[写真シール作成装置の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る写真シール作成装置の例を示す図である。すなわち、本発明を適用した写真シール作成装置1の構成例を示す斜視図である。
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者に写真シール作成ゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲーム(以下、単に、ゲームという。)において、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して背景画像を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能により合成用画像を加える等の編集(落書き編集)を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
ここで、利用者とは、写真シール作成装置1にてゲームする人物を指す。また、利用者は、グループでゲームすることもあり、写真シール作成装置1にてゲームの各工程(後述する撮影、編集など)を同伴して行う2人以上のグループでゲームすることが多い。したがって、利用者や利用者グループの用語が単独の利用者を指す場合もあるし、2人以上の利用者達を指す場合もある。ただし、撮影を行うスペースや編集を行うスペースなどの制約により、通常、利用者(利用者グループ)は2乃至4人程度であると想定される。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に有料でゲームさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いので、写真シール作成装置1は設置面積が小さいほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内に行われるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、ゲームする利用者がいなければ収益率は向上しない。したがって、写真シール作成装置1のゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームしたことのない利用者が「ゲームしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度ゲームした利用者が「楽しかった、もう一度ゲームしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、ゲームすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはゲーム時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
このようにして、写真シールの娯楽性を向上させることで、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。従って、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすようにもなる。
つまり、ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者のゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者のゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。また、前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチペン18aおよびタッチペン18bが設けられているが、その詳細は後述する。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が並行して編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数のゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1においてゲームすることができる。編集ユニット13は、ゲームの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてフラッシュ発光するストロボを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。したがって、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。そこで、天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aにも設けられている。前方ユニット12Aの構成例については、図4を参照して後述する。
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主な利用者である女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者に選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易に利用者の所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対する利用者の満足度を向上させることができる。
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中から利用者により選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、利用者の多様な好みに対応することができるとともに設置面積を小さくできる。
外付けモニタ16は、撮影ユニット12内の撮影空間で利用者の撮影が行われている場合には、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者や、写真シール作成装置1の傍を通りかかった人に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力(表示)したり、ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、写真シール作成装置1が設置されている店舗や地域の広告等を出力する。また、写真シール作成装置1にエラーが発生している場合には、そのエラーの内容を出力する。
また、外付けモニタ16は、例えば、タブレット内蔵モニタとして構成され、事前接客処理に係るGUIなどの画面を表示するようになされている。なお、事前接客処理の詳細については後述する。
スピーカ17は、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等に合わせた音声を出力する。
タッチペン18aおよびタッチペン18bは、外付けモニタ16の表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。タッチペン18aおよびタッチペン18bを特に区別する必要がない場合、単にタッチペン18と称する。利用者がタッチペン18を操作して、そのタブレットをタップ(タッチペン18と外付けモニタ16の表示画面を接触(または近接)させること)したり、タブレット上を移動させたりすることにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力受け付け手段として動作する。
なお、従来の写真シール作成装置の場合と異なり、外付けモニタ16に対応して2本のタッチペン18aおよび18bが設けられている。このようにすることで、例えば、後述する事前接客処理における入力操作を、2人の利用者が同時に行うことができる。
また、外付けモニタ16の下部には、ゲームの代金が投入される硬貨投入口55が設けられている。硬貨投入口55は、利用者がゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、別の角度から見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、ゲームする複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
次に、ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図3を参照して説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
外付けモニタ16の前方の空間である事前接客空間31において硬貨投入口55に代金を投入した利用者(利用者A)は、タッチペン18を用いて、外付けモニタ16に表示される画面に従って各種の設定を行う。事前接客空間31においては、例えば、撮影した画像をデータ管理サーバに送信する際に必要となるメールアドレスの入力などが事前接客作業として行われる。ここで、データ管理サーバは、写真シール作成装置1において利用者によって撮影され、携帯端末に送信することが指定された画像を管理(保存)するデータサーバである。
事前接客作業を終えた利用者は、事前接客空間31から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中破線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場する。なお、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16によって表示される、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像やゲームの流れや遊び方等を案内するコンテンツなどを見ながら待機することができる。
そして、利用者は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う(利用者B)。
撮影作業が終了すると、利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象用の画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中破線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、編集作業が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C')は、その印刷中に携帯端末への画像の選択受け付け、アンケート入力、ミニゲーム等の事後接客作業を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、ゲームを終了する。
なお、以上のようなゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者A)に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者B)に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。なお、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bがいずれも未使用である場合には、写真シール作成装置1は、利用者(利用者B)に対して、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bのいずれか一方を使用させるように案内するとともに、利用者が案内された編集空間でない方に移動した場合には、案内された編集空間に利用者を誘導させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、事前接客空間31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、ゲームさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図4は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図4の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の撮影用合成用画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−8が設置されている他、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2が設けられている。
さらに、正面12A−1には、例えば、撮影空間32の天井付近に、ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声が出力される、図示せぬスピーカが設けられている。なお、スピーカの数および設置位置は任意である。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の撮影用合成用画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
