JP2013037160A - 画像形成装置、画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにとって使い勝手の良いキャプチャ機能を有する。
【解決手段】入力された画像データに基づいて画像形成する画像形成手段と、前記入力された画像データが、特殊画像データであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、当該入力された画像データに対して第1所定処理を施して、当該第1所定処理が施された画像データに基づいて前記画像形成手段に画像形成させる画像形成制御手段と、前記判定手段により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、前記入力された画像データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法に関する。
従来から、入力された画像が、複製禁止されている画像(例えば、有価証券や紙幣)である場合には、印刷を制限する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、従来から、画像についての画像データについて印刷する際には、当該画像データを記憶装置に記憶させるキャプチャ機能を有する画像形成装置がある。当該キャプチャ機能とは、ユーザが、記憶装置に記憶された画像データについて画像(つまり、印刷された画像)を確認することが出来る。
特許文献1などには、複製禁止画像の印刷を制限する画像形成装置のキャプチャ機能については開示されていなかった。
本発明によれば、ユーザにとって使い勝手の良いキャプチャ機能を有する画像形成装置を提案する。
上記目的を達成するため、入力された画像データに基づいて画像形成する画像形成手段と、前記入力された画像データが、特殊画像データであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、当該入力された画像データに対して第1所定処理を施して、当該第1所定処理が施された画像データに基づいて前記画像形成手段に画像形成させる画像形成制御手段と、前記判定手段により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、前記入力された画像データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の画像形成装置、画像形成方法であれば、ユーザにとって使い勝手の良いキャプチャ機能を提供することが出来る。
本実施例の画像形成装置のハードウェア構成の一例を示した図。 本実施例の一体化情報の一例を示した図。 別の実施形態の一体化情報の一例を示した図。 別の実施形態の一体化情報の一例を示した図。 処理手段の機能構成例を示した図。 本実施例の画像形成装置の処理フローを示した図。 別の実施形態の画像形成装置の処理フローを示した図。 本実施例の記憶制御手段の一例を示した図。 別の実施形態の処理手段の一例を示した図。 別の実施形態の記憶制御手段の一例を示した図。 本実施例の入力画像などの一例を示した図。 別の実施形態の記憶制御手段の一例を示した図。 本実施例の解像度などを説明するための図。 別の実施形態の記憶制御手段の一例を示した図。 別の実施形態の画像形成装置の処理フローを示した図。 別の実施形態の処理手段の一例を示した図。 別の実施形態の画像形成装置の処理フローを示した図。 抑止メッセージの一例を示した図。 本実施例の抑止メッセージ画像などの一例を示した図。 別の実施形態の処理手段の一例を示した図。 別の実施形態の抑止メッセージ画像などの一例を示した図。
[実施形態1]
まず、用語の説明を行なう。画像形成装置とは例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機などである。また、記録媒体は、例えば、紙、糸、繊維、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなどの媒体である。画像形成とは、文字や図形、パターンなどの画像を記録媒体に付与すること、液滴(インク)を記録媒体に着弾させることを意味する。以下では、記録媒体を用紙として説明し、画像形成を印刷として説明する。
また、以下の各実施形態において、同じ手段、同じ処理については同一の参照番号、ステップ番号を付加して、重複説明を省略する。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図1に本実施例の画像形成装置10のハードウェア構成を示す。図1に示すように、本実施例の画像形成装置10は、画像入力手段100と、読み取り印刷装置200と、画像処理装置300と、画像形成手段400など、を含む。
画像入力手段100とは、例えば、スキャナなどである。ユーザが、画像を画像入力手段100に読み込ませることで、画像入力手段100は画像についての画像データを生成する。以下では、入力された画像を「入力画像」といい、当該入力画像についての画像データを「入力画像データ」という。
画像形成手段400とは、当該画像形成手段400に入力された画像データに基づいて、用紙に対して印刷するものであり、例えば、プロッタ、記録ヘッドなどである。
また、読み取り印刷装置200は、判定手段202、記憶手段204、通信手段206、制御手段210、とを含む。また、画像処理装置300は、通信手段302、処理手段304、外部記憶装置I/F手段306、ネットワークI/F手段308、記憶手段310、制御手段312とを含む。なお、記憶手段204、記憶手段310は、それぞれ、用途により複数に分けられるが、図1では、図面簡略化のために、1つにまとめて記載している。
まず、読み取り印刷装置200について説明する。制御手段210は、読み取り印刷装置200の中で、各手段の制御やデータの演算、加工を行う。また、制御手段210は、記憶手段204に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、外部からデータを受け取り、演算、加工した上で、当該データを出力する。
記憶手段204は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などが含まれており、制御手段210が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
