<<写真シール作成装置の外観構成>>
<全体の構成>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等に関わる作業を利用者にゲームとして行わせ、そのゲームにより得られた画像を利用者に提供するゲーム機である。画像の提供は、シール紙に画像を印刷することで行われるだけでなく、サーバに送信した画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にすることで行われることもある。写真シール作成装置1はゲームセンターなどの店舗に設置される。
写真シール作成装置1は、利用者に行わせるゲームとして、まず、利用者を被写体とした撮影を行う。次に、写真シール作成装置1は、利用者の操作に応じて、撮影によって得られた撮影画像に手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させるなどして、撮影画像を彩り豊かな画像に編集する。そして、写真シール作成装置1は、編集済みの撮影画像である編集画像をシール紙に印刷して、そのシール紙を出力することで一連のゲームを終了させる。写真シール作成装置1の利用者は、主に、2人、3人等の複数人からなるグループであるが、利用者は1人であってもよい。
写真シール作成装置1は、基本的に、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の撮影装置11と、編集装置12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影装置11と編集装置12は電気的に接続される。
撮影装置11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22とは離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に設けられる空間が、撮影が行われる撮影空間となる。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影を行うための装置である。撮影空間に臨む撮影部21の正面にはカメラやタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影部21の、編集装置12と接する面には正面パネル21Aが設けられる(図2)。撮影空間にいて正面を向いている利用者から見て右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、撮影部21の右側面が側面パネル21Bにより構成され、左側面が側面パネル21C(図3)により構成される。
背景部22は、背面パネル22A、側面パネル22B、および側面パネル22C(図3)から構成される。背面パネル22Aは、正面を向いて撮影を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル22Bは、背面パネル22Aの右端に取り付けられる板状の部材である。側面パネル22Cは、背面パネル22Aの左端に取り付けられる板状の部材である。
撮影部21の右側面を構成する側面パネル21Bと背景部22の側面パネル22Bは、所定の間隔をあけてほぼ同一平面に設けられる。側面パネル21Bと側面パネル22Bは、それらの上部において、天井部23の右側面を形成する横長の板状の部材である連結部23Bによって連結され、それらの下部において、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部24Aによって連結される。撮影部21の左側面を構成する側面パネル21Cと背景部22の側面パネル22Cも同様に、ほぼ同一平面に設けられ、それらの上部において、天井部23の左側面を形成する連結部23C(図5)によって連結され、それらの下部において、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部24B(図示せず)によって連結される。
撮影部21の側面パネル21B、背景部22の側面パネル22B、および天井部23の連結部23Bに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入口となる。また、撮影部21の側面パネル21C、背景部22の側面パネル22C、および天井部23の連結部23Cに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入口となる。撮影空間の床面には床材25が設けられる。利用者が撮影空間に入り、床材25の上に立った状態で、撮影が行われる。
撮影空間の上方には、撮影空間の天井を形成する天井部23が設けられる。天井部23は、平板状の天井部材23A、連結部23B,23C、および背面部材23Dから構成される。天井部材23Aには天井ストロボユニット31が嵌め込まれる。天井ストロボユニット31は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット31の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
側面パネル21Bには、ほぼ扁平で縦長直方体状の事前選択部32が設けられる。事前選択部32は、写真シール作成装置1が提供するゲームの紹介を行ったり、撮影前の各種の選択を利用者に行わせたりする。
編集装置12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル21Aに接するように撮影装置11に連結して設けられる。編集装置12は、撮影画像の編集を行うための装置である。編集装置12には、編集時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどが設けられる。
図2に示す編集装置12の構成を正面側の構成とすると、編集装置12の正面側と背面側には、編集時に利用者により用いられる構成がそれぞれ設けられる。これにより、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
図2に示すように、編集装置12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル21Bとほぼ平行な面である面12Aと、面12Aの上方に形成された斜面12Bから構成される。斜面12Bには、利用者の編集作業に用いられる構成が設けられる。
斜面12Bの上方右端には、照明装置43の一端を支持する柱状の支持部41が設けられ、上方左端には、照明装置43の他端を支持する柱状の支持部42が設けられる。支持部42の右側には、編集装置12の側面12Cの一部を構成する板状のパネル44が設けられる。パネル44の上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。
編集装置12の側面12Cには、編集後の各種の選択を利用者に行わせるためのタッチパネルモニタや、印刷済みのシール紙が排出されるシール紙排出口が設けられる。編集装置12の側面12C前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
編集装置12の上方にはカーテンレール61が取り付けられる。カーテンレール61は、3本のレール61A乃至61Cが、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わされて構成される。平行に設けられるレール61Aとレール61Bの一端は、天井部23にそれぞれ固定され、レール61Aとレール61Bの他端は、レール61Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール61には、編集装置12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール61に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集装置12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が撮影画像に対する編集作業を行う編集空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
事前選択部32前方の空間である事前選択空間A0において代金を投入した利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の選択を行う。例えば、撮影に関するコースの選択や撮影画像の背景の選択が行われる。
事前選択部32を用いた選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入口G1から撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#3で示すように出入口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集装置12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集装置12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に利用者が移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。
編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、撮影画像の編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。編集画像の印刷中、編集空間A2−1での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動し、印刷が終わるのを待つ。編集空間A2−2での編集を終えた利用者も同様に、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動し、印刷が終わるのを待つ。このとき、利用者は、編集装置12の側面12Cに設けられたタッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の選択を行いながら、印刷が終わるのを待つ。例えば、利用者の携帯端末に送信される画像の選択や、利用者の携帯端末のメールアドレスの入力が行われる。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、編集装置12の側面12Cに設けられたシール紙排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部32の構成例を示す正面図である。
