JP2001287122A - 等速ジョイント用スプラインシャフトの製造方法および嵌合構造 - Google Patents

等速ジョイント用スプラインシャフトの製造方法および嵌合構造

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JP2001287122A JP2000106755A JP2000106755A JP2001287122A JP 2001287122 A JP2001287122 A JP 2001287122A JP 2000106755 A JP2000106755 A JP 2000106755A JP 2000106755 A JP2000106755 A JP 2000106755A JP 2001287122 A JP2001287122 A JP 2001287122A
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    • F16D3/22Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
    • F16D3/223Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
    • F16D2003/22313Details of the inner part of the core or means for attachment of the core on the shaft

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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定部分に応力が集中することを抑制するとと
もに、装置の全体構成を簡素化し、しかも駆動軸の管理
を容易に遂行することにある。 【解決手段】仮想スプライン歯の歯長の中心O2と最終
スプライン歯の歯長の中心O1との間に、歯厚が最大と
なるクラウニングトップTを有するスプラインを形成
し、前記クラウニングトップTは、スプラインシャフト
と等速ジョイントとの嵌合部位に回転トルクが付与され
た際に、応力が最小となる位置に対応する位置に設けら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の駆動力伝
達機構に用いられる等速ジョイント用スプラインシャフ
トの製造方法および嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両において、エンジンから
の駆動力を車軸に伝達するために駆動軸を介して一組の
等速ジョイントが用いられている。例えば、車軸側に
は、バーフィールドタイプの等速ジョイントが連結さ
れ、一方、差動装置側には、トリポートタイプの等速ジ
ョイントが連結される。
【0003】ところで、近年、騒音、振動等の駆動力伝
達系のガタを抑えること、例えば、内輪と駆動軸のガタ
に起因して発生する等速ジョイントの円周方向のガタを
抑制することが要求されている。
【0004】従来では、この内輪と駆動軸のガタを抑制
するために、等速ジョイントの軸セレーションにねじれ
角を設けたものがあるが、前記ねじれ角の方向とトルク
負荷方向によって、内輪および駆動軸の強度、寿命にバ
ラツキが生じるおそれがある。
【0005】そこで、駆動軸の軸セレーションに左右の
各駆動軸で逆方向、且つトルクの伝達方向に見て主負荷
トルクの方向と同じ方向のねじれを付与し、その軸セレ
ーションを内輪内径面のセレーションに圧入する技術的
思想が開示されている(実公平6−33220号公
報)。
【0006】また、従来から、歯車等においてその歯面
部にクラウニングを設ける技術的思想が開示されている
(例えば、特開平2−62461号公報、特開平3−6
9844号公報、特開平3−32436号公報等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
公平6−33220号公報に開示された技術的思想で
は、内輪内径面に形成されたセレーションの両端部に応
力が集中し、しかも、左右の駆動軸でねじれ角をそれぞ
れ逆方向に形成するために右側駆動軸と左側駆動軸とを