タッチパネルモニタ52は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のライブビューモニタ123(図7)と、それに積層された無色透明のタッチパネルとにより構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、利用者に指定された撮影用合成用画像が合成されたり、その撮影用合成用画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
照明装置53−1乃至照明装置53−8は、ストロボ発光可能な照明装置として構成される。
荷物置き場54−1,荷物置き場54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場54−1,荷物置き場54−2は、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、上述した照明装置の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置き場54−1,荷物置き場54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図5は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図5において、第1編集インタフェース13Aの上側には、第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図5の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレット142(図7)が、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な編集用モニタ141(図7)上に重畳されることにより構成される。したがって、タブレット内蔵モニタ62は、編集用モニタ141により単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレット142により利用者からの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程を実行することができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のタブレットと連携して動作する。利用者がタッチペン63を操作して、タブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、利用者からの入力を受け付ける入力受け付け手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ64は、タブレット内蔵モニタ62の右側に配置される。右利きの利用者は、タッチペン63を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ62の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ62の右側にスピーカ64を配置することにより、右利きの利用者が編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、利用者がスピーカ64を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図5に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図5に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用される。
図6は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図6に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
また、写真シール排出部13Cには、図示せぬスピーカが設けられるようにもできる。この図示せぬスピーカは、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シールの印刷および排出に関する音声を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図7は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図7において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御部101を有しており、その制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチペン18がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えば、インターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御部101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機などの携帯端末、利用者のパーソナルコンピュータ、またはデータ管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御部101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御部101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM (Compact Disc-Read Only Memory)、DVD (Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御部101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
事前接客部111は、事前接客作業を利用者に行わせるための処理である事前接客処理を行うブロックであり、外付けモニタ16、スピーカ17、タッチペン18、および硬貨処理部121から構成される。
外付けモニタ16は、制御部101による制御に従って、ゲームの流れや遊び方等を案内する映像などを表示する。また、外付けモニタ16は、代金が投入された後、携帯送信のためのメールアドレスの入力画面などを表示する。外付けモニタ16に対して入力された利用者の操作の内容を表す信号は制御部101に供給される。
硬貨処理部121は、硬貨投入口55に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部121は、硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部101に出力する。
撮影部112は、撮影作業を利用者に行わせるための処理である撮影処理を行うブロックであり、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124を有する。
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、照明装置53−1乃至照明装置53−8を点灯したり、消灯したりする。
カメラ51は、制御部101に制御されて、ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを記憶部102に記憶させる。
タッチパネルモニタ52は、ライブビューモニタ123を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のライブビューモニタ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された合成画像、GUI画像など)を表示する。また、タッチパネルモニタ52は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルモニタ52にタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ124は、撮影ユニット12の任意の位置に設けられ、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集作業を利用者に行わせるための処理である編集処理を行うブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。ここでは第1編集部113Aの構成について説明するが、第2編集部113Bも第1編集部113Aと同一の構成を有する。
第1編集部113Aは、図5を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮影画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
プリンタ114は、編集作業結果である編集済み画像をシール紙に印刷する。即ち、プリンタ114は、編集処理によって得られた編集済み画像を制御部101から取得すると、給紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集済み画像をシール紙162に印刷する。以下では、シール紙162に印刷される編集済み画像を印刷用画像とも称する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
図8は、制御部101の機能構成例を示すブロック図である。図8に示す構成は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される。制御部101においては、事前接客処理部201、撮影処理部202、編集処理部203、および印刷処理部204が実現される。
事前接客処理部201は、ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、撮影前設定などに関する処理である事前接客処理を行う。撮影処理部202は、利用者を撮影する処理である撮影処理を行う。編集処理部203は、撮影画像に対する編集等の編集処理と、携帯送信用の画像の選択受け付けなどの事後接客処理を行う。印刷処理部204は、編集処理によって得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
[写真シール作成装置の全体フロー]
次に、図9のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1が行う写真シール作成ゲーム処理について説明する。
ステップS21において、写真シール作成装置1の硬貨処理部121は、ゲームの代金としての硬貨が投入されたか否かを判定し、投入されたと判定するまで待機する。
ステップS21において、硬貨が投入されたと判定された場合、処理はステップ22に進み、事前接客処理部201は、事前接客処理を実行する。事前接客処理部201は、事前接客処理として、例えば、ゲームで作成した画像を携帯に送信する際の送り先となる、利用者の携帯端末のメールアドレスの入力や、フレーム画像に表示される利用者の名前の入力などを利用者に行わせる。事前接客処理の詳細については、図10のフローチャート等を参照して後述する。
事前接客処理が終了すると、ステップS23において、事前接客処理部201は、事前接客空間31にいる利用者を撮影空間32に移動させる移動案内を行う。
なお、事前接客空間31で利用者が外付けモニタ16を操作中、かつ撮影空間32に前の利用者がいる場合は、撮影空間32にいる前の利用者の撮影処理が終了しても、背景カーテンユニット15の可動式の背景カーテンは下ろしたままにすることができる。
このようにすることで、背景カーテンを上げ下ろしする回数が減るので、背景カーテンに起因するエラーの発生確率が減る。また、背景カーテンを上げ下ろしする時間が不要なため、回転率が向上する。さらに、背景カーテンが下りている状態が外から見えるので(撮影中のように見えるので)、別の利用者が間違って入ることがない。
ステップS24において、撮影処理部202は、被写体(利用者)を撮影する撮影処理を行う。撮影処理によって得られた撮影画像はタッチパネルモニタ52に表示され、その中から編集対象として選択された撮影画像が記憶部102に保存される。撮影処理の詳細については、図18のフローチャート等を参照して後述する。
撮影処理が終了すると、ステップS25において、撮影処理部202は、撮影空間32にいる利用者を編集空間33に移動させる移動案内を行う。
そして、ステップS26において、編集処理部203は、図24乃至図31を参照して後述する編集処理および事後接客処理を実行する。
ステップS27において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、編集処理を経て得られた編集済み画像をシール紙162に印刷する印刷処理を行う。なお、実際には、ステップS27の印刷処理は、ステップS26の編集処理および事後接客処理と一部重複して並行に実行される。
ステップS28において、編集処理部203は、編集空間33にいる利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、ステップS29において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙162を写真シール排出口71より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
