以下、本発明の実施の形態における写真撮影遊戯装置を用いた、写真シール遊戯システムの一例について説明する。
写真シール遊戯システムは、写真シール作成装置(写真撮影遊戯装置の一例)と、画像提供サーバとで構成されている。画像提供サーバは、写真シール作成装置からユーザの電子メールアドレス(以下、単にメールアドレスということがある。)や画像を取得する。そして、メールアドレスを用いて電子メールでユーザに連絡し、各ユーザに対して画像を提供することができる。
写真シール作成装置は、ユーザの写真をカメラを用いて撮影して得た写真画像を用いて、ユーザに提供するシールを出力するほか、種々の機能を実行する。写真シール作成装置は、写真画像を用いてユーザに提供するための提供画像を生成し、その画像を画像提供サーバに送信することで、その画像をユーザに提供する。写真シール作成装置は、シールにプリントして出力する画像に加えて、提供画像として、写真画像をコラージュしたコラージュ(コラージュ画像)や写真画像の一部を切り取った切り取り画(切り取り画像)を生成する機能を有している。コラージュ画像としては、例えば、インターネット上で提供されるウェブサービスにおいてユーザの設定操作に基づいて表示される背景画像を生成することができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
写真シール作成装置1は、画像提供サーバ(以下、単にサーバということがある)601や携帯端末装置(以下、携帯端末ということがある)701(701a,701b)などと共に、写真シール遊戯システム901を構成する。写真シール作成装置1は、例えばゲームセンタなど、様々な店舗に設置されている。サーバ601は、例えば、データセンタで管理されている。携帯端末701は、例えば、写真シール作成装置1でプレイするユーザ(ユーザ)が所有するものである。写真シール遊戯システム901の各装置は、例えば、インターネットなどのネットワーク801に接続されている。これにより、写真シール作成装置1や携帯端末701は、ネットワーク801を介して、サーバ601と通信可能である。なお、写真シール作成装置1と携帯端末701とが互いに通信可能であってもよい。
画像提供サーバ601は、一般的なハードウェア構成を有する電子計算機であり、通信部603と、記憶部605と、装置の各部を制御する制御部650などを有している。通信部603は、LAN(構内情報通信網)などを経由して、サーバ601をネットワーク801に接続する。記憶部605は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部605には、制御プログラム607が記憶されている。制御部650は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部650は、制御プログラム607などを実行することで、サーバ601の各部の動作を制御する。
携帯端末701は、例えば、いわゆるフィーチャーフォンやスマートフォンである。携帯端末701は、通信部703と、記憶部705と、制御部750とを有している。通信部703は、例えば、無線LANや携帯電話網を通じてネットワーク801に接続可能である。記憶部705は、例えばフラッシュメモリである。記憶部705には、制御プログラム707が記憶されている。携帯端末701は、さらに、操作部711や、表示部713や、カメラ715などを有している。制御部750は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部750は、制御プログラム707などを実行することで、携帯端末701の各部の動作を制御する。
写真シール作成装置1は、プレイ時に生成された画像データをサーバ601に送信する。サーバ601は、送信された画像データを記憶する。サーバ601は、画像データを、それを送信したユーザのデータに対応させて管理する。サーバ601は、携帯端末701などからのアクセスを受け付け、携帯端末701を所有するユーザに対応する画像データを、その携帯端末701に対して公開する機能などを有している。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて、サーバ601に記憶されている画像データを取得可能である。
[写真シール作成装置1の概略構成]
図2は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す側面図である。図3は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す平面図である。
図2に示されるように、写真シール作成装置1は、前部筐体(撮影筐体)510、背部筐体540、及び編集出力装置570を有している。前部筐体510、背部筐体540、及び編集出力装置570は、互いに並べられて1台の写真シール作成装置1として用いられる。
前部筐体510には、外部モニタ521やコイン投入部525などが配置された事前接客部520が設けられている。事前接客部520は、写真シール作成装置1の前部筐体510の左側面に配置されている(一方に選択的に配置されていればよく、右側面にあってもよい。)。
編集出力装置570の前部には、シール排出口575が設けられている。編集出力装置570の両側部には、それぞれ、編集モニタ581、タッチペン583、非接触通信装置585、及びスピーカ587などを有する編集受付部580が設けられている。
図3に示されるように、前部筐体510と背部筐体540とが組み合わせられることにより、撮影コーナー(撮影ブース)が形成される。撮影コーナーの両側方は開口部となるが、この開口部は、カーテン(図示せず)で覆うことができる。また、編集出力装置570の周囲も、カーテン(図示せず)で覆うことができる。これにより、ユーザは、他者にプレイ中の姿や編集画面などをのぞき込まれないようにして、プレイ可能である。
図4は、写真シール作成装置1を用いたプレイを示すフローチャートである。
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイは、大まかに、次のような4つの段階を順にたどるようにして行われる。プレイは、通常動作モードでの動作時に行われる。
事前接客部520のコイン投入部525に規定枚数の硬貨が投入されると、プレイが開始する。ステップS1において、外部モニタ521における受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP1の位置にユーザが立つ。この段階では、撮影を開始する前に、撮影、編集、作成される画像やシートなどの各種プレイに関する案内及び広告がユーザに対して行われる。また、ユーザは、各種選択操作を行う。
ステップS2において、撮影が行われる。このとき、図3において示されるP2の位置、すなわち撮影コーナー内にユーザが立つ。撮影コーナーでは、事前接客部520で受け付けられた各種選択操作に基づいて、ユーザに対して、各種操作で選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。また、それと共に、ユーザによる各種操作が受け付けられ、落書き可能な画像データが作成される。
ステップS3において、落書き受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP3の位置(落書きコーナー)にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、左右いずれか一方の編集受付部580a,580bに対面するように立つ。落書き受け付けでは、撮影コーナーでのプレイが終了したユーザに対して、各種選択作業に関する案内が行われる。そして、ユーザにより行われる、出力するシールなどについての各種選択操作や、落書き操作が受け付けられる。このとき受け付けられた受付結果に基づいて、シールにプリントされる画像の処理が行われる。
ステップS4において、シールの出力が行われる。このとき、図3において示されるP4の位置にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、シール排出口575の前方で、シール排出口575からシールが排出されるのを待つ。シール排出口575からシールが排出されると、写真シール作成装置1の近傍で行われる一連の主なプレイは終了する。
このように、4段階に分かれて、ユーザが移動しながらプレイが進むことで、単位時間当たりに写真シール作成装置1を利用可能なユーザ組数が多くなっている。すなわち、最大で、5組のユーザが、写真シール作成装置1を利用できる。落書き受け付けは時間がかかるため、2つの編集受付部580a,580bを用いて、同時に2組のユーザが落書き受け付けの段階をプレイできるように構成されている。
図5は、写真シール作成装置1の前部筐体510を示す斜視図である。
図5に示されるように、前部筐体510の事前接客部520には、外部モニタ521と、コイン投入部525と、スピーカ527とが設けられている。
外部モニタ521は、例えば、液晶タッチパネルである。外部モニタ521は、ユーザに対して、各種案内や、選択操作に必要な画面を表示する。外部モニタ521は、表示された選択項目などを選択する、ユーザの指等によるタッチ操作を受け付ける。外部モニタ521は、いわゆるマルチタッチ操作を受け付け可能である。すなわち、外部モニタ521は、同時に1人以上の複数のユーザからの指示入力を受け付けることができる。外部モニタ521は、事前接客部520がどのユーザにも利用されていない場合は、利用開始を促すデモ画面などを表示する。
コイン投入部525は、硬貨投入口と、硬貨返却口とを有している。硬貨投入口は、プレイ開始時に必要な所定の金額(例えば400円)の硬貨の投入を受け付ける。硬貨返却口は、投入された硬貨が受け付け不可能であった場合に、それを返却する。
スピーカ527は、ユーザに対して、各種案内や、選択操作に必要な音声を出力する。事前接客部520が利用されていない場合は、スピーカ527は、利用開始を促すデモ音声(例えば「プレイを開始するのはここからだよ」)やバックグラウンドミュージックなどを出力する。
前部筐体510の撮影コーナー内となる部分には、正面照明装置(ドーム型照明装置511、上半身照明装置512a、膝上照明装置512、足元照明装置513、カメラまわりの照明装置514)と、カメラ515と、操作モニタ517などが設けられている。
正面照明装置511〜514のそれぞれは、ストロボや蛍光灯などを備えている。ドーム型照明装置511はユーザの上半身及び背面に、上半身照明装置512aはユーザの上半身に、膝上照明装置512はユーザの膝上あたり及び背面に、足元照明装置513はユーザの足元及び背面に、それぞれ光を照射する。カメラまわりの照明装置514は、ユーザの顔に対して光を照射する。なお、膝上照明装置512の側方の、撮影をする際に撮影に支障を来さない位置には、ユーザが手荷物を置くための荷物置き場(図示せず)が設けられている。
カメラ515は、ユーザの撮影を行う。撮影は、各種操作で選択された、撮影コースや、全身撮影であるかアップ撮影であるかの違いなどに応じて、ズーム及び撮影角度が調整された状態で行われる。換言すると、カメラ515による撮影は、外部モニタ521や操作モニタ517などでの指示入力の受付結果に応じて行われる。
操作モニタ517は、例えば液晶タッチパネルである。操作モニタ517は、ユーザに対して、各種案内や選択操作に必要な画面などを表示する。操作モニタ517は、表示された選択項目などを選択する、ユーザの指などを用いたタッチ操作による指示入力を受け付ける。操作モニタ517は、撮影コーナーがどのユーザにも利用されていない場合は、利用開始を促すデモ画面などを表示する。
なお、これらのほか、前部筐体510には、天井装置(図示せず)が設けられている。天井装置には、ユーザを上方から照らす照明装置や、ユーザに各種案内や選択操作に必要な音声を出力するスピーカ(図示せず)などが設けられている。スピーカは、撮影コーナーが利用されていない場合は、利用開始を促すデモ音声(例えば「撮影の準備が完了しました!」)やバックグラウンドミュージックなどを出力する。
図6は、写真シール作成装置1の背部筐体540を示す斜視図である。
図6に示されるように、背部筐体540は、大まかに平面視でコ字状の壁面を成すように形成されており、撮影コーナーの背面と両側方の一部とを覆う。背部筐体540には、背部照明装置541が設けられている。本実施の形態において、背部照明装置541としては、全身用照明装置(後方用上部照明装置)543と、アップ用照明装置(前方用照明装置)545と、全身用上部照明装置(前方及び後方用照明装置)547とが設けられている。
全身用照明装置543及び全身用上部照明装置547は、ストロボを備え、ユーザの全身に対して光を照射する。アップ用照明装置545は、ストロボとグリッドとを備え、主に、アップ撮影をするユーザの頭部付近、主に髪に光を照射する。
図7は、写真シール作成装置1の編集出力装置570を示す斜視図である。
図7に示されるように、編集出力装置570は、シール排出口575及び2つの編集受付部580(580a,580b)のほか、照明部571を有している。
照明部571は、蛍光灯を有し、編集モニタ581の上部から照明を行う。
各編集受付部580において、編集モニタ581と、2つのタッチペン583と、非接触通信装置585と、スピーカ587は、それぞれ、次のように構成されている。
編集モニタ581は、例えば、液晶タッチパネルである。編集モニタ581は、ユーザに対して、各種案内や落書き操作に必要な画面を表示する。編集モニタ581は、ユーザがタッチペン583を用いて行う、表示された選択項目の選択操作や落書き操作などの指示入力を受け付ける。タッチペン583は2つ設けられており、2人のユーザが同時に操作を行うことができる。編集モニタ581は、操作がいずれのタッチペン583を用いて行われたものであるか検知できる。タッチペン583は、不使用時には、タッチペン置き584に保持させることができる。
スピーカ587は、ユーザに対して、各種案内や、選択操作及び落書き操作について必要な音声を出力する。スピーカ587は、編集出力装置570が利用されていない場合は、使用開始を促すデモ音声(例えば「らくがきを開始してね」)やバックグラウンドミュージックなどを出力する。
非接触通信装置585は、例えばNFC(Near Field Communication)規格に基づいた通信(例えばFeliCa(登録商標)を利用した通信など)を行うことができる。非接触通信装置585は、ユーザ自身の携帯端末701がかざされたとき、その携帯端末701に、ユーザのプレイによって作成された写真画像(撮影画像)や合成画像を得るための情報(例えば、サーバ601にアクセスするためのURLなど)を送信できる。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて写真画像や合成画像を得るための場所にアクセスし、それらを取得できる。なお、非接触通信装置585に対して、携帯端末701から種々の情報を送信できるようにしてもよい。また、非接触通信装置585は、2人以上のユーザが同時に利用できるように2つ以上設けられていてもよい。非接触通信装置585の通信方式は上述のものに限らず、ユーザの端末に対して、写真画像のデータや合成画像のデータ自体を送信できるようにしてもよい。
シール排出口575には、印刷が完了したシール紙のシート(シール)が排出される。シートは、落書きが終わったユーザに対して提供される。シートには、撮影コーナーで撮影され、落書き受け付けで編集された合成画像が印刷されている。ユーザがシール排出口575に到着したときにシートの印刷が完了していない場合においては、ユーザは、シール排出口575の前で待機する。
なお、シール排出口575の近くには、そこで待機するユーザが見ることができるように表示パネルを設けてもよい。この場合、その表示パネルで、後述する追加画像に関する操作などを受け付け可能に構成されていてもよい。表示パネルには、様々な広告や、ユーザに対する案内などを表示できる。表示パネルには、編集受付部580a側で編集を行ったユーザと編集受付部580b側で編集を行ったユーザとのいずれのユーザ用の印刷が行われているかを表示するようにしてもよい。
