[写真シール作成装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置1の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機(画像処理装置)である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から編集対象とする画像を選択し、編集対象の撮影画像に対して、背景や前景となるフレーム画像、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。ゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷されたシール紙を受け取ることになる。
図1に示すように、写真シール作成装置1の筐体10は、主に、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15から構成される。
撮影ユニット12は、利用者を被写体として撮影する機能を有するユニットである。撮影ユニット12の内部の撮影空間において撮影が行われる。撮影ユニット12は、大きく前方ユニット12Aと後方ユニット12Bに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方側となるユニットであり、撮影に関する処理を行ったり、利用者による操作を受け付けたりする。前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16、スピーカ17、タッチペン18a,18bが設けられる。外付けモニタ16の下方には硬貨投入口55が設けられる。後方ユニット12Bは撮影空間の後方側となる壁状のユニットである。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対して編集等を行うための構成が設けられるユニットである。2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、編集等を行うための構成が編集ユニット13の2つの面のそれぞれに設けられる。写真シール作成装置1は、ある利用者に写真シール作成ゲームを行わせることと、他の利用者に写真シール作成ゲームを行わせることを並列的に実行することができる。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてフラッシュを発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット14の内部には蛍光灯が配置されており、撮影空間の照明としても機能する。
後方ユニット12Bの上部には、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)が収納された背景カーテンユニット15が設けられている。背景カーテンユニット15には、色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数収納されている。背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。背景カーテンについて、複数のカーテンを1枚のクロマキー用のカーテンとして昇降式カーテンとしてもよく、また、クロマキー用のカーテンを予め撮影空間の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
前方ユニット12Aの側面に設けられる外付けモニタ16は、撮影空間で撮影が行われている場合に、次に撮影空間を利用するために撮影空間の外で待機している利用者や、写真シール作成装置1の傍を通りかかった人に対して、ゲームの進行状況を示す映像を表示したり、ゲームの流れや遊び方等を案内する映像(デモンストレーション)を表示したり、写真シール作成装置1が設置されている店舗や地域の広告等を表示したりする。外付けモニタ16はタブレット内蔵モニタであり、事前接客処理に関する画面を表示し、利用者による選択操作を受け付ける。
スピーカ17は、外付けモニタ16の表示に合わせた音声を出力する。
タッチペン18a,18bは事前接客作業を行う利用者により用いられる。利用者は、タッチペン18(タッチペン18a,18b)によって外付けモニタ16をタップしたり、外付けモニタ16上を移動させたりすることにより、各種の項目を選択することができる。タッチペンを2本用意しておくことにより、事前接客作業における選択操作を2人の利用者が同時に行うことが可能になる。
図2は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
編集ユニット13は、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の2つの側面には、利用者が撮影画像に対する編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図3を参照して説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
外付けモニタ16の前方の空間である事前接客空間31において硬貨投入口55に代金を投入した利用者(利用者A)は、タッチペン18を用いて、外付けモニタ16に表示される画面に従って各種の設定を行う。事前接客空間31においては、例えば、画像をサーバに送信する機能である携帯送信の機能を利用するか否かの選択が事前接客作業として行われる。
事前接客作業を終えた利用者は、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間に形成された撮影空間32に入り、前方ユニット12Aに設けられたカメラやモニタを利用して撮影作業を行う(利用者B)。
撮影作業を終えた利用者は、撮影画像の中から編集対象とする画像を選択し、選択した後に例えば前方ユニット12Aのモニタに表示される移動案内に従って、撮影空間32から、編集作業を行う編集空間に移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て右側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが形成され、左側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが形成される。以下、適宜、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bを区別する必要が無い場合、まとめて編集空間33という。
撮影空間32の利用者(利用者B)は、撮影作業を終えたとき、2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動した利用者は、編集作業を開始する。第1編集空間33Aの利用者である利用者Cと、第2編集空間33Bの利用者である利用者C'は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、印刷が開始される。画像の印刷中、利用者は、携帯送信の機能を利用することを事前接客作業時に選択している場合、サーバに保存しておく画像を選択したり、ミニゲームを行ったりする。印刷が終了した場合、利用者は印刷物受取領域34に移動してシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図4は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図4の正面12A−1は、撮影空間32で撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。
正面12A−1のほぼ中央には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下にタッチパネルモニタ52が設けられている。
正面12A−1には、カメラ51による撮影タイミングに合わせて発光する照明装置53−1乃至53−8が設置されている他、撮影作業を行っている利用者が手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2が、タッチパネルモニタ52の下にある照明装置53−7を挟んで左右に設けられている。正面12A−1の例えば天井付近には、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声を出力するスピーカも設けられる。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間32にいる利用者を撮影する。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
タッチパネルモニタ52は、LCD(Liquid Crystal Display)などのライブビューモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ52は、カメラ51により取り込まれた取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の選択操作を受け付ける機能とを備えている。
図5は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て右側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1,63−2、およびスピーカ64が設けられる。これらの上方には照明装置61も設けられる。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1または63−2を用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどの表示デバイス上に重畳されることによって構成される。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、編集対象として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン63−1は一方の利用者により用いられ、タッチペン63−2は他方の利用者により用いられる。