それぞれ使い分ける必要があり、駆動軸の種類が増大し
てその管理が煩雑となる不都合がある。
【0008】特に、前記実公平6−33220号公報に
開示された技術的思想を適用して等速ジョイントの製造
を自動化した場合、製造装置の構成が複雑となるという
問題がある。
【0009】また、駆動軸の軸セレーションに対して、
従来、歯車に形成されていたクラウニングを設けて嵌合
した場合、前記嵌合部に付与される応力が軸セレーショ
ンの軸線方向に沿ったそれぞれの部位において異なるた
めに、所定の部分に応力が集中するという不具合があ
る。
【0010】本発明は、前記の不具合を考慮してなされ
たものであり、所定部分に応力が集中することを抑制す
るとともに、装置の全体構成を簡素化し、しかも駆動軸
の管理を容易に遂行することが可能な等速ジョイント用
スプラインシャフトの製造方法および嵌合構造を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、一方から他方に対して駆動源の回転駆
動力を伝達する等速ジョイント用スプラインシャフトの
製造方法において、前記スプラインシャフトの端部に、
クラウニングを有する仮想スプライン歯を形成する工程
と、前記仮想スプライン歯が形成されたスプラインシャ
フトの端部を所定長だけ切断することにより、最終形態
に係るスプライン歯を形成する工程と、前記工程によっ
て得られた最終形態に係るスプライン歯に対して等速ジ
ョイントの軸孔を圧入してスプライン嵌合させる工程
と、を有し、前記最終形態に係るスプライン歯には、仮
想スプライン歯の歯長の中心点と最終形態に係るスプラ
イン歯の歯長の中心点との間に、歯厚が最大となるクラ
ウニングトップが設けられることを特徴とする。
【0012】この場合、前記クラウニングトップを、ス
プラインシャフトと等速ジョイントとの嵌合部位に回転
トルクが付与された際に、応力が最小となる位置に対応
するように設けるとよい。
【0013】さらに、本発明は、一方から他方に対して
駆動源の回転駆動力を伝達するスプラインシャフトに対
して等速ジョイントをスプライン嵌合させる嵌合構造に
おいて、前記スプラインシャフトの端部には、仮想スプ
ライン歯の歯長の中心点と最終スプライン歯の歯長の中
心点との間に、歯厚が最大となるクラウニングトップを
有するスプラインが形成され、前記クラウニングトップ
は、スプラインシャフトと等速ジョイントとの嵌合部位
に回転トルクが付与された際に、応力が最小となる位置
に対応することを特徴とする。
【0014】この場合、前記クラウニングトップを、最
終スプライン歯の歯長の中心点から等速ジョイントが連
結されるスプラインシャフトの端部側にそれぞれ偏位し
た位置に設けるとよい。また、前記スプラインシャフト
の端部側に形成されたクラウニングの歯厚を、該スプラ
インシャフトの中心側に形成されたクラウニングの歯厚
よりも大きく形成するとよい。
【0015】なお、前記スプラインシャフトの軸線方向
に沿った一端部および他端部にそれぞれスプラインを形
成した場合、スプラインシャフトの一端部側のスプライ
ン歯と他端部側のスプライン歯の形状をそれぞれ対称に
形成するとよい。
【0016】本発明によれば、スプラインが形成された
スプラインシャフトのクラウニングトップの位置を、ス
プラインシャフトと等速ジョイントとの嵌合部位に回転
トルクが付与された際に応力が最小となる位置に対応す
る位置に設けることにより、スプライン歯の所定の部分
に応力が集中することを抑制するとともに、等速ジョイ
ントを圧入する際の圧入荷重を減少させることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る等速ジョイント用ス
プラインシャフトの製造方法および嵌合構造について好
適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
【0018】図1において、参照数字10は、本発明の
実施の形態に係る等速ジョイント用スプラインシャフト
の嵌合構造が適用された駆動力伝達機構を示す。
【0019】この駆動力伝達機構10は、スプラインシ
ャフト12と、前記スプラインシャフト12の一端部に
設けられ、図示しない車輪に回転駆動力を伝達するバー
フィールドタイプの第1等速ジョイント14と、前記ス
プラインシャフト12の軸線方向に沿った他端部に設け
