以下、本発明の実施の形態における写真撮影遊戯装置を用いた、写真シール遊戯システムの一例について説明する。
写真シール遊戯システム(画像提供システムの一例)は、写真シール作成装置(写真撮影遊戯装置の一例)と、画像提供サーバ(画像提供装置の一例)とで構成されている。画像提供サーバは、ユーザが写真シール作成装置でプレイを行ったときに撮影された複数の画像を、写真シール作成装置から取得する。そして、取得した複数の画像を、プレイを行ったユーザに対して提供することができる。
写真シール作成装置は、ユーザをカメラを用いて撮影して得た写真画像を用いて、提供用画像を生成する。提供用画像は、ユーザに提供するシールとして出力されたり、写真提供サーバを介してユーザに提供されたりする。提供用画像は、予め用意されたデザインテンプレートに従って生成される。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
写真シール作成装置1は、画像提供サーバ(以下、単にサーバということがある)601や携帯端末装置(以下、携帯端末ということがある)701(701a,701b)などと共に、写真シール遊戯システム901を構成する。写真シール作成装置1は、例えばゲームセンタなど、様々な店舗に設置されている。サーバ601は、例えば、データセンタで管理されている。携帯端末701は、例えば、写真シール作成装置1でプレイするユーザ(ユーザ)が所有するものである。写真シール遊戯システム901の各装置は、例えば、インターネットなどのネットワーク801に接続されている。これにより、写真シール作成装置1や携帯端末701は、ネットワーク801を介して、サーバ601と通信可能である。なお、写真シール作成装置1と携帯端末701とが互いに通信可能であってもよい。
画像提供サーバ601は、一般的なハードウェア構成を有する電子計算機であり、通信部603、記憶部605、及び装置の各部を制御する制御部650などを有している。通信部603は、LAN(構内情報通信網)などを経由して、サーバ601をネットワーク801に接続する。記憶部605は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部605には、制御プログラム607が記憶されている。制御部650は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部650は、制御プログラム607などを実行することで、サーバ601の各部の動作を制御する。
携帯端末701は、例えば、いわゆるフィーチャーフォンやスマートフォンである。携帯端末701は、通信部703と、記憶部705と、制御部750とを有している。通信部703は、例えば、無線LANや携帯電話網を通じてネットワーク801に接続可能である。記憶部705は、例えばフラッシュメモリである。記憶部705には、制御プログラム707が記憶されている。携帯端末701は、さらに、操作部711や、表示部713や、カメラ715などを有している。制御部750は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部750は、制御プログラム707などを実行することで、携帯端末701の各部の動作を制御する。
写真シール作成装置1は、プレイ時に生成された画像データをサーバ601に送信する。サーバ601は、送信された画像データを記憶する。サーバ601は、画像データを、それを送信したユーザのデータに対応させて管理する。サーバ601は、携帯端末701などからのアクセスを受け付け、携帯端末701を所有するユーザに対応する画像データを、その携帯端末701に対して公開する機能などを有している。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて、サーバ601に記憶されている画像データを取得可能である。
[写真シール作成装置1の概略構成]
図2は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す側面図である。図3は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す平面図である。
図2に示されるように、写真シール作成装置1は、前部筐体(撮影筐体)510、背部筐体540、及び編集出力装置570を有している。前部筐体510、背部筐体540、及び編集出力装置570は、互いに並べられて1台の写真シール作成装置1として用いられる。
前部筐体510には、外部モニタ521やコイン投入部525などが配置された事前接客部520が設けられている。事前接客部520は、写真シール作成装置1の前部筐体510の左側面に配置されている(一方に選択的に配置されていればよく、右側面にあってもよい。)。前部筐体510の内側には、正面照明装置511、カメラ515、及び操作モニタ517などが配置されている。
背部筐体540の内側には、背部照明装置541が配置されている。
編集出力装置570の前部には、シール排出口575が設けられている。編集出力装置570の両側部には、それぞれ、編集モニタ581、タッチペン583、非接触通信装置585、及びスピーカ587などを有する編集受付部580が設けられている。
図3に示されるように、前部筐体510と背部筐体540とが組み合わせられることにより、撮影コーナー(撮影ブース)が形成される。撮影コーナーの両側方は開口部となるが、この開口部は、カーテン(図示せず)で覆うことができる。また、編集出力装置570の周囲も、カーテン(図示せず)で覆うことができる。これにより、ユーザは、他者にプレイ中の姿や編集画面などをのぞき込まれないようにして、プレイ可能である。
上述のように、写真シール作成装置1には、種々のモニタ(外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581など)が配置されている。これらのモニタは、プレイ中には種々の案内が表示されるとともに、ユーザによる操作入力を受け付ける。また、モニタには、プレイ中の場合とプレイ中でない場合とのそれぞれで、宣伝や広告が表示される。このとき、装置各部に設けられているスピーカから、音声による案内や広告等が出力されるようにしてもよい。
図4は、写真シール作成装置1を用いたプレイを示すフローチャートである。
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイは、大まかに、次のような4つの段階を順にたどるようにして行われる。プレイは、通常動作モードでの動作時に行われる。
事前接客部520のコイン投入部525に規定枚数の硬貨が投入されると、プレイが開始する。ステップS1において、外部モニタ521における受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP1の位置にユーザが立つ。この段階では、撮影を開始する前に、撮影、編集、作成される画像やシートなどの各種プレイに関する案内及び広告がユーザに対して行われる。また、ユーザは、各種選択操作を行う。
ステップS2において、撮影が行われる。このとき、図3において示されるP2の位置、すなわち撮影コーナー内にユーザが立つ。撮影コーナーでは、事前接客部520で受け付けられた各種選択操作に基づいて、ユーザに対して、各種操作で選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。また、それと共に、ユーザによる各種操作が受け付けられ、落書き可能な画像データが作成される。
ステップS3において、落書き受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP3の位置(落書きコーナー)にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、左右いずれか一方の編集受付部580a,580bに対面するように立つ。落書き受け付けでは、撮影コーナーでのプレイが終了したユーザに対して、各種選択作業に関する案内が行われる。そして、ユーザにより行われる、出力するシールなどについての各種選択操作や、落書き操作が受け付けられる。このとき受け付けられた受付結果に基づいて、シールにプリントされる画像の処理が行われる。
ステップS4において、シールの出力が行われる。このとき、図3において示されるP4の位置にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、シール排出口575の前方で、シール排出口575からシールが排出されるのを待つ。シール排出口575からシールが排出されると、写真シール作成装置1の近傍で行われる、一連の主なプレイは終了する。
このように、4段階に分かれて、ユーザが移動しながらプレイが進むことで、単位時間当たりに写真シール作成装置1を利用可能なユーザ組数が多くなっている。すなわち、最大で5組のユーザが、同時に写真シール作成装置1を利用できる。落書き受け付けは時間がかかるため、2つの編集受付部580a,580bを用いて、同時に2組のユーザが落書き受け付けの段階をプレイできるように構成されている。
なお、写真シール作成装置1のハードウェア構成は公知のものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。写真シール作成装置1は、上記とは異なるハードウェア構成を有していてもよい。例えば、シール排出口575の近くには、そこで待機するユーザが見ることができるように表示パネルを設けて、表示パネルを用いてユーザに案内表示を行ったり、広告等を表示したりしてもよい。
