JP2013035034A - スプライン軸の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で優れた加工精度が得られるスプライン軸の製造方法を提供する。
【解決手段】ダイス歯面がスプライン歯21のクラウニングとは逆の凹形円弧状にへこむダイス歯33を備えた転造ラック31、32によってクラウニングを有するスプライン軸を転造加工する方法において、軸部11におけるスプライン形成範囲に、スプライン20の端部に対応する部位からクラウニングトップに対応する部位に移行するに従って大径となるテーパ部16を形成する。テーパ部16によってダイス歯面による潰し量が略均一に制御されて膨出量が均一になりスプライン歯の外周面が平面状に形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、スプライン軸の製造方法に関し、特にクラウニングを有するスプライン軸を転造加工するスプライン軸の製造方法に関する。
例えば、自動車等の車両における駆動力伝達系において、クラッチ軸、変速機の主軸、ドライブピニオン、プロペラ軸とジョイントとの結合部等に種々のスプライン軸が使用される。
ところで、スプライン軸の軸心とこのスプライン軸が嵌合する歯車やハブ等の回転構造物のスプライン孔の軸心とが一致しない、いわゆるオフセットしている場合や、傾斜している場合にはスプライン軸とスプライン孔との歯面が片当りし、回転時の荷重伝達効率が低下すると共に回転運転中に異音や振動等が発生することがある。
この回転荷重伝達効率の低下や、異音、振動発生の要因となるスプライン軸とスプライン孔との歯面の片当り、即ちガタを抑制するためにスプライン軸のスプライン歯にクラウニングを付加することが知られている。
このクラウニングを有するスプライン歯は、一般にホブ切り等の機械加工により製造されているが、生産性に優れた転造加工により製造されることがある。転造加工によるスプライン軸の製造方法として例えば特許文献1がある。
この特許文献1によるスプライン軸の製造方法を図6により説明する。図6に概要を示すようにダイス歯面103aがスプラインの歯面のクラウニングとは逆にダイス歯長方向となる歯筋に沿って凹形円弧状にへこむダイス歯103を備えた上下一組の転造ラック101、102の間に棒状の被加工物110を挿入し、対向する転造ラック101、102によって被加工物110を押圧した状態で転造ラック101、102を矢印で示すように相互に反対方向に変位させることで、被加工物110の端部に最終形態に係るスプライン歯の歯長より大きく設定されたクラウニングを有する仮想スプライン歯111を転造加工する。しかる後、図7に仮想線で示すようにクラウニングを有する歯面111a及び外周面111bからなる仮想スプライン歯111が形成されたスプライン軸の端部を所定長さだけ切断して実線で示す最終形態に係る歯長Lのスプライン歯112を形成する。
特開2001−287122号公報
上記特許文献1によると、ダイス歯103を備えた上下一組の転造ラック101、102の間で被加工物110を押圧して仮想スプライン歯111を転造加工する際、図6に示すようにダイス歯面103aがクラウニングとは逆の凹形円弧状にへこむダイス歯103を有する一対の転造ラック101、102で転造加工すると、被加工物110はクラウニングトップに対応するダイス歯面103aの歯長方向の中央部に対し両端部側が多く押圧されることから、歯長方向中央部に対して両端部側の潰し量が大きくなり、図8に示すようにスプライン歯111は歯長中央部に対して潰し量が多い両側部側が外周方向に多く膨出して外周面111bの歯長方向中央部が凹んだ形状となる。
このように外周面111bの歯長方向中央部が凹んだ仮想スプライン歯111が形成されたスプライン軸の端部を切断したスプライン歯112は、図9に示すように外周面112bが端部側に移行するに従って低くなるいわゆる先細りのテーパ状に傾斜して歯形精度の低下が懸念される。即ち通常、スプライン歯の外周面はスプライン孔との嵌合において歯先クリアランス量が規定されており、スプライン歯の外周面がテーパ状に傾斜すると要求形状を満たすことができず、回転時の荷重伝達効率が低下する等の目標品質及び要求機能に影響を及ぼすことが懸念される。