写真シール作成ゲーム処理は以上のように実行される。
[事前接客処理の詳細]
次に、図10のフローチャートを参照して、図9のステップS22として実行される事前接客処理の詳細について説明する。
事前接客処理では、初めに、ステップS51において、事前接客処理部201は、通信部103を介して、データ管理サーバと通信可能であるか否かを判定する。例えば、写真シール作成装置1が、有線または無線によりインターネットなどのネットワークに接続可能であり、ネットワークを介してデータ管理サーバにアクセス可能である場合には、ステップS51で、データ管理サーバと通信可能と判定される。また例えば、ネットワーク通信機能がオフにされていたり、ネットワークに接続できない場合には、ステップS51で、データ管理サーバと通信不可能と判定される。
ステップS51で、データ管理サーバと通信可能であると判定された場合、処理はステップS52に進み、事前接客処理部201は、外付けモニタ16に、携帯送信用のメールアドレスを入力させるメールアドレス入力画面を表示し、入力を受け付ける。
図11は、ステップS52で表示されるメールアドレス入力画面の例を示している。
外付けモニタ16には、図11に示されるような、2人の利用者が、右側と左側とで同時にそれぞれのメールアドレスを入力可能なメールアドレス入力画面が表示される。
具体的には、メールアドレス入力画面の左側半分には、メールアドレスの入力に用いられるソフトウエアキーボード221Lが表示され、その下に、ドメイン名の入力に用いられるドメイン選択ボタン222Lが表示される。ドメイン選択ボタン222Lの下には、ソフトウエアキーボード221Lとドメイン選択ボタン222Lを適宜選択することで利用者が入力したメールアドレスが表示される表示部223Lが表示される。表示部223Lの下には、メールアドレスを決定するときに操作される決定ボタン224L、および、他のアドレスを追加入力することができる入力追加ボタン225Lが表示される。
そして、メールアドレス入力画面の右側半分には、ソフトウエアキーボード221L、ドメイン選択ボタン222L、及び表示部223Lと同じ内容の画像であるソフトウエアキーボード221R、ドメイン選択ボタン222R、及び表示部223Rが表示される。また、表示部223Rの下には、決定ボタン224Lと同様の決定ボタン224Rと、入力追加ボタン225Lと同様の入力追加ボタン225Rが表示される。
これにより、外付けモニタ16に向かって左側に立っている利用者は、タッチペン18bを操作して自分の携帯端末のメールアドレスを入力することができ、右側に立っている利用者は、タッチペン18aを操作して、左側に立っている利用者と同時に、自分の携帯端末のメールアドレスを入力することができる。すなわち、写真シール作成装置1においては、携帯端末に取り込む画像の保存場所を表すURLの通知先として、複数の携帯端末を指定することができるようになされている。入力されたメールアドレスは、例えばRAM107に記憶される。なお、上述の説明では、利用者がタッチペン18を用いて入力することとしたが、指などで直接画面をタッチして入力してもよい。
なお、図11のメールアドレス入力画面では、図中縦長の外付けモニタ16の画面の中で、画面の上側ほぼ半分程度の領域には、メールアドレスに関する情報が表示されないようになされている。これは、撮影空間32と異なり、他人の視線を遮ることができない事前接客空間31においては、利用者のプライバシーを考慮する必要があり、利用者のメールアドレスを他人に見られないようにするためである。
図10に戻り、ステップS51で、データ管理サーバと通信可能ではないと判定された場合、ステップS52の処理はスキップされる。
そして、ステップS53において、事前接客処理部201は、外付けモニタ16に、利用者の名前を入力させる名前入力画面を表示し、入力を受け付ける。
図12は、ステップS53で表示される名前入力画面の例を示している。
外付けモニタ16には、図12に示されるような、2人の利用者が、右側と左側とで同時にそれぞれの名前を入力可能な名前入力画面が表示される。図12では、右側の利用者はローマ字入力を使った名前の入力を、左側の利用者はひらがな入力を使った名前の入力を行っている状態の名前入力画面が表示されている。
具体的には、名前入力画面の左側半分には、ひらがな入力で入力された文字を表示するひらがな表示部251L、その下に、ローマ字入力で入力された文字を表示するローマ字表示部252Lが表示される。ひらがな表示部251Lの右側には、ひらがな表示部251Lに表示されている文字の最後の一文字を消去するひとつ戻るボタン253L、その下に、ひらがな表示部251Lに表示されている全ての文字を消去する全部消すボタン254Lが表示される。ローマ字表示部252Lの右側で、かつ、全部消すボタン254Lの下側には、文字入力をローマ字入力に切り替えるローマ字入力変更ボタン255Lが表示される。
そして、左右に並ぶローマ字表示部252Lとローマ字入力変更ボタン255Lの下側には、ひらがなの各文字を入力する際に押下されるひらがな文字入力部256L、その下に、名前入力を決定するときに操作される決定ボタン257L、および名前入力を中止するキャンセルボタン258Lが表示される。
一方、名前入力画面の右側半分には、ひらがな入力で入力された文字を表示するひらがな表示部251Rと、ローマ字入力で入力された文字を表示するローマ字表示部252Rが表示される。ひらがな表示部251Rの右側には、文字入力をひらがな入力に切り替えるひらがな入力変更ボタン255Rが表示され、その下に、ローマ字表示部252Rに表示されている文字の最後の一文字を消去するひとつ戻るボタン253Rと、ローマ字表示部252Rに表示されている全ての文字を消去する全部消すボタン254Rが表示される。即ち、左側に示されるひらがな入力の場合には、ひとつ戻るボタン253Lと全部消すボタン254Lが、ひらがな表示部251Lの横に表示されるのに対して、右側に示されるローマ字入力の場合には、ひとつ戻るボタン253Rと全部消すボタン254Rは、ローマ字表示部252Rの横に表示される。
そして、画面右側では、ひらがな入力の場合のひらがな文字入力部256Lの代わりに、ローマ字入力する際に押下される英文字入力部256R、その下に、右側の利用者用の決定ボタン257R、およびキャンセルボタン258Rが表示される。
本実施の形態では、例えば、右側の利用者が、タッチペン18aを用いて、ひらがな入力で「はなこ」およびローマ字入力で「HANAKO」と自分の名前を入力し、左側の利用者が、タッチペン18bを用いて、ひらがな入力で「みき」およびローマ字入力で「MIKI」と自分の名前を入力したとする。
なお、上述したように、ひらがな入力またはローマ字入力を適宜選択して順次入力する方法のほか、たとえば、初めに、左右の利用者に、ひらがな入力により名前を入力させ、その入力されたひらがな(名前)がローマ字変換されることにより自動的にローマ字表示部252に表示され、必要に応じて修正ができるようにしてもよい。
また、写真シール作成装置1には、携帯端末と所定の周波数の搬送波を利用した電磁誘導による非接触通信が可能な非接触型ICリーダライタを備えるようにすることもでき、その場合には、利用者が携帯端末で入力した、あるいは、携帯端末に予め登録されているメールアドレスや名前を、非接触通信により受信することで入力させることもできる。
入力されたローマ字またはひらがな表記の名前は、例えばRAM107に記憶される。図12の名前入力画面においても、図11のメールアドレス入力画面と同様に、図中縦長の外付けモニタ16の画面の中で、画面の上側ほぼ半分程度の領域に表示されないようになっている。
図10に戻り、上述したステップS53の処理後、ステップS54において、事前接客処理部201は、図13に示される写り選択画面を外付けモニタ16に表示し、選択を受け付ける。すなわち、図13は、利用者による「写り」の選択を受け付ける写り選択画面の例を示している。ここで、「写り」とは、例えば、撮影された被写体の顔の画像のコントラストの調整、照明装置の発光強度、カメラ51の絞りの設定などをどのように設定するかを意味する。
図13の例では、「ピュア3Dフェイス」という文字が表示されたモデルの画像のアイコン351と「ナチュラル3Dフェイス」という文字が表示されたモデルの画像のアイコン352が表示されている。ここで、「ピュア3Dフェイス」と「ナチュラル3Dフェイス」は、それぞれ選択すべき「写り」の種類を意味している。
「ピュア3Dフェイス」は、例えば、画像の中の色合いなどが比較的緩やかに変化するようにコントラスト値が調整されるなどして、そのような画像に適合させた照明装置の発光強度、カメラ51の絞り値などを一括して設定するものである。「写り」として「ピュア3Dフェイス」を選択することにより、利用者は、撮影空間32内での撮影により、ふんわりとした雰囲気の画像を撮影することができる。
「ナチュラル3Dフェイス」は、例えば、画像の中の色合いなどが比較的急峻に変化するようにコントラスト値が調整されるなどして、そのような画像に適合させた照明装置の発光強度、カメラ51の絞り値などを一括して設定するものである。「写り」として「ナチュラル3Dフェイス」を選択することにより、利用者は、撮影空間32内での撮影により、くっきりとした雰囲気の画像を撮影することができる。
なお、アイコン351とアイコン352に表示されたモデルの画像は、それぞれ「ピュア3Dフェイス」と「ナチュラル3Dフェイス」で撮影されたモデルの画像とされる。
図10のステップS55において、事前接客処理部201は、「ピュア3Dフェイス」または「ナチュラル3Dフェイス」のどちらかの「写り」が選択されたか否かを判定する。例えば、利用者がタッチペン18によりアイコン351またはアイコン352のいずれかを選択した場合、ステップS55では、写りが選択されたと判定される。一方、例えば、いずれのアイコンも選択されることなく予め設定された所定の時間が経過するなどした場合、ステップS55では、「写り」が選択されなかったと判定される。
ステップS55で、「写り」が選択されたと判定された場合、処理はステップS57に進み、選択された「写り」に対応する各種の設定値が一括して設定される。
一方、ステップS55で、「写り」が選択されなかったと判定された場合、処理はステップS56に進み、例えば、「ピュア3Dフェイス」と「ナチュラル3Dフェイス」のうち、デフォルトとして定められている「写り」が強制的に選択され、ステップS57の処理が実行される。
ステップS58において、事前接客処理部201は、図14に示される目のサイズ選択画面を外付けモニタ16に表示し、選択を受け付ける。すなわち、図14は、利用者による「目のサイズ」の選択を受け付ける目のサイズ選択画面の例を示している。
図14の例では、「ナチュラルeye」の文字の上に、モデルの目の画像のアイコン361と「ボリュームeye」の文字の上に、モデルの目の画像のアイコン362が表示されている。「ナチュラルeye」は、目の画像において黒目の大きさが自然な大きさとなるようにするものであり、「ボリュームeye」は、画素の輝度値を調整するなどして目の画像において黒目の大きさが比較的大きくなるようにするものである。なお、黒目の大きさだけでなく、目の大きさ自体が変更されるようにしてもよい。
利用者がタッチペン18により、アイコン361またはアイコン362のいずれかを選択すると、選択されたアイコンに対応して撮影空間32内での被写体の画像の撮影の際の各種の設定値が一括して設定される。
次に、ステップS59において、事前接客処理部201は、図15に示される明るさ選択画面を外付けモニタ16に表示し、選択させる。すなわち、図15は、利用者による「明るさ」の選択を受け付ける明るさ選択画面の例を示している。
図15の明るさ選択画面では、それぞれ明るさの異なる画像として撮影されているモデルの画像のアイコン371乃至アイコン375が表示されている。アイコン371乃至アイコン375は、図中左側のアイコン371から図中右側のアイコン375に向かって暗い画像から徐々に明るい画像に変化している。また、アイコン371乃至アイコン375では、画像全体の明暗の変化に伴って、肌色部分の明暗も変化している。
利用者がタッチペン18により、アイコン371乃至アイコン375のいずれかを選択すると、選択されたアイコンに対応して撮影空間32内での被写体の画像の撮影の際の各種の設定値が一括して設定される。
次に、ステップS60において、事前接客処理部201は、図16または図17に示されるような撮影用合成用画像選択画面を外付けモニタ16に表示し、選択を受け付ける。すなわち、図16および図17は、撮影用合成用画像選択画面の例を示している。ここで、撮影用合成用画像とは、撮影空間32で撮影された被写体の画像である撮影画像に合成される、前景や背景の合成用画像である。
図16の撮影用合成用画像選択画面では、画面のほぼ中央に、6つのタブが表示されており、ここでは、「ノーマル」タブが選択されている。なお、図16において、丸で囲む表示がなされているタブが選択されたタブであることを表している。「ノーマル」タブでは、例えば、撮影画像に合成する単色の背景の合成用画像が選択可能である。
また、図16の撮影用合成用画像選択画面では、撮影用合成用画像パレット381が表示されている。撮影用合成用画像パレット381は、小さい矩形に分割されており、この例では、20の矩形に分割されている。この20の矩形のそれぞれが、選択すべき撮影用合成用画像の候補とされる。なお、ここでは、ゲームにおける撮影空間32内での撮影として、6枚の画像を撮影できるものとし、利用者は、6回の撮影のそれぞれに用いられる6の撮影用合成用画像を選択することができる。