図5は、写真シール作成装置1の制御に関する構成を説明するブロック図である。
写真シール作成装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のような、CPU502、メモリ503、画像処理部504、記憶部505、及び通信部509などで構成された制御部(制御装置)501を有している。
画像処理部504は、カメラ515により撮影された画像の情報に基づいて、その後の処理に用いられる合成前画像(写真画像の一例)を生成したり、編集受付部580で受け付けられた落書きに応じて編集画像を生成したり、合成前画像と編集画像とを合成して合成画像を生成したりする。すなわち、画像処理部504は、編集受付部580で受け付けられた落書き等の受付結果や外部モニタ521等での操作入力の受付結果に応じて、カメラ515により得られた画像を用いて、その後の処理に用いられる画像の処理を行ったり、シートにプリントする提供用画像やサーバ601に送信する提供用画像などを生成したりする。
記憶部505は、例えばフラッシュメモリやHDDであり、制御プログラム507を有している。
制御部501は、CPU502が制御プログラム507を実行することで、写真シール作成装置1の各部の動作を制御する。
通信部509は、例えばPHS通信モジュールを有し、写真シール作成装置1をネットワーク801に接続できる。
制御部501は、事前接客部520について、外部モニタ521、スピーカ527、及びコイン制御部525aなどを制御する。コイン制御部525aは、コイン投入部525を制御し、コインの投入状況などを確認し、制御部501に通知する。
制御部501は、前部筐体510及び背部筐体540について、カメラ515、操作モニタ517、及びストロボ制御部530などを制御する。ストロボ制御部530は、正面照明装置511や背部照明装置541を制御し、適時に適切な態様で発光させる。
制御部501は、編集出力装置570について、編集モニタ581、非接触通信装置585、スピーカ587、及び印刷部590などを制御する。印刷部590は、画像処理部504により処理が行われた画像について、用紙にプリント(印刷)し、印刷後のシートをシール排出口575に搬送する。印刷部590により、シール排出口575からシートが出力される。
なお、図5で示される構成は、概念的な構成を示すものである。例えば、撮影コーナー側(前部筐体510及び背部筐体540)にPCを設け、落書きコーナー側(編集出力装置570)にも別のPCを設け、これらが連携して動作することで、制御部501などの機能が実現されるようにしてもよい。
[写真シール遊戯システム901の動作の説明]
写真シール作成装置1は、サーバ601や携帯端末701と連携し、大まかに、次のような動作を行う。最初に、図6を参照し、主に写真シール作成装置1がプレイを実行可能なるまでの写真シール作成装置1の基本的動作について説明する。次に、図7を参照し、写真シール遊戯システム901を用いて行われるプレイについて説明する。
図6は、写真シール作成装置1の基本的動作の一例を示すフローチャートである。
図6に示されるように、写真シール作成装置1が起動されると、ステップS21において、起動時処理が行われる。ここでは、各種制御プログラム507の読み込み、実行や、必要に応じて、サーバ601との通信処理などが行われる。起動時処理において、サーバ601からアップデートデータや機能設定コマンド等が送信されると、制御部501は、それを写真シール作成装置1に適用する。これにより、サーバ601を介して、写真シール作成装置1の管理を行うことができる。なお、このような動作は行われなくてもよい。
なお、本実施の形態においては、起動時処理において、写真シール作成装置1の内部時計をネットワーク上の他の時刻と同期させる処理が行われる。これにより、写真シール作成装置1の内部時計が比較的正確に維持され、プレイ時刻の記録を正確に行うことができる。なお、このような時刻同期処理は、公知の種々の方法で行うようにすればよい。また、起動時に限らず、定期的に行うようにしてもよい(例えば、1日毎)。
ステップS22において、制御部501は、デモ画面を外部モニタ521やその他のモニタなどに表示させる。
ステップS23において、制御部501は、テストモードに入るかどうかを確認する。例えば、管理者にしかアクセスできない位置に配置されている所定のスイッチなどが操作されたとき、制御部501は、テストモードに入ると判断する。
また、ステップS24において、制御部501は、プレイを行うための対価を受け付けたか否かを確認する。
対価が受け付けられるか、テストモードに入ると確認されるまでは、制御部501は、デモ画面を表示しながら待機する。
ステップS23でテストモードに入ると判断された場合には、ステップS26において、テストモードが実行される。テストモードでは、管理者により、写真シール作成装置1の種々の機能設定などを行うことができる。すなわち、テストモードは、機能設定用の動作モードである。テストモードが終了すると、再び、デモ画面の表示に戻る(S22)。
ステップS24でコイン投入部525に規定枚数のコインが投入されて対価が受け付けられたと判断されたとき、ステップS25において、プレイが実行される。プレイは、図4に説明したようにして行われる。写真シール作成装置1を用いたプレイが終了すると、ステップS22の動作に戻る。
図7は、ユーザのプレイ時における写真シール作成装置1とサーバ601との動作を大まかに示すシーケンス図である。
プレイを実行するために上述のようにユーザから写真シール作成装置1にコインが投入されると、プレイが開始される。この時点が、プレイ開始時刻として記録される。図7に示されるように、ステップS51において、写真シール作成装置1は、撮影及び編集を行う。すなわち、図4において説明した、外部モニタ受付(S1)、撮影(S2)、及び落書き受付(S3)が行われる。ユーザは、編集段階において、落書き編集入力を行うことができる。
編集が終了すると、ユーザは、携帯端末701で取得したい画像を選択する操作を写真シール作成装置1に対して行う。また、ユーザは、画像を取得するための情報を受信するためのメールアドレスを入力する操作を写真シール作成装置1に対して行う。
ステップS52において、写真シール作成装置1は、撮影画像に基づく送信画像データと、メールアドレスとを互いに関連付けて、サーバ601に送信する。このとき、写真シール作成装置1は、送信画像について、属性情報を合わせて送信する。属性情報としては、例えば、その送信画像について、画像IDや、撮影日時、撮影モードやプレイコース名などの画像の種類に関する情報や、その他プレイに関する情報などが送信される。
ステップS53において、写真シール作成装置1では、印刷が行われる。印刷が終了すると、シール排出口575から、印刷が完了したシート(シール)が排出される。
ステップS54において、ユーザは、シール排出口575に排出されたシートを取得する。
一方、写真シール作成装置1からサーバ601にデータが送信されると、ステップS55において、サーバ601は、送信された情報を受信する。
ステップS56において、サーバ601では、受信した情報を用いて、データベース記録処理が行われる。
サーバ601は、受信した送信画像データに基づいて携帯端末機用の画像データを生成し、その画像データをユーザに取得させるための取得ページを通じて閲覧可能に保持する。取得ページは、例えばサーバ601のウェブサーバ機能によって外部から取得可能となるように、保持される。このとき、取得ページにアクセスするための取得用URLが生成される。ステップS57において、サーバ601は、取得用URL(取得ページアドレス)をユーザに送信する。このとき、例えば、写真シール作成装置1から送信されたメールアドレスを用いて、電子メールにより、ユーザの携帯端末701などに情報が送信される。
ステップS58において、ユーザの携帯端末701は、取得用URLを受信する。
ステップS59において、ユーザは、携帯端末701を操作し、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、取得用URLにアクセスする。
ステップS60において、サーバ601は、取得ページのデータを携帯端末701に送信する。このとき、取得ページの表示時に閲覧される画像の携帯端末機用画像データも、携帯端末701に送信される。
ステップS61において、携帯端末701は、取得した取得ページや画像のデータに基づいて、画像を含む取得ページを表示する。これにより、ユーザは、携帯端末機用の画像を、サーバ601から取得することができる。ユーザは、プレイを行った結果、シートを受け取ることができるとともに、携帯端末機用の画像を取得できる。したがって、ユーザにとって、プレイを行う楽しみが増加する。
次に、プレイにおける写真シール作成装置1の動作を具体的に説明する。写真シール作成装置1のプレイ時において、各段階の流れは、例えば次のようである。各動作は、制御部501の制御に基づいて行われる。なお、各処理において、外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581等の表示内容を中心に説明するが、画面表示に伴い、スピーカ527,587等を利用した音声案内が適宜行われる。
