JP2007307567A - 転造工具及び転造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】転造が困難な形状の歯形であっても精度良く転造することができる転造工具及び転造方法を提供すること。
【解決手段】転造工具1が一対の丸ダイス(第1及び第2ダイス1a,1b)から構成されると共に、転造歯形面3が食付き部3aを備える構成であるので、被転造素材の外周面に食い付かせるために、一方の丸ダイスを油圧などにより前進移動させ、両丸ダイスの間隔を狭めるという従来の工程を不要とすることができる。これにより、食付き時のばらつきを抑制して、転造精度の向上を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、転造工具及び転造方法に関し、特に、転造が困難な形状の歯形であっても精度良く転造することができる転造工具及び転造方法に関するものである。
おねじやウォームなどのねじ状の歯形やセレーションなどの歯車状の歯形を軸状部材に形成する手法としては、種々の手法が従来から知られているが、その内の一つに、一対の丸ダイスやロータリー式ダイスを用いて転造により形成する手法がある。
例えば、特開昭51−107253号公報には、一対の丸ダイスを互いに反対方向へ等速で回転させ、これら一対の丸ダイスの転造面間に挟持された軸状部材(被転造素材)の外周面を塑性変形させることで、転造により歯形を形成する技術が開示されている(特許文献1)。
また、実開昭50−145735号公報には、一方向へ回転する丸ダイスに対して所定間隔を隔てた位置にセグメントダイスが固定されてなるロータリー式ダイスを用い、これら丸ダイスとセグメントダイスとの転造面間で軸状部材(被転造素材)を転動させることで、転造により歯形を形成する技術が開示されている(特許文献2)。
特開昭51−107253号公報 実開昭50−145735号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術であって、第2図に開示されるように、一方の丸ダイスを油圧などの駆動力により前進移動させ、両丸ダイスの間隔を徐々に狭めることで、被転造素材の外周面へ加工歯を押し込んで食い付かせる構成では、一方の丸ダイスを前進移動させるための構造が複雑化し、ばらつきが生じやすくなるため、転造精度の低下を招くという問題点があった。
そこで、特許文献1の第1図には、一方の丸ダイスがその周面のほぼ半周域において加工歯が削り取られると共に削り取られなかった加工歯の端部が角取りされることで、丸ダイスを前進移動させるための機構を不要とする技術が開示されている。
しかしながら、この場合には、加工歯が削り取られている分、転造に使用できる領域が減少し、工具寿命の低下を招くという問題点があった。また、一歯当たりの圧下量が大きくなるため、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形を形成することができないという問題点があった。また、特許文献2に開示されるロータリー式ダイスの場合も、セグメントダイスの長さが限られていることから、同様の問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、転造が困難な形状の歯形であっても精度良く転造することができる転造工具及び転造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の転造工具は、円筒外周面に刻設される第1転造面を有する円筒状の第1ダイスと、その第1ダイスの第1転造面に対向配置される第2転造面を有する第2ダイスとを備え、少なくとも前記第1ダイスを回転させることにより、前記第1転造面と第2転造面との対向面間に挟持された被転造素材の外周面を塑性変形させて、ねじ状または歯車状の歯形を転造するものであって、前記第1ダイスの第1転造面は、前記被転造素材に食い付く食付き部と、その食付き部の転造方向後端に連設される仕上げ部とを備え、前記食付き部の加工歯は、前記仕上げ部の加工歯を山払いした形状に形成されている。
請求項2記載の転造工具は、請求項1記載の転造工具において、前記第2ダイスは、円筒状に形成されその円筒外周面に前記第2転造面が刻設されると共に、前記第1ダイスと反対方向に回転されるものであり、前記第2ダイスの第2転造面は、前記被転造素材に食い付く食付き部と、その食付き部の転造方向後端に連設される仕上げ部とを備えると共に、前記食付き部の加工歯は、前記仕上げ部の加工歯を山払いした形状に形成されている。
請求項3記載の転造工具は、請求項2記載の転造工具において、前記第1ダイスの第1転造面及び第2ダイスの第2転造面は、前記仕上げ部の転造方向終端に前記食付き部の転造方向始端が接続されている。
