JP2002102127A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2002102127A
JP2002102127A JP2000300082A JP2000300082A JP2002102127A JP 2002102127 A JP2002102127 A JP 2002102127A JP 2000300082 A JP2000300082 A JP 2000300082A JP 2000300082 A JP2000300082 A JP 2000300082A JP 2002102127 A JP2002102127 A JP 2002102127A
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vacuum cleaner
electric motor
motor
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JP2000300082A
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English (en)
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正樹 ▲高▼橋
Masaki Takahashi
Takafumi Ishibashi
崇文 石橋
Shinichi Tsuzuki
真一 都築
Seiji Yamaguchi
誠二 山口
Hidetoshi Imai
秀利 今井
Akihiro Kitagawa
晃博 北川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機の過負荷保護を、温度をパラメータと
して行い、通常使用時の回転ブラシのゴミ取れ性能を最
大限に発揮しながら、電動機の過負荷保護を行うことを
目的とする。 【解決手段】 過負荷検出手段としての電流検出手段1
4の出力により、電動機8の巻線温度に対応した巻線抵
抗より設定した電流値で、過負荷判定手段17が電動機
8の過負荷を検出し、通常使用時にはゴミ取れ性能を発
揮しながら過負荷保護を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床用吸込具の回転
ブラシの過負荷、ロック状態を検出して、電動送風機、
電動機等を制御する電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機は、特許第28939
69号のように、電動機電流検出回路により、電動機に
流れる電流を検出し、電流が第1の設定値をこえた時、
電動機への印可電圧をさげ、それでも、第1の設定値よ
り低い第2の設定値を超えていると、回転ブラシのロッ
クと判断し、電動機の運転を停止するというように、専
用の電流検出回路を設けて電流の検出を行い、電流値に
対して回転ブラシのロック状態かどうかを検出し、吸込
具の回転ブラシ駆動用電動機の制御をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、電流値に対してのみ保護を行って
いるため、実際に求められる、電動機とその周辺部品の
耐熱温度に対しての最適な保護が行えておらず、検出す
る電流値を低く設定すれば、回転ブラシのゴミ取れ性能
を最大限に引き出すことができず、高く設定すれば、ロ
ック状態をうまく検出できない可能性があるという課題
を有していた。
【0004】本発明は、上記課題を解決するもので、回
転ブラシのゴミ取れ性能を最大限に引き出しながら、ロ
ック状態・過負荷状態に対して、精度良い電動機の保護
を行える電気掃除機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、塵埃を吸引する電動送風機を有する掃除機
本体と、回転ブラシと、この回転ブラシを駆動する電動
機を有する吸込具と、前記電動機を駆動する駆動手段
と、前記電動機の過負荷状態を検出する過負荷検出手段
と、過負荷時間を計時する過負荷時間計測手段と、前記
過負荷時間計測手段の計時値が所定時間以上経過した場
合、過負荷であると判断する過負荷判断手段を有する構
成としたので、前記過負荷時間計測手段の計時により、
前記回転ブラシのロック状態を含めた過負荷状態を判断
するので、間接的に電動機の温度を検出していることと
なり、ゴミ取れ性を最大限に引き出しながら、精度良く
前記電動機の保護を行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
塵埃を吸引する電動送風機を有する掃除機本体と、回転
ブラシと、この回転ブラシを駆動する電動機を有する吸
込具と、前記電動機を駆動する駆動手段と、前記電動機
の過負荷状態を検出する過負荷検出手段と、過負荷時間
を計時する過負荷時間計測手段と、前記過負荷時間計測
手段の計時値が所定時間以上経過した場合、過負荷であ
ると判断する過負荷判断手段を有する形態としたので、
前記過負荷時間計測手段の計時により、前記回転ブラシ
のロック状態を含めた過負荷状態を判断するので、間接
的に電動機の温度を検出していることとなり、ゴミ取れ
性を最大限に引き出しながら、精度良く前記電動機の保
護を行える電気掃除機を実現できる。
【0007】本発明の請求項2記載の発明は、吸込具の
被掃除面への接触・非接触を検出する離床検出手段を有
し、過負荷時間計測手段は、前記離床検出手段の検出す
る吸込具の被掃除面への接触・非接触に応じて計時する
ので、電動機の温度を精度良く検出できる電気掃除機を
実現できる。
【0008】本発明の請求項3記載の発明は、吸込具が
被掃除面から非接触状態になると、過負荷時間計測手段
の計時値をクリアするので、電動機の温度を精度良く検
出できる電気掃除機を実現できる。
【0009】本発明の請求項4記載の発明は、吸込具が
被掃除面から非接触状態になると、過負荷時間計測手段
の計時を停止し、接触状態になると過負荷時間の計時を
実施するので、より電動機の温度を精度良く検出できる
電気掃除機を実現できる。
【0010】本発明の請求項5記載の発明は、吸込具が
被掃除面から非接触状態を計時する非接触時間計測手段
を有し、前記非接触時間計測手段の計時時間に応じて、
過負荷時間計測手段の計時値を補正するので、更に電動
機の温度を精度良く検出できる電気掃除機を実現でき
る。
【0011】本発明の請求項6記載の発明は、使用者が
掃除機の運転内容を決定する操作手段を有し、過負荷時
