〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施形態に係る写真撮影プリント装置1は、利用者の写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集を利用者に行わせる機能(編集機能)、及び編集された画像をプリントする機能(プリント機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えば編集機能が省かれた構成とすることも可能である。また、写真撮影プリント装置1は、後段で説明する事後接客を行う機能を備えているが、これも省かれた構成とすることが可能である。
(写真撮影プリント装置の外観的構成)
まず、図2〜4を参照しながら、写真撮影プリント装置1の外観について説明する。図2は、本実施形態に係る写真撮影プリント装置1の上からの平面図である。図2に示すように、利用者を被写体として撮影するカメラユニット(撮影部)2を備える本体装置3と、被写体の背景となる背景シート4とが配備されている。本体装置3から背景シート4までの周囲および上部は、外部からの光を遮断する遮光幕によって覆われ、これにより利用者の写真を撮影する撮影空間5が形成される。さらに、写真撮影プリント装置1は、利用者に編集を行わせる編集領域6および事後接客領域7を備えている。なおここでは、撮影空間5と編集領域6と事後接客領域7とが別に設けられているが、何れか2つが1つになっていても、全てが1つになっていてもかまわない。
図3は、写真撮影プリント装置1の編集領域6が見えない側からの斜視図、図4は、写真撮影プリント装置1の編集領域6が見える側からの斜視図である。図3に示すように、装置本体3には、撮影空間5側において、カメラユニット2、撮影処理用タッチパネル(画像表示部)8、硬貨投入口9が備えられている。また、本体装置3には、被写体を照明する照明装置16として、蛍光灯、ストロボランプ、反射板(これらは、装置本体3内に設置されているため、図示せず)、および拡散板11・11が配備される。また、スピーカ(図示せず)が配備されている。
また、図4に示すように、装置本体3には、編集領域6側において、編集処理用タッチパネル(画像表示部)12と、タッチペン13a・13bが設けられている。加えて、装置本体3には、事後接客領域7の側面において、事後接客用タッチパネル14、撮影後のプリントが排出されるプリント排出口15が設けられている。
また、写真撮影プリント装置1には、撮影空間5に利用者がいることを撮影空間5の外に向けて表示するためのランプ等が外側に設けられていてもかまわない。また、撮影空間5、編集領域6、事後接客領域7に荷物置スペースや荷物掛けフック等が設けられていると、利用者は荷物を視界内に入れることができるので、置き引きを防止することができる。なお、上記設置物の設置位置は特に限定されない。
撮影処理用タッチパネル8は、例えば液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。この撮影処理用タッチパネル8には、撮影処理における各種メッセージや画像などが表示される。具体的には、撮影処理用タッチパネル8には、デモ画面、オープニング画面、課金処理指示画面、撮影処理における各種操作内容等が表示される。また、撮影時の撮影画面などいわゆるライブビュー画像が表示される。これにより、カメラユニット2に向かって撮影ポーズをとる利用者は、リアルタイムで自身の姿を視認することができ、自身のポーズを確認しながら、撮影処理を行うことができる。
硬貨投入口9は、利用者がプレイ料金として所定金額の硬貨を投入するための投入口である。硬貨返却口10は、釣り銭が生じた場合や、硬貨が投入された後でリセットされた場合に、硬貨を利用者に対して返却するための返却口である。また、装置本体3の内部には、利用者から徴収した硬貨を蓄積する硬貨容器(図示せず)が設けられている。
蛍光灯は、撮影時の照明として機能するとともに、通常時の撮影空間の照明としても機能する。具体的には、蛍光灯は、撮影時にカメラユニット2が撮影するライブビューにおける光量、つまり、利用者が撮影の構図やポーズを考えている期間の光量、を確保する。それとともに、例えば、「写りの良い写真がとれそう」という印象を利用者に与えるといったような、照明による撮影空間の演出を行う。蛍光灯は、ここでは、本体装置3内において、カメラユニット2の両側に配備される。
ストロボランプは、撮影時の写真閃光灯として機能するものであり、本体装置3内において、カメラユニット2の両側に配備される。
反射板は、蛍光灯やストロボランプからの光をその反射するよう機能するものであり、光を拡散板11・11の方向に導くように設置される。反射板は、反射面が、例えばステンレス等から構成され、形状としては、拡散板11・11に光を集められるような形状であればいよい。
拡散板11・11は、反射板にて反射された光を拡散して撮影空間に出射するよう機能するものである。拡散板11・11は、例えば、薄い乳白色のアクリル板などによって構成されている。形状としては、本実施形態では、発光面が略平面状となっており、また、鉛直方向に長い長方形である。
なお、必要に応じて、照明装置16からの光量が変化したり、照明方向が変更したりするようになっていてもよい。
スピーカは、利用者に対して各種操作上のガイダンス音声や効果音、BGM(back ground music)などを出力するものである。
背景シート4は、撮影の背景を演出するものである。なお、背景シート4は、切り替え可能に構成されていてもよい。つまり、撮影処理時において、撮影における背景を利用者の好みに応じて演出でききるよう、背景シート4を切り替えることができるようになっていてもよい。その場合、例えば様々な色、あるいは様々な絵柄や模様の背景シート4を複数枚背景となる位置に用意しておき、これらを切り替えることによって、利用者の好みに応じた背景を演出することを可能とする。この背景シート4は、モータによって機械制御によって切り替え可能な、つまりモータ式となっていてもよいし、利用者がめくったりスライドさせたりすることによって切り替え可能な、つまり手動式になっていてもよい。
編集処理用タッチパネル12は、装置本体3の編集領域6側に設けられており、例えば液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。編集処理用タッチパネル12は、落書きなどの編集処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、編集処理用タッチパネル12には、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示される。
そして、編集処理用タッチパネル12の近傍(図4では編集処理用タッチパネル12の左右)には、タッチペン13a・13bが備えられている。利用者は、このタッチペン13a・13bを編集処理用タッチパネル12に接触させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることが可能となる。ここで、図4に示すように、装置本体3には、タッチペン13a・13bが、2つ設置されていることにより、2人の利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。
あるいは、装置本体2には、編集処理用タッチパネル12a・12bおよびタッチペン13a・13bが2組並設されていてもよい。この場合に、2つの編集処理用タッチパネル12a・12bにそれぞれに表示された撮影画像に、2人の利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。なお、このように編集処理用タッチパネル12a・12bが2つあり、異なる画像をそれぞれ表示させることができると、利用者は、別々の画像に対して落書き処理などを入力することもできる。また、落書き処理において、一方の編集処理用タッチパネル12aから入力された落書き処理を他方の編集処理用タッチパネル12bに反映される反映処理や落書き可能範囲を制限する処理などが行われるようになっていてもよい。
なお、編集処理用タッチパネル12近傍にスピーカを設けておき、利用者に編集作業の指示等を与える音声を出力できるようになっていると好ましい。また、編集処理用タッチパネル12近傍に蛍光灯が設けられていると、編集領域6を明るく照らすことができるため好ましい。また、編集領域6には、専用の囲い、例えば、カーテンが設けられていてもよい。このようなカーテンを設けることにより、他人に編集作業を覗かれることがない。そのため利用者は、落ち着いて編集作業を行うことができる。
事後接客用タッチパネル(画像表示部)14は、装置本体3の事後接客領域7側に設けられており、例えば液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。事後接客用タッチパネル14は、プリント処理を待つ利用者に対して、何らかの情報を表示する機能を実現するものである。
なお、事後接客用タッチパネル14近傍にもスピーカを設けておき、利用者に事後接客のための音声を出力できるようになっていると好ましい。また、事後接客用タッチパネル14近傍に蛍光灯が設けられていると、事後接客領域7を明るく照らすことができるため好ましい。また、事後接客領域7に、専用の囲い、例えば、カーテンが設けられていると好ましい。専用の囲いがあると、他人に事後接客用タッチパネル12上の画面を覗かれることがないため、利用者は、落ち着いて画面を見たり、事後接客領域7での作業を落ち着いて行うことができる。
