JP2019084096A - 自律走行型電気掃除機 - Google Patents

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Shota Yamagami
将太 山上
伊藤 則和
Norikazu Ito
則和 伊藤
遼 山谷
Ryo Yamatani
遼 山谷
俊祐 沖原
Shunsuke Okihara
俊祐 沖原
翔太 橋本
Shota Hashimoto
翔太 橋本
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Abstract

【課題】回転ブラシモータにより駆動する回転ブラシの回転異常を検知することを可能とした、信頼性のある自律走行型掃除機を提供する。【解決手段】回転ブラシモータの回転パルス波形R1と電流波形R2を検出することで、回転ブラシの回転異常検知を行う。回転ブラシの電気コードなどが絡まり、回転ブラシモータに高負荷がかかると、回転異常(回転数低下)をきたすため、回転パルス波形R1は減少し、電流波形R2は急激に上昇する。レスポンスの早い電流波形R2を用いた場合は、早期に異常を検知できる。具体的には電流波形R2に閾値R2aを設け、電流検知時間R2bの間電流値が閾値以上だと判定した場合、回転異常であると判断して回転ブラシモータを停止させ回転ブラシの回転を停止させる。【選択図】図13

Description

本発明は、自律走行型掃除機に関する。
従来、部屋を自律的に移動しながら掃除する自律走行型掃除機が知られている。自律走行型掃除機は、動力源として充電池を搭載し、制御装置で走行モータとモータ駆動の回転ブラシの回転を制御して自律走行を行いながら塵埃を掻き込み、送風機で吸引して掃除を行う。自律走行型掃除機の使用状況として、使用者近傍で清掃をさせる又は外出時に本体予約機能を用いて無人清掃をさせる状況があり、本体に予期せぬ回転異常をきたした場合速やかに動作を停止し使用者に報知する必要がある。
特許文献1においては、掃除機本体に加速度センサと駆動輪を回転駆動させるモータへの印加電圧を検出する手段を設けており、モータへ電圧が印加されているのにも関わらず掃除機本体が移動していない場合、走行回転異常判定手段に従い判定を行う。その結果、回転異常と判定がなされた場合に音及び/又は光により使用者へ報知する方法を提案している。
特開2005-218560号公報
自律走行型掃除機は吸込部の回転ブラシをモータで回転駆動させながら、駆動輪及び送風機を制御し塵埃の吸引を行いながら走行を行う。走行時、回転ブラシにコード類及び過剰な毛が絡みついた際又は異物を巻き込んだ際に、回転ブラシ駆動モータにかかる負荷が増大するため、回転異常が検知されず放置された状態でいると回転ブラシ駆動モータ及び動力伝達機構の破損及び消費電力の増大に繋がる。
上記事情に鑑みてなされた本発明は、本体に設置され、モータにより駆動する回転ブラシと、前記本体の回転ブラシの回転異常を検知する回転異常検知手段と、を備える自律走行型掃除機である。
本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機を左前方から見下ろした斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の上ケースを取り外した状態を左前方から見下ろした斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機を下から見上げた図である。 図1のA−A線で切断した側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の吸込部を下面から見上げた図であり、回転ブラシ、掻取りブラシを取り外した状態の図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の吸込部を左前方から見下ろした斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の回転ブラシの斜視図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の掻取りブラシの斜視図であり、(b)は、本発明の第2実施形態に係る自律走行型掃除機の掻取りブラシの斜視図であり、(c)は、本発明の第3実施形態に係る自律走行型掃除機の掻取りブラシの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の吸口カバー組立体の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の吸込部の側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機本体における集塵ケースの位置関係を示す分解模式図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の制御装置、及び制御装置に接続される機器を示す構成図である。 本発明の第1実施形態に係る自律走行型掃除機の回転ブラシの回転異常検知方法を示す図 本発明の第2実施形態に係る自律走行型掃除機の吸込部の側断面図である。 第一の実施例における掃除時の自律走行型掃除機の走行軌跡。 その場回転の詳細動作を示す図。 その場回転における右車輪の速度変化を示す図。 旋回動作を示す図。 旋回の詳細動作を示す図。
本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。実施形態は以下の内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内において適宜変更可能である。なお、自律走行型掃除機C(図1参照)が進行する向きを前方、鉛直上向きを上方とし、図1等に示す様に前後、上下、左右を定義する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る自律走行型掃除機を左前方から見下ろした斜視図である。自律走行型掃除機Cは、所定の掃除領域(例えば、室内)を自律的に移動しながら掃除する掃除機である。自律走行型掃除機Cは、上壁である上ケース91と、底壁(及び一部の側壁)である下ケース51(図2参照)と、前部に設置されるバンパ92と、を含んで構成される本体50を備える。上ケース91には、後記する集塵ケースK(図11参照)を出し入れするための蓋93が設けられている。
(本体)
図2は、上ケース91を取り外した状態を左前方から見下ろした斜視図である。図3は、自律走行型掃除機を下から見上げた図である。下ケース51は、走行モータ、回転ブラシモータ21、送風機81、制御装置95等を載置する筐体であり、その外形は薄型の円板状を呈している。
下ケース51には、駆動輪61を露出させて、駆動輪61と、走行モータと、減速機構とを含んで構成される駆動機構60を収容する駆動機構収容部54と、サイドブラシ取付部82と、吸込部10を固定する孔部52と、排気口53と、充電池B(図4参照)を収納する電池収容部55(図4参照)とが形成されている。
