以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[画像提供システムの構成例]
図1は、本発明を適用した画像提供システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
この画像提供システムは、写真シール機1、携帯型端末装置2、管理サーバ3、およびアプリケーションプログラム提供サーバ4から構成される。
写真シール機1は、利用者を被写体として撮影し、その結果得られた撮影画像に対して利用者の操作に応じた編集を行なって、編集された撮影画像(以下、編集画像とも称する)をシール紙に印刷して提供するゲームを、利用者に対して提供する。
携帯型端末装置2は、写真シール機1が提供するゲームを行い、シール紙を受け取る利用者が携帯している携帯電話機や携帯型のコンピュータなどの端末装置である。また、管理サーバ3およびアプリケーションプログラム提供サーバ4は、例えば写真シール機1のメーカーが管理する画像処理装置である。
写真シール機1には、非接触型ICとの間で近接通信を行うリーダ/ライタが設けられており、携帯型端末装置2には非接触型ICが内蔵されている。図1の画像提供システムでは、写真シール機1と携帯型端末装置2の間の情報の送受信は、携帯型端末装置2が写真シール機1のリーダ/ライタにかざされたときに、非接触型ICを用いた近接通信により行われる。
また、写真シール機1と管理サーバ3の間の情報の送受信や、携帯型端末装置2と、管理サーバ3またはアプリケーションプログラム提供サーバ4との間の情報の送受信は、インターネットなどのネットワークを介して行われる。
さらに、写真シール機1は携帯送信機能を有しており、携帯型端末装置2の利用者は、写真シール機1が提供する写真シール作成ゲームにおいて携帯送信機能を利用することができる。ここで、携帯送信機能とは、写真シール機1で生成された編集画像を携帯型端末装置2で閲覧することができるように、写真シール機1が管理サーバ3に編集画像を送信する機能である。
写真シール機1において生成された編集画像は、利用者により入力されたメールアドレスとともに管理サーバ3に送信され、管理サーバ3が有する記憶媒体に保存(記憶)される。そして、編集画像の保存先を示すURL(Uniform Resource Locator)を含む電子メールが管理サーバ3から携帯型端末装置2に送信される。
利用者は、携帯型端末装置2を操作して電子メールに含まれるURLにアクセスすることで、管理サーバ3に保存されている編集画像を携帯型端末装置2にダウンロードさせ、保存させることができる。これにより、利用者は、携帯型端末装置2に編集画像を表示させたり、編集画像を待受け画面に設定したりすることができる。
さらに、利用者は、アプリケーションプログラム提供サーバ4により提供されるアプリケーションプログラムを利用すれば、携帯型端末装置2に保存されている編集画像の写りを、自分の好みに応じて変更させることができる。
例えば、利用者は携帯型端末装置2を操作してアプリケーションプログラム提供サーバ4と通信させ、アプリケーションプログラムを購入する。購入手続が行なわれると、携帯型端末装置2は、アプリケーションプログラム提供サーバ4から送信されてくるアプリケーションプログラムを受信してインストールする。
その後、利用者は携帯型端末装置2を操作して、アプリケーションプログラムを起動させ、所望の編集画像を指定するとともに、その編集画像の写り具合を示す写り値を選択する。すると、携帯型端末装置2は、選択された写り値により特定される写りの編集画像(以下、写り画像とも称する)を生成し、得られた写り画像を表示したり、保存したりする。
なお、画像の写りとは、画像の明るさ、色の濃淡、色相、彩度、明度、またはコントラストのうちの少なくとも何れかをいう。アプリケーションプログラムによる編集画像の写りの変更(調整)は、明るさ、色の濃淡、色相、彩度、明度、またはコントラストのうちの任意の組み合わせについて行なわれてもよいが、以下では説明を簡単にするため、写りとして編集画像の明るさのみが変更されることとする。
また、写り値とは、画像の写りを変更させるためのパラメータ、より詳細にはそのパラメータを示す情報であり、例えば写りの変更により明るさが変更される場合には、写り値は画像の明るさを示す値とされる。
具体的には、例えば写り値は「1」から「5」までの値とされ、より大きい値の写り値の画像ほど、より明るい画像とされる。つまり、写り値の大きさは、その写り値により示されるパラメータによって調整される画像の明るさを表している。また、もとの編集画像の明るさを示す写り値が「3」とされる。したがって、写り値「4」や「5」の画像は編集画像よりも明るい画像となり、写り値「1」や「2」の画像は編集画像よりも暗い画像となる。このような写り値(パラメータ)によってもとの編集画像の写りを調整することで得られた、写り調整後の画像が写り画像である。
[写真シール機の構成例]
次に、図1の写真シール機1の構成について説明する。図2は、写真シール機1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール機1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、編集画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール機1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール機1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの撮影画像、すなわち編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図2に示すように、写真シール機1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図4)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
複数のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとし、昇降式の背景カーテンとして用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
図3に示すように、撮影空間の上方に形成される開口のうち、天井ストロボユニット24を挟んで前方の部分は天井前方カーテン61で覆われ、後方の部分は天井後方カーテン62で覆われる。天井前方カーテン61の少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされ、天井後方カーテン62の少なくとも内側の色は白色などの明るい色とされる。
また、図3に示すように、撮影空間の出入り口G1には側面カーテン63が取り付けられる。反対側の出入り口である出入り口G2にも図示せぬ側面カーテンが取り付けられる。撮影空間の出入り口G1およびG2に取り付けられる側面カーテンの少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされる。
図2の説明に戻り、編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図2に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図4)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
また図4は、写真シール機1を図2とは別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を送信する携帯送信の処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図5を参照して説明する。図5は、写真シール機1を上から見た平面図である。
写真シール機1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
なお、以下、編集空間A2−1および編集空間A2−2を個々に区別する必要のない場合、単に編集空間A2とも称する。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
上述した携帯送信の処理は、事後接客空間A3にいる利用者を対象とした処理である。撮影画像や編集画像を管理サーバ3に送信する処理などが事後接客空間A3にいる利用者による操作に応じて行われる。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、写真シール機1を構成する各装置について説明する。
図6は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91を囲むように発光面が設けられた正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。下ストロボ85は、利用者を下前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。
足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
このような構成を有する撮影部21の各部のうち、正面パネル41、側面パネル42A、側面パネル42B、およびベース部43の撮影空間A1に面する部分の色と、連結部23A、連結部23Bの内側の色は、図7に色を付して示すように黒色などの暗い色とされる。図3を参照して説明したように、撮影空間A1の天井前方の開口に取り付けられる天井前方カーテン61の内側の色と、出入り口G1およびG2に取り付けられるカーテンの内側の色が暗い色であることもあって、撮影空間A1の前方の色は全体的に暗い色となる。
後述するように、背景部22には撮影空間A1にいる利用者を背面側から照射するストロボが設けられる。撮影空間A1の前方の色を全体的に暗い色にすることによって、背景部22に設けられるストロボからの光が撮影空間A1内で反射し、利用者を照射してしまうことを防ぐことができ、意図した明るさで撮影を行うことが可能になる。
すなわち、背景部22の両端に設けられたストロボからの光のうち、利用者にあたらない光の反射は出入り口G1およびG2に取り付けられた側面カーテンの内側で防ぐことができる。また、撮影部21の正面に設けられた例えば下ストロボ85からの光のうち、利用者にあたらない光の反射は天井前方カーテン61の内側で防ぐことができる。撮影部21の正面に設けられた左ストロボ83および右ストロボ84からの光のうち、利用者にあたらない光の反射は側面パネル42A、側面パネル42Bの内側で防ぐことができる。
また、図3を参照して説明したように、撮影空間A1の天井後方の開口に取り付けられる天井後方カーテン62の内側の色は明るい色である。背景カーテンとして明るい色のカーテンを選択することによって、撮影空間A1の後方の色は全体的に明るい色となる。
撮影空間A1の後方の色を全体的に明るい色にすることによって、撮影部21に設けられるストロボからの光を撮影空間A1内で反射させ、利用者を後方から照射することが可能になる。利用者を後方から照射して撮影を行うことによって、逆光で撮影したときと同様に、利用者の輪郭が柔らかい雰囲気で写っている画像を撮影することが可能になる。
図8は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
