以下、本発明の実施の形態における写真シール作成装置を用いた、写真シール遊戯システムの一例について説明する。
写真シール遊戯システムは、写真シール作成装置と、画像提供サーバ(画像処理装置の一例)とで構成されている。画像提供サーバは、写真シール作成装置からユーザの電子メールアドレス(以下、単にメールアドレスということがある。)や画像を取得する。そして、メールアドレスを用いて電子メールでユーザに連絡し、各ユーザに対して画像を提供することができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
写真シール作成装置1は、画像提供サーバ(以下、単にサーバということがある)601や携帯端末装置(以下、携帯端末ということがある)701(701a,701b)などと共に、写真シール遊戯システム901を構成する。写真シール作成装置1は、例えばゲームセンタなど、様々な店舗に設置されている。サーバ601は、例えば、データセンタで管理されている。携帯端末701は、例えば、写真シール作成装置1でプレイするユーザ(プレイヤ)が所有するものである。写真シール遊戯システム901の各装置は、例えば、インターネットなどのネットワーク801に接続されている。これにより、写真シール作成装置1や携帯端末701は、ネットワーク801を介して、サーバ601と通信可能である。
画像提供サーバ601は、一般的なハードウェア構成を有する電子計算機であり、通信部603と、記憶部605と、装置の各部を制御する制御部650などを有している。通信部603は、LAN(構内情報通信網)などを経由して、サーバ601をネットワーク801に接続する。記憶部605は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部605には、制御プログラム607が記憶されている。制御部650は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部650は、制御プログラム607などを実行することで、サーバ601の各部の動作を制御する。
携帯端末701は、例えば、いわゆるフィーチャーフォンやスマートフォンである。携帯端末701は、通信部703と、記憶部705と、制御部750とを有している。通信部703は、例えば、無線LANや携帯電話網を通じてネットワーク801に接続可能である。記憶部705は、例えばフラッシュメモリである。記憶部705には、制御プログラム707が記憶されている。携帯端末701は、さらに、操作部711や、表示部713や、カメラ715などを有している。制御部750は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部750は、制御プログラム707などを実行することで、携帯端末701の各部の動作を制御する。
写真シール作成装置1は、プレイ時に生成された画像データと、画像データを特定するための画像ID、通常画像・おまけ画像、またアップ写真・全身写真、画像の形状等の画像データの種類を識別するための属性情報、ユーザにより入力されたメールアドレス、及びユーザにより入力された名前等の画像データに関連する情報をサーバ601に送信する。サーバ601は、送信された画像データ及び画像データに関連する情報を記憶する。サーバ601は、画像データを、画像データに関連する情報に対応づけて管理する。サーバ601は、携帯端末701などからのアクセスを受け付け、携帯端末701を所有するユーザに、画像IDやメールアドレス等関連する情報に対応する画像データを、その携帯端末701に対して公開する機能などを有している。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて、サーバ601に記憶されている画像データを取得可能である。
[写真シール作成装置1の概略構成]
図2は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す側面図である。図3は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す平面図である。
図2に示されるように、写真シール作成装置1は、前部筐体(撮影筐体)510、背部筐体540、及び編集出力装置570を有している。前部筐体510、背部筐体540、及び編集出力装置570は、互いに並べられて1台の写真シール作成装置1として用いられる。
前部筐体510には、外部モニタ521やコイン投入部525などが配置された事前接客部520が設けられている。事前接客部520は、写真シール作成装置1の前部筐体510の左側面に配置されている(一方に選択的に配置されていればよく、右側面にあってもよい。)。
編集出力装置570の前部には、シール排出口575が設けられている。編集出力装置570の両側部には、それぞれ、編集モニタ581、タッチペン583、非接触通信装置585、及びスピーカ587などを有する編集受付部580が設けられている。
図3に示されるように、前部筐体510と背部筐体540とが組み合わせられることにより、撮影コーナー(撮影ブース)が形成される。撮影コーナーの両側方は開口部となるが、この開口部は、カーテン(図示せず)で覆うことができる。また、編集出力装置570の周囲も、カーテン(図示せず)で覆うことができる。これにより、ユーザは、他者にプレイ中の姿や編集画面などをのぞき込まれないようにして、プレイ可能である。
図4は、写真シール作成装置1を用いたプレイを示すフローチャートである。
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイは、大まかに、次のような4つの段階を順にたどるようにして行われる。通常のプレイは、通常動作モードでの動作時に行われる。
事前接客部520のコイン投入部525に規定枚数の硬貨が投入されると、プレイが開始する。ステップS1において、外部モニタ521における受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP1の位置にユーザが立つ。この段階では、撮影を開始する前に、撮影、編集、作成される画像やシートなどの各種プレイに関する案内及び広告がユーザに対して行われる。また、ユーザは、各種選択操作を行う。
ステップS2において、撮影が行われる。このとき、図3において示されるP2の位置、すなわち撮影コーナー内にユーザが立つ。撮影コーナーでは、事前接客部520で受け付けられた各種選択操作に基づいて、ユーザに対して、各種操作で選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。また、それと共に、ユーザによる各種操作が受け付けられ、落書き可能な画像データが作成される。
ステップS3において、落書き受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP3の位置(落書きコーナー)にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、左右いずれか一方の編集受付部580a,580bに対面するように立つ。落書き受け付けでは、撮影コーナーでのプレイが終了したユーザに対して、各種選択作業に関する案内が行われる。そして、ユーザにより行われる、出力するシールなどについての各種選択操作や、落書き操作が受け付けられる。このとき受け付けられた受付結果に基づいて、シールにプリントされる画像の処理が行われる。
ステップS4において、シールの出力が行われる。このとき、図3において示されるP4の位置にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、シール排出口575の前方で、シール排出口575からシールが排出されるのを待つ。シール排出口575からシールが排出されると、写真シール作成装置1の近傍で行われる一連の主なプレイは終了する。
このように、4段階に分かれて、ユーザが移動しながらプレイが進むことで、単位時間当たりに写真シール作成装置1を利用可能なユーザ組数が多くなっている。すなわち、最大で、5組のユーザが、写真シール作成装置1を利用できる。落書き受け付けは時間がかかるため、2つの編集受付部580a,580bを用いて、同時に2組のユーザが落書き受け付けの段階をプレイできるように構成されている。
図5は、写真シール作成装置1の前部筐体510を示す斜視図である。
図5に示されるように、前部筐体510の事前接客部520には、外部モニタ521と、コイン投入部525と、スピーカ527とが設けられている。
外部モニタ521は、例えば、液晶タッチパネルである。外部モニタ521は、ユーザに対して、各種案内や、選択操作に必要な画面を表示する。外部モニタ521は、表示された選択項目などを選択する、ユーザの指等によるタッチ操作を受け付ける。外部モニタ521は、いわゆるマルチタッチ操作を受け付け可能である。すなわち、外部モニタ521は、同時に1人以上の複数のユーザからの指示入力を受け付けることができる。外部モニタ521は、事前接客部520がどのユーザにも利用されていない場合は、利用開始を促すデモ画面などを表示する。
コイン投入部525は、硬貨投入口と、硬貨返却口とを有している。硬貨投入口は、プレイ開始時に必要な所定の金額(例えば400円)の硬貨の投入を受け付ける。硬貨返却口は、投入された硬貨が受け付け不可能であった場合に、それを返却する。
スピーカ527は、ユーザに対して、各種案内や、選択操作に必要な音声を出力する。事前接客部520が利用されていない場合は、スピーカ527は、利用開始を促すデモ音声(例えば「プレイを開始するのはここからだよ」)やバックグラウンドミュージックなどを出力する。
前部筐体510の撮影コーナー内となる部分には、正面照明装置(ドーム型照明装置511、上半身照明装置512a、膝上照明装置512、足元照明装置513、カメラまわりの照明装置514)と、カメラ(撮影手段の一例)515と、操作モニタ517などが設けられている。
正面照明装置511〜514のそれぞれは、ストロボや蛍光灯などを備えている。ドーム型照明装置511はユーザの上半身及び背面に、上半身照明装置512aはユーザの上半身に、膝上照明装置512はユーザの膝上あたり及び背面に、足元照明装置513はユーザの足元及び背面に、それぞれ光を照射する。カメラまわりの照明装置514は、ユーザの顔に対して光を照射する。なお、膝上照明装置512の側方の、撮影をする際に撮影に支障を来さない位置には、ユーザが手荷物を置くための荷物置き場(図示せず)が設けられている。
カメラ515は、ユーザの撮影を行う。撮影は、各種操作で選択された、撮影コースや、全身撮影及びアップ撮影の別などに応じて、ズーム及び撮影角度が調整された状態で行われる。換言すると、カメラ515による撮影は、外部モニタ521や操作モニタ517などでの指示入力の受付結果に応じて行われる。
操作モニタ517は、例えば液晶タッチパネルである。操作モニタ517は、ユーザに対して、各種案内や選択操作に必要な画面などを表示する。操作モニタ517は、表示された選択項目などを選択する、ユーザの指などを用いたタッチ操作による指示入力を受け付ける。操作モニタ517は、撮影コーナーがどのユーザにも利用されていない場合は、利用開始を促すデモ画面などを表示する。また、撮影中は、カメラ515で取り込まれた映像から所定の位置と範囲で切り出されたライブ画像を、操作モニタ517に表示する。
なお、これらのほか、前部筐体510には、天井装置(図示せず)が設けられている。天井装置には、ユーザを上方から照らす照明装置や、ユーザに各種案内や選択操作に必要な音声を出力するスピーカ(図示せず)などが設けられている。スピーカは、撮影コーナーが利用されていない場合は、利用開始を促すデモ音声(例えば「撮影の準備が完了しました!」)やバックグラウンドミュージックなどを出力する。
図6は、写真シール作成装置1の背部筐体540を示す斜視図である。
図6に示されるように、背部筐体540は、大まかに平面視でコ字状の壁面をなすように形成されており、撮影コーナーの背面と両側方の一部とを覆う。背部筐体540には、背部照明装置541が設けられている。本実施の形態において、背部照明装置541としては、全身用照明装置(後方用上部照明装置)543と、アップ用照明装置(前方用照明装置)545と、全身用上部照明装置(前方及び後方用照明装置)547とが設けられている。
全身用照明装置543及び全身用上部照明装置547は、ストロボを備え、ユーザの全身に対して光を照射する。アップ用照明装置545は、ストロボとグリッドとを備え、主に、アップ撮影をするユーザの頭部付近、主に髪に光を照射する。
図7は、写真シール作成装置1の編集出力装置570を示す斜視図である。
図7に示されるように、編集出力装置570は、シール排出口575及び2つの編集受付部580(580a,580b)のほか、照明部571を有している。
