JP2012246638A - 施・解錠状態の表示鍵 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示の切替えに関して誤作動しないこと。
【解決手段】握り部の後端部にスイッチ部材を構成するスライダーの検出アームが進入又は後退する内部空間を設け、該内部空間に表示切替え用可動障害子を組み込み、該表示切替え用可動障害子は、回転可能に支持されたシーソー式の長尺状ガイドと、該長尺状ガイドに組み込まれた重心移動体のニ物品とから成り、表示鍵の使用時、鍵を錠前の鍵穴に水平状態に挿入してスイッチ部材が錠前の前面から反力を受けて作動すると、該スイッチ部材が、内部空間から退く方向へと移動して表示切替え用可動障害子が回転可能な状態となり、この回転可能な状態で握り部が水平状態乃至回転途中の場合に、表示切替え用可動障害子は、少なくとも重心移動体が長尺状ガイドの一端部側に位置したまま傾倒状態であり、一方、握り部が回転して垂直状態になった場合には、重心移動体はその重力により長尺状ガイドの一端部側から他端部側へ落下して、該長尺状ガイドは垂直状態となる施・解錠状態の表示鍵。
【選択図】図6

Description

本発明は、鍵と、該鍵を支持すると共に施解錠表示機構を有する握り部を備える鍵に関する。
特許文献1には、「鍵ブランク2と、該鍵ブランクを支持すると共に施解錠表示機構4を収めた握り部3を備える鍵であって、前記施解錠表示機構4が、前記鍵ブランクを錠前に挿入することにより錠前側に当接して前記鍵ブランクの長手方向にスライドするスライド部材20と、該スライド部材を前記鍵ブランクの先端方向へと常時付勢する付勢部材60と、該スライド部材のスライド位置を握り部の回転方向の操作に応じて異なる位置に固定するロック機構と、前記スライド部材のスライド位置を判断する位置判断手段6とを有してなることを特徴とする鍵(符号は特許文献1に記載のもの)」が記載されている。この特許文献1に記載の前記移動体50は、(ア)握り部3の回転角度に応じて重力により鍵ブランク2の長手方向と直交する方向に移動可能である点、(イ)また単一である点にそれぞれ特徴があるものの、該移動体50の形状が両端にそれぞれ球体を有する棒状体であり、該棒状体は、例えば特許文献1の図8で示すように、案内部(握り部)が左右に回転した時、その一端部が矩形状案内部の中央括れ部に支持されながら他端部(自由端部)が案内部の下端部に位置した空間部分の隆起状内壁面の左右に振り子式に振り分けられるので、隆起状内壁面の形状や棒状体の球体の形状如何によっては、鍵の回転操作が速い場合に、前記他端部(自由端部)が前記隆起状内壁面にそのまま係止され、表示切替えが十分に成されない可能性がある(誤作動)。
また、特許文献1に記載の前記スイッチ部材20は、握り部内の案内部材40に対して鍵ブランク2の長手方向に接近・離間できるものの、特許文献1の図3で示すように、比較的長尺状の一つの物品なので、表示部を有するケース(握り部)を小型化することができない。
特許文献2は、例えば特許文献2の図2で示すように、握り部の内部空間に組み込まれたパンタグラフ式のリンク機構部材53が伸びた時に、その後端部側の板状スライド部(第2スライド部)52の端面と握り部の後端部の内部空間に固定的に設けられた板状保持部41の前面との間に断面チャンネル形状のスライダー45を挟むものであるが、前記リンク機構部材53は、特許文献2の図5で示すように、複数個のヒンジP1、P2、P3を有する可撓性部材であるために、前記板状スライド部(第2スライド部)52の端面で前記スライダー45を十分に挟持することができない。そのために、表示切替えが十分に成されない可能性がある(誤作動)。
特開2010−203105号 特開2009−275411号
本発明の所期の目的は、特許文献1や特許文献2の問題点に鑑み、鍵を錠前の鍵穴に水平状態に挿入することを条件として、素早く回転操作しても、遠心力及び重心移動を利用する表示切替え用可動障害子が必ず垂直状態及び傾倒状態となり、その結果、表示の切替えに関して誤作動しないことである。第2の目的は表示鍵のコンバクト化を図ることである。