図9は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。なお、以下、タッチペン132Aおよびタッチペン132Bを個々に区別する必要のない場合、単にタッチペン132とも称する。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図10は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
例えば、携帯送信をする利用者が携帯型端末装置2をかざしたとき、非接触型ICリーダ/ライタ163は、携帯型端末装置2の識別情報である携帯端末IDなどの情報を携帯型端末装置2に内蔵されている非接触型ICから読み出して取得する。非接触型ICリーダ/ライタ163により読み出された携帯端末IDは、必要に応じて例えば利用者により入力されたメールアドレスの情報などとともに管理サーバ3に送信される。
シール紙排出口164からは、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
次に、写真シール機1の内部構成について説明する。図11は、写真シール機1の内部の構成例を示すブロック図である。なお、図11において、図2乃至図10における場合と対応する部分には同じ符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール機1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、事後接客部210、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って、管理サーバ3などの外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。
編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。なお、以下、編集部209Aおよび編集部209Bを個々に区別する必要のない場合、単に編集部209とも称する。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部210と印刷部211が、事後接客空間A3にいる利用者を相手とした処理を行う構成となる。
[管理サーバの構成例]
また、図1の管理サーバ3は、より詳細には図12に示すように構成される。
管理サーバ3では、CPU511、ROM512、およびRAM513がバス514により相互に接続されている。
バス514には、さらに、入出力インタフェース515が接続される。入出力インタフェース515には、キーボード、マウスなどよりなる入力部516、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部517が接続される。また、入出力インタフェース515には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成され、各種の情報を記憶する記憶部518、ネットワークインタフェースなどより構成され、写真シール機1や携帯型端末装置2と通信を行う通信部519、リムーバブルメディア521を駆動するドライブ520が接続される。
記憶部518には、写真シール機1から送信されてきた画像、画像の識別情報である画像ID、携帯型端末装置2のメールアドレスなどの情報が記憶され、管理される。
また、図13は、管理サーバ3の機能的構成例を示す図である。なお、図13の管理サーバ3を構成する機能ブロックのうちの少なくとも一部は、CPU511が所定のプログラムを実行することで実現される。
図13では、管理サーバ3は、情報管理部551、メール生成部552、送信部553、および受信部554から構成される。情報管理部551は、写真シール機1から送信されてきた編集画像等の管理を行なう。また、メール生成部552は、編集画像の保存先を示すURLへのリンクを含む電子メールを生成する。
送信部553は、通信部519などから構成され、インターネットなどのネットワークを介して、写真シール機1や携帯型端末装置2などの装置に各種の情報やデータを送信する。また、受信部554は、通信部519などから構成され、インターネットなどのネットワークを介して、写真シール機1や携帯型端末装置2などの装置から送信されてきた各種の情報やデータを受信する。
[携帯型端末装置の構成例]
図14は、図1の携帯型端末装置2の構成例を示すブロック図である。
携帯型端末装置2は、制御部581、アンテナ582、通信部583、記憶部584、表示部585、非接触型IC586、および操作部587から構成される。
制御部581は、CPU,ROM,RAMなどよりなり、所定のプログラムを実行し、携帯型端末装置2の全体の動作を制御する。例えば、制御部581は、通信部583を制御して管理サーバ3やアプリケーションプログラム提供サーバ4と通信を行い、非接触型IC586を制御して写真シール機1と通信を行う。
通信部583は、基地局から送信された電波が受信されることに応じてアンテナ582から供給された信号の復調処理を行い、復調処理を行うことによって得られた情報を制御部581に出力する。また、通信部583は、制御部581から供給された情報に対して変調処理を施し、得られた信号をアンテナ582から送信する。
記憶部584はフラッシュメモリなどからなり、携帯端末IDや、メールアドレス、アプリケーションプログラム提供サーバ4からダウンロードしたアプリケーションプログラムなどの各種の情報やデータを記憶する。
表示部585はLCDなどよりなり、各種の情報を表示する。例えば表示部585には、管理サーバ3が管理する携帯サイトのウェブページや編集画像などが表示される。
非接触型IC586は、写真シール機1の非接触型ICリーダ/ライタ163との通信可能範囲にあるとき、非接触型ICリーダ/ライタ163と近接通信を行う。非接触型IC586は、記憶部584から読み出され、制御部581から供給された携帯端末IDを非接触型ICリーダ/ライタ163に送信する。
操作部587は各種のボタンや表示部585に重ねて設けられたタッチパネルより構成され、利用者の操作の内容を表す信号を制御部581に出力する。
また、図15は、携帯型端末装置2の機能的構成例を示す図である。なお、図15の携帯型端末装置2を構成する機能ブロックのうちの少なくとも一部は、制御部581が記憶部584に記憶されているアプリケーションプログラムや、他の所定のプログラムを実行することで実現される。
図15に示す携帯型端末装置2は、機種選択部611、写り画像生成部612、送信部613、受信部614、および保存処理部615から構成される。
機種選択部611は、利用者の操作に応じて、これから写り(写り値)を変更しようとする編集画像が生成された、写真シール機1の機種およびバージョンを選択する。写り画像生成部612は、機種選択部611により選択された機種およびバージョンごとに予め用意された写り値のうち、利用者により選択された写り値に基づいて、編集画像の写りを変更し、写り画像を生成する。
送信部613は、アンテナ582や通信部583などから構成され、インターネットなどのネットワークを介して管理サーバ3などの装置に各種の情報やデータを送信する。また、受信部614は、アンテナ582や通信部583などから構成され、インターネットなどのネットワークを介して、管理サーバ3などの装置から送信されてきた各種の情報やデータを受信する。保存処理部615は、管理サーバ3などから取得された画像の記憶部584への記憶を制御する。
[写真シール作成ゲーム処理の説明]
次に、図1の画像提供システムの動作について説明する。
まず、図16のフローチャートを参照して、写真シール機1により行なわれる写真シール作成ゲーム処理について説明する。
ステップS11において、写真シール機1の制御部201は、所定の金額分だけ硬貨が投入されたか否かを判定する。
すなわち、写真シール作成ゲームを行なう利用者は、撮影空間A1に入ると、硬貨投入返却口87にゲームの代金として硬貨を投入する。すると、硬貨処理部221は利用者により投入された硬貨を検出し、検出された硬貨の投入額に応じて起動信号を制御部201に供給する。制御部201は、硬貨処理部221から起動信号が供給された場合、硬貨が投入されたと判定する。
ステップS11において、まだ硬貨が投入されていないと判定された場合、処理はステップS11に戻り、硬貨が投入されたと判定されるまで、上述した処理が繰り返し行なわれる。
これに対して、ステップS11において硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS12において、制御部201は撮影部208を制御し、撮影処理を行なう。
例えば、タッチパネルモニタ93は撮影開始を利用者に知らせるカウントダウン等の画像を表示し、スピーカ224はこれから撮影を行なう旨の音声を出力する。また、タッチパネルモニタ93は、カメラ91により撮影された画像に、必要に応じて背景画像が合成されたライブビュー画像を表示する。利用者は、このようにして表示されたライブビュー画像を見ながらポーズをとり、撮影作業を行なう。
そして、撮影するタイミングとなったとき、照明制御部223は、上ストロボ82乃至下ストロボ85等の各ストロボを制御して照明(フラッシュ)を被写体に照射させ、カメラ91は、その瞬間に取り込まれている画像を撮影画像として制御部201に供給する。制御部201はカメラ91から供給された撮影画像をRAM207に供給して一時的に記憶させる。
ステップS13において、制御部201は撮影部208を制御し、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2の何れかへの移動案内を行なう。例えば編集空間A2への移動案内は、タッチパネルモニタ93が案内画面を表示したり、スピーカ224が移動案内の音声を出力したりすることにより行なわれる。
ステップS14において、制御部201は利用者の操作に応じて編集対象とする撮影画像(以下、編集対象画像とも称する)を保存する。
例えば、利用者が編集空間A2に移動すると、制御部201は、利用者の移動先の編集空間A2のタブレット内蔵モニタ131に、RAM207に保存されている撮影画像の一覧を表示させる。
すると、利用者は、タッチペン132によりタブレット内蔵モニタ131に対する操作を行い、編集対象画像とする撮影画像を選択する。制御部201は、タブレット内蔵モニタ131からの入力信号に基づいて、利用者により選択された撮影画像を編集対象画像として選択し、編集対象画像を記憶部202に記憶させる。
ステップS15において、制御部201は編集部209を制御して編集処理を行なう。例えば、制御部201は編集対象画像として選択された撮影画像とともに、予め定められたスタンプなどの画像等をタブレット内蔵モニタ131に表示させ、利用者による編集(落書き)を受け付ける。
すると利用者はタッチペン132を操作して、編集対象画像上の所望の位置に予め定められたスタンプなどの画像や、文字などの線画像の合成を指示する。制御部201は、利用者の操作に応じてタブレット内蔵モニタ131から供給される入力信号に基づいて、編集対象画像に利用者により指示された画像(以下、合成用画像とも称する)を合成し、編集画像を生成する。また、制御部201は、得られた編集画像をタブレット内蔵モニタ131に表示させるとともに記憶部202に供給し、保存させる。
ステップS16において、制御部201は編集画像の写り値を設定する。
