JP2013034602A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動口や入賞口が設けられた遊技領域に不正遊技球が侵入するのを未然に防止することが可能なパチンコ遊技機を提供すること。
【解決手段】皿44に溜められた遊技球は、案内経路6を通って遊技領域12へと供給される。この案内経路6において案内経路6が曲折する曲折部の内側には、引張コイルバネ85が設けられている。皿44から侵入した不正遊技球90に取り付けられている釣り糸91は、この引張コイルバネ85によって係止されてその移動が妨げられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、皿に溜められた遊技球を発射装置により遊技領域に打ち出すパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機には、遊技球を補給するために上面が開口された皿が設けられている。この皿に溜められた遊技球は1個ずつ発射装置に供給され、発射装置が備える打球槌に叩かれることにより、例えば0.6秒間隔で始動口や入賞口が設けられた遊技領域へと発射される(例えば特許文献1参照)。
特開2009−189719号公報
ところで、近年、釣り糸を取り付けた不正遊技球を皿から遊技領域に送り込み、遊技球の入賞を検出するセンサに対して不正遊技球が往復運動するように釣り糸を操作することで、不正に賞球を得たり、或いは不正に抽選を始動させるといった釣り糸ゴトの発生が問題となっている。これに対して、特許文献1に開示されているような従来のパチンコ遊技機は、遊技者が補給した遊技球を皿から遊技領域へと送り込む経路が確保されているため、不正遊技球が遊技領域に侵入するのを未然に防止するのは困難であった。
それ故に、本発明の目的は、始動口や入賞口が設けられた遊技領域に不正遊技球が侵入するのを未然に防止することが可能なパチンコ遊技機を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明に係るパチンコ遊技機(1)は、皿(44)に溜められた遊技球を遊技領域(12)へと案内する案内経路(6)と、前記案内経路(6)における当該案内経路(6)が曲折する曲折部の内側に設けられ、前記皿(44)から侵入した不正遊技球(90)に取り付けられた糸状部材(91)の移動を妨げる抑制部材(85,86)とを備える。なお、本発明における糸状部材は、可撓性を有する糸状の部材であって、釣り糸や紐等を含むものである。
前記抑制部材(85)は、前記案内経路(6)を移動する遊技球が接触しない非接触位置に設けられていることが好ましい。
前記抑制部材(85)と近接する位置に、遊技球が当該抑制部材(85)に接触するのを防止し、且つ前記糸状部材(91)が当該抑制部材(85)に接触するのを許可する櫛歯形状の隔壁(83)が設けられていてもよい。
前記抑制部材(85,86)が、遊技球を前記遊技領域(12)に向けて発射する発射装置(30)に対して前記案内経路(6)における上流側に設けられていることが好ましい。
前記抑制部材は、弾性力により前記糸状部材(91)を係止可能な引張コイルバネ(85)であってもよい。
前記抑制部材は、前記曲折部において遊技球が移動する方向と交差する方向(88)に延びる複数の突起(86)であってもよい。
この発明によれば、糸状部材が取り付けられた不正遊技球が遊技領域に侵入するのを未然に防止することが可能である。
パチンコ遊技機1の概略正面図 本体枠2に対して前面枠3を開けた状態を示すパチンコ遊技機1の部分斜視図 隔壁83の下方に引張コイルバネ85が設けられたガイドレール部材77周辺の拡大斜視図 パチンコ遊技機1の本体枠2側の正面図 遊技球が流下口82から落下する様子を示すガイドレール部材77周辺の部分拡大斜視図 複数の突起86が設けられたガイドレール部材77周辺の拡大斜視図
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。
[パチンコ遊技機1の概略構成]
パチンコ遊技機1は、図1及び図2に示されるように、本体枠2と、本体枠2にヒンジ結合されて開閉可能な前面枠3とを備えている。本体枠2は、外枠(機枠)2aと、外枠2aにヒンジ結合されて開閉可能な中枠(内枠)2bとを有している。この中枠2bには、遊技盤5が設けられている。
