JP2017098375A - 電磁誘導器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁誘導器において、表皮効果の影響を低減させ、かつ、使用中にコイルで発生した熱の放熱性を改善する。【解決手段】中足を有するコア部材と、コア部材の中足の軸方向に積層されて当該中足の周囲を取り囲む複数の平板状の第1のコイル片とを具備し、第1のコイル片は、コア部材の中足が挿入される第1の中央孔と、当該コイル片を周方向に分断する第1の切欠き部とを有する平板状の導体を有し、平板状の導体は、第1の切欠き部を挟んで対向する第1端部と第2端部とのうち、第1端部に第1の中央孔の中心から離れる方向に突出した入力接続部が設けられ、第2端部に第1の中央孔の中心から離れる方向に突出した出力接続部が設けられ、複数の第1のコイル片は、隣り合う2つの第1のコイル片間で、対向する入力接続部と出力接続部とが電気的に接続されることで、複数の第1のコイル片が電気的に接続される。【選択図】図2
Description
本発明は、電源回路の平滑回路等に使用されるインダクタおよびリアクトル、交流電圧の振幅を変換するトランスなどの電磁誘導器に関し、より詳しくは、平面内に導体で形成したいわゆるシートコイルまたはプレーナコイルを含む電磁誘導器に関する。
従来から、安定した直流信号を得る目的または所定の周波数よりも高い成分が除去された信号を得る目的で、またはトランスとして使用する目的で、電磁誘導器が使用されている。電磁誘導器は、例えば、いわゆる中足を有するコア部材と、前記コア部材の中足の周囲を取り囲むコイルとを具備しており、前記コイルへの通電により形成される磁気回路に前記磁気コアが配置される。前記中足を有する磁気コアでは、例えば、その外形形状からE形とよばれるコアが知られている。
近年、電源の大容量化の傾向が高まっており、そうした大容量電源に使用しうるコイルやトランスが求められてきている。その中で、平角線をその主面が積層するような向きで軸線の周りに巻回されたエッジワイズコイルが使用されてきている。特許文献1には、コイル部にエッジワイズコイルを有し、当該エッジワイズコイルがコアの中足に巻回されているコモンモードチョークが開示されている。
エッジワイズコイルは、大容量化に対応しうるコイルではあるが、電源の更なる高周波数化に伴い表皮効果の影響が無視できなくなってきており、エッジワイズコイルの平角線の肉厚を薄くする必要が生じていた。しかし、エッジワイズコイルは、上述のような積層方式で、いわゆる巻線機を使用して軸線の周りに巻回して成形するため、平角線を所定以上に肉薄化することは、生産上困難となり、また品質面からも限界があった。また、電源の大容量化により、通電使用中のエッジワイズコイルにおける発熱量も増加しており、その冷却対策も課題となっていた。
そこで、本発明は、表皮効果の影響を低減させ、かつ、使用中にコイルで発生した熱の放熱性を改善させた電磁誘導器を提供することを目的とする。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。
すなわち、本発明にかかる電磁誘導器は、中足を有するコア部材と、前記コア部材の前記中足の軸方向に積層されて当該中足の周囲を取り囲む複数の平板状の第1のコイル片とを具備する電磁誘導器であって、前記第1のコイル片は、前記コア部材の前記中足が挿入される第1の中央孔と、当該コイル片を周方向に分断する第1の切欠き部とを有する平板状の導体を有し、当該平板状の導体は、前記第1の切欠き部を挟んで対向する第1端部と第2端部とのうち、前記第1端部に前記第1の中央孔の中心から離れる方向に突出した入力接続部が設けられ、前記第2端部に前記第1の中央孔の中心から離れる方向に突出した出力接続部が設けられ、前記複数の第1のコイル片は、隣り合う2つの前記第1のコイル片間で、一方の前記第1のコイル片の前記入力接続部と他方の前記第1のコイル片の前記出力接続部とが前記積層方向において対向し、当該対向する前記入力接続部と前記出力接続部とが電気的に接続されることで、複数の前記第1のコイル片が電気的に接続されて、コイルモジュールを構成する。
この構成によれば、エッジワイズコイルを使用せずに、複数の平板状の第1のコイル片を使用し、一方の第1のコイル片の入力接続部と他方の第1のコイル片の出力接続部とを電気的に接続して、複数の平板状の第1のコイル片を直列接続で統合することにより、各第1のコイル片から発生した磁束が強め合う。このとき、複数の第1のコイル片が統合されたコイルモジュールは、いわゆる螺旋状である。当該構成の場合、平板状の第1のコイル片の肉厚を薄くすることで、表皮効果の影響を低減できる。すなわち表皮効果の影響を低減させるためには、平板状の第1のコイル片の肉厚を薄くすれば済み、平板状コイルの肉薄化は、エッジワイズコイルの場合と比べて、生産上容易にできる。加えて、平板状の第1のコイル片の肉厚を薄くする工程であれば、エッジワイズコイルの場合と比べて、品質低下の懸念も低減できる。さらに平板状コイルの肉薄化により、電磁誘導器の小型化にも寄与しうる。また、電気的に接続された入力接続部および出力接続部が複数の第1のコイル片の本体から突出して設けられており、当該突出部分から放熱がなされることから、使用中に複数の第1のコイル片で発生した熱の放熱性すなわち冷却性を改善できる。
