JP2001231731A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2001231731A
JP2001231731A JP2000043919A JP2000043919A JP2001231731A JP 2001231731 A JP2001231731 A JP 2001231731A JP 2000043919 A JP2000043919 A JP 2000043919A JP 2000043919 A JP2000043919 A JP 2000043919A JP 2001231731 A JP2001231731 A JP 2001231731A
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Japan
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overload
nozzle motor
vacuum cleaner
motor
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JP2000043919A
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English (en)
Inventor
Takafumi Ishibashi
崇文 石橋
Masaki Takahashi
正樹 高橋
Akihiro Kitagawa
晃博 北川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルモータの過負荷保護を、温度をパラメ
ータとして行い、通常使用時の回転ブラシのゴミ取れ性
能を最大限に発揮しながら、ノズルモータの過負荷保護
を行うことを目的とする。 【解決手段】 温度検出手段としての電流検出手段14
の出力により、ノズルモータ8の巻線温度に対応した巻
線抵抗より、設定した電流値で、過負荷判定手段15
が、ノズルモータ8の過負荷を検出し、通常使用時には
ゴミ取れ性能を発揮しながら、過負荷保護を行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床用吸い込み具の
回転ブラシの過負荷、ロック状態を検出して、ファンモ
ータ、ノズルモータ等を制御する電気掃除機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機は、第2893969
号特許公報に記載のように、ノズルモータ電流検出回路
により、ノズルモータに流れる電流を検出し、電流が第
1の設定値をこえた時、ノズルモータへの印可電圧をさ
げ、それでも、第1の設定値より低い第2の設定値を超
えていると、回転ブラシのロックと判断し、ノズルモー
タの運転を停止するというように、専用の電流検出回路
を設けて電流の検出を行い、電流値に対して回転ブラシ
のロック状態かどうかを検出し、ノズル制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、電流値に対してのみ保護を行っているた
め、実際に求められる、ノズルモータとその周辺部品の
耐熱温度に対しての最適な保護が行えておらず、検出す
る電流値を低く設定すれば、回転ブラシのゴミ取れ性能
を最大限に引き出すことができず、高く設定すれば、ロ
ック状態をうまく検出できない可能性があるという課題
を有していた。
【0004】本発明は、上記課題を解決するもので、回
転ブラシのゴミ取れ性能を最大限に引き出しながら、ロ
ック状態・過負荷状態に対して、精度良いノズルモータ
の保護を行える電気掃除機を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、塵埃を吸引するファンモータを有する掃除
機本体と、回転ブラシと、この回転ブラシを駆動するノ
ズルモータを有する吸い込み具と、前記ノズルモータを
駆動する駆動手段と、前記ノズルモータの温度を検出す
る温度検出手段と、前記温度検出手段の出力により前記
ノズルモータの過負荷状態を判断する過負荷判断手段を
有する構成としたので、前記温度検出手段の検出する、
前記ノズルモータの温度により、前記回転ブラシのロッ
ク状態を含めたの過負荷状態を判断するので、前記ノズ
ルモータと周辺部品の耐熱温度に応じた判定値を設定す
ることにより、ゴミ取れ性を最大限に引き出しながら、
精度良い前記ノズルモータの保護を行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
塵埃を吸引するファンモータを有する掃除機本体と、回
転ブラシと、この回転ブラシを駆動するノズルモータを
有する吸い込み具と、前記ノズルモータを駆動する駆動
手段と、前記ノズルモータの温度を検出する温度検出手
段と、前記温度検出手段の出力により前記ノズルモータ
の過負荷状態を判断する過負荷判断手段を有する形態と
したので、前記温度検出手段の検出する、前記ノズルモ
ータの温度により、前記回転ブラシのロック状態を含め
たの過負荷状態を判断するので、前記ノズルモータと周
辺部品の耐熱温度に応じた判定値を設定することによ
り、ゴミ取れ性を最大限に引き出しながら、精度良い前
記ノズルモータの負荷状態の検出を行える電気掃除機を
実現できる。
【0007】本発明の請求項2記載の発明は、温度検出
手段を、ノズルモータの負荷電流を検出する電流検出手
段から構成する形態としたので、前記温度検出手段とし
ての前記電流検出手段を前記ノズルモータの近傍に設け
る必要が無く、構成を簡素化することのできる電気掃除
機を実現できる。
【0008】本発明の請求項3記載の発明は、温度検出
手段としての電流検出手段を、ノズルモータに電力を供
給する電力供給路と前記電力供給路に流れる電流により
発生する電圧降下により前記ノズルモータの負荷電流を
検出する形態としたので、専用の電流検出回路を設ける
ことなく構成できる電気掃除機を実現することができ
る。
【0009】本発明の請求項4記載の発明は、少なくと
も2つの判定値と判定時間の組み合わせを有して前記ノ
ズルモータの過負荷状態を判断し、過負荷時は、前記ノ
ズルモータの回転を停止する過負荷判断手段を有する形
態としたので、ロック状態は、判定値を最も高く、判定
時間を最も短くし、負荷が軽くなるに従って、判定値を
低く、判定時間を長くしていくことにより、より精度良
い、過負荷状態の検出を行える電気掃除機を実現するこ