請求項4記載の転造工具は、請求項3記載の転造工具において、前記第1ダイスの第1転造面および前記第2ダイスの第2転造面は、前記仕上げ部の円弧の角度が、前記被転造素材の1回転以上かつ2回転以下の転動に対応する範囲内に設定され、前記仕上げ部の残部が前記食付き部とされている。
請求項5記載の転造工具は、請求項1記載の転造工具において、前記第2ダイスは、前記第1転造面に沿って湾曲する弧状面に前記第2転造面が刻設されると共に、固定して使用されるものであり、前記第2ダイスの第2転造面は、前記第1転造面の仕上げ部と同心状に形成される仕上げ部と、その仕上げ部の転造方向後端に連設され前記被転造素材を排出するための逃げ部とを備えている。
請求項6記載の転造工具は、請求項5記載の転造工具において、前記第1ダイスの第1転造面は、前記仕上げ部の円弧の角度が、前記被転造素材の1回転以上かつ2回転以下の転動に対応する範囲内に設定され、前記第1ダイスの第1転動面は、前記仕上げ部の残部が前記食付き部とされている。
請求項7記載の転造方法は、請求項2から4のいずれかに記載の前記第1ダイスと第2ダイスとを用いて、被転造素材の外周面にねじ状または歯車状の歯形を転造する方法であり、前記第1ダイスと第2ダイスとを互いに反対方向へ回転させ、前記第1転造面と第2転造面との対向面間に挟持された前記被転造素材を前記食付き部から仕上げ部まで順に転動させることにより、前記被転造素材の外周面にねじ状または歯車状の歯形を転造する転造工程と、前記転造工程において前記被転造素材が前記仕上げ部上で少なくとも1回転以上転動した後、前記第1ダイス又は第2ダイスのいずれか一方を互いに離間する方向へ平行移動させることにより、前記被転造素材を前記仕上げ部から排出する排出工程とを備えている。
請求項1記載の転造工具によれば、円筒状の第1ダイスの円筒外周面に第1転造面を設ける(即ち、第1ダイスを丸ダイスとして構成する)と共に、その第1転造面が食付き部と仕上げ部とを備える構成であるので、例えば、第2ダイスが丸ダイスとして構成される場合には、両丸ダイスの間隔を狭めるために、一方の丸ダイスを油圧などにより前進移動させるという従来の工程が不要となる。これにより、食付き時のばらつきを抑制して、転造精度の向上を図ることができるという効果がある。
また、例えば、第2ダイスがセグメントダイスとして構成される場合には、セグメントダイスに食付き部を設ける従来のロータリー式ダイスと比較して、食付き部の長さを十分に確保することができるので、一歯当たりの圧下量を小さくして、台形や歯丈の高い歯形など転造が困難な形状の歯形であっても精度良く転造することができるという効果がある。
また、本発明によれば、第1転造面の各加工歯を山払いすることにより食付き部が形成される構成であるので、山払いされていない加工歯で食付き部が形成されている場合と比較して、被転造素材の外周面を円滑に流動させ、分割ピッチ及び盛り上げ精度の優れた歯形を転造することができるという効果がある。
また、この食付き部の加工歯は、仕上げ部の加工歯を山払いした形状であるので、山払い加工を施す前の各加工歯を第1転造面の全周に亘って同一の形状とすることができる。よって、各加工歯の歯切り工程を簡素化して、第1ダイスの製造を容易とすることができるので、その分、転造工具全体としての製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項2記載の転造工具によれば、請求項1記載の転造工具の奏する効果に加え、円筒状に形成された第2ダイスの円筒外周面に第2転造面を設ける(即ち、第1ダイスに加え第2ダイスも丸ダイスとして構成する)と共に、その第2転造面が食付き部と仕上げ部とを備える構成であるので、両丸ダイスの間隔を狭めるために、一方の丸ダイスを前進移動させるという従来の構造が不要となる。これにより、食付き時のばらつきを抑制して、転造精度の向上を図ることができるという効果がある。
また、本発明によれば、第2転造面の各加工歯を山払いすることにより食付き部が形成される構成であるので、山払いされていない加工歯で食付き部が形成されている場合と比較して、被転造素材の外周面を円滑に流動させ、分割ピッチ及び盛り上げ精度の優れた歯形を転造することができるという効果がある。