図8は、外部モニタ受け付けのプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
図8に示されるように、プレイが開始されると、ステップS101において、プレイの説明が行われる。例えば、外部モニタ521に画像を表示したり、スピーカ527から音声を出力したりすることで、プレイの一連の流れや後述のプレイコースについての説明が行われる。
ステップS102において、人数・プレイコース選択が受け付けられる。ユーザは、プレイする人数を、例えば、2人であるかそれより多い人数(多人数)であるかを選択する。また、本実施の形態においては、プレイにおける撮影態様に関して、クロマキー処理があるプレイコースと、クロマキー処理がないプレイコースとのいずれか一方の選択が受け付けられる。クロマキー処理があるプレイコースが選択された場合には、撮影パターンの選択や各ショットの写真画像に合成される背景の選択が受け付けられる。なお、クロマキー処理がないプレイコースでは、実際に撮影された背景のままの画像が得られる。
なお、このほか、生成できる画像の雰囲気に応じた複数のプレイコースの選択が受け付けられてもよい。すなわち、制御部501が、選択されたプレイコースをそのプレイのプレイコースとして決定し、以後、そのプレイコースに応じた所定の制御内容で、そのプレイについて制御を行うようにしてもよい。
ステップS103において、名前入力を受け付ける。例えば、ユーザに対して、名前入力を行わせる画面が表示される。入力された名前は、落書き編集時に使用されたり、背景やフレームなどのデザインの一部として使用されたりする。
ステップS104において、シートデザイン選択が受け付けられる。ユーザは、予め用意された複数のデザインテンプレートのうち、シートにプリントされる提供用画像の生成に用いられるものを選択する。制御部501は、このとき選択されたデザインテンプレートに基づいて、落書き受付後に提供用画像を生成する。
ステップS105において、制御部501は、撮影コーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。
ステップS105で撮影コーナーが空いていなければ、ステップS106において、制御部501は、撮影コーナーが空くまで、外部モニタ521にウェイト画面を表示させる。例えば、携帯端末でアクセス可能なウェブサイトの宣伝画面等をウェイト画面として表示させる。
ステップS105で撮影コーナーが空いていれば、ステップS107において、撮影コーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、事前接客部520での各種操作が完了したユーザを、撮影コーナーへ誘導する。
制御部501は、事前接客部520で受け付けられた情報を用いて、撮影コーナーで撮影を行う。
図9は、撮影のプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
図9に示されるように、ステップS121において、制御部501は、操作モニタ517に、撮影開始画面を表示させる。ユーザに対して、撮影開始を促す画面が表示される。ユーザが操作モニタ517にタッチすることで、撮影シーケンスに移る。
ステップS122において、撮影シーケンスが開始される。撮影シーケンスにより、撮影画像が得られる。なお、本実施の形態では、1プレイにつき例えば5回の撮影が行われる。これにより、ユーザは、5枚の互いに異なる撮影画像に基づいて、写真シールの作成等や、サーバ601を介して提供される画像の取得を行うことができる。撮影回数は5回に限られず、それより多くても少なくてもよい。
ステップS123では、目の写り選択や明るさ選択が行われる。ここでは、撮影画像をプレビュー表示させながら、複数の設定(例えば、各5段階の設定)のうちどれを適用するかが選択される。
ステップS124において、制御部501は、落書きコーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。例えば、編集受付部580a,580bのいずれか一方でも他のユーザにより使用中でなければ、落書きコーナーが空いていると判断される。
ステップS124で落書きコーナーが空いていなければ、ステップS125において、制御部501は、落書きコーナーが空くまで、操作モニタ517にウェイト画面を表示させる。ウェイト画面として、上述と同様の宣伝画面等を表示できる。
ステップS124で落書きコーナーが空いていれば、ステップS126において、落書きコーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、撮影が完了したユーザを、落書きコーナーへ誘導する。このとき、編集受付部580a,580bのうち、いずれか適切な方に移動するようにユーザに促すようにすればよい。例えば、「右の1番のらくがきコーナーに移動してね」などと案内すればよい。
図10は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第1のフローチャートである。図11は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第2のフローチャートである。
図10に示されるように、落書き受け付けが開始されると、ステップS131において、制御部501は、編集モニタ581にデータ転送開始画面を表示させる。ここでは、撮影画像に対して、外部モニタで選択したプレイコースに関する情報や背景画像等、撮影コーナーで選択した目の写りや明るさ等に基づき作成された画像データが、撮影コーナーから落書きコーナーに転送される。そして、そのことを示す画面が表示される。
ステップS132において、画面タッチが受け付けられる。ここでは、タッチペン583を用いて編集モニタ581のタッチ操作を受け付ける。タッチ操作が行われるか、所定の時間が経過すると、次の処理に進む。
タッチ操作が受け付けられると、ステップS133において、落書き案内が行われる。ユーザに対して、落書き操作が開始されることが案内される。例えば、「次はらくがきだよ!」などと表示が行われる。画像データが転送されてから、この表示が行われている期間に、落書きに用いる画像データについての各種の処理が行われる。画像データについての処理が終了すると、次の処理に進む。
ステップS134において、落書き編集が開始される。落書き編集は、編集モニタ581に落書き編集画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けることで行われる。落書き編集画面には、撮影された画像に基づく画像が含まれる。例えば、落書き編集画面には、合成前画像が含まれる。ユーザは、各画像について、所定時間内に、落書き編集を行うことができる。落書き編集により、タッチペン583を用いて書き込むようにして行われた「ペン」と呼ばれる落書きを編集したり、ここまでのユーザの入力内容(名前入力等)に応じて生成された図柄や所定の図柄をタッチペン583により指定した位置に配置した「スタンプ」と呼ばれる落書きを編集したりすることができる。これらの落書きが行われると、落書きが含まれる編集画像が作成される。この編集画像と、合成前画像とを合成して、合成画像(落書きあり画像)が生成される。
なお、画像について落書きが行われなかった場合には、落書きを含まない編集画像と元の画像とが合成され、落書きなし画像が生成される。なお、落書きなし画像は、見た目は合成前画像と変わらない画像である。そのため、以下では、落書きなし画像と合成前画像とを区別せず、写真画像ということがある。
落書き編集が終了すると、ステップS135の処理が行われる。制御部501は、所定のデザインテンプレートが選択されているか否かを判断する。外部モニタ受け付けのプレイ時に、複数のデザインテンプレートのうち所定のものが選択されたときには、ステップS136の処理に進む。そうでない場合には、ステップS138の処理に進む。
ステップS136において、特定レイアウト編集が行われる。特定レイアウト編集では、選択されているデザインテンプレートに基づいて提供用画像が生成されるとき、提供用画像に、落書きがない写真画像を含めるか、落書きを含む合成画像を含めるかが選択される。特定レイアウト編集が終了すると、ステップS138の処理に進む。
図11に示されるように、ステップS138において、送信画像選択処理が行われる。本実施の形態において、基本のプレイ時には、ユーザの携帯端末701に、例えばプレイによって作成された写真画像又は合成画像のうち1枚の画像を取得させることができる。制御部501は、携帯端末701に取得させる対象となる画像の選択操作をユーザから受け付ける。ユーザが取得可能となる画像の候補は、適宜設定することができる。例えば、個々の写真画像又は合成画像に加えて、上述のようにして生成される提供用画像が選択可能であってもよい。また、写真画像、合成画像、及び提供用画像のほか、追加的にユーザに提供可能となるおまけ画像が選択可能であってもよい。ユーザの選択によらず無料でユーザに提供されるように設定された画像がある場合、それ以外の画像から、ユーザが選択できるようにしてもよい。
