JP2013018432A - シートベルト用ウェビング - Google Patents

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尊裕 濱田
Shinji Mori
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Abstract

【課題】ウェビング部の厚みを厚くすることなく、乗員に対する触感を向上する。
【解決手段】シートベルト用ウェビング10では、連結部16は、本体部14及び耳部18に比して、経糸20と緯糸22との交錯を粗にした織組織で製織されている。このため、ウェビング部12が、連結部16の部位において、屈曲されやすくなる。これにより、ウェビング部12の幅方向外側の側縁が乗員の首部等に接触した際には、ウェビング部12が連結部16の部位において首部等に対応して屈曲される。したがって、ウェビング部12の乗員に対する違和感が抑制されると共に触感が向上される。また、ウェビング部12を、ウェビング部12の幅方向両端部を折り曲げてループ形状にする必要がない。したがって、ウェビング部12の厚みが厚くなることが抑制される。以上により、ウェビング部12の厚みを厚くすることなく、乗員に対する触感を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、経糸と緯糸との交錯を粗にした織組織で製織された粗織部を有するシートベルト用ウェビングに関する。
下記の特許文献1に記載されたシートベルトのウェビングでは、帯紐の側縁部に折曲げ部が設けられており、折曲げ部は、帯紐の幅方向に折り曲げられて、ループ状に形成されている。これにより、ウェビングの側縁部が折り返されているため、ウェビングの乗員に対する触感を向上できる。
特開平9−86341号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたシートベルトのウェビングによれば、上述のように、折曲げ部がループ状に形成されているため、ウェビングの厚みが厚くなる。これにより、ウェビングをガイドするためのスリップジョイントのガイド孔内に、ウェビングを挿通できない可能性がある。また、仮に、スリップジョイントのガイド孔内にウェビングが挿通されたとしても、スリップジョイントとウェビングとの摺動抵抗が大きくなる可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ウェビング部の厚みを厚くすることなく、乗員に対する触感を向上できるシートベルト用ウェビングを提供することを目的とする。
請求項1に記載のシートベルト用ウェビングは、長尺帯状に形成されると共に、長手方向に沿って配置された複数の経糸と前記長手方向と直交する幅方向に沿って配置された複数の緯糸とを交錯して製織されたウェビング部と、前記ウェビング部の一部を構成し、前記ウェビング部における幅方向両端部を構成する一対の耳部の少なくとも一方と前記ウェビング部における幅方向中間部を構成する本体部との間に前記ウェビング部の前記長手方向に沿って形成されると共に、前記耳部及び前記本体部に比して前記経糸と前記緯糸との交錯を粗にした織組織で製織された粗織部と、を備えている。
請求項1に記載のシートベルト用ウェビングでは、長尺帯状に形成されたウェビング部が、複数の経糸と複数の緯糸とを交錯して製織されている。この経糸はウェビング部の長手方向に沿って配置されており、緯糸はウェビング部の幅方向に沿って配置されている。
また、ウェビング部における幅方向両端部は一対の耳部で構成されており、ウェビング部における幅方向中間部は本体部で構成されている。さらに、ウェビング部の一部は粗織部で構成されており、粗織部は、耳部の少なくとも一方と本体部との間に、ウェビング部の長手方向に沿って形成されている。
ここで、粗織部は、ウェビング部における本体部及び耳部に比して、経糸と緯糸との交錯を粗にした織組織で製織されている。このため、ウェビング部が、粗織部の部位において、屈曲されやすく構成されている。これにより、例えば、ウェビング部の幅方向外側の側縁が乗員の首部等に接触しても、ウェビング部が、粗織部の部位において、当該首部等に対応して屈曲されるため、ウェビング部の乗員に対する違和感が抑制されると共に触感が向上される。また、ウェビング部を、粗織部の部位において、屈曲されやすい構成にすることで、ウェビング部の乗員に対する触感が向上されるため、ウェビング部の幅方向両端部を折り曲げてループ形状にする必要がない。したがって、ウェビング部の厚みが厚くなることが抑制される。
請求項2に記載のシートベルト用ウェビングは、請求項1に記載のシートベルト用ウェビングにおいて、前記粗織部が一対の前記耳部と前記本体部との間に形成されている。