また、この食付き部の加工歯は、仕上げ部の加工歯を山払いした形状であるので、山払い加工を施す前の各加工歯を第2転造面の全周に亘って同一の形状とすることができる。よって、各加工歯の歯切り工程を簡素化して、第2ダイスの製造を容易とすることができるので、その分、転造工具全体としての製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項3記載の転造工具によれば、請求項2記載の転造工具の奏する効果に加え、第1ダイスの第1転造面及び第2ダイスの第2転造面は、仕上げ部の転造方向終端に食付き部の転造方向始端が接続されている、即ち、逃げ部を有さない構成であるので、その分、転造に使用できる領域を確保することができる。よって、工具寿命の延長を図ることができると共に、一歯当たりの圧下量を小さくして、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形を精度良く転造することができるという効果がある。
請求項4記載の転造工具によれば、請求項3記載の転造工具の奏する効果に加え、第1ダイスの第1転造面および第2ダイスの第2転造面は、仕上げ部の円弧の角度が、被転造素材の1回転以上かつ2回転以下の転動に対応する範囲内に設定され、その仕上げ部の残部が食付き部とされている、即ち、食付き部の長さを最大限確保することができる構成であるので、工具寿命の延長と、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形の高精度な転造とをより確実に達成することができるという効果がある。
請求項5記載の転造工具によれば、請求項1記載の転造工具の奏する効果に加え、第2ダイスを、第1ダイスの第1転造面に沿って湾曲する弧状面に第2転造面が刻設されると共に固定して使用されものとして(即ち、セグメントダイスとして)構成し、第2ダイスの第2転造面が仕上げ部と逃げ部とを備える一方、第1ダイスの第1転造面が食付き部と仕上げ部とを備えるので、セグメントダイスに食付き部を設ける従来のロータリー式ダイスと比較して、食付き部の長さを十分に確保することができるので、工具寿命の延長を図ることができると共に、一歯当たりの圧下量を小さくして、台形や歯丈の高い歯形など転造が困難な形状の歯形であっても精度良く転造することができるという効果がある。
また、第2ダイスの第2転造面は、第1転造面の仕上げ部と同心状に形成される仕上げ部と、その仕上げ部に連設される逃げ部とを備える、即ち、仕上げ部に逃げ部のみを設ければ良く、食付き部を設ける必要がない。よって、第2転造面の製造工数を簡素化して、第2ダイスの製造を容易とすることができるので、その分、転造工具全体としての製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項6記載の転造工具によれば、請求項5記載の転造工具の奏する効果に加え、第1ダイスの第1転造面は、仕上げ部の円弧の角度が、被転造素材の1回転以上かつ2回転以下の転動に対応する範囲内に設定され、その仕上げ部の残部が食付き部とされている、即ち、食付き部の長さを最大限確保することができる構成であるので、工具寿命の延長と、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形の高精度な転造とをより確実に達成することができるという効果がある。
請求項7記載の転造方法によれば、転造工程においては、請求項2から4のいずれかに記載の第1ダイス及び第2ダイスを互いに反対方向へ回転させ、第1転造面と第2転造面との対向面間に挟持された被転造素材を食付き部から仕上げ部まで順に転動させることにより、被転造素材の外周面にねじ状または歯車状の歯形を転造するので、両丸ダイスの間隔を狭めるために、一方の丸ダイスを前進移動させるという従来の工程を行う必要がない。これにより、食付き時のばらつきを抑制して、転造精度の向上を図ることができるという効果がある。
また、第1転造面及び第2転造面の各加工歯を山払いすることにより食付き部が形成された第1ダイス及び第2ダイスを用いるので、山払いされていない加工歯で食付き部が形成されている場合と比較して、被転造素材の外周面を円滑に流動させ、分割ピッチ及び盛り上げ精度の優れた歯形を転造することができるという効果がある。
また、仕上げ部の転造方向終端に食付き部の転造方向始端を接続する、即ち、逃げ部を設けずに第1転造面及び第2転造面が構成された第1ダイス及び第2ダイスを用いた場合には、その分、転造に使用できる領域を確保することができるので、工具寿命の延長を図ることができると共に、一歯当たりの圧下量を小さくして、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形を精度良く転造することができるという効果がある。
更に、仕上げ部の円弧の角度が、被転造素材の1回転以上かつ2回転以下の転動に対応する範囲内に設定され、その仕上げ部の残部が食付き部とされている第1転造面及び第2転造面を有する第1ダイス及び第2ダイスを用いた場合には、食付き部の長さを最大限確保することができるので、その分、工具寿命の延長と、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形の高精度な転造とをより確実に達成することができるという効果がある。