事前選択部32の上方には、垂直に近い急峻な斜面32Aが形成されている。斜面32Aにはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71には、コース選択や背景選択などの事前選択に用いられる画面が表示される。
斜面32Aの下の垂直面32Bの上方には、事前選択の案内音声やBGM(Back Ground Music)などを出力するスピーカ72と、利用者が硬貨を入れる硬貨投入口73が設けられる。
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す斜視図である。
撮影部21は、正面パネル21A、側面パネル21B、および側面パネル21Cが、箱状の形状を有するベース部21Dに取り付けられることによって構成される。
正面パネル21Aのほぼ中央には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81は、カメラ91およびタッチパネルモニタ92から構成される。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズ部分が露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
カメラ91の下に設けられたタッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の操作入力を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ92には、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
本実施の形態において、カメラ91は、顔を中心として、利用者のほぼ胸から上の範囲が大きく写る画像であるアップ画像を得るためのアップ撮影のみを行うものとする。ただし、カメラ91が、アップ撮影に加えて、利用者の全身が写る画像である全身画像を得るための全身撮影を行うようにしてもよい。
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボ82が設置される。上ストロボ82は、上方から利用者の顔および上半身を照射する。さらに、ベース部21Dには、下ストロボ83が設けられる。下ストロボ83は、利用者の下半身および足元を照射する。
ベース部21Dにおいて、下ストロボ83の左右両側の上面は、撮影作業を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。また、図示はしないが、正面パネル21Aの例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などの音を出力するスピーカも設けられる。
<背景部の構成>
図6は、背景部22の構成例を示す図である。
カメラ91側から背景部22を見た場合、カメラ91の光軸方向に背面パネル22Aがある。背面パネル22Aの左端には側面パネル22Bが設けられ、右端には側面パネル22Cが設けられる。
背面パネル22Aの上には天井部23の背面部材23Dが設けられ、その手前(撮影部21側)の天井部材23Aには、撮影空間A1内で撮影を行っている利用者を後方中央上から照射する背面中央ストロボ111が取り付けられる。天井部材23Aにおいて、背面中央ストロボ111のより手前には天井ストロボユニット31(図示せず)が設けられる。
側面パネル22Bの上方の連結部23Bの位置には、背面パネル22Aの前に立って撮影を行っている利用者を後方右斜め上から照射する背面ストロボ112が取り付けられ、側面パネル22Cの上方の連結部23Cの位置には、利用者を後方左斜め上から照射する背面ストロボ113が取り付けられる。
なお、背面パネル22A、側面パネル22B、および側面パネル22Cの撮影空間A1の面は、クロマキー処理に用いられる色(例えば緑色)に色付けされている。
<編集装置の構成>
図7は、編集装置12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面12Bのほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば編集画面が表示される。編集画面は、撮影画像の編集に用いられる画面である。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
図8は、編集装置12の側面12Cの構成例を示す図である。
編集装置12の側面12Cにはタッチパネルモニタ151が設けられる。タッチパネルモニタ151には、印刷待ち時間に、利用者の携帯端末に送信する画像の選択や、利用者の携帯端末のメールアドレスの入力などの事後選択に用いられる画面が表示される。
タッチパネルモニタ151の下にはシール紙排出口152が設けられる。編集装置12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口162から排出される。シール紙排出口152の下には、事後選択に関する案内音声、BGM、効果音等などを出力するスピーカ153が設けられる。
<<写真シール作成装置の内部構成>>
<ハードウェア構成>
図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、事前選択部208、撮影部209、編集部210A,210B、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば、利用者に選択された編集画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶される。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
事前選択部208は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実行する。事前選択部208は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部221から構成される。
タッチパネルモニタ71は、制御部201による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、各種の選択処理が行われる。
硬貨処理部221は、硬貨投入口73に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
撮影部209は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実行する。撮影部209は、照明装置231、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ232から構成される。
照明装置231は、撮影空間A1内に設けられた各ストロボの発光を制御部201から供給される照明制御信号に従って制御する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像データ)を制御部201に出力する。
編集部210Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実行する。編集部210Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ241から構成される。編集部210Bは、編集部210Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、例えば、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象となる撮影画像の編集が行われる。
印刷部211は、編集画像の印刷処理を実行するとともに、印刷待ち空間A3にいる利用者を対象とした事後選択処理を実行する。事後選択処理は、事後選択を利用者に行わせ、事後選択により選択された画像を、利用者の携帯端末に送信するための処理である。印刷部211は、タッチパネルモニタ151、スピーカ153、およびプリンタ251から構成される。プリンタ251には、ロール状のシール紙261を含むシール紙ユニット252が装着される。
プリンタ251は、制御部201から供給された印刷データに基づいて編集画像をシール紙261に印刷する。制御部201からプリンタ251に対しては、各画像が所定のレイアウトで配置されたイメージデータが印刷データとして供給される。プリンタ251は、編集画像が印刷されたシール紙261の部分を切り取り、シール紙排出口152に排出する。
<制御部の構成>
図10は、図9の制御部201の機能構成例を示すブロック図である。図10に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
制御部201においては、事前選択処理部301、撮影処理部302、編集処理部303、印刷処理部304、および事後選択処理部305が実現される。
事前選択処理部301は、事前選択部208の各部を制御し、事前選択処理を行う。撮影処理部302は、撮影部209の各部を制御し、撮影処理を行う。編集処理部303は、編集部210A,210Bの各部を制御し、編集処理を行う。印刷処理部304は、印刷部211のプリンタ251を制御し、印刷処理を行う。事後選択処理部305は、印刷部211のタッチパネルモニタ151およびスピーカ153を制御し、事後選択処理を行う。
図11は、撮影処理部302の構成例を示すブロック図である。
撮影処理部302は、表示制御部321、および撮影制御部322から構成される。
表示制御部321は、タッチパネルモニタ92の表示を制御する。例えば、表示制御部321は、タッチパネルモニタ92に、カメラ91に取り込まれた動画像をライブビュー表示させたり、撮影結果である撮影画像を表示させたりする。