請求項2に記載のシートベルト用ウェビングでは、一対の耳部と本体部との間に粗織部が形成されているため、粗織部が一対の耳部に隣接して一対配置される。このため、例えば、乗員がウェビング部を把持する際に、乗員の指でウェビング部の耳部が押圧されて、ウェビング部が、一対の粗織部の部位において、屈曲される。これにより、乗員の指がウェビング部の幅方向外側の側縁に接触することを抑制できる。
請求項3に記載のシートベルト用ウェビングは、請求項1又は請求項2に記載のシートベルト用ウェビングにおいて、前記粗織部は、複数の前記経糸を引き揃えて前記緯糸と交錯する織組織にされている。
請求項3に記載のシートベルト用ウェビングでは、粗織部において、複数の経糸が引き揃えられており、当該引き揃えられた経糸が緯糸と交錯している。このため、粗織部における経糸の本数を減少させることなく、耳部及び本体部に比して粗織部を屈曲させやすく構成できる。
請求項4に記載のシートベルト用ウェビングは、請求項3に記載のシートベルト用ウェビングにおいて、前記粗織部における織組織は、2本の前記経糸を引き揃えて2/2綾織りとされている。
請求項4に記載のシートベルト用ウェビングでは、粗織部において2本の経糸が引き揃えられており、粗織部における織組織が当該2本の引き揃えられた経糸と緯糸とで2/2綾織りとされている。このため、粗織部における耐磨耗性が確保される。
請求項5に記載のシートベルト用ウェビングは、請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のシートベルト用ウェビングにおいて、前記粗織部が、前記粗織部と隣接する前記耳部の側縁から4〜12mmの範囲内に配置されている。
請求項5に記載のシートベルト用ウェビングでは、粗織部と隣接する耳部の側縁から4〜12mmの範囲内に粗織部が配置されているため、例えば、ウェビング部をガイドするスリップジョイントのガイド孔にウェビング部が挿通されて、このガイド孔の湾曲された端部にウェビング部が引き寄せられた場合でも、このガイド孔に対応して、ウェビング部を粗織部の部位において確実に屈曲させることができる。これにより、ウェビング部のスリップジョイントに対する摺動抵抗が低減される。
請求項1に記載のシートベルト用ウェビングによれば、ウェビング部の厚みを厚くすることなく、乗員に対する触感を向上できる。
請求項2に記載のシートベルト用ウェビングによれば、乗員に対する触感を一層向上できる。
請求項3に記載のシートベルト用ウェビングによれば、粗織部における強度を確保しつつ、粗織部を屈曲させやすく構成できる。
請求項4に記載のシートベルト用ウェビングによれば、粗織部における耐磨耗性を確保できる。
請求項5に記載のシートベルト用ウェビングによれば、ウェビング部のスリップジョイントに対する摺動抵抗を低減できる。
本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト用ウェビングを示す正面図である。 図1に示されるシートベルト用ウェビングを構成するウェビング部の織組織を示す概略図である。 図2に示されるウェビング部がスリップジョイントのガイド孔内を挿通している状態を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト用ウェビングを示す正面図である。 図4に示されるシートベルト用ウェビングを構成するウェビング部の織組織を示す概略図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト用ウェビング10は車両のシートベルト装置に適用されるものであり、本実施の形態では、シートベルト用ウェビング10が所謂3点式のシートベルト装置に適用されている。
図1には、シートベルト用ウェビング10が正面図にて示されている。なお、図に示される矢印Lはシートベルト用ウェビング10の長手方向を示し、矢印Wはシートベルト用ウェビング10の幅方向を示す。
この図に示すように、シートベルト用ウェビング10は長尺帯状に形成されたウェビング部12を備えている。このウェビング部12の長手方向基端部は、図示しないウェビング巻取装置のスプールに係止されており、ウェビング部12の長手方向先端部は、図示しない車両のアンカに係止されている。
図3に示すように、ウェビング巻取装置から引出されたウェビング部12は、車両のセンタピラーに固定されたスリップジョイント30に向けて延伸されている。スリップジョイント30には、ガイド孔32が貫通形成されており、ガイド孔32は略U字形状に形成されて、ガイド孔32の両端部が湾曲されている。ウェビング部12はガイド孔32内を挿通しており、ガイド孔32において折り曲げられて、車両のアンカへ延伸されている。さらに、ウェビング部12には、図示しないタングがウェビング部12の長手方向に沿って移動可能に挿入されており、タングは車両に設けられたバックル装置(図示省略)に係脱可能に構成されている。これにより、タングがバックルに係合されることで、ウェビング巻取装置から引出されたウェビング部12が着座乗員に装着可能に構成されている。
