JP2013019220A - 施解錠表示キーの構造 - Google Patents

施解錠表示キーの構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2013019220A
JP2013019220A JP2011154964A JP2011154964A JP2013019220A JP 2013019220 A JP2013019220 A JP 2013019220A JP 2011154964 A JP2011154964 A JP 2011154964A JP 2011154964 A JP2011154964 A JP 2011154964A JP 2013019220 A JP2013019220 A JP 2013019220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
key
lock
unlock
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011154964A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Iwata
圭司 岩田
Iwaki Matsuda
巌樹 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Original Assignee
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miwa Lock KK, Miwa Lock Co Ltd filed Critical Miwa Lock KK
Priority to JP2011154964A priority Critical patent/JP2013019220A/ja
Publication of JP2013019220A publication Critical patent/JP2013019220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Displays For Variable Information Using Movable Means (AREA)

Abstract

【課題】左右勝手などに対応して容易に表示設定が可能となる施解錠表示キーの構造を提供する。
【解決手段】施解錠表示キー11の構造において、鍵17と、鍵17の頭部21に装着される装置本体19と、鍵17のキー穴147への挿入を検知する挿入検知手段31と、挿入検知手段31に連動し、装置本体19内で鍵17の挿抜方向に摺動自在または揺動自在に設けられる移動体37と、移動体37の表面に設けられ交互に複数が挿抜方向に並べられる解錠表示部35及び施錠表示部29と、鍵17の回転方向の操作に応じて移動体37の摺動範囲または揺動範囲を設定する回転方向検出手段40と、装置本体19に移動自在または着脱自在に設けられ挿抜方向中央部から解錠表示部35及び施錠表示部29の一つ分だけ挿抜方向のいずれか一方に変位可能となって解錠表示部35と施錠表示部29のいずれか一方を選択的に表出させる表示部切替手段33と、を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、キー穴に挿入されたキーの回転操作により錠装置の施錠または解錠状態をキー側に表示する施解錠表示キーの構造に関する。
シリンダ錠などの錠装置の施解錠状態をキー(合鍵)側で視認可能とするものがある(例えば特許文献1参照)。この施解錠表示機構付き鍵は、施解錠表示機構を、握り部の回転角度に応じて鍵ブランクの長手方向と直交する方向に移動可能な単一の移動体と、移動体の移動範囲を制限すると共に移動体が移動できる第1、第2の領域を備え且つ握り部に固定された案内部材と、案内部材に対して鍵ブランクの長手方向に接近・離間でき、接近時、移動体を案内部材との間で挟持して保持することができるとともに第1の領域にのみ進入可能な突起部を有し、且つ、自己の一部を鍵ブランクの先端方向に向かって握り部の外へと露出して錠前への挿入の有無を検知するスイッチ部材と、スイッチ部材を鍵ブランクの先端方向へと常時付勢するスプリングと、スイッチ部材の長手方向位置を判断する表示窓及びマーキングで構成している。
マーキングは、施解錠の状態をケースに設けられた表示窓を介して外部に表示する役割を果たす。このマーキングは、スイッチ部材の移動状態により、表示窓から視認できるものが異なる。施錠確認表示機構付き鍵の施解錠操作により、表示窓を通して視認できるマーキングを変化させることで、施錠状態にあるか解錠状態にあるかが判断される。
特開2010−203105号公報
しかしながら、シリンダ錠が取り付けられる扉の向き(勝手が右と左の2種ある)や、扉へのシリンダ錠の取付状態によって、キーを回転する方向はさまざまなものとなる。上記した従来の施錠確認表示機構付き鍵は、キーの右回りや左回りなどの回転方向でマーキングが変わるもので、色等のマーキングで施解錠を判別する構成であり、2つのマーキングを交互に表示する。このため、勝手違いによって起こるマーキングが逆になる点については触れていない。
例えばこのマーキングを赤,青の2色で表示する場合に、赤が解錠,青が施錠と設定し、キーの右回りで解錠,左回りで施錠などとしても、勝手が変わった場合に、施解錠の方向が逆になり、赤が施錠,青が解錠となってしまい、使用者が覚えていなければならず、使い勝手が悪くなる。このことから、従来構成は、施解錠状態を一義的に判別できる文字、例えば「開」,「閉」などで表示する構成としにくい。また、左右勝手だけでなく、そのシリンダ錠の使用形態によっては、取付状態,取付向きが種々あり、「垂直に挿したキーを水平に倒す方向へ回転させるとデッドボルトが出る」とした場合に、右に倒したか左に倒したかで回転方向を検知できるが、どちらへ倒した(回転させた)かが施錠になるかは、シリンダ錠によるものであり、そのシリンダ錠の取付状態については使用感にもより、一般的には、デッドボルトの突出する方向へ、キーを回転させる(キーを倒す,傾ける)ものが多い。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、左右勝手や、シリンダ錠側の取付状態、向き、などに対応して容易に表示設定が可能となる施解錠表示キーの構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の施解錠表示キー11の構造は、鍵17と、
前記鍵17の頭部21に装着される装置本体19と、
前記鍵17のキー穴147への挿入を検知する挿入検知手段31と、
前記挿入検知手段31に連動し、前記装置本体19内で前記鍵17の挿抜方向に摺動自在または揺動自在に設けられる移動体37と、
前記移動体37の表面に設けられ交互に複数が前記挿抜方向に並べられる解錠表示部35及び施錠表示部29と、
前記鍵17の回転方向の操作に応じて前記移動体37の摺動範囲または揺動範囲を設定する回転方向検出手段40と、