本発明の施・解錠状態の表示鍵は、鍵を支持すると共に、スイッチ部材を含む施解錠表示機構を有する握り部を備える施・解錠状態の表示鍵であって、前記握り部の後端部に前記スイッチ部材を構成するスライダーの検出アームが進入又は後退する内部空間を設け、該内部空間に表示切替え用可動障害子を組み込み、該表示切替え用可動障害子は、回転可能に支持されたシーソー式の長尺状ガイドと、該長尺状ガイドに組み込まれた重心移動体のニ物品とから成り、表示鍵の使用時、前記鍵を錠前の鍵穴に水平状態に挿入して前記スイッチ部材が前記錠前の前面から反力を受けて作動すると、該スイッチ部材が、前記内部空間から退く方向へと移動して前記表示切替え用可動障害子が回転可能な状態となり、この回転可能な状態で握り部が水平状態乃至回転途中の場合に、前記表示切替え用可動障害子は、少なくとも前記重心移動体が長尺状ガイドの一端部側に位置したまま傾倒状態であり、一方、前記握り部が回転して垂直状態になった場合には、前記重心移動体はその重力により前記長尺状ガイドの一端部側から他端部側へ落下して、該長尺状ガイドは垂直状態となる特徴とする。
上記構成に於いて、握り部の内部空間には、長尺状ガイドをそれぞれ点対称の状態で保持する規制突起が対向状態に設けられていることを特徴とする。また、スイッチ部材は、少なくともトリガーと、動力変換手段と、検出アームを有するスライダーを含み、握り部の内部空間に対して、前記検出アームは、前記トリガーの進退動に対応して、かつ動力変換手段を介して進入・退出することを特徴とする。また施・解錠標識は、握り部に形成された窓部に現れ、該施・解錠標識の表示切替えは、鍵を錠前の鍵穴から抜き取って、スイッチ部材を構成するスライダーの検出アームが握り部の内部空間に進入した時、該検出アームは、移動体を案内部との間で挟持する態様か、それとも、その進入端が長尺状ガイドに衝突するかによって実行されることを特徴とする。
(a)鍵を錠前の鍵穴に水平状態に挿入することを条件として、素早く回転操作しても、遠心力及び重心移動を利用する表示切替え用可動障害子が必ず垂直状態及び傾倒状態となり、その結果、表示の切替えに関して誤作動しない。なお、鍵は、望ましくはリバーシブル鍵(リバーシブル鍵には頭部を有しない鍵ブランクも含まれる)が使用される。
(b)長尺状ガイドが軸支されている実施形態、或いは握り部の内部空間に長尺状ガイドをそれぞれ点対称の状態で保持する突起が対向状態に一組設けられている実施形態の場合には、表示切替え用可動障害子は安定した状態でかつ確実に回転する。
(c)スイッチ部材が動力変換手段を有する実施形態の場合には、表示鍵の握り部(ケース)のコンバクト化を図ることができる。
図1乃至図15は、本発明の実施形態の一例である。
本発明の外観斜視図。 握り部4の内部構造を示す斜視からの説明図。 主要部の概略断面説明図 ニュートラル状態(鍵穴挿入前)の平面視からの概略断面説明図 握り部の後端部側の概略断面説明図 施解錠表示機構Yの主な構成部材を示した分解斜視図。 スライダー14の平面図、正面図、側面図、底面図をそれぞれ示す。 案内部材21の正面図、側面図、背面図、断面図をそれぞれ示す。 表示切替え用可動障害子30の正面図、平面図、側面図をそれぞれ示す。 鍵穴に完全挿入した状態の平面視からの概略説明図。 図10に於いて、握り部の後端部側から見たスイッチ部材の検出アームが、内部空間から退出した状態を示す概略説明図。 例えば施錠状態から、時計方向に90度回転した後に、90度反時計方向に戻した場合(図面上、右側の流れは解錠状態、本発明の特徴事項)の説明図。この時、握り部を反時計方向に回しても、誤作動しない(図面上、左側の流れ、注意的事項)旨の説明図。 握り部を回転操作した後、鍵穴から差込み部分を引き抜き、その結果、表示が切り替った状態の平面視からの概略説明図。 図13に於いて、長尺状ガイドが中心軸を支点に60度回転した状態の説明図。 例えば解錠状態から、反時計方向に90度回転した後に、90度時計方向に戻した場合(図面上、左側の流れは施錠状態、本発明の特徴事項)の説明図。この時、握り部を時計方向に回しても、誤作動しない(図面上、右側の流れ、注意的事項)旨の説明図。
(1)本発明の概要
図1乃至図15は、本発明の実施形態の一例である。まず、図1及び図2を参照にして、本発明の概要を説明する。図1は、本発明の外観斜視図と錠前の前面部を概念的に示したものである。この図に於いて、1は建具の錠前の前面部で、この前面部1には水平方向の鍵穴2が形成されている。Xは本発明の施・解錠状態の表示鍵である。
