JP2006187801A - ウォーム用素材及びウォームの製造方法 - Google Patents

ウォーム用素材及びウォームの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ロールダイスに対する素材の押し込み抵抗をねじ歯成形部の周方向位置で均等化することができるウォーム用素材にねじ歯を成形した場合、ねじ歯の端縁部の歯先に欠肉溝が発生しないウォーム用素材及びウォームの製造方法を提供する。
【解決手段】 転造により1条又は複数条のねじ歯が成形されるねじ歯成形部1の両端部に、ねじ歯の端縁となる位置を最深点aとして周方向両側へ凹に湾曲する湾曲凹所5,5を設け、隣合う湾曲凹所5,5の周方向の両端部が凸に湾曲する湾曲凸面5c,5cで連なる構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明はねじ歯を有するウォーム用の素材及びウォームの製造方法に関する。
1条又は複数条のねじ歯を有するウォームは、切削加工により歯切りされるか、又は、転造によりねじ歯が成形されている。
転造によりねじ歯成形部にねじ歯を成形する場合、ねじ歯の端縁部は漸次歯丈が低くなり、不完全ねじ歯となる。さらに、この不完全ねじ歯は周方向へ漸次変位しているため、ねじ歯の周方向位置での軸線方向長さは異なる。従って、ねじ歯の周方向位置での軸線方向長さが短くなる部分、換言すればねじ歯の端縁部がない部分ではロールダイスに対する素材の押し込み抵抗が大きくなり、ねじ歯の歯厚が厚くなり、また、ねじ歯の周方向位置での軸線方向長さが長くなる部分、換言すればねじ歯の端縁部がある部分ではロールダイスに対する素材の押し込み抵抗が小さくなり、ねじ歯の歯厚が薄くなり、ねじ歯の全長に亘って歯厚を均等にすることができなかった。
転造による上述の問題点に鑑みて、ねじ歯成形部の端部であり、ねじ歯の端縁となる部分を軸線と平行に平坦に切欠き、切欠平坦面を形成することにより、ねじ歯を成形するときのロールダイスに対する素材の押し込み抵抗を、ねじ歯成形部の周方向位置で均等化することができるように構成されたウォーム用素材が知られている(例えば、特許文献1。)。
特開2003−340542号公報
ところが、特許文献1の切欠平坦面は、ねじ歯の端縁となる部分を軸線と平行に平坦に切欠きされたものであるため、ねじ歯成形部に転造によりねじ歯が成形された場合、ねじ歯の端縁部の歯先に、前記切欠平坦面が起因する極端な欠肉溝が発生することになり、この欠肉溝から割れ等の欠陥に発展する可能性がある。また、軸線と平行に平坦に切欠きされた切欠平坦面を加工するには、縦・横型のフライス盤又は特殊機械が必要であり、しかも、複数の切欠平坦面を連続的に加工することができず、切欠平坦面を一個づつ加工することになるため、切欠平坦面の加工時間が比較的長くなり、ウォーム用素材の加工コストが高くなるという問題もあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的はロールダイスに対する素材の押し込み抵抗をねじ歯成形部の周方向位置で均等化することができるウォーム用素材にねじ歯を成形した場合、ねじ歯の端縁部の歯先に欠肉溝が発生しないウォーム用素材及びウォームの製造方法を提供することにあり、また、他の目的はウォーム用素材の加工コスト、及びウォームの製造コストを低減することができるウォーム用素材及びウォームの製造方法を提供することにある。
第1発明に係るウォーム用素材は、転造によりねじ歯が成形されるねじ歯成形部を有するウォーム用素材において、前記ねじ歯成形部の端部は、前記ねじ歯の端縁となる位置を最深点として周方向両側へ凹に湾曲する湾曲凹所を有することを特徴とする。