また、要求形状を満たして目標品質及び要求機能を確保するために、スプライン歯の外周面を研削整形する外径研削工程を追加すると製造コストの増加を招く要因となる。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構成で優れた加工精度が得られるスプライン軸を転造加工するスプライン軸の製造方法を提供することにある。
前記目的を達成する請求項1に記載のスプライン軸の製造方法の発明は、ダイス歯面がクラウニングとは逆の凹形円弧状にへこむダイス歯を備えた一対の転造ラックによってクラウニングを有するスプライン歯を備えたスプライン軸を転造加工するスプライン軸の製造方法において、被加工物の軸部におけるスプライン形成範囲において形成されるスプラインのクラウニングトップに対応する部位に大径となる成形制御部を形成し、前記スプライン形成範囲に前記一対の転造ラックによってクラウニングを有するスプライン歯を備えたスプライン軸を転造加工することを特徴とする。
これによると、被加工物の軸部におけるスプライン形成範囲に形成される大径となる成形制御部を有し、ダイス歯面がクラウニングとは逆の凹形円弧状にへこむダイス歯を有する一対の転造ラックで転造加工すると、成形制御部によってダイス歯面による潰し量が略均一に制御されて外周側への膨出量が均一になりスプライン歯の外周面が平面状に形成され、被加工物の軸部におけるスプライン形成範囲に大径となる成形制御部を有する簡単な構成で優れた加工精度が確保できるスプライン軸が形成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1のスプライン軸の製造方法において、前記成形制御部は、前記スプライン形成範囲において形成されるスプラインの端部に対応する部位からクラウニングトップに対応する部位に移行するに従って次第に大径となるテーパ部であることを特徴とする。
これによると、被加工物の軸部におけるスプライン形成範囲において、成形されるスプラインの端部に対応する部位側からクラウニングトップに対応する部位に移行するに従って大径となるテーパ部が形成されることで、ダイス歯面による潰し量がダイス歯面の端部からクラウニングトップとなる部分に亘って略均一に制御されて膨出量が均一になり、スプライン歯の外周面が平面状に形成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1のスプライン軸の製造方法において、前記成形制御部は、前記スプライン形成範囲において形成されるスプラインのクラウニングトップに対応する部位に形成される円柱状の大径部であることを特徴とする。
これによると、被加工物の軸部におけるスプライン形成範囲において、クラウニングトップに対応する部位に円柱状の大径部が形成することで、ダイス歯面による潰し量がダイス歯面の端部からクラウニングトップとなる部分に亘って略均一に制御されて膨出量が均一になり、スプライン歯の外周面が平面状に形成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項のスプライン軸の製造方法において、前記成形制御部は前記軸部に形成された円柱状のストレート部に連続して同軸状に形成されたことを特徴とする。
これによると、成形制御部は軸部に形成された円柱状のストレート部に連続して同軸状に形成することで、ストレート部の径方向の寸法誤差の計測に基づいてスプラインの径方向の寸法誤差が推測できる。
本発明によると、軸部におけるスプライン形成範囲に大径の成形制御部を形成することで、一対のダイス歯面がクラウニングとは逆の凹形円弧状にへこむダイス歯を有する一対の転造ラックで転造加工すると、成形制御部によってダイス歯面による潰し量が略均一に制御されて膨出量が均一になりスプライン歯の外周面が平面状に形成され、被加工物の軸部に成形制御部を有する簡単な構成で優れた加工精度が確保できるスプライン軸が形成される。