通信手段206は、画像処理装置300と、画像データなど様々な情報の送受信を行なうインタフェースである。その他の手段については、後述する。
次に、画像処理装置300について説明する。制御手段312は、画像処理装置300の中で、各手段の制御やデータの演算、加工を行う。また、制御手段312は、記憶手段310に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、外部からデータを受け取り、演算、加工した上で、当該データを出力する。
記憶手段310は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御手段312が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。また、記憶手段310には、HDD(Hard Disk Drive)も含まれる。図1の記載では、HDDやRAM、ROMもまとめて記憶手段310としている。
外部記憶装置I/F手段306は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記憶媒体500と画像処理装置300とのインタフェースである。
また、記憶媒体500に、所定のプログラムを格納し、この記憶媒体500に格納されたプログラムは外部記憶装置I/F手段306を介して画像形成装置にインストールされ、インストールされた所定のプログラムは画像形成装置により実行可能となる。
ネットワークI/F手段308は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された外部装置560(例えば、PC)と画像処理装置300とのインタフェースである。
操作手段520や表示手段540は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、画像形成装置10が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する。ユーザは表示手段540に表示される様々な情報や画像を視認して、操作手段520により様々な設定(操作)を行なう。
[具体的な処理の流れ]
次に、具体的な処理の流れについて説明する。まず、ユーザは、画像入力手段100に、印刷対象の画像(原稿)をセットして、画像入力手段100に画像を光学的に読み取らせることで、当該セットされた画像(入力画像)についての入力画像データを生成する。また、画像入力手段100は、R、G、Bの3原色の受光素子により各色毎の入力画像データに分解して、読み取りライン毎に後述する動作を実行する。また、特に図示していないが、画像入力手段100と判定手段202の間に読み取り制御手段を設けても良い。読み取り制御手段は、判定手段202のバッファ(図示しない)がオーバーフローしないように、画像データを読み取る速度を調整する制御を行う。R、G、Bの各色に分けられた画像データは読み取りライン毎に判定手段202へ転送される。
判定手段202は、入力画像データが特殊画像データであるか否かを判定する。ここで、特殊画像データとは、特殊画像についての画像データである。特殊画像とは、法律などで複製印刷禁札されている画像であり、例えば、紙幣や有価証券や、複製すると著作権違反となる画像などをいう。
判定手段202による、入力画像が特殊画像であるか否かの判定手法について説明する。1以上の特殊画像データ(例えば、1万円札の画像データや、有価証券の画像データ)、または、特殊画像データの形状、色情報など各パラメータを、予め記憶手段204に記憶させておく。そして、判定手段202が、画像入力手段100からの入力画像データが、当該記憶された特殊画像データと一致、または略一致するか否かを判定する。
もし、判定手段202が、入力画像データと、記憶手段204に記憶されていた特殊画像データと一致すると判定すれば、入力画像データは、特殊画像データであると判定する。つまり、入力された画像(原稿)は、特殊画像であるということである。逆に、判定手段202が、入力画像データと、特殊画像データと一致しないと判定すれば、入力画像データは、特殊画像データでないと判定する。
そして、通信手段206は、画像入力手段100に入力画像データと、判定手段202による判定結果(つまり、入力画像データが特殊画像データであるか否かを示す情報)と、を通信手段302に送信する。通信手段206は通信手段302に対して、入力画像データと判定結果とを個別に送信してもよく、制御手段210が入力画像データと判定結果とを一体化して送信しても良い。以下では、入力画像データと判定結果とを一体化して送信する例について説明する。この一体化された情報を一体化情報といい、この実施例では、制御手段210により、1ラインごとに一体化情報が作成される。
図2に一体化情報600を模式的に示す。図2に示す一体化情報600は、大略して、ヘッダ情報602と、入力画像データ604と、ライン終端符号606と、を含む。
ヘッダ情報602は、ヘッダ情報のONまたはOFFを示す情報6022、ヘッダサイズ情報6024と、予約情報6026、判定結果6028とを含む。判定結果6028は1ビットで表現可能である。例えば、入力画像データが特殊画像データである場合には、判定結果6028を「1」とし、入力画像データが特殊画像データでない場合には、判定結果6028を「0」とする。
また、後述する処理手段304により、一体化情報600から、ヘッダ情報602は分離される。そこで、未使用ビットを予約ビットとして空けておく。そして、ヘッダ情報602をバイト単位のサイズとすることで処理手段304により、ヘッダ情報602を分離し易くする。
また、終端情報606の次の1バイト分データが、次のラインの一体化情報600のヘッダ情報となる。制御手段210により、図2に示すような一体化情報600が生成される。
図3に他の例の一体化情報600−2の模式図について示す。図3の一体化情報600−2は、図2の一体化情報600と比較して、拡張ヘッダ情報608が付加されている点で異なる。また、拡張ヘッダ情報608は、識別情報6082と予約情報6084とを含む。
一般的に入力画像が紙幣や有価証券(つまり、特殊画像)である場合には、当該紙幣や有価証券を識別するための識別情報(後述する図10C参照)が記載されている。識別情報6082とは、当該紙幣や有価証券に記載されている識別情報である。また、予約情報6084は拡張ヘッダ情報608をバイト単位にするためのものである。