間計測手段は、前記操作手段の操作結果に応じて計時す
るのでより使用状況に合った電動機の温度を検出するこ
とができる電気掃除機を実現できる。
【0012】本発明の請求項7記載の発明は、操作手段
を操作し停止状態になると、過負荷時間計測手段の計時
値をクリアするので、電動機の温度を精度良く検出でき
る電気掃除機を実現できる。
【0013】本発明の請求項8記載の発明は、操作手段
を操作し停止状態になると、過負荷時間計測手段の計時
を停止し、前記操作手段を操作し動作状態になると過負
荷時間の計時を実施するので、より電動機の温度を精度
良く検出できる電気掃除機を実現できる。
【0014】本発明の請求項9記載の発明は、停止状態
を計時する停止時間計測手段を有し、前記停止時間計測
手段の計時時間に応じて、過負荷時間計測手段の計時値
を補正するので、更に電動機の温度を精度良く検出でき
る電気掃除機を実現できる。
【0015】本発明の請求項10記載の発明は、吸込具
の被掃除面への接触・非接触を検出する離床検出手段
と、使用者が掃除機の運転内容を決定する操作手段を有
し、過負荷時間計測手段は、前記離床検出手段の検出す
る吸込具の被掃除面への接触・非接触の状態、または前
記操作手段の操作結果に応じて計時するので、使用実感
に合った電動機の温度を精度良く検出できる電気掃除機
を実現できる。
【0016】本発明の請求項11記載の発明は、吸込具
が被掃除面から非接触状態になるか、あるいは操作手段
を操作し停止状態になると、過負荷時間計測手段の計時
値をクリアするので、使用実感に合った電動機の温度を
精度良く検出できる電気掃除機を実現できる。
【0017】本発明の請求項12記載の発明は、吸込具
が被掃除面から非接触状態になるか、操作手段を操作し
停止状態になると、過負荷時間計測手段の計時を停止
し、操作手段を操作し動作状態になったのち、接触状態
になった場合のみ、過負荷時間の計時を実施するので、
より使用実感に合った電動機の温度を精度良く検出でき
る電気掃除機を実現できる。
【0018】本発明の請求項13記載の発明は、吸込具
が被掃除面から非接触状態となった時間、または停止時
間を計時する非接触時間計測手段を有し、前記非接触時
間計測手段の計時時間に応じて、過負荷時間計測手段の
計時値を補正するので、更に使用実感に合った電動機の
温度を精度良く検出できる電気掃除機を実現できる。
【0019】本発明の請求項14記載の発明は、電動機
の正常負荷状態を計時する正常時間計測手段を有し、前
記正常時間計測手段の計時値が所定時間経過すると、過
負荷時間計測手段の計時値をクリアするのでより使用状
況に即した状態で電動機の温度を検出できる電気掃除機
を実現できる。
【0020】本発明の請求項15記載の発明は、電動機
の正常負荷状態を計時する正常時間計測手段を有し、前
記正常時間計測手段の計時値に応じて、過負荷時間計測
手段の計時値を補正するので、更に使用状況に即した状
態で電動機の温度を検出できる電気掃除機を実現でき
る。
【0021】本発明の請求項16記載の発明は、過負荷
検出手段を、電動機の負荷電流を検出する電流検出手段
から構成する形態としたので、前記過負荷検出手段とし
ての前記電流検出手段を前記電動機の近傍に設ける必要
が無く、構成を簡素化することのできる電気掃除機を実
現できる。
【0022】本発明の請求項17記載の発明は、過負荷
検出手段としての電流検出手段を、電動機に電力を供給
する電力供給路と前記電力供給路に流れる電流により発
生する電圧降下により前記電動機の負荷電流を検出する
形態としたので、専用の電流検出回路を設けることなく
構成できる電気掃除機を実現することができる。
【0023】本発明の請求項18記載の発明は、過負荷
検出手段で吸込具の被掃除面への接触・非接触を検出す
るので、特別に離床検出手段を設けることなく構成でき
る電気掃除機を実現することができる。
【0024】本発明の請求項19記載の発明は、少なく
とも2つ以上の過負荷判定値を有し、過負荷時間計測手
段作動時と停止時とで判定値を切り換えて電動機の過負
荷状態を判断する形態としたので、過負荷時間計測手段
停止時は、前記過負荷判定値を最も高くし、過負荷状態
が続いてモータ巻線温度が上昇し、巻線抵抗が小さくな
る過負荷時間計測手段動作時は、判定値を最も短くして
いくことにより、より精度良い、過負荷状態の検出を行
える電気掃除機を実現することができる。
【0025】本発明の請求項20記載の発明は、少なく
とも2つ以上の回転数を有し、過負荷時間計測手段作動
時と停止時とで電動機の回転数を切り換える構成とした
ので、過負荷時間計測手段停止時は、前記電動機の回転
数を最も高くし、過負荷状態が続いてモータ巻線温度が
上昇している過負荷時間計測手段動作時は、回転数を最
も低くしていくことにより、電動機の温度上昇に応じ
て、安全に掃除が行える電気掃除機を実現することがで
きる。
【0026】本発明の請求項21記載の発明は、前記電
動機の過負荷状態を判断し、過負荷時は、前記電動機の
回転を停止する過負荷判断手段を有しているので、電動
機の温度上昇に応じて、より安全に掃除が行える電気掃
除機を実現することができる。
【0027】本発明の請求項22記載の発明は、電動機
の過負荷時は、前記電動機の回転を停止し、前記電動機
の回転停止後、時間を計時する復帰時間計測手段と、前
記復帰時間計測手段の計時値が所定値以上になると、回
転を再び開始するよう判断する過負荷判断手段を有する
形態としたので、前記電動機の温度が低下するのに十分
な時間が経過すると、前記電動機の動作が自動で復帰す
るので、使用性を向上した電気掃除機を実現できる。
【0028】本発明の請求項23記載の発明は、電動機
の過負荷判断までの時間に応じて、復帰時間計測手段の
所定値を補正する形態としたので、精度よく前記電動機
の動作が自動で復帰するので、より使用性を向上した電
気掃除機を実現できる。
【0029】本発明の請求項24記載の発明は、使用者
が掃除機の動作を決定する操作手段を有し、電動機の過
負荷時は、前記電動機の回転を停止し、前記電動機の回
転停止後、前記操作手段が操作されると、回転を再び開
始するよう判断する過負荷判断手段を有する形態とした
ので、使用者が、ロック状態を解除した後、意図的に操
作手段を操作したときのみ、回転ブラシの動作が復帰す
るので、使用性と、使用者の安全性を向上した電気掃除
機を実現できる。
【0030】本発明の請求項25記載の発明は、使用者
が掃除機の動作を決定する操作手段を有し、電動機の過