平面視で円板状を呈する下ケース51の直径上左右両側に駆動機構収容部54が形成されている。又、平面視で円形を呈する下ケース51の中心付近であり、駆動機構収容部54に挟まれた位置に排気口53が複数形成されている。
下ケース51の中心よりも前側には、電池収容部55が形成されている。電池収容部55の左右には、サイドブラシ40を取り付けるサイドブラシ取付部82が形成されている。
下ケース51の中心よりも後側、つまり、排気口53、及び、駆動機構収容部54の後側に吸込部10が固定される孔部52が形成されている。
孔部52に固定される吸込部10は、吸口17(図5参照)が形成されるとともに、掻取りブラシ1、及び、回転ブラシ5を収容する部材である。
図4は、図1のA−A線で切断した側断面図である。
バンパ92は、外部から作用する押圧力に応じて前後方向で移動可能に設置されている。バンパ92は、左右一対のバンパばね(図示省略)によって外向きに付勢されている。バンパばねは、その先端がJ字状に湾曲しており、この湾曲箇所がバンパ92の内壁面に接している。
バンパ92を介して障害物からの抗力がバンパばねに作用すると、バンパばねは平面視で内側に倒れ込むように変形し、バンパ92を外向きに付勢しつつバンパ92の後退を許容する。バンパ92が障害物から離れて前記した抗力がなくなると、バンパばねの付勢力によってバンパ92は元の位置に戻る。ちなみに、バンパ92の後退(つまり、障害物との接触)は、後記するセンサ類96(フォトカプラ)によって検知され(図2参照)、その検知結果が制御装置95(図12参照)に入力される。
(駆動輪)
図3に示す様に、駆動輪61は、駆動輪61自体が回転することで本体50を前進、後退、旋回させるための車輪である。駆動輪61は、直径上左右両側に配置されている。
(支持機構)
図3に示す駆動機構収容部に収容される支持機構は、駆動機構60を本体50に支持する機構である。支持機構は、駆動機構60を支持するアーム71を含む。
(電池収容部)
図4に示す様に、電池収容部55は、下ケース51に形成された内部に充電池Bを収容する空間であり、壁面で囲まれた下向きに開口を有して構成される。
(前方蓋)
図3に示す様に、前方蓋56は、下ケース51に形成された電池収容部55(図4参照)の開口を下ケース51の下面から塞ぐ略長方形板状の部材である。
前方蓋56は、前部中央付近に係止爪56aを備え、後部左右両側にネジ孔を有する張出部56bを備える。前方蓋56は、係止爪56aと、ネジ孔に挿通されたネジとにより下ケース51に下方から固定される。
前方蓋56は、左右両側に円弧状テーパ56cが形成され、後記するサイドブラシ40との干渉が防止される。これにより、サイドブラシ40が回転可能となっている。
前方蓋56は、下ケース51の中心側付近に補助輪83を取り付ける円形の補助輪取付部84を備える。補助輪取付部84は、前方に突出部分を有する。
前方蓋56は、下ケース51に取り付けた状態において、サイドブラシ40の回転軸と、後記するアーム71の斜辺とを結ぶ位置にガイドブラシ(L)45を固定する溝部を備える。ガイドブラシ(L)45(刷毛)は、当該溝部に備わる。
(補助輪)
図3に示す様に、補助輪83は、本体50を所定高さで保ちつつ自律走行型掃除機Cを円滑に移動させるための補助的な車輪である。補助輪83は、本体50の移動に伴い床面との間で生じる摩擦力によって従動回転するように軸支されている。又、補助輪83は、向きが水平方向に360°回転自在に構成されている。
図3に示す補助輪83は、本体50の前方の左右方向の中央に設けられ、前記した補助輪取付部84に取り付けられている。
(吸込部)
図5は、回転ブラシ5、掻取りブラシ1を取り外した状態における本実施形態に係る吸込部10を下から見上げた図である。図5に示す吸込部10は、下ケース51の孔部52に取り付けられる(図3参照)。
そして、図4に示す様に、吸込部10は、吸込部10から下流側に向かって順に、集塵ケースK、集塵フィルタF、送風機81、及び、排気口53(図3参照)につながる空気が流通可能な流路の一部を形成する。吸込部10は、吸口17が形成されるとともに、回転ブラシ5、及び、掻取りブラシ1、捕捉部材、重しを収容する部材であり(図5参照)、回転ブラシモータ21(図6参照)を固定する部材でもある。
図5に示す様に、吸込部10の前部には、回転ブラシ5を収容する回転ブラシ収容部15が形成されている。吸込部10の後部には、掻取りブラシ1を収容する掻取りブラシ収容部11が形成されている。回転ブラシ収容部15には回転ブラシ5(図3参照)が配置される。掻取りブラシ収容部11には掻取りブラシ1が配置される。つまり、自律走行型掃除機Cの前部から、回転ブラシ5、掻取りブラシ1の順に配置される。
回転ブラシ5、掻取りブラシ1は、回転可能に取り付けられる。回転ブラシ5、掻取りブラシ1は、取り外し可能に吸込部10へ取り付けられる。
図6は、吸込部10を左前方から見下ろした斜視図である。吸込部10の上面側には、回転ブラシ5を回転する回転ブラシモータ21が備わるとともに、動力伝達機構22が備わる。
回転ブラシモータ21は、吸込部10の左右方向の一端側に取り付けられている。回転ブラシモータ21は、回転軸が回転ブラシ5の回転軸5b(図7参照)と平行に配置されている。又、回転ブラシモータ21の回転軸(図示省略)は、左右方向の一端側に向けて延び、吸込部10の一端において、動力伝達機構22を介して回転ブラシ5の回転軸5bと連結されている。
(回転ブラシ収容部)
図5、図6に示す様に、回転ブラシ収容部15は、左右方向に延在する断面が円弧状の曲面を有する凹部である。図5に示す様に、回転ブラシ収容部15の後側の曲面に吸口17が形成されている。吸口17は、集塵ケースKの開口と連通する(図4参照)。
図5に示す様に、回転ブラシ収容部15の吸口17から右側の曲面上に、即ち、吸口17とは反対側の(離れた)曲面上に集塵リブ16が複数(この例では3つ)設けられている。同様に、回転ブラシ収容部15の吸口17から左側の曲面上に、集塵リブ16が(この例では1つ)設けられている。吸込部10の下面側から見て、集塵リブ16は、後側(後退方向側)よりも前側(前進方向側)の方が、吸口17に向かうように、斜めに設けられている。又、後記の図10に示すように、左右方向(回転ブラシ5の回転軸方向)に見て、集塵リブ16の形状は、回転ブラシ5の外径の形状に沿うように形成されている。
回転ブラシ収容部15の右側には、回転ブラシ5の回転軸5b(図7参照)の一端を軸支する軸受(A)18(図5参照)が備わる。軸受(A)18は、回転ブラシ5の一端に備わる嵌合部6の外形に対応し(図7参照)、嵌合部6が嵌合する嵌合凹部(図示省略)を備える。
回転ブラシ収容部15の左側には、回転ブラシ5の回転軸5b(図7参照)の他端に備わる軸受(B)7が係止する係止部19(図5参照)、及び、回転ブラシ5の回転軸5bが非接触で回転可能に収容される凹部19a(図5参照)が形成されている。