図4に、他の例の一体化情報600−3の模式図について示す。一体化情報600、600−2は、ラインごとの一体化情報であったが、一体化情報600−3は、画像のページごとに一体化情報である。制御手段210は、ページ毎の一体化情報600−3を生成してもよい。図4に示す一体化情報600−3は、ページ毎のヘッダ情報610、ページ毎の画像データ620、ページ毎のファイル終端情報630を含む。
また、一体化情報は、図2〜図4に示したものに限らず、制御手段210は、他の形態の一体化情報を生成してよい。
読み取り印刷装置200の通信手段206は、一体化情報を画像処理装置300の通信手段302に送信する。次に、画像処理装置300の具体的な処理について示す。図5に処理手段304の機能構成例を示し、図6に画像処理装置300の主な処理フローを示す。
[画像形成処理について]
まず、画像形成処理について説明する。分離手段3042は、一体化情報600を分離することで、ヘッダ情報602と入力画像データ604を取得する(ステップS2)。更に、分離手段3042は、ヘッダ情報602から判定結果6028を抽出する。そして分離手段3042は、入力画像データ604を補正手段3044に送信する。また分離手段3042は、判定結果を画像形成制御手段3046に送信する。
補正手段3044は、画像形成手段400が画像形成できるような所定の補正を、画像データに対して行なう。そして、補正手段3044は、補正後の画像データ(以下、「補正後画像データ」という。)を画像形成手段3046と、記憶制御手段3048に対して送信する。補正手段3044はなくてもよい。また、本明細書においては、補正後画像データと入力画像データは同一または略同一のものであり、補正手段3044から出力された補正後画像データを入力画像データという場合もある。
また、画像形成制御手段3046は、分離手段3042から送信された判定結果が、入力画像データが特殊画像データであることを示す結果であるか否かを判定する(ステップS4)。なお、以下の説明において、当該判定結果の判定処理は、制御手段312が行なってもよい。画像形成制御手段3046が、画像データが特殊画像データでないと判定すると(ステップS4のNo)、制御手段312は、読み取り印刷装置200に対して入力画像データと、当該入力画像データを印刷出力する命令情報を制御手段210に送信する。
そして、制御手段210は、当該命令情報を受信すると、入力画像データを画像形成手段400に対して送信して、印刷出力させる(ステップS14)。なお、制御手段210は、画像入力手段100から入力画像が入力されると、当該入力画像データを記憶手段204に記憶させるようにしてもよい。そして、制御手段210が画像処理装置300から、入力画像データを印刷出力する命令情報を受信すると、制御手段210は、当該記憶させていた入力画像データに基づいて、画像形成手段400に印刷させる。
一方、画像形成制御手段3046が、画像データが特殊画像データであると判定すると(ステップS4のYes)、ステップS6に移行する。また、ユーザまたは管理者は、セットした画像(原稿)が、特殊画像である場合に、当該セットした画像(原稿)についての画像データ(つまり、特殊画像データ)に対して第1所定処理(後述する)を施した後に印刷して出力するか、当該画像についての印刷出力を停止させるかを、予め選択することが出来る。当該選択は、操作手段520(図1参照)から行なわれる。
例えば、ユーザが印刷所望している複数の画像の中に特殊画像が含まれており、当該特殊画像が印刷される用紙の無駄を省きたい場合には、ユーザまたは管理者は、当該特殊画像についての印刷出力を停止させることを選択する。また、特殊画像が含まれている場合であっても、印刷出力させたい場合には、ユーザまたは管理者は、第1所定処理を施した後に印刷して出力することを選択する。
そして、制御手段312は、ユーザにより、第1所定処理を施して印刷出力するか、印刷出力を停止させるか、のどちらかが選択されているかを判定する(ステップS6)。制御手段312が、ユーザにより出力停止が選択されていると判定すると(ステップS6のYes)、画像形成制御手段3046は、出力停止処理を行なう。出力停止処理とは、具体的には、画像についての印刷を行なわない旨の出力停止処理情報を通信手段302、通信手段206経由で、制御手段210に送信する。そして、制御手段210は、当該出力停止情報を受信することで、入力画像については、印刷処理を行なわないことを認識する。
出力停止処理が終了した後は、制御手段312は、警告メッセージを出力させる(ステップS12)。ここで、警告メッセージとは、複製禁止されている画像が画像入力手段100により読み込まれたことをユーザに認識させる警告をいう。これにより、ユーザは、複製禁止されている画像を誤って読み込ませたことなどを認識することが出来る。また、警告メッセージの出力とは、当該警告を文字や記号で表示手段540に表示させたり、用紙に印刷して出力させたり、音声で出力したりすることである。つまり、警告メッセージの出力とは、ユーザに対して、警告メッセージを認識させることが出来れば、如何なる手法を用いても良い。
一方、ステップS6で、制御手段312により、出力停止ではないことが設定されていると判定すると(ステップS6のNo)、画像形成制御手段3046は、入力画像データに対して第1所定処理を施す。ここで、第1所定処理とは、例えば、入力画像データを、当該入力画像データと異なる画像データに変換することである。異なる画像データの変換とは、例えば、入力画像データを白紙の画像データに変換することや、複製禁止のメッセージを上書きした画像データに変換することなどである。その他、当該変換は、入力画像データを、異なる画像データにすることであれば、如何なる処理でもよい。また、異なる画像データの変換の一例の詳細については、実施形態6で説明する。
そして、画像形成制御手段3046は、第1所定処理が施された画像データを、通信手段302、通信手段206を経由して、制御手段210に送信する。そして、制御手段210は、当該第1所定処理が施された画像データに基づいて画像形成手段400に用紙に対して印刷させる(ステップS14)。このように、画像形成手段3046は、画像形成手段400に対して、印刷させるものである。
[記憶処理について]
