動モーター130の回転軸132と同軸上に配置することができる。
第1の支持突起118は、駆動モーター130が結合するハウジング110の一側面110bの内面からハウジング110の内側に所定長さ突出し、ギア組立体140を弾性支持する弾性部材170の一端と結合する。
駆動輪120は、本体10の走行が可能なように掃除空間の床面と直接接する輪部122と、輪部122を駆動して回転させるように輪部122に固定された状態でギア組立体140に結合する駆動軸124と、を備える。
駆動モーター130は、第1の結合孔114が形成されたハウジング110の一側面110bの外側に結合し、駆動モーター130の回転軸132は、第1の結合孔114を貫通してハウジング110の内部でギア組立体140に結合する。駆動モーター130の駆動力は、回転軸132及び回転軸132に連結される動力伝達ギア144を通じて駆動軸124に伝達されて駆動輪120を回転させる。
ギア組立体140は、ギアケース142と、ギアケース142の内部で互いに噛み合って回転可能に配置される動力伝達ギア144と、ギア組立体140をハウジング110と結合させる第2の結合突起146と、弾性部材170の一端と結合する第2の支持突起148とを備える。
ギアケース142は、その内部における動力伝達ギア144を回転可能に支持する。
動力伝達ギア144は、互いに噛み合った状態でギアケース142に回転可能に支持され、駆動モーター130の回転軸132及び駆動輪120の駆動軸124を連結して駆動モーター130の駆動力を駆動軸124に伝達する。回転軸132は、ギアケース142の一側面142bに形成された第2の結合孔141を貫通して動力伝達ギア144の一つと連結され、駆動軸124は、ギアケース142の他の側面142aに形成された第3結合孔147を貫通して、回転軸132と結合していない残り動力伝達ギア144の一つと連結されることが可能である。
第2の結合突起146は、ギアケース142の他の側面142aから第1の結合突起116に向かう方向に所定長さ突出し、第1の結合突起116に形成された収容孔116aに回転可能に結合する。
第2の支持突起148は、ギアケース142の上部から第1の支持突起118に向かう方向に突出し、ギア組立体140を弾性支持する弾性部材170の他端に結合する。
ギア組立体140は、第2の結合突起146を介してハウジング110に回動可能に結合し、第2の支持突起148及び弾性部材170を介してハウジング110に弾性支持される。
駆動輪120の変位を検出する感知部150は、ギア組立体140に設けられる被感知体152と、被感知体152を収容するガイドスロット154と、ガイドスロット154に取り付けられて、被感知体152を感知する感知体156とを備える。
被感知体152は、ギアケース142の一側面142bからハウジング110の一側面110bに向かって突出し、ガイドスロット154に移動可能に収容される。
ガイドスロット154は、ハウジング110の一側面110bに設けられて被感知体152を収容し、かつ被感知体152の移動を案内する移動経路を形成する。
感知体156は、ガイドスロット154の下部に取り付けられ、光を生成して被感知体152に照射する発光部156aと、被感知体152から反射された光を受ける受光部156bとを備える。
感知体156は、ガイドスロット154に沿って移動する被感知体152との離間距離によって受信される光のパターンの変化から、被感知体152との離間距離を感知し、感知された被感知体152との離間距離を、電圧のような標準化したパラメータに変換することで、駆動輪120の変位を検出することができる。
図5A乃至図5Cは、駆動輪の変位による感知体156と被感知体152間の離間距離の変化を示す図である。図6は、感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。図7は、感知部150及び駆動モーター130の制御ブロック図である。
まず、図5Aの例に示すように、ロボット掃除機1の本体10が木の床のような堅い床面(Hard Floor;以下、「H/F」という。)を走行しながら掃除を行う際に駆動輪120の回転中心が置かれる位置を基準位置Kと定義する。この時の感知体156と被感知体152との離間距離dを基準離間距離dnと定義する。また、駆動輪120の回転中心が基準位置Kよりも下に位置すると、駆動輪120は正(+)の変位を有し、駆動輪120の回転中心が基準位置Kよりも上に位置すると、駆動輪120は負(−)の変位を有すると定義する。
図5Aに示すように、本体10が特別な障害物のないH/F領域を走行する時に、感知体156と被感知体152との離間距離dは基準離間距離dnになり、よって、基準離間距離dnによる駆動輪120の変位は「0」になる。
図5Bに示すように、本体10が傾斜面または乗り越え障害物B1などに会ってそれを乗り越えると(図20A乃至図20D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132または回転軸132と同一の回転軸上に配置される第2の結合突起146を中心に時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く被感知体152も時計回り方向に回動する。すなわち、感知体156と被感知体152との離間距離dは、基準位置Kに該当する基準離間距離dnよりも小さくなる。