照明部571は、蛍光灯を有し、編集モニタ581の上部から照明を行う。
各編集受付部580において、編集モニタ581と、2つのタッチペン583と、非接触通信装置585と、スピーカ587とは、それぞれ、次のように構成されている。
編集モニタ581は、例えば、液晶タッチパネルである。編集モニタ581は、ユーザに対して、各種案内や落書き操作に必要な画面を表示する。編集モニタ581は、ユーザがタッチペン583を用いて行う、表示された選択項目の選択操作や落書き操作などの指示入力を受け付ける。タッチペン583は2つ設けられており、2人のユーザが同時に操作を行うことができる。編集モニタ581は、操作がいずれのタッチペン583を用いて行われたものであるか検知できる。タッチペン583は、不使用時には、タッチペン置き584に保持させることができる。
スピーカ587は、ユーザに対して、各種案内や、選択操作及び落書き操作について必要な音声を出力する。スピーカ587は、編集出力装置570が利用されていない場合は、使用開始を促すデモ音声(例えば「らくがきを開始してね」)やバックグラウンドミュージックなどを出力する。
非接触通信装置585は、例えばNFC(Near Field Communication)規格に基づいた通信(例えばFeliCa(登録商標)を利用した通信など)を行うことができる。非接触通信装置585は、ユーザ自身の携帯端末701がかざされたとき、その携帯端末701に、ユーザのプレイによって作成された写真画像(撮影画像)や合成画像を得るための情報(例えば、サーバ601にアクセスするためのURLなど)を送信できる。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて写真画像や合成画像を得るためのWebページ(取得ページ)にアクセスし、それらを取得できる。なお、非接触通信装置585に対して、携帯端末701から種々の情報を送信できるようにしてもよい。また、非接触通信装置585は、2人以上のユーザが同時に利用できるように2つ以上設けられていてもよい。非接触通信装置585の通信方式は上述のものに限らず、ユーザの端末に対して、写真画像のデータや合成画像のデータ自体を送信できるようにしてもよい。
シール排出口575には、印刷が完了したシール紙のシート(シール)が排出される。シートは、落書きが終わったユーザに対して提供される。シートには、撮影コーナーで撮影され、落書き受け付けで編集された合成画像が印刷されている。ユーザがシール排出口575に到着したときにシートの印刷が完了していない場合においては、ユーザは、シール排出口575の前で待機する。
なお、シール排出口575の近くには、そこで待機するユーザが見ることができるように表示パネルを設けてもよい。表示パネルには、様々な広告や、ユーザに対する案内などを表示できる。表示パネルには、編集受付部580a側で編集を行ったユーザと編集受付部580b側で編集を行ったユーザとのいずれのユーザ用の印刷が行われているかを表示するようにしてもよい。
また、図示しないが、シール排出口575の近くには、例えばLED(発光ダイオード)などを光源とした発光表示部を配置してもよい。この場合、発光表示部を用いて、編集受付部580a側で編集を行ったユーザと編集受付部580b側で編集を行ったユーザとのいずれのユーザ用の印刷が行われているかを表示するようにしてもよい。これにより、シール排出口575が1つしかないところ、2組のユーザ間で排出されたシートの取り違えなどの混乱が発生するのを防止できる。
図8は、写真シール作成装置1の制御に関する構成を説明するブロック図である。
写真シール作成装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のような、CPU502、メモリ503、画像処理部504、記憶部505、及び通信部509などで構成された制御部(制御装置)501を有している。
画像処理部504は、カメラ515により撮影された写真の情報に基づいて、その後の処理や出力時に用いられる写真画像を生成したり、編集受付部580で受け付けられた落書きに応じて編集画像を生成したり、写真画像と編集画像とを合成して合成画像を生成したりする。すなわち、画像処理部504は、編集受付部580で受け付けられた落書き等の受付結果や外部モニタ521等での操作入力の受付結果に応じて、カメラ515により撮影された写真を用いて、シートにプリントする画像や、その後の処理に用いられる画像の処理を行ったり、画像を生成したりする。
記憶部505は、例えばフラッシュメモリやHDDであり、制御プログラム507を有している。
制御部501は、CPU502が制御プログラム507を実行することで、写真シール作成装置1の各部の動作を制御する。
通信部509は、例えばPHS通信モジュールを有し、写真シール作成装置1をネットワーク801に接続できる。
制御部501は、事前接客部520について、外部モニタ521、スピーカ527、及びコイン制御部525aなどを制御する。コイン制御部525aは、コイン投入部525を制御し、コインの投入状況などを確認し、制御部501に通知する。
制御部501は、前部筐体510及び背部筐体540について、カメラ515、操作モニタ517、及びストロボ制御部530などを制御する。ストロボ制御部530は、正面照明装置511〜514と背部照明装置541とを制御し、適時に適切な態様で発光させる。
制御部501は、編集出力装置570について、編集モニタ581、非接触通信装置585、スピーカ587、及び印刷部590などを制御する。印刷部590は、画像処理部504により処理が行われた画像について、シールの用紙にプリント(印刷)し、印刷後のシールをシール排出口575に搬送する。印刷部590により、シール排出口575からシールが出力される。
なお、図8で示される構成は、概念的な構成を示すものである。例えば、撮影コーナー側(前部筐体510及び背部筐体540)にPCを設け、落書きコーナー側(編集出力装置570)にも別のPCを設け、これらが連携して動作することで、制御部501などの機能が実現されるようにしてもよい。
[写真シール遊戯システム901の動作の説明]
写真シール作成装置1は、サーバ601や携帯端末701と連携し、大まかに、次のような動作を行う。最初に、図9を参照し、主に写真シール作成装置1がプレイを実行可能なるまでの写真シール作成装置1の基本的動作について説明する。次に、図10を参照し、写真シール遊戯システム901を用いて行われるプレイについて説明する。
図9は、写真シール作成装置1の基本的動作の一例を示すフローチャートである。
図9に示されるように、写真シール作成装置1が起動されると、ステップS21において、起動時処理が行われる。ここでは、各種制御プログラム507の読み込み、実行や、必要に応じて、サーバ601との通信処理などが行われる。起動時処理において、サーバ601からアップデートデータや機能設定コマンド等が送信されると、制御部501は、それを写真シール作成装置1に適用する。これにより、サーバ601を介して、写真シール作成装置1の管理を行うことができる。なお、このような動作は行われなくてもよい。
ステップS22において、制御部501は、デモ画面を外部モニタ521やその他のモニタなどに表示させる。
ステップS23において、制御部501は、テストモードに入るかどうかを確認する。例えば、管理者にしかアクセスできない位置に配置されている所定のスイッチなどが操作されたとき、制御部501は、テストモードに入ると判断する。
また、ステップS24において、制御部501は、プレイを行うための対価を受け付けたか否かを確認する。
対価が受け付けられるか、テストモードに入ると確認されるまでは、制御部501は、デモ画面を表示しながら待機する。
ステップS23でテストモードに入ると判断された場合には、ステップS26において、テストモードが実行される。テストモードでは、管理者により、写真シール作成装置1の種々の機能設定などを行うことができる。すなわち、テストモードは、機能設定用の動作モードである。テストモードが終了すると、再び、デモ画面の表示に戻る(S22)。
ステップS24でコイン投入部525に規定枚数のコインが投入されて対価が受け付けられたと判断されたとき、ステップS25において、プレイが実行される。プレイは、図4に説明したようにして行われる。写真シール作成装置1を用いたプレイが終了すると、ステップS22の動作に戻る。
図10は、ユーザのプレイ時における写真シール作成装置1とサーバ601との動作を大まかに示すシーケンス図である。
プレイを実行するために上述のようにユーザから写真シール作成装置1にコインが投入されると、プレイが開始される。図10に示されるように、ステップS51において、写真シール作成装置1は、撮影及び編集を行う。すなわち、図4において説明した、外部モニタ受付(S1)、撮影(S2)、及び落書き受付(S3)が行われる。ユーザは、編集段階において、落書き編集入力を行うことができる。
編集が終了すると、ユーザは、携帯端末701で取得したい画像を選択する操作を写真シール作成装置1に対して行う。また、画像を取得するための情報を受信するためのメールアドレスを入力する操作を行う。
ステップS52において、写真シール作成装置1は、撮影した写真に基づく送信画像データと、メールアドレスとを互いに関連付けて、サーバ601に送信する。このとき、写真シール作成装置1は、送信画像について、属性情報や、ユーザから受け付けた名前に関する情報を合わせて送信する。属性情報としては、例えば、その送信画像について、画像IDや、撮影日時、撮影モードやプレイコース名などの画像の種類に関する情報などが送信される。
ステップS53において、写真シール作成装置1では、印刷が行われる。印刷が終了すると、シール排出口575から、印刷が完了したシート(シール)が排出される。
ステップS54において、ユーザは、シール排出口575に排出されたシートを取得する。
一方、写真シール作成装置1からサーバ601にデータが送信されると、ステップS55において、サーバ601は、送信された情報を受信する。
ステップS56において、サーバ601では、受信した情報を用いて、データベース記録処理が行われる。
サーバ601は、受信した画像データをユーザに取得させるための取得ページを通じて閲覧可能に保持する。取得ページは、例えばサーバ601のウェブサーバ機能によって外部から取得可能となるように、保持される。このとき、取得ページにアクセスするための取得用URLが生成される。ステップS57において、サーバ601は、取得用URL(取得ページアドレス)をユーザに送信する。このとき、例えば、写真シール作成装置1から送信されたメールアドレスを用いて、電子メールにより、ユーザの携帯端末701などに情報が送信される。
ステップS58において、ユーザの携帯端末701は、取得URLを受信する。
ステップS59において、ユーザは、携帯端末701を操作し、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、取得URLにアクセスする。
ステップS60において、サーバ601は、取得ページのデータを携帯端末701に送信する。このとき、取得ページの表示時に閲覧される画像の携帯端末機用画像データも、携帯端末701に送信される。
ステップS61において、携帯端末701は、取得した取得ページや画像のデータに基づいて、画像を含む取得ページを表示する。これにより、ユーザは、携帯端末機用の画像を、サーバ601から取得することができる。ユーザは、プレイを行った結果、シートを受け取ることができるとともに、携帯端末機用の画像を取得できる。したがって、ユーザにとって、プレイを行う楽しみが増加する。
次に、プレイにおける写真シール作成装置1の動作を具体的に説明する。写真シール作成装置1のプレイ時において、各段階の流れは、例えば次のようである。各動作は、制御部501の制御に基づいて行われる。なお、各処理において、外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581等の表示内容を中心に説明するが、画面表示に伴い、スピーカ527,587等を利用した音声案内が適宜行われる。
図11は、外部モニタ受け付けのプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
図11に示されるように、プレイが開始されると、ステップS101において、プレイの説明が行われる。例えば、外部モニタ521に画像を表示したり、スピーカ527から音声を出力したりすることで、プレイの一連の流れや後述のプレイコースについての説明が行われる。
