本発明の実施の一形態について図1〜25を用いて説明すると以下の通りである。
(システムの全体構成)
図1は、写真プリント変更システム1の構成を示すブロック図である。
写真プリント変更システム1は、写真撮影プリント装置2と、写真撮影プリント装置2と直接通信可能な携帯電話機(携帯情報端末)3と、携帯電話機3と直接通信可能な識別情報付与装置4と、ゲーム機管理サーバ装置5とを含んで構成される。
本実施形態では、写真撮影プリント装置2と携帯電話機3と、および、携帯電話機3と識別情報付与装置は、RFID(Radio Frequency Identification)システムを用いて近距離電波通信等の無線通信で通信可能としている。しかし、これに限定されず、例えばUSBケーブル等の有線で接続される構成であってもかまわない。
図1では1つの携帯電話機3を図示しているが、携帯電話機3は写真撮影プリント装置2の利用者がそれぞれ所持しているものであり、一般には写真撮影プリント装置2と通信可能な携帯電話機3は複数存在する。また、図1では1つの識別情報付与装置4を図示しているが、識別情報付与装置4は、例えば店舗毎、駅毎、施設毎、等にあるものであり、一般には携帯電話機3と通信可能な識別情報付与装置4は複数存在する。
写真撮影プリント装置2は、例えばゲームセンターなどの娯楽施設に設置され、利用者の写真を撮影する機能(撮影機能)、その撮影画像に対していわゆる「落書き」とよばれる画像編集を利用者に行わせる機能(編集機能)、及び編集された画像をシール紙などのプリント紙にプリントし利用者に提供する機能(プリント機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えば編集機能が省かれた構成とすることも可能である。また、この写真撮影プリント装置2は、利用者に上記のようなサービスを提供し、それに相当する対価を、利用者に対して課金する。
また、本実施形態では、電子マネーを用いて写真撮影プリント装置2の支払いができるようになっている。また、写真撮影プリント装置2は、電子マネーだけでなく現金でも課金処理が行えるものとする。なお、写真撮影プリント装置2で利用できるポイント等で決済が行えるようになっていてもよい。このように、課金処理を、電子マネー、当該写真撮影プリント装置で使用できるポイント、現金、の何れかを組み合わせて行うことで、利用者に様々な利用支払いの仕方を提供することができる。そのため、利用者にとっては、支払いを行いやすくなる。
写真撮影プリント装置2は、読取・書込部21を有しており、携帯電話機3と相互認証を行い、携帯電話機3のメモリ37が記憶している後述のサービス識別情報や電子マネー情報等を読み取る。また、写真撮影プリント装置2を利用することで発生したポイント等の情報を携帯電話機3に対して書き込む。
電子マネーを利用することにより、写真撮影プリント装置2の提供するサービス等に応じて、料金体系の変更を行ったとしても、利用者は容易に対応することができる。そのため、サービス提供側としては、料金体系の変更を柔軟かつ簡単に変更することができる。また、貨幣価値が仮想的に存在するため、例えば追加料金等を徴収する際に、利用者の手間や抵抗感を少なくすることができる。結果的に利用者のニーズに合わせて柔軟に経営体制を変化させることができ、収益率の向上にも繋がる。
また、写真撮影プリント装置2は、ネットワーク通信部23を有しおり、ネットワークNを介して、ゲーム機管理サーバ装置5と接続している。
携帯電話機3としては、上記のように写真撮影プリント装置2の利用者の所持している携帯電話機が想定される。携帯電話機3は、後述のサービス識別情報を識別情報付与装置4から、直接受信する機能、かつ、サービス識別情報を写真撮影プリント装置2に、直接送信できる機能を有している。また、本実施形態では、携帯電話機3に電子マネーを利用できる機能が搭載されている。サービス識別情報を識別情報付与装置4から直接受信する機能、サービス識別情報を写真撮影プリント装置に直接送信できる機能、および電子マネーを利用できる機能を有するものとして、例えば非接触ICが内蔵されていればよい。携帯電話機3として、例えば、FeliCa(登録商標)対応の携帯電話機等が挙げられる。
本実施形態では、写真撮影プリント装置2は電子マネーで課金処理を行うことができるものとし、利用者は写真撮影プリント装置2の提供するサービスに対して携帯電話機3を用いて、電子マネーで決済処理するということを前提として説明する。しかし、携帯電話機3で決済処理することに限されることはない。すなわち、写真撮影プリント装置2の提供するサービスに対して、電子マネーを利用できる機能を有することのできるものであれば、例えば、ICカードや、電子マネーを利用できる機能を有するPHS(登録商標)端末あるいはPDA(Personal Digital Assistant)などであってもよい。
なお、写真撮影プリント装置2、携帯電話機3の詳細は後述する。
識別情報付与装置4は、サービス毎に割り振られたサービス識別情報を記憶し、利用者のサービス利用時に上記サービス識別情報を送信する装置である。識別情報付与装置4は、CPU等からなる制御部41、ハードディスク等からなる記憶部42、携帯電話機と直接通信を行う読取・書込部(識別情報送信部)43を備えている。識別情報付与装置4は、記憶部42にサービス毎に割り振られたサービス識別情報を記憶している。また、識別情報付与装置4は、読取・書込部43により携帯電話機3と相互認証を行い、利用者のサービス利用時にサービス識別情報を携帯電話機3に書き込む。
ここで、サービス識別情報とは、サービスを個別に識別できる情報であればよい。サービス識別情報について、例えば、利用者が、電車、レストラン、雑貨店、を利用したとして説明する。サービスを個別に識別するとは、電車、レストラン、雑貨店をそれぞれ識別するということであってもよいし、電車の運営会社、レストランの店舗、雑貨店の店舗を個別に識別するということであってもよい。また、レストランのメニュー全て、電車の系統全て、雑貨の全てを個別に識別するということであってもよい。つまり、サービス識別情報は、例えば、利用したのがレストランであるということを示す識別情報であってもよいし、レストランの店舗を識別する情報であってもよいし、飲食したメニューを識別する情報であってもよい。なお、これらサービス識別情報について単なる例示であり、これらに限定はされない。
また、上記サービスの利用として、例えば、電車、バス、船、飛行機等の交通機関、また、洋服店、化粧品店、雑貨店、レンタルショップ等のショップ、レストランやカフェ等の飲食店、パチンコ、スロット、競馬、競輪、競艇、マージャン等の娯楽、コンサート、ライブ、スポーツ観戦、映画鑑賞、美術館、博物館等施設、テーマパーク、遊園地、カラオケ、ボーリング、ビリヤード、ゲーム機等のアミューズメント、祭り、花火大会、期間限定イルミネーション等の期間限定イベント、等の利用が挙げられるがこれらに限定されない。
なお、携帯電話機3はサービスの利用に際し電子マネーによる支払いができるものである。そこで、識別情報付与装置4が、サービスの利用料金を課金する機能を備えており(あるいは課金装置に含まれており)支払いの受付けと同時にサービス識別情報を付与するものであれば、次のような利点がある。すなわち、利用者の手を煩わせることなく、容易にサービス識別情報を携帯電話機3に書き込むことができ、このサービス識別情報を利用して写真撮影プリント装置2の設定を変更することができる。
ゲーム機管理サーバ装置5は、写真撮影プリント装置2の運営に関する管理を行うためのサーバである。ゲーム機管理サーバ装置5は、CPU等からなる制御部51、ハードディスク等からなる記憶装置52、ネットワークNとのインターフェイスであるネットワーク通信部53を備えている。記憶装置(情報記憶装置)52には、各サービス識別情報に対応させたサービス関連情報を記憶している。このサービス関連情報について説明する。サービス関連情報は、上記で説明したようなサービスに関連させて、写真撮影プリント装置2の設定が変更する情報であればよい。具体的に説明すると、例えば、写真撮影プリント装置2が有する表示画面にスタンプ画像が表示されるものであるとする。この場合、サービス関連情報は、利用者が利用したサービスに関連したスタンプ画像の情報であり、記憶装置52から、写真撮影プリント装置2に利用者が利用したサービスに関連したスタンプ画像を提供するようになっている。つまり、通常、写真撮影プリント装置2は表示画面にデフォルトのスタンプ画像を表示している。ところが、ゲーム機管理サーバ装置5から、サービス関連情報を読み込むことで、写真撮影プリント装置2は、設定を変更させてスタンプ画像を表示させる。なお、利用者が利用したサービスに関連したスタンプ画像とは、利用者が利用したサービスが例えばテーマパークであれば、例えばテーマパークに特有のマークやキャラクターの画像が挙げられる。もちろん、上記したサービス、サービスに関連した情報は、単なる例示であり、限定されることはない。