スピーカ64は、案内音声、効果音、BGMなどの編集作業に関する音声を出力する。なお、第2編集空間33B側の編集ユニット13の構成も、図5に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様の構成である。
図6は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
写真シール排出部13Cには写真シール排出口71が設けられる。写真シール排出口71には、第1編集空間33Aの利用者が編集作業を行って得られた画像が印刷されたシール紙と、第2編集空間33Bの利用者が編集作業を行って得られた画像が印刷されたシール紙が排出される。編集ユニット13の内部にはプリンタが設けられており、編集作業により得られた画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図7は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部101は、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、事前接客部111、撮影部112、編集部113、プリンタ114が接続される。
記憶部102は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部101から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部102に記憶されている情報は制御部101により適宜読み出される。
通信部103はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部101による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ104には、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)や半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105が適宜装着される。ドライブ104によりリムーバブルメディア105から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部101に供給され、記憶部102に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
事前接客部111は、事前接客作業を利用者に行わせるための処理である事前接客処理を行うブロックであり、外付けモニタ16、スピーカ17、タッチペン18、および硬貨処理部121から構成される。
外付けモニタ16は、制御部101による制御に従って、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内する映像などを表示する。また、外付けモニタ16は、代金が投入された後、携帯送信の機能を利用するか否かの選択画面などを表示する。外付けモニタ16に対して入力された利用者の操作の内容を表す信号は制御部101に供給される。
硬貨処理部121は、硬貨投入口に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部121は、硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部101に出力する。
撮影部112は、撮影作業を利用者に行わせるための処理である撮影処理を行うブロックであり、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124から構成される。
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、照明装置53−1乃至53−8を点灯したり、消灯したりする。
カメラ51は、制御部101による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像データを制御部101に出力する。撮影処理においては、撮影が複数回行われ、複数の撮影画像の中から選択された所定の数の画像が編集対象の画像として記憶部102に保存される。
編集部113は、編集作業を利用者に行わせるための処理である編集処理を行うブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。ここでは第1編集部113Aの構成について説明するが、第2編集部113Bも第1編集部113Aと同一の構成を有する。
第1編集部113Aは、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1,63−2、およびスピーカ64から構成される。
タブレット内蔵モニタ62は編集用モニタ141とタブレット142により構成され、制御部101による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部101に供給され、編集対象として選択された撮影画像の編集が行われる。
プリンタ114は、編集処理によって得られた編集済み画像をシール紙162に印刷し、写真シール排出口71に排出する。
図8は、制御部101の機能構成例を示すブロック図である。図8に示す構成は、制御部101が所定のプログラムを実行することによって実現される。制御部101においては、事前接客処理部201、撮影処理部202、編集処理部203、印刷処理部204、および事後接客処理部205が実現される。
事前接客処理部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、撮影前設定などに関する処理である事前接客処理を行う。撮影処理部202は、利用者を撮影する処理である撮影処理を行う。編集処理部203は、撮影画像に対する編集等の編集処理を行う。印刷処理部204は、編集処理によって得られた画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。事後接客処理部205は、携帯送信用の画像の送信などの処理を事後接客処理として行う。
[写真シール作成装置の動作]
ここで、図9のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の硬貨処理部121は、硬貨が投入されたか否かを判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS1において判定された場合、ステップ2において事前接客処理が行われる。事前接客処理により、例えば、携帯送信の機能を利用するか否かが選択され、利用することが選択された場合、利用者の携帯電話機のメールアドレスの入力が行われる。事前接客処理については図10のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、撮影処理部202は撮影処理を行う。撮影処理によって得られた撮影画像はタッチパネルモニタ52に表示され、その中から編集対象として選択された画像が記憶部102に保存される。
ステップS4において、編集処理、事後接客処理、印刷処理が行われる。編集処理においては、撮影画像の編集が行われ、事後接客処理においては、携帯送信用画像の選択などが適宜行われる。印刷処理においては、編集処理により得られた編集済みの撮影画像がシール紙162に印刷される。ステップS4において行われる処理については、図13乃至図15のフローチャートを参照して後述する。
ステップS5において、印刷処理部204は、所定の画面をタブレット内蔵モニタ62に表示するなどして、写真シール排出口71の前への移動を案内する。
印刷が終了したとき、ステップS6において、印刷処理部204は、編集済みの撮影画像が印刷されたシール紙162を写真シール排出口71に排出し、処理を終了させる。
次に、図10のフローチャートを参照して、図9のステップS2において行われる事前接客処理について説明する。
ステップS21において、事前接客処理部201は、携帯送信の機能を利用するか否かの選択に用いられる選択画面を外付けモニタ16に表示する。
図11は、携帯送信の機能を利用するか否かの選択に用いられる選択画面の例を示す図である。選択画面には、その中央付近に「画像を携帯に送信する??」のメッセージが表示され、その下に、携帯送信の機能を利用するときに操作されるYESボタン211と、利用しないときに操作されるNOボタン212が表示される。利用者は、タッチペン18を用いてYESボタン211またはNOボタン212を操作することになる。
上述したように、携帯送信は、写真シール作成装置1を用いて得られた画像をサーバに送信する機能である。撮影画像の編集が終了したとき、編集ユニット13のタブレット内蔵モニタ62には編集済みの画像などが表示され、その中から、サーバに送信し、保存しておく画像が選択される。選択された画像は、携帯送信用画像として、利用者により入力されたメールアドレスとともにサーバに送信され、サーバが有する記憶媒体に保存される。保存先を表すURLを含む電子メールがサーバから利用者の携帯端末に送信され、利用者が携帯端末を操作して電子メールに含まれるURLに対するアクセスを指示したとき、URLに基づいてアクセスが行われ、携帯送信用画像が携帯端末のディスプレイに表示される。
携帯端末の利用者は、サーバに保存しておいた画像を携帯端末上で閲覧するだけでなく、ディスプレイに表示された携帯送信用画像をダウンロードし、自分が管理しているブログに掲載したり、携帯端末の待ち受け画面に表示されるように設定したりすることができる。
ステップS22において、事前接客処理部201は、外付けモニタ16から供給される信号に基づいて、携帯送信の機能を利用することが選択されたか否かを判定する。
図11の選択画面においてYESボタン211が操作されたことから、携帯送信の機能を利用することが選択されたとステップS22において判定した場合、ステップS23において、事前接客処理部201はメールアドレスの入力画面を外付けモニタ16に表示する。
