JP2013026492A - リアクトル及びこのリアクトルを搭載したパワーコンディショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】コアロスを低減でき、高周波対応可能にリアクトルを構成する。
【解決手段】上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の磁心継部11U,11D間に上下一対のギャップ材12U,12Dを密着して介装させ、且つ、上下一対のギャップ材間の左右にコイル14をそれぞれ巻回した左右一対の磁心脚部15L,15Rを所定の中心間隔を隔てて上下一対のギャップ材に密着して並設させて構成したリアクトル10において、所定形状の第1フェライトコア板11aを複数積層して形成した第1のコア直方体を上下に有する上下一対の磁心継部11U,11Dと、第1フェライトコア板とは異なる所定形状の第2フェライトコア板15aを複数積層して形成した第2のコア直方体を左右に有する左右一対の磁心脚部15L,15Rと、を備えたことを特徴とするリアクトル10を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の磁心継部11U,11D間に上下一対のギャップ材12U,12Dを密着して介装させ、且つ、上下一対のギャップ材間の左右にコイル14をそれぞれ巻回した左右一対の磁心脚部15L,15Rを所定の中心間隔を隔てて上下一対のギャップ材に密着して並設させて構成したリアクトル10において、所定形状の第1フェライトコア板11aを複数積層して形成した第1のコア直方体を上下に有する上下一対の磁心継部11U,11Dと、第1フェライトコア板とは異なる所定形状の第2フェライトコア板15aを複数積層して形成した第2のコア直方体を左右に有する左右一対の磁心脚部15L,15Rと、を備えたことを特徴とするリアクトル10を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、フェライトコア板を積層して形成したコア直方体を磁心継部及び磁心脚部に備えたリアクトル及びこのリアクトルを搭載したパワーコンディショナに関する。
地球温暖化防止や再生可能なエネルギー供給の実現に向けての活動の一環として、世界的に自然エネルギーへの関心が高まっており、なかでも太陽光発電システムは地球環境保護の点からも環境への影響が少ないために急速な進展が要望されている。
かかる太陽光発電システムでは、一般家庭の屋根などに設置した太陽電池からの直流をパワーコンディショナという装置によって商用周波数の交流に変換し、この交流電力を家庭内に供給すると共に、余剰電力を電力会社に売電することが可能になっている。
更に、上記したパワーコンディショナ内では、太陽電池からの直流電圧をリアクトルを用いたDC/DCコンバータで昇圧し、且つ、インバータで交流化された後に、リアクトルを用いたフィルタ回路で交流の高周波成分(リップル)を平滑化している。
この際、太陽電池からの直流電圧を昇圧するDC/DCコンバータや、交流のリップルを平滑するフィルタ回路に用いられるリアクトルは、各種の構造形態があるが、従来例の一例として、鉄心間にギャップ材を有するリアクトルにおいて、耐熱性を有し樹脂含浸が可能なギャップ材を鉄心間に挿入してギャップ材及び鉄心を樹脂含浸により一体化できるように構成された鉄心とギャップ材が樹脂含浸一体化されたリアクトルおよびその製造方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された鉄心とギャップ材が樹脂含浸一体化されたリアクトルおよびその製造方法では、ここでの図示を省略するが、上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の継鉄間に上下一対のギャップ材を密着して介装させ、且つ、上下一対のギャップ材間の左右にコイルをそれぞれ巻回した左右一対の脚鉄を間隔を隔てて上下一対のギャップ材に密着して並設させることで、継鉄と脚鉄とを構成するコア材がギャップ材を介してロ字状に枠組みされて、この全体を上下のフレームにて固定してリアクトルが構成されている。
この際、上下一対の継鉄及び左右一対の脚鉄は、積層コアであることが開示されているが、鉄心による積層コアでは、珪素鋼板などを積層したものが一般的に用いられているものである。
そして、上記構成のリアクトルによると、耐熱性を有し樹脂含浸が可能なギャップ材が鉄心間に挿入され、ギャップ材及び鉄心が樹脂含浸により一体化されてなることにより、ギャップ材と鉄心が面接着ではなく、立体的に接着されて一体化されるので、接着剤を用いなくても接着力が増加し電磁機械力に強く、長期使用における騒音信頼性が向上し、歩留まりを向上させ生産効率が改善でき、小型且つ軽量なリアクトルを実現できる旨が開示されている。
ところで、特許文献1に開示された鉄心とギャップ材が樹脂含浸一体化されたリアクトルおよびその製造方法では、上下一対の継鉄及び左右一対の脚鉄が珪素鋼板を多数枚積層した積層コアやセンダストなどを用いた圧粉コアであるので、パワーコンディショナに搭載されるリアクトルとしては高周波対応が考慮されていないので問題である。
