JP6191073B2 - 施解錠判別キー - Google Patents

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Description

本発明は、施解錠の状態を判別することが可能な施解錠判別キーに関する。
従来、施解錠の状態を判別することが可能なキーとして、例えば、鍵ブランクを錠前に挿入することにより錠前側に当接して前記鍵ブランクの長手方向にスライドするスライド部材と、該スライド部材のスライド位置を握り部の回転方向の操作に応じて異なる位置に固定するロック機構と、前記スライド部材のスライド位置を判断する位置判断手段と、を有する施解錠表示キーが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−203105号公報
しかしながら、従来の施解錠表示キーは、色や文字などを用いて施解錠の状態を表示するものであるため、視力の弱い人や視覚に何らかの障害をもった人にとっては、使い勝手が悪く、施解錠の状態を正確に判別することが難しいといった問題点があった。また、夜間などにおいては、健常者であっても施解錠状態の識別が難しいといった問題点もあった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、施解錠の状態を視覚によらずに判別することができる施解錠判別キーを提供することを目的とする。
(1)本発明は、第一の面を有するベース部材と、第二の面を有し、かつ、前記ベース部材に対して相対移動可能な可動部材と、を備えた施解錠判別キーにおいて、前記可動部材は、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面よりも没入した状態となる第一の位置、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面と面一になる第二の位置、および、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面よりも突出した状態となる第三の位置、のうちの少なくとも2つの位置において固定可能に構成され、前記可動部材は、前記施解錠判別キーが施錠状態である場合に前記2つの位置のうちの一方の位置に固定され、前記施解錠判別キーが解錠状態である場合に前記2つの位置のうちの他方の位置に固定される、ことを特徴とする施解錠判別キーである。
(2)本発明はまた、上記(1)において、前記可動部材は、前記施解錠判別キーが前記施錠状態または前記解錠位置である場合に前記第二の位置において固定されることで、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面と面一になる、ことを特徴とする施解錠判別キーである。
(3)本発明はまた、上記(1)または(2)において、前記ベース部材は、一体または別体に設けられた2つの突出部を有し、前記可動部材は、前記2つの突出部に挟まれた位置に配置されている、ことを特徴とする施解錠判別キーである。
(4)本発明はまた、上記(1)〜(3)において、前記可動部材を一方向に付勢する付勢部材を有し、前記付勢部材は、前記可動部材の軸心上に配設されている、ことを特徴とする施解錠判別キーである。
(5)本発明はまた、上記(1)〜(4)において、前記ベース部材の内部に収容され、前記ベース部材の回転角度に応じて重力により移動可能な移動体と、前記移動体の移動範囲を制限するとともに前記ベース部材の回転角度に応じて前記移動体が移動可能な第一の領域および第二の領域を少なくとも備えるガイドと、を有し、前記可動部材は、前記移動体が前記第一の領域に移動することで前記ガイドへの進入が可能となり前記2つの位置のうちの一方の位置で固定される一方で、前記移動体が前記第二の領域に移動することで前記ガイドへの進入が阻止され前記2つの位置のうちの他方の位置で固定される、ことを特徴とする施解錠判別キーである。
本発明に係る施解錠判別キーによれば、施解錠の状態を視覚によらずに判別することができる。
本発明の実施形態に係る施解錠判別キー10の構成部材を分解して示す分解斜視図である。 (a)第1ケース12aを内面側から見た外観斜視図である。(b)第2ケース12bを内面側から見た外観斜視図である。 スイッチ14を正面側から見た外観斜視図である。 (a)ボールガイド16を正面側から見た外観斜視図である。(b)ボールガイド16を背面側から見た外観斜視図である。 スイッチ14とボールガイド16の位置関係を説明するための外観斜視図である。 スライダ18を正面側から見た外観斜視図である。(b)スライダ18を背面側から見た外観斜視図である。 施解錠判別キー10からボールガイド16、スライダ18、およびボール20(20a、20b)を抜き出して模式的に示した動作説明図である。 施解錠時におけるスイッチ14、スライダ18、およびボール20の動きを説明するための動作説明図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る施解錠判別キーについて詳細に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る施解錠判別キー10の構成部材を分解して示す分解斜視図である。