図12は、メールアドレスの入力画面の例を示す図である。メールアドレスの入力画面には、その中央左側に、利用者が入力したメールアドレスが表示される表示部221Lが表示され、その下に、メールアドレスの入力に用いられるソフトウエアキーボード222Lが表示される。ソフトウエアキーボード222Lの下には、ドメイン名の入力に用いられるドメイン選択ボタン223L、メールアドレスを決定するときに操作される決定ボタン224L、および他のアドレスを入力することができるボタン225Lが表示される。
表示部221L、ソフトウエアキーボード222L、ドメイン選択ボタン223Lの右側には、それぞれ、同じ内容の画像である表示部221R、ソフトウエアキーボード222R、およびドメイン選択ボタン223Rが表示される。ドメイン選択ボタン223Rの下には、決定ボタン224Rと他のアドレスを入力することができるボタン225Rが表示される。
すなわち、写真シール作成装置1においては、携帯送信用画像の保存場所を表すURLの通知先として、複数の携帯端末を指定することができるようになされている。例えば、外付けモニタ16に向かって左側に立っている利用者は、タッチペン18bを操作して自分の携帯端末のメールアドレスを入力することができ、右側に立っている利用者は、タッチペン18aを操作して、左側に立っている利用者と同時に、自分の携帯端末のメールアドレスを入力することができる。入力されたメールアドレスは、携帯送信の機能を利用することが選択されたことを表す情報とともに例えばRAM107に記憶される。
一方、図11の選択画面においてNOボタン212が操作されたことから、携帯送信の機能を利用しないことが選択されたとステップS22において判定された場合、ステップS23の処理はスキップされる。この場合、RAM107には、携帯送信の機能を利用しないことが選択されたことを表す情報が記憶される。
ステップS24において、事前接客処理部201は、撮影空間32への移動を案内する誘導画面を外付けモニタ16に表示する。その後、図9のステップS2に戻り、撮影処理以降の処理が行われる。
事前接客処理時に、撮影画像に合成する画像の選択や、撮影画像の明るさ、写りの選択などが行われるようにしてもよい。
次に、図13乃至図15のフローチャートを参照して、図9のステップS4において行われる処理について説明する。この処理は、撮影処理が終了し、複数の撮影画像の中から編集対象として選択された画像が記憶部102に保存された後に、編集空間33にいる利用者を対象として行われる処理である。
ステップS31において、編集処理部203は、編集対象として選択された撮影画像を記憶部102から読み出し、取得する。編集対象の撮影画像を取得した後、編集処理部203は、編集を開始するときに操作される編集開始ボタンをタブレット内蔵モニタ62に表示させる。以下においては、6枚の撮影画像が編集対象として選択された場合について説明するが、画像の数は任意である。
ステップS32において、編集処理部203は、編集開始ボタンが所定の時間内に押されたか否かをタブレット内蔵モニタ62から供給される信号に基づいて判定し、所定の時間が経過するまで、または、編集開始ボタンが押されたと判定するまで待機する。
編集開始ボタンを表示してから所定の時間が経過した、または、編集開始ボタンが所定の時間内に押されたとステップS32において判定した場合、ステップS33において、編集処理部203は、選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、シールレイアウトの選択を受け付ける。
シールレイアウトは、写真シール作成ゲームの一連の処理が終了したときに最終的に出力されるシール紙162における画像(編集済み画像など)の配置を示すものである。ここでは、シールレイアウトの分割数の選択が編集空間33において行われるものとしているが、事前接客空間31において行われるようにすることも可能である。編集処理部203により受け付けられたシールレイアウトを表す情報は印刷処理部204に供給される。
シールレイアウトの選択を受け付けた後、ステップS34において、編集処理部203は、RAM107に記憶された情報を参照し、携帯送信の機能を利用することが事前接客処理時に選択されていたか否かを判定する。
携帯送信の機能を利用することが選択されていたとステップS34において判定した場合、ステップS35において、編集処理部203は、ケータイおまけの機能を利用するか否かの選択画面を表示し、利用者による選択を受け付ける。選択画面には、ケータイおまけの機能を利用するときに操作されるボタンと、利用しないときに操作されるボタンが表示される。
ここで、ケータイおまけの機能は、後述するようにしてブログ画像または待ち受け画像を作成する機能である。ケータイおまけの機能によるブログ画像または待ち受け画像の作成は、シール紙162に印刷する撮影画像の編集が終了した後、印刷処理と並行して行われる。
利用者は、携帯送信の機能を利用することを選択した場合、ケータイおまけの機能を利用することを選択しているときには、編集を施して得られた編集済みの撮影画像と、ケータイおまけの機能によって作成したブログ画像または待ち受け画像との中から、サーバに送信する画像を選択することができる。一方、携帯送信の機能を利用することを選択しているがケータイおまけの機能を利用することを選択していないときには、利用者は、編集を施して得られた編集済みの撮影画像の中から、サーバに送信する画像を選択することになる。ケータイおまけの機能によって、ブログ画像と待ち受け画像の両方の画像を作成することができるようにしてもよい。
ステップS36において、編集処理部203は、ケータイおまけの機能を利用することが選択されたか否かを判定し、利用することが選択されたと判定した場合、ステップS37において、撮影画像の編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、利用者による編集操作を受け付ける。
図16は、撮影画像の編集画面の例を示す図である。
撮影画像の編集画面は、基本的に、同じ構成の画面が左右に対称に並べて配置されることによって構成される。例えば、タブレット内蔵モニタ62に対して左側に立っている利用者は、タッチペン63−1を用いて編集画面の左半分において撮影画像の編集を行い、右側に立っている利用者は、左側に立っている利用者による編集と並行して、タッチペン63−2を用いて編集画面の右半分において撮影画像の編集を行うことになる。
編集画面の左側の上方には画像選択部243Lが形成され、ここには、撮影処理後に編集対象として選択された6枚の撮影画像がそれぞれ縮小して表示される。画像選択部243Lから選択された撮影画像が、画像選択部243Lの下に形成された編集対象画像表示部241Lに拡大して表示される。図16の例においては、6枚の撮影画像のうち、左から2番目の撮影画像が編集対象としてカーソルCによって選択されている。また、右端の撮影画像がカーソルC’によって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されている。画像選択部243LにおいてカーソルC’によって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されていることは、6枚の撮影画像のうちの右端の撮影画像が編集画面の右側において編集対象とされており、それと同じ画像を左側において編集対象として選択できないことを表す。
後述するように編集画面の右側の上方に画像選択部243Rが設けられ、画像選択部243Rには、画像選択部243Lに表示されている画像と同じ6枚の画像が同じ並びで表示される。画像選択部243Rにおいては、6枚の撮影画像のうち、右端の撮影画像が編集対象としてカーソルC’によって選択されている。また、左から2番目の撮影画像がカーソルCによって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されている。画像選択部243RにおいてカーソルCによって選択され、「落書き中」の文字が画像に重ねて表示されていることは、6枚の撮影画像のうちの左から2番目の撮影画像が編集画面の左側において編集対象とされており、それと同じ画像を右側において編集対象として選択できないことを表す。すなわち、編集画面においては、左右の一方の画面で編集対象として選択されている画像は、他方の画面で編集対象として選択不可となる。
編集対象画像表示部241Lの下にはコンテンツパレット245Lが表示される。コンテンツパレット245Lには手書き画像を入力するときに選択されるペンツール、スタンプ画像を入力するときに選択されるスタンプツールなどの各種の編集ツールのタブが表示されており、タブを選択することによって、編集ツールを切り替えることができるようになされている。利用者は、コンテンツパレット245Lから編集ツールを選択し、編集対象画像表示部241Lに表示されている編集対象の撮影画像に文字や絵柄などを入力することができる。
編集対象画像表示部241Lの左上には撮影画像の編集を終了するときに操作される終了ボタン242Lが表示され、右側には、各種のボタンが表示されるボタン表示部244Lが表示される。図16の例においては、編集をはじめからやり直すときに操作されるボタン、編集対象画像表示部241Lに入力した画像を部分的に消去するときに用いられる消しゴムボタン、編集の内容を一操作後の状態に戻すときに操作されるボタン、および、編集の内容を一操作前の状態に戻すときに操作されるボタンがボタン表示部244Lに表示されている。
編集画面の右側には、左側に表示される編集対象画像表示部241L、終了ボタン242L、画像選択部243L、ボタン表示部244L、およびコンテンツパレット245Lに対応して、編集対象画像表示部241R、終了ボタン242R、画像選択部243R、ボタン表示部244R、およびコンテンツパレット245Rが表示される。編集画面の中央上方には、編集作業に割り当てられた制限時間の残り時間(図中のTime)と、BGMの選択に用いられるGUIが表示される。編集処理部203は、このような編集画面に対する編集操作を受け付け、撮影画像の編集を行う。