とができる。
【0010】本発明の請求項5記載の発明は、ノズルモ
ータの過負荷時は、前記ノズルモータの回転を停止し、
前記ノズルモータの回転停止後、所定時間経過すると、
回転を再び開始するよう判断する過負荷判断手段を有す
る形態としたので、前記ノズルモータの温度が低下する
のに十分な時間が経過すると、前記ノズルモータの動作
が自動で復帰するので、使用性を向上した電気掃除機を
実現できる。
【0011】本発明の請求項6記載の発明は、使用者が
掃除機の動作を決定する操作スイッチを有し、ノズルモ
ータの過負荷時は、前記ノズルモータの回転を停止し、
前記ノズルモータの回転停止後、前記操作スイッチが操
作されると、回転を再び開始するよう判断する過負荷判
断手段有する形態としたので、使用者が、ロック状態を
解除した後、意図的に操作スイッチを操作したときの
み、回転ブラシの動作が復帰するので、使用性と、使用
者の安全性を向上した電気掃除機を実現できる。
【0012】本発明の請求項7記載の発明は、ノズルモ
ータの過負荷時は、前記ノズルモータの回転を停止し、
前記ノズルモータの回転停止後、所定時間経過すると、
回転を再び開始するよう判断する過負荷判断手段と、前
記ノズルモータが再び回転を開始する時は、前記ノズル
モータの回転を徐々に上昇させるよう制御する回転数制
御手段を有する形態としたので、使用性の向上と、自動
復帰時にも使用者の安全性を向上した電気掃除機を実現
することができる。
【0013】本発明の請求項8記載の発明は、過負荷判
断手段がノズルモータの過負荷を判断して、前記ノズル
モータの回転を停止する構成において、前記ノズルモー
タの回転が停止している間は、ファンモータの吸引力を
上げるよう制御する制御手段を設けたので、回転ブラシ
が停止中のゴミ取れ性能の低下を前記ファンモータの吸
引力で補い、ゴミ取れ性能を維持できる電気掃除機を実
現できる。
【0014】本発明の請求項9記載の発明は、過負荷判
断手段がノズルモータの過負荷を判断して、前記ノズル
モータの回転を停止する構成において、前記ノズルモー
タの回転が停止している間は、ノズルモータの回転を停
止していることを報知する報知手段を設けたので、使用
者が、過負荷状態の継続で回転ブラシの動作が停止して
いることを容易に認識できる電気掃除機を実現できる。
【0015】本発明の請求項10記載の発明は、過負荷
判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時間継続
すると過負荷状態であると判断する構成において、前記
所定時間内はファンモータの吸引力を上げるよう制御す
る制御手段を設けたので、動作中で且つ、過負荷状態に
ある前記ノズルモータを冷却し、過負荷保護性を向上で
きる電気掃除機を実現できる。
【0016】本発明の請求項11記載の発明は、過負荷
判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時間継続
すると過負荷状態であると判断する構成において、前記
所定時間内はノズルモータの回転を上げるよう制御する
回転数制御手段を設けたので、回転ブラシが異物を噛み
込んだ時等、回転を上げることにより噛み込みを強制的
に解除してロック状態を解消できる電気掃除機を実現で
きる。
【0017】本発明の請求項12記載の発明は、過負荷
判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時間継続
すると過負荷状態であると判断する構成において、前記
所定時間内はノズルモータの回転を下げるよう制御する
回転数制御手段を設けたので、回転ブラシに異物が噛み
込み、ロック状態で、前記ノズルモータ動作時でも、使
用者が容易に異物を取り除くことができる電気掃除機を
実現できる。
【0018】本発明の請求項13記載の発明は、過負荷
判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時間継続
すると過負荷状態であると判断する構成において、前記
過負荷判断手段は、過負荷になった回数を計数し、前記
回数により前記所定時間を決定する形態としたので、連
続で過負荷状態の確定と解除が発生した時でも、そのと
きの温度上昇値に見合った、精度良い過負荷の検出の行
える電気掃除機を実現できる。
【0019】本発明の請求項14記載の発明は、過負荷
判断手段が、過負荷になった回数を計数し、前記回数に
より、ノズルモータの回転が停止してから再び回転を開
始するまでの時間を決定する形態としたので、連続で過
負荷状態の確定と解除が発生した時でも、そのときの温
度上昇値に見合ったタイミングで、過負荷状態を確定
し、過負荷保護性を向上できる電気掃除機を実現でき
る。
【0020】本発明の請求項15記載の発明は、少なく
ともファンモータの吸引力と、ノズルモータの回転数に
対して、少なくとも2の動作モードを有し、過負荷判断
手段が、前記ノズルモータの過負荷状態が所定時間継続
すると過負荷状態であると判断する構成において、前記
動作モード別に前記所定時間を決定する形態としたの
で、ファンモータの吸引風量が異なり、前記ノズルモー
タの冷却効果の異なるモードの各々に対して、最適な時
間を設定することにより、モード毎に最適な過負荷保護
性を得ることのできる電気掃除機を実現できる。
【0021】本発明の請求項16記載の発明は、少なく
ともファンモータの吸引力とノズルモータの回転数に対
して、少なくとも2の動作モードを有する構成におい
て、過負荷判断手段は、前記動作モード別に前記ノズル
モータの回転が停止してから再び回転を開始するまでの
時間を決定する形態としたので、ファンモータの吸引風
量が異なり、前記ノズルモータの冷却効果の異なるモー
ドの各々に対して、最適な時間を設定することにより、
モード毎に最適な冷却時間を得ることのできる電気掃除
機を実現できる。
【0022】本発明の請求項17記載の発明は、電源電
圧を検出する電圧検出手段を有し、過負荷判断手段は、
前記電圧検出手段の検出する電源電圧に応じて判定値を
決定する形態としたので、電源電圧により異なる電流値
に応じた温度上昇に対して、最適な判定値を設定し、電
源電圧の変動に対しても、高い検出精度を維持できる電
気掃除機を実現できる。
【0023】本発明の請求項18記載の発明は、ファン
モータの吸引風量を検出する風量検出手段を有し、過負
荷判断手段は、前記風量検出手段の検出する風量に応じ
て判定値を決定する形態としたので、掃除機本体の塵埃
