JP2013039345A - 腰椎支持座布団 - Google Patents

Abstract

【課題】腰椎と骨盤を安定的に支持して正しい姿勢を維持しながら楽に座ることができるようにする腰椎支持座布団を提供する。
【解決手段】腰椎支持座布団Ｍは、上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設された座布団本体１００と；前記座布団本体１００の後端上部に固着される固定フレーム２１０、および腰椎部位を支持する受け板２３０を有する腰椎支持ユニットと；を含んでなる。腰椎支持座布団Ｍは、座布団本体１００によって骨盤部位を支えることができるのはもとより、腰椎支持ユニット２００によって腰椎部位を安定的に支持することができるので、正しい姿勢で座ることができ、楽な着席姿勢を維持することができ、長時間座っていても、腰椎部位に無理を与えないうえ、腰椎部位の負傷または痛みの発生を防止することができる。
【選択図】図３

Description

本発明は、床面に座ったときに臀部を柔らかく支えることを可能にする座布団に関し、さらに詳しくは、使用者の両側の臀部が、凹設された座布団本体の両側縁を押圧することにより、自然に座布団本体の後ろ部分及びその部位に設けられた腰椎支持ユニットが腰椎と脊椎を押し付け腰椎と骨盤を安定的に支持して正しい姿勢を保つことを可能にし、腰の痛みを緩和させるうえ、長時間楽に座ることを可能にする腰椎支持座布団に関する。

一般に、座布団は、床に座ったときに臀部を柔らかく支えることを目的とする素材又は形状から構成されるものであって、脊柱(backbone)の生理的湾曲を維持することを目的として構成されるものではない。

よって、平らな椅子上に座布団を敷いて両足の裏を床面につけて自然に着席した場合、骨盤は立ち姿勢における骨盤の前湾状態に比べて後湾し易く、これに連動して尾骨、仙骨及び脊柱も後湾する。

その結果、脊柱が生理的湾曲を失い後湾した状態になり、体幹上体の体重が尾骨、坐骨の周辺、下部の腰椎又は椎間板、および大腿部の後ろ側に加えられるため、腰または尾骨への負担が増加する。

また、足を組む姿勢になり易いため、坐骨の周辺に加えられる体幹上体の加重が不釣合状態になって骨格に変形を生じさせるおそれがある。

このため、特許文献２には、図１および図２に示すように、臀部をのせて着席することが可能な大きさと厚さを有し、上部には凹み形状に湾曲した座面部６が前方中央から後方中央にわたって帯状に沈降し、座面部の前方には側方から沈降部７に向かって緩やかに立ち上がる立ち上がり部１０、立ち上がり部１０の底辺付近には前方傾斜した方向に向かって緩やかに傾いた扇状の傾斜面を形成し、下部の中央には凸状湾曲部１６、その延長線上の前後にはストッパー１７、１８を形成した構成を持つことを特徴とする、椅子用姿勢改善補助椅子が提案されている。

前記補助椅子ａを用いて椅子に着席した場合、脚の広がりが促されるため足を組み難く、骨盤が前湾し脊柱の生理的湾曲が誘導され、尾骨、坐骨の周辺、下部の腰椎または椎間板、及び大腿部の後ろ側にくわえられる体幹上体の加重が足にバランスよく分散するため、脚が鍛えられると同時に腰または尾骨への負担を減らすことができ、骨盤が後湾した状態になり難い構造になっているため、長時間脊柱が後湾した姿勢になることを防止することができ、座る姿勢を改善することができる。

このように椅子または平らな床に座るとき、前記補助椅子ａのように中央部を凹ませた補助器具を用いて骨盤を安定的に支持する場合、正しい着席姿勢を保つことができて脊椎の健康に大きく役立てることができる。

一方、人体において、骨盤は、腰部分をなしている漏斗状の骨格を示し、第５腰椎、仙骨、尾骨および左右の寛骨から構成されている骨格である。

腰椎は、脊椎における胸椎と仙骨との間の部分であって、背骨ともいわれる。人間の腰椎は５つの椎骨から構成されている。

前記従来の補助椅子ａは、骨盤部位を支えて正しい着席姿勢を保つことができるようにしたものであるが、クッション感がなくより楽な着席感を期待することができないのはもとより、腰椎部位を支持することができないため、長時間座っていると、腰椎部位に無理を与えて負傷及び痛みを誘発するおそれがあるという問題があった。

韓国実用新案登録第２０−０４２２７５７号明細書 韓国特許公開第１０−２００９−００９５６３９号明細書

ＮＡＶＥＲ(www.naver.com)百科事典

本発明は、前述した従来の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、別途の装置を備えることなく、着席するだけで骨盤部位だけでなく腰椎を楽に支持することができるようにして正しい着席姿勢を保つことを可能にすることはもとより、痛みを緩和させながらさらに楽な着席感を与えることを可能にする腰椎支持座布団を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明の腰椎支持座布団は、上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設された座布団本体と；前記座布団本体の後端上部に固着される固定フレーム、および腰椎部位を支持する受け板を有する腰椎支持ユニットと；を含んでなる。