上記問題点について具体的に説明すると、リアクトルを駆動するにあたって、一般的な駆動周波数は15〜20kHzであり、この駆動周波数においてSi(珪素)の含有率が3%未満の珪素鋼板では渦電流損により非常に効率が悪く実用的ではない。
上記した渦電流損を低減するためにSiの含有率を6.5%程度まで増やして比抵抗値を上げたSiリッチ珪素鋼板が使われている。しかし、Siリッチ珪素鋼板は加工が非常に困難であり、加工できる形状が限られていると共に、高コストになる。
更に、Siリッチ珪素鋼板でも、渦電流損対策は万全でなく渦電流領域を極小化するために、例えば0.1mm厚程度のSiリッチ珪素鋼板を多数枚積層しているものの、多数枚積層する際の工数の点で低コスト化が難しい。また、渦電流損は周波数の2乗に比例して大きくなるので、Siリッチ珪素鋼板を多数枚積層した場合でも高周波時の損失が非常に大きなものとなっているので、20kHzの高周波化が限界である。
一方、センダストなどを用いた圧粉コアは、Siリッチ珪素鋼板を積層した積層コアよりもコアロスを低減できるが、この場合でも20kHzの高周波化が限界である。
そこで、Siリッチ珪素鋼板やセンダストなどを用いた圧粉コアよりもコアロスを低減できるコア材を用いたリアクトル及びこのリアクトルを搭載したパワーコンディショナを提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1に記載の発明は、上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の磁心継部間に上下一対のギャップ材を密着して介装させ、且つ、前記上下一対のギャップ材間の左右にコイルをそれぞれ巻回した左右一対の磁心脚部を所定の中心間隔を隔てて該上下一対のギャップ材に密着して並設させて構成したリアクトルにおいて、
所定形状の第1フェライトコア板を複数積層して形成した第1のコア直方体を上下に有する上下一対の磁心継部と、
前記第1フェライトコア板とは異なる所定形状の第2フェライトコア板を複数積層して形成した第2のコア直方体を左右に有する左右一対の磁心脚部と、
を備えたことを特徴とするリアクトルである。
所定形状の第1フェライトコア板を複数積層して形成した第1のコア直方体を上下に有する上下一対の磁心継部と、
前記第1フェライトコア板とは異なる所定形状の第2フェライトコア板を複数積層して形成した第2のコア直方体を左右に有する左右一対の磁心脚部と、
を備えたことを特徴とするリアクトルである。
また、請求項2に記載の発明は、上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の磁心継部間に上下一対のギャップ材を密着して介装させ、且つ、前記上下一対のギャップ材間の左右にコイルをそれぞれ巻回した左右一対の磁心脚部を所定の中心間隔を隔てて該上下一対のギャップ材に密着して並設させて、前記上下一対の磁心継部と前記左右一対の磁心脚部とをロ字状に枠組みした後に非磁性ボルトを用いて締結するように構成したリアクトルであって、
奇数枚のフェライトコア板を奥行き方向に沿って垂直に積層し、且つ、前記奇数枚のフェライトコア板のうちで奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板の板厚を前記非磁性ボルトの径に対応させて予め各幅に加工した3枚の板を奥行き方向と直交する横方向に板厚分の間隔を隔ててそれぞれ配置することで、この横方向に沿って1辺が板厚寸法の正方形状の第1角孔を所定の間隔を隔てて2箇所貫通して形成した第1のコア直方体を上下に有する上下一対の磁心継部と、
前記上下一対の磁心継部に用いたフェライトコア板とは外形形状が異なる奇数枚のフェライトコア板を奥行き方向に沿って垂直に積層し、且つ、前記奇数枚のフェライトコア板のうちで奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板の板厚を前記非磁性ボルトの径に対応させ対応させて予め各幅に加工した2枚の板を奥行き方向と直交する横方向に板厚分の間隔を隔てて配置することで、この横方向の中心部位に1辺が板厚寸法の正方形状の第2角孔を貫通して形成した第2のコア直方体を左右に有する左右一対の磁心脚部と、
を備え、
前記第1,第2角孔内に前記非磁性ボルトを挿通させることを特徴とするリアクトルである。
奇数枚のフェライトコア板を奥行き方向に沿って垂直に積層し、且つ、前記奇数枚のフェライトコア板のうちで奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板の板厚を前記非磁性ボルトの径に対応させて予め各幅に加工した3枚の板を奥行き方向と直交する横方向に板厚分の間隔を隔ててそれぞれ配置することで、この横方向に沿って1辺が板厚寸法の正方形状の第1角孔を所定の間隔を隔てて2箇所貫通して形成した第1のコア直方体を上下に有する上下一対の磁心継部と、
前記上下一対の磁心継部に用いたフェライトコア板とは外形形状が異なる奇数枚のフェライトコア板を奥行き方向に沿って垂直に積層し、且つ、前記奇数枚のフェライトコア板のうちで奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板の板厚を前記非磁性ボルトの径に対応させ対応させて予め各幅に加工した2枚の板を奥行き方向と直交する横方向に板厚分の間隔を隔てて配置することで、この横方向の中心部位に1辺が板厚寸法の正方形状の第2角孔を貫通して形成した第2のコア直方体を左右に有する左右一対の磁心脚部と、