利用者がタッチペン18により、撮影用合成用画像パレット381内の矩形のいずれかを選択することにより、撮影用合成用画像を選択することができる。選択された撮影用合成用画像は、選択結果表示領域382に順次表示されていく。図16の例では、撮影用合成用画像パレット381内の図中左上端の矩形が選択されて、選択結果表示領域382に表示されている。このようにして、利用者は、合計6枚の撮影用合成用画像を選択していく。
図17は、6つのタブのうち、「カラーセット」タブが選択されたときの撮影用合成用画像選択画面の例を示している。「カラーセット」タブは、6回の撮影による6枚の撮影画像に合成する6枚の撮影用合成用画像の組合せをカラーセットとして一括して選択可能なタブであり、カラーセットは、異なる背景色の6枚の撮影用合成用画像の組合せとされている。
利用者がタッチペン18により、撮影用合成用画像パレット381内のカラーセットのいずれかを選択することにより、撮影用合成用画像を選択することができる。選択されたカラーセットの6枚の撮影用合成用画像は、選択結果表示領域382に表示される。6枚の撮影用合成用画像が選択されると、選択結果表示領域382に、決定ボタン383が押下可能に表示される。そして、決定ボタン383が押下されたとき、選択結果表示領域382に表示されていた6枚の撮影用合成用画像が、利用者が選択した撮影用合成用画像として受け付けられる。
撮影用合成用画像選択画面の決定ボタン383が押下されると、図9のステップS22としての事前接客処理は終了する。
なお、利用者が撮影用合成用画像の選択を終了した時点で、撮影空間32が別の利用者によってまだ使用されている場合には、ミニゲーム、景品の広告、デモンストレーション等のコンテンツを外付けモニタ16に表示させることができる。これにより、利用者が撮影空間32に移動するまでの待機時間を飽きさせないようにすることができる。
以上のように、写真シール作成装置1の事前接客処理では、撮影処理において必要となる各種の設定操作を、事前に利用者に行わせる。これにより、利用者は、実際の撮影処理では、ポーズをとったり、表情を変えるなどして撮影に集中してのぞむことができる。従って、利用者にとって満足度の高い写真シールを提供することが可能となる。
また、従来、メールアドレスの入力の処理は、編集処理の後に実行される事後接客処理の一部として実行されていた。写真シール作成装置1では、メールアドレスの入力などを事前接客処理の一部としたことにより、事後接客処理に要する時間が短縮されることになり、結果として編集処理に費やすことができる時間を長く設定することが可能となる。
また、写真シール作成装置1の事前接客処理では、撮影前に、利用者の名前を入力させることができる。これにより、後述する編集処理において、利用者の名前を反映させた編集用のフレーム画像を作成することが可能となる。
[撮影処理の詳細]
次に、図9のステップS24として実行される撮影処理の詳細について説明する。
図18は、図9のステップS24の撮影処理の詳細なフローチャートである。
撮影処理では、初めに、ステップS81において、撮影処理部202は、撮影開始までの所定時間が経過したか否かを判定する。ステップS81において、撮影開始までの所定時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS82に進む。
ステップS82において、撮影処理部202は、図19に示される撮影処理画面をタッチパネルモニタ52に表示させ、撮影処理画面内のスタートボタン412が押下されたか否かを判定する。
即ち、図19は、ステップS82の処理によりタッチパネルモニタ52に表示される撮影処理画面の例を示している。
図19に示される撮影処理画面では、その中央に、サンプル画像やライブビュー画像を表示する画像表示部401が設けられる。ステップS82における撮影処理画面の画像表示部401には、被写体を撮影した動画像(ライブビュー画像)411と、その一部の領域に重畳する形で、スタートボタン412が表示されている。また、撮影処理画面では、「撮影の準備ができたら画面にタッチしてね!!」の文字(メッセージ)も表示されている。
利用者が事前接客空間31から撮影空間32へ移動するまでには所定の時間を要すると想定されるので、図19の撮影処理画面を表示させ、予め設定された所定時間が経過するか、または、利用者がスタートボタン412を押下するまで、撮影の開始が待機される。また、画像表示部401にライブビュー画像411を表示することにより、撮影空間32で撮影を開始する前に、利用者が身だしなみ等を整えることができるとともに、事前接客空間31から撮影空間32へ移動するまでの間に、他の利用者が誤って撮影空間32に入って撮影を開始してしまうことを防止することができる。
ステップS82で、スタートボタン412が押下されていないと判定された場合、処理はステップS81に戻る。
一方、ステップS82で、スタートボタン412が押下されたと判定された場合、または、ステップS81で、撮影開始までの所定時間が経過したと判定された場合、処理はステップS83に進められる。
ステップS83において、撮影処理部202は、図20に示される撮影処理画面をタッチパネルモニタ52に表示させ、サンプル画像を表示する。
即ち、図20は、ステップS83の処理によりタッチパネルモニタ52に表示される撮影処理画面の例を示している。
図20の撮影処理画面においては、その略中央に配置された画像表示部401にサンプル画像421が表示され、画像表示部401の下側に、サムネイル画像を表示するサムネイル表示部402が配置されている。
画像表示部401には、サムネイル表示部402に表示されているサムネイル画像(縮小画像)の一つを拡大したサンプル画像421が表示される。サムネイル表示部402では、いまから行われる6回の撮影のそれぞれに対応する6枚のサムネイル画像が表示されている。これら6枚のサムネイル画像は、図10のステップS60で選択された撮影用合成用画像に対応している。すなわち、図16または図17の選択結果表示領域382に表示された撮影用合成用画像と同じ撮影用合成用画像で合成されたモデル画像のサムネイル画像が、サムネイル表示部402に表示される。そして、図20の例では、第1回目の撮影に用いられる撮影用合成用画像に対応するサンプル画像であって、サムネイル表示部402の最も左側のサムネイル画像に対応するサンプル画像421が、画像表示部401に表示されている。
また、ステップS83で表示される撮影処理画面では、サンプル画像421が表示される画像表示部401の両側に、「こんな感じで撮ってみてね」の文字(メッセージ)が表示されている。
図18に戻り、ステップS84において、撮影処理部202は、撮影用合成用画像と被写体動画像を合成したライブビュー画像を表示するライブビュー表示を行う。
図21は、ステップS84の処理によりタッチパネルモニタ52に表示される撮影処理画面の例を示している。
図21の撮影処理画面では、画像表示部401に、サンプル画像421に代わって、ライブビュー画像422が表示される。ライブビュー画像422は、撮影空間32内の被写体である2人の利用者を撮影して得られる動画像と、サムネイル表示部402の最も左側に表示されたサムネイル画像に対応するサンプル画像で用いられている撮影用合成用画像を合成して得られた画像とされる。
そして、ステップS85において、撮影処理部202は、カウントダウンインジケータを表示させ、撮影を行う。ここでの撮影は、図10のステップS57で調整された「写り」、ステップS58で選択された「目のサイズ」、ステップS59で選択された「明るさ」に対応する設定が反映されて行われる。
ステップS86において、撮影処理部202は、撮影結果をタッチパネルモニタ52に表示し、利用者に確認させる。
図22は、ステップS86の処理によりタッチパネルモニタ52に表示される撮影処理画面の例を示している。
図22の撮影処理画面では、画像表示部401に、ライブビュー画像422に代わって、撮影により得られた被写体の静止画像と1枚目の撮影用合成用画像を合成した撮影結果合成画像423が表示されている。そして、画像表示部401の両側に、「こんな感じに撮れたよ」の文字(メッセージ)が表示されている。なお、以下において、撮影結果合成画像423は、単に、撮影画像423とも称する。
図18に戻り、ステップS87において、撮影処理部202は、予め定められた所定の回数だけ撮影が行われたか否かを判定する。本実施の形態では、6回の撮影が行われたか否かが判定される。ステップS87において、まだ所定の回数だけ撮影が行われていないと判定された場合、処理はステップS83に戻る。これまでの説明では、まだ1回しか撮影が行われていないので、第2回目の撮影を行うために、処理がステップS83に戻り、再び、ステップS83の処理が実行される。
図23は、2回目のステップS83の処理により、タッチパネルモニタ52に表示される撮影処理画面の例を示している。
図23の撮影処理画面では、画像表示部401に、2枚目のサンプル画像424が表示されている。画像表示部401に表示されている2枚目のサンプル画像424は、サムネイル表示部402の左から2番目のサムネイル画像に対応するサンプル画像である。また、図23の撮影処理画面では、サムネイル表示部402の最も左側のサムネイル画像は、1回目の撮影で得られた撮影画像423のサムネイル画像に変更されている。
このようにして、例えば、6回の撮影が行われる。6回目の撮影が完了した後、ステップS87で、所定の回数だけ撮影が行われたと判定され、処理はステップS88に進む。
ステップS88において、撮影処理部202は、撮影可能時間内であるか否かを判定する。ゲームにおいて、撮影処理に費やすことができる時間は予め定められており、ステップS88では、この時間が経過したか否かが判定される。
ステップS88で、撮影可能時間内であると判定された場合、処理はステップS89に進み、上述した6枚の撮影(通常撮影)に加えてさらに撮影を行うボーナス撮影が実行される。
即ち、ステップS89において、撮影処理部202は、ボーナス撮影が始まることを案内(説明)するボーナス撮影用案内画面をタッチパネルモニタ52に表示する。
ステップS90において、撮影処理部202は、ボーナス撮影に使用可能な複数のサンプル画像をタッチパネルモニタ52に表示し、選択を受け付ける。ボーナス撮影では、写真シール作成装置1のメーカなどにより、「写り」、「目のサイズ」、「明るさ」、撮影用合成用画像などが予め設定された複数のサンプル画像のなかから、利用者が所定のサンプル画像を選んで行われる。
ステップS91ないしS94の処理は、上述した通常撮影におけるステップS83ないしS86の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS94の処理後、処理はステップS95に進む。また、ステップS88で、撮影可能時間内ではないと判定された場合も、処理はステップS95に進む。
なお、1回のボーナス撮影が終了後、撮影処理に費やせる時間がまだ残っているときは、再度、ボーナス撮影を行わせるようにしてもよい。
ステップS95において、撮影処理部202は、上述した処理により撮影された撮影画像(撮影結果画像)の中から、編集処理で編集を行う画像である編集対象画像を選択するための選択画面を表示し、選択を受け付ける。ステップS95では、6枚の撮影画像を編集対象画像として選択することができる。従って、ボーナス撮影が行われなかった場合には、通常撮影で撮影した6枚の撮影画像が、編集対象画像としてそのまま選択される。編集対象画像として選択された撮影画像(撮影結果画像)は、例えば、RAM107に記憶される。
図9のステップS24の撮影処理は以上で終了し、次のステップS25の撮影空間32から編集空間33に移動させる移動案内が実行される。
写真シール作成装置1の撮影処理によれば、従来の撮影処理と異なり、利用者は、事前に撮影処理において必要となる各種の設定操作を終えているので、ポーズをとったり、表情を変えるなどして撮影に集中してのぞむことができる。
[編集処理及び事後接客処理の詳細]
次に、図24のフローチャートを参照して、図9のステップS26として実行される編集処理及び事後接客処理の詳細について説明する。
この処理では、初めに、ステップS111において、編集処理部203は、ステップS95の処理に伴って保存された編集対象画像を取得する。
ステップS112において、編集処理部203は、シールレイアウトの分割数を選択させる。ここで、シールレイアウトは、ゲームの一連の処理において最終的に出力される写真シールにおける編集済み画像の大きさ、配置、個数を示すものである。編集処理部203は、タブレット内蔵モニタ62に複数のシールレイアウトを表示し、そのなかから、利用者に所望のシールレイアウトを選択させる。
なお、ここでは、シールレイアウトの分割数の選択が編集空間33内で行われるものとして説明しているが、シールレイアウトの分割数の選択は、事前接客空間31で行われるようにしてもよい。すなわち、ステップS112の処理は、事前接客処理の一部として実行されるようにしてもよい。
ステップS113において、編集処理部203は、通信部103を介して、データ管理サーバと通信可能であるか否かを判定する。ステップS113の処理は、上述した図10のステップS51の処理と同様の処理である。
ステップS113で、データ管理サーバと通信可能であると判定された場合、処理はステップS114に進み、編集処理部203は、図25に示される編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、編集入力の受け付けを開始する。