負荷時は、前記電動機の回転を停止し、前記電動機の回
転停止後、所定時間経過した後、前記操作手段が操作さ
れると、回転を再び開始するよう判断する過負荷判断手
段を有する形態としたので、電動機の温度が十分に下が
っており、かつ使用者が、ロック状態を解除した後、意
図的に操作手段を操作したときのみ、回転ブラシの動作
が復帰するので、更に使用性と、使用者の安全性を向上
した電気掃除機を実現できる。
【0031】本発明の請求項26記載の発明は、電動機
の過負荷を検出し、前記電動機の回転を停止した後、再
び回転を開始するまでの時間に応じて、再度過負荷時間
計測手段の判定する所定値を補正する形態としたので、
復帰時の温度に応じて、過負荷検出時間を設定でき、よ
り精度よく過負荷判定できる電気掃除機を実現できる。
【0032】本発明の請求項27記載の発明は、電動機
が再び回転を開始する時は、前記電動機の回転を徐々に
上昇させるよう制御する回転数制御手段を有する形態と
したので、使用性の向上と、自動復帰時にも使用者の安
全性を向上した電気掃除機を実現することができる。
【0033】本発明の請求項28記載の発明は、過負荷
判断手段が電動機の過負荷を判断して、前記電動機の回
転を停止する構成において、前記電動機の回転が停止し
ている間は、電動送風機の吸引力を上げるよう制御する
制御手段を有する形態にしたので、回転ブラシが停止中
のゴミ取れ性能の低下を前記電動送風機の吸引力で補
い、ゴミ取れ性能を維持できる電気掃除機を実現でき
る。
【0034】本発明の請求項29記載の発明は、過負荷
判断手段が電動機の過負荷を判断して、前記電動機の回
転を停止する構成において、前記電動機の回転が停止し
ている間は、電動機の回転を停止していることを報知す
る報知手段を設けたので、使用者が、過負荷状態の継続
で回転ブラシの動作が停止していることを容易に認識で
きる電気掃除機を実現できる。
【0035】本発明の請求項30記載の発明は、過負荷
判断手段が、電動機の過負荷状態が所定時間継続すると
過負荷状態であると判断する構成において、前記所定時
間内は電動送風機の吸引力を上げるよう制御する制御手
段を設けたので、動作中で且つ、過負荷状態にある前記
電動機を冷却し、過負荷保護性を向上できる電気掃除機
を実現できる。
【0036】本発明の請求項31記載の発明は、少なく
とも電動送風機の吸引力と、電動機の回転数に対して、
少なくとも2つ以上の動作モードを有し、過負荷判断手
段が、前記電動機の過負荷状態が所定時間継続すると過
負荷状態であると判断する構成において、前記動作モー
ド別に前記所定時間を決定する形態としたので、電動送
風機の吸引風量が異なり、前記電動機の冷却効果の異な
るモードの各々に対して、最適な時間を設定することに
より、モード毎に最適な過負荷保護性を得ることのでき
る電気掃除機を実現できる。
【0037】本発明の請求項32記載の発明は、少なく
とも電動送風機の吸引力と電動機の回転数に対して、少
なくとも2つ以上の動作モードを有する構成において、
過負荷判断手段は、前記動作モード別に前記電動機の回
転が停止してから再び回転を開始するまでの時間を決定
する形態としたので、電動送風機の吸引風量が異なり、
前記電動機の冷却効果の異なるモードの各々に対して、
最適な時間を設定することにより、モード毎に最適な冷
却時間を得ることのできる電気掃除機を実現できる。
【0038】本発明の請求項33記載の発明は、電源電
圧を検出する電圧検出手段を有し、過負荷判断手段は、
前記電圧検出手段の検出する電源電圧に応じて判定値を
決定する形態としたので、電源電圧により異なる電流値
に応じた温度上昇に対して、最適な判定値を設定し、電
源電圧の変動に対しても、高い検出精度を維持できる電
気掃除機を実現できる。
【0039】本発明の請求項34記載の発明は、電動送
風機の吸引風量を検出する風量検出手段を有し、過負荷
判断手段は、前記風量検出手段の検出する風量に応じて
判定値を決定する形態としたので、掃除機本体の塵埃の
蓄積量に応じて変化する吸引風量、すなわち、電動機の
冷却風量に対して、風量毎に最適な判定値を設定するこ
とにより、吸引風量の変動に対しても、高い検出精度を
維持できる電気掃除機を実現できる。
【0040】本発明の請求項35記載の発明は、被掃除
面の状態を検出する被掃除面検出手段を有し、過負荷判
断手段は、前記被掃除面検出手段の検出する被掃除面の
状態に応じて判定値を決定する形態としたので、負荷の
重たい被掃除面では、判定値を高めに設定することによ
り、被掃除面の状態に応じて、ゴミ取れ性能を維持しな
がら、高い検出精度を維持できる電気掃除機を実現でき
る。
【0041】本発明の請求項36記載の発明は、過負荷
判断手段が、電動機の過負荷状態が所定時間継続すると
過負荷状態であると判断する構成において、前記過負荷
判断手段は、前記過負荷時間計測手段の計時値に応じ
て、過負荷状態の判定値を可変する形態としたので、過
負荷時に、前記電動機の巻線の温度上昇に伴い、巻線の
抵抗が上昇し、時間と共に電流値が低下しても、時間と
共に判定値を下げるので、電流値の時間変化に関わら
ず、精度良く検出できる電気掃除機を実現できる。
【0042】本発明の請求項37記載の発明は、少なく
とも電動送風機の吸引力と電動機の回転数に対して、少
なくとも2つ以上の動作モードを有する構成において、
過負荷判断手段は、前記動作モードに関わらず、1つの
判定値で前記電動機の負荷状態を検出する形態としたの
で、2つ以上の動作モードを有する構成においても、簡
単な構成で電気掃除機を提供できる。
【0043】本発明の請求項38記載の発明は、時間計
測手段の所定値、判定値のうち少なくとも1つ以上その
設定値を外部記憶手段に記憶させる構成としたので、後
に所定値や判定値を容易に変更できるのでメンテナンス
性に優れた電気掃除機を提供できる。
【0044】本発明の請求項39記載の発明は、吸込具
の回転ブラシを駆動する電動機に、インバータモータを
用いる形態としたことにより、より高精度な回転数制御
を行い、ゴミ取れ性能を維持しながら、高精度な過負荷
保護性を確保することができる。
【0045】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例を、
図1、図2を参照しながら説明する。
【0046】図において、1は掃除機本体(以下本体と
称す)であり、2は本体1に内蔵された吸引力を発生す
るための電動送風機であり、6は吸込具であり、3はホ