撮影制御部322は、カメラ91を制御し、利用者を被写体として撮影を行わせ、撮影画像を取得する。
図12は、編集処理部303の構成例を示すブロック図である。
編集処理部303は、表示制御部331、トリミング処理部332、および合成処理部33から構成される。
表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131の表示を制御する。例えば、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131に、撮影画像に対する編集作業を利用者に行わせるための編集画面を表示させる。
トリミング処理部332は、編集対象になり得る複数の撮影画像それぞれをトリミングする。
合成処理部333は、編集画面において利用者によって選択された合成用画像を、編集対象となった編集対象画像に合成する。
合成用画像には、利用者による描画入力の描画軌跡に対応して合成される線からなる画像であるペン画像、撮影画像の任意の位置に合成される図形や文字等の画像であるスタンプ画像、撮影画像の予め定められた位置に合成される図柄や模様等の画像であるフレーム画像が含まれる。すなわち、編集処理部303は、利用者による編集入力に基づいて、撮影画像に対してペン画像やスタンプ画像、フレーム画像を合成することで、合成画像を生成する。これらの合成用画像は、記憶部202に記憶されている。なお、以下においては、これらの合成用画像を、適宜、編集ツールともいう。
<<写真シール作成装置の動作>>
<写真シール作成処理>
次に、以上のような構成を有する写真シール作成装置1の動作について説明する。
はじめに、図13のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の一連の処理について説明する。図13の処理は、所定の金額分の硬貨が事前選択部32の硬貨投入口73に投入されたときに開始される。
ステップS1において、事前選択処理部301は、撮影前の各種の選択を行う処理である事前選択処理を行う。事前選択処理については図14のフローチャートを参照して後述する。
ステップS2において、撮影処理部302は、事前選択処理での選択内容に従って撮影処理を行う。撮影処理においては、所定回数のアップ撮影が行われる。撮影処理については図16および図18のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、編集処理部303は編集処理を行う。編集処理においては、撮影画像の編集が行われる。編集処理については図21および図22のフローチャートを参照して後述する。
ステップS4において、印刷処理部304は印刷処理を開始する。具体的には、印刷処理部304は、利用者により選択されたレイアウトに従って編集画像を配置することによって印刷データを生成する。そして、印刷処理部304は、印刷データをプリンタ251に供給し、編集画像をシール紙に印刷させる。
ステップS5において、事後選択処理部305は、事後選択処理を行う。具体的には、事後選択処理部305は、印刷が終わるのを待っている利用者に事後選択を行わせ、選択された撮影画像や編集画像を利用者の携帯端末に送信するために、その画像をサーバに送信する。
印刷が終了したとき、ステップS6において、編集画像が印刷されたシール紙がシール紙排出口152に排出される。利用者は、シール紙をシール紙排出口152から取り出して一連のゲームを終える。
<事前選択処理>
次に、図14のフローチャートを参照して、図13のステップS1において行われる事前選択処理について説明する。
事前選択処理が開始されると、ステップS11において、事前選択処理部301は、コース選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
図15は、コース選択画面の例を示す図である。
コース選択画面のほぼ中央には、ボタン411およびボタン412が左右に並んで表示される。ボタン411およびボタン412の下には、ボタン413が表示される。
ボタン411およびボタン412は、写りコースを選択するときに操作されるボタンである。写りコースには、撮影画像に写る人物の肌の質感を柔らかく、画像全体の色味を淡くする「さらふわ」コースと、「さらふわ」と比べて画像全体の色味をやや濃くする「うるふわ」コースとがある。
すなわち、ボタン411は、写りコースとして「さらふわ」コースを選択するときに操作されるボタンであり、ボタン412は、写りコースとして「うるふわ」コースを選択するときに操作されるボタンである。
また、ボタン413は、1人用コースを選択するときに操作されるボタンである。1人用コースが選択されると、写りコースのいずれかが選択された場合とは異なる、1人の利用者に向けたゲームが提供される。
コース選択画面において、写りコースのいずれかが選択された場合、処理はステップS12に進む。ステップS12において、事前選択処理部301は、名前入力画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
名前入力画面は、利用者による自身の名前の入力に用いられる画面である。写りコースのいずれかが選択されている場合、基本的には、利用者の人数は複数人である。したがって、名前入力画面は、複数の利用者の名前が入力可能な構成とされる。
名前入力画面において、利用者による名前の入力が完了すると、処理はステップS13に進む。ステップS13において、事前選択処理部301は、背景選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
背景選択画面は、背景画像の選択に用いられる画面である。背景画像は、撮影により得られる撮影画像の背景となる画像である。背景選択画面には、背景画像が複数枚表示される。利用者は、背景選択画面の中から、撮影により得られる撮影画像の枚数と同じ数、具体的には6枚の背景画像を選択することができる。なお、背景選択画面には、背景画像として、所定のテーマに沿った背景画像が6枚セットになった背景セットが複数表示され、選択されるようにしてもよい。
背景選択画面において、6枚の背景画像の選択が完了すると、処理はステップS14に進む。ステップS14において、事前選択処理部301は、BGM選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
BGM選択画面は、撮影空間において流れるBGMとしての楽曲の選択に用いられる画面である。BGM選択画面には、BGMとなる楽曲の候補を表すボタンが設けられる。利用者は、複数のボタンの中から、いずれかのボタンを選択することができる。
BGM選択画面において、BGMの選択が完了すると、処理はステップS18に進む。
一方、コース選択画面において、1人用コースが選択された場合、処理はステップS15に進む。ステップS15において、事前選択処理部301は、名前入力画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
1人用コースが選択されている場合、基本的には、利用者の人数は1人である。したがって、名前入力画面は、1人の利用者の名前が入力可能な構成でよい。
名前入力画面において、利用者による名前の入力が完了すると、処理はステップS16に進む。ステップS16において、事前選択処理部301は、シールレイアウト選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
シールレイアウト選択画面は、シールレイアウト画像の選択に用いられる画面である。シールレイアウト画像は、複数の撮影画像が配置されるようなデザインを有する画像である。シールレイアウト画像において撮影画像が配置される領域(以下、撮影画像配置領域という)以外の領域には、デザイン性に富んだ文字や図柄などが配置される。1人用コースが選択された場合、シール紙には、撮影画像配置領域に撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が印刷される。
シールレイアウト選択画面において、シールレイアウト画像の選択が完了すると、処理はステップS17に進む。ステップS17において、事前選択処理部301は、分割数選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
分割数選択画面は、シール紙の分割数の選択に用いられる画面である。シール紙の分割数が選択されることで、シール紙におけるシールレイアウト画像の配置を表す印刷レイアウトが決定される。
分割数選択画面において、分割数の選択が完了すると、処理はステップS18に進む。
ステップS18において、事前選択処理部301は、事前選択空間A0にいる利用者に対して、撮影空間A1への移動を案内する。撮影空間A1への移動の案内は、タッチパネルモニタ71に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ72から出力させることによって行われる。
<撮影処理>
次に、図13のステップS2において行われる撮影処理について説明する。なお、事前選択処理において選択されたコースによって、異なる撮影処理が実行される。
(写りコースの撮影処理)
まず、図16のフローチャートを参照して、写りコースのいずれかが選択された場合の撮影処理について説明する。
撮影処理が開始されると、表示制御部321が、撮影の際の撮影空間内での立ち位置を説明する画面をタッチパネルモニタ92に表示させるなどしてガイダンスを出力する。次に、ライブビュー表示画面がタッチパネルモニタ92に表示される。
その状態で撮影のタイミングになったとき、ステップS31において、撮影制御部322は、1回目の撮影を行う。表示制御部321は、撮影によって得られた撮影画像を、撮影結果としてタッチパネルモニタ92に表示させる。利用者は、1回目の撮影結果を確認しながら、次の撮影の準備を行うことができる。
そして、2回目以降の撮影が行われる。すなわち、2回目の撮影タイミングになったとき、ステップS32において、撮影制御部322は、2回目の撮影を行う。
同様にして、ステップS33乃至S36において、撮影制御部322は、それぞれ3乃至6回目の撮影を行う。このようにして6回行われる撮影は、いずれもアップ撮影とされる。