プリント排出口15は、撮影処理および編集処理を終えた後に、後述のプリンタ(出力手段)35によってプリントされた写真プリントが排出される箇所である。このプリンタ35は、装置本体3の内部における事後背客領域7側に配置されており、編集作業を終了すると、利用者は、事後接客領域7に移動して写真プリントを取り出すことになる。
このような構成の写真撮影プリント装置1によれば、撮影処理を行う撮影空間5と編集処理を行う編集領域6と事後接客領域7とが分離されているため、撮影空間5と編集領域6と事後接客領域7とにおいて三重に接客することが可能となり、利用者の回転率を高めることが可能となっている。
なお、撮影空間5と編集領域6と事後接客領域7とが分離されていなくてもかまわない。また、タッチパネルも3カ所にあるが、例えば、1つのタッチパネルで、撮影処理、編集処理、事後接客処理における表示が全て行われてもよい。あるいは、2カ所にタッチパネルがあり、撮影処理、編集処理、事後接客処理における表示の何れか2つが同じタッチパネルで行われるようになっていてもよい。
(写真撮影プリント装置の機能的説明)
次に、上記写真撮影プリント装置1の機能的な構成について、図1に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真撮影プリント装置1は、前記したカメラユニット2、背景シート4、撮影処理用タッチパネル8、編集処理用タッチパネル12、タッチペン13a・13b、事後接客用タッチパネル14、及び照射装置16に加えて、制御装置20、記憶装置30、外部ディスクドライブ31、電源装置32、課金処理部33、IDタグリーダ/ライタ34、プリンタ(画像出力部)35、およびプリント紙ユニット40を備えている。
制御装置20は、写真撮影プリント装置1内における上述した各種構成の動作を統括的に制御する。また、制御装置20は、撮影処理用タッチパネル8、編集処理用タッチパネル12、事後接客用タッチパネル30からなるタッチパネル群における表示と利用者の操作入力とを統括制御するタッチパネル制御部21と、編集処理(第1の画像処理)を実行する第1画像処理部22と、後段で説明する携帯電話撮影用画像処理(第2の画像処理)を実行する第2画像処理部(第2の画像処理を行う画像処理手段)23と、撮影処理を行う撮影処理部24とを備えている。なお、第2画像処理部23が無い構成で、第1画像処理部22が、携帯電話撮影用画像処理も行うようになっていてもかまわない。
制御装置20は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置20がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
記憶装置(記憶部)30は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶装置30に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(operating system)プログラム、およびその他各種プログラム、カメラユニット2における動作設定値、撮影処理した画像、第1画像処理した画像、および第2画像処理した画像の画像データ等が挙げられる。カメラユニット2における動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時等に設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
外部ディスクドライブ31は、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAMなどの外部ディスクを読み書きするドライブ装置である。外部ディスクドライブ31の代わりに、半導体メモリカードのリーダ/ライタなどを用いることもできる。なおd、この外部ディスクドライブ31が、記憶装置の変わりに記憶部として、動作してもよい。
電源装置32は、写真撮影プリント装置1内における上述した各種構成に対して電力供給を行うためのものである。
課金処理部33は、硬化投入口9からの代金投入、及び硬化返却口10からの返却処理などを制御するものであり、利用者から徴収する課金に関する処理を行うブロックである。課金処理部20による課金状況に応じて、制御装置20が該当利用者に対する動作を制御する。
IDタグリーダ/ライタ34及びプリンタ35は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙(プリント媒体)42及びIDタグ41がプリント紙ユニット40としてセットで納入されるようになっている。
プリンタ35は、出力すべき画像データが制御装置20から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙42に印刷を行うものである。このプリンタ35としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙42及びIDタグ41に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入されることになる。
IDタグリーダ/ライタ34は、IDタグ41に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置31に出力する。IDタグ51は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、及び、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
制御装置20は、IDタグリーダ/ライタ34で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙42及びインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ35を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置1において指定されているプリント紙42及びインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
また、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙42を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ41を無効にすることが可能となる。
また、IDタグ41に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
IDタグ41としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ34としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
なお、上記の例では、IDタグを利用して利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙及びインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
なお、上記のプリント紙42としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シート及び該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
なお、図示しないが、出入り口用に設けられた遮光膜(出入り口用カーテン)が制御装置20によって制御されるような構成でもよい。出入り口カーテンは、撮影処理時において外部からの光が撮影空間内に入ってくることを防ぐために設けられており、遮光性を有するシートなどによって構成されるものである。そして、制御装置20は、例えば、出入り口カーテンの開閉を次のように制御する。
まず、ゲームアイドル時(客待ち状態)においては、出入り口カーテンを開放した状態に制御する。そして、利用者が撮影空間内に入り、所定の金額の投入が行われたことを課金処理部33が確認すると、この時点で出入り口カーテンを閉じる制御を行う。このとき、例えば、撮影空間5に利用者がいることを撮影空間5の外に向けて知らせるための、接客ランプを点灯させてもよい。接客ランプは、例えば、撮影空間5に利用者がいる間には、撮影中との文字が点灯し、撮影空間5から利用者がいなくなれば、その文字が消灯するようになっていればよい。その後、制御装置20は、撮影処理、及び編集処理が終了したことが確認されると、この時点で出入り口カーテンを開放する制御を行う。
また、出入り口カーテンが開放されているべき状態である時に利用者によって無理矢理カーテンが閉められようとされた場合や、出入り口カーテンが閉じられているべき状態である時に利用者によって無理矢理カーテンが開けられようとした場合には、周囲に聞こえるような音量で警報を発するとともに、ゲームの進行を停止するように制御するようになっていてもよい。このようにすることによって、密閉空間での犯罪を防止したり、いたずらを防止したりすることができる。
また、図示しないが、上述した荷物置きスペースや荷物フックに、例えば重量センサなどを設けた構成としてもよい。この場合、利用者がこの荷物置きスペースに荷物を置いたり、荷物フックに荷物をかけたりすると、荷物が置かれたことを装置側で認識することが可能となる。よって、例えば撮影や編集終了後、所定の時間が経過した後も荷物が置かれた状態となっている場合には、利用者が荷物を忘れていることが予想されるので、利用者に対して荷物の置き忘れの警報を発することが可能となる。また、撮影や編集進行中において、荷物が取り除かれたことを検出した場合には、利用者がプレイに夢中になっている間に置き引きが行われたことが予想されるので、警報を発することが可能となる。