前記平板状の導体は、平板状の導体薄板が前記積層方向に複数積層されて構成され、かつ、複数の前記導体薄板において、前記平板の主面に対して同じ位置に前記入力接続部および前記出力接続部が存在していてもよい。この構成によれば、前記平板状の導体は、複数の導体薄板が上記のように接続され積層されて構成される、すなわち、複数の導体薄板が並列接続で例えば統合されて構成される。このように、本発明の電磁誘導器は、複数の導体薄板が電気的に並列接続されて平板状の導体が構成されることで、当該平板状の導体に流入させる電流量は維持しつつ、より肉薄な導体薄板が使用されることで、さらに表皮効果の影響を低減させることができる。
本発明は、さらに前記コア部材の前記中足が挿入される第2の中央孔と、当該コイル片を周方向に分断する第2の切欠き部とを有する平板状の導体を備える平板状の第2のコイル片を具備していてもよい。この構成によれば、中足を有するコア部材、当該中足の周囲を取り囲む複数の第1のコイル片により構成されるコイルモジュール、およびコア部材の中足が挿入される第2の中央孔を有する第2のコイル片により、トランスを構成することができる。
隣り合う2つの前記第1のコイル片間で、前記積層方向において対向する前記入力接続部と前記出力接続部とは、半田付け、溶接、加締め、または前記入力接続部および前記出力接続部が有する各ねじ孔間がねじ体でねじ留めされることによって、電気的に接続されていてもよい。この構成によれば、当該入力接続部と出力接続部とを製造上容易に接続することができる。
本発明は、前記コイルモジュールを複数具備し、前記コイルモジュールへの入力端子は、前記コイルモジュールに含まれる前記入力接続部のうちの、前記出力接続部に電気的に接続されていない前記入力接続部であり、前記コイルモジュールからの出力端子は、前記コイルモジュールに含まれる前記出力接続部のうちの、前記入力接続部に電気的に接続されていない前記出力接続部であり、さらに、隣り合う2つの前記コイルモジュール間で、一方の前記コイルモジュールの前記入力端部と他方の前記コイルモジュールの前記出力端部とを電気的に接続する、平板状の中間接続導体を具備していてもよい。
第1のコイル片に突出形成された入力接続部および出力接続部を、第1のコイル片の全てについて、例えば電磁誘導器の一側面に並べて配置する場合、使用できる第1のコイル片の枚数は、入力接続部および出力接続部の前記一側面に沿った幅の寸法に依存する。すなわち、複数の第1のコイル片の枚数を増加させるためには、入力接続部および出力接続部の前記幅を小さくする必要がある。しかし、電源の大容量化のためには、入力接続部および出力接続部の前記幅を小さくし過ぎる事は、当該入力接続部および出力接続部の断面の単位面積当たりの電流密度が上昇するため、好ましくないことから、使用できる複数の第1のコイル片の枚数には上限がある。そこで、前記コイルモジュールを複数使用して積層させて配置し、各コイルモジュール間を電気的に接続することで、全体としての使用できる複数の第1のコイル片の枚数を増加させることが可能である。しかし、コイルモジュールは、上述のような螺旋状であり、積層させた複数のコイルモジュールはその螺旋の向きが同じであるため、一方のコイルモジュールの入力端子と他方のコイルモジュールの出力端子とは、その間に距離があり、隣り合うことが無く、結果、当該入力端子と出力端子とを電気的に接続することは困難となる。
そこで、同コイルモジュールと螺旋の向きが逆のコイルモジュールとを隣り合わせて積層させて配置すると、一方のコイルモジュールの入力端子と他方のコイルモジュールの出力端子とは、隣り合うことができ、電気的に接続することが容易となる。しかし、この場合、隣り合うコイルモジュールの螺旋の向きが逆であるため、2種類のコイルモジュールを製造する必要があるからコスト上昇が生じる上、一方のコイルモジュールから発生した磁束と、他方のコイルモジュールから発生した磁束とは、その向きが逆向きとなり、互いに磁束を弱めあう関係となってしまい好ましくない。しかし、上記の中間接続導体を使用した構成によれば、一方のコイルモジュールの入力端子と他方の同じコイルモジュールの出力端子とを中間接続導体によって電気的に容易に接続することができ、同じ螺旋の向きの同じコイルモジュールを使用できることから、発生した磁束が弱めあうことは生じず、またコスト上昇を回避できる。
本発明に係る電磁誘導器は、表皮効果の影響を低減させ、かつ、使用中にコイルで発生した熱の放熱性を改善できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号は、同一または相当部分を示し、特段変更等の説明がない限り、適宜その説明を省略する。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態に係る電磁誘導器100の全体斜視図を示す。電磁誘導器100は、複数の第1のコイル片(以下、第1のコイル片群とも呼ぶ)40を少なくとも含む後述の1つのコイルモジュールKMと、コア部材10とを具備する。具体的には、電磁誘導器100は、図2に示す分解斜視図から把握できるように、第1コア片11、電気絶縁性の絶縁紙51、一方の第2のコイル片21、コイルケース30の一方の第1ケース半体31、コイル片間に絶縁紙52〜58がそれぞれ介在する第1のコイル片群40、コイルケース30の他方の第2ケース半体33、他方の第2のコイル片23、絶縁紙59、および第2コア片13が、この順番で、図2の上から下への積層方向に積層されて構成されている。