られ、図示しない差動装置側に連結されるトリポートタ
イプの第2等速ジョイント16とから構成される。
【0020】車輪側(アウトボード側)に設けられた第
1等速ジョイント14は、図2に示されるように、カッ
プ部18と軸部20とが一体的に形成されたアウタカッ
プ22を有し、前記アウタカップ22の内壁面にはボー
ル24が転動するボール転動溝26が形成される。前記
カップ部18の開口部内には該開口部の内壁面に沿って
断面円弧状のリテーナ28が設けられ、前記リテーナ2
8には複数のボール24がそれぞれ挿入される複数の孔
部30が形成される。
【0021】前記リテーナ28の内部にはインナ部材3
2が収納され、前記インナ部材32の外周には、周方向
に沿って所定角度離間する複数のボール転動溝34が形
成され、前記インナ部材32の中心部には、スプライン
シャフト12の一端部に嵌合する軸孔36が貫通形成さ
れている。
【0022】なお、スプラインシャフト12の一端部側
には、インナ部材32の軸孔36の環状溝に係合して抜
け止めの作用を営むリング部材38が装着される。
【0023】差動装置側(インボード側)に設けられた
第2等速ジョイント16は、図6に示されるように、有
底円筒部40と軸部42とが一体的に形成されたアウタ
カップ44を有する。前記アウタカップ44の内空部に
は、スプラインシャフト12の他端部に嵌合する軸孔4
6が貫通形成されたリング状のスパイダボス部48が設
けられ、前記スパイダボス部48には等角度離間する略
円柱状の3本のトラニオン50が半径外方向に向かって
膨出形成される。前記トラニオン50には内側ローラ5
2が外嵌され、さらに前記内側ローラ52には略円筒状
に形成されたホルダ54が外嵌される。前記ホルダ54
の外周面には、周方向に沿って装着された複数のニード
ルベアリング56を介して外側ローラ58が外嵌され
る。
【0024】なお、第1等速ジョイント14および第2
等速ジョイント16のアウタカップ22、44の開口部
は、両端部がそれぞれ大径バンド60aと小径バンド6
0bとによって緊締された蛇腹状のブーツ62によって
閉塞される(図1参照)。
【0025】前記スプラインシャフト12の一端部に
は、図3に示されるように、インナ部材32の軸孔36
に嵌合する第1嵌合部64が形成され、その他端部に
は、図7に示されるように、トラニオン50を有するス
パイダボス部48の軸孔46に嵌合する第2嵌合部66
が形成されている。なお、前記インナ部材32の軸孔3
6およびスパイダボス部48の軸孔46の内周面には、
第1嵌合部64および第2嵌合部66にそれぞれ噛合す
る複数の直線状のスプライン歯68が形成されている。
前記軸孔36、46に設けられた各スプライン歯68
は、略同一の歯厚からなりスプラインシャフト12の軸
線と略平行となるように形成されている(図5および図
9参照)。
【0026】第1嵌合部64は、図3に示されるよう
に、スプラインシャフト12の軸線に沿って所定の歯長
からなり、該スプラインシャフト12の外周面の周方向
に沿って形成された複数のスプライン歯70を有する。
各スプライン歯70は、図4に示されるように、歯厚が
最大となるクラウニングトップTから歯長の両端部に向
かって前記歯厚が連続的に減少するように形成されたク
ラウニング72を有する。
【0027】この場合、前記クラウニングトップTは、
スプライン歯70の歯長の中心O1から歯長の一端側
(スプラインシャフト12の一端部側)に偏位した部位
に設けられる。従って、第1嵌合部64では、各スプラ
イン歯70の一端部側の歯厚Aが他端部側の歯厚Bより
も大きく、A>Bとなるように形成されている(図5参
照)。
【0028】スプラインシャフト12の他端部に形成さ
れた第2嵌合部66は、スプラインシャフト12の一端
部に形成された第1嵌合部64と略対称に形成される。
すなわち、第2嵌合部66は、歯厚が最大となるクラウ
ニングトップTから歯長の両端部に向かって前記歯厚が
連続的に減少するように形成されたクラウニング72が
設けられた複数のスプライン歯70を有する。
【0029】第2嵌合部66における前記クラウニング
トップTは、図8に示されるように、スプライン歯70
の歯長の中心O1から歯長の他端側(スプラインシャフ
ト12の他端部側)に偏位した部位に設けられる。従っ