本実施形態に係る施解錠判別キー10は、第1ケース12aと第2ケース12bを組み合わせて構成される箱状体のケース12と、このケース12内に収容されるとともにケース12の長手方向(図1の矢印A方向)にスライド可能な棒状体のスイッチ14と、ケース12内部に収容・固定されるボールガイド16と、ケース12内に収容されるとともにケース12の短手方向(図1の矢印B方向)にスライド可能なスライダ18と、このスライダ18とボールガイド16の間に配置される2個のボール20と、ケース12に着脱可能なキーブランク22と、ケース12上部に配設されるリングホール24と、第1ケース12aと第2ケース12bを固定するためのゴムリング26と、を有して構成される。
<ケース>
次に、図2を用いて、ケース12について説明する。なお、同図(a)は第1ケース12aを内面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は第2ケース12bを内面側から見た外観斜視図である。
ケース12は、第1ケース12aと第2ケース12bの2つの部材によって構成される。同図(a)に示すように、第1ケース12aの内面には、第1ボールガイド収容部26aが形成され、同図(b)に示すように、第2ケース12bの内面には、第1ボールガイド収容部26aと対向する位置に、第2ボールガイド収容部26bが形成されている。これらの第1ボールガイド収容部26aと第2ボールガイド収容部26bによって、ケース12のボールガイド収容部26(26a、26b)が構成される。
このケース12のボールガイド収容部26(26a、26b)は、ボールガイド16(図1参照)が収容可能な大きさの空間を有している。ボールガイド16は、第1ボールガイド収容部26aと第2ボールガイド収容部26bに挟まれた状態でケース12に固定される。
このボールガイド収容部26(26a、26b)の下方には、同図(a)に示す第1ケース12aの内面に形成された第1スライダ収容部28aと、同図(b)に示す第2ケース12bの内面に形成された第2スライダ収容部28bと、によって構成されるスライダ収容部28(28a、28b)が設けられている。このスライダ収容部28(28a、28b)は、スライダ18(図1参照)が長手方向にスライド可能な大きさの空間を有している。スライダ18は、第1スライダ収容部28aと第2スライダ収容部28bによって規定される空間内に、長手方向にスライド可能に収容される。
このスライダ収容部28(28a、28b)の下方には、同図(a)に示す第1ケース12aの内面の2箇所に突出形成された第1スライダ支持部30aと、同図(b)に示す第2ケース12bの内面に突出形成された第2スライダ支持部30bと、によって構成されるスライダ支持部30(30a、30b)が設けられている。このスライダ支持部30(30a、30b)は、スライダ収容部28(28a、28b)に収容されたスライダ18を下方から支持するための部材である。
また、同図(a)に示すように、第1ケース12aには、上述の第1ボールガイド収容部26a、第1スライダ収容部28a、および第1スライダ支持部30aを分断して第1ケース12aの長手方向に延びる第1スイッチ収容部32aが形成されている。この第1スイッチ収容部32aには、スイッチ14のアーム42(図3参照)がスライド可能に収容される。
一方、同図(b)に示すように、第2ケース12bには、スイッチ14のヘッド44(図3参照)をスライド可能に収容するための第2スイッチ収容部32bと、キーブランク22を固定するためのキー固定部35が形成されている。
また、同図(a)に示すように、第1ケース12aの幅方向両側には、第1ケース12aの外縁に沿って係合凸部36が突出形成される一方で、同図(b)に示すように、第2ケース12bの幅方向両側には、第1ケース12aの係合凸部36と相補的形状を有する係合凹部38が、第2ケース12bの外縁に沿って形成されている。第1ケース12aの係合凸部36が、第2ケース12b係合凹部38に嵌め込まれることによって、第1ケース12aと第2ケース12bが一体化される。
また、第1ケース12aおよび第2ケース12bの下方には、両側面から外面に亘って、ゴムリング26を嵌め込むためのゴムリング用凹部40が形成されている。さらに、第1ケース12aおよび第2ケース12bの上部には、上方に突出された突出部41が形成されている。
<スイッチ>
次に、図3を用いて、スイッチ14について説明する。なお、同図は、スイッチ14を正面側から見た外観斜視図である。
スイッチ14は、棒状体のアーム42と、このアーム42の一端側に配設されたヘッド44と、を有して構成されている。アーム42は、ヘッド44を基端として突出形成された薄肉板状体の薄肉部42aと、この薄肉部42aの一端側に一体形成された厚肉板状体の厚肉部42bと、を有する。また、厚肉部42bの先端部には、施解錠判別キー10の使用時に、図示しない錠前に押しあてられる検知部42b1が形成されている。