なお、事前選択処理において、硬貨処理部221が硬貨の投入を検出してから、所定の時間、タッチパネルモニタ71に対する操作が行われなかった場合、撮影処理における撮影の回数は1回減らされ、5回の撮影が行われる。
さて、ステップS37において、表示制御部321は、目・明るさ選択画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
図17は、目・明るさ選択画面の例を示す図である。
目・明るさ選択画面のほぼ中央には、1回目から6回目の撮影により得られた6枚全ての撮影画像421−1乃至421−6が表示される。撮影画像421−1乃至421−6の下には、5つの明るさボタン431−1乃至431−5が横一列に並んで表示される。明るさボタン431−1乃至431−5の下には、3つの目サイズボタン432−1乃至432−3が横一列に並んで表示される。また、目サイズボタン432−3の右には、ボタン433が表示される。
明るさボタン431−1乃至431−5は、撮影画像に写る人物(利用者自身)の肌の色を選択するときに操作されるボタンである。明るさボタン431−1乃至431−5のうち、最も左に表示される明るさボタン431−1は、肌を色黒にするときに操作されるボタンであり、最も右に表示される明るさボタン431−5は、肌を色白にするときに操作されるボタンである。
利用者により、明るさボタン431−1乃至431−5のいずれかが選択されると、撮影画像421−1乃至421−6それぞれに写る利用者の肌の色が、選択された明るさボタンに対応する色に調整される。
目サイズボタン432−1乃至432−3は、撮影画像に写る人物(利用者自身)の目のサイズを選択するときに操作されるボタンである。目サイズボタン432−1乃至432−3のうち、最も左に表示される目サイズボタン432−1は、目のサイズをほとんど大きくしないときに操作されるボタンであり、最も右に表示される目サイズボタン432−3は、目のサイズを特に大きくするときに操作されるボタンである。
利用者により、目サイズボタン432−1乃至432−3のいずれかが選択されると、撮影画像421−1乃至421−6それぞれに写る利用者の目のサイズが、選択された目サイズボタンに対応するサイズに調整される。
なお、最初に目・明るさ選択画面が表示された状態、すなわちデフォルトの状態では、明るさボタン431−3と、目サイズボタン432−2が選択されている。
ボタン433は、撮影画像に写る利用者の肌の色を、選択されている明るさボタンに対応する肌の色に決定し、撮影画像に写る利用者の目のサイズを、選択されている目サイズボタンに対応する目のサイズに決定するときに操作されるボタンである。
目・明るさ選択画面において、肌の明るさおよび目のサイズの選択が決定されると、処理はステップS38に進む。ステップS38において、撮影処理部302は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部209のタッチパネルモニタ92に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ232から出力させることによって行われる。
(1人用コースの撮影処理)
次に、図18のフローチャートを参照して、1人用コースの撮影処理について説明する。
1人用コースの撮影処理が開始されると、ステップS51において、表示制御部321は、事前選択処理において選択されたシールレイアウト画像をタッチパネルモニタ92に表示させる。
図19は、シールレイアウト画像表示画面の例を示す図である。
シールレイアウト画像表示画面の上方には、「選んだデザインに合わせて、順番に撮影するよ!」のメッセージが表示され、その下に、事前選択処理において選択されたシールレイアウト画像441が表示される。
シールレイアウト画像441には、5つの撮影画像配置領域451乃至455が設けられている。撮影画像配置領域451乃至455それぞれには、モデルが被写体となって写るモデル画像が配置される。また、撮影画像配置領域451乃至455のうち、これから行われる撮影に対応するモデル画像が表示されている撮影画像配置領域は強調表示される。
撮影画像配置領域の強調表示が所定の時間なされた後、処理はステップS52に進み、撮影制御部322は、1回目の撮影を行う。表示制御部321は、撮影によって得られた撮影画像を、撮影結果としてタッチパネルモニタ92に表示させる。
その後、再びシールレイアウト画像が表示される。1回目の撮影に対応する撮影画像配置領域には、1回目の撮影により得られた撮影画像が配置されるとともに、次に行われる撮影に対応するモデル画像が表示されている撮影画像配置領域が強調表示される。
そして、2回目以降の撮影が行われる。すなわち、2回目の撮影タイミングになったとき、ステップS53において、撮影制御部322は、2回目の撮影を行う。
同様にして、ステップS54乃至S56において、撮影制御部322は、それぞれ3乃至5回目の撮影を行う。このようにして5回行われる撮影は、いずれもアップ撮影とされる。
なお、事前選択処理において、硬貨処理部221が硬貨の投入を検出してから、所定の時間、タッチパネルモニタ71に対する操作が行われなかった場合、撮影処理における撮影の回数は1回減らされ、4回の撮影が行われる。
さて、ステップS57において、表示制御部321は、目・明るさ選択画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
このとき表示される目・明るさ選択画面は、1回目から5回目の撮影により得られた5枚全ての撮影画像が表示される以外は、基本的には図17を参照して説明した構成と同様であるので、その説明は省略する。
目・明るさ選択画面において、肌の明るさおよび目のサイズの選択が完了すると、処理はステップS58に進む。ステップS58において、撮影処理部302は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部209のタッチパネルモニタ92に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ233から出力させることによって行われる。
<編集処理>
次に、図13のステップS3において行われる編集処理について説明する。なお、撮影処理と同様に、事前選択処理において選択されたコースによって、異なる編集処理が実行される。
(1人用コースの編集処理)
まず、図20のフローチャートを参照して、1人用コースが選択された場合の編集処理について説明する。
ステップS71において、表示制御部331は、ペン選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
ペン選択画面は、1人の利用者に、2本のタッチペン132A,132Bのどちらを利用するかを選択させるための画面である。
ペン選択画面において、タッチペン132A,132Bのどちらを利用するかが選択されると、処理はステップS72に進む。ステップS72において、表示制御部331は、選択されたタッチペンに応じた編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
例えば、ペン選択画面において、右利きの利用者により、タブレット内蔵モニタ131の右側にあるタッチペン132Bを利用することが選択されると、タッチペン132Aが無効になる。そして、詳細な説明は省略するが、右利きの利用者が編集作業を行いやすい構成の編集画面が表示される。
また、ペン選択画面において、左利きの利用者により、タブレット内蔵モニタ131の左側にあるタッチペン132Aを利用することが選択されると、タッチペン132Bが無効になる。そして、左利きの利用者が編集作業を行いやすい構成の編集画面が表示される。
ステップS73において、合成処理部333は、利用者による編集画面に対する編集作業に応じて、撮影画像に対する編集を行う。具体的には、合成処理部333は、編集画面において利用者により選択された合成用画像を、複数の撮影画像の中から編集対象画像として選択された撮影画像に合成する。
編集作業が完了すると、処理はステップS74に進む。ステップS74において、編集処理部303は、編集作業を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、編集部210Aまたは編集部210Bのタブレット内蔵モニタ131に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ241から出力させることによって行われる。
(写りコースの編集処理)
次に、図21のフローチャートを参照して、写りコースのいずれかが選択された場合の編集処理について説明する。
ステップS91において、トリミング処理部332は、撮影により得られた6枚の撮影画像に対してトリミング処理を施す。
ここで、図22を参照して、ステップS91において行われるトリミング処理について説明する。
図22には、撮影により得られた撮影画像の原画像501が示されている。
原画像501において、枠R1は、撮影画像として得られる最大の領域を表す枠である。従来、編集対象となる撮影画像は、枠R1の内側であらかじめ設定されたトリミング枠R2でトリミングされた画像となる。この場合、撮影時のカメラ91に対する利用者の立ち位置によっては、利用者がトリミング枠R2の内側に適切に収まらないおそれがある。その結果、トリミング枠R2でトリミングされた撮影画像は、被写体がずれて写る画像となってしまう。
一方、本実施の形態におけるトリミング処理は、以下のようにして行われる。
まず、原画像501に写る複数の利用者のうち、例えば最も背の高い利用者の人物領域の上端(人物の頭頂部)の点が検知される。そして、丸数字1で示されるように、検知された点をy軸方向にあらかじめ決められたピクセル数だけずらしたy座標y1が、トリミング枠の上辺に設定される。
なお、検知された点をずらすピクセル数は、利用者となる世代の女性の平均身長に基づいて決定される。
次に、原画像501における人物の顔領域の輪郭の点が検知される。具体的には、図22の例では、原画像501に写る2人の人物のうちの、左側に写る人物の顔領域の輪郭の左上の点と、右側に写る人物の顔領域の輪郭の右上の点が検知される。そして、丸数字2で示されるように、検知された点それぞれをx軸方向(画像中心から遠ざかる方向)にあらかじめ決められたピクセル数だけずらしたx座標x1,x2が、トリミング枠の左辺および右辺に設定される。これにより、トリミング枠の幅wが決定される。