(全体処理の流れ)
次に、上記写真撮影プリント装置1における処理の流れについて、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップ1(以降、S1のように称する)において、硬貨の投入があるか否かの確認を行う。ここで、利用者による硬貨投入口9から硬貨の投入があることを確認すると(S1においてYES)、次のS2に進む。ここで、硬貨の投入を確認できない場合には(S1においてNO)、硬貨の投入を待つ。すなわち、客待ち状態を維持する。この客待ち状態では、例えば、撮影処理用タッチパネル8にデモ画面等を表示させておいてもよい。
S2では、撮影処理が行われる。この撮影処理では、背景シート4の選択や実際の撮影処理などが行われる。ここで、利用者は、撮影処理用タッチパネル8のライブビュー画像を確認しながら、自分の立ち位置やポーズなどを考え、準備が整い次第、撮影開始指示を行うことによって撮影が行われる。
そして、S3において、S2における撮影開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S3においてNO)、S2における撮影処理が繰り返し行われる。なお、ここでは、経過時間が2分をオーバーした場合に撮影処理の終了を行う設定になっているが、例えば、撮影枚数が累積限度なった場合や、利用者によって撮影処理の終了指示が出されることにより、撮影処理が終了されるようになっていてもよい。ここで撮影処理によって生成された画像は、記憶装置30に記憶される。
S3において、経過時間が2分を超えたことが確認されると(S3においてYES)、撮影処理用タッチパネル8に、利用者を編集領域6に移動する案内を表示して、S4に進む。
S4では、編集処理が行われる。タッチパネル制御部21は、記憶装置30から編集対象となる画像、すなわち撮影処理によって生成された画像を読み出し、編集処理用タッチパネル12に編集対象となる画像、すなわち撮影処理によって生成された画像が表示される。この画像に対してタッチペン13a.13bを用いて落書きなどの編集処理が行われる。この画像には、例えば、編集処理を行うためのツール類の選択領域が表示されてもよい。ツール類としては、例えば複数の種類からなるペンおよびその色、消しゴム、および複数のスタンプなどが挙げられる。
また、編集対象となる画像には、編集対象となる画像を選択するための選択画像、すなわち、上記の画像の選択処理において選択された画像が表示されてもよい。利用者は、タッチペンによって選択画像をタッチすることによって、中央に編集対象として表示される画像を切り替えることが可能となっていてもよい。なお、この選択画像は、上記の撮影処理において、複数回の撮影が行われた場合の各撮影時における画像に相当するものである。
そして、S5において、S4における編集開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S5においてNO)、S4に戻って編集処理を継続する。なお、ここでは、経過時間が2分をオーバーした場合に撮影処理の終了を行う設定になっているが、例えば、利用者によって編集処理の終了指示が出されることにより、編集処理が終了されるようになっていてもよい。この経過時間がある一定時間になった時点で、まだ編集処理が行われていない選択画像があれば、編集処理用タッチパネル12に「落書き忘れ」の画像データがある旨の表示を行ってもよい。または、編集処理の時間を、編集処理を行う対象の画像数で割って各画像に与えられた時間とし、各画像に与えられた時間が経過する毎に「次の画像の落書きをしない?」といった催促を編集処理用タッチパネル12に表示させてもよい。上記のような表示により、利用者は、全ての画像に対して、編集処理忘れを防止することができる。また、利用者による編集処理の作業が終了すると、利用者の指示に基づいて、または自動的に、編集処理した各画像をどのような配置でプリント紙42に印刷するのかが決定されてもよい。
S5において、経過時間が2分を超えたことが確認されると(S5においてYES)、編集処理用タッチパネル12に、利用者を事後接客領域7に移動する案内を表示して、S6に進む。
S6では、事後接客処理が行われる。この事後接客処理では、S4において編集が施された画像データに基づいて、プリンタ35がプリント紙42に対して画像出力し、これをプリント排出口15から排出する間(あるいは、排出した後の一定期間まで)に、事後接客用タッチパネル14に何らかの画像、例えばゲーム等、を表示する。なお、この事後接客用の表示が、編集処理用タッチパネル12で行われてもよい。上記ゲームの表示は、例えば、記憶装置30、第1画像処理部22、タッチパネル制御部21等により行われればよい。
以上のシーケンスによって、写真撮影プリント装置1における、撮影処理、編集処理から事後接客処理に至る一連の動作が終了する。
(携帯電話撮影用画像処理)
次に本実施の形態の写真撮影プリント装置1における携帯電話撮影用動画処理(第2の動画処理)について説明する。
携帯電話撮影用画像処理とは、第2画像処理部23が、タッチパネル(撮影処理用タッチパネル8、編集処理用タッチパネル12、事後接客用タッチパネル30の少なくとも何れか1つを指すものとする)に表示される画像を、携帯電話(カメラ付き携帯端末)に搭載されたカメラでの撮影(以降では携帯電話撮影と呼ぶ)のために、行う画像処理である。ここで、タッチパネルに表示される画像とは、少なくとも撮影処理においてカメラユニット2が撮影した画像(静止画および/または動画)を含む画像(撮影された画像を含む画像)のことである。
このように、携帯電話撮影用画像処理により、撮影処理した画像の少なくとも一部を含む画像を、再現性のある、つまり、プリント紙42に対して印刷をしたのと同じような、美しい画像として撮影することができる。また、従来のような撮影や画像編集といった写真撮影プリント装置特有の遊びの中に、携帯電話撮影の機能を取り入れることで、写真撮影プリント装置または携帯電話撮影のみではできない新たな遊びの広がりを実現することができる。
また、利用者は特別な操作、例えば、反射を回避するための撮影角度の調整、撮影するサイズの調整等、をすることなく携帯電話のボタン(シャッター)を押すだけで、タッチパネルに表示された撮影に適した画像を撮影することができる。そこで、撮影された写真画像は、携帯電話撮影用に画像処理されているため、綺麗なものであり、見た目も美しい。そのため、利用者へ高い満足感を与えることができる。
また、利用者は、携帯撮影用画像処理された画像を撮影して携帯電話に取り込むことで、写真撮影プリント装置で撮影した画像を保管するサーバに保存することなく、携帯電話におけるメモリ内に保存することができる。そのため、本実施の形態の写真撮影プリント装1置では、利用者に対し、サーバ接続料金がかからないというメリットを与えることもできる。
また、利用者において、サーバを経由した撮影画像の取り込みのための、面倒なメールアドレスやIDの入力が不要となる。そのため、利用者にとっては便利がよい。また、利用者のアドレスやIDの入力間違いにより、サーバから画像配信ができなかったり、あるいは、サーバ通信回線の負荷状況により配信に時間を要する、といった問題は発生しない。よって、利用者は常に簡単に便利に携帯電話撮影用画像処理された画像を携帯電話に取り込むことができる。
また、写真撮影プリント装置1で撮影した画像を保管するサーバの設置及びメンテナンスが不要である。また、携帯電話は、写真撮影プリント装置1で撮影した画像を保管するサーバへ接続しないため、サーバの通信容量制約がない。また、携帯電話の各機種の撮影に適切に対応した画像が表示されるため、利用者は、画質を圧縮することなく、綺麗な画像を、無料で取得することができる。また、サーバに保管するのでは無いため、利用者は、携帯電話で撮影した画像を直ぐに利用できる。また、画像データの保存期限がないため、いつでも友人等に撮影した画像を送信することができる。また、利用者は、パケット代等の通信費用が不要である。
なお、上記携帯撮影用画像処理は、プリント紙42に対する画像の出力のための画像処理(第1の画像処理)でなければよく、画像処理しないということも含むものとする。つまり、撮影された画像を含む画像に対して画像処理せず携帯電話撮影用にタッチパネルに表示することになる。
さらに、携帯撮影用画像処理では、例えば、画像に対しての歪み調整、明るさ調整、色合い調整、画像サイズ調整等があり、携帯電話撮影に適するように画像処理してもよい。
この携帯電話画像処理は、利用者が実行指示を与えると実行されるものであってもよい。この場合、例えば、利用者がタッチパネルから実行指示を与えると、タッチパネル制御部21が第2画像処理部23に実行指示を伝え、第2画像処理部23が記憶装置30から読み出した画像に対して、携帯撮影用画像処理を行う。そして、携帯撮影用画像処理された画像をタッチパネル制御部21がタッチパネル上に表示することで、利用者は、カメラ付き携帯電話で、携帯電話撮影用画像の撮影を行うことができる。携帯電話撮影用画像は、携帯電話に搭載されたカメラでの撮影用に画像処理されて表示されているため、携帯電話に搭載されたカメラで美しい画像を撮影することができる。
上記では、携帯電話撮影用画像処理は、利用者が実行指示を与えると自動的に実行されるようになっているが、利用者が手動で行えるようになっていてもよい。つまり、タッチパネル上に、携帯電話撮影用画像処理に関する各調整に対するバーやボタンが表示され、携帯電話撮影用画像処理のための各調整を利用者が行えるようになっていてもよい。