の蓄積量に応じて変化する吸引風量、すなわち、ノズル
モータの冷却風量に対して、風量毎に最適な判定値を設
定することにより、吸引風量の変動に対しても、高い検
出精度を維持できる電気掃除機を実現できる。
【0024】本発明の請求項19記載の発明は、床面の
状態を検出する床面検出手段を有し、過負荷判断手段
は、前記床面検出手段の検出する床面の状態に応じて判
定値を決定する形態としたので、負荷の重たい床面で
は、判定値を高めに設定することにより、床面の状態に
応じて、ゴミ取れ性能を維持しながら、高い検出精度を
維持できる電気掃除機を実現できる。
【0025】本発明の請求項20記載の発明は、吸い込
み具の床面への接触・非接触を検出する離床検出手段を
有し、過負荷判断手段は、前記離床検出手段の検出する
吸い込み具の床面への接触・非接触に応じて判定値を決
定する形態としたので、吸い込み具の床面への接触時と
非接触時とで異なるノズルモータの冷却効果に応じて、
判定値を設定することにより、より高精度な検出のでき
る電気掃除機を実現できる。
【0026】本発明の請求項21記載の発明は、過負荷
判断手段は、電流検出手段の出力が所定値以上の状態が
所定時間継続すると、ノズルモータが過負荷状態である
と判断する形態としているので、回転ブラシのロック状
態を確実に検出することができる。
【0027】本発明の請求項22記載の発明は、過負荷
判断手段は、電流検出手段の出力の変化量が所定値以内
の状態が所定時間継続すると、ノズルモータが過負荷状
態であると判断する形態としたので、使用者が清掃動作
しているときは、電流検出手段の変化量が大きくなるの
に対して、そうでないときは変化量が小さくなることを
検出して、検出精度を向上できる電気掃除機を実現でき
る。
【0028】本発明の請求項23記載の発明は、過負荷
判断手段は、通常の使用状態での電流検出手段の出力と
の差が所定値以上の状態が所定時間継続すると、ノズル
モータが過負荷状態であると判断する形態としたので、
通常の使用状態での電流検出手段の出力との比較によ
り、通常の使用状態での負荷の違いに関わらず精度良い
検出ができる電気掃除機を実現できる。
【0029】本発明の請求項24記載の発明は、過負荷
判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時間継続
すると過負荷状態であると判断する構成において、前記
過負荷判断手段は、前記所定時間内の時間経過に応じ
て、過負荷状態の判定値を可変する形態としたので、過
負荷時に、前記ノズルモータの巻線の温度上昇に伴い、
巻線の抵抗が上昇し、時間と共に電流値が低下しても、
時間と共に判定値を下げるので、電流値の時間変化に関
わらず、精度良く検出できる電気掃除機を実現できる。
【0030】本発明の請求項25記載の発明は、少なく
ともファンモータの吸引力とノズルモータの回転数に対
して、少なくとも2の動作モードを有する構成におい
て、過負荷判断手段は、前記動作モードに関わらず、1
つの判定値で前記ノズルモータの負荷状態を検出する形
態としたので、2つ以上の動作モード有をする構成にお
いても、簡単な構成で実現することができる。
【0031】本発明の請求項26記載の発明は、ノズル
モータとして、インバータモータを用いる形態としたこ
とにより、より、高精度な回転数制御を行い、ゴミ取れ
性能を維持しながら、高精度な過負荷保護性を確保する
ことができる。
【0032】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例を、
図1、図2を参照しながら説明する。
【0033】図1において、1は掃除機本体(以下本体
と称す)であり、2は本体1に内蔵された吸引力を発生
するためのファンモータであり、6は吸い込み具であ
り、3はホース、4は延長管であり、ホース3と延長管
4とで、本体1と吸い込み具6を空気的に連結する空気
流路10を構成する。
【0034】4は、掃除機の動作を決定する操作スイッ
チであり、7は、床面の塵埃をかき上げる回転ブラシで
あり、吸い込み具6に内蔵されたノズルモータ8により
回転駆動され、ノズルモータ8は直流モータで構成され
る。
【0035】また、本体1には、ファンモータ2を制御
する制御手段11と、ノズルモータを駆動する駆動手段
12が内蔵されており、駆動手段12は、ホース3と延
長管4に内蔵された、ノズルモータ8に電力を供給する
電力供給線13を介して、所定の回転数に相当する電力
を供給するため位相制御を行っている。
【0036】図2において、16はノズルモータ8に電
力を供給する電力供給線であり、14は、温度検出手段
としての電流検出手段である。
【0037】15は電流検出手段14の出力を入力して
ノズルモータ8の温度上昇値に対応する電流値に到達し
ているかどうかを判断する過負荷判断手段である。
【0038】上記構成において、その動作を説明する。
【0039】ノズルモータ8は直流モータであることか
ら、逆起電力Eは次式 E=kΦn (k=定数、Φ=磁束、n=回転数) で表され、駆動手段12による印可電圧をVとすると、
ノズルモータ8に実際に印可される電圧は、VーEとな
る。
【0040】このとき、室温20℃を標準状態と設定す
ると、ファンモータ2の抵抗値Rは、抵抗法より、 R=R0*(234.5+T)/(234.5+20) R0:20℃での巻線抵抗 T :巻線温度 で表され、ホース3と延長管4の微小抵抗分を無視する
と、I=(V−E)/Rの電流が流れることになる。
【0041】上記のように、電流値Iは20℃に対する
巻線温度上昇値の関数となり、過負荷判断手段15は、
所望の温度上昇値Tに対応した電圧降下分の判定値を予
め設定し、電流検出手段14の出力値を監視することに
より、巻線の温度に対応した電流値にて過負荷状態の検
出を行うことができる。
【0042】(実施例2)次に、以下本発明の第2の実
施例を、図3、図4、図5を参照しながら説明する。
【0043】図3において、太線で囲んだ部分が温度検
出手段としての電流検出手段17であり、ホース3の抵
抗分r1と抵抗r2,r3で構成されており、コモンラ
インに対して−Vdd1の電圧を(r1+r2)とr3
で分割した電圧を出力している。
【0044】上記構成において、その動作を説明する。
【0045】図3中の−Vdd1を基準とすると、通常
I=0Aの時は、電流検出手段17の出力は、 Vdd1*r3/(r2+r3) となり、電流Iが流れると、 (Vdd1−r1*I)*r3/(r2+r3) ・・・(1) もしくは、電流の向きが逆の場合、 (Vdd1+r1*I)*r3/(r2+r3) ・・・(2) となる。