図1に、第1実施形態に係る電磁誘導器100の全体斜視図を示す。電磁誘導器100は、複数の第1のコイル片(以下、第1のコイル片群とも呼ぶ)40を少なくとも含む後述の1つのコイルモジュールKMと、コア部材10とを具備する。具体的には、電磁誘導器100は、図2に示す分解斜視図から把握できるように、第1コア片11、電気絶縁性の絶縁紙51、一方の第2のコイル片21、コイルケース30の一方の第1ケース半体31、コイル片間に絶縁紙52〜58がそれぞれ介在する第1のコイル片群40、コイルケース30の他方の第2ケース半体33、他方の第2のコイル片23、絶縁紙59、および第2コア片13が、この順番で、図2の上から下への積層方向に積層されて構成されている。
コア部材10は、最上方に位置する第1コア片11と最下方に位置する第2コア片13で構成される。第1コア片11は、自身の主面と平行な方向である図2の前方から後方へ向けた方向(または後方から前方へ向けた方向)で見た形状から、中足11Aおよび中足11Aを間に挟むいわゆる2つの外足11B、11Bを有するE形と呼ばれる磁気コアである。第2コア片13は、同様に、前記方向で見た形状から、中足13Aおよび中足13Aを間に挟むいわゆる2つの外足13B、13Bを有するE形と呼ばれる磁気コアである。なお第1コア片11および第2コア片13は、各々ほぼ同じ寸法、ほぼ同じ形状である。磁気コアは、例えば、多結晶磁性セラミックスからなるフェライトコアや、いわゆるダスト系コアが知られている。ダスト系コアは、圧粉磁心とも呼ばれ、例えば強磁性体を微細な粉末にして粉末表面を絶縁被膜で覆い、圧縮して固めて作成(加圧成型等)された磁気コアである。
コア部材10は、第1コア片11と第2コア片13とが互いの中足および2つの外足同士が向かい合って接触して統合されることで、絶縁紙51、一方の第2のコイル片21、コイルケース30を有するコイルモジュールKM、他方の第2のコイル片23、および絶縁紙59をその内部に含みうる。なお、第1コア片11と第2コア片13とは、各々、図1および図2から把握できるように、上方または下方から見た形状が、ほぼ矩形またはほぼ正方形の対向する2辺にくびれ状の凹部11C、13Cを有する形状となっており、上記の、絶縁紙51、一方の第2のコイル片21、コイルケース30を有するコイルモジュールKM、他方の第2のコイル片23、および絶縁紙59は、コア部材10から一部露出している。
絶縁紙51〜59(総称する場合には絶縁紙50と称する)の材質は、例えば薄いアラミド紙または薄いアラミド紙とPET薄膜との多層ラミネート紙である。絶縁紙50は、その片面または両面に例えばエポキシ系電気絶縁用接着樹脂が塗布されて半硬化状態であってもよい。絶縁紙50は、その主面が例えば角丸のほぼ正方形状であり、その主面の内部にコア部材10の中足11Aまたは13Aが挿入される中央孔を有する。
昇圧トランスにおいて、一次側となる第2のコイル片21、23は、一般的にはシートコイル、プレーナコイル、または平面コイルと呼ばれる、例えば銅製の薄い平板状の導体であり、後述の出力接続部21bと入力接続部23aとで直列接続されて第2のコイル片群20を構成する。上下両方の第2のコイル片21、23は、図3の平面図に示すように、その主面が例えば丸味のついた角部を有する、いわゆる角丸のほぼ正方形状となっている。一方の第2のコイル片21は、その主面の内部にコア部材10の中足11Aが挿入されるほぼ正方形状の第2の中央孔21cを有し、また当該コイル片を周方向に分断する第2の切欠き部21dを有することで、平面視で、角丸の正方形の内部がほぼP字状に切り取られた形状となっている。また一方の第2のコイル片21は、前記第2の切欠き部を挟んで対向する一方の端部(図3における左側の端部)と他方の端部(図3における右側の端部)とのうち、一方の端部に第2の中央孔の中心Cから離れる方向に突出した入力接続部21aが設けられ、他方の端部に第2の中央孔の中心Cから離れる方向に突出した出力接続部21bが設けられている。
他方の第2のコイル片23は、その主面の内部にコア部材10の中足13Aが挿入されるほぼ正方形状の第2の中央孔23cを有し、また当該コイル片を周方向に分断する第2の切欠き部23dを有することで、平面視で、角丸の正方形の内部がほぼ反転P字状に切り取られた形状となっている。また他方の第2のコイル片23は、前記第2の切欠き部23dを挟んで対向する一方の端部(図3における左側の端部)と他方の端部(図3における右側の端部)とのうち、一方の端部に第2の中央孔の中心Cから離れる方向に突出した入力接続部23aが設けられ、他方の端部に第2の中央孔の中心Cから離れる方向に突出した出力接続部23bが設けられている。
図2に示す本実施形態の第2のコイル片群20は、2つの第2のコイル片21、23による2回巻きであるが、2つの第2のコイル片21、23の少なくとも一方を後述の第1のコイル片のように複数枚を直列接続して構成することで、全体として3回巻き以上としてもよく、または第2のコイル片21、23のいずれか一方のみ使用の1回巻きでもよい。コア部材10と、第1のコイル片群40により構成されるコイルモジュールKMとに対して、さらに第2のコイル片群20が存在することで、電磁誘導器100は、トランスを構成することができ、本実施形態では、先述の様に第2のコイル片群20がいわゆる一次入力側、第1のコイル片群40がいわゆる二次出力側の昇圧用トランスである。入力接続部21aと出力接続部23bとの間に、不図示の外部電源等が接続され、交流電流が流される。なお、誘導器100は、第2のコイル片群20がいわゆる二次出力側、第1のコイル片群40が一次入力側の降圧用トランスであってもよい。また、電磁誘導器100は、トランスを構成する必要が無い場合には、第2のコイル片群20が無くてもよい。