この表示鍵Xは、後述する施解錠表示機構を有する扁平ケース状の握り部4と、この握り部4内にその頭部が支持されていると共に、該頭部に連設する差し込み部5bが握り部4の先端開口から突出する、例えばリバーシブル鍵5とを備え、表示鍵Xの使用時(錠前を施錠又は解錠する際)、握り部4を持って、前記差し込み部5bを錠前の鍵穴2に水平状態に差し込む。その際、リバーシブル鍵5を鍵穴2に差し込んで行くと、握り部4の先端部4aから所定量突出するトリガー(本実施形態では、スイッチ部材を構成している。)6の先端が錠前の前面部1の前面1a(鍵穴2の付近)に衝突し、該トリガー6は握り部4内に略後退する。これにより、トリガー6を含む後述のスイッチ部材が前記前面1aから反力と受けて作動し、その結果、スイッチ部材を構成するスライダーが握り部4の後端部4bに設けた案内部材側の内部空間から退く方向(鍵穴方向)へと移動し、前記内部空間に規制された状態で組み込まれた表示切替え用可動障害子が回転可能な状態となる。
扁平ケース状の握り部4は、一側上面を有する表面側ケース7と、該表面側ケース7に合体(結合)すると共に、一側下面を有する裏面ケース8とから成るが、例えば、前記表面ケース7の後端部寄りの部位には、前述のスライダーの上面(或いは下面)に設けた施・解錠標識(例えば、「しめた」「あけた」等の文字)Mを表示する表示窓9(実施形態では、クリヤーウィンドゥが着脱自在に係着する。)が形成されている。
そして、表示鍵Xは、前記表面側ケース7又は裏面側ケース8のいずれかが見える状態(水平となる向き)で、鍵穴2に挿入され、左右いずれかの方向(双方向)に回転可能である。該回転は、例えば水平状態から垂直状態になるように90度回転し、次いで、該垂直状態から90度逆方向へと反転させて元の水平状態へと戻す(図12、図15参照)。
本発明では、上記回転操作の時に、握り部4の後端部4bに内装された表示切替え用可動障害子(図9参照)が誤作動しないように、該表示切替え用可動障害子をシーソー式の長尺状ガイド(例えば、パイプ状ガイド)と、該長尺状ガイド内を移動(例えば転動)する重心移動体(例えば球体)のニ物品で構成している。
そして、前記長尺状ガイドは、望ましくはその中央部が握り部4内に固定的に組み込まれかつ握り部4の内部空間に向かって延在する複数の突起を有する案内部材の中心部に支軸を介して、かつ、所定角度(90度)の範囲内で回転可能であり、また、リバーシブル鍵5の差し込み部分5bを鍵穴2に差し込んだ握り部の水平状態では、前記支軸又は/及び前記内部空間に設けた突起に保持(支持)されながら、かつ、該長尺状ガイドの相対的な一端部(下方)に位置する重心移動体の重みにより傾倒状態であり、さらに、握り部4を垂直状態へと回転するまでの間は、例えば握り部4を素早く回転操作しても、長尺状ガイドを介して下方から上方へと位置変位した重心移動体は、遠心力によりそのまま傾倒中の長尺状ガイドの上方へと位置変位した(下方から上方へと回転)一端部に留まり、錠前を施錠した又は解錠した握り部4の垂直状態の時に、始めて該長尺状ガイドは、重力により落下する重心移動体により、前記支軸に支持されながら、握り部4と同様に垂直状態になる。
そして、重心移動体は、自然法則により必ず上方から下方へと落下することから、長尺状ガイドも必ず垂直状態になり、その後、握り部4を逆方向へと反転して元の水平状態へと戻しても(長尺状ガイドが再び傾倒状態になったとしても)、前記重心移動体は傾倒状態の長尺状ガイドの下端部にその位置を保持し続ける。したがって、本発明は、握り部4を素早く回転操作しても、長尺状ガイドは必ず垂直状態に成るので、確実に誤動作を防止することができる。
図2は、一側面側のケース、例えば表示窓9を有する側の表示側のケース7の一部を省略して、握り部4の内部構造を示したものである。この図では、既存鍵の一例であるリバーシブル鍵5の頭部(摘み部分)5aが裏面ケース8の内側に突設された不番の複数個の突起で支持され、しかも、該頭部5aの上面にトリガー、ギヤ、コイルバネ、二股状の内側に対向ラックを有するスライダー等の部品が配設されているのが判る。