前記装置本体19に移動自在または着脱自在に設けられ挿抜方向中央部から前記解錠表示部35及び前記施錠表示部29の一つ分だけ前記挿抜方向のいずれか一方に変位可能となって前記解錠表示部35と前記施錠表示部29のいずれか一方を選択的に表出させる表示部切替手段33と、
を具備することを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、鍵17が錠のキー穴147に差し込まれ例えば水平な状態に差し込まれると、これを挿入検知手段31が検知する。同時に移動体37が摺動または揺動し、そして鍵17を施解錠方向のいずれか一方に回転させると、その回転方向を回転方向検出手段40が検知する。施解錠を完了させた後、鍵17を錠から引き抜くために、水平姿勢となるまで再び逆回転され、この状態で鍵17が錠から抜かれると、その回転操作に応じて前記移動体37の摺動範囲または揺動範囲が設定される。その結果、移動体37の摺動位置または揺動位置が表示部切替手段33に対し一定の位置に配置され、解錠表示部35または施錠表示部29のいずれかが表示される。この際の表示は、表示部切替手段33によって、解錠表示部35と施錠表示部29のいずれか一方に選択可能となる。
本発明の請求項2記載の施解錠表示キー11の構造は、既存鍵の頭部21に装着される装置本体19と、
キー穴147への挿入を検知する挿入検知手段31と、
前記挿入検知手段31に連動し、前記装置本体19内で挿抜方向に摺動自在または揺動自在に設けられる移動体37と、
前記移動体37の表面に設けられ交互に複数が前記挿抜方向に並べられる解錠表示部35及び施錠表示部29と、
鍵17の回転方向の操作に応じて前記移動体37の摺動範囲または揺動範囲を設定する回転方向検出手段40と、
前記装置本体19に移動自在または着脱自在に設けられ挿抜方向中央部から前記解錠表示部35及び前記施錠表示部29の一つ分だけ前記挿抜方向のいずれか一方に変位可能となって前記解錠表示部35と前記施錠表示部29のいずれか一方を選択的に表出させる表示部切替手段33と、
を具備することを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、装置本体19に任意の既存鍵が装着されることで、既存鍵によって施解錠される扉の施解錠状態が、装置本体19の表示部切替手段33に表示可能となる。
本発明の請求項3記載の施解錠表示キー11の構造は、請求項1又は2記載の施解錠表示キーの構造であって、
前記挿入検知手段が、
前記鍵17の挿入でキー穴147周部から受ける反力にて前記装置本体19に後退するトリガー31よりなることを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、キー穴147周部によって後退するトリガー31にて、鍵17の挿入を機械的に検知することができる。
本発明の請求項4記載の施解錠表示キー11の構造は、請求項1又は2又は3記載の施解錠表示キーの構造であって、
前記回転方向検出手段40が、
前記装置本体19に設けられる空間部43と、
該空間部43に収容されて重力により可動自在となる位置検出手段47と、
を具備するとともに、
前記移動体37に連結され、前記位置検出手段47の移動位置に応じて前記空間部43への突出が許容または阻止される検出ボス69を備えることを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、鍵17を錠に差し込んだ後の回転方向を、重力の作用を受けて可動する例えばフリコや錘などの位置検出手段47が空間部43内で移動して、その移動位置により、検出ボス69の突出状態を変える。これにより、鍵17の回転方向に応じて移動体37の移動位置が変わることとなり、表示部切替手段33に対し一定の位置となる。
本発明の請求項5記載の施解錠表示キー11の構造は、請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の施解錠表示キー11の構造であって、
前記表示部切替手段33が、
表示窓部27を有し前記装置本体19に着脱自在なカバー体25を備え、
前記カバー体25が前記装置本体19に着脱自在となって180°回転して取り付けされることで前記表示窓部27を前記挿抜方向のいずれか一方に変位可能とすることを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、カバー体25が回転されない姿勢で装着されると、表示窓部27が解錠表示部35または施錠表示部29の何れか一方に配置され、カバー体25が180°回転された姿勢で装着されると、表示窓部27が解錠表示部35または施錠表示部29の何れか他方に配置される。これにより交互に複数の解錠表示部35と施錠表示部29が二通りの表示で選択することができる。
本発明の請求項6記載の施解錠表示キー11の構造は、請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の施解錠表示キー11の構造であって、
前記表示部切替手段115が、
前記装置本体19に形成され前記解錠表示部35と前記施錠表示部29の双方を表出する全表示開口部23と、
前記全表示開口部23に着脱自在に取り付けられ前記解錠表示部35または前記施錠表示部29の何れか一方を遮蔽する遮蔽板113と、
からなることを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、遮蔽板113が、解錠表示部35と施錠表示部29の双方を表出させた全表示開口部23の、いずれか一方を遮蔽する位置に取り付けられることで、全表示開口部23には、解錠表示部35または施錠表示部29のいずれか他方が表示される。
本発明の請求項7記載の施解錠表示キー11の構造は、請求項3記載の施解錠表示キー11の構造であって、
前記遮蔽板113が、前記全表示開口部23の内側に前記挿抜方向のいずれか一方にスライド自在に取り付けられることを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、遮蔽板113が、解錠表示部35と施錠表示部29の双方を表出させた全表示開口部23の、いずれか一方を遮蔽する位置にスライドされることで、全表示開口部23には、解錠表示部35または施錠表示部29のいずれか他方が表示される。
本発明の請求項8記載の施解錠表示キー11の構造は、請求項3又は4記載の施解錠表示キー11の構造であって、
前記遮蔽板113が、前記装置本体19に開閉自在となる開閉部材121に設けられることを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、開閉部材121を装置本体19に対して開くことで、装置本体19の内側に設けられている遮蔽板113が外側に配置され、開いた開閉部材121の遮蔽板113を設定した後、開閉部材121を締めることで、容易な表示切替設定が可能となる。
本発明の請求項9記載の施解錠表示キー11の構造は、請求項1記載の施解錠表示キー11の構造であって、
前記表示部切替手段131が、