ここで、本発明の転造方法によれば、排出工程を備え、かかる排出工程において、転造工程において被転造素材が仕上げ部上で少なくとも1回転以上転動した後、第1ダイス又は第2ダイスのいずれか一方を互いに離間する方向へ平行移動させることで、被転造素材を仕上げ部から排出することができる。
これにより、第1転造面及び第2転造面に逃げ部を設けることを不要とすることができるので、転造に使用することができる領域を確保して、工具寿命の延長を図ることができると共に、一歯当たりの圧下量を小さくして、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形をより精度良く転造することができるという効果がある。同時に、逃げ部の形成が不要となる分、転造工具全体としての製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、転造工具1について説明する。図1は、本発明の第1実施の形態における転造工具1を構成する第1ダイス1aの正面図である。なお、図1では、理解を容易とするために、加工歯4を模式的に図示すると共にその歯丈を実際よりも拡大した状態で図示する。
転造工具1は、円柱状の軸状部材(被転造素材M)の外周面を塑性変形させて、ねじ状又は歯車状の歯形(例えば、おねじ、ウォーム、セレーションなど)を転造するための工具であり、転造に適した合金工具鋼又は高速度工具鋼等の材料から円筒形状に形成される一対の丸ダイス(第1ダイス1a、第2ダイス1b)から構成されている。
即ち、第1実施の形態における転造工具1は、左右一対の第1及び第2ダイス1a,1bから構成され(図2参照)、これら左右一対の第1及び第2ダイス1a,1bの対向面間に被転造素材Mを回転自在に支持し、第1ダイス1aと第2ダイス1bとを互いに反対方向に回転させることで、被転造素材Mの外周面にセレーションなどの歯形を転造する。
なお、第1ダイス1aと第2ダイス1bとは、同一の材料から同一の形状に構成されるものであるので、以下では、第1ダイス1aについてのみ説明し、第2ダイス1bについての説明を省略する。
第1ダイス1aは、図1に示すように、転造盤の主軸に係合される係合穴2が円筒軸心部に穿設されることで、正面視円環状に形成されると共に、被転造素材Mの外周面にセレーションなどの歯形を転造するための転造歯形面3が円筒外周面に刻設されている。
係合穴2には、図1に示すように、断面コ字状のキー溝2aが凹設されており、このキー溝2aに挿入されるキーを介して、第1ダイス1aが転造盤の主軸に対して周方向に位置決めされると共に回転不可能に係合される。
転造歯形面3には、図1に示すように、転造方向始端側から終端側に向けて(図1の位置Aから時計回りに)、食付き部3aと仕上げ部3b1,3b2とが順に連続して設けられており、これら食付き部3a、仕上げ部3b1,3b2で構成された転造歯形面3には、複数の加工歯4が刻設されている。なお、各加工歯4は、その歯底面が軸心Oを中心軸とする円筒面となるように形成されている。
食付き部3aは、転造歯形面3を被転造素材Mの外周面に食い付かせる為の部位であり、いわゆる食付き部として用いられる。この食付き部3aの各加工歯4には、図1に示すように、所定の傾斜角で山払いが施されており、これにより、食付き部3aは、転造方向始端側(図1の位置A側)から仕上げ部3b1側(図2左側)へ向けて加工歯4の歯丈が順次高くなるように構成されている。
なお、食付き部3aの加工歯4は、後述する仕上げ部3b1,3b2の加工歯4に山払い加工を施した形状である。即ち、山払い加工を施す前の各加工歯4が転造歯形面3の全周に亘って同一の形状であれば良いので、これら各加工歯4の歯切り工程を簡素化することができる。これにより、第1ダイス1aの製造を容易として、その分、転造工具1全体としての製造コストの削減を図ることができる。
また、食付き部3aの加工歯4は、山払い量が最大となる箇所では、被転造素材Mの素材外径と同等又は素材外径よりも大きく山払いされている。これにより、後述する転造工程においては(図2(a)参照)、一対の転造歯形面3間への被転造素材Mの供給を容易に行うことができると共に、第1又は第2ダイス1a,1bのいずれか一方を平行移動させることで食付き部3aを被転造素材Mの外周面に食い付かせるという工程を不要とすることができる。