(掻取りブラシ収容部)
図5、図6に示す様に、掻取りブラシ収容部11は、左右方向に延在する断面が円弧状の曲面を有する凹部である。
掻取りブラシ収容部11の曲面を掻取りブラシ1(植毛)に接近するように設けることにより、吸込部10の気密が高まり回転ブラシ収容部15での吸引される空気の流速を高く保つことができ、動圧を確保することができる。このため、自律走行型掃除機Cのゴミをとる性能を向上させることができる。
(回転ブラシ)
図7は、回転ブラシ5の斜視図である。回転ブラシ5は、駆動輪61の回転中心を通る軸(左右方向)に沿って配置されている(図3参照)。回転ブラシ5は、回転ブラシ収容部15の長手方向(左右方向)の一端側から他端側まで連続して設けられている。回転ブラシ5は、回転軸5bを有する円筒形であり、吸込部10に回転可能に支持されている。
回転ブラシ5は、回転ブラシモータ21(図6参照)により、本体50の前から後ろ側(本体50が前進する方向)に回転駆動する様になっている(図10参照)。本体50の前進時に駆動輪61が回転する方向と同じ方向に回転ブラシ5は回転する。本実施例では、後進時に駆動輪61の回転方向が変わっても(反転しても)、回転ブラシ5の回転方向は変わらない。
回転ブラシ5は、軸部5aの外周面から法線方向に突出する植毛5cを備え、植毛5cの1本1本は、軸部5a表面における接線に対して、約90°を有して備わる。
回転ブラシ5の植毛5cは、長さが異なる植毛、硬さが異なる植毛など複数種類の植毛を備え、各植毛が回転軸5b(図参照)に対してらせん状に列をなす様に配設されている。
なお、本実施形態では、2種類の植毛を配設した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、1種類であってもよく、3種類以上であってもよい。又、らせん状に配置された植毛間にゴムなどの弾性材料からなるブレード部材をらせん状に配置する構成を追加してもよく、適宜変更することができる。
図7に示す様に、回転ブラシ5の回転軸5bの一端(図の左側)には、回転ブラシ収容部15に備えられた軸受(A)18(図5参照)の嵌合凹部に嵌合する嵌合部6が備わる。
嵌合部6は、回転軸5bに垂直な断面視で奇数の角を有する多角形(本実施形態では5角形)であり、回転軸5b端に向けてテーパが形成されている。
軸受(A)18(図5参照)は、回転ブラシモータ21(図6参照)の回転力を回転ブラシ5に伝達する動力伝達機構22につながる。
動力伝達機構22は、任意の構成とすることが可能である。動力伝達機構22は、例えば、プーリを含んで構成されてもよく、ギアを含んで構成されてもよく、歯付きベルトやタイミングベルトを含んで構成されてもよい。
前記のように、回転ブラシ5の回転軸5bの他端(図の右側)には、軸受(B)7(図7参照)が備わる。
軸受(B)7は、回転ブラシ収容部15の左側に形成された係止部19(図5参照)に係止する。
(掻取りブラシ)
図8は、掻取りブラシの図である。掻取りブラシ1は、駆動輪61の回転中心を通る軸(左右方向)に沿って配置されている(図3参照)。掻取りブラシ1は、掻取りブラシ収容部11の長手方向(左右方向)の一端側から他端側まで連続して設けられている。掻取りブラシ1は、回転軸4を有する円筒形であり、吸込部10に回転可能に支持されている。
掻取ブラシ1は軸部表面全面に植毛2を備える。掻取ブラシは、軸部の外周面から(取付時において)本体50の前方向に突出した植毛2を備え、植毛2の1本1本は、軸部表面における接線に対して、0〜45°を有して備わる(図10参照)。
掻取りブラシ1の植毛は、掻き取り力を向上させるには、長いほうが好ましく、硬いほうが好ましい。掻取りブラシ1の植毛は、消費電力を減らすには、柔らかいほうが好ましい。
掻取りブラシ1の植毛が長いと、植毛がじゅうたん等の奥まで到達し、奥から塵埃を掻き取ることが可能となる。掻取りブラシ1の植毛が硬いと、じゅうたんの毛等の抵抗に抗して奥から塵埃を掻き取ることが可能となる。掻取りブラシ1の植毛が柔らかいと、じゅうたんの毛等の接触抵抗が小さくなり、掻取りブラシ1が回転しやすくなるため、走行モータや回転ブラシモータ21の消費電力が小さくなる。
掻取りブラシ1の植毛の位置は、フローリング(板の間)を掃除する場合は、床面から0.5mm程度浮かせることが好ましい。又、掻取りブラシ1の植毛の位置は、絨毯上を掃除する場合は、絨毯の毛と重なることが好ましい。
図8(a)に示す掻取りブラシ1は、本体50の移動に伴って清掃面(床面、絨毯)との摩擦により従動回転し続けるタイプのものである。図8(b)、(c)に示す掻取りブラシ1A、1Bは、リブ3a、3bを有し、本体50の移動に伴って清掃面との摩擦により従動回転を開始した後、リブ3a、3bにより回転が規制されるため、従動回転し続けることはなく、回転を停止した状態となるタイプのものである。つまり、本体50は、回転を停止した掻取りブラシ1をスリップさせながら進行する。掻取りブラシ1A、1Bの回転については、実施形態2、3として後記する。
(軸受保持部材)
図9は、吸口カバー組立体30Aの斜視図である。吸口カバー組立体30Aは、吸口カバー30、吸口カバー取付部材35、及び、軸受保持部材37を有する。
吸口カバー組立体30Aを構成する軸受保持部材37は、吸口カバー組立体30Aの左側に位置し、回転ブラシ5の回転軸5bに備わる軸受(B)7を下面から保持する部材である。つまり、軸受保持部材37は、回転ブラシ5の回転軸5bを保持する部材である。
図9に示す様に、軸受保持部材37は、前部にラッチ37aを、後部に係止爪37bを備え、ラッチ37aと係止爪37bとにより吸込部10に固定される。軸受保持部材37は、ラッチ37aと係止爪37bとの間に形成された凹部により軸受(B)7を吸込部10に保持する。
軸受保持部材37は、後部の係止爪37bの根元から下面に向けて噛合爪が形成されている(図3参照)。噛合爪は、吸口カバー30に形成された噛合爪と噛み合うことにより、本体50下面から床面に向けて回動する蝶番を構成する。
軸受保持部材37は、下面側に吸口カバー30との間に挿入される弾性体(図示省略)を係止する係止部(図示省略)を有する。
(吸口カバー取付部材)
吸口カバー組立体30Aを構成する吸口カバー取付部材35は、吸口カバー組立体30Aの右側に位置し、吸口カバー30を吸込部10の後部に取り付け可能とする部材である。つまり、吸口カバー取付部材35は、吸込部10に備わる軸受(A)18を覆う部材である。
図9に示す様に、吸口カバー取付部材35は、前部にラッチ35aを、後部に係止爪35bを備え、ラッチ35aと係止爪35bとにより吸込部10に固定される。
吸口カバー取付部材35は、後部の係止爪35bの根元から(取付状態で)本体50の下面に向けて噛合爪35cが形成されている(図3参照)。噛合爪35cは、吸口カバー30に形成された噛合爪30c(図3参照)と噛み合うことにより蝶番を構成する。吸口カバー30は、噛合爪30cと噛合爪35cにより構成された左右一対の蝶番により、該一対の蝶番を軸に本体50の下面から清掃面(床面、絨毯)に向けて清掃面の凹凸に応じて清掃面にフィットする様に回動する。