前記装置本体19に形成され前記解錠表示部35と前記施錠表示部29の双方を表出する全表示開口部23と、
前記装置本体19の内側に回転自在に取り付けられ回転位置によって前記解錠表示部35または前記施錠表示部29の何れか一方を表出させる二つの表示窓部27a,27bの形成された回転板129と、
を具備することを特徴とする。
この施解錠表示キー11の構造では、解錠表示部35と施錠表示部29の双方が表出されている全表示開口部23に対し、回転板129を回転することによって、解錠表示部35または施錠表示部29の何れか一方を表示窓部27a,27bに一致させて表出させることができる。
本発明に係る請求項1記載の施解錠表示キーの構造によれば、表示部切替手段によって、解錠表示部と施錠表示部のいずれか一方に選択可能となり、左右勝手や、シリンダ錠側の取付状態、向き、などに対応して容易に表示設定が可能となる。
本発明に係る請求項2記載の施解錠表示キーの構造によれば、既存鍵と別体に構成されて装着されるので、既存鍵に二次加工を施さずに、既存鍵を原型のまま使用して、表示機能を付加することができる。このことから、既存鍵を変更する場合にも対応でき、例えば集合住宅などで錠装置及び合鍵を取り替える際に、その変更された合鍵に表示機能を付加させることが可能である。
本発明に係る請求項3記載の施解錠表示キーの構造によれば、トリガーを備えることで、鍵のキー穴への挿入を機械的に検知することが可能となる。
本発明に係る請求項4記載の施解錠表示キーの構造によれば、鍵を錠に差し込んだ後の回転方向を、重力の作用を受けて可動する位置検出手段が空間部内で移動することで検知可能となり、その移動位置にて検出ボスの突出状態を変えることができ、これにより鍵の回転方向に応じて移動体の移動位置が変わり、表示部切替手段に対して一定の位置となり、解錠表示部と施錠表示部のいずれか一方に選択可能となる。
本発明に係る請求項5記載の施解錠表示キーの構造によれば、装置本体に対してカバー体を取り付ける向きを変えることで、施錠表示部または解錠表示部の何れかを簡単な構造で表示することができる。
本発明に係る請求項6記載の施解錠表示キーの構造によれば、遮蔽板の取付位置を選択することで、施錠表示部または解錠表示部の何れか一方を隠して、何れか他方を簡単な構造で表示することができる。
本発明に係る請求項7記載の施解錠表示キーの構造によれば、全表示開口部に対して遮蔽板をスライドすることで、施錠表示部または解錠表示部の何れか一方を隠して、何れか他方を簡単な構造で表示することができる。また、遮蔽板が別体とならないので、遮蔽板の紛失を防止できる。
本発明に係る請求項8記載の施解錠表示キーの構造によれば、開閉部材の裏側に遮蔽板が設けられることで、装置本体を分解せずに遮蔽板を容易に表示切替位置にスライドできる。
本発明に係る請求項9記載の施解錠表示キーの構造によれば、回転板の回転操作によって、施錠表示部または解錠表示部の何れか一方を隠して、何れか他方を表示でき、表示の切り替えを回転板の回転によるスムースな操作で行うことができる。
本発明に係る構造を備える施解錠表示キーの外観斜視図である。 カバー体の装着向き変更による表示切替状況を表した作用説明図である。 扉の左右勝手違いの説明図である。 キー表面ケースを取り外した斜視図である。 フリコガイドの正面図を(a)にフリコガイド近傍部材の分解斜視図を(b)に示した図である。 施解錠操作に伴うフリコの姿勢を(a)(b)(c)(d)(e)で表した動作説明図である。 鍵表裏反転使用された場合の施解錠操作に伴うフリコの姿勢を(a)(b)(c)(d)(e)で表した動作説明図である。 施錠時のフリコガイドの斜視図を(a)にフリコガイド及び表示状態を示す一部省略斜視図を(b)に示した動作説明図である。 解錠時のフリコガイドの斜視図を(a)にフリコの位置での断面斜視図を(b)にフリコガイド及び表示状態を示すの一部省略斜視図を(c)に示した動作説明図である。 他の実施形態に係る施解錠表示キーの外観斜視図である。 図10に示した施解錠表示キーの要部分解斜視図である。 カバー体がケース内側から着脱される変形例に係る表示部切替手段の概略斜視図である。 遮蔽板がケース内側から着脱される変形例に係る表示部切替手段の概略斜視図である。 遮蔽板がスライドされる変形例に係る表示部切替手段の概略斜視図である。 遮蔽板が開閉部材に設けられる変形例に係る表示部切替手段の斜視図である。 回転板が扇形状の変形例に係る表示部切替手段のケース内側から視た動作説明図を(a)(b)に動作中の正面図を(c)に示した図である。 回転板が円板状の変形例に係る表示部切替手段の概略分解斜視図を(a)にケースを省略した正面視での動作説明図を(b)(c)に示した図である。 移動体の変形例を示す概略図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る構造を備える施解錠表示キーの外観斜視図である。
本実施形態に係る構造を備える施解錠表示キー11は、キー表面ケース13、キー裏面ケース15が水平となる向きで不図示のシリンダ錠のキー穴に挿入され双方向の回転、例えば90°ずつの回転により施錠または解錠となる錠に用いられて、その施解錠状態をキー表面ケース13に表示させる。なお、本実施の形態は、錠が時計回りで施錠、反時計回り解錠される場合を例に説明するが、施解錠表示キー11は勿論その反対回動操作の錠にも適用できるものである。また、本実施形態ではリバーシブル対応の施解錠状態表示機能をキー自体に備えている。また、本発明は、鍵17を構成要件とする構造、または鍵17を備えない後述する構造のいずれの形態も含むものである。
装置本体19は、キー表面ケース13とキー裏面ケース15を結合して外殻が形成される。装置本体19からは頭部21(図4参照)の保持された鍵17が突出される。キー表面ケース13には表示窓部27が形成されカバー体25が着脱自在に設けられる。表示窓部27には例えば図例のように施錠表示部29が表示される。また、装置本体19からは挿入検知手段としてのトリガー31が、鍵17の一方の面側に沿って進退自在となって突出する。
図2はカバー体25の装着向き変更による表示切替状況を表した作用説明図である。
施解錠表示キー11は、キー表面ケース13に表示部切替手段33を備えている。表示部切替手段33は、表示窓部27を有したカバー体25と、表示窓部27に配置される施錠表示部29及び解錠表示部35と、からなる。施錠表示部29及び解錠表示部35は、後述する移動体としてのスライダー37(図4参照)の表面に、交互に複数、本実施形態では三つ挿抜方向に並べて設けられている。表示部切替手段33は、装置本体19に着脱自在に設けられ挿抜方向中央部から解錠表示部35及び施錠表示部29の一つ分だけ挿抜方向のいずれか一方に変位可能となって解錠表示部35と施錠表示部29のいずれか一方を選択的に表出させる。
カバー体25は、装置本体19に弾性係止手段によって着脱自在に装着される。カバー体25に形成される表示窓部27は、カバー体25における鍵17の挿抜方向中央部から表示部一つ分だけ挿抜方向のいずれか一方に片寄せられて設けられている。