図5Cに示すように、本体10がテーブルのような挟まり障害物B2などに会って挟まりこむと(図22A乃至図22D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132または回転軸132と同軸上に配置される第2の結合突起146を中心に反時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く被感知体152も反時計回り方向に回動する。すなわち、感知体156と被感知体152との離間距離dは、基準位置Kに該当する基準離間距離dnよりも大きくなる。
図6は、感知体156により感知された被感知体152との離間距離dを、電圧などのような標準化したパラメータに変換することで、駆動輪120の変位を検出する基準を示すグラフであり、横軸は、感知体156と被感知体152との離間距離dを表し、縦軸は、感知体156と被感知体152との離間距離dに対応する電圧を表す。
図6に示すように、感知体156と被感知体152との離間距離dが基準離間距離dnと同じ場合は、感知体156は、これを基準離間距離dnに対応する基準電圧Vnに変換し、駆動輪120の変位を「0」と検出する。
感知体156と被感知体152との離間距離dが基準離間距離dnよりも小さくなった場合(図5B)に、感知体156は、これを基準電圧Vnよりも高い電圧に変換し、駆動輪120の変位が正(+)の値を有すると検出する。
感知体156と被感知体152との離間距離dが基準離間距離dnよりも大きくなった場合に、感知体156は、これを基準離間距離dnに対応する基準電圧Vnよりも低い電圧に変換し、駆動輪120の変位が負(−)の値を有すると検出する。
すなわち、感知体の使用範囲R内において、感知体156と被感知体152との離間距離dは、電圧と反比例関係を有し、電圧は、駆動輪120の変位と比例関係を有することができる。
このように感知体156により検出された駆動輪120の変位は、図7に示すように、制御部50に伝送され、制御部50は、該駆動輪120の変位を、あらかじめ設定された基準範囲と比較する。
制御部50は、伝送された駆動輪120の変位があらかじめ設定された基準範囲内にあると判断した場合は、本体10の走行経路を維持するように駆動モーター130を制御し、伝送された駆動輪120の変位があらかじめ設定された基準範囲から外れたと判断した場合は、本体10の走行経路を変更するように駆動モーター130を制御する。
例えば、本体10が傾斜面または乗り越え障害物B1などに会って乗り越え走行する中で駆動輪120が過度に浮き上がり、感知体156により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の上限閾値V100を越える場合、または、本体10が挟まり障害物B2などに会って走行中に本体10が挟まり障害物B2に挟まり、感知体156により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の下限閾値V110に至らない場合があり、よって、この場合に、制御部50は、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
基準範囲の上限閾値V100及び下限閾値V110は、実際に駆動輪120が浮き上がって本体10がそれ以上走行できない状態(以下、「浮き」という。)、または、本体10が挟まりこんで本体10がそれ以上走行できない状態(以下、「挟まり」という。)において感知体156により検出される電圧を考慮してあらかじめ設定することができる。すなわち、上限閾値V100は、本体10の浮き状態において感知体156により検出される電圧Vhよりもやや低い値に設定し、下限閾値V110は、本体10の挟まり状態において感知体156により検出される電圧Vlよりもやや高い値に設定することができる。
一方、駆動輪120の変位を検出する感知部及び感知方法は、上述した一実施形態に係る駆動輪組立体100a,100bの感知部150及び感知方法とは異なる様々な形態にすることもできる。
以下では、感知部の様々な変形実施形態250,350,450,550,650について説明する。便宜上、前述の一実施形態に係る駆動輪組立体100a,100bと重複する構成についての説明は省略し、感知部の様々な変形実施形態250,350,450,550,650は、それぞれ、または一実施形態に係る駆動輪組立体100a,100bの感知部150と独立したものである。
図8A乃至図8Cは、他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図で、駆動輪の変位による感知体と被感知体間の離間距離の変化を示している。図9は、この実施形態に係る駆動輪組立体において、感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。
図8A乃至図8Cに示すように、本実施形態に係る駆動輪組立体200に設けられて駆動輪120の変位を検出する感知部250は、ギア組立体140に設けられる被感知体252と、被感知体252を収容するガイドスロット254と、ガイドスロット254に取り付けられて被感知体252を感知する感知体256とを備える。 図8A乃至図8Cは、ガイドスロット254上の感知体256を示す。