また、図示しないが、シール排出口575の近くには、例えばLED(発光ダイオード)などを光源とした発光表示部を配置してもよい。この場合、発光表示部を用いて、編集受付部580a側で編集を行ったユーザと編集受付部580b側で編集を行ったユーザとのいずれのユーザ用の印刷が行われているかを表示するようにしてもよい。これにより、シール排出口575が1つしかないところ、2組のユーザ間で排出されたシートの取り違えなどの混乱が発生するのを防止できる。
図8は、写真シール作成装置1の制御に関する構成を説明するブロック図である。
写真シール作成装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のような、CPU502、メモリ503、画像処理部504、記憶部505、及び通信部509などで構成された制御部(制御装置)501を有している。
画像処理部504は、カメラ515により撮影された写真の情報に基づいて、その後の処理や出力時に用いられる写真画像を生成したり、編集受付部580で受け付けられた落書きに応じて編集画像を生成したり、写真画像と編集画像とを合成して合成画像を生成したりする。すなわち、画像処理部504は、編集受付部580で受け付けられた落書き等の受付結果や外部モニタ521等での操作入力の受付結果に応じて、カメラ515により撮影された写真を用いて、シートにプリントする画像や、その後の処理に用いられる画像の処理を行ったり、画像を生成したりする。
記憶部505は、例えばフラッシュメモリやHDDであり、制御プログラム507を有している。
制御部501は、CPU502が制御プログラム507を実行することで、写真シール作成装置1の各部の動作を制御する。
通信部509は、例えばPHS通信モジュールを有し、写真シール作成装置1をネットワーク801に接続できる。
制御部501は、事前接客部520について、外部モニタ521、スピーカ527、及びコイン制御部525aなどを制御する。コイン制御部525aは、コイン投入部525を制御し、コインの投入状況などを確認し、制御部501に通知する。
制御部501は、前部筐体510及び背部筐体540について、カメラ515、操作モニタ517、及びストロボ制御部530などを制御する。ストロボ制御部530は、正面照明装置511〜514と背部照明装置541とを制御し、適時に適切な態様で発光させる。
制御部501は、編集出力装置570について、編集モニタ581、非接触通信装置585、スピーカ587、及び印刷部590などを制御する。印刷部590は、画像処理部504により処理が行われた画像について、用紙にプリント(印刷)し、印刷後のシートをシール排出口575に搬送する。印刷部590により、シール排出口575からシートが出力される。
なお、図8で示される構成は、概念的な構成を示すものである。例えば、撮影コーナー側(前部筐体510及び背部筐体540)にPCを設け、落書きコーナー側(編集出力装置570)にも別のPCを設け、これらが連携して動作することで、制御部501などの機能が実現されるようにしてもよい。
[写真シール遊戯システム901の動作の説明]
写真シール作成装置1は、サーバ601や携帯端末701と連携し、大まかに、次のような動作を行う。最初に、図9を参照し、主に写真シール作成装置1がプレイを実行可能なるまでの写真シール作成装置1の基本的動作について説明する。次に、図10を参照し、写真シール遊戯システム901を用いて行われるプレイについて説明する。
図9は、写真シール作成装置1の基本的動作の一例を示すフローチャートである。
図9に示されるように、写真シール作成装置1が起動されると、ステップS21において、起動時処理が行われる。ここでは、各種制御プログラム507の読み込み、実行や、必要に応じて、サーバ601との通信処理などが行われる。起動時処理において、サーバ601からアップデートデータや機能設定コマンド等が送信されると、制御部501は、それを写真シール作成装置1に適用する。これにより、サーバ601を介して、写真シール作成装置1の管理を行うことができる。なお、このような動作は行われなくてもよい。
ステップS22において、制御部501は、デモ画面を外部モニタ521やその他のモニタなどに表示させる。
ステップS23において、制御部501は、テストモードに入るかどうかを確認する。例えば、管理者にしかアクセスできない位置に配置されている所定のスイッチなどが操作されたとき、制御部501は、テストモードに入ると判断する。
また、ステップS24において、制御部501は、プレイを行うための対価を受け付けたか否かを確認する。
対価が受け付けられるか、テストモードに入ると確認されるまでは、制御部501は、デモ画面を表示しながら待機する。
ステップS23でテストモードに入ると判断された場合には、ステップS26において、テストモードが実行される。テストモードでは、管理者により、写真シール作成装置1の種々の機能設定などを行うことができる。すなわち、テストモードは、機能設定用の動作モードである。テストモードが終了すると、再び、デモ画面の表示に戻る(S22)。
ステップS24でコイン投入部525に規定枚数のコインが投入されて対価が受け付けられたと判断されたとき、ステップS25において、プレイが実行される。プレイは、図4に説明したようにして行われる。写真シール作成装置1を用いたプレイが終了すると、ステップS22の動作に戻る。
図10は、ユーザのプレイ時における写真シール作成装置1とサーバ601との動作を大まかに示すシーケンス図である。
プレイを実行するために上述のようにユーザから写真シール作成装置1にコインが投入されると、プレイが開始される。図10に示されるように、ステップS51において、写真シール作成装置1は、撮影及び編集を行う。すなわち、図4において説明した、外部モニタ受付(S1)、撮影(S2)、及び落書き受付(S3)が行われる。ユーザは、編集段階において、落書き編集入力を行うことができる。
編集が終了すると、ユーザは、携帯端末701で取得したい画像を選択する操作を写真シール作成装置1に対して行う。また、画像を取得するための情報を受信するためのメールアドレスを入力する操作を行う。
ステップS52において、写真シール作成装置1は、撮影した写真に基づく送信画像データと、メールアドレスとを互いに関連付けて、サーバ601に送信する。このとき、写真シール作成装置1は、送信画像について、属性情報を合わせて送信する。属性情報としては、例えば、その送信画像について、画像IDや、撮影日時、撮影モードやプレイコース名などの画像の種類に関する情報などが送信される。
ステップS53において、写真シール作成装置1では、印刷が行われる。印刷が終了すると、シール排出口575から、印刷が完了したシート(シール)が排出される。
ステップS54において、ユーザは、シール排出口575に排出されたシートを取得する。
一方、写真シール作成装置1からサーバ601にデータが送信されると、ステップS55において、サーバ601は、送信された情報を受信する。
ステップS56において、サーバ601では、受信した情報を用いて、データベース記録処理が行われる。
サーバ601は、受信した送信画像データに基づいて携帯端末機用の画像データ(取得用画像データ)を生成し、その画像データをユーザに取得させるための取得ページを通じて閲覧可能に保持する。取得ページは、例えばサーバ601のウェブサーバ機能によって外部から取得可能となるように、保持される。このとき、取得ページにアクセスするための取得用URLが生成される。ステップS57において、サーバ601は、取得用URL(取得ページアドレス)をユーザに送信する。このとき、例えば、写真シール作成装置1から送信されたメールアドレスを用いて、電子メールにより、ユーザの携帯端末701などに情報が送信される。
ステップS58において、ユーザの携帯端末701は、取得URLを受信する。
ステップS59において、ユーザは、携帯端末701を操作し、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、取得URLにアクセスする。
ステップS60において、サーバ601は、取得ページのデータを携帯端末701に送信する。このとき、取得ページの表示時に閲覧される画像の携帯端末機用画像データも、携帯端末701に送信される。
ステップS61において、携帯端末701は、取得した取得ページや画像のデータに基づいて、画像を含む取得ページを表示する。これにより、ユーザは、携帯端末機用の画像を、サーバ601から取得することができる。ユーザは、プレイを行った結果、シートを受け取ることができるとともに、携帯端末機用の画像を取得できる。したがって、ユーザにとって、プレイを行う楽しみが増加する。
次に、プレイにおける写真シール作成装置1の動作を具体的に説明する。写真シール作成装置1のプレイ時において、各段階の流れは、例えば次のようである。各動作は、制御部501の制御に基づいて行われる。なお、各処理において、外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581等の表示内容を中心に説明するが、画面表示に伴い、スピーカ527,587等を利用した音声案内が適宜行われる。
図11は、外部モニタ受け付けのプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
図11に示されるように、プレイが開始されると、ステップS101において、プレイの説明が行われる。例えば、外部モニタ521に画像を表示したり、スピーカ527から音声を出力したりすることで、プレイの一連の流れや後述のプレイコースについての説明が行われる。
ステップS102において、プレイコース選択が受け付けられる。本実施の形態においては、生成できる画像の雰囲気に応じた、複数のプレイコースが設けられている。ユーザは、これらのプレイコースを選択してプレイできる。制御部501は、選択されたプレイコースをそのプレイのプレイコースとして決定し、以後、そのプレイコースに応じた所定の制御内容(撮影コースなど)で、そのプレイについて制御を行う。なお、プレイコースに加えて、特有の画像処理(例えば、写真画像の特定の領域についての変形処理など)を行うか否かなどの選択などを適宜受け付けるようにしてもよい。
ステップS103において、名前入力を受け付ける。例えば、ユーザに対して、名前入力を行わせる画面が表示される。入力された名前は、落書き編集時に使用されたり、背景やフレームなどのデザインの一部として使用されたりする。
ステップS104において、コース選択を行ったユーザに対して、コースによって異なる背景などを選択する画面が表示される。例えば、「背景を6枚選んでね」などの表示・案内などが行われ、ユーザは、所望の背景やシートデザインなどを選択する。なお、このような背景の選択などに加えて、後述のように作成可能な追加画像に関する選択を受け付けるようにしてもよい。追加画像に関する選択は、別のタイミングで受け付けるようにしてもよい。
ステップS105において、制御部501は、撮影コーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。
ステップS105で撮影コーナーが空いていなければ、ステップS106において、制御部501は、空くまで、外部モニタ521にウェイト画面を表示させる。例えば、携帯端末でアクセス可能なウェブサイトの宣伝画面等をウェイト画面として表示させる。
ステップS105で撮影コーナーが空いていれば、ステップS107において、撮影コーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、事前接客部520での各種操作が完了したユーザを、撮影コーナーへ誘導する。
制御部501は、事前接客部520で受け付けられた情報を用いて、撮影コーナーで撮影を行う。
図12は、撮影のプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
図12に示されるように、ステップS121において、制御部501は、操作モニタ517に、撮影開始画面を表示させる。ユーザに対して、撮影開始を促す画面が表示される。ユーザが操作モニタ517にタッチすることで、撮影シーケンスに移る。
ステップS122において、撮影シーケンスが開始される。撮影シーケンスの詳細については、後述する。撮影シーケンスにより、写真画像の画像データが得られる。
ステップS123では、目の写り選択や明るさ選択が行われる。ここでは、撮影した写真をプレビュー表示させながら、複数の設定(例えば、各5段階の設定)のうちどれを適用するかが選択される。
すなわち、目の写り選択では、よりユーザのイメージ通りのシートが出力されるように、撮影画像の目の大きさの選択を受け付ける。明るさ選択では、よりユーザのイメージ通りのシートが出力されるように、撮影画像の明るさの選択を受け付ける。操作モニタ517に表示される撮影画像は、必然的に顔が小さくなるため、目の大きさの変化・明るさの変化がわかりにくい全身撮影画像ではなく、変化がわかりやすいアップ撮影画像が表示されるようにすればよい。これにより、プレビュー表示に必要な処理の量が低減するため、制御部501にかかる負荷を低減できる。このとき、ユーザの選択の効果は、操作モニタ517に表示されていない全身画像にも反映されるようにしてもよい。
ステップS124において、制御部501は、落書きコーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。例えば、編集受付部580a,580bのいずれか一方でも他のユーザにより使用中でなければ、落書きコーナーが空いていると判断される。
ステップS124で落書きコーナーが空いていなければ、ステップS125において、制御部501は、空くまで、操作モニタ517にウェイト画面を表示させる。ウェイト画面として、上述と同様の宣伝画面等を表示できる。
ステップS124で落書きコーナーが空いていれば、ステップS126において、落書きコーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、撮影が完了したユーザを、落書きコーナーへ誘導する。このとき、編集受付部580a,580bのうち、いずれか適切な方に移動するようにユーザに促すようにすればよい。例えば、「右の1番のらくがきコーナーに移動してね」などと案内すればよい。
図13は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第1のフローチャートである。図14は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第2のフローチャートである。
図13に示されるように、落書き受け付けが開始されると、ステップS131において、制御部501は、編集モニタ581にデータ転送開始画面を表示させる。ここでは、撮影された写真に基づき作成された画像データが、撮影コーナーから落書きコーナーに転送される。そして、そのことを示す画面が表示される。
ステップS132において、画面タッチが受け付けられる。ここでは、タッチペン583を用いて編集モニタ581のタッチ操作を受け付ける。タッチ操作が行われるか、所定の時間が経過すると、次の処理に進む。
タッチ操作が受け付けられると、ステップS133において、落書き案内が行われる。ユーザに対して、落書き操作が開始されることが案内される。例えば、「次はらくがきだよ!」などと表示が行われる。画像データが転送されてから、この表示が行われている期間に、落書きに用いる画像データについての各種の処理が行われる。画像データについての処理が終了すると、次の処理に進む。