を備え、
前記第1,第2角孔内に前記非磁性ボルトを挿通させることを特徴とするリアクトルである。
更に、請求項3に記載の発明は、太陽電池と、前記太陽電池で発電した直流電圧を昇圧するDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータからの直流を交流に変換するインバータと、前記インバータからの交流の高調波成分を除去するフィルタ回路と、前記フィルタ回路を通過した交流を出力する商用電源とを備えたパワーコンディショナにおいて、
前記DC/DCコンバータ及び前記フィルタ回路の少なくとも一方に、請求項1又は請求項2に記載のリアクトルを用いたことを特徴とするパワーコンディショナである。
前記DC/DCコンバータ及び前記フィルタ回路の少なくとも一方に、請求項1又は請求項2に記載のリアクトルを用いたことを特徴とするパワーコンディショナである。
請求項1に記載のリアクトルによると、上下一対の磁心継部は、所定形状の第1フェライトコア板を複数積層して第1のコア直方体を形成し、且つ、左右一対の磁心脚部は、第1フェライトコア板とは異なる所定形状の第2フェライトコア板を複数積層して第2のコア直方体を形成することで、金型を用いて成型加工により所定形状に形成したフェライトコアやセンダストなどの圧粉コアよりも生産性良くコストを低減でき、且つ、高価な金型を用いないために多品種少量生産時において低価格化を図ることができると共に、外形形状が異なる複数のフェライトコア板を用いることによりコアロスが少なく且つ周波数特性が良いリアクトルを提供することができる。
また、請求項2に記載のリアクトルによると、上下一対の磁心継部及び左右一対の磁心脚部は、請求項1と同様に、フェライトコア板を用いて第1,第2のコア直方体を積層して形成することで、金型を用いて成型加工により所定形状に形成したフェライトコアやセンダストなどの圧粉コアよりも生産性良くコストを低減でき、且つ、高価な金型を用いないために多品種少量生産時において低価格化を図ることができる。
更に、上下一対の磁心継部の第1のコア直方体内に1辺が板厚寸法の正方形状の第1角孔を所定の間隔を隔てて2箇所貫通して形成し、且つ、左右一対の磁心脚部の第2のコア直方体内に1辺が板厚寸法の正方形状の第2角孔を1箇所貫通して形成して、上下一対の磁心継部と左右一対の磁心脚部とをロ字状に枠組みした後に非磁性ボルトを第1,第2角孔内に挿通させることにより、リアクトルの小型化を達成することができ、更に、第1,第2のコア直方体に対して困難な孔明け加工を施すことなく、第1,第2角孔を容易に形成することができる。
更に、請求項3に記載のパワーコンディショナによると、太陽電池と、DC/DCコンバータと、インバータと、フィルタ回路と、商用電源とを備えてパワーコンディショナを構成した際に、DC/DCコンバータ及びフィルタ回路の少なくとも一方に、請求項1又は請求項2に記載のリアクトルを用い、この際にリアクトルのコア材としてフェライトコア板を積層したコア直方体を用いているために、通常の周波数領域15〜20kHzは勿論のこと、20kHz以上の非可聴域においてもコアロスが殆ど生じないので、パワーコンディショナ内に設けた複数のスイッチング素子に対して高周波対応ができ、特性の良いパワーコンディショナを提供することができる。
以下に本発明に係るリアクトル及びこのリアクトルを搭載したパワーコンディショナの一実施例について、図1〜図11を参照して実施例1,実施例2,実施例3の順に詳細に説明する。
本発明に係るリアクトルでは、コア材として背景技術で説明した珪素鋼板やセンダストコアよりもコアロスの少ないフェライトコア板を積層したことを特徴するものであり、このリアクトルを搭載したワーコンディショナではスイッチング素子やダイオードに対して高周波対応を図ることを特徴とするものである。
図1及び図2に示す如く、本発明に係る実施例1のリアクトル10では、上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の磁心継部11U,11D間に上下一対のギャップ材12U,12Dを密着して介装させ、且つ、上下一対のギャップ材12U,12D間の左右に絶縁テープ13,13及びコイル14,14をそれぞれ巻回した左右一対の磁心脚部15L,15Rを所定の中心間隔を隔てて上下一対のギャップ材12U,12Dに密着して並設させることで、磁心継部と磁心脚部とを構成するコア材がギャップ材を介してロ字状に枠組みされている。
この際、上下一対の磁心継部11U,11Dと、左右一対の磁心脚部15L,15Rとの間にそれぞれ密着して介装される上下一対のギャップ材12U,12Dは、先に背景技術で説明したような耐熱性を有し樹脂含浸が可能な樹脂材料、もしくは、板厚が1mm程度で耐熱性を有する樹脂板のいずれでも良いものである。
また、この際、上下一対の磁心継部11U,11D及び左右一対の磁心脚部15L,15Rは、コア材として市販されているフェライトコア板を用いており、このフェライトコア板は例えば日本セラミック株式会社製のBM30を適用している。