被感知体252は、感知体256の下部においてガイドスロット254に移動可能に収容される。
ガイドスロット254は、ハウジング210の一側面に設けられて被感知体252を収容し、かつ被感知体252の移動を案内する移動経路を形成する。
感知体256は、ガイドスロット254の上部に取り付けられ、ガイドスロット254に沿って移動する被感知体252との離間距離によって受信される光のパターンの変化を用いて被感知体252との離間距離を感知し、感知された被感知体252との離間距離を、電圧などのような標準化したパラメータに変換することで、駆動輪120の変位を検出する。
図8Aに示すように、本体10が特別な障害物のないH/F領域を走行する時に、感知体256と被感知体252との離間距離d2は基準離間距離d2nになり、基準離間距離d2nによる駆動輪120の変位は「0」になる。
図8Bに示すように、本体10が傾斜面または乗り越え障害物B1などに会って乗り越えるようになると(図20A乃至図20D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132を中心に時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く被感知体252も時計回り方向に回動する。すなわち、浮き状態において感知体256と被感知体252との離間距離d2は基準離間距離d2nよりも大きくなる。
図8Cに示すように、本体10がテーブルのような挟まり障害物B2などに会って挟まりこむと(図22A乃至図22D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132を中心に反時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く被感知体252も反時計回り方向に回動する。すなわち、挟まり状態において感知体256と被感知体252との離間距離d2は基準離間距離d2nよりも小さくなる。
図9は、感知体256により感知された被感知体252との離間距離d2を、電圧などのような標準化したパラメータに変換して駆動輪120の変位を検出する基準を示すグラフであり、横軸は、感知体256と被感知体252との離間距離d2を表し、縦軸は、感知体256と被感知体252との離間距離d2に対応する電圧を表す。
図9に示すように、感知体256と被感知体252との離間距離d2が、基準離間距離d2nと同じ場合は、感知体256は、これを基準離間距離d2nに対応する基準電圧V2nに変換し、駆動輪120の変位を「0」と検出する。
感知体256と被感知体252との離間距離d2が基準離間距離d2nよりも大きくなった場合は、感知体256は、これを基準離間距離d2nに対応する基準電圧V2nよりも低い電圧に変換し、駆動輪120の変位が正(+)の値を有すると検出する。もし、感知体256により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の下限閾値V210に達しないと、制御部50は、本体10が浮き状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
感知体256と被感知体252との離間距離d2が基準離間距離d2nよりも小さくなった場合は、感知体256は、これを基準離間距離d2nに対応する基準電圧V2nよりも高い電圧に変換し、駆動輪120の変位が負(−)の値を有すると検出する。もし、感知体256により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の上限閾値V200を越えた場合は、制御部50は、本体10が挟まり状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
すなわち、図9に示すように、感知体の使用範囲R2内において、感知体256と被感知体252との離間距離dは電圧と反比例関係を有し、電圧は駆動輪120の変位と反比例関係を有することができる。
図10A乃至図10Cは、他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体356と被感知体352間の離間距離の変化を示している。図11は、この実施形態に係る駆動輪組立体において、感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。
図10A乃至図10Cに示すように、この実施形態に係る駆動輪組立体300に設けられて駆動輪120の変位を検出する感知部350は、ギア組立体140に設けられる被感知体352と、被感知体352を収容するガイドスロット354と、ガイドスロット354に取り付けられて被感知体352を感知する感知体356とを備える。
被感知体352は、ギア組立体140の上部から略上方に延在するバー(Bar)状に設けられ、ガイドスロット354に移動可能に収容される。
ガイドスロット354は、ハウジング310の一側面に設けられて被感知体352を収容し、かつ被感知体352の移動を案内する移動経路を形成する。
感知体356は、ガイドスロット354に取り付けられ、ガイドスロット354に沿って移動する被感知体352との離間距離によって受信される光のパターンの変化から被感知体352との離間距離を感知し、感知された被感知体352との離間距離を、電圧などのような標準化したパラメータに変換することで、駆動輪120の変位を検出する。