次に、記憶処理について説明するが、その前に、本実施例の画像形成装置が有するキャプチャ機能について説明する。キャプチャ機能とは、印刷に用いられた入力画像データを記憶手段310に記憶させ、後から、当該記憶されている印刷に用いられた入力画像データをユーザが確認することが出来る機能である。また、記憶手段310に記憶される画像データを「記憶画像データ」といい、当該記憶画像データについての画像を「記憶画像」という。記憶画像データを、画像ログという場合もある。当該確認は、表示手段540に確認対象の記憶画像を表示させることで行なわれる。また、ユーザが、当該確認のため、記憶画像を表示手段540に表示させる場合には、ユーザは操作手段520から、当該記憶画像データを表示手段540に表示させる指示を入力する。例えば、タッチパネルとして機能する表示手段540に、キャプチャボタンを表示させ、当該キャプチャボタンをユーザに押下させることにより、記憶画像が表示手段540に表示される。
また、図5に示すように、補正手段3044から出力された補正後画像データ(または入力画像データ)は、画像形成制御手段3046と記憶制御手段3048に送信される。つまり、画像形成制御手段3046と記憶制御手段3048とが扱う画像データは同一である。また、記憶制御手段3048に入力される画像データをそのまま、記憶手段310に記憶させようとすると、記憶容量の観点から記憶効率が悪い。
そこで、記憶制御手段3048は、記憶手段310に記憶させる前に、記憶準備処理を行なうことで、補正後画像データの容量を減少させて、記憶手段310への記憶効率を向上させることが出来る。
図7に、記憶制御手段3048の一例を示す。補正手段3044からの補正後画像データは、変倍手段3100に入力される。変倍手段3100は、補正後画像データを所定の変倍処理(例えば、縮小処理)を行なう。次に、フィルタ手段3102は、変倍処理が行なわれた画像データに対して、所定のフィルタ処理を行なう。γ補正手段3104は、フィルタ処理が行なわれた画像データに対してγ補正を行なう。階調処理手段3106は、γ補正が行なわれた画像データに対して、所定の階調処理を行なう。圧縮手段3108は、所定の階調処理が行なわれた画像データに対して、圧縮処理を行なう。
また、図7の例では、変倍手段3100と圧縮手段3108とは、画像データの容量を小さくするためのものであり、フィルタ手段3102、γ補正手段3104、階調処理手段3106、は、後述する記憶手段310に記憶されるための画像データの画質を補正するためのものである。
これらの処理が施された画像データの容量は、記憶制御手段3048に入力された時点の画像データの容量よりも小さくなっている。そして、これらの処理が施された画像データは記憶画像データとして記憶手段310に記憶される。つまり、補正手段3044および記憶制御手段3048による補正が行なわれており、画質やデータ容量の違いが若干あるものの、画像入力手段100から画像形成装置10に入力された画像データ(入力画像データ)と、記憶手段310に記憶される画像データ(記憶画像データ)とは同一または略同一である。更に、入力画像と記憶画像とは同一または略同一であるといえる。
ここで、入力画像と記憶画像とが略同一とは、ユーザが、入力画像および記憶画像を見ても違いが分からない程度の違いしかないことである。このように、記憶制御手段3048は、判定手段202により、入力画像データが特殊画像データであると判定されると、入力画像データの容量を減少させる記憶準備処理を施し、入力画像データと同一または略同一の画像データを記憶手段310に記憶させる(ステップS18)。また、記憶制御手段3048は、入力画像データの容量を測定し、所定値より小さい場合には、当該容量を小さくさせる処理(変倍手段3100による処理や圧縮手段3108による処理)を省略しても良い。
また、記憶手段310への画像データの記憶方法の設定は、画像形成装置10のユーザまたは管理者が操作手段520から設定を行う。そして、当該設定された情報は、画像処理装置300の記憶手段310内のNVRAMに記憶されて、画像形成装置の電源オフ時でも当該設定情報を記憶させるようにすることが出来る。
また、ユーザがキャプチャ機能を利用する、つまり、記憶画像データを表示手段540に表示させる際には、当該記憶画像データは圧縮手段3108により圧縮されていることから、制御手段312は、当該圧縮されている画像データを伸張して、ユーザが視認可能なファイル形式に戻す。また、操作手段520(操作パネル)上に制御手段(図示せず)を有する場合には、当該制御手段で、当該圧縮された画像データの伸張処理を行なうことができる。
この実施形態1の画像形成装置10であれば、入力画像が特殊画像の場合には(ステップS4のYes)、第1所定処理を施して印刷出力する(ステップS8)、または、印刷出力停止する(ステップS10)。それと共に、ユーザにキャプチャ機能を提供するために、記憶制御手段3048は、入力画像データと同一または略同一の画像データを記憶手段310に記憶させる(ステップS18)。
従って、複製禁止の画像の不正印刷を防止できると共に、ユーザは、キャプチャ機能を利用することで、画像入力手段100に読み込まれた画像と同一または略同一の画像を確認することが出来る。
[実施形態2]
次に、実施形態2の画像形成装置について説明する。実施形態1の記憶制御手段3048は、画像形成制御手段3046に入力される画像データ(入力画像データ)と、同一または略同一の画像データを記憶手段310に記憶させる。しかし、悪意のある第三者などにより、記憶手段310が画像形成装置から持ち出され、当該記憶手段310内の記憶画像データに基づいて印刷し、悪用する場合がある。この実施形態2の記憶制御手段は、このように当該記憶手段310内の記憶画像データに基づいて印刷されても、悪用されることを防ぐための第2所定処理を施して記憶手段310に記憶させる。また、画像形成処理については、実施形態1と略同一である。
ここで、第2所定処理とは、施されることで、入力画像とは異なるような処理である。第2所定処理とは、具体的には、記憶画像と、入力画像とが人間の目から見て一目で異なることが分かる程度に施される処理である。従って、悪意のある第三者が、当該第2所定処理が施された記憶画像データ(紙幣や有価証券の画像データ)に基づいて印刷したとしても、当該印刷された紙幣や有価証券は偽造物であると他人から容易に判断され、悪用することは不可能となる。
図10Aに実施形態2の入力画像の一例を示し、図10Bに実施形態2の記憶画像の一例を示す。図10Aの入力画像は、千円札であり、特殊画像に該当する。第2所定処理には、様々な処理があるが、この実施形態2の第2所定処理とは、図10Bに示すように、網掛けを施す処理とする。
