JP2013040884A - 放射性物質除去装置 - Google Patents

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敏 村山
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Abstract

【課題】施設の空気に含まれる放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる放射性物質除去装置を提供する。
【解決手段】放射性物質除去装置10は、複合フィルタを挿脱可能に収容するケーシング12と、ケーシング12に空気を強制的に流入させる送風機13とを備えている。複合フィルタは、塵埃を捕集するプレフィルタと、放射性微粒子を捕集する多風量のHEPAフィルタと、活性炭素繊維シートから作られて放射性有機ヨウ素を捕集する放射性有機ヨウ素除去フィルタとから形成されている。放射性物質除去装置10では、一方向へジグザグに折り畳まれたHEPAフィルタと一方向へジグザグに折り畳まれた放射性有機ヨウ素除去フィルタとが対向し、放射性有機ヨウ素を吸着するアミン類が活性炭素繊維シートに添着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射性物質を放出する危険性を有する施設に設置される放射性物質除去装置に関する。
細孔直径3〜30nmの細孔容積が0.15cc/g以下であって、細孔直径3nm未満の細孔容積が0.50cc/g以上の細孔形状を有する活性炭素繊維シートに有機吸着に有効なアミンを添着し、このシートの一方に保護シートを積層した放射性物質除去フィルタがある(特許文献1参照)。
また、活性炭素繊維を主材料とした2層以上の積層シートから形成され、積層シートの1層以上が編地状の活性炭素繊維シートであり、その積層シートの透過速度係数が0.02〜0.2cm/s/Paの範囲にある放射性物質除去フィルタがある(特許文献2参照)。積層シートの透過速度係数は、一定の圧力損失の下における空気の風速を示す。
前記特許文献1や前記特許文献2に開示の放射性物質除去フィルタは、原子力関連施設や放射線発生装置を利用する医療機関において空気中の放射性物質の除去に利用される。それら放射性物質除去フィルタは、一方向へ起伏を繰り返すようにジグザグに折り畳まれた状態でフィルタケースに収容され、フィルタケースを介して放射性物質除去装置に着脱可能に設置される。放射性物質除去装置では、送風機によって空気を強制的にフィルタケースに流入させ、放射性物質除去フィルタを介して空気を清浄し、その空気を装置外に排気する。
特開2004−205490号公報 特開2006−112820号公報
前記特許文献1に開示の放射性物質除去フィルタは、それの面速を速くすると、放射性物質の除去性能が低下し、放射性物質を確実に除去することができない場合がある。逆に面速を遅くすると、単位時間当たりの空気の清浄処理量が低下する。したがって、このフィルタは、放射性物質の確実な除去と空気の清浄処理量の向上とを両立させることが難しい。
前記特許文献2に開示の放射性物質除去フィルタは、それを形成する積層シートの透過速度係数が0.02〜0.2cm/s/Paの範囲にあり、フィルタにおける面速が速いものの、放射性物質の除去効率が明らかではなく、放射性物質がフィルタに捕集されず、放射性物質を確実に除去することができない場合がある。
本発明の目的は、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるとともに、空気中の放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる放射性物質除去装置を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、放射性物質を放出する危険性を有する施設に設置される放射性物質除去装置である。
前記前提における本発明の特徴は、放射性物質除去装置が、空気流入口および空気流出口を有して複合フィルタを挿脱可能に収容する所定容積のケーシングと、ケーシングに連結されてケーシングに空気を強制的に流入させる送風機とを備え、複合フィルタが、施設内の空気に含まれる塵埃を捕集するプレフィルタと、空気に含まれる放射性微粒子を捕集する多風量のHEPAフィルタと、活性炭素繊維シートから作られて空気に含まれる放射性有機ヨウ素を捕集する放射性有機ヨウ素除去フィルタとから形成され、放射性物質除去装置では、一方向へジグザグに整然と折り畳まれたHEPAフィルタと一方向へジグザグに整然と折り畳まれた放射性有機ヨウ素除去フィルタとが対向し、放射性有機ヨウ素を吸着するアミン類が活性炭素繊維シートに添着されていることにある。
本発明の一例として、ケーシングの内部では、空気流入口から空気流出口に向かってプレフィルタとHEPAフィルタと放射性有機ヨウ素除去フィルタとが一列に並び、HEPAフィルタは、その折り畳まれた回数が放射性有機ヨウ素除去フィルタのそれよりも多く、かつ、そこを通流する空気の抵抗が大きく、放射性物質除去装置では、HEPAフィルタの空気抵抗によってHEPAフィルタの空気流入側の流入面における空気の圧力が流入面全域において略一定になるとともに、HEPAフィルタの空気流出側の流出面から流出する空気の風量が流出面全域において略均一となり、HEPAフィルタの流出面全域から略一定の風量の空気が放射性有機ヨウ素除去フィルタの空気流入側の流入面全域に向かって放出され、HEPAフィルタから流出した空気が放射性有機ヨウ素除去フィルタ全域に満遍なく流入する。
本発明の他の一例としては、放射性有機ヨウ素除去フィルタが第1折曲部と第1折曲部の反対側に位置する第2折曲部とを有し、放射性有機ヨウ素除去フィルタの第1折曲部から第2折曲部までの長さ寸法がケーシングの空気流入口の面積を一定としたときの空気流入口に流入する空気の風量によって決定される。
本発明の他の一例としては、放射性物質除去装置が、プレフィルタの空気流入側に設置されて空気流入口から流入する空気の圧力を計測する第1圧力センサと、プレフィルタの空気流出側に設置されてプレフィルタから流出した空気の圧力を計測する第2圧力センサと、HEPAフィルタの空気流出側に設置されてHEPAフィルタから流出した空気の圧力を計測する第3圧力センサとを含み、放射性物質除去装置では、第1圧力センサが計測した圧力と第2圧力センサが計測した圧力とからプレフィルタの空気流入側と空気流出側とにおける差圧を検出するとともに、第2圧力センサが計測した圧力と第3圧力センサが計測した圧力とからHEPAフィルタの空気流入側と空気流出側とにおける差圧を検出する。
本発明の他の一例としては、放射性有機ヨウ素除去フィルタの面速が10〜25cm/secの範囲にあり、空気の湿度95%における放射性有機ヨウ素除去フィルタの放射性有機ヨウ素除去効率が95%以上である。
本発明の他の一例としては、面速10〜25cm/secにおける放射性有機ヨウ素除去フィルタの圧力損失が100〜300Paの範囲にある。
本発明の他の一例としては、活性炭素繊維シートの平均繊維径が10〜18μmの範囲にあり、放射性有機ヨウ素除去フィルタの目付が100〜350g/mの範囲、放射性有機ヨウ素除去フィルタのみかけの嵩密度が0.03〜0.13g/cmの範囲にある。
本発明の他の一例としては、活性炭素繊維シートの厚み寸法が2〜4mmの範囲にあり、放射性有機ヨウ素除去フィルタが1枚の活性炭素繊維シートから作られ、放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向への折り曲げ回数が放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向の長さ100mmに対して16〜20回の範囲にある。
本発明の他の一例としては、活性炭素繊維シートの厚み寸法が2〜4mmの範囲にあり、放射性有機ヨウ素除去フィルタが2枚の活性炭素繊維シートから作られ、放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向への折り曲げ回数が放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向の長さ100mmに対して8〜10回の範囲にある。
本発明の他の一例としては、活性炭素繊維シートが繊維不織布、織物、編み物のうちのいずれかの形態を有する。
本発明の他の一例としては、放射性有機ヨウ素除去フィルタの全体が撥水性繊維不織布または疎水性繊維不織布に包被されている。
本発明の他の一例としては、アミン類がトリエチレンジアミンC6H12N2であり、活性炭素繊維シートの単位重量に対するトリエチレンジアミンC6H12N2の添着量が10〜20重量%の範囲にある。
本発明にかかる放射性物質除去装置によれば、複合フィルタがHEPAフィルタと放射性有機ヨウ素除去フィルタとを含み、HEPAフィルタが施設の空気に含まれる放射性微粒子を捕集し、放射性有機ヨウ素除去フィルタが高比表面積かつ微細な多数の細孔を有してアミン類が添着された活性炭素繊維シートから作られて空気に含まれる放射性有機ヨウ素を捕集するから、施設の空気に含まれる放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができ、施設において放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を除去した清浄な空気を作ることができる。放射性物質除去装置は、放射性微粒子や放射性有機ヨウ素が発生するおそれがある原子力関連施設や医療施設に使用することで、それら施設から発生する放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を確実に除去することができ、それら施設の安全性を確保することができる。