また、サービス関連情報が、表示画面に表示されるスタンプ画像を利用者が利用したサービスに関連するスタンプ画像に変更するように指示をする情報であってもよい。この場合、写真撮影プリント装置2が予め表示させるスタンプ画像を複数記憶しているものとする。また、写真撮影プリント装置2が予め表示させるスタンプ画像をサービス識別情報に対応付けて記憶しており、写真撮影プリント装置2が、携帯電話機3からサービス識別情報を読み込むことで直接サービスに関連したスタンプ画像を表示させるようになっていてもよい。
なお、写真撮影プリント装置2における設定の変更について、上記したものは単なる例示であり、限定されることはない。つまり、写真撮影プリント装置における設定の変更は、写真撮影プリント装置が利用者に提供するサービスにおける設定であれば、どのようなものであってもかまわない。
このように、ゲーム機管理サーバ装置5では、ネットワークNを介して写真撮影プリント装置2からサービス識別情報を取得すると、記憶部54から対応したサービス関連情報を読み出し、写真撮影プリント装置2に送信する。また、ゲーム機管理サーバ装置5は、記憶部54に記憶された写真撮影プリント装置2ごとのデータを保管しているデータベース(DB)を基に、ネットワーク通信部53を介して、写真撮影プリント装置2を管理する。例えば、写真撮影プリント装置2におけるゲーム内容の更新等を行ったり、写真撮影プリント装置毎の売り上げを計上したりする。このゲーム機管理サーバ装置5は、一般には複数の写真撮影プリント装置2に対して共通に設けられている装置である。
上記のように本実施形態の写真プリント変更システム1では、ゲーム機管理サーバ装置5と写真撮影プリント装置2とが別々になっているので、データサイズの大きな情報をゲーム機管理サーバ装置5の記憶装置52に格納することができる。一つにゲーム機管理サーバ装置に対して複数の写真撮影プリント装置2からアクセスできるようになっているので、サービス関連情報等のデータの入れ替え等のメンテナンスについてはゲーム機管理サーバ装置5に対してだけ行えばよいことになるので、便利である。しかし、ゲーム機管理サーバ装置5が写真撮影プリント装置2に含まれていてもかまわない。この場合は、ネットワークNを介しての通信は行わない。
また、ネットワークNを介して、携帯電話機3は、写真撮影プリント装置2の関連サービス(例えば、撮影画像のダウンドロード等)をゲーム機管理サーバ装置5から取得することができるようになっていてもよい。
ネットワークNは、例えば公衆電話回線、携帯電話回線、PHS回線、インターネットなどで構成されており、写真撮影プリント装置2とゲーム機管理サーバ装置5との間の情報通信、及び携帯電話機3とゲーム機管理サーバ装置5の間の情報通信を実現するものである。
また、写真プリント変更システム1に、電子マネー管理サーバ装置6が含まれていてもよい。この場合、ネットワークNを介して携帯電話機3と電子マネー管理サーバ装置6とが接続する。この、電子マネー管理サーバ装置6は、携帯電話機3の電子マネーに関する管理を行うためのサーバ装置である。電子マネー管理サーバ装置6は、CPU等からなる制御部61、ハードディスク等からなる記憶装置62、ネットワークNとのインターフェイスであるネットワーク通信部63を備えている。記憶装置62に記憶された携帯電話機3ごとの電子マネー情報を保管しているデータベースを基に、ネットワーク通信部63を介してして、各携帯電話機3の電子マネーを管理する。携帯電話機3の利用者は、ネットワークNを介して、電子マネー管理サーバ装置6を通じて、予め登録したクレジットカードから電子マネーをチャージさせることができる。この電子マネー管理サーバ装置6は、一般には複数の携帯電話機3に対して共通に設けられている装置である。なお、ネットワークNを介して電子マネーをチャージ(入金)してもよいが、例えば、電子マネーは、店頭の現金入金機(チャージ装置)等からチャージできるようになっていてもよい。なお、この場合、店頭の現金入金機もネットワークNに繋がり、電子マネー管理サーバ装置6に接続される。この現金入金機(チャージ装置)が、例えば、写真撮影プリント装置2に設けられていてもよい。
携帯電話機3と電子マネー管理サーバ装置6とが接続しているのは、本実施形態では、電子マネーでの決済が行えるからである。もちろん電子マネー決済が行われない場合には、携帯電話機3と電子マネー管理サーバ装置6とが接続していなくても、電子マネー管理サーバ装置6がなくてもかまわない。
(写真撮影プリント装置の外観的構成)
次に、図2を参照しながら、写真撮影プリント装置2の外観について説明する。図2は、写真撮影プリント装置2の斜視図である。
図2に示すように、利用者を被写体として撮影するカメラユニット101を備える本体装置102と、被写体の背景となる背景カーテン103とが配備されている。なお、本体装置102から背景カーテン103までの周囲および上部は、図3に示す様に、外部からの光を遮断する遮光幕によって覆われる。これにより利用者の写真を撮影する撮影空間104が形成される。写真撮影プリント装置2は撮影空間104と、利用者による画像編集作業が行われる編集空間105a・bとが別々に設けられているが、撮影空間104で編集処理が行われるようになっていてもかまわない。また、本実施形態では、画像編集作業を行う利用者が長時間作業を行っても、次の利用者が画像編集作業をできる様に、つまり、客の回転率をよくする為に、編集空間105a・bは2つ設けられている。しかし、編集空間が1つ設けられる構成でも、あるいは、3つ以上設けられる構成でもかまわない。
本体装置102には、カメラユニット101、モニタ106、撮影処理用タッチパネル(画像表示部)107、事後接客用タッチパネル(画像表示部)108、照明装置109、硬貨投入口410、硬貨返却口111、読取・書込部112・113、スピーカ(音声出力部)114・115、プリント紙排出口116、編集ユニット117が設けられている。編集ユニット117は、利用者が画像編集作業、いわゆる「落書き」を行うためのものであり、編集処理用タッチパネル(画像表示部)118、タッチペン119、スピーカ(音声出力部)120、読取・書込部121が設けられている。なお、これらの設置位置は、特に限定されない。
カメラユニット101は、利用者の写真を撮影するものであり、内部に例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラを搭載している。また、カメラユニット101は、全身撮影やアップ撮影等の複数の撮影方法に対応できるように、ズーム、絞り、フィルタ等を切り替え可能に構成されてもよい。なお、カメラユニット101は、例えば垂直に設けられたレールによって昇降自在に取り付けられているようになっていてもよい。この場合、利用者の指示等に応じてカメラユニット101を最適な高さに設置することが可能となる。なお、上記レールは、水平や円形等であってもかまわない。
モニタ106は、例えば液晶表示装置等から構成されている。モニタ106は、カメラユニット101のデジタルカメラが映している現在の状況、いわゆる、ライブビュー画像を映しだす。また、撮影時の撮影画面が表示される。
撮影処理用タッチパネル107、事後接客用タッチパネル108、編集処理用タッチパネル118は、例えば液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成される。
撮影処理用タッチパネル107には、撮影処理における各種メッセージや画像などが表示される。具体的には、撮影処理用タッチパネル107には、デモ画面、オープニング画面、課金処理指示画面、撮影処理における各種操作内容などが表示される。また、撮影時の撮影画面などいわゆるライブビュー画像が表示される。これにより、カメラユニット101に向かって撮影ポーズをとる利用者は、リアルタイムで自身の姿を視認することができ、自身のポーズを確認しながら、撮影処理を行うことができる。具体的に、撮影処理用タッチパネル107は、利用者に対して、カメラユニット101に撮影されている利用者を含んだ撮影動画像と、この撮影動画像に対し前影または背景となる装飾用動画像とを合成して、この合成した動画像(ライブビュー画像)を利用者に表示している。