図25は、ステップS114で表示される編集画面の例を示している。
図25の編集画面では、画面中央上部に配置される、編集時間の残時間を表示する残時間表示部501、および、編集処理中に出力されるBGMを操作するBGM操作部502を除いて、同じ構成の画面が左右対称に配置されている。これにより、2人の利用者が同時に編集入力を行うことができる。即ち、タブレット内蔵モニタ62に対して左側に立っている利用者は、タッチペン63−1を用いて編集画面の左半分において撮影画像の編集を行い、右側に立っている利用者は、タッチペン63−2を用いて編集画面の右半分において撮影画像の編集を行うことができる。
図25では、編集画面の左側の画面構成について説明し、右側の画面構成については同様であるので説明を適宜省略する。なお、図25では、左側の利用者向けの画面構成については、符号の最後に”L”を付し、右側の利用者向けの画面構成については符号の最後に”R”を付している。後述する図についても同様である。
図25の編集画面の左側の上方には画像選択部511Lが配置され、ここには、編集対象画像として選択された6枚の撮影画像のサムネイル画像が表示される。画像選択部511Lで選択されたサムネイル画像に対応する撮影画像が、画像選択部511Lの下に配置された編集画像表示部513Lに表示される。なお、撮影処理において編集対象として選択された6枚の撮影画像のうち、編集する画像として現在選択され、編集画像表示部513Lに表示されている撮影画像を、編集画像という。
また、画像選択部511Lでは、編集画像表示部513Lに表示されている編集画像のサムネイル画像については、「編集中」の文字が重畳表示されている。図25の例では、画像選択部511L内の6枚のサムネイル画像のうち、一番左のサムネイル画像に、左側の利用者が編集中であることにより「編集中」の重畳表示がされるとともに、左から3番目のサムネイル画像に、右側の利用者が編集中であることにより「編集中」の重畳表示がされている。「編集中」の文字が重畳表示されていることは、どちらかの利用者が編集中であるため、それと同じ撮影画像は編集対象として選択できないことを表す。
画像選択部511Lの左側には、編集作業(編集入力)を終了するときに操作される終了ボタン512Lが表示されている。
画像選択部511Lと終了ボタン512Lの下側には、上述した編集画像表示部513Lが表示され、その右側には、各種の編集操作を行うためのボタン群514Lが表示されている。ボタン群514Lは、編集をはじめからやり直すときに操作される「はじめから」ボタン、編集画像表示部513Lに入力した画像を部分的に消去するときに用いられる「消しゴム」ボタン、編集の内容を一操作後の状態に戻すときに操作される「すすむ」ボタン、および、編集の内容を一操作前の状態に戻すときに操作される「もどる」ボタンで構成される。
ボタン群514Lの右側には、「ケータイおまけ」として、利用者の携帯端末への送信専用の画像(携帯送信専用画像)を作成するためのケータイおまけボタン515Lが表示されている。「ケータイおまけ」の機能によれば、シール紙162に印刷する印刷用画像とは別に、携帯送信専用画像を作成することができるので、利用者をより楽しませることができる。ケータイおまけボタン515Lの画面部分には、「ケータイおまけ」としての携帯送信専用画像を作成した場合には、その作成した画像が表示され、「ケータイおまけ」を作成していない場合には、「ケータイおまけ」の作成後の状態を利用者に想像させるサンプル画像が表示される。図25では、図26乃至図30を参照して後述するようにして作成された携帯送信専用画像が表示されている。
ケータイおまけボタン515Lが押下された場合、編集画像表示部513Lに表示されている、現在編集中の編集画像(撮影画像)が、携帯送信専用画像を作成するための基本画像として選択される。
ボタン群514Lおよびケータイおまけボタン515Lの下側には、一発落書きを指示する一発落書きボタン516Lが表示されている。一発落書きとは、編集(落書き)に不慣れな利用者や、簡単に編集を済ませたい利用者に対して、一発落書きボタン516Lを押下するという一つの操作(一発操作)で、予め設定した編集を編集画像表示部513Lに表示されている編集画像に対して行う機能である。一発操作で編集入力される内容は、例えば、撮影用合成画像に対応して決定されている。一発落書きの機能によれば、編集に不慣れな利用者や、簡単に編集を済ませたい利用者に、簡単な編集により、撮影用合成画像に対応した完成度の高い編集済み画像を提供することができる。
一発落書きボタン516Lの下側には、編集ツール選択部517Lが表示される。編集ツール選択部517Lでは、フリーハンドで線等を編集画像に書き込む編集ツールである落書きペンツールを選択するための「ペン」ボタン、所定の絵柄や文字等を編集画像の任意の位置に合成する編集ツールであるスタンプツールやコロコロツールを選択するための「スタンプ・コロコロ」ボタン、編集画像における被写体の顔の部分を、つけまつげ、カラーコンタクトレンズ、チークなどにより化粧をしたように編集する編集ツールであるメイクツールを選択するための「メイクアップ」ボタン、及び、装飾された特殊なフォントの文字列を編集画像の任意の位置に合成する編集ツールであるスペシャルツールを選択するための「スペシャル」ボタンが選択可能である。
利用者がタッチペン63を操作して、編集ツール選択部517L内のいずれかのボタンを押下すると、押下されたボタンの上に、そのボタンが選択されたことを示す選択アンカ(手書きで丸で囲むような表示)519Lが表示される。図25の例では、「スタンプ・コロコロ」ボタンに選択アンカ519Lが表示されている。
編集ツール選択部517Lの左側には、編集ツール選択部517Lで選択された編集ツールに対応する編集コンテンツパレット518Lが表示される。図25の例では、上述したように、編集ツール選択部517Lで「スタンプ・コロコロ」ボタンが選択されているので、「スタンプ・コロコロ」ボタンに対応する編集コンテンツパレット518Lが表示されている。
編集画面の左側半分は、以上のような構成とされ、上述した画像選択部511L、終了ボタン512L、編集画像表示部513L、ボタン群514L、ケータイおまけボタン515L、一発落書きボタン516L、編集ツール選択部517L、及び編集コンテンツパレット518Lと、左右対象となる配置で、編集画面の右側半分に、画像選択部511R、終了ボタン512R、編集画像表示部513R、ボタン群514R、ケータイおまけボタン515L、一発落書きボタン516R、編集ツール選択部517R、及び編集コンテンツパレット518Rが表示されている。
なお、以下において、右側および左側の操作画面構成を特に区別しない場合には、符号の最後に付した”L”および”R”を省略して記述する。その他の図についても同様とする。
図24に戻り、ステップS115において、編集処理部203は、図25に示した編集画面のなかで、ケータイおまけボタン515が押下されたか否かを判定する。
ステップS115で、ケータイおまけボタン515が押下されたと判定された場合、編集処理部203は、後述する図25のケータイおまけ作成画面を、タブレット内蔵モニタ62に表示させ、編集入力を受け付ける。ケータイおまけ作成画面では、「ケータイおまけ」としての、携帯送信専用画像を作成することができる。ケータイおまけ作成画面では、詳細は後述するが、事前接客処理の名前入力画面(図12)で入力した利用者の名前を反映させたフレーム画像を用いた編集を行うことができる。これにより、携帯送信専用画像として、利用者の名前が入力された画像を簡単に生成することができる。
一方、ステップS115で、ケータイおまけボタン515が押下されていないと判定された場合、ステップS116の処理はスキップされる。即ち、ケータイおまけボタン515が押下されていない場合には、図25に示した編集画面において、編集画像に対する編集入力が継続される。
ステップS117において、編集処理部203は、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定する。
ステップS117で、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間がまだ経過していないと判定された場合、処理はステップS115に戻り、それ以降の処理が繰り返される。即ち、編集処理の制限時間となるまで、編集画面における編集作業、または、ケータイおまけ作成画面における携帯送信専用画像の作成作業が継続される。
そして、ステップS117で、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップS118に進み、編集処理部203は、編集入力の受け付けを終了する。
[ケータイおまけ作成画面における携帯送信専用画像の作成作業]
ここで、図26乃至図30を参照して、ケータイおまけ作成画面における携帯送信専用画像の作成作業について説明する。なお、図26乃至図30では、図25乃至図30で相互に対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、画面中央から左右対称に配置される構成については、”L”が付された左側または”R”が付された右側のいずれか一方について説明し、他方については異なる部分についてのみ説明する。
図26は、図24のステップS115で、ケータイおまけボタン515が押下されたと判定された場合に、編集処理部203によりタブレット内蔵モニタ62に表示されるケータイおまけ作成画面の最初の画面(第1画面)を示している。
ケータイおまけ作成画面の第1画面は、ケータイおまけボタン515が押下されることにより、携帯送信専用画像を作成するための画像として選択された編集画像から、携帯端末に送信する画像(領域)を切り取る(トリミングする)ための画像切り取り指定画面である。携帯送信専用画像は、携帯送信専用画像を作成するための画像として選択された編集画像の一部の領域を用いて構成される。
図26に示される画像切り取り指定画面の構成について説明する。
画像切り取り指定画面では、BGM操作部502の下側に、画像の切り取り編集中であることを示す状態表示部521Lおよび521Rが配置されている。
画面左側の編集画像表示部513Lと状態表示部521Lとの間には、画像を切り取ったときのプレビューを表示するプレビュー表示部522Lと、画像の切り取りを決定して終了するときに操作される決定ボタン523Lが表示される。
また、編集画像表示部513Lの下側には、画像の切り取りサイズを指定する切り取りサイズ指定部524Lが表示され、その下側に、切り取り形状を指定する切り取り形状指定部525Lが表示される。
切り取り形状指定部525Lには、横長形状指定部531L、縦長形状指定部532L、合成形状指定部533L、および待ち受け形状指定部534Lが設けられている。
横長形状指定部531Lは、切り取り形状として、2人で写っている撮影画像の切り取りに適した横長形状を指定するときに押下される。縦長形状指定部532Lは、切り取り形状として、1人で写っている撮影画像の切り取りに適した縦長形状を指定するときに押下される。合成形状指定部533Lは、ブログの記事に掲載するのに適した、複数枚の画像を合成した合成画像を指定するときに押下される。待ち受け形状指定部534Lは、携帯電話機の待ち受け画像に適した形状を指定するときに押下される。
右側の画面構成も、上述した左側の構成と同様である。
次に、図26の画像切り取り指定画面で行われる利用者の操作について説明する。
画像切り取り指定画面の左側の編集画像表示部513Lには、図25の編集画面においてケータイおまけボタン515Lが押下されたときと同一の編集画像が表示されている。
左側の利用者は、まず、切り取り形状指定部525Lの、横長形状指定部531L、縦長形状指定部532L、合成形状指定部533L、または、待ち受け形状指定部534Lのいずれかをタッチペン63−1で指定(押下)して、画像の切り取り形状を選択する。図26の例では、選択されたことを示す選択アンカ535Lが横長形状指定部531Lに表示されており、横長形状指定部531Lが利用者により選択されたことを示している。
切り取り形状指定部525Lの、横長形状指定部531L、縦長形状指定部532L、合成形状指定部533L、または、待ち受け形状指定部534Lのいずれかの切り取り形状が選択されると、その選択された形状の切り取り枠536Lが、編集画像表示部513Lに表示される。
左側の利用者は、タッチペン63−1で、切り取り枠536Lを移動させたり、切り取りサイズ指定部524Lで切り取りサイズを変更したりして、編集画像表示部513L上の切り取り枠536Lが、所望の切り取り領域となるように調整する。切り取りサイズ指定部524Lでは、9段階の切り取りサイズが指定可能とされており、選択された切り取りサイズに対応するように、切り取り枠536Lが、その中心点を基準として拡大または縮小される。プレビュー表示部522Lには、指定されている切り取り枠536Lに応じて画像を切り取った場合のイメージが表示される。
左側の利用者は、編集画像表示部513L上の切り取り枠536Lを調整し、所望の切り取り領域となったと判定した場合、タッチペン63−1で決定ボタン523Lを押下することで、画像の切り取り領域が確定される。
画像切り取り指定画面の右側の切り取り形状指定部525Rでは、縦長形状指定部532Rに選択アンカ535Rが表示されており、1人用画像の切り出しに適した縦長形状指定部532Rが選択されている。