カバー体25の挿抜方向中央部から表示窓部27が表示部一つ分だけ片寄せられ、カバー体25が180°反転されて装置本体19に付け替えられることで、今まで使用されていなかった反対端の解錠表示部35または施錠表示部29が使用されるようになっている。これにより、現状表示の内容を反転(施解錠表示を反転)させることができる。つまり、表示窓部27を挿抜方向のいずれか一方に変位可能としている。カバー体25の装着向きを変えることで、簡単な構造で左右勝手の錠に対応が可能となる。すなわち時計回りで施錠となる或いは反時計回りで施錠となるという勝手が異なることで施錠の回転方向が変わる錠に対し、ユーザーの手で表示動作の切替対応を可能にすることができるようになっている。
また、カバー体25のみを付け替えることで、装置本体19の内部構造を組み替えるなどの煩雑な操作が不要となるので、装置本体19の水密性・気密性を高めることができ、水や埃の入りにくい構造とすることができて、長期に渡って信頼性の高い表示を実現させることができる。
図3は扉の左右勝手違いの説明図である。
ここで、扉141の左右勝手違いについて説明する。勝手違いは図3に示す扉141の内開き、外開きに応じ、左勝手と右勝手とがある。本明細書中において、左勝手とは、丁番143の軸が扉141の開く側から見て左側に見えるときを言う。また、右勝手とは、丁番143の軸が扉141の開く側から見て右側に見えるときを言う。そして、室外側の扉面における把手やハンドルの近傍にシリンダ錠145が設けられる。このシリンダ錠145の配設位置により、解錠から施錠、或いは施錠から解錠の回転方向が異なることとなり、例えば図3に示すように、キー穴147が垂直な状態で解錠状態とした場合に、この状態から90°回転させて水平状態とすることで施錠となり、さらに垂直な状態に回転させて戻すことでキーが抜けるようになっており、解錠から施錠への回転方向は戸先方向に倒すような方向とされる。また逆に扉141の吊元側へ倒す方向に回転として解錠となる。このことから、左右勝手の違いとシリンダ錠の配設位置によってキー回転方向がそれぞれ異なることとなる(図3中矢線参照)。
次に、施解錠表示キー11の動作機構部について説明する。
図4はキー表面ケース13を取り外した斜視図である。
装置本体19は、鍵17の頭部21をキー表面ケース13とキー裏面ケース15とで挟持されるように保持している。頭部21は、複数の保持壁によって包囲されて固定されている。装置本体19の後端部にはフリコガイド39が固定される。なお、本明細書中、鍵17の挿入方向を前、鍵17の抜去方向を後として説明する。フリコガイド39は、後板部から一対の平行な脚部が前方に向かって突出される。脚部の内側対向面にはガイド溝41(図5参照)が形成され、ガイド溝41はスライダー37を前後方向に摺動自在に保持している。
図5はフリコガイド39の正面図を(a)にフリコガイド近傍部材の分解斜視図を(b)に示した図である。
本実施形態では、回転方向検知手段40として、空間部43と、位置検出手段としてのフリコ47と、検出ボスとを具備する。フリコガイド39には後端面に開口する空間部43が、装置本体内の鍵17の頭部21と離間して形成されている。空間部43は、後方からの正面視で中間のくびれた長円状の略繭形に形成される。空間部43の中央には後方に向かってガイド軸45が突設されている。ガイド軸45は、鍵17の回動中心軸と平行、好ましくは同軸で空間部43に設けられる。
空間部43にはフリコ47が配置されている。フリコ47は、軸線直交断面が長円環となる略筒状に形成され、内穴49にガイド軸45を挿通する。これにより、フリコ47は、重力により空間部43で可動自在となる。フリコ47は、ある程度の重量と摺動性が必要となる材質よりなり、例えばタングステン粉と樹脂の複合材料などの高比重樹脂等による成形品、または耐摩耗性を備えたダイキャスト用亜鉛合金等とすることが好ましい。
フリコ47を収容する空間部43は、装置本体19に固定されるガイドカバー51によって開口が塞がれ、フリコ47の軸線方向の脱落が規制されている。このガイドカバー51には、スライダー37に設けられた後述のフリコ移動規制ボス53や表示保持ボス55の進入可能な複数の支持用孔57が穿設されている。また、これら支持用孔57を挟む両側には、フリコガイド39の後端面に突設する一対の位置決め突起59と嵌合する位置決め孔61が穿設されている。
図5(a)に示すように、空間部43の底壁63には形状の異なる検出ボス用貫通穴65と、規制ボス用貫通穴67が、一対ずつ穿設されている。これら、検出ボス用貫通穴65と規制ボス用貫通穴67には、後述のフリコ検出ボス69やフリコ移動規制ボス53が挿通される。なお、フリコガイド39の空間部43の開口周囲には、フリコ47の姿勢位置を動作確認時等に読み取るための例えばA,B,C,D等の符号が設けられている。
上記のように、装置本体19に対し、鍵17の挿抜方向に摺動自在となったスライダー37の表面には、図5に示す解錠表示部35と施錠表示部29が挿抜方向に並べて設けられる。解錠表示部35と施錠表示部29とは、交互に三つ挿抜方向に並べられている。本実施形態では、各部35,29が接近し略並列して設けられ、例えば一つの施錠表示部29を挟んで二つの解錠表示部35が設けられるが、その逆の配列であってもよい。これにより、中央の施錠表示部29と後端側の解錠表示部35、或いは施錠表示部29と前端側の解錠表示部35の2つの組合せとなり、いずれかの組合せを選択し表示することで後述するように錠の左右勝手に対応可能としている。
装置本体19のキー表面ケース13には、樹脂材料等からなるカバー体25が着脱自在に装着される。このカバー体25は表示窓部27のみ透明とされており、例えば表示面の厚みを内側方向に大きくしレンズ状に形成した表示窓部27が形成される。表示窓部27は、解錠表示部35と施錠表示部29のいずれか一方を選択的に表出させる位置、サイズで形成されている。この表示窓部27のサイズとしては、後述するが施錠表示部29,解錠表示部35の形状に合せて形成される。このカバー体25は、弾性係止手段によりユーザーによっても容易に脱着可能に構成されている。
図4に示するように、トリガー31の後端にはトリガー用スプリング71の先端が当接され、トリガー用スプリング71は後端がケース内に立設されたバネ座73に当接している。これにより、トリガー31は、前側に付勢されている。トリガー31の両側面にはトリガーラック77が形成され、トリガーラック77はケース内にて回動自在に支持される一対のギア79に噛合している。このギア79には、スライダー37の脚部に形成されたスライダーラック81が噛合している。つまり、トリガー31がトリガー用スプリング71の付勢力に抗して後退されると、ギア79の回転を介してスライダーラック81が前側へ移動されるようになっている。
トリガー31は、スライダー37を空間部43(図5参照)へ付勢する一方で、鍵17の錠への挿入でキー穴周部から受ける反力にて装置本体19に後退し、スライダー37を空間部43から離反する方向へ移動させる。