尚、BM30は、高飽和磁束密度(Bs=540mT at 23°C、450mT at 100°C)と、低コアロス(Pcv=320kW/m3 at 100kHz−200mT,100°C)の性能を有する高飽和磁束密度・低損失パワーフェライトである。
そして、上下一対の磁心継部11U,11Dそれぞれは、所定形状として例えば外形寸法が40mm×40mm×10mmに加工されている第1フェライトコア板11aを4枚用いて、全体で縦(奥行き)D1=40mm,横(幅)W1=80mm,高さH1=20mmからなる第1のコア直方体が一体的に得られるように、上下方向及び左右方向に各2枚の第1フェライトコア板11aを水平に密着させて積層して各層間を熱硬化性接着剤により接着している。
一方、左右一対の磁心脚部15L,15Rそれぞれは、第1フェライトコア板11aとは異なる所定形状として例えば外形寸法が6mm×30mm×35mmに加工されている第2フェライトコア板15aを5枚用いて、全体で縦(奥行き)D2=6mm×5=30mm、横(幅)W2=30mm、高さH2=35mmからなる第2のコア直方体が一体的に得られるように、縦方向(奥行き方向)に沿って板厚6mmの第2フェライトコア板15aを5枚垂直に密着させて積層して各層間を熱硬化性接着剤により接着している。
この際、左右一対の磁心脚部15L,15Rは、上下一対の磁心継部11U,11Dの縦(奥行き)D1=40mmに対して中心部に配置すると共に、横(幅)W1=80mmに対して左右間の所定の中心間隔を例えば46mmに設定して左右で隣り合うコイル14,14同士の接触を防止している。
また、左右一対の磁心脚部15L,15Rそれぞれは、直方体に形成された上下の面を除いて各側面に沿って制振性能を備えた厚さが0.5mm程度の絶縁テープ13を巻き付けた上に、厚さが0.9mmで幅が6mmに平板状に形成された1本の平角線によりコイル14を螺旋状に巻回させている。
ここでは、コイル14の巻数を多く取るために、平角線を使ってエッジワイズ巻きを行うことにより、占積率が増え、直流抵抗の低減、周波数特性のアップ、放熱性の向上など性能向上による小型化・高効率化が図れるメリットがあるが、これに限定されるものではなく、例えば、不図示の丸線を幅方向に複数本並列させて1本の平角線とほぼ同等に6mm程度に幅広く形成してこれを螺旋状に巻回させても良いものである。
そして、上下一対の磁心継部11U,11D間に上下一対のギャップ材12U,12Dを介して左右一対の磁心脚部15L,15Rを配置した状態で、Maxwellシミュレーションにより磁束密度の分布状態を図4に示した如く確認した。
図4において、上側の磁心継部11U及び左側の磁心脚部15Lについてのみ図示し、上側の磁心継部11Uの左側面のコア断面積をA1、且つ、左側の磁心脚部15Lの上面のコア断面積をA2とすると、磁束密度に対してコア断面積A1=コア断面積A2が理論上での理想条件であるが、この実施例1では、先に説明した各外形寸法により、上側の磁心継部11Uの左側面のコア断面積A1は40mm×20mm=800mm2となり、且つ、左側の磁心脚部15Lの上面のコア断面積A2は30mm×30mm=900mm2となっているが、左側の磁心脚部15Lの上面のコア断面積A2=900mm2に対して磁束密度が橋渡しされる上側の磁心継部11Uの左側面のコア断面積A1=800mm2は、理想条件よりも約11%程度低減するものの、図示した如くの磁束密度の分布が得られるので実用上問題ないことを確認できた。
更に、図3に示す如く、上下一対の磁心継部11U,11Dと左右一対の磁心脚部15L,15Rとを上下一対のギャップ材12U,12Dを介してロ字状に枠組みした後に、この枠組みを上下一対のアルミ板16U,16D間に挟み込んで、上下一対のアルミ板16U,16Dの左右両端側を複数本(4本)の非磁性ボルト17と複数個(4個)の非磁性ナット18とで締結することで、実施例1のリアクトル10が組み立てられている。
この際、上下一対のアルミ板16U,16Dの少なくとも一方は、後述するパワーコンディショナ30(図10)に搭載するための取り付け部材として機能している。
そして、実施例1のリアクトル10を組み立てた後に、左側の磁心脚部15Lに巻回させたコイル14の一端と右側の磁心脚部15Rに巻回させたコイル14の他端とを接続端子19で接続し、且つ、左側の磁心脚部15Lに巻回させたコイル14の他端と右側の磁心脚部15Rに巻回させたコイル14の一端とを接続端子19で接続することで、1系統用のリアクトル10が完成する。この場合は後述する図10に示した部品番号34に相当する。図10に示した部品番号44,45として用いる場合には、上記のように接続するのではなく、コイルの4つの端それぞれに端子を接続すれば良いものである。
上記の構成による実施例1のリアクトル10に対して、図5(a)に示したようにコイルの直流重畳特性を測定し、且つ、図5(b)に示したように周波数特性を測定した。