また、ヘッド44は、板状体のベース44aと、このベース44aの厚み方向一方側に突出形成された平面視コの字形状のキートップ44bと、ベース44aの短手方向両側においてベース44aの厚み方向他方側に突出形成された一対の中央突起部44cと、ボールガイド16の貫通孔50a、52a(図4(a)、(b)参照)に対応する位置においてベース44aの厚み方向他方側に突出形成された一対のボールセンス突起部44dと、ベース44aの長手方向両側においてベース44aの厚み方向他方側に突出形成された一対の外縁突起部44eと、を有して構成されている。
<ボールガイド>
次に、図4および図5を用いて、ボールガイド16について説明する。なお、図4(a)は、ボールガイド16を正面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、ボールガイド16を背面側から見た外観斜視図である。また、図5は、スイッチ14とボールガイド16の位置関係を説明するための外観斜視図である。
図4(b)に示すように、ボールガイド16の背面には、ボールガイド16の略中央に位置する中央収容部46と、この中央収容部46に連通して四方に延びる第1収容部48、第2収容部50、第3収容部52、および第4収容部54と、が形成されている。
中央収容部46の最小幅は、ボール20の最大直径よりもやや大きく、中央収容部46は、1個のボール20が収容可能な程度の領域とされている。また、第1収容部48、第2収容部50、第3収容部52、および第4収容部54の各々の最小内径は、ボール20の最大直径よりもやや大きく、第1収容部48、第2収容部50、第3収容部52、および第4収容部54の各々は、1個のボール20を収容可能な程度の領域とされている。
図4および図5に示すように、中央収容部46の幅方向両側には、スイッチ14の中央突起部44cと相補的形状を有し、中央突起部44cが貫通可能な貫通孔46aが形成されている。また、第2収容部50と第3収容部52には、スイッチ14のボールセンス突起部44dと相補的形状を有し、ボールセンス突起部44dが貫通可能な貫通孔50a、52aがそれぞれ形成されている。また、ボールガイド16の長手方向両側には、スイッチ14のヘッド44に突出形成された外縁突起部44eが貫通可能な切欠き凹部56が形成されている。
<スライダ>
次に、図6を用いて、スライダ18について説明する。なお、同図(a)は、スライダ18を正面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、スライダ18を背面側から見た外観斜視図である。
スライダ18は、板状の部材であり、スライダ18の長手方向両側には、壁部18aが突出形成されている。また、2つの壁部18aの間には、ボール20の移動を規制するためのボール移動規制部18bが、壁部18aから所定の距離を空けて2箇所に突出形成されている。また、スライダ18の壁部18aとボール移動規制部18bの間には、スイッチ14の外縁突起部44e(図3参照)が係止可能な係止孔18cが2箇所に形成されている。
<施解錠判別キーの動作>
次に、図7および図8を用いて、施解錠判別キー10の動作について説明する。なお、図7は、施解錠判別キー10からボールガイド16、スライダ18、およびボール20(20a、20b)を抜き出して模式的に示した動作説明図であり、図8は、施解錠時におけるスイッチ14、スライダ18、およびボール20の動きを説明するための動作説明図である。
<第一の状態>
図7(a)および図8(a)は、スイッチ14のキートップ44bがケース12の内方に没入している第一の状態(この例では、解錠状態)を示している。
この第一の状態では、図7(a)に示すように、一方のボール20aが、ボールガイド16の中央収容部46に収容され、他方のボール20bが、ボールガイド16の第4収容部54に収容されている。また、中央収容部46に収容されているボール20aは、スライダ18のボール移動規制部18bによって一方向(図7(a)の左方向)の移動が規制されるとともに、他方のボール20bによって反対方向(図7(a)の右方向)の移動が規制されている。また、第4収容部54に収容されているボール20bは、スライダ18のボール移動規制部18bによって一方向(図7(a)の右方向)の移動が規制されるとともに、中央収容部46に収容されているボール20aによって反対方向(図7(a)の左方向)の移動が規制されている。
このため、2個のボール20a、20bのいずれも、ボールガイド16の第2収容部50や第3収容部52には移動することはできず、スイッチ14のボールセンス突起部44dの各々は、第2収容部50の貫通孔50aと第3収容部52の貫通孔52aにそれぞれ進入可能な状態となる。したがって、スイッチ14が、バネ56(図8参照)から受ける付勢力によってケース12の外側(図8の下側)に向かってスライドすると、図7(a)に示すように、スイッチ14のボールセンス突起部44dの各々が、ボールガイド16の貫通孔50a、52aに進入するとともに、スイッチ14の外縁突起部44eの一方が、スライダ18の係止孔18cの一方に進入することになる。最終的に、スイッチ14は、図8(a)に示すように、ベース44aの下面が、ボールガイド16の上面に当接する位置までスライドし、スライダ18の移動が規制された状態が維持される。