ステップS134において、落書き編集が開始される。落書き編集は、編集モニタ581に落書き編集画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けることで行われる。落書き編集画面には、撮影された写真に基づく写真画像が含まれる。ユーザは、各画像について、所定時間内に、落書き編集を行うことができる。落書き編集により、タッチペン583を用いて書き込むようにして行われた「ペン」と呼ばれる落書きと、所定の図柄や、ここまでのユーザの入力内容(名前入力等)に応じて生成された図柄をタッチペン583により指定した位置に配置した「スタンプ」と呼ばれる落書きとを行うことができる。これらの落書きは、編集画像として作成される。編集画像と写真画像とを合成した合成画像は、撮影された写真上に落書きが行われたような画像となる。
ステップS135において、特別画像選択処理が行われる。特別画像選択処理は、後述のようにしてスペシャル撮影が行われるとき、必要に応じて行われればよい。
ステップS136において、分割数選択説明画面が表示され、シートデザイン選択に移る旨が案内される。
ステップS137において、シートデザイン選択が受け付けられる。ここでは、例えば、ユーザに対し、シート当たりに印刷する画像の数の選択が受け付けられる。シートデザイン選択は、例えば、選択されたプレイコースに応じて行われる。
図14に示されるように、ステップS138において、ケータイ送信確認画面が表示される。本実施の形態において、基本のプレイ時には、ユーザの携帯端末701に、例えばプレイによって作成された写真画像又は合成画像のうち1枚の画像と、特別画像選択処理で選択された画像とを取得させることができる。
ステップS139において、送信画像選択画面が表示される。制御部501は、携帯端末701に取得させる対象となる画像の選択操作をユーザから受け付ける。当該画像は、撮影された画像、シールとして印刷できる落書き画像、及び生成されたおまけ画像などの、ユーザの選択によらず無料でユーザに提供されるように設定された画像以外のすべての画像の中から選択可能である。なお、2人までのユーザがそれぞれ希望する画像を選択するか、送信画像選択画面に使用される所定の時間が経過することによって次の画面に進む。所定の時間が経過し、タイムアウトになった場合は、タイムアウト時に選択されている画像が選択される。
ステップS140において、アドレス入力画面が表示される。ここでは、携帯端末701の電子メールアドレス等の入力が受け付けられる。電子メールアドレス等が入力されると、その情報がサーバ601に送信される。これにより、例えば、サーバ601は、ユーザにより選択された画像を取得可能にするURLを、電子メールなどの方法で携帯端末701に通知する。ユーザは、携帯端末701で当該URLにアクセスすることで、別途写真シール作成装置1からサーバ601に送られた中から、選択した画像を取得できる。
ステップS140のアドレス入力画面において、非接触通信(NFC通信など)で送信することを選択できる。これが選択されたとき、ステップS141において、非接触通信操作画面が表示される。制御部501は、非接触通信装置585を制御し、選択された画像を取得可能にするURLなどの情報を、非接触通信装置585にかざされた携帯端末701に送信できる。非接触通信操作画面には、ユーザが行うべき動作の説明などが含まれる。非接触通信操作画面は、携帯端末701への通信が成功するか、例えば「アドレス入力に戻る」ボタンが操作されるまで、表示されるようにすればよい。
ステップS140で入力が完了すると、ステップS142において、制御部501は、印刷部(プリンタ)590が空いているか(使用中でないか)を判断する。
ステップS142で印刷部590が空いていなければ、ステップS143において、制御部501は、空くまで、編集モニタ581に広告画面を表示させる。例えば、上述と同様のウェブサイト等の広告画面が表示される。
ステップS142で印刷部590が空いていれば、ステップS144において、プリントが行われる。制御部501は、印刷すべき画像データを生成し、印刷部590に転送する。これにより、印刷部590によりシールの印刷が行われる。なお、印刷部590に用紙切れなどのエラーが発生している場合には、プリンタエラー画面が表示されるようにすればよい。このとき、メンテナンスを行うための連絡先などが表示される。
ステップS145において、編集モニタ581には、落書きコーナー終了画面が表示される。印刷が完了するまで、シール排出口575の前で待機するように、ユーザに案内が行われる。これにより、シール排出口575からシールが排出され、一連のプレイが終了する。
なお、ケータイ送信確認画面を表示する前(ステップS138の前)に、プリンタによる印刷を開始してもよい。これにより、印刷完了を待つ間に、ケータイ送信(携帯端末701への画像の送信)に関する操作(ステップS138乃至ステップS141)が行えるため、待ち時間を減らすことができる。
[撮影シーケンスに関する説明]
撮影シーケンスでは、プレイコースや撮影コースに応じて、複数回の撮影が行われる。制御部501は、撮影コースの種類を判定し、その撮影コースで撮影を行う。撮影コースとしては、例えば、ユーザをアップのみで撮影する撮影コースや、アップでの撮影と全身での撮影との両方を行う撮影コースなどを選択可能にすればよい。撮影コースは、例えば、外部モニタ受け付け時において、プレイコース選択を行った後に選択可能であったり、選択されたプレイコースに応じて自動的に選択であったりすればよい。撮影コースは、撮影シーケンスが開始されたときにユーザにより選択されるようにしてもよい。
本実施の形態では、例えば6枚の撮影が撮影コース別に行われる。ここで、6枚の撮影のほか、スペシャル撮影を行うようにしてもよい。スペシャル撮影を行うか否かは予め決定されていてもよいし、例えばプレイコースに応じて設定されるようにしてもよい。なお、スペシャル撮影を行う場合には、このような6枚の撮影が行われた後、スペシャル撮影を行うようにすればよい。この場合、スペシャル撮影は、そのプレイにおいて7回目の撮影となる。すべての撮影が終了すると、一連の撮影シーケンスが終了する。
なお、各回の撮影は、それぞれ、所定のポーズ指示をユーザに提示した上で行われる。ユーザは、ポーズ指示を参考にした上でポーズをとり、撮影を行うことができる。これにより、変化がある複数の写真画像が得られる。
図15は、各回の撮影の流れを示すフローチャートである。
撮影シーケンスにおける各回の撮影は、図15のように示される手順で行われる。すなわち、ステップS231において、おすすめのポーズ見本を提示するポーズ指示が、音声案内を伴って行われる。ポーズの指示は、操作モニタ517に表示され、ユーザにわかりやすく提示される。
ステップS232において、ライブ表示が行われる。ライブ表示では、実際の撮影画像の写りをわかりやすくするために、撮影を行うユーザ自身が操作モニタ517に表示される。
ステップS233において、ライブ表示で、所定の時間が経過し、撮影タイミングが近づくと、カウントダウンが行われる。すなわち、ユーザに対して、撮影するタイミングが通知される。
ステップS234において、所定のタイミングで、撮影コースに対応した撮影が行われる。
撮影が行われると、ステップS235において、撮影により得られた写真が画像データ化される。画像データが生成されるまでは、処理待ち時間となる。
プレビュー可能な画像データが生成されると、ステップS236において、撮影により得られた写真画像のプレビュー表示が行われる。ユーザは、操作モニタ517にプレビュー表示された写真画像を見て、どのような写真が撮れたか、簡単に確認することができる。
プレビュー表示を行ってから所定の時間が経過すると、次の処理に移る。すなわち、制御部501は、次回の写真の撮影に入るため、このような処理を繰り返す。最終回の撮影であれば、制御部501は、一連の撮影を終了し、撮影シーケンスを終了する。
なお、プレビュー表示は、所定の枚数(例えば、6枚)の撮影が行われた後に、複数枚をまとめて表示するようにしてもよい。
なお、撮影時のポーズ指示、ライブ表示、プレビューの各処理の時間は、それぞれ所定の時間で行われ、次の処理に自動的に進む。これにより、速やかに、ユーザの撮影を行うことができる。それぞれの時間は、例えば設定ファイルなどにおいて予め指定することができるように構成されている。これにより、写真シール作成装置1の設置場所等やユーザのニーズに応じて、撮影にかかる時間を容易にかつ個別に変更することができる。
ここで、スペシャル撮影は、例えば次のようなものである。
すなわち、スペシャル撮影では、プレイを行うことによりシールのほかに作成可能な追加画像(おまけ画像)に用いる写真を撮影する。なお、追加画像は、通常撮影時に撮影された写真画像を用いて後述のように作成するようにしてもよい。スペシャル撮影は、常に所定の態様の撮影モードで行われるようにしてもよいし、複数の態様の撮影モードの選択肢から選択した撮影モードで、スペシャル撮影を行うことができるようにしてもよい。スペシャル撮影の選択は、例えば外部モニタ受付を行うときに行われるようにしてもよい。また、予め設定された複数の態様の撮影モードのうち、ユーザが以前に選択した撮影コースなどに応じた所定の撮影モードで、スペシャル撮影が行われるようにしてもよい。
スペシャル撮影としては、例えば、2人のユーザを所定の位置に配置させて1回の撮影で各ユーザの1人での写真を生成するいわゆるピンプリ撮影や、ウェブログ等のバナー画像を生成するのに適した画像を生成するための撮影などが行われるようにすればよい。
スペシャル撮影の撮影態様の要素には、大まかに、画像の形状、人数、撮影方法(特殊な画像加工)との3つがある。それぞれ、元画像の形状について正方形か長方形かの2種類、画像当たりの人数がピン(単数)か複数かの2種類、撮影方法が画像加工ありかなしかの2種類がある。提供可能なスペシャル撮影の態様は、例えばこれらの組み合わせのうちから適宜設定されればよい。
[落書き編集に関する説明]
本実施の形態において、落書き編集は、次のような落書き編集画面(通常落書き画面)を表示して行われる。
図16は、落書き編集画面の一例を示す図である。
図16に示されるように、落書き編集画面100は、同時に2人のユーザが落書き編集操作(「通常らくがき」と表現することもある)を行えるように構成されているものである。すなわち、落書き編集画面100は、大まかに、左右の2つの編集画面101(101a,101b)に分かれている。各編集画面には、後述する残り時間表示119や、一部の表示(日付や名前を変更するための表示)を除き、同様の機能を示すアイコンや画像等が配置されている。なお、以降の編集画面の説明は、左側の1人のユーザ用に割り当てられている領域LHを参照して行うことがあり、編集画面101a,101bを特に区別せず、それぞれを総称して編集画面101という。
編集画面101には、落書き対象画像111、サムネイル部113、パレット115、簡単らくがき設定ボタン116、コマンドアイコン117(117a,117bなど)、及び残り時間表示119などが含まれている。サムネイル部113には、撮影された写真に基づく画像として、撮影コーナーから送られた画像又はそれに落書きを加えた後の画像がサムネイル表示される。落書き対象画像111には、サムネイル部113のうち編集対象として選択された画像が表示される。ユーザは、落書き編集画面100に表示されている画像について、パレット115などを操作し、画像上への文字や図形の配置(具体的には、線や文字の書き込みや所定のスタンプ画像や枠画像などの貼り付けなど。いわゆる「落書き」。)を行うことができる。また、ユーザは、簡単落書き設定ボタン116を操作することで、顔判別処理などにより自動的に文字や図形を配置させ、その画像についての落書きを行うこともできる。コマンドアイコン117としては、編集終了ボタン117aや、アンドゥ・リドゥボタン117bなど、種々の動作を実行させるためのボタンが表示されており、ユーザが直感的な操作を行うことができるように構成されている。残り時間表示119には、例えば、ユーザに落書き編集を行うことが許可されている時間のうち、既に経過した時間を除く残り時間が秒数で表示される。ユーザは、表示されている時間内に、落書き編集や、後述のおまけ画像の編集作業を行う必要がある。
サムネイル部113に表示されている複数の画像は、同一のプレイ時において、左右のユーザで、共同で編集可能なものである。一方のユーザが編集対象としている画像については、サムネイル部113においては「らくがき中」などとその旨を示す表示を伴って表示され、他方のユーザが編集対象として選択することができないように制御される。このような排他的な制御が行われることにより、各画像の編集を2人のユーザで効率的に進めることができる。
ここで、本実施の形態においては、落書き編集画面100には、おまけ画像の作成(「おまけらくがき」と表現することもある)を行うために操作される作成ボタン118が含まれる。すなわち、落書き編集においては、ユーザに対して、シール紙に反映される落書き以外のおまけ画像の作成作業も受け付ける。
作成ボタン118は、所定の条件が満たされたときに表示される(「出現」ということがある。)。例えば、作成ボタン118は、落書き編集の開始から所定の時間が経過したり、サムネイル部113に表示されているすべての画像に対する落書きが一通り行われたりした場合に、出現するようにすればよい。これにより、完成度の高いシールを出力するために必要な落書きがほとんど行われないままに、落書き編集操作に割り当てられている制限時間のほとんどがおまけ画像の作成作業に費やされてしまうことを防止できる。したがって、総合的に、ユーザの満足度を大きく高めることができる。作成ボタン118が表示されるまでは、作成ボタン118が表示されるべき領域に例えば破線で囲まれた予備画像が表示されるようにしてもよいし、作成ボタン118の色を淡色にした画像やグレースケールにした画像を表示することで、これに代えてもよい。また、作成ボタン118の出現まで、何ら画像を表示させないようにしてもよい。作成ボタン118が、落書き編集が開始された当初から表示されるようにしてもよい。
作成ボタン118としては、2つのボタン(第1の作成ボタン118a、第2の作成ボタン118b)が表示されている。本実施の形態において、おまけ画像として、2種類の画像を作成可能である。すなわち、第1の作成ボタン118aを操作することで、写真画像の一部を切り取った切り取り画(切り取り画像)を生成できる(この機能を「切り取り画生成」ということがある。)。また、第2の作成ボタン118bを操作することで、写真画像を用いたコラージュ(コラージュ画像)を生成できる(この機能を「コラージュ生成」ということがある。)。
本実施の形態において、切り取り画は、それまでのプレイで撮影されて得られた一の写真画像を部分的に切り取る(トリミングする)ことで生成されるトリム後画像(トリミング後の画像)や、そのトリム後画像とフレーム画像とを合成して得られる合成画像や、それらに落書きを行った編集画像を合成して得られる合成画像(トリム後画像と編集画像とを合成した画像や、トリム後画像とフレーム画像と編集画像とを合成した画像)である。また、コラージュ画像は、それまでのプレイで撮影されて得られた複数の写真画像やそのトリム後画像と、落書き画像やテンプレート画像とを組み合わせて生成される画像である。ユーザは、これらの切り取り画やコラージュ画像を、例えば、インターネット上で提供されるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのウェブサービスにおいて、ユーザの画像として取り扱われるプロフィール画像やユーザに関係するウェブページに表示される背景画像として用いることができる。なお、例えば、作成するおまけ画像の用途に合わせて、「ブログ用ボタン」や「SNS用ボタン」など、他の名称で作成ボタン118を表示してもよいし、作成ボタン118として編集画面101には単一のボタンを表示するようにしてもよい。作成ボタン118として単一のボタンを表示するようにした場合、作成ボタン118の操作があったときに遷移する画面において切り取り画とコラージュとのいずれの作成を行うか選択を求める画面をユーザに提示することで、切り取り画とコラージュとのうちユーザが指定する方の画像の作成を行うことができるようにしてもよい。