事後接客用タッチパネル108には、編集処理後の印刷待ち時間、すなわち事後接客における各種メッセージや画像などが表示される。具体的には、事後接客用タッチパネル108には、デモ画面、ゲーム画面、課金処理指示画面、事後接客における各種操作内容などが表示される。ここで、事後接客とは、写真撮影プリント装置2において、印刷処理の待ち時間を利用して、例えば、ゲームや広告といった何らかの情報を、事後接客用タッチパネル108やスピーカ115を介して、利用者に提供する。また、写真撮影プリント装置2が、撮影画像をネットワークを経由して携帯電話やパーソナルコンピュータ等の情報端末に転送する場合には、その転送先アドレスを利用者に入力させたりする。なお、これらは単なる例示であり、事後接客の内容は、特に限定されない。
編集処理用タッチパネル118には、画像編集処理における各種メッセージや画像などが表示される。具体的には、編集処理用タッチパネル118には、デモ画面、課金処理指示画面、画像編集処理における各種操作内容等のメッセージや画像、落書きなどの利用者の画像編集作業における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示される。
そして、編集処理用タッチパネル118の近傍(図2では編集処理用タッチパネル118の左右)には、タッチペン119が備えられている。利用者は、このタッチペン119を編集処理用タッチパネル118に接触させることによって、入力操作が可能になる。例えば、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることが可能となる。ここで、図2に示すように、1つの編集ユニット117にタッチペン119が2つ設置されていることにより、2人の利用者が同時に落書きなどを入力することができる。また、事後接客用タッチパネル108や、撮影処理用タッチパネル107の近傍に、タッチペンがそれぞれのタッチパネルに入力可能に設けられていてもよい。
照明装置109は、撮影時の照明として機能するとともに、通常時の撮影空間104の照明としても機能する。具体的には、撮影時にカメラユニット101が撮影するライブビューにおける光量、つまり、利用者が撮影の構図やポーズを考えている期間の光量を確保する。それとともに、例えば、「写りの良い写真がとれそう」という印象を利用者に与えるといったような、照明による撮影空間104の演出を行う。なお、必要に応じて、照明装置109からの光量が変化したり、照明方向が変更したりするようになっていてもよい。また、編集空間105a・bや、事後接客用タッチパネル108が設置される事後接客空間122に、利用者の操作が行いやすいように照明が設けられていてもよい。
硬貨投入口110は、利用者がプレイ料金として所定金額の硬貨を投入するための投入口である。硬貨返却口111は、釣り銭が生じた場合や、硬貨が投入された後でリセットされた場合に、硬貨を利用者に対して返却するための返却口である。また、本体装置102の内部には、利用者から徴収した硬貨を蓄積する硬貨容器(図示せず)が設けられている。
読取・書込部112,113,121(これらをまとめて、読取・書込部21とする)は、電磁波を出力し携帯電話機3と通信を行う。携帯電話機3との相互認証を行い、利用者の携帯電話機3からサービス識別情報を読み取り、識別情報取得部16に出力する。また、本実施形態では、写真撮影プリント装置2は電子マネーにより課金処理できるものとなっており、読取・書込部21は、携帯電話機3から電子マネーを読み取り課金処理部14に出力する。また、読取・書込部21は、写真撮影プリント装置2の課金処理に利用できるポイントを読み取れるようになっていてもよい。また、写真撮影プリント装置2を利用した利用者に対してポイントや写真撮影プリント装置2自身のサービス識別情報を与えて利用者の携帯電話機3のメモリ37に書き込めるようになっていてもよい。
スピーカ114,145,120は、利用者に対して各種操作上のガイダンス音声や効果音、BGM(back ground music)などを出力するものである。
プリント紙排出口116は、撮影処理および編集処理を終えた後に、後述のプリンタ123によって画像がプリントされた写真プリント紙が排出される箇所である。
背景カーテン103は、写真撮影の背景を演出するものである。背景カーテン103は、切り替え可能に構成されていてもよい。つまり、撮影処理時において、背景を利用者の好みに応じて演出できるよう、背景カーテン103を切り替えることができるようになっていてもよい。その場合、例えば様々な色、あるいは様々な絵柄や模様の背景カーテン103を複数枚背景となる位置に用意しておき、これらを切り替えることによって、利用者の好みに応じた背景を演出することを可能とする。この背景カーテン103は、モータによる機械制御によって切り替え可能な、つまりモータ式となっていてもよいし、利用者がめくったりスライドさせたりすることによって切り替え可能な、つまり手動式になっていてもよい。
また、写真撮影プリント装置2には、撮影空間104に利用者がいることを撮影空間104の外に向けて表示するためのランプ等が外側に設けられていてもかまわない。また、撮影空間104に荷物置スペースや荷物掛けフック等が設けられていると、利用者は荷物を視界内に入れることができるので、置き引きを防止することができる。なお、上記設置物の配置位置は図2に表したのものに限定されない。
また、図3に示す様に、編集空間105a・bや事後接客空間122に、専用の囲い、例えば、カーテンが設けられていてもよい。このような専用の囲いを設けることにより、他人に画像編集作業や事後接客内容を覗かれることがない。そのため利用者は、落ち着いて画像編集作業を行ったり、事後接客を受けたりすることができる。また、編集処理用タッチパネル418や事後接客用タッチパネル108の付近に荷物フックを設けると、利用者は荷物を常に視界内に入れることができるので、置き引きを防止することができる。
(写真撮影プリント装置の機能的構成)
次に、上記写真撮影プリント装置2の機能的な構成について、図4に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真撮影プリント装置2は、制御部10、記憶装置22、ネットワーク通信部23、撮影ユニット24、編集ユニット117、印刷及び事後接客ユニット25、現金処理部26、電源装置27から構成される。
制御部10は、写真撮影プリント装置2内における上述した各種構成の動作を統括的に制御するものである。また、制御部10は、識別情報取得部16、サービス関連情報取得部17、設定変更部18、撮影処理を行う撮影処理部11、画像処理を行う画像処理部12、印刷及び事後接客処理を行う印刷及び事後接客処理部13課金処理を行う課金処理部14、および、ネットワーク通信部23を制御し通信を行う通信処理部15、として機能する。
識別情報取得部16は、読取・書込部21を制御して携帯電話機3から上述したサービス識別情報を取得する。
サービス関連情報取得部17は、サービス識別情報を基に、サービス識別情報に対応した上述したサービス関連情報をゲーム機管理サーバ装置から取得する。ここでは、サービス関連情報取得部17を設けてあるが、通信処理部15がこの機能を備えていてもよい。
設定変更部18は、利用者情報取得部16が取得したサービス関連情報を基に写真撮影プリント装置2における設定を変更する。なお、撮影処理部11が、サービス関連情報取得部17からサービス関連情報を直接得て撮影処理に関する変更を行ってもよい、つまり、撮影処理部11が、設定変更部18の機能を備えていても良い。同様に、画像処理部12、印刷及び事後接客処理部13、課金処理部14、あるいは通信処理部15がそれぞれ設定変更部18の機能を備えていてもよい。
設定変更部18は、撮影処理用タッチパネル107、編集処理用タッチパネル118、
事後接客用タッチパネル108の少なくとも1つタッチパネル上の表示画像を変更してもよい。これによると、サービス関連情報によりタッチパネルに表示する表示画像を変更させることができる。ここで、表示画像は、静止画および動画を含むものとする。例えば、サービス識別情報が飲食店を識別する情報であり、サービス関連情報が飲食物に関連する画像の情報であるとする。この場合、表示画像の設定の変更として、食べ物の画像、飲み物の画像、レストランの雰囲気を表す画像、等を表示するようにする。なお、これらサービス識別情報、サービス関連情報、設定の変更は、単なる例示でありこれらに限定はされない。例えば、事後接客用タッチパネル108に表示させる表示画像において設定を変更する場合、例えば、事後接客時に広告を表示する時は広告内容を、ゲームを表示する時はゲーム内容を、利用者が利用したサービスに関連したものにするように設定を変更してもよい。例えば、利用者がパチンコ店を利用し、パチンコ店を識別する識別情報が取得されたら、ゲームがパチンコになるよう変更されてもよい。これは単なる例示であり、これに限定されない。