この第一の状態では、スイッチ14の下端側の検知部42b1は、ケース12から最も離れた位置まで移動し、スイッチ14の上端側のキートップ44bの上面は、ケース12の突出部41やリングホール24の上面よりもケース12方向に没入した位置まで移動する。このため、施解錠判別キー10の使用者は、キートップ44bの上面がケース12の突出部41やリングホール24の上面よりもケース12方向に没入しているか否かを触感で確認することにより、スイッチ14が第一の状態(この例では、解錠状態)にあることを視覚によらずに容易に判別することができる。
また、この第一の状態では、スイッチ14の検知部42b1を錠前に押し当ててスイッチ14の外縁突起部44eの一方を、スライダ18の係止孔18cから退出させない限り、スライダ18の水平方向の移動規制は解除することはできない。このため、第一の状態の施解錠判別キー10を動かしたり傾けたりした場合でも、第一の状態を確実に保持することができ、未使用時において、施解錠判別キー10が第一の状態であるか否か(この例では、解錠状態であるか、そうでないか)を正確に伝えることができる。
なお、ここでは、第一の状態の一例として、一方のボール20aが、ボールガイド16の中央収容部46に収容され、他方のボール20bが、ボールガイド16の第4収容部54に収容されている例を示したが、一方のボール20aが、ボールガイド16の中央収容部46に収容され、他方のボール20bが、ボールガイド16の第1収容部54に収容されている場合も事情は同じである。
<第一の状態→第二の状態>
図7(b)、(c)および図8(b)〜(d)は、スイッチ14のキートップ44bが上述の第一の状態(この例では、解錠状態)から第二の状態(この例では、施錠状態)に変化する様子を示している。
第一の状態にある施解錠判別キー10のキーブランク22を鍵穴に挿し込み、スイッチ14の検知部42b1を錠前に押し付けた場合、図8(b)に示すように、スイッチ14は、バネ56の付勢力に逆らってケース12の内方にスライドする。このスイッチ14のスライドにより、スイッチ14の外縁突起部44eがスライダ18の係止孔18cから退出するため、スライダ18の水平方向の移動規制が解除され、スライダ18は水平方向に移動可能な状態となる。また、同時に、スイッチ14のボールセンス突起部44dの各々も、ボールガイド16の貫通孔50a、52aから退出するため、2個のボール20a、20bは、スライダ18のスライドに伴ってボールガイド16内を移動可能な状態となる。
錠前を解錠状態から施錠状態にするために、この状態から施解錠判別キー10を左回り(図7において反時計周り)に90°回転させると、図7(b) および図8(c)に示すように、スライダ18は、重力(自重)により長手方向にスライドし、2個のボール20a、20bは、スライダ18のボール移動規制部18bに押圧され、ボールガイド16の第2収容部50と中央収容部46にそれぞれ移動する。
次に、錠前からキーブランク22を引き抜くために、施解錠判別キー10を右回り(図7において時計周り)に90°回転して水平に戻し、キーブランク22を錠前から引き抜くと、図7(c)および図8(d)に示すように、一方のボール20aが第2収容部50に収容され、かつ、他方のボール20bが中央収容部46に収容された状態で、スイッチ14が、バネ56の付勢力によりケース12の外側に向かってスライドする。
しかしながら、一方のボール20bが中央収容部46に収容され、かつ、他方のボール20aが第2収容部50に収容されている状態では、スイッチ14のボールセンス突起部44dは、ボール20bによって移動が規制され、ボールガイド16の貫通孔50aに進入することができない。これにより、図8(d)に示すように、キートップ44bの上面は、ケース12の突出部41やリングホール24の上面と面一(フラット)の状態に維持される。このため、施解錠判別キー10の使用者は、キートップ44bの上面がケース12の突出部41やリングホール24の上面と面一になっているか否かを触感で確認することにより、スイッチ14が第二の状態(この例では、施錠状態)にあることを視覚によらずに容易に判別することができる。
また、スイッチ14の検知部42b1を錠前に押し当ててスイッチ14の外縁突起部44eの一方を、スライダ18の係止孔18cから退出させない限り、スライダ18の水平方向の移動規制は解除することはできない。このため、第二の状態の施解錠判別キー10を動かしたり傾けたりした場合でも、第二の状態を確実に保持することができ、未使用時において、施解錠判別キー10が第二の状態であるか否か(この例では、施錠状態であるか、そうでないか)を正確に伝えることができる。