図17は、落書き編集時の動作を示すフローチャートである。
図17に示されるように、落書き編集時には、落書き時間が終了(落書きに与えられた期間の満了)するまで、適宜、通常落書きやおまけ落書きを行うことができる。
すなわち、落書き編集が開始されると、ステップS301において、通常落書き画面(落書き編集画面100)が表示され、通常落書きを行うことができるようになる。これに伴い、落書き時間の計時が開始される。
ステップS303において、制御部501は、切り取り画を作成するか否か(切り取り画の作成モードに入るか否か)を判断する。通常落書きが行われているときに第1の作成ボタン118aが操作されると、切り取り画を作成すると判断される。
ステップS303において作成すると判断されると、ステップS304において、制御部501は、切り取り画作成を行う(詳細は後述する。)。切り取り画作成がいったん完了すると、落書き編集画面100に戻る(ステップS301に戻る。)。
ステップS305において、制御部501は、コラージュを作成するか否か(コラージュの作成モードに入るか否か)を判断する。通常落書きが行われているときに第2の作成ボタン118bが操作されると、コラージュを作成すると判断される。
ステップS305において作成すると判断されると、ステップS306において、制御部501は、コラージュ作成を行う(詳細は後述する。)。コラージュ作成がいったん完了すると、落書き編集画面100に戻る(ステップS301に戻る。)。
なお、切り取り画作成やコラージュ作成が行われているとき、切り取り画やコラージュが未完成であっても(作成途中であっても)、いったん作成を中断して通常落書き画面に戻ることができる(S301)。このような場合でも、再度作成ボタン118が操作されたとき、各画像の作成を再開できる(S304,S306)。
ステップS307において、制御部501は、落書き時間が終了したか否かを判断する。落書き時間が終了するまで、ステップS301〜S306の処理が行われる。すなわち、落書き時間が終了するまで、通常落書き、切り取り画作成、及びコラージュ作成のいずれかを行うことができる。
ステップS307において落書き時間が終了すると、ステップS308において、落書き編集が終了される。その後は、図13に示される動作が引き続き行われる。
なお、上述のステップS301〜306の処理は、編集画面101の左右のユーザでそれぞれ独立して行われるようにすればよい。すなわち、2人のユーザの一方が通常落書きを行っているとき、他方のユーザが切り取り画の作成やコラージュの作成を行うことが可能である。落書き時間は、各ユーザに共通して計時されるようにすればよい。
落書き編集時においては、大まかに、ユーザの操作等に応じて編集画面が遷移する。これにより、それぞれ適した編集画面が表示されている状態で、「通常らくがき」を行ったり、切り取り画の作成やコラージュの作成を行ったりすることができる。
[切り取り画作成の説明]
図18は、切り取り画作成時の動作を示すフローチャートである。
切り取り画作成時には、制御部501は、次のように、大まかに3種類の画面(切り取り画面140、加工選択画面160、切り取り画落書き画面180)を遷移させながら、切り取り画の作成に用いる情報の入力を受け付ける。
すなわち、図18に示されるように、切り取り画作成時には、切り取り画面140(ステップS321)、加工選択画面160(ステップS322)、切り取り画落書き画面180(ステップS323)が順に表示されることで、ユーザは、切り取り画を作成するための操作を行うことができる。
図19は、切り取り画面140を示す図である。
図19には、切り取り画面140のうち片側のみ(左右2人で操作されるように構成された画面のうち、一方のみ)が示されている。切り取り画面140は、切り取り画を作成する場合において、写真画像を切り取って得られるトリム後画像の切り取り範囲を設定したり、フレームの選択作業を行ったりする際に表示される。図19に示されるように、切り取り画面140は、写真画像の切り取り範囲を調整するためのトリム領域141と、切り取る対象となる写真画像を選択するための写真選択領域151と、フレームを選択するためのフレーム選択領域153とを含んでいる。また、切り取り画面140には、決定ボタン157と、復帰ボタン158と、前画面ボタン159とを含んでいる。決定ボタン157と、復帰ボタン158と、前画面ボタン159とは、画面を遷移する際に用いられる。
トリム領域141は、画像端表示枠143と、画像表示領域145と、ズームバー147とを含んでいる。
画像端表示枠143は、その内部が切り取り画として仕上がる画像の端縁部となることを示す表示である。本実施の形態では、画像端表示枠143により囲まれた範囲が切り取り範囲となり、決定ボタン157が操作されたときに切り取られ、切り取り後の画像(以下、トリム後画像ということがある)となる。なお、画像端表示枠143よりも所定距離だけ外側の範囲や所定距離だけ内側の範囲が切り取り範囲となるように設定されていてもよい。
画像表示領域145は、画像端表示枠143で囲まれた領域である。画像表示領域145には、切り取られる対象となる元の写真画像(元画像)のうち、画像端表示枠143で囲まれている部分が表示される。元画像のうち、その他の部位は、非表示となる。なお、元画像のうち画像端表示枠143外の部分は、画像表示領域145と同様に表示されていてもよいし、彩度や濃度などの表示態様を画像表示領域145とは変更して表示されていてもよい。また、フレームとして後述のようにフレーム部を含むもの(フレーム153b〜153f)が選択されているときには、そのフレーム部に対応するフレーム領域が、画像表示領域145に含まれ、フレームが表示される。
ズームバー147は、切り取り範囲を拡大縮小(ズーミング)するために操作される部位である。ズームバー147は、横長に表示されたレール部分の画像と、レール部分に沿ってスライドするように配置された丸型のつまみ部分の画像とで構成されている。ユーザは、タッチペン583を用いてつまみ部分をレール部分に沿ってスライドさせることで、画像端表示枠143に対する元画像の大きさを変更することができる(拡大縮小操作)。このようなUIを採用することで、ユーザが直感的に切り取り範囲を調整することが可能となっている。なお、元画像の大きさをズームバー147で調整可能であることを知らしめるため、初回の切り取り画面140の表示時に、操作方法を示すアニメーションを表示させたり、ポップアップ画像で操作方法を説明したり、ズームバー147の近傍に「ここで画像の大きさを調整できるよ」などの文言を表示するようにしてもよい。
トリム領域141において、ユーザは、画像表示領域145をタッチペン583で触ったままスライドさせる操作を行うことで、切り取り画面140中で、元画像を画像端表示枠143に対して移動させることができる(移動操作)。これにより、ユーザは、元画像のうち所望の位置が切り取り領域となるように調整できる。なお、移動操作が可能なときには、切り取り画面140上に表示させるポインタアイコン(タッチペン583による操作位置を示す画像など)を移動操作が行われないときとは異なる画像とすることで、移動操作中であることがユーザに認識されやすくなるようにしてもよい。また、画像表示領域145には、元画像を移動させることができることを示す表示が行われる(例えば、図19において画像表示領域の中央部にある矢印の表示など)。
切り取り画面140において、ユーザは、写真選択領域151とフレーム選択領域153とのそれぞれで、切り取る対象となる写真画像と、フレーム153a〜153fとを選択できる。選択された結果は、すぐにトリム領域141に反映され、元画像の大きさなど、生成する切り取り画における元画像の位置や大きさ調整などを行うことができるようになる。
写真選択領域151には、それまでのプレイで撮影された写真画像が、例えば6枚表示される。本実施の形態では、例えば、撮影シーケンスで撮影される、横辺と縦辺との比が1:1.2のアップ画像が4枚と、9:16の全身画像が2枚とが選択候補として表示される。通常落書きで入力した編集画像が合成されていない写真画像が切り取り画の対象として利用される。
フレーム選択領域153では、フレームについての6種類の選択肢が用意されている。すなわち、フレーム153a〜153fから1つを選択することができる。なお、以下の各画面の説明では、これらのうちフレーム153a(フレーム部分がないもの)が選択されている状況を想定している。選択可能なフレーム153a〜153fの種類については後述する。
ユーザは、トリム領域141で拡大縮小操作と移動操作とを行うことで、画像表示領域145に所望の画像が表示されるようにし、その状態で決定ボタン157を操作する。そうすると、そのとき表示されている画像端表示枠143に対する元画像の位置と元画像の大きさ(又は切り取り画面140中の拡大率)とに基づいた切り取り範囲で、元画像が切り取られてトリム後画像が生成される。このとき、フレームとしてフレーム部を含むもの(フレーム153b〜153f)が選択されている場合には、そのフレーム部に対応するフレーム領域の画像が画像表示領域145に元画像の上に重ねて表示される。すなわち、このとき、画像表示領域145に、生成される画像のプレビュー表示が表示されることになる。ユーザは、このように生成される画像を確認しながら、画像の切り取り範囲を調節することができる。その後、加工選択画面160を用いた動作が行われる。
図20は、加工選択画面160を示す図である。
図20には、加工選択画面160のうち片側のみが示されている。図20に示されるように、加工選択画面160は、候補画像表示部161と、決定ボタン177と、復帰ボタン158と、前画面ボタン179とを含んでいる。決定ボタン177、復帰ボタン158、及び前画面ボタン179は、上述の切り取り画面140における各ボタン157〜159と同様に、画面遷移の際に用いられる。
候補画像表示部161には、例えば、12枚の画像163が表示される。各画像163は、切り取り画面140で生成されたトリム後画像について、種々の画像処理(いわゆる画像フィルタを適用する処理)を施したものである。個々の画像163は、互いに画像処理の態様が若干ずつ異なっている。12枚の画像163のうち1つは、特段の画像処理を行わないものであってもよい。なお、各画像163は、トリム後画像のみを含むものであってもよいし、選択されたフレームに対応するフレーム領域のプレビュー表示を含むものであってもよい。種々の画像処理は、たとえば、横に並ぶ3つの画像に対しては、左から順に、「加工なし」、「明るめ」、「さらに明るめ」など明るさが段階的に異なるようにし、縦に並ぶ4つの画像に対しては、上から順に、「加工なし」、「セピア風」、「モノクロ風」、「漫画風」など特定のフィルタ処理を行うようにし、縦横これらを組み合わせた12枚の画像を表示することなどが考えられる。
加工選択画面160において、ユーザは、候補画像表示部161に表示されている画像163のうち好みのものを選択する操作を行い、決定ボタン177を操作する。決定ボタン177が操作されると、フレームに対応する画像と、加工が行われた切り取り画像とが合成される。これにより、好みの加工が施された画像(特段の画像処理が行われていない画像を含む)を落書き編集のベースとなる切り取り画として採用することができる。決定ボタン177が操作されると、そのとき選択されている画像163を対象として、切り取り画落書き画面180が表示される。
図21は、切り取り画落書き画面180を示す図である。
図21には、切り取り画落書き画面180のうち片側のみが示されている。図21に示されるように、切り取り画落書き画面180には、上述の編集画面101と同様にパレット115などが表示されているほか、落書きを行う対象として加工選択画面160において選択された画像181が表示されている。切り取り画落書き画面180には、加工変更ボタン191と、写真変更ボタン193と、編集終了ボタン195と、復帰ボタン158とが含まれている。
ユーザは、切り取り画落書き画面180が表示されている状態で、「通常らくがき」を行う場合と同様にして、画像181について落書きを行うことができる。切り取り画落書き画面180において復帰ボタン158が操作されると、その状態でいったん画像181と落書きの内容とが保存され、落書き編集画面100に戻る。切り取り画落書き画面180において編集終了ボタン195が操作されると、一連の切り取り画作成が完了する。これにより、落書きが行われた状態の画像181が切り取り画として生成される。なお、いったん切り取り画作成が完了したときに切り取り画を生成するようにしてもよいし、落書き時間が終了したときに、切り取り画を生成するようにしてもよい。また、落書きを行うことができる範囲が、選択されたフレームに応じて制限されるようにしてもよい。
生成された切り取り画は、画像提供サーバ601に送信される。これにより、ユーザは、サーバ601にアクセスすることで、切り取り画を取得できる。
これらの各画面間の遷移を大まかにまとめると、次のようである。
図22は、切り取り画作成時における編集画面の画面遷移を説明する図である。
図22に示されるように、落書き編集画面100において、おまけらくがきに関する作成ボタンのうち第1の作成ボタン118aが操作されると、そのプレイにおいてまだ切り取り画が作成されていなければ、切り取り画面140に遷移する(S201)。そのプレイにおいて既に生成された切り取り画が保存されている状態で第1の作成ボタン118aが操作された場合には、切り取り画落書き画面180に直接遷移する(S203)。これにより、既に保存されている切り取り画がある場合、その編集状態の続きをすぐに行うことができる。
切り取り画面140では、決定ボタン157が操作されると、加工選択画面160に遷移する(S205)。このとき、加工選択画面160に表示する複数の画像163を生成するために複数の画像処理が行われる。時間がかかるようであれば、処理待ち状態であることを示す画面表示を行うようにしてもよい。
切り取り画面140で復帰ボタン158が操作されると、落書き編集画面100に戻る(S215)。
加工選択画面160では、決定ボタン177が操作されると、切り取り画落書き画面180に遷移する(S207)。
加工選択画面160では、復帰ボタン158が操作されると、落書き編集画面100に遷移する(S213)。このとき、それまでで切り取り画面140を経て生成された画像を切り取り画として保存するようにしてもよい。
また、加工選択画面では、前画面ボタン179が選択されると、切り取り画面140に遷移する(S209)。このとき、前回切り取り範囲を調整した状態のままで切り取り画面140に遷移するようにすればよいが、これに限られるものではない。
切り取り画落書き画面180において、復帰ボタン158が操作されると、編集結果を保存して、落書き編集画面100に遷移する(S211)。
切り取り画落書き画面180において、加工変更ボタン191が操作されると、所定の確認画面が表示された後、ユーザの指示に応じて加工選択画面160に遷移する(S217)。
図23は、加工変更ボタン191が操作されたときの切り取り画落書き画面180を示す図である。
図23に示されるように、加工変更ボタン191が操作されると、切り取り画落書き画面180の一部を覆うように、確認画面192が表示される。確認画面192は、加工選択画面160に戻るのに伴って現在編集している落書きに関する情報が削除されることについて、ユーザに確認を促すメッセージを含む。ユーザは、確認画面192が表示された状態で、さらに指示を加えることにより、加工選択画面160へ戻ることを決行するか、加工選択画面160へ戻ることを中止して引き続き画像181への落書き編集を行うかを選択することができる。
図22に示されるように、切り取り画落書き画面180において、写真変更ボタン193が操作されると、所定の確認画面が表示された後、ユーザの指示に応じて切り取り画面140に遷移する(S219)。
図24は、写真変更ボタン193が操作されたときの切り取り画落書き画面180を示す図である。