第1実施の形態に係るスプライン軸の製造方法の説明図であり、(a)は成形品となるドライブピニオンの側面図であり、(b)は被加工物となるドライブピニオン素材の概要を示す側面図である。 ドライブピニオンの要部拡大図である。 転造ラックの説明図である。 スプライン軸の製造方法の説明図であり、(a)は被加工物となるドライブピニオン素材の要部斜視図、(b)は転造工程の概要説明図、(c)は転造後の成形品の要部斜視図である。 第2実施の形態に係るスプライン軸の製造方法の説明図であり、(a)は被加工物となるドライブピニオン素材の要部斜視図、(b)は転造工程の概要説明図、(c)は転造後の成形品の要部斜視図である。 従来のスプライン軸の製造方法の説明図である。 同じく、スプライン軸の製造方法の説明図である。 従来のスプライン転造加工により製造されたスプライン歯の一部拡大図である。 同じくスプライン転造加工により製造されたスプライン歯の一部拡大図である。
以下、スプライン軸の製造方法の実施の形態をスプライン軸がドライブピニオンの場合を例に説明する。
(第1実施の形態)
図1乃至図4を参照して第1実施の形態を説明する。スプライン軸の製造方法の説明に先立って、成形品となるドライブピニオン10及び被加工物となるドライブピニオン素材10Aについて説明する。
図1(a)はドライブピニオン10の側面図であり、同図(b)はドライブドライブピニオン素材10Aの概要を示す側面図である。
ドライブピニオン10は、図示しないトランスミッションケースにベアリング等を介して回転自在に支持される軸状のドライブピニオン軸11及びドライブピニオン軸11の基端にディファレンシャル装置のリングギヤに噛合するピニオンギヤ12が一体的に形成される。ドライブピニオン軸11の先端11a側に円柱状のストレート部15を介してスプライン20が形成される。このスプライン20は図示しない変速機のリダクションドリブンギヤのスプライン孔に嵌合する。
スプライン20は、図2に拡大図を示すようにドライブピニオン軸11の軸線C方向に沿って延在する所定の歯長Lを有し、ドライブピニオン軸11の周方向に沿って形成された複数のスプライン歯21を備える。各スプライン歯21は歯面21a及び外周面21bを有し、歯厚が最大となるクラウニングトップTから歯長Lの両端に向かって歯厚が連続的に減少するクラウニング22を有する。このクラウニングトップTはスプライン歯21の歯長Lの中心Oから歯長Lの一端側(ドライブピニオン軸11の先端11a側)に所定長さだけ偏位した部位に設けられる。
即ち、歯面21aはクラウニングトップTにおいて最も膨出して歯長L方向となる歯筋に沿って凸形円弧状に形成され、外周面21bは平坦でクラウニングトップTにおいて最も広幅で両側が次第に小幅となるように形成され、各スプライン歯21の外周面21bは基端側の歯厚Aが先端側の歯厚Bより小さくA<Bとなるように形成される。
被加工物となるドライブピニオン素材10Aは、ドライブピニオン軸11の基端にピニオンギヤ12が一体的に形成される一方、ドライブピニオン軸11の先端11a側に円柱状のストレート部15を介してスプライン形成範囲に形成されるスプライン20のクラウニングトップTに対応する部位に大径の成形制御部となる円錐状のテーパ部16が形成される。
テーパ部16はスプライン20が形成される部位であって、スプライン歯21の歯長Lと同等の長さLを有し、ストレート部15に連続してスプラインの端部に対応する部位である基端16aからドライブピニオン軸11の先端11a側に移行するに従って次第に大径となる円錐状で、スプライン歯21のクラウニングトップTと対応する軸方向の部位が最大径となり、この最大径部分16bから先端11a側となる先端16cが面取り状に縮径する。
このテーパ部16は、旋盤等によってストレート部15と同時加工することで径方向の寸法誤差がストレート部15と同等に設定できる。