なお、原画像501に、3人以上の人物が写っている場合には、最も左側に写る人物の顔領域の輪郭の左上の点と、最も右側に写る人物の顔領域の輪郭の右上の点に基づいて、トリミング枠の幅wが決定される。
そして、丸数字3に示されるように、トリミング枠の幅wに基づいて、トリミング枠の横縦比が所定の比率になるように、トリミング枠の高さhが決定される。すなわち、トリミング枠の下辺となるy座標y2が設定される。本実施の形態においては、撮影画像の横縦比は1:1.1とされるので、トリミング枠の幅wを1.1倍することで、トリミング枠の高さhが求められる。
以上のようにして、トリミング枠R3が設定される。このトリミング枠R3もまた、枠R1の内側で設定される。
なお、上述したトリミング処理において、人物領域や顔領域の検知は、クロマキー処理により人物領域のマスク画像を生成したり、顔認識処理により顔の特徴点を抽出することで行われる。
また、上述したトリミング処理において、髪の毛領域のマスク画像を生成するようにした場合には、髪の毛領域がトリミング枠R3の内側に収まるように、x座標x1,x2が設定されるようにしてもよい。
以上のようなトリミング処理によれば、カメラ91に対する撮影時の利用者の立ち位置によらず、利用者、特に利用者の顔がトリミング枠の内側に適切に収まるようになる。結果として、トリミング枠R3でトリミングされた撮影画像は、被写体がずれて写る画像となることはなく、また、顔が大きく写る画像となる。
また、髪を染めている利用者の髪の根元は、地毛の色になっていることがある。そこで、上述したトリミング処理においては、頭頂部をトリミング枠R3の内側に収めないようにしたので、撮影画像に、そのような利用者の髪の根元が写らないようにすることができる。
なお、本実施の形態において、トリミング処理部332は、1回の撮影により得られた原画像から、サイズの異なる複数の撮影画像(例えば、トリミング枠R2でトリミングされた画像と、トリミング枠R3でトリミングされた画像)を生成するものとする。ここで、生成された複数の撮影画像のうちの少なくとも1つの撮影画像に写る領域全体が、他の撮影画像のいずれか1つに写る領域に含まれるようにしてもよい。
すなわち、上述したトリミング処理においては、原画像501に対してトリミング枠R3が設定されるものとしたが、トリミング枠R2でトリミングされた撮影画像に対して、トリミング枠R3が設定されるようにしてもよい。ここで、トリミング枠R2でトリミングされた撮影画像を、本トリミング処理が行われる前のトリミング前画像とすると、トリミング枠R3でトリミングされた撮影画像を、本トリミング処理が行われた後のトリミング後画像とすることができる。
さて、図21のフローチャートに戻り、ステップS92において、表示制御部331は、おまかせトリミング選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
図23は、おまかせトリミング選択画面の例を示す図である。
おまかせトリミング選択画面には、画像表示領域511と画像表示領域512が左右に並んで表示される。画像表示領域511および画像表示領域512の中間の下方には、ボタン513が表示される。
画像表示領域511は、撮影により得られた6枚の撮影画像が、上述したトリミング処理によりトリミングされた後のトリミング後画像(トリミング枠R3でトリミングされた画像)が表示される領域である。画像表示領域511に表示される6枚のトリミング後画像には、事前選択処理において選択された6枚の背景画像それぞれが合成される。
一方、画像表示領域512は、撮影により得られた6枚の撮影画像が、上述したトリミング処理によりトリミングされる前のトリミング前画像(トリミング枠R2でトリミングされた画像)が表示される領域である。画像表示領域512に表示される6枚のトリミング前画像にも、事前選択処理において選択された6枚の背景画像それぞれが合成される。
画像表示領域511は、出力される画像としてトリミング後画像を選択するときに選択される領域であり、画像表示領域512は、出力される画像としてトリミング前画像を選択するときに選択される領域である。ここで、出力される画像とは、編集対象となる画像、シール紙に印刷される画像、および、利用者の携帯端末に送信される画像の少なくともいずれかをいう。
ボタン513は、利用者に選択されたトリミング後画像およびトリミング前画像のいずれか一方を、出力される画像に決定するための決定ボタンである。
利用者の中には、撮影の際にカメラから遠ざかって、引きの状態で写る利用者がいる。すなわち、利用者は必ずしも、顔が大きく写るトリミング後画像を所望するとは限らない。
そこで、おまかせトリミング選択画面のように、トリミング後画像とトリミング前画像を並べて表示することで、利用者は、それぞれを比較しながら、出力される画像をどちらにするか選択することができる。
おまかせトリミング選択画面において、トリミング後画像とトリミング前画像のどちらを出力される画像とするかが決定されると、処理はステップS93に進む。ステップS93において、表示制御部331は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
ステップS94において、合成処理部333は、利用者による編集画面に対する編集作業に応じて、撮影画像に対する編集を行う。具体的には、合成処理部333は、編集画面において利用者により選択された合成用画像を、複数の撮影画像の中から編集対象画像として選択された撮影画像に合成する。
編集作業が完了すると、処理はステップS95に進む。ステップS95において、表示制御部331は、分割数選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
分割数選択画面は、シール紙の分割数の選択に用いられる画面である。シール紙の分割数が選択されることで、シール紙における複数の画像の配置を表す印刷レイアウトが決定される。
分割数選択画面において、分割数の選択が完了すると、処理はステップS96に進む。ステップS96において、編集処理部303は、編集作業を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、編集部210Aまたは編集部210Bのタブレット内蔵モニタ131に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ241から出力させることによって行われる。
以上の処理によれば、おまかせトリミング選択画面において、トリミング後画像とトリミング前画像が並べて表示される。これにより、利用者は、トリミング後画像とトリミング前画像のそれぞれを比較しながら、出力される画像をどちらにするかを選択することができる。結果として、より簡単に、利用者が所望する画像を提供することが可能となる。
(おまかせトリミング選択画面の他の例)
以上においては、おまかせトリミング選択画面において、トリミング後画像とトリミング前画像の両方が並んで表示されるようにしたが、トリミング後画像とトリミング前画像のいずれか一方が表示されるようにしてもよい。
例えば、図24に示されるように、おまかせトリミング選択画面に、1つの画像表示領域514のみが表示されるようにする。図24の例では、画像表示領域514に6枚のトリミング後画像が表示されている。また、画像表示領域511の右側には、ボタン515が設けられる。
ボタン515は、画像表示領域514に表示される画像を、トリミング後画像およびトリミング前画像のいずれか一方に切り替えるために操作される切り替えボタンである。
図24に示される状態でボタン515が操作されると、図25に示されるように、画像表示領域514には、6枚のトリミング前画像が表示されるようになる。
また、図25に示される状態でボタン515が操作されると、図24に示されるように、画像表示領域514には、6枚のトリミング後画像が再び表示されるようになる。
画像表示領域514にトリミング後画像およびトリミング前画像のいずれかが表示された状態で、ボタン513が操作されると、そのときに画像表示領域514に表示されているトリミング後画像およびトリミング前画像のいずれか一方が、出力される画像に決定される。
以上においては、出力される画像をトリミング後画像とするか、またはトリミング前画像とするかを、6枚の撮影画像全てについてまとめて選択させるようにしたが、6枚の撮影画像それぞれについて個別に選択させるようにしてもよい。
例えば、図26に示されるように、おまかせトリミング選択画面の中央下段に、6枚のトリミング前画像521−1乃至521−6が横一列に表示され、その中央上段に、6枚のトリミング後画像522−1乃至522−6が横一列に表示されるようにする。トリミング後画像522−1乃至522−6と、トリミング前画像521−1乃至521−6とは、それぞれ対応している。例えば、トリミング後画像522−1とトリミング前画像521−1は、いずれも1枚目の撮影画像(原画像)から生成された画像であり、トリミング後画像522−4とトリミング前画像521−4は、いずれも4枚目の撮影画像(原画像)から生成された画像とされる。すなわち、互いに対応するトリミング後画像とトリミング前画像のそれぞれには、同じポーズをとった利用者が、異なる撮影範囲で写ることになる。
図26のおまかせトリミング選択画面においては、1枚の撮影画像(原画像)について、トリミング後画像およびトリミング前画像のいずれか一方が選択される。例えば、1枚目の撮影画像については、トリミング前画像521−1およびトリミング後画像522−1のいずれか一方が選択され、4枚目の撮影画像については、トリミング前画像521−4およびトリミング後画像522−4のいずれか一方が選択される。
6枚の撮影画像について、トリミング後画像およびトリミング前画像のいずれか一方が選択された状態で、ボタン523が操作されると、6枚の撮影画像についてそれぞれ選択された方が、出力される画像に決定される。
なお、図26のおまかせトリミング選択画面において、ボタン523の左には、スライダー524がさらに表示される。