前面枠3は、遊技盤5の前方側に遊技盤5と所定の間隔を隔てて平行に配置される透明なガラス板41と、ガラス板41の下方に位置する皿ユニット43とを備えている。この皿ユニット43は、皿44、ハンドル48、取り出しボタン49、通路球抜きボタン50、演出ボタン51等を有して構成されている。皿44には、発射装置30へ供給される遊技球や賞球として払い出された遊技球が溜められる。遊技盤5とガラス板41との間には、遊技球が移動する遊技領域12が形成されている。ハンドル48は、皿44に溜められた遊技球をこの遊技領域12に供給するために遊技者によって操作される。なお、皿44と近接は位置された取り出しボタン49を操作すると、皿44の下面の一部が開口されて、皿44に溜まった遊技球が皿44の下方に配置された不図示の箱に落下する。
遊技盤5の外縁側には、外側レール9と内側レール10とを有して構成されたレール部8が設けられている。このレール部8の内側に位置する遊技領域12には、画像表示装置15を有するセンター役物14、その周囲に配置された不図示の遊技クギ、風車17、普通入賞口18、ゲート19、第1始動口20、第2始動口21、大入賞口22、排出口23等の公知の部材が配置されている。
パチンコ遊技機1では、遊技者がハンドル48を操作すると、皿ユニット43の内側に設けられた球送り装置60の球送り部材70(図3参照)と、遊技盤5の下方に配置された発射装置30の発射杆32(図4参照)とが連動するように動作する。これにより、皿44内の遊技球が送り部材70によって1球ずつ発射装置30の発射レール35上に送られた後、その遊技球が発射杆32によって叩かれる。その結果、発射装置30からレール部8を介して遊技領域12に遊技球が打ち出されることになる。
遊技領域12に打ち出された遊技球は、普通入賞口18、ゲート19、第1始動口20、第2始動口21、大入賞口22、排出口23のいずれかに入球する。その際、遊技球が普通入賞口18、第1始動口20、第2始動口21、大入賞口22に入賞した場合、入賞した場所に応じた所定数の遊技球が皿44に払い出される。また、遊技球がゲート19を通過した場合、第2始動口21の開閉抽選(普通図柄抽選)が実行され、この抽選に当選すると、第2始動口21を閉塞する電動チューリップの一対の羽根部材が規定時間だけ開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数行われる。その結果、第2始動口21への遊技球の入賞が可能になる。また、遊技球が第1始動口20又は第2始動口21に入賞すると、抽選により、大当たりや小当たり、ハズレが決定され、当たりとなれば、大入賞口22が開放されることになる。なお、これらの動作や遊技フローは公知のものであり、遊技盤5の背面側(後面側)に設けられた不図示のメイン制御基板が、遊技球の入賞を検出するセンサ25からの検出信号に基づいて抽選を実行し、不図示のサブ制御基板が、所定数の遊技球を払い出したり、所定のランプ27やスピーカ28等を動作させつつ、所定の演出画像を画像表示装置15に表示することになる。
ところで、不正遊技者は、可撓性を有する直径が0.1〜0.3mm程度の細い釣り糸91(糸状部材の一例:図5参照)の一端部を持ったまま他端部に取り付けられた不正遊技球90(図5参照)を皿44から遊技領域12へ通常の遊技球と同じように打ち出す。そして、不正遊技者は、釣り糸91の一端部を引っ張ったり繰り出したりして不正遊技球90を操作し、普通入賞口18、第1始動口20、第2始動口21、大入賞口22の各センサ25に対して不正遊技球90を往復運動させて不正に賞球を得たり、或いは不正に抽選を始動させるといった、所謂釣り糸ゴトを働く。
本実施形態に係るパチンコ遊技機1は、この釣り糸ゴトを未然に防止するための構成を有している。以下、この構成について詳細に説明する。
[案内経路6の構成]
図2及び図4に示されるように、皿44に溜められた遊技球を遊技領域12へと案内する案内経路6(図4参照)には、皿44の下流側に球送り装置60が設けられ、球送り装置60の下流側に発射装置30が設けられ、発射装置30の下流側にガイドレール36,37が設けられ、ガイドレール36,37の下流側にレール部8が設けられている。
[球送り装置60の構成]
図3は、球送り装置60の部分拡大図である。球送り装置60は、図1に示されている皿44の遊技球の転動路45における終端の排出口46に連なるように配置されている。
図2及び図3に示されるように、球送り装置60は、ケース61、ガイドレール部材77、送り部材70等を有して構成されている。ケース61は、相互に締結される前カバーと後カバーとから構成されており、これらのカバーの内部に遊技球を送り出すための機構(ソレノイドやソレノイドの駆動力を送り部材70に伝達する駆動伝達機構等)が収納されている。
ガイドレール部材77は、図には示されていないが、皿44の排出口46(図1参照)に連続するように設けられている。皿44から流入した遊技球は、ガイドレール部材77の転動路79(図3参照)上を転動する。この転動路79は、底壁80と、転動路79が曲折する部分の外側に位置する側壁81とから形成されている。転動路79上を転動した遊技球は、転動路79の終端に位置する流下口82から落下する。この流下口82は、発射装置30の発射レール35(図2参照)の上面に遊技球を落下可能な位置に配置されており、遊技球は、流下口82から落下することで発射装置30に供給される。