ここで、コア直方体に巻回させたコイルに交流の他に直流を重ねて直流重畳電流を流して直流重畳特性を測定した場合に、コア材にフェライトコア板を用いた場合には、珪素鋼板を用いた場合に対して磁気飽和の観点から直流重畳特性は一般的に不利であると考えられているが、図5(a)に示す如く、バイアス電流が20A以下の範囲ではインダクタンスが450〜500μH内の値が得られて大きく低下せず、珪素鋼板並みの特性が得られることから実用上何等の支障もきたさないことが判明した。
また、コア材にフェライトコア板を用いた場合には、図5(b)に示す如く、周波数特性も、10kHz〜60kHzの範囲内でインダクタンスが450〜500μH内の値が得られて安定化しており、背景技術で説明したSiリッチ珪素鋼板やセンダストコアをコア材に用いた場合よりも周波数特性が大幅に向上することが判明し、この周波数特性については後述の図11で説明する。
上述したように、本発明に係る実施例1のリアクトル10によれば、上下一対の磁心継部11U,11Dは、所定形状の第1フェライトコア板11aを一方の方向(水平方向)に複数積層して第1のコア直方体を形成し、且つ、左右一対の磁心脚部15L,15Rは、第1フェライトコア板11aとは異なる所定形状の第2フェライトコア板15aを上記一方の方向と直交する他方の方向(垂直方向)に複数積層して第2のコア直方体を形成することで、金型を用いて成型加工により所定形状に形成したフェライトコアやセンダストなどの圧粉コアよりも生産性良くコストを低減でき、且つ、高価な金型を用いないために多品種少量生産時において低価格化を図ることができると共に、外形形状が異なる複数のフェライトコア板を用いることによりコアロスが少なく且つ周波数特性が良い実施例1のリアクトル10を提供することができる。
図6及び図7に示す如く、本発明に係る実施例2のリアクトル20も、実施例1と略同様に、上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の磁心継部21U,21D間に上下一対のギャップ材22U,22Dを密着して介装させ、且つ、上下一対のギャップ材22U,22D間の左右に絶縁テープ23,23及びコイル24,24をそれぞれ巻回した左右一対の磁心脚部25L,25Rを所定の中心間隔を隔てて上下一対のギャップ材22U,22Dに密着して並設させることで、磁心継部と磁心脚部とを構成するコア材がギャップ材を介してロ字状に枠組みされているが、後述するように、コア材をロ字状に枠組みした後に非磁性ボルト27による締結方法が実施例1とは異なっている。
この際、上下一対の磁心継部21U,21Dと、左右一対の磁心脚部25L,25Rとの間にそれぞれ密着して介装される上下一対のギャップ材22U,22Dは、組み立ての都合上、板厚が1mm程度で耐熱性を有する樹脂板を用い、この樹脂板内に非磁性ボルト27を挿通させるための孔が形成されている。
また、この際、実施例2でも、上下一対の磁心継部21U,21D及び左右一対の磁心脚部25L,25Rは、コア材として市販されているフェライトコア板を用いており、このフェライトコア板は例えば日本セラミック株式会社製のBM30を適用している。
ここで、実施例2において実施例1と異なる点を説明すると、図6〜図8に示す如く、上下一対の磁心継部21U,21Dそれぞれは、所定形状として例えば外形寸法が6mm×20mm×80mmに加工されている6枚の第1フェライトコア板21aと、外形寸法が6mm×20mm×14mmに加工されている2枚の第2フェライトコア板21bと、外形寸法が6mm×20mm×40mmに加工されている1枚の第3フェライトコア板21cとを用いて、全体で縦(奥行き)D3=6mm×7=42mm,横(幅)W1=80mm,高さH1=20mmからなる第1のコア直方体が一体的に得られるように、縦方向(奥行き方向)の前後に各3枚の第1フェライトコア板21aを垂直に積層すると共に、縦方向(奥行き方向)の中心部に第2フェライトコア板21bと第3フェライトコア板21cと第2フェライトコア板21bとを各フェライトコア板21b,21cの板厚と同じ値でそれぞれ6mmの間隔を隔てて垂直に並設して、これら第2,第3,第2フェライトコア板21b,21c,21bを前後の各3枚の第1フェライトコア板21a間に挟み込んで各層間を熱硬化性接着剤により接着している。
従って、上下一対の磁心継部21U,21Dは、第1〜第3フェライトコア板21a〜21cの第1のコア直方体への積層方向を後述するコア締結用の非磁性ボルト27の挿入方向と同じ方向となる垂直方向に設定した上で、縦方向(奥行き方向)に板厚6mmのフェライトコア板を奇数枚として例えば7枚垂直に積層させ、且つ、7枚のうちで中央のフェライトコア板の部位に第2,第3,第2フェライトコア板21b,21c,21bを上記した6mm間隔で配置することにより、1辺が板厚6mmと同じ寸法で正方形状の第1角孔21dが所定の中心間隔46mmを隔てて垂直方向に貫通して2箇所形成されるので、第1のコア直方体に対して困難な孔明け加工を施すことなく、この第1角孔21d内にコア締結用となる6mm径の非磁性ボルト27を挿通させることが可能になっている。