また、例えば、予め記憶装置30あるいは外部ディスクドライブ31に、携帯電話の機種とその機種に適した携帯電話撮影用画像処理に関する各種パラメータ値とをテーブルにして記憶させておいてもよい。タッチパネルから利用者に携帯電話の機種を入力させ、第2画像処理部23は、その機種に対する携帯電話撮影用画像処理に関する各種パラメータ値を記憶装置30から読み出し、携帯電話撮影用画像処理を行うような構成になっていてもよい。
また、第2画像処理部23は、静止画だけでなく、動画に対して携帯電話撮影用画像処理を行ってもよい。また、タッチパネル制御部21が、タッチパネルに静止画だけでなく動画も表示できるようになっていればよい。例えば、撮影処理中にカメラユニット2が撮影した動画や、編集処理の時間経過を追った、つまり「落書き」がされていく過程を追った動画がタッチパネルに表示されるようになっていてもよい。これらの場合、利用者の有する携帯電話が連写機能のある携帯電話であると、利用者は、連写して携帯電話撮影することができる。また、利用者が動画を撮影できる機能のある携帯電話を有していれば、上記動画を撮影することができる。
タッチパネル制御部21は、携帯電話撮影用画像処理された画像(携帯電話撮影用画像)をタッチパネルに表示させる際には、拡大表示させてもよい。あるいは、携帯のサイズに合わせて表示を行ってもよい。このように表示することで、利用者は簡単にきれいな画像を携帯電話撮影することができる。
また、タッチパネル制御部21は、例えば、図6(a)に示すように、携帯電話撮影用画像全体をタッチパネルに表示させ、利用者に、携帯電話撮影用の箇所(例えば、画像の一部)を指定させ、その指定された箇所の画像を拡大表示してもよい。
また、画像が複数ある時は、サムネイルで表示してもよい。その際、サムネイルは小さなものでなく大きく表示させる(例えば、4枚の画像があれば、図6(b)に示すように、タッチパネルを4分割して表示させる)のが撮影用として好ましい。この場合、利用者は、全体を一度に携帯電話撮影することもできるし、携帯電話を移動させることで、好みの画像だけを携帯電話撮影することも可能である。
上記のような表示により、利用者は好みの画像の好みの領域を携帯電話撮影することができる。
また、編集処理でフレームを選択して撮影画像に合成できるようになっている場合、携帯電話撮影用画像処理では、編集処理では使用していないフレームを利用者に選択させてそのフレームを用いた画像を合成してもよい。
また、携帯電話撮影用画像処理では、携帯電話撮影用画像にカレンダーを付けて合成したり、携帯電話に表示される時計の箇所を空けるようにしてもよい。また、タッチパネルに表示された画像と、時計表示が重ならない画像を撮影することができる。このようにすることで、利用者は携帯電話撮影した画像の編集を行わずに、直ぐに携帯電話における壁紙として利用することができる。
携帯電話撮影用画像が、タッチパネルに表示される際に、携帯電話撮影に適した環境が与えられるようになってもよい。すなわち、写真撮影プリント装置1において、照明装置が消えたり、タッチパネルの輝度や彩度、コントラスト比が上がったりしてもより。タッチパネル周辺にフードを付けたり、暗幕で囲むようになっていてもよい。また、タッチパネルがCRTディスプレイ等である場合には、照明などの映り込みを少なくするようノングレア処理を施してもよい。また、撮影空間5、編集領域6、および事後接客領域7の少なくとも何れか1つのタッチパネルで携帯撮影用画像の表示が行えるようになっていればよいが、これら以外に表示画面を備えた携帯電話撮影専用領域を設けてもよい。
これらの構成により携帯電話撮影時の環境を整え、また、タッチパネルからの乱反射を防ぐことができる。
また、図6(c)に示すように、携帯電話撮影用画像を撮影するための携帯電話ホルダ60が設けられていてもよい。固定して撮影を行うことができるので、撮影画面がぶれずに適切な撮影を行うことができる。また、携帯ホルダ60に設置した携帯電話での撮影に合わせて、タッチパネル上の表示サイズが適宜変化するようになっていてもよい。
また、携帯電話ホルダ60を取り付けた際に、例えば、携帯電話と装置本体3とを接続できるようになっていて(例えば、USBケーブル等で)、携帯電話の撮影アプリケーションと連動した携帯電話撮影用画像処理が行われ、携帯電話用画像が表示されるようになっていてもかまわない。また、例えば、携帯電話に搭載されたカメラの撮影が遠隔操作でできる様なものに対しては、レリーズが行える様になっていて、撮影タイミングに合わせて携帯電話撮影用画像を表示できるようになっていてもよい。また、タッチパネル制御部21は、携帯電話の撮影音(例えば「カシャ」という音)に反応して、連続して画像を表示させるようになっていてもよい。
このような構成により、利用者は、撮影したタイミングを逃すことなく、携帯電話撮影を行うことができる。
なお、上記では、第2の画像処理として、携帯電話撮影に対する画像処理の説明を行ったが、プリント紙42に対する画像の出力のための画像処理でなければよく、例えば、デジタルカメラ等での撮影に対する画像処理であってもかまわない。
(携帯電話撮影用画像の表示を伴う全体処理)
以下では、撮影処理、編集処理、事後接客処理、全てにおいて携帯電話撮影用画像が表示される全体処理の流れについて、図7、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
S1において、硬貨の投入があるか否かの確認を行う。ここで、利用者による硬貨投入口9から硬貨の投入があることを確認すると(S1においてYES)、次のS2に進む。硬貨の投入を確認できない場合には(S1においてNO)、硬貨の投入を待つ。この客待ち状態では、例えば、撮影処理用タッチパネル8に「携帯で撮影すると、便利だよ!」、「携帯で撮影するといいよ」等が表示された、携帯電話撮影を促すデモ画面等を表示させておいてもよい。また、スピーカから携帯電話撮影を促す音声を出力させてもよい。このように携帯電話撮影を促すことで、利用者に対し、携帯画面にきれいな撮影画像を取り込むことができることを知らせることができる。その結果、リピータや新規利用者を増やすことができ、つまり、顧客拡大に繋げることができる。
S2では、撮影空間5において、利用者の撮影を行う撮影処理用が行われる。撮影処理が終了すると、S21に進む。
S21において、撮影処理用タッチパネル8には、携帯電話撮影用画面(以下で説明する)の表示が撮影処理用タッチパネル8にできる旨を知らせる画面と、携帯電話撮影用画像の表示を可能にする携帯電話撮影ボタン81とを表示させる。この表示は、例えば、図9(a)に示すように、撮影処理用タッチパネル8に「携帯電話撮影ボタンを押すと、携帯電話撮影モードが表示されるよ!」というような文章と共に、携帯電話撮影ボタン81とが表示させればよい。なお、この表示と共に、図9(a)に示すように、携帯電話で撮影しない場合の選択ボタン82も表示させてもよい。その後S22に進む。なお、携帯電話撮影ボタン81、選択ボタン82は、撮影処理用タッチパネル8上に設けられることに限定はされない。
S22では、携帯電話撮影ボタン81が利用者により押下されたか否かを判断する。S22において、押下されていないと判断した場合、あるいは、携帯電話で撮影しない場合の選択ボタン82が押下された場合(つまり、どちらの場合にも、S22においてNO)、S3に進む。
S3では、S2における最初の撮影開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S3においてNO)、S2に戻り撮影処理を繰り返す。つまり、次の撮影を行う(図9(b)参照)。S3において、経過時間が2分を超えていると判断した場合は(S3においてYES)、撮影処理用タッチパネル8に、利用者を編集領域6に移動する案内を表示して、S4に進む。
S22において、携帯電話撮影ボタン81が押下されたと判断した場合(S22においてYES)、S23に進む。
S23では、第2画像処理部23は、S2において撮影処理により生成した画像(撮影画像)を記憶装置30から読み出し、これに対し、携帯電話撮影用画像処理を行う。そして、タッチパネル制御部21は、例えば図9(c)に示すような、携帯電話撮影用画像処理を行った画像である、携帯電話撮影用画像を、撮影処理用タッチパネル8に表示させる。このように、S22で携帯電話撮影ボタン81が押下されることで、撮影処理用画面から携帯電話撮影用画像処理画像が表示される画面に、切り替えることができる。なお、撮影画像だけでなく、撮影処理中にカメラユニット2が撮影した動画に対して、携帯電話撮影用画像処理行って、撮影処理用タッチパネル8に表示させてもよい。
そして、S24では、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が設定時間(ここでは、5秒)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S24においてNO)、S23に戻り、携帯電話撮影用画像の表示を続ける。つまり設定時間中は、撮影処理用タッチパネル8に携帯電話撮影用画像が表示されているので、利用者は、カメラ付き携帯電話等で、携帯電話撮影用画像の撮影を行うことができる。携帯電話撮影用画像は、携帯電話に搭載されたカメラでの撮影用に画像処理されて表示されているため、携帯電話に搭載されたカメラで美しい画像を撮影することができる。
S24において、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が5秒を超えたと判断すると(S24においてYES)、S3に進み、最初の撮影開始からの経過時間が2分を超えていないかを判断する。S3での処理は、上述した通りである。