1つのコイルモジュールKMは、本実施形態では、例えばコイルケース30を構成する第1ケース半体31、絶縁紙52〜58、第1のコイル片群40、コイルケース30を構成する第2ケース半体33により構成される。コイルケース30は、第1ケース半体31と第2ケース半体33とが互いに上下方向に組み合わされることで、図4に示すように、絶縁紙52〜58および第1のコイル片群40を内蔵可能な空間を内部に有する、ほぼ直方体状の前面に開口部70を備えたケースである。コイルケース30は、例えば、絶縁性や難燃性、耐油性、耐摩耗性、寸法安定性、耐熱劣化性、酸アルカリ耐性等が高く、誘電率が低いPPE(ポリフェニルエーテル)のような樹脂製である。第1ケース半体31と第2ケース半体33とは、図2の斜視図から把握できるように、その主面が平面視で例えば前方の2つの角が角丸のほぼ正方形状となっている。第1ケース半体31と第2ケース半体33とは、それぞれ、その主面の内部にコア部材10の中足11Aまたは13Aが挿入される中央孔31c、33cを有している。さらに第1ケース半体31と第2ケース半体33とは、前記主面における開口部70を形成する1辺を除いた3辺に、主面と直交する方向に突出して互いに向かい合って接触する囲い壁31b、33bを各々有している。
第1のコイル片41〜48は、第2のコイル片21、23と同様に、一般的にはシートコイル、プレーナコイル、または平面コイルと呼ばれる、例えば銅製の薄い平板状の導体であり、図2の斜視図から把握できるように、その主面が平面視で例えば角丸のほぼ正方形状となっている。第1のコイル片群40は、前述のように、第1のコイル片41〜48で構成され、第1のコイル片41〜48の各間には、絶縁紙52〜58が各々介在し、隣り合う第1のコイル片41〜48の間は、後述の入力接続部41a〜48aおよび出力接続部41b〜48b以外の部分において絶縁される。なお、第1のコイル片41は、上下方向に第1ケース半体31と絶縁紙52とで挟まれ、第1のコイル片48は、上下方向に絶縁紙58と第2ケース半体32とで挟まれている。第1のコイル片41〜48と、その間に介在する各絶縁紙52〜58とは、この順番で図2の上から下への積層方向に積層されており、更に具体的には、コア部材11、13の中足11A、13Aの軸方向(図2の上下方向)に積層されている。本実施形態では、第1のコイル片は8枚であるが、9枚以上であってもよく、また2〜7枚であってもよい。
さらに具体的には、第1のコイル片41〜48は、平板の主面の内部に存在してコア部材11の中足11Aまたはコア部材13の中足13Aが挿入されるほぼ正方形状の第1の中央孔41c〜48c(図2中には第1のコイル片41の第1の中央孔41cのみに符号を付している)と、各第1のコイル片41〜48を周方向に分断する第1の切欠き部41d〜48d(図2中には第1のコイル片48の第1の切欠き部48dのみに符号を付している)とを各々有する。この第1の中央孔41c〜48cの各々に、コア部材11の中足11Aまたはコア部材13の中足13Aが挿入されることで、第1のコイル片41〜48は、当該中足11Aまたは13Aの周囲を取り囲む配置となる。
また、第1のコイル片41〜48は、前記平板状の導体において、第1の切欠き部41d〜48dを挟んで対向する第1端部(図2における右側の端部)と第2端部(図2における左側の端部)とのうち、第1端部に第1の中央孔41c〜48cの中心から離れる方向(図2では前方)に突出した入力接続部41a〜48aが設けられ、第2端部に第1の中央孔41c〜48cの中心から離れる方向(図2では前方)に突出した出力接続部41b〜48bが各々設けられている。入力接続部41a〜48aおよび出力接続部41b〜48bは、図2の斜視図から把握できるように、積層方向視でほぼ同じ寸法、ほぼ同じ形状の突片である。図4に示すように、入力接続部41a〜48aおよび出力接続部41b〜48bは、隣り合う2つの第1のコイル片間で、一方の第1のコイル片の入力接続部と他方の第1のコイル片の出力接続部とが前記積層方向(図4では上下方向)において対向している。対向する入力接続部と出力接続部とは、接触ないし僅かな隙間を介して上記積層方向視で重合している。
入力接続部41a〜48aおよび出力接続部41b〜48bは、前記平板状の導体と同じ材質であり、各々、前記平板状の導体と統合して形成されている。第1のコイル片群40において、上記の対向する一組の入力接続部と出力接続部とが電気的に接続されることで、隣り合う第1のコイル片41〜48間が電気的に接続される。その接続方法としては、半田付け、溶接、加締め、または入力接続部および出力接続部が有する各ねじ挿通孔(不図示)にねじ体を挿通してナットで締結する方法がある。
このように電気的に接続された対向する入力接続部と出力接続部との組は、コイルモジュールKMの当該前面において、図4の右上から左下へと階段状に並ぶ。なお、コイルモジュールKMに含まれる入力接続部41a〜48aのうちの、出力接続部41b〜48bに電気的に接続されていない入力接続部41aが、コイルモジュールKMへの入力端子となり(以下、入力端子41aともよぶ)、コイルモジュールKMに含まれる出力接続部41b〜48bのうちの、入力接続部41a〜48aに電気的に接続されていない出力接続部48bが、コイルモジュールKMからの出力端子となる(以下、出力端子48bともよぶ)。入力端子41aと出力端子48bとの間に、不図示の外部付加回路が接続され、当該回路に向けて所定の振幅に変更された交流電力が出力される。このように隣り合う第1のコイル片41〜48間が電気的に直列接続された螺旋状である第1のコイル片群40は、コイルモジュールKMの最小構成要素である。
