以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<写真シール作成装置の構成とその動作>
[写真シール作成装置の外観構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業をユーザにゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりにユーザより代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。ユーザは1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶユーザは、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。ユーザは、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時にユーザにより用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図2)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザにより選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集処理において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時にユーザにより用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図1に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図2)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集処理を行う編集空間となる。
図2は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理をユーザに行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図2に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時にユーザにより用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について図3を参照して説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動したユーザは編集処理を開始する。編集空間A2−1のユーザと、編集空間A2−2のユーザは同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えたユーザは、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えたユーザは、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
[各装置の構成]
次に、各装置の構成について説明する。
図4は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザにより撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光させる蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影処理の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
図6は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザにより用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザにより用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図7は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1のユーザが編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2のユーザが編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
[写真シール作成装置の内部構成]
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図8は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203(送信手段、受信手段)、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、事後接客部210、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザにより手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影処理の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(撮影画像)を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B(入力手段)、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部210と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした処理を行う構成となる。
[制御部の構成]
次に、制御部201について説明する。図9は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理やユーザグループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部302(撮影手段)、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部303、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部304、および、編集作業を終了したユーザグループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部305を有する。撮影画像が撮影された日時に関する日時情報を生成する日時情報生成手段は、撮影処理部302に含まれている。
つまり、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[撮影処理部の構成]
図10は、図9の撮影処理部302のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図10の例において、撮影処理部302は、進行制御部311、撮影準備処理部312、合成用画像選択制御部313、ライブビュー表示制御部314、撮影画像取得部315、合成画像処理部316、用途選択制御部317、明るさ決定処理部318、目サイズ決定処理部319、および用途情報生成部320から構成される。