S4では、編集処理用タッチパネル12に編集対象となる画像、すなわち撮影画像が表示され、この画像に対してタッチペン13a.13bを用いて編集処理が行われる。その際、S21において、編集処理用タッチパネル12には、携帯電話撮影ボタン121を表示させる。この表示は、例えば、図10に示すように、編集処理用画像と共に、携帯電話撮影ボタン121が表示されていてばよい。その後S41に進む。
S41では、携帯電話撮影ボタン121が利用者により押下されたか否かを判断する。S41において、押下されていないと判断した場合(S41においてNO)、S5に進み、S4における編集処理開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S5においてNO)、S4に戻って編集処理を継続する。
S5において、経過時間が2分を超えていると判断した場合は(S5においてYES)、図8のS44に進む。
S41において、携帯撮影用ボタン121が押下されたと判断した場合(S41においてYES)、S42に進む。
S42では、第2画像処理部23は、携帯撮影用ボタンボタン121が押された時点までの編集処理された画像を記憶装置30から読み出し、これに対し、携帯電話撮影用画像処理を行う。そして、タッチパネル制御部21は、携帯電話撮影用画像を、編集処理用タッチパネル12に表示させる。このように、S41で携帯電話撮影ボタン121が押下されることで、編集処理用画面から携帯電話撮影用画像処理画像が表示される画面に、切り替えることができる。なお、編集処理の時間経過を追った、つまり「落書き」がされていく過程を追った動画を表示させてもよい。また、編集処理前の画像(静止画および/または動画)が表示できるようになっていてもよい。
そして、S43において、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が設定時間(ここでは、5秒)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S43においてNO)、S42に戻り、携帯電話撮影用画像の表示を続ける。つまり設定時間中は、編集処理用タッチパネル12に携帯電話撮影用画像が表示されているので、利用者は、自身のカメラ付き携帯電話等で、携帯電話撮影用画像の撮影を行うことができる。
S43において、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が5秒を超えたと判断すると(S43においてYES)、S5に進み、編集処理開始からの経過時間が2分を超えているか否かを判断する。S5での処理は、上述した通りである。
その後、図8のS44に進み、編集処理用タッチパネル12に分割数選択画面が表示される。ここで分割選択画面とは、例えば、S4で編集処理した各画像をどのような分割数でプリント紙42に印刷するのかを利用者に選択させるように表示された画面である。利用者は、この画面から好みの分割数を選択し、決定ボタンを押下すことで、好みの分割数とを決定することができる。なお、分割数以外にも、例えば、利用者の好みの配置が決定できるようになっていてもよい。
S45では、利用者による決定ボタンが押下されたか否かを判断する。S45において、利用者による決定ボタンが押下されていないと判断した場合(S45においてNO)、S46に進む。S46では、編集処理用タッチパネル12における分割数選択画面の表示開始からの経過時間が、一定時間(ここでは15秒)を超えているか否かを判断する。
S46において、経過時間が15秒を超えていない場合には(S46においてNO)、S44に戻り、分割数選択画面の表示を続ける。
S45において、利用者による決定ボタンが押下されたと判断した場合(S45においてYES)、あるいは、S46において、経過時間が15秒を超えている場合には(S46においてYES)、編集処理用タッチパネル12に、利用者を事後接客領域7に移動する案内表示を行いS61に進む。なお、S46において、経過時間が15秒を超えている場合には分割数をデフォルト値にするものとする。
S61では、編集処理が施された画像データに基づいて、プリンタ35がプリント紙42に対して画像出力する印刷処理が開始され、S62進む。
S62では、印刷処理に並行して、事後接客用タッチパネル14における何らかの表示(ここでは、ゲーム表示とする)が行われ、S63に進む。
S63では、事後接客用タッチパネル14に表示された携帯電話撮影ボタンが利用者により押下されたか否かを判断する。S63において、押下されていないと判断した場合(S63においてNO)、S64に進み、S62におけるゲーム表示開始からの経過時間が設定時間(ここでは、3分)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S64においてNO)、S62に戻ってゲーム表示を継続する。
S64において、経過時間が3分を超えていると判断した場合は(S64においてYES)、写真撮影プリント装置1の一連の処理は終了する。
S63において、携帯撮影用ボタンが押下されたと判断した場合(S63においてYES)、S65に進む。
S65では、第2画像処理部23は、編集処理後の画像(静止画および/または動画)を記憶装置30から読み出し、これに対し、携帯電話撮影用画像処理を行う。そして、タッチパネル制御部21は、携帯電話撮影用画像を、事後接客用用タッチパネル14に表示させる。このように、S63で携帯電話撮影ボタンが押下されることで、撮影処理用画面から携帯電話撮影用画像処理画像が表示される画面に、切り替えることができる。この場合、例えば、タッチパネル制御部21は、事後接客用タッチパネル14に編集処理前の画像(静止画および/または動画)や、編集処理中の画像(静止画および/または動画)を表示させてもよい。この、編集処理前、途中、後の画像の選択は、利用者に選択させて表示できるようになっていてもよい。
そして、S66において、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が設定時間(ここでは、5秒)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S66においてNO)、S65に戻り、携帯電話撮影用画像の表示を続ける。つまりこの設定時間中は、編集処理用タッチパネル12に携帯電話撮影用画像が表示されているので、利用者は、自身のカメラ付き携帯電話等で、携帯電話撮影用画像の撮影を行うことができる。
S66において、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が5秒を超えたと判断すると(S66においてYES)、S64に進み、ゲーム表示開始からの経過時間が3分を超えているか否かを判断する。
S64での処理は、上述した通りであり、S64において、経過時間が3分を超えていると判断した場合は(S64においてYES)、写真撮影プリント装置1の一連の処理は終了する。このとき、プリント排出口15には印刷処理されたプリント42が排出されているので、利用者は取り出すことができる。
なお、上記各ステップにおいて利用者への情報提示がある場合、音声説明がスピーカから出力されてもよい。
上記のフローで説明したように、本実施の形態の写真撮影プリント装置1では、撮影処理、編集処理、および事後接客処理の全てで、何れの時点でも、携帯電話撮影用画像の表示を行えるようになっている。このように表示が行えるようになっていることで、利用者は、いつでも、自分の好きなタイミングで携帯電話撮影用画像の携帯電話撮影をすることができる。また、編集処理後に保存した画像以外(例えば、編集処理前の画像)の画像も取り込むことができことで、撮影中の楽しい風景を携帯電話撮影することができる。なお、上記撮影処理、編集処理、および事後接客処理における、少なくとも何れか1つの処理において、携帯電話撮影用画像の表示が行われてもよい。
また、上記フローでは、写真プリント用の撮影中に随時携帯電話撮影を行う、つまり、撮影処理用タッチパネル8において、撮影処理と並行して携帯電話撮影用画像の表示を行うものとなっている。しかし、撮影処理後に、携帯電話撮影用画像を表示し、携帯電話撮影ができるようなフローになっていてもかまわない。
また、上記フローでは、編集処理中に随時携帯電話撮影を行うような、つまり、編集処理用タッチパネル12において、編集処理と並行して携帯電話撮影用画像の表示を行うものとなっている。しかし、撮影処理後、携帯電話撮影用画像を表示し、携帯電話撮影できるようなフローとなっていてもかまわない。この場合、例えば、タッチパネル制御部21が編集処理用タッチパネル12に編集処理前の画像(静止画および/または動画)や、編集処理中の画像(静止画および/または動画)を表示させることが可能になっていてもよい。
また、上記フローでは、ゲーム中に随時携帯電話撮影を行うような、つまり、事後接客用タッチパネル14において、ゲーム表示と並行して、携帯電話撮影用画像の表示を行うものとなっている。しかし、ゲーム表示終了後、携帯電話撮影用画像を表示し、携帯電話撮影できるようなフローとなっていてもかまわない。この場合も、例えば、タッチパネル制御部21が編集処理用タッチパネル12に編集処理前の画像(静止画および/または動画)や、編集処理中の画像(静止画および/または動画)を表示させることが可能になっていてもよい。あるいは、ゲーム表示に変えて、携帯電話撮影用画像の表示を行うようなフローとなっていてもかまわない。
上記のように、別の処理と並行して携帯電話撮影用画像の表示を行う場合、別の処理後に携帯電話撮影用画像の表示を行う場合、いずれの場合でも、携帯電話撮影用に時間が確保されることになる。よって、利用者は、携帯電話撮影用として確保された時間内で、落ち着いて撮影を行うことができる。