図24に示されるように、写真変更ボタン193が操作されると、切り取り画落書き画面180の一部を覆うように、確認画面194が表示される。確認画面194は、切り取り画面140に戻るのに伴って現在編集している落書きに関する情報が削除されることについて、ユーザに確認を促すメッセージを含む。ユーザは、確認画面194が表示された状態で、さらに指示を加えることにより、切り取り画面140に戻ることを決行するか、切り取り画面140に戻ることを中止して引き続き画像181への落書き編集を行うかを選択することができる。
図25は、切り取り画の生成時に選択可能なフレームの例を示す図である。
図25に示されるように、本実施の形態では、6種類のフレーム153a〜153fのうちユーザが選択した1つのフレームに基づいて、切り取り画を作成できる。ここで、各フレーム153a〜153fは、少なくとも写真部f1を含んでいる。また、5種類のフレーム153b〜153fは、さらに、フレーム部f2を含んでいる。フレーム部f2は、図25においては、斜線を付した領域として示されている。フレーム部f2は、写真部f1に接する領域である。写真部f1は、そのフレームを適用して生成された切り取り画において写真領域となる部分に対応し、フレーム部f2は、そのフレームを適用して生成された切り取り画においてフレーム領域となる部分に対応する。
切り取り画は、トリム後画像と選択されたフレーム153a〜153fに対応する画像とを合成して生成される。すなわち、合成後の画像においては、トリム後画像のうち選択されたフレーム153a〜153fの写真部f1に対応する領域にはそのままトリム後画像が表れ、写真が表示される写真領域となる。また、トリム後画像のうち選択されたフレーム153a〜153fのフレーム部f2に対応する領域は、所定の画像で覆われたり所定の色彩で塗りつぶされたりすることで、トリム後画像がそのままでは表れないフレーム領域となる。これにより、各フレーム153a〜153fに対応する形状の写真領域とその写真領域に接するフレーム領域とに分かれた切り取り画が生成される。また、ユーザによって切り取り画落書き画面180において落書き操作(写真領域とフレーム領域とを含む画像上に文字又は図形を配置する画像編集操作)が行われたときには、さらに、そのようなトリム後画像にフレーム153a〜153fを合成して得られた切り取り画に落書きに対応する編集画像が合成されて、切り取り画が生成される。すなわち、切り取り画は、切り取り画落書き画面180において落書き操作が受け付けられた結果に応じて生成される。
本実施の形態では、フレーム153aは写真部f1のみで構成されており、フレーム153b〜153fは、写真部f1とフレーム部f2とで構成されている。なお、フレームの構成はこれに限られるものではなく、写真部f1とフレーム部f2とのほかに、他の領域が含まれるものであってもよい。
ここで、フレーム153a〜153fは、切り取り画のサイズ及び形状に対応するサイズ及び形状を有しているものである。本実施の形態では、切り取り画のサイズは、常に所定のサイズ、具体的には正方形形状の所定画素数のサイズの画像となるように設定されている。これに合わせて、各フレーム153a〜153fは、正方形形状となるように設定されている。また、切り取り画は、元画像をいったん切り取り画のサイズになるように正方形にトリムした上で、選択されたフレーム153a〜153fと合成することで生成される。なお、切り取り画のサイズは、プレイ毎に自動的に所定の複数の選択肢の中から選択されたものに指定されるようにしてもよいし、所定の複数の選択肢のうちユーザにより選択されたものに指定されるようにしてもよい。
各フレーム153a〜153fの具体的形状は、例えば次のようである。すなわち、フレーム153aは、正方形形状の写真部f1のみを有するフレームである。換言すると、フレーム153aは、写真領域を「正方形」型とするフレームである。
フレーム153bは、縦長の写真部f1を左右中央部に有し、その左右にフレーム部f2が配置されたものである。換言すると、フレーム153bは、写真領域を「タテ」型とするフレームである。
フレーム153cは、横長の写真部f1を上下中央部に有し、その上下にフレーム部f2が配置されたものである。換言すると、フレーム153cは、写真領域を「ヨコ」型とするフレームである。
フレーム153dは、いわゆるハートマーク形状の写真部f1を略中央部に有し、その周囲に画像の周縁部までフレーム部f2が配置されたものである。換言すると、フレーム153dは、写真領域を「ハート」型とするフレームである。
フレーム153eは、円形の写真部f1を中央部に有し、その周囲に画像の周縁部までフレーム部f2が配置されたものである。換言すると、フレーム153eは、写真領域を「マル」型とするフレームである。
フレーム153fは、漫画における「吹き出し」のような形状を有するフレーム部f2を上部に配置し、その他の領域を写真部f1としたものである。換言すると、フレーム153fは、漫画のコマのように写真領域とフレーム領域とが配置されているフレームである。
ところで、本実施の形態では、このようにして選択したフレーム153a〜153fに対応する写真領域とフレーム領域、及び落書きとを含む切り取り画が生成されるのに加えて、所定の場合には、さらに、切り取り画(第1の加工画像)に対応するもう一つの第2提供用画像(第2の加工画像)が生成される。
具体的には、例えば、上述の各フレーム153a〜153fのうち、フレーム部f2を含むものであって長方形形状の写真部f1を含む、「タテ」型のフレーム153b又は「ヨコ」型のフレーム153cが選択されたときにのみ、切り取り画に加えて第2提供用画像が生成される。
第2提供用画像は、写真画像に基づくトリム後画像のうち、写真領域に対応する部分を含む画像である。また、第2提供用画像のアスペクト比は、切り取り画のアスペクト比(1:1)とは異なる。具体的には、第2提供用画像は、例えば、落書きが行われていない状態の切り取り画のうち、写真領域に対応する写真部分のみを含む画像であり、第2提供用画像のアスペクト比は、切り取り画の写真領域のアスペクト比と同一である。また、第2提供用画像は、切り取り画落書き画面180において落書き操作が受け付けられた場合であっても、その落書き操作の受付結果を用いずに生成される、落書きによる画像を含まない画像である。
なお、第2提供用画像は、写真領域に対応する部分とその他の領域を有していてもよく、そのアスペクト比は切り取り画の写真領域のそれとは異なっていてもよい。第2提供用画像は、切り取り画と同様の加工(加工選択画面160で選択されたものと同様の加工)が行われたものであってもよいし、切り取り画とは異なる加工が施されたものであってもよい。
このようにして第2提供用画像が生成されたときには、切り取り画に加えて、生成された第2提供用画像も、サーバ601に送信される。この場合、ユーザは、サーバ601にアクセスすることで、切り取り画と第2提供用画像とのうち一方又は両方を取得することができる。換言すると、本実施の形態においては、このように第2提供用画像が生成されたとき、切り取り画及び第2提供用画像は、少なくとも、ユーザに提供される画像の候補として利用される。
図26は、第2提供用画像の生成について説明する図である。
図26を参照して、切り取り画の生成時において、元画像として写真画像P1が選択され、かつ、「タテ」型のフレーム153bが選択されたときの画像の生成処理について説明する。
ステップS351において、まず、写真画像P1は、常に正方形の所定のサイズに切り取られる。これにより、トリム後画像P2が生成される。この切り取り処理は、切り取り画面140において行われる、写真画像P1のうち上述のように画像表示領域145に表示される領域を調整する操作に応じて、行われる。
ステップS353において、加工選択画面160で受け付けられた操作に応じて、トリム後画像P2の加工処理(画像処理)が行われると共に、切り取り画面140で選択されたフレーム153bに基づくフレーム画像が加工後のトリム後画像P2に合成される。さらに、切り取り画落書き画面180で受け付けられた操作に応じて、合成された画像と落書き画像との合成処理が行われる。これにより、切り取り画P3が生成され、サーバ601に送信される。切り取り画P3は、写真領域P31と、フレーム領域P32とを含む正方形の画像であり、「フレームあり(フレーム領域あり)」の画像としてユーザに提供される。なお、トリム後画像P2とフレーム画像との合成を行い、合成後の画像について加工処理が行われるようにしてもよい。
他方、ステップS355において、トリム後画像P2に基づいて、色調等の加工が施され、加工後のトリム後画像P4が生成される。この色調等の加工は、ステップS353で行われるものと同様である。換言すると、ステップS353で加工画像が生成されたとき、加工後のトリム後画像P4が生成される。なお、ステップS353における処理とは別に、トリム後画像P2の色調等を解析して自動的に適切な画像になるように行われるようにしてもよい。
ステップS357において、選択したフレーム153bの写真部f1に対応する形状で、加工後のトリム後画像P4を切り取る。これにより、加工後のトリム後画像P4のうち写真部f1に対応する領域の写真部分のみで構成される第2提供用画像P5が生成される。第2提供用画像P5は、トリミング後には加工や他の画像との合成などは行われず、そのままサーバ601に送信される。第2提供用画像P5は、トリム後画像P2のうち写真部f1に対応する領域の写真部分について、色調等の加工を施したものである。第2提供用画像P5の写真領域は、切り取り画P3の写真領域P31に対応する。第2提供用画像P5のアスペクト比は、写真部f1のアスペクト比すなわち切り取り画P3の写真領域P31のアスペクト比と同一であって切り取り画P3のアスペクト比(1:1)とは異なる。
図27は、切り取り画の生成の動作の一例を説明するフローチャートである。図28は、図27の各段階における、画像の一例を示すである。
図28には、図27の各段階における画像の状態が示されている。図27と図28とを参照して、切り取り画の生成の動作の一例を具体的に説明する。
切り取り画の生成動作がスタートすると、ステップS371において、写真切り取り処理が行われる。これにより、元画像のうち、切り取り画面140において指定された領域が切り取られる。
ステップS372において、切り取られた画像のサイズが、指定されたサイズに縮小される。換言すると、ステップS371とステップS372とで、元画像が、指定されたサイズの画像として切り取られる。本実施の形態では、サイズ(画素数)が680×680の正方形の画像が生成される(図28の画像A参照)。なお、このとき、撮影された写真画像から背景部分を除き、人物部分を抜き取った画像が生成される。
ステップS373において、所定の背景と、縮小された画像(画像A)とが合成される(図28の画像B参照)。生成された画像は、画像処理を行うために、画像処理部504に引き渡される画像である。
ステップS374において、画像処理が実行される。これにより、画像処理が行われた加工後のトリム後画像が生成される(図28の画像C参照)。
ステップS375において、切り取り画面140で指定されたフレームが、画像の切り出し対象となる所定のフレームであるか否かが判断される。すなわち、第2提供用画像を生成する動作を行うフレームであるか否かが判断される。
ステップS375で所定のフレームであれば、ステップS376の処理が行われる。すなわち、フレームに対応する指定サイズで、画像処理後の画像(加工後のトリム後画像;画像C)が切り取られる。切り取られた画像は、フレームの写真部f1に対応するサイズの画像となる。例えば、「タテ」型のフレーム153bが選択されているとき、図28において画像Dとして示されるような、サイズが480×600の画像が生成される。
ステップS377において、切り取られて生成された画像(画像D)が保存される。保存された画像は、サーバ601に送信されて、ユーザに提供される候補となる第2提供用画像となる(携帯送信データ(1))。
ステップS377の処理が終わったとき、及びステップS375において所定のフレームでなかったとき、ステップS378の処理が行われる。ステップS378において、画像処理後の画像(画像C)が、所定のサイズに縮小される。ここでは、例えば、480×480のサイズに縮小される。切り取り画落書き画面180に表示される画像181(らくがき受付領域)の最大サイズが480×480であるため、このらくがき受付領域に表示するための画像として縮小後の画像が用意される。
ステップS379において、縮小された画像(縮小された画像C)と、選択されたフレームに対応するフレーム画像とが合成される。これにより、フレームに対応する写真領域とフレーム領域とで構成される画像が生成される(図28の画像E参照)。この合成後の画像は、切り取り画落書き画面180のらくがき受付領域181に表示され、落書き対象となるデータであって、サイズは例えば480×480である。
ステップS380において、合成後の画像(画像E)に対して、落書き入力が受け付けられる。落書きは、画像Eのレイヤとは異なる、落書きレイヤに書き込まれる。落書きレイヤのサイズは例えば480×480である。
ステップS381において、縮小される前の画像Cと、落書きが行われた落書きレイヤを縮小される前の画像Cと同じ大きさに拡大した落書きレイヤとが合成される。これにより、落書き結果が反映された画像が生成される(図28の画像F参照)。このとき生成される画像のサイズは、例えば680×680である。
ステップS382において、落書きの合成後の画像(画像F)が保存される。保存された画像は、サーバ601に送信されて、ユーザに提供される候補となる切り取り画となる(携帯送信データ(2))。
以上のような処理が行われることにより、所定のフレームが選択された場合には、切り取り画と第2提供用画像との2つの画像(上述の例において、画像Dと画像F)が生成され、ユーザに提供可能となるように、サーバ601に送信される。他方、第2提供用画像の生成対象となる所定のフレーム以外のフレームが選択された場合には、切り取り画(上述の例において、画像F)が生成され、サーバ601に送信される。切り取り画はフレーム領域と写真領域とを含み、落書きが合成された画像となるのに対し、第2提供用画像は、写真領域で構成され、落書き編集の結果も用いずに生成された画像となる。
従来、写真シール作成装置でこのような編集機能を提供する場合、編集のためにユーザが利用できる編集時間(落書き時間)が制限されるという問題があった。すなわち、写真シール作成装置の稼働率(単位時間当たりの利用するユーザの数)を高く確保するためには、編集時間を短めに制限する必要がある。しかしながら、編集時間が短いと、ユーザが所望のとおりに画像を編集することができず、ユーザの満足度が低くなってしまう。特に、撮影した画像に落書き画像を合成して編集画像を作成するプレイ中に、携帯端末で取得するための画像を編集する場合には、このように限られた編集時間内で満足のいく画像を作成できないという問題がより顕著になる。
一方で、切り取り画と第2提供用画像とのように、互いにアスペクト比や画像中の要素が異なっている複数の画像を作成するためには、各画像について別々の編集操作等を行うことが必要であった。このような操作を上記のように限られた編集時間で行うのは容易ではなく、個々の画像についての編集をする際には、消費される時間を短くすることを優先する必要があり、ぞんざいな操作で落書き編集等を済ませることを強いられる場合があった。
このような問題に対し、本実施の形態のように、所定のフレームを用いて切り取り画を生成する場合には、ユーザが格別な操作を行わなくても、切り取り画とは異なる態様の第2提供用画像が生成される。1つの画像に関する編集操作で、2つの画像を生成することができるため、ユーザは、与えられている落書き時間を有効に活用して多くの画像を得ることができる。したがって、プレイするユーザに、高い満足感を与えることができる。