進行制御部311は、撮影作業の工程の進行を制御する。
撮影準備処理部312は、写りの調整や明るさの調整等、撮影の準備に関する処理を行う。
合成用画像選択制御部313は、背景や前景などからなる合成用画像をタッチパネルモニタ93に表示して、ユーザにより行われる合成用画像の選択に関する処理を制御する。
ライブビュー表示制御部314は、タッチパネルモニタ93の表示(ライブビュー表示)に関する処理を行う。
撮影画像取得部315は、撮影、特に、撮影画像の取得に関する処理を行う。
合成画像処理部316は、撮影画像の合成等の、合成画像の生成に関する処理を行う。
用途選択制御部317は、事後接客において、撮影画像や編集済みの画像が携帯端末に送信された後、ユーザによって携帯端末上でその画像が利用される用途の、ユーザによる選択に関する処理を制御する。
明るさ決定処理部318は、撮影画像の明るさの決定に関する処理を行う。
目サイズ決定処理部319は、撮影画像における被写体の目のサイズの決定に関する処理を行う。
用途情報生成部320は、上述した用途を表す用途情報の生成に関する処理を行う。用途情報は、事後接客において、撮影画像や編集済みの画像が携帯端末に送信された後、ユーザによって携帯端末上でその画像が利用される、その用途を表す情報である。用途としては、詳細は後述するが、携帯端末に送信された画像を、グリーティングカードの代わりとしてユーザの友達等にメールや専用Webサイトを介して送信すること、インターネット等の通信ネットワークを介してやりとりされるメールやブログに添付される装飾画像(デコ画像)として用いること、撮影時のユーザの状態、具体的には、撮影時のユーザの装いを記録するための記録用画像として保存すること等がある。
[編集処理部の構成]
図11は、図9の編集処理部303のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図11の例において、編集処理部303は、進行制御部351、編集準備処理部352、入力受付制御部353、編集画面表示制御部354、および落書き編集処理部355から構成される。
進行制御部351は、編集作業の工程の進行を制御する。
編集準備処理部352は、編集対象画像の選択等、編集の準備に関する処理を行う。
入力受付制御部353は、タブレット内蔵モニタ131を制御し、タブレット内蔵モニタ131に表示される各種のGUIに対してユーザにより行われる操作入力を受け付ける処理を行う。
編集画面表示制御部354は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面の表示や、その編集画面上における各種のGUIの表示に関する処理を行う。
落書き編集処理部355は、ユーザによるタッチペン132を用いた入力操作に応じて、編集画像に対して落書き編集に関する処理を行う。
[写真シール作成装置の動作]
次に、図12のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の制御部201の撮影処理部302は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS1において判定した場合、ステップS2において、撮影処理部302は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいるユーザを被写体として撮影する撮影処理を行う。ステップS2は、撮影処理時間内において複数回行われる。
ステップS3において、撮影処理部302は、撮影空間A1にいるユーザに対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部303は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えたユーザの移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部303は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像をユーザに選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、ユーザによる編集操作に従って編集を行う。なお、編集処理については、図16のフローチャートを参照して後述する。
ステップS5において、編集処理部303は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えたユーザに対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部304は、ユーザにより選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う。
ステップS7において、事後接客処理部305は、事後接客部210を制御し、印刷終了待機中のユーザに対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部305は、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスの入力画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、ユーザによる操作に応じて画像を送信する。
印刷が終了すると、ステップS8において、事後接客処理部305は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
写真シール作成装置1では、事後接客における携帯送信ゲームによってユーザの携帯端末に送信される画像であって、携帯端末上でユーザにより利用される携帯送信後利用画像である「使えるプリ画」の撮影が可能である。「使えるプリ画」の用途には、「お祝いメール」、「ブログデコ」、および「コーデアルバム」の3つがある。本実施形態では、「コーデアルバム」の例を説明する。「コーデアルバム」は、携帯端末に送信された画像を、撮影時のユーザの状態、具体的には、撮影時のユーザの装い(服装、ネイル、化粧、アクセサリ等の装飾品)を記録するための記録用画像として保存することを目的とする用途である。