なお、ここでは、第二の状態の一例として、一方のボール20bが、ボールガイド16の中央収容部46に収容され、他方のボール20aが、ボールガイド16の第2収容部50に収容されている例を示したが、一方のボール20bが、ボールガイド16の中央収容部46に収容され、他方のボール20aが、ボールガイド16の第3収容部52に収容されている場合も事情は同じである。また、ここでは、第一の状態を解錠状態、第二の状態を施錠状態として説明したが、第一の状態が施錠状態、第二の状態が解錠状態であってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る施解錠判別キー10は、第一の面(例えば、ケース12の突出部41の上面、リングホール24の上面)を有するベース部材(例えば、ケース12)と、第二の面(例えば、キートップ44bの上面)を有し、かつ、前記ベース部材に対して相対移動可能な可動部材(例えば、スイッチ14)と、を備えた施解錠判別キーにおいて、前記可動部材は、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面よりも没入した状態となる第一の位置(例えば、図8(a)に示す位置)、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面と面一になる第二の位置(例えば、図8(d)に示す位置)、および、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面よりも突出した状態となる第三の位置(例えば、図8(b)、(c)に示す位置)、のうちの少なくとも2つの位置(例えば、第一の位置と第二の位置)において固定可能に構成され、前記可動部材は、前記施解錠判別キーが施錠状態である場合に前記2つの位置のうちの一方の位置(例えば、第二の位置)に固定され、前記施解錠判別キーが解錠状態である場合に前記2つの位置のうちの他方の位置(例えば、第一の位置)に固定される、ことを特徴とする施解錠判別キーである。
本実施形態に係る施解錠判別キー10によれば、可動部材が2つの位置のうちの一方の位置にあるか他方の位置にあるか、を触感で判別することができるため、施解錠状態を視覚によらずに判別することができる。このため、視力の弱い人や視覚に何らかの障害をもった人であっても、施解錠状態を確実に判別することができる。また、従来の施解錠表示キーでは、健常者であっても夜間などにおいては施解錠状態の識別が困難であったが、本実施形態に係る施解錠判別キー10では、視覚に加えて触感で判別することができるために、従来よりも利便性を高めることができる。
また、前記可動部材は、前記施解錠判別キーが前記施錠状態または前記解錠状態である場合に前記第二の位置において固定されることで、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面と面一になるものでもよい。
このような構成とすれば、ベース部材の第一の面と可動部材の第二の面が面一になったかどうかで施解錠状態を判別することができるため、利便性をさらに高めることができる。
また、前記ベース部材は、一体または別体に設けられた2つの突出部(例えば、ケース12の突出部41と、リングホール24)を有し、前記可動部材は、前記2つの突出部に挟まれた位置に配置されていてもよい。
このような構成とすれば、施解錠判別キーを持ち運びするような場合に、誤って可動部材を動かしてしまい、ベース部材の第一の面と可動部材の第二の面の相対位置が変わってしまうような誤操作を未然に防ぐことができ、正確な施解錠状態を維持することができる。
また、前記可動部材を一方向に付勢する付勢部材(例えば、バネ56)を有し、前記付勢部材は、前記可動部材の軸心上に配設されていてもよい。
このような構成とすれば、可動部材をより円滑に移動させることができ、操作性を高めることができる。
また、前記ベース部材の内部に収容され、前記ベース部材の回転角度に応じて重力により移動可能な移動体(例えば、ボール20)と、前記移動体の移動範囲を制限するとともに前記ベース部材の回転角度に応じて前記移動体が移動可能な第一の領域(例えば、第2収容部50、第3収容部52)および第二の領域(例えば、第1収容部48、第4収容部54)を少なくとも備えるガイド(例えば、ボールガイド18)と、を有し、前記可動部材は、前記移動体が前記第一の領域に移動することで前記ガイドへの進入が可能となり前記2つの位置のうちの一方の位置で固定される一方で、前記移動体が前記第二の領域に移動することで前記ガイドへの進入が阻止され前記2つの位置のうちの他方の位置で固定されるものでもよい。
このような構成とすれば、簡素な構造でありながら、同時に、施解錠操作に応じて可動部材を適切な位置に固定することができる。