例えば写真シール機1では、写真シール機1の機種やバージョンごとに、写り値「1」から「5」のパラメータが用意されている。そのため、同じ写り値「1」により示されるパラメータで写りが調整された画像でも、その写り値「1」についての写真シール機1の機種やバージョンが異なれば、異なる写り(明るさ)の画像となる。
例えば、制御部201は、写真シール機1の機種やバージョンに対して予め用意された写り値に基づいて生成された、各写り値のサンプル用の画像をタブレット内蔵モニタ131に供給して表示させ、利用者に好みの写りの画像を選択させる。
利用者によりサンプル用の画像が選択されると、制御部201はタブレット内蔵モニタ131からの入力信号に基づいて、利用者により選択された画像の写り値を、利用者により選択された写り値として設定する。例えば、写り値「1」乃至「5」のうちの何れかが選択された写り値として設定される。
なお、利用者による写り値の選択は、撮影画像の編集後に限らず、撮影画像の編集直前や、撮影画像の撮影前、撮影画像の撮影直後など、どのようなタイミングで行なわれてもよい。
また、利用者による写り値の選択は、例えば「くっきり」などの各写り値により得られる効果を説明する文字等をタブレット内蔵モニタ131に表示させ、表示された各文字等の一覧から利用者が好みのものを選択するようにしてもよい。さらに、各写り値のサンプル用の画像ではなく、実際に得られた編集画像から各写り値の写り画像を生成してタブレット内蔵モニタ131に表示させ、表示された各写り画像のうちの好みのものを利用者が指定することにより、写り値の選択が行なわれてもよい。
また、写り値を選択すると、利用者はタッチペン132を用いて編集により得られた複数の編集画像のなかから、自分の携帯型端末装置2に送信する編集画像の選択を行なう。例えば、複数の編集画像のなかから、1つの編集画像が送信用の編集画像として選択され、利用者の選択に応じた入力信号がタブレット内蔵モニタ131から制御部201に供給される。なお、選択される編集画像は、1つに限らず2以上であってもよい。
ステップS17において、制御部201は、利用者による操作に応じて、携帯型端末装置2に送信する送信用の編集画像を選択する。
また、制御部201は、利用者により選択された携帯型端末装置2への送信用の編集画像を特定する選択情報、各編集画像の撮影順序情報、および写真シール機1の機種とバージョンを示す機器IDからなる情報を画像IDとする。そして、制御部201は、画像ID、および利用者により選択された写り値を、記憶部202に供給し、編集画像と対応付けて保存させる。
ステップS18において、制御部201は利用者により選択された写り値に基づいて、編集で得られた編集画像に対する画像処理を行い、選択された写り値の写り画像を生成する。例えば、編集により得られた全ての編集画像について写り画像が生成される。
ステップS19において、制御部201は印刷部211を制御し、印刷処理を行なう。すなわち、制御部201は、生成した写り画像をプリンタ241に供給して印刷を行なわせる。プリンタ241は制御部201から供給された写り画像を所定のレイアウトでシール紙に印刷する。
ステップS20において、制御部201は、タブレット内蔵モニタ131に移動案内を表示させたり、スピーカ231から移動案内の音声を出力させたりすることで、編集空間A2にいる利用者に対して事後接客空間A3への移動案内を行なう。利用者は、この移動案内に応じて事後接客空間A3へと移動する。
ステップS21において、制御部201は事後接客部210を制御して、事後接客処理を行なう。例えば、事後接客部210は、事後接客空間A3でシール紙の印刷の終了を待つ利用者に対して、ミニゲーム等のサービスを提供する。
また、タブレット内蔵モニタ161は利用者により選択された編集画像の送信先として、携帯型端末装置2のメールアドレスの入力を促す画面を表示する。すると、利用者はタッチペン162Aやタッチペン162Bを用いてタブレット内臓モニタ161に対する操作を行ない、メールアドレスを入力する。
ステップS22において、制御部201は、利用者のメールアドレスの入力操作に応じた入力信号をタブレット内蔵モニタ161から取得することで、利用者のメールアドレスを取得する。制御部201は取得したメールアドレスを記憶部202に供給し、編集画像や画像IDと対応づけて保存させる。
ステップS23において、制御部201は通信部203を制御して、記憶部202に保存されている編集画像、画像ID、写り値、およびメールアドレスを管理サーバ3に送信させる。
なお、管理サーバ3に送信される編集画像は、写り値が「3」である写り画像ともいうことができる。以下、管理サーバ3に送信される写り値「3」の写り画像(編集画像)を元画像とも称することとする。
また、写り画像のシール紙への印刷が終了すると、ステップS24において、プリンタ241は、印刷したシール紙をシール紙排出口164から排出し、写真シール作成ゲーム処理は終了する。利用者は、シール紙排出口164から排出されたシール紙を受け取ると、事後接客空間A3から退出する。
このようにして、写真シール機1は利用者を撮影し、これにより得られた撮影画像に対して編集処理を施して編集画像を生成する。また、写真シール機1は、編集画像から利用者により選択された写り値の写り画像を生成してシール紙に印刷し、利用者に提供するとともに、編集画像や画像ID、写り値、メールアドレス等を管理サーバ3に送信する。
管理サーバ3に編集画像(元画像)を送信して保存させることで、この元画像を利用者の携帯型端末装置2に提供することができるようになり、利用者の満足度を向上させることができる。
なお、写り値が「3」である元画像は、撮影により得られた撮影画像と、利用者による落書き(編集)で得られた合成用画像とを合成して得られる画像であるが、管理サーバ3には、元画像が送信されてもよいし、撮影画像と合成用画像が送信されるようにしてもよい。例えば、撮影画像と合成用画像が管理サーバ3に送信される場合、携帯型端末装置2において、アプリケーションプログラムの実行により、撮影画像の写りが写り値に基づいて変更され、写り変更後の撮影画像と合成用画像が合成され、最終的な写り画像とされる。したがって、この場合、撮影画像の写りのみが変更され、合成用画像の写りは変更されないことになる。
また、写り値「3」の元画像は、編集画像そのものであると説明したが、基本となる共通の画像処理が施された撮影画像や、他の画像処理結果などからなる画像情報が写り値「3」の元画像とされてもよい。そのような場合、例えば画像処理が施された撮影画像、撮影画像上の背景位置を示すクロマキ情報、撮影画像上の顔の領域を示す顔認識情報、および合成用画像などからなる画像情報が、写り値「3」の元画像として扱われる。
[画像管理処理の説明]
以上のようにして、写真シール機1から管理サーバ3に元画像等が送信されると、管理サーバ3では、元画像の管理を行なう画像管理処理が開始される。以下、図17のフローチャートを参照して、管理サーバ3による画像管理処理について説明する。
ステップS41において、受信部554は、写真シール機1から送信されてきた元画像、画像ID、写り値、およびメールアドレスを受信して情報管理部551に供給する。
ステップS42において、情報管理部551は、受信部554から供給された元画像、画像ID、写り値、およびメールアドレスを記憶部518に供給し、これらの情報を互いに対応付けて保存させる。
このとき、情報管理部551は、複数の元画像のうち、画像IDに含まれる選択情報により特定される元画像、つまり利用者により選択された送信用の元画像に保存先URLを割り当て、記憶部518の保存先URLにより特定される領域に元画像等を保存させる。
ステップS43において、メール生成部552は、元画像に対応付けられて記憶部518に保存されている携帯型端末装置2のメールアドレスを宛先として、元画像の保存先URLへのリンクを含む電子メールを生成し、送信部553に供給する。
ステップS44において、送信部553はメール生成部552から供給された電子メールを、宛先である携帯型端末装置2に送信する。
携帯型端末装置2により電子メールが受信されて、保存先URLへのアクセスが行なわれると、ステップS45において、送信部553は保存先URLに保存されている元画像を携帯型端末装置2に送信し、画像管理処理は終了する。
すなわち、保存先URLへのアクセスが行なわれ、携帯型端末装置2から元画像の送信が要求されると、受信部554は携帯型端末装置2からの要求を受信して情報管理部551に供給する。すると、情報管理部551は、要求された元画像と、元画像に対応付けられて保存している画像IDおよび写り値とを記憶部518から読み出して、送信部553に供給する。
送信部553は、情報管理部551から供給された元画像、画像ID、および写り値を携帯型端末装置2に送信する。これにより、写真シール機1において、利用者により選択された元画像(編集画像)が携帯型端末装置2に送信されることになる。
このようにして管理サーバ3は、写真シール機1から受信した元画像等を保存するとともに、元画像に対して保存先URLを割り当てて、保存先URLへのリンクを含む電子メールを携帯型端末装置2に送信する。
これにより、携帯型端末装置2は、元画像や写り値を得ることができ、元画像の写り値をアプリケーションプログラムにより変更して、携帯型端末装置2の特性等に適した好みの写りの写り画像を得ることができるようになる。
なお、携帯型端末装置2に送信される電子メールを、管理サーバ3が運営する携帯サイトのトップページ等へのリンクが含まれるものとしてもよい。この場合、携帯型端末装置2は、携帯サイトにアクセスし、携帯サイトに含まれるリンクを選択することで、保存先URLにアクセスする。
[元画像取得処理の説明]
また、管理サーバ3から電子メールが送信されると、携帯型端末装置2は、送信されてきた電子メールを受信するとともに、保存先URLへアクセスして元画像を取得する元画像取得処理を行なう。以下、図18のフローチャートを参照して、携帯型端末装置2による元画像取得処理について説明する。
ステップS61において、受信部614は、図17のステップS44の処理により管理サーバ3から送信されてきた電子メールを受信して、保存処理部615に供給する。
保存処理部615は、受信部614から供給された電子メールを必要に応じて記憶部584に供給し、保存させるとともに、電子メールを表示部585に供給して表示させる。
すると、利用者は表示部585に表示された電子メールを見て確認するとともに、操作部587を操作して、電子メール上に表示された保存先URLへのリンクを指定して、保存先URLへのアクセスを指示する。
ステップS62において、送信部613は操作部587に対する利用者の操作に応じて保存先URLにアクセスし、管理サーバ3に元画像の送信を要求する。これにより、管理サーバ3では、図17のステップS45の処理が行なわれ、管理サーバ3から携帯型端末装置2に元画像、画像ID、および写り値が送信される。
ステップS63において、受信部614は、管理サーバ3から送信されてきた元画像、画像ID、および写り値を受信して保存処理部615に供給する。
ステップS64において、保存処理部615は、受信部614からの元画像、画像ID、および写り値を記憶部584に供給して保存させ、元画像取得処理は終了する。
このようにして携帯型端末装置2は、受信した電子メールから管理サーバ3の保存先URLにアクセスし、利用者が写真シール機1で送信用の編集画像として選択した元画像等を取得する。元画像等を取得すれば、アプリケーションプログラム提供サーバ4から購入したアプリケーションプログラムを用いて、元画像の写り値を自由に変更させることができるようになる。