ステップS102において、コース選択が受け付けられる。本実施の形態においては、生成できる画像の雰囲気に応じた、複数のプレイコースが設けられている。ユーザは、これらのプレイコースを選択してプレイできる。制御部501は、選択されたプレイコースをそのプレイのプレイコースとして決定し、以後、そのプレイコースに応じた所定の制御内容(撮影コースなど)で、そのプレイについて制御を行う。なお、プレイコースに加えて、特有の画像処理(例えば、写真画像の特定の領域についての変形処理など)を行うか否かなどの選択などを適宜受け付けるようにしてもよい。
例えば、本実施の形態においては、「ノーマルコース」と「ルックブックコース(Look Bookコース)」との2つのプレイコースがある。ユーザは、2つのプレイコースを選択してプレイできる。ノーマルコースは、背景と撮影画像を合成させ、矩形の枠をそのまま使用して作成する通常の撮影コースであり、ユーザによる背景選択を受け付ける。他方、ルックブックコースは、デザイン性の高いレイアウトになるように撮影するコースである。ルックブックコースでは、撮影する前に、シール紙に印刷される完成イメージのコラージュデザインであるルックブックのデザイン選択をユーザから受け付ける。なお、プレイコースはこれに限られない。また、コース選択が行われなくてもよいし、コース選択を3つより多くのプレイコースから行えるようにしてもよい。
ステップS103において、デザイン選択が受け付けられる。ここでは、例えば、画像やデザイン等について、ふんわりとした印象のものとするかくっきりとした印象のものにするかなど、全体の印象をどういうものにするかなどの選択が受け付けられる。
ステップS104において、名前入力を受け付ける。例えば、ユーザに対して、2名分の名前入力を行わせる画面が表示される。入力された名前は、落書き編集時に使用されたり、背景やフレームなどのデザインの一部として使用されたりする。名前入力画面では、ひらがなと所定の記号の一覧が表示される。入力されたひらがなの名前が英字に変換されて入力画面に表示される。このひらがなで入力された名前と変換された英字の名前を元に背景やフレームなどのデザイン画像が生成される。ここで入力された名前が、後に画像データとともにサーバに送信される。本実施例では、英字の名前(所定の記号を含む)がサーバに送信され、提供画像の作成に用いられる。
ステップS105において、コース選択を行ったユーザに対して、コースによって異なる背景などを選択する画面が表示される。例えば、「背景を6枚選んでね」などの表示・案内などが行われ、ユーザは、所望の背景やシートデザインなどを選択する。
ステップS106において、制御部501は、撮影コーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。
ステップS106で撮影コーナーが空いていなければ、ステップS107において、制御部501は、空くまで、外部モニタ521にウエイト画面を表示させる。例えば、携帯端末でアクセス可能なウェブサイトの宣伝画面等をウエイト画面として表示させる。
ステップS106で撮影コーナーが空いていれば、ステップS108において、撮影コーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、事前接客部520での各種操作が完了したユーザを、撮影コーナーへ誘導する。
制御部501は、事前接客部520で受け付けられた情報を用いて、撮影コーナーで撮影を行う。
図12は、撮影のプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
図12に示されるように、ステップS121において、制御部501は、操作モニタ517に、撮影開始画面を表示させる。ユーザに対して、撮影開始を促す画面が表示される。ユーザが操作モニタ517にタッチすることで、撮影が開始される。
ステップS122において、通常撮影が行われる。撮影は、大まかに、次のようにして行われる。撮影は、例えば6枚の写真が得られるまで行われる。
まず、ユーザは、全身撮影かアップ撮影を行うかの選択を行う。そうすると、制御部501は、ユーザに対して、ユーザが選択した撮影コースに対応した撮影を行うことを促す。このとき、ユーザに対して、おすすめのポーズを促すサンプル画面が表示される。次に、ライブ表示に切り替わり、実際の撮影画像の写りをわかりやすくするために、撮影を行うユーザ自身が操作モニタ517に表示される。所定の時間が経過すると、カウントダウンが行われ、ユーザに対して、撮影するタイミングが通知される。そして、所定のタイミングで撮影コースに対応した撮影が行われる。撮影が行われると、撮影により得られた写真が画像データ化される。この処理待ち時間が経過すると、次の写真の撮影に入る。
各写真の撮影が終わると、プレビュー表示が行われる。プレビュー表示では、ユーザに対して、所定の枚数(例えば、6枚)の撮影が行われたかの確認を行うために、撮影により得られた画像が表示される。撮影が終了すると、ユーザに対して、その旨の確認操作を促す撮影完了確認画面が表示される。
なお、撮影時の各処理は、それぞれ所定の時間で行われ、次の処理に自動的に進むように制御されればよい。これにより、速やかに、ユーザの撮影を行うことができる。
ステップS125では、目の写り選択や明るさ選択が行われる。ここでは、撮影した写真をプレビュー表示させながら、複数の設定(例えば、各5段階の設定)のうちどれを適用するかが選択される。
すなわち、目の写り選択では、よりユーザのイメージ通りのシートが出力されるように、撮影画像の目の大きさの選択を受け付ける。明るさ選択では、よりユーザのイメージ通りのシートが出力されるように、撮影画像の明るさの選択を受け付ける。操作モニタ517に表示される撮影画像は、必然的に顔が小さくなるため、目の大きさの変化・明るさの変化がわかりにくい全身撮影画像ではなく、変化がわかりやすいアップ撮影画像が表示されるようにすればよい。これにより、プレビュー表示に必要な処理の量が低減するため、制御部501にかかる負荷を低減できる。このとき、ユーザの選択の効果は、操作モニタ517に表示されていない全身画像にも反映されるようにしてもよい。
ステップS126において、制御部501は、落書きコーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。例えば、編集受付部580a,580bのいずれか一方でも他のユーザにより使用中でなければ、落書きコーナーが空いていると判断される。
ステップS126で落書きコーナーが空いていなければ、ステップS127において、制御部501は、空くまで、操作モニタ517にウエイト画面を表示させる。ウエイト画面として、上述と同様の宣伝画面等を表示できる。
ステップS126で落書きコーナーが空いていれば、ステップS128において、落書きコーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、撮影が完了したユーザを、落書きコーナーへ誘導する。このとき、編集受付部580a,580bのうち、いずれか適切な方に移動するようにユーザに促すようにすればよい。例えば、「右の1番のらくがきコーナーに移動してね」などと案内すればよい。
図13は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第1のフローチャートである。図14は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第2のフローチャートである。
図13に示されるように、落書き受け付けが開始されると、ステップS131において、制御部501は、編集モニタ581にデータ転送開始画面を表示させる。ここでは、撮影された写真に基づき作成された画像データが、撮影コーナーから落書きコーナーに転送される。そして、そのことを示す画面が表示される。
ステップS132において、画面タッチが受け付けられる。ここでは、タッチペン583を用いて編集モニタ581のタッチ操作を受け付ける。タッチ操作が行われるか、所定の時間が経過すると、次の処理に進む。
タッチ操作が受け付けられると、ステップS133において、落書き案内が行われる。ユーザに対して、落書き操作が開始されることが案内される。例えば、「次はらくがきだよ!」などと表示が行われる。画像データが転送されてから、この表示が行われている期間に、落書きに用いる画像データについての各種の処理が行われる。画像データについての処理が終了すると、次の処理に進む。
ステップS134において、落書き編集が開始される。落書き編集は、編集モニタ581に落書き編集画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けることで行われる。落書き編集画面には、撮影された写真に基づく写真画像が含まれる。ユーザは、各画像について、所定時間内に、落書き編集を行うことができる。落書き編集により、タッチペン583を用いて書き込むようにして行われる「ペン」と呼ばれる落書きと、所定の図柄や、ここまでのユーザの入力内容(名前入力等)に応じて生成された図柄をタッチペン583により指定した位置に配置する「スタンプ」と呼ばれる落書きとを行うことができる。これらの落書きは、編集画像として作成される。編集画像と写真画像とを合成した合成画像は、撮影された写真上に落書きが行われたような画像となる。
また、落書き編集中に、落書き編集画面に「おまけらくがき」ボタンが表示される。ユーザにより「おまけらくがき」ボタンが押されると、通常の落書き編集画面に代えて、おまけ落書き編集画面が表示され、おまけ画像が作成できるようになる。おまけ画像は、SNSやブログ等に利用する画像である。
具体的には、おまけ落書き編集画面には、撮影された複数の写真画像の一覧が表示される。ユーザは、写真画像を1枚選択し、作成したいおまけ画像の形状を選択する。形状の選択肢としては、縦横比が1:1の「正方形」、縦横比が3:4の「ヨコ」、縦横比が4:3の「タテ」等がある。
写真画像と形状が選択されると、選択した元の写真画像を選択した形状でトリミングするための操作を受け付ける画面が表示され、ユーザは、トリミング位置と範囲を指定する。指定されたトリミング位置と範囲にしたがって、元の写真画像から、新たな画像が生成される。
その後、生成された画像が表示され、ユーザは、通常の落書き同様に、「ペン」や「スタンプ」の機能を用いて落書き編集を行う。これにより、おまけ画像が生成される。
おまけ落書き編集画面には、「通常らくがきに戻る」ボタンが表示され、ユーザによりこのボタンが押されると、通常の落書き編集画面に戻る。
本実施の形態では、このようにして作成されたおまけ画像が、ユーザが無料で取得できる画像となる。
図13に戻り、ステップS135において、分割数選択説明画面が表示される。シートデザイン選択に移る旨が案内される。
ステップS136において、シートデザイン選択が受け付けられる。ここでは、例えば、ユーザに対し、シート当たりに印刷する画像の数の選択が受け付けられる。シートデザイン選択は、例えば、選択されたプレイコースに応じて行われる。
図14に示されるように、ステップS137において、ケータイ送信確認画面が表示される。本実施の形態において、基本のプレイ時には、ユーザの携帯端末701に、例えばプレイによって作成された写真画像又は合成画像のうち1枚の画像を取得させることができる。
ステップS138において、送信画像選択画面が表示される。制御部501は、携帯端末701に取得させる対象となる画像の選択操作をユーザから受け付ける。当該画像は、撮影された画像、シールとして印刷できる落書き画像の中から選択可能である。おまけ画像は、無料で取得できる画像として案内するため、送信画像選択画面に表示されるが、選択は受け付けない。なお、2人までのユーザがそれぞれ希望する画像を選択するか、送信画像選択画面に使用される所定の時間が経過することによって次の画面に進む。所定の時間が経過し、タイムアウトになった場合は、タイムアウト時に選択されている画像が選択される。
ステップS139において、アドレス入力画面が表示される。ここでは、携帯端末701の電子メールアドレス等の入力が受け付けられる。電子メールアドレス等が入力されると、その情報がサーバ601に送信される。これにより、例えば、サーバ601は、画像を取得可能にするURLを、電子メールなどの方法で携帯端末701に通知する。ユーザは、携帯端末701で当該URLにアクセスすることで、別途写真シール作成装置1からサーバ601に送られた画像を取得できる。
ステップS139のアドレス入力画面において、非接触通信(NFC通信など)で送信することを選択できる。これが選択されたとき、ステップS140において、非接触通信操作画面が表示される。制御部501は、非接触通信装置585を制御して、画像を取得可能にするURLなどの情報を、非接触通信装置585にかざされた携帯端末701に送信できる。非接触通信操作画面には、ユーザが行うべき動作の説明などが含まれる。非接触通信操作画面は、携帯端末701への通信が成功するか、例えば「アドレス入力に戻る」ボタンが操作されるまで、表示されるようにすればよい。