なお、上記した本実施の形態の写真撮影プリント装置1は、携帯電話撮影用画像が、撮影処理用タッチパネル、編集処理用タッチパネルおよび、事後接客用タッチパネルで表示されるものとして説明した。しかし、上記3つのタッチパネルの少なくとも1カ所に表示されればよい。または、新たに表示画面を備えた携帯電話撮影専用の領域を設けてもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の写真撮影プリント装置に関する実施の他の形態について図11〜図19に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(写真撮影プリント装置の外観的構成と機能的構成の説明)
本実施の形態における写真撮影プリント装置100の外観的構成は、実施の形態1の写真撮影プリント装置1と同じであるが、本体装置3の中に通信インタフェース(I/F)(通信部)を有している点が異なっている。また、写真撮影プリント装置100は、写真撮影プリント装置1と比較して、図11に示すように写真撮影プリント装置の機能的構成において、次の2点が異なっている。つまり、本実施の形態の写真撮影プリント装置100は、実施の形態1の構成に加え、上記したように通信インタフェース(I/F)50を有している点、また、制御装置20が、実施の形態1の構成に加え、通信I/F50を介して管理サーバ(外部装置)70から以下で説明する携帯電話機種情報を取得する機種情報取得部(情報取得手段)25有しているという点で、異なっている。
つまり、本実施形態の写真撮影プリント装置100は、通信インタフェース50を通じて、図12に示すように、インターネット等の通信網N(ネットワーク)を介し、管理サーバ70と互いにデータ通信を行うことが可能な構成となっている。すなわち、写真撮影プリント装置100は、通信網Nを介して、外部装置と通信するための通信手段を備えている。
本実施の形態の写真撮影プリント装置100における全体処理の流れは、実施の形態1と同じである。
(携帯電話撮影用画像処理)
次に、本実施の形態の写真撮影プリント装置100における携帯電話撮影用画像処理について説明する。写真撮影プリント装置100における携帯電話撮影用画像処理も基本的には、上記写真撮影プリント装置1における携帯電話撮影用画像処理と同じであるが、管理サーバ70からの携帯電話機種情報を取得してこの情報に基づいて携帯電話撮影用画像処理を行う点が異なっている。例えば、撮影処理を始める前に、図13に示すように、撮影処理用タッチパネル8に、利用者に携帯電話の通信会社と機種名とを選ばせる画面を表示させる。あるいは、携帯電話の通信会社と機種名とを直接入力させてもよい。通信会社と機種名との入力を受け付けたタッチパネル制御部21は、機種情報取得部25にその通信会社と機種名とのデータを送る。機種情報取得部25は、通信I/F50を介してネットワークに接続し管理サーバ70にそのデータを送り、管理サーバ70から、その携帯電話に関する携帯電話機種情報を得る。なお、管理サーバは、携帯電話の機種毎の携帯電話機種情報の管理テーブルを有しているものとする。管理サーバ70での処理は後述する。
ここで携帯電話機種情報とは、携帯電話の各機種による撮影が機種毎に適切に行われるように、タッチパネルに表示される画像に、各機種に対応した携帯電話撮影用画像処理を施すための、各種データのことである。このように、携帯電話機種情報は、携帯電話の機種毎に決まっている。つまり、本実施の形態の写真撮影プリント装置100では、携帯電話機種情報により、各機種の撮影に適切に対応した携帯電話撮影画像をタッチパネルに表示することができる。
この各種データは、例えば、明るさに関するパラメータ値、色合いに関するパラメータ値、携帯電話の画面の横の表示比率、縦の表示比率等が挙げられるが、これらには、限定されず、各機種に応じた携帯電話撮影に適するように画像処理が施されるような、データであればよい。この携帯電話機種情報を、具体的に図14を用いて説明する。
図14は、携帯電話の機種毎の携帯電話機種情報の管理テーブルの例である。ここでは、携帯電話機種情報は、写真撮影プリント装置100において予め設定されている基準値を、どれだけ補正すればよいかを指定するデータである。図14に示すように、通信会社Aの機種名A001の携帯電話に対応する携帯電話機種情報は、「Rの明るさ調整は基準値より1増やす、Gの明るさは2増やす、Bの明るさは13増やす、縦の比率は基準値の1倍にする、横の比率は基準値の1.5倍にする」ということを指定している補正の値である。ここでは携帯電話機種情報は、設定された基準値をどのくらい補正するかの補正の値としたが、これには限定されず、例えば、基準値をどの値にすればよいかを指定するパラメータ、例えば「Rの明るさは11、Gの明るさは12、Bの明るさは23…」ということを指定するデータであってもよい。
このような携帯電話機種情報を取得した機種情報取得部25は、記憶装置30(あるいは外部ディスクドライブ31)にこの携帯電話機種情報を記憶する。そして携帯電話撮影用画像処理を実行する際には、第2画像処理部23は、記憶装置30からこの携帯電話機種情報のうちの必要なものを読み出してこれを基に画像処理を行う。
また、例えば、携帯電話の機種が増える度に、あるいは、月に1回というように回数を決めて、機種情報取得部25は、管理サーバ70から、複数の(あるいは、全ての)携帯電話機種情報をまとめて取得して、記憶装置30に記憶させてもよい。この場合、携帯電話の通信会社と機種との入力を受け付けたタッチパネル制御部21は、第2画像処理部23にこの通信会社と機種とのデータを送信する。そして、第2画像処理部23は、このデータを基に、入力された通信会社と機種の携帯電話に対応する携帯電話機種情報を記憶装置30から読み出し、この携帯電話機種情報を基に画像処理を行うことになっていてもよい。
以上のように、携帯電話機種情報に基づいて携帯電話撮影用画像処理することで、利用者は、携帯電話の機種に応じて撮影に最適な状態で表示された携帯電話撮影用画像に対して、携帯電話撮影を行い、最適な画像を携帯電話に取り込むことができる。
また、携帯電話の機種に合わせたトリミングを行ってもよい。すなわち、記憶部30に記憶された携帯電話機種情報から携帯電話の表示画面の縦横比を読み出し、タッチパネル制御部21は、この縦横比に合わせてタッチパネル上の画像に重畳してトリミング枠を、例えば図15(a)に示すように、表示させるよう制御する。利用者は、このトリミング枠に合わせて携帯電話撮影を行うことで、タッチパネルの画像と携帯電話の表示画面との縦横比の違いを解消して撮影することができる。また、このトリミング枠を利用者がタッチパネル上で自由に動かせるようになっていてもよい。つまり、タッチパネル制御部21は、利用者からの移動指示にあわせてトリミング枠を表示させるように制御する。
また、利用者がタッチパネル上でトリミング枠内をタッチすると、それを探知したタッチパネル制御部21が、トリミング枠内の画像を拡大表示するようになっていてもよい。
なお、トリミング枠が、表示される位置に優先順位がついていてもよい。タッチパネル制御部21は、トリミング枠を表示させる位置について、優先順位の高いものから順に表示させるようタッチパネルを制御する。つまり、1位の位置を検知できなかった場合には2位の位置、2位の位置が探知できなかった場合には3位の位置、……、最下位の位置を検知できなかった場合には、デフォルトとして予め決まった位置、にトリミング枠を表示させる。
優先順位としては、例えば、(1位)利用者の顔が表示されている位置、(2位)ペンによる編集位置、(3位)文字スタンプによる編集位置、(4位)イラストスタンプによる編集位置、(5位)フレームによる位置、等が挙げられる。なお、優先順位における位置の検出は、例えば、第2画像処理部23が行うようになっていればよい。そして、その検出された結果を受けて、タッチパネル制御部21は、タッチパネル上にトリミング枠を表示させる。
上記のように優先順位を付けてトリミングを行うことで、例えば、トリミング枠内において、顔が切れるようなことが起こらない。また、図15(b)に示すような編集処理において入力した文字等が切れるといったことも起こらない。そのため、携帯電話撮影した際、編集処理で入力した文字等が切れて判読不明になることはない。
また、タッチパネルに前方に固定ホルダが設けられている場合、光学ズームがついているという携帯電話機種情報を得て、具体的に「光学ズームを2倍に近づけるといいよ!」といった表示をタッチパネルに表示するなどしてもよい。このように、利用者に対して携帯電話の機種別の最適な撮影方法を提示するようになっていてもよい。
なお、一般にCRTディスプレイをカメラ等で撮影すると、撮影した画像(静止画)に縦縞が発生することがある。動画を撮影した場合においては、フリッカーが発生することがある。そこで、携帯電話機種情報を基に機種に合わせて、タッチパネルに表示される画像の表示リフレシュレートを適宜変更できるようになっていてもよい。あるいは、適宜変更した画像を数パターン利用者に撮影させ、現物合わせで、より撮影に適した条件を選択させてもよい。これらの構成により携帯電話撮影時の、上記不具合を回避することができ、利用者は綺麗な画像を携帯電話に取り込むことができる。
(管理サーバにおける処理)
次に、管理サーバ70における処理の流れについて図16のフローチャートを参照に説明する。なお、管理サーバ70における処理は、個々の写真撮影プリント装置100に対してそれぞれ行われる。
初めにS100では、写真撮影プリント装置からの接続があるか否かを確認する。接続が無い場合(S100においてNO)、接続があるまで接続の確認を繰り返す。接続があることを確認すると(S100においてYES)、S101に進む。