【0046】過負荷判断手段15の入力としては、−V
dd2を基準とすると、図4中に示すような波形とな
る。この時、負荷電流Iの変化に対して、過負荷判断手
段15の入力も大きく変化するよう、−Vdd1<<−
Vdd2となるよう設定しているため、上記(1)式の
場合は、−Vdd2で飽和し、(2)式の時に負荷電流
Iと相似の波形が出力されるような構成となっている。
【0047】この波形は、負荷電流Iが大きくなれば、
大きくなり、図4中の波線で示すような波形となる。
【0048】過負荷判断手段15は、電源電圧の0
[V]を起点に時間を計時しており、時間tのタイミン
グでこの波形の電圧値V1をサンプリングする。
【0049】過負荷判定手段15は、予め設定している
判定値V0と、サンプリング値V1を比較し、V1が、
予め設定している所定時間(以下、判定時間という)t
0連続で判定値V0以上であれば回転ブラシがロック状
態、もしくは過負荷状態であると判断して、ノズルモー
タ8への電力供給を停止する。
【0050】判定値V0のレベルは、巻線温度の関数で
ある(2)式から、タイミングtのレベルに変換するこ
とにより、所望の巻線温度に対する過負荷保護を行うこ
とができる。
【0051】また、複数の動作モードを有し、モードに
よってノズルモータ8の制御位相が異なる場合、電流検
出手段17の出力波形(電流波形)は、図5中に示すよ
うに、モード1とモード2とで、レベルが降下するタイ
ミングでは、ほぼ、同一となるので、タイミングtを同
一となるポイントに設定することにより、すべてのモー
ド共通の判定値V0にて判定を行うことができる。
【0052】電圧値V1のレベルは、畳、絨毯等の床面
の状態によって異なるが、通常の使用状態においては、
使用者の清掃動作で吸い込み具6が床面上を前後に移動
することにより、負荷が常時変動し、瞬間的に電圧値V
1が判定値V0を上回ることがあっても継続することは
ない。よって判定時間t0を長く設定すればするほど、
通常動作時の誤検知の可能性は低くなる。
【0053】ここで、V0より低い判定値V00と、V
00に対してt0より長いt00を併行して設定、検出
することにより、完全ロック時とロックまでは至らない
過負荷運転を判別できると共に、判定値V0を高めに設
定することにより、ノズルモータ8に最も温度的負担の
かかる完全ロックに対しては確実に検出でき、過負荷に
ついてもある程度の時間はかかるものの検出できながら
も、通常動作時の誤検知の可能性を無くし、検出精度を
向上することができ、また、2段構えで過負荷保護性を
向上することができる。
【0054】また、回転ブラシ7のロック状態において
は、巻線温度の上昇により、時間の経過と共に負荷電流
Iが減少し、電流検出手段17の出力も低くなるが、過
負荷判断手段15が、時間の経過と共に、判定値V0を
低下させていけば、初期の判定値V0を高めに設定する
ことで、通常使用時の誤検知を無くしながらも、回転ブ
ラシ7,すなわちノズルモータ8のロック状態の検出を
巻線の温度上昇に応じて精度よく検出することができ
る。
【0055】(実施例3)次に、以下本発明の第3の実
施例を、図6を参照しながら説明する。
【0056】図6において、21は、複数のモードを有
してファンモータ2を制御する制御手段であり、22
は、ノズルモータ8の電流を検出する電流検出手段であ
り、15は、電流検出手段22の出力よりノズルモータ
8がロック状態にあるかどうかを判断する過負荷判断手
段である。24は、過負荷判断手段15の指示によりノ
ズルモータ8の回転数を制御する回転数制御手段であ
り、25は、ノズルモータ8がロック状態にあることを
報知する報知手段である。
【0057】上記構成において、その動作を説明する。
【0058】回転ブラシ7のロックにより、ノズルモー
タ8の回転が0になると、実施例2で述べたように、負
荷電流が上昇して電流検出手段22の出力も上昇し、過
負荷判定手段23が、電流検出手段22の出力が判定値
V0以上になると、計時を開始し過負荷判断状態に入
る。この過負荷判断状態において、過負荷判断手段15
は、制御手段21にファンモータ2の吸引風量を上げる
よう指示を出力し、過負荷判断状態でのノズルモータ8
の冷却を増加させるよう動作する。
【0059】過負荷判断手段15は、判定値V0以上の
状態が判定時間継続すると、ロック状態を認識して、ノ
ズルモータ8への電力供給を停止するよう、駆動手段1
2に指示を出力すると共に、報知手段25に、報知を開
始するよう出力する。
【0060】過負荷判断手段15は、この指示を出力を
してからの時間を計時しており、予め設定した時間(以
下、復帰時間という)が経過すると、報知手段25に報
知を終了するよう出力すると共に、再び、ノズルモータ
8への電力供給を開始するよう回転数制御手段24に指
示を出力し、回転数制御手段24は、一定時間毎に、所
望の回転数に対応した位相値に到達するまで、位相値を
可変しながら駆動手段12に出力し、駆動手段12がノ
ズルモータの位相制御を行い、回転数を徐々に上げるよ
う成御する。
【0061】これにより、ロック状態を検出して、ノズ
ルモータ8への電力供給を停止していることを使用者が
認識できると共に、ノズルモータ8の動作の自動復帰を
行うことにより使用性を向上する事ができ、また、復帰
時に、回転数が徐々に上昇するので、安全性を向上する
こともできる。
【0062】上記において、ノズルモータ8への電源の
供給の再開を、時間を計時して行ったが、過負荷判断手
段15が、使用者が操作スイッチ4にて掃除機の動作を
一旦停止する操作が行われたこと認識して、次回の掃除
機が動作するモードへの操作が行われた時に、ノズルモ
ータ8への電源供給の再開を行うように駆動手段12に
出力する構成とすることにより、使用者の意図的な操作
が入るので、使用者に対する安全性を更に高めることが
できる。
【0063】また、他の構成として、過負荷判断手段1
5が、過負荷判断状態においてはノズルモータ8の回転
数を増加するよう駆動手段12に位相制御させることに
より、回転ブラシ7に比較的小さな異物がかみ込んでロ
ックした時等、トルクが上昇して異物かみ込みを解除す
る事ができ、反対に、過負荷判断状態においてはノズル
モータ8の回転数を低減するよう駆動手段12に位相制
御させることにより、回転ブラシ7に比較的大きな異物
がかみ込んでロックした時等、使用者が簡単に異物を除