なお、以上においては、携帯型端末装置2にアプリケーションプログラムがインストールされているか等の条件に関係なく、全ての携帯型端末装置2に写り値「3」の元画像を保存できると説明したが、所定条件を満たす場合にのみ、元画像をダウンロードできるようにしてもよい。そのような場合、例えば携帯型端末装置2を所有する利用者が、管理サーバ3が運営する携帯サイトに会員として登録されており、かつアプリケーションプログラムが携帯型端末装置2にインストール(ダウンロード)されている場合にのみ、元画像のダウンロード(保存)が可能とされる。
この場合、管理サーバ3において、管理サーバ3に保存されている利用者の登録情報に基づいて、利用者が有料会員であるか無料会員であるかが判定され、有料会員であるか無料会員であるかに応じて、ダウンロード可能な元画像の数が異なるようにしてもよい。
[写り値変更処理の説明]
次に、図19のフローチャートを参照して、携帯型端末装置2により行なわれる写り値変更処理について説明する。なお、写り値変更処理は、予めアプリケーションプログラム提供サーバ4から購入され、携帯型端末装置2にインストールされたアプリケーションプログラムの起動が指示されると開始される。
ステップS81において、制御部581は記憶部584に記憶されているアプリケーションプログラムを実行することで、アプリケーションプログラムを起動させる。
アプリケーションプログラムが起動されると、利用者は操作部587を操作して、記憶部584に保存されている1または複数の元画像のうち、写り値を変更しようとする元画像を指定する。すると機種選択部611は、指定された元画像と対応付けて保存されている画像IDを記憶部584から取得して、画像IDに含まれる機器IDを参照することで、利用者により指定された元画像が生成された写真シール機1の機種およびバージョンを特定する。
機種選択部611は、各写真シール機1の機種とバージョンの一覧とともに、写真シール機1の機種とバージョンの選択を促す文字メッセージが表示される画面を表示部585に表示させる。このとき、例えば機種選択部611は、一覧において、記憶部584から取得した機器IDにより特定された機種およびバージョンが、カーソルにより選択されている状態で機種とバージョンの一覧を表示させる。
利用者は操作部587を操作して、表示部585に表示された機種とバージョンの一覧から、写り値を変更しようとする元画像が生成された写真シール機1の機種とバージョンを選択する。
このように、元画像とともに機器IDを含む画像IDが記憶部584に保存されている場合には、携帯型端末装置2側において、写真シール機1の機種とバージョンを特定することができる。したがって、利用者は元画像ごとにいちいち機種等を思い出す必要がなくなり、利便性を向上させることができる。
なお、携帯型端末装置2では、機器IDにより写真シール機1の機種とバージョンの特定が可能であるので、特に利用者に機種とバージョンを選択させず、機器IDにより特定される機種等の情報をそのまま用いるようにしてもよい。また、利用者が直接、写真シール機1の機種とバージョンを入力するようにしてもよい。
利用者により写真シール機1の機種とバージョンが選択されると、ステップS82において、機種選択部611は利用者による操作部587の操作に応じて、写真シール機1の機種とバージョンを選択する。そして、機種選択部611は、選択した写真シール機1の機種とバージョンに対して用意された写り値、すなわち写りを調整するためのパラメータを記憶部584から読み出して、写り画像生成部612に供給する。
ステップS83において、写り画像生成部612は、元画像の写り値の変更を受け付ける。例えば、写り画像生成部612は、写り値の選択画面を表示部585に供給して表示させる。利用者は操作部587を操作し、表示部585に表示された画面上において、所望の写り値を選択する。
なお、写り値の選択画面上に、元画像と対応付けられて記憶部584に記憶されている写り値、つまり利用者が写真シール機1において選択した写り値を示す情報が表示されるようにしてもよい。この場合、利用者は表示された情報を参考にしながら、写り値を変更することができる。
ステップS84において、写り画像生成部612は、利用者により指定された元画像を記憶部584から読み出すとともに、機種選択部611から供給された写り値に基づいて、読み出した元画像に対する画像処理を行い、利用者により選択された写り値の写り画像を生成する。すなわち、機種選択部611により選択された機種およびバージョンの写り値のうちの、利用者により選択された写り値が用いられて、元画像の写りが調整される。
例えば、利用者により写り値「4」が選択された場合、元画像の写り値が「3」から「4」に変更されるように、元画像の写り(例えば、明るさ)の調整が行なわれる。これにより、写り値が「4」である元画像、つまり写り値「4」の写り画像が生成される。
ステップS85において、写り画像生成部612は、生成した写り画像を表示部585に供給して表示させる。
表示部585に新たな写り値の写り画像が表示されると、利用者は表示された写り画像を確認するとともに、操作部587を操作して写り画像の保存を指示する。
なお、生成された写り画像が利用者の好みのものでないこともあり得るので、写り画像の確認後、利用者が写り画像の再生成等を指示できるようにしてもよい。そのような場合には、写り画像の再生成が指示されると、処理はステップS83に戻り、上述した処理が行なわれることになる。
ステップS86において、写り画像生成部612は、利用者の指示に応じて写り画像を記憶部584に供給し、写り画像を、写り画像のもととなる元画像と対応付けて保存させ、写り値変更処理は終了する。
ここで、図19の写り値変更処理が行なわれるときに携帯型端末装置2に表示される、画面の遷移について説明する。
上述したステップS81でアプリケーションプログラムが起動されると、例えば図20の矢印Q11に示す画面が携帯型端末装置2の表示部585に表示される。
矢印Q11に示す画面には、アプリケーションプログラムについて説明する文字「写真シール機で撮った画像の写りを変えることができちゃうアプリです。」が表示されるとともに、写りの変更を開始するためのボタン621が表示されている。このボタン621には、文字「START」が表示されている。
また、表示部585には、アプリケーションプログラムについての設定を変更するときに操作されるボタン622、ヘルプ機能のボタン623、および問い合わせをするときに操作されるボタン624が表示されている。
このような画面が表示された状態で、利用者が操作部587等を操作することでボタン621を操作すると、矢印Q12に示すように表示部585には、写りの変更の対象となる元画像の一覧が表示される。
矢印Q12に示す画面には、写り値を変更する元画像の選択を促すメッセージ「変更したい画像を選択してね。」が表示されるとともに、携帯型端末装置2に保存されている元画像のサムネイル画像625−1乃至サムネイル画像625−6が一覧表示されている。特に、カーソル等により選択された状態となっているサムネイル画像625−1には、文字「選択」が重畳表示されている。
なお、以下、サムネイル画像625−1乃至サムネイル画像625−6を個々に区別する必要のない場合、単にサムネイル画像625とも称する。
また、矢印Q12に示す画面には、この画面に表示しきれない他のサムネイル画像625を表示させるときに操作されるボタン626が表示されており、このボタン626には文字「他の画像」が表示されている。その他、矢印Q12に示す画面には、ボタン622乃至ボタン624が表示されている。
矢印Q12に示す画面が表示されている状態で、サムネイル画像625の選択が決定されると、そのサムネイル画像625に対応する元画像が、写り値を変更する元画像として選択されて、矢印Q13に示す画面が表示される。そして、利用者の操作に応じて図19のステップS82の処理が行なわれる。
矢印Q13に示す画面には、写真シール機1の機種とバージョンの選択を促すメッセージ「写真シール機の機種を選んでね。」が表示される。また、画面には機種を選択するためのプルダウンメニュー627と、バージョンを選択するためのプルダウンメニュー628が表示されており、それらの図中、上側には文字「写真シール機は?」および「バージョンは?」が表示されている。
さらに、矢印Q13に示す画面には、ボタン629、ボタン630、およびボタン622乃至ボタン624が表示されている。ボタン629は、表示部585の表示を矢印Q12に示す画面に戻すときに操作され、ボタン630は、プルダウンメニュー627およびプルダウンメニュー628で選択されている機種とバージョンの選択を決定するときに操作される。
したがって、矢印Q13に示す画面が表示されると、利用者はプルダウンメニュー627を操作して写真シール機1の機種を選択するとともに、プルダウンメニュー628を操作してバージョンを選択する。
なお携帯型端末装置2では、矢印Q12に示す画面で選択されたサムネイル画像625に対応する元画像が生成された、写真シール機1の機種およびバージョンが機器IDにより特定される。そして、特定された機種およびバージョンがプルダウンメニュー627やプルダウンメニュー628で選択されている状態となるように、矢印Q13に示す画面の表示が行なわれる。
利用者は機種とバージョンを選択するとボタン630を操作し、その選択を決定する。すると図19のステップS82の処理が行なわれて、表示部585には矢印Q14に示す画面が表示される。
矢印Q14に示す画面には、写り値の指定を促すメッセージ「写りを選択してね。」が表示されるとともに、各写り値を指定するときに操作されるボタン631−1乃至ボタン631−5が表示されている。
これらのボタン631−1乃至ボタン631−5には、指定される写り値を示す数字「1」乃至「5」が表示されている。例えば、ボタン631−1には数字「1」が表示されており、ボタン631−1が操作されると、写り値「1」が選択される。また、ボタン631−1乃至ボタン631−5のうち、選択されているボタンは他のボタンと異なる表示形式で表示されている。例えば、図20の例では、ボタン631−5が選択されている。
なお、以下、ボタン631−1乃至ボタン631−5を個々に区別する必要のない場合、単にボタン631とも称する。
さらに、矢印Q14に示す画面において、ボタン631の図中、下側には各ボタンにより指定される写り値によって写りを調整したときの写り具合を表す表示バー632が設けられている。表示バー632の図中、左側および右側には、それぞれ文字「暗い」および「明るい」が表示されている。
写り画像は、その写り値が大きいほど明るい画像となるので、より大きい値の写り値のボタン631が設けられている方向、すなわち図中、右側にいくほど、表示バー632の明るさ(色の濃淡)も明るくなっている。したがって、利用者は、表示バー632を参考にしながら、適切に写り値を選択することができる。
さらに、矢印Q14に示す画面には、ボタン633、ボタン634、およびボタン622乃至ボタン624が表示されている。ボタン633は、表示部585の表示を矢印Q13に示す画面に戻すときに操作され、ボタン634は、ボタン631で選択されている写り値の選択を決定するときに操作される。
利用者がボタン631を操作して写り値を選択した後、ボタン634を操作すると、ボタン631の操作によりなされた写り値の選択が決定され、図19のステップS83において写り値が選択される。