て、第2嵌合部66では、各スプライン歯70の一端部
側の歯厚Bが他端部側の歯厚Aよりも小さく、B<Aと
なるように形成されている(図9参照)。
【0030】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント
用スプラインシャフトの嵌合構造が適用された駆動力伝
達機構10は、基本的には以上のように構成されるもの
であり、次にその動作並びに作用効果について説明す
る。
【0031】先ず、スプラインシャフト12の製造方法
について説明する。
【0032】図10に示されるように、超硬材料によっ
て略直線状に形成された上下一組の転造ラック74a、
74bの間に棒状の被加工物76を挿入し、相互に対向
する一組の転造ラック74a、74bによって被加工物
76を押圧した状態において、図示しないアクチュエー
タの駆動作用下に前記一組の転造ラック74a、74b
を相互に反対方向(矢印方向)に変位させることによ
り、被加工物76の端部に対してクラウニング72を有
するスプライン加工がなされる。
【0033】この場合、前記転造ラック74a、74b
によってスプラインシャフト12の端部に形成されたス
プライン歯70の歯長は、最終形態(製造品)に係るス
プライン歯70の歯長よりも予め大きく設定されてお
り、前記転造ラック74a、74bによって形成された
スプライン歯を仮想スプライン歯として以下説明する。
【0034】この場合、転造ラック74a、74bによ
って形成された仮想スプライン歯の歯厚が最大となるク
ラウニングトップTの位置は、図4および図8に示され
るように、仮想スプライン歯の歯長の中心O2と最終形
態に係るスプライン歯70の歯長の中心O1との間とな
るように設定される。換言すると、スプラインシャフト
12に形成されたスプライン歯70の最終形態では、ク
ラウニングトップTの位置が最終形態に係るスプライン
歯70の歯長の中心O1からスプラインシャフト12の
一端部側に偏位した位置に設定される。
【0035】転造ラック74a、74bによってスプラ
インシャフト12の一端部および他端部に対してそれぞ
れスプライン加工が施された後、スプラインシャフト1
2の端部に連結される等速ジョイントのタイプに対応し
て、スプライン歯70が形成された端部をそれぞれ所定
長(図4および図8の一点鎖線参照)だけ切断すること
により、最終形態に係るスプライン歯70が完成する。
【0036】この場合、スプラインシャフト12の一端
部および他端部に形成されたスプラインのクラウニング
形状は、それぞれ対称に形成される(図5と図9とを比
較参照)。
【0037】続いて、インナ部材32の軸孔36に沿っ
てスプラインシャフト12の一端部に形成されたスプラ
インを嵌合させることにより、第1等速ジョイント14
がスプラインシャフト12の一端部に連結される。一
方、スパイダボス部48の軸孔46に沿ってスプライン
シャフト12の他端部に形成されたスプラインを嵌合さ
せることにより、第2等速ジョイント16がスプライン
シャフト12の他端部に連結される。このようにして駆
動力伝達機構10が製造される。
【0038】次に、このようにして製造された駆動力伝
達機構10を構成する第1等速ジョイント14に対して
応力が付与された場合の応力特性曲線Cを図11に示
す。図11から諒解されるように、スプライン歯70の
一端部から歯長の中心O1側に向かって応力が徐々に減
少しスプライン歯70の歯長の中心O1の手前の位置で
応力が最小となり、さらに、前記スプライン歯70の歯
長の中心O1の手前の位置から徐々に応力が増大してい
る。インナ部材32の軸孔36とスプラインシャフト1
2の第1嵌合部64との嵌合部位に所定の回転方向のト
ルクが負荷された場合、発生する応力は前記応力特性曲
線Cに示されるようにスプライン歯70の歯長全体で略
一定ではなく、しかも、スプライン歯70の歯長の中心
1と最も応力が最小となる位置とが一致していない。
【0039】本実施の形態では、前記応力特性曲線Cの
応力が最小となる位置とクラウニングトップTの位置と
がそれぞれ略一致するように嵌合させることにより、イ
ンナ部材32の軸孔36にスプラインシャフト12の一
端部を圧入嵌合した際における前記圧入部の強度を保持
することができる。この場合、応力が最小となる位置と