去する事ができると共に、ある程度の回転数を維持する
ことにより、負荷の重たい床面上を通常操作している時
にもゴミ取れ性を維持することができる。
【0064】更に、ロック状態を検出してノズルモータ
8を停止しているときは、回転ブラシ7によるゴミのか
き上げがなくなり、ゴミ取れ性能が低下するので、過負
荷判断手段15が、この期間中は、ファンモータ2の吸
引力を上げるよう制御手段21に出力し、吸引力を上げ
ることにより、回転ブラシ7停止時でも、ゴミ取れ性能
を維持することができるここで、実施例1で述べたよう
に、ノズルモータ8の負荷電流は、巻線温度の関数とな
り、温度が上昇すると負荷電流は減少するので、例え
ば、ロック状態の継続中における、ノズルモータ8への
電源供給の停止と再開を繰り返すと、巻線の温度が上昇
し、ロック状態での負荷電流値が低下してくるが、判定
値V0をこの負荷電流が低下した状態に設定すると、通
常の操作において誤検知してノズルモータ8への電源供
給を停止してしまう可能性がある。そこで、過負荷判断
手段15は、ロック状態と判断した回数を記憶してお
き、ロック回数が増える毎に判定値V0を所定値ずつ低
下してゆくことにより、ロックした回数により、高精度
な検出を行うことができる。
【0065】また、ロック回数に対しては、過負荷判断
手段15は、ロック回数が増える毎に判定時間を所定時
間ずつ短くしてゆくことにより、ノズルモータ8の温度
上昇に応じた素早い検出が行え過負荷保護性を向上する
ことができ、ロック回数が増える毎に復帰時間を所定時
間ずつ長くしてゆくことにより、ノズルモータ8が復帰
するまでの冷却効果を上げ、過負荷保護性を向上するこ
とができる。
【0066】操作スイッチ4を操作して、制御手段21
のモードを切り換えると、ファンモータ2の吸引力が異
なるよう設定しているので、ノズルモータ8の位相制御
値が同じであっても、吸引風量が異なり、冷却効果も異
なるため、ロック状態における判定時間内での負荷電流
の降下量も異なる。過負荷判定手段23は、操作スイッ
チ4からの信号を入力しており、モードが切り換えられ
ると、吸引風量の大きなモードでは、判定時間を長く設
定して、吸引風量の小さなモードでは、判定時間を短く
設定することにより、モードに応じて通常操作時は誤検
知することなく、ロック状態は確実に検出し、高精度な
検出を行うことができる。また、吸引風量の大きなモー
ドでは、復帰時間を短く設定して、吸引風量の小さなモ
ードでは、復帰時間を短く設定することにより、モード
に応じて必要最小限の冷却時間にて復帰させることがで
き、使用性を向上することができる。
【0067】(実施例4)次に、以下本発明の第4の実
施例を、図7を参照しながら説明する。
【0068】図7において、31は、掃除機本体に電力
を供給する電源の電圧レベルを検出する電圧検知手段で
あり、32はファンモータ2が、吸い込み具6・延長管
5・ホース3を介して、本体1に吸引する風量を検出す
る風量検出手段であり、33は、床面の状態を検出する
床面検出手段であり、34は、吸い込み具6が、床面に
接触しているかどうかを検出する離床検出手段である。
【0069】上記構成において、その動作を説明する。
【0070】ノズルモータ8の負荷電流は、回転ブラシ
7,すなわちノズルモータ8にかかる機械的負荷と、ノ
ズルモータ8に印可される電圧により変動し、機械的負
荷が一定であるとすると、負荷電流は印加電圧の関数と
なり、電圧が低ければ負荷電流も低くなり、印加電圧が
高ければ、負荷電流も高くなる。過負荷判断手段15は
電圧検知手段31の判断する電源電圧のレベルにより、
判定値V0を、電源電圧のレベルが低ければ低く、レベ
ルが高ければ高く設定して、電流検出手段22の出力に
対してロック状態を判断するので、電源電圧の変動に対
して、高精度な検出を行うことができる。
【0071】実施例1でも述べたように、負荷電流I
は、ノズルモータ8の巻線の温度によっても異なり、ノ
ズルモータ8の印加電圧が同じであっても、ファンモー
タ2の吸引風量によって、ノズルモータ8の冷却も異な
るので、ロック状態における電流も異なる。実使用にお
いては、本体1内の塵埃を蓄積しておく集塵室(図示せ
ず)内の塵埃の量により、塵埃量が少なければ、吸引風
量は大きくてノズルモータ8の冷却は大きくなるので、
負荷電流Iは大きくなり、塵埃量が多ければ吸引風量は
小さくてノズルモータ8の冷却は小さくなるので負荷電
流Iは小さくなる。
【0072】風量検出手段32は、ファンモータ2の吸
引する風量を検出し、過負荷判断手段15は、風量検出
手段32の検出する風量情報により、判定値V0を、風
量は小さければ低く、風量が大きければ高く設定して、
電流検出手段22の出力に対してロック状態を判断する
ので、塵埃の蓄積量に応じて、高精度な検出を行うこと
ができる。
【0073】また、同様に、吸い込み具6が、床面に接
触している時と、空中に浮いている時とでも、ノズルモ
ータ8の冷却が異なる。離床検出手段34は、吸い込み
具6が床面に接触しているか、非接触状態であるかを検
出し、過負荷判断手段15は、離床検出手段34の検出
する離床情報により、判定値V0を、可変するので電流
検出手段22の出力に対してロック状態を判断するの
で、吸い込み具6の床面への接触・非接触に応じて、高
精度な検出を行うことができる。
【0074】更に、床面の状態が、例えば、木床とじゅ
うたんでは、回転ブラシ7への機械的負荷が異なり、通
常使用時の負荷電流が、機械的負荷の小さな木床では小
さく、機械的負荷の大きなじゅうたんでは大きくなる。
床面検出手段33は、床面の状態を検出しており、過負
荷判断手段15は、床面検出段33の検出する床面情報
により、判定値V0を、床面の機械的負荷が大きい床面
の時は高く、機械的負荷が小さい床面の時は低く設定し
て、電流検出手段22の出力に対してロック状態を判断
するので、床面の状態に応じて必要なゴミ取れ性能を維
持しながら、過負荷保護性を得ることができる。
【0075】また、ノズルモータ8として、インバータ
モータを用いることにより、より高精度な回転数制御が
行え、ゴミ取れ性能と検出精度の向上を行うことができ
る。
【0076】(実施例5)次に、以下本発明の第5の実
施例を、図3、図4、図8を参照しながら説明する。
【0077】図8は、図4におけるタイミングtでの、
過負荷判断手段15の入力電圧の時間での変化を示した
ものであり、図8(a)は、吸い込み具6が、通常使用