ース、4は延長管であり、ホース3と延長管4とで、本
体1と吸込具6を空気的に連結する空気流路(図示せ
ず)を構成する。
【0047】5は、掃除機の動作を決定する操作手段で
あり、7は、被掃除面の塵埃をかき上げる回転ブラシで
あり、吸込具6に内蔵された電動機8により回転駆動さ
れ、電動機8は直流モータで構成される。
【0048】また、本体1には、電動送風機2を制御す
る制御手段11と電動機を駆動する駆動手段12が内蔵
されており、駆動手段12は、ホース3と延長管4に内
蔵された、電動機8に電力を供給する電力供給線13を
介して、所定の回転数に相当する電力を供給するため位
相制御を行っている。
【0049】14は前記電動機8の過負荷を検出する過
負荷検出手段である電流検出手段、15は前記吸込具6
の被掃除面への接触・非接触を検出する離床検出手段1
5、16は過負荷検出手段14、離床検出手段15、及
び操作手段5の結果に応じて計時する過負荷時間計測手
段、17は前記過負荷時間計測手段16の計測結果に応
じて過負荷を判断する過負荷判断手段である。
【0050】18は前記吸込具6が被掃除面から非接触
状態となっている時間を計時する非接触時間計測手段、
19は停止時間を計時する停止時間計測手段、20は前
記電動機8の正常負荷状態を判断する正常負荷判断手
段、21は正常負荷状態を計時する正常時間計測手段、
22は前記吸込具6が離床した場合に前記電動機8への
電力供給を停止する安全スイッチである。
【0051】上記構成において、その動作を説明する。
【0052】電動機8は直流モータであることから、逆
起電力Eは次式 E=kΦn (k=定数、Φ=磁束、n=回転数) で表され、駆動手段12による印可電圧をVとすると、
電動機8に実際に印可される電圧は、V−Eとなり、電
動機8の抵抗をRとすると、I=(V−E)/Rの電流
が流れることになる。
【0053】この電流値を過負荷検出手段14である電
流検出手段で検出することで、電動機8の過負荷状態を
検出できる。
【0054】例えば、電動機8が過負荷状態となると、
回転数が下がり逆起電力が小さくなり、結果、電動機8
に流れる電流が多くなる。この電流の増加減から過負荷
状態を検出できる。
【0055】そして、電動機8の発熱量は、電動機8の
抵抗Rと印加電流値Iから、W=I2*Rで算出できる
ように、電流が増えるほど、発熱量も増える。従って、
電動機8に印加される電流値とその時間を検出すること
で、電動機8の温度上昇値(過負荷状態)を検出でき
る。
【0056】また、反対に電流を供給していない状態、
例えば、停止状態や吸込具6を被掃除面から浮かした安
全スイッチ22がオフの状態では、電動機8の自己発熱
はなくなり、温度が下がっていく。実使用状態において
は、正常状態、過負荷状態、停止状態、及び離床状態な
どで使用されるため、それらを考慮した上で温度上昇を
判断する必要がある。
【0057】そこで、まず、電動機8の印加電流を過負
荷検出手段14で検出する。そして、過負荷かどうか正
常負荷判断手段20が判断し、正常使用であるならば、
正常時間計測手段21が、過負荷ならば過負荷時間計測
手段16が計時を開始する。過負荷時間計測手段16の
計時時間がある所定の時間以上となると過負荷判断手段
17は過負荷と判断し、駆動手段12は電動機8への電
力供給を停止したり、低下したりする。
【0058】過負荷時間計測手段16が計時している間
に、停止したり、離床したりすると、その間電動機8へ
の電力供給がないわけであるから、操作手段5によって
停止したら、その時間を停止時間計測手段19で計測し
たり、離床検出手段15が検出し、離床している時間を
非接触時間計測手段21で計測し、さらに正常時間計測
手段21で計時し、これらの計時時間に応じて電動機8
の温度下降分を考慮し、過負荷時間計測手段16の計測
値をクリアしたり、その間計時を停止したり、補正する
ことで、より実使用に合った過負荷判断ができる。
【0059】本実施例では、停止時間、非接触時間、正
常時間の3つを同時に判断したが、それぞれ一つずつ用
いても効果があることはいうまでもない。
【0060】(実施例2)次に、以下本発明の第2の実
施例を、図3、図4、図5を参照しながら説明する。
【0061】図3において、太線で囲んだ部分が過負荷
検出手段としての電流検出手段14であり、ホース3の
抵抗分r1と抵抗r2,r3で構成されており、コモン
ラインに対して−Vdd1の電圧を(r1+r2)とr
3で分割した電圧を出力している。
【0062】上記構成において、その動作を説明する。
【0063】図3中の−Vdd1を基準とすると、通常
I=0Aの時は、電流検出手段14の出力は、 Vdd1*r3/(r2+r3) となり、電流Iが流れると、 (Vdd1−r1*I)*r3/(r2+r3) ・・・(1) もしくは、電流の向きが逆の場合、 (Vdd1+r1*I)*r3/(r2+r3) ・・・(2) となる。
【0064】過負荷検出手段14の入力としては、−V
dd2を基準とすると、図4中に示すような波形とな
る。この時、負荷電流Iの変化に対して、過負荷検出手
段14の入力も大きく変化するよう、−Vdd1<<−
Vdd2となるよう設定しているため、上記(1)式の
場合は、−Vdd2で飽和し、(2)式の時に負荷電流
Iと相似の波形が出力されるような構成となっている。
【0065】この波形は、負荷電流Iが大きくなれば、
大きくなり、図4中の波線で示すような波形となる。
【0066】過負荷検出手段14は、電源電圧の0
[V]を起点に時間を計時しており、時間tのタイミン
グでこの波形の電圧値V1をサンプリングする。
【0067】過負荷検出手段14は、予め設定している
判定値V0と、サンプリング値V1を比較し、V1が、
予め設定している所定時間(以下、判定時間という)t
0連続で判定値V0以上であれば回転ブラシがロック状
態、もしくは過負荷状態であると判断して、電動機8へ
の電力供給を停止する。
【0068】判定値V0のレベルは、巻線温度の関数で
ある(2)式から、タイミングtのレベルに変換するこ
とにより、所望の巻線温度に対する過負荷保護を行うこ
とができる。
【0069】また、複数の動作モードを有し、モードに
よって電動機8の制御位相が異なる場合、電流検出手段
14の出力波形(電流波形)は、図5中に示すように、
モード1とモード2とで、レベルが降下するタイミング
では、ほぼ、同一となるので、タイミングtを同一とな
るポイントに設定することにより、すべてのモード共通
の判定値V0にて判定を行うことができる。