図13は、用途として「コーデアルバム」が選択されたときにタッチパネルモニタ93に表示される、使えるプリ画用の合成用画像選択画面の例を示している。図13の合成用画像選択画面においては、「コーデアルバム」の合成用画像として、6枚の合成用画像が、モデルを被写体とした撮影画像に合成されて表示されている。その6枚の合成用画像のうち、下段の3枚は、1人用の合成用画像(1人用合成用画像)であり、上段の3枚は、2人用の合成用画像(2人用合成用画像)である。1人用合成用画像は、ユーザ(被写体)が2人であっても、撮影画像からそれぞれの被写体がトリミングされたトリミング画像に合成される合成用画像であり、2人用合成用画像は、2人の被写体の撮影画像に合成される合成用画像である。「コーデアルバム」の合成用画像(1人用合成用画像および2人用合成用画像)は、撮影画像(トリミング画像)における被写体の前景として合成される前景画像、被写体の背景として合成される背景画像、および、ユーザ(被写体)の身につけているアイテムを紹介するための画像であるアイテムスタンプのうち少なくとも1つを含む画像である。なお、背景画像の色は、タブ433の右端の表示されているカラーパレットにより選択されてもよいし、選択された合成用画像に応じて決定されるようにしてもよい。ユーザによって、合成用画像が選択されると、その合成用画像は選択合成用画像表示領域434に表示され、決定ボタン435が選択されることで、その合成用画像が確定される。なお、1人用合成用画像が選択され確定された場合、もう1枚の1人用合成用画像が選択可能となる。すなわち、1人用合成用画像は、2枚(2人分)選択されるようになる。
図14は、用途として「コーデアルバム」が選択され、合成用画像として1人用合成用画像が選択されたときの、タッチパネルモニタ93におけるライブビュー表示画面の例を示している。この場合、2人の被写体が写っている、図14の左側に示されるカメラ91の取り込み画像511に対して、被写体部分それぞれがトリミングされる。図14の右側に示されるライブビュー表示画面は、1人用合成用画像とカメラ91の取り込み画像511からトリミングされた被写体それぞれの画像を合成した合成画像をライブビュー表示するライブビュー表示領域512,513、およびカウントダウンインジケータ514から構成されている。ライブビュー表示領域512には、図示しない合成用画像選択画面において選択された1人目の1人用合成用画像と、取り込み画像511からトリミングされた左側の被写体の画像とが合成された合成画像が表示され、ライブビュー表示領域513には、図示しない合成用画像選択画面において選択された2人目の1人用合成用画像と、取り込み画像511からトリミングされた右側の被写体の画像とが合成された合成画像が表示されている。また、ライブビュー表示領域512とライブビュー表示領域513との間には、いずれかの合成画像に合成されている合成用画像と、モデルを被写体とした撮影画像とが合成されたモデルサンプル画像が表示されている。図14のライブビュー表示画面においては、カウントダウンインジケータ514で示される数字が0になり「shot!!」となったときに、ライブビュー表示領域512,513に表示されている合成画像がそれぞれ携帯送信後利用画像として得られる。
図15は、用途として「コーデアルバム」が選択され、合成用画像として1人用合成用画像が選択された場合の、タッチパネルモニタ93に表示される撮影結果の例を示している。タッチパネルモニタ93に表示される撮影結果としては、「使えるプリ画」として得られた携帯送信後利用画像521,522がそれぞれ表示される。
このように、「コーデアルバム」の使えるプリ画の撮影において、合成用画像として1人用合成用画像が選択された場合には、1回の撮影で、複数人(2人)のユーザそれぞれについての携帯送信後利用画像(使えるプリ画)として、異なる2枚の画像を得ることができる。これにより、ユーザに、複数回の撮影作業を行わせることなく、すなわち、煩わしさを与えることなくスムーズに、異なる画像を提供することが可能となる。
[編集処理の例]
次に、図16のフローチャートを参照して、図12のステップS4において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。なお、この編集処理は、実際には、編集空間A2−1または編集空間A2−2のうち、写真シール作成ゲームの撮影工程をプレイしたユーザが移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、ユーザが編集空間A2−1に移動したか編集空間A2−2に移動したかを特に明言せずに、編集空間A2に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、ステップS81において、編集準備処理部352は、撮影部208によって得られた撮影画像を、用途情報とともに記憶部202から取得する。
ステップS82において、編集準備処理部352は、記憶部202から取得した撮影画像を、タブレット内蔵モニタ131に表示させることで、それら複数枚(例えば6枚)の撮影画像を編集対象画像(キープ画像)として選択させる。なお、ボーナス撮影が行われた場合には、編集準備処理部352は、ユーザに、複数枚(例えば6枚)の撮影画像とボーナス撮影による撮影画像の中から、複数枚(例えば6枚)の編集対象画像(キープ画像)を選択させる。
ステップS83において、編集準備処理部352は、タブレット内蔵モニタ131に、シール紙のレイアウト(配置)を決定する写真シールの分割パターンを選択させる分割パターン選択画面を表示させ、ユーザに分割パターンを選択させる。ユーザが分割パターンを選択すると、編集準備処理部352は、次に、タブレット内蔵モニタ131に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。ユーザは、タッチペン132を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、タブレット内蔵モニタ13に編集作業用のGUIである編集画面が表示されるので、ユーザは落書き編集作業を開始することができる。
そして、編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、ステップS84において、編集画面表示制御部354は、タブレット内蔵モニタ131に、撮影画像に対する落書き編集をユーザに入力させるGUI画面である編集画面を表示させる。
ステップS85において、入力受付制御部353は、編集部209のタブレット内蔵モニタ131やタッチペン132を制御し、ユーザによる編集画面に対する落書き編集入力の受け付けを開始する。
ステップS86において、入力受付制御部353は、タブレット内蔵モニタ131より供給される入力信号(すなわち、タッチペン132の位置情報)に基づいて、ユーザによる指示が入力された(GUIに対する操作が行われた)か否かを判定する。ユーザ等によりタッチペン132が操作され、タブレット内蔵モニタ131に対して位置情報が入力されたと判定した場合、入力受付制御部353は、処理をステップS87に進め、落書き編集処理部355は、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
このような入力に対応する処理が終了すると、落書き編集処理部355は、処理をステップS88に進める。なお、ステップS86において指示が入力されていないと判定した場合、落書き編集処理部355は、ステップS87の処理を省略し、ステップS88に処理を進める。