図1に示すように、ウェビング部12は、本体部14と、粗織部としての一対の連結部16と、一対の耳部18とで構成されている。本体部14は、ウェビング部12の幅方向中間部に配置されると共に、ウェビング部12の長手方向に沿って形成されている。図2に示すように、本体部14は、ウェビング部12の長手方向に沿って配置された複数の経糸(縦糸)20とウェビング部12の幅方向に沿って配置された複数の緯糸(横糸)22とを交錯させた織組織により製織されている。この経糸20及び緯糸22は、ポリエステル系の合成繊維糸により構成されている。また、本体部14の織組織は、2/2綾織りとされており(経糸20が、2本の緯糸22の上側(図2の紙面上側)を交差すると共に、2本の緯糸22の下側(図2の紙面下側)を交差している)、これにより、本体部14における経糸20と緯糸22との交錯する部分は、経糸20の配列方向(ウェビング部12の幅方向)へ経糸20の一本分進む度毎に、ウェビング部12の長手方向に緯糸22の一本分ずれて配置されている。
図1に示すように、一対の耳部18は、ウェビング部12の幅方向外側の両端部にそれぞれ配置されると共に、ウェビング部12の長手方向に沿って形成されている。図2に示すように、耳部18は、本体部14と同じ経糸20と緯糸22とで織組織を2/2綾織りにして製織されている。このため、上述と同様に、耳部18における各々の経糸20と緯糸22との交錯する部分が、経糸20の配列方向へ経糸20の一本分進むたび毎に、ウェビング部12の長手方向に緯糸22の一本分ずれて配置されている。
図1に示すように、連結部16は、本体部14と一対の耳部18との間にそれぞれ設けられており、ウェビング部12の長手方向に沿って形成されている(図1に示される斜線部の領域に配置されている)。図2に示すように、連結部16は、本体部14の経糸20と同じ経糸20と緯糸22とを交錯させた織組織により製織されている。また、連結部16における織組織では、2本の経糸20を引き揃えて2/2綾織りとされている(2本の経糸20が、2本の緯糸22の上側を交差すると共に、2本の緯糸22の下側を交差している)。このため、連結部16における経糸20と緯糸22との交錯する部分が、経糸20の配列方向に2本進む度毎に、ウェビング部12の長手方向に緯糸22の一本分ずれて配置されている。つまり、連結部16における経糸20と緯糸22との交錯した部分が、本体部14及び耳部18における経糸20と緯糸22との交錯された部分に比して、大きく形成されている。これにより、本体部14及び耳部18に比して、連結部16は、経糸20と緯糸22との交錯を粗にした織組織で製織されている。したがって、連結部16が、本体部14及び耳部18に比して、屈曲されやすく構成されており、例えば、ウェビング部12の耳部18に押圧力などの外力が付与された際には、ウェビング部12が、連結部16の部位において、屈曲されるように構成されている。
また、連結部16は、ウェビング部12の幅方向の縁(連結部16と隣接された耳部18の縁)から4〜12mmの範囲内に設けられる。一方、上述したように、スリップジョイント30のガイド孔32の両端部は湾曲されており、ガイド孔32の両端部では、ガイド孔32の端から湾曲の始点までの寸法(図3に示されるW1の寸法)が、通常、6〜10mmの範囲内に設定されている。このため、ウェビング部12がガイド孔32の端部へ引き寄せられた際には、ウェビング部12が連結部16の部位で屈曲されるように構成されている。
次に、第1の実施の形態の作用及び効果を説明する。
シートベルト用ウェビング10を乗員が装着する際には、乗員がウェビング部12を把持する。この際には、乗員の手(指)によってウェビング部12の耳部18がウェビング部12の幅方向内側へ押圧されるため、ウェビング部12が連結部16の部位において屈曲される。
この状態で、乗員がウェビング部12をウェビング巻取装置から引出すように引っ張ると、ウェビング部12が、スリップジョイント30のガイド孔32の内周部上を摺接しつつ、ウェビング巻取装置から引出される。そして、乗員がウェビング部12を引っ張る際に、ウェビング部12がガイド孔32の端部側に引き寄せられた場合には、ウェビング部12の耳部18が、ガイド孔32の端部の内周部に押圧されて、ウェビング部12が連結部16の部位において屈曲される。