このように、利用者が利用したサービスに関連したサービス関連情報に基づいて表示画像を変更することにより、バラエティに富んだ画像を利用者に提供することができる。そのため、利用者の飽きがくることを防ぐことができる。また、サービス関連情報に基づいて変更された表示画像を見ることにより、利用者は、利用してきたサービスを思い出し用いて楽しく写真撮影プリント装置を利用することができる。
また、設定変更部18は、スピーカ114、スピーカ120、スピーカ115の少なくとも1つのスピーカからの出力音声を変更してもよい。これによると、サービス関連情報によりスピーカからの出力音声を変更させることができる。例えば、サービス識別情報が祭りを識別する情報であり、サービス関連情報が祭りに関連する効果音の情報であるとする。この場合、出力音声の設定の変更として、祭囃子や人のざわめき声、また花火の打ち上げ音、を出力する。なお、これらサービス識別情報、サービス関連情報、設定の変更は、単なる例示でありこれらに限定はされない。
このように、利用者が利用したサービスに関連したサービス関連情報に基づいて効果音等の出力音声を変更することにより、バラエティに富んだ出力音声を利用者に提供することができる。
また、サービス関連情報に基づいて変更された音声を聞くことにより、利用者は、利用してきたサービスを思い出し用いて楽しく写真撮影プリント装置を利用することができる。
また、設定変更部18は、撮影処理における撮影環境の設定を変更してもよい。これによると、サービス関連情報により撮影環境の設定を変更させることができる。撮影環境としては、例えば、背景カーテン103、撮影処理用タッチパネル107上のフレーム、スピーカ114から出力する効果音等が挙げられるが、これらに限定されない。これら撮影環境をサービス関連情報に基づいて変更することができる。例えば、サービス識別情報が遊園地を識別する情報であり、サービス関連情報が遊園地に関連する背景カーテン、フレーム、効果音の情報であるとする。この場合、撮影環境の設定の変更として、遊園地の乗り物やキャラクターを背景カーテンやフレームに変更し、また、遊園地のテーマ曲を効果音として流す。なお、これらサービス識別情報、サービス関連情報、設定の変更は、単なる例示でありこれらに限定はされない。
このように、利用者が利用したサービスに関連したサービス関連情報に基づいて撮影環境を変更することにより、バラエティに富んだ撮影環境を与えることができる。また、サービス関連情報に基づいて撮影環境を変更することにより、利用者は、利用してきたサービスを思い出し用いて楽しく撮影を行うことができる。
また、設定変更部18は、編集処理における利用者による入力操作のための編集素材の設定を変更してもよい。これによると、サービス関連情報により編集素材の設定を変更させることができる。ここで、編集素材(編集ツール)とは、利用者が写真撮影した画像に対して付属のタッチペン119で任意の文字や図形などを書き込む(落書きする)ときに、使用される合成のための素材である。例えば、書き込む太さや色が選べるペン、模様が選べるスタンプ、柄が選べるフレームの柄等が挙げられる。なお、編集ツールはこれらには限定されない。利用者は、これら編集ツールを用いて、任意あるいは所定の文字・図形等の書き込み等の画像編集作業を行うことにより、個性的な編集画像を作成することができる。
この画像編集素材をサービス関連情報により変更させる。例えば、サービス識別情報が交通機関や飲食した食べ物を識別する情報であり、サービス関連情報が交通機関や飲食した食べ物に関連する編集素材の情報であるとする。この場合、編集素材を、バス、電車、飛行機等の交通機関や、飲食した食べ物に関連するものに変更したり、関連するものを使用できるようにしたりする。なお、これらサービス識別情報、サービス関連情報、編集素材の設定の変更は、上記したものに限定されない。
このように、サービス関連情報に基づいて編集素材を変更することにより、利用者は、利用してきたサービスを思い出し用いて楽しく画像編集処理を行うことができる。また、利用者の好みの画像編集処理や、利用者により適した画像編集処理を行うことができる。また、サービス関連情報に基づいた編集素材を用いることで、プリントされた画像を後日見たときに、写真撮影プリント装置を利用した日の行動を楽しく思い返すことができる。
また、設定変更部は、課金処理部14が行う課金処理における課金額を変更してもよい。これによると、サービス関連情報により課金額を変更させることができる。例えば、サービス関連情報が、上記したようにサービスに関連させて編集素材を変更させるための情報であったとする。利用者が、サービスに関連させて変更された編集素材を用いて画像編集処理を行うと、課金額が減額になるように変更する。このようになっていると、例えば、レストランの利用を行い、その素材を用いて写真撮影プリント装置2の利用を行うと、写真撮影プリント装置における課金が減額されるので、積極的に利用することになる。一方、このようにサービスに関連した素材を用いることで、サービス提供側の広告になるので、広告費をサービス提供側から徴収することで、減額した分は回収することができる。利用者にとっては、減額されて写真撮影プリント装置が利用できるということで、利用率が高くなり、よって、写真撮影プリント装置は、利用者の囲い込みを行うことができる。なお、上記したサービス識別情報、サービス関連情報と、それに基づく課金額の変更とは単なる例示であり、これらに限定はされない。
制御部10は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御部10がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
記憶装置22は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶装置22に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(operating system)プログラム、およびその他各種プログラム、カメラユニット401における動作設定値、撮影画像および編集画像の画像データ、撮影処理、画像編集処理、印刷処理、事後接客処理における各種パラメータ値等が挙げられる。カメラユニット401における動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時等に設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
ネットワーク通信部23は、前述したように、ネットワークNを介してゲーム機管理サーバ装置5との通信を行う。このネットワーク通信部23は、例えばPHS(登録商標)回線を利用した通信を行う通信装置により構成することができる。
撮影ユニット24は、上述したように、カメラユニット101、モニタ106、撮影処理用タッチパネル107、照明装置109、背景カーテン103、スピーカ114、読取・書込部112等を備えて構成されており、撮影空間104内の被写体を撮影し、画像データを生成する。
編集ユニット117は、上述したように、編集処理用タッチパネル118、タッチペン119、スピーカ120、読取・書込部121等を備え、撮影画像を表示し、利用者の画像編集作業(いわゆる「落書き」)における入力操作を受け付ける。
印刷及び事後接客ユニット25は、プリンタ(画像出力装置)123、IDタグリーダ/ライタ124、プリント紙排出口116、スピーカ115等を備え、画像編集処理された画像データに基づく画像をシール紙等のプリント紙125にプリントする。また、事後接客用タッチパネル108、スピーカ115等を備え、プリント紙125出力の待ち時間に、事後接客として何らかの映像が表示されたり、何らかの音声が流れたりする。
プリンタ123およびIDタグリーダ/ライタ124は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙(プリント媒体)125及びIDタグ126がプリント紙ユニット127としてセットで納入されるようになっている。
プリンタ123は、出力すべき画像データが制御部10から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙125に印刷を行うものである。このプリンタ123としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙125及びIDタグ126に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入されることになる。