また、記憶制御手段3048−2は、キャプチャ機能により、記憶画像データについての画像が表示手段540に表示された際に、識別情報が視認されるように、第2所定処理を補正後画像データ(入力画像データ)に対して行なうことが好ましい。ここで、識別情報Sとは、紙幣や有価証券などを識別するための情報であり、紙幣や有価証券などに予め記載されている。また、図10Bに示すように、網掛け処理が行なわれた識別情報Sを識別情報S'とする。識別情報が視認されることが好ましい理由は、ユーザがキャプチャ機能を利用した際には、識別情報S'を確認することで、どのような特殊画像が読み込まれたのか、または、どのような特殊画像が印刷されたのかを確認することができるからである。
図8に、実施形態2の処理手段304−2の機能構成例を示す。図8の処理手段304−2は、図5記載の処理手段304と比較して、記憶制御手段3048が記憶制御手段3048−2に代替されており、分離手段3042からの判定結果が、画像形成制御手段3046のみならず、記憶制御手段3048−2にも送信されている点で異なる。
また、図9に記憶制御手段3048−2の機能構成例を示す。記憶制御手段3048−2は、図7記載の記憶制御手段3058と比較して、合成手段3202と、網点画像生成手段3200とが追加されている点で異なる。また、分離手段3042からの判定結果は合成手段3202にも入力されている。また、第2実施形態の画像形成装置の処理フローを図6−2に示す。
分離手段3042からの判定結果が記憶制御手段3048−2内の合成手段3202に入力されると、合成手段3202は、当該判定結果が、入力画像データが特殊画像データである旨を示すものであるか否かを判断する(ステップS4)。そして、合成手段3202が、判定結果が、画像データが特殊画像データである旨を示すものであると判断すると(ステップS4のYes)、ステップS6に移行すると共に、ステップS50にも移行する。ステップS50では、記憶制御手段3048−2は、第2所定処理を行なう(ステップS50)。
次に、第2所定処理の詳細について説明する。網点画像生成手段3200は、網点画像データを生成する。そして、合成手段3202は、階調処理手段3106からの入力画像データと、網点画像生成手段3200からの網点画像データとを合成する。そして、合成手段3202により、網点画像データと入力画像データとが合成された画像データ(以下、「合成画像データ」という。)についての画像(以下、「合成画像」)という。)は、図10Bに示すようなものとなる。このように、実施形態2の第2所定処理とは、合成手段3202による合成処理である。
そして、記憶制御手段3048−2は、図10Bに示す合成画像についての合成画像データに対して、記憶準備処理を行なった後に(ステップS16)、記憶画像データとして、記憶手段310に記憶させる(ステップS18)。当該網点画像データの網点の大きさや形状は、識別情報S'が視認される程度に、ユーザが予め操作手段520により設定する。
そして、ユーザがキャプチャ機能を利用することで、表示手段540には、図10Bに示す合成画像が表示される。上述のように、ユーザがキャプチャ機能を利用することで、図10B、図10Dに示す記憶画像の識別情報S'を視認することが出来る。
一方、合成手段3202が、判定結果が、入力画像データは特殊画像データでない旨を示すものであると判断した場合には(ステップS4のNo)、ステップS14に移行するとともに、ステップS50に移行はせずに(第2所定処理を行なわずに)、ステップS16に移行する。第2所定処理を行なわないということは、網点画像生成手段3200は、網点画像データを生成せず、合成手段3202は合成処理を行なわずに、階調処理手段3106から出力された画像データを圧縮手段3108に出力するということである。
この実施形態2の画像形成装置によれば、悪意のある第三者により、記憶手段310が持ち出され、当該記憶手段310内の記憶画像データについて複製されたとしても、図10Bに示すような紙幣が印刷されてしまい、悪用することは不可能となる。更に、ユーザは、キャプチャ機能を利用することで、識別情報S'も確認することが出来るので、どのような紙幣や有価証券を印刷したのかを確認することが出来、使い勝手が頗る高まる。
[実施形態3]
次に、実施形態3の画像形成装置について説明する。実施形態2の画像形成装置の記憶制御手段3048−2は、第2所定処理として、入力画像データに対して網掛け処理を行なった。この実施形態3の記憶制御手段3048−3は、第2所定処理として、入力画像データの解像度を低下させる。また、識別情報Sが視認されるように第2所定処理が施されることが好ましい。そして、記憶制御手段3048−3は、第2所定処理が施された補正後画像データを記憶手段310に記憶させる。このようにすることで、実施形態2と同様の効果を奏することが出来る。
図11に、記憶制御手段3048−3の機能構成例を示す。記憶制御手段3048−3を図7記載の記憶制御手段3048と比較すると、変倍手段3100が、解像度変換手段3320に代替されている点で異なる。
変倍手段3100により変倍処理された補正後画像データは、解像度変換手段3320に入力される。また、分離手段3042からの判定結果は、解像素変換手段3320に入力される。解像度変換手段3320は、判定結果が、入力画像データは特殊画像データである旨を示すものであると判断した場合に(図6−2のステップS4のYes)、解像度変換手段3320が補正後画像データの解像度を低下させる。
ここで、図12を用いて、画像データを縮小させる場合(図12A)と、画像データを解像度を低下させる場合(図12B)と、を比較する。図12の例では、アルファベットの「A」という文字を使用して説明する。図12Aは、入力画像を縮小させた画像(以下、「縮小画像」という。)であり、図12Bは、入力画像の解像度を低下させた画像(以下、「解像度低下画像」という。)である。
一般的に、紙幣や有価証券の識別情報は小さく記載されている。図12Aに示すように、入力画像を縮小して、キャプチャ機能の利用により、表示手段540に当該縮小された入力画像を表示させると、ユーザは識別情報を視認できない場合がある。
そこで、本実施形態3では、変倍処理の代わりに、図12Bに示すように入力画像の解像度を低下させる。このように解像度を低下させることで、表示手段540に表示された場合でも、識別情報が視認されるようになり、かつ、入力画像データの容量を減少させることが出来る。また、識別情報Sが視認される程度であれば、変倍手段3100を設けて、入力画像データを縮小してもよい。