ステップS139で入力が完了すると、ステップS141において、制御部501は、印刷部(プリンタ)590が空いているか(使用中でないか)を判断する。
ステップS141で印刷部590が空いていなければ、ステップS142において、制御部501は、空くまで、編集モニタ581に広告画面を表示させる。例えば、上述と同様のウェブサイト等の広告画面が表示される。
ステップS141で印刷部590が空いていれば、ステップS143において、プリントが行われる。制御部501は、印刷すべき画像データを生成し、印刷部590に転送する。これにより、印刷部590によりシールの印刷が行われる。なお、印刷部590に用紙切れなどのエラーが発生している場合には、プリンタエラー画面が表示されるようにすればよい。
ステップS144において、編集モニタ581には、落書きブース終了画面が表示される。印刷が完了するまで、シール排出口575の前で待機するように、ユーザに案内が行われる。これにより、シール排出口575からシールが排出され、一連のプレイが終了する。
[提供画像作成機能に関する動作の説明]
ここで、写真シール遊戯システム901において、ユーザは、サーバ601を利用した提供画像作成機能を利用できる。提供画像作成機能では、ユーザは、プレイにおいて撮影され、写真シール作成装置1からサーバ601に送信された写真画像や合成画像を用いて、提供画像を作成できる。そして、ユーザは、作成した提供画像を取得できる。提供画像作成機能は、主にサーバ601により提供され、ユーザは、携帯端末701等を利用してサーバ601にアクセスすることで、これを利用可能である。以下、このような提供画像作成機能について説明する。
上述のように、プレイ時において、撮影が終了し、らくがきが行われた後、作成した画像が送信画像選択画面に表示される。ユーザは、表示された画像の中から、無料で携帯端末701での取得対象となり、かつ、提供画像作成機能で利用可能な画像を選択できる。このとき、本実施の形態では、通常の撮影で作成された6枚の画像から選択された1枚に加えて、ユーザの選択によらずおまけらくがきで作成された画像の1枚が、無料でユーザに提供されるように設定されている。なお、通常の撮影で作成された6枚の画像とおまけらくがきで作成された画像の1枚との合計7枚のうち、例えば任意の1枚のみが無料で提供されるように設定されていてもよい。
図15は、送信画像選択画面の一例を示す図である。
図15に示されるように、送信画像選択画面51は、そのプレイで通常の撮影により得られた画像のサムネイル画像53a〜53fと、プレゼント案内表示55とを含む。すなわち、通常の撮影で得られた4枚の正方形の画像53a〜53dと、2枚の長方形(1:1.4のアスペクト比)の画像53e,53fとが含まれている。プレゼント案内表示55には、このプレイにおいてユーザにプレゼントされる対象のおまけ画像のサムネイル画像57が示される。
送信画像選択画面51が表示されているとき、ユーザが希望する画像を選択すると、その画像と、選択した画像を特定するための情報と、プレゼント対象となっているおまけ画像とが、送信画像としてサーバ601に送信される。
本実施の形態では、送信画像選択画面51で選択されなかった画像についても、サーバ601に属性情報とともに送信されるように構成されている。特段の指示がなくても画像は所定期間だけサーバ601に保存され、ユーザが所定の手順で事後的にその画像を求めたときに、その画像を提供できるように構成されている。例えば、所定の会員権を有する有料ユーザについては、送信画像選択画面51で選択されなかった画像も含めた、そのプレイで撮影されたすべての画像を対象にして、提供画像作成機能が利用可能に構成されている。これに対し、一般ユーザについては、例えば、送信画像選択画面51で選択された画像と、おまけ画像とを対象にして、提供画像作成機能が利用可能である。
ここで、提供画像作成機能により作成可能な画像の例について説明する。
図16は、提供画像作成機能により作成される画像の例を示す図である。
図16において、上方の画像と下方の画像との2例が示されている。上方の画像は、画像中に1枚の写真画像又は合成画像(以下、写真画像と合成画像とを区別せず、単に写真画像又は「プリ画」ということがある)が含まれている、写真画像の領域数が1の画像である。また、上方の画像は、ユーザに指定された名前(図に示す「REINA」の文字)が画像中に含まれている、「名前あり」タイプの画像である。
他方、下方の画像は、画像中に2枚の写真画像が含まれている、写真画像の領域数が2の画像である。下方の画像は、上方の画像とは異なり、写真シール作成装置1で入力され、ユーザにより指定された名前は画像中には含まれていない、「名前なし」タイプの画像である。
提供画像作成機能により作成される画像は、予め設定されているテンプレート(デザイン画像)に基づいて作成される。テンプレートは、「名前あり」、「名前なし」の各タイプ別に、領域数が1のものと2のものとが設けられている。ユーザは、このように予め設定された複数のテンプレートのうち、所望のものを選択することで、そのテンプレートに基づいた提供画像を作成することができる。
図17は、テンプレートの一例を示す図である。
図17においては、本実施の形態においてサーバ601が提供可能なテンプレート(サーバ601に予め設定されているテンプレート)が示されている。ここでは、「名前あり」であって領域数が1のテンプレートが3種類、「名前なし」であって領域数が1のテンプレートが3種類、「名前あり」であって領域数が2のテンプレートが3種類、「名前なし」であって領域数が2のテンプレートが3種類、それぞれ示されている。ユーザは、このような候補の中から所望のテンプレートを選択できる。
図18は、テンプレートについて管理されている情報について説明する図である。
このようなテンプレートのそれぞれについては、次に示すような情報が対応付けられて、サーバ601に記憶されている。サーバ601は、ユーザから受け付けたユーザ指示に応じて、テンプレートの情報を用いて、テンプレートに対して写真画像を所定の位置に配置したり所定の範囲でトリミングしたりして、テンプレートと写真画像とを合成し、図16に示されるような提供画像を生成できる。
図18には、「名前なし」であって領域数が1のテンプレートの例(上方)と、「名前あり」であって領域数が2のテンプレートの例(下方)とが示されている。ここで、上方のテンプレートは、フォント画像が含まれていないものである。すなわち、このテンプレートには、文字が画像として予め配置されており、文字部分の変更は行われないようになっている。他方、下方のテンプレートは、フォント画像が含まれているものである。下方のテンプレートにおいては、例えば写真シール作成装置1で入力され、ユーザによって指定された名前(例えば、「REINA」など)に応じて、その所定の位置に文字列が所定のフォントで配置され、テンプレートの画像中に含められる。
図17に示すように、テンプレートごとにフォントのタイプは異なる。そのため、テンプレートごとに、対応したフォント画像データ(英大文字、英小文字、所定の記号等)をサーバに記憶されている。選択されたテンプレートに応じて、フォント画像データを読み出し、名前画像が生成される。
各テンプレートについては、例えば、名前の有無の情報、フォント画像データ、及び領域数情報などの情報が記憶されている。また、各テンプレートの写真画像の領域については、各テンプレートの左上を原点座標(0,0)として、領域の左上部分の位置(X,Y),(X1,Y1),(X2,Y2)を示す情報や、配置される写真画像の縦の画素数h,h1,h2、写真画像の横の画素数w,w1,w2などが管理されている。なお、テンプレートの縦の寸法(画素数)、テンプレートの横の画素数は、それぞれ、例えば600ピクセル、960ピクセルであるが、これに限られるものではない。
本実施の形態において、例えば図18の上方に示されているテンプレートのように、写真画像は元々の向きから回転させて提供画像に含めることができる。すなわち、各テンプレートの各領域について、写真画像の角度θ,θ1(下方のテンプレートの左側に配置される写真画像の角度),θ2(下方のテンプレートの右側に配置される写真画像の角度)を示す情報も管理されている。
[提供画像作成機能におけるサーバ601の動作の説明]
写真シール作成装置1から送信画像が送信されると、サーバ601は、例えば次のように動作する。次で説明するサーバ601の動作は、サーバ601の制御部650が、制御プログラム607を実行してサーバ601の各部を制御することにより行われる。なお、本実施の形態では、サーバ601は、ユーザの所有する携帯端末701からのアクセスに応じて、携帯端末701に対して情報を提供する。また、ユーザにより携帯端末701に入力された操作に応じた情報を携帯端末701から受信し、その操作に応じて処理を行う。具体的には、サーバ601は、携帯端末701で動作するウェブブラウザの動作に応じて、ウェブサーバとして機能する。そして、HTML(ハイパーテキスト記述言語)で記述された文書など、ウェブページ情報や画像情報を適宜携帯端末701に提供することで、表示部713にユーザが閲覧可能な画面を表示させる。なお、サーバ601が、携帯端末701で動作する所定のアプリケーションに対して所定の形式の情報や画像情報を提供することで、表示部713に画面表示が行われるように構成されていてもよい。
図19は、提供画像作成機能が開始されるまでの携帯端末701の表示画面の遷移を説明する第1の図である。
図19においては、一般ユーザ(無料ユーザ)が利用する場合の例が示されている。図19に示されるように、送信画像がサーバ601に送信されると、ステップS301において、ユーザにより入力されたメールアドレスあてに、「プリ画Getメール」と呼ぶ電子メールがサーバ601から送信される。この電子メールには、ユーザが携帯端末701でアクセスして送信画像を取得できる旨の情報と、取得するためのアクセス先情報61とが含まれる。アクセス先情報61は、例えばサーバ601により提供されるウェブページを示すURLである。
上述の電子メールを受け取ったユーザがアクセス先情報61により示される場所にアクセスすると、ステップS302において、画像取得画面が表示される。画像取得画面では、ユーザが選択した2つの画像63,65のサムネイル表示が含まれる。ここで、一方の画像63は通常の撮影により得られた画像のうち選択されたものである。また、他方の画像65は、おまけらくがきにより得られた画像である。
画像取得画面において、ユーザは、画像65を選択する操作を行うと、ステップS303に示されるように、画像65が拡大表示された画像65aが含まれる保存画面に遷移する。保存画面には、保存ボタン69が表示されている。ユーザは、保存ボタン69を選択する操作を行うことで、画像65aを取得することができる。
すなわち、保存ボタン69が操作されると、ステップS304において、携帯端末701の機能により画像65aを携帯端末701の記憶部705などに記憶する(保存)。
他方、画像取得画面において画像63を選択する操作が行われると、ステップS305に示されるように、画像63が拡大表示された画像63aが含まれる保存画面に遷移する。この保存画面にも、保存ボタン69が表示されており、ユーザは、保存ボタン69を選択する操作を行うことで、画像63aを取得できる。
ここで、画像63aが含まれる保存画面には、提供画像作成ボタン(TOP画作成ボタン)68が表示されている。ユーザは、提供画像作成ボタン68を選択する操作を行うことで、提供画像作成機能を開始させることができる(S306)。
なお、画像取得画面には、そのときプレイで撮影された画像をすべて取得するための案内62が含まれている。ユーザは、案内62で案内される先のウェブページにアクセスし、所定の手順(例えば、有料会員になるなど)をたどることで、すべての画像を取得できる。なお、このようなすべての画像を取得可能にするような手段は提供されなくてもよい。つまり、本実施例では、提供画像作成機能は、通常の写真画像の場合に提供し、おまけ画像の場合は提供しない。おまけ画像を用いて提供画像を作成する例については、後述する。
図20は、提供画像作成機能が開始されるまでの携帯端末701の表示画面の遷移を説明する第2の図である。
図20においては、有料ユーザが利用する場合の例が示されている。図20に示されるように、有料ユーザの場合には、一般ユーザと異なり、複数の写真画像63を選択可能な画像取得画面が表示される(S302a)。複数の写真画像63のうち1つの写真が選択されると、その写真が拡大された写真画像63aが表示される。その他の動作は、図19と同一である。
提供画像作成機能は、大まかに次のような各状態を経て行われる。本実施の形態において、提供画像作成機能では、選択画面や、名前選択画面や、確認画像表示画面を経て、提供画像を生成できる。以下、これらの各画面を総称して編集画面ということがある。