HEPAフィルタの折り畳まれた回数が前記放射性有機ヨウ素除去フィルタのそれよりも多く、かつ、HEPAフィルタを通流する空気の抵抗が大きく、HEPAフィルタの空気流入側の流入面における空気の圧力が流入面全域において略一定になるようにHEPAフィルタに流入する空気が整流され、HEPAフィルタから流出した空気が放射性有機ヨウ素除去フィルタ全域に満遍なく流入する放射性物質除去装置は、局所的に偏った風量の空気が放射性有機ヨウ素除去フィルタに流入すると、除去フィルタの放射性有機ヨウ素除去機能を十分に活用することができないが、HEPAフィルタの流出面全域から略一定の風量の空気が除去フィルタの空気流入側の流入面全域に向かって放出され、略一定の風量の空気が除去フィルタの空気流入側の流入面全域から除去フィルタに流入するから、除去フィルタの放射性有機ヨウ素除去機能を最大限に活用することができ、施設の空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができるとともに、施設において放射性有機ヨウ素を除去した清浄な空気を作ることができる。放射性物質除去装置は、空気がHEPAフィルタに局所的に流入すると、HEPAフィルタの放射性微粒子除去機能を十分に活用することができないが、空気がHEPAフィルタの空気流入側の流入面全域からHEPAフィルタに流入するから、HEPAフィルタの放射性微粒子除去機能を最大限に活用することができ、施設の空気に含まれる放射性微粒子を確実に捕集かつ除去することができるとともに、施設において放射性微粒子を除去した清浄な空気を作ることができる。
放射性有機ヨウ素除去フィルタの第1折曲部から第2折曲部までの長さ寸法がケーシングの空気流入口の面積を一定としたときの空気流入口に流入する空気の風量によって決定される放射性物質除去装置は、ケーシングの空気流入口の面積を一定に保持しつつ、その空気流入口から流入させる空気の風量によって放射性有機ヨウ素除去フィルタの第1折曲部から第2折曲部までの寸法を決めることができ、空気流入口の面積を規格のそれに保持しつつ、その規格内において除去フィルタにおける風量を自由に選択することができ、単位時間当たりの空気の清浄処理量を自由に決めることができる。放射性物質除去装置は、放射性有機ヨウ素除去フィルタの第1折曲部から第2折曲部までの寸法を最適なそれにすることができ、除去フィルタの放射性有機ヨウ素除去機能を最大限に活用することで、施設の空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができ、施設において放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を除去した清浄な空気を作ることができる。
第1圧力センサが計測した圧力と第2圧力センサが計測した圧力とからプレフィルタの空気流入側と空気流出側とにおける差圧を検出するとともに、第2圧力センサが計測した圧力と第3圧力センサが計測した圧力とからHEPAフィルタの空気流入側と空気流出側とにおける差圧を検出する放射性物質除去装置は、プレフィルタの空気流入側と空気流出側とにおける差圧によってプレフィルタの交換時期を把握することができ、HEPAフィルタの空気流入側と空気流出側とにおける差圧によってHEPAフィルタの交換時期を把握することができるから、プレフィルタやHEPAフィルタの交換時期を正確に判断することができる。放射性物質除去装置は、プレフィルタやHEPAフィルタを適時に交換することができるから、それらフィルタが目詰まりすることによる塵埃の除去機能の低下や放射性微粒子の除去機能の低下、放射性有機ヨウ素の除去機能の低下を防ぐことができ、施設の空気に含まれる放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができ、施設において放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を除去した清浄な空気を作ることができる。
放射性有機ヨウ素除去フィルタの面速が10〜25cm/secの範囲にあり、空気の湿度95%における放射性有機ヨウ素除去フィルタの放射性有機ヨウ素除去効率が95%以上である放射性物質除去装置は、放射性有機ヨウ素除去フィルタの面速が前記範囲にあり、除去フィルタが空気の高湿度環境下において優れた放射性有機ヨウ素除去性能を発揮するとともに、除去フィルタにおける空気の通過速度が速くかつ除去フィルタを通過する空気の流量が多いから、放射性物質除去装置における単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるのみならず、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができ、施設において放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を除去した清浄な空気を作ることができる。
面速10〜25cm/secにおける放射性有機ヨウ素除去フィルタの圧力損失が100〜300Paの範囲にある放射性物質除去装置は、所定の面速に対する放射性有機ヨウ素除去フィルタの圧力損失が低く、除去フィルタを通過する空気の通過速度が速くかつ除去フィルタを通過する空気の流量が多いから、放射性物質除去装置における単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができる。放射性物質除去装置は、放射性有機ヨウ素除去フィルタを通過する空気の通過速度が速く、フィルタを通過する空気の流量が多いにもかかわらず、95%以上の放射性有機ヨウ素除去効率を有しており、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる。
活性炭素繊維シートの平均繊維径が10〜18μmの範囲、放射性有機ヨウ素除去フィルタの目付が100〜350g/mの範囲、放射性有機ヨウ素除去フィルタのみかけの嵩密度が0.03〜0.13g/cmの範囲にある放射性物質除去装置は、放射性有機ヨウ素除去フィルタを一方向へジグザグに折り畳んだときのその除去フィルタの全体寸法をコンパクトにすることができるとともに、単位体積当たりの除去フィルタの重量を少なくすることができ、それにともなって放射性物質除去装置自体をコンパクトにすることができる。放射性物質除去装置は、それをコンパクトにすることができるにもかかわらず、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができ、かつ、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる。
活性炭素繊維シートの厚み寸法が2〜4mmの範囲にあり、放射性有機ヨウ素除去フィルタが1枚の活性炭素繊維シートから作られ、放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向への折り曲げ回数が放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向の長さ100mmに対して16〜20回の範囲にある放射性物質除去装置は、一方向へジグザグに折り畳んだ放射性有機ヨウ素除去フィルタの全体寸法をコンパクトにすることができるとともに、単位体積当たりの除去フィルタの重量を少なくすることができ、それにともなって放射性物質除去装置自体をコンパクトにすることができる。放射性物質除去装置は、放射性有機ヨウ素除去フィルタの折り曲げ回数が前記範囲にあることで、除去フィルタにおける面速を速くすることができ、放射性物質除去装置における単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるとともに、除去フィルタの比表面積を確保することができ、放射性物質除去装置における放射性有機ヨウ素の高い捕集性能を維持することができる。放射性物質除去装置は、それをコンパクトにすることができるにもかかわらず、放射性有機ヨウ素除去フィルタを通過する空気の通過速度が速くかつフィルタを通過する空気の流量が多く、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるのみならず、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる。
活性炭素繊維シートの厚み寸法が2〜4mmの範囲にあり、放射性有機ヨウ素除去フィルタが2枚の活性炭素繊維シートから作られ、放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向への折り曲げ回数が放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向の長さ100mmに対して8〜10回の範囲にある放射性物質除去装置は、一方向へジグザグに折り畳んだ放射性有機ヨウ素除去フィルタの全体寸法をコンパクトにすることができるとともに、単位体積当たりの除去フィルタの重量を少なくすることができ、それにともなって放射性物質除去装置自体をコンパクトにすることができる。放射性物質除去装置は、放射性有機ヨウ素除去フィルタの折り曲げ回数が前記範囲にあることで、除去フィルタにおける面速を速くすることができ、放射性物質除去装置における単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるとともに、除去フィルタの比表面積を確保することができ、放射性物質除去装置における放射性有機ヨウ素の高い捕集性能を維持することができる。放射性物質除去装置は、それをコンパクトにすることができるにもかかわらず、放射性有機ヨウ素除去フィルタを通過する空気の通過速度が速くかつフィルタを通過する空気の流量が多く、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるのみならず、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる。