なお、ここでの選択結果にかかわらず、本実施の形態においては、すべての写真画像及び合成画像等のデータが写真シール作成装置1からサーバ601に送信される。ユーザがサーバ601にアクセスしたとき、サーバ601は、ユーザの属性に応じて、画像をユーザに提供する。具体的には、例えば、サーバ601は、ユーザが所定の有料会員登録を行ったユーザであるか否か(有料会員であるか無料会員であるか)を判別する。有料会員であるユーザには、提供対象となるすべての画像が提供される。他方、無料会員であるユーザでは、送信画像選択処理で選択された画像が提供される。なお、ユーザに対する画像の提供態様は、これに限られるものではない。
ステップS140において、アドレス入力画面が表示される。ここでは、携帯端末701の電子メールアドレス等の入力が受け付けられる。電子メールアドレス等が入力されると、その情報がサーバ601に送信される。これにより、例えば、サーバ601は、ステップS138で選択された選択画像を取得可能にするURLを、電子メールなどの方法で携帯端末701に通知する。ユーザは、携帯端末701で当該URLにアクセスすることで、別途写真シール作成装置1からサーバ601に送られた画像の中から、少なくとも選択画像を取得できる。
なお、ステップS140のアドレス入力画面において、非接触通信(NFC通信など)で送信することを選択できるようにしてもよい。これが選択されたとき、ステップS141において、非接触通信操作画面が表示される。制御部501は、非接触通信装置585を制御し、選択された画像を取得可能にするURLなどの情報を、非接触通信装置585にかざされた携帯端末701に送信できる。非接触通信操作画面には、ユーザが行うべき動作の説明などが含まれる。非接触通信操作画面は、携帯端末701への通信が成功するか、例えば「アドレス入力に戻る」ボタンが操作されるまで、表示されるようにすればよい。
ステップS140で入力が完了すると、ステップS142において、制御部501は、印刷部(プリンタ)590が空いているか(使用中でないか)を判断する。
ステップS142で印刷部590が空いていなければ、ステップS143において、制御部501は、印刷部590が空くまで、編集モニタ581に広告画面を表示させる。例えば、上述と同様のウェブサイト等の広告画面が表示される。
ステップS142で印刷部590が空いていれば、ステップS144において、プリントが行われる。制御部501は、生成した提供用画像等の画像データを印刷部590に転送する。これにより、印刷部590によりシールの印刷が行われる。なお、印刷部590に用紙切れなどのエラーが発生している場合には、プリンタエラー画面が表示されるようにすればよい。このとき、メンテナンスを行うための連絡先などが表示される。
ステップS145において、編集モニタ581には、落書きコーナー終了画面が表示される。印刷が完了するまで、シール排出口575の前で待機するように、ユーザに案内が行われる。これにより、シール排出口575からシールが排出され、一連のプレイが終了する。
[落書き編集に関する説明]
本実施の形態において、落書き編集は、次のような落書き編集画面(通常落書き画面)を表示して行われる。
図12は、落書き編集画面の一例を示す図である。
図12に示されるように、落書き編集画面100は、同時に2人のユーザが落書き編集操作(「通常らくがき」と表現することもある)を行えるように構成されているものである。すなわち、落書き編集画面100は、大まかに、左右の2つの編集画面101(101a,101b)に分かれている。各編集画面には、後述する残り時間表示119や、一部の表示(日付や名前を変更するための表示)を除き、同様の機能を示すアイコンや画像等が配置されている。なお、以降の編集画面の説明は、左側の1人のユーザ用に割り当てられている領域LHを参照して行うことがあり、編集画面101a,101bを特に区別せず、それぞれを総称して編集画面101という。
編集画面101には、落書き対象画像111、サムネイル部113、パレット115、簡単らくがき設定ボタン116、コマンドアイコン117(117a,117bなど)、及び残り時間表示119などが含まれている。サムネイル部113には、撮影された写真に基づく画像、すなわち撮影コーナーから送られた画像又はそれに落書きを加えた後の画像がサムネイル表示される。落書き対象画像111には、サムネイル部113のうち編集対象として選択された画像が表示される。ユーザは、落書き編集画面100に表示されている画像について、パレット115などを操作し、画像上への文字や図形の配置(いわゆる「落書き」。具体的には、線や文字の書き込みや所定のスタンプ画像や枠画像などの貼り付けなど。)を行うことができる。また、ユーザは、簡単らくがき設定ボタン116を操作することで、顔判別処理などにより自動的に文字や図形を配置させ、その画像についての落書きを行うこともできる。コマンドアイコン117としては、編集終了ボタン117aや、アンドゥ・リドゥボタン117bなど、種々の動作を実行させるためのボタンが表示されており、これらを用いてユーザが直感的な操作を行うことができる。残り時間表示119には、例えば、ユーザに落書き編集を行うことが許可されている時間のうち、既に経過した時間を除く残り時間が秒数で表示される。ユーザは、表示されている時間内に、落書き編集や、後述のおまけ画像の編集作業を行う必要がある。
サムネイル部113に表示されている複数の画像は、同一のプレイ時において、左右のユーザで、共同で編集可能なものである。一方のユーザが編集対象としている画像については、サムネイル部113においては「らくがき中」などとその旨を示す表示を伴って表示され、他方のユーザが編集対象として選択することができないように制御される。このような排他的な制御が行われることにより、各画像の編集を2人のユーザで効率的に進めることができる。
ここで、本実施の形態においては、落書き編集画面100には、おまけ画像の作成(「おまけらくがき」と表現することもある)を行うために操作される作成ボタン118が含まれる。すなわち、落書き編集においては、ユーザに対して、シール紙に反映される落書き以外のおまけ画像の作成作業も受け付ける。
作成ボタン118は、所定の条件が満たされたときに表示される(「出現」する。)。例えば、作成ボタン118は、落書き編集の開始から所定の時間が経過したり、サムネイル部113に表示されているすべての画像に対する落書きが一通り行われたりした場合に、出現するようにすればよい。これにより、完成度の高いシールを出力するために必要な落書きがほとんど行われないままに、落書き編集操作に割り当てられている制限時間のほとんどがおまけ画像の作成作業に費やされてしまうことを防止できる。したがって、総合的に、ユーザの満足度を大きく高めることができる。作成ボタン118が表示されるまでは、作成ボタン118が表示されるべき領域に例えば破線で囲まれた予備画像が表示されるようにしてもよいし、作成ボタン118の色を淡色にした画像やグレースケールにした画像を表示することで、これに代えてもよい。また、作成ボタン118の出現まで、何ら画像を表示させないようにしてもよい。作成ボタン118が、落書き編集が開始された当初から表示されるようにしてもよい。
作成ボタン118としては、2つのボタン(第1の作成ボタン118a、第2の作成ボタン118b)が表示されている。本実施の形態において、おまけ画像として、2種類の画像を作成可能である。すなわち、第1の作成ボタン118aを操作することで、撮影された画像の一部を切り取った切り取り画(切り取り画像)を作成できる(この機能を「切り取り画作成」ということがある。)。また、第2の作成ボタン118bを操作することで、撮影された画像を用いたコラージュ(コラージュ画像)を作成できる(この機能を「コラージュ作成」ということがある。)。
切り取り画は、それまでのプレイで撮影されて得られた一の画像を部分的に切り取る(トリミングする)ことで作成されるトリム後画像(トリミング後の画像)や、そのトリム後画像とフレーム画像とを合成して得られる合成画像や、それらに落書きを行った編集画像を合成して得られる合成画像(トリム後画像と編集画像とを合成した画像や、トリム後画像とフレーム画像と編集画像とを合成した画像)である。
コラージュ画像は、それまでのプレイで撮影されて得られた複数の画像やそのトリム後画像と、落書き画像やテンプレート画像とを組み合わせて作成される画像である。
なお、例えば、作成するおまけ画像の用途に合わせて、「ブログ用ボタン」や「SNS用ボタン」など、他の名称で作成ボタン118を表示してもよいし、作成ボタン118として編集画面101には単一のボタンを表示するようにしてもよい。作成ボタン118として単一のボタンを表示するようにした場合、作成ボタン118の操作があったときに遷移する画面において、切り取り画とコラージュとのいずれの作成を行うか選択を求める画面をユーザに提示することで、切り取り画とコラージュとのうちユーザが指定する方の画像の作成を行うことができるようにしてもよい。
なお、サーバ601に、上述のように切り取り画やコラージュ画像が送信されたとき、ユーザは、次のようにして携帯端末701を用いてサーバ601にアクセスすることにより、それらの画像を取得できる。次で説明するサーバ601の動作は、サーバ601の制御部650が、制御プログラム607を実行してサーバ601の各部を制御することにより行われる。