スライダー524は、トリミング後画像522−1乃至522−6のうちの、利用者に選択されたトリミング後画像のトリミング領域を調整するために操作されるGUIのパーツである。利用者は、スライダー524を操作することによって、トリミング後画像それぞれに写る人物(利用者自身)の大きさ(範囲)を調整することができる。このとき、おまかせトリミング選択画面に表示されるトリミング後画像の表示領域の大きさは変わらない。なお、スライダー524の操作によって調整されるトリミング領域は、トリミング後画像に対する顔認証処理の結果によって、さらに調整されるようにしてもよい。具体的には、スライダー524の操作によって調整されたトリミング領域から、利用者の顔の一部がはみ出してしまうような場合、利用者の顔がはみ出さないように、トリミング領域の位置が調整されるようにする。
なお、図27に示されるように、トリミング後画像522−1乃至522−6それぞれについて、スライダー524−1乃至524−6を設けるようにしてもよい。
以上の構成によれば、利用者は、撮影画像それぞれについて、トリミング後画像とトリミング前画像を比較しながら、出力される画像をどちらにするか選択することができる。さらに、利用者は、トリミング後画像について、そのトリミング領域を調整することができる。結果として、より高い自由度で、利用者が所望する画像を提供することが可能となる。
なお、以上においては、出力される画像をトリミング後画像とするか、またはトリミング前画像とするかを、6枚の撮影画像それぞれについて個別に選択させるようにしたが、複数枚毎(例えば3枚毎)の撮影画像について選択させるようにしてもよい。これにより、6枚の撮影画像それぞれについて個別に選択させる場合と比べて、利用者の操作の手間を省くことができる。
(編集画面の例)
次に、図28を参照して、図21のステップS93において表示される編集画面の例について説明する。
図28に示されるように、編集画面は、基本的に、主な構成が左右対称に設けられることによって構成される。左半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられる領域であり、右半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。中央の領域には編集作業の残り時間などが表示される。
以下、編集画面の左半分の領域について説明する。
左半分の領域の中央上方には、サムネイル画像表示領域611Lが設けられる。サムネイル画像表示領域611Lは、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。利用者は、サムネイル画像表示領域611Lに表示されているサムネイル画像を選択することによって、編集対象とする撮影画像を選択することができる。
左半分の領域のほぼ中央には、編集領域612Lが設けられる。編集領域612Lは、編集対象として選択された撮影画像の表示領域である。利用者は、タッチペン132Aを用いて編集ツールを選択し、編集領域612Lに表示された撮影画像に対する編集作業を行う。
ここで、上述したおまかせトリミング選択画面においては、出力される画像としてトリミング後画像が選択されているものとする。すなわち、図28の例では、編集領域612Lには、トリミング後画像が表示される。
編集領域612Lの左側には、ペンパレット表示領域613Lが設けられる。ペンパレット表示領域613Lは、手書き入力に用いられるペン画像(ペンツール)の選択に用いられるペンパレットの表示領域である。ペンパレット表示領域613Lには、ペン画像の線の種類、太さ、色の選択に用いられるボタンが複数表示される。ペンパレット表示領域613Lのペンパレットは、編集画面が表示されている間、常時表示される。
編集領域612Lの下には、編集パレット表示領域614Lが設けられる。編集パレット表示領域614Lは、スタンプ画像などの各種の編集ツール(合成用画像)の選択に用いられる編集パレットの表示領域である。編集パレット表示領域614Lには、複数の合成用画像が表示される。編集パレットに表示される合成用画像はカテゴリ毎に分かれており、それぞれのカテゴリ名が付されたタブが選択されることで、編集パレット表示領域614Lに表示される合成用画像が切り替わる。
編集画面の中央の領域には、一発落書きボタン615が設けられる。一発落書きボタン615は、一発落書きを行うときに操作されるボタンである。一発落書きは、あらかじめ設定された内容の編集作業を、1回の操作で行わせる機能である。一発落書きボタン615が操作されることにより、あらかじめ決められた複数の合成用画像が一括して撮影画像に合成されるようになる。これにより、編集作業(落書き)に慣れていない利用者でも、編集作業を簡単に済ませることができる。
また、編集領域612Lと編集パレット表示領域614Lとの間には、スライダー表示領域616Lが設けられる。スライダー表示領域616Lは、編集領域612Lに表示されている撮影画像のトリミング領域を調整するために操作されるスライダーの表示領域である。つまり、スライダーが操作されることで、編集領域612Lに対して撮影画像が相対的に拡大/縮小される。
また、スライダー表示領域616Lには、スライダーに加え、ボタン621およびボタン622が表示される。
ボタン621は、編集領域612Lに表示されている撮影画像のトリミング領域の調整を開始または終了するときに操作されるボタンである。ボタン622は、後述するように、編集領域612Lに対して撮影画像が相対的に移動、回転、または拡大/縮小された撮影画像を、最初に編集画面が表示された状態、すなわちデフォルトの状態に戻すためのボタンである。デフォルトの状態では、スライダーおよびボタン622は、非アクティブな状態とされる。
デフォルトの状態でボタン621が操作されると、スライダーおよびボタン622がアクティブな状態となる。またこのとき、編集領域612Lには、手の形をしたアイコン631と吹き出し632が表示される。吹き出し632には、撮影画像に写る人物の位置を調整できる旨のメッセージが記される。
アイコン631が表示されている状態では、タッチペン132Aを用いたドラッグ操作等により、編集領域612Lに対して撮影画像が相対的に移動されたり、回転されたりする。
このように、利用者は、編集画面に対する操作によって、編集領域612Lに対して撮影画像を相対的に移動、回転、および拡大/縮小させることができる。
そして、ボタン621が再び操作されると、スライダーおよびボタン622は非アクティブな状態とされ、編集領域612Lにおけるアイコン631と吹き出し632の表示は消える。
なお、おまかせトリミング選択画面において、出力される画像としてトリミング前画像が選択されている場合、図29に示されるように、スライダー表示領域616Lには、ボタン622に代えてボタン623が表示される。
ボタン623は、編集領域612Lに対して撮影画像が相対的に移動、回転、または拡大/縮小された撮影画像を、トリミング後画像と同じ状態にするためのボタンである。したがって、おすすめトリミング選択画面において、出力画像としてトリミング前画像が選択された場合でも、編集画面においてボタン623が操作されることで、トリミング後画像を編集対象の画像とすることができる。
編集パレット表示領域614Lの右側には、携帯おまけボタン617Lが設けられる。携帯おまけボタン617Lが操作されると、携帯おまけの作成を行うことができる。携帯おまけは、携帯端末の待ち受け画像や、メールに添付されたり、ブログを含むSNS(Social Networking Service)にアップロードされたりする画像等、携帯端末上で用いられことを前提とした画像である。作成された携帯おまけは、携帯送信用の画像としてサーバに送信される。
タブレット内蔵モニタ131の右半分の領域には、以上のような左半分の領域の構成と同じ構成が位置を対称にして配置される。
このような編集画面により、主に2人の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
(トリミング処理の他の例)
ところで、上述したトリミング処理において設定されるトリミング枠は、撮影画像の被写体の状態に応じて調整されるようにしてもよい。
例えば、利用者が、左右に腕を伸ばし手を広げるポーズをとっている場合には、トリミング枠を左右方向に拡げるようにする。この場合、クロマキー処理により人物領域全体が検知されるようにする。
人物領域全体が検知されるようにすることで、髪の長い利用者や、身長の高い利用者、ふくよかな体型の利用者がいる場合、また、大人数の利用者がいる場合などに、トリミング枠を左右方向や上下方向に拡げるようにすることもできる。
一方、顔認識処理により、利用者が男女のペアであると判定された場合、2人は互いに密着して写る傾向があるので、利用者が2人の女性である場合と比べて、トリミング枠を左右方向に狭めるようにしてもよい。
また、顔認識処理により、利用者に赤ちゃんが含まれていると判定された場合、その赤ちゃんは母親に抱かれていると考えられるので、トリミング枠を左右方向に狭めるようにしてもよい。
さらに、顔認識処理により、利用者の年齢を推定し、推定された年齢に応じて、トリミング枠を拡げたり狭めたりしてもよい。
また、人物以外の物、例えば、利用者が持っているバッグや、利用者が着ている振袖等、ベビーカーや車椅子などが検知された場合には、トリミング枠を拡げるようにする。
さらに、季節によって、トリミング枠を拡げたり狭めたりしてもよい。例えば、夏であれば、利用者の服装は薄着になるので、トリミング枠を狭めるようにし、冬であれば、利用者の服装は厚着になるので、トリミング枠を拡げるようにする。
また、撮影画像における背景領域の割合に応じて、トリミング枠を拡げたり狭めたりしてもよい。
さらに、撮影画像に合成されている前景画像や背景画像に応じて、トリミング枠を拡げたり狭めたりしてもよい。例えば、撮影処理において、撮影画像に対して前景画像(スタンプ画像)が合成されるような場合には、それらのスタンプ画像の大きさや位置によって、トリミング枠を拡げたり狭めたりする。また、撮影画像に対して、人物領域と背景領域の近傍に合成される、装飾用のオーラ画像が合成されるような場合には、そのオーラ画像がトリミング枠からはみ出さないように、トリミング枠を拡げるようにする。
また、上述したトリミング処理においては、撮影画像に写る複数の人物(利用者)が1つのトリミング枠でトリミングされるものとしたが、人物毎に設定されたトリミング枠でトリミングされるようにしてもよい。