図10Aに示すように、本体10が特別な障害物のないH/F領域を走行する時に、感知体356と被感知体352との離間距離d3は基準離間距離d3nになり、基準離間距離d3nによる駆動輪120の変位は「0」になる。
図10Bに示すように、本体10が傾斜面または乗り越え障害物B1などに会って乗り越えるようになると(図20A乃至図20D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132を中心に時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く被感知体352も時計回り方向に回動する。すなわち、浮き状態において、感知体356と被感知体352との離間距離d3は、基準離間距離d3nよりも小さくなる。
図10Cに示すように、本体10がテーブルのような挟まり障害物B2などに会って挟まりこむと(図22A乃至図22D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132を中心に反時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く被感知体352も反時計回り方向に回動する。すなわち、挟まり状態において、感知体356と被感知体352との離間距離d3は、基準離間距離d3nよりも大きくなる。
図11は、感知体356により感知された被感知体352との離間距離を、電圧などのような標準化したパラメータに変換して、駆動輪120の変位を検出する基準を示すグラフであり、横軸は、感知体356と被感知体352との離間距離d3を表し、縦軸は、感知体356と被感知体352との離間距離d3に対応する電圧を表す。
図11に示すように、感知体356と被感知体352との離間距離d3が基準離間距離d3nと同じ場合は、感知体356は、これを基準離間距離d3nに対応する基準電圧V3nに変換し、駆動輪120の変位を「0」と検出する。
感知体356と被感知体352との離間距離d3が基準離間距離d3nよりも小さくなった場合は、感知体356は、これを基準離間距離d3nに対応する基準電圧V3nよりも高い電圧に変換し、駆動輪120の変位が正(+)の値を有すると検出する。もし、感知体356により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の上限閾値V300を越えた場合は、制御部50は、本体10が浮き状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
感知体356と被感知体352との離間距離d3が基準離間距離d3nよりも大きくなった場合は、感知体356は、これを基準離間距離d3nに対応する基準電圧V3nよりも低い電圧に変換し、駆動輪120の変位が負(−)の値を有すると検出する。もし、感知体356により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の下限閾値V310に達しないと、制御部50は、本体10が挟まり状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
すなわち、図11に示すように、感知体の使用範囲R3内において、感知体356と被感知体352との離間距離dは電圧と反比例関係を有し、電圧は、駆動輪120の変位と比例関係を有することができる。
図12A乃至図12Cは、他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による感知体と駆動輪間の離間距離の変化を示しており、図13は、この実施形態に係る駆動輪組立体において、感知体と被感知体間の離間距離と感知体に発生する電圧との関係を示すグラフである。
図12A乃至図12Cに示すように、この実施形態に係る駆動輪組立体400に設けられて駆動輪120の変位を検出する感知部450は、駆動輪120の動きを感知する感知体456とすることができる。
感知体456は、駆動輪120の上部に位置しているハウジング410の内側または外側に取り付けられ、ギア組立体140と一緒に移動する駆動輪120との離間距離によって受信される光のパターンの変化から駆動輪120との離間距離を感知し、感知された駆動輪120との離間距離を、電圧などのような標準化したパラメータに変換することで、駆動輪120の変位を検出する。
図12Aに示すように、本体10が特別な障害物のないH/F領域を走行する時に、感知体456と駆動輪120との離間距離d4は基準離間距離d4nになり、基準離間距離d4nによる駆動輪120の変位は「0」になる。
図12Bに示すように、本体10が傾斜面または乗り越え障害物B1などに会って乗り越えるようになると(図20A乃至図20D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132を中心に時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く駆動輪120も時計回り方向に回動する。すなわち、浮き状態において、感知体456と駆動輪120との離間距離d4は基準離間距離d4nよりも大きくなる。