吸口カバー取付部材35は、下面側に吸口カバー30との間に挿入される弾性体(図示省略)を係止する係止部(図示省略)を有する。
(吸口カバー)
吸口カバー組立体30Aを構成する吸口カバー30は、吸込部10の回転ブラシ収容部15の開口を覆う部材であり、回転ブラシ収容部15の開口に相対する領域に細い仕切り30aにより区分された開口部を有する部材である。
吸口カバー30は、開口部の前側(進行方向側)が上に向けて傾斜する傾斜部を有する(図9参照)。傾斜部には、上にくぼむ長円形状のテーパが形成されており、テーパと開口部とは開口部の中央付近の長方形状の開口により連通している(図3参照)。
吸口カバー30は、下面の軸受保持部材37、及び、吸口カバー取付部材35の係止部に対応する位置に係止部(図示省略)を有し、係止部を介して弾性体(図示省略)を備える。吸口カバー30(吸口カバー組立体30A)は、前記の様に後部に備わる2つの噛合爪30c、35cが吸口カバー取付部材35、及び、軸受保持部材37と噛み合うことにより構成される左右一対の蝶番を軸として揺動可能である。
吸口カバー30は、後部の蝶番(前記一対の蝶番)を回動軸とし、弾性部材により床やじゅうたん等の清掃対象に押圧されて当接(清掃面の凹凸にフィット)して、吸引空間の気密性を向上させる。つまり、清掃対象が傾斜している場合でも、段差を有している場合であっても、吸口カバー30は、清掃対象に追従して、吸引空間の気密性を維持、向上する。
吸口カバー30は、開口部の左右両側にガイドブラシ(S)49、後方に捕捉部材38が固定される溝部を備える。ガイドブラシ(S)49(刷毛)と捕捉部材38は、当該溝部に備わる(図3参照)。
掃除機Cを清掃面上に置いた状態では、吸込部10は、駆動輪61、補助輪83で清掃面に接地する。駆動輪61、補助輪83の3か所で接地することから、回転ブラシ5の植毛と清掃面との接地面積が広がりすぎないようになっている。これにより、回転ブラシモータ21の負荷の増大防止を図っている。
(掻取りブラシの動作等)
図10は、吸込部10の側断面図である。図10を参照しつつ、図8(a)の掻取りブラシ1の回転について説明する。
掻取りブラシ1は、回転ブラシ5に接触していることから回転ブラシ5の回転によって回転ブラシ5に対応した回転、つまり、回転ブラシ5とは逆方向の回転力を与えられる。
ここで、掻取りブラシ1が清掃面に接触した状態で本体50が前進すると、掻取りブラシ1は、清掃面との摩擦により回転ブラシ5により与えられる回転力を打ち消す(前から後ろ)方向の回転力が与えられる。
掻取りブラシ1の植毛は、本体50の前進時の清掃面に対して逆目であり、かつ、回転ブラシ5の回転に対して順目である。このため、本体50の前進時において、掻取りブラシ1は、回転ブラシ5からの回転力よりも清掃面からの回転力が勝り、回転ブラシ5の回転の向きと同じ向きに従動回転する。
一方、壁に突き当った場合、障害物を回避する場合等においては、掻取りブラシ1が清掃面に接触した状態で本体50は後進する。すると、掻取りブラシ1は、清掃面との摩擦により回転ブラシ5により与えられる回転力と同じ(後ろから前)方向の回転力が与えられる。
掻取りブラシ1の植毛は、本体50の後進時の清掃面に対して順目であり、かつ、回転ブラシ5の回転に対して順目である。このため、本体50の後進時において、掻取りブラシ1は、清掃面からの回転力が回転ブラシ5からの回転力により強められる。そして、掻取りブラシ1は、本体50の後ろから前に向けて従動回転する。
掻取りブラシ1の植毛は、掻取りブラシ1の表面から本体50の前側(進行方向)に向けて逆目で伸びていることから、前進時に清掃面(例えば、絨毯)から塵埃を掻き出す様に掻取りブラシ1の幅方向の全面を使用して連続して塵埃を掻き出す(図10参照)。
又、掻取りブラシ1の植毛は、後進時に清掃面(例えば、絨毯)に対して順目ではあるが、掻取りブラシ1には回転ブラシ5による回転が加えられるため、清掃面から塵埃をすくい取る様に掻取りブラシ1の幅方向の全面を使用して連続して塵埃を掻き取る(図10参照)。
つまり、掻取りブラシ1は、本体50の前進時も後進時も塵埃を掻き取ることができる。
本体50が前進する場合、掻取りブラシ1が掻き出した塵埃は、掻取りブラシ1の植毛に追従して掻取りブラシ収容部11を経て、吸口17から集塵ケースKに吸引される。又、掻取りブラシ1に残った塵埃は、本体50の前側から後ろに向けて回転モータ21により回転する回転ブラシ5の植毛により掻取りブラシ1から掃き取られる。
本体50が後進する場合、掻取りブラシ1が掻き出した塵埃は、掻取りブラシ1に接触する回転ブラシ5により植毛から掻き取られる。又、掻取りブラシ1の植毛の向きと、回転ブラシ5の植毛の回転方向が同じであるため、回転ブラシ5の植毛は、容易に掻取りブラシ1の植毛から塵埃を除去する(掃き取る)ことが可能となる。
つまり、掻取りブラシ1の表面は、本体50の前進時も後進時も回転ブラシ5により清掃が行われる。このことにより、床等の清掃面を良好に清掃できる。
本体50が前進する場合、後進する場合、いずれの場合も、回転ブラシ5により掃き取られた塵埃は、回転ブラシ収容部15に導入されて、吸口17を経て、集塵ケースKに吸引される。
集塵ケースKで吸引された塵埃が除外された後、空気は、フィルタF、送風機81内を通り、下ケース51中心部の排気口53から本体50の外部に排出される。排気口53から排出された空気は、ガイドブラシ(M)47の間を通り、再び吸込部10の回転ブラシ収容部15等を経て吸口17に吸い込まれる。つまり、空気は循環している。
(サイドブラシ)
図3に示すサイドブラシ40は、サイドブラシ40自体が回転駆動されることで本体50よりも外側にある、部屋の隅など本体50が行けないところの塵埃を吸込部10(吸口17)に導くブラシであり、その一部が平面視で本体50から露出している。サイドブラシ40は、平面視において120°間隔で放射状に延びる3束の刷毛を有し、吸込部10よりも前方において左右に配置されている。
右側のサイドブラシ40は、その根元がサイドブラシホルダ41に固定されている。サイドブラシ40の植毛は、先端に向かうにつれて床面に近づくように傾斜しており、その先端付近は床面に接している。
サイドブラシホルダ41は、下ケース51の底面付近に設置され、サイドブラシモータ42に連結されている(図2参照)。サイドブラシモータ42が駆動することで、サイドブラシ40が内側に向けて(図3に付した矢印の方向に)回転し、ガイドブラシ(L)45の間に塵埃を掻き集めるようになっている。
なお、左側のサイドブラシ40についても同様である。
(ガイドブラシL)
図3に示すガイドブラシ(L)45は、前方蓋56の溝部に固定された植毛である。サイドブラシ40の回転軸と、アーム71の斜辺(ガイドブラシ47の前端付近)とを結ぶ位置に配置される。