図13の説明に戻り、ステップS38において、編集処理部203は、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで待機する。この間、利用者による編集入力の受け付けが繰り返される。
所定の時間が経過したとステップS38において判定した場合、ステップS39において、編集処理部203は、撮影空間32が空いているか否かを判定する。例えば、別の利用者のための撮影処理が撮影処理部202により実行されているか否かに基づいて、撮影空間32が空いているか否かが判定される。
撮影空間32が空いている、すなわち次の利用者により撮影作業が行われていないとステップS39において判定した場合、ステップS40において、編集処理部203は編集画面の表示を続け、編集入力を受け付ける。これにより、編集時間が延長されることになる。
ステップS41において、編集処理部203は、延長可能時間が経過したか否かを判定し、延長可能時間が経過していないと判定した場合、編集入力の受け付けを繰り返す。
ステップS41において延長可能時間が経過したと判定された場合、または、ステップS39において撮影空間32が空いていない、すなわち次の利用者により撮影作業が行われていると判定された場合、ステップS42においてケータイおまけ作成処理が行われる。ケータイおまけ作成処理により、ブログ画像または待ち受け画像の作成が行われる。ケータイおまけ作成処理については図17のフローチャートを参照して後述する。
ステップS43において、事後接客処理部205は、ケータイおまけの機能に対する制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定するまで待機する。
所定の時間が経過したとステップS43において判定した場合、ステップS44において、事後接客処理部205は、サーバに送信する画像の選択画面を表示し、利用者による選択を受け付ける。ここで表示される選択画面には、編集済の撮影画像と、ケータイおまけの機能によって作成されたブログ画像または待ち受け画像が表示される。
また、事後接客処理部205は、選択画面から画像が選択されたとき、通信部103を制御し、選択された画像を携帯送信用画像として、利用者により入力され、RAM107に記憶されていたメールアドレスとともにサーバに送信する。ケータイおまけの機能によって作成されたブログ画像または待ち受け画像については、携帯送信用画像として自動的に選択され、送信されるようにしてもよい。写真シール作成装置1から送信されてきた情報を受信したサーバにおいては、携帯送信用画像を記憶媒体の所定の領域に保存し、保存先を表すURLを含む電子メールを利用者の携帯端末に対して送信することが行われる。
なお、ステップS42のケータイおまけ作成処理と並行して、ステップS45において、印刷処理部204により印刷事前処理が行われる。印刷事前処理においては、シール紙162に印刷する画像のイメージを利用者により選択されたシールレイアウトに従って生成する処理などが行われる。印刷事前処理が終了した後、ケータイおまけ作成処理と並行して、ステップS46において、印刷処理部204は編集済みの画像をシール紙162に印刷する。
ステップS44において携帯送信用画像の送信が行われた後、またはステップS46において印刷が行われた後、図9のステップS4に戻りそれ以降の処理が行われる。
一方、ステップS36においてケータイおまけの機能を利用することが選択されなかったと判定した場合、ステップS47(図14)において、編集処理部203は、図16を参照して説明した撮影画像の編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、利用者による編集操作を受け付ける。
ステップS48乃至S54の処理は、基本的に、ケータイおまけ作成処理(ステップS42の処理)が行われない点を除いて、ステップS38乃至S46の処理と基本的に同様の処理である。すなわち、ステップS48において編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かが判定され、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS49において撮影空間32が空いているか否かが判定される。
撮影空間32が空いているとステップS49において判定された場合、ステップS50において編集が延長され、ステップS51において延長可能時間が経過したか否かが判定される。延長可能時間が経過したとステップS51において判定された場合、ステップS52において、事後接客処理部205は、サーバに送信する画像の選択画面を表示し、利用者による選択を受け付ける。ケータイおまけの機能を利用することが選択されていないから、ここで表示される選択画面には、ブログ画像と待ち受け画像は表示されずに、編集済の撮影画像が表示される。
また、事後接客処理部205は、通信部103を制御し、選択画面から選択された撮影画像を携帯送信用画像として、利用者により入力されたメールアドレスとともにサーバに送信する。
ステップS52の処理と並行して、ステップS53において印刷事前処理が行われ、ステップS54において印刷が行われる。ステップS52において携帯送信用画像の送信が行われた後、またはステップS54において印刷が行われた後、図9のステップS4に戻りそれ以降の処理が行われる。
一方、図13のステップS34において携帯送信の機能を利用することが選択されていないと判定した場合、ステップS55(図15)において、編集処理部203は、図16を参照して説明した撮影画像の編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、利用者による編集操作を受け付ける。
ステップS56乃至S63の処理は、ケータイおまけ作成処理(ステップS42の処理)に代えて携帯送信以外の事後接客処理が行われる点を除いて、ステップS38乃至S46の処理と基本的に同様の処理である。すなわち、ステップS56において編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かが判定され、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS57において撮影空間32が空いているか否かが判定される。
撮影空間32が空いているとステップS57において判定された場合、ステップS58において編集が延長され、ステップS59において延長可能時間が経過したか否かが判定される。延長可能時間が経過したとステップS59において判定された場合、ステップS60において、事後接客処理部205は、携帯送信以外の事後接客処理を行う。ここでは、ミニゲームやアンケート入力などの作業がタブレット内蔵モニタ62の表示を用いて行われる。
ステップS60の事後接客処理と並行してステップS62において印刷事前処理が行われ、ステップS63において印刷が行われる。ステップS61において所定の時間が経過したと判定された場合、またはステップS63において印刷が行われた後、図9のステップS4に戻りそれ以降の処理が行われる。
[ケータイおまけ作成処理]
次に、図17のフローチャートを参照して、図13のステップS42において行われるケータイおまけ作成処理について説明する。
ステップS81において、編集処理部203は、作成する画像の種類の選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示する。
図18は、画像の種類の選択画面の例を示す図である。図18に示すように、選択画面は左画面251Lと右画面251Rからなり、それぞれの画面に対称に、ブログ画像を作成するときに操作されるボタンであるブログ画像作成ボタン261と、待ち受け画像を作成するときに操作されるボタンである待ち受け画像作成ボタン262が表示される。
すなわち、この例においては、双方の利用者が同じ種類の画像を作成することもできるし、一方の利用者がブログ画像を作成し、他方の利用者が待ち受け画像を作成するといったように、それぞれ異なる種類の画像を作成することもできるようになされている。例えばタブレット内蔵モニタ62に向かって左側に立っている利用者は、タッチペン63−1を操作して、ブログ画像を作成するのか待ち受け画像を作成するのかを左画面251Lの表示から選択し、右側に立っている利用者は、タッチペン63−2を操作して、ブログ画像を作成するのか待ち受け画像を作成するのかを右画面251Rの表示から選択する。
なお、ブログ画像は、利用者が携帯端末から更新している携帯端末用のブログ(ウェブログ)に掲載するための画像である。図18の例においては、ブログ画像作成ボタン261は、画像を掲載したブログの画面をディスプレイに表示させた携帯電話機の形状のボタンとされている。「ABC」の文字はブログのテキストを表す。
また、待ち受け画像は、携帯端末の待ち受け画面に表示させるための画像である。図18の例においては、待ち受け画像作成ボタン262は、画像を待ち受け画面に設定した携帯電話機の形状のボタンとされている。携帯電話機の形状を有するブログ画像作成ボタン261と待ち受け画像作成ボタン262のディスプレイ部分に表示されている画像はサンプル画像である。以下の説明において、サンプル画像は写真シール作成装置1に予め用意された画像であり、サンプル画像に写る人物は、写真シール作成装置1を利用している利用者自身ではなく、モデルなどの人物である。
このように、例えば2人の利用者は、左画面251Lと右画面251Rを用いてそれぞれ異なる作業を行うことができる。写真シール作成装置1は、以降、左画面251Lに入力された操作に対する処理と、右画面251Rに入力された操作に対する処理とを並行して行うことになる。
ステップS82において、編集処理部203は、ブログ画像の作成が選択されたか否かを判定する。図18の選択画面においてブログ画像作成ボタン261が操作されたことから、ブログ画像の作成が選択されたとステップS82において判定した場合、ステップS83において、編集処理部203はブログサイトの選択画面を表示し、選択操作を受け付ける。
図19は、ブログサイトの選択画面の例を示す図である。この例においては、左画面251Lを使っている利用者と右画面251Rを使っている利用者の双方がブログ画像の作成を図18の選択画面から選択したものとされている。