図12Cに示すように、本体10がテーブルのような挟まり障害物B2などに会って挟まりこむと(図22A乃至図22D参照)、本体10の挟まりにより、ギア組立体140は駆動モーター130の回転軸132を中心に反時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く駆動輪120も反時計回り方向に回動する。その結果、挟まり状態において、感知体456と駆動輪120との離間距離d4は基準離間距離d4nよりも小さくなる。
図13は、感知体456により感知された被感知体452との離間距離d4を電圧などのような標準化したパラメータに変換して駆動輪120の変位を検出する基準を示すグラフとであり、横軸は、感知体456と駆動輪120との離間距離d4を表し、縦軸は、感知体456と駆動輪120との離間距離d4に対応する電圧を表す。
図13に示すように、感知体456と駆動輪120との離間距離d4が基準離間距離d4nと同じ場合は、感知体456は、これを基準離間距離d4nに対応する基準電圧V4nに変換し、駆動輪120の変位を「0」と検出する。
感知体456と駆動輪120との離間距離d4が基準離間距離d4nよりも大きくなった場合は、感知体456は、これを基準離間距離d4nに対応する基準電圧V4nよりも低い電圧に変換し、駆動輪120の変位が正(+)の値を有すると検出する。もし、感知体456により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の下限閾値V410に達しないと、制御部50は、本体10が浮き状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
感知体456と駆動輪120との離間距離d4が基準離間距離d4nよりも小さくなった場合は、感知体456は、これを基準離間距離d4nに対応する基準電圧V4nよりも高い電圧に変換し、駆動輪120の変位が負(−)の値を有すると検出する。もし、感知体456により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の上限閾値V400を越えた場合に、制御部50は、本体10が挟まり状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
すなわち、図13に示すように、感知体の使用範囲R4内において、感知体456と駆動輪120との離間距離d4は電圧と反比例関係を有し、電圧は、駆動輪120の変位と反比例関係を有することができる。
図14A乃至図14Cは、他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す図であり、駆動輪の変位による駆動輪の回動角度の変化を示す図である。
図14A乃至図14Cに示すように、この実施形態に係る駆動輪組立体500に設けられて駆動輪120の変位を検出する感知部550は、ギア組立体140または駆動輪120の回動を直接感知する感知体556とする。
感知体556は、ギア組立体140の回転中心に取り付けられ、ギア組立体140またはギア組立体140と一緒に回動する駆動輪120の回動角度を感知する。
図14Aに示すように、本体10が特別な障害物のないH/F領域を走行する時に、感知体556により感知されるギア組立体140または駆動輪120の回動角度は、「0」になり、よって、駆動輪120の変位も「0」になる。
図14Bに示すように、本体10が傾斜面または乗り越え障害物B1などに会って乗り越えるようになると(図20A乃至図20D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132を中心に時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く駆動輪120も時計回り方向に回動し、このような状態で、感知体556は、駆動輪120の変位が正(+)の値を有すると検出する。
もし、感知体556により検出された駆動輪120の変位が、あらかじめ設定された基準範囲の上限値を超えると、制御部50は、本体10が浮き状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
図14Cに示すように、本体10がテーブルのような挟まり障害物B2などに会って挟まりこむと(図22A乃至図22D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132を中心に反時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く駆動輪120も反時計回り方向に回動し、このような状態で、感知体556は、駆動輪120の変位が負(−)の値を有すると検出する。
もし、感知体556により検出された駆動輪120の変位が、あらかじめ設定された基準範囲の下限値に達しないと、制御部50は、本体10が挟まり状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
図15は、他の実施形態に係る駆動輪組立体を示す斜視図であり、図16は、図15に示す駆動輪組立体の分解斜視図であり、図17は、図15に示す駆動輪組立体から感知体と被感知体を抜粋して示す図である。
図15乃至図17に示すように、この実施形態に係る駆動輪組立体600に配置されて駆動輪120の変位を検出する感知部650は、ギア組立体140に設けられる被感知体652と、被感知体652を感知する感知体656と、感知体656をハウジング610に固定させるブラケット654とを備える。