本発明の腰椎支持座布団において、前記腰椎支持ユニットは、座布団本体に固定される前記固定フレームと、前記固定フレームに接続され、前後方向に自由自在に回転する一対の支持フレームと、前記一対の支持フレームに接続され、上下方向に自由自在に移動する受け板とを備え、支持フレームと受け板を折り畳んで保管することができるように、かつ受け板の上下突出長さを調節することができるように構成してもよい。

また、前記腰椎支持ユニットの各固定フレームは、上端前方にヒンジ接続突出部が設けられ、上端後方には弧状に屈曲した回転ガイド兼用ストッパー突起が設けられ、下端部が締結ボルトによって座布団本体に固定されるように構成してもよい。

前記腰椎支持ユニットの各支持フレームは、下端中央には前記固定フレームのヒンジ接続突出部に挿入されるヒンジ接続溝部が設けられ、後面下部には回転ガイド兼ストッパー突起に対応する弧状のガイド面兼用ストッパー溝部が設けられ、後面上部には上下方向に多数のラチェット溝が設けられるように構成してもよい。

前記腰椎支持ユニットの受け板は、腰椎と直接に接触しないように中央部が凹設され、前面下部中央に遮蔽部が一体に設けられ、後面両側には下端が開口した支持フレーム結合管部が突設され、各支持フレーム結合管部の後面中央にはラチェット係止突起を有する弾性係止片が設けられるように構成してもよい。

一方、本発明の腰椎支持方式において、前記座布団本体は、上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設されたベースの上部にエアクッションが設けられてもよく、前記腰椎支持ユニットは受け板の前面にエアクッションが設けられてもよい。

また、前記座布団本体のエアクッション及び腰椎支持ユニットのエアクッションは、小径の連結通路を介して互いに連結される左側クッション部と右側クッション部に分けられて構成される。

本発明の腰椎支持座布団は、上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設された座布団本体によって、着席と同時に骨盤部位を支えることができることはもとより、使用者の両側の臀部によって、凹設された座布団本体の両側縁を押圧することにより、自然に座布団本体の後ろ部分及びその部位に設けられた腰椎支持ユニットが腰椎部位を安定的に支持することができるので、腰を真っ直ぐに伸ばした正しい姿勢で座ることができ、楽な着席姿勢を維持することができ、長時間座っていても、腰椎部位に無理を与えないうえ、腰椎部位の負傷または痛みの発生を防止することができる。

また、本発明の腰椎支持座布団は、腰椎支持ユニットの受け板の突出高さを使用者の体型に合わせて調節することができ、座布団本体の上面及び受け板の前面にそれぞれエアクッションが設けられて着席感がさらに良くなる。

また、各エアクッションが小径の連結通路で連結される左側クッション部と右側クッション部に分離されて構成され、一方に荷重が偏った場合、荷重を受ける側のクッション部に充填された空気が小径の連結通路を介して他方のクッション部へ徐々に移動する過程で衝撃を緩和することができ、良いクッション感を提供することができる。

本発明の腰椎支持座布団は、包装または運搬の際に腰椎支持ユニットの受け板及び支持フレームを座布団本体側へ回転させて小さい体積に折り畳むことができ、使用過程で座布団本体の前方に設けられたつかみ孔を掴んで容易に運搬することができる。

従来の椅子用姿勢改善補助椅子の斜視図である。 同椅子用姿勢改善補助椅子の断面図である。 本発明の一実施例の斜視図である。 同実施例の分解斜視図である。 同実施例の背面図である。 同実施例の要部縦断面図である。 同実施例の腰椎支持ユニットの受け板及び支持フレームを折り畳んだ状態の要部側面図である。

以下、本発明の具体的な技術構成を添付図面に基づいてさらに詳細に説明する。

図３は本発明の一実施例の斜視図を示し、図４は同実施例の分解斜視図を示し、図５は同実施例の背面図を示し、図６は同実施例の要部縦断面図を示し、図７は同実施例の腰椎支持ユニットの受け板及び支持フレームを折り畳んだ状態の要部側面図を示している。

図３〜図７に示すように、本発明の腰椎支持座布団Ｍは、上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設された座布団本体１００と、前記座布団本体１００の後端上部に固着されて腰椎を支持する腰椎支持ユニット２００とを含んでなる。

図示された実施例において、座布団本体１００は、上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設されたベース１１０の上部にエアクッション１２０が設けられる。