活性炭素繊維シートが繊維不織布、織物、編み物のうちのいずれかの形態を有する放射性物質除去装置は、活性炭素繊維シートが不織布の形態を有する場合、放射性有機ヨウ素除去フィルタの通気性や加工性が向上するとともに、除去フィルタにおける放射性有機ヨウ素の吸着速度を速くすることができ、放射性物質除去装置における放射性有機ヨウ素の除去速度を速くすることができる。また、活性炭素繊維シートが織物または編み物の形態を有する場合、放射性有機ヨウ素除去フィルタの通気性や加工性が向上するとともに、除去フィルタの強度や柔軟性が高く、放射性物質除去装置におけるフィルタの操作性を向上させることができる。
放射性有機ヨウ素除去フィルタの全体が撥水性繊維不織布または疎水性繊維不織布に包被されている放射性物質除去装置は、撥水性繊維不織布または疎水性繊維不織布によって水分が放射性有機ヨウ素除去フィルタに達することはなく、除去フィルタが水に濡れることによる除去フィルタの放射性有機ヨウ素除去機能の低下を防ぐことができ、放射性物質除去装置における放射性有機ヨウ素除去性能の低下を防ぐことができる。また、放射性有機ヨウ素除去フィルタが直接外部に露出することによる除去フィルタの破損を防ぐことができ、除去フィルタが破損することによる除去フィルタの放射性有機ヨウ素除去機能の低下を防ぐことができる。
アミン類がトリエチレンジアミンC6H12N2であり、活性炭素繊維シートの単位重量に対するトリエチレンジアミンC6H12N2の添着量が10〜20重量%の範囲にある放射性物質除去装置は、アミン類のうち、放射性有機ヨウ素の高い吸着機能を有するトリエチレンジアミンC6H12N2を利用することで、放射性有機ヨウ素がそのトリエチレンジアミンC6H12N2に瞬時に吸着されるから、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる。放射性物質除去装置は、一度吸着した放射性有機ヨウ素をトリエチレンジアミンC6H12N2が放出することはなく、捕集された放射性有機ヨウ素の装置からの再飛散を確実に防ぐことができる。
一例として示す放射性物質除去装置の正面図。 放射性物質除去装置の側面図。 放射性物質除去装置の背面図。 放射性物質除去装置の上面図。 複合フィルタを形成する各フィルタを示す図。 放射性有機ヨウ素除去フィルタの部分拡大図。 フィルタ収容スペースへの複合フィルタの収容状態の一例を示す図。 放射性有機ヨウ素除去フィルタを形成する活性炭素繊維積層シートの部分拡大図。 放射性有機ヨウ素除去効率の試験装置を示す図。 フィルタ収容スペースへの複合フィルタの収容状態の他の一例を示す図。 放射性有機ヨウ素除去フィルタを形成する活性炭素繊維シートの部分拡大図。
一例として示す放射性物質除去装置10の正面図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる放射性物質除去装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、放射性物質除去装置10の側面図であり、図3は、放射性物質除去装置10の背面図である。図4は、放射性物質除去装置10の上面図であり、図5は、複合フィルタ25を形成する各フィルタ36〜38を示す図である。図3は、後壁22を旋回させてケーシング12のフィルタ収容スペース26を開放した状態にあり、フィルタ収容スペース26に各フィルタ36〜38が収容されている。図1〜3では、上下方向を矢印A、横方向を矢印Bで示し(図1,3のみ)、前後方向を矢印Cで示す(図2のみ)。
放射性物質除去装置10は、放射性微粒子を放出するおそれや放射性有機ヨウ素が発生するおそれがある原子力関連施設や医療施設(放射線治療施設)に設置され、それら施設の空気に含まれる塵埃や放射性微粒子、放射性有機ヨウ素の除去に使用される。なお、原子力関連施設には、原子力発電所、中間貯蔵施設、再処理工場、MOX燃料工場、高速増殖炉、高速増殖炉用燃料工場、高速増殖炉用再処理工場、高レベル放射性廃棄物最終処分施設等がある。
放射性物質除去装置10は、機器設置用架台11(設置枠)と、ケーシング12および送風機13と、第1〜第3圧力センサ14〜16と、コントロールボックス17とから構成されている。器機設置用架台10は、上下方向へ延びる金属柱(鉄やアルミニウム、合金等)と横方向および前後方向へ延びる金属柱(鉄やアルミニウム、合金等)とから作られ、それら金属柱を連結(溶接)した四角形の枠状に成型されている。器機設置用架台10の下端には、4つのストッパー付き自在キャスター18が取り付けられている。放射性物質除去装置10は、それらキャスター18によって自由に移動させることができる。
ケーシング12は、頂底壁19,20と前後壁21,22と両側壁23,24とを有し、四角形のそれら壁19〜24が互いに直角に交差する六面体であり、上下方向へ長い四角柱状に成型されている。ケーシング12は、機器設置用架台11の上部と中間部とに配置(固定)されている。ケーシング12は、後記する複合フィルタ25(プレフィルタ36、HEPAフィルタ37、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38)を挿脱可能に収容する所定容積のフィルタ収容スペース26を有する。
ケーシング12は、鉄やアルミニウム、合金等の金属または合成樹脂から作られている。ケーシング12の頂壁19には、所定面積の空気流入口27を有する上下方向へ長い円筒状の吸気管28が設置(固定)されている。吸気管28は、鉄やアルミニウム、合金等の金属または合成樹脂から作られている。空気流入口27は、図4に示すように、その平面形状が円形に成形されている。ケーシング12の底壁20には、所定面積の空気流出口(図示せず)が形成されている。
ケーシング12では、図3に示すように、その後壁22が蝶番29を介して側壁24に旋回可能に連結されている。後壁22を旋回させることで、フィルタ収容スペース26を開放または閉鎖することができる。ケーシング12では、蝶番29を旋回中心として後壁22を矢印B1で示す横方向へ旋回させることで、フィルタ収容スペース26が開放される。逆に、蝶番29を旋回中心として後壁22を矢印B2で示す横方向へ旋回させることで、スペース26が閉鎖される。後壁22を旋回させてフィルタ収容スペース26を閉鎖すると、後壁22と頂底壁10,20とが固定手段(図示せず)を介して気密に密着するとともに、後壁22と両側壁23,24とが固定手段を介して気密に密着する。
フィルタ収容スペース26には、上下方向へ並ぶ3つの枠部材30〜32(フィルタ支持ガイド)が取り付けられている。フィルタ収容スペース26は、それら枠部材30〜32によって上下方向へ並ぶ3つのスペース33〜35に仕切られている。フィルタ収容スペース26は、その上部にプレフィルタ収容スペース33が形成され、その中間部にHEPAフィルタ収容スペース34が形成されているとともに、その下部に放射性有機ヨウ素除去フィルタ収容スペース35が形成されている。フィルタ収容スペース26では、その上部から下部に向かってプレフィルタ収容スペース33、HEPAフィルタ収容スペース34、放射性有機ヨウ素除去フィルタ収容スペース35の順に並んでいる。
プレフィルタ収容スペース33には、プレフィルタ36が挿脱可能に収容され、HEPAフィルタ収容スペース34には、多風量のHEPAフィルタ37が挿脱可能に収容される。放射性有機ヨウ素除去フィルタ収容スペース35には、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38が挿脱可能に収容される。それらフィルタ36〜38を各収容スペース33〜35に収容すると、ケーシング12の空気流入口27(吸気管28)から空気流出口に向かってプレフィルタ36とHEPAフィルタ37と放射性有機ヨウ素除去フィルタ38とが一列に並ぶ。
プレフィルタ36は、施設の空気に含まれる塵埃を捕集する。プレフィルタ36は、プレフィルタ収容スペース33と略同形同大の四角柱状、または、スペース33と略同形であってスペース33よりもわずかに小さい四角柱状に成形されている。プレフィルタ36は、吸気管28の側(空気流入側)に位置する流入面39と、HEPAフィルタ37に対向する空気流出側の流出面40とを有する。プレフィルタ36の濾材としては、合成樹脂繊維から作られた不織布やガラス繊維を使用することができる。プレフィルタ36は、粒径が0.8〜3μmの粒子(塵埃)に対する捕集効率が99.9%以上の機能を有する。
HEPAフィルタ37は、施設の空気に含まれる微細な塵埃や放射性微粒子を捕集する。HEPAフィルタ37は、HEPAフィルタ収容スペース34と略同形同大の四角柱状、または、スペース34と略同形であってスペース34よりもわずかに小さい四角柱状に成形されている(後記するジグザグに折り畳まれた四角柱状に成形されている)。HEPAフィルタ37は、プレフィルタ36に対向する空気流入側の流入面41と、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38に対向する空気流出側の流出面42とを有する。HEPAフィルタ37の濾材としては、ガラス繊維を使用することができる。HEPAフィルタ37は、定格風量において粒径が0.3μmの粒子に対する捕集効率が99.7%以上であり、初期圧力損失が245Pa以下の機能を有する。