被感知体652は、ギアケース142の一側142bからハウジング610の一側面610bに向って突出形成された突出リブ652aと、突出リブ652aの先端に結合する磁石652bとを備える。
ハウジング610の一側には、駆動モーター130を収容する駆動モーター収容部611が設けられ、駆動モーター収容部611には、感知体656を支持、固定するブラケット654が結合する。
感知体656は、ブラケット654の一側に固定され、駆動モーター収容部611の内部において、ギア組立体140と一緒に移動する磁石652bとの磁気的な相互作用により被感知体652との離間距離を感知し、感知された被感知体652との離間距離を、電圧などのような標準化したパラメータに変換し、駆動輪120の正または負の変位を検出する。
図18A乃至図18Cは、図16に示す実施形態を用いて、駆動輪の変位による感知体656と被感知体652間の離間距離の変化を示す図である。図19は、感知体656と被感知体652間の離間距離と感知体656に発生する電圧との関係を示すグラフである。
図18Aに示すように、本体10が特別な障害物のないH/F領域を走行する時に、感知体656と被感知体652との離間距離d6は、基準離間距離d6nになり、よって、基準離間距離d6nによる駆動輪120の変位は、「0」になる。
図18Bに示すように、本体10が傾斜面または乗り越え障害物B1などに会って乗り越えるようになると(図20A乃至図20D参照)、乗り越えにより、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132または回転軸132と同軸上に配置される第2の結合突起146を中心に時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く被感知体652も時計回り方向に回動する。すなわち、乗り越え中の浮き状態において、感知体656と被感知体652との離間距離d6は、ギア組立体140の時計回り方向の回転により、基準離間距離d6nよりも小さくなる。
図18Cに示すように、本体10がテーブルのような挟まり障害物B2などに会って挟まりこむと(図22A乃至図22D参照)、ギア組立体140は、駆動モーター130の回転軸132または回転軸132と同軸上に配置される第2の結合突起146を中心に反時計回り方向に回動し、ギア組立体140と一緒に動く被感知体652も反時計回り方向に回動する。すなわち、挟まり状態において、感知体656と被感知体652との離間距離d6は、ギア組立体の反時計回り方向の回転により、基準離間距離d6nよりも大きくなる。
図19は、感知体656により感知された被感知体652との離間距離d6を、電圧などのような標準化したパラメータに変換し、駆動輪120の変位を検出する基準を示すグラフであり、横軸は、感知体656と被感知体652との離間距離d6を表し、縦軸は、感知体656と被感知体652との離間距離d6に対応する電圧を表す。
図19に示すように、感知体656と被感知体652との離間距離d6が基準離間距離d6nと同じ場合は(図18Aを参照して)、感知体656は、これを基準離間距離d6nに対応する基準電圧V6nに変換し、駆動輪120の変位を「0」と検出する。その結果、基準電圧V6nは、図19の「正常」表示に対応する。
感知体656と被感知体652との離間距離d6が基準離間距離d6nよりも小さくなった場合(図18B)は、感知体656は、これを基準電圧V6nよりも高い電圧に変換し、駆動輪120の変位が正(+)の値を有すると検出する。もし、感知体356により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の上限閾値V600を越えると(例えば、電圧Vh)、制御部50は、本体10が浮き状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
感知体656と被感知体652との離間距離d6が基準離間距離d6nよりも大きくなった場合は、感知体656は、これを基準離間距離d6nに対応する基準電圧V6nよりも低い電圧に変換し、駆動輪120の変位が負(−)の値を有すると検出する。もし、感知体656により検出された駆動輪120の変位に対応する電圧が、あらかじめ設定された基準範囲の下限閾値V610に達しないと( 例えば、電圧Vl)、制御部50は、本体10が挟まり状態にあると判断し、駆動モーター130の回転数または回転方向を制御して本体10の走行経路を変更させる。
すなわち、図19に示すように、感知体の使用範囲R内において、感知体656と被感知体652との離間距離d6は電圧と反比例関係を有し、電圧は、駆動輪120の変位と比例関係を有することができる。
以下では、ロボット掃除機1が走行する際に、乗り越え障害物B1または挟まり障害物B2を回避して走行する過程及びその制御方法について説明する。
図20A乃至図20Dは、一実施形態に係るロボット掃除機が乗り越え障害物B1を回避して走行する動作を示す図である。図21は、図20A乃至図20Dに示すロボット掃除機が乗り越え障害物を回避して走行する際に、ロボット掃除機の走行距離と駆動輪の変位との関係を示す図である。すなわち、図20A乃至図20Dは、乗り越え中における、ギア組立体140の時計回り方向の回転を示している。