図21は、提供画像作成機能を示す状態図である。
図21に示されるように、提供画像作成機能が開始されると、選択画面がサーバ601から提供され、ユーザの携帯端末701の表示画面に表示される(S331)。
選択画面においては、デザイン選択(S333)、画像選択(S335)が行われる。ここで、画像選択が行われるときには、写真画像のうちどの部分を提供画像に表示させるか、位置調整を行うことができる(S336)。換言すると、写真画像を、トリミング(切り取り)を行ったうえで、提供画像に含めることができる。また、選択画面においては、画像追加(S337)を行うことができる。
選択画面において選択された提供画像のデザイン画像(テンプレート)が、「名前あり」タイプのものである場合、名前選択画面に遷移する(S341)。名前選択画面では、提供画像に表示するユーザの名前を選択したり、指定したりできる。
名前の選択が行われた場合、又は選択されたテンプレートが「名前なし」タイプのものである場合、確認画像の作成及び確認画像表示画面の表示が行われる(S351)。確認画像は、提供画像として生成される画像に対応するプレビュー表示である。
確認画像表示画面においては、写真画像の位置調整を行うことができる(S353)。また、確認画像表示画面においては、提供画像に含める写真画像を変更することができる(S355)。確認画像表示画面に表示されている画像で問題なければ、そのまま、確認画像に対応する提供画像が生成される(S361)。
図22は、編集画面を示す第1の図である。
提供画像作成機能が開始されると、図22に示されるような編集画面101aが表示される。編集画面101aには、大まかに、デザイン選択部111と、画像選択部113と、画像追加ボタン115とが含まれている。
デザイン選択部111には、選択可能なテンプレートの候補から選択されたテンプレートが表示される。なお、表示されている選択操作部等を操作したり、表示されているテンプレートの画像を左右にスライドさせたりすることにより、テンプレートの選択を行ったり、選択されているテンプレートを他のものに変更したりすることができる。図22に示される例においては、例えば、2つの写真画像用の領域を含むテンプレートが選択されている。
画像選択部113には、テンプレートに合成できる候補の写真画像が表示されている。図22に示される例では、写真画像113a,113b,113cの3つが表示されている。ユーザは、ここで表示されている写真画像を選択する操作を行うことで、テンプレートに合成して提供画像に含める画像を選択できる。図22に示される例では、領域数が2のテンプレートが選択されているところ、2つの写真画像を選択するようにユーザに求めるメッセージが表示されている。
画像追加ボタン115は、画像選択において選択候補となる画像を追加するために操作されるボタンである。画像追加ボタン115が操作されたときの動作は、後述する。
ここで、編集画面101aにおいて(後述の編集画面についても同様である。)、写真画像113a,113b,113cは、それぞれ、その元となる写真画像のうち一部分の切り取り範囲のみが表示されている。編集画面101aを表示するための情報は、編集画面101aの構造を示す情報と、写真画像113a,113b,113cの元となる写真シール作成装置1から送信された写真画像とを用いて表示されている。編集画面101aの表示時に、写真シール作成装置1から送信された画像のうち一部分だけが編集画面101aに表示される。
図23は、編集画面101aに表示する写真画像について説明する図である。
図23に示されるように、写真画像113zが写真シール作成装置1からサーバ601に送信されているとき、サーバ601は、この写真画像113zのうち一部分を、選択候補の画像として編集画面101aに表示させることができる。例えば、写真画像113zのうち、図23に斜線ハッチングで示される領域をマスクして、左側の人物の顔を含む画像113yの部分だけを選択候補の画像113yとして表示させることができる。
なお、表示させる領域は、写真画像113zについて顔認識処理を行うことで決定される。1つの写真画像113zが選択されたとき、その画像に含まれる顔の数だけ、個別の画像の候補画像が編集画面101aで選択候補となるように設定できる。すなわち、図23のような写真画像113zについては、2つの画像が編集画面101aにおいて選択候補として表示される。
図22に示される例では、写真画像113a,113bは、このように1つの写真画像から、顔認識処理により他の部分がマスクされることで表示されている「顔画像」である。換言すると、1枚の写真画像から個々のユーザの顔を別画像にして示すものである。他方、写真画像113cは、撮影された写真画像の略全体を示す画像(「顔画像」に対して「プリ画」ということがある。)である。
図24は、編集画面を示す第2の図である。
編集画面101aにおいて、例えば画像113aが選択されると、図24に示されるような編集画面101bの表示が行われる。なお、以下、編集画面の構成等を説明するに当たり、それまでに説明した部分についての説明は繰り返さないことがある。
図24に示されるように、編集画面101bでは、選択された画像113aに、画像113aが選択されたことがわかるように表示が追加される。例えば、枠画像と、選択番号(1番目に選択され、テンプレート中の1番の領域に合成される画像)に関する画像とが付与される。また、編集画面101bには、選択された画像113aについて、表示する位置を調整するための位置調整ボタン114が表示される。
なお、画像113aが未選択の場合は、位置調整ボタン114をグレー表示して受け付けできないようにしておき、画像113aが選択された場合に、位置調整ボタン114を明るく表示し、位置調整を行うための操作を受け付けるようにしてもよい。
なお、このとき選択されているテンプレートにおいて、領域数は2である。そのため、1つの画像113aが選択された状態において、残り1つの画像が選択されるべきであり、もう1枚の画像の選択を促す表示が編集画面101bに表示されるようにすればよい。
このように画像113aが選択されている状態で、選択されている画像113a再度操作されると(タップ操作などが行われると)、画像113aの選択状態が解除される。すなわち、図24に示される状態の場合、図22に示される、テンプレート中の「1」の領域にはめ込むための画像の選択状態に戻る。
図24に示される状態で、デザイン選択部111でテンプレートが変更されても、画像113aの選択状態は維持されるようにすればよい。すなわち、この例の場合、別のテンプレートへのデザイン変更が行われても、変更後のテンプレートの「1」の領域に対して、画像113aが選択された状態が維持されるようにすればよい。なお、このような動作に限られず、各テンプレートについて、画像の選択情報が保持されるようにしてもよい。すなわち、別のテンプレートに変更された場合、そのテンプレートに対して画像が選択されていなければ、図22に示されるように画像が未選択の状態に戻って、編集画面が表示されるようにしてもよい。
図25は、位置調整ボタン114が操作されたときの編集画面を示す図である。
図25に示されるように、位置調整ボタン114が操作されると、位置調整用の編集画面101cが表示される。編集画面101cは、トリミング画面である。編集画面101cには、位置調整を行う対象となる写真画像121と、調整内容を確定する確定ボタン122aと、調整を中止するキャンセルボタン122bとが含まれる。確定ボタン122aが操作されると、そのときの調整内容で位置調整を行ったうえで、編集画面101cに遷移する直前の編集画面101bに戻る。キャンセルボタン122bが操作されると、それまでの調整内容を破棄し、位置調整が行われる直前の表示位置で写真画像が表示されるようにして、編集画面101cに遷移する直前の編集画面101bに戻る。
編集画面101cにおいて、写真画像121のうち切り出す位置、範囲をフレーム121aで指定することで、その写真画像121について編集画面101bに表示させる画像の位置を調整できる。フレーム121aの写真画像121に対する大きさや位置は、例えば、ユーザが指を用いて携帯端末701のタッチパネルをなぞることで、容易に指定することができるように構成されている。
なお、フレーム121a外は半透明のグレー表示などを行い、フレーム121aの内部はそのままの表示とすることで、どの領域が切り出す範囲として選択されているかがわかりやすく表示されるようにしてもよい。フレーム121aの縦横比は維持されるようにしてもよいし、縦横比を変更可能であってもよい。フレーム121aのうちどの部位を操作するかによって、フレーム121aの拡大縮小の中心の位置など、拡大縮小の挙動が変更されるようにしてもよい。
なお、画像選択部113における各画像の表示サイズが、例えば横80ドット(ピクセル)×縦80ドットである場合において、編集画面101cで横160ドット×縦160ドットの範囲の画像が表示されるように調整された場合には、画像選択部113では、160ドット×160ドットの画像を80ドット×80ドットの大きさに縮小して表示するようにすればよい。
なお、位置調整は、選択された画像の属性に応じて、行えるかどうかが変更されるようにしてもよい。例えば、本実施の形態においては、選択された画像が、「顔画像」である場合(図に示される例において画像113a,113bである場合)、位置調整を上述のようにして行うことができる。
他方、選択された画像が、「プリ画」である場合、位置調整は行われないようにしてもよい。
図26は、編集画面を示す第3の図である。
画像選択部113において「プリ画」である画像113cが選択されているとき、図26に示されるように、位置調整ボタン114は表示されない。
図27は、編集画面を示す第4の図である。
図24に示される編集画面101bにおいて、例えば画像113bが選択されると、図27に示されるような編集画面101eの表示が行われる。すなわち、画像113aがテンプレート中の「1」の領域に合成される画像として選択されている状態で、画像113bが選択されると、画像113bは「2」の領域に合成される画像となる。画像113bは「顔画像」であるため、画像113bが選択されると、画像113bについての位置調整を行うための位置調整ボタン114が表示される。
この状態で、選択された画像113a,113bのいずれかが再度操作されると、その画像の選択状態が解除され、解除した領域の画像を選択する状態に戻る。すなわち、編集画面101eにおいて、画像113aが操作された場合、「1」の領域に対する画像が未選択の状態となり、同領域に対する画像の選択を受け付ける状態となる。
ここで、選択されているテンプレートの、画像を合成すべき領域の数と同数の2つの画像113a,113bが選択されているので、編集画面101eには、次へ進むための遷移ボタン119が表示される。なお、領域の数が1つのテンプレートが選択されているとき、1つの画像が選択された状態で、遷移ボタン119が表示されるようにすればよい。
なお、このように2つの画像113a,113bが選択されている状態で、別のテンプレートへのデザイン変更が行われる場合を想定する。このとき、領域数が1つのデザインに変更された場合には、「1」の領域について選択された画像113aが採用されるようにし、画像113bについての「2」の領域用であることを示すマークや枠の表示は一旦非表示となるように制御されればよい。このとき、画像113bが「2」の領域用に選択されているという情報は保持するようにし、再度領域数が2つのテンプレートにデザイン変更された場合に、図27に示されるように表示するようにしてもよい。テンプレートと画像の選択情報との関係は、テンプレートごとに保持されるようにしてもよい。
図28は、画像追加ボタン115が操作されたときの編集画面を示す図である。
画像追加ボタン115が操作されると、図28に示されるように、編集画面101fの表示が行われる。編集画面101fには、画像の選択領域125と、選択内容を確定する確定ボタン126aと、選択を中止するキャンセルボタン126bとが含まれる。確定ボタン126aが操作されると、操作した内容を反映して直前の編集画面に戻る。キャンセルボタン126bが操作されると、それまで操作した内容を破棄し、編集画面101fに遷移する直前の編集画面に戻る。
選択領域125には、利用できる画像が一覧表示される。既に提供画像作成機能で利用される対象として選択されている画像には、「選択済」マークが表示されており、その画像についての選択操作は受け付けられない。同じ画像を選択する必要がないためである。ユーザは、選択済みでない画像のうち、追加する画像を選択する操作を行う。画像を選択すると、選択したことを表すマークがその画像に表示される。この例では、左側上部の画像が選択されている。なお、複数の画像の選択が可能である。編集画面101fにおいて、確定ボタン126aが操作されるまでは、既に選択した画像を再度操作することで、選択を解除できる。