放射性有機ヨウ素除去フィルタ38は、施設の空気に含まれる放射性有機ヨウ素を捕集する。放射性有機ヨウ素除去フィルタ38は、放射性有機ヨウ素除去フィルタ収容スペース35と略同形同大の四角柱状、または、スペース35と略同形であってスペース36よりもわずかに小さい四角柱状に成形されている(後記するジグザグに折り畳まれた四角柱状に成形されている)。放射性有機ヨウ素除去フィルタ38は、HEPAフィルタ37に対向する空気流入側の流入面43と、送風機13の側(空気流出側)に位置する流出面44とを有する。
第1圧力センサ14は、プレフィルタ36の空気流入側(プレフィルタ36の流入面39近傍)に設置され、インターフェイス45を介してコントロールボックス17に接続されている。第1圧力センサ14は、プレフィルタ36の流入面39近傍における空気の圧力(空気流入口27から流入する空気の圧力)を計測し、計測した圧力をコントロールボックス17に出力する。
第2圧力センサ15は、プレフィルタ36の空気流出側(プレフィルタ36の流出面40近傍、HEPAフィルタ37の流入面41近傍)に設置され、インターフェイス45を介してコントロールボックス17に接続されている。第2圧力センサ15は、プレフィルタ36の流出面40近傍における空気の圧力(プレフィルタ36から流出した空気の圧力、HEPAフィルタ37の流入する空気の圧力)を計測し、計測した圧力をコントロールボックス17に出力する。
第3圧力センサ16は、HEPAフィルタ37の空気流出側(HEPAフィルタ37の流出面42近傍)に設置され、インターフェイス45を介してコントロールボックス17に接続されている。第3圧力センサ16は、HEPAフィルタ37の流出面42近傍における空気の圧力(HEPAフィルタ37から流出した空気の圧力)を計測し、計測した圧力をコントロールボックス17に出力する。
送風機13は、機器設置用架台11の下部に配置(固定)されている。送風機13は、ケーシング12の底壁20に形成された空気流出口に気密に連結され、ケーシング12に空気を強制的に流入させる。送風機13は、インターフェイスを介してコントロールボックス17に接続されている。送風機13には、排気管46が連結されている。送風機13には、遠心型送風機が使用されているが、軸流送風機や、斜流送風機を使用することもできる。
コントロールボックス17は、テンキーユニット47やディスプレイ48、スイッチ49が附属する制御装置であり、送風機13の回転数(出力)を設定された回転数に保持する。テンキーユニット47の入力キーを介して送風機13の回転数を入力すると、コントロールボックス17は、入力された回転数で送風機13を運転する。
コントロールボックス17は、第1〜第3圧力センサ14〜16が計測した空気の圧力に基づき、プレフィルタ36の空気流入側と空気流出側とにおける空気の圧力の第1差圧(プレフィルタ36の流入面39近傍の空気の圧力と流出面40近傍とにおける空気の圧力との差)を算出するとともに、HEPAフィルタ37の空気流入側と空気流出側とにおける空気の圧力の第2差圧(HEPAフィルタ37の流入面41近傍の空気の圧力と流出面42近傍とにおける空気の圧力との差)を算出する。
コントロールボックス17は、算出した第1差圧とあらかじめ設定された第1設定差圧とを比較し、第1差圧が第1設定差圧を超過すると、ディスプレイ48に警告メッセージ(プレフィルタ36の交換メッセージ)を表示し、プレフィルタ36の交換時期を知らせる。コントロールボックス17は、算出した第2差圧とあらかじめ設定された第2設定差圧とを比較し、第2差圧が第2設定差圧を超過すると、ディスプレイ48に警告メッセージ(HEPAフィルタ37の交換メッセージ)を表示し、HEPAフィルタ37の交換時期を知らせる。第1設定差圧や第2設定差圧は、テンキーユニット47の入力キーを介して自由に設定することができる。
図6は、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の部分拡大図であり、図7は、フィルタ収容スペース26への複合フィルタ25の収容状態の一例を示す図である。図8は、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38を形成する活性炭素繊維積層シート56の部分拡大図である。図8では、セパレータ58の図示を省略している。複合フィルタ25は、プレフィルタ36とHEPAフィルタ37と放射性有機ヨウ素除去フィルタ38とから形成されている。
複合フィルタ25では、フィルタ収容スペース26の上部から下部に向かって、プレフィルタ36、HEPAフィルタ37、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の順に並んでいる。なお、複合フィルタ25では、それらフィルタ36〜38が一連につながって一体化したものではなく、それらフィルタ36〜38が独立して存在し、各収容スペース33〜35に別々に収容される。それらフィルタ36〜38が各収容スペース33〜35に収容されることで、複合フィルタ25を形成する。
HEPAフィルタ37は、図7に示すように、横方向(一方向)へジグザグ(蛇腹状)に整然と折り畳まれている。HEPAフィルタ37は、その空気流入側(プレフィルタ36の側)に位置する第1折曲部51と、その空気流出側(放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の側)に位置する第2折曲部52とを有する。HEPAフィルタ37は、その折り畳まれた回数が放射性有機ヨウ素除去フィルタ38のそれよりも多い。HEPAフィルタ37は、そこを通流する空気の空気抵抗が大きい。
ジグザグに折り畳まれたHEPAフィルタ37の互いに対向する対向部分の間には、横方向交差する方向へ起伏を繰り返して円弧を画くセパレータ55が配置されており、それらセパレータ55によって所定の空隙が形成されている。なお、セパレータ55は、HEPAフィルタ37の対向部分の間において第1折曲部51の内側から第2折曲部52に向かって延びているとともに、対向部分の間において第2折曲部52の内側から第1折曲部51に向かって延びている。セパレータ58は、アルミニウムやステンレス等の金属や合成樹脂から作られている。
放射性有機ヨウ素除去フィルタ38は、横方向(一方向)へジグザグ(蛇腹状)に整然と折り畳まれている。放射性有機ヨウ素除去フィルタ38は、その空気流入側(HEPAフィルタ37の側)に位置する第1折曲部53と、その空気流出側に位置する第2折曲部54とを有する。HEPAフィルタ37と放射性有機ヨウ素除去フィルタ38とは、フィルタ37の第2折曲部52とフィルタ38の第1折曲部53とが対向した状態で並んでいる。
放射性有機ヨウ素除去フィルタ38は、図8に示すように、活性炭素繊維から形成された2枚の活性炭素繊維シート50をその厚み方向へ重ね合わせた活性炭素繊維積層シート56から作られている。活性炭素繊維積層シート56を横方向(一方向)へ起伏を繰り返すようにジグザグ(蛇腹状)に折り畳むことで放射性有機ヨウ素除去フィルタ38が作られている。
ジグザグに折り畳まれた放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の互いに対向する対向部分57の間には、横方向交差する方向へ起伏を繰り返して円弧を画くセパレータ58が配置されており、それらセパレータ58によって所定の空隙59が形成されている。なお、セパレータ58は、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の対向部分57の間において第1折曲部53の内側から第2折曲部54に向かって延びているとともに、対向部分57の間において第2折曲部54の内側から第1折曲部53に向かって延びている。セパレータ58は、アルミニウムやステンレス等の金属や合成樹脂から作られている。
活性炭素繊維は、有機繊維を焼成して炭化し、さらに高温で熱処理をして作られる。活性炭素繊維には、セルロース系やアクリル系、フェノール系、ピッチ系を使用することができる。活性炭素繊維には、その表面から厚み方向へ延びる複数のミクロポアが形成されている。活性炭素繊維シート50は、繊維不織布、織物、編み物のうちのいずれかの形態を有し、シート50毎にその全体が撥水処理を施した撥水性繊維不織布60または疎水性繊維不織布60に包被されている。
活性炭素繊維積層シート56では、一方のシート50に繊維不織布の形態のそれが使用され、他方のシート50に織物または編み物の形態のそれが使用されている。ただし、活性炭素繊維積層シート56では、一方および他方のシート50に繊維不織布の形態のそれが使用されていてもよく、一方および他方のシート50に織物または編み物の形態のそれが使用されていてもよい。なお、活性炭素繊維積層シート56は、2枚の活性炭素繊維シート50を重ね合わせたそれに限らず、3枚以上のシート50を重ね合わせたものを使用することもできる。
活性炭素繊維シート50が不織布の形態を有する場合、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の通気性や加工性が向上するとともに、フィルタ38における放射性有機ヨウ素の吸着速度を速くすることができる。また、活性炭素繊維シート50が織物または編み物の形態を有する場合、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の通気性や加工性が向上するとともに、フィルタ38の強度や柔軟性が高く、フィルタ38の操作性を向上させることができる。