図26の画像切り取り指定画面において、決定ボタン523が押下されると、図27に示されるケータイおまけ作成画面の次の画面(第2画面)が、タブレット内蔵モニタ62に表示される。
図27は、画像切り取り指定画面により切り取られた編集画像に、編集用合成用画像を合成させることにより携帯送信専用画像を作成する、合成画像作成画面である。
なお、図26の画像切り取り指定画面において、左側の利用者により決定ボタン523Lが押下されるタイミングと、右側の利用者により決定ボタン523Rが押下されるタイミングが異なる場合には、画面の表示は右側と左側で別々に変更される。
初めに、図27に示される合成画像作成画面の構成について説明する。
画面左側の上側の画像選択部511Lの左隣には、戻るボタン550Lが表示されている。
BGM操作部502の下側の状態表示部521Lおよび521Rには、画像切り取り指定画面のときと異なり、切り取った編集画像のプレビューが表示されている。
編集画像表示部513Lには、図26の画像切り取り指定画面において決定ボタン523Lが押下されたときの切り取り枠536Lの領域で切り取られた編集画像が表示されている。従って、図27に示される合成画像作成画面において、編集画像表示部513に表示されている編集画像の領域およびサイズは、図26の画像切り取り指定画面において決定ボタン523が押下されたときの領域およびサイズとなる。なお、図27の編集画像表示部513Lでは、切り取り枠536Lの領域で切り取られた編集画像に対して、後述する「スタンプ・コロコロ」ボタンの星形スタンプを用いて星形のスタンプを貼り付けた編集後の編集画像が表示されている。
編集画像表示部513Lの下側には、切り取りやり直しボタン551Lが表示されている。
編集ツール選択部517Lには、「ペン」ボタン、「スタンプ・コロコロ」ボタン、「メイクアップ」ボタン、「スペシャル」ボタンの他、ケータイおまけ作成画面に専用の「BLOGらくがき」ボタンが表示され、そこに選択アンカ519Lが表示されている。
そして、編集ツール選択部517Lの左側には、選択アンカ519Lが表示されている「BLOGらくがき」ボタンに対応する編集コンテンツパレット552Lが表示されている。
編集コンテンツパレット552Lでは、「写り選択」タブ、「SWEET」タブ、「POP」タブ、「オシャレ」タブ、「シンプル背景」タブ、及び「メッセージ」タブが選択可能である。「写り選択」タブは、事前接客処理において選択した「写り」を修正(変更)することができるタブである。「SWEET」タブ、「POP」タブ、及び「オシャレ」タブは、事前接客処理の名前入力画面(図12)で入力した利用者の名前を反映させたフレーム画像(編集用合成用画像)を編集画像に合成することができるタブであり、「SWEET」タブ、「POP」タブ、及び「オシャレ」タブのそれぞれで、フレーム画像のテイストが異なる。「シンプル背景」タブは、シンプルな背景の編集用合成用画像を編集画像に合成することが出来るタブであり、「メッセージ」タブは、予め用意されたメッセージ(文字)の画像を編集画像に合成することが出来るタブである。
図27では、編集コンテンツパレット552Lにおいて、「SWEET」タブが選択された状態が示されている。
編集コンテンツパレット552Lの「SWEET」タブ内には、左側の利用者が入力した名前「みき」が表示されている名前表示部561Lとその内容を修正する際に押下される修正ボタン562L、右側の利用者が入力した名前「はなこ」が表示されている名前表示部563Lとその内容を修正する際に押下される修正ボタン564Lが表示されている。また、それらの下側には、コメント内容変更ボタン571Lないし574L、および、「文字を入れない」ボタン575Lが表示されている。
なお、事前接客処理の図12の名前入力画面において、利用者が自分の名前を入力しなかった場合には、例えば、名前表示部561Rには、「なまえ」の文字が表示され、名前表示部563Rには「おなまえ」の文字が表示される。また、修正ボタン562Rと564Rは、いまの「修正する」から「入力する」の表示に変更される。なお、名前表示部561Rおよび563Rは空欄表示としてもよい。
また、編集コンテンツパレット552L内の右側には、事前接客処理の名前入力画面(図12)で入力した利用者の名前、または、コメント内容変更ボタン571L若しくは574Lのコメントが反映表示された複数個(図27では、8個)のフレーム画像581L、「フレームを消す」ボタン582L、「最初に戻す」ボタン583Lが表示されている。「POP」タブ、「オシャレ」タブ、及び「シンプル背景」タブでは、テイストの異なるフレーム画像581Lが表示される点のみが異なり、それ以外の表示は同様である。
そして、左側の利用者用の、戻るボタン550L、切り取りやり直しボタン551L、編集コンテンツパレット552L、名前表示部561L、修正ボタン562L、名前表示部563L、修正ボタン564L、コメント内容変更ボタン571Lないし574L、フレーム画像581L、「フレームを消す」ボタン582L、及び「最初に戻す」ボタン583Lと同様に、画面右側には、右側の利用者用の、戻るボタン550R、切り取りやり直しボタン551R、編集コンテンツパレット552R、名前表示部561R、修正ボタン562R、名前表示部563R、修正ボタン564R、コメント内容変更ボタン571Rないし574R、フレーム画像581R、「フレームを消す」ボタン582R、「最初に戻す」ボタン583Rが表示されている。
なお、左側の編集コンテンツパレット552Lのフレーム画像581Lは、横長形状であるのに対して、右側の編集コンテンツパレット552Rのフレーム画像581Rは、縦長形状である。これは、左側の利用者は、上述した図26の画像切り取り指定画面において、横長形状指定部531Lを選択して横長形状を指定し、右側の利用者は、縦長形状指定部532Rを選択して縦長形状を指定したためである。
次に、図27の合成画像作成画面で行われる利用者の操作について説明する。
図26の画像切り取り指定画面から、図27の合成画像作成画面に移行した直後の状態では、左側の編集コンテンツパレット552Lでは、左側の利用者によって入力された「みき」が表示されている名前表示部561Lに、選択アンカ565Lが表示されている。選択アンカ565Lは、名前表示部561L、名前表示部563L、コメント内容変更ボタン571Lないし574Lのうち、名前表示部561Lが選択されていることを示している。即ち、図27の合成画像作成画面に移行した初期画面では、左側の編集コンテンツパレット552Lでは、左側の利用者が入力した名前がデフォルトで選択されており、左側の利用者が入力した名前「みき」の文字が反映された各フレーム画像581Lが選択可能に表示されている。
これに対して、右側の編集コンテンツパレット552Rでは、選択アンカ565Rが、右側の利用者の名前「はなこ」を表示している名前表示部563Rに表示されており、右側の利用者によって入力された「HANAKO」または「hanako」の文字が反映された各フレーム画像581Rがデフォルトで選択可能に表示されている。
このように、各利用者が自分が入力した名前を反映させたフレーム画像581を利用することを想定しているが、左側の利用者は、タッチペン63−1で、右側の利用者用の名前「はなこ」を表示している名前表示部563Lを選択することにより、右側の利用者の名前を反映したフレーム画像581Lを作成することもできる。同様に、右側の利用者が、タッチペン63−2で、左側の利用者の名前「みき」を表示している名前表示部561Rを選択することにより、左側の利用者の名前を反映したフレーム画像581Rを作成することもできる。
さらに、利用者は、タッチペン63を操作してコメント内容変更ボタン571ないし574のいずれかを選択することにより、事前接客処理で入力した名前ではなく、予め用意されたコメント(文字)を反映したフレーム画像581を作成することもできる。
例えば、右側の利用者が、「コメントよろしく!」と表示されているコメント内容変更ボタン571Rを押下して選択した場合には、それまで選択されていた「はなこ」に代えて、「コメントよろしく!」の文字が各フレーム画像581Rに反映される。
あるいは、右側の利用者が、「PASSゲット」と表示されているコメント内容変更ボタン572Rを押下して選択した場合には、それまで選択されていた「はなこ」に代えて、「PASSゲット」の文字が各フレーム画像581Rに反映される。
同様に、右側の利用者が、「THANK YOU!!」が表示されているコメント内容変更ボタン573Rを押下して選択した場合には、それまで選択されていた「はなこ」に代えて、「THANK YOU!!」の文字が各フレーム画像581Rに反映される。
また、右側の利用者が、「購読してね」が表示されているコメント内容変更ボタン574Rを押下して選択した場合には、それまで選択されていた「はなこ」に代えて、「購読してね」の文字が各フレーム画像581Rに反映される。
以上のように、右側の利用者は、タッチペン63−2で、名前表示部561R、名前表示部563R、コメント内容変更ボタン571Rないし574Rのいずれかを押下して選択すると、選択された部分に選択アンカ565Rが変更され、選択されたコメントが各フレーム画像581Rに反映される。各フレーム画像581Rのデザインと、反映される入力内容の文字の文字数によって、反映される入力内容の配置は、各フレーム画像581Rで最適に調整される。なお、反映される入力内容の配置については、フレームの中央、右端、左端、などを、利用者に選択させるようにしてもよい。
右側の利用者は、編集画像表示部513Rに表示された内容で携帯送信専用画像の作成を終了する場合、戻るボタン550Rを押下する。即ち、編集処理部203は、戻るボタン550Rが押下されたとき、編集画像表示部513Rに表示されている状態の合成画像を、「ケータイおまけ」としての携帯送信専用画像に決定し、画面を、図25の編集画面(編集処理のトップ画面)に戻す。
右側の利用者は、「修正する」と表示された修正ボタン562Rを押下すると、名前表示部561Rに表示されている入力内容(「みき」)を修正することができる。同様に、「修正する」と表示された修正ボタン564Rを押下すると、名前表示部563Rに表示されている入力内容(「はなこ」)を修正することができる。
本実施の形態では、右側および左側の利用者の一方が、他方の入力した名前も修正(変更)できるようになっているが、画面の左右で入力範囲を制限し、自分が入力した名前だけを修正できるように制限してもよい。この場合、例えば、右側の利用者が左側の利用者が入力した内容を変更したいような場合には、左右の入力画面を入れ替える「左右入れ替えボタン」を画面上に設けるようにすることができる。「左右入れ替えボタン」は、単純に、名前を入力した利用者の配置と、編集する際の利用者の配置が異なる場合にも有効である。
図28は、図27に示した合成画像作成画面において、各利用者が、編集コンテンツパレット552に表示された複数個のフレーム画像581のなかの一つを選択した後の合成画像作成画面を示している。
図28に示される合成画像作成画面では、左側の編集コンテンツパレット552Lに表示された複数個のフレーム画像581Lのうち、一番上の行の真ん中のフレーム画像581Lに、選択アンカ584Lが表示され、左側の利用者により選択されていることを示している。このとき、編集画像表示部513Lには、その選択されたフレーム画像581Lと編集画像が合成された合成画像が表示されている。
同様に、図28の右側の編集コンテンツパレット552Rでは、上の行の右から2個目のフレーム画像581Rに、選択アンカ584Rが表示されている。そして、右側の編集画像表示部513Rには、その選択されたフレーム画像581Rと編集画像とが合成された合成画像が表示されている。
ここで、例えば、右側の利用者が、修正ボタン564Rを押下して、入力内容(「はなこ」)を変更した場合には、編集画像表示部513Rに表示されている合成画像や、編集コンテンツパレット552Rの各フレーム画像581Rの名前も変更される。すなわち、入力内容が変更された場合には、その変更された内容が、編集画像表示部513Rに表示されている合成画像や各フレーム画像581Rに反映される。
図29は、図28に示した状態から、右側の利用者が、「THANK YOU!!」の文字が表示されているコメント内容変更ボタン573Rを押下した場合の合成画像作成画面を示している。
右側の利用者が、「THANK YOU!!」の文字が表示されているコメント内容変更ボタン573Rを押下すると、選択アンカ565Rが、押下されたコメント内容変更ボタン573Rに変更される。そして、編集コンテンツパレット552Rの各フレーム画像581Rと編集画像表示部513Lのなかの、それまで「HANAKO」または「hanako」であった部分が、「THANK YOU!!」の文字に変更されている。
なお、このように、各フレーム画像581Rと編集画像表示部513Rの表示を、利用者の選択に応じて変更するには、選択された文字を合成処理するための処理時間が多少必要になる。そこで、編集処理部203は、各フレーム画像581Rに、選択された文字を合成処理する間、図30に示されるように、編集コンテンツパレット552Rを、「フレームの作成中だよ!ちょっと待っててね。」の表示に変更する。なお、この場合であっても、左右の編集コンテンツパレット552の表示制御は別々であるので、左側の利用者の編集作業に影響はない。