前述したように表示鍵Xの握り部4は、リバーシブル鍵5の頭部5aを支持すると共に、施解錠表示機構Yを外部の一部ないし内部に有している。
施解錠表示機構Yの細部的事項は、極力説明を割愛するが、該施解錠表示機構Yは、一側面側のケース5aに設けた表示窓9と、前述したトリガー6を含み、この表示窓9に錠前を施錠したか(しめた)、それとも錠前を解錠(あけた)したかを意味する施・解錠標識Mを有するスイッチ部材と、このスイッチ部材を付勢する付勢部材と、握り部4の後端部に固定された案内部材側の内部空間に規制された状態で組み込まれた表示切替え用可動障害子とから成る。
(2)本発明の具体的構成
図3は本発明の主要部の概略断面説明図である。また図4及び図5は、ニュートラル状態(鍵穴挿入前)の平面視からの概略断面説明図と握り部の後端部側の概略断面説明図である。さらに、図6は施解錠表示機構Yの主な構成部材を示した分解斜視図である。
まず、図3を参照にして、各部材を簡単に説明する。1は図3の左側に概念的に示した錠前の前面部、Xは錠前の前面部1の水平鍵穴2に対して握り部4が水平状態に位置する施・解錠状態の表示鍵である。表示鍵Xのリバーシブル鍵5の差し込み部5bは、水平状態で前記水平鍵穴2に差し込まれる。この図3を基準にすると、左側が握り部4の先端部4aで、右側が握り部4の後端部4bである。また、握り部4の上側が表示窓9を有する表示側のケース7、下側が裏面ケース8である。トリガー6は、握り部4の先端部4a側に握り部4の略中央部のバネ受け座12に支持されたトリガーバネ11にバネ力によって、その先端部が常時突出するように組み込まれている。図3では、該トリガー6を含むスイッチ部材Sのスライダーの後端部側が前記バネ受け座12を基準として握り部4の後端部4bに見えている。握り部4の後端部4bには、板状の案内部分22と、該案内部分から後方へ水平状態にアーム状に突出する複数の規制用突起23、23を有する案内部材21が固定的に設けられている。
本発明の要部である表示切替え用可動障害子30は、前記案内部材21の板状案内部分22の後側の内面と握り部4の後端部4bの後壁内面との間に形成された、トラット形状、楕円形状、真円形状等の内部空間26に組み込まれている。
ここで、図6を参照にして、スイッチ部材S、動力変換手段16及び案内部材21の各構成を説明する。スイッチ部材Sは、長手方向の両側壁に形成されたトリガーラックを有するトリガー6と、該トリガー6に対して対向状態に配設された一組のピニオン13と、二股状の係合腕14b、14bの内側に対向状態に形成されたラック15を有するスライダー14とから成る。そして、動力変換手段16には、前記トリガーラック、ピニオン13及びスライダーのラック15及びバネ受け座12にその後端部が支持された該トリガー6が含まれる。なお、各ラックとピニオンは適宜に噛合している。
図6で示すように、スライダー14の幅広後端部14aの上面には肉薄状の凹所が形成され、該凹所には施・解錠標識Mを有する識別標識板17が固定される。また前記幅広後端部14aの下面には、スライダー14を安定的にスライドさせるために、裏面ケース8の内壁面を摺接する垂直板部分14cが設けられている。さらに、前記幅広後端部14aの後端面には、表示切替え用可動障害子30を検出(該可動障害子30に衝突)することができる検出アーム18、18が水平状態に複数本設けられている。案内部材21は、前述したように、小判状に形成された板状案内部分22と、該案内部分から後方へ水平状態にアーム状に突出する複数の規制用突起23、23と、前記板状案内部分22の中心に形成された軸孔24を基準として点対称に形成されかつ前記検出アーム18、18が貫通する複数の案内孔25、25とから成り、握り部4とは別個に成形され、握り部4の後端部4b内に固定的にくみ込まれる。なお、図7はスライダー14の平面図、正面図等をそれぞれ示す。また、図8は案内部材21の正面図、側面図等をそれぞれ示す。案内部材21の背面図である図8の(c)を基準にすると、板状案内部分22の軸孔24の垂直線上に山形状及び逆山形状の上下一対の規制用突起23、23が存在していることが判る。また、検出アーム18、18用の案内孔25、25が前記軸孔24を基準として斜め方向の位置に点対称に存在していることが判る。