スライダー37は、フリコ47の移動位置に応じて空間部43へ突出が許容または阻止されるフリコ検出ボス69(図5参照)と、フリコ移動規制ボス53(図5参照)とを後端面に突設している。これらフリコ検出ボス69とフリコ移動規制ボス53は、本実施形態では、検出ボスを構成しており、それぞれ検出ボス用貫通穴65と、規制ボス用貫通穴67を介して空間部43に進退する。
また、フリコ検出ボス69には、空間部43への突出が阻止されるときに内穴49に嵌入する表示保持ボス55が突設されている。フリコ検出ボス69が空間部43へ突出されるフリコ47の位置では、フリコ検出ボス69とともに突出するフリコ移動規制ボス53によってフリコ47の回転方向の移動が規制されるが、フリコ移動規制ボス53が突出しないフリコ47の位置では、フリコ検出ボス69の表示保持ボス55が内穴49に嵌入される。フリコ47は、内穴49の長手方向一端にガイド軸45が挿入され、他端に表示保持ボス55が挿入されて移動が規制される。これにより、フリコ検出ボス69とともにフリコ移動規制ボス53が空間部43に進出しない状態であっても、フリコ検出ボス69の頂部に形成された表示保持ボス55がフリコ47の内穴49に嵌入するので、トリガー31をストローク端まで押さない限り、表示状態を保持することができるようになっている。これらボス53,69による空間部43でのフリコ47の移動規制等によってスライダー37の移動位置が変わり、この移動位置はフリコ47の厚みで設定される。そしてこのフリコ47の厚みの長さが、施錠表示部29と解錠表示部35の形成幅長とされる。
次に、上記構成を有する施解錠表示キー11の作用を説明する。
図6は施解錠操作に伴うフリコ47の姿勢を(a)(b)(c)(d)(e)で表した動作説明図、図7は鍵を表裏反転して使用した場合の施解錠操作に伴うフリコ47の姿勢を(a)(b)(c)(d)(e)で表した動作説明図、図8は施錠時のフリコガイドの斜視図を(a)にフリコガイド及び表示状態を示す一部省略斜視図を(b)に示した動作説明図、図9は解錠時のフリコガイドの斜視図を(a)にフリコの位置での断面斜視図を(b)にフリコガイド及び表示状態を示すの一部省略斜視図を(c)に示した動作説明図である。
本作用では、解錠から施錠が図6(d)(e)で示す時計回り方向、施錠から解錠が図6(b)(c)で示す反時計回り方向である場合を例に説明する。施解錠表示キー11は、表示窓部27が見える図1に示す状態で挿入される。解錠から施錠を行う場合では、水平に施解錠表示キー11をキー穴に挿入する。施解錠表示キー11のトリガー31が押され、スライダー37が移動し、空間部43からフリコ検出ボス69とフリコ移動規制ボス53が退去となる。これにより、図6(a)に示すように、フリコ47は、ガイド軸45に支持されたのみのフリーな状態となる。
施解錠表示キー11が時計回りに90°回転する施錠操作が行われると、図6(d)に示すように、フリコ47が自重で空間部43のC・Dのエリアに移動する。施錠の後、施解錠表示キー11を抜き取り位置に戻すため、図6(d)に示した90°位置から、図6(e)に示す0°位置へ、反時計回りに90°回転される。この時点では、フリコ検出ボス69、フリコ移動規制ボス53は突出していない。これにより、フリコ47は、自重でDエリアに揺動する。また、図7(a)に示すように、施解錠表示キー11が表裏逆に使用された場合には、図7(d)(e)に示すように動作して点対称位置のAエリアとなる。
施解錠表示キー11が引き抜かれると、図8に示すように、トリガー31に連動するスライダー37が空間部43にフリコ検出ボス69、フリコ移動規制ボス53を突出する。これにより、フリコ47は、Dエリア及び対称位置のAエリア以外のB,Cエリアへの移動が規制される。このスライダー37の移動により、図8(b)に示すように表示窓部27には「しめた」の施錠表示部29が配置される。
一方、施錠から解錠を行う場合では、水平に施解錠表示キー11をキー穴に挿入する。施解錠表示キー11のトリガー31が押され、スライダー37が移動し、空間部43からフリコ検出ボス69とフリコ移動規制ボス53が退去となる。これにより、図6(a)に示すように、フリコ47は、フリーな状態となる。
施解錠表示キー11が反時計回りに90°回転する解錠操作が行われると、図6(b)に示すように、フリコ47が自重で空間部43のA・Bのエリアに移動する。解錠の後、施解錠表示キー11を抜き取り位置に戻すため、図6(b)に示した90°位置から、図6(c)に示す0°位置へ、時計回りに90°回転される。この時点では、フリコ検出ボス69、フリコ移動規制ボス53は突出していない。これにより、フリコ47は、自重でBエリアに揺動する。また、図7(a)に示すように、施解錠表示キー11が表裏逆に使用された場合には、図7(b)(c)に示すように動作して点対称位置のCエリアとなる。
施解錠表示キー11が引き抜かれると、図9に示すように、トリガー31に連動するスライダー37が移動し、フリコ検出ボス69の表示保持ボス55がフリコ47の内穴49に突出する。これにより、フリコ47は、Bエリア以外のA,C,Dエリアへの移動が規制される。このスライダー37のフリコ47を介在した状態の移動により、表示窓部27には「あけた」の解錠表示部35が配置される。
施錠状態では、フリコ47は、点対称エリアに移動可能となる。一方、解錠状態では、フリコ検出ボス69の表示保持ボス55と、ガイド軸45がフリコ47の内穴両端に位置し、フリコ47は移動規制されて固定状態に保持される。この解錠状態において、スライダー37と空間部43との間に形成させる図9に示す離間距離dが、施錠表示部29(「しめた」の文字)と解錠表示部35(「あけた」の文字)との切替に必要な距離となっており、すなわちこの離間距離dがフリコ47の厚み長さであり、この長さが各表示部29,35の形成幅長とされる。
このように、施解錠表示キー11では、鍵17が錠に差し込まれ、施解錠操作を行うためにいずれか一方に回転されると、空間部43のフリコ47が、ガイド軸45を中心に重力の作用を受けて長手方向が鉛直方向となるように姿勢する。これにより、表示に備えたフリコ47の姿勢のリセットがなされる。施解錠を完了させた後、鍵17を錠から引き抜くために、水平姿勢となるまで再び逆回転されると、長手方向上端の内穴49にガイド軸45が配置され長手方向下端が自由端となっていたフリコ47が、空間部43に対し相対的に回転されて所定形状に形成された空間部43の内壁面に当接配置される。この状態で鍵17が水平姿勢となり、錠から抜かれると、トリガー31が突出し、同時にフリコ検出ボス69がフリコ47を検出する。その結果、スライダー37の摺動位置が表示窓部27に対し一定の位置に配置され、解錠表示部35または施錠表示部29のいずれかが表示されることとなる。
図10は他の実施形態に係る施解錠表示キーの外観斜視図、図11は図10に示した施解錠表示キーの要部分解斜視図である。