ブログサイトの選択画面の左画面251Lと右画面251Rには、それぞれ、サイトA,B,Cを選択するときに操作されるサイト選択ボタン271と、サイトD,E,Fを選択するときに操作されるサイト選択ボタン272が表示される。サイト選択ボタン271,272の下には決定ボタン273が表示されている。サイトA〜Fは、ブログ掲載サービスを提供しているウェブサイトの名称である。
サイトA,B,Cにおいて提供されるブログ掲載サービスを利用したブログにはVGA形式の画像を掲載することが可能とされており、サイトD,E,Fにおいて提供されるブログ掲載サービスを利用したブログにはQVGA形式の画像を掲載することが可能とされている。利用者がサイト選択ボタン271を操作し、決定ボタン273を操作した場合、以降の処理によってVGA形式のブログ画像が作成される。一方、利用者がサイト選択ボタン272を操作し、決定ボタン273を操作した場合、以降の処理によってQVGA形式のブログ画像が作成される。
利用者は、自分が利用しているサイトを選択することにより、自分のブログに掲載可能なフォーマットのブログ画像を作成することが可能になる。すなわち、利用者は自分のブログに掲載可能なフォーマットの画像に変換する作業をブログ画像のダウンロード後に行わずに済み、これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
サイト選択ボタン271および272のうちのいずれかが操作された後に決定ボタン273が操作され、ブログサイトが選択された場合、ステップS84において、編集処理部203は、ブログ画像の種類と形状の選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、選択操作を受け付ける。
図20は、ブログ画像の種類と形状の選択画面の例を示す図である。左画面251Lには、サンプル画像が拡大して表示される領域である表示部281が設けられる。表示部281は、携帯電話機の外観を表す画像のうちのディスプレイの部分に形成されている。サンプル画像が選択される前、表示部281には、操作に関する説明などが表示される。
表示部281の右側には、サンプル画像282−1乃至282−12が3行4列に並べて表示される。サンプル画像は、ブログ画像の種類を単一画像とするのか複数セット画像とするのかの選択と、ブログ画像の形状の選択に用いられる。単一画像は、1枚の撮影画像から構成されるブログ画像であり、複数セット画像は、複数枚の撮影画像から構成されるブログ画像である。
サンプル画像282−1は、縦方向の長さに対して横方向の長さが若干長い形状を有する単一画像を選択するときに操作される画像である。サンプル画像282−1は、その形状を有する単一画像をブログに掲載したときのイメージを表す画像になっている。
また、サンプル画像282−2は、ほぼ正方形の形状を有する単一画像を選択するときに操作される画像である。サンプル画像282−2も、その形状を有する単一画像をブログに掲載したときのイメージを表す画像になっている。サンプル画像282−2を図21Aに拡大して示す。
左画面251Lにおいてサンプル画像282−1,282−2とともに破線で囲んで示すサンプル画像282−3乃至282−6も、ブログ画像の種類として単一画像を選択するときに操作される画像であり、それぞれ、形状の異なる単一画像をブログに掲載したときのイメージを表す。
サンプル画像282−7は、横方向に2枚、縦方向に2枚の計4枚の撮影画像が配置されることによって構成されるほぼ正方形の形状を有する複数セット画像を選択するときに操作される画像である。サンプル画像282−7は、その形状を有する複数セット画像をブログに掲載したときのイメージを表す画像になっている。サンプル画像282−7を図21Bに拡大して示す。
サンプル画像282−8は、横方向に2枚の撮影画像が配置されることによって構成される長方形の形状を有する複数セット画像を選択するときに操作される画像である。サンプル画像282−8も、その形状を有する複数セット画像をブログに掲載したときのイメージを表す画像になっている。
左画面251Lにおいてサンプル画像282−7,282−8とともに破線で囲んで示すサンプル画像282−9乃至282−12もブログ画像の種類として複数セット画像を選択するときに操作される画像であり、それぞれ、形状の異なる複数セット画像をブログに掲載したときのイメージを表す。
右画面251Rにおいては、表示部281が画面の右側に形成され、表示部281の左側に、左画面251Lと同様にサンプル画像282−1乃至282−12が表示されている。
このように、形状の異なる単一画像と複数セット画像がそれぞれ複数用意されており、複数のバリエーションの中から選択することができるため、自由度の高いブログ画像を利用者に作成させることができる。また、利用者は、サンプル画像282−1乃至282−12を見て、それぞれのブログ画像をブログに掲載したときのイメージを確認しながら、ブログ画像の種類と形状を選択することができる。
図22は、ブログ画像の種類と形状の選択画面の例を示す他の図である。図22の左画面251Lにおいては、サンプル画像282−4がカーソルCによって選択され、左側の表示部281にサンプル画像282−4が拡大して表示されている。この状態で決定ボタン283が操作されたとき、サンプル画像282−4に示される形状の単一画像を作成することが決定される。
一方、右画面251Rにおいては、サンプル画像282−2がカーソルCによって選択され、右側の表示部281にサンプル画像282−2が拡大して表示されている。この状態で決定ボタン283が操作されたとき、サンプル画像282−2に示されるような形状の単一画像を作成することが決定される。
図17の説明に戻り、ステップS85において、編集処理部203は、以上のような選択画面に対する利用者の操作に基づいて、ブログ画像の種類として単一画像を作成することが選択されたか否かを判定する。
単一画像を作成することが選択されたとステップS85において判定した場合、ステップS86において、編集処理部203は、単一画像のトリミング画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、操作の受け付けを開始する。
図23は、トリミング画面の例を示す図である。この例においては、左画面251Lを使って操作を行っている利用者と右画面251Rを使って操作を行っている利用者の双方がブログ画像の種類として単一画像を選択したものとされている。一方の利用者が複数セット画像を選択している場合、左画面251Lと右画面251Rのうちのその利用者が使っている画面には、後述する複数セット画像の編集画面(図28)が表示される。
トリミング画面を構成する左画面251Lの左側には表示部281が設けられ、表示部281の右上方の画像選択部291には、撮影処理の終了後に編集対象として選択されたものと同じ6枚の撮影画像がそれぞれ縮小して表示される。画像選択部291から選択された撮影画像が、画像選択部291の下に形成された対象画像表示部292に拡大して表示される。図23の例においては、6枚の撮影画像のうち、右から2番目の撮影画像がトリミング対象としてカーソルCによって選択されている。
対象画像表示部292に拡大して表示されるトリミング対象の撮影画像には、切り取り範囲を表すトリミング枠292Aが重ねて表示される。トリミング枠292Aの形状は、利用者が選択したブログ画像の形状と同じ形状である。図22の選択画面においてほぼ正方形の形状を有する単一画像を作成することが選択されている場合、図23に示すような、ほぼ正方形の形状のトリミング枠292Aがトリミング対象の撮影画像に重ねて表示される。利用者は、タッチペン63−1をトリミング枠292Aにあて、その状態で対象画像表示部292上を移動させることによってトリミング枠292Aの位置を移動させることができる。
トリミング枠292Aの右上隅には、トリミング枠292Aを回転させるときに操作されるボタンである回転ボタンが表示される。回転ボタンの右側には回転ボタンの機能の説明が表示される。利用者はタッチペン63−1を回転ボタンにあて、その状態で対象画像表示部292上を移動させることによって、例えば左上隅の位置を中心にトリミング枠292Aの角度を変えることができる。回転ボタンにタッチペン63−1が当てられたとき、回転ボタンの隣に表示されている機能の説明は消される。
トリミング枠292Aの右下隅には、トリミング枠292Aを拡大縮小させるときに操作されるボタンである拡大縮小ボタンが表示される。拡大縮小ボタンの右側には拡大縮小ボタンの機能の説明が表示される。利用者は、タッチペン63−1を拡大縮小ボタンにあて、その状態で対象画像表示部292上を右下方向に移動させることによって、左上隅の位置を固定として、縦横比をそのままにトリミング枠292Aを拡大することができる。また、タッチペン63−1を拡大縮小ボタンにあて、その状態で対象画像表示部292上を左上方向に移動させることによって、左上隅の位置を固定として、縦横比をそのままにトリミング枠292Aを縮小することができる。拡大縮小ボタンにタッチペン63−1が当てられたとき、拡大縮小ボタンの隣に表示されている機能の説明は消される。
一方、右画面251Rの右側には表示部281が形成され、表示部281の左上方の画像選択部291には、左画面251Lの画像選択部291に表示されているものと同じ6枚の撮影画像が縮小して表示される。図23の例においては、6枚の撮影画像のうち、左から3番目の撮影画像がトリミング対象としてカーソルCによって選択され、対象画像表示部292に拡大して表示されている。右画面251Rにおいても、左画面251Lと同様にして撮影画像のトリミングが行われる。
左画面251Lと右画面251Rのそれぞれの対象画像表示部292の下には切り取り範囲を決定するときに操作される決定ボタン293が表示される。
図24は、トリミング枠292Aの位置の移動が行われたときのトリミング画面の例を示す図である。左画面251Lにおいては、トリミング枠292Aの位置が、トリミング対象の撮影画像に写る2人の人物のうちの右側の人物の顔部分に移動している。このとき、表示部281には、トリミング枠292A内の画像が、先に選択されたサンプル画像282−4(図22)により表されるレイアウトで表示される。右画面251Rにおいても、トリミング枠292Aの位置が移動し、トリミング枠292A内の画像が表示部281に表示されている。