入力接続部41a〜48aおよび出力接続部41b〜48bは、上述のように第1のコイル片群40の本体から前方に突出して設けられており、さらに、コイルケース30の上記空間内に配置されずに、コイルケース30の開口部70から外部に向けて突出して配置される。よって、この外部に向けて突出している入力接続部および出力接続部の部分から、使用中(通電中)に第1のコイル片群40において発生した熱が放出されることから、当該使用中に第1のコイル片群40で発生した熱の放熱性すなわち冷却性が改善される。
本実施形態の構成により、エッジワイズコイルを使用せずに、複数の平板状の第1のコイル片41〜48を使用し、各第1のコイル片による発生した磁束が強めあうように、隣接する一方の第1のコイル片の入力接続部と他方の第1のコイル片の出力接続部とを電気的に接続して、複数の平板状の第1のコイル片41〜48を統合したコイルモジュールKMが形成される。本実施形態では、平板状の第1のコイル片41〜48の肉厚を薄くすることで、表皮効果の影響を低減できる。平板状コイルの肉薄化は、巻回されるエッジワイズコイルの場合と比べて、生産上容易である。加えて、平板状の第1のコイル片41〜48の肉厚を薄くする工程であれば、エッジワイズコイルの場合と比べて、品質低下に対する懸念も低減である。さらに平板状コイル41〜48の肉薄化により、電磁誘導器100の小型化にも寄与しうる。また、電気的に接続された入力接続部41a〜48aおよび出力接続部41b〜48bが、第1のコイル片群40の本体から、さらにはコイルケース30から突出して設けられており、当該突出部分で放熱がなされることから、上述のように使用中に第1のコイル片群40で発生した熱の放熱性すなわち冷却性を改善できる。
本発明の変形例として、平板状の第1のコイル片41〜48の各々において、平板状の導体を、一枚の導体板ではなく、平板状の導体薄板が前記積層方向に複数積層されて統合された構成とすることもできる。
図5に、具体的な変形例として、一つの第1のコイル片46Aを代表として示す。第1のコイル片46Aは、3枚の導体薄板46A1、46A2、46A3から構成され、3枚の導体薄板46A1、46A2、46A3は、前記積層方向に積層され、かつ電気的に並列接続される。3枚の導体薄板46A1、46A2、46A3は、各々、前述した平板状の導体と同じ材質であり、かつ積層方向視でほぼ同じ寸法、ほぼ同じ形状であって、第1の中央孔46A1c、46A2c、46A3cと、第1の切欠き部46A1d、46A2d、46A3dとを有し、さらに、入力接続部46A1a、46A2a、46A3aおよび出力接続部46A1b、46A2b、46A3bが設けられている。第1のコイル片46Aでは、入力接続部46A1a、46A2、46A3a同士が電気的に接続され、入力接続部46Aaが構成され、出力接続部46A1b、46A2b、46A3b同士が電気的に接続され、出力接続部46Abが構成される。
入力接続部46Aaおよび出力接続部46Abは、図2の第1のコイル片46の入力接続部46aおよび出力接続部46bと同様に扱われ、図5の入力接続部46Aaは出力接続部45bに電気的に接続され、出力接続部46Abは入力接続部47aに電気的に接続されうる。なお、3枚の導体薄板46A1、46A2、46A3の各々の間には、上述の絶縁紙である絶縁紙56A、56Bが介在し、3枚の導体薄板46A1、46A2、46A3は、入力接続部46A1a、46A2、46A3aおよび出力接続部46A1b、46A2b、46A3b以外の部分において、互いに絶縁される。このように、電磁誘導器100は、複数の導体薄板が電気的に並列接続されて平板状の導体が構成されることで、当該平板状の導体に流入させる電流量は維持しつつ、より肉薄な導体薄板が使用されることで、さらに表皮効果の影響を低減させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の電磁誘導器について説明する。本実施形態の電磁誘導器100Aは、図6(A)に示すように、複数(図6では2つ)のコイルモジュールKMAおよびコイルモジュールKMBを備える。2つのコイルモジュールKMA、KMBは、後述の中間接続導体60を間に挟んで、上下方向に積層される。2つのコイルモジュールKMA、KMBおよびそれらを構成する各第1のコイル片等は、第1実施形態と同じである。なお、本実施形態の各構成において第1実施形態の構成に対応するものには、同じ数字の後にアルファベットの大文字を添えた符号が付され、その説明は、変更等の説明が特段ない限り省略する。
次に、第2実施形態の電磁誘導器について説明する。本実施形態の電磁誘導器100Aは、図6(A)に示すように、複数(図6では2つ)のコイルモジュールKMAおよびコイルモジュールKMBを備える。2つのコイルモジュールKMA、KMBは、後述の中間接続導体60を間に挟んで、上下方向に積層される。2つのコイルモジュールKMA、KMBおよびそれらを構成する各第1のコイル片等は、第1実施形態と同じである。なお、本実施形態の各構成において第1実施形態の構成に対応するものには、同じ数字の後にアルファベットの大文字を添えた符号が付され、その説明は、変更等の説明が特段ない限り省略する。