図20A乃至図20D、及び図21に示すように、ロボット掃除機1の本体10が掃除作業を行うためにH/Fを走行する中で、感知部150,250,350,450,550,650により検出される駆動輪120の変位は「0」である(図21の(a)区間)。
ロボット掃除機1の本体10が乗り越え障害物B1に会って乗り越えを始めると、図20Bのように感知部150,250,350,450,550,650により検出される駆動輪120の変位は、一時的に負(−)の値を有することとなる(図21の(b)区間)。
ロボット掃除機1の本体10が乗り越えを続けるにつれ、図20Cのように感知部150,250,350,450,550,650により検出される駆動輪120の変位は、負(−)の値から正(+)の値に変わった後、正(+)の値を維持しながらその大きさが持続して増加する(図21の(c)区間)。
制御部50は、感知部150,250,350,450,550,650により検出される駆動輪120の変位の大きさが持続して増加し、設定された基準範囲から外れたと判断すると、ロボット掃除機1の本体10が乗り越え障害物B1を回避して走行できるように走行経路を変更することができる(図21の(d)区間)。例えば、ロボット掃除機1が乗り越え障害物B1から遠ざかり始めている様子を示す。
図22A乃至図22Dは、一実施形態に係るロボット掃除機が挟まり障害物を回避して走行する動作を示す図である。図23は、図22A乃至図22Dに示すロボット掃除機1が挟まり障害物B2を回避して走行する際に、ロボット掃除機1の走行距離と駆動輪の変位との関係を示すグラフである。
図22A乃至図22D、及び図23に示すように、ロボット掃除機1の本体10が掃除作業を行うためにH/Fを走行する中で、感知部150,250,350,450,550,650により検出される駆動輪120の変位は「0」である(図23の(a)区間)。
ロボット掃除機1の本体10が挟まり障害物B2に会って挟まりが始まると、図22Bのように感知部150,250,350,450,550,650により検出される駆動輪120の変位は、一時的に正(+)の値を有することとなる(図23の(b)区間)。
ロボット掃除機1の本体10の挟まりが続くにつれて、図22Cのように感知部150,250,350,450,550,650により検出される駆動輪120の変位は、正(+)の値から負(−)の値に変わった後、負(−)の値を維持しながらその大きさが持続して増加する(図23の(c)区間)。
制御部50は、感知部150,250,350,450,550,650により検出される駆動輪120の変位の大きさが増加し続き、設定された基準範囲から外れたと判断すると、ロボット掃除機1の本体10が挟まり障害物B2を回避して走行できるように走行経路を変更する(図23の(d)区間)。例えば、このロボット掃除機1は障害物B2から遠ざかるように走行する。
図24は、一実施形態に係るロボット掃除機の浮きまたは挟まりを防止するための制御方法を示すフローチャートである。
まず、感知体156,256,356,456,556,656は、被感知体152,252,352,652または駆動輪120との離間距離、または駆動輪120の回動角度を感知し(700)、基準位置Kに対する駆動輪120の変位を検出する(710)。この時、前述の通り、感知体156,256,356,456,556,656は、感知された離間距離を、電圧などのような標準化したパラメータに変換することで、駆動輪120の変位を検出する。この実施形態では、標準化したパラメータとして電圧を用いたが、これに限定されることはない。
その後、感知体156,256,356,456,556,656により検出された駆動輪120の変位は、制御部50に伝送され、制御部50は、該駆動輪120の変位をあらかじめ設定された基準範囲と比較する(720)。
駆動輪120の変位があらかじめ設定された基準範囲内に属すると判断された場合に、制御部50は、ロボット掃除機1の本体10が現在の走行経路に沿って移動し続くように制御する(730)。
もし、駆動輪120の変位があらかじめ設定された基準範囲から外れたと判断された場合に、制御部50は、ロボット掃除機1の本体10が現在の走行経路から替わって新しい走行経路に沿って走行するように制御する(740)。
すなわち、ロボット掃除機1の本体10が、走行経路上に位置している乗り越え障害物B1に会って乗り越え走行する中で、駆動輪120が浮きすぎになることから、感知体156,256,356,456,556,656により検出された駆動輪120の変位が基準範囲から外れたと判断されると、乗り越え障害物B1を回避して走行するように制御し、駆動輪120の変位を基準範囲以内に維持させ、また、ロボット掃除機1の本体10が走行経路上に位置している挟まり障害物B2に会って本体10が挟まりすぎになることから、感知体156,256,356,456,556,656により検出された駆動輪120の変位が基準範囲から外れたと判断されると、挟まり障害物B2を回避して走行するように制御し、駆動輪120の変位を基準範囲以内に維持させる。
以上、いくつかの実施形態が開示及び説明されたが、発明の原理及び精神から逸脱することなく、様々な変形実施が可能であるということは、当該技術の分野における通常の知識を有する者には明らかであり、よって、発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物により定められるべきであろう。