一方、解像度変換手段3320が、判定結果が、入力画像データは特殊画像データでない旨を示すものであると判断した場合には(図6−2のステップS4のNo)、解像度変換手段3320は、補正後画像データに対して、解像変換処理を行なわずに、フィルタ手段310に入力させる。
この実施形態3の画像形成装置によれば、記憶手段310が持ち出され、悪意のある第三者により、当該記憶手段310内の記憶画像データについて複製されたとしても、解像度が低下した紙幣が印刷されてしまい、悪用することは不可能となる。更に、ユーザは、キャプチャ機能を利用することで、識別情報も確認することが出来るので、使い勝手が頗る高まる。
[実施形態4]
次に、実施形態4の画像形成装置について説明する。実施形態4の記憶制御手段3048−4は、入力画像が複数色で構成されている場合には、第2所定処理として、入力画像の識別情報が視認されるように、入力画像データを単色画像にする。そして、記憶制御手段3048−3は、記憶手段310に記憶させる。このようにすることで、実施形態2や3と同様の効果を奏することが出来る。以下では、単色画像をモノクロ画像とするが、単色画像であれば、他の色でよい。
図13に、実施形態4の記憶制御手段3048−4の機能構成例を示す。記憶制御手段3048−4は、図7記載の記憶制御手段3048を比較して、モノクロ変換手段3410、モノクロ変倍手段3400、モノクロフィルタ手段3402、モノクロγ補正手段3404、モノクロ階調処理手段3406、モノクロ圧縮手段3408、スイッチ手段3412と、が追加されている点で異なる。
また、モノクロ変倍手段3400、モノクロフィルタ手段3402、モノクロγ補正手段3404、モノクロ階調処理手段3406、モノクロ圧縮手段3408はそれぞれ、変倍手段3100、フィルタ手段3102、γ補正手段3104、階調処理手段3106、圧縮手段3108の各処理をモノクロ画像に対して行なうものである。従って、モノクロ変倍手段3400、モノクロフィルタ手段3402、モノクロγ補正手段3404、モノクロ階調処理手段3406、モノクロ圧縮手段3408の詳細な説明を省略する。
制御手段312は、入力画像データが、複数色の画像データ、または、モノクロ画像データであるかを判定する。入力画像データがモノクロ画像データである場合には、補正後画像データは、変倍手段3100、モノクロ変換手段3410に入力される。モノクロ変換手段3410は、複数色の画像データをモノクロ画像に変換する。
そして、モノクロ変倍手段3400、モノクロフィルタ手段3402、モノクロγ補正手段3404、モノクロ階調処理手段3406、モノクロ圧縮手段3408の処理が終了後、スイッチ手段3412に入力される。
一方、判定結果は、スイッチ手段3412に入力される。スイッチ手段3412は、入力判定結果が「入力画像データは特殊画像データである」ことを示すものか否かを判断する。スイッチ手段3412が、「判定結果が、入力画像データは特殊画像データであることを示す」と判断すると(図6−2のステップS4のYes)、スイッチ手段3412は、モノクロ圧縮手段3408からの画像データを記憶手段310に記憶させる。
また、スイッチ手段3412が、「判定結果が、入力画像データは特殊画像データではないことを示す」と判断すると(図6−2のステップS4のNo)、スイッチ手段3412は、圧縮手段3108からの画像データ(つまり、複数色画像データ)を記憶手段310に記憶させる。
この実施形態4の画像形成装置によれば、記憶手段310が持ち出され、悪意のある第三者により、当該記憶手段310内の記憶画像データについて複製されたとしても、モノクロ画像の紙幣が印刷されてしまい、悪用することは不可能となる。更に、ユーザは、キャプチャ機能を利用することで、識別情報も確認することが出来るので、使い勝手が頗る高まる。
[実施形態5]
次に、実施形態5の画像形成装置について説明する。実施形態5は、実施形態3、4の変形例である。実施形態3、4では、判定結果が、「入力画像データは特殊画像データではないことを示す」ものである場合には、入力画像データ(補正後画像データ)をそのまま、記憶手段310に記憶させると説明した。
ところで、実施形態3で説明した解像度変換手段3220が、入力画像データの解像度を低下させることで、記憶画像データのデータ容量を小さくすることが出来る。また、実施形態4で説明したモノクロ変換手段3410が、入力画像データをモノクロ画像データに変換させることで、記憶画像データのデータ容量を小さくすることが出来る。
入力画像データが特殊画像データではない場合であっても、記憶手段310の記憶コストの観点から、データ容量を小さくしてから、記憶手段310に記憶させた方が良い場合がある。この実施形態5の画像形成装置では、ユーザが、記憶させる入力画像データのデータ容量を削減した後に記憶手段310に記憶させるか、入力画像データのデータ容量を削減させずに記憶手段310に記憶させるか、選択することが出来るものである。以下の説明では、記憶制御手段が記憶制御手段3048−3である場合について説明する。
図14に、実施形態5の画像形成装置の記憶準備処理(図6−2記載のステップS16)の更に詳細な処理についての処理フローを示す。ユーザは、操作手段520を操作することで、データ容量削減モードか、通常モードを選択することが出来る。例えば、制御手段312は、表示手段に、データ容量削減モードボタンと、通常モードボタンを表示させ、ユーザに押下させる。
まず、制御手段312は、ユーザによりデータ容量削減モードが選択されているか否かを判断する(ステップS51)。制御手段312が、データ容量削減モードが選択されていると判断すると(ステップS51のYes)、記憶制御手段3048−3は、データ容量を削減させた状態で、記憶手段310に出力し、記憶させる(ステップS54、S18)。つまり、記憶制御手段3048−3は、解像度変換手段3220で入力画像データの解像度を低下させることで入力画像データのデータ容量を削減した後に、記憶手段310に記憶させる。
一方、制御手段312が、データ容量削減モードが選択されていない(つまり、通常モードが選択されている)と判断すると(ステップS51のNo)、記憶制御手段3048−3は、入力画像データをそのまま記憶手段310に出力し、記憶させる(ステップS52、ステップS18)。つまり、記憶制御手段3048−3は、解像度変換手段3220で、入力画像データの解像度を変換させずに記憶手段310に記憶させる。