状態から、じゅうたん等の床面上に固定して放置された
場合の時間変化であり、図8(b)は、通常使用状態か
らロック状態になった場合の時間変化である。
【0078】図8(a)において、通常使用状態では、
使用者の操作により、吸い込み具6は床面上を前後に移
動するため、常時負荷が変動し、電流検出手段17の出
力、つまり、過負荷判断手段15の入力は、使用者の動
作にあわせて、大きく変動する。過負荷判断手段15
は、一定時間毎のこの電圧の差を変化量として算出して
おり、この差と、予め設定している判定値△V0を常時
比較している。過負荷判断手段15は、差が、この△V
0より大きい状態では、使用者の清掃動作において、正
常動作していると判断し、△V0より小さい状態が所定
時間以上継続すると、過負荷状態等の正常な使用状態で
はない状態と判断して、ノズルモータ8への電力供給を
停止するよう駆動手段12へ出力し、ノズルモータ8を
停止する。
【0079】これにより、使用者が正常に清掃動作を行
えている状態を認識できる上、過負荷時のみならず、ノ
ズルモータ8が回転した状態で、吸い込み具6を床面に
放置した場合等、通常使用状態でない場合も検出するこ
とができる。
【0080】また、他の検出の方法として、過負荷判断
手段15が、図8の(b)に示すように、変化量が△V
1より大きいときは、使用者が正常な清掃動作を行えて
いると判断して、一定時間毎に電圧の平均値を算出し、
この平均値との差△Vが、予め設定した平均値との差の
判定値△V2より大きな状態が所定時間継続すると、ノ
ズルモータ8がロック状態であると判断して、ノズルモ
ータ8への電力供給を停止することにより、通常使用状
態での誤検知を防止し、検出精度を向上することができ
る。
【0081】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、
温度検出手段の検出する、ノズルモータの温度により、
回転ブラシのロック状態を含めたの過負荷状態を判断す
るので、ノズルモータと周辺部品の耐熱温度に応じた判
定値を設定することにより、ゴミ取れ性を最大限に引き
出しながら、精度良いノズルモータの過負荷状態の検出
を行うことができる。
【0082】本発明の請求項2記載の発明によれば、温
度検出手段をノズルモータの負荷電流を検出する電流検
出手段から構成したので、温度検出手段としての電流検
出手段をノズルモータの近傍に設ける必要が無く構成を
簡素化することができる。
【0083】本発明の請求項3記載の発明によれば、温
度検出手段としての電流検出手段を、ノズルモータに電
力を供給する電力供給路の電圧降下によりノズルモータ
の負荷電流を検出するので、専用の電流検出回路を設け
ることなく構成できる。
【0084】本発明の請求項4記載の発明によれば、少
なくとも2つの判定値と判定時間の組み合わせを有する
過負荷判断手段を設けたので、より精度良い、過負荷状
態の検出を行うことができる。
【0085】本発明の請求項5記載の発明によれば、ノ
ズルモータの過負荷時は、ノズルモータの回転を停止
し、ノズルモータの回転停止後、所定時間経過すると、
回転を再び開始するようにしたので、ノズルモータの動
作が自動で復帰し、使用性を向上することができる。
【0086】本発明の請求項6記載の発明によれば、ノ
ズルモータの回転停止後、操作スイッチが操作される
と、回転を再び開始するようにしたので、使用性と、使
用者の安全性を向上することができる。
【0087】本発明の請求項7記載の発明によれば、ノ
ズルモータの回転停止後、所定時間経過すると、回転を
再び開始する時、回転制御手段がノズルモータの回転を
徐々に上昇させるようにしたので、使用性の向上と、自
動復帰時にも使用者の安全性を向上する事ができる。
【0088】本発明の請求項8記載の発明によれば、ノ
ズルモータの回転が停止している間は、制御手段がファ
ンモータの吸引力を上げるよう制御するようにしたの
で、回転ブラシが停止中でもゴミ取れ性能を維持するこ
とができる。
【0089】本発明の請求項9記載の発明によれば、ノ
ズルモータの回転が停止している間は、ノズルモータの
回転を停止していることを報知する報知手段を設けたの
で、使用者が、過負荷状態の継続で回転ブラシの動作が
停止していることを容易に認識できる。
【0090】本発明の請求項10記載の発明によれば、
過負荷判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時
間継続すると過負荷状態であると判断する構成におい
て、所定時間内はファンモータの吸引力を上げるよう制
御するようにしたので、過負荷状態にあるノズルモータ
を冷却し、過負荷保護性を向上することができる。
【0091】本発明の請求項11記載の発明によれば、
過負荷判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時
間継続すると過負荷状態であると判断する構成におい
て、所定時間内はノズルモータの回転を上げるよう制御
するようにしたので、回転ブラシが異物を噛み込んだ時
等、回転を上げることにより噛み込みを強制的に解除し
てロック状態を解消することができる。
【0092】本発明の請求項12記載の発明によれば、
過負荷判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時
間継続すると過負荷状態であると判断する構成におい
て、所定時間内はノズルモータの回転を下げるよう制御
する回転数制御手段を設けたので、回転ブラシに異物が
噛み込み、ロック状態で、ノズルモータ動作時でも、使
用者が容易に異物を取り除くことができ、通常使用時の
ゴミ取れ性能を確保することができる。
【0093】本発明の請求項13記載の発明によれば、
過負荷判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時
間継続すると過負荷状態であると判断する構成におい
て、過負荷判断手段は、過負荷になった回数により所定
時間を決定するようにしたので、連続で過負荷状態と解
除が発生した時でも、精度良い検出を行うことができ
る。
【0094】本発明の請求項14記載の発明によれば、
過負荷判断手段が、過負荷になった回数により、ノズル
モータの回転が停止してから再び回転を開始するまでの
時間を決定するようにしたので、連続で過負荷状態と解
除が発生した時でも、そのときの温度上昇値に適した保
護を行い、過負荷保護性を向上することができる。