写り値が選択されると、その後、携帯型端末装置2ではステップS84およびステップS85の処理が行なわれ、表示部585には、矢印Q15に示す画面が表示される。
矢印Q15に示す画面には、生成された写り画像が大きく表示されるとともに、写り画像に重畳されて、写り画像である旨のメッセージ「写り変更した画像です。画面タッチで保存してね。」や、写り値を示す文字「写り5」が表示されている。
このようにして表示される写り画像は、矢印Q12に示す画面で選択された元画像の写りを、矢印Q14に示す画面で選択した写り値に基づいて写り調整して得られた写り画像である。また、矢印Q15に示す画面には、写り画像のほか、ボタン622乃至ボタン624も表示されている。
このようにして写り画像が表示されると、利用者は表示部585に設けられた操作部587としてのタッチパネルに対する操作を行なう等して、生成された写り画像の保存を指示する。すると、図19のステップS86の処理が行なわれ、写り画像が保存される。
なお、写り画像の保存時には、写り画像とともに、その写り画像の写り値も対応付けられて保存されるようにしてもよい。また、写り値の変更履歴として、変更後の写り値が管理サーバ3に送信され、その写り値が管理サーバ3に保存されるようにしてもよい。
以上のようにして、携帯型端末装置2は、アプリケーションプログラムを実行させることで、管理サーバ3から取得した元画像の写り値を、利用者の好みの写り値に変更する。これにより、利用者の好みや、携帯型端末装置2の表示部585等の特性に応じた写りの写り画像(編集画像)を提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。つまり、より利用者のニーズに合った画像を提供することができる。
特に、携帯型端末装置2では、機種等によって表示部585の表示特性が異なるので、同じ画像を表示させた場合でも、異なる写りで画像が表示されることがある。また、同じ機種でも携帯型端末装置2の個体ごとに表示特性が異なる場合もある。
そこで、各携帯型端末装置2に、写りの調整の行なわれていない元画像を保存させておき、携帯型端末装置2側で、利用者の好みの写り値の写り画像を生成できるようにすれば、利用者の好みの写りの画像を提供することができる。しかも、写真シール機1の機種やバージョンごとに異なるパラメータの写り値を予め用意しておくことで、元画像を生成した写真シール機1ごとに最適な写り調整を行なうことができ、より利用者の満足度を向上させることができるようになる。
また、新しいものを好む利用者は、所有する携帯型端末装置2を新たに開発された、より高性能な携帯型端末装置2に変更することがある。ところが、以前に写真シール機1で得られた編集画像を、新たに購入した携帯型端末装置2に保存し直した場合に、それらの編集画像の写りの設定が新たな携帯型端末装置2に適していないと、見映えのよい編集画像を表示させることができなくなってしまう。
しかし、図1に示した画像提供システムを構成する携帯型端末装置2では、アプリケーションプログラムを利用して、元画像の写り値をいつでも好みの写り値に変更することができるので、元画像の保存先によらず利用者の好みの写りの画像を提供することができる。
なお、以上においては、携帯型端末装置2において、元画像の写り値が利用者により指定された写り値に変更される場合について説明したが、携帯型端末装置2には写真シール機1で利用者により指定された写り値が保存されているので、これを利用して写り値が変更されるようにしてもよい。
そのような場合、例えばアプリケーションプログラムが起動されると、写り画像生成部612により元画像と、元画像に対応付けられて保存されている画像IDおよび写り値とが取得される。そして、取得された画像IDに含まれる機器IDにより特定される写真シール機1の写り値のうち、取得された写り値に基づいて、元画像の写り調整が行なわれ、取得された写り値の写り画像が生成され、記憶部584に保存される。この場合においても、元画像に基づいて新たに指定された写り値の写り画像を生成することは勿論可能である。
さらに、アプリケーションプログラム提供サーバ4により提供されるアプリケーションプログラムでは、写真シール機1の機種やバージョンごとに、その機種やバージョンの写り値(パラメータ)のデータを購入できるようにしてもよい。このようにすることで利用者は、例えば写真シール機1がバージョンアップされたときなどに、新たなバージョンの写り値のデータを購入し、アプリケーションプログラムを起動させたときに、写真シール機1の適切な機種やバージョンを選択することができるようになる。
なお、写真シール機1の機種やバージョンごとにアプリケーションプログラムが用意されるようにしてもよい。写真シール機1の機種やバージョンごとにアプリケーションプログラムや、写り値のデータを用意することで、より適切な写り値の写り画像を提供することができるだけでなく、アプリケーションプログラムの提供側の利益向上も図ることができる。
〈第2の実施の形態〉
[管理サーバの機能的構成例]
さらに、以上においては、写真シール機1での利用者の写り値の選択によらず、管理サーバ3と携帯型端末装置2に写り値「3」の元画像が保存されると説明したが、管理サーバ3において利用者により選択された写り値の写り画像が生成されるようにしてもよい。
そのような場合、管理サーバ3の機能的な構成は、例えば図21に示すような構成とされる。なお、図21において、図13における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
図21の管理サーバ3の構成は、新たに写り画像生成部641が設けられた点で図13に示した管理サーバ3の構成と異なり、その他の点では、図13の管理サーバ3と同じ構成となっている。
すなわち、図21に示す管理サーバ3は、情報管理部551、メール生成部552、送信部553、受信部554、および写り画像生成部641から構成される。写り画像生成部641は、記憶部518に保存されている元画像と写り値に基づいて、その写り値の写り画像を生成し、記憶部518に保存させる。
[画像管理処理の説明]
次に、図22のフローチャートを参照して、管理サーバ3の機能的な構成が図21に示す構成とされる場合における、管理サーバ3による画像管理処理について説明する。
なお、この場合、写真シール機1では、図16を参照して説明した写真シール作成ゲーム処理が行なわれ、写真シール機1から管理サーバ3に元画像、画像ID、写り値、およびメールアドレスが送信される。
管理サーバ3に元画像、画像ID、写り値、およびメールアドレスが送信されてくると、ステップS111およびステップS112の処理が行なわれるが、これらの処理は図17のステップS41およびステップS42の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS113において、写り画像生成部641は、ステップS112の処理で記憶部518に保存された元画像と写り値を読み出して、読み出した写り値に基づいて元画像の写りを調整することで写り画像を生成する。
より詳細には、写り画像生成部641は、複数の元画像のうち、画像IDに含まれる選択情報により特定される元画像、つまり利用者により選択された送信用の元画像を記憶部518から読み出して、読み出した元画像の写りを調整し、写り画像を生成する。
このとき、写り画像生成部641は、画像IDに含まれる機器IDにより特定される写真シール機1の機種およびバージョンについて用意された、元画像に対応付けられて保存されている写り値のパラメータに基づいて、元画像の写りを調整する。これにより、写真シール機1において、利用者により選択された写り(写り値)の写り画像が生成される。情報管理部551は、写り画像生成部641により生成された写り画像に保存先URLを割り当てて、記憶部518の保存先URLにより特定される領域に写り画像を保存させる。
ステップS114において、メール生成部552は、元画像に対応付けて記憶部518に保存されているメールアドレスを読み出して、そのメールアドレスを宛先とし、写り画像の保存先URLのリンクを含む電子メールを生成して、送信部553に供給する。
電子メールが生成されると、ステップS115において電子メールが携帯型端末装置2送信されるが、この処理は図17のステップS44の処理と同様であるので、その説明は省略する。
携帯型端末装置2により電子メールが受信されて、保存先URLへのアクセスが行なわれると、ステップS116において、送信部553は保存先URLに保存されている写り画像、画像ID、および写り値を携帯型端末装置2に送信し、画像管理処理は終了する。
すなわち、保存先URLへのアクセスが行なわれ、携帯型端末装置2から写り画像の送信が要求されると、受信部554は携帯型端末装置2からの要求を受信して情報管理部551に供給する。すると、情報管理部551は、要求された写り画像、画像ID、および写り値を記憶部518から読み出して、送信部553に供給する。
送信部553は、情報管理部551から供給された写り画像、画像ID、および写り値を携帯型端末装置2に送信する。これにより、写真シール機1において利用者により選択された写り値の写り画像が、携帯型端末装置2に送信されることになる。
このようにして管理サーバ3は、写真シール機1から受信した元画像等を保存するとともに、元画像から利用者に選択された写り値の写り画像を生成し、電子メールを利用して写り画像を携帯型端末装置2に送信する。これにより携帯型端末装置2に対して、利用者により選択された写り値の写り画像を提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
[写り画像取得処理の説明]
また、管理サーバ3から電子メールが送信されると、携帯型端末装置2は、送信されてきた電子メールを受信するとともに、保存先URLへアクセスして写り画像を取得する写り画像取得処理を行なう。以下、図23のフローチャートを参照して、携帯型端末装置2による写り画像取得処理について説明する。
なお、ステップS141およびステップS142の処理は、図18のステップS61およびステップS62の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS143において、受信部614は、図22のステップS116の処理により管理サーバ3から送信されてきた写り画像、画像ID、および写り値を受信して保存処理部615に供給する。
ステップS144において、保存処理部615は、受信部614からの写り画像、画像ID、および写り値を記憶部584に供給して保存させ、写り画像取得処理は終了する。記憶部584に写り画像が保存されると、その後利用者は、この写り画像を表示部585に表示させて閲覧することができる。
また、利用者は携帯型端末装置2を操作してアプリケーションプログラムを実行させることで、記憶部584に保存されている写り画像の写りを変更させることができる。そのような場合、携帯型端末装置2では、指定された写り画像が処理対象とされて図19を参照して説明した写り値変更処理と同様の処理が行われ、写り画像の写り値が変更される。但し、このとき写り画像と元画像の相対的な写りの差、つまり元画像の写りを特定するために、写り画像と対応付けられて保存されている写り値(処理対象となっている写り画像の写り値)が利用される。
このように、写り画像を管理サーバ3から取得して携帯型端末装置2に保存させる場合でも、アプリケーションプログラムを利用して、取得した写り画像の写り値を利用者の好みの写り値に変更することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