IDタグリーダ/ライタ124は、IDタグ126に記録されている各種識別情報を読み出して制御部10に出力する。IDタグ126は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、及び、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
IDタグリーダ/ライタ124で読み取った識別情報に基づいて、制御部10は、装着されたプリント紙125及びインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置2において利用可能なものであるかを判定する。利用可能である場合にのみプリンタ123を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置2において指定されているプリント紙125及びインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
また、IDタグ126に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙125を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていく。このことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ126に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ126に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ126を無効にすることが可能となる。
また、IDタグ126に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出し、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
IDタグ126としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ124としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
なお、上記の例では、IDタグ126を利用して利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙及びインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
なお、上記のプリント紙125としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シート及び該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
現金処理部26は、硬貨投入口110からの代金投入、及び硬貨返却口111からの返却の処理などを行うものであり、課金処理部14からの制御により、利用者への現金での課金に関する処理を行う。
電源装置27は、写真撮影プリント装置2内における上述した各種構成に対して電力供給を行う。
(携帯電話機の構成)
次に、携帯電話機3について図1に基づいて説明する。携帯電話機3は、制御部31、記憶部32、表示画面33、ネットワーク通信部34、サービス情報管理部(サービス情報取得部)35を備えている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)などからなり、携帯電話機3における処理全体を制御する。
記憶部32は、制御部31の処理に用いられる各種情報を記憶する。
表示画面33は液晶パネルなどからなり、携帯電話機3の一般的な操作に関する表示を行う。
ネットワーク通信部34は、ネットワークNとのインターフェイスであり、携帯電話機3を用いた通話やメールの送受信、インターネットへのアクセスなどの際に、携帯電話回線との通信を行う。
サービス情報管理部35は、アンテナ36、メモリ37を備えている。サービス情報管理部35は、アンテナ36を介し、サービス識別情報を識別情報付与装置4から受信し、メモリ37に記憶する。また、メモリ37に記憶したサービス識別情報を写真撮影プリント装置2に送信する。また、サービス情報管理部35は、電子マネー支払いを行うことができるようになっている。
アンテナ36は、識別情報付与装置4との通信、あるいは、写真撮影プリント装置2との通信、を実現するインターフェイスである。
メモリ37には、少なくとも、識別情報付与装置4から受信したサービス識別情報、および電子マネー情報(金額等)が記憶されている。そして、利用者が写真撮影プリント装置2を利用する際には、サービス識別情報や電子マネー情報がメモリ37から読み出され、アンテナ36から写真撮影プリント装置2の読取・書込部21に対して送信される。
このサービス情報管理部35を有することにより、サービス識別情報を識別情報付与装置4から取得し、また、サービス識別情報を写真撮影プリント装置2に送信することができる。この場合、もちろん、識別情報付与装置4の読取・書込部43、および写真撮影プリント装置2の読取・書込部21は、携帯電話機3と相互認証を行えることができるものとなっている。また、携帯電話機3は、サービス情報管理部35を有することにより電子マネーによる決済を行うことができる。
本実施形態では、サービス情報管理部35として、メモリ37の機能をもった非接触ICが携帯電話機3に内蔵されているとする。なお、記憶部32がメモリ37の機能を兼ねていてもよい。
ここでは、無線によるデータ通信を行うことが可能な非接触ICとしたが、接触型であってもよい。識別情報付与装置4の読取・書込部43、および写真撮影プリント装置2の読取・書込部21は、非接触IC、接触型ICのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
携帯電話機3は、上記した以外にも、例えばテンキーを備えた操作キー、や音声入力部・音声出力部等を有している。また、上記した以外にも、電話機としての基本的機能を有するものとする。また、写真撮影機能付きやテレビ受信機能付きであってもよい。
なお、サービス情報管理部35の代わりに、メモリカードなどの着脱可能な記憶媒体を携帯電話機3が備えており、識別情報付与装置4がこの記憶媒体に情報を書き込める機能を有しており、写真撮影プリント装置2がこの記憶媒体から情報を読み取ることができる読取装置を有していてもよい。この場合、利用者が携帯電話機3から記憶媒体を取り出して識別情報付与装置4に挿入することで、サービス識別情報を取得できるようになる。また、利用者が携帯電話機3から記憶媒体を取り出して写真撮影プリント装置2の読取装置に挿入することで、利用者情報や電子マネー情報等を取得できるようになる。また、例えば、携帯電話機3は表示画面33でバーコードを読み取ることができるようになっており、識別情報付与装置4がバーコードでサービス識別情報を付与するようになっていてもよい。また、携帯電話機3は表示画面33で表示できるようになっており、写真撮影プリント装置2がこのバーコードにより利用者情報等を取得できるようになっていてもよい。
以上のように、本実施形態の写真プリント変更システム1によると、利用者は、サービスを利用すると識別情報付与装置4により携帯電話機3にサービス識別情報を付与される。そして、このサービス識別情報は、携帯電話機3にて保存され、写真撮影プリント装置2の利用時に、写真撮影プリント装置2に送信される。写真撮影プリント装置2は、利用者の携帯電話機3から取得したサービス識別情報に対応したサービス関連情報に基づき、設定を変更させる。このように、写真撮影プリント装置2は、利用者が利用したサービスに関連したサービス関連情報を基に設定を変更するので、利用者の利用したサービス毎に、バラエティ豊かな処理をすることができる。このように、利用したサービスに基づきバラエティに富んだ処理を行うことができるので、利用者は写真撮影プリント装置2の利用に飽きることがない。よって、写真撮影プリント装置のリピータを増やすことができる。そのため、売り上げを伸ばすことができ、また、写真撮影プリント装置2を長い期間使用することができる。
また、本実施形態の写真プリント変更システム1によると、利用者は、写真撮影プリント装置2の設定を変更させたいという理由でサービスを利用することもあり得る。反対にサービスを利用したので、それに関連して変更することのできる写真撮影プリント装置2があるなら、利用してみようかという気になることもある。このように、サービスの利用と写真撮影プリント装置2の利用が相乗効果的をもたらすことになり、どちらの売り上げも伸ばすことができる。