なお、顔検出を行い、検出した顔の位置にトリミング枠292Aが移動して設定されるようにしてもよい。このようなトリミング枠292Aの設定は、例えば、トリミング枠292Aの位置の移動を指示するときに操作される移動ボタンが押下されたときに行われる。顔検出により複数の顔が検出されている場合、移動ボタンが押下される毎に、左側の人物の顔部分→右側の人物の顔部分→左右両方の人物の顔を含む部分といったように、トリミング枠292Aの位置を順次移動させるようにしてもよい。また、編集空間33に配置したカメラによって撮影した画像に基づいて利用者のうちの誰が編集を行っているのかを識別し、デフォルトの位置として、編集を行っている利用者の顔にトリミング枠292Aが設定されるようにしてもよい。
図25は、トリミング枠292Aの回転が行われたときのトリミング画面の例を示す図である。左画面251Lにおいては、トリミング枠292Aが回転され、斜めに表示されている。このとき、表示部281には、トリミング枠292A内の画像が、その角度を元の角度に戻した状態で(トリミング枠292Aの回転方向と逆方向に、トリミング枠292Aの回転量と同じ量だけ回転させた状態で)、先に選択されたサンプル画像282−4により表されるレイアウトで表示される。右画面251Rにおいても、トリミング枠292Aの角度が変わり、トリミング枠292A内の画像が表示部281に表示されている。
このように、利用者は、トリミング枠292Aを好みの位置、大きさ、角度に配置し、決定ボタン293を操作することによって切り取り範囲を決定することができる。また、先に選択したブログ画像の形状と同じ形状でトリミング枠292Aが表示されるため、利用者はブログ画像のイメージを確認することができる。トリミング枠をブログ画像の形状に応じた縦横比で拡大縮小することが可能とされているため、選択したとおりの形状の、ブログに掲載したときのバランスのよい画像を作成することが可能になる。
また、トリミング枠292Aを回転させて切り出し範囲を選択することができるようにすることによって、撮影時に顔を傾けて撮影していた場合であっても、顔が正面を向いているブログ画像を作成することが可能になる。また、トリミング枠292Aを回転させた場合であっても、トリミング枠292A内の範囲の画像が元の角度で表示部281に表示されるため、利用者は、トリミング枠292Aを回転して切り取り範囲を指定した場合であってもブログに掲載した時のイメージを確認することができる。
なお、トリミング枠292Aの回転は、トリミング枠292Aが対象画像表示部292から外にはみ出さない範囲で行うことが可能とされる。例えば、回転してトリミング枠292Aの隅が対象画像表示部292の外枠に当たると、トリミング枠292Aは回転前の位置に戻るようにして配置される。
対象画像表示部292からはみ出してトリミング枠292Aを回転させることができる
ようにしてもよい。この場合、例えばトリミング枠292Aの範囲のうち、トリミング枠292Aからはみ出た範囲は黒色や灰色などの所定の色で表示される。これにより、利用者は、回転不可、または、画像がない位置まで回転操作を行っていることを一目で確認することができる。また、画像上の異なる位置に複数パターンのFlashスタンプデータ(アニメーション等も含む)を配置し、一番良い位置にトリミング枠292Aを合わせることができるように、自由な位置に設定できるのではなく、トリミング枠292Aの位置にある程度制限をかけるようにしてもよい。
対象画像表示部292のサイズ(解像度)に合わせて撮影画像を表示し、それを対象としてトリミングを行わせるのではなく、撮影処理によって得られたそのままのサイズの撮影画像をトリミング画面に表示し、利用者にトリミングを行わせるようにしてもよい。この例においては、カメラ51により撮影された撮影画像のサイズは、対象画像表示部292のサイズより大きいものとされている。より大きな画像を対象としてトリミングを行うことができるようにすることにより、トリミング枠292Aの回転の制限範囲が広がり、トリミング枠292Aの回転操作を行いやすくなる。これにより、より利用者が満足する形でトリミングを行うことが可能になる。
図17の説明に戻り、ステップS87において、編集処理部203は、トリミング枠292Aが回転もしくは拡大縮小されたか否かを判定する。トリミング枠292Aが回転もしくは拡大縮小されたとステップS87において判定した場合、ステップS88において、編集処理部203は、決定ボタン293が操作されることに応じて、トリミング対象の撮影画像のうちの、回転もしくは拡大縮小後のトリミング枠292A内の範囲を切り出すようにしてトリミングを行う。
一方、トリミング枠292Aが回転もしくは拡大縮小されていないとステップS87において判定した場合、ステップS89において、編集処理部203は、決定ボタン293が操作されることに応じて、トリミング対象の画像のうちのトリミング枠292A内の範囲を切り出すようにしてトリミングを行う。
トリミングを行った後、ステップS90において、編集処理部203は、単一画像の写りの種類の選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、選択操作を受け付ける。
図26は、写りの種類の選択画面の例を示す図である。図26の例においては、被写体を立体的に見せるような写りである「3D」、被写体をやわらかく表示するような写りである「ふんわり」、被写体をくっきりと表示するような写りである「くっきり」の中から写りを選択することができるようになされている。なお、トリミングによって撮影画像から切り出された画像の写りは、撮影時の設定(目のサイズ、明るさ、シャープさなどの設定)に応じて画像処理が施されたものになっている。
左画面251Lと右画面251Rのそれぞれには、「3D」の写りのイメージを表す4枚のサンプル画像がサンプル画像表示部301に表示され、「ふんわり」の写りのイメージを表す4枚のサンプル画像がサンプル画像表示部302に表示されている。また、「くっきり」の写りのイメージを表す4枚のサンプル画像がサンプル画像表示部303に表示されている。4枚のサンプル画像は、それぞれ、写っている人物の目の大きさが異なる画像である。サンプル画像表示部303の下には決定ボタン304が表示されている。
所定の写りの所定の目の大きさのサンプル画像が選択され、決定ボタン304が操作されたとき、選択されたサンプル画像の写りに応じた画像処理が、トリミングによって切り出された画像に対して編集処理部203により施される。また、選択されたサンプル画像の目の大きさに応じて、トリミングによって切り出された画像に写る人物の目の大きさを変える画像処理が編集処理部203により施される。
サンプル画像に代えて、トリミングによって切り出された画像に対して直接、それぞれの写り、それぞれの目の大きさに応じた画像処理を施して得られた画像を並べてサンプル画像表示部301乃至303に表示することも可能である。これにより、利用者は、それぞれの写り、それぞれの目の大きさを表すサンプル画像が並べて表示される場合に較べて、最終的な単一画像の写りをより正確に確認することができる。写真シール作成装置1の処理の負荷の観点からは、それぞれの写り、それぞれの目の大きさに応じたサンプル画像を予め用意しておき、それらを並べてサンプル画像表示部301乃至303に表示した方が好ましい。
このように、撮影時の写りとは異なる写りを後から選択し、単一画像の写りを変更することができるようにすることによって、利用者は、携帯端末に表示されたときにより適切な写りの単一画像を得ることができる。シール紙162に印刷したときに好ましい写りと、携帯端末のディスプレイに表示したときに好ましい写りが異なることもあり、また、携帯端末の機種毎に好ましい写りが異なることもあるから、利用者の機種を考慮して、携帯端末のディスプレイに表示したときに好ましい写りの単一画像を得ることができることになる。
利用者により選択された写りと目の大きさに応じて画像処理を行った後、ステップS91において、編集処理部203は単一画像の編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、編集操作を受け付ける。
図27は、単一画像の編集画面の例を示す図である。
単一画像の編集画面も、基本的に、図16を参照して説明した撮影画像の編集画面と同じである。左画面251Lの上方の編集対象画像表示部311には、以上のようにしてトリミングにより切り出された画像が編集対象の画像として表示される。図27の例においては、作成可能な単一画像の枚数が1枚とされている。
複数の単一画像を作成し、編集を行うことができるようにしてもよい。この場合、撮影画像の編集画面に表示される図16の画像選択部243Lと同様に、編集対象画像表示部311の上には、トリミングなどが行われることによって得られた複数の画像が縮小して表示され、その中から選択された画像が編集対象画像表示部311に拡大して表示される。
編集対象画像表示部311の下にはコンテンツパレット314が表示される。コンテンツパレット314には手書き画像を入力するときに選択されるペンツール、スタンプ画像を入力するときに選択されるスタンプツールなどの各種の編集ツールのタブが表示されており、タブを選択することによって、編集ツールを切り替えることができるようになされている。利用者は、コンテンツパレット314から編集ツールを選択し、編集対象画像表示部311に表示されている編集対象の画像に文字や絵柄などを入力することができる。
編集対象画像表示部311の左上には単一画像の編集を終了するときに操作される終了ボタン312が表示され、右側には、各種のボタンが表示されるボタン表示部313が表示される。図27の例においては、編集をはじめからやり直すときに操作されるボタン、編集対象画像表示部311に入力した画像を部分的に消去するときに用いられる消しゴムボタン、編集の内容を一操作後の状態に戻すときに操作されるボタン、および、編集の内容を一操作前の状態に戻すときに操作されるボタンがボタン表示部313に表示されている。