ステップS88において、進行制御部351は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、進行制御部351は、処理をステップS86に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、進行制御部351は、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップS86乃至ステップS88の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。そして、ステップS88において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定した場合、進行制御部351は、処理をステップS89に進める。
ステップS89において、進行制御部351は、落書き編集が行われた編集画像(落書き編集結果)を印刷用の画像を作成するために、印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集結果である編集画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM207や記憶部202に保存するかしないかは任意である。
ステップS90において、進行制御部351は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。ステップS90の処理を終了すると、進行制御部351は、編集処理を終了し、処理を図12のステップS4に戻し、ステップS5以降の処理が実行される。
[編集用パレットの例]
図17は、用途が「コーデアルバム」である使えるプリ画専用の編集ツールが表示された編集用パレットの例を示している。
図17の編集パレットには、「アイテムスタンプ」タブが設けられており、アイテムスタンプアイコン681−1乃至681−16が表示されている。
アイテムスタンプアイコン681は、「コーデアルバム」の使えるプリ画において、ユーザ(被写体)の身につけている装い(服装、ネイル、化粧品、アクセサリ等の装飾品)の種類やブランド名を紹介するためのアイテムスタンプのアイコンである。アイテムスタンプは、図示しない編集画像表示部に表示されている編集対象画像に合成される編集用合成用画像の1つである。図17の例では、アイテムスタンプアイコン681−1乃至681−16の16種類のアイコンが表示されるようになされているが、アイテムスタンプアイコン681−1以外のアイコンの図示は省略するものとする。
なお、「コーデアルバム」の使えるプリ画専用の編集ツールとして、「コーデアルバム」の使えるプリ画専用のペンツールを用意するようにしてもよい。
以上のような編集用パレットによれば、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)に対して、その用途に応じた編集を行うことができるようになる。
なお、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)の合成用画像部分に対する編集が行われる際、図示しない編集画像表示部において、編集可能な部分がわかるように、撮影画像部分に斜線を施したり、撮影画像部分の表示をグレースケール表示とするようにしてもよい。
なお、編集処理部303による編集処理によって得られた編集済み画像は、通常の撮影によって得られた撮影画像であるか、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)であるかに関わらず、ユーザによって選択された編集済み画像が、印刷処理部304による印刷処理によってシール紙に印刷され、事後接客処理部305による事後接客処理としての携帯送信ゲーム処理によって携帯端末に送信される携帯送信用画像に決定される。通常の撮影によって得られた撮影画像とは、たとえば図28(b)に示す撮影画像810a、810bおよび810cの編集前の画像である。
図19は、タッチパネルモニタ93に表示される送信画像選択画面601を示す図である。送信画像選択画面601には、送信対象画像611と、送信画像表示部612と、決定ボタン613とが表示されている。送信対象画像611は、編集済み画像および使えるプリ画の一覧が表示されている。例えば、送信対象画像611には、送信用の画像として、編集済み画像、ペア画像、およびプロフィール画像などのサムネイル画像が表示される。この送信対象画像611に対して、利用者は、編集済み画像やペア画像等のサムネイル画像上を、タッチペン162Aまたは162Bを用いてタップすることにより、その画像を、管理サーバ703に送信する送信画像として選択する。すなわち、管理サーバ703には、使えるプリ画以外の編集済みの画像も送信される。サイトの会員に対しては、送信選択した画像以外の画像も閲覧可能な設定とし、非会員に対しては、送信選択した画像のみを閲覧可能な設定としてもよい。
また、印刷処理部304には、通常の撮影によって得られた撮影画像のみをシール紙に印刷させ、事後接客処理部305には、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)のみを携帯送信用画像に決定させるようにしてもよい。
これにより、ユーザに、撮影時に、得られる画像が携帯端末に送信されることをより強く意識させることができ、ユーザにとってより一層満足度の高い画像を提供することが可能となる。
<写真シール作成装置を含む情報管理システムの構成とその動作>
[情報管理システムの構成例]
図19は、上述で説明してきた写真シール作成装置1を含む情報管理システムの構成例を示している。
図19の情報管理システムは、写真シール作成装置1、携帯端末702、および管理サーバ703から構成される。携帯端末702は、写真シール作成装置1が提供するゲームを行い、シール紙を受け取るユーザが携帯している携帯電話機などの端末であり、管理サーバ703は、例えば写真シール作成装置1のメーカが管理するサーバである。
写真シール作成装置1と管理サーバ703の間、携帯端末702と管理サーバ703の間の情報の送受信は、インターネットなどの通信ネットワークを介して行われる。
写真シール作成装置1において生成された撮影画像は、撮影画像の日時情報ともに管理サーバ703に送信される。管理サーバ703においては、携帯端末702のユーザによる写真シール作成装置1の利用によって得られた撮影画像(以下において、携帯送信用画像とも表現する)が、その撮影画像を管理するための画像管理情報に基づいて管理されている。
ユーザが所持する携帯端末702は、管理サーバ703からダウンロードすることによって、写真シール作成装置1において撮影した撮影画像を取得可能である。
写真シール作成装置1には、非接触型ICとの間で近接通信を行う非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、携帯端末702には非接触型ICが内蔵されている。図19の情報管理システムにおいて、写真シール作成装置1と携帯端末702との間の情報の送受信は、携帯端末702が写真シール作成装置1のリーダライタにかざされたときに、非接触型ICを用いた近接通信により行われる。
[管理サーバの構成例]
図20は、管理サーバ703の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)711、ROM712、RAM713は、バス714により相互に接続される。