【0070】電圧値V1のレベルは、畳、絨毯等の被掃
除面の状態によって異なるが、通常の使用状態において
は、使用者の清掃動作で吸込具6が被掃除面上を前後に
移動することにより、負荷が常時変動し、瞬間的に電圧
値V1が判定値V0を上回ることがあっても継続するこ
とはない。よって判定時間t0を長く設定すればするほ
ど、通常動作時の誤検知の可能性は低くなる。
【0071】ここで、V0より低い判定値V00と、V
00に対してt0より長いt00を併行して設定、検出
することにより、完全ロック時とロックまでは至らない
過負荷運転を判別できると共に、判定値V0を高めに設
定することにより、電動機8に最も温度的負担のかかる
完全ロックに対しては確実に検出でき、過負荷について
もある程度の時間はかかるものの検出できながらも、通
常動作時の誤検知の可能性を無くし、検出精度を向上す
ることができ、また、2段構えで過負荷保護性を向上す
ることができる。
【0072】また、回転ブラシ7のロック状態において
は、巻線温度の上昇により、時間の経過と共に負荷電流
Iが減少し、電流検出手段14の出力も低くなるが、過
負荷検出手段14が、時間の経過と共に、判定値V0を
低下させていけば、初期の判定値V0を高めに設定する
ことで、通常使用時の誤検知を無くしながらも、回転ブ
ラシ7、すなわち電動機8のロック状態の検出を巻線の
温度上昇に応じて精度よく検出することができる。
【0073】ここでは、判定値を切り換える方式を説明
したが、電動機8の温度上昇に合わせて供給電力を切り
換え(回転数を切り換え)ることで、常に同一の判定値
で過負荷を判定することができる方式もある。要は、電
動機8の巻線の温度上昇に関係なく過負荷状態を確実に
検出できる方式であれば良い。
【0074】(実施例3)次に、以下本発明の第3の実
施例を、図6を参照しながら説明する。
【0075】図6において、23は、過負荷判断手段1
7の指示により電動機8の回転数を制御する回転数制御
手段であり、24は、電動機8がロック状態にあること
を報知する報知手段である。
【0076】上記構成において、その動作を説明する。
【0077】回転ブラシ7のロックにより、電動機8の
回転が0になると、実施例2で述べたように、負荷電流
が上昇して電流検出手段14の出力も上昇し、過負荷判
定手段23が、電流検出手段14の出力が判定値V0以
上になると、計時を開始し過負荷判断状態に入る。この
過負荷判断状態において、過負荷判断手段17は、制御
手段21に電動送風機2の吸引風量を上げるよう指示を
出力し、過負荷判断状態での電動機8の冷却を増加させ
るよう動作する。
【0078】過負荷判断手段17は、判定値V0以上の
状態が判定時間継続すると、ロック状態を認識して、電
動機8への電力供給を停止するよう、駆動手段12に指
示を出力すると共に、報知手段24に、報知を開始する
よう出力する。
【0079】過負荷判断手段17は、この指示を出力を
してからの時間を計時しており、予め設定した時間(以
下、復帰時間という)が経過すると、報知手段24に報
知を終了するよう出力すると共に、再び、電動機8への
電力供給を開始するよう回転数制御手段23に指示を出
力し、回転数制御手段23は、一定時間毎に、所望の回
転数に対応した位相値に到達するまで、位相値を可変し
ながら駆動手段12に出力し、駆動手段12が電動機の
位相制御を行い、回転数を徐々に上げるよう制御する。
【0080】これにより、ロック状態を検出して、電動
機8への電力供給を停止していることを使用者が認識で
きると共に、電動機8の動作の自動復帰を行うことによ
り使用性を向上する事ができ、また、復帰時に、回転数
が徐々に上昇するので、安全性を向上することもでき
る。
【0081】上記において、電動機8への電源の供給の
再開を、時間を計時して行ったが、過負荷判断手段17
が、使用者が操作手段5にて掃除機の動作を一旦停止す
る操作が行われたことを認識して、次回の掃除機が動作
するモードへの操作が行われた時に、電動機8への電源
供給の再開を行うように駆動手段12に出力する構成と
することにより、使用者の意図的な操作が入るので、使
用者に対する安全性を更に高めることができる。
【0082】また、他の構成として、過負荷判断手段1
7が、過負荷判断状態においては電動機8の回転数を増
加するよう駆動手段12に位相制御させることにより、
回転ブラシ7に比較的小さな異物がかみ込んでロックし
た時等、トルクが上昇して異物かみ込みを解除する事が
でき、反対に、過負荷判断状態においては電動機8の回
転数を低減するよう駆動手段12に位相制御させること
により、回転ブラシ7に比較的大きな異物がかみ込んで
ロックした時等、使用者が簡単に異物を除去する事がで
きると共に、ある程度の回転数を維持することにより、
負荷の重たい被掃除面上を通常操作している時にもゴミ
取れ性を維持することができる。
【0083】更に、ロック状態を検出して電動機8を停
止しているときは、回転ブラシ7によるゴミのかき上げ
がなくなり、ゴミ取れ性能が低下するので、過負荷判断
手段17が、この期間中は、電動送風機2の吸引力を上
げるよう制御手段21に出力し、吸引力を上げることに
より、回転ブラシ7の停止時でも、ゴミ取れ性能を維持
することができる。
【0084】ここで、実施例1で述べたように、電動機
8の負荷電流は、巻線温度の関数となり、温度が上昇す
ると負荷電流は減少するので、例えば、ロック状態の継
続中における、電動機8への電源供給の停止と再開を繰
り返すと、巻線の温度が上昇し、ロック状態での負荷電
流値が低下してくるが、判定値V0をこの負荷電流が低
下した状態に設定すると、通常の操作において誤検知し
て電動機8への電源供給を停止してしまう可能性があ
る。そこで、過負荷判断手段17は、ロック状態と判断
した回数を記憶しておき、ロック回数が増える毎に判定
値V0を所定値ずつ低下してゆくことにより、ロックし
た回数により、高精度な検出を行うことができる。
【0085】また、ロック回数に対しては、過負荷判断
手段17は、ロック回数が増える毎に判定時間を所定時
間ずつ短くしてゆくことにより、電動機8の温度上昇に
応じた素早い検出が行え過負荷保護性を向上することが
でき、ロック回数が増える毎に復帰時間を所定時間ずつ
長くしてゆくことにより、電動機8が復帰するまでの冷
却効果を上げ、過負荷保護性を向上することができる。
【0086】操作手段5を操作して、制御手段21のモ
ードを切り換えると、電動送風機2の吸引力が異なるよ