活性炭素繊維シート50の全体が撥水性繊維不織布60または疎水性繊維不織布60に包被されているから、それら不織布60によって水分が放射性有機ヨウ素除去フィルタ38に達することはなく、フィルタ38が水に濡れることによるフィルタ38の放射性有機ヨウ素除去機能の低下を防ぐことができる。また、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38が直接外部に露出することによるフィルタ38の破損を防ぐことができ、フィルタ38が破損することによるフィルタ38の放射性有機ヨウ素除去機能の低下を防ぐことができる。
活性炭素繊維シート50には、放射性有機ヨウ素を吸着するトリエチレンジアミンC6H12N2(アミン類)が添着されている。活性炭素繊維シート50の単位重量に対するトリエチレンジアミンC6H12N2の添着量は、10〜20重量%の範囲、好ましくは、12〜18重量%の範囲、より好ましくは、13〜16重量%の範囲にある。活性炭素繊維積層シート50では、放射性有機ヨウ素が活性炭素繊維のミクロポアに捕集されるとともに、放射性有機ヨウ素が活性炭素繊維シート50に添着されたトリエチレンジアミンC6H12N2に吸着される。
トリエチレンジアミンC6H12N2の添着量が10重量%未満では、トリエチレンジアミンC6H12N2を活性炭素繊維シート50の全域に添着させることができない場合があり、トリエチレンジアミンC6H12N2を介して放射性有機ヨウ素を活性炭素繊維シート50に十分に吸着させることができず、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38における放射性有機ヨウ素の除去機能が不十分になる場合がある。トリエチレンジアミンC6H12N2の添着量が20重量%を超過すると、トリエチレンジアミンC6H12N2が活性炭素繊維のミクロポアを塞いでしまう場合があり、放射性有機ヨウ素をミクロポアにおいて捕集することができない場合がある。
なお、アミン類として、トリエチレンジアミンC6H12N2が使用されているが、トリエチレンジアミンC6H12N2の他に、1,4−ジアザ−2,2,2−ピシクロオクタン、N,N‘−ビス−(3−アミノプロピル)−ピペラジン、N,N−ジメチル−アミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、1,5−ジアザビシクロウンデセン、ポリ−3級−ブチルアミノエチルメタクリレート、ポリエチレンイミン、1,5−ジアザピシクロ〔4,3,0〕ノン−5−エン、1,5−ジアザピシクロ〔5,4,0〕ウンデ7−5−エン、2−メチル−1,4−ジアザピシクロ〔2,2,2〕オクタン、フェニルヒドラジン、2−シアノピリジン、ジイソプロピルアミン、トリメチルアミノエチルピペラジン、ヘキサメチレンテトラミン、メチルピロエチレンイミン、ポリアルキルポリアミンのうちの1種類のアミン類またはそれらの数種類を混合したアミン類を使用することもできる。
放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の第1折曲部53から第2折曲部54までの長さ寸法L1は、空気流入口27の面積を一定としたときの空気流入口27に流入する空気の風量によって決定される。空気流入口27の規格化された面積において、空気流入口27から流入させる空気の風量が28〜32m/minの範囲の場合、ジグザグに折り畳まれた放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の第1折曲部53から第2折曲部54までの長さ寸法L1が110〜130mmに決まる。また、空気流入口27の規格化された面積において、空気流入口27から流入させる空気の風量が40〜60m/minの範囲の場合、ジグザグに折り畳まれた放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の第1折曲部53から第2折曲部54までの長さ寸法L1が264〜284mmに決まる。
この放射性物質除去装置10は、ケーシング12の空気流入口27の面積を一定に維持しつつ、その空気流入口27から流入させる空気の風量によって放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の第1折曲部分53から第2折曲部分54までの長さ寸法L1を決めることができ、空気流入口27の面積を規格のそれに維持しつつ、その規格内においてフィルタ38に通流する風量を自由に選択することができ、単位時間当たりの空気の清浄処理量を自由に決めることができる。
図9は、放射性有機ヨウ素除去効率の試験装置70を示す図である。放射性有機ヨウ素除去フィルタ38では、その面速が10〜25cm/secの範囲、好ましくは、15〜20cm/secの範囲にあり、空気の湿度95%における放射性有機ヨウ素除去効率が95%以上、好ましくは97%以上、より好ましくは99.999%以上である。面速が10cm/sec未満では、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができない。面速が25cm/secを超過すると、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38を通過する空気の速度が速すぎ、フィルタ38が放射性有機ヨウ素を捕集することができない場合がある。空気の湿度95%における放射性有機ヨウ素除去効率が95%未満では、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に除去することができない場合がある。
放射性有機ヨウ素除去フィルタ38における放射性有機ヨウ素除去効率は、図9の試験装置70を利用し、その測定結果に基づいて割り出した。試験装置70は、ボンベ71、ガス流量計72、光音響ガスモニタ73(ガス濃度測定装置)、フィルタカートリッジ74、空気流量計75、吸気ポンプ76から形成されている。ボンベ71やガス流量計72、光音響ガスモニタ73、フィルタカートリッジ74、空気流量計75、吸気ポンプ76は、管路77を介して接続されている。フィルタカートリッジ74の上流側の管路77と下流側に管路77とには、バイパス管路78が接続されている。なお、管路77には、フィルタカートリッジ74への空気の流入とバイパス管路78への空気の流入とを切り替える切替バルブ(図示せず)が設置されている。
ボンベ71には、管路77に供給するヨウ化メチルガスが収容されている。フィルタカートリッジ74には、試験用フィルタ79(試験用放射性有機ヨウ素除去フィルタ38)が着脱可能に固定される。光音響ガスモニタ73は、フィルタカートリッジ74の上流側の管路77および下流側に管路77に接続されている。光音響ガスモニタ73は、管路77に流れる空気に含まれるヨウ化メチルの濃度を連続的に測定する。試験用フィルタ79の仕様は、トリエチレンジアミンC6H12N2の添着量が15.9重量%、目付が209g/m、厚み寸法が3m、比表面積が1400〜1450、重量が0.38gである。
試験手順は、以下のとおりである。試験用フィルタ79をフィルタカートリッジ74に固定し、吸気ポンプ76および光音響ガスモニタ73を稼動させ、空気流量計の測定値を確認しつつ、所定流量(面速(10〜25cm/sec)を流量に換算した場合の流量)の空気を管路77に流し、フィルタカートリッジ74の下流側に延びる管路77の露点の変化を監視した。露点測定値が設定した値(空気湿度95%)の場合、切替バルブを介してフィルタカートリッジ74への空気の流入を停止し、バイパス管路78に一定流量の空気を流した。次に、ガス流量計72の測定値を確認しつつ、ボンベ71から一定量のヨウ化メチルガスを管路77に供給し、光音響ガスモニタ73を介して空気に含まれるヨウ化メチルガスの濃度が一定の濃度であることを確認した。
ヨウ化メチルガスの濃度が一定の濃度である場合、切替バルブを介してバイパス管路78への空気の流入を停止し、フィルタカートリッジ74に一定流量の空気を流し、光音響ガスモニタ73を介してヨウ化メチルガスの濃度を連続して測定した。光音響ガスモニタ73を利用し、フィルタカートリッジ74の上流側の管路77から空気をサンプリングしてその空気に含まれるヨウ化メチルの濃度を測定するとともに、フィルタカートリッジ74の下流側の管路77から空気をサンプリングしてその空気に含まれるヨウ化メチルの濃度を測定した。
ヨウ化メチルガスの濃度測定は、フィルタカートリッジ74の下流側の濃度測定値がカートリッジ74の上流側の濃度測定値の1/3に達するまで継続した。ヨウ化メチル除去効率(放射性有機ヨウ素除去効率)は、以下の式によって算出した。η=(C1−C2)/C1×100、ここで、ηはヨウ化メチル除去効率(放射性有機ヨウ素除去効率)(%)、C1はフィルタカートリッジ74の上流側の空気に含まれるヨウ化メチルの濃度(ppm)、C2はカートリッジ74の下流側の空気に含まれるヨウ化メチルの濃度(ppm)である。試験結果として、ヨウ化メチル除去効率(放射性有機ヨウ素除去効率)は、99%以上を示した。なお、試験用フィルタ79ではヨウ化メチル除去効率(放射性有機ヨウ素除去効率)99%以上を示したが、それから割り出した放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の放射性有機ヨウ素除去効率として95%以上を最低効率とし、99.999%以上を最高効率とする。