この場合、例えば、トリミングされた複数の人物の画像を、それぞれ異なる大きさに変え、それらを組み合わせたものを、1枚の撮影画像としてもよい。
具体的には、トリミング処理部332は、図30に示されるように、2人の利用者U1,U2が写る撮影画像641に対して、利用者U1,U2それぞれの領域をトリミングする。
次に、トリミング処理部332は、トリミングされた2つの画像のうち、利用者U1の画像を拡大し、利用者U2の画像を縮小する。そして、トリミング処理部332は、その2つの画像を組み合わせることで、1枚の撮影画像642を生成する。撮影画像642においては、撮影画像641と比べて、利用者U1は拡大されて写り、利用者U2は縮小されて写る。
一方、トリミング処理部332は、トリミングされた2つの画像のうち、利用者U1の画像を縮小し、利用者U2の画像を拡大する。そして、トリミング処理部332は、その2つの画像を組み合わせることで、1枚の撮影画像643を生成する。撮影画像643においては、撮影画像641と比べて、利用者U1は縮小されて写り、利用者U2は拡大されて写る。
このようにして得られた撮影画像642,643は、例えば、事後選択処理において、利用者U1,U2それぞれの所有する携帯端末に送信される画像とする。具体的には、利用者U1が大きく写る撮影画像642は、利用者U1の所有する携帯端末に送信される画像とし、利用者U2が大きく写る撮影画像643は、利用者U2の所有する携帯端末に送信される画像とする。
また例えば、トリミングされた複数の人物の画像を、それぞれ同じように大きさを変え、それらを組み合わせたものを、1枚の撮影画像としてもよい。
具体的には、トリミング処理部332は、図31に示されるように、2人の利用者U1,U2が写る撮影画像644に対して、利用者U1,U2それぞれの領域をトリミングする。
次に、トリミング処理部332は、トリミングされた2つの画像をそれぞれ拡大する。そして、トリミング処理部332は、その2つの画像を組み合わせることで、1枚の撮影画像645を生成する。これにより、撮影画像644と比べて、利用者U1,U2それぞれが互いに近い位置で撮影されたかのように写る撮影画像645が生成される。
(スタンプ画像について)
本実施の形態においては、スタンプ画像として、編集対象となる撮影画像(編集対象画像)における利用者の身体の所定の部位、具体的には顔の部位に対応するスタンプ画像が用意されるものとする。
そして、編集パレットにおいて、顔の部位に対応するスタンプ画像が選択されると、合成処理部333は、編集対象画像における利用者の顔を認識することで、利用者の顔の所定の部位に対応するスタンプ画像を、認識された利用者の顔の大きさおよび向きに応じてその大きさおよび向きを調整し、編集対象画像における利用者の顔の所定の部位に合成する。
このような、顔の部位に対応するスタンプ画像が合成されている状態でも、利用者は、編集画面に対する操作によって、編集領域612L(612R)に対して編集対象画像を相対的に移動、回転、および拡大/縮小させることができる。
このとき、編集画面に対する操作によって、編集領域612L(612R)に対して編集対象画像が相対的に移動、回転、および拡大/縮小されるとともに、編集対象画像に合成されたスタンプ画像のうち、顔の部位に対応するスタンプ画像のみが相対的に移動、回転、および拡大/縮小される。具体的には、合成処理部333は、移動、回転、および拡大/縮小される編集対象画像における利用者の顔をリアルタイムに認識することで、顔の部位の移動、回転、および拡大/縮小を検知する。そして、合成処理部333は、その検知結果に合わせて、顔の部位に対応するスタンプ画像を、リアルタイムに移動、回転、および拡大/縮小する。
例えば、図32の左側に示されるように、編集領域612Lに表示されている編集対象画像に、4つのスタンプ画像651乃至654が合成されているものとする。
スタンプ画像651は、メガネを模したスタンプ画像であり、利用者の目に対応するスタンプ画像である。スタンプ画像652は、動物の鼻を模したスタンプ画像であり、利用者の鼻に対応するスタンプ画像である。スタンプ画像653は、ハート型のスタンプ画像であり、スタンプ画像654は、星型のスタンプ画像である。スタンプ画像653,654は、顔の部位に対応するスタンプ画像ではない。
編集領域612Lに表示されている編集対象画像において、スタンプ画像651は左側に写る利用者の目の部分に合成され、スタンプ画像652は右側に写る利用者の鼻の部分に合成されている。
図32の左側の状態で、利用者が、編集画面に対する操作によって、編集領域612Lに対して編集対象画像を相対的に拡大させた場合、図32の右側に示されるように、編集対象画像に合成されたスタンプ画像のうち、スタンプ画像651,652が相対的に移動、拡大される。なお、スタンプ画像653,654は、移動も拡大もされない。
また、図32の右側の状態と同じ状態を示す、図33の左側の状態で、利用者が、編集画面に対する操作によって、編集領域612Lに対して編集対象画像を相対的に移動させた場合、図33の右側に示されるように、編集対象画像に合成されたスタンプ画像のうち、スタンプ画像651,652が相対的に移動される。なお、スタンプ画像653,654は、移動されない。
なお、ここでは、編集対象画像の移動量が所定の閾値を超えたときに、スタンプ画像651,652が移動されるものとする。すなわち、編集対象画像の移動量が極端にわずかである場合には、スタンプ画像651,652は移動されない。
特に、顔の部位に対応するスタンプ画像は、編集対象画像において、対応する顔の部位に合成されるべきものである。顔の部位に対応するスタンプ画像が、その顔の部位に対応しない位置に合成された場合、編集対象画像の見た目は妙なものとなる。
そこで、編集領域612Lに対して編集対象画像を相対的に移動、回転、および拡大/縮小させた場合でも、これに合わせて、顔の部位に対応するスタンプ画像も相対的に移動、回転、および拡大/縮小されるようにする。これにより、顔の部位に対応するスタンプ画像が、常にその顔の部位に対応した位置に合成され、編集対象画像の見た目は、適切なものとなる。さらに、編集対象画像の移動、回転、および拡大/縮小の度に、利用者に、顔の部位に対応するスタンプ画像を移動、回転、および拡大/縮小させる手間を省くこともできる。
なお、顔の部位に対応するスタンプ画像として、吹き出しの形状をしたスタンプ画像が用意されてもよい。この場合、編集対象画像の移動、回転、および拡大/縮小に合わせて、吹き出しの三角形の部分(利用者の口に対応する部分)の位置や大きさ、形状を変化させるようにする。
さらに、利用者の身体の部位に対応するスタンプ画像として、人物領域と背景領域の近傍に合成される、装飾用のオーラ画像や影を模した影画像が用意されてもよい。この場合、編集対象画像の移動、回転、および拡大/縮小に合わせて、オーラ画像や影画像の位置や形状を変化させるようにする。
なお、利用者の身体(顔)の部位に対応するスタンプ画像は、上述したように、自動で合成されるのではなく、編集領域612L(612R)上で利用者に指定された位置に合成されるようにしてもよい。
また、利用者の身体(顔)の部位に対応するスタンプ画像の一部が、編集領域612L(612R)から外れるような位置に合成された場合、編集対象画像は、利用者の操作なしに、そのスタンプ画像の全体が表示されるように、編集領域612L(612R)に対して相対的に移動されるようにしてもよい。
一方、利用者の身体(顔)の部位に対応しないスタンプ画像の一部が、編集領域612L(612R)から外れるような位置に合成された場合には、編集対象画像は、相対的に移動されない。なお、編集対象画像が、利用者の操作に応じて、そのスタンプ画像の全体が表示されるように、編集領域612L(612R)に対して相対的に移動されると、そのスタンプ画像は、編集領域612L(612R)から外れた部分が欠けた状態で表示される。
(一発落書きについて)
次に、図34を参照して、編集画面において、一発落書きボタン615が操作されたときの表示について説明する。
例えば、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により一発落書きボタン615が操作されると、図34の左側に示されるように、編集画面の左半分の領域上に、ポップアップ画面661が表示される。
ポップアップ画面661のほぼ中央には、9枚の合成画像671−1乃至671−9が表示される。合成画像671−1乃至671−9は、モデル画像に、所定のテーマに沿った複数の合成用画像が合成された画像である。合成画像671−1乃至671−9に合成されている合成用画像は、それぞれ異なる合成用画像とされる。
合成画像671−1乃至671−9の上には、合成画像671−1乃至671−9に合成されている合成用画像のテーマを決定するボタン672−1乃至672−5が設けられる。利用者により、ボタン672−1乃至672−5のいずれかが選択されることで、そのテーマに沿った合成用画像が合成されていた合成画像671−1乃至671−9が表示される。
なお、それぞれのテーマに沿って表示される合成画像は9枚に限られない。
利用者により、ボタン673−1,673−2のいずれかが操作されることで、選択されたテーマの中で異なるデザインの合成用画像が合成されている合成画像が切り替わって表示される。
また、利用者により、ボタン674−1,674−2のいずれかが操作されることで、選択されたテーマに沿った他の合成用画像が合成されている合成画像が左または右にスライドするように表示される。
ポップアップ画面661の下端には、ボタン675が設けられる。ボタン675は、ポップアップ画面661を閉じるときに操作されるボタンである。
ポップアップ画面661において、合成画像671−1乃至671−9のいずれかが利用者により選択されると、図34の右側に示されるように、ポップアップ画面661上にさらに、ポップアップ画面681が表示される。
ポップアップ画面681の中央には、合成画像691が表示される。合成画像691は、ポップアップ画面661において選択された合成画像が拡大された画像である。
合成画像691の下には、ボタン692およびボタン693が設けられる。