う設定しているので、電動機8の位相制御値が同じであ
っても、吸引風量が異なり、冷却効果も異なるため、ロ
ック状態における判定時間内での負荷電流の降下量も異
なる。過負荷判定手段23は、操作手段5からの信号を
入力しており、モードが切り換えられると、吸引風量の
大きなモードでは、判定時間を長く設定して、吸引風量
の小さなモードでは、判定時間を短く設定することによ
り、モードに応じて通常操作時は誤検知することなく、
ロック状態は確実に検出し、高精度な検出を行うことが
できる。また、吸引風量の大きなモードでは、復帰時間
を短く設定して、吸引風量の小さなモードでは、復帰時
間を短く設定することにより、モードに応じて必要最小
限の冷却時間にて復帰させることができ、使用性を向上
することができる。
【0087】(実施例4)次に、以下本発明の第4の実
施例を、図7を参照しながら説明する。
【0088】図7において、31は、掃除機本体に電力
を供給する電源の電圧レベルを検出する電圧検知手段で
あり、32は電動送風機2が、吸込具6・延長管5・ホ
ース3を介して、本体1に吸引する風量を検出する風量
検出手段であり、33は、被掃除面の状態を検出する被
掃除面検出手段である。
【0089】上記構成において、その動作を説明する。
【0090】電動機8の負荷電流は、回転ブラシ7、す
なわち電動機8にかかる機械的負荷と、電動機8に印可
される電圧により変動し、機械的負荷が一定であるとす
ると、負荷電流は印加電圧の関数となり、電圧が低けれ
ば負荷電流も低くなり、印加電圧が高ければ、負荷電流
も高くなる。過負荷判断手段17は電圧検出手段24の
判断する電源電圧のレベルにより、判定値V0を、電源
電圧のレベルが低ければ低く、レベルが高ければ高く設
定して、電流検出手段14の出力に対してロック状態を
判断するので、電源電圧の変動に対して、高精度な検出
を行うことができる。
【0091】実施例1でも述べたように、負荷電流I
は、電動機8の巻線の温度によっても異なり、電動機8
の印加電圧が同じであっても、電動送風機2の吸引風量
によって、電動機8の冷却も異なるので、ロック状態に
おける電流も異なる。実使用においては、本体1内の塵
埃を蓄積しておく集塵室(図示せず)内の塵埃の量によ
り、塵埃量が少なければ、吸引風量は大きくて電動機8
の冷却は大きくなるので、負荷電流Iは大きくなり、塵
埃量が多ければ吸引風量は小さくて電動機8の冷却は小
さくなるので負荷電流Iは小さくなる。
【0092】風量検出手段26は、電動送風機2の吸引
する風量を検出し、過負荷判断手段17は、風量検出手
段26の検出する風量情報により、判定値V0を、風量
は小さければ低く、風量が大きければ高く設定して、電
流検出手段14の出力に対してロック状態を判断するの
で、塵埃の蓄積量に応じて、高精度な検出を行うことが
できる。
【0093】また、同様に、吸込具6が、被掃除面に接
触している時と、空中に浮いている時とでも、電動機8
の冷却が異なる。離床検出手段34は、吸込具6が被掃
除面に接触しているか、非接触状態であるかを検出し、
過負荷判断手段17は、離床検出手段15の検出する離
床情報により、判定値V0を、可変するので電流検出手
段14の出力に対してロック状態を判断するので、吸込
具6の被掃除面への接触・非接触に応じて、高精度な検
出を行うことができる。
【0094】更に、被掃除面の状態が、例えば、木床と
じゅうたんでは、回転ブラシ7への機械的負荷が異な
り、通常使用時の負荷電流が、機械的負荷の小さな木床
では小さく、機械的負荷の大きなじゅうたんでは大きく
なる。被掃除面検出手段27は、被掃除面の状態を検出
しており、過負荷判断手段17は、被掃除面検出手段2
7の検出する被掃除面情報により、判定値V0を、被掃
除面の機械的負荷が大きい被掃除面の時は高く、機械的
負荷が小さい被掃除面の時は低く設定して、電流検出手
段14の出力に対してロック状態を判断するので、被掃
除面の状態に応じて必要なゴミ取れ性能を維持しなが
ら、過負荷保護性を得ることができる。
【0095】また、電動機8として、インバータモータ
を用いることにより、より高精度な回転数制御が行え、
ゴミ取れ性能と検出精度の向上を行うことができる。
【0096】(実施例5)次に、以下本発明の第5の実
施例を、図3、図4、図8を参照しながら説明する。
【0097】図8は、図4におけるタイミングtでの、
過負荷判断手段17の入力電圧の時間での変化を示した
ものであり、図8(a)は、吸込具6が、通常使用状態
から、じゅうたん等の被掃除面上に固定して放置された
場合の時間変化であり、図8(b)は、通常使用状態か
らロック状態になった場合の時間変化である。
【0098】図8(a)において、通常使用状態では、
使用者の操作により、吸込具6は被掃除面上を前後に移
動するため、常時負荷が変動し、電流検出手段14の出
力、つまり、過負荷判断手段17の入力は、使用者の動
作にあわせて、大きく変動する。過負荷判断手段17
は、一定時間毎のこの電圧の差を変化量として算出して
おり、この差と、予め設定している判定値△V0を常時
比較している。過負荷判断手段17は、差が、この△V
0より大きい状態では、使用者の清掃動作において、正
常動作していると判断し、△V0より小さい状態が所定
時間以上継続すると、過負荷状態等の正常な使用状態で
はない状態と判断して、電動機8への電力供給を停止す
るよう駆動手段12へ出力し、電動機8を停止する。
【0099】これにより、使用者が正常に清掃動作を行
えている状態を認識できる上、過負荷時のみならず、電
動機8が回転した状態で、吸込具6を被掃除面に放置し
た場合等、通常使用状態でない場合も検出することがで
きる。
【0100】また、他の検出の方法として、過負荷判断
手段17が、図8の(b)に示すように、変化量が△V
1より大きいときは、使用者が正常な清掃動作を行えて
いると判断して、一定時間毎に電圧の平均値を算出し、
この平均値との差△Vが、予め設定した平均値との差の
判定値△V2より大きな状態が所定時間継続すると、電
動機8がロック状態であると判断して、電動機8への電
力供給を停止することにより、通常使用状態での誤検知
を防止し、検出精度を向上することができる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、過負荷時間計測手段の
計時により、回転ブラシのロック状態を含めたの過負荷
状態を判断するので、間接的に電動機の温度を検出して
いることとなり、ゴミ取れ性を最大限に引き出しなが