次に、図9は表示切替え用可動障害子30の正面図、平面図、側面図をそれぞれ示す。図6及び図9を参照にして、表示切替え用可動障害子30の構成を説明する。前述したように、表示切替え用可動障害子30は、スライダー14の検出アーム18が進入又は後退する内部空間26に組み込まれている。
しかして、本実施形態の表示切替え用可動障害子30は、その中心部或いは中央部が前後の突起状水平軸31、31、又は実施形態によっては内部空間26内に設けられた左右の支持突起を介して回転可能に支持(軸支)されたシーソー式の長尺状ガイド32と、該長尺状ガイドの内部に組み込まれた重心移動体33のニ物品とから成り、表示鍵Xの使用時、リバーシブル鍵5を錠前の鍵穴2に水平状態に挿入してスイッチ部材Sが前記錠前の前面から反力を受けて作動すると、該スイッチ部材Sの検出アーム18が、前記内部空間26から退く方向へと移動することにより、回転可能な状態と成る。なお、ここでの「軸支」の用語は、回転可能の意味である。
(3)本発明の作用を含む主要部
図10乃至図15を参照にして、本発明の作用を含む主要部を補足説明する。図10は、握り部4を摘んで、リバーシブル鍵5の差込み部分5bを鍵穴2に完全挿入した状態の平面視からの概略説明図である。表示鍵Xの使用時、前記リバーシブル鍵5を錠前の鍵穴2に水平状態に挿入すると、差込み部分5bが完全に鍵穴2に入り込む寸前で、トリガー6の先端が錠前の前面に衝突する。そうすると、トリガー6を含むスイッチ部材が錠前の前面から反力を受けて作動する。本実施形態では、スイッチ部材Sは、望ましくは動力変換機構16を有しているので、該動力変換機構16を介してスイッチ部材Sを構成するスライダー14がリバーシブル鍵5の差込み部分5bの方向へ、トリガーバネ11のバネ力に抗して、かつ後退するトリガー6とは反対方向へと前進する。その結果、スイッチ部材Sの検出アーム18が、後端部の内部空間26から退く方向へと移動し、表示切替え用可動障害子30が該内部空間26内で回転可能な状態となる。図11は、握り部4の後端部4b側から見たスイッチ部材Sの検出アーム18が、内部空間26から退出した状態を示す概略説明図である(図11では検出アーム18、18にハッチングなし)。この時、例えば図12で示すように、表示切替え用可動障害子30の重心移動体33は、長尺状ガイド32の下方(便宜上、「一端部」という。)に位置している。そして、長尺状ガイド32は上下の山形状規制突起23、23の傾斜面で保持されている。
上記の挿入状態で、図12は、例えば施錠状態から、時計方向に90度回転した後に、90度反時計方向に戻した場合(図面上、右側の流れは解錠状態)の説明図である。この時、握り部を反時計方向に回しても、重心移動体33は、常に長尺状ガイド32の一端部に位置するので、誤作動しない(図面上、左側の流れ)。付言すると、本実施形態では、表示切替え用可動障害子30が軸支手段(支軸、支持突起)に支承されたシーソー式の部材なので、回転可能な状態の握り部4が水平状態乃至回転途中の場合に、重心移動体が長尺状ガイドの一端部側に位置したまま傾倒状態であり、一方、前記握り部が左右いずれかに回転して垂直状態になった場合には、(a)前記重心移動体33はその重力により前記長尺状ガイド32の一端部側から他端部側へ落下して、前記長尺状ガイド32は垂直状態となる態様と、(b)その重力により前記長尺状ガイド32の一端部側にそのまま位置する状態、の二つの態様が存在する。この態様は、図15で、例えば解錠状態から、反時計方向に90度回転した後に、90度時計方向に戻した場合(図面上、左側の流れは施錠状態)の場合も同様である。
そして、上記二つの態様に於いて、握り部4を水平状態へと戻して長尺状ガイド32が再び傾倒状態になったとしても、バランスが崩れない限り、重心移動体33はその位置を保持し続ける。図13は握り部4を回転操作した後、鍵穴から差込み部分を引き抜き、その結果、表示が切り替った状態の平面視からの概略説明図、図14は長尺状ガイド32が中心軸を支点に60度回転した状態の説明図である。