また、以上においては、写真シール機1の機種やバージョンごとに写り値(パラメータ)のセットを用意すると説明したが、その他、写真シール機1の設置場所、例えば写真シール機1が設置されている地域ごとに写り値(パラメータ)のセットが用意されてもよい。
そのような場合、例えば観光地や映画館ごとに、その観光地や映画館に固有の写り値のパラメータ等を提供することができるだけでなく、写真シール機1が設置されている観光地や映画館などのコンテンツや情報もアプリケーションプログラムを利用して配信することができる。したがって、例えば利用者は、携帯型端末装置2でアプリケーションプログラムを実行させることで、観光地や映画館などのいわゆるご当地コンテンツや情報を受信させ、有用な情報を得ることができる。
〈第3の実施の形態〉
[携帯型端末装置の機能的構成例]
さらに、図1の画像提供システムにおいて、アプリケーションプログラムに元画像や写り画像の編集機能を設けるようにし、携帯型端末装置2が元画像等の編集を行なうことができるようにしてもよい。そのような場合、アプリケーションプログラム提供サーバ4により提供されるアプリケーションプログラムには、画像に対する編集機能を実現する編集キットが組み込まれている。
なお、編集キットは予めアプリケーションプログラムに組み込まれているようにしてもよいし、複数の編集キットのうちのいくつかを利用者が個別に購入し、購入された編集キットが携帯型端末装置2において、アプリケーションプログラムに組み込まれてもよい。また、携帯型端末装置2が携帯電話機である場合には、編集キットが携帯電話機のキャリアごとに用意されてもよいし、いわゆるご当地の編集キットなど地域ごとの編集キットが用意されてもよい。
このようにアプリケーションプログラムに編集キットが組み込まれている場合、携帯型端末装置2の機能的な構成は、例えば図24に示すような構成とされる。なお、図24において、図15における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
図24の携帯型端末装置2の構成は、新たに編集処理部671が設けられた点で図15に示した携帯型端末装置2の構成と異なり、その他の点では、図15の携帯型端末装置2と同じ構成となっている。
すなわち、図24の携帯型端末装置2は、機種選択部611、写り画像生成部612、送信部613、受信部614、保存処理部615、および編集処理部671から構成される。編集処理部671は、利用者の操作に応じて元画像に対する編集処理を行なう。
[編集処理の説明]
携帯型端末装置2が図24に示す構成とされる場合、利用者はアプリケーションプログラムを起動させることで、管理サーバ3から受信した元画像の写り値を変更したり、元画像に対する編集処理を行なったりすることができる。なお、写り値の変更と元画像の編集とは同時に行なわれてもよいし、個別に行なわれてもよいが、以下では、説明を簡単にするため、写り値の変更と元画像の編集が個別に行なわれるものとして説明を続ける。
以下、図25のフローチャートを参照して、携帯型端末装置2が元画像に対する編集を行なう処理である編集処理について説明する。この編集処理は、利用者によりアプリケーションプログラムの起動が指示されると開始される。
ステップS171において、制御部581は記憶部584に記憶されているアプリケーションプログラムを実行することで、アプリケーションプログラムを起動させる。
アプリケーションプログラムが起動されると、利用者は操作部587を操作して、記憶部584に保存されている1または複数の元画像のうち、編集を行なおうとする元画像を指定する。
すると、ステップS172において、編集処理部671は、利用者により指定された元画像を記憶部584から読み出して表示部585に供給し、元画像を表示させる。このとき、表示部585には、編集対象となる元画像のほか、編集に用いられるスタンプやペンなどの編集ツールが表示される。
ステップS173において、編集処理部671は元画像に対する編集入力を受け付ける。例えば、利用者は操作部587を操作してスタンプなどの編集ツールを選択し、選択したスタンプなどにより元画像上の任意の位置にスタンプ画像や文字などを合成させ、元画像に対する編集作業(落書き)を行なう。すなわち、元画像に対する編集入力が行なわれる。
ステップS174において、編集処理部671は、利用者による操作部587の操作に応じて、編集対象の元画像に利用者により指示された画像を合成し、元画像に対する編集処理を行なう。より詳細には、元画像に対して合成される合成用画像が生成される。編集処理部671は、編集された元画像を表示部585に供給して表示させ、利用者の編集作業の結果を反映させる。
ステップS175において、編集処理部671は、編集処理を終了するか否かを判定する。例えば、利用者により編集された元画像の保存が指示された場合、編集処理を終了すると判定される。
ステップS175において、まだ編集処理を終了しないと判定された場合、処理はステップS173に戻り、上述した処理が繰り返される。
これに対して、ステップS175において、編集処理を終了すると判定された場合、ステップS176において、編集処理部671は、編集された元画像を記憶部584に供給し、編集された元画像を、編集前の元画像と対応付けて保存させ、編集処理は終了する。
このようにして携帯型端末装置2は、利用者の操作に応じて元画像を編集する。これにより、利用者は、写真シール機1だけでなく、自分の携帯型端末装置2においても元画像に対する編集を行なうことができ、より自分の好みの画像を得ることができる。
したがって例えば、利用者は写真シール機1で全く編集を行なわず、自分の携帯型端末装置2でゆっくりと元画像(この場合、撮影画像)に対する編集を行うこともできる。しかも、この場合、利用者ごとに編集を行なうことで、利用者ごとに異なる画像を得ることができる。
〈第4の実施の形態〉
[編集処理の説明]
また、第3の実施の形態では、編集キットがアプリケーションプログラムに組み込まれて携帯型端末装置2に保存されると説明したが、利用者により購入された編集キットがアプリケーションプログラム提供サーバ4で管理され、さらに編集キットの入れ替えを行なうことができるようにしてもよい。例えば、編集キットの入れ替えでは、利用者により購入され、アプリケーションプログラム提供サーバ4で管理されている編集キットが、利用者の指示により他の編集キットに変更される。したがって、利用者は、編集キットの購入後でも、より好みの他の編集キットへの入れ替えを行ない、入れ替えられた編集キットを用いて元画像に対する編集を行なうことができるようになる。
このように編集キットがアプリケーションプログラム提供サーバ4で管理される場合、利用者によりアプリケーションプログラムの起動が指示されると、携帯型端末装置2では、図26に示す編集処理が行なわれる。以下、図26のフローチャートを参照して、携帯型端末装置2による編集処理について説明する。
なお、ステップS201およびステップS202の処理は、図25のステップS171およびステップS172の処理と同様であるので、その説明は省略する。
表示部585に編集対象の元画像と、編集ツールとが表示されると、ステップS203において、編集処理部671は編集キットの入れ替えを行なうか否かを判定する。例えば、利用者により操作部587が操作されて、編集キットの入れ替えが指示された場合、入れ替えが指示されたと判定される。
ステップS203において、編集キットの入れ替えを行なうと判定された場合、ステップS204において、編集処理部671は編集キットの入れ替えを行なう。
すなわち、編集処理部671は、送信部613および受信部614を制御してアプリケーションプログラム提供サーバ4にアクセスさせ、アプリケーションプログラム提供サーバ4により提供される編集キットの一覧表示画面を取得して、表示部585に表示させる。
すると、利用者は、操作部587を操作して好みの編集キットを選択する。編集処理部671は送信部613を制御して、利用者により選択された編集キットを特定する情報をアプリケーションプログラム提供サーバ4に送信させるとともに、その情報により特定される編集キットへの入れ替えを要求する。この要求を受けたアプリケーションプログラム提供サーバ4は、携帯型端末装置2の指示に応じて、利用者が所有する編集キットの入れ替えを行ない、入れ替え後の新たな編集キットの編集ツールを表示するための画像を携帯型端末装置2に送信し、受信部614はこれを受信する。
すると、編集処理部671は、受信部614により受信された編集ツールを表示するための画像を表示部585に供給して表示させる。これにより、利用者は、入れ替え後の新たな編集キットを利用して元画像に対する編集を行なうことができるようになる。編集キットの入れ替えが行なわれると、その後、処理はステップS205に進む。
また、ステップS203において、編集キットの入れ替えを行なわないと判定された場合、ステップS204の処理は行なわれないので、処理はステップS205に進む。
ステップS203において編集キットの入れ替えを行なわないと判定されたか、ステップS204で編集キットの入れ替えが行なわれると、ステップS205の処理が行なわれるが、この処理は図25のステップS173の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS206において、編集処理部671は、送信部613および受信部614を制御してアプリケーションプログラム提供サーバ4から、編集用のデータを取得する。ここで、編集用のデータとは、利用者により編集入力が行なわれた編集ツールによる編集に必要なデータ、例えばスタンプ画像などのデータである。すなわち、編集用のデータとは、元画像に合成される画像等のデータである。
編集用のデータが取得されると、その後、ステップS207乃至ステップS209の処理が行なわれて編集処理は終了するが、これらの処理は図25のステップS174乃至ステップS176の処理と同様であるので、その説明は省略する。
以上のようにして携帯型端末装置2は、必要に応じて編集キットの入れ替えを行い、アプリケーションプログラム提供サーバ4とデータの授受を行ないながら、元画像に対する編集処理を行なう。このように、必要に応じて編集キットの入れ替えを行なうことができるようにすれば、利用者はそのときの気分に応じて好みの編集キットを利用し、元画像の編集を行なうことができる。
また、アプリケーションプログラム提供サーバ4で編集キットの管理を行なうようにすれば、携帯型端末装置2の記憶部584の記憶容量を削減することができる。なお、アプリケーションプログラム等について、携帯型端末装置2に記憶可能なデータ容量を予め定めておき、そのデータ容量を超える分については、アプリケーションプログラム提供サーバ4で管理されるようにしてもよい。そのような場合、アプリケーションプログラムを構成する編集キット等の一部のデータがアプリケーションプログラム提供サーバ4で管理される。
さらに、図26の編集処理では、元画像の編集前に編集キットの入れ替えが行なわれる例について説明したが、元画像の編集中にも編集キットを入れ替えることができるようにしてもよい。
[編集キット提供処理の説明]
また、編集キットの入れ替えが行なわれる場合、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、携帯型端末装置2の要求に応じて、編集キットを入れ替えたり、編集用のデータを提供したりする編集キット提供処理を行なう。以下、図27のフローチャートを参照して、アプリケーションプログラム提供サーバ4による編集キット提供処理について説明する。