仕上げ部3b1,3b2は、食付き部3aによって被転造素材Mに転造されたセレーションなどの歯形を仕上げるための部位であり、図1に示すように、第1ダイス1aの軸心Oを中心とする円弧状に形成されている。なお、仕上げ部3b1と仕上げ部3b2とは互いに同じ形状に形成される部位であるが、転造方法の説明(図2及び図3参照)を容易とするべく、便宜的に異なる符号3b1,3b2を付して区別している。
図1に示すように、第1ダイス1aは、仕上げ部3b2の転造方向終端に食付き部3aの転造方向始端が接続されると共に(図1の位置A)、食付き部3aの転造方向終端に仕上げ部3b1の転造方向始端が接続されて構成されている。
即ち、第1ダイス1aは、図1に示すように、いわゆる逃げ部を有さない構成であるので、その分、転造に使用できる領域(特に食付き部3aの長さ)を確保することができる。これにより、工具寿命の延長を図ることができると共に、一歯当たりの圧下量を小さくすることができるので、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形であっても精度良く転造することができる。
なお、本実施の形態における転造工具1によりセレーション等の歯形を転造する際には、被転造素材Mの転動が仕上げ部3b2に達した時点で、第1ダイス1a又は第2ダイス1bのいずれか一方を互いに離間する方向へ徐々に平行移動させる。これにより、逃げ部を設けなくても、被転造素材Mを仕上げ部3b2から排出することができる(排出工程、図3(b)参照)。排出工程については後述する。
ここで、本実施の形態では、仕上げ部3b1の円弧の角度θ1が45度に設定され、仕上げ部3b2の円弧の角度θ2が15度に設定されている。従って、食付き部3aの円弧の角度は305度である。なお、仕上げ部3b1の円弧の角度θ1は、30度以上かつ60度以下の範囲で設定されることが好ましい。
即ち、仕上げ部3b1の円弧の角度θ1の合計値は、被転造素材Mに転造する歯形形状などに応じて適宜変更され、具体的には、仕上げ部3b1の長さが被転造素材Mの1回転の転動に対応する長さよりも長く且つ2回転の転動に対応する長さよりも短い長さに設定されることが好ましい。
これにより、仕上げ部3b2の長さを確保して、後述する排出工程における被転造素材Mの排出性を向上させつつも(図3(b)参照)、仕上げ部3b1,3b2全体としての長さが不必要に長くなることを回避して、食付き部3aの長さを最大限確保することができるので、工具寿命の延長と、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形の高精度な転造とをより確実に達成することができるからである。
次いで、図2及び図3を参照して、第1実施の形態における転造工具1を用いた転造方法について説明する。図2及び図3は転造工具1の正面図であり、転造盤に装着された状態が模式的に図示されている。
転造工具1は、第1ダイス1aと第2ダイス1bとが所定間隔を隔てつつ互いに対向された状態で転造盤に装着されており、被転造素材にセレーション等の歯形を転造するに際しては、まず、図2(a)に示すように、食付き部3aの転造方向始端が互いに対向する周方向位置に両ダイス1a,1bを配置すると共に、これら両ダイス1a,1b(転造歯形面3)の対向面間に被転造素材Mを供給する。なお、被転造素材Mはレストにより回転自在に支持されている。
次いで、第1ダイス1a及び第2ダイス1bを互いに反対方向(図2(a)矢印X方向及び矢印Y方向)へ回転させ、両ダイス1a,1bの転造歯形面3間に挟持された被転造素材Mを食付き部3aから仕上げ部3b1,3b2まで順に転動させる。
これにより、図2(a)及び図2(b)に示すように、転造歯形面3の食付き部3aを被転造素材Mの外周面に徐々に食い付かせると共に、図3(a)及び図3(b)に示すように、転造歯形面3の仕上げ部3b1,3b2で被転造素材Mの外周面に形成された歯形を仕上げることで、かかる被転造素材Mの外周面にセレーション等の歯形を転造する(転造工程)。
このように、本実施の形態における転造工具1によれば、食付き部3aを備え、この食付き部3aを両ダイス1a,1bの回転のみにより被転造素材Mに食い付かせることができるので、従来品のように、第1ダイス1aと第2ダイス1bとの対向面間隔を狭めるために、これら両ダイス1a,1bの内のいずれか一方のダイスを他方のダイスへ向けて前進移動させるという工程を行う必要がない。その結果、食付き時のばらつきを抑制して、転造精度の向上を図ることができる。
また、転造工具1によれば、食付き部3aが、上述したように、転造歯形面3aの各加工歯4を山払いすることにより形成されているので、山払いされていない加工歯で食付き部が形成されている場合と比較して、被転造素材Mの外周面を円滑に流動させ、分割ピッチ及び盛り上げ精度の優れた歯形を転造することができる。