送り部材70は、不図示の回転軸に回転可能に軸支された軸支部71と、軸支部71から転動路79上に突出するように形成された規制片73とを有して構成されている。ケース61の内部にはソレノイドが設けられており、このソレノイドの通電と通電停止とにより、ソレノイドの駆動力が送り部材70の軸支部71に伝達されて、送り部材70が回転軸を中心に回転する。
ソレノイドが非通電状態のときには、規制片73と対向する不図示の規制片(以下「対向規制片」と呼ぶ。)が皿44の排出口46を塞ぐ位置に配置される。このため、皿44から球送り装置60への遊技球の流入が阻止されている。これに対して、ソレノイドが通電されると、ソレノイドの駆動力によって規制片73が皿44の排出口46に近付くように軸支部71が平面視で反時計回り方向に回転する。この状態では、規制片73と対向規制片との間の空間が排出口46と連通される。このため、排出口46に配置されていた遊技球が規制片73と対向規制片との間の空間に進入する。なお、この状態では、規制片73の下面と転動路79の底壁80との距離が遊技球の直径よりも小さいため、遊技球が規制片73と対向規制片との間に位置した状態が維持される。
そして、ソレノイドへの通電が停止されると、ソレノイドの通電によりコイルバネが蓄えていた弾性力が送り部材70に作用して、対向規制片が皿44の排出口46を塞ぐ位置に復帰するように軸支部71が平面視で時計回り方向に回転する。この状態では、底壁80が流下口82に近付くにつれて低くなるように傾斜しているために、規制片73の下面と底壁80との距離が遊技球の直径よりも大きくなっている。このため、規制片73と対向規制片との間に位置していた遊技球が規制片73の下を潜り抜けるように転動路79上を転動する。よって、ソレノイドの通電・通電停止の繰り返しにより、送り部材70が1回分左右に揺動して、皿44の排出口46に待機していた遊技球が、1個ずつ転動路79を介して発射装置30に送られることになる。
[発射装置30の構成]
図4は、パチンコ遊技機1の本体枠2側の正面図である。図2及び図4に示されるように、発射装置30は、前方側がカバー33(図2参照)によって覆われた発射杆32と、発射通路34とを備えている。発射杆32は、図4に示されるように、揺動中心から放射状に延びる打球部32bと、アーム部32cとを備えている。発射装置30に設けられた不図示のロータリーソレノイドが通電されると、発射杆32が正面視で時計回り方向に回転し、発射通路34の発射レール35上にある遊技球が打球部32bによって叩かれ、その打撃力によって遊技球が発射される。そして、ロータリーソレノイドの通電停止により、発射杆32が不図示の磁石の吸着力と自重とにより反時計回り方向に回転して、原点位置FB(図4参照)に復帰する。なお、アーム部32cは、発射杆32の打撃位置(打球部32bが遊技球を叩く位置)と復帰位置(原点位置FB)とへの配置を正確に行えるように、不図示のストッパに当接して、発射杆32を一定位置に配置できるように構成されている。また、アーム部32cは、発射杆32が原点位置FBに向けて復帰する際に、所定位置に配置された磁石に吸着される吸着部として機能する。
発射通路34は、その上下が、板金の上面側をV字形状に凹ませた発射レール35と、上下に対向配置された下ガイドレール36及び上ガイドレール37とによって区画されている。また発射通路34は、その後面側が発射装置30のベース板31等によって区画され、前面側が前面枠3の球送り装置60等の部材によって区画されている。
このため、発射レール35上で打球部32bによって叩かれた遊技球は、図4に示されるように、発射通路34を上昇して、中枠2bに設けられた転動路2c等を経てレール部8側に発射され、レール部8を経て、遊技領域12に打ち出される。このように皿44から遊技領域12までの遊技球が移動する経路が案内経路6として構成されている。
[隔壁83の構成]
以下、図3を参照しつつ、ガイドレール部材77の流下口82に設けられた隔壁83及び引張コイルバネ85(抑制部材の一例)について説明する。図3に示されるように、ガイドレール部材77の転動路79の終端部に、隔壁83が形成されている。この隔壁83は、底壁80の終端部に、転動路79の幅方向に並んだ複数の切り込みを形成することによって複数の凸片84が転動路79の幅方向に所定の間隔で並んだ櫛歯形状に構成されている。この切り込みの幅は、釣り糸ゴトに使用される釣り糸91の直径よりも若干大きく、且つ遊技球の直径よりも小さくなるように設定されている。このため、遊技球が転動路79の終端部を通過する際に、その遊技球が引張コイルバネ85に接触することで引張コイルバネ85が劣化するのが防止され、且つ、不正遊技球90に繋がった釣り糸91が隣り合う2つの凸片84間をすり抜けて引張コイルバネ85に接触することが許可される。