右画面251Rにも左画面251Lと同じ内容が表示されており、右画面251Rを使っている利用者により単一画像の編集が行われる。
編集処理部203は、このような編集画面に対する編集操作を受け付け、受け付けた編集操作に応じた編集処理を、撮影画像から切り出し、選択された写りと目の大きさに応じて画像処理を施した画像に対して施す。編集処理を施して得られた画像を、ステップS83において選択されたブログサイトのフォーマットに応じて縮小して得られた画像が、ブログ画像としての単一画像となる。
すなわち、編集処理部203は、内部的に、撮影画像から所定の範囲をトリミングにより切り出し、切り出した画像に対して、利用者により選択された写りに応じた画像処理を施し、画像処理を施して得られた画像に対して、利用者により行われた編集操作に応じた編集処理を施し、さらに、編集処理を施して得られた画像を縮小して単一画像を生成する生成手段として機能することになる。単一画像は撮影画像から切り出された画像をさらに縮小して生成されるものであるため、携帯端末の画面に表示したときに画質のよい画像を単一画像として生成することが可能になる。
単一画像の編集が終了したとき、図13のステップS42に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS85において、編集処理部203は、図20の選択画面に対する利用者の操作に基づいて、ブログ画像の種類として複数セット画像を作成することが選択されたと判定した場合、ステップS92において、複数セット画像の編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、利用者による操作の受け付けを開始する。この例においては、ブログ画像の種類として複数セット画像を作成することが選択された場合、単一画像の場合とは異なり、画像のトリミングや写りの選択を行うことができないものとされている。複数セット画像を構成するそれぞれの撮影画像を対象として、トリミングや写りの選択を行うことができるようにすることも可能である。
図28は、複数セット画像の編集画面の例を示す図である。この例においては、左画面251Lを使って操作を行っている利用者と右画面251Rを使って操作を行っている利用者の双方がブログ画像の種類として複数セット画像を選択したものとされている。一方の利用者が単一画像を選択している場合、左画面251Lと右画面251Rのうちのその利用者が使っている画面にはトリミング画面(図23)が表示される。
左画面251Lのほぼ中央に形成される編集対象画像表示部311には、左画面251Lを使っている利用者が選択した複数セット画像の形状と、それを構成する撮影画像の配置を表す枠が表示される。図28の例においては、左画面251Lを使っている利用者が、サンプル画像282−7により表される、横方向に2枚、縦方向に2枚の計4枚の撮影画像が配置されることによって構成されるほぼ正方形の形状を有する複数セット画像を図20の選択画面から選択したものとされている。編集対象画像表示部311には、編集対象画像表示部311を計4つの領域に区切るように枠が表示されている。
編集対象画像表示部311のうち、枠により区切られる左上の領域を領域A1、右上の領域を領域A2、左下の領域を領域A3、右下の領域を領域A4として説明する。各領域には、各領域に配置する画像を下のコンテンツパレット314に表示されている撮影画像の中から選択することを通知するメッセージが表示されている。
左画面251Lのコンテンツパレット314には、単一画像の編集画面に表示されるコンテンツパレット314(図27)とは異なり、利用者が選択した複数セット画像を構成する画像の枚数に応じて「4枚画」のタブが追加されている。タブの表示から、4枚の画像を選択すればよいことを利用者は確認することができる。「4枚画」のタブを選択したとき、撮影処理の終了時に編集対象として選択した6枚の撮影画像である撮影画像P1乃至P6を縮小させた画像と、所定の色や柄の画像である合成用画像がコンテンツパレット314に表示される。
左画面251Lを使っている利用者はコンテンツパレット314に表示される撮影画像と合成用画像の中から所定の画像を選択し、続けて、選択した画像の配置先を領域A1乃至A4の中から選択することによって、領域A1乃至A4に好みの画像を配置して複数セット画像を作成することができる。例えば、撮影画像P1にタッチペン63−1をあて、その状態のまま領域A1にタッチペン63−1の位置を移動させることによって、ドラッグアンドドロップの操作で、領域A1に撮影画像P1を配置することができる。
一方、右画面251Rの編集対象画像表示部311には、右画面251Rを使っている利用者が選択した複数セット画像の形状と、それを構成する撮影画像の配置を表す枠が表示される。図28の例においては、右画面251Rを使っている利用者が、サンプル画像282−11により表される、横方向に3枚の撮影画像から配置されることによって構成される長方形の形状を有する複数セット画像を図20の選択画面から選択したものとされている。編集対象画像表示部311には3つの領域を囲む枠が表示されている。
編集対象画像表示部311のうち、枠により区切られる左側の領域を領域A11、中央の領域を領域A12、右側の領域を領域A13として説明する。各領域には、各領域に配置する画像を下のコンテンツパレット314に表示されている撮影画像の中から選択することを通知するメッセージが表示されている。
右画面251Rのコンテンツパレット314には、利用者が選択した複数セット画像を構成する画像の枚数に応じて「3枚画」のタブが追加されている。左画面251Lのコンテンツパレット314と同様に、「3枚画」のタブを選択したとき、撮影処理の終了時に編集対象として選択した6枚の撮影画像である撮影画像P1乃至P6を縮小させた画像と、所定の色や柄の画像である合成用画像が表示される。
右画面251Rを使っている利用者は「3枚画」のタブを選択したときにコンテンツパレット314に表示される撮影画像と合成用画像の中から所定の画像を選択し、続けて、選択した画像の配置先を領域A11乃至A13の中から選択することによって、領域A11乃至A13に好みの画像を配置して複数セット画像を作成することができる。
このような複数セット画像の編集画面を表示した後、ステップS93において、編集処理部203は、利用者の操作に従って撮影画像と合成用画像を組み合わせ、複数セット画像を作成する。複数セット画像を作成した後、ステップS94において、編集処理部203は、利用者の操作に従って複数セット画像の編集を行う。
図29は、複数セット画像の編集画面の例を示す他の図である。図29の左画面251Lにおいては、領域A1に撮影画像P1が配置され、領域A2と領域A3にそれぞれ異なる合成用画像が配置されている。また、領域A4に撮影画像P4が配置されている。左画面251Lを使っている利用者は、2枚の撮影画像と2枚の合成用画像を組み合わせて構成される複数セット画像に対して、タブを切り替えたときにコンテンツパレット314に表示されるペンツールやスタンプツールを使って編集を入力することができる。
また、図29の右画面251Rにおいては、領域A11に撮影画像P5が配置され、領域A12に合成用画像が配置されている。また、領域A13に撮影画像P3が配置されている。右画面251Rを使っている利用者は、2枚の撮影画像と1枚の合成用画像を組み合わせて構成される複数セット画像に対して、タブを切り替えたときにコンテンツパレット314に表示されるペンツールやスタンプツールを使って編集を入力することができる。
複数セット画像の編集が終了した後、図13のステップS42に戻り、それ以降の処理が行われる。編集処理部203は、内部的に、撮影画像と合成画像を組み合わせ、組み合わせて得られた画像に対して、利用者により行われた編集操作に応じた編集処理を施し、さらに、編集処理を施して得られた画像を縮小して複数セット画像を生成することになる。
このように、利用者は、タブレット内蔵モニタ62のような比較的大きな画面を用いて、効率的に、複数の撮影画像を組み合わせて構成される複数セット画像を作成することができる。
また、複数セット画像を携帯端末にダウンロードし、ブログ画像としてブログに掲載することによって、写真シール作成装置1を使って撮影した複数の画像を公開することが可能になる。通常、ブログに掲載できる画像の容量には制限があり、写真シール作成装置1を使って撮影した複数の画像を1枚ずつ掲載しようとすると大容量となり掲載できないことがあるが、複数セット画像は1枚の画像であるため、その掲載が容易になる。さらに、複数の撮影画像を1行に並べて構成される複数セット画像はブログ内のバナーなどにも使用することができ、複数セット画像の利用用途が広がることから、利用者の満足度を向上させることが可能になる。
図17のステップS82おいて、図18の選択画面において待ち受け画像作成ボタン262が操作されたことから、待ち受け画像の作成が選択されたと判定した場合、ステップS95において、編集処理部203は、待ち受け画像作成画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、利用者による操作の受け付けを開始する。
図30は、待ち受け画像作成画面の例を示す図である。この例においては、左画面251Lを使っている利用者は図18の選択画面から待ち受け画像の作成を選択し、右画面251Rを使っている利用者はブログ画像の作成を選択したものとされている。右画面251Rには、図27の右画面251Rを参照して説明したものと同じ情報が表示されている。
左画面251Lの上方には画像選択部332が形成され、ここには、撮影処理後に編集対象として選択された6枚の撮影画像がそれぞれ縮小して表示される。画像選択部332から選択された撮影画像が、編集対象の画像として、画像選択部332の下の編集対象画像表示部331に拡大して表示される。
編集対象の撮影画像にはトリミング枠331Aが重ねて表示される。編集対象画像表示部331の下には範囲選択部335が表示され、範囲選択部335の下には形状選択部336が表示される。トリミング枠331Aの大きさが、範囲選択部335に表示されている例えば5段階の広さの中から選択され、トリミング枠331Aの形状が、形状選択部336に表示されている例えば5種類の形状の中から選択される。