確定ボタン126aが操作されると、選択された画像ごとに、その画像(「プリ画」)と、その画像を元にした顔認識処理により特定される顔画像とが、提供画像作成機能の対象となる画像として設定される。すなわち、確定ボタン126aが操作されて遷移した編集画面では、このようにして新たに設定された画像が、画像選択画面に追加されて表示される。
図29は、編集画面を示す第5の図である。
編集画面101aから編集画面101fに遷移し、図28に示されるような状態で確定ボタン126aが操作されると、図29に示されるような編集画面101gが表示される。すなわち、編集画面101gの画像選択部113においては、それまでの画像113a〜113cに加えて、編集画面101fを経て追加された画像113d,113e,113fが表示されている。このうち、画像113fが「プリ画」であり、画像113d,113eは「顔画像」である。
上述のような編集画面で遷移ボタン119が操作されると、サーバ601は、選択されているテンプレートが、「名前あり」のものであるか否かを判断する。サーバ601は、「名前あり」のものであれば、次に示すように名前選択画面を編集画面として表示し、それを経て確認画像表示画面を提供するようにする。他方、「名前なし」であれば、そのまま、確認画像表示画面を提供するようにする。
図30は、編集画面を示す第6の図である。
図30に示されるように、編集画面101hは、「名前あり」のデザイン(テンプレート)が選択されているときに表示される名前選択画面である。ユーザは、編集画面101hに対してユーザ指示を行うことで、提供画像に反映される名前について、編集できる。
編集画面101hには、デザイン選択部111で選択されたテンプレートに基づくデザイン表示部111aと、名前選択部127と、編集内容を確定する確定ボタン128aと、編集を中止する戻るボタン128bとが含まれる。確定ボタン128aが操作されると、編集内容を反映して、確認画像表示画面に移る。戻るボタン128bが操作されると、例えば、それまで操作した内容を破棄し、編集画面101hに遷移する直前の編集画面に戻る。なお、戻るボタン128bが操作されたときにも、確認画像表示画面に遷移するようにしてもよい。
名前選択部127では、提供画像に反映させる名前の選択や名前の入力を行うユーザ指示が受け付けられる。本実施の形態において、名前選択部127は、最大2つの名前(名前1、名前2)を取り扱い可能であり、第1名前入力部127aと、第2名前入力部127bとが設けられている。
写真シール作成装置1から写真画像が送信されたとき、それに伴って送信された名前があれば、名前選択部127に表示される。すなわち、写真シール作成装置1から送信された情報のうち、名前1、名前2の両方ともが「NULL」でなければ、図30に示されるように、名前1(例えば図に示す「REINA」)が第1名前入力部127aに表示され、名前2(例えば図に示す「MARIKO」)が第2名前入力部127bに表示された状態で、編集画面101hが表示される。ユーザは、第1名前入力部127aか第2名前入力部127bを選択し、選択した方の名前が提供画像に用いられるようにすることができる。また、ユーザは、第1名前入力部127aや第2名前入力部127bを選択し、名前を入力し直すことも可能である。
ここで、写真シール作成装置1から送信された名前1、名前2のいずれかが「NULL」であれば、名前選択部127において、入力部は1つだけが表示される。表示される入力部には、「NULL」でない名前1又は名前2が表示され、その名前が提供画像に用いられる。また、写真シール作成装置1から送信された名前1、名前2の両方ともが「NULL」であれば、入力部は1つだけ表示され、入力部は空欄となる。このとき、入力部のタップ操作を行うことで、その入力部に名前を入力できるようになる。入力部に名前が入力されている状態で、入力部のタップ操作を行うことで、入力部を選択状態にして、入力部に文字を入力できる。これにより、名前の入力修正が可能である。入力部においては、英字や、予め定められた所定の記号の入力が可能である。
図31は、編集画面を示す第7の図である。
図31に示されるように、編集画面101iは、確認画像表示画面である。編集画面101iには、確認画像131と、保存ボタン132aと、作り直しボタン132bとが含まれている。作り直しボタン132bが操作されると、上述の選択画面に戻り、提供画像の編集を行えるようになる。
保存ボタン132aが操作されると、これまでの選択操作に基づいて、提供画像が生成される。提供画像としては、表示されている確認画像131と略同様に見えるものが生成される。すなわち、確認画像131は、提供画像のプレビュー表示である。提供画像の作成時には、選択されている画像(確認画像131において、画像131a,131b)が、提供画像に適したものとなるように加工され、テンプレートの画像と合成される。
すなわち、「プリ画」が選択されているときには、そのプリ画の位置、サイズ、及び角度が調整され、テンプレートの画像と合成される。また、「顔画像」が選択されているときには、その「顔画像」の元となる画像(「プリ画」)から、「顔画像」のトリミング処理が行われる。そして、トリミング処理が行われた画像について、位置、サイズ、角度等が調整され、テンプレートの画像と合成される。このとき、「プリ画」又は「顔画像」、テンプレート画像の順に上書き合成が行われ、提供画像が生成される。テンプレートが「名前あり」のものである場合などには、テンプレート画像の上に名前画像が上書き合成され、提供画像が生成される。生成された提供画像は、ユーザの携帯端末701などに保存される。
ここで、編集画面101iにおいて、確認画像131中の画像131a又は画像131bが操作された場合には、その画像が編集対象の画像として特定され、編集モードに入る。編集モードでは、画像の位置調整や拡大縮小、画像の変更などを行うことができる。
図32は、編集モードに入った編集画面を示す図である。
編集画面101iにおいて、画像131aの操作が行われた場合、図32に示されるように、画像131aについての編集モードに入る。このとき、編集画面101jには、画像変更ボタン135と、拡大縮小操作部136とが表示される。
編集画面101jにおいては、画像131aについて示されている枠内のドラッグを行うことで、画像131aのうち、確認画像131に表示される位置を調整できる。また、このとき、拡大縮小操作部136を操作することで、確認画像131に対する画像131aの表示倍率を変更することができる。拡大縮小操作部136は、スクロールバー中のスライド可能なボタンを左右にスライドさせることで、表示されている編集対象の画像が、確認画像131に対して縮小又は拡大されるように構成されている。このようにドラッグ操作や拡大縮小操作を行うことで、画像131aの元となる「プリ画」から、提供画像用にトリミングする位置と範囲を容易に調整できる。
画像変更ボタン135は、画像131aを別の画像に変更するために用いられる。画像変更ボタン135が操作されると、上述の編集画面における画像を選択するための画像選択部113が表示される。これにより、編集対象となっている画像の変更が受け付けられる。なお、編集対象となっていない画像の変更はできない。また、位置調整は行われなくてもよい。
なお、本実施の形態において、位置調整ボタン114が操作された場合に、別の方法により位置調整を行うことができるようにしてもよい。
図33は、位置調整を行うための編集画面の一例を示す図である。
例えば、図33に示されるような編集画面101kが、上述の編集画面101cに代えて表示され、位置調整を行うためのユーザ指示が受け付けられるようにしてもよい。すなわち、編集画面101kにおいて、表示する範囲を示すフレーム123aと、調整対象の画像123のうち表示対象となる部分123bと、拡大縮小操作部124とが表示されている。編集画面101kには、編集画面101cと同様に、調整内容を確定する確定ボタン122aと、調整を中止するキャンセルボタン122bとが含まれている。
編集画面101kでは、上述の編集画面101jにおける場合と同様に、画像123について位置調整を行うことができる。すなわち、ドラッグ操作を行うことで、フレーム123aに対する画像123の位置を変更できる。また、拡大縮小操作部124を操作することで、画像123のフレーム123aに対する拡大率を変更できる。これにより、画像123のうち、フレーム123aの内側に表示される位置と範囲を調整でき、所望の位置と範囲の画像を用いて提供画像を作成できるように構成されている。
以上説明したように、本実施の形態においては、写真シール作成装置1からサーバ601に写真画像等を送信した後で、ユーザの携帯端末701を用いてサーバ601にユーザ指示を行うことができる。したがって、ユーザは、写真シール作成装置1で制限時間を気にしながら提供画像を作成するような場合と比較して、ゆとりを持って、所望の提供画像を作成することができる。したがって、写真シール作成装置1の稼働率を低下させることなく(1回のプレイ時間を短縮しつつ)、ユーザの満足度を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態における写真シール遊戯システムの基本的な構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第2の実施の形態においては、第1の実施の形態とは異なる態様の編集画面を介して、提供画像を作成できる。
第2の実施の形態においては、1画面の編集画面中で、作成中の提供画像のプレビュー表示を確認しながら、提供画像を作成することができる。
図34は、第2の実施の形態における編集画面を示す第1の図である。
図34に示されるように、提供画像作成機能が開始されると、編集画面201aが表示される。編集画面201aには、大まかに、プレビュー表示部211と、編集部213と、決定部219とが設けられている。
プレビュー表示部211には、作成中の提供画像のプレビュー画像が表示される。ユーザは、プレビュー表示部211を見ることで、提供画像のイメージを確認しながら、編集操作を行うことができる。なお、テンプレートが選択されていないときには、提供画像の例や作成手順等、提供画像作成機能についての案内表示が行われるように構成されている。なお、プレビュー表示部211の下部には、現在の状態におけるユーザに対する指示や操作案内等が表示されている。これにより、ユーザは、迷うことなく、スムーズに提供画像を作成することができる。
第2の実施の形態において、編集部213に、タブ切替え型のユーザインタフェースが採用されている。編集部213では、各タブを切り替える操作を行うことで、種々の編集用の画面を表示させることができる。これにより、編集画面の画面全体を次々と異なる画面に遷移させることなく、提供画像の作成を効率的に進めることができる。
編集部213では、例えば、テンプレート画像を選択する「デザイン選択」、テンプレート画像にはめ込む画像を選択する「画像選択」、及びはめ込む画像の位置を調整する「トリミング」の機能を選択することができる。なお、テンプレート画像が選択されていないデフォルト状態では、「画像選択」と「トリミング」は選択できないように、例えばグレー表示されている。「画像選択」はテンプレート画像が選択されると、選択できるようになり、「トリミング」は画像が選択されると選択できるようになる。
編集画面201aにおいて、編集部213では、「デザイン選択」タブが選択されている。このタブが選択されている状態において、編集部213には、選択可能なテンプレートが一覧表示されている。ここで、テンプレートは、「名前あり」と「名前なし」とに分かれて、別のタブ別で表示されている。「名前あり」と「名前なし」とのいずれかをタブで選択したうえで、所望のテンプレートを選択できる。
決定部219は、編集画面201の下部に表示されている。決定部219は、編集内容を確定するためのボタンであるが、少なくとも、テンプレート及び提供画像に表示させる画像が選択され、提供画像が生成可能な状態になるまでは操作不能である。決定部219は、操作可能になるまで、例えばグレー表示されている。
図35は、第2の実施の形態における編集画面を示す第2の図である。
上述の編集画面201aが表示されている状態から次のような操作が行われることにより、図35に示されるように、編集画面が変化する。
編集画面201aにおいて、例えば、「名前なし」のテンプレートのうち1つが選択されると、編集画面201bに示されるようになる。すなわち、編集部213において、選択されたテンプレート上に、現在選択されている画像であることを表す枠が表示される。また、選択操作に伴い、携帯端末701がサーバ601からテンプレートのデザイン画像を読み込み、読み込んだ画像が、プレビュー表示部211に大きく表示される。このようにテンプレートが選択されると、「画像選択」タブを選択することが可能となる。編集画面201bには、画像を選択するように促す案内が表示される。