バス714には、さらに、入出力インタフェース715が接続される。入出力インタフェース715には、キーボード、マウスなどよりなる入力部716、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部717が接続される。また、入出力インタフェース715には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成され、各種の情報を記憶する記憶部718、ネットワークインタフェースなどより構成され、写真シール作成装置1や携帯端末702と通信を行う通信部719(送信手段、受信手段)、リムーバブルメディア721を駆動するドライブ720が接続される。
記憶部718には、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯送信用画像、その携帯送信用画像を管理するための画像管理情報、管理サーバ703が管理する各種のサイト(Webサイト)の情報などが記憶される。
図21は、管理サーバ703の機能構成例を示すブロック図である。図21に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図20のCPU711により所定のプログラムが実行されることによって実現される。管理サーバ703においては、携帯送信用画像管理部731、情報管理部732、サービス提供部733、および、表示用データ生成部734が実現される。
携帯送信用画像管理部731は、写真シール作成装置1から送信されてきたサーバ送信用画像を取得し、サーバ送信用画像のうち、携帯送信用画像として選択された画像を携帯送信用画像IDに基づいて特定する。携帯送信用画像管理部731は、携帯送信用画像に、保存先となるURL(Uniform Resource Locator)を割り当て、記憶部718に携帯送信用画像を記憶させる。携帯送信用画像管理部731は、通信部719を制御し、保存先URLを含む電子メールを携帯端末702に送信する。保存先URLは、携帯端末702が、記憶部718に記憶された携帯送信用画像にアクセスし、ユーザに提示するためのアクセス情報となる。また、携帯送信用画像管理部731は、画像管理情報に基づいて、携帯送信用画像を管理する。
情報管理部732は、携帯送信用画像管理部731が携帯送信用画像を管理するための画像管理情報を記憶部718に記憶させ、携帯端末IDと紐付けて管理する。サービス提供部733は、各種のサイトを管理し、サイトにアクセスしてきた携帯端末702に対して各種のサービスを提供する。サービス提供部733は、リンク情報、リンク情報の日時情報、および、リンク情報に紐付けられている地域情報を管理するリンク情報管理手段でもある。
写真シール作成装置1との通信、および携帯端末702との通信は、それぞれ、携帯送信用画像管理部731、情報管理部732、サービス提供部733により通信部719が制御されることによって行われる。
表示用データ生成部734は、写真シール作成装置1が備えるカメラ91(撮影手段)が撮影した撮影画像と、ユーザ画像とをカレンダー上に表示する表示用データを生成する。カレンダーは、1か月をまとめて表示するもの以外に、週間を一覧でまとめるものであってもよい。ユーザ画像とは、ユーザが所持する画像であって、撮影画像とは異なる画像のことを指す。ユーザ画像は、ユーザの携帯端末に格納されている画像であって、ユーザが被写体として写っている画像、ユーザが携帯端末を用いて撮影した画像など、ユーザとの関連性が強い画像と言い換えることも可能である。
[携帯端末の構成例]
図22は、携帯端末702の構成例を示すブロック図である。
携帯端末702は、制御部741、アンテナ742、通信部743(送信手段、受信手段)、記憶部744、表示部745(表示手段)、非接触型IC746、操作部747、カメラ部748(撮影手段)、および、GPS(Global Positioning System)479(位置情報取得手段)から構成される。
制御部741は、CPU,ROM,RAMなどよりなり、所定のプログラムを実行し、携帯端末702の全体の動作を制御する。例えば、制御部741は、通信部743を制御して管理サーバ703と通信を行い、非接触型IC746を制御して写真シール作成装置1と通信を行う。
通信部743は、基地局から送信された電波が受信されることに応じてアンテナ742から供給された信号の復調処理を行い、復調処理を行うことによって得られた情報を制御部741に出力する。また、通信部743は、制御部741から供給された情報に対して変調処理を施し、得られた信号をアンテナ742から送信する。
記憶部744はフラッシュメモリなどよりなり、携帯端末ID、メールアドレス、管理サーバ703からダウンロードされた携帯送信用画像、カメラ部748が撮影した端末画像などの各種の情報を記憶する。
表示部745はLCDなどよりなり、各種の情報を表示する。例えば表示部745には、管理サーバ703から送信され、通信部743において受信された携帯送信用画像が表示される。
非接触型IC746は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ163との通信可能範囲にあるとき、非接触型ICリーダ/ライタ163と近接通信を行う。
操作部747は、各種のボタンや表示部745に重ねて設けられたタッチパネルより構成され、ユーザの操作の内容を表す信号を制御部741に出力する。
カメラ部748は、被写体を撮影して端末画像を生成する撮影手段である。この被写体とは、ユーザ自身およびユーザ以外の人物に限定されるものではなく、山などを含む風景、鉄道、自動車などユーザの嗜好に関わるものであってもよい。
GPS479は、携帯端末702の位置情報を取得する位置情報取得手段である。
<情報管理システムの動作>
次に、図23のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1において得られた携帯送信用画像を、管理サーバ703に提供し、携帯端末702に送信するまでの一連の処理について説明する。
なお、図23のフローチャートにおけるステップS111乃至S116の処理は、図12のフローチャートにおけるステップS1乃至S8の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS118において、事後接客処理部305は、記憶部202から編集済み画像を読み出し、その編集済み画像をサーバ送信用画像として、それぞれのサーバ送信用画像にIDを設定する。事後接客処理部305は、サーバ送信用画像ID、サーバ送信用画像、および、サーバ送信用画像の日時情報を管理サーバ703に送信する。
管理サーバ703においては、ステップS131において、携帯送信用画像管理部731が、写真シール作成装置1から送信されてきたサーバ送信用画像とサーバ送信用画像IDとサーバ送信用画像の日時情報を受信し、それぞれを対応付けて記憶部718に記憶させる。
なお、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信されるサーバ送信用画像には、撮影画像に対して落書き編集を行った編集済み画像の他、上述で説明した「使えるプリ画」が含まれる。使えるプリ画のサイズは、用途によっては、通常の編集済み画像のサイズと異なるが、使えるプリ画が管理サーバ703に送信される際には、使えるプリ画のサイズを、編集済み画像のサイズと同じサイズにして送信するようにしてもよい。