次に本発明の施解錠表示キーの構造の他の実施形態の施解錠表示キーについて説明する。この施解錠表示キー83は、鍵17と、鍵17に装着される装置本体85と、回転方向検出手段40を構成し重力により可動自在となる位置検出手段としてのフリコ47を有する外筒89と、外筒89に連結される切替部87と、鍵17の挿抜方向に摺動自在となって解錠表示部35と施錠表示部29を有するスライダー37と、スライダー37を空間部43から離反させるトリガー31と、解錠表示部35と施錠表示部29のいずれか一方を表出させる表示部切替手段91と、フリコ47の移動位置に応じて空間部43へのスライダー37の突出を許容するとともにフリコ47の移動を規制する検出兼規制ボス69を突設した内コマ95と、を具備する。外筒89及び内コマ95は、鍵17の回動中心軸を中心に、スライダー37の切欠部93に対して回転自在に連結される。また、切替部87は、貫通穴94から外部に表出している。
この施解錠表示キー83では、鍵17がキー穴に差し込まれ、施解錠方向のいずれか一方に回転されると、フリコ47が、重力の作用を受けて長手方向が鉛直方向となるように姿勢する。これにより、フリコ47の姿勢のリセットがなされる。施解錠を完了させた後、鍵17をキー穴から引き抜くために、水平姿勢となるまで再び逆回転すると、フリコ47が空間部43に対し相対的に回転されて、所定形状に形成された空間部43の壁体部に当接配置される。この状態で鍵17が水平姿勢となってキー穴147から抜かれると、トリガー31が突出し、同時に検出兼規制ボス69がフリコ47を検出する。その結果、スライダー37の摺動位置が表示窓部27に対し一定の位置に配置され、解錠表示部35または施錠表示部29のいずれかが表示される。鍵17が縦挿しまたは横挿しであっても、鍵17の姿勢に合わせ、切替部87によって外筒89及び内コマ95をスライダー37に対して回転させることで、重力方向を同様に作用させて同様の表示が可能となる。
表示部切替手段91は、キー表面ケース13に形成される全表示開口部23と、カバー体101と、を有する。全表示開口部23は、少なくとも施錠表示部29及び解錠表示部35の2つを同時に表出させる大きさを有する。カバー体101は、全表示開口部23に、キー表面ケース13の外側から着脱自在となる。カバー体101は、キー表面ケース13の係止孔103に、係止突起105を係止することで着脱自在となる。カバー体101には透明樹脂などからなる表示窓部27が形成され、その他の部分は不透明或いは有色の樹脂等からなる遮蔽部107となっている。カバー体101は、挿抜方向中央部から解錠表示部35及び施錠表示部29の一つ分だけ挿抜方向のいずれか一方に変位して配置される。従って、180°回転して装着されることで、三つの解錠表示部35と施錠表示部29による二つの組み合わせのいずれか一方を選択的に表出させる。
次に、上記した表示部切替手段の変形例を説明する。
図12はカバー体がケース内側から着脱される変形例に係る表示部切替手段の概略斜視図である。
この変形例に係る表示部切替手段109は、キー表面ケース13に形成される全表示開口部23と、カバー体111と、を有する。全表示開口部23は、少なくとも施錠表示部29及び解錠表示部35の2つを同時に表出させる大きさを有する。また、全表示開口部23の両側にはピン110がそれぞれ突設されている。カバー体111には両側端に取付孔112が穿設されるとともに、透明な表示窓部27が形成され、その他の部分は遮蔽部107となっている。カバー体111は、ピン110に取付孔112を挿着することで全表示開口部23に対してキー表面ケース13の内側から着脱自在となる。カバー体111は、挿抜方向中央部から解錠表示部35及び施錠表示部29の一つ分だけ挿抜方向のいずれか一方に変位して配置される。従って、180°回転して装着されることで、三つの解錠表示部35と施錠表示部29による二つの組み合わせのいずれか一方を選択的に表出させることができる。
図13は遮蔽板がケース内側から着脱される変形例に係る表示部切替手段の概略斜視図である。
この変形例に係る表示部切替手段115は、解錠表示部35と施錠表示部29の双方を表出する全表示開口部23と、全表示開口部23に着脱自在に取り付けられ解錠表示部35または施錠表示部29の何れか一方を遮蔽する遮蔽板113と、からなる。
遮蔽板113は不透明或いは有色の樹脂素材などからなり、両端に取付孔116が穿設される。また全表示開口部24の両側には、遮蔽板113を取り付けるためのピンが突設され、図13に示すように上ピン114aと下ピン114bの対となる組み合わせで構成される。そして、遮蔽板113が、解錠表示部35と施錠表示部29の双方を表出させた全表示開口部23の、いずれか一方を遮蔽する位置となるように、上ピン114aまたは下ピン114bに取り付けられることで、全表示開口部23には、解錠表示部35または施錠表示部29のいずれか他方が表示される。
この変形例によれば、遮蔽板113の取付位置を選択することで、施錠表示部29または解錠表示部35の何れか一方を隠して、何れか他方を簡単な構造で表示することができる。
図14は遮蔽板がスライドされる変形例に係る表示部切替手段33の概略斜視図である。
この変形例に係る表示部切替手段117は、遮蔽板113が、全表示開口部23の内側に挿抜方向のいずれか一方にスライド自在に取り付けられる。遮蔽板113は、両側がキー表面ケース13の裏側に設けられた溝状のガイド部119に摺動自在に保持されることでスライド自在となる。
遮蔽板113が、解錠表示部35と施錠表示部29の双方を表出させた全表示開口部23の、いずれか一方を遮蔽する位置にスライドされることで、全表示開口部23には、解錠表示部35または施錠表示部29のいずれか他方が表示される。
この変形例によれば、全表示開口部23に対して遮蔽板113をスライドすることで、三つの解錠表示部35と施錠表示部29による二つの組み合わせのいずれか一方を選択的に隠して、何れか他方を簡単な構造で表示することができる。また、遮蔽板113がケースと別体とならないので、遮蔽板113の紛失を防止できる。
図15は遮蔽板が開閉部材に設けられる変形例に係る表示部切替手段の斜視図である。
この変形例に係る表示部切替手段123は、遮蔽板113が、装置本体19に開閉自在となる開閉部材121に設けられる。開閉部材121は、ヒンジ125を介してキー表面ケース13と一体に成形することができる。
開閉部材121を装置本体19に対して開放することで、装置本体19の内側に設けられている遮蔽板113が現れて外側に配置され、この遮蔽板113の位置をガイド部119に沿ってスライドし設定した後、開閉部材121を締めることで、容易な表示切替設定が可能となる。
この変形例によれば、開閉部材121の裏側に遮蔽板113が設けられることで、装置本体19を分解せずに遮蔽板113を容易に表示切替位置に切り替え設定できる。
図16は回転板が扇形状の変形例に係る表示部切替手段のケース内側から視た動作説明図を(a)(b)に動作中の正面図を(c)に示した図である。
この変形例に係る表示部切替手段131は、装置本体19に形成され解錠表示部35と施錠表示部29の双方を表出する全表示開口部23と、装置本体19の内側に軸130を介して回転自在に取り付けられ回転位置によって三つの解錠表示部35と施錠表示部29の二つの組合せのいずれか一方を表出させる二つの表示窓部27a、27bの形成された扇形状の回転板129とを具備する。