S101では、写真撮影プリント装置からの携帯電話の通信会社と機種名とのデータを受け取りSS102に進む。
S102では、携帯電話機種情報の管理テーブルに、受け取ったデータの携帯電話に対応する携帯電話機種情報があるか否かを確認する。対応する携帯電話機種情報があれば(S103においてYES)、S103に進み、この対応する携帯電話機種情報を写真撮影プリント装置に送信する。対応する携帯電話機種情報がなければ(S103においてNO)、SS014に進み、予め定められたデフォルト値を写真撮影プリント装置に送信する。
以上のフローにより、管理サーバ70から携帯電話機種情報あるいは、デフォルト値が写真撮影プリント装置に送信される。
(携帯電話撮影用画像の表示を伴う全体処理)
以下では、写真撮影プリント装置100の撮影処理、編集処理、事後接客処理、全てにおいて携帯電話撮影用画像が表示される全体処理の流れについて、図17〜19に示すフローチャートを参照しながら説明する。
S1において、硬貨の投入があるか否かの確認を行う。ここで、利用者による硬貨投入口9から硬貨の投入があることを確認すると(S1においてYES)、次のS201に進む。硬貨の投入を確認できない場合には(S1においてNO)、硬貨の投入を待つ。
S201において、利用者が携帯電話を持っているか否かの確認をする。撮影処理用タッチパネル8に、携帯電話を持っているかいないかの確認を行うボタン画面を表示し、利用者がどちらかを押下すことを探知することで、確認することができる。なお、携帯電話撮影をするか否かを確認するようになっていてもよい。
S201において、携帯電話を持っていないことを確認した場合(S201においてNO)、S20進み撮影処理が行われる。S201において、携帯電話を持っていることを確認した場合(S201においてYES)、S202進む。
S202では、撮影処理用タッチパネル8に、利用者に携帯の通信会社と機種とを選ばせる選択画面と、携帯電話撮影用画面の表示が撮影処理用タッチパネル8に表示できる旨を知らせる画面とを表示させる。この表示は、例えば、撮影処理用タッチパネル8に、「携帯電話の機種を選んでね」、「携帯電話撮影ボタンを押すと携帯電話撮影モードが表示されるよ」等のいうような文章と共に、携帯の通信会社や機種名が記載された機種ボタンとを表示させればよい。その後S203に進む。
S203では、S202で表示された機種ボタンが利用者により押下されたか否かを判断する。S203において、押下されていないと判断した場合(S203においてNO)、S204に進む。S204では、S204では、S202における機種ボタンの選択画面の表示開始からの経過時間が設定時間(ここでは15秒)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S204においてNO)、S202に戻り選択画面の表示を繰り返す。経過時間が15秒を超えている場合には(S204においてYES)、S20に進み撮影処理が行われる。
S20で撮影処理が行われると、S50に進み撮影開始からの経過時間が2分を超えているか否かを判断する。S50において、経過時間が2分を超えていない場合(S50においてNO)、S20に戻り撮影処理が繰り返えされる。経過時間が2分を超えていれば(S50においてYES)、全ての撮影処理が終わる。その後、撮影処理用タッチパネル8に、利用者を編集領域6に移動する案内を表示して、図18のS210に進む。
S203において、押下されたと判断した場合(S203においてYES)、S205に進む。
S205では、携帯電話機種情報を取得する処理が行われる。つまり、通信会社と機種名との入力を受け付けたタッチパネル制御部21は、機種情報取得部25にその通信会社と機種名とのデータを送る。機種情報取得部25は、通信I/F50を介してネットワークに接続し管理サーバ70にそのデータを送り、管理サーバ70から、その携帯電話の機種に関する携帯電話機種情報を得る。そして、携帯電話機種情報を取得した機種情報取得部25は、記憶装置30にこの携帯電話機種機種情報を記憶する。そしてS206に進む。
S206では、携帯電話フラグがオンになる。ここでは、利用者の所持する携帯電話の携帯電話機種情報が記憶装置30に記憶された状態である。つまり、この携帯電話機種情報に基づき携帯電話撮影用画像処理を行うことができる状態である。その後S2に進む。
S2では、撮影空間5において、利用者の撮影を行う撮影処理用が行われる。撮影処理が終了すると、S207に進む。
S207では、撮影処理用タッチパネル8に、携帯電話撮影用画像の表示を可能にする携帯電話撮影ボタンを表示させ、携帯電話撮影ボタンが押下されたか否かを判断する。S207において、押下されていないと判断した場合(S207においてNO)、S3に進む。
S3では、S2における最初の撮影開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S3においてNO)、S2に戻り撮影処理を繰り返す。つまり、次の撮影を行う。このように、経過時間が2分を超えるまで、撮影処理が行われる。
S3において、経過時間が2分を超えていると判断した場合は(S3においてYES)、撮影処理用タッチパネル8に、利用者を編集領域6に移動する案内を表示して、図18のS210に進む。
S207において、携帯電話撮影用ボタンが押下されたと判断した場合(S207においてYES)、S208に進む。
S208では、第2画像処理部23は、S2において撮影処理により生成した画像(撮影画像)とS205で記憶された携帯電話機種情報とを記憶装置30から読み出し、これを基に、携帯電話撮影用画像処理を行う。そして、タッチパネル制御部21は、携帯電話機種情報を基に携帯電話撮影用画像処理を行った、携帯電話撮影用画像を、撮影処理用タッチパネル8に表示させる。このように、S207で携帯電話撮影ボタンが押下されることで、撮影処理用画面から携帯電話撮影用画像処理画像が表示される画面に、切り替えることができる。なお、撮影画像だけでなく、撮影処理中にカメラユニット2が撮影した動画に対して、携帯電話機種情報を基に携帯電話撮影用画像処理を行って、撮影処理用タッチパネル8に表示させてもよい。
そして、S209では、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が設定時間(ここでは、5秒)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S209においてNO)、S208に戻り、携帯電話機種情報を基に画像処理した、携帯電話撮影用画像の表示を続ける。つまり設定時間中は、撮影処理用タッチパネル8に携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像が表示されているので、利用者は、カメラ付き携帯電話等で、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の撮影を行うことができる。
S209において、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が5秒を超えたと判断すると(S209においてYES)、S3に進み、最初の撮影開始からの経過時間が2分を超えていないかを判断する。S3での処理は、上述した通りである。撮影処理用タッチパネル8に、利用者を編集領域6に移動する案内を表示して、図18のS210に進む。
S210では、携帯電話フラグがオンになっているか否かを確認する。つまり、ここでは、携帯電話機種情報に基づき画像処理を行うことができる状態であるか否かを確認する。S210において、携帯電話フラグがオンになっていない場合(S210においてNO)、S211に進み、編集処理が行われる。
S211では、編集処理用タッチパネル12に編集対象となる画像、すなわち撮影画像が表示され、この画像に対してタッチペン13a.13bを用いて編集処理が行われる。その後、S212に進む。S212では、S211における編集処理開始からの経過時間が2分を超えているか否かを判断する。S211において、経過時間が2分を超えていない場合(S211においてNO)、S211に戻り編集処理が繰り返えされる。つまり経過時間が2分を超えるまで、編集処理が行われる。経過時間が2分を超えていれば(S211においてYES)、全ての編集処理が終わり、図19のS216に進む。
S210において、携帯電話フラグがオンになっている場合(S210においてYES)、S4に進む。
S4では、編集処理用タッチパネル12に編集対象となる画像、すなわち撮影画像が表示され、この画像に対してタッチペン13a.13bを用いて編集処理が行われる。その際、S21において、編集処理用タッチパネル12には、携帯電話撮影ボタンを表示させる。この表示は、例えば、編集処理用画像と共に、携帯電話撮影ボタンが表示されていてばよい。その後S213に進む。
S213では、携帯電話撮影ボタンが利用者により押下されたか否かを判断する。S213において、押下されていないと判断した場合(S213においてNO)、S5に進み、S4における編集処理開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S213においてNO)、S4に戻って編集処理を継続する。つまり、設定時間が2分を超えるまで、編集処理を行うことができる。
S5において、経過時間が2分を超えていると判断した場合は(S5においてYES)、図19のS216に進む。
S213において、携帯撮影用ボタンが押下されたと判断した場合(S213においてYES)、S214に進む。