さて、ステップS119において、写真シール作成装置1の事後接客処理部305は、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像選択画面を表示させ、ユーザに携帯送信用画像を選択させて、ユーザの選択を受け付ける。
ステップS120において、事後接客処理部305は、携帯送信用画像選択画面において、ユーザにより選択された携帯送信用画像のID(携帯送信用画像ID)を管理サーバ703に送信する。
携帯端末702においては、ステップS151において、カメラ部748は撮影処理を行う。撮影処理によって生成された端末画像および端末画像の日時情報は、ステップS152において記憶部744に記憶される。また、端末画像および端末情報の日時情報は、通信部743を介して管理サーバ703に送信される。
管理サーバ703は、ステップS132において、端末画像および端末画像の日時情報を受信し、記憶部718に記憶させる。管理サーバ703において、端末画像はユーザ画像として扱われる。
ステップS133において、表示用データ生成部734は、撮影画像と、ユーザ画像とをカレンダー上に表示する表示用データを生成する。ステップS134において、管理サーバ703は、通信部719を介して表示用データを携帯端末702に送信する。
ステップS153において、携帯端末702が備える通信部743は、管理サーバ703から送信された表示用データを受信する。携帯端末702が備える制御部741は、表示用データを記憶部744に記憶させる。ステップS154において、制御部741は、表示用データを表示部745に表示させる。より具体的には、表示部745は、カレンダー上の日付情報によって紐付けられている日付に対応する領域に、撮影画像およびユーザ画像を表示する(図27参照)。ユーザは、表示部745に表示されているカレンダー上の撮影画像またはユーザ画像のうち、閲覧したい画像を選択することが可能である。カレンダー上に表示されている撮影画像およびユーザ画像のいずれかがユーザによって選択されると、ステップS155において、制御部741は、表示部745が表示する画面を遷移させ、選択された画像を表示する(図28(a)、(b)および図29(b)参照)。
表示部745に表示されているカレンダー上には、撮影画像およびユーザ画像のほかに、後述するリンク情報を示すアイコンがさらに表示されている。ユーザがカレンダー上に表示されているリンク情報を示すアイコンを選択すると、携帯端末702は、当該アイコンに関連付けられているリンク情報を管理サーバ703に要求する(ステップS156)。
管理サーバ703においては、ステップS135において、通信部719は携帯端末702からのリンク情報の要求を受信する。サービス提供部733(リンク情報管理手段)は、ドライブ720に記録されている複数のリンク情報の中から、要求されたリンク情報を選択する。制御部741は、通信部743を制御することによって、サービス提供部733が選択したサービス情報を、携帯端末702に送信する(ステップS136)。
携帯端末702においては、ステップS157において、携帯端末702が備える通信部743は、管理サーバ703から送信されたリンク情報を受信する。携帯端末702が備える制御部741は、リンク情報を記憶部744に記憶させる。ステップS158において、制御部741は、リンク情報を表示部745に表示させる(図30または図31参照)。
携帯端末702において、撮影処理(ステップS151)、端末画像を送信する処理(ステップS152)、カレンダーを表示する処理(ステップS153およびS154)、および、リンク情報を表示する処理(ステップS156〜ステップS158)を実行する順番は限定されるものではない。ユーザは、上述の各処理を任意に実行可能である。
<日時情報の変形例>
上述の情報管理システムの動作において、撮影画像の日時情報は、各撮影画像を撮影した日時に関する日時情報であり、端末画像の日時情報は、各端末画像を撮影した日時に関する日時情報であるとして説明した。しかし、撮影画像の日時情報および端末画像の日時情報は、上記の例に限定されるものではない。たとえば、撮影画像の日時情報は、写真シール作成装置1から送信された撮影画像を、管理サーバ703が受信した日時に関する日時情報であってもよい。管理サーバ703が撮影画像を受信した日時とは、管理サーバ703が受信した撮影画像を記憶部718に保存した日時とも表現可能である。端末画像の日時情報は、携帯端末702が端末画像を保存した日時に関する日時情報であってもよい。
上記の構成によれば、表示部745に表示されるカレンダー上において、撮影画像は、管理サーバ703に保存された日付に対応する領域に表示される。また、端末画像は、携帯端末702に保存された日時に対応する領域に表示される。
[より詳細な画像管理情報の例1]
図24は、用途情報が「コーデアルバム」である場合の、より詳細な画像管理情報の例を示している。
図24の画像管理情報は、用途情報、画像ID、アイテムスタンプ利用フラグ、コーデアルバム専用ペン入力内容、撮影コース、および撮影テーマから構成されている。
上述したように、図24の画像管理情報においては、用途情報は全て「コーデアルバム」である。また、用途情報、アイテムスタンプ利用フラグ、コーデアルバム専用ペン入力内容、撮影コース、および撮影テーマは、画像管理情報における付加情報に対応する。
画像IDは、写真シール作成装置1から送信されてくる携帯送信用画像(使えるプリ画)を特定する情報であり、図24の画像管理情報においては、撮影日時、機器ID、および、その撮影日時、機器IDで示される年月日、写真シール作成装置1で撮影された撮影画像に対してシーケンシャルに振られる番号である連番からなる。
アイテムスタンプ利用フラグは、写真シール作成装置1における編集処理において、図17を参照して説明した、「コーデアルバム」の使えるプリ画に対して合成されるアイテムスタンプの利用の有無を示す情報である。図24の画像管理情報においては、アイテムスタンプ利用フラグとして、アイテムスタンプA乃至アイテムスタンプZの利用の有無が示されており、「コーデアルバム」の使えるプリ画に対してそのアイテムスタンプが合成されていれば「1」が示され、そのアイテムスタンプが合成されていなければ「0」が示される。
コーデアルバム専用ペン入力内容は、写真シール作成装置1における編集処理において、「コーデアルバム」の使えるプリ画に対して、コーデアルバム専用ペンツールにより入力された文字や記号等の内容を示す情報である。
撮影コースは、写真シール作成装置1における撮影処理において、ユーザにより選択された撮影コースを示す情報であり、例えば、「カップルコース」と「フレンドコース」とがある。
撮影テーマは、写真シール作成装置1における撮影処理において、ユーザにより選択された撮影テーマを示す情報であり、例えば、「カジュアル」、「コンサバ」等とがある。
また、図24の画像管理情報は、ユーザの所有する携帯端末702の携帯端末IDおよびメールアドレスに紐付けられているものとする。