【0095】本発明の請求項15記載の発明によれば、
動作モード別に所定時間を決定するようにしたので、フ
ァンモータの吸引風量が異なり、ノズルモータの冷却効
果の異なるモードの各々に対して、モード毎に最適な過
負荷保護性を得ることができる。
【0096】本発明の請求項16記載の発明によれば、
動作モード別にノズルモータの回転が停止してから再び
回転を開始するまでの時間を決定するようにしたので、
ノズルモータの冷却効果の異なるモードの各々に対し
て、モード毎に最適な冷却時間を得ることができる。
【0097】本発明の請求項17記載の発明によれば、
電源電圧を検出する電圧検出手段を設けたので、電源電
圧の変動に対しても高い検出精度を維持することができ
る。
【0098】本発明の請求項18記載の発明によれば、
ファンモータの吸引風量を検出する風量検出手段を設け
たので、吸引風量の変動に対しても、高い検出精度を維
持することができる。
【0099】本発明の請求項19記載の発明によれば、
床面の状態を検出する床面検出手段を設けたので、床面
の状態に応じて、ゴミ取れ性能を維持しながら、高い検
出精度を維持することができる。
【0100】本発明の請求項20記載の発明によれば、
吸い込み具の床面への接触・非接触を検出する離床検出
手段を設けたので、吸い込み具の床面への接触時と非接
触時とで異なるノズルモータの冷却効果に応じて、より
高精度な検出を行うことができる。
【0101】本発明の請求項21記載の発明によれば、
過負荷判断手段は、電流検出手段の出力が所定値以上の
状態が所定時間継続すると、ノズルモータが過負荷状態
であると判断するようにしたので、回転ブラシのロック
状態を確実に検出することができる。
【0102】本発明の請求項22記載の発明によれば、
過負荷判断手段は、電流検出手段の出力の変化量が所定
値以内の状態が所定時間継続すると、ノズルモータが過
負荷状態であると判断するようにしたので、使用者が清
掃動作しているときを認識でき、通常使用時の誤検知を
防止して、検出精度を向上することができる。
【0103】本発明の請求項23記載の発明によれば、
過負荷判断手段は、通常の使用状態での電流検出手段の
出力との差が所定値以上の状態が所定時間継続すると、
ノズルモータが過負荷状態であると判断するようにした
ので、通常の使用状態を認識することができ、通常の動
作での誤検知を防止することができると共に、通常の使
用状態での負荷の違いに関わらず、精度良く過負荷状態
を検出することができる。
【0104】本発明の請求項24記載の発明によれば、
過負荷判断手段が、ノズルモータの過負荷状態が所定時
間継続すると過負荷状態であると判断する構成におい
て、所定時間内の時間経過に応じて、過負荷状態の判定
値を可変するようにしたので、電流値の時間変化に関わ
らず、精度良く検出することができる。
【0105】本発明の請求項25記載の発明によれば、
動作モードに関わらず、1つの判定値でノズルモータの
負荷状態を検出するようにしたので、2つ以上の動作モ
ード有する構成においても、簡単な構成で実現すること
ができる。
【0106】本発明の請求項26記載の発明によれば、
ノズルモータとして、インバータモータを用いる構成と
したので、より高精度な回転数制御を行い、ゴミ取れ性
能を維持しながら、高精度な過負荷保護性を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気掃除機の全体
斜視図
【図2】同電気掃除機の制御回路の概略構成図
【図3】本発明の第2、第5の実施例を示す電気掃除機
の制御回路の概略構成図
【図4】同制御回路の過負荷判断手段の入力波形説明図
【図5】同過負荷判断手段の入力波形説明図(モード
別)
【図6】本発明の第3の実施例を示す電気掃除機の制御
回路を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施例を示す電気掃除機の制御
回路を示すブロック図
【図8】(a)本発明の第5の実施例を示す電気掃除機
の過負荷判断手段の入力値変化説明図(通常使用状態か
ら絨毯上で放置した場合) (b)同過負荷判断手段の入力値変化説明図(通常使用
状態からロック状態になった場合)
【符号の説明】
1 本体 2 ファンモータ 3 ホース 4 操作スイッチ 5 延長管 6 吸い込み具 7 回転ブラシ 8 ノズルモータ 12 駆動手段 14 電流検出手段(温度検出手段) 15 過負荷判断手段 16 電力供給線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 晃博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B057 DA04 DA06 DA08 DA09

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃を吸引するファンモータを有する掃
    除機本体と、回転ブラシと、この回転ブラシを駆動する
    ノズルモータを有する吸い込み具と、前記ノズルモータ
    を駆動する駆動手段と、前記ノズルモータの温度を検出
    する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力により前
    記ノズルモータの過負荷状態を判断する過負荷判断手段
    を有する電気掃除機。
  2. 【請求項2】 温度検出手段を、ノズルモータの負荷電
    流を検出する電流検出手段から構成する請求項1記載の
    電気掃除機。
  3. 【請求項3】 ノズルモータに電力を供給する電力供給
    路と、前記電力供給路に流れる電流により発生する電圧
    降下により、前記ノズルモータの負荷電流を検出する電
    流検出手段を有する請求項2記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 少なくとも2つの判定値と判定時間の組
    み合わせを有して前記ノズルモータの過負荷状態を判断
    し、過負荷時は、前記ノズルモータの回転を停止する過
    負荷判断手段を有する請求項1記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 ノズルモータの過負荷時は、前記ノズル
    モータの回転を停止し、前記ノズルモータの回転停止
    後、所定時間経過すると、回転を再び開始するよう判断
    する過負荷判断手段を有する請求項1記載の電気掃除