S214では、第2画像処理部23は、携帯撮影用ボタンボタンが押された時点までの編集処理された画像と、S205で取得した携帯電話機種情報を記憶装置30から読み出し、これを基に、携帯電話撮影用画像処理を行う。そして、タッチパネル制御部21は、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像を、編集処理用タッチパネル12に表示させる。このように、S213で携帯電話撮影ボタンが押下されることで、撮影処理用画面から携帯電話撮影用画像処理画像が表示される画面に、切り替えることができる。なお、編集処理の時間経過を追った、つまり「落書き」がされていく過程を追った動画に対して、携帯電話機種情報を基に画像処理して、編集処理用タッチパネル12に表示させてもよい。また、編集処理前の画像(静止画および/または動画)に対して、携帯電話機種情報を基に画像処理を実行して、表示できるようになっていてもよい。
そして、S215では、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が設定時間(ここでは、5秒)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S215においてNO)、S214に戻り、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の表示を続ける。
S215において、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が5秒を超えたと判断すると(S215においてYES)、S5に進み、編集処理開始からの経過時間が2分を超えているか否かを判断する。S5での処理は、上述した通りである。
その後、図19のS216に進み、編集処理用タッチパネル12に。利用者が好みの分割数を選択できるように、分割数選択画面が表示される。利用者が、この画面から好みの分割数を選択し、決定ボタンを押下すことで、好みの分割数を決定することができるようになっている。その後S217に進む。
S217では、利用者による決定ボタンが押下されたか否かを判断する。S217において、利用者による決定ボタンが押下されていないと判断した場合(S217においてNO)、S218に進む。S218では、編集処理用タッチパネル12における分割数選択画面の表示開始からの経過時間が、一定時間(ここでは15秒)を超えているか否かを判断する。
S218において、経過時間が15秒を超えていない場合には(S218においてNO)、S216に戻り、分割数選択画面の表示を続ける。つまり、利用者は、経過時間が15秒を超えるまでの間に好みの分割数を決定することができる。
S217において、利用者による決定ボタンが押下されたと判断した場合(S217においてYES)、あるいは、S218において、経過時間が15秒を超えている場合には(S218においてYES)、編集処理用タッチパネル12に、利用者を事後接客領域7に移動する案内表示を行いS219に進む。なお、S219において、経過時間が15秒を超えている場合には分割数をデフォルト値にするものとする。
S219では、編集処理が施された画像データに基づいて、プリンタ35がプリント紙42に対して画像出力する印刷処理が開始され、S220進む。
S62では、印刷処理に並行して、事後接客用タッチパネル14における何らかの表示(ここでは、ゲーム表示とする)が行われ、S221に進む。
S221では、事後接客用タッチパネル14に表示された携帯電話撮影ボタンが利用者により押下されたか否かを判断する。S221において、押下されていないと判断した場合(S221においてNO)、S222に進み、S221におけるゲーム表示開始からの経過時間が設定時間(ここでは、3分)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S222においてNO)、S220に戻ってゲーム表示を継続する。
S222において、経過時間が3分を超えていると判断した場合は(S222においてYES)、写真撮影プリント装置1の一連の処理は終了する。
S221において、携帯撮影用ボタンが押下されたと判断した場合(S221においてYES)、S223に進む。
S223では、第2画像処理部23は、編集処理後の画像(静止画および/または動画)とS205で取得した携帯電話機種情報とを記憶装置30から読み出し、これを基に、携帯電話撮影用画像処理を行う。そして、タッチパネル制御部21は、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像を、事後接客用用タッチパネル14に表示させる。このように、S221で携帯電話撮影ボタンが押下されることで、撮影処理用画面から携帯電話撮影用画像処理画像が表示される画面に、切り替えることができる。この場合、例えば、編集処理前の画像(静止画および/または動画)に対して携帯電話機種情報を基に画像処理し、あるいは、編集処理中の画像(静止画および/または動画)対して携帯電話機種情報を基に画像処理し、事後接客用タッチパネル14に表示させてもよい。この、編集処理前、途中、後の画像の選択は、利用者に選択させて表示できるようになっていてもよい。
そして、S224において、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が設定時間(ここでは、5秒)を超えたか否かを判断する。超えていなと判断した場合は(S224においてNO)、S223に戻り、携帯電話撮影用画像の表示を続ける。つまりこの設定時間中は、編集処理用タッチパネル12に携帯電話撮影用画像が表示されているので、利用者は、自身のカメラ付き携帯電話等で、携帯電話撮影用画像の撮影を行うことができる。
S223において、携帯電話撮影用画像の表示の経過時間が5秒を超えたと判断すると(S223においてYES)、S222に進み、ゲーム表示開始からの経過時間が3分を超えているか否かを判断する。
S222での処理は、上述した通りであり、S5において、経過時間が3分を超えていると判断した場合は(S222においてYES)、写真撮影プリント装置1の一連の処理は終了する。このとき、プリント排出口15には印刷処理されたプリント42が排出されているので、利用者は取り出すことができる。
なお、上記各ステップにおいて利用者への情報提示がある場合、音声説明がスピーカから出力されてもよい。
上記フローでは、写真プリント用の撮影中に随時携帯電話撮影を行う、つまり、撮影処理用タッチパネル8において、撮影処理と並行して携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の表示を行うものとなっている。しかし、撮影処理後に、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像を表示し、携帯電話撮影ができるようなフローになっていてもかまわない。
また、上記フローでは、編集処理中に随時携帯電話撮影を行うような、つまり、編集処理用タッチパネル12において、編集処理と並行して携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の表示を行うものとなっている。しかし、撮影処理後、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像を表示し、携帯電話撮影できるようなフローとなっていてもかまわない。この場合、例えば、タッチパネル制御部21が編集処理用タッチパネル12に編集処理前の画像(静止画および/または動画)や、編集処理中の画像(静止画および/または動画)を表示させることが可能になっていてもよい。
また、上記フローでは、ゲーム中に随時携帯電話撮影を行うような、つまり、事後接客用タッチパネル14において、ゲーム表示と並行して、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の表示を行うものとなっている。しかし、ゲーム表示終了後、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像を表示し、携帯電話撮影できるようなフローとなっていてもかまわない。この場合も、例えば、タッチパネル制御部21が編集処理用タッチパネル12に編集処理前の画像(静止画および/または動画)や、編集処理中の画像(静止画および/または動画)に対して、携帯電話機種情報を基に画像処理し、表示させることが可能になっていてもよい。あるいは、ゲーム表示に変えて、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の表示を行うようなフローとなっていてもかまわない。
また、上記のように、別の処理と並行して携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の表示を行う場合、別の処理後に携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像の表示を行う場合、いずれの場合でも、携帯電話撮影用に時間が確保されることになる。よって、利用者は、携帯電話撮影用として確保された時間内で、落ち着いて撮影を行うことができる。
なお、上記した本実施の形態の写真撮影プリント装置100は、携帯電話機種情報を基に画像処理した携帯電話撮影用画像が、撮影処理用タッチパネル、編集処理用タッチパネルおよび、事後接客用タッチパネルで表示されるものとして説明したが、上記3つのタッチパネルの少なくとも1カ所に表示されればよい。または、新たに表示画面を備えた携帯電話撮影専用の領域を設けてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。