また、本実施形態の写真プリント変更システム1によると、サービス関連情報のデータサイズが大きい場合でも、携帯電話機3には、サービス識別情報が記憶されるだけなので、記憶容量の小さな携帯電話機3にも対応することができる。
(写真撮影プリント装置の処理の流れ)
次に、写真撮影プリント装置2における処理の流れについて、図5〜8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
初めに、図5のステップ1(以降、S1のように称する)において、撮影空間104では、撮影処理用タッチパネル107に開始画面が表示される。開始画面とは利用者にゲームの開始を告げる画面であり、例えば図9に示される様に、支払方法を説明する画面であってもよい。ここでは、電子マネーでの支払いを行うよう指示する画面、つまり、携帯電話機3を読取・書込部412にかざすよう指示する画面となっている。ここでは、電子マネーにより支払いが行われるようになっているが、現金あるいは、電子マネーと現金との組み合わせでの支払いができるようになっていてもよい。また、支払い方法は上記に限定されず、例えば、写真撮影プリント装置2で使用できるポイントでの支払い、ポイントと電子マネーでの支払い、等が利用できるようになっていてもよい。また、開始画面は、上記したものに限定されず、例えば、写真撮影プリント装置2の使用方法を説明する画面であってもよい。ここで、利用者開始画面を見ては携帯電話機3を読取・書込部112にかざすことになる。
なお、S1の前に、例えば、撮影処理用タッチパネル107に、サービス識別情報を利用した撮影や落書き等ができることや、支払いに電子マネーが利用できることを表示したデモ画面等が表示されるようになっていてもよい。
S2では、課金処理部14あるいは識別情報取得部16は、読取・書込み部112を制御し、携帯電話機3との通信が成功したか否かを判断する。ここでは、写真撮影プリント装置2が、携帯電話機3と相互認証が行えたか否かで通信が成功したか否かを判断する。通信が失敗したと判断すると(S2においてNO)、S3に進む。通信が成功したと判断すると(S2においてYES)、S5に進む。
S3では、撮影処理部11は、通信が成功するまでの時間が制限時間以内か否かを判断する。制限時間以内であれば(S3においてYES)、S2に戻る。制限時間を越えていれば(S3においてNO)、S4に進む。
S4では、撮影処理用タッチパネル107に制限時間超過画面が表示される。制限時間超過画面とは、利用者に対して携帯電話機3との通信がうまく行われなかったことを示す画面であり、例えば、図13のようになっていればよい。制限時間超過画面の表示後にはS1に戻る。
S5では、課金処理部14は、携帯電話機3における電子マネーの残高について残高照会を行う。そしてS6に進む。
S6では、課金処理部14は、残高が写真撮影プリント装置2の利用に対して、不足しているか否かを判断する。不足していると判断すると(S6においてYES)、S7に進む。不足していないと判断すると(S6においてNO)、S8に進む。
S7では、撮影処理用タッチパネル107に電子マネー入金指示画面が表示される。電子マネー入金指示画面とは、利用者に対して電子マネーの入金を指示するための画面であり、例えば、図14のようになっていればよい。電子マネー入金指示画面の表示後にはS1に戻る。
S8では、課金処理部14により、電子マネーによる課金処理が行われる。
S9では、識別情報取得部16は、読取・書込部112を制御して携帯電話機3からサービス識別情報を読み取る。一人の携帯電話からのサービス識別情報だけでなく、複数の携帯電話からのサービス識別情報を読み取るようになっていてもよい。なお、電子マネーの課金処理と、サービス識別情報の取得処理と、を行う順番は逆でも同時でもかまわない。
S10では、サービス関連情報取得部17は、ゲーム機管理サーバ装置5にアクセスしてS9で読み取ったサービス識別情報を基に、サービス関連情報を読み出し、記憶装置22に記憶させる。この読み出しは、サービス関連情報を利用する前であれば、いつ行われてもよい。つまり、撮影処理前でもよいが、撮影処理中、撮影処理後、編集処理前、編集処理中、編集処理後、事後接客処理前、事後接客処理中であってもかまわない。
S11では、課金処理部14により、撮影処理用タッチパネル107に電子マネー課金結果画面が表示される。電子マネー課金結果画面とは、利用者に対して電子マネーによる課金とサービス識別情報の読み取りが完了したこを示す画面であり、例えば、図15のようになっていればよい。そして、図6のS12進む。
S12では、撮影処理部11により、撮影処理用タッチパネル107に撮影コース選択画面が表示される。撮影コース選択画面とは、利用者に対してどのような撮影条件を希望するか撮影コースを選択させるための画面であり、例えば図16に示される様になっていればよい。
ここでは、設定変更部18は、記憶装置22からS10で取得したサービス関連情報を読み出し、撮影処理部11における処理を変更させる。ここでは、サービス関連情報には、少なくともレストランに関連する情報、遊園地に関連する情報が含まれていたものとする。なお、これは単なる例示である。
このサービス関連情報に基づき、撮影コース選択画面の表示が変更される。利用者にはサービス関連情報に対応した撮影コース(限定コース)が選べるようになっている。また、撮影コース選択画面には、利用者情報に対応した撮影コースの選択を勧めるような表示があってもよい。撮影コースが選択されるとS13に進む。
S13では、撮影処理用タッチパネル107に照明条件選択画面が表示される。照明条件選択画面とは、利用者に対してどのような照明を希望するか照明条件を選択させるための画面であり、例えば図17に示される様になっていればよい。照明条件が選択されるとS14に進む。
なお、本実施形態では、撮影コースや照明条件を選ばせ、撮影環境が変更するるようになっているが、例えば、サービス関連情報に基づき、撮影コースが一義的に決定される、あるいは、撮影環境(撮影条件)が一義的に決定されるようになっていてもよい。
S14では、撮影処理部11により、被写体の撮影が実行される。ここで、S12で選択した撮影コースおよびS13で選択した照明条件により撮影が行われる。撮影コースや照明条件により、例えば、撮影処理用タッチパネル107に表示されるフレーム、背景カーテン403の柄、照明装置409による照明度合い等が変更され、撮影環境が変更するようになっている。なお、これら撮影環境の変更は、単なる例示であり限定はされない。S16で限定コースが選択されている場合には、それに応じた撮影環境になる。
S15では、撮影処理用タッチパネル107に撮影画像が表示される。撮影画像は、例えば図18に示されるようになっていればよい。
S16では、撮影処理部11により、S15で表示された撮影画像を保存するか否かを利用者に選択させる。図18に示すように、撮影画像が表示された画面において、撮影画像を保存するか消去するか利用者に選択させる。利用者が保存することが選択されると(S16においてYES)、S18に進み撮影画像を保存する。消去することが選択されると(S16においてNO)、S17に進む。
S17では、撮影処理部11は、撮影の制限時間内であるか否かを判断する。撮影の制限時間内である(S17においてYES)と判断すると、S12に戻る。撮影の制限時間を越えたと判断すると(S17においてNO)、撮影を終了し、S21に進む。
S19では、撮影処理部11は、撮影の時間が制限時間内であるか否かを判断する。制限時間内である(S19においてYES)と判断すると、S20に進む。撮影の制限時間を越えたと判断すると(S19においてNO)、撮影を終了し、S21に進む。
S20では、撮影処理部11は、撮影の枚数が制限枚数内であるか否かを判断する。制限枚数内である(S20においてYES)と判断すると、S12に戻る。撮影の制限枚数を越えたと判断すると(S20においてNO)、撮影を終了し、S21に進む。
S21では、撮影処理用タッチパネル107に編集空間振分画面が表示される。編集空間振分画面とは、利用者に対し、編集空間105aあるいは編集空間105bのどちらかに移動するよう利用者に指示を促す画面である。例えば図19に示されるようになっていればよい。2つの撮影空間のうち交互に振り分けるよう指示する。そして、図7のS22に進む。
図7のS22では、画像処理部12により、撮影処理用タッチパネル107に編集画像選択画面が表示される。編集画像選択画面とは、利用者に対し編集処理を行う対象の撮影画像を選択させるための画面である。例えば図20に示されるようになっていればよい。ここでは、撮影画像を最大6枚まで選択できるものとする。