放射性有機ヨウ素除去フィルタ38では、2枚の活性炭素繊維シート50を重ね合わせた活性炭素繊維積層シート56の横方向(一方向)への折り曲げ回数がフィルタ38の横方向(一方向)の長さ100mmに対して8〜9回の範囲にある。折り曲げ回数が8回未満では、フィルタ38に必要な吸着面積を確保することができず、放射性有機ヨウ素の捕集性能が低下する場合がある。折り曲げ回数が9回を超過すると、活性炭素繊維積層シート56が密に重なり合い、フィルタ38の面速が低下し、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができない。活性炭素繊維積層シート56の横方向(一方向)への折り曲げ回数が前記範囲にあるから、フィルタ38における面速を速くすることができ、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるとともに、フィルタ38に必要な吸着面積を確保することができ、放射性有機ヨウ素の高い捕集性能を維持することができる。
図10は、フィルタ収容スペース26への複合フィルタ25の収容状態の他の一例を示す図であり、図11は、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38を形成する活性炭素繊維シート50の部分拡大図である。図11では、セパレータ58の図示を省略している。この放射性有機ヨウ素除去フィルタ38が図6のそれと異なるところはフィルタ38が1枚の活性炭素繊維シート50を横方向(一方向)へジグザグに折り畳むことから作られている点にあり、その他の構成は図6のフィルタ38のそれらと同一であるから、図6と同一の符号を付すとともに、図6のフィルタ38の説明を援用することで、このフィルタ38におけるその他の構成の説明は省略する。
この放射性有機ヨウ素除去フィルタ38は、図11に示すように、活性炭素繊維から形成された1枚の活性炭素繊維シート50から作られている。フィルタ38では、1枚の活性炭素繊維シート50が一方向へ起伏を繰り返すようにジグザグ(蛇腹状)に折り畳まれている。活性炭素繊維シート50は、繊維不織布、織物、編み物のうちのいずれかの形態を有し、シート50毎にその全体が撥水処理を施した撥水性繊維不織布60または疎水性繊維不織布60に包被されている。ジグザグに折り畳まれた放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の互いに対向する対向部分57の間には、横方向交差する方向へ起伏を繰り返して円弧を画くセパレータ58が配置されており、それらセパレータ58によって所定の空隙59が形成されている(図6援用)。
活性炭素繊維シート50には、放射性有機ヨウ素を吸着するトリエチレンジアミンC6H12N2(アミン類)が添着されている。活性炭素繊維の単位重量に対するトリエチレンジアミンC6H12N2の添着量は、10〜20重量%の範囲、好ましくは、12〜18重量%の範囲、より好ましくは、13〜16重量%の範囲にある。なお、アミン類としてトリエチレンジアミンC6H12N2の他に、図6のフィルタの活性炭素繊維シートに添着可能な前記アミン類のうちの1種類またはそれらの数種類を混合したアミン類を使用することもできる。
図11の放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の第1折曲部53から第2折曲部54までの長さ寸法L1は、空気流入口27の面積を一定としたときの空気流入口27に流入する空気の風量によって決定される。放射性物質除去装置10は、ケーシング12の空気流入口27の面積を一定に維持しつつ、その空気流入口27から流入させる空気の風量によって放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の第1折曲部532から第2折曲部54までの長さ寸法L1を決めることができ、空気流入口27の面積を規格のそれに維持しつつ、その規格内においてフィルタ38に通流する風量を自由に選択することができ、単位時間当たりの空気の清浄処理量を自由に決めることができる。
図11の放射性有機ヨウ素除去フィルタ38では、その面速が10〜25cm/secの範囲、好ましくは、15〜20cm/secの範囲にある。フィルタ38は、図6のフィルタ38と同様に、試験装置70を使用して計算した試験用フィルタ79のヨウ化メチル除去効率(放射性有機ヨウ素除去効率)から割り出した放射性有機ヨウ素除去効率が95%以上、好ましくは97%以上、より好ましくは99.999%以上である(空気の湿度95%)。面速が10cm/sec未満では、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができない。面速が25cm/secを超過すると、フィルタ38を通過する空気の速度が速すぎ、フィルタ38が放射性有機ヨウ素を捕集することができない場合がある。空気の湿度95%における放射性有機ヨウ素除去効率が95%未満では、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に除去することができない場合がある。
図11の放射性有機ヨウ素除去フィルタ38では、その一方向への折り曲げ回数がフィルタの横方向(一方向)の長さ100mmに対して16〜18回の範囲にある。折り曲げ回数が16回未満では、フィルタ38に必要な吸着面積を確保することができず、放射性有機ヨウ素の捕集性能が低下する場合がある。折り曲げ回数が18回を超過すると、活性炭素繊維シート50が密に重なり合い、フィルタ38の面速が低下し、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができない。フィルタ38は、横方向への折り曲げ回数が前記範囲にあるから、フィルタ38における面速を速くすることができ、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるとともに、フィルタ38に必要な吸着面積を確保することができ、放射性有機ヨウ素の高い捕集性能を維持することができる。
図8や図11の放射性有機ヨウ素除去フィルタ38は、面速10〜25cm/secにおけるその圧力損失が100〜300Paの範囲、好ましくは、200〜250Paの範囲にある。フィルタ38の圧力損失は、フィルタ38をダクトに設置し、送風機を稼動させてそのフィルタ38に空気を流入させた実際の使用状態において測定した。定格風量の略130%まで、風量を段階的に変化させ、そのときのフィルタ38の圧力損失を測定した。
圧力損失が300Paを超過すると、フィルタ38を通過する空気の通過速度が遅くかつフィルタ38を通過する空気の流量が少なくなり、単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができない。圧力損失が100Pa未満では、フィルタ38を通過する空気の通過速度が速すぎ、フィルタ38が放射性有機ヨウ素を捕集することができない場合がある。
図8や図11の放射性有機ヨウ素除去フィルタ38では、活性炭素繊維シート50の平均繊維径が10〜18μmの範囲、好ましくは、12〜16μmの範囲にある。平均繊維径が18μmを超過すると、活性炭素繊維シート50の幾何学的な表面積が相対的に少なくなるため、特許請求の範囲に規定されたフィルタ38における放射性有機ヨウ素の除去効率が得られなくなる場合がある。繊維径が10μm未満では、活性炭素繊維シート50の通気性が低下し、フィルタ38の圧力損失が増加してフィルタの面速が低下する。
図8や図11の放射性有機ヨウ素除去フィルタ38では、活性炭素繊維シート50(1枚)の目付が100〜350g/mの範囲、好ましくは、150〜300g/mの範囲、より好ましくは、180〜270g/mの範囲にある。また、活性炭素繊維シート50(1枚)のみかけの嵩密度が0.03〜0.13g/cmの範囲、好ましくは、0.05〜0.011g/cmの範囲にある。活性炭素繊維シート50の目付が100g/m未満であって、活性炭素繊維シート50のみかけの嵩密度が0.03g/cm未満では、シート50の強度が弱く、シート50がその形態を維持することができない場合がある。活性炭素繊維シート50の目付が350g/mを超過するとともに、活性炭素繊維シート50のみかけの嵩密度が0.13g/cmを超過すると、シート50の通気性が低下し、フィルタ38の圧力損失が増加してフィルタ38の面速が低下する。また、活性炭素繊維シート50の厚み寸法が必要に大きくなり、シート50の柔軟性が低下するのみならず、フィルタ38全体の寸法をコンパクトにすることができないとともに、単位体積当たりのフィルタ38の重量を少なくすることができない。
活性炭素繊維シート50の平均繊維径やシート50の目付、シート50のみかけの嵩密度が前記範囲にあるから、シート50を横方向(一方向)へジグザグに折り畳むことによって作られたフィルタ38全体の寸法をコンパクトにすることができるとともに、単位体積当たりのフィルタ38の重量を少なくすることができ、フィルタ38が嵩張ることはなく、その持ち運びや設置、取り外しを容易に行うことができる。また、フィルタ38全体の寸法をコンパクトにすることができることにより、放射性物質除去装置10自体をコンパクトにすることができる。