上述したように、ガイドレール部材77の転動路79を転動した遊技球は、発射レール35の上面に落下する。このため、転動路79の終端に位置する流下口82において、遊技球が移動する案内経路6が下方に曲折する(図3における矢印93を参照)。このように、案内経路6が曲折する曲折部の内側に相当する位置、具体的には底板80の先端部における隔壁83の直下に、引張コイルバネ85が設けられている。
[引張コイルバネ85の構成]
隔壁83の下方には、引張コイルバネ85を収容するための収容部が形成されている。図には示されていないが、この収容部の両側壁には、引張コイルバネ85の両端のフックが引っ掛けられる引っ掛け部が形成されている。引張コイルバネ85の両端のフックがこれらの引っ掛け部に引っ掛けられることで、引張コイルバネ85が引っ張り荷重を受けて所定の長さだけ伸張する。その結果、引張コイルバネ85の伸縮方向に隣接する巻線間に、ゼロ以上で且つ釣り糸91の直径よりも小さい幅の間隔が生じ、引張コイルバネ85の巻線間に釣り糸が進入可能となる。このため、収容部の引っ掛け部の離間距離、引張コイルバネ85の自然長、巻数、バネ定数等は、これらのことを考慮して適切な値に設定される。
上述したように、引張コイルバネ85の上方には隔壁83が設けられており、隔壁83を構成する各凸片84は、引張コイルバネ85よりも発射装置30のベース板31側(すなわちパチンコ遊技機1の奥側)に突出している。このため、球送り装置60から発射装置30へと供給される遊技球が引張コイルバネ85に接触しないようになっている。これは、皿44から遊技球が供給される毎に遊技球が引張コイルバネ85に接触して、その結果、引張コイルバネ85が劣化したり破損したりして本来の機能を奏さなくなるのを防止するためである。このように、遊技球の接触による劣化を防止するために、引張コイルバネ85は、遊技球が移動しない非接触位置(本実施形態では隔壁83の直下)に設けられている。
[釣り糸91の係止]
図5は、遊技球が流下口82から落下する様子を示すガイドレール部材77周辺の部分拡大斜視図である。釣り糸91が取り付けられた不正遊技球90が皿44から球送り装置60に供給されると、不正遊技球90は、正規の遊技球と同様に、ガイドレール部材77の底壁80及び側壁81に沿って転動する(図5(A)参照)。この不正遊技球90は、流下口82まで移動すると、その自重によって発射レール35の上面へ向けて落下する(図5(B)参照)。すなわち、底壁80上を緩やかに下るように発射装置30のベース板31へ向けて移動していた不正遊技球90が、その進行方向を下方に変化させて発射レール35の上面へと落下する。このように、不正遊技球90の案内経路6が曲折する曲折部の内側に隔壁83及び引張コイルバネ85が設けられているので、落下する不正遊技球90に引っ張られた釣り糸91が、曲折部の内側に巻き掛かるように移動する。すなわち、隔壁83及び引張コイルバネ85に近付いていくように移動する。その際、釣り糸91は、隔壁83の凸片84間を通り抜けて引張コイルバネ85の外周面に当接し、引張コイルバネ85が若干伸張しているために引張コイルバネ85の巻線間に進入し、引張コイルバネ85が蓄えている弾性力(自然長に戻ろうとする力)によって係止される(図5(C)参照)。
釣り糸91には、皿44から侵入した不正遊技球90が発射装置30の発射杆32によって叩かれる際に瞬間的にテンション(釣り糸91を引っ張ろうとする力)がかかるが、釣り糸91が引張コイルバネ85によって係止されているので、釣り糸91の移動が妨げられる。その結果、不正遊技球90が釣り糸91に引っ張られることとなり、不正遊技球90が遊技領域12に侵入することが未然に防止される。
[本実施形態の作用効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、案内経路6が曲折する曲折部に相当する箇所の内側に引張コイルバネ85が設けられているので、釣り糸91が係止された状態で不正遊技球90が発射されることになる。このため、引張コイルバネ85及び引張コイルバネ85によって係止された釣り糸91によってその移動が妨げられる。その結果、不正遊技球90が遊技領域12に侵入するのを未然に防止することができる。