クラウニングトップTとの位置とを対応させることによ
り、スプラインが形成された所定の部分に応力が集中す
ることを抑制することができる。
【0040】また、本実施の形態では、前記応力特性曲
線Cの応力が最小となる位置とクラウニングトップTの
位置とがそれぞれ略一致するように嵌合させることによ
り、インナ部材32の軸孔36に対してスプラインシャ
フト12の一端部を圧入した際の圧入荷重を軽減させ
て、より一層円滑に圧入することができる。
【0041】さらに、本実施の形態では、スプラインシ
ャフト12の一端部および他端部に形成されたスプライ
ン歯70のクラウニング72の形状をそれぞれ対称とな
るように配置することにより、左駆動軸および右駆動軸
として機能する左右のスプラインシャフト12をそれぞ
れ同一構成とすることができる。従って、本実施の形態
では、左側スプラインシャフトと右側スプラインシャフ
トとをそれぞれ用意して使い分ける必要がなく、従来技
術のように複数の種類のスプラインシャフトの管理が不
要となるため管理コストを低減させることができる。な
お、左側スプラインシャフトと右側スプラインシャフト
とをそれぞれ製造する機構を設ける必要がないため、装
置全体の構成を簡素化することができる。
【0042】この場合、等速ジョイントの種々の機種に
対応させて複数の種類の転造ラックを準備する必要がな
いため、設備投資を抑制して製造コストの削減を図るこ
とができる。
【0043】さらにまた、本実施の形態では、直径およ
びスプライン歯の歯長がそれぞれ相違する複数のスプラ
インシャフトに対しても同様に適用することができる。
すなわち、それぞれ直径が異なる複数の種類のスプライ
ンシャフトでは、スプラインの歯長の長さがそれぞれ異
なり、インナ部材の軸孔に嵌合する部分もそれぞれ相違
しているが、仮想スプライン歯の歯長の中心O2と最終
のスプライン歯の歯長の中心O1との間にクラウニング
トップTがくるように設定されているため、前述したよ
うな作用効果を享有することができる。
【0044】なお、バーフィールドタイプの第1等速ジ
ョイント14が連結されるスプラインシャフト12の一
端部と、トリポートタイプの第2等速ジョイント16が
連結されるスプラインシャフト12の他端部とにおい
て、それぞれスプラインの歯長は僅かに異なるだけであ
ることから、実質的に同一のスプライン歯長とみなすこ
とができるため、等速ジョイントの種類に拘わらず、本
実施の形態に係る嵌合構造を適用することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0046】すなわち、スプラインが形成されたスプラ
インシャフトのクラウニングトップの位置を発生応力が
最小となる位置に略一致するように設けることにより、
スプライン歯の所定の部分に応力が集中することを抑制
するとともに、等速ジョイントを圧入する際の圧入荷重
を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント用ス
プラインシャフトの嵌合構造が適用された駆動力伝達機
構の概略構成図である。
【図2】前記駆動力伝達機構を構成する第1等速ジョイ
ントの縦断面図である。
【図3】前記第1等速ジョイントに連結されるスプライ
ンシャフトの一端部の拡大図である。
【図4】図3に示すスプラインシャフトの一端部に形成
されたスプライン歯の拡大図である。
【図5】図4に示すスプライン歯の一端部と他端部との
歯厚の関係を示す説明図である。
【図6】前記駆動力伝達機構を構成する第2等速ジョイ
ントの縦断面図である。
【図7】前記第2等速ジョイントに連結されるスプライ
ンシャフトの他端部の拡大図である。
【図8】図7に示すスプラインシャフトの他端部に形成
されたスプライン歯の拡大図である。
【図9】図8に示すスプライン歯の一端部と他端部との
歯厚の関係を示す説明図である。
【図10】一組の転造ラックによって被加工物に対して
スプラインを形成する状態を示す斜視図である。
【図11】スプライン歯の位置に対応して発生する応力
特性曲線を含む説明図である。
【符号の説明】 10…駆動力伝達機構 12…スプライ
ンシャフト 14、16…等速ジョイント 32…インナ部
材 36、46…軸孔 48…スパイダ
ボス部 50…トラニオン 64、66…嵌
合部 68、70…スプライン歯 72…クラウニ