上記を言い換えると、上下一対の磁心継部21U,21Dは、第1のコア直方体を形成する際に、奇数枚のフェライトコア板を奥行き方向に沿って垂直に積層し、且つ、奇数枚のフェライトコア板のうちで奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板の板厚を非磁性ボルト27の径に対応させて予め各幅に加工した3枚の板を奥行き方向と直交する横方向に板厚分の間隔を隔ててそれぞれ配置することで、この横方向に沿って1辺が板厚寸法の正方形状の第1角孔21dを所定の間隔を隔てて2箇所貫通して形成しており、奥行き方向に積層した奇数枚のフェライトコア板のうちで少なくとも奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板だけを非磁性ボルト27の径に対応させれば良いものである。
一方、左右一対の磁心脚部25L,25Rそれぞれは、第1〜第3フェライトコア板21a〜21cと板厚を同じくするものの、形状が異なる所定形状として例えば外形寸法が6mm×30mm×35mmに加工されている4枚の第4フェライトコア板25aと、外形寸法が6mm×12mm×35mmに加工されている2枚の第5フェライトコア板25bとを用いて、全体で縦(奥行き)D2=6mm×5=30mm、横(幅)W2=30mm、高さH2=35mmからなる第2のコア直方体が一体的に得られるように、縦方向(奥行き方向)の前後に各2枚の第4フェライトコア板25aを垂直に積層すると共に、縦方向(奥行き方向)の中心部に2枚の第5フェライトコア板25bをこの第5フェライトコア板25bの板厚と同じ値で6mmの間隔を隔てて垂直に並設して、これら2枚の第5フェライトコア板25bを前後の各2枚の第4フェライトコア板21a間に挟み込んで各層間を熱硬化性接着剤により接着している。
従って、左右一対の磁心脚部25L,25Rも、第4,第5フェライトコア板25a,25bの第2のコア直方体への積層方向を後述するコア締結用の非磁性ボルト27の挿入方向と同じ方向となる垂直方向に設定した上で、上下一対の磁心継部21U,21Dと同じ板厚6mmのフェライトコア板を縦方向(奥行き方向)に奇数枚として例えば5枚垂直に積層させ、且つ、5枚のうちで中央のフェライトコア板の部位に第5フェライトコア板25bを上記した6mm間隔で配置することにより、1辺が板厚6mmと同じ寸法で正方形状の第2角孔25cが第2のコア直方体の中心部位に垂直方向に貫通して1箇所形成されるので、第2のコア直方体に対して困難な孔明け加工を施すことなく、この第2角孔25c内にコア締結用となる6mm径の非磁性ボルト27を挿通させることが可能になっている。
上記を言い換えると、左右一対の磁心脚部25L,25Rは、第2のコア直方体を形成する際に、上下一対の磁心継部11U,11Dに用いたフェライトコア板とは外形形状が異なる奇数枚のフェライトコア板を奥行き方向に沿って垂直に積層し、且つ、奇数枚のフェライトコア板のうちで奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板の板厚を非磁性ボルト27の径に対応させて予め各幅に加工した2枚の板を奥行き方向と直交する横方向に板厚分の間隔を隔てて配置することで、この横方向の中心部位に1辺が板厚寸法の正方形状の第2角孔25cを貫通して形成しており、奥行き方向に積層した奇数枚のフェライトコア板のうちで少なくとも奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板だけを非磁性ボルト27の径に対応させれば良いものである。
上記により、上下一対の磁心継部21U,21D及び左右一対の磁心脚部25L,25Rも、実施例1と同様に、それぞれ所定形状に加工されているフェライトコア板を用いて第1,第2のコア直方体を積層して形成することで、周知のフェライト粉末を金型を用いて成型加工により所定形状に形成したフェライトコアよりも生産性良くコストを低減でき、且つ、高価な金型を用いないために多品種少量生産時において低価格化を図ることができる。
また、左右一対の磁心脚部25L,25Rそれぞれは、実施例1と同様に直方体に形成された上下の面を除いて各側面に沿って制振性能を備えた厚さが0.5mm程度の絶縁テープ23を巻き付けた上に、厚さが0.9mmで幅が6mmに平板状に形成された1本の平角線によりコイル24を螺旋状にエッジワイズ巻きして巻回させている。
そして、上下一対の磁心継部21U,21Dの各第1のコア直方体に形成した2箇所の第1角孔21dと、左右一対の磁心脚部25L,25Rの各第2のコア直方体に形成した第2角孔25cとを一致させると、左右一対の磁心脚部25L,25Rは、上下一対の磁心継部21U,21Dの縦(奥行き)D3=42mmに対して中心部に配置されると共に、横(幅)W1=80mmに対して左右間の所定の中心間隔が例えば46mmになるので、左右で隣り合うコイル24,24同士の接触を防止している。
更に、図9に示す如く、上下一対の磁心継部21U,21Dと左右一対の磁心脚部25L,25Rと上下一対のギャップ材22U,22Dを介してロ字状に枠組みした後に、2本の非磁性ボルト27を上下一対の磁心継部21U,21Dに形成した2箇所の第1角孔21d及び左右一対の磁心脚部25L,25Rに形成した各第2角孔25cを通して下側アルミ板26Dに2個の非磁性ナット28とで締結することで、実施例2のリアクトル20が組み立てられている。
この際、下側アルミ板26Dは、後述するパワーコンディショナ30(図10)に搭載するための取り付け部材として機能している。