なお、本発明に係る施解錠判別キーの構成は、上記実施形態に係る施解錠判別キー10の構成に限定されるものではなく、例えば、施解錠判別キー10が解錠状態の場合にキートップ44bの上面が、ケース12の突出部41やリングホール24の上面よりも没入した状態となる位置に固定され、施解錠判別キー10が施錠状態の場合にキートップ44bの上面が、ケース12の突出部41やリングホール24の上面と面一になる位置に固定される例を示したが、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明に係る「可動部材」は、第二の面がベース部材の第一の面よりも没入した状態となる第一の位置、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面と面一になる第二の位置、および、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面よりも突出した状態となる第三の位置、のうちの少なくとも2つの位置において固定可能に構成されるとともに、施解錠判別キーが施錠状態である場合に前記2つの位置のうちの一方の位置に固定され、前記施解錠判別キーが解錠状態である場合に前記2つの位置のうちの他方の位置に固定されるものであればよい。
また、ヘッド44の没入方向や突出方向は特に限定されず、例えば、ケースの幅方向や厚み方向に没入または突出するように構成してもよい。すなわち、ヘッドがケース内に没入しているか否か、ケースから突出しているか否かなどを触感で判別できればよい。
また、ヘッドとアームを単一の部材で構成したが、両者は別体でもよい。また、別体にした場合に、アームが錠前から受ける動力を、歯車などの動力伝達部材を介してヘッドに伝達し、ヘッドをスライドさせてもよい。
また、本発明に係る「移動体」の形状は球体に限定されず、ケース内に収容され、ケースの回転角度に応じて重力により移動可能なものであればよい。また、「移動体」の数も2つに限定されるものではない。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することで、より良い効果が得られる場合がある。
10 施解錠判別キー
12 ケース
14 スイッチ
16 ボールガイド
18 スライダ
18b ボール移動規制部
18c 係止孔
20 ボール
22 キーブランク
24 リングホール
26 ゴムリング
26a、26b ボールガイド収容部
28a、28b スライダ収容部
30a、30b スライダ支持部
32a、32b スイッチ収容部
40 ゴムリング用凹部
42 アーム
42b1 係合突起
44 ヘッド
44a ベース
44b キートップ
44c 中央突起部
44d ボールセンス突起部
44e 外縁突起部
46 中央収容部
48 第1収容部
50 第2収容部
50a 貫通孔
52 第3収容部
52a 貫通孔
54 第4収容部
56 バネ

Claims (4)

  1. 第一の面を有するベース部材と、
    第二の面を有し、かつ、前記ベース部材に対して相対移動可能な可動部材と、を備えた施解錠判別キーにおいて、
    前記可動部材は、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面よりも没入した状態となる第一の位置、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面と面一になる第二の位置、および、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面よりも突出した状態となる第三の位置、のうちの少なくとも2つの位置において固定可能に構成され、
    前記可動部材は、前記施解錠判別キーが施錠状態である場合に前記2つの位置のうちの一方の位置に固定され、前記施解錠判別キーが解錠状態である場合に前記2つの位置のうちの他方の位置に固定され、
    前記ベース部材は、一体または別体に設けられた2つの突出部を有し、
    前記可動部材は、前記2つの突出部に挟まれた位置に配置されている、
    ことを特徴とする施解錠判別キー。
  2. 請求項1に記載の施解錠判別キーにおいて、
    前記可動部材は、前記施解錠判別キーが前記施錠状態または前記解錠状態である場合に前記第二の位置において固定されることで、前記第二の面が前記ベース部材の前記第一の面と面一になる、
    ことを特徴とする施解錠判別キー。
  3. 請求項1または請求項2に記載の施解錠判別キーにおいて、
    前記可動部材を一方向に付勢する付勢部材を有し、
    前記付勢部材は、前記可動部材の軸心上に配設されている、
    ことを特徴とする施解錠判別キー。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の施解錠判別キーにおいて、
    前記ベース部材の内部に収容され、前記ベース部材の回転角度に応じて重力により移動可能な移動体と、
    前記移動体の移動範囲を制限するとともに前記ベース部材の回転角度に応じて前記移動体が移動可能な第一の領域および第二の領域を少なくとも備えるガイドと、を有し、
    前記可動部材は、前記移動体が前記第一の領域に移動することで前記ガイドへの進入が可能となり前記2つの位置のうちの一方の位置で固定される一方で、前記移動体が前記第二の領域に移動することで前記ガイドへの進入が阻止され前記2つの位置のうちの他方の位置で固定される、
    ことを特徴とする施解錠判別キー。
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