ところで、仮に引張コイルバネ85が遊技球と接触可能な位置に設けられている場合、遊技球が皿44から供給される毎に引張コイルバネ85と接触し、その結果、引張コイルバネ85が劣化して(或いは破損して)本来の機能を奏さなくなるおそれがある。特に、パチンコ遊技機が交換されても前面枠3等の枠部材は引き続き使用される(球送り装置60が交換されない)ため、この問題は非常に重要である。本実施形態では、引張コイルバネ85が、遊技球が接触しない非接触位置に設けられているので、このような問題が生じるのを防止することができる。つまり、釣り糸91が取り付けられた不正遊技球90が遊技領域12に侵入するのを未然に防止するという機能を長期にわたり持続させることができる。
また、本実施形態では、引張コイルバネ85を非接触位置に設けるために櫛歯形状の隔壁93が用いられるので、遊技球が引張コイルバネ85に接触するのを容易に防止することができる。
また、本実施形態では、引張コイルバネ85が発射装置30に対して、遊技球が移動する案内経路6の上流側に設けられているので、引張コイルバネ85が発射装置30に対して案内経路6の下流側に設けられている場合に比べて、より早い段階で釣り糸91の移動が妨げられる。このため、不正遊技球90が遊技領域12に侵入するのを防止する効果を高めることができる。
また、本実施形態では、本発明の抑制部材として既存の引張コイルバネ85が使用されるので、抑制部材として特別な部材を用意する場合に比べて、不正遊技球90が遊技領域12に侵入するのを容易且つ安価に防止することができる。
[抑制部材の変形例]
以下、図6を参照しつつ、本発明の抑制部材の変形例について説明する。なお、この変形例においては、抑制部材以外の構成は上記実施形態と同様であるためその説明を省略する。図6は、複数の突起86が設けられたガイドレール部材77周辺の拡大斜視図である。この図6においては、不正遊技球90の図示が省略されている。図6に例示されるように、本発明の抑制部材として、ガイドレール部材77の流下口82(曲折部)において遊技球が移動する方向(図6における下方向)と交差する方向(図6における矢印88で示される方向)に延びる複数の突起86を設けてもよい。これらの突起86は、上下方向および左右方向に一列に並ぶことがないように配列されている。
この構成によれば、不正遊技球90に取り付けられた釣り糸91が複数の突起86に絡まるように引っ掛かり、この状態で不正遊技球90が発射装置30により打ち出されることで、不正遊技球90の移動が妨げられる。このため、引張コイルバネ85を設ける場合と同様に、不正遊技球90が遊技領域12に侵入するのを簡単な構成で防止することができる。
[他の変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の形態であってもよい。すなわち、上記実施形態では、抑制部材としての引張コイルバネ85が遊技球と接触しない非接触位置に設けられている場合について説明したが、抑制部材が遊技球との接触によって劣化しない或いは劣化しにくいものであるような場合には、抑制部材を遊技球と接触する接触位置に設けてもよい。
また、上記実施形態や抑制部材の変形例では、抑制部材としての引張コイルバネ85や複数の突起86が発射装置30の上流側に設けられている場合について説明したが、抑制部材は発射装置30の下流側に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、抑制部材が設けられる曲折部がガイドレール部材77の流下口82付近である場合を例に説明したが、曲折部は、例えば皿44の遊技球の転動路45において遊技球の移動方向が変化する箇所等の他の場所であってもよい。
また、上記実施形態において説明したパチンコ遊技機1の構成は単なる一例に過ぎず、他の構成であっても本発明を実現できることは言うまでもない。
1 パチンコ遊技機
12 遊技領域
30 発射装置
84 隔壁
85 引張コイルバネ(抑制部材の一例)
86 突起
90 不正遊技球
91 釣り糸(糸状部材の一例)

Claims (3)

  1. 皿に溜められた遊技球を遊技領域へと案内する案内経路と、
    前記案内経路における当該案内経路が曲折する曲折部の内側に設けられ、前記皿から侵入した不正遊技球に取り付けられた糸状部材の移動を妨げる抑制部材とを備える、パチンコ遊技機。
  2. 前記抑制部材は、前記案内経路を移動する遊技球が接触しない非接触位置に設けられている、請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記抑制部材と近接する位置に、遊技球が当該抑制部材に接触するのを防止し、且つ前記糸状部材が当該抑制部材に接触するのを許可する櫛歯形状の隔壁が設けられている、請求項2に記載のパチンコ遊技機。
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