ら、電動機の温度を精度良く検出でき、電動機の保護を
確実に行える電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す掃除機の概略構成
【図2】同制御回路の概略構成図
【図3】本発明の第2の実施例における制御回路の概略
構成図
【図4】同過負荷判断手段の入力波形説明図
【図5】同モード別の過負荷判断手段の入力波形説明図
【図6】本発明の第3の実施例における制御のブロック
【図7】本発明の第4の実施例における制御のブロック
【図8】本発明の第5の実施例における過負荷判断手段
の入力値変化説明図
【符号の説明】
1 本体 2 電動送風機 3 ホース 4 延長管 5 操作手段 6 吸込具 7 回転ブラシ 8 電動機 12 駆動手段 13 電力供給ライン 14 過負荷検出手段(電流検出手段) 15 離床検出手段 16 過負荷時間計測手段 17 過負荷判断手段 18 非接触時間計測手段 19 停止時間計測手段 20 正常負荷判断手段 21 正常時間計測手段 22 安全スイッチ 23 回転数制御手段 24 報知手段 25 電圧検出手段 26 風量検出手段 27 被掃除面検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都築 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山口 誠二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 今井 秀利 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北川 晃博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B057 DA02 DA04 DA08

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃を吸引する電動送風機を有する掃除
    機本体と、回転ブラシと前記回転ブラシを駆動する電動
    機を有する吸込具と、前記電動機の過負荷状態を検出す
    る過負荷検出手段と、過負荷時間を計時する過負荷時間
    計測手段と、前記過負荷時間計測手段の計時値が所定時
    間以上経過した場合、過負荷であると判断する過負荷判
    断手段を備えた電気掃除機。
  2. 【請求項2】 吸込具の被掃除面への接触・非接触を検
    出する離床検出手段を有し、過負荷時間計測手段は、前
    記離床検出手段の検出する吸込具の被掃除面への接触・
    非接触に応じて過負荷時間を計時する請求項1記載の電
    気掃除機。
  3. 【請求項3】 吸込具が被掃除面から非接触状態になる
    と、過負荷時間計測手段の計時値をクリアする請求項2
    記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 吸込具が被掃除面から非接触状態になる
    と、過負荷時間計測手段の計時を停止し、接触状態にな
    ると過負荷時間の計時を実施する請求項2記載の電気掃
    除機。
  5. 【請求項5】 吸込具が被掃除面から非接触状態を計時
    する非接触時間計測手段を有し、前記非接触時間計測手
    段の計時時間に応じて、過負荷時間計測手段の計時値を
    補正する請求項2記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 使用者が掃除機の運転内容を決定する操
    作手段を有し、過負荷時間計測手段は、前記操作手段の
    操作結果に応じて過負荷時間を計時する請求項1記載の
    電気掃除機。
  7. 【請求項7】 操作手段を操作し停止状態になると、過
    負荷時間計測手段の計時値をクリアする請求項6記載の
    電気掃除機。
  8. 【請求項8】 操作手段を操作し停止状態になると、過
    負荷時間計測手段の計時を停止し、前記操作手段を操作
    し、動作状態になると過負荷時間の計時を実施する請求
    項6記載の電気掃除機。
  9. 【請求項9】 停止状態を計時する停止時間計測手段を
    有し、前記停止時間計測手段の計時時間に応じて、過負
    荷時間計測手段の計時値を補正する請求項6記載の電気
    掃除機。
  10. 【請求項10】 吸込具の被掃除面への接触・非接触を
    検出する離床検出手段と、使用者が掃除機の動作を決定
    する操作手段を有し、過負荷時間計測手段は、前記離床
    検出手段の検出する吸込具の被掃除面への接触・非接触
    の状態と前記操作手段の操作結果とに応じて計時する請
    求項1記載の電気掃除機。
  11. 【請求項11】 吸込具が被掃除面から非接触状態にな
    るか、または操作手段を操作し停止状態になると、過負
    荷時間計測手段の計時値をクリアする請求項10記載の
    電気掃除機。
  12. 【請求項12】 操作手段を操作し動作状態にした状態
    で、かつ吸込具が被掃除面に接触した状態の時のみ計時
    を実施する請求項10記載の電気掃除機。
  13. 【請求項13】 吸込具が被掃除面から非接触状態とな
    っている時間、または停止時間を計時する非接触時間計
    測手段を有し、前記非接触時間計測手段の計時時間に応
    じて、過負荷時間計測手段の計時値を補正する請求項1
    0記載の電気掃除機。
  14. 【請求項14】 電動機の正常負荷状態を計時する正常
    時間計測手段を有し、前記正常時間計測手段の計時値が
    所定時間経過すると、過負荷時間計測手段の計時値をク
    リアする請求項1〜13のいずれか1項に記載の電気掃
    除機。
  15. 【請求項15】 電動機の正常負荷状態を計時する正常
    時間計測手段を有し、前記正常時間計測手段の計時値に
    応じて、過負荷時間計測手段の計時値を補正する請求項
    1〜13のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  16. 【請求項16】 過負荷検出手段を、電動機の負荷電流
    を検出する電流検出手段から構成する請求項1〜15の
    いずれか1項に記載の電気掃除機。
  17. 【請求項17】 電動機に電力を供給する電力供給路
    と、前記電力供給路に流れる電流により発生する電圧降