サーバ601は、ユーザの所有する携帯端末701からのアクセスに応じて、携帯端末701に対して情報を提供する。また、ユーザにより携帯端末701に入力された操作に応じた情報を携帯端末701から受信し、その操作に応じて処理を行う。具体的には、サーバ601は、携帯端末701で動作するウェブブラウザの動作に応じて、ウェブサーバとして機能する。そして、HTML(ハイパーテキスト記述言語)で記述された文書など、ウェブページ情報や画像情報を適宜携帯端末701に提供することで、表示部713にユーザが閲覧可能な画面を表示させる。なお、サーバ601が、携帯端末701で動作する所定のアプリケーションに対して所定の形式の情報や画像情報を提供することで、表示部713に画面表示が行われるように構成されていてもよい。
図13は、落書き編集時の動作を示すフローチャートである。
図13に示されるように、落書き編集時には、落書き時間が終了(落書きに与えられた期間が満了)するまで、適宜、通常落書きやおまけ落書きを行うことができる。
すなわち、落書き編集が開始されると、ステップS301において、通常落書き画面(落書き編集画面100)が表示され、通常落書きを行うことができるようになる。これに伴い、落書き時間の計時が開始される。
ステップS303において、制御部501は、切り取り画を作成するか否か(切り取り画の作成モードに入るか否か)を判断する。通常落書きが行われているときに第1の作成ボタン118aが操作されると、切り取り画を作成すると判断される。
ステップS303において作成すると判断されると、ステップS304において、制御部501は、切り取り画作成を行う。切り取り画作成が一旦完了すると、落書き編集画面100に戻る(ステップS301に戻る。)。
ステップS305において、制御部501は、コラージュを作成するか否か(コラージュの作成モードに入るか否か)を判断する。通常落書きが行われているときに第2の作成ボタン118bが操作されると、コラージュを作成すると判断される。
ステップS305において作成すると判断されると、ステップS306において、制御部501は、コラージュ作成を行う。コラージュ作成が一旦完了すると、落書き編集画面100に戻る(ステップS301に戻る。)。
なお、切り取り画作成やコラージュ作成が行われているとき、切り取り画やコラージュが未完成であっても(作成途中であっても)、一旦作成を中断して通常落書き画面に戻ることができる(S301)。このような場合でも、再度作成ボタン118が操作されたとき、各画像の作成を再開できる(S304,S306)。
ステップS307において、制御部501は、落書き時間が終了したか否かを判断する。落書き時間が終了するまで、ステップS301〜S306の処理が行われる。すなわち、ユーザは、落書き時間が終了するまで、通常落書き、切り取り画作成、及びコラージュ作成のいずれかを行うことができる。
ステップS307において落書き時間が終了すると、ステップS308において、落書き編集が終了される。その後は、図13に示される動作が引き続き行われる。
なお、上述のステップS301〜306の処理は、編集画面101の左右のユーザでそれぞれ独立して行われるようにすればよい。すなわち、2人のユーザの一方が通常落書きを行っているとき、他方のユーザが切り取り画の作成やコラージュの作成を行うことが可能である。落書き時間は、各ユーザに共通して計時されるようにすればよい。
落書き編集時においては、大まかに、ユーザの操作等に応じて編集画面が遷移する。これにより、それぞれ適した編集画面が表示されている状態で、「通常らくがき」を行ったり、切り取り画の作成やコラージュの作成を行ったりすることができる。
図14は、写真シール作成装置1における画像の合成について説明する図である。
図14に示されるように、写真シール作成装置1は、例えば6つの画像レイヤ(クロマキー処理があるプレイコースでのプレイの場合)を合成することで、提供用画像を生成する。すなわち、背方から、背景レイヤ951と、背部落書きレイヤ952と、撮影画像レイヤ953と、特別編集レイヤ954と、落書きレイヤ955と、フレームレイヤ956とが合成されて、画像が生成される。
撮影画像レイヤ953には、撮影画像をクロマキー処理して、背景部分を透過した、ユーザの人物画像が配置される。撮影画像レイヤ953と背景レイヤ951とが合成されて、合成前画像が生成される。なお、クロマキー処理がないプレイコースでのプレイの場合には、撮影画像レイヤ953が合成前画像となり、背部落書きレイヤ952と背景レイヤ951とは用いられない。
背部落書きレイヤ952、落書きレイヤ955、及びフレームレイヤ956は、編集画像が配置されるレイヤである。特別編集レイヤ954は、特別編集画像が配置されるレイヤである。これらのレイヤには、落書き編集画面100で落書き編集操作が行われることで、編集画像及び特別編集画像(以下、これらを互いに区別しない場合にはまとめて編集画像と総称することがある。)が配置される。
背部落書きレイヤ952は、人物が写った部分が妨げられないように編集画像を付加するときに用いられる。フレームレイヤ956は、例えば、フレーム画像を編集画像として付加するときに用いられる。落書きレイヤ955は、落書き編集において、画像の前面に編集画像を付加するときに用いられる。
特別編集レイヤ954は、例えば、通常の落書き編集の対象とは異なる所定の要素に関する特別編集画像が加えられるレイヤである。特別編集レイヤ954は、ユーザの唇部分などの特定の領域に対する特別編集画像であって通常の落書き編集において編集対象(ペン、スタンプなど)とはならないものを付加するときや、プリセットされたテンプレートなどに応じて少ない操作数で落書きのような特別編集画像を付加するとき(簡単落書き機能)などに用いられる。具体的には、例えば、口紅などのメイクを施したように編集する機能や、カラーコンタクトを装着したように編集する機能や、つけまつげを装着したように編集する機能等、メイクアップを模した編集を行う場合に用いられる。また、所定の眼鏡様の画像や帽子用の画像等を付加するものなど、ユーザの身体の特定の部位の位置に基づいて画像を付加する編集を行う場合に用いられる。
ユーザが編集操作を行うと、その操作結果に基づいて、これらのレイヤ952,954〜956に編集画像が配置される。落書きあり画像は、撮影画像レイヤ953及び背景画像951と、落書き編集により配置された編集画像が含まれるレイヤ952,954〜956とを重ね合わせることで生成される。
写真シール作成装置1は、レイヤ952,954〜956に編集画像が配置されているか否かを落書き編集の終了時に判定することにより、合成画像が落書きあり画像であるか否か(すなわち落書きが行われたか否か)を判定することができる。いずれかのレイヤに編集が含まれるとき、落書きが行われ、合成画像が落書きあり画像であると判定する。
なお、落書き編集画面100で編集操作が一旦行われた場合であっても、それにより加えられた編集がその後すぐに消去されるなどして、落書き編集の終了時に編集画像が残っていないときには、写真シール作成装置1は、合成画像が落書きあり画像ではない(すなわち落書きが行われなかった)と判定する。このような判定を行うタイミングは、例えば送信処理時等、編集操作が終了した後であれば、いずれのタイミングであってもよい。
また、写真シール作成装置1は、これらの画像レイヤのうち特定のレイヤを除いて合成するようにしてもよい。例えば、特別編集レイヤ954の特別編集画像のみが合成前画像と合成されて合成画像が生成されるようにしてもよい。また、例えば、背部落書きレイヤ952と落書きレイヤ955とに含まれる編集画像を用いず、フレームレイヤ956の編集画像と特別編集画像とを合成画像の生成に用いるようにしてもよい。生成する画像の用途等を鑑みて予め設定された合成パターンで、特別編集画像と、通常の編集画像と、合成前画像とのうち合成される画像同士が合成され、合成画像が生成されるようにすればよい。
[デザインテンプレートの選択及び提供用画像についての説明]
本実施の形態において、シートデザイン選択で選択可能な複数のデザインテンプレートは、大まかに、通常テンプレートと、多分割テンプレートと、高デザイン性テンプレート(所定のデザインテンプレートの一例)との3つの種類に分かれている。各種類について複数のデザインテンプレートが予め用意されている。これらのテンプレートは、写真画像や合成画像の配置に関する考え方や、シートの出力方法等が互いに異なるものである。
図15は、デザインテンプレートの種類を説明する図である。
図15に示されるように、通常テンプレートは、撮影時のままの縦横比の写真画像や合成画像を用いるものである。シートのうち、写真画像や合成画像がない領域(シート背景)の面積は、比較的狭い。シートは、プリントに用いる用紙を副走査方向(用紙の搬送方向)に沿って2等分されて出力される。すなわち、主走査方向が短辺となる2枚のシートが出力される。
通常テンプレートは、シールに印刷された個々の写真画像等の部分を切り取って使用することを想定した場合に用いられるデザインテンプレートである。2人のユーザの各々が個別に編集等を行って、それぞれ1枚ずつのシートを得ることが想定されている。
また、多分割テンプレートは、撮影時のままの縦横比の写真画像や合成画像を用いるものである。シートのうち、シート背景の面積は、比較的狭い。シートは、プリントに用いる用紙をカットすることなく、大判のまま1枚で出力される。
多分割テンプレートは、シールに印刷された個々の写真画像等の部分を切り取って使用することを想定した場合に用いられるデザインテンプレートである。特に、通常テンプレートと比較して、小型の画像が多数含まれるものである。多分割テンプレートは、特に、3人以上でプレイされる場合に適したものである。