図3は転造ラック31及び32の説明図である。ドライブピニオン素材10Aのテーパ部16にスプライン20を転造加工する上下一対の転造フック31、32は、ダイス歯面33a及びダイス歯先面33bを有して延在する複数のダイス歯33を備え、ダイス歯面33aはスプライン歯21の歯面21aに形成されるクラウニング22とは逆にダイス歯長方向中央部が最も深く凹陥してダイス歯長方向に沿ってへこむ凹形状円弧状に形成される。ダイス歯先面33bはクラウニングトップTと対応するダイス歯長方向中央部が最も狭く、両縁が両端に向かってクラウニングとは逆に円弧状に緩やかに湾曲して拡幅する。
次に図4を参照してドライブピニオン素材10Aにスプライン20を転造加工するスプライン転造加工を説明する。
図4(a)に要部斜視図を示すようにドライブピニオン素材10Aのドライブピニオン軸11に形成されたテーパ部16の最大径部分16bが、ダイス歯33の歯長方向中央部となるように位置決めして図4(b)に示すように上下一組の転造ラック31、32の間に挿入する。
そして、相互に対向する転造ラック31、32によってドライブピニオン素材10Aのテーパ部16を押圧した状態下で、転造ラック31、32を矢印で示すように相互に反対方向に変位させることで該部にスプライン20を転造加工する。
この転造ラック31と32によりスプライン20を転造加工する際、ダイス歯面33aがクラウニングとは逆の凹形円弧状にへこむダイス歯33を有する転造ラック31、32で転造加工すると、ドライブピニオン素材10Aのスプライン形成部となるテーパ部16が、ダイス歯面33aの端部側となる基部16aが小径でダイス歯面33aの中央部側が最大径部分16bとなるテーパ状に形成されることから、ダイス歯面33aによる潰し量がダイス歯面33aの端部から中央部に亘って略均一に制御されて外周側への膨出量が均一になり図4(c)及び図2に示すようにスプライン歯21の外周面21bがドライブピニオン軸11の軸心Cと平行な平面状に形成される。
これにより、ドライブピニオン10のドライブピニオン軸11の先端11a側に図2に示すように所定の歯長Lで歯面21a及び傾斜のない平坦な外周面21bからなり、クラウニングを有する複数のスプライン歯21を備え、目標品質及び要求機能が確保されたスプライン20が形成される。即ち、ドライブピニオン軸11におけるスプライン形成範囲に成形制御部となるテーパ部16を有する簡単な構成で優れた加工精度が確保できるスプライン20が形成される。
また、テーパ部16がストレート部15と同軸上に形成されることから、ストレート部15の径方向の寸法誤差の計測に基づいてスプライン20の径方向の寸法誤差が推測できる。
ここで、仮に、テーパ部16がないストレート部15に連続する円柱状のスプライン成形部に、転造ラック31、32で転造加工すると、クラウニングトップTに対応するダイス歯面33aの歯長方向の中央部に対し端部側が多く押圧されて端部側の潰し量が大きくなり、端部側が外周方向に多く膨出して外周面がテーパ状に傾斜する。
なお、ドライブピニオン素材10Aに形成する変形制御部となるテーパ部16は、転造加工されたスプライン歯21を含むスプライン20が目標品質等を達成するように試作やシミュレーション等に基づいて大きさ及び形状を予め設定することが望ましい。
(第2実施の形態)
図5を参照して第2実施の形態を説明する。なお、図5において図1乃至図4と対応する部分に同一符号を付して該部の詳細な説明を省略する。
図5(a)はドライブピニオン素材10Aのドライブピニオン軸11の先端部を示し、同(b)は転造ラック31、32による転造工程の概要説明図、(c)は転造後のドライブピニオン10のドライブピニオン軸11の先端部を示す。
図5(a)に示すようにドライブピニオン素材10Aのドライブピニオン軸11のストレート部15に連続するスプライン形成範囲に、形成されるスプライン20のクラウニングトップに対応する部位に大径の成形制御部となる大径部18を形成する。大径部18は、スプライン20が形成される部位であって、例えばスプライン歯21の歯長Lの中央部からクラウニングトップTに対応する範囲に形成され、中央部に対応する基端部18aからクラウニングトップTと対応する端部18bの範囲が円筒状であって、先端部18bから先端11a側となる先端18cが面取り状に縮径する。この大径部18は、旋盤等によってストレート部15と同時加工される。