第2発明に係るウォーム用素材は、前記湾曲凹所は複数の周方向位置に等配されており、隣合う湾曲凹所の前記周方向の両端部は凸に湾曲する湾曲凸面で連なっていることを特徴とする。
第3発明に係るウォームの製造方法は、転造によりねじ歯が成形されるねじ歯成形部を有するウォーム用素材を形成した後、前記ねじ歯成形部の端部で、且つ前記ねじ歯の端縁となる位置を最深点として周方向両側へ凹に湾曲する湾曲凹所を形成し、次に前記ねじ歯成形部に転造によりねじ歯を成形することを特徴とする。
第1発明によれば、ねじ歯成形部の端部であり、ねじ歯の端縁となる部分に切欠平坦面が形成されているため、ねじ歯を成形するときのロールダイスに対する素材の押し込み抵抗を、ねじ歯成形部の周方向位置で均等化することができる。しかも、湾曲凹所は、ねじ歯の端縁となる位置を最深点として周方向両側へ凹に湾曲しているため、ねじ歯の端縁部の歯先に欠肉溝を発生させることなく、一つの湾曲面で連なる歯先を得ることが可能になる。
第2発明によれば、隣合う湾曲凹所の周方向の両端部は湾曲凸面で連なっているため、回転工具を備えた数値制御旋盤を用い、ウォーム用素材を回転させつつ全ての湾曲凹所を連続して短時間で加工することが可能であり、ウォーム用素材を安価に提供できる。
第3発明によれば、ねじ歯成形部の端部であり、ねじ歯の端縁となる部分に湾曲凹所が形成されているため、ねじ歯を成形するときのロールダイスに対する素材の押し込み抵抗を、ねじ歯成形部の周方向位置で均等化することができ、しかも、湾曲凹所は、ねじ歯の端縁となる位置を最深点として周方向両側へ凹に湾曲しているため、ねじ歯の端縁部の歯先に欠肉溝を発生させることなく、一つの湾曲面で連なる歯先を得ることが可能になる。また、ウォーム用素材のコストを低減できるから、このウォーム用素材を用いて製造するウォームのコストを低減できる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1はウォーム用素材の構成を示す正面図、図2は図1のII−II線の拡大断面図、図3は湾曲凹所部分の展開図である。
ウォーム用素材Aは、転造によりねじ歯が成形される円柱形のねじ歯成形部1と、該ねじ歯成形部1を超えた位置に設けられた非歯部2,2と、各非歯部2,2から軸線方向に延出された軸部3,3とを有する。ねじ歯成形部1の両端部には、軸線に対して所定の角度で傾斜するテーパ面4,4と、周方向に三等配された位置を最深点aとして周方向両側へ凹に湾曲する三つの湾曲凹所5,5とが設けられている。また、軸部3,3の端面中央部にはセンタ穴3a,3aが設けられており、また、一方の軸部3の外周部にはスプライン3bが設けられている。
湾曲凹所5,5は三条のねじ歯の端縁となる位置を最深点aとして形成されるのであり、ねじ歯成形部1の周面と直交し、最深点aを所定の深さとした段面5a,5aと、該段面5a,5aの底縁からテーパ面4,4の途中にかけて軸線と平行となり、最深点aから周方向両側へ凹に湾曲し、深さが漸次浅くなる湾曲凹面5b,5bと、該湾曲凹面5b,5bの周方向両端部に連なる湾曲凸面5c,5cとを有しており、径方向及び軸線方向から視た形状が波形をなしている。
以上のように構成されたウォーム用素材Aは、ねじ歯成形部1と、非歯部2,2と、テーパ面4,4とは鍛造により成形し、湾曲凹所5,5は回転工具を備える数値制御旋盤(CNC旋盤)により加工する。この数値制御旋盤では、ウォーム用素材Aを回転自在に取着し、該ウォーム用素材Aを回転させつつ回転工具により一端側三つの湾曲凹所5,5を連続的に加工する。従って、ウォーム用素材Aの湾曲凹所5,5を比較的短時間で簡易に加工することができ、ウォーム用素材Aのコストを低減できる。