前記座布団本体１００のエアクッション１２０は、小径の連結通路１２１を介して互いに連結される左側クッション部１２０ａと右側クッション部１２０ｂに分離されて構成される。

図示された実施例において、座布団本体エアクッション１２０の各クッション部１２０ａ、１２０ｂは、中心楕円と、中心楕円と同一の中心を有し、小径の連結通路１２１を介して中心楕円又は隣接する楕円環に互いに連結された多数の楕円環とから構成されているが、本発明において、前記座布団本体エアクッション１２０のクッション部１２０ａ、１２０ｂの形態は予測可能な範囲内で変形実施できる。

一方、腰椎支持ユニット２００は、座布団本体１００に固定される一対の固定フレーム２１０と、前記固定フレーム２１０に接続され、前後方向に自由自在に回転する一対の支持フレーム２２０と、前記一対の支持フレーム２２０に接続され、上下方向に自由自在に移動する受け板２３０とから構成される。

図示された実施例において、腰椎支持ユニット２００の各固定フレーム２１０は、上端前方にヒンジ接続突出部２１１が設けられ、上端後方には弧状に屈曲した回転ガイド兼用ストッパー突起２１２が設けられ、下端部が締結ボルト２１３によって座布団本体１００に固定される。

腰椎支持ユニット２００の各支持フレーム２２０は、下端中央には前記固定フレーム２１０のヒンジ接続突出部２１１に挿入されるヒンジ接続溝部２２１が設けられ、後面下部には回転ガイド兼用ストッパー突起２１２に対応する弧状のガイド面兼用ストッパー溝部２２２が設けられ、後面上部には上下方向に多数のラチェット溝２２３が設けられる。

腰椎支持ユニット２００の受け板２３０は、腰椎と直接に接触しないように中央部が凹設され、前面下部中央に遮蔽部２３１が一体に設けられ、後面両側には下端が開口した支持フレーム結合管部２３２が突設される。

前記各腰椎支持ユニットの支持フレーム結合管部２３２の後面中央にはラチェット係止突起２３３を有する弾性係止片２３４が設けられる。

前記腰椎支持ユニット２００の受け板２３０の前面にエアクッション２４０が設けられる。

前記腰椎支持ユニット２００のエアクッション２４０も、座布団本体１００のエアクッション１２０と同様に、小径の連結通路２４１を介して互いに連結される左側クッション部２４０ａと右側クッション部２４０ｂに分けられて構成される。

図示された実施例において、腰椎支持ユニットのエアクッション２４０の各クッション部２４０ａ、２４０ｂは、上下方向に配列され、隣り合うものと小径の連結通路２４１で連結される多数の長方形棒から構成されているが、本発明において、前記腰椎支持ユニット２４０の各クッション部２４０ａ、２４０ｂの形態も、座布団本体のエアクッション１２０のクッション部１２０ａ、１２０ｂと同様に、予測可能な範囲内で変形実施できる。

図中、未説明符号１１１はつかみ孔を示し、２２４はヒンジ接続ピンを示す。

前述したように構成された本発明の腰椎支持座布団Ｍは、椅子やソファーなどの上面にのせて使用するもので、座布団本体１００と腰椎支持ユニット２００を充分な強度を持つように製作した後、座布団本体１００の下端に支持脚を取り付けると、独立に使用することもできる。

以下、本発明の作用効果について説明する。

すなわち、本発明の腰椎支持座布団Ｍを椅子又はソファーの上面にのせて座ると、上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設された座布団本体１００によって骨盤部位を支えることができるので、腰の痛みがない楽な着席姿勢を維持することができる。

また、使用者の両側の臀部が、凹設された座布団本体１００の両側縁を押圧することにより、自然に座布団本体１００の後ろ部分及びその部位に設けられた腰椎支持ユニット２００が腰椎と脊椎を押し付けて腰椎と骨盤を安定的に支持するので、長時間座っていても、腰椎部位に無理を与えないうえ、腰椎部位の負傷または痛みの発生を防止することができる。

本発明の腰椎支持座布団Ｍにおいて、図示された実施例のように腰椎支持ユニット２００の受け板２３０の突出高さを調節することができるように構成する場合、使用者の体型に合わせて受け板２３０を上昇または下降させることにより、より楽な位置で腰椎部位を支えることができる。

一方、本発明の腰椎支持座布団Ｍにおいては、座布団本体１００の上面及び受け板２３０の前面にそれぞれエアクッション１２０、２４０が設けられ、着席感がさらによくなる。

しかも、各エアクッション１２０、２４０が小径の連結通路１２１、２４１で連結される左側クッション部１２０ａ、２４０ａと右側クッション部１２０ｂ、２４０ｂに分けられて構成され、例えば左側骨盤部位又は左側腰椎部位に荷重が偏った場合、左側クッション部１２０ａ、２４０ａに充填された空気が小径の連結通路１２１、２４１を介して右側クッション部１２０ｂ、２４０ｂへ徐々に移動し、前記空気移動過程で衝撃を緩和することができるとともに良いクッション感を提供することができる。