図8や図11の放射性有機ヨウ素除去フィルタ38では、活性炭素繊維シート50の厚み寸法L2が2〜4mmの範囲(活性炭素繊維積層シート56の場合は、4〜8mmの範囲)、好ましくは、3mm(活性炭素繊維積層シート56の場合は、6mm)である。活性炭素繊維シート50の厚み寸法L2が2mm未満では、シート50の強度が弱く、シート50がその形態を維持することができない場合がある。活性炭素繊維シート50の厚み寸法L2が4mmを超過すると、シート50の通気性が低下し、フィルタ38の圧力損失が増加してフィルタ38の面速が低下する。また、シート50の厚み寸法L2が必要以上に大きくなり、シート50の柔軟性が低下するのみならず、フィルタ38全体の寸法をコンパクトにすることができないとともに、単位体積当たりのフィルタ38の重量を少なくすることができない。
フィルタ38は、活性炭素繊維シート50の厚み寸法L2が前記範囲にあるから、シート50(活性炭素繊維積層シート56を含む)を横方向(一方向)へジグザグに折り畳むことによって作られたフィルタ38全体の寸法をコンパクトにすることができるとともに、単位体積当たりのフィルタ38の重量を少なくすることができ、フィルタ38が嵩張ることはなく、その持ち運びや設置、取り外しを容易に行うことができる。また、フィルタ38全体の寸法をコンパクトにすることができることにより、放射性物質除去装置10自体をコンパクトにすることができる。
次に、放射性物質除去装置10の運転手順を説明する。ケーシング12の後壁22を旋回させ、フィルタ収容スペース26を開放した後、プレフィルタ収容スペース33にプレフィルタ36を設置し、HEPAフィルタ収容スペース34にHEPAフィルタ37を設置するとともに、放射性有機ヨウ素除去フィルタ収容スペース35に放射性有機ヨウ素除去フィルタ38を設置する。それらフィルタ収容スペース33〜35に各フィルタ36〜38を設置した後、後壁22を旋回させてスペース26を閉鎖し、固定手段によって後壁22と頂底壁19,20とを気密に密着させ、後壁22と側壁23,24とを気密に密着させる。それらフィルタ収容スペース33〜35に各フィルタ36〜38を設置すると、それらフィルタ36〜38が図6や図10の状態で並び、複合フィルタ25を形成する。
機器設置用架台11に取り付けられたキャスター18によって、原子力関連施設や医療施設のうちの放射性微粒子の放出のおそれや放射性有機ヨウ素が発生するおそれがある箇所に放射性物質除去装置10を移動させた後、キャスター18のストッパーをロックし、放射性物質除去装置10をその箇所に固定する。次に、コントロールボックス17に電源(コントロールボックス17から延びる電線(図示せず)の端子を電源ソケットに差し込む)を接続し、コントロールボックス17のスイッチ49をONにする。
スイッチ49をONにすると、コントロールボックス17が稼働し、コントロールボックス17のディスプレイ48に送風機13の回転数(出力)が表示されるとともに、空気清浄実行ボタン、空気清浄中止ボタン、装置停止ボタン、プレフィルタ交換不要メッセージ、HEPAフィルタ交換不要メッセージが表示される(図示せず)。送風機13の回転数を変更する場合、テンキーユニット47の入力キーを操作して新たな回転数を入力する。送風機13の回転数は、風量28〜60m/minの範囲で変更することができる。送風機13の回転数に変更がなく、または、回転数を変更した後、空気清浄実行ボタンを押す。
空気清浄実行ボタンを押すと、送風機13が稼動する。なお、空気清浄中止ボタンを押すと、送風機13が停止する。装置停止ボタンを押すと、スイッチ49がOFFとなり、放射性物質除去装置10が停止する。施設内の空気は、送風機13によって強制的に吸気管28の空気流入口27からケーシング12内に流入する。ケーシング12内に流入した空気は、プレフィルタ36の流入面39からフィルタ36内部に流入し、フィルタ36内部を通流した後、フィルタ36の流出面40から流出する。空気に塵埃が含まれている場合、その塵埃がプレフィルタ36に捕集される。塵埃は、プレフィルタ36によって除去される。
塵埃が除去されてプレフィルタ36から流出した空気は、HEPAフィルタ37の流入面41からフィルタ37内部に流入し、フィルタ37を通流した後、フィルタ37の流出面42から流出する。プレフィルタ36から流出した空気に微細な塵埃や放射性微粒子が含まれている場合、それら塵埃や放射性微粒子がHEPAフィルタ37に捕集される。微細な塵埃や放射性微粒子は、HEPAフィルタ37によって除去される。
なお、HEPAフィルタ37の折り畳み回数が多く、フィルタ37が密に折り畳まれてフィルタ38を通流する空気の空気抵抗が大きいから、その空気抵抗によってフィルタ38の流入面41における空気の圧力が流入面41全域において略一定になるように、フィルタ37に流入する空気が整流され、フィルタ37の流出面42から流出する空気の風量が流出面42全域において略均一となり、フィルタ37の流出面42全域から略一定の風量の空気が放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の流入面43全域に向かって放出される。
空気がHEPAフィルタ37の流入面41全域からフィルタ37内部に流入せず、空気がフィルタ37に局所的に流入する(偏って流入する)と、フィルタ37の放射性微粒子除去機能を十分に活用することができないが、空気がフィルタ37の流入面41全域からフィルタ37内部に流入するから、フィルタ37の放射性微粒子除去機能を最大限に活用することができ、施設の空気に含まれる微細な塵埃や放射性微粒子を確実に捕集かつ除去することができる。
微細な塵埃や放射性微粒子が除去されてHEPAフィルタ37の流出面42全域から流出した略一定の風量の空気は、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の流入面43全域からフィルタ38内部に満遍なく流入し、フィルタ38を通流してフィルタ38の流出面44から流出する。HEPAフィルタ37から流出した空気に放射性有機ヨウ素が含まれている場合、その放射性有機ヨウ素が活性炭素繊維のミクロポアに捕集されるとともに、活性炭素繊維シート50に添着されたトリエチレンジアミンC6H12N2に吸着される。
なお、空気が放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の流入面43全域からフィルタ38内部に流入せず、空気がフィルタ38に局所的に流入する(偏って流入する)とともに、局所的に偏った風量の空気がフィルタ38に流入すると、フィルタ38の放射性有機ヨウ素除去機能を十分に活用することができないが、HEPAフィルタ37の流出面42全域から略一定の風量の空気がフィルタ38の流入面43全域に向かって放出され、略一定の風量の空気がフィルタ38の流入面43全域からフィルタ38内部に流入するから、フィルタ38の放射性有機ヨウ素除去機能を最大限に活用することができ、施設の空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる。
塵埃や放射性微粒子、放射性有機ヨウ素が除去されて放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の流出面44から流出した清浄空気は、送風機13の排気管46から施設内に戻される。放射性物質除去装置10では、送風機13の稼働中にその回転数を変更することもできる。テンキーユニット47の入力キーを操作して新たな回転数を入力すると、コントロールボックス17は、インバータ制御を行って送風機13の回転数を入力された回転数に変更する。コントロールボックス17は、第1〜第3圧力センサ14〜16から出力された空気の圧力から第1差圧および第2差圧を算出し、第1差圧が第1設定差圧を超過した場合、プレフィルタ交換要メッセージをディスプレイ48に表示し、第2差圧が第2設定差圧を超過した場合、HEPAフィルタ交換要メッセージをディスプレイ48に表示する。プレフィルタ交換要メッセージやHEPAフィルタ交換要メッセージが表示された場合、それらフィルタ36,37を新しいそれらに交換する。
放射性物質除去装置10は、放射性有機ヨウ素を吸着するトリエチレンジアミンC6H12N2(アミン類)が活性炭素繊維シート50に添着されており、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の面速が10〜25cm/secの範囲、空気の湿度95%におけるフィルタ38の放射性有機ヨウ素除去効率が95%以上、好ましくは97%以上、より好ましくは99.999%以上であるから、空気の高湿度環境下において優れた放射性有機ヨウ素除去性能を発揮するとともに、フィルタ38における空気の通過速度が速くかつフィルタ38を通過する空気の流量が多く、放射性物質除去装置10における単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができるのみならず、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができ、放射性有機ヨウ素を除去した清浄な空気を作ることができる。
放射性物質除去装置10は、HEPAフィルタ37が施設の空気に含まれる微細な塵埃や放射性微粒子を捕集するから、微細な塵埃や放射性微粒子を確実に捕集かつ除去することができ、施設において塵埃や放射性微粒子を除去した清浄な空気を作ることができる。放射性物質除去装置10は、放射性微粒子の放出のおそれや放射性有機ヨウ素が発生するおそれがある原子力関連施設や医療施設に使用することで、それら施設から発生する放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を確実に除去することができ、それら施設の安全性を確保することができる。