湾曲凹所5,5が形成されたウォーム用素材Aのねじ歯成形部1には湾曲凹所5,5の最深点aを始点として三条のねじ歯6が転造により成形される。
図4はウォームBを製造する転造装置Cの模式図である。ウォームBのねじ歯6の転造は、外周部にねじ歯6の仕上げ歯形に形成された成形刃を有し、径方向に離隔する一対のロールダイス7,7と、各ロールダイス7,7間に配置された素材受台8とを備えた転造装置Cを用い、各ロールダイス7,7を正逆回転させつつ一方のロールダイス7を他方のロールダイス7方向へ移動させ、各ロールダイス7,7間にウォーム用素材Aを挟み込んでねじ歯成形部1を転造することによりねじ歯6を成形する。
図5はウォームBの構成を示す正面図、図6は図5のVI−VI線の拡大断面図である。ねじ歯成形部1に成形されたねじ歯6の端縁部は漸次歯丈が低くなる不完全ねじ歯であり、この不完全ねじ歯は周方向へ漸次変位しているため、ねじ歯6の周方向位置での軸線方向長さは異なる。しかし、ねじ歯6の端縁6a,6aとなる部分に湾曲凹所5,5が形成されているため、ねじ歯6を成形するときのロールダイスに対する素材の押し込み抵抗を、ねじ歯成形部1の周方向位置で均等化することができる。しかも、湾曲凹所5,5は、ねじ歯6の端縁6a,6aとなる位置を最深点aとして周方向両側へ凹に湾曲し、深さが漸次浅くなっているため、ねじ歯6の端縁部の歯先に欠肉溝を発生させることなく、一つの湾曲面で連なる歯先を得ることができる。また、ウォーム用素材Aは上述したようにコストを低減できるから、このウォーム用素材Aを用いて製造するウォームBのコストを低減できる。
尚、以上の実施の形態では三条のねじ歯6が形成されるウォーム用素材Aについて説明したが、その他、本発明に係るウォーム用素材Aは一条のねじ歯6、二条のねじ歯6が形成されるウォーム用素材Aであってもよいし、また、四条以上のねじ歯6が形成されるウォーム用素材Aであってもよい。この場合、湾曲凹所5,5はねじ歯6の条数に対応して設ける。
また、以上説明した実施の形態ではねじ歯成形部1の両端部に湾曲凹所5,5を設けた構成としたが、その他、ねじ歯成形部1の一端部に湾曲凹所5を設けた構成であってもよい。また、周方向位置で隣合う湾曲凹所5,5の周方向の両端部は、テーパ面4,4の周面で連なる構成とする他、テーパ面4,4の周面より低い面で連なる構成としてもよい。
本発明に係るウォーム用素材の構成を示す正面図である。 図1のII−II線の拡大断面図である。 本発明に係るウォーム用素材の湾曲凹所部分の展開図である。 本発明に係るウォームを製造する転造装置の模式図である。 本発明に係るウォームの構成を示す正面図である。 図5のVI−VI線の拡大断面図である。
符号の説明
A ウォーム用素材
B ウォーム
1 ねじ歯成形部
5 湾曲凹所
5c 湾曲凸面
6 ねじ歯
6a 端縁
a 最深点

Claims (3)

  1. 転造によりねじ歯が成形されるねじ歯成形部を有するウォーム用素材において、前記ねじ歯成形部の端部は、前記ねじ歯の端縁となる位置を最深点として周方向両側へ凹に湾曲する湾曲凹所を有することを特徴とするウォーム用素材。
  2. 前記湾曲凹所は複数の周方向位置に等配されており、隣合う湾曲凹所の前記周方向の両端部は凸に湾曲する湾曲凸面で連なっている請求項1記載のウォーム用素材。
  3. 転造によりねじ歯が成形されるねじ歯成形部を有するウォーム用素材を形成した後、前記ねじ歯成形部の端部で、且つ前記ねじ歯の端縁となる位置を最深点として周方向両側へ凹に湾曲する湾曲凹所を形成し、次に前記ねじ歯成形部に転造によりねじ歯を成形することを特徴とするウォームの製造方法。
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