S23では、編集処理用タッチパネル118に画像編集画面が表示される。画像編集画面とは、利用者がS22で選択した撮影画像に対して落書き処理(編集処理、画像編集操作)を行うことができるように表示された画面であり、例えば、図21に示される様になっている。画像編集画面には、編集対象の撮影画像、その周囲に落書きを行うためのペンやフレーム等の編集ツールが表示されている。ここでは、設定変更部18は、記憶装置からS10で取得したサービス関連情報を読み出し、画像処理部12における処理を変更させる。そのため、図21に示すように、サービス関連情報に対応した編集ツール(オリジナルツール)と通常の編集ツール(通常ツール)とを利用できるようになっている。ここでは、オリジナルツールとして、交通機関、ショップ、レストランに関連したツールが使用できるようになっている。つまり、S10では、少なくとも交通機関、ショップ、レストランに関連するサービス関連情報を取得したことになる。
利用者は、これらツールを用いて、任意あるいは所定の文字・図形等の書き込み等の画像編集作業を行うことにより、個性的な編集画像を作成することができる。なお、編集画面には、オリジナルツールの利用を勧めるような表示があってもよい。また、画像編集画面には、S22で選択した画像編集対象の撮影画像がサムネイル表示されてもよい。なお、利用者は、タッチペン119を用いて、サムネイル画像から落書きを行いたい撮影画像を選択する。選択された画像は、編集対象として大きく表示される。タッチペン119によってサムネイル画像をタッチすることによって、編集対象として表示される画像を切り替えることが可能となっていている。そして、利用者は、表示された編集素材(編集ツール)をタッチペン119で選択して、その編集素材を用いて編集対象の撮影画像に対して落書きを行う。
S24では、画像処理部12は、利用者による編集の時間が制限時間内か否かを判断する。編集の時間が制限時間内である(S24においてYES)と判断すると、S23に戻る。編集の制限時間を越えたと判断すると(S24においてNO)、S25に進む。なお、編集の時間がある一定時間になった時点で、まだ編集処理が行われていない選択画像があれば、編集処理用タッチパネル118に「落書き忘れ」の画像データがある旨の表示を行ってもよい。または、編集処理の時間を、編集処理を行う対象の画像数で割って各画像に与えられた時間とし、各画像に与えられた時間が経過する毎に「次の画像の落書きをしない?」といった催促を編集処理用タッチパネル118に表示させてもよい。上記のような表示により、利用者は、全ての画像に対して、編集処理忘れを防止することができる。
S25では、画像処理部12は、編集画像の保存を行う。利用者による編集を受け付けた編集画像を保存する。
S26では、編集処理用タッチパネル118に印刷画像選択画面が表示される。印刷画像選択画面とは、利用者に対しS23で落書きしたどの画像をプリント紙125に印刷をするのかを選択させる画面であり、例えば図22に示されるようになっていればよい。ここでは、最大6枚まで選択できるものとする。
S27では、編集処理用タッチパネル118に分割枚数選択画面が表示される。分割枚数選択画面とは、利用者に対し、どのような分割数でプリント紙125に印刷をするのかを選択させる画面であり、例えば図23に示される様になっていればよい。
S28では、印刷及び事後接客処理部13は、S26で選択した画像をS27で選択した分割数で、プリンタ123がプリント紙125に対して出力を開始する。
S29では、編集処理用タッチパネル118に移動指示画面が表示される。移動指示画面とは、利用者に対し、事後接客空間122に移動するよう利用者に指示を促す画面であり、例えば図24に示される様になっていればよい。そして図8のS30に進む。
図8のS30では、事後接客用タッチパネル108に画像転送選択画面が表示される。画像転送選択画面とは、利用者に対して撮影画像を携帯電話機等に転送するか否か選択させるための画面である。
S31では、印刷及び事後接客処理部13は、S30で利用者が画像転送を選択したか否かを判別する。利用者が画像転送を選択しない(画像転送しないを選択した)場合(S31においてNO)、S32に進む。利用者が画像転送を選択した場合(S31においてYES)、S35に進む。
S32では、印刷及び事後接客処理部13により、事後接客用タッチパネル108にゲーム開始画面が表示される。ゲーム開始画面とは、利用者に対してゲームを行わせるための画面である。ここでは、例えば撮影画像や、編集画像等を用いて利用者がゲームを行える様な画面が表示されるものとする。これは単なる例示である。そして、S33に進みゲームが実行され、S36でゲームが終了する。そして、S39に進む。
S35では、事後接客用タッチパネル108に転送先入力画面が表示される。転送先入力画面とは、利用者に対してS31で画像転送を選択した場合の画像の転送先のメールアドレスを入力させるための画面である。転送先は携帯電話機3であってもそれ以外の情報通信端末であってもよい。
S36では、事後接客用タッチパネル108に転送先確認画面が表示される。転送先確認画面とは、利用者に対してS35で入力した転送先が正しいかを確認させる画面である。利用者は、転送先が正しければOKを入力する。正しくなければ再入力できるようになっている。また、転送先を追加できるようになっていてもよい。
S37では、印刷及び事後接客処理部13は、転送先を確定できたか否かを判断する。ここでは、S36において、転送先が正しいと利用者によるOKの入力を受け付けることで、転送先を確定できたと判断する。転送先を確定できたと判断すると(S37においてYES)、S38に進む。確定できてないと判断すると(S37においてNO)、S35に戻る。
S38では、印刷及び事後接客処理部13は、S37で確定した画像の転送先を受け付ける。つまり、転送先に画像を転送するように、ゲーム機管理サーバ装置5に画像と転送先のメールアドレスとを送信する。
S39では、事後接客用タッチパネル108に事後接客終了画面が表示される。事後接客終了画面とは、事後接客が終わったこと、つまり、利用者に対してプリント紙125への印刷が終了したことを示す画面である。例えば図25に示される様になっていればよく、利用者にプリント紙を取り出すことを促すような表示があればよい。
S40では、印刷及び事後接客処理部13により、印刷処理されたプリント紙125がプリント紙排出口116から排出される。なお、プリント紙125の余白には、課金額や、課金処理が電子マネーやポイントを用いて行われる場合には、電子マネーの残高やポイントの現在の獲得数等がプリントされていてもよい。また利用日時や利用した写真撮影プリント装置2の設置場所などを示す付属情報が記載されていてもよい。
以上により、写真撮影プリント装置2の処理が終了する。なお、上記したそれぞれの画面において、タッチパネル上での操作を行う残り時間が表示されるものとする。残り時間が無くなっても利用者による指示を確認できなかった場合等は、デフォルト設定を行い次の画面に進むものとする。
上記した処理では、撮影前にサービス識別情報を取得し、それを基にサービス関連情報を読み出しているが、これらは、サービス関連情報を利用する前であれば、いつ行われてもかまわない。つまり、撮影中、撮影後であっても、編集処理前、編集処理中、編集処理後であっても、事後接客処理前、事後接客処理中、事後接客処理後であってもよい。
次に、写真撮影プリント装置2における、ゲーム機管理サーバ装置5からサービス関連情報の読み込み(取得)の処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
図9のS50において、携帯電話端末装置3との相互認証が行われる。そして、S51において、相互認証が成功したか否かを判断する。相互認証が成功していないつまり失敗したと判断すると(S51においてNO)、S52に進む。相互認証が成功したと判断すると(S51においてYES)、S53に進む。
S52では、タッチパネルにエラー画面が表示される。エラー画面とは、利用者に対して携帯電話機3との相互認証が失敗したことを示す画面である。エラー画面の表示後には、S50に戻る。
なお、S50〜S52は、上記した写真撮影プリント装置の処理の流れにおいては、上記したようにS1〜S4にて行われている。
S53では、識別情報取得部16は、読取・書込部21を制御し、携帯電話機3からサービス識別情報を取得する。
S54では、ゲーム機管理サーバ装置5に接続する。
S55では、サービス関連情報取得部17は、ゲーム機サーバ管理装置5の記憶装置52におけるデータベースからサービス関連情報に対応したサービ関連情報の読み取りを行う。
S56では、サービス関連情報取得部17は、読み取ったサービス関連情報を記憶装置22に記憶させる。
S56では、設定変更部18は、記憶装置22からサービス関連情報を読み出し、各種設定の変更を行う。