ガイドブラシ(L)45は、サイドブラシ40が掻き集めた塵埃をガイドブラシ(M)47の間に誘導し、吸込部10に導くブラシである。ガイドブラシ(L)45は、使用時において清掃対象(床面、絨毯)に接触する長さが好ましい。これにより、塵埃をガイドブラシ(L)45の間から逃さない様にすることができる。ガイドブラシ(L)45の植毛の材質や長さ等は、これらに限られることはなく、適宜選択可能である。
(ガイドブラシM)
図3に示すガイドブラシ(M)47は、アーム(サスペンションアーム)71の溝部に固定された植毛である。回転ブラシ収容部15の側壁の延長線上の内側、かつ、駆動輪61と平行に配置される。
ガイドブラシ(M)47は、サイドブラシ40が掻き集めた塵埃をガイドブラシ(L)45を経て吸込部10に導くブラシである。ガイドブラシ(M)47は、使用時においてアーム71が上下動しても常に清掃対象に接触する長さが好ましい。ガイドブラシ(M)47の植毛の材質や長さ等は、これらに限られることはなく、適宜選択可能である。
(送風機)
図4に示す送風機81は、駆動することで集塵ケースK内の空気を外部に排出して負圧を発生させ、床面から吸口17(吸込部10)を介して塵埃を吸い込む機能を有している。送風機81は、下ケース51との間に弾性体(図示せず)を介して設置されている。このように弾性体を介在させることで、送風機81の振動が減衰して本体50に伝わりにくくなり、本体50の振動、騒音を低減できる。
図2に示す様に、本実施形態では、送風機81は下ケース51の中心付近に配置されている。
図11は、本体50内における、吸込部10(吸口17)と、集塵ケースKと、送風機81との位置関係を示す模式図である。
図11に示す様に、吸口17から下流側に向かって順に、集塵ケースK、集塵フィルタF、送風機81、及び、排気口53(図3参照)が設けられている。吸口17付近には、床面上の塵埃を掻き込む回転ブラシ5が設けられている(図10参照)。
送風機81、及び、回転ブラシモータ21が駆動すると、床面等の塵埃は吸口17(吸込部10)を介して吸引され、回転ブラシ5(図10参照)によって掻き込まれる。この塵埃は、流入口K1を介して集塵ケースKに導かれる。集塵フィルタFで塵埃が取り除かれた空気は、排気口53(図3参照)を介して排出される。なお、集塵ケースKは、上ケース91に設けられた蓋93(図11参照)を開けることで着脱可能である。
(センサ類)
図12は、自律走行型掃除機の制御装置95、及び制御装置95に接続される機器を示す概略構成図である。
バンパセンサ(障害物検知手段)は、バンパ92の後退(つまり、障害物との接触)を検知するフォトカプラである。図4に示すように、本体50の前方にフォトカプラを備える。例えば、バンパ92に障害物が接触した場合、センサ光(の反射光)の受光時間が短くなる。この受光時間の変化に応じた検知信号が制御装置95に出力される。
測距センサ(障害物検知手段)は、障害物までの距離を検出する赤外線センサである。本実施形態では、正面と側面の計3か所に測距センサを設けた。
測距センサは、赤外線を発光させる発光部(図示せず)と、赤外線が障害物で反射して戻ってくる反射光を受光する受光部(図示せず)と、を有している。この受光部によって検出される反射光の強さに基づいて、障害物までの距離が算出される。なお、バンパ92のうち少なくとも測距センサの近傍は、赤外線を透過させる樹脂又はガラスで形成されている。
ちなみに、測距センサとして他の種類のセンサ(例えば、超音波センサ、可視光センサ)を用いてもよい。
床面用測距センサ(障害物検知手段)は、床面までの距離を計測する赤外線センサであり、下ケース51の下面前後左右4か所に設置されている(図3参照)。床面用測距センサによって階段等の大きな段差を検知することで、自律走行型掃除機Cの(階段からの)落下を防止できる。例えば、床面用測距センサによって前方に30mm程度の段差が検知された場合、制御装置95(図11参照)は走行モータを制御して本体50を後退させ、進行方向を転換させる。
図12に示す走行モータ用エンコーダは、走行モータの回転速度、回転角度を検出する検出器である。なお、走行モータ用エンコーダによって検出される回転速度、回転角度と、減速機構の歯車比と、駆動輪61の径と、に基づいて、制御装置95は本体50の移動速度、移動距離を算出する。
走行モータ電流計測器は、走行モータの電機子巻線に流れる電流を計測する計測器である。同様に、送風機用電流計測器は送風機81の電流値を計測し、回転ブラシモータ用電流計測器は回転ブラシモータ21の電流値を計測する。2つのサイドブラシモータ用電流計測器はサイドブラシモータ42の電流値を計測する。それぞれの電流計測器は、計測した電流値を制御装置95に出力する。
(操作ボタン)
操作ボタン97は、ユーザの操作に応じた操作信号を制御装置95に出力するボタンであり(図1参照)、例えば、電源ボタンと、掃除の開始/終了ボタンと、掃除モードを変更するための掃除モード選択ボタンと、を有している。
表示パネル駆動装置は、制御装置95からの指令に応じて、表示パネルの電極に電圧を印加する装置である。
表示パネル(図示省略)は、複数のLED(Light Emitting Diode:図示せず)と、7セグメントディスプレイ(図示省略)と、を有しており、自律走行型掃除機Cの運転状態等を表示する。
充電池Bは、例えば、充電することで再利用可能な二次電池であり、電池収容部55(図4参照)に収容されている。充電池Bからの電力は、センサ類96(図2参照)、各モータ、各駆動装置、及び制御装置95に供給される。
(駆動装置)
図12に示す走行モータ駆動装置(左)(右)は、左右側の走行モータを駆動するインバータであり、制御装置95からの指令に応じて動作する。送風機駆動装置、回転ブラシ用モータ駆動装置、サイドブラシ用モータ駆動装置(左)(右)についても同様である。これら各駆動装置は、本体50内の制御装置95(図12参照)に設置されている。
(制御装置)
制御装置95は、例えばマイコン(Microcomputer:図示省略)であり、ROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、CPU(Central Processing Unit)が各種処理を実行するようになっている。
制御装置95は、操作ボタン97(図1参照)、及び、前記したセンサ類96から入力される信号に応じて演算処理を実行し、前記した各駆動装置に指令信号を出力する。
(回転ブラシ回転異常検知)
本実施形態における自律走行型掃除機Cは、回転ブラシ5にコード類、過剰な毛が絡みついた場合や塵埃吸引時に誤って回転ブラシ5を囲う吸口カバー30及び回転ブラシ収容部15との間の空隙内に異物が侵入した場合など回転ブラシ5を駆動する回転ブラシモータ21に高負荷がかかった時に制御装置95の指令により回転異常検知を行う。図13は制御装置95にて監視している回転ブラシモータ21の回転パルス波形R1と電流波形R2を利用して回転異常検知を行う方法を示す図である。