なお、サーバ601に、上述のように切り取り画と第2提供用画像とが送信されたとき、ユーザは、次のようにして携帯端末701を用いてサーバ601にアクセスすることにより、それらの画像を取得できる。次で説明するサーバ601の動作は、サーバ601の制御部650が、制御プログラム607を実行してサーバ601の各部を制御することにより行われる。
サーバ601は、ユーザの所有する携帯端末701からのアクセスに応じて、携帯端末701に対して情報を提供する。また、ユーザにより携帯端末701に入力された操作に応じた情報を携帯端末701から受信し、その操作に応じて処理を行う。具体的には、サーバ601は、携帯端末701で動作するウェブブラウザの動作に応じて、ウェブサーバとして機能する。そして、HTML(ハイパーテキスト記述言語)で記述された文書など、ウェブページ情報や画像情報を適宜携帯端末701に提供することで、表示部713にユーザが閲覧可能な画面を表示させる。なお、サーバ601が、携帯端末701で動作する所定のアプリケーションに対して所定の形式の情報や画像情報を提供することで、表示部713に画面表示が行われるように構成されていてもよい。
図29は、携帯端末701の表示画面の遷移を説明する図である。
図29においては、一般ユーザ(無料ユーザ)が利用する場合の例が示されている。図29に示されるように、送信画像がサーバ601に送信されると、ステップS301において、ユーザにより入力されたメールアドレスあてに、「プリ画Getメール」と呼ぶ電子メールがサーバ601から送信される。この電子メールには、ユーザが携帯端末701でアクセスして送信画像を取得できる旨の情報と、取得するためのアクセス先情報61とが含まれる。アクセス先情報61は、例えばサーバ601により提供されるウェブページを示すURLである。
上述の電子メールを受け取ったユーザがアクセス先情報61により示される場所にアクセスすると、ステップS302において、画像取得画面が表示される。画像取得画面では、提供を希望する画像であるとしてユーザが選択した画像63のサムネイル表示と、上述のようにして生成された切り取り画65や第2提供用画像66のサムネイル表示が含まれる。画像63は通常の撮影により得られた画像のうち選択されたものである。なお、第2提供用画像を作成しないタイプのフレームが選択され、切り取り画65のみがサーバ601に送信された場合には、その切り取り画65のみを表示するようにすればよい。また、コラージュが生成されてサーバ601に送信されている場合には、そのサムネイル画像が併せて表示されるようにしてもよい。
画像取得画面において、ユーザは、例えば切り取り画65を選択する操作を行うと、ステップS303に示されるように、切り取り画65が拡大表示された切り取り画65aが含まれる保存画面に遷移する。保存画面には、保存ボタン69が表示されている。ユーザは、保存ボタン69を選択する操作を行うことで、切り取り画65aを取得することができる。
すなわち、保存ボタン69が操作されると、ステップS304において、携帯端末701の機能により画像65aを携帯端末701の記憶部705などに記憶する(保存)。
なお、切り取り画65に代えて第2提供用画像66や図示しないコラージュなどの選択操作が行われた場合には、同様に、その選択された画像が表示される保存画面に遷移するようにし、保存画面で保存ボタンを押下することで画像を取得できるようにすればよい。
他方、画像取得画面において画像63を選択する操作が行われると、ステップS305に示されるように、画像63が拡大表示された画像63aが含まれる保存画面に遷移する。この保存画面にも、保存ボタン69が表示されており、ユーザは、保存ボタン69を選択する操作を行うことで、画像63aを取得できる。なお、画像取得において、保存ボタンを表示せず、保存画面に表示される画像63a又は65aを長押しすることにより、携帯端末701の機能により画像を保存してもよい。
なお、画像取得画面には、そのときプレイで撮影された画像をすべて取得するための案内62が含まれている。ユーザは、案内62で案内される先のウェブページにアクセスし、所定の手順(例えば、有料会員になるなど)をたどることで、すべての画像を取得できる。有料会員の場合には、複数の写真画像を選択可能な画像取得画面を表示し、複数の写真画像のうち1つの写真が選択されると、その写真が拡大された写真画像が表示されるようにすればよい。その他の動作は、無料会員の場合と同様にすればよい。なお、このようなすべての画像を取得可能にするような手段は提供されなくてもよい。
ここで、切り取り画作成時に選択可能なフレームとしては、上述の6種類のものに限られない。また、上述の「タテ」型や「ヨコ」型のフレーム153b,153cに限られず、その他の所定のフレームが選択された場合においても、第2提供用画像が生成されるようにしてもよい。例えば、「ハート」型のフレーム153dが選択されたとき、第2提供用画像が生成されるようにしてもよい。このような場合において、第2提供用画像は、フレーム153dに対応する写真領域を包含するような範囲の写真部分を含むように生成されてもよいし、フレーム153dに対応する写真領域のうち、写真部分のみを含む矩形領域を所定の規則に従って自動的に切り出すことで(予め設定された範囲で切り出したり、面積が最大になるように切り出したりすればよい)生成されるようにしてもよい。また、フレーム153dに対応する領域を透過させた透過PNG形式の画像ファイルで提供してもよい。
また、例えば、次のようなフレームが選択可能に設定されていてもよい。
図30は、フレームの変型例を示す図である。
図30においては、比較例として上述の「ヨコ」型のフレーム153cが示されており、さらに、変型例として、互いに写真部とフレーム部との配置態様が異なる4つのフレーム153g〜153jが示されている。各フレームについては、切り出し画P3c,P3g〜P3j(ただし、落書きは反映されていない状態のもの)と、第2提供用画像P5c,P5g〜P5jとが一例として示されている。フレーム及び切り出し画において黒色で塗りつぶされた領域は、フレーム部又はフレーム領域であり、その他の部位は写真部又は写真領域である。
フレーム153gは、横長矩形形状の写真部が中央部に配置され、その周囲をフレーム部で覆ったものである。フレーム153hは、正方形形状の写真部が中央部に配置され、その周囲をフレーム部で覆ったものである。いずれの場合にも、各フレーム153g,153hに対応する形状の写真領域とフレーム領域とを有する切り取り画P3g,P3hが生成される。また、このとき、切り取り画P3g,P3hの写真領域と同範囲の写真部分で構成された第2提供用画像P5g,P5hが生成される。
フレーム153iは、上部70パーセント程度の矩形領域が写真部であって、その下部がフレーム部となるものである。このような場合であっても、写真部に対応する部分が写真領域とされる切り取り画P3iと、その写真領域と同範囲の写真部分で構成された第2提供用画像P5iとが生成されるようにしてもよい。
フレーム153jは、中央部に、左上から右下に向かう方向が長手方向とされるように配置された矩形領域が写真部となり、その周囲がフレーム部となるものである。すなわち、写真部は、その長手方向が水平から傾くように(外周が矩形形状のフレームの一辺に対して写真部の長手方向が傾くように)配置されている。このような場合であっても、写真部に対応する部分が写真領域とされる切り取り画P3jと、その写真領域と同範囲の写真部分で構成された矩形の第2提供用画像P5jとが生成されるようにしてもよい。
また、フレーム153jの場合、切り取り画作成のトリム領域141に元画像を回転させる機能を設け、その機能により回転された元画像が写真領域にはめ込まれて切り込み画が生成されるようにしてもよい。その場合、第2提供用画像P5jとして、回転していない元画像を含む写真が提供される。
[コラージュ作成の説明]
本実施の形態において、コラージュ作成では、大まかに、「簡単コラージュ」、「カバーコラージュ」、及び「フリーコラージュ」の3種類のデザインのコラージュ画像を作成できる。簡単コラージュ及びカバーコラージュによれば、予め用意されたテンプレート画像中の所定領域に写真画像を配置し、その上で落書きを行うことでコラージュ画像を生成できる。他方、フリーコラージュによれば、所定の範囲のキャンバスに、写真画像を任意に配置したり、文字や図形等を配置したりする(予め用意されたスタンプ画像を配置したり、ペンで書き込んだりする)ことで、自由にコラージュ画像を生成できる。
本実施の形態において、カバーコラージュで作成するコラージュ画像は、例えば所定のSNSなどインターネット上で提供されるウェブサービスでユーザが用いるのに適した背景画像として利用できる。例えば、「SNS A」(第1のウェブサービス)、「SNS B」(第2のウェブサービス)、「SNS C」(第3のウェブサービス)の3つのウェブサービスのそれぞれについて、ユーザの設定操作に基づいて表示される背景画像として、コラージュ画像を生成することができる。
図31は、コラージュ作成時の動作を示すフローチャートである。
図31に示されるように、コラージュ作成が開始されると、ステップS341において、デザイン選択操作が受け付けられる。デザイン選択操作は、「簡単コラージュ」、「カバーコラージュ」、及び「フリーコラージュ」の3種類のデザインの中から、ユーザが所望のものを選択することで行われる。本実施の形態では、「カバーコラージュ」の選択肢は、「SNS Aカバーコラージュ」、「SNS Bカバーコラージュ」、「SNS Cカバーコラージュ」というように、上述の第1から第3のウェブサービスのそれぞれに対応する3つの選択肢に細かく分けられて設けられているが、これに限られるものではない。デザイン選択操作は、デザイン選択画面を表示して行われる。
ステップS341で「フリーコラージュ」以外のデザインが選択されたときには、ステップS342に進む。ステップS342において、簡単コラージュ編集画面に画面遷移し、コラージュ画像の作成が行われる。
他方、ステップS341で「フリーコラージュ」が選択されたときには、ステップS343において、フリーコラージュ編集画面に画面遷移し、コラージュ画像の作成が行われる。
図32は、コラージュ作成時における編集画面の画面遷移を説明する図である。
図32に示されるように、落書き編集画面100において、おまけらくがきに関する作成ボタンのうち第2の作成ボタン118bが操作されると、そのプレイにおいてまだコラージュ画像が作成されていなければ、デザイン選択画面140に遷移する(S401)。そのプレイにおいて既に生成されたコラージュ画像が保存されている状態で第2の作成ボタン118bが操作された場合には、コラージュ編集や落書きを行うためのコラージュ画面280に直接遷移する(S403)。これにより、既に保存されているコラージュ画像がある場合、その編集状態の続きをすぐに行うことができる。
デザイン選択画面220では、デザインが選択される。複数の選択肢のうちフリーコラージュが選択されて決定ボタン227が操作されると、コラージュ画面280に遷移する(S404)。他方、フリーコラージュ以外の選択肢が選択されて決定ボタン227が操作されると、写真選択画面260に遷移する(S405)。
デザイン選択画面220で復帰ボタン158が操作されると、落書き編集画面100に戻る(S415)。
写真選択画面260では、決定ボタン277が操作されると、コラージュ画面280に遷移する(S407)。このとき、サーバ601に送信される送信用画像のサイズと同サイズのベース画像が生成されると共に、生成されたベース画像に基づいて、表示用サイズのベース画像が生成される。送信用サイズのベース画像は、比較的高画質(画素数大)の画像である。表示用サイズのベース画像は、コラージュ画面280にそのまま(縮小処理することなく等倍で)表示可能な程度の画素数の画像である。その表示用サイズのベース画像が、コラージュ画面280に表示される。
写真選択画面260では、復帰ボタン158が操作されると、落書き編集画面100に遷移する(S413)。このとき、それまでで生成された画像をコラージュ画像として保存するようにしてもよい。
また、写真選択画面260では、前画面ボタン279が選択されると、デザイン選択画面220に遷移する(S409)。
コラージュ画面280において、復帰ボタン158が操作されると、編集結果を保存して、落書き編集画面100に遷移する(S411)。
コラージュ画面280において、前画面ボタン293が操作されると、所定の確認画面が表示された後、ユーザの指示に応じて写真選択画面260に遷移する(S417)。なお、このときの確認画面は、切り取り画の生成時に同様に表示される画面と同様であり(例えば、図24に示すように確認画面が表示されるようにすればよい。)、それに関し行われる動作も同様である。
図33は、デザイン選択画面220を示す図である。
図33に示されるように、デザイン選択画面220には、デザイン種類選択タブ221と、決定ボタン227と、前画面ボタン229と、復帰ボタン158とが配置されている。復帰ボタン158や前画面ボタン229が操作されると、落書き編集画面100に戻る。
本実施の形態において、デザイン種類選択タブは5つのタブで構成されている。すなわち、「簡単コラージュ」、「SNS A カバーコラージュ」、「SNS B カバーコラージュ」、「SNS C カバーコラージュ」、及び「フリーコラージュ」の各タブである。これらのタブのうち、選択されたタブに対応する種類のデザインが、タブ内表示領域223に表示される。タブ内表示領域223には、ユーザが選択可能なデザインが並んで表示される。また、タブ内表示領域223には、そのタブに対応する種類のデザインを用いたサンプル画像が表示されるようにしてもよい。
ユーザは、選択したタブのタブ内表示領域223に表示されているデザインのうち、所望のものを選択した上で、決定ボタン227を操作することで、デザインを決定できる。デザインが決定されると、選択したデザインに応じて、写真選択画面260又はコラージュ画面280に遷移する。
なお、図33においては、上述の5つのタブのうち「フリーコラージュ」が選択されている場合が示されている。「フリーコラージュ」では、コラージュ画像の外形を、「正方形」、「タテ」、「ヨコ」、「タテ長」のいずれにするかを選択できる。デザインを決定すると、選択された外形形状のコラージュ画像を、コラージュ画面280において編集できる。
図34は、「簡単コラージュ」選択時のデザイン選択画面220を示す図である。
図34に示されるように、「簡単コラージュ」のタブが選択されている場合には、所定のテンプレートや画像のレイアウトが互いに異なる8種類のデザインが、タブ内表示領域223に表示される。ユーザは、いずれかのデザインを選択し、決定ボタン227を操作することで、写真選択画面260においてコラージュ画像に配置する写真を選択できる。
図35は、「SNS A カバーコラージュ」又は「SNS B カバーコラージュ」が選択されているときのデザイン選択画面220を示す図である。
図35の上段に示されるように、「SNS A カバーコラージュ」のタブが選択されている場合には、例えば互いに図柄や文字などの異なる4種類のデザインが、タブ内表示領域223に表示される。ユーザは、いずれかのデザインを選択し、決定ボタン227を操作することで、「簡単コラージュ」の場合と同様に、写真選択画面260においてコラージュ画像に配置する写真を選択できる。
「SNS B カバーコラージュ」のタブが選択されている場合には、図35の下段に示されるように、4種類のデザインがタブ内表示領域223に表示される。「SNS C カバーコラージュ」のタブが選択されている場合もこれと同様である。これらの「カバーコラージュ」では、選択肢として、それぞれ対応するSNSの背景画像のサイズなどの仕様に応じたデザインが予め定められている点で、「簡単コラージュ」とは異なっている。
[「フリーコラージュ」に関する説明]
図36は、「フリーコラージュ」のデザインが選択されているときのコラージュ画面280を示す図である。
図36を参照して、まず、フリーコラージュの作成について説明する。