以上により、ゲーム機管理サーバ装置5からサービス関連情報を読み込み、写真撮影プリント装置2における設定を変更させる処理が終了する。
また、本実施形態では、ゲーム機管理サーバ装置5にサービス関連情報が記憶されているので、上記のように、サービス関連情報をゲーム機管理サーバ装置5から読み出しているが、次のようになっていてもかまわない。つまり、写真撮影プリント装置2の記憶装置22およびゲーム機管理サーバ装置5の記憶装置52にサービス関連情報が記憶されていてもかまわない。この場合の、写真撮影プリント装置2における、サービス関連情報の読み込み(取得)処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
図10のS60において、携帯電話端末装置3との相互認証が行われる。そして、S61において、相互認証が成功したか否かを判断する。相互認証が成功していないつまり失敗したと判断すると(S61においてNO)、S62に進む。相互認証が成功したと判断すると(S61においてYES)、S63に進む。
S62では、タッチパネルに利用者に対して携帯電話機3との相互認証が失敗したことを示すエラー画面が表示される。エラー画面の表示後には、S60に戻る。
S63では、識別情報取得部16は、読取・書込部21を制御し、携帯電話機3からサービス識別情報を取得する。
S64では、サービス関連情報取得部17は、記憶装置22におけるデータベースからサービス関連情報に対応したサービ関連情報の読み取りを行う。
S65では、サービス関連情報が不足しているか否かを判断する。つまり、記憶装置22にS63で取得したサービス識別情報に対応するサービス関連情報が不足しているか(あるいは無いか)否かを判断する。不足していると判断すると(S65においてYES)、S66に進む。不足していないと判断すると(S65においてNO)、S69に進む。
S66では、ゲーム機管理サーバ装置5に接続する。
S67では、サービス関連情報取得部17は、ゲーム機サーバ管理装置5の記憶装置52におけるデータベースからサービス関連情報に対応したサービ関連情報の読み取りを行う。
S68では、サービス関連情報取得部17は、読み取ったサービス関連情報を記憶装置22に記憶させる。
S69では、設定変更部18は、記憶装置22からサービス関連情報を読み出し、各種設定の変更を行う。
以上により、記憶装置22およびゲーム機管理サーバ装置5からサービス関連情報を読み込み、写真撮影プリント装置2における設定を変更させる処理が終了する。
あるいは、携帯電話機3がサービス関連情報を取得し記憶できるようになっていてもよい。この場合、識別情報付与装置4は、携帯電話機3に、サービス関連情報を送信できるようになっているものとする。この場合の写真撮影プリント装置2における、携帯電話機3からのサービス関連情報の読み込み(取得)処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
図12のS70において、携帯電話端末装置3との相互認証が行われる。そして、S71において、相互認証が成功したか否かを判断する。相互認証が成功していないつまり失敗したと判断すると(S71においてNO)、S72に進む。相互認証が成功したと判断すると(S71においてYES)、S73に進む。
S72では、タッチパネルに利用者に対して携帯電話機3との相互認証が失敗したことを示すエラー画面が表示される。
S73では、サービス関連情報取得部17は、読取・書込部21を制御し、携帯電話機3からサービス関連情報を取得する。
S74では、サービス関連情報取得部17は、読み取ったサービス関連情報を記憶装置22に記憶させる。
S74では、設定変更部18は、記憶装置22からサービス関連情報を読み出し、各種設定の変更を行う。
以上により、携帯電話機3からサービス関連情報を読み込み、写真撮影プリント装置2における設定を変更させる処理が終了する。
また、サービス関連情報による写真撮影プリント装置2における設定の変更は、写真撮影プリント装置の集合領域(例えば、ゲームセンター店舗)に応じて設定されるようになっていてもよい。
また、携帯電話機3に最後に写真撮影プリント装置2を利用した時の設定情報を保存しておき、次に利用する際には、携帯電話機から設定情報を写真撮影プリント装置2に送り、写真撮影プリント装置2は、その設定を引き継ぐようになっていてもよい。また、利用回数の多い利用者からの設定情報を受ける場合、一番多く利用した設定情報を引き継ぐようにしてもよい。
また、携帯電話機3に写真撮影プリント装置2を利用した機能を履歴として保存しておき、写真撮影プリント装置2はそれを読み出し、未だ利用されていない機能を利用者に出力音声や画面表示等を使って促すようにする。また、全ての機能を利用した利用者には特典等を与えるようになっていてもよい。事後接客処理でのデモ画面を切り替えたり、事後接客処理での携帯電話機3に提供される曲を違うものにしたりしてもよい。このようにすることで、利用者は、機能(サービスや商品等)が豊富で使いこなせない写真撮影プリント装置2を容易に使いこなすことができる。
また、シール紙にプリントした画像データをゲーム機管理サーバ装置5に保存しておき、後で携帯電話機3を使って呼び出して閲覧したり、携帯電話機3の待受画面にしたりできるようにしてもよい。従来は、一定期間を経過すると削除されたり、有料会員にならないとサーバ装置から削除されたりしていた。しかし、携帯電話機3にこの閲覧等の利用履歴を残こせるようになっており、この利用履歴を利用し、定期的に利用することで保存期間を延長してもよい。例えば、最後に利用してから7日以内にまた利用しないと、画像が削除されるようにしてもよい。その他、写真シールを日記形式で保存できるようにすれば、いつ、どこで、誰と、どんな写真シールと撮ったかを思い出として残せる。また、画像データを一定枚数までゲーム機管理サーバ装置5でデータとして保存し、何回でも呼び出して使えるようにすれば、お気に入りの画像が何度でも焼き増しできるようになる。
また、写真撮影プリント装置2においてトラブル(故障)が発生した時に、そのトラブル履歴を携帯電話機3に残せるようになっていてもよい。そして、後で利用者にお詫びを進呈するようになっていてもよい。利用者には次回無料ゲームができるような特典や、携帯電話機に着信音楽を提供したり待受画面等をプレゼントしたりしてもよい。
また、写真撮影プリント装置2の利用回数(あるいは利用金額)を単純にカウントして履歴として携帯電話機3に保存できるようになっており、次の写真撮影プリント装置2の利用に活用できるようになっていてもよい。規定の利用回数(あるいは利用金額)に到達すると、以降、特別なサービスを開放するというものです。利用回数(あるいは利用金額)の多い利用者に対して高度または特殊なサービスを提供できるようになっていてもよい。例えば、写真撮影プリント装置2における撮影や編集の時間・枚数・機能のデフォルト設定を変えてもよい。また、利用回数(あるいは利用金額)の多い利用者程、時間が長くなったり、キープできる画像の枚数が増えたり、落書き時に椅子が使えたりするようになっていてもよい。また、利用回数(あるいは利用金額)が多い利用者には、特殊な機能いわゆる「裏技」が使えるようにする。「裏技」として、例えば連写ができたり、特大シール紙にプリントできたりするようにしてもよい。また、利用回数の多いユーザを上位からランキングでタッチパネル上に表示してもよい。
なお、本実施形態では、写真撮影プリント装置2について説明したが、写真撮影プリント装置2のように撮影機能を有する写真撮影プリント装置に限らず、撮影機能をもたない写真プリント装置、及びこの写真プリント装置を含んで構成される写真プリントシステムにも本発明を適用することができる。撮影機能をもたない写真プリントシステムでは、例えば、携帯電話機3などから送信される画像データを写真プリント装置でプリントするようになる。
(補足)
写真撮影プリント装置2の各ブロック、特に識別情報取得部16、サービス関連情報取得部17、および設定変更部18は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、写真撮影プリント装置2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである写真撮影プリント装置2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記写真撮影プリント装置2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、写真撮影プリント装置2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。