高デザイン性テンプレートは、写真画像や合成画像以外の予めデザインされた画像が含まれたり、写真画像や合成画像の配置態様が通常テンプレートにおける配置態様とは大きく異なったりしているデザインテンプレートである。高デザイン性テンプレートにおいては、必ずしも撮影により得られた写真画像と縦横比が同じ画像が用いられるとは限らず、テンプレートによってはトリミングされた写真画像が含まれる。また、テンプレートによっては、配置される写真画像や合成画像には、フィルタ加工(例えば、セピア風加工や、モノクロ風加工など)が行われる場合もある。フィルタ加工は、基本的には、通常テンプレートや多分割テンプレートにおいて配置される合成画像には行われない。シートにプリントされる提供用画像は、写真画像又は合成画像が配置される第1の領域と、各テンプレートに基づく各テンプレート固有の画像が含まれる第2の領域(シート背景)とを有している。第1の領域は複数が設けられている。すなわち、1つの提供用画像に、写真画像又は合成画像が複数配置される。第2の領域は、テンプレート中で、第1の領域以外の領域である。そして、第2の領域は、他種のテンプレートと比較して、広めに確保されている。
高デザイン性テンプレートが選択されたとき、シートは、プリントに用いる用紙をカットすることなく、大判のまま1枚で出力される。ただし、出力される1枚のシートには、主走査方向が長辺となるように2つの提供用画像が割り付けられており、出力されたシートを2分割することができるようになっている。
高デザイン性テンプレートは、2人のユーザの各々が個別に編集等を行って、それぞれ1枚ずつのシートを得ることが想定されている。高デザイン製テンプレートは、各提供用画像のシートが全体として統一感のあるものになるように、各写真画像又は合成画像が配置されたりテンプレートに基づく画像が配置されたりしているものである。
なお、いずれのデザインテンプレートを指定した場合も、1回のプレイにつき出力されるシートの合計面積は、同一である。
本実施の形態において、2人のプレイ時には、3種類のすべてのデザインテンプレートが選択可能である。他方、3人以上のプレイ時には、例えば、通常テンプレートと多分割テンプレートとが選択可能である。なお、例えば、2人のプレイ時には、通常テンプレート及び高デザイン性テンプレートのみが選択可能にされていてもよい。
シートデザイン選択が行われるとき、外部モニタ21には、例えば以下のような構成のテンプレート選択画面201が表示される。制御部501は、テンプレート選択画面201をユーザに提示した状態で、ユーザの選択操作を受け付ける。受付結果に基づいて、制御部501は、そのプレイにおける提供用画像の生成に用いられるデザインテンプレートを選択する。
このとき、撮影前であるため、ユーザの写真を利用して提供用画像のプレビュー表示を行うことは不可能である。そのため、予め用意されたサンプル画像を用いて提供用画像のイメージ画像を提示して、シートデザイン選択が行われる。なお、写真画像が用いられるか合成画像が用いられるかに関する設定や、それらの画像に付加されるフレームの配置等は、デザインテンプレート毎に、デフォルト状態が定められている。シートデザイン選択においては、各デザインテンプレートのデフォルト状態における提供用画像のイメージ画像が表示されるようにすればよい。
図16は、本実施の形態におけるテンプレート選択画面201を示す第1の図である。
図16に示されるように、テンプレート選択画面201では、3つのデザインテンプレートの種類毎に選択可能なデザインテンプレートが分けられている。選択するデザインテンプレートの種類を切り替えるには、タブ型のユーザインターフェースが用いられている。なお、デザインテンプレートの種類は、1プレイにつき1つのみが選択できる。すなわち、2名でのプレイが行われる場合、一方のユーザが通常テンプレートを選択し、他方のユーザが高デザイン性テンプレートを選択するということはできない。
テンプレート選択画面201には、通常タブ210(「切れてる分割」タブ)、多分割タブ220及び高デザイン性タブ230(「いけてる分割」タブ)が設けられている。図16においては、通常タブ210が選択された状態が示されている。テンプレート選択画面201には、その他、プレビューエリア203や決定ボタン205などが含まれている。プレビューエリア203及び決定ボタン205は、2つのテンプレートを選択可能である場合には(通常テンプレート又は高デザイン性テンプレートが選択される場合には)、左右2箇所に設けられる。1つのテンプレートのみが選択可能な場合には(多分割テンプレートが選択される場合には)、1箇所にのみ設けられる。
通常タブ210が選択されている場合において、テンプレート選択画面201には、左右のユーザ毎に、例えば4つのデザインテンプレート211(211a,211b,211c,211d)が選択候補として表示される。このデザインテンプレート211の選択候補は、予め用意されたサンプル画像(図示せず;図においては斜線部として示す)が実際に配置される合成画像に代えて配置されたものである。デザインテンプレート211のうち1つを選択すると、そのデザインテンプレート211を用いて出力されるシートのプレビュー表示が、プレビューエリア203に表示される。ユーザは、所望のデザインテンプレート211を選択したうえで決定ボタン205を操作することで、デザインテンプレート211を選択することができる。
図17は、本実施の形態におけるテンプレート選択画面201を示す第2の図である。
図17においては、多分割タブ220が選択候補として選択されている場合が示されている。図17に示されるように、多分割タブ220が選択されている場合において、テンプレート選択画面201には、例えば3つのデザインテンプレート221(221a,221b,221c)が選択候補として表示される。このデザインテンプレート221の選択候補は、予め用意されたサンプル画像(図示せず;図においては斜線部として示す)が実際に配置される合成画像に代えて配置されたものである。デザインテンプレート221のうち1つを選択すると、そのデザインテンプレート221を用いて出力されるシートのプレビュー表示が、プレビューエリア203に表示される。ユーザは、所望のデザインテンプレート221を選択したうえで決定ボタン205を操作することで、デザインテンプレート221を選択することができる。
図18は、本実施の形態におけるテンプレート選択画面201を示す第3の図である。
図18においては、高デザイン性タブ230が選択候補として選択されている場合が示されている。図18に示されるように、高デザイン性タブ230が選択されている場合において、テンプレート選択画面201には、左右のユーザ毎に、例えば4つのデザインテンプレート(高デザイン性テンプレート)231(231a,231b,231c,231d)が選択候補として表示される。この高デザイン性テンプレート231の選択候補は、実際には写真画像又は合成画像が配置される第1の領域(図において斜線部として示すされている)232に、それらの画像に代えて、予め用意されたサンプル画像(図示せず)が配置されたものである。それぞれの高デザイン性テンプレート231のうちそのテンプレートに固有の第2の領域234には、実際と同様の画像が示される。高デザイン性テンプレート231のうち1つを選択すると、その高デザイン性テンプレート231を用いて出力されるシートのプレビュー表示が、プレビューエリア203に表示される。ユーザは、所望の高デザイン性テンプレート231を選択したうえで決定ボタン205を操作することで、高デザイン性テンプレート231を選択することができる。なお、後述のとおり、高デザイン性テンプレート231に基づいて提供用画像が生成される場合には、落書きがない状態がデフォルト状態となる。そのため、テンプレート選択画面201において表示されるサンプル画像は、落書きのサンプル画像等が合成されていない、モデル等の人物写真の画像であることが望ましい。
ここで、本実施の形態において、高デザイン性テンプレート231が選択されたとき、ユーザは、その第1の領域232に落書きなしの写真画像を配置するか、落書きありの合成画像を配置するかを切り替えることができる。すなわち、高デザイン性テンプレート231が選択されたとき、ユーザは、提供用画像に落書きを反映するか否かを選択することができる(落書きオン/オフ機能)。この落書きオン/オフ機能は、制御部501の制御に基づいて、落書き受付時の、特定レイアウト編集において有効になる。
テンプレート選択画面201において高デザイン性タブ230が選択されているとき、高デザイン性テンプレート231が落書きオン/オフ機能による特定レイアウト編集の対象であることがわかるように、特定レイアウト通知207がテンプレート選択画面201上に表示される。特定レイアウト通知207には、例えば、「らくがきON/OFFをきりかえできるよ」などの文言が含まれる。特定レイアウト通知207は、例えば、プレビューエリア203に表示されるが、これに限られるものではない。例えば、高デザイン性タブ230の付近にポップアップ表示されたり、吹き出し状に表示されたりしてもよい。
なお、上述では複数の高デザイン性テンプレート231のすべてが特定レイアウト編集の対象となっているが、これに限られるものではない。例えば、高デザイン性テンプレート231のうち特定のものが選択されたときに、特定レイアウト編集により落書き反映選択が行われるようにしてもよい。このとき、高デザイン性テンプレート231のうち落書き反映選択の対象ではないものが選択されたときには、その第1の領域232に落書きなしの写真画像が自動的に配置されたり、落書きがある合成画像が自動的に配置されたりするようにすればよい。