第1のコイルモジュールKMAが、第1のコイル片群40Aを内蔵するコイルケース30Aを有しており、第1のコイル片群40Aは、第1のコイル片41A〜48Aを有する。第1のコイル片41Aは、入力接続部41Aaおよび出力接続部41Abを有し、第1のコイル片48Aは、入力接続部48Aaおよび出力接続部48Abを有し、他の第1のコイル片42A〜47Aも、同様に数字の後に大文字のAを添えた符号が付された入力接続部42Aa〜47Aaおよび出力接続部42Ab〜47Abを有する。第1実施形態と同様に、対向する入力接続部と出力接続部とは電気的に接続されている。第1のコイルモジュールKMAは、入力端子41Aaおよび出力端子48Abを有する。第2のコイルモジュールKMBも、第1のコイルモジュールKMAと同様の構造を有する。第2のコイルモジュールKMBは、入力端子41Baおよび出力端子48Bbを有する。
本実施形態の電磁誘導器100Aは、隣り合う2つのコイルモジュールKMA、KMB間で、第1のコイルモジュールKMAの出力端子48Abと第2のコイルモジュールKMBの入力端子41Baとを電気的に接続する、平板状の中間接続導体60を具備する。中間接続導体60は、例えば、図6(B)に示すように、U字状である。また、中間接続導体60は、例えば前述した第1のコイル片、第2のコイル片と同じ材質である。中間接続導体60は、上記U字の左右の両端部に、入力部60aと出力部60bとを各々有し、入力部60aと第1のコイルモジュールKMAの出力端子48Abとが例えばねじ体CN1によって電気的に接続され、出力部60bと第2のコイルモジュールKMBの入力端子41Baとが例えばねじ体CN2によって電気的に接続されることで、第1のコイルモジュールKMAの出力端子48Abと第2のコイルモジュールKMBの入力端子41Baとを電気的に直列接続する。入力部60a、出力部60bには、ねじ体CN1、CN2が各々螺合されるねじ孔60cが形成されている。
ここで、上記の中間接続導体60を使用する理由について説明する。第1のコイル片41A〜48Aに前方へ突出形成された入力接続部41Aa〜48Aaおよび出力接続部41Ab〜48Abを、第1のコイル片の全てについて、電磁誘導器100Aのコイルケース30Aおよび30Bの一側面(図6では前面)に並べて配置する場合、使用できる第1のコイル片の枚数は、入力接続部41Aa〜48Aaおよび出力接続部41Ab〜48Abの前記前面に沿った方向の幅の寸法すなわち図6に示す左右方向の幅d、および、第1のコイル片41A〜48Aの前記前面に沿った長さLに依存し、典型的には「(計算式L/dの商の整数部が表す値)−1」が最大の枚数となる。すなわち、第1のコイル片群40A中の枚数を増加させるためには、入力接続部41Aa〜48Aaおよび出力接続部41Ab〜48Abの前記幅dを小さくする必要がある。しかし、電源の大容量化のためには、入力接続部および出力接続部の前記幅dを小さくし過ぎる事は、当該入力接続部および出力接続部の断面の単位面積当たりの電流密度が上昇するため、好ましくないことから、使用できる第1のコイル片群40A中の枚数には上限がある。
そこで、上記の第1のコイルモジュールKMA、第2のコイルモジュールKMBのようにコイルモジュールKMを複数(N個)使用して積層させて配置し、各コイルモジュールKM間を電気的に接続することで、全体としての使用できる第1のコイル片群の枚数をN倍に増加させることが可能である。しかし、コイルモジュールKMA,KMBは、上述のような螺旋状であり、積層させたN個のコイルモジュールはその螺旋の向きが同じであるため、一方のコイルモジュールの入力端子と他方のコイルモジュールの出力端子とは、図6から分かるように、その間にほぼLに近い長さの距離があり、隣り合うことが無く、結果、当該入力端子と出力端子とを電気的に接続することは困難となる。
ここで、第1のコイルモジュールKMAと螺旋の向きが逆のコイルモジュールKMB’(不図示)とを隣り合わせて積層させて配置すると、コイルモジュールKMB’における電気的に接続された対向する入力接続部と出力接続部との組がコイルモジュールKMB’の前面において図6(A)の左上から右下へと階段状に並ぶことから、一方のコイルモジュールKMAの入力端子と他方のコイルモジュールKMB’の出力端子とは上下方向に近接して隣り合うので、電気的に接続することが容易となる。しかし、この場合、隣り合うコイルモジュールの螺旋の向きが逆であるため、2種類のコイルモジュールを製造する必要があるからコスト上昇が生じる上、一方のコイルモジュールKMAから発生した磁束と、他方のコイルモジュールKMB’から発生した磁束とは、その向きが逆向きとなり、互いに磁束を弱めあう関係となってしまい好ましくない。しかし、本実施形態の構成によれば、中間接続導体60の使用により、一方のコイルモジュールKMAの入力端子と他方の同じコイルモジュールKMBの出力端子とを電気的に容易に接続することができ、同じ螺旋の向きの同じコイルモジュールを使用できることから、発生した磁束が弱めあうことは生じず、またコスト上昇を回避できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の電磁誘導器について説明する。本実施形態の電磁誘導器100Bは、図7に示すように、複数(図7では2つ)の第1のコイル片群40Cおよび第1のコイル片群40Dを備える。2つの第1のコイル片群40C、40Dは、絶縁紙50E、後述の中間接続導体60A、絶縁紙50Fを、上下方向にこの順序で間に挟んで積層され、当該積層された第1のコイル片群40Cおよび40D、絶縁紙50E、中間接続導体60A、絶縁紙50Fが1つのコイルケース(不図示)に収められる。2つの第1のコイル片群40C、40D等は、第1実施形態と同じであり、2つの第1のコイル片群40C、40Dは、それぞれ各層間に絶縁紙50C(52C…58C)、50D(52D…58D)を有する。図7中では、第1のコイル片群40C、40Dおよび絶縁紙50C、50Dの一部のみ図示し、説明上の見易さの観点から他は図示を省略している。なお、本実施形態の各構成において第1実施形態の構成に対応するものには、同じ数字の後にアルファベットの大文字を添えた符号が付され、その説明は、変更等の説明が特段ない限り省略する。