そして、実施例2のリアクトル20を組み立てた後に、左側の磁心脚部25Lに巻回させたコイル24の一端と右側の磁心脚部25Rに巻回させたコイル24の他端とを接続端子29で接続し、且つ、左側の磁心脚部25Lに巻回させたコイル24の他端と右側の磁心脚部25Rに巻回させたコイル24の一端とを接続端子29で接続することで、1系統用のリアクトル20が完成する。この場合は後述する図10に示した部品番号34に相当する。図10に示した部品番号44,45として用いる場合には、上記のように接続するのではなく、コイルの4つの端それぞれに端子を接続すれば良いものである。
従って、上記の構成による実施例2のリアクトル20によれば、上下一対の磁心継部21U,21Dの各側面の断面積A1(図4)=42mm×20mm=840mm2と、左右一対の磁心脚部25L,25Rの各上面の断面積A2(図4)=30mm×30mm=900mm2とが実施例1と略同じであるので、実施例1と略同様の磁束密度の分布が得られると共に、実施例1と略同様の電気的特性が得られるので、外形形状が異なる複数のフェライトコア板を用いることによりコアロスが少なく且つ周波数特性が良い実施例2のリアクトル20を提供することができる。
更に、2本の非磁性ボルト27を上下一対の磁心継部21U,21D内及び左右一対の磁心脚部25L,25R内を貫通させて上下一対の磁心継部21U,21Dと左右一対の磁心脚部25L,25Rとを締結しているので、実施例1に示したような外形形状が大きな上下一対のアルミ板16U,16D(図1)を用いる必要がなくなり、実施例2のリアクトル20を実施例1のリアクトル10(図1)よりも小型化することができる。
図10に示す如く、本発明に係る実施例3のパワーコンディショナ30は、先に説明した実施例1のリアクトル10(図1)及び実施例2のリアクト20(図6)のうち少なくとも一方が搭載されている。
このパワーコンディショナ30では、一般家庭の屋根などに設置された太陽電池31と、この太陽電池31で発電した直流電圧を昇圧するDC/DCコンバータ32と、このDC/DCコンバータ32からの直流を交流に変換するインバータ38と、このインバータ38からの交流の高調波成分(リップル分)を除去するフィルタ回路43と、このフィルタ回路43を通過した交流を出力する商用電源46とを備えている。
ここで、上記した各構成について具体的に説明すると、まず、上記したDC/DCコンバータ32は、太陽電池31に並列に接続される第1平滑コンデンサ33と、太陽電池31に直列に接続された第1のリアクトル34と、ダイオード35及びスイッチング素子36と、第2平滑コンデンサ37とを備えて、太陽電池31で発電した直流電圧を昇圧している。
次に、上記したインバータ38は、直列にそれぞれ接続された各2つのスイッチング素子(39,40),(41,42)がDC/DCコンバータ32に対してそれぞれ並列に接続されて構成されており、合計4個のスイッチング素子39〜42のスイッチングにより、DC/DCコンバータ32により昇圧された直流を商用電力系統に同期した交流に変換している。
次に、フィルタ回路43は、スイッチング素子39,40間に一端側が接続された第2のリアクトル44と、スイッチング素子41,42間に一端側が接続された第3のリアクトル45とを備え、インバータ38で得られた交流の高調波成分(リップル分)を除去して各他端側から商用電源46に出力している。
そして、商用電源46からの交流を家庭内に供給すると共に、余剰電力を電力会社に売電することが可能になっている。
この際、第1,第2,第3のリアクトル34,44,45は、先に説明した実施例1のリアクトル10(図1)及び実施例2のリアクト20(図6)のうち少なくとも一方が搭載されている。
そして、図11に示す如く、上記のように構成した実施例3のパワーコンディショナ30内に搭載したリアクトルのコア材として背景技術で説明したSiリッチ珪素鋼板及びセンダストコアを比較例として用いたリアクトルと、且つ、実施例1,2で説明したBM30によるフェライトコア板を用いたリアクトルとを比較するために、パワーコンディショナ30を駆動させたときに、駆動周波数に対するリアクトルのコアロスの比較結果は図示した通りである。
この図11から明らかなように、リアクトルのコア材としてSiリッチ珪素鋼板及びセンダストコアを用いた比較例ではコアロスが増大し、一方、実施例1,2で説明したBM30によるフェライトコア板を用いた場合には通常の周波数領域15〜20kHzは勿論のこと、20kHz以上の非可聴域においてもコアロスが殆ど生じないので、パワーコンディショナ30内に設けた複数のスイッチング素子36,39〜42に対して高周波対応ができ、特性の良いパワーコンディショナ30を提供することができる。
上述したように、本発明に係るパワーコンディショナ30を、太陽電池31と、DC/DCコンバータ32と、インバータ38と、フィルタ回路43と、商用電源46とで構成した際に、DC/DCコンバータ32及びフィルタ回路43の少なくとも一方に、実施例1のリアクトル10又は実施例2のリアクトル20を用いれば良いものである。
10…実施例1のリアクトル、
11U,11D…上下一対の磁心継部、11a…第1フェライトコア板、