ステップS231において、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、編集キットの入れ替えを行なうか否かを判定する。例えば、携帯型端末装置2から入れ替えの要求があった場合に、入れ替えを行なうと判定される。
ステップS231において、編集キットの入れ替えを行なうと判定された場合、ステップS232において、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、編集キットの入れ替えを行なう。例えば、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、利用者(携帯型端末装置2)を特定する情報と、その利用者が所有している編集キットを示す情報とを記憶している。アプリケーションプログラム提供サーバ4は、携帯型端末装置2から新たな編集キットへの入れ替えが要求された場合、編集キットの一覧表示画面を携帯型端末装置2に送信する。また、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、携帯型端末装置2からの要求に応じて、記憶している利用者の編集キットを示す情報を、新たに要求された編集キットを示す情報に書き換えて、必要なデータを携帯型端末装置2に送信する。
編集キットの入れ替えが行なわれると、その後、処理はステップS233に進む。また、ステップS231において、編集キットの入れ替えを行なわないと判定された場合、ステップS232の処理は行なわれず、処理はステップS233に進む。
ステップS231において入れ替えを行なわないと判定されたか、またはステップS232において入れ替えが行なわれると、ステップS233において、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、編集用のデータを送信するか否かを判定する。例えば、携帯型端末装置2から編集用のデータの送信が要求された場合、編集用のデータを送信すると判定される。
ステップS233において、編集用のデータを送信すると判定された場合、ステップS234において、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、要求された編集用のデータを携帯型端末装置2に送信し、処理はステップS235に進む。
これに対して、ステップS233において、編集用のデータを送信しないと判定された場合、処理はステップS235に進む。
ステップS233において編集用のデータを送信しないと判定されたか、またはステップS234において編集用のデータが送信されると、ステップS235において、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、処理を終了するか否かを判定する。例えば、携帯型端末装置2から、編集の終了が通知された場合、終了すると判定される。
ステップS235において、終了しないと判定された場合、処理はステップS233に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、携帯型端末装置2の要求に応じて、編集用のデータが送信される。
これに対して、ステップS235において、終了すると判定された場合、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、行なっている処理を停止して、編集キット提供処理は終了する。
以上のようにして、アプリケーションプログラム提供サーバ4は、利用者の編集キットを管理するとともに、必要に応じて編集用のデータを携帯型端末装置2に送信する。
〈第5の実施の形態〉
[画像提供システムの構成例]
さらに、以上においては、写真シール機1において、利用者の撮影、撮影画像の編集、およびシール紙の印刷を行なう場合について説明したが、撮影を行なう装置と、編集や印刷を行なう装置が異なる場所に配置されているようにしてもよい。
そのような場合、画像提供システムは、例えば図28に示すように構成される。なお、図28において、図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図28の画像提供システムは、撮影機701−1乃至撮影機701−3、管理サーバ3、専用情報端末装置702−1、専用情報端末装置702−2、および携帯型端末装置2から構成される。
撮影機701−1乃至撮影機701−3は、写真シール機1が有する撮影機能のみを備えた装置であり、利用者を被写体として撮影し、その結果得られた撮影画像などを管理サーバ3に送信する。なお、以下、撮影機701−1乃至撮影機701−3を個々に区別する必要のない場合、単に撮影機701とも称する。
専用情報端末装置702−1および専用情報端末装置702−2は、写真シール機1が有する編集機能と印刷機能を備えており、管理サーバ3から受信した撮影画像に対する編集を行なって、編集後の撮影画像を印刷したり、編集後の撮影画像を管理サーバ3に保存させたりする。また、専用情報端末装置702−1および専用情報端末装置702−2は、図1のアプリケーションプログラム提供サーバ4としても機能し、携帯型端末装置2にアプリケーションプログラムを提供する。
以下、専用情報端末装置702−1および専用情報端末装置702−2を個々に区別する必要のない場合、単に専用情報端末装置702とも称する。また、専用情報端末装置702は、利用者に対して広告を表示する広告表示機能も有している。
図28の画像提供システムでは、管理サーバ3は、撮影機701や専用情報端末装置702とインターネットなどのネットワークを介して通信し、情報やデータの授受を行なう。なお、図28の例では、管理サーバ3の機能的構成は、図13に示した構成とされる。
また、専用情報端末装置702は、撮影機701の近傍に設置されてもよいし、撮影機701と離れた位置に設置されてもよい。例えば、専用情報端末装置702を撮影機701とは異なる場所に設置すれば、比較的狭いスペースでも余裕を持って撮影機701を設置することができる。撮影機701は撮影機能のみを備えているので、小型化が可能である。
[撮影機の構成例]
また、図28の撮影機701は、例えば図29に示すように構成される。なお、図29において、図10または図11における場合と対応する部分には同じ符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図28の撮影機701は、制御部201、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM207、および撮影部208から構成される。この撮影機701の構成は、編集部209、事後接客部210、および印刷部211が設けられていない点で図11の写真シール機1と異なり、その他の点では写真シール機1と同じ構成とされている。
但し、撮影機701の撮影部208には、カメラ91、タッチパネルモニタ93、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、およびスピーカ224の他、非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられている。非接触型ICリーダ/ライタ163は、携帯型端末装置2と非接触の近接通信を行い、情報の授受を行なう。
[専用情報端末装置の構成例]
また、図28の専用情報端末装置702は、例えば図30に示すように構成される。
すなわち、専用情報端末装置702は、制御部731、記憶部732、通信部733、ドライブ734、ROM735、RAM736、編集部737、および印刷部738から構成される。また、ドライブ734には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア739が適宜装着される。
なお、制御部731乃至RAM736は、図11に示した写真シール機1の制御部201乃至ドライブ204、ROM206、およびRAM207と同様であるので、その説明は省略する。
また、編集部737には、タブレット内蔵モニタ741、タッチペン742A、タッチペン742B、スピーカ743、および非接触型ICリーダ/ライタ744が設けられている。なお、タブレット内蔵モニタ741乃至スピーカ743は、図11の写真シール機1におけるタブレット内蔵モニタ131乃至スピーカ231と同様であるので、その説明は省略する。
非接触型ICリーダ/ライタ744は、近接された携帯型端末装置2の非接触型IC586と通信を行い、非接触型IC586からのデータの読み出しや非接触型IC586に対するデータの書き込みを行う。
さらに印刷部738は、プリンタ751およびシール紙ユニット752を備えている。なお、これらのプリンタ751およびシール紙ユニット752は、図11の写真シール機1におけるプリンタ241およびシール紙ユニット242と同様であるので、その説明は省略する。
[写真シール作成ゲーム処理の説明]
次に、図28の画像提供システムの動作について説明する。
まず、図31のフローチャートを参照して、撮影機701により行なわれる写真シール作成ゲーム処理について説明する。なお、ステップS261およびステップS262の処理は、図16のステップS11およびステップS12の処理と同様であるので、その説明は省略する。撮影処理が行なわれると、制御部201はカメラ91から供給された撮影画像をRAM207に供給して一時的に記憶させる。
ステップS263において、制御部201は利用者の操作に応じて編集対象とする撮影画像を保存する。例えば、制御部201は、タッチパネルモニタ93に、RAM207に保存されている撮影画像の一覧を表示させる。
利用者がタッチパネルモニタ93を操作して、編集対象とする撮影画像を選択すると、タッチパネルモニタ93から制御部201には、利用者の操作に応じた入力信号が供給されるので、制御部201は、その入力信号に基づいて撮影画像を選択する。また、制御部201は、撮影機701の機種とバージョンを示す機器ID、および撮影画像の撮影順を示す撮影順序情報からなる情報を画像IDとし、画像IDと、編集対象として選択された撮影画像とを対応付けて記憶部202に供給し、記憶させる。
ステップS264において、制御部201は撮影画像の写り値を設定する。例えばステップS264では、図16のステップS16と同様の処理が行なわれる。制御部201は、設定された写り値を記憶部202に供給し、撮影画像と対応付けて保存させる。
ステップS265において、制御部201は、利用者または携帯型端末装置2を特定するユーザIDを取得する。
例えば、制御部201は、携帯型端末装置2をかざすように促す文字メッセージや画像をタッチパネルモニタ93に表示させる。すると、利用者は所持している携帯型端末装置2を非接触型ICリーダ/ライタ163にかざして通信を行わせる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、携帯型端末装置2の非接触型IC586と無線で通信を行い、携帯型端末装置2から携帯端末IDをユーザIDとして受信して制御部201に供給する。制御部201は、非接触型ICリーダ/ライタ163から供給されたユーザIDを記憶部202に供給し、撮影画像と対応付けて保存させる。
ステップS266において、制御部201は通信部203を制御して、記憶部202に保存されている撮影画像、画像ID、写り値、およびユーザIDを管理サーバ3に送信させて写真シール作成ゲーム処理は終了する。