    機。
  6. 【請求項6】 使用者が掃除機の動作を決定する操作ス
    イッチを有し、ノズルモータの過負荷時は、前記ノズル
    モータの回転を停止し、前記ノズルモータの回転停止
    後、前記操作スイッチが操作されると、回転を再び開始
    するよう判断する過負荷判断手段有する請求項1記載の
    電気掃除機。
  7. 【請求項7】 ノズルモータが再び回転を開始する時
    は、前記ノズルモータの回転を徐々に上昇させるよう制
    御する回転数制御手段を有する請求項5もしくは6記載
    の電気掃除機。
  8. 【請求項8】 過負荷判断手段がノズルモータの過負荷
    を判断して、前記ノズルモータの回転を停止する構成に
    おいて、前記ノズルモータの回転が停止している間は、
    ファンモータの吸引力を上げるよう制御する制御手段を
    有する請求項1記載の電気掃除機。
  9. 【請求項9】 過負荷判断手段がノズルモータの過負荷
    を判断して、前記ノズルモータの回転を停止する構成に
    おいて、前記ノズルモータの回転が停止している間は、
    ノズルモータの回転を停止していることを報知する報知
    手段を有する請求項1記載の電気掃除機。
  10. 【請求項10】 過負荷判断手段が、ノズルモータの過
    負荷状態が所定時間継続すると過負荷状態であると判断
    する構成において、前記所定時間内はファンモータの吸
    引力を上げるよう制御する制御手段を有する請求項1記
    載の電気掃除機。
  11. 【請求項11】 過負荷判断手段が、ノズルモータの過
    負荷状態が所定時間継続すると過負荷状態であると判断
    する構成において、前記所定時間内はノズルモータの回
    転を上げるよう制御する回転数制御手段を有する請求項
    1記載の電気掃除機。
  12. 【請求項12】 過負荷判断手段が、ノズルモータの過
    負荷状態が所定時間継続すると過負荷状態であると判断
    する構成において、前記所定時間内はノズルモータの回
    転を下げるよう制御する回転数制御手段を有する請求項
    1記載の電気掃除機。
  13. 【請求項13】 過負荷判断手段が、ノズルモータの過
    負荷状態が所定時間継続すると過負荷状態であると判断
    する構成において、前記過負荷判断手段は、過負荷にな
    った回数を計数し、前記回数により前記所定時間を決定
    することを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  14. 【請求項14】 過負荷判断手段は、過負荷になった回
    数を計数し、前記回数により、ノズルモータの回転が停
    止してから再び回転を開始するまでの時間を決定するこ
    とを特徴とする請求項5記載の電気掃除機。
  15. 【請求項15】 少なくともファンモータの吸引力と、
    ノズルモータの回転数に対して、少なくとも2の動作モ
    ードを有し、過負荷判断手段が、前記ノズルモータの過
    負荷状態が所定時間継続すると過負荷状態であると判断
    する構成において、前記動作モード別に前記所定時間を
    決定することを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  16. 【請求項16】 少なくともファンモータの吸引力とノ
    ズルモータの回転数に対して、少なくとも2の動作モー
    ドを有する構成において、過負荷判断手段は、前記動作
    モード別に前記ノズルモータの回転が停止してから再び
    回転を開始するまでの時間を決定することを特徴とする
    請求項5記載の電気掃除機。
  17. 【請求項17】 電源電圧を検出する電圧検出手段を有
    し、過負荷判断手段は、前記電圧検出手段の検出する電
    源電圧に応じて判定値を決定する請求項1記載の電気掃
    除機。
  18. 【請求項18】 ファンモータの吸引風量を検出する風
    量検出手段を有し、過負荷判断手段は、前記風量検出手
    段の検出する風量に応じて判定値を決定する請求項1記
    載の電気掃除機。
  19. 【請求項19】 床面の状態を検出する床面検出手段を
    有し、過負荷判断手段は、前記床面検出手段の検出する
    床面の状態に応じて判定値を決定する請求項1記載の電
    気掃除機。
  20. 【請求項20】 吸い込み具の床面への接触・非接触を
    検出する離床検出手段を有し、過負荷判断手段は、前記
    離床検出手段の検出する吸い込み具の床面への接触・非
    接触に応じて判定値を決定する請求項1記載の電気掃除
    機。
  21. 【請求項21】 過負荷判断手段は、電流検出手段の出
    力が所定値以上の状態が所定時間継続すると、ノズルモ
    ータが過負荷状態であると判断する請求項3記載の電気
    掃除機。
  22. 【請求項22】 過負荷判断手段は、電流検出手段の出
    力の変化量が所定値以内の状態が所定時間継続すると、
    ノズルモータが過負荷状態であると判断する請求項2も
    しくは3記載の電気掃除機。
  23. 【請求項23】 過負荷判断手段は、通常の使用状態で
    の電流検出手段の出力との差が所定値以上の状態が所定
    時間継続すると、ノズルモータが過負荷状態であると判
    断する請求項2もしくは3記載の電気掃除機。
  24. 【請求項24】 過負荷判断手段が、ノズルモータの過
    負荷状態が所定時間継続すると過負荷状態であると判断
    する構成において、前記過負荷判断手段は、前記所定時
    間内の時間経過に応じて、過負荷状態の判定値を可変す
    ることを特徴とする請求項2もしくは3記載の電気掃除
    機。
  25. 【請求項25】 少なくともファンモータの吸引力とノ
    ズルモータの回転数に対して、少なくとも2の動作モー
    ドを有する構成において、過負荷判断手段は、前記動作
    モードに関わらず、1つの判定値で前記ノズルモータの
    負荷状態を検出する請求項1記載の電気掃除機。
  26. 【請求項26】 ノズルモータとして、インバータモー
    タを用いた請求項1から25記載の電気掃除機。
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