施錠表示部29と解錠表示部35の双方が表出されている全表示開口部23に対し、回転板129を回転することによって、解錠表示部35または施錠表示部29の何れか一方を表示窓部27a、27bに一致させて表出させることができる。
この変形例によれば、回転板129の回転操作によって、施錠表示部29または解錠表示部35の何れか一方を隠して、何れか他方を表示でき、表示の切り替えを回転板129の回転によるスムースな操作で行うことができる。
図17は回転板が円板状の変形例に係る表示部切替手段の概略分解斜視図を(a)にケースを省略した正面視での動作説明図を(b)(c)に示した図である。
この変形例に係る表示部切替手段133は、キー表面ケース13に全表示開口部23が形成され、全表示開口部23とスライダー37との間に円板形状の回転板135が支軸137を介して回転自在に設けられる。回転板135には、回転位置によって解錠表示部35または施錠表示部29のいずれか一方を表出させる二つの表示窓部27a、27bが形成されている。
この変形例によれば、回転板135の回転操作によって、三つの解錠表示部35と施錠表示部29の二つの組合せのいずれか一方をを隠して、いずれか他方を表示でき、表示の切り替えを回転板135の回転によるスムースな操作で行うことができる。これに加え、回転板135の外周一部分を、キー表面ケース13の外側に露出させることで、ダイヤル式として、外部より回転板135を簡便に操作することができる。
なお、上記各実施の形態では、鍵17を構成要件としたが、本発明は鍵17を備えない施解錠表示キー11の構造としてもよい。これにより、装置本体19に任意の既存鍵が装着されることで、既存鍵によって施解錠される扉の施解錠状態が、装置本体19の表示窓部27に表示可能となる。
従って、本実施形態に係る施解錠表示キー11の構造によれば、スライダー37に設けた三つの解錠表示部35と施錠表示部29による二つの組み合わせのいずれか一方を選択的に表示、或いは隠すことを簡単な構造で行うことができ、扉の左右勝手の違いや、シリンダ錠側の取付状態、向き、などに対応して容易に表示設定が可能となる。また、図1や図5等に示した「あけた」「しめた」などの文字表示や、図16に示した「OPEN」「LOCK」、図17に示した錠の状態を示すアイコン表示など、識別が容易となる各表示部29,35により、シリンダ錠側の状態を容易に且つ確実に判別可能とすることができ、使い勝手の良いキーを構成することが可能となる。
また、本実施形態に係る施解錠表示キー11の構造によれば、既存鍵と別体に構成されてもよいので、既存鍵に二次加工を施さずに、既存鍵を原型のまま使用して、表示機能を付加することができる。このことから、既存鍵を変更する場合にも対応でき、例えば集合住宅などで錠装置及び合鍵を取り替える際に、その変更された合鍵に表示機能を付加させることが可能である。
なお、上述した各実施の形態では、移動体37の構成を、鍵の挿抜方向に摺動移動するスライダーを例に説明したが、この移動体37は揺動する構造としてもよく、例えば図18に示すような多角形状の揺動板37とし、セグメントギア139を備え、挿入検知手段としてのトリガー31のトリガーラック77に噛合させて、トリガー31の移動に連動し揺動する構成としてもよい。この構成においても、上記同様の回転方向検知手段40を具備し、鍵17の回転方向の操作に応じて揺動板37の揺動範囲を設定する。そして、解錠表示部35と施錠表示部29とのいずれか一方を選択的に表出させる表示部切替手段33のカバー体25を着脱自在な構成とする。このような構成では、図18に示すように、カバー体25をケース19の全表示開口部23に対して表示窓部27の向きを変えて取り付けることで、揺動板37の施錠表示部29と解錠表示部35のいずれか一方を選択的に表示させることとなる。
また、上述した各実施形態において、移動体37の表面に交互に設けられた解錠表示部35と施錠表示部29とが近接して並べられた構成として示したが、これら解錠表示部35と施錠表示部29とは、互いに隣接して配置構成されていなくとも良く、また上記各実施の形態では、解錠表示部35と施錠表示部29とを交互に三つで構成した例を示したが、これら解錠表示部35と施錠表示部29とは二つや四つなど複数で構成されていれば良く、これらを表示部切替手段33にて選択的に表示させることで、対応させることが可能となる。
さらに、上記実施形態では、挿入検知手段を、鍵17の挿入でキー穴147周部から受ける反力にて装置本体19に後退するトリガーにて構成する例について述べたが、キー穴147への挿入が検知される構成であれば、他の構造を採用することも可能であり、例えばマグネットによる検知や、電気的な構成による検知などとしても良い。
また、上記実施形態では、位置検出手段として、軸線直交断面が長円環となる略筒状に形成され内穴49にガイド軸45が挿通されるフリコ47にて構成される例について述べたが、この位置検出手段は、空間部43に収容されて重力によって可動自在となるものであれば、その形状については限定されるものではなく、例えば球形状や鉄アレイ形状など重力によって移動し姿勢を変え、鍵17の回転状態を検出できる構成であれば、その他の形状等にて構成されるものであっても良い。
11…施解錠表示キー
17…鍵
19…装置本体
21…頭部
23…全表示開口部
25…カバー体
27…表示窓部
29…施錠表示部
31…挿入検知手段(トリガー)
33…表示部切替手段
35…解錠表示部
37…移動体(スライダー,揺動板)
40…回転方向検出手段
43…空間部
47…位置検出手段(フリコ)
69…検出ボス(フリコ検出ボス)
113…遮蔽板
121…開閉部材
129…回転板
147…キー穴周部

Claims (9)

  1. 鍵と、
    前記鍵の頭部に装着される装置本体と、
    前記鍵のキー穴への挿入を検知する挿入検知手段と、
    前記挿入検知手段に連動し、前記装置本体内で前記鍵の挿抜方向に摺動自在または揺動自在に設けられる移動体と、
    前記移動体の表面に設けられ交互に複数が前記挿抜方向に並べられる解錠表示部及び施錠表示部と、
    前記鍵の回転方向の操作に応じて前記移動体の摺動範囲または揺動範囲を設定する回転方向検出手段と、
    前記装置本体に移動自在または着脱自在に設けられ挿抜方向中央部から前記解錠表示部及び前記施錠表示部の一つ分だけ前記挿抜方向のいずれか一方に変位可能となって前記解錠表示部と前記施錠表示部のいずれか一方を選択的に表出させる表示部切替手段と、
    を具備することを特徴とする施解錠表示キーの構造。
  2. 既存鍵の頭部に装着される装置本体と、
    キー穴への挿入を検知する挿入検知手段と、
    前記挿入検知手段に連動し、前記装置本体内で挿抜方向に摺動自在または揺動自在に設けられる移動体と、
    前記移動体の表面に設けられ交互に複数が前記挿抜方向に並べられる解錠表示部及び施錠表示部と、
    鍵の回転方向の操作に応じて前記移動体の摺動範囲または揺動範囲を設定する回転方向検出手段と、