転造工程において、被転造素材Mの外周面にセレーション等の歯形を転造した後は、被転造素材Mが仕上げ部3b1,3b2上で少なくとも1回転以上転動した(本実施の形態では、被転造素材Mが仕上げ部3b2に達した)タイミングで、両ダイス1a,1bの矢印X方向及び矢印Y方向への回転は継続しつつ、図3(b)に示すように、第1ダイス1aから離間する方向(図3(b)矢印Z方向)へ向けての第2ダイス1bの平行移動を開始する。
これにより、第1ダイス1aと第2ダイス1bとの対向面間隔が徐々に拡大され、転造歯形面3の加工歯4と被転造素材Mの歯形との噛み合いが外れることで、被転造素材Mを転造歯形面3(仕上げ部3b2)から排出する(排出工程)。
なお、排出工程は、両ダイス1a,1bの回転中に完了する必要は必ずしもなく、両ダイス1a,1bの回転中に所定距離(例えば、0.2mm)の平行移動を行うと共に、両ダイス1a,1bの回転が停止した後に更に所定距離(例えば、0.5mm)の平行移動を行うように構成しても良い。
このように、本実施の形態における転造方法によれば、排出工程において、第2ダイス1bを第1ダイス1aから離間する方向(図3(b)矢印Z方向)へ平行移動させることで、被転造素材Mを仕上げ部3b1,3b2から排出することができる。
即ち、両ダイス1a,1bの転造歯形面3に逃げ部を設けることを不要とすることができるので、転造に使用することができる領域(食付き部3a及び仕上げ部3b1,3b2の長さ)を確保して、工具寿命の延長を図ることができると共に、食付き部3aにおける一歯当たりの圧下量を小さくして、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形をより精度良く転造することができる。また、逃げ部の形成が不要となる分、転造工具1全体としての製造コストの削減を図ることもできる。
次いで、図4を参照して、第2実施の形態について説明する。図4は、第2実施の形態における転造工具21を構成する第1ダイス21a及び第2ダイス21bの正面図であり、転造盤に装着された状態に対応する。
第1実施の形態では、転造工具1が一対の丸ダイスから構成される場を説明したが、第2実施の形態では、転造工具21が丸ダイスとセグメントダイスとからなるロータリー式ダイスとして構成されている。なお、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第2実施の形態における転造工具21は、第1実施の形態における転造工具と同様に、円柱状の軸状部材(被転造素材M)の外周面を塑性変形させて、ねじ状又は歯車状の歯形(例えば、おねじ、ウォーム、セレーションなど)を転造するための工具であり、転造に適した合金工具鋼又は高速度工具鋼等の材料から円筒形状に形成される丸ダイス(第1ダイス21a)と、その第1ダイス21aの外方に対向配置されるセグメントダイス(第2ダイス21b)とから構成されている。
即ち、第2実施の形態における転造工具21は、一対の第2ダイス21bが転造歯形面25を互いに対向させた状態で固定されると共に、それら転造歯形面25の対向面間に第1ダイス21aが配置され、この第1ダイス21aを軸心O回り(図4矢印R方向)に回転させつつ、被転造素材Mを両ダイス21a,21b間に供給(矢印S)することで、両ダイス21a,21bの転造歯形面23,24間で被転造素材Mを転動移動させ、その外周面にセレーションなどの歯形を転造する。
第1ダイス21aは、図4に示すように、円環状(円筒状)に形成されており、その円筒外周面には、被転造素材Mの外周面にセレーションなどの歯形を転造するための転造歯形面23が刻設されている。
転造歯形面23には、図4に示すように、転造方向始端側から終端側に向けて(即ち、図4時計回りに)食付き部23aと仕上げ部23bとが順に連続して設けられており、これら食付き部23a及び仕上げ部23bで構成された転造歯形面23には、複数の加工歯24が刻設されている。なお、各加工歯24は、その歯底面が軸心Oを中心軸とする円筒面となるように形成されている。
なお、第2実施の形態における転造歯形面23には、図4に示すように、食付き部23a及び仕上げ部23bがそれぞれ一対ずつ周方向交互に形成されている。即ち、転造歯形面23の半周面には、一方の食付き部23a及び仕上げ部23bが形成されると共に、転造歯形面23の残りの半周面には、他方の食付き部23a及び仕上げ部23bが形成されている。
食付き部23aは、転造歯形面23を被転造素材Mの外周面に食い付かせる為の部位であり、いわゆる食付き部として用いられる。この食付き部23aの各加工歯24には、図4に示すように、所定の傾斜角で山払いが施されており、これにより、食付き部23aは、転造方向始端側から仕上げ部23b側へ向けて加工歯24の歯丈が順次高くなるように構成されている。