また、各フレーム画像581には、利用者それぞれ単独の名前が反映されたフレーム画像581の他、2人の利用者両方の名前が反映されたフレーム画像581を提供することもできる。この場合、左右の利用者の一方が入力した名前を変更した場合には、他方が使用するフレーム画像581にも影響が生じる。このような場合にも、編集処理部203は、左右の利用者の一方が変更した名前を他方の利用者のフレーム画像581に反映させる処理のあいだ、「となりの人が修正中だよ!ちょっと待っててね。」などの表示を編集コンテンツパレット552に表示させるようにすることができる。
なお、フレーム画像581に反映させる入力内容(利用者の名前)を、利用者それぞれの単独の名前とするか、あるいは、2人の利用者両方の名前とするかを、編集画像を切り取り枠536で切り取ったときの切り取り領域に含まれる利用者の数に応じて決定するようにさせることもできる。即ち、編集処理部203は、編集画像を切り取り枠536で切り取ったときの切り取り領域の画像に対して顔画像の検出を行い、そこに含まれる利用者の数を検出する。そして、切り取り領域の画像が1人の利用者のみを写した画像であれば、その利用者単独の名前が反映されたフレーム画像581とし、2人の利用者を写した画像であれば、2人の利用者両方の名前が反映されたフレーム画像581とすることができる。
図28に戻り、右側の利用者が、右側の編集コンテンツパレット552R内の「文字を入れない」ボタン575Rを押下すると、各フレーム画像581Rに反映されている入力内容またはコメントの文字を消去することができる。即ち、各フレーム画像581Rが、文字が合成されていないフレーム画像となる。
また、右側の利用者が、右側の編集コンテンツパレット552R内の「フレームを消す」ボタン582Rを押下すると、各フレーム画像581Rのうち、入力内容またはコメントの文字以外の画像が消去される。即ち、各フレーム画像581Rが、入力内容またはコメントの文字のみのフレーム画像となる。
一方、右側の利用者が、右側の編集コンテンツパレット552R内の「最初に戻す」ボタン583Rを押下すると、編集画像表示部513Rに表示されている合成画像を、フレーム画像584Rを合成する前の編集画像に戻すことができる。即ち、図28に示される状態において、「最初に戻す」ボタン583Rが押下されると、編集画像表示部513Rの合成画像が、図27の編集画像表示部513Rの画像に戻る。
なお、編集コンテンツパレット552には、サンプルのモデル画像または被写体を撮影した撮影画像と、入力内容を反映させたフレーム画像を合成した画像を、フレーム画像581として表示するようにしてもよい。この場合、フレーム画像581の合成後の状態を容易に想像することができるようになり、利用者は迷わずに好きなフレーム画像581を選択することができる。
右側の利用者は、編集画像の切り取りをやり直す場合(切り取り領域を変更する場合)、切り取りやり直しボタン551Rを押下する。切り取りやり直しボタン551Rが押下されると、編集画像の切り取りをやり直すか、ケータイおまけの作成自体を中止するかを確認する確認画面が表示される。その確認画面で、編集画像の切り取りをやり直すことが選択された場合、編集処理部203は、図26の画像切り取り指定画面を表示させる。これにより、利用者は編集画像の切り取りをやり直すことができる。一方、確認画面で、ケータイおまけの作成自体を中止することが選択された場合には、それまでのケータイおまけの作成作業がキャンセルされ、画面が図25の編集画面(編集処理のトップ画面)に戻る。
以上のように、編集画面における編集対象画像に対する編集作業、編集対象画像を利用した携帯送信専用画像の作成作業が行われ、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過すると、図24のステップS118において、編集入力の受け付けが終了される。
そして、図24のステップS119において、編集処理部203は、事後接客処理として、図31に示される送信画像選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、利用者に携帯端末へ送信する画像を選択させる。
[送信画像選択画面の例]
図31は、図24のステップS119において、タブレット内蔵モニタ62に表示される送信画像選択画面の例を示している。
送信画像選択画面は、右側と左側の利用者が独立して送信画像を指定可能なように、画面中央から右側と左側の半分に分けられている。
送信画像選択画面に左側には、事前接客処理において左側の利用者によって入力されたメールアドレスを表示するメールアドレス表示部601L、編集処理において編集が施された後の撮影画像である6枚の編集済み画像602−1ないし602−6、ケータイおまけ作成機能により左側の利用者によって作成された携帯送信専用画像603L、送信画像を決定するときに押下されるOKボタン604Lが表示されている。
送信画像選択画面に右側には、事前接客処理において右側の利用者によって入力されたメールアドレスを表示するメールアドレス表示部601R、6枚の編集済み画像602−1ないし602−6、ケータイおまけ作成機能により右側の利用者によって作成された携帯送信専用画像603R、送信画像を決定するときに押下されるOKボタン604Rが表示されている。
ここで、利用者がケータイおまけ作成機能を利用しなかった場合、即ち、携帯送信専用画像がない場合には、携帯送信専用画像603は表示されず、代わりに、「ケータイおまけ画像はありません。」等のメッセージが表示される。なお、図31の例では、右側および左側の各利用者が作成した携帯送信専用画像の枚数は1枚であるが、複数枚作成した場合には作成した数だけ表示される。即ち、携帯送信専用画像は複数枚作成することもできる。
各利用者は、6枚の編集済み画像602−1ないし602−6、及び、携帯送信専用画像603のなかから、携帯端末へ送信する画像をタッチペン63により押下して選択し、OKボタン604を押下する。
送信画像選択画面においてOKボタン604が押下されると、後述するように、携帯端末に送信すると選択された画像であることを示す携帯送信選択フラグなどのデータが、利用者のメールアドレスなどの情報とともにデータ管理サーバへ送信され、ステップS119の処理が終了する。その結果、図24の編集処理および事後接客処理が終了する。
一方、図24のステップS113で、データ管理サーバと通信可能ではないと判定された場合、処理はステップS121に進み、編集処理部203は、ケータイおまけボタン515の表示が省略された図25の編集画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させ、編集入力の受け付けを開始する。
そして、ステップS122において、編集処理の制限時間として予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで待機する。この間、利用者は、編集画面における編集作業を行うことができる。
そして、ステップS122で、所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップS123に進み、編集処理部203は、編集入力の受け付けを終了する。
ステップS124において、編集処理部203は、例えば、アンケート入力、ミニゲームなどの、携帯送信画像選択処理以外の事後接客処理を実行する。事後接客処理が終了すると、図24の編集処理および事後接客処理は終了する。
以上説明した編集処理及び事後接客処理によれば、撮影を行う前の事前接客処理で利用者が入力した自分の名前を反映させたフレーム画像581を、編集対象の撮影画像に合成する編集用合成用画像として提供することができる。編集処理部203は、フレーム画像581のデザインと、反映させる入力内容(名前)の文字の文字数によって、反映させる入力内容の配置を、各フレーム画像581で最適に調整するので、利用者特有の編集を行うことができるとともに、バランスよく編集が施された画像を提供することができる。
なお、上述した実施の形態では、ケータイおまけ作成機能(ケータイおまけボタン515)を用いて携帯送信専用画像を作成する際に、編集用合成用画像としての、利用者が入力した名前を反映させたフレーム画像581を合成する例について説明した。しかし、利用者が入力した名前を反映させたフレーム画像581を、シール紙162に印刷する印刷用画像を作成する際においても選択可能とし、印刷用画像の編集用合成用画像として提供することもできる。換言すれば、図25の編集画面において、編集画像表示部513に表示されている編集画像に合成するフレーム画像(編集用合成用画像)として、利用者が入力した名前を反映させたフレーム画像581を提供することもできる。
また、「ケータイおまけ」として作成する携帯送信専用画像は、撮影画像をトリミングすることを前提として説明したが、トリミングさせずに、撮影画像をそのまま利用してもよい。あるいは、利用者がトリミングする領域を指定するのではなく、編集処理部203が所定の方法でトリミングしてもよい。その場合、編集処理部203は、撮影画像に写っている人数に応じてトリミングする領域を決定することができ、フレーム画像も、撮影画像に写っている人数に応じて名前を反映させるようにすることができる。
さらに、利用者が入力した名前を反映させたフレーム画像を、編集画像と合成する編集用合成用画像ではなく、撮影処理時の被写体動画像(撮影画像)と合成する撮影用合成用画像として提供してもよい。また、編集用合成用画像と撮影用合成用画像の両方を提供してもよい。
[撮影用合成用画像への適用例]
利用者が入力した名前を反映させたフレーム画像を、撮影用合成用画像として提供する場合の処理について簡単に説明する。
事前接客処理では、上述したように、図10のステップS60において、図16および図17の撮影用合成用画像選択画面が外付けモニタ16に表示され、撮影用合成用画像の選択が行われる。
ここで、利用者が入力した名前を反映させたフレーム画像を、撮影用合成用画像として提供する場合には、事前接客処理部201は、「わく&フレーム」タブが選択された場合に、利用者が入力した名前を反映させることができるフレーム画像を表示する。
例えば、図32に示されるような、利用者が入力した名前を反映させることができるフレーム画像が、撮影用合成用画像選択画面の「わく&フレーム」タブにおいて表示され、利用者によって選択されたとする。図32のフレーム画像には、「LOVE&PEACE」の文字が前景画像または背景画像と合成されており、この「LOVE&PEACE」の文字が、利用者が入力した文字が反映される部分に対応するサンプル入力文字である。
この場合、例えば、図18における撮影処理の、サンプル画像を表示するステップS83では、撮影処理部202は、図20に示した撮影処理画面に代えて、図33に示される撮影処理画面を、タッチパネルモニタ52に表示する。即ち、サンプル画像を表示するステップS83では、「LOVE&PEACE」のサンプル入力文字を含み、モデルによって撮影されたサンプル画像421Aが、タッチパネルモニタ52に表示される。
そして、撮影用合成用画像と被写体動画像を合成したライブビュー画像を表示するステップS84では、撮影処理部202は、図21に示した撮影処理画面に代えて、図34に示される撮影処理画面を表示する。即ち、ライブビュー表示を行うステップS84では、「LOVE&PEACE」のサンプル入力文字を含むフレーム画像と、被写体動画像とを合成したライブビュー画像が、タッチパネルモニタ52に表示される。
さらに、撮影結果を表示し、利用者に確認させるステップS86では、撮影処理部202は、図22に示した撮影処理画面に代えて、図35に示される撮影処理画面を表示する。即ち、撮影結果を表示するステップS85では、撮影により得られた被写体の静止画像と、利用者によって入力された名前である「MIKI&HANAKO」が反映されたフレーム画像を合成した撮影結果合成画像423Aが表示される。
なお、図34に示したライブビュー表示においても、「LOVE&PEACE」のサンプル入力文字を含むフレーム画像ではなく、利用者によって入力された名前である「MIKI&HANAKO」が反映されたフレーム画像と被写体動画像とを合成したライブビュー画像を表示するようにしてもよい。
また、上述した例は、フレーム画像に「LOVE&PEACE」の文字が予め含まれる撮影用合成用画像の例であるが、撮影用合成用画像選択画面の「わく&フレーム」タブで表示されるフレーム画像は、文字が含まれていないフレーム画像とし、撮影により得られた被写体の静止画像とフレーム画像とを合成した撮影結果を表示する際に、利用者によって入力された名前である「MIKI&HANAKO」が反映されたフレーム画像を合成した撮影結果合成画像423Aが表示されるようにしてもよい。
[変形例]
上述した実施の形態においては、メールアドレスおよび名前の入力、編集、送信画像の選択、などの各作業を、2人の利用者が左右に並んで並行して行う例について説明したが、3人以上の利用者が並行して上述した各作業を行う構成としてもよい。
また、上述した実施の形態において、編集用合成用画像としてのフレーム画像581には、事前接客処理で入力された名前を反映させるように合成したが、携帯端末への送信先として入力されたメールアドレスを反映させるようにしてもよい。また、名前とメールアドレスの両方を反映させるようにしてもよい。