放射性物質除去装置10は、第1差圧が第1設定差圧を超過することによってプレフィルタ36の交換時期を確認することができ、第2差圧が第2設定差圧を超過することによってHEPAフィルタ37の交換時期を確認することができるから、プレフィルタ36やHEPAフィルタ37の交換時期を正確に判断することができる。放射性物質除去装置10は、プレフィルタ36やHEPAフィルタ37を適時に交換することができるから、それらフィルタ36,37が目詰まりすることによる塵埃の除去機能の低下や放射性微粒子の除去機能の低下、放射性有機ヨウ素の除去機能の低下を防ぐことができ、施設の空気に含まれる放射性微粒子や放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができ。
放射性物質除去装置10は、面速10〜25cm/secにおける放射性有機ヨウ素除去フィルタ38の圧力損失が100〜300Paの範囲にあるから、所定の面速に対するフィルタ38の圧力損失が低く、フィルタ38を通過する空気の通過速度が速くかつフィルタ38を通過する空気の流量が多いから、放射性物質除去装置における単位時間当たりの空気の清浄処理量を多くすることができる。放射性物質除去装置10は、アミン類のうち、放射性有機ヨウ素の高い吸着機能を有するトリエチレンジアミンC6H12N2を利用し、トリエチレンジアミンC6H12N2の添着量が10〜20重量%の範囲にあり、放射性有機ヨウ素がそのトリエチレンジアミンC6H12N2に瞬時に吸着されるから、空気に含まれる放射性有機ヨウ素を確実に捕集かつ除去することができる。放射性物質除去装置10は、一度吸着した放射性有機ヨウ素をトリエチレンジアミンC6H12N2が放出することはなく、捕集された放射性有機ヨウ素の装置10からの再飛散を確実に防ぐことができる。
放射性物質除去装置10では、ケーシング12のフィルタ収容スペース26がその上部から下部に向かってプレフィルタ収容スペース33、HEPAフィルタ収容スペース34、放射性有機ヨウ素除去フィルタ収容スペース35の順に区分されているが、収容スペース26がその上部から下部に向かってプレフィルタ収容スペース33、放射性有機ヨウ素除去フィルタ収容スペース35、HEPAフィルタ収容スペース34の順に区分されていてもよい。この場合、それらフィルタ36〜38は、フィルタ収容スペース26の上部から下部に向かって、プレフィルタ36、放射性有機ヨウ素除去フィルタ38、HEPAフィルタ37の順に並ぶ。
10 放射性物質除去装置
12 ケーシング
13 送風機
14 第1圧力センサ
15 第2圧力センサ
16 第3圧力センサ
17 コントロールボックス
19 頂壁
20 底壁
21 前壁
22 後壁
23 側壁
24 側壁
25 複合フィルタ
26 フィルタ収容スペース
27 空気流入口
33 プレフィルタ収納スペース
34 HEPAフィルタ収納スペース
35 放射性有機ヨウ素除去フィルタ収納スペース
36 プレフィルタ
37 HEPAフィルタ
38 放射性有機ヨウ素除去フィルタ
39 流入面
40 流出面
41 流入面
42 流出面
43 流入面
44 流出面
50 活性炭素繊維シート
53 第1折曲部
54 第2折曲部
56 活性炭素繊維積層シート
60 繊維不織布

Claims (12)

  1. 放射性物質を放出する危険性を有する施設に設置される放射性物質除去装置において、
    前記放射性物質除去装置が、空気流入口および空気流出口を有して複合フィルタを挿脱可能に収容する所定容積のケーシングと、前記ケーシングに連結されて該ケーシングに空気を強制的に流入させる送風機とを備え、前記複合フィルタが、前記施設内の空気に含まれる塵埃を捕集するプレフィルタと、前記空気に含まれる放射性微粒子を捕集する多風量のHEPAフィルタと、活性炭素繊維シートから作られて前記空気に含まれる放射性有機ヨウ素を捕集する放射性有機ヨウ素除去フィルタとから形成され、
    前記放射性物質除去装置では、一方向へジグザグに整然と折り畳まれたHEPAフィルタと前記一方向へジグザグに整然と折り畳まれた放射性有機ヨウ素除去フィルタとが対向し、前記放射性有機ヨウ素を吸着するアミン類が前記活性炭素繊維シートに添着されていることを特徴とする放射性物質除去装置。
  2. 前記ケーシングの内部では、前記空気流入口から前記空気流出口に向かって前記プレフィルタと前記HEPAフィルタと前記放射性有機ヨウ素除去フィルタとが一列に並び、前記HEPAフィルタは、その折り畳まれた回数が前記放射性有機ヨウ素除去フィルタのそれよりも多く、かつ、そこを通流する空気の抵抗が大きく、前記放射性物質除去装置では、前記HEPAフィルタの空気抵抗によって該HEPAフィルタの空気流入側の流入面における空気の圧力が該流入面全域において略一定になるとともに、前記HEPAフィルタの空気流出側の流出面から流出する空気の風量が該流出面全域において略均一となり、前記HEPAフィルタの流出面全域から略一定の風量の空気が前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの空気流入側の流入面全域に向かって放出され、前記HEPAフィルタから流出した空気が前記放射性有機ヨウ素除去フィルタ全域に満遍なく流入する請求項1に記載の放射性物質除去装置。
  3. 前記放射性有機ヨウ素除去フィルタが、第1折曲部と前記第1折曲部の反対側に位置する第2折曲部とを有し、前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの第1折曲部から第2折曲部までの長さ寸法が、前記ケーシングの空気流入口の面積を一定としたときの該空気流入口に流入する前記空気の風量によって決定される請求項1または請求項2に記載の放射性物質除去装置。
  4. 前記放射性物質除去装置が、前記プレフィルタの空気流入側に設置されて前記空気流入口から流入する空気の圧力を計測する第1圧力センサと、前記プレフィルタの空気流出側に設置されて該プレフィルタから流出した空気の圧力を計測する第2圧力センサと、前記HEPAフィルタの空気流出側に設置されて該HEPAフィルタから流出した空気の圧力を計測する第3圧力センサとを含み、前記放射性物質除去装置では、前記第1圧力センサが計測した圧力と前記第2圧力センサが計測した圧力とから前記プレフィルタの空気流入側と空気流出側とにおける差圧を検出するとともに、前記第2圧力センサが計測した圧力と前記第3圧力センサが計測した圧力とから前記HEPAフィルタの空気流入側と空気流出側とにおける差圧を検出する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の放射性物質除去装置。
  5. 前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの面速が、10〜25cm/secの範囲にあり、前記空気の湿度95%における前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの放射性有機ヨウ素除去効率が、95%以上である請求項1ないし請求項4いずれかに記載の放射性物質除去装置。
  6. 前記面速における前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの圧力損失が、100〜300Paの範囲にある請求項5に記載の放射性物質除去装置。
  7. 前記活性炭素繊維シートの平均繊維径が、10〜18μmの範囲にあり、前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの目付が、100〜350g/mの範囲、前記放射性有機ヨウ素除去フィルタのみかけの嵩密度が、0.03〜0.13g/cmの範囲にある請求項1ないし請求項6いずれかに記載の放射性物質除去装置。
  8. 前記活性炭素繊維シートの厚み寸法が、2〜4mmの範囲にあり、前記放射性有機ヨウ素除去フィルタが、1枚の前記活性炭素繊維シートから作られ、前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向への折り曲げ回数が、該放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向の長さ100mmに対して16〜20回の範囲にある請求項1ないし請求項7いずれかに記載の放射性物質除去装置。
  9. 前記活性炭素繊維シートの厚み寸法が、2〜4mmの範囲にあり、前記放射性有機ヨウ素除去フィルタが、2枚の前記活性炭素繊維シートから作られ、前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向への折り曲げ回数が、該放射性有機ヨウ素除去フィルタの一方向の長さ100mmに対して8〜10回の範囲にある請求項1ないし請求項7いずれかに記載の放射性物質除去装置。
  10. 前記活性炭素繊維シートが、繊維不織布、織物、編み物のうちのいずれかの形態を有する請求項1ないし請求項9いずれかに記載の放射性物質除去装置。
  11. 前記放射性有機ヨウ素除去フィルタの全体が、撥水性繊維不織布または疎水性繊維不織布に包被されている請求項1ないし請求項10いずれかに記載の放射性物質除去装置。
  12. 前記アミン類が、トリエチレンジアミンC6H12N2であり、前記活性炭素繊維シートの単位重量に対する前記トリエチレンジアミンC6H12N2の添着量が、10〜20重量%の範囲にある請求項1ないし請求項11いずれかに記載の放射性物質除去装置。
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