次に、第3実施形態の電磁誘導器について説明する。本実施形態の電磁誘導器100Bは、図7に示すように、複数(図7では2つ)の第1のコイル片群40Cおよび第1のコイル片群40Dを備える。2つの第1のコイル片群40C、40Dは、絶縁紙50E、後述の中間接続導体60A、絶縁紙50Fを、上下方向にこの順序で間に挟んで積層され、当該積層された第1のコイル片群40Cおよび40D、絶縁紙50E、中間接続導体60A、絶縁紙50Fが1つのコイルケース(不図示)に収められる。2つの第1のコイル片群40C、40D等は、第1実施形態と同じであり、2つの第1のコイル片群40C、40Dは、それぞれ各層間に絶縁紙50C(52C…58C)、50D(52D…58D)を有する。図7中では、第1のコイル片群40C、40Dおよび絶縁紙50C、50Dの一部のみ図示し、説明上の見易さの観点から他は図示を省略している。なお、本実施形態の各構成において第1実施形態の構成に対応するものには、同じ数字の後にアルファベットの大文字を添えた符号が付され、その説明は、変更等の説明が特段ない限り省略する。
本実施形態の電磁誘導器100Bの中間接続導体60Aは、図6(B)の中間接続導体60に対応するが、形状が間接続導体60とは異なり、図7に示すように、主面に直交する方向から見て略矩形状の平板の導体である。その両端部には、前方へ突出する突片である入力部60Aaと出力部60Abとを一体に各々有する。本実施形態では、入力部60Aaと第1のコイル片群40Cの出力接続部(出力端子)48Cbとが例えば半田付けによって電気的に直接接続され、出力部60Abと第1のコイル片群40Dの入力接続部(入力端子)41Daとが例えば半田付けによって電気的に直接接続されることで、第1のコイル片群40Cの出力端子48Cbと第1のコイル片群40Dの入力端子41Daとを電気的に直列接続する。
さらに、本実施形態の電磁誘導器100Bは、図7に示すように、第2のコイル片群20A(図7では、第2のコイル片21Aおよび23A)の入力接続部21Aaおよび出力接続部21Abと、入力接続部23Aa(不図示)および出力接続部23Ab(不図示)とが、図2等とは異なり、後方へ向かって突出している。これ以外の点では、第2のコイル片群20Aは、第1実施形態と同じである。
第2のコイル片群20Aの上記配置により、すなわち、第1のコイル片群40C、Dの各入出力接続部の突出方向と、第2のコイル片群20Aの入出力接続部の突出方向が逆向きであることにより、第1のコイル片群40C、Dの各入出力接続部と、第2のコイル片群20Aの入出力接続部が短絡することが回避できる。また、第2のコイル片群20Aの上記配置により、電磁誘導器100Bをトランスとして用いた場合に、直列接続された第1のコイル片群40C、Dの入出力端子への配線と、第2のコイル片群20Aの入出力接続部への配線とを誤ってつなぐことが回避できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。こうした構成も本発明の範囲内に含まれる。例えば、コア部材の中足の断面や、絶縁紙、第1ケース半体および第2ケース半体の中央孔や、第1のコイル片の第1の中央孔および第2のコイル片の第2の中央孔は、上記の角丸のほぼ正方形状に限られず、例えば長方形状などの他の四角形状、その他の多角形状、または円形状などであってもよい。また、絶縁紙、第1ケース半体、第2ケース半体、第1のコイル片および第2のコイル片の外形は、上記の角丸のほぼ正方形状に限られず、例えば長方形状などの他の四角形状、その他の多角形状、または円形状などであってもよい。
10 コア部材
11 第1コア片
13 第2コア片
11A、13A 中足
20 第2のコイル片群
21、23、21A、23A 第2のコイル片
21c、23c 第2の中央孔
21d、23d 第2の切欠き部
40、40A、40B 第1のコイル片群(複数の第1のコイル片)
40C、40D 第1のコイル片群(複数の第1のコイル片)
41〜48 第1のコイル片
41A〜48A、41B〜48B 第1のコイル片
41C〜48C、41D〜48D 第1のコイル片
41a、41Aa、41Ba 入力端子
41Ca、41Da 入力端子
41a〜48a 入力接続部
41Aa〜48Aa 入力接続部
41Ba〜48Ba 入力接続部
41Ca〜48Ca 入力接続部
41Da〜48Da 入力接続部
41b〜48b 出力接続部
41Ab〜48Ab 出力接続部
41Bb〜48Bb 出力接続部
41Cb〜48Cb 出力接続部
41Db〜48Db 出力接続部
41c〜48c 第1の中央孔
41d〜48d 第1の切欠き部
46A1、46A2、46A3 導体薄膜
46A1a〜46A3a 入力接続部
46A1b〜46A3b 出力接続部
48b、48Ab、48Bb 出力端子
48Cb、48Db 出力端子
60、60A 中間接続導体
KM、KMA、KMB コイルモジュール
11 第1コア片
13 第2コア片
11A、13A 中足
20 第2のコイル片群
21、23、21A、23A 第2のコイル片
21c、23c 第2の中央孔