図5(b)に要部斜視図を示すようにドライブピニオン素材10Aのドライブピニオン軸11に形成された大径部18の先端部18bが、ダイス歯33の歯長方向中央部となるように位置決めして図5(b)に示すように上下一対の転造ラック31、32の間に挿入する。そして、相互に対向する転造ラック31、32によってドライブピニオン素材10Aの大径部18を押圧した状態下で、転造ラック31、32を相互に反対方向に変位させてスプライン20を転造加工する。
この転造加工において、ドライブピニオン素材10Aのスプライン形成部となる大径部18が、クラウニングトップTに対応して形成されることからダイス歯面33aによる潰し量が大径部18によって制御されて外周側への膨出量が均一になり図5(c)に示すようにスプライン歯21の外周面21bがドライブピニオン軸11の軸心Cと平行な平面状に形成される。
これにより、ドライブピニオン10のドライブピニオン軸11の先端側に図2に示すように所定の歯長Lで歯面21a及び傾斜のない平坦な外周面21bからなり、クラウニングを有する複数のスプライン歯21を備え、目標品質及び要求機能が確保されたスプライン20が形成される。即ち、ドライブピニオン軸11におけるスプライン形成範囲に成形制御部となる大径部18を有する簡単な構成で優れた加工精度が確保できるスプライン20が形成される。
なお、ドライブピニオン素材10Aに形成する大径部18は、転造加工されたスプライン歯21を含むスプライン20が目標品質等を達成するように予め試作やシミュレーション等により設定することが望ましい。
また、大径部18がストレート部15と同軸上に形成されることから、ストレート部15の径方向の寸法誤差の計測に基づいてスプライン20の径方向の寸法誤差が推測できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態でドライブピニオン素材10Aのドライブピニオン軸11にスプラインを転造加工する場合を例に説明したが、クラッチ軸、変速機の主軸、ドライブピニオン等他にスプライン軸のスプラインの転造加工に適用することもできる。
10 ドライブピニオン
10A ドライブピニオン素材(被加工物)
11 ドライブピニオン軸
12 ピニオンギヤ
15 ストレート部
16 テーパ部(成形制御部)
16a 基端
16b 最大径部分
18 大径部(成形制御部)
20 スプライン
21 スプライン歯
22 クラウニング
31 転造ラック
32 転造ラック
33 ダイス歯
33a ダイス歯先
33b ダイス歯面
T クラウニングトップ

Claims (4)

  1. ダイス歯面がクラウニングとは逆の凹形円弧状にへこむダイス歯を備えた一対の転造ラックによってクラウニングを有するスプライン歯を備えたスプライン軸を転造加工するスプライン軸の製造方法において、
    被加工物の軸部におけるスプライン形成範囲において形成されるスプラインのクラウニングトップに対応する部位に大径となる成形制御部を形成し、
    前記スプライン形成範囲に前記一対の転造ラックによってクラウニングを有するスプライン歯を供えたスプライン軸を転造加工することを特徴とするスプライン軸の製造方法。
  2. 前記成形制御部は、前記スプライン形成範囲において形成されるスプラインの端部に対応する部位からクラウニングトップに対応する部位に移行するに従って次第に大径となるテーパ部であることを特徴とする請求項1に記載のスプライン軸の製造方法。
  3. 前記成形制御部は、前記スプライン形成範囲において形成されるスプラインのクラウニングトップに対応する部位に形成される円柱状の大径部であることを特徴とする請求項1に記載のスプライン軸の製造方法。
  4. 前記成形制御部は前記軸部に形成された円柱状のストレート部に連続して同軸状に形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスプライン軸の製造方法。
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