    前記装置本体に移動自在または着脱自在に設けられ挿抜方向中央部から前記解錠表示部及び前記施錠表示部の一つ分だけ前記挿抜方向のいずれか一方に変位可能となって前記解錠表示部と前記施錠表示部のいずれか一方を選択的に表出させる表示部切替手段と、
    を具備することを特徴とする施解錠表示キーの構造。
  3. 請求項1又は2記載の施解錠表示キーの構造であって、
    前記挿入検知手段が、
    前記鍵の挿入でキー穴周部から受ける反力にて前記装置本体に後退するトリガーよりなることを特徴とする施解錠表示キーの構造。
  4. 請求項1又は2又は3記載の施解錠表示キーの構造であって、
    前記回転方向検出手段が、
    前記装置本体に設けられる空間部と、
    該空間部に収容されて重力により可動自在となる位置検出手段と、
    を具備するとともに、
    前記移動体に連結され、前記位置検出手段の移動位置に応じて前記空間部への突出が許容または阻止される検出ボスを備えることを特徴とする施解錠表示キーの構造。
  5. 請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の施解錠表示キーの構造であって、
    前記表示部切替手段が、
    表示窓部を有し前記装置本体に着脱自在なカバー体を備え、
    前記カバー体が前記装置本体に着脱自在となって180°回転して取り付けされることで前記表示窓部を前記挿抜方向のいずれか一方に変位可能とすることを特徴とする施解錠表示キーの構造。
  6. 請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の施解錠表示キーの構造であって、
    前記表示部切替手段が、
    前記装置本体に形成され前記解錠表示部と前記施錠表示部の双方を表出する全表示開口部と、
    前記全表示開口部に着脱自在に取り付けられ前記解錠表示部または前記施錠表示部の何れか一方を遮蔽する遮蔽板と、
    からなることを特徴とする施解錠表示キーの構造。
  7. 請求項6記載の施解錠表示キーの構造であって、
    前記遮蔽板が、前記全表示開口部の内側に前記挿抜方向のいずれか一方にスライド自在に取り付けられることを特徴とする施解錠表示キーの構造。
  8. 請求項6又は7記載の施解錠表示キーの構造であって、
    前記遮蔽板が、前記装置本体に開閉自在となる開閉部材に設けられることを特徴とする施解錠表示キーの構造。
  9. 請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の施解錠表示キーの構造であって、
    前記表示部切替手段が、
    前記装置本体に形成され前記解錠表示部と前記施錠表示部の双方を表出する全表示開口部と、
    前記装置本体の内側に回転自在に取り付けられ回転位置によって前記解錠表示部または前記施錠表示部の何れか一方を表出させる二つの表示窓部の形成された回転板と、
    を具備することを特徴とする施解錠表示キーの構造。
JP2011154964A 2011-07-13 2011-07-13 施解錠表示キーの構造 Pending JP2013019220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011154964A JP2013019220A (ja) 2011-07-13 2011-07-13 施解錠表示キーの構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011154964A JP2013019220A (ja) 2011-07-13 2011-07-13 施解錠表示キーの構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013019220A true JP2013019220A (ja) 2013-01-31

Family

ID=47690907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011154964A Pending JP2013019220A (ja) 2011-07-13 2011-07-13 施解錠表示キーの構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013019220A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010203105A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Opnus:Kk 施解錠表示機構付き鍵および施解錠表示機構付き鍵の握り部

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010203105A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Opnus:Kk 施解錠表示機構付き鍵および施解錠表示機構付き鍵の握り部

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5015251B2 (ja) 電子デバイスの回り止め機構
JP2009524009A (ja) 回転するケースを有する時計
JP3210825U (ja) 圧力調理器の蓋
JP2013019220A (ja) 施解錠表示キーの構造
EP3441679A1 (en) Cooking apparatus including two-way openable door
JP5463445B2 (ja) 施解錠表示機構付き鍵および施解錠表示機構付き鍵の握り部
KR101051412B1 (ko) 회전 슬라이드 장치 및 이를 구비하는 전자기기
CN214888316U (zh) 一种360度活动连接件及应用其的围栏
KR101943733B1 (ko) 슬라이딩 창호용 그립형 잠금장치
JP2013007238A (ja) 施解錠表示キー及び施解錠表示装置
JP5294886B2 (ja) ハンドル装置および建具
KR20090054742A (ko) 도어록 장치
JP4773554B2 (ja) プッシュ錠
JP2009024335A (ja) 錠装置
JP5388338B2 (ja) ボタン錠
CN204360283U (zh) 折叠式电子设备
KR101095434B1 (ko) 조작패널 보호커버
JP2001295519A (ja) 施錠設定変更装置
JP5410347B2 (ja) 施解錠表示キーおよび施解錠表示装置
JP2015063822A (ja) ラッチ錠の操作部材
JP2013199006A (ja) 印判
JP5964218B2 (ja) 平面ハンドル
JP2012246638A (ja) 施・解錠状態の表示鍵
CN206146097U (zh) 一种用于冰箱的可回转显示屏
JP2008106803A (ja) ヒンジ機構および携帯端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151020