トリミング枠331Aの大きさと形状が選択されたとき、編集対象の撮影画像のうちのトリミング枠331A内の範囲が表示部333に表示される。表示部333は、携帯電話機の外観を表す画像のうちのディスプレイの部分に形成されている。例えば、トリミング枠331Aの大きさと形状が選択され、決定ボタン334が操作されたとき、編集対象の撮影画像のうちのトリミング枠331A内の範囲が編集処理部203により切り出される。
ステップS96において、編集処理部203は、このような待ち受け画像作成画面に対する利用者の操作に従って待ち受け画像のトリミングを行う。
ステップS97において、編集処理部203は、待ち受け画像の編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示し、利用者の編集操作を受け付け、待ち受け画像を編集する。待ち受け画像の編集画面はブログ画像の編集画面と同じである。待ち受け画像の編集が終了した後、図13のステップS42に戻り、それ以降の処理が行われる。
編集処理部203は、内部的に、撮影画像のトリミングを行い、トリミングによって切り出した画像に対して、利用者により行われた編集操作に応じた編集処理を施し、さらに、編集処理を施して得られた画像を縮小して待ち受け画像を生成することになる。
以上のように、利用者は、携帯送信の機能を利用することを選択したときには、ブログ画像または待ち受け画像の作成を撮影画像の印刷が終わるのを待つ間に行うことができる。また、携帯送信の機能を利用することを選択し、さらに、ブログ画像の作成を選択したときには、単一画像、または複数セット画像を作成することができる。
[画面表示の例]
以上においては、ケータイおまけ作成処理の開始時に画像の種類を選択させ(図17のステップS81)、その後で、ブログ画像の種類と形状を選択させる(ステップS84)ものとしたが、それらの選択を、図31の左端の選択画面A1のような1つの画面から行わせるようにしてもよい。選択画面A1を図32に示す。
図32に示すように、選択画面A1は、ブログ画像選択部A11と待ち受け画像選択部A12から構成される。ブログ画像選択部A11には、サンプル画像351−1乃至351−6が2行3列に並べて表示される。
サンプル画像351−1乃至351−6は、ブログ画像をブログに掲載したときのイメージを表す画像である。利用者は、サンプル画像351−1乃至351−6を見てイメージを確認し、その下に表示されているボタン(「コレを作る」の文字が表示されているボタン)を操作することによって、作成するブログ画像の種類を単一画像とするのか複数セット画像とするのかと、ブログ画像の形状を選択する。
サンプル画像351−1は、縦方向の長さに対して横方向の長さが若干長い形状を有する単一画像を表す画像である。サンプル画像351−1とともに破線で囲んで示すサンプル画像351−2乃至351−4も単一画像を表す画像であり、それぞれ、形状の異なる単一画像をブログに掲載したときのイメージを表す。
サンプル画像351−5は、横方向に2枚、縦方向に2枚の計4枚の撮影画像を配置することによって構成される複数セット画像を表す画像である。サンプル画像351−5とともに破線で囲んで示すサンプル画像351−6も複数セット画像を表す画像であり、サンプル画像351−5により表される複数セット画像と形状の異なる複数セット画像をブログに掲載したときのイメージを表す。
一方、待ち受け画像選択部A12には、サンプル画像361−1および361−2が縦に並べて表示される。サンプル画像361−1および361−2は、待ち受け画面に設定したときのイメージを表す画像である。利用者は、サンプル画像361−1および361−2を見てイメージを確認し、その下に表示されているボタンを操作することによって、待ち受け画像の形状を選択する。この例においては、サンプル画像361−1によりイメージが表される待ち受け画像は、サンプル画像361−2によりイメージが表される待ち受け画像よりサイズが小さい画像とされている。
このような構成を有する選択画面A1がタブレット内蔵モニタ62の左画面251Lと右画面251Rに適宜表示され、作成する画像の種類をブログ画像とするのか待ち受け画像とするのかと、ブログ画像を作成する場合には種類(単一画像または複数セット画像)と形状が選択される。
図31の説明に戻り、選択画面A1において例えばサンプル画像351−1の下に表示されているボタンが操作されるなどしてブログ画像のうちの単一画像を作成することが選択された場合、矢印#1の先に示すトリミング画面A2が表示される。トリミング画面A2は図23を参照して説明したトリミング画面と基本的に同じ画面である。
トリミング画面A2において単一画像のトリミングが行われた後、矢印#2の先に示す編集画面A3が表示される。編集画面A3においては、編集だけでなく、単一画像の写りの選択も行われる。編集画面A3を図33に示す。編集画面A3は、コンテンツパレット314に「写り」のタブが追加されている点を除いて、図27を参照して説明した編集画面と同じである。利用者は、「写り選択」のタブを選択したときにコンテンツパレット314に表示されるボタンを用いて、「3D」、「くっきり」のような写りと、目の大きさを選択することができる。
一方、選択画面A1から、例えばサンプル画像351−5の下に表示されているボタンが操作されるなどしてブログ画像のうちの複数セット画像を作成することが選択された場合、矢印#3の先に示す複数セット画像の作成画面A4が表示される。複数セット画像の作成画面A4は図28を参照して説明した作成画面と基本的に同じ画面である。
選択画面A1から、サンプル画像361−1または361−2の下に表示されているボタンが操作されるなどして待ち受け画像を作成することが選択された場合、図34の矢印の先に示す待ち受け画像作成画面A11が表示される。
このような画面遷移によってブログ画像または待ち受け画像の作成が進められるようにすることも可能である。
[変形例]
以上においては、ブログ画像の作成を選択した場合、単一画像と複数セット画像のいずれかの画像を作成することができるものとしたが、両方の画像を作成することができるようにしてもよい。
また、以上においては、携帯送信用画像がサーバ経由で携帯端末に送信されるものとしたが、赤外線通信や非接触型ICを用いた通信などの近距離の通信によって、直接、写真シール作成装置1から携帯端末に携帯送信用画像が送信されるようにしてもよい。
ケータイおまけ作成処理においてブログサイトを利用者に選択させ、選択されたブログサイトに応じたサイズのブログ画像を作成するものとしたが、ブログサイトを選択させずに、一定のサイズのブログ画像を作成し、サーバに送信するようにしてもよい。
この場合、ブログ画像の保存先URLを含む電子メールを受け取った利用者は、例えば保存先URLにアクセスしてブログ画像をダウンロードする際に、自身が利用するブログサイトを選択する。サーバにおいては、ダウンロードが指示されたブログ画像に対して、利用者により選択されたブログサイトに応じたサイズの画像に変換する処理や、最も適した画面の色合いや明るさの画像に変換する処理などが適宜施され、それらの処理を施して得られた画像を携帯端末に送信することが行われる。
これにより、ケータイおまけ作成処理時に利用者がブログサイト名を忘れていたとしても、後から思い出したときに適切なサイズのブログ画像を携帯端末にダウンロードすることができる。
上述したように、ブログ画像の作成時、画像のトリミング、写りの選択、編集などの作業を利用者は行うことになるが、それらの作業が早く終わり、制限時間が残っている場合、ブログに記載する日記やつぶやきなどをタブレット内蔵モニタ62の画面を用いて入力することができるようにしてもよい。この場合、例えば事後接客処理部205は、利用者により入力されたテキストのファイルを、ブログ画像やメールアドレスとともにサーバに送信することになる。サーバにおいては、ブログ画像とテキストファイルが対応付けて保存され、保存先URLを含む電子メールを受け取った利用者によりブログ画像のダウンロードが要求された場合、ブログ画像とテキストファイルを携帯端末に送信することが行われる。
これにより、利用者は、ブログに掲載する画像を取得するだけでなく、ブログに掲載する日記などのテキストをも写真シール作成装置1において作成することができ、写真シール作成装置1で遊び終えてすぐにブログを公開することができる。
写りの種類を選択させる際に、利用者の携帯端末の機種やメーカーも選択させ、選択された写りの種類だけでなく、選択された機種やメーカーに応じてパラメータが設定され、ブログ画像や待ち受け画像などに対して画像処理が施されるようにしてもよい。これにより、利用者は自身の携帯端末に合った画像を得ることが可能になる。携帯端末の機種やメーカーの選択は、メールアドレスの入力時や、ブログサイトの選択時に行わせるようにすることが可能である。
携帯送信用画像をメールアドレスとともにサーバに送信する際に、携帯端末のIDがサーバに送信されるようにしてもよい。サーバにおいては、写真シール作成装置1から送信されてきたIDに基づいて携帯端末の機種やメーカーが特定され、特定された機種やメーカーに応じてパラメータを設定し、適した写りになるように画像処理が施される。これにより、利用者は携帯端末の機種やメーカーを自ら入力する必要がない。なお、上述したようにして写りの雰囲気や目のサイズのパラメータを画像を指定して選択画面から選択する場合において、選択画面において選択できる画像は、携帯端末の人気のある機種もしくはメーカーの順位を考慮し、上位複数の機種やメーカーの携帯端末の画面の明るさや色合いに応じて画像処理を行った画像などのように所定の条件に応じて処理を行った画像としてもよい。これにより、上位複数の機種やメーカーの携帯端末の画面の明るさや色合いに適したパラメータを選択させることが可能となり、より確実に携帯端末に適した写りの画像を提供することができる。
なお、通信不可の店舗に設置されていることから写真シール作成装置1がサーバと通信を行うことができない場合、携帯送信の機能の利用を自動的に選択できないようにしてもよい。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。