なお、ここでは、写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信されるサーバ送信用画像が、「コーデアルバム」の使えるプリ画である場合、その使えるプリ画および暗号化された画像ID(撮影日時、機器ID、連番)とともに、以下に示す、撮影または編集に関する情報である関連情報が写真シール作成装置1から管理サーバ703に送信される。
・編集処理において合成されたアイテムスタンプを表す情報
・編集処理においてコーデアルバム専用ペンツールにより入力された内容を表す情報
・撮影処理において選択された撮影コースを表す情報
・撮影処理において選択された撮影テーマを表す情報
以上のような情報に基づいて、管理サーバ703の情報管理部732は、図24に示される画像管理情報を生成し、管理する。すなわち、情報管理部732は、「コーデアルバム」の使えるプリ画を、関連情報に対応付けて管理する。なお、「コーデアルバム」の使えるプリ画は、管理サーバ703において、携帯端末702での表示に適したサイズに縮小されて記憶される。
そして、携帯端末702から「コーデアルバム」の使えるプリ画の読み出しが要求された場合、管理サーバ703のサービス提供部733は、携帯端末702からの要求に対応する関連情報に対応付けて管理されている使えるプリ画を記憶部718から読み出し、携帯端末702に提供する。
例えば、携帯端末702から、「Tシャツ」をキーワードとして、「コーデアルバム」の使えるプリ画を検索する旨の要求がされた場合、管理サーバ703のサービス提供部733は、「Tシャツ」のアイテムスタンプが合成されている使えるプリ画を記憶部718から読み出し、携帯端末702に提供する。
また、携帯端末702から、所定のブランド名をキーワードとして、「コーデアルバム」の使えるプリ画を検索する旨の要求がされた場合、管理サーバ703のサービス提供部733は、そのブランド名のアイテムスタンプが合成されている使えるプリ画を記憶部718から読み出し、携帯端末702に提供する。
さらに、携帯端末702から、「カジュアル」をキーワードとして、「コーデアルバム」の使えるプリ画を検索する旨の要求がされた場合、管理サーバ703のサービス提供部733は、撮影テーマが「カジュアル」で撮影された撮影画像を含む使えるプリ画を記憶部718から読み出し、携帯端末702に提供する。
これにより、使えるプリ画が、撮影または編集に関する関連情報毎に表示されるようになる。したがって、ユーザが、過去に撮影した画像を携帯端末から検索する際、撮影時の設定や編集時に入力した内容を基に検索することができるので、所望の画像を容易に検索することができ、携帯端末のユーザの満足度を向上させることが可能となる。
なお、「コーデアルバム」の使えるプリ画(以下、コーデアルバム画像ともいう)が公開設定されている場合には、他のユーザの携帯端末からの要求に応じて、その要求に対応する関連情報に対応付けて管理されている使えるプリ画を、他のユーザの携帯端末に提供するようにしてもよい。これにより、他のユーザは、様々な条件に合致したコーデアルバム画像を閲覧することができ、これをコーディネートの参考とすることができる。
また、公開設定されているコーデアルバム画像を、そのコーデアルバム画像を公開しているサイトと提携している雑誌等に掲載するようにしてもよい。
具体的には、図25の矢印#11で示されるように、まず、ユーザの携帯端末702と、店舗1501にある所定の端末装置(以下、単に、店舗1501という)とが非接触通信を行う等して、携帯端末702の携帯端末IDが、店舗1501に送信される。次に、矢印#12に示されるように、店舗1501は、携帯端末IDと、ユーザが購入した商品のブランドを表すブランド情報とを、管理サーバ703に送信する。管理サーバ703においては、携帯端末IDとブランド情報とが紐付けられて、記憶されている。
一方、ユーザの写真シール作成装置1におけるコーデアルバム画像の撮影前または撮影後に、ユーザの携帯端末702と写真シール作成装置1とが非接触通信を行う等することにより、矢印#13に示されるように、携帯端末702の携帯端末IDが、写真シール作成装置1に送信される。その後、矢印#14に示されるように、写真シール作成装置1は、携帯端末IDと、撮影および編集の結果得られたコーデアルバム画像とを、管理サーバ703に送信する。管理サーバ703においては、携帯端末IDに紐付けられた画像管理情報に基づいて、コーデアルバム画像が管理されている。
そして、携帯端末702から管理サーバ703に対して、コーデアルバム画像の提示(送信)の要求があった場合、管理サーバ703は、携帯端末IDに紐付けられた画像管理情報に基づいて管理されているコーデアルバム画像を、携帯端末702に提供する。また、管理サーバ703は、携帯端末IDに紐付けられているブランド情報で表わされるブランドに応じた(例えば、ブランドのロゴの入った)合成用画像を、携帯端末702に提供する。
これにより、ユーザは、携帯端末上で、ユーザの好みのブランドに応じた合成用画像を用いてコーデアルバム画像を再編集することができ、ユーザの好みにより近い画像を提供することができるようになる。
なお、図25において、携帯端末IDは、ユーザを特定することができる情報であればよく、例えば、直接入力が可能な文字列や、顔や指紋等の生体情報の認証結果、ユーザ固有のIDカードの情報等であってもよい。この場合、店舗1501および写真シール作成装置1には、文字列入力画面や、生体情報の認証装置、IDカードの読み取り装置等を備える必要がある。
また、店舗1501から、あるいは、店舗の最新のブランドの情報を持つ店舗管理サーバ(図示せず)から、写真シール作成装置1に、最新のブランドに関するコンテンツなどのデータを送信するようにしてもよい。これにより写真シール作成装置1は、最新のブランドに関するコンテンツを、ユーザの撮影時および画像の編集時に利用することができる。
また、画像管理情報に含まれる情報に基づいて、サイト上で、コーデアルバム画像の服装を変更(着せ替え)できるようにしてもよい。具体的には、管理サーバ703が、撮影テーマと着せ替え用の服飾画像(合成用画像)とを紐付けて記憶しておき、携帯端末702において、撮影テーマが「コンサバ」であるコーデアルバム画像が表示されているときに、管理サーバ703が、「コンサバ」に紐付けられている服飾画像を、携帯端末702に提供し、ユーザに選択させるようにしてもよい。これにより、ユーザは、様々なコーディネートのコーデアルバム画像を記録することができるようになる。なお、この場合、コーデアルバム画像の服装を着せ替えできるように、写真シール作成装置1において、撮影時に、着せ替え用の服飾画像に合ったポーズをユーザに取らせるように指示させる。
[携帯端末の表示例]
図27は、情報管理システムが含む携帯端末702が表示するカレンダーの例を示す図である。携帯端末702が備える制御部741は、表示用データに基づいて、カレンダー上に撮影画像800、ユーザ画像802、および、リンク情報を示すアイコンを表示する。リンク情報を示すアイコンは、アイコン806、アイコン808aおよび808bというように複数の種類があってもよい。