21d、23d 第2の切欠き部
40、40A、40B 第1のコイル片群(複数の第1のコイル片)
40C、40D 第1のコイル片群(複数の第1のコイル片)
41〜48 第1のコイル片
41A〜48A、41B〜48B 第1のコイル片
41C〜48C、41D〜48D 第1のコイル片
41a、41Aa、41Ba 入力端子
41Ca、41Da 入力端子
41a〜48a 入力接続部
41Aa〜48Aa 入力接続部
41Ba〜48Ba 入力接続部
41Ca〜48Ca 入力接続部
41Da〜48Da 入力接続部
41b〜48b 出力接続部
41Ab〜48Ab 出力接続部
41Bb〜48Bb 出力接続部
41Cb〜48Cb 出力接続部
41Db〜48Db 出力接続部
41c〜48c 第1の中央孔
41d〜48d 第1の切欠き部
46A1、46A2、46A3 導体薄膜
46A1a〜46A3a 入力接続部
46A1b〜46A3b 出力接続部
48b、48Ab、48Bb 出力端子
48Cb、48Db 出力端子
60、60A 中間接続導体
KM、KMA、KMB コイルモジュール
Claims (5)
- 中足を有するコア部材と、前記コア部材の前記中足の軸方向に積層されて当該中足の周囲を取り囲む複数の平板状の第1のコイル片とを具備する電磁誘導器であって、
前記第1のコイル片は、
前記コア部材の前記中足が挿入される第1の中央孔と、当該コイル片を周方向に分断する第1の切欠き部とを有する平板状の導体を有し、当該平板状の導体は、前記第1の切欠き部を挟んで対向する第1端部と第2端部とのうち、前記第1端部に前記第1の中央孔の中心から離れる方向に突出した入力接続部が設けられ、前記第2端部に前記第1の中央孔の中心から離れる方向に突出した出力接続部が設けられ、
前記複数の第1のコイル片は、
隣り合う2つの前記第1のコイル片間で、一方の前記第1のコイル片の前記入力接続部と他方の前記第1のコイル片の前記出力接続部とが前記積層方向において対向し、当該対向する前記入力接続部と前記出力接続部とが電気的に接続されることで、複数の前記第1のコイル片が電気的に接続されて、コイルモジュールを構成する、
電磁誘導器。 - 請求項1に記載の電磁誘導器であって、
前記平板状の導体は、平板状の導体薄板が前記積層方向に複数積層されて構成され、かつ、複数の前記導体薄板において、前記平板の主面に対して同じ位置に前記入力接続部および前記出力接続部が存在する、
電磁誘導器。 - 請求項1または2に記載の電磁誘導器であって、
前記コア部材の前記中足が挿入される第2の中央孔と、当該コイル片を周方向に分断する第2の切欠き部とを有する平板状の導体を備える平板状の第2のコイル片を具備した、
電磁誘導器。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁誘導器であって、
隣り合う2つの前記第1のコイル片間で、前記積層方向において対向する前記入力接続部と前記出力接続部とは、半田付け、溶接、加締め、または前記入力接続部および前記出力接続部が有する各ねじ孔間がねじ体でねじ留めされることによって、電気的に接続されている、
電磁誘導器。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の電磁誘導器であって、
前記コイルモジュールを複数具備し、
前記コイルモジュールへの入力端子は、前記コイルモジュールに含まれる前記入力接続部のうちの、前記出力接続部に電気的に接続されていない前記入力接続部であり、前記コイルモジュールからの出力端子は、前記コイルモジュールに含まれる前記出力接続部のうちの、前記入力接続部に電気的に接続されていない前記出力接続部であり、
さらに、
隣り合う2つの前記コイルモジュール間で、一方の前記コイルモジュールの前記入力端子と他方の前記コイルモジュールの前記出力端子とを電気的に接続する、平板状の中間接続導体を具備した、
電磁誘導器。
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JP2015228039A JP2017098375A (ja) | 2015-11-20 | 2015-11-20 | 電磁誘導器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019096725A (ja) * | 2017-11-22 | 2019-06-20 | 富士電機株式会社 | 高周波トランス、及び、高周波コイル |
JP2020109782A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-16 | Tmp株式会社 | インダクタ、内側平角線片及び外側平角線片並びに製造方法 |
KR20220114725A (ko) * | 2021-02-09 | 2022-08-17 | 주식회사 씨트로닉스 | 리액터용 평판형 코일 및 이를 구비한 리액터 |
-
2015
- 2015-11-20 JP JP2015228039A patent/JP2017098375A/ja active Pending
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KR102518879B1 (ko) * | 2021-02-09 | 2023-04-06 | 주식회사 씨트로닉스 | 리액터용 평판형 코일 및 이를 구비한 리액터 |
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