撮影機701での撮影を終えた利用者は、適宜、任意の専用情報端末装置702に移動して、撮影画像の編集や、編集された撮影画像のシール紙への印刷を行なう。
このようにして、撮影機701は、利用者の撮影を行い、その結果得られた撮影画像等を管理サーバ3に送信する。撮影機701は、編集や印刷が行なわれず、撮影のみが行なわれる構成とされるので、筐体の小型化を図ることができる。
[画像管理処理の説明]
また、撮影機701から管理サーバ3に撮影画像等が送信されると、管理サーバ3では、送信されてきた撮影画像等を受信して保存する画像管理処理が行なわれる。以下、図32のフローチャートを参照して、管理サーバ3による画像管理処理について説明する。
ステップS291において、受信部554は、撮影機701から送信されてきた撮影画像、画像ID、写り値、およびユーザIDを受信して情報管理部551に供給する。
ステップS292において、情報管理部551は、受信部554から供給された撮影画像、画像ID、写り値、およびユーザIDを記憶部518に供給して保存させ、画像管理処理は終了する。
[編集処理の説明]
利用者は、撮影機701での撮影を終えると、撮影で得られた撮影画像の編集や印刷のために専用情報端末装置702へと移動してくる。そして、利用者は、所持している携帯型端末2を専用情報端末装置702にかざして、撮影画像の編集開始を指示する。
すると、専用情報端末装置702は、利用者の操作に応じて撮影画像の編集や印刷を行なう編集処理を開始する。以下、図33のフローチャートを参照して、専用情報端末装置702による編集処理について説明する。
ステップS321において、非接触型ICリーダ/ライタ744は、携帯型端末装置2との近接通信を行って、携帯型端末装置2の非接触型IC586から送信されてきた携帯端末IDを、利用者または携帯型端末装置2を特定するユーザIDとして受信する。非接触型ICリーダ/ライタ744は、受信したユーザIDを制御部731に供給する。
ステップS322において、制御部731は通信部733を制御して、非接触型ICリーダ/ライタ744から供給されたユーザIDを管理サーバ3に送信させる。
すると、ユーザIDを受信した管理サーバ3は、記憶部518に保存されている複数の撮影画像のうち、受信したユーザIDと同じユーザIDが対応付けられており、未編集の最も更新日時が新しい撮影画像と、画像IDおよび写り値とを専用情報端末装置702に送信する。
ステップS323において、通信部733は、管理サーバ3から送信されてきた撮影画像、画像ID、および写り値を受信して制御部731に供給する。
ステップS324において、制御部731は、通信部733から供給された撮影画像をタブレット内蔵モニタ741に供給し、編集対象の撮影画像として表示させる。
ステップS325において、制御部731は編集部737を制御して編集処理を行なう。このステップS325では、図16のステップS15と同様の処理が行なわれて、撮影画像と合成用画像とが合成され、編集画像が生成される。この編集画像は、編集された撮影画像である。
また、撮影画像の編集が行なわれると、利用者は、タッチペン742Aなどによりタブレット内蔵モニタ741に対する操作を行ない、自分の携帯型端末装置2に送信する編集画像の選択を行なう。
ステップS326において、制御部731は、利用者の選択操作に応じて、携帯型端末装置2に送信する送信用の編集画像を選択する。また、制御部731は、利用者により選択された携帯型端末装置2への送信用の編集画像を特定する選択情報も生成する。なお、この場合、撮影画像を編集して得られた編集画像が、写り値「3」の元画像とされる。
ステップS327において、制御部731は、編集により得られた編集画像と、通信部733から供給された画像IDおよび写り値とに基づいて、写り画像を生成する。
具体的には、制御部731は、画像IDに含まれている機器IDにより特定される撮影機701の機種およびバージョンに対して用意された各写り値のパラメータのうち、管理サーバ3から受信した写り値のパラメータに基づいて、編集画像の写りを調整し、写り画像を生成する。
なお、撮影機701において撮影画像の写りが、利用者により選択された写り値の写りに調整されるようにし、専用情報端末装置702では、そのようにして調整された写りの撮影画像に対して、ステップS325で得られた合成用画像を合成して写り画像としてもよい。
ステップS328において、制御部731は印刷部738を制御し、印刷処理を行なう。すなわち、制御部731は、生成した写り画像をプリンタ751に供給して印刷を行なわせる。プリンタ751は制御部731から供給された写り画像を所定のレイアウトでシール紙に印刷する。
また、印刷が開始されると、制御部731は、タブレット内蔵モニタ741に、メールアドレスの入力を促す文字メッセージを表示させる。すると、利用者は、タッチペン742A等によりタブレット内蔵モニタ741への操作を行ない、携帯型端末装置2のメールアドレスを入力する。
ステップS329において、制御部731は、利用者のメールアドレスの入力操作に応じた入力信号をタブレット内蔵モニタ741から取得することで、利用者のメールアドレスを取得する。
ステップS330において、制御部731は通信部733を制御して、編集により得られた編集画像、すなわち写り値「3」の元画像と、携帯型端末装置2への送信用の編集画像を特定する選択情報、およびメールアドレスとを管理サーバ3に送信させる。このようにして管理サーバ3に送信された元画像、選択情報、およびメールアドレスは、管理サーバ3において、撮影画像に対応付けられて記録される。
また、写り画像のシール紙への印刷が終了すると、ステップS331において、プリンタ751は、印刷したシール紙をシール紙排出口から排出し、編集処理は終了する。利用者は、シール紙排出口から排出されたシール紙を受け取る。
なお、利用者は、その他、専用情報端末装置702と携帯型端末装置2とを通信させ、アプリケーションプログラムを購入したり、専用情報端末装置702を操作して広告を表示させたりすることができる。この場合、例えば利用者は、専用情報端末装置702で撮影画像の編集を行なった後、その場でアプリケーションプログラムの購入手続きを行なうことができる。したがって利用者の利便性を向上させることができる。
また、専用情報端末装置702により提供されるアプリケーションプログラムは、専用情報端末装置702ごとや、専用情報端末装置702が設置されている地域ごとに異なるものとされてもよい。
以上のようにして、専用情報端末装置702は、管理サーバ3から撮影画像を取得して、利用者の操作に応じて撮影画像に対する編集を行なうとともに、編集された撮影画像をシール紙に印刷して利用者に提供する。このように、撮影と、編集および印刷とを異なる装置で行なうようにすれば、撮影機701や専用情報端末装置702の小型化を図ることができるとともに、利用者の待ち時間を低減させることができる。
[画像提供処理の説明]
次に、図34のフローチャートを参照して、専用情報端末装置702により編集処理が行なわれるときに、管理サーバ3により行なわれる画像提供処理について説明する。この画像提供処理は、図33のステップS322の処理により、専用情報端末装置702から管理サーバ3にユーザIDが送信されてくると開始される。
ステップS361において、管理サーバ3の受信部554は、専用情報端末装置702から送信されてきたユーザIDを受信して情報管理部551に供給する。
ステップS362において、情報管理部551は送信部553を制御して、受信部554から供給されたユーザIDにより特定される撮影画像を専用情報端末装置702に送信させる。
例えば、情報管理部551は、記憶部518に保存されている複数の撮影画像のうち、ユーザIDが対応付けられている撮影画像を特定し、特定した撮影画像と、その撮影画像に対応付けられている画像IDおよび写り値とを記憶部518から読み出して送信部553に供給する。送信部553は、情報管理部551から供給された撮影画像、画像ID、および写り値を専用情報端末装置702に送信する。
また、専用情報端末装置702において、図33のステップS330の処理が行なわれると、専用情報端末装置702からは、元画像、選択情報、およびメールアドレスが送信されてくる。
ステップS363において、受信部554は、専用情報端末装置702から送信されてきた元画像、選択情報、およびメールアドレスを受信して、情報管理部551に供給する。
ステップS364において、情報管理部551は、受信部554から供給された元画像、選択情報、およびメールアドレスを記憶部518に供給して、保存させる。例えば、元画像およびメールアドレスは、元画像が生成されるもととなった撮影画像と対応付けられて保存され、選択情報は、その撮影画像と対応付けられている画像IDに含まれるように保存される。
元画像が保存されると、その後、ステップS365乃至ステップS367の処理が行なわれて画像提供処理は終了するが、これらの処理は図17のステップS43乃至ステップS45の処理と同様であるので、その説明は省略する。
以上のように、専用情報端末装置702で画像の編集や印刷が行なわれる場合においても、管理サーバ3は携帯型端末装置2に元画像を送信し、これにより利用者に好みの写りの写り画像を提供することができるようになる。
なお、図28の画像提供システムにおいて、撮影機701では、図1の画像提供システムにおける場合よりも安い金額で撮影を行なうことができるようにし、利用者がアプリケーションプログラムを購入することで、携帯型端末装置2側で撮影画像の編集や写り値の変更を行なうことができるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、ユーザIDを利用して、専用情報端末装置702で編集すべき撮影画像を特定すると説明したが、電子メールを利用して編集すべき撮影画像を特定するようにしてもよい。
そのような場合、例えば撮影機701において利用者がメールアドレスを入力し、撮影機701は、撮影画像とともにメールアドレスを管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、携帯型端末装置2に対して、撮影機701で撮影された撮影画像を特定するための特定IDとパスワードなどを含む電子メールを生成し、携帯型端末装置2に送信する。
そして、利用者は、専用情報端末装置702において、専用情報端末装置702を操作して管理サーバ3と通信させ、電子メールに含まれている特定IDやパスワードを入力する。すると、管理サーバ3は、入力されたパスワードに基づいて利用者の認証を行い、特定IDにより特定される撮影画像を専用情報端末装置702に送信する。このようにして、専用情報端末装置702に撮影画像が供給されると、利用者は、専用情報端末装置702において、撮影画像の編集を行なうことができるようになる。
さらに、上述した各実施の形態において、アプリケーションプログラム提供サーバ4等から携帯型端末装置2に提供されるアプリケーションプログラムには、写り値を変更する機能だけでなく、他の機能も含まれるようにしてもよい。例えば、そのような機能としては、トリミング,拡大,縮小など、画像の形状等を変化させる機能などが考えられる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、例えば図11の記憶部202、図12の記憶部518、図14の記憶部584などにインストールされる。
なお、プログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。