ング 74a、74b…転造ラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 3/224 F16H 55/08 Z F16H 55/08 F16D 1/06 Q (72)発明者 井戸 一樹 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 (72)発明者 柴田 直人 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 (72)発明者 薄井 好己 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 Fターム(参考) 3D043 AA05 AB01 BA01 BE01 BE02 3J030 AA03 AA04 BA01 BB06 BB11 BC02 BD02 BD04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方から他方に対して駆動源の回転駆動力
    を伝達する等速ジョイント用スプラインシャフトの製造
    方法において、 前記スプラインシャフトの端部に、クラウニングを有す
    る仮想スプライン歯を形成する工程と、 前記仮想スプライン歯が形成されたスプラインシャフト
    の端部を所定長だけ切断することにより、最終形態に係
    るスプライン歯を形成する工程と、 前記工程によって得られた最終形態に係るスプライン歯
    に対して等速ジョイントの軸孔を圧入してスプライン嵌
    合させる工程と、 を有し、前記最終形態に係るスプライン歯には、仮想ス
    プライン歯の歯長の中心点と最終形態に係るスプライン
    歯の歯長の中心点との間に、歯厚が最大となるクラウニ
    ングトップが設けられることを特徴とする等速ジョイン
    ト用スプラインシャフトの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造方法において、 前記クラウニングトップは、スプラインシャフトと等速
    ジョイントとの嵌合部位に回転トルクが付与された際
    に、応力が最小となる位置に対応することを特徴とする
    等速ジョイント用スプラインシャフトの製造方法。
  3. 【請求項3】一方から他方に対して駆動源の回転駆動力
    を伝達するスプラインシャフトに対して等速ジョイント
    をスプライン嵌合させる嵌合構造において、 前記スプラインシャフトの端部には、仮想スプライン歯
    の歯長の中心点と最終スプライン歯の歯長の中心点との
    間に、歯厚が最大となるクラウニングトップを有するス
    プラインが形成され、前記クラウニングトップは、スプ
    ラインシャフトと等速ジョイントとの嵌合部位に回転ト
    ルクが付与された際に、応力が最小となる位置に対応す
    ることを特徴とする等速ジョイント用スプラインシャフ
    トの嵌合構造。
  4. 【請求項4】請求項3記載の嵌合構造において、 前記クラウニングトップは、最終スプライン歯の歯長の
    中心点から等速ジョイントが連結されるスプラインシャ
    フトの端部側にそれぞれ偏位した位置に設けられること
    を特徴とする等速ジョイント用スプラインシャフトの嵌
    合構造。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の嵌合構造におい
    て、 前記スプラインシャフトの端部側に形成されたクラウニ
    ングの歯厚は、該スプラインシャフトの中心側に形成さ
    れたクラウニングの歯厚よりも大きく形成されることを
    特徴とする等速ジョイント用スプラインシャフトの嵌合
    構造。
  6. 【請求項6】請求項3記載の嵌合構造において、 前記スプラインシャフトの軸線方向に沿った一端部およ
    び他端部にそれぞれスプラインを形成し、スプラインシ
    ャフトの一端部側のスプライン歯と他端部側のスプライ
    ン歯の形状が対称に形成されることを特徴とする等速ジ
    ョイント用スプラインシャフトの嵌合構造。
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