本実施形態では回転異常検知の方法を少なくとも2段階に分けて行う。回転ブラシ5に回転異常をきたし、回転ブラシモータ21に高負荷がかかると、回転パルス波形R1は回転を阻害されるため減少し、電流波形R2は負荷が大きくなるため電流値が急激に上昇する。1段階目の回転異常検知は早期に回転異常を発見するためレスポンスの早い電流波形R2により行う。具体的には電流波形R2に閾値R2aを設け、電流検知時間R2bの間電流値が閾値以上だと判定した場合に制御装置95の指令により回転ブラシモータ21を停止させることで回転ブラシ5の回転を停止させる。2段階目の回転異常検知は完全に回転ブラシ5が停止していることを確認した上で行うため、回転パルス波形R1のパルス数がパルス検知時間R1aの間0の時1段階目と同様に回転ブラシモータ21を停止させる。
(掻取りブラシの清掃)
本実施形態における自律走行型掃除機Cは、清掃が終了した場合や充電池Bの電気容量が少なくなった場合に搭載されている制御装置95の指令により充電装置に帰還して充電を行う。充電装置に帰還中の自律走行型掃除機Cは、駆動輪61の回転を停止した状態で回転ブラシ5を本体50の前から後ろへ従動回転させることにより、回転ブラシ5に接触している掻取りブラシ1を本体50の後ろから前へ回転させることが可能である。
掻取りブラシ1の植毛が本体50の後ろから前に向いていることから、回転ブラシ5の植毛は、容易に掻取りブラシ1の植毛が掻き取った塵埃を除去(掃き取る)可能である。掻取りブラシ1は、回転ブラシ5により清掃される。
(回転ブラシの清掃)
本実施形態における自律走行型掃除機Cは、清掃が終了した場合や充電池Bの電気容量が少なくなった場合に搭載されている制御装置95の指令により充電装置に帰還して充電を行う。充電装置に帰還中の自律走行型掃除機Cは、駆動輪61の回転を停止した状態で回転ブラシ5を(走行時の回転方向とは逆の)本体50の後ろから前へ回転させることにより、回転ブラシ5に付着した塵埃を走行時とは反対側から吸引する。これにより、回転ブラシ5に巻き付く、回転方向裏側に付着する等走行時には吸引し難い塵埃を吸引して回転ブラシ5を清掃することが可能となる。
(集塵ケース)
集塵ケースKは、床面から吸口17(吸込部10)を介して吸いこまれた塵埃を回収する容器である(図11参照)。
集塵ケースKは、回収した塵埃を収容する本体と、回収した塵埃を取出し可能とする蓋と、折り畳み可能な取っ手とを備える。集塵ケース本体は、下面が吸込部10の上部の形状に対応する円筒状の曲面を主体として構成される形状であり、吸口17に対向する位置には吸口17に対応する形状の流入口K1を備え、全体として略直方体形状である。蓋は、送風機の吸引口に対向し、集塵フィルタFを備える。取っ手は、本体の上部に備わる。
本実施形態に係る自律走行型掃除機は、以下の効果を奏する。
掻取りブラシ1は、本体50の移動の際に清掃面との摩擦力によって従動回転するように構成されている。掻取りブラシ1は、モータを必要としないため、消費電力を削減しつつ清掃能力を向上させることが可能となる。
回転ブラシ5が回転することにより、自律走行型掃除機Cの清掃能力が向上する。加えて、回転ブラシ5が回転することにより、自律走行型掃除機Cの走行性能が向上する。
嵌合部6(図7参照)の形状が奇数の角を有する多角形であることにより、回転ブラシ5に加わる力が法線方向を向き打ち消されなくなるため、常に回転中心に力が働き、回転ブラシの回転が安定する。
本体50の下面には、吸口カバー30が備わる。吸口カバー30は前記のとおり、弾性体を備える。弾性体の反発力により、吸口カバー30と清掃面との気密性が向上する。
吸口カバー30は、開口部に形成された細い仕切り30aにより、回転ブラシ5が電源コード等の細長いひも状の物体を巻き込むことを防止する。
吸込部10が清掃面と接触していない状態では、回転ブラシ5の植毛、及び、掻取りブラシ1は、駆動輪61よりも下に突出する様になっている。このため、本体50を清掃面に接触させた状態では、清掃面に接触した回転ブラシ5の植毛が変形して、植毛と清掃面との接地面積が大きくなる。回転ブラシ5が回転することにより掃除機Cの走行性能を確保して、稼働時間を向上させることができる
回転ブラシ収容部15の下側曲面を回転ブラシ5(植毛)に接近するように設けることにより、回転ブラシ収容部15での吸引される空気の流速を高く保つことができ、動圧を確保することができるため、自律走行型掃除機Cのゴミをとる性能を向上させることができる。
ガイドブラシ(S)49は、弾性部材により清掃対象に押圧されることで、気密性を向上させて吸引力を向上させる。又、ガイドブラシ(S)49は、掻き込まれた塵埃が回転ブラシ収容部15の開口から外れることを防止する。
ガイドブラシ(M)47が使用時においてアーム71が上下動しても常に清掃対象に接触することにより、塵埃をガイドブラシ(M)47の間から逃さない様にすることができる。
床面のゴミは、回転する回転ブラシ5の植毛により、植毛の後側(後退方向側)で掻き上げられるが、掻き上げられたゴミは集塵リブ16に沿って左側に向かい、最終的には左側に設けられた吸口17に吸引させることができる。
下ケース51に中心付近に配置された排気口53は、ガイドブラシ(M)47の間に空気を吹き出し、ガイドブラシ(M)47に沿って塵埃を吸込部10に送り込む。このため、前進時の塵埃の収集が行いやすくなり、自律走行型掃除機Cの清掃効率は向上する。
排気口53からの排気が吸込部10を経て循環するため(特に前進時)、気密性、吸引力が低下し難い。
質量が大きい送風機81が下ケース51の中心付近に配置されることにより、掃除機本体50の重心が中心付近になるため、自律走行型掃除機Cが浮き上がりにくくなり、自律走行型掃除機Cの走行安定性は増す。
電池収容部55が下ケース51の前方中心付近に配置されることにより、質量が比較的大きい充電池B(図4参照)が下ケース51の前方中心付近に配置されることになる。つまり、本体50の前部の質量が大きくなるため、本体50の前部が浮き上がりにくくなる。従って、自律走行型掃除機Cが段差を乗り越える際にひっくり返りにくくなり、自律走行型掃除機Cの走行安定性が増す。
<第2実施形態>
第2実施形態は、掻取りブラシの形態を変更した実施形態である。
以下、第1実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。又、第1実施形態と同様の効果についても重複する説明は省略する。
(掻取りブラシ)
図8(b)は、本実施形態に係る掻取りブラシの外観斜視図である。
本実施形態に係る掻取りブラシ1Aは、回転軸方向にリブ3aを有する。掻取りブラシ1Aの回転は、リブ3aにより規制されている。
(掻取りブラシの動作)
図14は、吸込部10の側断面図である。図14を参照しつつ、図8(b)の掻取りブラシ1Aの回転について説明する。
掻取りブラシ1Aは、回転ブラシ5に接触していることから回転ブラシ5の回転によって回転ブラシ5に対応した回転、つまり、回転ブラシ5とは逆方向の回転力を与えられる。