したがって、本発明は、リバーシブル鍵5と、該リバーシブル鍵を支持すると共に、スイッチ部材Sを含む施解錠表示機構Yを有する握り部4を備える施・解錠状態の表示鍵Xであって、前記握り部4の後端部4bに前記スイッチ部材を構成するスライダー14の検出アーム18が進入又は後退する内部空間26を設け、該内部空間26に表示切替え用可動障害子30を組み込み、該表示切替え用可動障害子30は、その中心部が軸支されたシーソー式の長尺状ガイド32と、該長尺状ガイドに組み込まれた重心移動体33のニ物品とから成り、表示鍵Xの使用時、前記リバーシブル鍵5を錠前の鍵穴2に水平状態に挿入して、前記スイッチ部材Sが前記錠前の前面1aから反力を受けて作動すると、該スイッチ部材Sが、前記内部空間26から退く方向へと移動して、前記表示切替え用可動障害子30が回転可能な状態となり、この回転可能な状態で握り部4が水平状態乃至回転途中の場合に、前記表示切替え用可動障害子30は、少なくとも前記重心移動体33が長尺状ガイド32の一端部側に位置したまま傾倒状態であり、一方、前記握り部4が回転して垂直状態になった場合には、前記重心移動体33はその重力により前記長尺状ガイド32の一端部側から他端部側へ落下して、該長尺状ガイド32は垂直状態となる態様が存在する。
重心移動体33の形態は、完全な球体、楕円体、回転放物体(鉄砲の弾形状)、円柱体などである。また長尺状ガイド32の形態は、パイプ形状、長手方向に直線状切欠や筋状の溝が存在する筒形状や断面リップミゾ形状が用いられる。また、表示切替え用可動障害子の長尺状ガイド32を回転可能に支持する軸支手段(突起軸、支点用突起)は、長尺状ガイド32に設けても、又は内部空間26のいずれに設けても良い。さらに、リバーシブル鍵5は、頭部(摘み部分)を有する場合には、既存の鍵を用いることもできる。
本発明は、錠前や建具の分野で用いられる。
X…表示鍵、Y…施解錠表示機構、S…スイッチ部材、M…施・解錠標識、1…錠前の前面部、2…鍵穴、4…握り部、4b…後端部、5…リバーシブル鍵、6…トリガー、9…表示窓、14…スライダー、16…動力変換機構、18…検出アーム、21…案内部材、23…規制用突起、26…内部空間、30…表示切替え用可動障害子、31…水平軸、32…長尺状ガイド、33…重心移動体。

Claims (4)

  1. 鍵を支持すると共に、スイッチ部材を含む施解錠表示機構を有する握り部を備える施・解錠状態の表示鍵であって、前記握り部の後端部に前記スイッチ部材を構成するスライダーの検出アームが進入又は後退する内部空間を設け、該内部空間に表示切替え用可動障害子を組み込み、該表示切替え用可動障害子は、回転可能に支持されたシーソー式の長尺状ガイドと、該長尺状ガイドに組み込まれた重心移動体のニ物品とから成り、表示鍵の使用時、前記鍵を錠前の鍵穴に水平状態に挿入して前記スイッチ部材が前記錠前の前面から反力を受けて作動すると、該スイッチ部材が、前記内部空間から退く方向へと移動して前記表示切替え用可動障害子が回転可能な状態となり、この回転可能な状態で握り部が水平状態乃至回転途中の場合に、前記表示切替え用可動障害子は、少なくとも前記重心移動体が長尺状ガイドの一端部側に位置したまま傾倒状態であり、一方、前記握り部が回転して垂直状態になった場合には、前記重心移動体はその重力により前記長尺状ガイドの一端部側から他端部側へ落下して、該長尺状ガイドは垂直状態となる施・解錠状態の表示鍵。
  2. 請求項1に於いて、握り部の内部空間には、長尺状ガイドをそれぞれ点対称の状態で保持する規制突起が対向状態に設けられていることを特徴とする施・解錠状態の表示鍵。
  3. 請求項1に於いて、スイッチ部材は、少なくともトリガーと、動力変換手段と、検出アームを有するスライダーを含み、握り部の内部空間に対して、前記検出アームは、前記トリガーの進退動に対応して、かつ動力変換手段を介して進入・退出することを特徴とする施・解錠状態の表示鍵。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに於いて、施・解錠標識は握り部に形成された窓部に現れ、該施・解錠標識の表示切替えは、鍵を錠前の鍵穴から抜き取って、スイッチ部材を構成するスライダーの検出アームが握り部の内部空間に進入した時、該検出アームは、移動体を案内部との間で挟持する態様か、それとも、その進入端が長尺状ガイドに衝突するかによって実行されることを特徴とする施・解錠状態の表示鍵。
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