撮影画像800は、写真シール作成装置1によって生成された撮影画像である。撮影画像800に紐付けられている日時情報は、たとえば2012年3月9日である。したがって、撮影画像800は、カレンダー上の2012年3月9日の欄に表示されている。2012年3月9日の日付情報に紐付けられている撮影画像が複数存在する場合には、該当する撮影画像のうちのいずれか1枚を表示してもよいし、数枚を選択して表示してもよい。制御部741は撮影画像800をカレンダー上に表示する際に、写真シール作成装置1が生成した撮影画像そのものを縮小して表示してもよい。また、写真シール作成装置1が生成した撮影画像を示すサムネイルを、撮影画像800として表示してもよい。
撮影画像800を表示するほかの態様として、撮影画像を生成した写真シール作成装置1の名称と、ゲームを行った回数とを示す文字列によって表示してもよい。たとえば、「Lumi」という写真シール作成装置において3回目にプレーした際に生成された撮影画像800のことを、「Lumi:3」という文字列としてもよい。撮影画像800のさらに別の態様として、撮影画像を生成した写真シール作成装置1をイメージする画像と、ゲームを行った回数とをまとめて表示してもよい。
ユーザが所持する画像のうち、撮影画像とは異なるユーザ画像802は、図27においてユーザ画像を示すアイコンによって表示されている。このことによって、ユーザはカレンダー上に表示されている画像が、撮影画像であるのか、ユーザ画像であるのかを容易に判別することが可能である。ユーザ画像802に紐付けられている日付情報は、たとえば2012年3月10日である。したがって、ユーザ画像802は、カレンダー上の2012年3月10日の欄に表示されている。
なお、カレンダーには、撮影画像800、ユーザ画像802、および、リンク情報を示すアイコンのいずれも表示されていない日がある。たとえば、2012年3月15日には、撮影画像800、ユーザ画像802、および、リンク情報を示すアイコンのいずれも表示されていない。したがって、2012年3月15日には空白領域804が存在する。
なお、リンク情報を示すアイコン806、808aおよび808bについては後述する。
図28は、携帯端末702が表示する画面の遷移の例を示す図である。ユーザは、図27に示すカレンダー上に表示されている撮影画像800、ユーザ画像802、空白領域804、および、リンク情報を示すアイコンのいずれかを選択可能である。ここでは、撮影画像800、および、空白領域804のいずれかを選択した場合について説明する。
図28(a)および(b)は、ユーザが撮影画像800を選択した場合に、カレンダーから遷移する画面を示す図である。図28(a)は、2012年3月16日の日時情報に紐付けられている撮影画像およびユーザ画像が存在する場合の画面を示している。より具体的には、複数の撮影画像810a、810bおよび810cと、複数のユーザ画像812a、812bおよび812cが表示されている。なお、表示されている撮影画像810a〜810cおよびユーザ画像812a〜812cのいずれかをユーザが選択した場合には、制御部741は、選択された画像を大きく表示部745に表示してもよい。
図28(b)は、2012年3月16日の日時情報に紐付けられている撮影画像が存在する場合の画面を示している。2012年3月16日の日時情報に紐付けられているユーザ画像がない場合、ユーザ画像サイトへのリンクを示すバナーを表示してもよい。
図28(c)は、カレンダー上の2012年3月16日に対応する領域が空白領域804であった場合に、カレンダーから遷移する画面を示す図である。この場合、2012年3月16日の日付情報に紐付けられている撮影画像およびユーザ画像はないため、図28(c)に表示される画像はない。2012年3月16日の日付情報に紐付けられている撮影画像がない場合、最新の写真シール作成装置の情報を表示するwebページへのリンクを示すバナーを表示してもよい。
図29は、図27に示すカレンダーにおいて、ユーザ画像802をユーザが選択した場合に、カレンダーから遷移する画面を示す図である。ユーザがユーザ画像802を選択すると、それまでユーザ画像を示すアイコンによって表示されていたユーザ画像802が、ユーザ画像の画像を示すユーザ画像802’に遷移する。一方、それまで画像によって表示されていた撮影画像800は、撮影画像を示すアイコンによって表示される撮影画像800’に遷移する。当該構成によれば、ユーザは、撮影画像とユーザ画像とを容易に判別可能なうえ、ユーザ画像の内容を容易に把握することが可能になる。
図29(b)は、ユーザ画像802’を選択した場合に、図29(a)から遷移する画面を示す図である。この場合、2012年3月26日の日付情報に紐付けられている撮影画像810a〜810cおよびユーザ画像812a〜812cが画面に表示されている。
図30は、図27に示すカレンダー上に表示されるリンク情報を示すアイコン806をユーザが選択した場合に、カレンダーから遷移する画面を示す図である。より具体的には、リンク情報を示すアイコン806が選択されることによって、制御部741は、選択されたリンク情報を表示部745に示す。
図30に示すリンク情報は、最新の写真シール作成装置に関する情報である。当該リンク情報は、2012年3月26日の日付情報に紐付けられている。管理サーバ703が備える情報管理部732は、リンク情報に紐付けられている地域情報を管理している。情報管理部732は、携帯端末702から送信される携帯端末702の位置情報と、リンク情報の地域情報とに基づいて、ドライブ720に記憶されている複数のリンク情報から、携帯端末702の位置情報に近い地域情報を含むリンク情報を選択する。表示用データ生成部734は、情報管理部732が選択したリンク情報を示すアイコンをカレンダー上に表示する表示用データを生成し、携帯端末702に送信する。
図30に表示されているリンク情報は、このように選択されたリンク情報である。したがって、リンク情報に掲載されている「新機種□□□」を利用可能な2つの店舗は、ユーザが所持している携帯端末702の位置と近い可能性が高い。この構成によれば、ユーザが容易にアクセス可能な店舗情報を、リンク情報として提供することができる。MAP820および822を選択すれば、各店舗周辺の地図が表示される。また、「新機種□□□」を紹介するwebページへのリンクを示すバナー824aおよび824bを、リンク情報として表示してもよい。
図31は、ユーザが、リンク情報を示すアイコン808aおよび808bを選択した際に、カレンダーから遷移する画像を示す図である。リンク情報は、2012年3月28日の日付情報に紐付けられている占い情報である。図31(a)は、リンク情報を示すアイコン808aを選択した場合のリンク情報であり、図31(b)は、リンク情報を示すアイコン808bを選択した場合のリンク情報である。いずれのリンク情報にも、より詳細な占い情報を提供するwebページへのリンクおよびバナーが設置されている。図31(b)に示すリンク情報は、占い情報を提供するwebページへのリンクおよびバナーに加えて、予告情報を提供するwebページへのバナーが設けられている。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。