ここで、掻取りブラシ1Aが清掃面に接触した状態で本体50が前進すると、掻取りブラシ1Aは、清掃面との摩擦により回転ブラシ5により与えられる回転力を打ち消す(前から後ろ)方向の回転力が与えられる。
掻取りブラシ1Aの植毛は、本体50の前進時の清掃面に対して逆目であり、かつ、回転ブラシ5の回転に対して順目である。このため、本体50の前進時において、掻取りブラシ1Aは、回転ブラシ5からの回転力よりも清掃面からの回転力が勝り、回転ブラシ5の回転の向きと同じ向きに従動回転を開始する。
掻取りブラシ1Aは、本体50の後ろから掻取りブラシ収容部11を経て前に向けて回動する。従動回転を続ける掻取りブラシ1Aは、やがてリブ3aが掻取りブラシ収容部11の前端の係止部11aに接触して、従動回転が停止する。掻取りブラシ1Aは、従動回転が停止した後、スリップして清掃面(床面、絨毯)の上を掻き取る様に清掃する。
この際、掻取りブラシ1Aの植毛2の1本1本は、掻取りブラシ1Aの表面から本体50の前側(進行方向)に向けて逆目で延びていることから、掻取りブラシ1Aの植毛2の1本1本は、前進時にスリップしながら掻取りブラシ1Aの幅方向の清掃面と接触する部分のみを使用して清掃面(例えば、絨毯)から連続して塵埃をすくい取る様に掻き取る(図14参照)。掻取りブラシ1Aの回転が規制されることにより、掻取りブラシ1Aの植毛2の1本1本が本体50の前側(進行方向)に向けて固定されるため、第1実施形態よりも植毛2を使用してより確実に塵埃を掻き取ることが可能となる。
一方、壁に突き当った場合、障害物を回避する場合等において、掻取りブラシ1Aが清掃面に接触した状態で本体50は後進する。すると、掻取りブラシ1Aは、本体50の後進移動に伴って清掃面との摩擦により本体50の前から掻取りブラシ収容部11を経て後ろに向けて(回転ブラシ5により与えられる回転力と同じ、図14において時計回りに)従動回動を開始する。
従動回転を続ける掻取りブラシ1Aは、やがてリブ3aが掻取りブラシ収容部11の前端の係止部11aに回転ブラシ収容部15側から接触して、従動回転が停止する。
掻取りブラシ1Aの植毛は、後進時に清掃面(例えば、絨毯)に対して順目であり、又、掻取りブラシ1Aは、前進時に掻き取った塵埃を保持しつつ本体50の後ろ側から前に向けて徐々に回動する。掻取りブラシ1には回転ブラシ5による回転が加えられるため、幅方向の清掃面と接触する部分のみを使用して清掃面から連続して塵埃をすくい取る様に掻き取る(図14参照)。
つまり、掻取りブラシ1は、本体50の前進時も後進時も塵埃を掻き取ることができる。
本体50が前進する場合、(リブ3aにより回転が規制されるまでは)掻取りブラシ1が掻き出した塵埃は、掻取りブラシ1の植毛に追従して掻取りブラシ収容部11を経て、吸口17から集塵ケースKに吸引される。
又、本体50が前進する場合、第1実施形態とは異なり、本体50前側から後ろに向けて回転モータ21により回転する回転ブラシ5は、本体50の前側から後ろに向けて回動する塵埃を掻き出す前の掻取りブラシ1を清掃する。
本体50が前進する場合、(リブ3aにより回転が規制された後も)本体50前側から後ろに向けて回転モータ21により回転する回転ブラシ5は、掻取りブラシ1と接触する部分の掻き出された塵埃を除去する(掃き取る)。
本体50が後進する場合、掻取りブラシ1が掻き出した塵埃は、掻取りブラシ1が本体50の後ろ側から前に向けて回動しつつ、本体50前側から後ろに向けて回転モータ21により回転する掻取りブラシ1に接触する回転ブラシ5により掻き取られる。又、掻取りブラシ1の植毛の向きと、回転ブラシ5の植毛の回転植毛から方向が同じであるため、回転ブラシ5の植毛は、容易に、かつ、確実に掻取りブラシ1の植毛から塵埃を除去する(掃き取る)ことが可能であり、第1実施形態よりも確実に掻取りブラシ1Aの清掃を行うことが可能となる。
つまり、第2実施形態においては、掻取りブラシ1は、主に本体50の後進時に回転ブラシ5により塵埃を除去する(掃き取る)清掃が行われる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、掻取りブラシの形態を変更した実施形態である。
(掻取りブラシ)
図8(c)は、本実施形態に係る掻取りブラシ1Bの外観斜視図である。図14を参照しつつ、図8(c)の掻取りブラシ1Bの回転について説明する。
本実施形態に係る掻取りブラシ1Bは、回転軸4方向にリブ3bを有する。又、本実施形態に係る掻取りブラシ1Bは、中央部と左右両端とでは植毛の向きが反対であり、中央部の植毛2は第1実施形態、第2実施形態と同様、掻取りブラシ1Bの表面から本体50の前側(進行方向)に向けて延びる。本実施形態に係る掻取りブラシ1Bは、左右両端の植毛2bでは表面から本体50の後側(後退方向)に向けて延びる。
本実施形態に係る掻取りブラシ1Bは、本体50の後進時に左右両端の植毛2bが清掃面に対向するため、掻取りブラシ1Bと清掃面との摩擦力が大きくなり、第1実施形態、第2実施形態より確実に回動することが可能となり、回動速度も低下する。つまり、第2実施形態よりも確実に植毛2から塵埃を除去する(掃き取る)ことが可能となる。
(変形例)
第2実施形態、第3実施形態において、掻取りブラシは、リブを1つ有していたが、リブを2つ以上有していてもよい。掻取りブラシは、リブを複数有することにより、回動範囲がより規制されることになる。例えば、係止部11aを挟んでリブを240°離して形成することにより、掻取りブラシは清掃面と回転ブラシ5との間の回転軸を中心とした120°の範囲を往復回動する。つまり、回転ブラシ5により掻き取った塵埃を重点的に除去する(掃き取る)ことができる。
(走行制御)
次に、走行制御について図15を用いて説明する。図15は掃除時の走行軌跡を示す。
図15のSは自律走行型掃除機であり、部屋100内を走行している。部屋100は壁101で囲まれており、その左下側に机があり、図15には机の脚105を記載している。部屋100内の点線102は走行軌跡を示している。
反射走行は、前方測距用センサもしくはバンパセンサにより障害物を検出したら進行方向を変える走行である。自律走行型掃除機Sは図中P1より出発し、障害物となる部屋100の壁101bに近づくと(P2)、左回りにその場で回転(超信地旋回)することで進行方向を変え、壁51bで反射しているかのような走行軌跡を示す。
その後も壁101に近づいては進行方向を変える動作(その場回転の角度はランダムに変更)を繰り返し、机の脚105aに近づく(P3)。机の脚105aのように細い(小さい)障害物と判断したら、その障害物のごく近い所を回り込むように本体を旋回させ、その障害物の先をさらに掃除する。
その後、壁101cに近づき、進行方向を変え、壁101aに近づき、さらに進行方向を変え、机の脚105cに近づく(P4)。机の脚105cのように細い(小さい)障害物と判断したら、その障害物のごく近い所を一周以上旋回するように本体を移動させる。