また、選択できる高デザイン性テンプレート231の数は、3つ以下であったり、5つ以上であったりしてもよい。
図19は、高デザイン性テンプレート231の例を示す図である。
図19においては、8例の高デザイン性テンプレート231(231a−231h)が示されている。
図19に示されるように、本実施の形態において、高デザイン性テンプレート231a,231b,231c,231d,231e,231fは、落書きオン/オフ機能の対象となるものである。すなわち、これらの高デザイン性テンプレート231a,231b,231c,231d,231e,231fが選択されたとき、特定レイアウト編集が行われる。これらの高デザイン性テンプレート231a,231b,231c,231d,231e,231fでは、落書きがない状態がデフォルト状態となる。すなわち、それぞれの第1の領域232に、落書きがない、写真画像が配置された状態が、デフォルト状態になる。
なお、本実施の形態において、高デザイン性テンプレート231a,231b,231c,231d,231e,231fに対して写真画像が配置されるとき、その写真画像は、通常の編集画像は含まれないが、特別編集画像は含まれるものである。すなわち、合成前画像に、口紅やカラーコンタクト等に関する特別編集画像の編集結果が合成された状態の写真画像が用いられ、提供用画像が生成される。
これに対して、高デザイン性テンプレート231g,231hは、落書きオン/オフ機能の対象とならないものである。これらの高デザイン性テンプレート231g,231hが選択されたときには、落書きがある合成画像が第1の領域232に含められ、提供用画像が生成される。この場合、特定レイアウト編集は行われない。
ここで、本実施の形態において、写真画像や合成画像のもともとの縦横比は、アップ画像(胸部から上方が納まる範囲の画像)で1.2:1であって、全身画像(頭部から足部まで納まる範囲の画像)で5:3である。高デザイン性テンプレート231a,231b,231c,231d,231eは、これらの画像の一部又は全部の縦横比を変更して配置するものである。換言すると、高デザイン性テンプレート231a,231b,231c,231d,231eは、第1の領域232に、写真画像とは縦横比が異なる画像を含むものである。
例えば、写真画像や合成画像のうち、所定の領域に配置されるアップ画像は、正方形にトリミングしたうえで配置される。また、アップ画像と全身画像とを撮影したプレイにおいて、アップ画像であれば正方形にトリミングされる領域に全身画像が配置されるとき、全身画像はトリミングしないようにして、デザイン性を損なわないようにして配置される。なお、アップ画像であるか全身画像であるかにかかわらず、所定の領域に配置される画像は、すべて一律にトリミングされるようにしてもよい。
高デザイン性テンプレート231c,231d,231e,231fでは、クロマキー処理があるプレイコースをユーザが選択している場合には、ユーザが選択した背景画像ではなく、それぞれの高デザイン性テンプレート231c,231d,231e,231fの専用の背景が用いられる。すなわち、これらの高デザイン性テンプレート231c,231d,231e,231fに基づいて生成された提供用画像において、各写真画像や合成画像の背景は、その提供用画像とは別に生成される写真画像又は合成画像の背景と異なる。なお、クロマキー処理がないプレイコースが選択された場合は、人物のみを抽出できないため、撮影されたときの背景がそのまま使用される。
高デザイン性テンプレート231fは、合成画像又は画像全体に対するフィルタ加工があるものである。フィルタ加工の種類は、例えば、セピア風加工や、モノクロ風加工であるが、これに限られるものではない。フィルタ加工は、編集画像が合成された状態で行われる。すなわち、編集画像部分にも、フィルタ加工が行われる格好となる。その一方で、写真上に配置されているロゴや、入力した名前等、予め設定された要素に対しては、フィルタ加工は行われない。なお、これに限られるものではない。
なお、高デザイン性テンプレート231hにおいては、2枚の画像が互いにずれながら重なるようにして配置される第1の領域232が含まれる。このとき、下側にある画像については、合成画像を用いず、編集画像が合成されていない写真画像が配置されるようにすればよい。なお、このように複数の画像が互いに重なるような場合において、下側にある画像について写真画像が配置されるか合成画像が配置されるかは、制御部501により自動的に設定されるようにしてもよい。例えば、重なる場合には、一律に写真画像が配置されるようにしてもよいし、下側の画像が上側の画像により覆われる割合や覆われる位置と、それに関して予め設定された条件とに従って、写真画像が配置されるか合成画像が配置されるかが設定されるようにしてもよい。
高デザイン性テンプレート231eにおいて、人物は、非矩形のデザイン要素上に配置されている。このような提供用画像をプリントしたシールは、ひとつひとつの人物画像部分及びその周りのデザイン要素毎を切り取って使用してもらうのに好適である。なお、図において、人物がその周辺のデザイン要素の外枠からはみ出しているようにして配置されるが、人物がその周辺のデザイン要素に囲まれるようにして配置されるようにしてもよい。また、クロマキー処理を行わないプレイコースでプレイが行われた場合には、このように人物を切り抜いて配置することができないので、矩形の写真画像を撮影時の背景毎配置するようにすればよい。
特定レイアウト編集は、例えば、以下のようにして行われる。
図20は、特定レイアウト編集画面301の一例を示す図である。
特定レイアウト編集は、特定レイアウト編集画面301が表示された状態で行われる。制御部501は、特定レイアウト編集画面301に対して行われたユーザの切替操作に応じて、選択された高デザイン性テンプレート231に基づいて生成される提供用画像の第1の領域232に、写真画像を含めるか合成画像を含めるかを切り替える。ユーザの切替操作が行われたとき、写真画像を含めるか合成画像を含めるかの切替えは、複数の第1の領域232のすべてについて行われる。
図20に示されるように、特定レイアウト編集画面301は、落書き編集時と同様に、左右で2人のユーザがそれぞれ操作を行うことができるように構成されている。各ユーザには、落書きがある合成画像が含まれる状態の提供用画像のプレビュー表示(落書きON表示)303a,304aと、落書きがない写真画像が含まれる状態の提供用画像のプレビュー表示(落書きOFF表示)303b,304bと、決定ボタン305とが含まれる。ユーザは、表示された落書きON表示303a,304aと落書きOFF表示303b,304bとのいずれか一方を選択した状態で、決定ボタン305を操作することにより、切替操作を行うことができる。
決定ボタン305が操作されると、そのときの選択状況が確定され、確定した内容に従って写真画像又は合成画像を用いて、提供用画像が生成される。ここで、写真画像は、通常の編集画像は含まれないが、特別編集画像は含まれるものである。したがって、ユーザの切替操作にかかわらず、特別編集画像の編集結果は、提供用画像に反映されることになる。
各プレビュー表示303a,303b,304a,304bは、それぞれのユーザがシートデザイン選択において選択した高デザイン性テンプレート231に基づいて表示される。プレビュー表示303a,303b,304a,304bは、特定レイアウト編集画面301において表示されるために落書き編集の終了時に生成されるようにしてもよいし、選択された高デザイン性テンプレート231に基づく画像と合成画像及び写真画像とをそれぞれ画面上に表示し、見かけ上は提供用画像に見えるようにして表示されるようにしてもよい。
なお、特定レイアウト編集は、上述とは異なる態様の画面を表示した状態で行われるようにしてもよい。
図21は、本実施の形態の一変形例に係る特定レイアウト編集画面331を示す図である。
図21に示されるように、特定レイアウト編集画面331においては、上述のプレビュー表示303a,303b,304a,304bのうち、そのとき選択されているものが表示され、選択されていない場合には表示されない。特定レイアウト編集画面331には、切替ボタン332が表示されている。切替ボタン332が操作されると、その操作に応じて、特定レイアウト編集画面331に落書きON表示303a,304aが表示されるか落書きOFF表示303b,304b表示されるかが切り替えられる。切替えは、左右のユーザ毎に行うことができる。
図21に示される例においては、左側のユーザは、落書きがない写真画像の方を選択している。したがって、落書きOFF表示303bが表示されている。右側のユーザは、落書きがある合成画像の方を選択している。したがって、落書きON表示304aが表示されている。このような状態で決定ボタン305が操作されると、その選択状況が確定され、確定した内容に従って写真画像又は合成画像を用いて、提供用画像が生成される。
[実施の形態における効果]