また、図14の処理フローは、入力画像データのデータ容量を削減できる記憶制御手段3048−4や、画像データの容量を低下させる記憶準備処理を行なう記憶制御手段でも、用いることが出来る。
この実施形態5をまとめると、第2所定処理が、入力された画像データのデータ容量を削減する処理である場合(例えば、記憶制御手段3048−3、3048−4など)であり、操作手段520により記憶手段310に記憶される画像データの容量を削減して記憶させる旨が設定される場合であり(図14記載のステップS50のYes)、判定手段202により入力画像データが特殊画像データではない(図6−2記載のステップS4のNo)、と判定された場合には、記憶制御手段は、補正後画像データに対して、第2所定処理を行った後に、記憶手段310に記憶させる。
この実施形態5の画像形成装置であれば、入力画像が特殊画像でない場合であっても、記憶手段310に記憶させる画像データのデータ容量を削減した後に記憶させるか、そのままのデータ容量で記憶させるかをユーザは選択することが出来る。
[実施形態6]
次に、実施形態6の画像形成装置について説明する。実施形態6では、画像形成制御手段3046が行なう第1所定処理の詳細な処理について説明する。実施形態6の画像形成制御手段3046(例えば、図5記載)は、複製を抑止することを示す抑止メッセージが示された画像データを入力画像データに合成して、印刷出力するものである。また、この実施形態6では、複製禁止の画像であるが、紙幣または有価証券ではない画像とは、ユーザまたは管理者により、複製禁止と判断された画像である。当該画像とは、例えば、個人の免許証の画像や、社員証の画像などの定められた形式である画像である。当該画像は、記憶手段310に予め記憶されており、以下では、登録画像という。
図15に、実施形態6の処理手段304−6の機能構成例を示し、図16に画像形成制御手段3046が行なう第1所定処理(図6のステップS8)の更に詳細な処理フローを示す。また、図17に、抑止メッセージの一例を示す。また、図18Aに抑止メッセージ画像の一例を示し、図18Bに、入力画像の一例を示し、図18Cに、画像形成手段400から印刷出力される画像の一例を示し、図18Dに記憶手段310に記憶される記憶画像データの一例を示す。また、実施形態6の画像形成装置の全体的な処理フローは、図6−1でも図6−2でもよい。
図15記載の処理手段304−6が、図5記載の処理手段304と比較して異なる点は、メッセージ画像生成手段3500が追加されている点で異なる。
実施形態6では、まず、ユーザが抑止メッセージを決定する。図17の例では、抑止メッセージは「紙幣・有価証券は複製できません。」という文字である。抑止メッセージは、ユーザに対して印刷されることを抑制するものであれば、如何なるメッセージでもよい。また、抑止メッセージは、ユーザにより操作手段520により設定されるようにしてもよく、デフォルトで定まるようにしてもよい。抑止メッセージは、記憶手段310に記憶されている。
そして、次に、ステップS8の第1所定処理について説明する。制御手段310(またはメッセージ画像生成手段3500)は、入力画像データが、紙幣または有価証券についての画像データであるか否かを判断する(ステップS60)。もし、制御手段312が、入力画像データが紙幣または有価証券についての画像データであると判断した場合には(ステップS60のYes)、メッセージ画像生成手段は、例えば、図18Aに示すような抑止メッセージ画像を生成する。図18に示す抑止メッセージ画像は、抑止メッセージが繰り返された画像である。そして、画像形成制御手段3046は、第1処理として、抑止メッセージ画像(図18A参照)と、補正手段3044からの画像データ(図18B記載)と、を合成する(ステップS64)。当該合成により、図18Cに示すような、合成画像データが生成される。そして、当該合成画像データは、読み取り印刷装置200へ送信され、画像形成手段400により、用紙に印刷されて出力される。
一方、図15の例では、記憶制御手段3048には、抑止メッセージ画像は入力されない。従って、補正手段3044からの補正後画像データ(図18D記載)がそのまま記憶手段310に記憶されることになる。
また、ステップS60において、制御手段310(またはメッセージ画像生成手段3000)が、入力画像データが、紙幣または有価証券についての画像データでないと判断した場合(ステップS60のNo)について説明する。この場合とは、入力画像が、上述した登録画像である場合である。この場合には、メッセージ画像生成手段3500は、例えば、複製禁止であることをユーザに認識させる任意のメッセージが示されたメッセージ画像を生成する。任意のメッセージとは、例えば、「この画像が複製出来ません。」である。そして、メッセージ画像生成手段3500は、当該文言が繰り返し記載された画像について画像データを生成する。
なお、制御手段310が、入力画像が登録画像であるか否かの判断の手法例については上述した判定手段202による判定手法と同様であることから、説明を省略する。
そして、画像形成制御手段3046は、第1処理として、任意メッセージ画像と、補正手段3044からの画像データと、を合成する(ステップS62)。そして、当該合成された画像データは、読み取り印刷装置200へ送信され、画像形成手段400により、用紙に印刷されて出力される。
また、記憶制御手段3048は、実施形態2〜5の何れか1つで説明した記憶制御手段に代替されてもよい。
この実施形態6の画像形成装置によれば、入力画像に対して抑止メッセージ画像を合成して、印刷出力することで、画像形成装置のユーザに不正な複製が行われたことを明確に認識させることが可能になり、不正操作の抑制が期待できる。
[実施形態7]
次に、実施形態7について説明する。実施形態6の図18で説明したように、印刷出力される画像(図18C記載)と、記憶手段310に記憶される画像データについての画像(図18D記載)と、では異なる。この実施形態7では、印刷出力された画像と、記憶手段310に記憶される画像データについての画像(記憶画像)と、を同一または略同一とすることで、ユーザがキャプチャ機能を利用した場合に、印刷出力した画像データを確認させることが出来る。
図19に実施形態7の処理手段304−7の機能構成例を示す。また、図20Aに抑止メッセージ画像の一例を示し、図20Bに、入力画像の一例を示し、図20Cに、画像形成手段400から印刷出力される画像の一例を示し、図20Dに記憶手段310に記憶される記憶画像データの一例を示す。図20A〜Dは、図18A〜Dと比較して、図18Dのみ異なる。