上記では机の脚105aに近づいた場合と105cに近づいた場合とで旋回距離(角度)が異なっているが、本実施例ではランダム的に変化させているが、細い障害物の検出頻度を基準に旋回距離を変化させても良い。細い障害物がたくさんある状況、たとえば食卓の下など複数の椅子がある場合、椅子の脚まわりのごみをしっかり掃除するためにも旋回距離を長くして、しつこく掃除させるほうが望ましい。
このように、自律走行型掃除機Sは直進以外にも、その場で回転したり、障害物近傍を旋回したりしている。
その場で回転する時の詳細な動作を図16に示す。図16は自律走行型掃除機Sを簡略化して示しており、本体Shと右の駆動輪61a、左の駆動輪61bのみを示し、P11は本体Shの前方(先頭)を示している。また、図中の破線は本体Shがその場で回転した後の車輪位置を示し、P12は移動後の本体の先頭の位置を示している。図16は反時計回りにその場で回転する場合を示しており、右の車輪61aを前方向に、左の車輪61bを後ろ方向に略同じ角速度で回転させる。この回転時の車輪の角速度を直進時の車輪の角速度より速くすることで、本体の回転速度を高め、短時間で回転させる。
具体的には図17に車輪(右側)の角速度の変化を示す。直進時の移動速度は300mm/sであり、左右の車輪61a、61bはともに前向きに約510deg/s(L1)で回転している(車輪直径68mm)が、回転時では右の車輪61aは前向きに約630deg/s(L2)、左の車輪61bは後ろ向きに約630deg/sで回転させる。直進時の角度速度に対して、回転時の車輪の角速度は約1.2倍となっている。
また、本体Shの動きとして本体先頭P11の移動速度も直進時に比べて速く移動しており、回転時には約550mm/sとなる。
このように回転時の車輪速度を直進時の車輪の角速度と略同等、もしくはより速くすることにより、時間を短縮することができる。もし、その場回転時における車輪の角速度を直進時における車輪の角速度より減速した場合、たとえば35%減速した場合、本体を150度回転させるのに要する時間は約1.2秒であるが、本実施例のように車輪の角速度を速めた場合は約0.6秒となり、約0.6秒の時間を短縮できる。自律走行型掃除機Sによる1回の掃除運転中の反射回数は約200回あり、走行距離を約36m長くすることができる。
なお、図17に示すように直進時およびその場回転時の角速度は床面の状態等により、一定ではなく、時間とともに直進時はL1a〜L1b、その場回転時はL2a〜L2bの範囲で上下しており、その場回転時の角速度L2bは少なくともL1aより高くする。
次に、旋回中の車輪の角速度に関して、図18、19を用いて説明する。図18は旋回動作の例として、本体幅より狭い障害物61の周りを回り込む動作を示す。
まず、本体は障害物111に近接もしくは接触し(図8の実線Sh1)、障害物111が本体Sh1の左右どちらかにあるか測距センサおよび/もしくはバンパセンサで確認する。図18では本体Sh1の左側にあり、その場合は時計回りにその場回転を行う(矢印A)。このとき、測距センサを監視しながら、障害物111が本体の略側面に位置するまでその場回転させる。その後、本体外周より外側の点を回転中心として反時計回りに旋回する(矢印B)。
図19は旋回時の自律走行型掃除機Sを簡略化して示しており、本体Shと右の駆動輪61a、左の駆動輪61bのみを示し、P21は本体Shの前方(先頭)を示している。また、図中の破線は旋回した後の本体および車輪位置を示し、P22は移動後の本体Shの先頭の位置を示している。反時計回りの旋回時において、左右の車輪は前方向に回転させているが、右の車輪61aのほうが、左の車輪61bより速い角速度で回転させる。
本体の側面に設けた測距センサにより障害物までの距離を把握し、旋回時の回転半径(旋回半径)Rを決め、その旋回半径に基づいて左右車輪の角速度を制御しながら旋回させる。このとき障害物61と本体Sh外郭の隙間が約5mm程度となるように、旋回半径Rを設定する。
この旋回半径Rに基づいて旋回する時、旋回方向とは逆側の車輪(図9では右車輪2)の角速度を、直進時における右車輪の角速度より速くすることにより、旋回に要する時間を短縮させる。
具体的には旋回時の本体先頭の移動速度を、直進時の本体先頭の移動速度と略同等、もしくはより速い速度にする。直進時の本体先頭の移動速度300mm/sに対して、旋回時の本体先頭の移動速度は320mm/sとした。回転中心Oから旋回方向とは逆側の車輪(右車輪61a)までの距離は、回転中心Oから本体先頭P21までの距離とほぼ同じもしくは若干短く、右車輪2の移動速度も約320mm/sである。
以上、本発明に係る自律走行型掃除機について最良の実施の形態を示して詳細に説明した。なお、本発明の内容は、前記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲内において適宜改変・変更等することができることはいうまでもない。
1、1A、1B 掻取りブラシ
2、2b 植毛
3a、3b リブ
4 回転軸
5 回転ブラシ
5a 軸部
5b 回転軸
5c 植毛
6 嵌合部
7 軸受(B)
10 吸込部
11 掻取りブラシ収容部
11a 係止部
15 回転ブラシ収容部
16 集塵リブ
17 吸口
18 軸受(A)
19 係止部
21 回転ブラシモータ
22 動力伝達機構
30 吸口カバー
30A 吸口カバー組立体
30a 仕切り
30b テーパ
30c 噛合爪
35 吸口カバー取付部材
35a ラッチ
35b 係止爪
35c 噛合爪
37 軸受保持部材
37a ラッチ
37b 係止爪
37c 噛合爪
38 捕捉部材
40 サイドブラシ
41 サイドブラシホルダ
42 サイドブラシモータ
45 ガイドブラシ(L)
47 ガイドブラシ(M)
49 ガイドブラシ(S)
50 本体
51 下ケース
52 孔部
53 排気口
54 駆動機構収容部
55 電池収容部
56 前方蓋
56a 係止爪
56b 張出部
56c テーパ
60 駆動機構
61 駆動輪
70 支持機構
71 アーム(サスペンション)
81 送風機
82 サイドブラシ取付部
83 補助輪
84 補助輪取付部
91 上ケース
92 バンパ
93 蓋
95 制御装置
96 センサ類(障害物検知手段)
97 操作ボタン
C 自律走行型掃除機
K 集塵ケース
K1 流入口
F 集塵フィルタ
B 充電池

Claims (3)

  1. 本体に設置され、モータにより駆動する回転ブラシと、
    前記本体の回転ブラシの回転異常を検知する回転異常検知手段と、を備える自律走行型掃除機。
  2. 前記回転異常検知手段は、少なくとも2段階で回転異常を検知することを特徴とする請求項1に記載の自律走行型掃除機。
  3. 前記回転異常検知手段として前記回転ブラシモータの回転パルス及び電流の時間応答を制御装置にて監視し判定することを特徴とする請求項2に記載の自律走行型掃除機。
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