ボタン692は、合成画像691に合成されている合成用画像を、編集対象画像に合成する合成用画像として確定するためのボタンである。ボタン692が操作されると、ポップアップ画面661,668は閉じ、編集領域612Lには、一発落書きの編集内容が反映された編集対象画像が表示される。
ボタン693は、ポップアップ画面681を閉じるためのボタンである。ボタン693が操作されると、ポップアップ画面661において、合成画像671−1乃至671−9のいずれかが利用者により再び選択されるようになる。
(携帯おまけの作成について)
次に、編集画面において、携帯おまけボタン617L(617R)が操作されたときの表示について説明する。
例えば、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により携帯おまけボタン617Lが操作されると、編集画面の左半分の領域に携帯おまけ作成画面が表示され、携帯おまけ作成処理が実行される。
携帯おまけ作成処理においては、携帯おまけボタン617Lが操作されたときに編集対象として選択されている撮影画像に対して種々の画像処理が施される。
図35は、携帯おまけ作成画面の表示例を示している。
図35に示されるように、編集画面において、携帯おまけ作成画面711は、編集領域612Lおよびスライダー表示領域616L(図28等)に代えて表示される。
携帯おまけ作成画面711には、画像表示領域721が設けられる。画像表示領域721には、編集領域612Lに表示されていた撮影画像が表示される。
携帯おまけ作成画面711の下方には、終了ボタン722やもどるボタン723などが設けられる。終了ボタン722は、携帯おまけの作成を終了するためのボタンである。もどるボタン723は、携帯おまけ作成画面711を1つ前の表示(具体的には、撮影画像をトリミングするためのトリミング画面)に戻すためのボタンである。
また、編集画面において、携帯おまけボタン617L(617R)が操作されると、編集パレット表示領域614L(614R)に表示される編集パレットは、携帯おまけ用の編集パレットに切り替わる。
図35に示される編集パレットには、アルファベットを選択させるための選択領域731が設けられる。選択領域731には、A乃至Zの26文字のアルファベットが表示される。
選択領域731の左側には、フレーム表示領域732が設けられる。フレーム表示領域732には、選択領域731において利用者により選択されたアルファベットをかたどったフレーム画像が表示される。図35の例では、"A"の文字をかたどったフレーム画像が表示されている。なお、以下においては、アルファベットをかたどったフレーム画像を、文字フレームという。
図36は、フレーム表示領域732に表示される文字フレームについて説明する図である。
図36に示される文字フレーム741は、文字領域751と周辺領域752とを有する。
文字領域751は、選択領域731において選択されたアルファベットをかたどった形状を有する。文字領域751においては、透過度が100%に設定されている。文字領域751のサイズは、編集パレット(図35)の右側に設けられるサイズ選択ボタン733が操作されることで、5段階に変更される。なお、文字領域751のサイズは、画像表示領域721に表示される撮影画像のサイズを超えないものとするが、アルファベットをかたどっていることが認識できる範囲で、拡大/縮小されるようにしてもよい。特に、文字フレーム741の領域を超えて、文字領域751が拡大されて表示されるようにすることもできる。この場合、文字フレーム741において、周辺領域752の周囲には、文字領域751の最大サイズに合わせた余白領域が設けられているものとする。
周辺領域752は、文字フレーム741において文字領域751以外の領域である。周辺領域752には、所定の色付けがなされる。周辺領域752においては、透過度が所定の値に設定される。周辺領域752の透過度は、編集パレット(図35)の右側に設けられる透過度選択ボタン734が操作されることで、5段階に変更される。また、周辺領域752の色は、編集パレット(図35)の左側に設けられる色選択ボタン735が操作されることで、6色のうちのいずれか1色に変更される。
このように、文字フレーム741においては、利用者の操作により、文字領域751のサイズ、周辺領域752の色および透過度が設定される。
そして、文字領域751のサイズ、周辺領域752の色および透過度が設定された文字フレーム741は、携帯おまけ作成画面711の画像表示領域721に表示されている撮影画像上に合成(重畳)される。
図37は、文字フレーム741が合成された撮影画像の例を示す図である。
図37に示される撮影画像761において、"A"の文字をかたどった文字領域751では被写体が完全に透過され、周辺領域752では被写体が所定の透過度で透過されている。
以上のようにして、利用者は、好みのアルファベットをかたどった領域に自分の顔が写る撮影画像を、携帯おまけとして作成することができる。
特に近年、個人情報の流出を避ける観点から、SNSにアップロードする画像に自分の名前が含まれてしまうことに抵抗感を抱く利用者が増えている。
そこで、自分の名前そのものではなく、例えば自分の名前の頭文字などの、好みのアルファベットが含まれた画像であれば、利用者は抵抗感を抱くことなく、その画像をSNSにアップロードすることができるようになる。
以上においては、文字領域の透過度が100%に設定され、周辺領域の透過度が所定の値に設定されるものとしたが、逆に、文字領域の透過度が所定の値に設定され、周辺領域の透過度が100%に設定されるようにしてもよい。
また、撮影画像において、透過度が100%に設定されている文字領域に対応する領域には、所定の画像処理(例えば、ぼかし加工やフィルタ加工)が施されるようにしてもよい。
ところで、選択されたアルファベットによっては、撮影画像における被写体の顔の位置と、文字フレームの文字領域とが合わない場合がある。この場合、文字フレームが合成された撮影画像においては、顔が所定の透過度の周辺領域に隠れてしまう。
そこで、携帯おまけ作成画面711のもどるボタン723を操作することで表示されるトリミング画面において、撮影画像のトリミング領域を調整させることで、撮影画像における被写体の顔の位置と、文字フレームの文字領域と合わせることができるようにしてもよい。このとき、撮影画像が表示されるトリミング画面においてトリミング領域を示すトリミング枠内に、文字フレームの文字領域を示す枠を表示させることで、トリミング領域の調整をより簡単にすることができる。
逆に、文字フレームが合成された撮影画像において、ドラッグなどの操作により、撮影画像上に重畳されている文字フレームのレイヤのみを移動させることで、撮影画像における被写体の顔の位置と、文字フレームの文字領域と合わせるようにしてもよい。このとき、文字フレームのレイヤが移動可能なことを示す手のひら型のカーソルが、文字フレーム上に表示されるようにしてもよい。
さらに、携帯おまけ作成画面としてトリミング画面を表示させないようにして、選択されたアルファベットに応じて、撮影画像のトリミング領域が調整されるようにしてもよい。この場合、調整されたトリミング領域を、利用者が所望しない可能性もあるので、別途、利用者の操作によりトリミング画面が表示されるようにしてもよい。
なお、上述した例において、文字領域のサイズに加え、選択されたアルファベットのフォント、斜体にするか否か、太字にするか否か等が選択されるようにしてもよい。また、アルファベットの大文字と小文字とが切り替えられるようにしてもよい。
また、上述した例では、周辺領域の色として選択可能な色は1色のみとしたが、複数の色が選択されるようにしてもよい。この場合、例えば、周辺領域には、選択された複数の色のグラデーションが施されるようにする。
さらに、上述した例では、選択可能なアルファベットの数は1つのみとしたが、撮影画像に写る利用者の人数に応じた数のアルファベットが選択できるようにしてもよい。
例えば、撮影画像に2人の利用者が写っている場合には、2つのアルファベットが選択されるようにする。この場合、文字フレームには、選択されたそれぞれのアルファベットをかたどった文字領域が並ぶ。文字フレームにおける2つの文字領域は、撮影画像に写る利用者それぞれの顔の位置に対応するように横に並ぶようにしてもよいし、また、縦に並ぶようにしてもよい。
このように、利用者の人数分のアルファベットが選択されるようにすることで、利用者それぞれが所望のアルファベットを選択することができるようになり、ゲームに対する利用者の満足度を向上させることができる。
また、編集処理において、利用者に自分の名前を入力させる名前入力画面を表示させるようにした場合、この名前入力画面に入力された名前に基づいて、文字フレームの文字領域をかたどるアルファベットが決定されるようにしてもよい。例えば、名前入力画面に入力された名前の頭文字が、文字領域をかたどるアルファベットに決定されるようにする。
なお、このようにして決定されたアルファベットを、利用者が所望しない可能性もあるので、携帯おまけ用の編集パレットにおいて、別途、利用者の操作によりアルファベットが選択されるようにしてもよい。
以上においては、携帯おまけ用の編集パレットにおいて、アルファベットが選択される例について説明したが、図形(円形や三角形、矩形等)や記号(星やハート等)、数字が選択可能なタブを設けるようにしてもよいし、ひらがな、カタカナ、キリル文字やハングル等各国の言語の表音文字が選択可能なタブを設けるようにしてもよい。
この場合はもちろん、選択された図形や記号、数字や表音文字をかたどったフレーム画像が、撮影画像に合成されるようになる。
なお、上述した実施の形態では、写真シール作成装置1は、得られた撮影画像や編集画像をシール紙に印刷するとともに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供する構成を採るものとしたが、撮影画像や編集画像をシール紙に印刷せずに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供するのみの構成を採ったり、逆に、撮影画像や編集画像をサーバに送信せずに、シール紙に印刷するのみの構成を採ることも可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、カード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。