右側骨盤部位または左側腰椎部位に荷重が偏った場合も同様に、右側クッション部１２０ｂ、２４０ｂに充填された空気が小径の連結通路１２１、２４１を介して左側クッション部１２０ａ、２４０ａへ徐々に移動する過程で衝撃を緩和することができ、良いクッション感を提供することができる。

本発明の腰椎支持座布団Ｍは、包装又は運搬の際に腰椎支持ユニット２００の受け板２３０及び支持フレーム２２０を図７のように座布団本体１００側へ回転させて小さい体積に折り畳むことができ、使用過程で座布団本体１００の前方に設けられたつかみ孔１１１を掴んで容易に運搬することができる。

以上説明した本発明は、前述した説明によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想を外れることなく、様々な置換、変形及び変更を加え得るのは本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には自明であろう。

Ｍ 腰椎支持座布団
１００ 座布団本体
１１０ ベース
１２０ エアクッション
１２１ 連結通路
１２０ａ 左側クッション部
１２０ｂ 右側クッション部
２００ 腰椎支持ユニット
２１０ 固定フレーム
２１１ ヒンジ接続突出部
２１２ 回転ガイド兼用ストッパー突起
２１３ 締結ボルト
２２０ 支持フレーム
２２１ ヒンジ接続溝部
２２２ 弧状のガイド面兼用ストッパー溝部
２２３ ラチェット溝
２３０ 受け板
２３１ 遮蔽部
２３２ 支持フレーム結合管部
２３３ ラチェット係止突起
２３４ 弾性係止片
２４０ エアクッション
２４０ａ 左側クッション部
２４０ｂ 右側クッション部
２４１ 連結通路

Claims (4)

1. 上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設された座布団本体（１００）と；前記座布団本体（１００）の後端上部に設けられる複数の固定フレーム（２１０）と、腰椎支持用の受け板（２３０）とを有する腰椎支持ユニット（２００）と；を含んでなり、
   前記腰椎支持ユニット（２００）は、前記座布団本体（１００）に固定される前記固定フレーム（２１０）と、前記固定フレーム（２１０）に接続され、前後方向に自由自在に回転する一対の支持フレーム（２２０）と、前記一対の支持フレーム（２２０）に接続され、上下方向に自由自在に移動する受け板（２３０）とを備え、前記支持フレーム（２２０）と前記受け板（２３０）を折り畳んで保管することができるように、かつ前記受け板（２３０）の上下突出長さを調節することができるようにしたことを特徴とする、腰椎支持座布団。
2. 前記腰椎支持ユニット（２００）の各固定フレーム（２１０）は、上端前方にヒンジ接続突出部（２１１）が設けられ、上端後方には弧状に屈曲した回転ガイド兼用ストッパー突起（２１２）が設けられ、下端部が締結ボルト（２１３）によって座布団本体（１００）に固定され；
   前記腰椎支持ユニット（２００）の各支持フレーム（２２０）は、下端中央には前記固定フレーム（２１０）の前記ヒンジ接続突出部（２１１）に挿入されるヒンジ接続溝部（２２１）が設けられ、後面下部には回転ガイド兼用ストッパー突起（２１２）に対応する弧状のガイド面兼用ストッパー溝部（２２２）が設けられ、後面上部には上下方向に多数のラチェット溝（２２３）が設けられ；
   前記腰椎支持ユニット（２００）の前記受け板（２３０）は、腰椎と直接に接触しないように中央部が凹設され、前面下部中央に遮蔽部（２３１）が一体に設けられ、後面両側には下端が開口した支持フレーム結合管部（２３２）が突設され、前記支持フレーム結合管部（２３２）の後面中央にはラチェット係止突起（２３３）を有する弾性係止片（２３４）が設けられることを特徴とする、請求項１に記載の腰椎支持座布団。
3. 前記座布団本体（１００）は上端中央部が骨盤の形態に対応して湾曲するように凹設されたベース（１１０）の上部にエアクッション（１２０）が設けられ、前記腰椎支持ユニット（２００）は前記受け板（２３０）の前面にエアクッション（２４０）が設けられることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の腰椎支持座布団。
4. 前記座布団本体（１００）のエアクッション（１２０）及び前記腰椎支持ユニット（２００）のエアクッション（２４０）は、小径の連結通路（１２１、２４１）を介して互いに連結される左側クッション部（１２０ａ、２４０ａ）と右側クッション部（１２０ｂ、２４０ｂ）に分けられて構成されることを特徴とする、請求項３に記載の腰椎支持座布団。
   

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