    下により、前記電動機の負荷電流を検出する電流検出手
    段を有する請求項16記載の電気掃除機。
  18. 【請求項18】 過負荷検出手段で吸込具の被掃除面へ
    の接触・被接触を検出する請求項16または17記載の
    電気掃除機。
  19. 【請求項19】 少なくとも2つ以上の過負荷判定値を
    有し、過負荷時間計測手段作動時と停止時とで前記判定
    値を切り換える請求項1〜18のいずれか1項に記載の
    電気掃除機。
  20. 【請求項20】 少なくとも2つ以上の回転数を有し、
    過負荷時間計測手段作動時と停止時とで電動機の回転数
    を切り換える請求項1〜18のいずれか1項に記載の電
    気掃除機。
  21. 【請求項21】 電動機の過負荷状態を判断し、過負荷
    時は、前記電動機の回転を停止する過負荷判断手段を有
    する請求項1〜20のいずれか1項に記載の電気掃除
    機。
  22. 【請求項22】 電動機の過負荷時は、前記電動機の回
    転を停止し、前記電動機の回転停止後、時間を計時する
    復帰時間計測手段と、前記復帰時間計測手段の計時値が
    所定値以上になると、回転を再び開始するよう判断する
    過負荷判断手段を有する請求項1〜21のいずれか1項
    に記載の電気掃除機。
  23. 【請求項23】 電動機の過負荷判断までの時間に応じ
    て、復帰時間計測手段の所定値を補正する請求項22記
    載の電気掃除機。
  24. 【請求項24】 使用者が掃除機の運転内容を決定する
    操作手段を有し、電動機の過負荷時は、前記電動機の回
    転を停止し、前記電動機の回転停止後、前記操作手段が
    操作されると、回転を再び開始するよう判断する過負荷
    判断手段を有する請求項6〜21のいずれか1項に記載
    の電気掃除機。
  25. 【請求項25】 使用者が掃除機の動作を決定する操作
    手段を有し、電動機の過負荷時は、前記電動機の回転を
    停止し、前記電動機の回転停止後、所定時間経過した
    後、前記操作手段が操作されると、回転を再び開始する
    よう判断する過負荷判断手段を有する請求項6〜21の
    いずれか1項に記載の電気掃除機。
  26. 【請求項26】 電動機の過負荷を検出し、前記電動機
    の回転を停止した後、再び回転を開始するまでの時間に
    応じて、再度過負荷時間計測手段の判定する所定値を補
    正する請求項22〜25のいずれか1項に記載の電気掃
    除機。
  27. 【請求項27】 電動機が再び回転を開始する時は、前
    記電動機の回転を徐々に上昇させるよう制御する回転数
    制御手段を有する請求項22〜26のいずれか1項に記
    載の電気掃除機。
  28. 【請求項28】 過負荷判断手段が電動機の過負荷を判
    断して、前記電動機の回転を停止する構成において、前
    記電動機の回転が停止している間は、電動送風機の吸引
    力を上げるよう制御する制御手段を有する請求項21記
    載の電気掃除機。
  29. 【請求項29】 過負荷判断手段が電動機の過負荷を判
    断して、前記電動機の回転を停止する構成において、前
    記電動機の回転が停止している間は、電動機の回転を停
    止していることを報知する報知手段を有する請求項21
    記載の電気掃除機。
  30. 【請求項30】 過負荷判断手段が、電動機の過負荷状
    態が所定時間継続すると過負荷状態であると判断する構
    成において、前記所定時間内は電動送風機の吸引力を上
    げるよう制御する制御手段を有する請求項1記載の電気
    掃除機。
  31. 【請求項31】 少なくとも電動送風機の吸引力と、電
    動機の回転数に対して、少なくとも2つ以上の動作モー
    ドを有し、過負荷判断手段が、前記電動機の過負荷状態
    が所定時間継続すると過負荷状態であると判断する構成
    において、前記動作モード別に前記所定時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  32. 【請求項32】 少なくとも電動送風機の吸引力と電動
    機の回転数に対して、少なくとも2つ以上の動作モード
    を有する構成において、過負荷判断手段は、前記動作モ
    ード別に前記電動機の回転が停止してから再び回転を開
    始するまでの時間を決定することを特徴とする請求項2
    1記載の電気掃除機。
  33. 【請求項33】 電源電圧を検出する電圧検出手段を有
    し、過負荷判断手段は、前記電圧検出手段の検出する電
    源電圧に応じて判定値を決定する請求項1記載の電気掃
    除機。
  34. 【請求項34】 電動送風機の吸引風量を検出する風量
    検出手段を有し、過負荷判断手段は、前記風量検出手段
    の検出する風量に応じて判定値を決定する請求項1記載
    の電気掃除機。
  35. 【請求項35】 被掃除面の状態を検出する被掃除面検
    出手段を有し、過負荷判断手段は、前記被掃除面検出手
    段の検出する被掃除面の状態に応じて判定値を決定する
    請求項1記載の電気掃除機。
  36. 【請求項36】 過負荷判断手段が、電動機の過負荷状
    態が所定時間継続すると過負荷状態であると判断する構
    成において、前記過負荷判断手段は、前記過負荷時間計
    測手段の計時値に応じて、過負荷状態の判定値を可変す
    ることを特徴とする請求項1〜35のいずれか1項に記
    載の電気掃除機。
  37. 【請求項37】 少なくとも電動送風機の吸引力と電動
    機の回転数に対して、少なくとも2つ以上の動作モード
    を有する構成において、過負荷判断手段は、前記動作モ
    ードに関わらず、1つの判定値で前記電動機の負荷状態
    を検出する請求項1記載の電気掃除機。
  38. 【請求項38】 時間計測手段の所定値、判定値のうち
    少なくとも1つ以上その設定値を外部記憶手段に記憶さ
    せた請求項1〜37のいずれか1項に記載の電気掃除
    機。
  39. 【請求項39】 吸込具の回転ブラシを駆動する電動機
    として、インバータモータを用いた請求項1〜38のい
    ずれか1項に記載の電気掃除機。
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