以上説明したように、本実施の形態においては、所定の高デザイン性テンプレート231が選択されたときには、ユーザによる特定レイアウト編集を経た結果に基づいて、提供用画像が生成される。そのため、落書き編集の成果が反映されていない写真画像を用いて提供用画像が生成されてシールとして出力されるとき、ユーザは、事前にそのような落書き編集の成果が反映されていない状態のシールが出力されることを認識できる。したがって、プリントされた結果は、常にユーザが予想可能なものになり、プレイを行ったユーザの満足度が向上する。
また、撮影や落書き編集前にシートデザイン選択が行われるので、ユーザは、選択したレイアウトを意識して、一連のプレイを楽しむことができる。すなわち、ユーザは、最終的な成果物であるシールの態様を想定しながら撮影や落書き編集等を行うことができ、そのうえで、落書き編集の成果をシールに反映させるか否かを実際のプレビュー表示を確認しながら切り替えることができる。したがって、プレイしたユーザは、自身の意向が深く反映されたシールを得ることができ、プレイを行ったユーザの満足度が向上する。
特定レイアウト編集が行われるとき、デフォルト状態としては、選択された高デザイン性テンプレート231にマッチする可能性がより高いと思われる、落書きがない写真画像を用いた態様が選択される。したがって、高デザイン性テンプレート231の提供意図に沿った、斬新であって魅力的な提供用画像が生成される可能性が高くなり、写真シール作成装置1を用いたプレイの魅力が向上する。
特別編集画像の編集結果は、落書きオン/オフ機能による切替結果にかかわらず、提供用画像に反映される。したがって、高デザイン性テンプレート231に基づいた提供用画像を魅力的なものにしながら、特別編集画像に関するユーザの編集意図を反映させることができる。
本実施の形態においては、シールとして出力される提供用画像に関する特別レイアウト編集の結果にかかわらず、サーバ601には、写真画像と合成画像との両方が送信される。そのため、写真画像を用いたシールを得たユーザであっても、所定の方法でサーバ601を経由することにより、落書き編集の成果が反映された合成画像を取得することができる。したがって、写真シール作成装置1を用いたプレイの魅力を向上させることができ、プレイを行ったユーザの満足度を向上させることができる。
[変形例の説明]
なお、シートデザイン選択を、外部モニタ521における受付時ではなく、それ以降の段階で行うようにしてもよい。
図22は、本実施の形態の一変形例に係る写真シール作成装置1における、外部モニタ受け付けのプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。図23は、本実施の形態の一変形例に係る写真シール作成装置1における、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
図22及び図23には、シートデザイン選択を、落書き編集後に行う場合の例が示されている。すなわち、この場合、外部モニタ受け付けのプレイ時には、シートデザイン選択は行われない。したがって、図22に示されるように、外部モニタ受付時には、シートデザイン選択を除く各処理が、上述の実施の形態におけるステップS101−S103,S105−S107と同様にして行われる(ステップS401−S406)。
そして、図23に示されるように、ステップS431−S434の落書き編集までが上述の実施の形態と同様にして行われた後、ステップS435において、シートデザイン選択処理が行われる。そうすると、上述の実施の形態と同様に、選択されたデザインテンプレートが所定の高デザイン性テンプレート231であるか否かの結果に応じて、特定レイアウト編集が行われる(ステップS436,S437)。それ以後は、上述の実施の形態と同様にして動作が行われる。
このようにシートデザイン選択を行うタイミングを遅らせても、上述と同様に、ユーザに特定レイアウト編集を行う機会を付与することによりユーザの満足度を高くすることができるという基本的な効果を得ることができる。また、このようなタイミングでシートデザイン選択を行う場合には、ユーザは、撮影や落書き編集等のそれまでのプレイの内容に応じて、好ましいシートデザインを選択することができる。
なお、このようにシートデザイン選択を落書き編集後に行う場合には、次のようにして、シートデザイン選択と落書きオン/オフ機能とを同時に行うようにしてもよい。
図24は、本実施の形態の上述とは異なる変形例に係る写真シール作成装置1における、テンプレート選択画面251を示す図である。
図24に示されるように、テンプレート選択画面251においては、上述のテンプレート選択画面201と同様に、タブ型のインターフェース(通常タブ210、多分割タブ220、及び高デザイン性タブ230)が用いられている。本変形例では、高デザイン性タブ230が選択されたとき、その下位層のタブとして、互いに択一的に選択可能な落書きありタブ261と落書きなしタブ263とが出現する。落書きありタブ261及び落書きなしタブ263は、左右のユーザ毎に表示される。
図24に示される例では、左側のユーザが、落書きありタブ261を選択しており、右側のユーザが、落書きなしタブ263を選択している。落書きありタブ261のプレビュー表示領域271には、写真画像が含まれる状態の提供用画像のプレビュー表示が、選択可能な高デザイン性テンプレート231毎に表示される。同様に、落書きなしタブ263のプレビュー表示領域273には、合成画像が含まれる状態の提供用画像のプレビュー表示が、選択可能な高デザイン性テンプレート231毎に表示される。
このように、本変形例においては、落書きありタブ261と落書きなしタブ263との一方を選択したうえで、プレビュー表示を見ながら、採用する高デザイン性テンプレート231を選択することができる。すなわち、ユーザは、落書きの有無と、複数の高デザイン性テンプレート231毎の違いとの2つの要素の両方を同時に確認しながら、採用する高デザイン性テンプレート231を選定することができる。したがって、プレイするユーザの満足度を向上させることができる。
[その他]
写真シール作成装置は、上述の実施の形態における各特徴点をすべて有するものでなくてもよく、一部の特徴点のみを有するものであってもよい。そのように構成された写真シール作成装置であっても、その特徴点を有することに応じた効果を得ることができる。
その他、上述の実施の形態において、次のように変更してもよい。
写真画像の縦横比を変更した画像を配置するように第1の領域が設けられた高デザイン性テンプレートを選択した場合には、トリミングを行った幅(又は、元の画像への追加した幅)分だけ編集画像を拡縮してから写真画像に合成するようにしてもよい。ユーザが描画した編集画像の位置や大きさを、ユーザが操作することにより変更できるようにしてもよい。
フィルタ加工した画像を配置するような第1の領域が設けられた高デザイン性テンプレートが選択された場合は、その高デザイン性テンプレートに基づいて生成される提供用画像のほか、サーバに送信される写真画像や合成画像等にもすべて同じようなフィルタ加工を施すようにしてもよい。また、このような高デザイン性テンプレートが選択された場合は、同様のフィルタ加工を施したように見える状態で、落書き編集を受け付けるようにしてもよい。これにより、そもそもフィルタ加工にマッチした落書き編集をユーザに実行させることができる。したがって、合成画像を用いて提供用画像を生成したときに、デザイン性が損なわれる可能性が少なく、ユーザの満足度が高くなる。
高デザイン性テンプレートには、上述の第1の領域と第2の領域とのほか、通常テンプレートに含まれるような一般的な態様で合成画像が配置される第3の領域が含まれるようにしてもよい。これにより、落書き編集の成果が含まれるか否かを切り替えることで第1の領域と第2の領域とをマッチさせることで上述の提供用画像のようなデザイン性の高い画像をシールとして出力させることができ、かつ、落書き編集の成果を利用した合成画像を通常の態様でシールとして出力させることができる。
テンプレート選択画面は、タブ型のユーザインターフェースを用いたものに限られない。種々のユーザインターフェースを用いることができる。
プレイ中の各種画面等に表示される画像と、実際にユーザが取得する画像(例えば、写真シール作成装置からサーバに送信される画像)とが異なっていてもよい。すなわち、画面上に表示する画像として比較的低解像度のものを用いて各種編集を受け付け、最終的にシールとして出力したりサーバに送信したりするときに、編集内容に基づいた高解像度の提供用画像を生成するようにしてもよい。
カメラで撮影した画像を用いるときには、撮影画像をそのまま写真画像として用いて処理を行ってもよいし、撮影画像について画像処理や切り取り等を行った後の画像(撮影画像に基づく画像)を写真画像として用いて処理を行ってもよい。
生成される提供用画像は、シートに印刷されなくてもよい。例えば、提供用画像は、おまけ画像として、サーバを介してユーザに提供されるようにしてもよい。
生成された提供用画像等は、サーバに送信されず、他の方法でユーザに提供されるようにしてもよい。例えば、ユーザの携帯電話と写真シール作成装置が有線通信又は無線通信で直接通信することでユーザに画像が提供されるようにしてもよいし、可搬性のある記録媒体などを用いることでユーザに提供されるようにしてもよい。
本発明は、写真シール作成装置に限られず、ユーザに提供するために用いられる提供用画像を撮像した写真を用いて生成する写真撮影遊戯装置やそれを備える装置に広く適用可能である。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。