なお、食付き部23aの加工歯4は、上述した第1実施の形態の場合と同様に、仕上げ部23bの加工歯4に山払い加工を施した形状である。即ち、山払い加工を施す前の各加工歯24が転造歯形面23の全周に亘って同一の形状であれば良いので、これら各加工歯24の歯切り工程を簡素化することができる。これにより、第1ダイス21aの製造を容易として、その分、転造工具21全体としての製造コストの削減を図ることができる。
仕上げ部23bは、食付き部23aによって被転造素材Mに転造されたセレーションなどの歯形を仕上げるための部位であり、図4に示すように、第1ダイス21aの軸心Oを中心とする円弧状に形成されている。
このように、第1ダイス21aは、上述した第1実施の形態の場合と同様に、いわゆる逃げ部を有さない構成であるので、その分、転造に使用できる領域(特に食付き部23aの長さ)を確保することができる。これにより、工具寿命の延長を図ることができると共に、一歯当たりの圧下量を小さくすることができるので、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形であっても精度良く転造することができる。
ここで、本実施の形態では、仕上げ部23bの円弧の角度θ3が60度に設定されている。従って、食付き部23aの円弧の角度は120度である。なお、仕上げ部23bの円弧の角度θ3は、45度以上かつ90度以下の範囲で設定されることが好ましい。
即ち、仕上げ部3bの円弧の角度θ3は、被転造素材Mに転造される歯形形状などに応じて適宜変更され、具体的には、仕上げ部3bの長さが被転造素材Mの1回転の転動に対応する長さよりも長く且つ2回転の転動に対応する長さよりも短い長さであって、更に、第2ダイス21bの逃げ部25cとの間で被転造素材Mを転造歯形面23,25から排出可能な長さに設定されていることが好ましい。
これにより、被転造素材Mの排出性を確保しつつも、仕上げ部23b全体としての長さが不必要に長くなることを回避して、食付き部23aの長さを最大限確保することができるので、工具寿命の延長と、台形や歯丈の高いねじ山など転造が困難な歯形の高精度な転造とをより確実に達成することができるからである。
第2ダイス21bは、図4に示すように、第1ダイス21aを挟む位置に一対が配設されると共にこの第1ダイス21aの転造歯形面23に沿って湾曲する弧状面に転造歯形面25が刻設されており、これら両転造歯形面23,25間で被転造素材Mの外周面にセレーションなどの歯形を転造する。
転造歯形面25には、図4に示すように、転造方向始端側から終端側に向けて(即ち、軸心Oを中心として図4反時計回りに)仕上げ部25bと逃げ部25cとが順に連続して設けられており、これら仕上げ部25b及び逃げ部25cで構成された転造歯形面25には、複数の加工歯26が刻設されている。
仕上げ部25bは、第1ダイス21aの食付き部23aとの間で転造素材Mの外周面にセレーションなどの歯形を盛り上げて転造すると共に、被転造素材Mに転造されたセレーションなどの歯形を第1ダイス21aの仕上げ部23bとの間で仕上げるための部位であり、図4に示すように、第1ダイス21aの軸心Oを中心とする円弧状に湾曲して形成されている。
逃げ部25cは、仕上げ部23b,25bにより仕上げられた被転造素材Mを転造歯形面23,25から排出するための部位であり、いわゆる逃げ部として用いられている。この逃げ部25cは、図4に示すように、直線状に傾斜して形成されており、仕上げ部25bの終端から第2ダイス21bの転造方向終端へ向かうに従って第1ダイス21aとの対向間隔が漸次拡大するように構成されている。
ここで、本実施の形態では、軸心Oを中心として、仕上げ部25bの円弧の角度が82.5度に設定されると共に、逃げ部25cの円弧の角度が7.5度に設定されている。即ち、第2ダイス21bは、第1ダイス21aの食付き部23a(円弧の角度120度)と仕上げ部23bの転造方向前半部(円弧の角度45度)とに対応して、仕上げ部25bの円弧の角度が82.5度に設定されると共に、第1ダイス21aの仕上げ部23bの転造方向後半(円弧の角度15度)部に対応して、逃げ部25cの円弧の角度が7.5度に設定されている。
このように、第2実施の形態における転造工具21によれば、回転側の丸ダイスとして構成される第1ダイス21aに食付き部23aと仕上げ部23bとを設けると共に、固定側のセグメントダイスとして構成される第2ダイス21bに仕上げ部25bと逃げ部25cとを設ける構成である。