ここで、別のテンプレートを選択する操作が行われると、プレビュー表示部211は、それに応じて変更される。
例えば、編集画面201bに示される状態において、「名前あり」タブが選択されると、編集画面201cとして示される表示に変わる。編集画面201cにおいて、編集部213には、「名前あり」のテンプレートが選択可能に一覧表示される。
ここで、「名前あり」のテンプレートの1つを選択する操作が行われると、編集画面201dとして示される表示に変わる。すなわち、編集画面201dにおいて、プレビュー表示部211には、このとき選択されたテンプレートのデザイン画像が、サーバ601から読み込まれて表示される。すなわち、それまで表示されていた画像から、新たに選択されたテンプレートの画像に切り替えられる。また、「名前あり」のテンプレートが選択されていたので、名前選択入力部215が編集画面201dに表示される。名前選択入力部215においては、第1の実施の形態と同様に、2人分の名前入力部127a,127bが配置され、提供画像に用いる名前の選択や、名前の変更入力又は新規入力を行うことができるように構成されている。
「名前あり」のテンプレートが選択されている場合において、名前選択入力部215で名前の選択や変更が行われた場合には、それに応じて、プレビュー表示部211の表示内容も変更される。これにより、ユーザは、生成される予定の提供画像を確認しながら、所望の提供画像が得られるように効率的に提供画像作成機能を利用することができ、ユーザの満足度が高くなる。このとき、名前選択入力部215への入力を行う操作や、名前の選択操作などがユーザ指示として行われると、サーバ601にその情報が送信されることで、プレビュー表示部211の表示画像に反映されるようにすればよい。なお、サーバ601でのプレビュー表示部211用の画像の生成に時間がかかったり、その他の時間を要する処理をサーバ601に要求したりした場合には、例えば、プレビュー表示部211の画像に重ねて、サーバ601にアクセス中であることを示すマークを表示するようにしてもよい。
なお、名前選択入力部215が表示されている状態において、「名前なし」のテンプレートが新たに選択された場合には、名前選択入力部215が非表示になるように構成されていてもよい。このとき、それまで入力されたり編集されたりした情報は、提供画像が生成されるまで保持されるようにしてもよい。
図36は、第2の実施の形態における編集画面を示す第3の図である。
編集画面201dにおいて、編集部213の「画像選択」タブが選択されると、図36に示されるように、編集画面201eが表示される。編集画面201eにおいて、編集部213には、画像の選択部213bが表示される。
上述のようにテンプレートが選択されただけの状態では、テンプレート画像に合成する写真画像が選択されていないので、選択部213bの画像に、選択枠などは表示しない。このとき、プレビュー表示部211には、画像の選択を受け付けている対象となる領域を示す枠(二点鎖線で示す)が表示される。なお、「トリミング」タブは、少なくとも1枚の写真画像が選択されるまで、受付可能とならない。
選択部213bには、「お気に入り」タブと、「お気に入りに追加」タブとが示されている。編集画面201eでは、「お気に入り」タブが選択されている。「お気に入り」タブには、選択可能な画像のうち、ユーザにより選ばれた画像又は自動的に選ばれた画像が表示されている。「お気に入り」タブの画像は、提供画像に表示される画像として選択される。「お気に入り」タブの画像が選択されたとき、プレビュー表示部211の表示が更新される。
他方、「お気に入りに追加」タブには、その他の写真画像が表示される。「お気に入りに追加」タブに属する画像は、ユーザによる指示に基づいて「お気に入り」タブに追加されて、提供画像に表示するために選択可能になる。
このように、プレビューの更新を伴う「お気に入り」と、プレビューの更新を伴わず「お気に入り」への画像登録の更新をするための「お気に入りに追加」とに分けて、「お気に入り」タブの画像を選択対象とすることにより、次の効果が得られる。すなわち、選択した画像をプレビュー表示部211にリアルタイムに反映させることができ、かつ、操作に伴うサーバ601へのアクセス回数を減らして操作性を高めることができる。「お気に入り」としてある程度絞り込んだ選択肢からユーザが選択するので、ユーザにとって選択するのが容易になり、かつ、画像選択の自由度も向上させることができる。
なお、「お気に入り」タブには、デフォルト状態で、例えば次のように画像が登録されるように構成されていればよい。例えば、最初に、写真シール作成装置1で送信対象として選択された写真画像である「プリ画」と、その画像から顔認識処理により特定された「顔画像」とが登録され、「お気に入り」タブに表示される。編集部213について、「画像選択」タブが選択されたとき、デフォルト状態では「お気に入り」タブが選択される。
なお、おまけ画像から顔画像の特定は行わないようにすればよい。有料ユーザであって、写真シール作成装置1で選択した画像がおまけ画像でない場合には、「プリ画」と「顔画像」とともに、おまけ画像も表示されるようにしてもよい。
ここで、選択部213bには、自動特定ボタン(「おまかせ」ボタン)214bと、左右入替ボタン214aとが表示される。
自動特定ボタン214bは、画像選択の操作性や容易性を高めるために表示されている。すなわち、自動特定ボタン214bが操作されると、現在「お気に入り」タブに登録されている画像の中から、2枚の画像が特定され、選択される。
ここで、同一の「プリ画」から特定された「顔画像」2枚の組み合わせでは、元の「プリ画」と同じような画像が得られることになってしまう。そのため、例えば、「プリ画」1枚と、その「プリ画」から特定された「顔画像」1枚との組み合わせや、ある「プリ画」から特定された「顔画像」1枚と、別の「プリ画」から特定された「顔画像」1枚との組み合わせなど、異なる種類の画像が優先的に組み合わされるようにすることが好ましい。なお、自動特定ボタン214bが操作されるたびに、所定のルールに従って、2枚の画像が特定されるようにしてもよい。このとき、サーバ601にプレビュー表示部211の画像の生成が要求されることで、プレビュー表示部211の表示内容が更新されるようにしてもよい。
左右入替ボタン214aは、領域数が2であるテンプレートが選択されている場合において、容易に2つの画像を互いに入れ替えるために用いられる。左右入替ボタン214aは、領域数が2であるテンプレートが選択されている場合において、2枚とも画像が選択済みである場合に、操作可能となる。左右入替ボタン214aが操作されると、テンプレートの2つの領域のそれぞれに対して選択されている画像が、互いに入れ替えられる。このとき、サーバ601にプレビュー表示部211の画像生成が要求され、プレビュー表示部211の表示内容が更新される。
図37は、第2の実施の形態における編集画面を示す第4の図である。図38は、第2の実施の形態における編集画面を示す第5の図である。
編集画面201eが表示されている状態において、「お気に入りに追加」タブが選択されると、例えば、図37に示されるように、編集画面201fが表示される。編集画面201fでは、ユーザが有料ユーザであるか一般ユーザであるかの種別に応じて、そのユーザが利用できる画像の一覧が、選択部213bに表示される。
選択部213bに表示されうる画像は、すべての「プリ画」、おまけ画像(おまけ画像がある場合)、すべての「プリ画」から顔認識処理により生成されたすべての「顔画像」が、この順に表示されるようにすればよい。一覧性を高めるため、表示される画像のサイズは、「お気に入り」タブにおいて表示される画像のサイズより小さくしてもよい。1画面内に表示しきれない場合には、画面単位でスクロールして各画像を表示できるようにすればよい。
編集画面201fでは、現在「お気にいり」タブに登録されている画像に、マークが示されている。ユーザは、マークされていない画像をタップすることでその画像を選択し、マークされている画像をタップすることでその画像の選択を解除できる。なお、デフォルト状態で「お気に入り」タブに登録されている画像は、選択解除できないようになっていてもよい。
このような画像の選択操作を行った後、ユーザは、更新ボタン(「お気に入り更新」ボタン)214cをタップすることで、「お気に入り」タブに登録する画像を更新させることができる。これにより、「お気に入りに追加」タブでマークされた画像が「お気に入り」タブに登録され、マークされていない画像について同タブへの登録が解除される。編集画面201fにおいて更新ボタン214cが操作されると、図38に示されるように、編集画面201gが表示される。すなわち、更新ボタン214cがタップされると、自動的に「お気に入り」タブが選択されている状態に切り替わる。
図39は、第2の実施の形態における編集画面を示す第6の図である。
2つの領域のうち左側の領域(「1」の領域)にはめ込まれる画像の選択を受付中である編集画面201gが表示されている状態において、1枚の画像が選択されると、図39に示されるように、編集画面201hが表示される。すなわち、「1」の領域に対して選択済みであることを示すマークが、選択された画像に重ねて表示される。また、サーバ601に画像更新が要求され、プレビュー表示部211の画像が更新される。そして、2つの領域のうち右側の領域(「2」の領域)にはめ込まれる画像の選択を受け付ける状態になる。また、このとき、「トリミング」タブの選択が可能となり、トリミングの受け付けが可能となる。
ここで、第2の実施の形態において、提供画像用に選択されている画像は、「お気に入り」タブからの登録解除ができなくなるように、制限されている。すなわち、「お気に入りに追加」タブを選択しても、当該画像には、「1」の領域に対して選択されていることを表すマークが表示され、解除のための操作が受け付けられないように制御されている。
なお、このように画像が選択された状態で、「デザイン選択」タブが選択されて、現在とは異なるテンプレートが選択されると、サーバ601に画像更新が要求され、新しく選択されたテンプレートに基づいて、プレビュー表示部211の表示内容が更新される。このとき、上述の第1の実施の形態と同様に、画像の選択状態は維持されるように構成されていてもよいし、そうでなくてもよい。
図40は、第2の実施の形態における編集画面を示す第7の図である。
編集画面201hにおいて、「2」の領域にはめ込まれる画像が選択されると、図40に示されるように、編集画面201iが表示される。すなわち、そのとき選択された画像について、「2」の領域に対して選択済みであることを示すマークが重ねて表示される。また、サーバ601と通信が行われ、プレビュー表示部211の画像が更新される。
このとき、左右入替ボタン214aの選択が可能となる。また、決定部219が操作可能となる。
図41は、第2の実施の形態における編集画面を示す第8の図である。
編集画面201iにおいて、左右入替ボタン214aが操作されると、図41に示されるように、編集画面201jが表示される。すなわち、左右入替ボタン214aが操作されると、上述のように、「1」の領域にはめ込まれる画像が「2」の領域にはめ込まれる画像となり、「2」の領域にはめ込まれる画像が「1」の領域にはめ込まれる画像となる。このとき、選択部213bにおいて選択されている画像に重ねて表示されているマークも、入れ替わる。左右入替ボタン214aの操作に伴い、サーバ601との通信が行われ、プレビュー表示部211の表示内容も更新される。
図42は、第2の実施の形態における編集画面を示す第9の図である。
編集画面201iにおいて、プレビュー表示部211に表示されている画像のうち、例えば「1」の領域をタップして選択する操作が行われ、「トリミング」タブが選択されると、図42に示されるように、編集画面201kが表示される。このように、プレビュー表示部211のうち、写真画像が配置される領域をタップする操作が行われ、その領域についての画像選択状態になると、その領域にはめ込む画像のトリミング位置と範囲の調整を行うことができる。
なお、提供画像中に写真画像をはめ込む2つの領域が設定されている場合、同一の「プリ画」について互いに異なる範囲をトリミングにより指定して表示させることができる。すなわち、トリミング情報は、領域ごとに保持される。
編集画面201kにおいて、編集部213で「トリミング」タブが選択されると、トリミング操作部213cが表示される。トリミング操作部213cでは、プレビュー表示部211で選択されている領域にはめ込む画像の、元画像に対するトリミングの位置及び範囲の指定が受け付けられる。トリミング操作部213cの構成は、上述の図33に示されるものと略同一である。