画像形成制御手段3046で、補正手段3044からの入力画像データと、メッセージ画像生成手段3500からのメッセージ画像データとを合成させると、当該合成された画像データは、読み取り印刷装置200と、記憶制御手段3048とに入力される。そして、当該合成された画像データは、画像形成手段400により、用紙に印刷されて出力される(図20C参照)。また、画像形成制御手段3046からの合成画像データは記憶制御手段3048に入力される。そして、記憶制御手段3048は、当該合成画像データ(図20D参照)を、記憶手段310に記憶させる。従って、印刷出力させる画像(図20C参照)と、記憶手段310に記憶されている画像データについての画像(図20D参照)とを同一とすることが出来る。
この実施形態7の画像形成装置によれば、印刷出力される画像についての画像データ(図20Cに示す合成画像データ)と、当該印刷出力された画像についての画像データ(図20Dに示す合成画像データ)と同一または略同一の画像データを記憶手段310に記憶させることが出来る。従って、ユーザはキャプチャ機能を利用することで、印刷出力され、かつ、抑止メッセージ画像が合成された画像を表示手段540により確認することが出来る。また、ユーザは、キャプチャ機能を利用することで、抑止メッセージが合成されたことを確認することが出来る。
また、上述した全ての実施形態において、図1に示す記憶手段204、記憶手段310は画像形成装置10の外側に設けるようにしてもよい。
10 画像形成装置
100 画像入力手段
200 読み取り印刷装置
202 判定手段
204 記憶手段
206 通信手段
210 制御手段
300 画像処理装置
302 通信手段
304 処理手段
306 外部記憶装置I/F手段
308 ネットワークI/F手段
310 記憶手段
312 制御手段
特許3848481号公報

Claims (10)

  1. 入力された画像データに基づいて画像形成する画像形成手段と、
    前記入力された画像データが、特殊画像データであるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、当該入力された画像データに対して第1所定処理を施して、当該第1所定処理が施された画像データに基づいて前記画像形成手段に画像形成させる画像形成制御手段と、
    前記判定手段により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、前記入力された画像データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶制御手段は、前記判定手段により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、前記入力された画像データに対して、当該画像データについての画像が異なるような第2所定処理を施して、前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶手段に記憶される画像データの容量を削減して当該記憶手段に記憶させるか否かが設定される操作手段を有し、
    前記記憶制御手段は、
    前記第2所定処理が、前記入力された画像データのデータ容量を削減する処理である場合であり、前記操作手段により前記記憶手段に記憶される画像データの容量を削減して記憶させる旨が設定される場合であり、前記判定手段により前記入力された画像データが前記特殊画像データではない、と判定された場合に、前記第入力された画像データに対して前記第2所定処理を施して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記第2所定処理には、網掛け処理が含まれることを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。
  5. 前記第2所定処理には、解像度を低下させる処理が含まれることを特徴とする請求項2〜4何れか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記画像データについての画像が複数色からなる場合には、
    前記第2所定処理には、当該複数色からなる画像を単色にする処理が含まれることを特徴とする請求項2〜5何れか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶制御手段は、前記記憶手段に記憶された画像データについての画像が表示手段に表示された際に、当該画像データについての画像を識別するための識別情報が視認されるように前記第2所定処理を施すことを特徴とする請求項2〜6何れか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記第1所定処理には、前記画像形成手段により画像形成されることを抑止させる抑止メッセージデータを付加させる処理が含まれることを特徴とする請求項1〜7何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1所定処理には、前記画像形成手段により画像形成されることを抑止させる抑止メッセージデータを付加させる処理が含まれており、
    前記記憶制御手段は、前記入力された画像データに対して、前記抑止メッセージデータを付加させる第2所定処理を施して、前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  10. 入力された画像データに基づいて画像形成する画像形成手段と、画像データを記憶する記憶手段と、を有する画像形成装置による画像形成方法において、
    前記入力された画像データが、特殊画像データであるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、当該入力された画像データに対して第1所定処理を施して、当該第1所定処理が施された画像データに基づいて前記画像形成工程に画像形成させる画像形成制御工程と、
    前記判定工程により、前記入力された画像データが前記特殊画像データであると判定されると、前記入力された画像データを記憶工程に記憶させる記憶制御工程と、を有することを特徴とする画像形成方法。
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