さらに、利用者が入力する内容は、上述した利用者自身の名前ではなく、利用者が所属する何らかのグループ、サークル等の団体の名称、日付、誕生日などの記念日の名称などの所定の入力文字とすることができる。ここで、利用者が入力可能な文字(入力文字)には、ひらがなや英数字の他、ギリシャ文字、句読点、”+”や”?”等の記号など、一般にソフトウエアキーボードを押下して入力可能な文字が含まれる。また、利用者が、ひらがなや英数字の一文字ずつを指定して入力するのではなく、例えば、「よろしく!」、「なかよし」などの複数の文字からなる、予め用意された入力内容(コメント)のボタンを指定(押下)して、入力してもよい。
上述した実施の形態では、事前接客処理、撮影処理、編集処理、および事後接客処理における2人の利用者の位置関係が同一であることを前提としていた。即ち、事前接客処理において右側で入力した利用者は、撮影画像で右側に写り、編集画面において右側で編集を行うことを前提としていた。しかし、2人の利用者の位置関係が同一でない場合や、位置関係を変更したい場合も考えられる。そのような場合に対応するために、上述した編集画面やケータイおまけ作成画面に、左右対称に構成される左側半分と右側半分の画面を相互に入れ替える「入れ替えボタン」を設けることができる。これにより、2人の利用者の位置関係が同一でない場合や編集入力位置を変更したい場合に、利用者の所望の位置で編集入力を行うことができる。
またあるいは、編集空間33に、認識手段として、編集を行う利用者の顔を撮像する撮像装置を設け、撮影空間32で撮像したときの利用者の立ち位置と、編集空間33で編集するときの利用者の立ち位置との関係を認識し、利用者の立ち位置に応じて、事前接客処理における入力内容が判定された編集画面およびケータイおまけ作成画面を表示するようにしてもよい。
具体的には、例えば、上述した実施の形態では、図26の画像切り取り指定画面から、図27の合成画像作成画面に移行した直後の状態では、右側の立ち位置で撮影した利用者を前提として、右側の編集コンテンツパレット552Rでは、選択アンカ565Rが名前表示部563Rに表示され、右側の利用者によって入力された「はなこ」の文字が反映された各フレーム画像581Rが選択可能に表示されていた。
ここで、利用者の顔を撮像する撮像装置が編集空間33に設けられている場合には、仮に、右側の立ち位置で撮影した利用者が編集空間33において左側に立った場合、左側の編集コンテンツパレット552Lにおいて、選択アンカ565Lが名前表示部563Lに表示され、右側の利用者によって入力された「はなこ」の文字が反映された各フレーム画像581Lが選択可能に表示される。
このように、撮影空間32の立ち位置と編集空間33の立ち位置との関係を顔認識により把握することにより、編集空間33で利用者がどのような立ち位置で編集作業を行っても、自分が入力した内容(名前)で編集を開始することができる。
なお、この場合においても、事前接客空間31における立ち位置と、撮影空間32における立ち位置の関係は同一であるという前提は必要である。事前接客空間31における立ち位置と、撮影空間32における立ち位置の関係も気にしないようにするためには、利用者の顔を撮像する撮像装置を事前接客空間31にも設けるようにすればよい。
上述した実施の形態では、フレーム画像に反映させる入力内容を利用者に入力させる作業を、撮影を開始する前の事前接客処理として行わせるようにしたが、この作業は、編集作業の前であればいつでもよく、例えば、撮影後に行わせるようにすることもできる。そのようにした場合には、フレーム画像に反映させる入力内容を入力したときの利用者の立ち位置と、撮影時の立ち位置との関係が不明となる。このような場合には、編集を開始する前に、編集対象画像を表示して、その中に写っている利用者の位置関係と入力内容とを対応付けさせる操作を利用者に行わせることができる。あるいは、編集を開始する前に、編集画面の開始画面において、「入力した名前の方で落書きしてね!」などの案内を行うことにより、利用者が同じ位置関係で編集を行うようにさせてもよい。またあるいは、名前入力画面に、撮影画像から切り出した顔画像を表示したり、あるいは、撮影処理時に顔認証用の撮影を行って、その撮影で得られた顔画像を表示して、対応関係を示すようにしてもよい。
写真シール作成装置1は、図3を参照して説明したように、事前接客空間31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34の構成を採用した。
しかし、写真シール作成装置1は、これ以外の構成、例えば、事前接客空間31を省略した、撮影空間32、編集空間33(第1編集空間33Aと第2編集空間33B)、および印刷物受取領域34の構成(その他の第1筺体構成)や、事後接客作業を編集空間33ではなく印刷物受取領域34で行わせるようにした、撮影空間32、編集空間33、並びに、事後接客作業および印刷物受取領域34の構成(その他の第2筺体構成)などを採用することもできる。
その他の第1筺体構成や第2筺体構成を採用した場合、フレーム画像に反映させる入力内容を入力させる処理(作業)は、撮影空間32または編集空間33のいずれかで行わせることができる。
[携帯端末送信処理]
次に、図36のフローチャートを参照して、ゲームにおいて、携帯端末へ送信すると指定された画像が、利用者の携帯端末へ送信されるまでの処理について説明する。なお、図36における写真シール作成装置1の処理は上述した処理と同一であるので説明は省略する。
データ管理サーバは、ステップS201において、写真シール作成装置1がステップS26の処理により送信した、編集済み画像および携帯送信専用画像のデータである送信画像データと各画像を識別する画像ID、携帯送信することが選択されたことを示す携帯送信選択フラグ、携帯送信の送信先として入力されたメールアドレス、事前接客処理で入力された入力内容(名前)などのデータを受信する。写真シール作成装置1から送信されてくるデータを総称して、装置作成データと称する。
ステップS202において、データ管理サーバは、受信した装置作成データをサーバ内の記憶部に記憶する。受信した装置作成データは、例えば、メールアドレスに基づいてユーザごとに分類して記憶される。
ステップS203において、データ管理サーバは、利用者の装置作成データの保存先の場所(URL)を示す保存URL情報を作成し、保存URL情報が含まれる電子メールを作成し、利用者のメールアドレスに送信する。
利用者の携帯端末は、ステップS211において、データ管理サーバから送信されてくる、保存URL情報が含まれた電子メールを受信する。
そして、ステップS212において、携帯端末は、利用者の操作にしたがい、保存URL情報として表示されたデータの保存先にアクセスする。
データ管理サーバは、ステップS204において、利用者の携帯端末のアクセスを受け付け、保存先に保存されている印刷用画像および携帯送信専用画像のうち、携帯送信選択フラグが立っている画像(以下、送信画像という。)を検索し、ステップS205において送信する。
携帯端末は、ステップS213において、データ管理サーバから送信されてきた送信画像を受信し、内部に保存する。
以上のようにして、写真シール作成装置1において携帯端末へ送信すると設定した画像を、利用者の携帯端末に取得することができる。
なお、写真シール作成装置1において、メールアドレスなどとともに、利用者を識別する利用者IDなども入力させるようにして、データ管理サーバが、利用者IDに基づいて、利用者ごとに装置作成データを記憶したり、利用者の携帯端末の認証を行うようにすることもできる。
写真シール作成装置1では、携帯送信することが選択された画像だけでなく、ゲームにおいて作成された全ての画像をデータ管理サーバに送信することで、送信画像選択画面で送信画像として選択しなかった画像も、ゲーム終了後の利用者の要求に応じて、携帯端末に送信させるようにすることができる。即ち、ゲームの送信画像選択画面において、携帯送信する画像として選択しなかった画像を、利用者が携帯端末からデータ管理サーバへアクセスしたときに、携帯端末へ送信するように指示することが可能となる。
データ管理サーバへは、装置作成データとして、利用者が入力した内容(名前、メールアドレス)も送信されるので、データ管理サーバは、例えば、利用者の携帯端末へ送信する電子メールのタイトルに、「○○ちゃんの画像だよ!」などのように、利用者が入力した名前を入れることができる。
また、データ管理サーバは、利用者が携帯端末からアクセスした際に、送信画像としての携帯送信専用画像に含まれる利用者の入力内容(名前)を修正できるようにしてもよい。
また例えば、ゲームにおいては、利用者が入力した内容が反映されないフレーム画像を編集用合成用画像または撮影用合成用画像として選択し、編集済み画像または携帯送信専用画像を作成した場合であっても、データ管理サーバには、ゲームにおいて作成された全ての画像と利用者が入力した内容が送信されるので、データ管理サーバ側で、編集済み画像または携帯送信専用画像と入力内容とを合成して、利用者の携帯端末へ送信することも可能である。この場合、利用者が携帯端末でデータ管理サーバへアクセスして初めて入力内容が反映された画像を取得することができるので、写真シール作成装置1の利用後の楽しみを利用者に提供することができる。
また、データ管理サーバ側で、ゲームにおいて作成した画像と、利用者が入力した内容を反映させたフレーム画像とを合成する場合には、即ち、利用者が入力した内容を反映させたフレーム画像の画像合成機能がデータ管理サーバにある場合には、フレームに反映させる入力内容を、写真シール作成装置1で入力するのではなく、利用者の携帯端末で入力し、携帯端末から別途、データ管理サーバへ送信してもよい。なお、この場合、利用者の携帯端末と、写真シール作成装置1で作成される編集済み画像または携帯送信専用画像との関連付けは次のようにすることができる。例えば、写真シール作成装置1が非接触型ICリーダライタを備え、編集処理部203は、利用者の携帯端末が非接触型ICリーダライタにかざされた(近接された)ときに、非接触通信により、携帯端末内のメーラを起動させる。携帯端末で起動されたメーラでは、送信先としてデータ管理サーバの所定のデータ保存先が指定された新規メッセージが開かれている。利用者は、開かれている新規メッセージに、フレーム画像に反映させる内容を入力して電子メールを送信する。送信される電子メールのアドレスまたは本文の一部には、利用者が実行中のゲームを識別する情報が埋め込まれる。一方で、写真シール作成装置1から送信されてくる編集済み画像または携帯送信専用画像を含む装置作成データにも、利用者が実行したゲームを識別する情報が埋め込まれるため、その識別情報を基に、写真シール作成装置1から送信された装置作成データと携帯端末から送信された入力内容が関連付けられ、所定の保存先に記憶される。
このように、フレームに反映させる入力内容を、写真シール作成装置1で入力するのではなく、利用者の携帯端末で入力し、携帯端末から別途、データ管理サーバへ送信する場合には、入力内容の登録作業を、編集作業前に限らず、編集作業後に行うことも可能となる。換言すれば、入力内容の登録作業を、事前接客空間31以外の、撮影空間32、編集空間33(第1編集空間33Aと第2編集空間33B)、および印刷物受取領域34のどこでも行うことが可能となる。
データ管理サーバ側で、利用者が入力した内容を反映させたフレーム画像の合成を行う場合には、ゲームでは、フレーム画像に入力内容を反映させる処理時間を省略することができるので、編集時間、ひいてはゲームの全体時間を短縮することができる。また、利用者は、携帯端末でデータ管理サーバへアクセスして初めて入力内容が反映された画像を取得することができるので、写真シール作成装置1の利用後の楽しみを利用者に提供することができる。
また、データ管理サーバには、例えば、2人の利用者で撮影し、一方の利用者が携帯送信専用画像として選択した画像を、他方の利用者へ提供(送信)する機能を持たせることができる。
例えば、図37の左側に示される画像701が、左側で撮影、編集した利用者A(「みき」さん)によって、携帯送信専用画像として作成され、データ管理サーバへ保存されたとする。利用者Aは、自分が携帯送信専用画像として作成した画像701を、一緒に撮影した利用者B(「HANAKO」さん)へ送信することを、データ管理サーバへ指示することができる。この場合、データ管理サーバは、サーバ内に保存されている装置作成データに基づいて、利用者Bが入力した内容(名前)が「HANAKO」であることを検出し、図37の右側に示される画像702のように、利用者Aの携帯送信専用画像のうち、利用者Aが入力した「MIKI」の部分を、利用者Bの「HANAKO」に変更して、利用者Bの携帯端末へ送信することができる。これにより、2人で撮影した画像を、ブログ画像などとして、それぞれが利用する場合に、自分の名前のみが反映された携帯送信専用画像を提供することができる。
なお、図37の例では、画像701では「MIKI☆BLOG」が利用者Aの下側に配置され、画像702では「HANAKO☆BLOG」が利用者Bの下側に配置されており、入力された名前と利用者の位置が一致するように、名前の配置自体も変更されている。このような処理は、利用者を認識する撮像装置が編集空間33に設けられ、撮影空間32の立ち位置と編集空間33の立ち位置との関係が、装置作成データの一部としてデータ管理サーバに登録されている場合に可能となる。撮影空間32の立ち位置と編集空間33の立ち位置との関係がデータ管理サーバに登録されていない場合には、名前の位置は変更されず、名前の文字だけが変更される。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図7に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。