コラージュ画面280の構成は、大まかには、切り取り画落書き画面180と同様に構成されている。すなわち、コラージュ画面280には、パレット115と、復帰ボタン158と、前画面ボタン293とが表示される。コラージュ画面280の中央部には、デザイン選択の結果や写真選択画面260の選択結果に応じて、コラージュ領域281が表示される。コラージュ領域281の内側には、生成されるコラージュ画像に対応するプレビュー表示が表示される(このコラージュ領域281内の表示をプレビュー画像と呼ぶことがある。)。コラージュ画面280では、コラージュ領域281内に表示されるプレビュー表示が所望のとおりとなるようにコラージュやその他落書きを行うことで、その画像をコラージュ画像として生成することができる。
フリーコラージュが選択されたとき、ユーザは、任意にコラージュ領域281に図柄や写真画像などを配置することで、コラージュ画像を作成できる。すなわち、デザイン選択画面220からコラージュ画面280に遷移したとき、選択したデザイン(アスペクト比)の枠形状のコラージュ領域281がコラージュ画面280に表示される。ユーザは、コラージュ領域281の内部に、種々の写真画像、スタンプ、又は文字の配置や、その他の落書きを行うことができる。
ここで、パレット115は、フリーコラージュのデザインが選択されたときとそうでないときとで、利用できる機能が異なる。例えば、フリーコラージュにおいては、写真画像に基づいた図形等を任意にコラージュ領域281に配置できるように構成されている(これに用いるパレットをコラージュパレットということがある。)。これに対し、他のデザインではそのようなパレット115は選択できず、写真画像に基づかない所定の図柄や文字などや、ユーザが任意に描画する機能が利用できるのにとどまる。
図37は、「フリーコラージュ」のデザインが選択されているときのパレット115の機能の一例を示す図である。
図37において、パレット115のうち「コラージュ」タブが選択されている状態(コラージュパレット115aが利用可能な状態)が示されている。コラージュパレット115aでは、例えば、選択した写真画像を所定の形状で切り取って(型抜きして)写真画像スタンプを作成できる。作成した写真画像スタンプは、コラージュ領域281に適宜配置できる。写真画像スタンプは、次のようにして作成できる。
すなわち、ステップS421において、コラージュパレット115aを表示する。コラージュパレット115aには、選択写真画像Qと、型抜き形状選択部Hとが含まれる。ユーザは、所望の写真画像の選択操作を行い、選択写真画像Qに表示させる。選択操作は、選択写真画像Qの左右にある選択ボタンを操作することで行うことができる。また、ユーザは、型抜き形状選択部Hの中から所望の形状(型抜き形状)を選択する。ここでは、例えばハート型の型抜き形状H1を選択した場合を想定し、以下説明する。
ステップS423において、ユーザは、型抜き形状H1を選択写真画像Qの所望の位置までドラッグする操作(例えば、タッチペン583を編集モニタ581に押し付けたままスライドさせる操作)を行う。例えば、型抜き形状H1により選択写真画像Qのうち人物の顔部分の型抜きを行いたい場合には、図37において符号H2で示すように、その顔部分の上部まで型抜き形状H1をドラッグする。なお、このようにドラッグが行われているとき、ドラッグされている型抜き形状H2を半透明化して画面上に表示し、選択写真画像Qと型抜き形状H2との位置関係が容易に把握できるようにしてもよい。また、型抜き形状H1がドラッグされているとき、元の型抜き形状H1の表示を、その時点で型抜きを行ったときに生成される写真画像スタンプのプレビュー表示とするようにしてもよい。
ステップS425において、ユーザは、ドラッグしている型抜き形状H2を所望の位置でドロップする操作(例えば、タッチペン583を編集モニタ581から離す操作)を行うことで、型抜きを行う。型抜きが行われると、選択写真画像Qのうち型抜きを行った部分の画像が含まれる写真画像スタンプH3が生成される。写真画像スタンプH3は、型抜き形状H1に代えてコラージュパレット115aに表示される。これにより、ユーザは、写真画像スタンプH3を選択することで、写真画像スタンプH3をコラージュ領域281に適宜配置できる。
なお、写真画像スタンプH3が生成された後でも、同様のドラッグ操作とドロップ操作を行うことで、写真画像スタンプH3を作成し直すことができる。
コラージュ画面280でコラージュ画像の編集を行っているとき、復帰ボタン158等が操作されると、切り取り画の生成時と同様に、コラージュ画像が保存され、落書き編集画面100に戻る。
[「簡単コラージュ」に関する説明]
次に、「簡単コラージュ」について説明する。
図38は、「簡単コラージュ」のデザインが選択されているときの写真選択画面260を示す図である。
「簡単コラージュ」のデザインが選択されると、例えば図38に示されるように写真選択画面260が表示される。写真選択画面260には、復帰ボタン158のほか、写真選択領域251と、デザイン表示領域261と、ズームバー267と、決定ボタン277と、前画面ボタン279とが表示されている。復帰ボタン158は、落書き編集画面100に戻るために操作されるボタンである。前画面ボタン279は、デザイン選択画面220に戻るためのボタンである。ズームバー267は、上述の切り取り画面140におけるズームバー147と同様に、コラージュ画像中に表示する写真画像を拡大縮小させるために操作される。複数の写真画像がコラージュ画像中に含まれることになる場合には、デザイン表示領域261に表示されている複数の写真画像のうち指定されているものについて、ズームバー267の操作結果が反映されるように構成されている。
デザイン選択画面220から写真選択画面260に遷移したとき、デザイン表示領域261には、選択したデザインに対応する画像が表示される。すなわち、簡単コラージュのデザインの選択結果に従って、テンプレート画像263がデザイン表示領域261に表示される。各デザインのテンプレート画像263には、1つ又は複数の、写真画像の表示領域が設けられている。この表示領域に配置する画像を、写真選択領域251で選択することができる。
本実施の形態では、テンプレート画像263において、2つの写真画像265a,265bが配置可能となっている。各写真画像265a,265bのうち、1つの領域を選択した上で(選択した領域には選択枠266が表示される)、その領域に表示させる写真画像を写真選択領域251で選択する操作を行うことで、その写真を表示させることができる。
写真選択領域251には、そのプレイで撮影されて得られた写真画像が表示される。ユーザは、これらのうち表示させたいものを選択する操作を行うことができる。
ここで、写真選択領域251には、一発指定ボタン252が配置されている。一発指定ボタン252は、写真選択領域251で選択候補となっている写真画像をシャッフルして、テンプレート画像263の中の写真画像265a,265bを表示させる領域に当てはめることができるボタンである。すなわち、テンプレート画像263に対応して表示させる複数の写真画像を選択する必要があるときに、ユーザは、一発指定ボタン252を操作することで、すぐに、各写真画像を指定することができる。なお、一発指定ボタン252を操作して指定できた写真画像が適切でない場合には、繰り返し一発指定ボタン252を操作することで、容易に、写真画像の再選択及び再配置を行うことができる。
また、写真選択画面260では、写真画像が表示されている領域の1つを選択している状態で、切り取り画面140において行う操作と同様に、ズームバー267をスライドさせたり写真画像のパン操作を行ったりすることで、元の写真画像のうち、当該領域中に表示させる領域を変更することができる。
図39は、図38に示されている状態からズームバー267を操作した結果の一例を示す図である。
図39に示されるように、写真画像265aの領域が選択されている状態で、ズームバー267が画像を拡大する方向に操作されると、写真画像265aがデザイン表示領域261に対して拡大されて表示される。また、写真画像265aをデザイン表示領域261に対して移動させるパン操作が行われたときにも、随時表示が更新され、写真画像265aとして表れる範囲が変化する。これにより、デザイン表示領域261にテンプレート画像263と共に写真画像265a,265bを表示させて、所望のコラージュ画像が得られるように確認しながら、容易に、写真画像265a,265bの表示を調整することができる。
写真選択画面260で決定ボタン277が操作されると、その状態でデザイン表示領域261に表示されている状態に対応する送信用サイズのベース画像が生成されると共に、コラージュ画面280の表示用サイズのベース画像が生成される。送信用サイズのベース画像は表示用サイズのベース画像よりも大きな画像である。
図40は、「簡単コラージュ」のデザインが選択されているときのコラージュ画面280を示す図である。
図40においても、基本的には図36を用いて説明したものと同様にコラージュ画面280が表示されて、画像を編集可能である。簡単コラージュのコラージュ画像の作成時において、写真選択画面260からコラージュ画面280に遷移すると、コラージュ領域281には、写真選択画面260で決定ボタン277が操作されたときに生成された画像が表示される。すなわち、コラージュ領域281には、生成されるコラージュ画像に対応するプレビュー表示が表示される。
なお、コラージュ領域281には、写真選択画面260を経て内容が確定された画像に対応する、写真画像265a,265bやテンプレート画像263が含まれる写真画像レイヤ(テンプレート画像263の表示レイヤと、写真画像265a,265bを含む表示レイヤとを重ねたもの)と、その上側に表示される編集レイヤとが重ねられた画像が表示される。写真画像レイヤには、上述のようにして生成されたベース画像が表示される。コラージュ画面280において落書きが行われると、落書きは、編集レイヤに追加される。
なお、上述のフリーコラージュの作成時と異なり、この場合のコラージュ画面280において、パレット115を用いた写真画像を用いた機能(上述のような型抜きにより生成される写真画像スタンプを利用可能とする機能など)は行うことができず、単に、所定の図形や文字などをスタンプとしてコラージュ領域281に配置したり、コラージュ領域281にペンを用いて文字や図形を書き込んだりすることができるのみとなっているが、これに限られるものではない。
コラージュ領域281への落書きが終了すると、ユーザは、編集終了ボタンを操作したり、復帰ボタン158を操作したりする。これにより、コラージュの生成が終了する。ここで、落書きが終了したとき、編集レイヤの落書き画像が、写真選択画面260からコラージュ画面280への遷移時に生成された送信用サイズのベース画像と同じサイズまで拡大される。そして、その送信用サイズのベース画像と、拡大された編集レイヤの画像とが合成されて、サーバ601への送信用の、比較的高解像度のコラージュ画像が生成される。これにより、写真選択画面260やコラージュ画面280に表示可能な画像サイズの最大値にかかわらず、高画質なコラージュ画像を容易に生成し、ユーザに提供することができる。
[「カバーコラージュ」に関する説明]
次に、「カバーコラージュ」の具体的な生成操作などについて説明する。「カバーコラージュ」の生成操作は、基本的には上述の「簡単コラージュ」の生成操作と同様にして、写真選択画面260やコラージュ画面280を経て行うことができる。以下、カバーコラージュで作成するコラージュ画像を背景画像と呼ぶことがある。
本実施の形態において、背景画像は、ウェブサービスにおいてユーザ自身に関係するウェブページに表示するのに適した画像である。例えば、そのユーザのアイコン画像、ユーザネームの表示、ユーザプロフィールの表示などが配置される所定領域の背景として表示されるものである。より具体的には、背景画像は、例えば、上述のようなコンテンツ投稿型のウェブサービスにおいて、ユーザに関連するコンテンツのみを表示するようなユーザページに表示されるカバー画像である。背景画像は、ホーム画像と呼ばれることもある。
図41は、本実施の形態において背景画像の作成に対応するウェブサービスの一例を説明する図である。
図41には、それぞれ一例として、2つのSNSのウェブページW1,W2が示されている。ウェブページW1,W2は、それぞれ、例えば、SNSに登録しているユーザの情報を集約して表示する、いわゆるユーザのプロフィールページである。各ウェブページW1,W2には、それぞれ、ユーザにより設定される背景画像W11,W21が表示されている(図41における斜線部)。また、各ウェブページW1,W2には、ユーザのアイコン画像U11,U21やユーザネームU12,U22などを含むユーザ表示Uが表示されている。各ウェブページW1,W2における背景画像W11,W12の大きさや、背景画像W11,W21に対するユーザ表示Uの位置及び大きさは、各SNSの仕様として固定されている。
ユーザ表示Uは、背景画像W11,W21の上に配置されている。換言すると、ユーザ表示Uが背景画像W11,W21よりも上面に位置するように、ウェブページW1,W2は表示される。そのため、各背景画像W11,W21がウェブページW1,W2に表示された状態で、その背景画像W11,W21のうち、一部の領域は、ウェブサービスの機能に基づいてアイコン画像U11,U21を含むユーザ表示Uが表示されることで、隠れされる領域となる。このようにウェブサービスの機能に基づいて隠れる領域は、各ウェブサービスにおいて予め定められた領域である。
本実施の形態では、デザイン選択画面220において「カバーコラージュ」のデザインを選択することにより、種々のウェブサービスのうち、3つのSNS(「SNS A」、「SNS B」、「SNS C」)のそれぞれに対応した背景画像R1,R2,R3(これらを区別せず、背景画像Rということがある。)を生成可能である。すなわち、「SNS A カバーコラージュ」のデザインを選択してコラージュ生成機能を利用することにより、背景画像R1を作成することができる。「SNS B カバーコラージュ」のデザインを選択してコラージュ生成機能を利用することにより、背景画像R2を作成することができる。「SNS C カバーコラージュ」のデザインを選択してコラージュ生成機能を利用することにより、背景画像R3を作成することができる。
図42は、背景画像R1〜R3の一例を示す図である。
図42において、各背景画像R1〜R3は、参考までに、それぞれの対応するウェブページに背景画像として表示された状態となるように、ユーザ表示U(アイコン画像U11,U21,U31及びユーザネームU12,U22,U32の表示)と併せて示されている。実際の背景画像R1〜R3には、ユーザ表示Uは含まれない。なお、各背景画像R1〜R3において、配置される写真画像の数や大きさ、形状等は、適宜デザインに応じて設定されているものであり、この図に示す例に限られない。選択可能なデザインのテンプレートとしては、様々なものを設定可能であり、その設定次第で種々の背景画像が生成される。
背景画像R1には、2つの写真画像領域Q11,Q12が設けられている。背景画像R1において、ユーザ表示Uは、右下部分に配置されている。
背景画像R2には、1つの写真画像領域Q21が設けられている。背景画像R2において、ユーザ表示Uは、左右中央部に配置されている。
背景画像R3には、2つの写真画像領域Q31,Q32が設けられている。背景画像R3において、ユーザ表示Uは、下部に配置されている。背景画像R1,R2と比較して、背景画像R3では、ユーザ表示Uにより隠される背景画像R3の領域が狭くなっている。
デザイン選択画面220でこれらの「カバーコラージュ」のデザインが選択されると、「簡単コラージュ」のデザイン選択時と同様に、写真選択画面260で写真の選択が行われる。写真の選択が行われ、決定ボタン277が操作されると、送信用サイズのベース画像と、それに対応する表示用サイズのベース画像とが生成される。そして、この表示用サイズのベース画像に基づいて、コラージュ画面280が表示される。