12U,12D…上下一対のギャップ材、13…絶縁テープ、14…コイル、
15L,15R…左右一対の磁心脚部、15a…第2フェライトコア板、
16U,16D…上下一対のアルミ板、17…非磁性ボルト、18…非磁性ナット、
19…接続端子、
20…実施例2のリアクトル、
21U,21D…上下一対の磁心継部、21a〜21c…第1〜第3フェライトコア板、
21d…第1角孔、
22U,22D…上下一対のギャップ材、23…絶縁テープ、24…コイル、
25L,25R…左右一対の磁心脚部、25a,25b…第4,第5フェライトコア板、
25c…第2角孔、
26D…下部アルミ板、27…非磁性ボルト、28…非磁性ナット、
29…接続端子、
30…実施例3のパワーコンディショナ、
31…太陽電池、32…DC/DCコンバータ、34…第1のリアクトル、
36…スイッチング素子、38…インバータ、39〜42…スイッチング素子、
43…フィルタ回路、44,45…第2,第3のリアクトル、46…商用電源。
11U,11D…上下一対の磁心継部、11a…第1フェライトコア板、
12U,12D…上下一対のギャップ材、13…絶縁テープ、14…コイル、
15L,15R…左右一対の磁心脚部、15a…第2フェライトコア板、
16U,16D…上下一対のアルミ板、17…非磁性ボルト、18…非磁性ナット、
19…接続端子、
20…実施例2のリアクトル、
21U,21D…上下一対の磁心継部、21a〜21c…第1〜第3フェライトコア板、
21d…第1角孔、
22U,22D…上下一対のギャップ材、23…絶縁テープ、24…コイル、
25L,25R…左右一対の磁心脚部、25a,25b…第4,第5フェライトコア板、
25c…第2角孔、
26D…下部アルミ板、27…非磁性ボルト、28…非磁性ナット、
29…接続端子、
30…実施例3のパワーコンディショナ、
31…太陽電池、32…DC/DCコンバータ、34…第1のリアクトル、
36…スイッチング素子、38…インバータ、39〜42…スイッチング素子、
43…フィルタ回路、44,45…第2,第3のリアクトル、46…商用電源。
Claims (3)
- 上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の磁心継部間に上下一対のギャップ材を密着して介装させ、且つ、前記上下一対のギャップ材間の左右にコイルをそれぞれ巻回した左右一対の磁心脚部を所定の中心間隔を隔てて該上下一対のギャップ材に密着して並設させて構成したリアクトルにおいて、
所定形状の第1フェライトコア板を複数積層して形成した第1のコア直方体を上下に有する上下一対の磁心継部と、
前記第1フェライトコア板とは異なる所定形状の第2フェライトコア板を複数積層して形成した第2のコア直方体を左右に有する左右一対の磁心脚部と、
を備えたことを特徴とするリアクトル。 - 上下に間隔を離して互いに対向する上下一対の磁心継部間に上下一対のギャップ材を密着して介装させ、且つ、前記上下一対のギャップ材間の左右にコイルをそれぞれ巻回した左右一対の磁心脚部を所定の中心間隔を隔てて該上下一対のギャップ材に密着して並設させて、前記上下一対の磁心継部と前記左右一対の磁心脚部とをロ字状に枠組みした後に非磁性ボルトを用いて締結するように構成したリアクトルであって、
奇数枚のフェライトコア板を奥行き方向に沿って垂直に積層し、且つ、前記奇数枚のフェライトコア板のうちで奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板の板厚を前記非磁性ボルトの径に対応させて予め各幅に加工した3枚の板を奥行き方向と直交する横方向に板厚分の間隔を隔ててそれぞれ配置することで、この横方向に沿って1辺が板厚寸法の正方形状の第1角孔を所定の間隔を隔てて2箇所貫通して形成した第1のコア直方体を上下に有する上下一対の磁心継部と、
前記上下一対の磁心継部に用いたフェライトコア板とは外形形状が異なる奇数枚のフェライトコア板を奥行き方向に沿って垂直に積層し、且つ、前記奇数枚のフェライトコア板のうちで奥行き方向の中央に位置する中央のフェライトコア板の板厚を前記非磁性ボルトの径に対応させ対応させて予め各幅に加工した2枚の板を奥行き方向と直交する横方向に板厚分の間隔を隔てて配置することで、この横方向の中心部位に1辺が板厚寸法の正方形状の第2角孔を貫通して形成した第2のコア直方体を左右に有する左右一対の磁心脚部と、
を備え、
前記第1,第2角孔内に前記非磁性ボルトを挿通させることを特徴とするリアクトル。 - 太陽電池と、前記太陽電池で発電した直流電圧を昇圧するDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータからの直流を交流に変換するインバータと、前記インバータからの交流の高調波成分を除去するフィルタ回路と、前記フィルタ回路を通過した交流を出力する商用電源とを備えたパワーコンディショナにおいて、
前記DC/DCコンバータ及び前記フィルタ回路の少なくとも一方に、請求項1又は請求項2に記載のリアクトルを用いたことを特徴とするパワーコンディショナ。
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