これにより、セグメントダイスに食付き部を設ける従来のロータリー式ダイスと比較して、食付き部の長さを十分に確保することができので、工具寿命の延長を図ることができると共に、一歯当たりの圧下量を小さくして、台形や歯丈の高い歯形など転造が困難な形状の歯形であっても精度良く転造することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施の形態では、被転造素材Mの外周面にセレーションを転造する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の歯形を転造することは当然可能である。他の歯形としては、おねじやウォームなどのねじ状の歯形、スプラインなどの歯車状の歯形などが例示される。
本発明の第1実施の形態における転造工具を構成する第1ダイスの正面図である。 転造工具の正面図であり、転造盤に装着された状態に対応する。 転造工具の正面図であり、転造盤に装着された状態に対応する。 第2実施の形態における転造工具を構成する第1ダイス及び第2ダイスの正面図であり、転造盤に装着された状態に対応する。
符号の説明
1,21 転造工具
1a,21a 第1ダイス
3,23 転造歯形面(第1転造面)
3a,23a 食付き部
3b1,3b2,23b 仕上げ部
4,24 加工歯
1b,21b 第2ダイス
3,25 転造歯形面(第2転造面)
3b1,3b2,25b 仕上げ部
25c 逃げ部
4,26 加工歯
M 被転造素材
θ1,θ2,θ3 仕上げ部の円弧の角度

Claims (7)

  1. 円筒外周面に刻設される第1転造面を有する円筒状の第1ダイスと、その第1ダイスの第1転造面に対向配置される第2転造面を有する第2ダイスとを備え、少なくとも前記第1ダイスを回転させることにより、前記第1転造面と第2転造面との対向面間に挟持された被転造素材の外周面を塑性変形させて、ねじ状または歯車状の歯形を転造する転造工具において、
    前記第1ダイスの第1転造面は、前記被転造素材に食い付く食付き部と、その食付き部の転造方向後端に連設される仕上げ部とを備え、前記食付き部の加工歯は、前記仕上げ部の加工歯を山払いした形状に形成されていることを特徴とする転造工具。
  2. 前記第2ダイスは、円筒状に形成されその円筒外周面に前記第2転造面が刻設されると共に、前記第1ダイスと反対方向に回転されるものであり、
    前記第2ダイスの第2転造面は、前記被転造素材に食い付く食付き部と、その食付き部の転造方向後端に連設される仕上げ部とを備えると共に、前記食付き部の加工歯は、前記仕上げ部の加工歯を山払いした形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の転造工具。
  3. 前記第1ダイスの第1転造面及び第2ダイスの第2転造面は、前記仕上げ部の転造方向終端に前記食付き部の転造方向始端が接続されていることを特徴とする請求項2記載の転造工具。
  4. 前記第1ダイスの第1転造面および前記第2ダイスの第2転造面は、前記仕上げ部の円弧の角度が、前記被転造素材の1回転以上かつ2回転以下の転動に対応する範囲内に設定され、前記仕上げ部の残部が前記食付き部とされていることを特徴とする請求項3記載の転造工具。
  5. 前記第2ダイスは、前記第1転造面に沿って湾曲する弧状面に前記第2転造面が刻設されると共に、固定して使用されるものであり、
    前記第2ダイスの第2転造面は、前記第1転造面の仕上げ部と同心状に形成される仕上げ部と、その仕上げ部の転造方向後端に連設され前記被転造素材を排出するための逃げ部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の転造工具。
  6. 前記第1ダイスの第1転造面は、前記仕上げ部の円弧の角度が、前記被転造素材の1回転以上かつ2回転以下の転動に対応する範囲内に設定され、前記第1ダイスの第1転動面は、前記仕上げ部の残部が前記食付き部とされていることを特徴とする請求項5記載の転造工具。
  7. 請求項2から4のいずれかに記載の前記第1ダイスと第2ダイスとを用いて、被転造素材の外周面にねじ状または歯車状の歯形を転造する転造方法において、
    前記第1ダイスと第2ダイスとを互いに反対方向へ回転させ、前記第1転造面と第2転造面との対向面間に挟持された前記被転造素材を前記食付き部から仕上げ部まで順に転動させることにより、前記被転造素材の外周面にねじ状または歯車状の歯形を転造する転造工程と、
    前記転造工程において前記被転造素材が前記仕上げ部上で少なくとも1回転以上転動した後、前記第1ダイス又は第2ダイスのいずれか一方を互いに離間する方向へ平行移動させることにより、前記被転造素材を前記仕上げ部から排出する排出工程とを備えていることを特徴とする転造方法。
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