すなわち、トリミング操作部213cには、対象となる領域の縦横比の形状と同じ比率の形状の枠が表示される。枠内には、現在の、元画像に対するトリミング位置や範囲を元に、画像が表示される。操作しやすくするため、トリミング操作部213cに表示される画像の大きさは、プレビュー表示部211に表示される画像のサイズの約2倍に設定されている。枠内をタップし、ドラッグすることで、非表示部を含む画像全体が移動し、元画像に対するトリミング位置を調整することができる。なお、トリミング位置の調整時において、画像が移動可能な範囲は、画像周囲の4辺のいずれもが、枠の内側に入らない範囲までに制限されている。
トリミング操作部213cの下部には、トリミング範囲を調節するためのスクロールバーが表示されている。スクロールバーのポイントを左の方にスライドさせることで、表示されている画像を縮小し、トリミング範囲を広くすることができる。それと反対に、スクロールバーのポイントを右の方にスライドさせることで、表示されている画像を拡大し、トリミング範囲を狭くすることができる。トリミング範囲は、最も広い範囲となる場合(画像が枠に対して最小となる場合)において、元画像の短辺が、それと対応する枠の辺の長さと同じ長さとなるように制限されている。また、最も狭い範囲となる場合(画像が枠に対して最大となる場合)において、元画像を2〜3倍程度に拡大表示した大きさに対応する範囲となるように制限されている。また、トリミング範囲の基準点は、枠の中心部に対応する元画像の位置を基準とする。ただし、この基準点を元に画像が縮小する途中に、画像のいずれかの角が枠の角と一致し、さらに縮小が可能な場合は、その角を基準に縮小し、元画像の短辺が対応する枠の辺と同じ長さとなる範囲まで縮小する。
このように、トリミング操作部213cに表示される画像は、ユーザ指示に伴って移動したり、拡大縮小したりする。操作が行われ、操作前よりトリミング位置や範囲が変更されている場合には、その位置情報や範囲情報がサーバ601に送信される。サーバ601は、これらの情報を元に、プレビュー表示部211の画像を生成し、プレビュー表示部211の表示内容を更新する。なお、編集画面201kに更新ボタンを設け、ユーザが更新ボタンを操作したときに、プレビュー表示部211の表示内容が更新されるようにしてもよい。
なお、調整したトリミング位置及び範囲の情報は保持されており、テンプレートが変更されても、その情報に基づいた画像が表示されるように構成されている。このようにテンプレートが変更された場合において、画像がはめ込まれる領域の形状が変更前後で異なる場合は、トリミング位置(例えば左上角の位置)を基準に、変更後の形状に基づいてトリミング範囲が変更されるようにしてもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。第2の実施の形態においては、編集画面が1画面で表示され、編集部213に、タブ切替え型のユーザインタフェースが採用されている。したがって、操作が視覚的にわかりやすくなっており、ユーザは、より容易に、携帯端末701を用いて、提供画像を作成し、取得することができる。編集画面においては、取得できる提供画像がプレビュー表示されるため、ユーザは、所望の提供画像を効率良く作成することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態における写真シール遊戯システムの基本的な構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第3の実施の形態においては、第1の実施の形態とは異なる態様の編集画面を介して、提供画像を作成できる。
写真シール遊戯システム901において、写真シール作成装置1からサーバ601に画像を送信する際、通信経路の都合などによって、画像サイズが制限される場合がある。例えば、通常の写真画像は、比較的小さいサイズ(画素数)に縮小された状態でサーバ601に送信される。そのため、このような写真画像を元画像として「顔画像」を生成すると、「顔画像」のサイズは小さくなる。このようなサイズの小さい「顔画像」などを用いて、ある程度大きい提供画像を作成する場合には、「顔画像」などを拡大する必要があり、画像の見た目が悪くなるという問題がある。これに対して、おまけ画像は、元々携帯端末701で取得されたり、トリミングされて用いられたりすることが前提となっているものであり、比較的大きなサイズでサーバ601に送信される。第3の実施の形態では、このような比較的大きなサイズのおまけ画像を用いて、容易に、提供画像が作成される。
第3の実施の形態においては、サーバ601に、おまけ画像の形状に応じたテンプレートが予め記憶されており、テンプレートを選択するだけで、極めて容易に提供画像を作成できる。すなわち、第3の実施の形態においては、おまけ画像を用いて、提供画像作成機能を実行することができる。
図43は、おまけ画像の形状例について説明する図である。
図43に示されるように、写真シール作成装置1は、例えば次の4種類の形状のおまけ画像を取り扱うように構成されている。すなわち、「正方形」の画像305a、「ヨコ」の画像305b、「タテ」の画像305c、及び「タテ長」の画像305dの4種類である。なお、縦辺と横辺との縦横比は、「正方形」が1:1の、「ヨコ」が3:4、「タテ」が4:3、「タテ長」が16:9である。
写真シール作成装置1からサーバ601におまけ画像が送信されるとき、おまけ画像の形状に関する情報(上述の4種類のいずれであるか)や、おまけ画像の元の写真画像の属性情報や、ユーザの名前に関する情報が、あわせてサーバ601に送信される。サーバ601は、これらの情報を記憶する。
また、サーバ601は、次のものを記憶している。すなわち、おまけ画像の形状ごとのテンプレートのデザイン画像と、「名前あり」のテンプレートに対応して設定されたフォントデータとを記憶している。ここで、テンプレートとしては、例えば、4種類の形状のそれぞれについて、4種類のデザインが設定されており、さらに、それぞれについて「名前あり」及び「名前なし」が設定されている。すなわち、例えば32種類のテンプレートが設定されている。なお、撮影時の属性情報(元となった「プリ画」の情報なども含む)も用いられる場合には、その情報ごとに区分し、さらに多くのテンプレートが設定されるようにしてもよい。
図44は、第3の実施の形態において提供画像作成機能が開始されるまでの携帯端末701の表示画面の遷移を説明する図である。
図44においては、一般ユーザが利用する場合の例が示されている。ここで、ステップS401及びステップS402の動作は、上述の第1の実施の形態におけるステップS301及びステップS302の動作と同様である。
第3の実施の形態において、ユーザは、画像取得画面において、画像365を選択する操作を行うと、ステップS403に示されるように、画像365が拡大表示された画像365aが含まれる保存画面に遷移する。保存画面には、保存ボタン369と、提供画像作成ボタン(TOP画作成ボタン)368が表示されている。ユーザは、保存ボタン369を選択する操作を行うことで、画像365aを取得することができる。なお、保存ボタン369が選択されたときの動作(S404)は、第1の実施の形態のステップS304の動作と同一であるため、ここでの説明は行わない。
他方、画像取得画面において画像363を選択する操作が行われると、ステップS405に示されるように、画像363が拡大表示された画像363aが含まれる保存画面に遷移する。この保存画面にも、保存ボタン369が表示されており、ユーザは、保存ボタン369を選択する操作を行うことで、画像363aに対応する画像を取得できる。
ここで、画像365aが含まれる保存画面には、提供画像作成ボタン(TOP画作成ボタン)368が表示されている。ユーザは、提供画像作成ボタン368を選択する操作を行うことで、提供画像作成機能を開始させることができる(S406,S407)。なお、ステップS407において提供画像作成機能が実行される前に、ステップS406において、デザイン一覧表示が行われるが、これに限られるものではない。デザイン一覧表示は、例えば、ユーザの携帯端末701の表示画面に、送信されたおまけ画像365の形状に対応する所定のテンプレートのデザイン画像を一覧表示することで行われる。
以下、例えば「正方形」形状のおまけ画像365を対象に提供画像作成機能が行われる例について説明する。
図45は、第3の実施の形態における編集画面を示す図である。
提供画像作成機能が開始されると、まず、携帯端末701の表示画面に、編集画面301bが表示される。図45に示されるように、編集画面301bは、上述の第2の実施の形態と同様に、プレビュー表示部312と、編集部313と、決定部319とを含むものである。
編集部313は、テンプレートを選択するために表示されているものである。第3の実施の形態では、「正方形」形状であるおまけ画像365に対応する、「名前あり」と「名前なし」とそれぞれ4種類、合計8種類のテンプレートが、選択可能に一覧表示される。なお、テンプレートの数はこれに限られない。また、図45においては、「名前あり」と「名前なし」とがタブ切替え型のユーザインタフェースを用いて表示されているが、これに限られるものではない。
プレビュー表示部312には、生成される提供画像に対応する画像が表示される。第3の実施の形態では、提供画像に用いられる画像はおまけ画像であり、編集画面301bの表示時において既に決まっているため、編集画面301bが表示された最初のときから、プレビュー表示部312が表示されるようにすればよい。このとき、テンプレートとしては、適当なものが自動的に選択されていればよい。
決定部319は、提供画像を生成する際に操作される決定ボタンである。第3の実施の形態においては、上述のように編集画面301bが表示される初期状態において既に提供画像が生成可能であるため、決定部319は、当初から操作可能に表示されている。
編集画面301bにおいて、編集部313の「名前あり」タブが選択されると、編集画面301cが表示される。また、編集画面301cにおいて、「名前あり」のテンプレートが選択されると、編集画面301dが表示される。編集画面301dにおいては、選択されたテンプレートに対応するようにサーバ601が表示内容を更新したプレビュー表示部312が表示されている。
編集画面301dでは、「名前あり」のテンプレートが選択されるのに伴って、上述の実施の形態と同様に、名前選択入力部315が表示される。名前選択入力部315において選択されたり、入力、変更されたりした結果に伴って、サーバ601は、プレビュー表示部312の表示を更新する。
このように編集した結果、ユーザは、決定部319を操作することで、サーバ601により提供画像を作成させ、携帯端末701にその提供画像を保存することができる。
このように、第3の実施の形態においては、上述の第1の実施の形態の効果及び第2の実施の形態の効果が得られるほか、次のような効果が得られる。すなわち、おまけ画像を用いて、極めて容易に提供画像を作成できる。また、おまけ画像の形状に対応するテンプレートが予めサーバ601に設定されており、おまけ画像の形状に基づいて、適切なテンプレートが候補として提示されるので、デザイン的に整った提供画像を容易に作成できる。
[その他]
上述の各実施の形態におけるそれぞれの特徴点などが互いに組み合わされたり、一部が設けられていなかったりしてもよい。
提供画像に用いられるものとして選択された写真画像の属性に基づいて、サーバが、用いられるテンプレートや、その他の提供画像の作成時に考慮される編集事項等の一部などを自動的に設定するようにしてもよい。また、例えば、写真画像の色調や撮影モード、背景色などに応じて、選択される候補となるテンプレートなどが変更されて、編集画面が表示されるようにしてもよい。
上述の実施の形態において、トリミングを行う場合のアスペクト比は、1対1に限られるものではない。いずれのサービス用のアイコン画像を作成するか、ユーザによる選択を受け付け、その受け付け結果に応じて、自動的にトリミングを行うアスペクト比が設定されるようにしてもよい。
上述の実施の形態において、画像提供サーバが行う動作を、別の画像処理装置が行うようにしてもよい。例えば、写真シール作成装置と通信可能な別の写真シール作成装置が、画像処理装置として機能するようにしてもよい。また、1台の写真シール作成装置の内部に、上述の実施の形態においてその写真シール作成装置と連携して提供画像作成機能を行うサーバと同様の動作を行う装置が内蔵されていてもよい。写真シール遊戯システムにおいて、各装置の役割分担は上述に限られるものではない。全体として、写真シール作成装置として機能する装置と画像処理装置として機能する装置とが、全体として上述のような動作を行う写真シール遊戯システムを構成するようにすればよい。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。