10 本体
20 カバー
25 透過ウィンドウ
30 ブラシー部
35 メインブラシー
38 集塵筒
40 電源部
42 バッテリー
50 制御部
100a、100b 駆動輪組立体
110 ハウジング
112 収容部
114 結合孔
116 第1の結合突起
118 第1の支持突起
120 駆動輪
124 駆動軸
130 駆動モーター
132 回転軸
140 ギア組立体
142 ギアケース
144 動力伝達ギア
146 第2の結合突起
148 第2の支持突起
150 感知部
152 被感知体
154 ガイドスロット
156 感知体
170 弾性部材

Claims (15)

  1. 本体と、該本体を駆動する駆動輪と、該駆動輪を有する駆動輪組立体と、を備えるロボット掃除機の制御方法であって、
    前記駆動輪組立体に設けられた被感知体を感知して、基準位置に対する前記駆動輪の変位を検出し、
    前記変位が、あらかじめ設定された基準範囲内に属するか否か判断し、
    前記変位が前記あらかじめ設定された基準範囲に属していないと判断された場合に、前記本体の走行経路を変更することを特徴とする、ロボット掃除機の制御方法。
  2. 前記駆動輪組立体は、前記被感知体を感知する感知体を有し、
    前記感知体は、前記感知体と前記被感知体間の離間距離を感知することを特徴とする、請求項1に記載のロボット掃除機の制御方法。
  3. 前記駆動輪組立体は、前記駆動輪を回転させる駆動モーターを有し、
    前記感知体は、前記駆動モーターの回転軸を中心に前記被感知体が回動した角度を感知することを特徴とする、請求項2に記載のロボット掃除機の制御方法。
  4. 前記被感知体は、前記駆動輪であることを特徴とする、請求項1に記載のロボット掃除機の制御方法。
  5. 前記変位が前記あらかじめ設定された基準範囲に属していないと判断された場合に、前記変位が前記基準範囲内になるように前記本体の走行経路を変更することを特徴とする、請求項1に記載のロボット掃除機の制御方法。
  6. 前記変位が前記あらかじめ設定された基準範囲の上限閾値を越えた場合に、前記駆動輪が浮き上がったと判断し、
    前記変位が前記あらかじめ設定された基準範囲の下限閾値に達しなかった場合に、前記本体が挟まりこんだと判断して、前記本体の走行経路を変更することを特徴とする、請求項1に記載のロボット掃除機の制御方法。
  7. 本体と、該本体を駆動する駆動輪と、前記駆動輪を有する駆動輪組立体と、を備えるロボット掃除機であって、
    前記駆動輪組立体に設けられた被感知体を感知し、基準位置に対する前記駆動輪の変位を検出する感知体と、
    前記変位があらかじめ設定された基準範囲内に属するか否か判断し、前記変位が前記基準範囲に属していないと判断された場合に、前記本体の走行経路を変更する制御部と、
    を備えることを特徴とする、ロボット掃除機。
  8. 前記制御部は、前記変位が前記あらかじめ設定された基準範囲に属していないと判断された場合に、前記変位が前記基準範囲内になるように前記本体の走行経路を変更することを特徴とする、請求項7に記載のロボット掃除機。
  9. 前記制御部は、
    前記変位が前記あらかじめ設定された基準範囲の上限閾値を越えた場合に、前記駆動輪が浮き上がったと判断し、
    前記変位が前記あらかじめ設定された基準範囲の下限閾値に達しなかった場合に、前記本体が挟まりこんだと判断することを特徴とする、請求項8に記載のロボット掃除機。
  10. 前記感知体は、前記感知体と前記被感知体間の離間距離を感知することを特徴とする、請求項8に記載のロボット掃除機。
  11. 前記駆動輪組立体は、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの一側に結合する駆動モーターと、
    前記駆動モーターと前記駆動輪との間に配置され、前記駆動モーターの駆動力を前記駆動輪に伝達するギア組立体と、を備え、
    前記被感知体は、前記ギア組立体の一側から突出することを特徴とする、請求項10に記載のロボット掃除機。
  12. 前記ギア組立体は、前記駆動モーターの回転軸を中心に回動可能に結合することを特徴とする、請求項11に記載のロボット掃除機。
  13. 前記被感知体の一端には磁石が設けられ、
    前記感知体は、前記磁石との磁気的な相互作用を通じて前記感知体と前記被感知体間の離間距離を感知することを特徴とする、請求項12に記載のロボット掃除機。
  14. 前記ハウジングの一側には、前記被感知体を収容して案内するガイドスロットが設けられ、
    前記感知体は前記ガイドスロットに固定され、前記感知体と前記被感知体間の離間距離を感知することを特徴とする、請求項12に記載のロボット掃除機。
  15. 前記駆動輪組立体は、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの一側に結合する駆動モーターと、を備え、
    前記感知体は、前記被感知体が前記駆動モーターの回転軸を中心に回動した角度を感知することを特徴とする、請求項8に記載のロボット掃除機。
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