図43は、「カバーコラージュ」のデザインが選択されているときのコラージュ画面280を示す図である。
図43に示されるように、コラージュ画面280においては、コラージュ領域281にカバーコラージュに基づくデザインの画像が表示されるほか、パレット115の構成も含めて、「簡単コラージュ」のデザイン選択時に表示されるコラージュ画面280と同様に構成されている。これにより、コラージュ画面280において、コラージュ領域281に生成される背景画像Rに基づくプレビュー表示が表示された状態で、ユーザからの背景画像Rの編集操作が受け付けられる。すなわち、ユーザは、「簡単コラージュ」についての編集時と同様に、コラージュ領域281に表示されるプレビュー表示(プレビュー画像と呼ぶこともある)を見ながら、適宜落書きを行うことができる。落書きは、編集レイヤに追加される。
コラージュ領域281に表示されるプレビュー表示には、選択されたデザインに基づくテンプレート画像363と、写真選択画面260で選択された写真画像365とが含まれている。ここで、本実施の形態において、プレビュー表示は、背景画像Rの所定領域に対応する領域がその他の領域とは異なる表示態様となるようにして表示される。具体的には、プレビュー表示が表示されるコラージュ領域281中の所定領域に、所定のサンプル画像410が表示されることにより、表示態様が他の部分とは異なるようにして表示される。
ここで、背景画像Rの所定領域とは、上述のように、背景画像Rがそれに対応するSNSにおいて背景画像として表示された状態で、ユーザ表示Uにより隠れることになる領域である。換言すると、所定領域は、背景画像R上でユーザ表示Uが配置されることになる領域である。コラージュ領域281においては、このような背景画像Rの所定領域に対応する所定領域に、サンプル画像410が配置される。
サンプル画像410は、サンプルアイコン画像411と、サンプルユーザネーム412とを含む。なお、サンプル画像410は、作成される背景画像Rのデザインに応じて所定のものが用いられ、コラージュ領域281のうち所定の位置に表示されるようにすればよい。すなわち、サンプル画像410は、作成される背景画像Rに対応するSNSにおいて、背景画像Rと共に表示されるユーザ表示Uに対応する態様で表示される。
コラージュ領域281に表示されるプレビュー表示と、生成される背景画像Rとの関係は、例えば次のようになっている。
図44は、プレビュー表示の一例を示す図である。
図44においては、ユーザの落書きによって落書き画像380が追加された状態のものが示されている。すなわち、コラージュ領域281に表示されるプレビュー表示(プレビュー画像)において、テンプレート画像363及び写真画像365と、落書き画像380と、サンプル画像410とが含まれている。
図45は、プレビュー表示について説明する図である。
図44に示されるようなプレビュー表示は、その状態で編集が終了されたときに生成されることになる背景画像と、サンプル画像410とを合成して表示されるものである。換言すると、生成される背景画像Rに対応する表示レイヤと所定領域に対応する所定のサンプル画像410が表示される表示レイヤとを重ねることで、プレビュー表示が表示される。本実施の形態では、図45に示されるように、プレビュー表示は、3つの表示レイヤL1〜L3の画像が重ねて表示されることで、図45に示されるようにして表示される。すなわち、下に位置する表示レイヤから順に、写真画像レイヤL1と、編集レイヤL2と、サンプル画像レイヤL3とが重ねられて、1つの画像のように見える、プレビュー表示が表示される。
写真画像レイヤL1には、テンプレート画像363と、写真画像365とが含まれる。写真画像レイヤL1は、写真選択画面260からコラージュ画面280に遷移する際に生成された、表示用サイズのベース画像に対応する。写真画像レイヤL1は、テンプレート画像363が含まれる表示レイヤと、写真画像365が含まれる表示レイヤとが重ねられたものに対応する。
編集レイヤL2は、落書きにより書き込まれる落書き画像380が配置される表示レイヤである。図45において、斜線部分は、透過部分であることを示す。
サンプル画像レイヤL3は、サンプル画像410が配置される表示レイヤである。斜線部分は、編集レイヤL2と同様に、透過部分である。
図46は、背景画像Rの一例を示す図である。
図46に示されるように、コラージュ画面280での編集が終了したとき、背景画像Rは、サンプル画像410が含まれない状態で生成される。すなわち、写真画像レイヤL1と編集レイヤL2とを合成した画像と同様の画像になるように、背景画像Rが生成される。
本実施の形態において、背景画像Rは、写真画像レイヤL1の画像や編集レイヤL2の画像をそのまま用いて生成されるのではなく、送信用サイズのベース画像に、編集レイヤL2の画像に基づく画像を合成することで生成される。具体的には、送信用サイズのベース画像は写真画像レイヤL1の画像(表示用サイズのベース画像)よりも大きい画像であるところ、まず、編集レイヤL2の画像が送信用サイズのベース画像と同じサイズになるように拡大される。そして、拡大後の編集レイヤL2の画像(拡大後の落書き画像380)が、送信用サイズのベース画像と合成される。これにより、背景画像Rが生成される。背景画像Rは、送信用サイズの画像であって、コラージュ画面280に等倍で表示されているプレビュー表示(表示用サイズと同じサイズ)よりも大きい、高画質の画像である。
なお、本実施の形態では、上述のように、編集レイヤL2がサンプル画像レイヤL3よりも下側に位置しているので、コラージュ画面280で落書き編集を行っても、プレビュー表示においてサンプル画像410は常に同一の態様で表示される。換言すると、落書きが行われたとき、その前後で、サンプル画像410の表示態様は同一となる。具体的には、落書きが行われても、サンプル画像410は、落書き画像で上書きされることはない。落書き時においては、消しゴム機能を用いることによりいったん配置したり書き込んだりした落書き画像を消す操作を行うことができるが(消しゴム機能は、例えば図43に示されるような「消しゴム」コマンドを選択することで利用できる。)、このような消しゴム機能でサンプル画像410付近の落書き画像を消す操作が行われたときには、その落書き画像のみが消え、サンプル画像410は消えることがない。
図47は、落書き編集時のプレビュー表示について説明する図である。
図47に示される例は、カバーコラージュについての落書き編集時において、「LOVE」の文字をスタンプ等の機能により編集レイヤL2に貼り付けた状態を示している。なお、図47において、写真画像レイヤL1の詳細な図示は省略している。
このとき、サンプル画像410に重なる位置に貼り付けられた落書き画像381は、サンプル画像410により一部が隠されて表示される。これにより、ユーザは、そのままでは背景画像Rを生成してSNSに表示したときに、落書き画像381がユーザ表示Uにより隠れてしまうことを容易に知ることができ、必要な場合は、落書き画像381の位置を変更したり消去したりするなどの対策を採ることができる。
なお、サンプル画像410は、半透明となるように表示されていてもよい。
図48は、落書き編集時のプレビュー表示の別の例について説明する図である。
図48においては、図47に示される例と同様に落書き画像381を配置する編集が行われた状態が示されている。このとき、サンプル画像410は、半透明に表示されてもよい(図48において斜線は、半透明となっていることを示している)。このようにサンプル画像410が半透明であると、サンプル画像410に重なる位置にある落書き画像381の状態や、落書き画像381とサンプル画像410との関係を、ユーザが比較的詳細に確認することができる。したがって、ユーザ表示Uの位置を鑑みながら、容易にコラージュ画像の生成操作を行うことができる。
本実施の形態においては、上述のようにサンプル画像410が表示されることで、ユーザは、落書きを行うとき、所望のSNSに背景画像として設定したときに隠れることになる領域がどの位置になるのか確認することができる。すなわち、ユーザ表示Uの位置を確認しながら落書きを行うことができる。ユーザ表示Uに重なる位置に落書きを行ってしまうことを防止することができ、SNSの背景画像に用いるのに適したコラージュ画像を容易に作成することができる。
また、カバーコラージュのデザインが選択されたとき、送信用サイズのベース画像と表示用サイズのベース画像とが生成される。そして、表示用サイズのベース画像を用いて、コラージュ画面280における編集操作が行われ、その結果に応じて、送信用サイズのベース画像を用いて、画素数が多い背景画像Rが生成される。したがって、コラージュ画面280の解像度にかかわらず、SNSへの表示に適合する画素数を有する高画質な背景画像Rを生成することができる。
なお、このような送信用サイズのベース画像の生成や、それを縮小した表示用サイズのベース画像の生成は、選択されたデザインに応じて行うか否かが切り替えられてもよいし、常に行われなくてもよい。また、コラージュ画面280の仕様に応じて、送信用サイズの画像が等倍ではコラージュ画面280に編集対象として表示できない場合にのみ、上述のような処理を行うようにしてもよい。また、コラージュ画像の使用目的に照らして、例えば所定の比較的画素数が大きい画像が用いられる「カバーコラージュ」を生成する場合にのみ、上述のような処理を行うようにしてもよい。
図49は、落書き編集時の動作の変形例について説明する図である。
ここで、背景画像Rの生成時にサンプル画像410を上述のように表示するとき、サンプル画像410と配置しようとする落書き画像381との位置関係に基づいた制御が行われるようにしてもよい。具体的には、例えば、ユーザによる、文字や図形などの落書き画像の配置操作が行われたとき、配置される画像がサンプル画像410に干渉するか否かを判定し、その結果に基づいて、制御部501により配置操作が受け付けられるようにしてもよい。
例えば、図49に示されるように、落書き画像381を編集レイヤL2にいったん配置した後、その落書き画像381を移動させて再配置する操作が行われる場合を想定する。落書き画像381を、コラージュ領域281の右側から中央部に向けて、矢印M0で示される方向に移動させる操作が行われると、そのままでは、落書き画像381の左端部が、サンプル画像410の右端部に干渉することになる。このような操作が行われたとき、制御部501は、操作に応じた位置に落書き画像381が配置されたときにサンプル画像410に干渉するか否かを判定し、干渉する場合には、その操作を無効にする(落書き画像381の移動や配置を制限する)。このような制御が行われることで、落書き画像381がユーザ表示Uに隠れてしまうような背景画像Rが生成されてしまうことが防止される。
なお、配置される落書き画像がサンプル画像410に干渉すると判定されたとき、その落書き画像のサイズや、落書き画像が配置される位置が変更されるようにしてもよい。サイズや位置は、両方とも変更されてもよいし、いずれか一方が変更されてもよい。これにより、ユーザは、干渉する場合にわざわざ落書き画像を配置する位置を変更したり、落書き画像の大きさを変更したりする煩わしさから解放され、容易にかつ速やかにコラージュ画像の生成操作を行うことができる。
図50は、落書き編集時の動作の別の変型例について説明する図である。
図50に示されるように、コラージュ領域281において、そのまま配置されるとサンプル画像410に干渉する位置に、落書き画像381を配置する操作が行われた場合を想定する(S461)。このとき、制御部501は、そのままではサンプル画像410と落書き画像381とが干渉すると判定し、落書き画像381を配置する位置を変更する。具体的には、図50に示す例において、落書き画像381は、矢印Mで示す方向に、サンプル画像410に干渉しなくなる程度まで移動した位置に配置される(落書き画像381a;S462)。
なお、配置する位置を変更する場合の落書き画像381の移動方向は、例えば本来配置される位置からの移動量が最も小さくなるような方向が選択されればよいが、これに限られず、所定の方向に常に移動するようにしてもよい。例えば、サンプル画像410の中央部を境に、左側に配置する操作が行われたときには左側に移動させ、右側に配置する操作が行われたときには右側に移動させるようにしてもよい。
図51は、落書き編集時の動作のさらに別の変形例について説明する図である。
図51においても、図50と同様に、コラージュ領域281において、そのまま配置されるとサンプル画像410に干渉する位置に、落書き画像381を配置する操作が行われた場合を想定する(S471)。このとき、制御部501は、そのままではサンプル画像410と落書き画像381とが干渉すると判定し、落書き画像381の縮尺(大きさ)を変更する。具体的には、図51に示す例において、落書き画像381は、落書き画像381を配置する位置(例えば、落書き画像381の中央部)はそのままに、サンプル画像410に干渉しなくなる程度まで縮小された上で配置される(落書き画像381b;S472)。
なお、落書き画像381は、サンプル画像410との干渉が解消される方向に圧縮されるようにしてもよい。例えば、図51に示されるような場合において、左右方向の幅が小さくなるように変更され、落書き画像381の高さはそのまま維持されるようにしてもよい。
また、制御部501は、サンプル画像410に干渉する位置に落書き画像381が配置されるとき、その位置と縮尺とを両方変更する制御を行ってもよい。例えば、図51に示されるような場合において、落書き画像381の右端部の位置(サンプル画像410から最も離れている端部の位置)がこのような制御が行われない場合の位置とほぼ同じ位置になるようにして、落書き画像381が縮小されるようにしてもよい(すなわち、このとき、落書き画像381の中央部の位置は、右方向に移動することになる)。
[その他]
写真シール作成装置は、上述の実施の形態における各特徴点をすべて有するものでなくてもよく、一部の特徴点のみを有するものであってもよい。そのように構成された写真シール作成装置であっても、その特徴点を有することに応じた効果を得ることができる。
切り取り画の生成時やコラージュの生成時の処理において写真画像を用いるときには、写真画像をそのまま用いて処理を行ってもよいし、写真画像について画像処理や切り取り等を行った後の画像(写真画像に基づく画像)を用いて処理を行ってもよい。
切り取り画の作成時におけるフレームの形状や、コラージュの作成時におけるデザインは、上述のような所定の選択画面において選択可能でなくてもよく、適宜、プレイ時の種々の条件に応じて制御部により自動的に選択されたり、ランダムに制御部により自動的に選択されたりしてもよい。
切り取り画の生成に際しても、切り取り画面等に表示される画像と、実際にユーザが取得する画像(例えば、写真シール作成装置からサーバに送信される画像)とが異なっていてもよい。具体的には、例えば次のようにすればよい。すなわち、切り取り画面等には画素数の少ない(ディスプレイの解像度等に応じたサイズの)表示用画像を元画像として表示させて切り取り範囲の調整等を行えるようにする。切り取りの実行時においては、表示用画像について設定された切り取り範囲に対応する範囲で、表示用画像に対応する、より画素数の多い画像について切り取り処理を行う。切り取り後の画像を、適宜、所定の大きさ(画素数)に縮小する処理を行う。このような処理を行うことで、解像感が高い、細かな画質の画像を作成することができる。
生成された切り取り画やコラージュ画像等は、サーバに送信されず、他の方法でユーザに提供されるようにしてもよい。例えば、ユーザの携帯電話と写真シール作成装置が有線通信又は無線通信で直接通信することでユーザに画像が提供されるようにしてもよいし、可搬性のある記録媒体などを用いることでユーザに提供されるようにしてもよい。
本発明は、写真シール作成装置に限られず、撮像した写真を用いて加工画像をユーザに提供する写真撮影遊戯装置やそれを備える装置に広く適用可能である。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。