さらに、乗員がウェビング部12に設けられたタングをバックル装置に係合させることで、ウェビング部12が乗員に装着される。この際には、ウェビング部12が、乗員の胸部前方の位置において乗員の肩部から腰部へ向けて配置されると共に、乗員の腰部前方に配置される。これにより、ウェビング部12によって、乗員の上胴体部及び腰部が拘束される。この状態で、乗員の上胴体部が移動する等して、ウェビング部12の幅方向外側の側縁が乗員の首部等に接触した場合には、ウェビング部12の耳部18が乗員の首部等に押圧されて、ウェビング部12が連結部16の部位において屈曲される。
ここで、シートベルト用ウェビング10では、ウェビング部12の一部が連結部16で構成されており、連結部16は、ウェビング部12を構成する耳部18とウェビング部12を構成する本体部14との間にウェビング部12の長手方向に沿って形成されている。また、連結部16は、本体部14及び耳部18に比して、経糸20と緯糸22との交錯を粗にした織組織で製織されている。
このため、ウェビング部12が、連結部16の部位において、屈曲されやすくなる。これにより、上述したように、ウェビング部12の幅方向外側の側縁が乗員の首部等に接触した際には、ウェビング部12の耳部18が押圧されるため、ウェビング部12が連結部16の部位において当該首部等に対応して屈曲される。したがって、ウェビング部12の乗員に対する違和感が抑制されると共に触感が向上される。また、ウェビング部12を、連結部16の部位において、屈曲されやすい構成にすることで、ウェビング部12の乗員に対する触感が向上されるため、ウェビング部12の幅方向両端部を折り曲げてループ形状にする必要がない。したがって、ウェビング部12の厚みが厚くなることが抑制される。以上により、ウェビング部12の厚みを厚くすることなく、乗員に対する触感を向上できる。
また、シートベルト用ウェビング10では、ウェビング部12の一対の耳部18に隣接した位置に連結部16がそれぞれ設けられている。このため、乗員がウェビング部12を把持する際に、乗員の手(指)によって一対の耳部18が押圧されて、ウェビング部12が、一対の連結部16の部位において、屈曲される。これにより、ウェビング部12の幅方向外側の側縁を乗員の指が接触することを抑制できるため、ウェビング部12の乗員に対する触感を一層向上できる。
しかも、ウェビング部12に一対の連結部16が設けられているため、乗員がウェビング部12を装着した際に、連結部16と隣接される耳部18が乗員の首部側に必ず配置される。一方、一対の連結部16の何れか一方を省略した場合には、乗員がウェビング部12を装着する際に、他方の連結部16と隣接される耳部18を乗員の首部側に配置させる必要があるため、運転席用及び助手席用のそれぞれのウェビング巻取装置を設定する必要がある。このため、この場合には、ウェビング巻取装置にシートベルト用ウェビング10を組付ける際に、ウェビング部12の表面及び裏面を考慮して組付ける必要があり、ウェビング巻取装置を車両に組付ける際に、運転席用及び助手席用を考慮して組付ける必要がある。これにより、一対の連結部16の何れか一方を省略した場合に比して、シートベルト用ウェビング10をウェビング巻取装置に組付ける際の組付け性を向上でき、ウェビング巻取装置を車両へ組付ける際の組付け性を向上できる。
さらに、シートベルト用ウェビング10では、連結部16において、2本の経糸20が引き揃えられており、引き揃えられた経糸20が緯糸22と交錯して製織されている。これにより、連結部16における経糸20の本数を減少させることなく、連結部16を形成できるため、連結部16の強度を確保しつつ、耳部18及び本体部14に比して連結部16を屈曲させやすく構成できる。
また、シートベルト用ウェビング10では、連結部16において2本の経糸20が引き揃えられており、連結部16における織組織が当該2本の引き揃えられた経糸20と緯糸22とで2/2綾織りとされている。このため、本体部14及び耳部18に比して連結部16を屈曲させやすく構成しても、連結部16における耐磨耗性を確保できる。
さらに、シートベルト用ウェビング10では、一対の連結部16が一対の耳部18と隣接して配置されており、ウェビング部12が、乗員によって引っ張られて、スリップジョイント30のガイド孔32の湾曲された端部に引き寄せられた場合には、ウェビング部12の耳部18がガイド孔32の内周部に押圧されて、ウェビング部12が連結部16の部位において屈曲される。このため、ウェビング部12がガイド孔32の端部形状に対応して屈曲されるため、ウェビング部12のスリップジョイント30に対する摺動抵抗を低減できる。しかも、連結部16が、連結部16と隣接する耳部18の縁から4〜12mmの範囲内に配置されているため、ガイド孔32の端部に対応させて、ウェビング部12を連結部16の部位において確実に屈曲できる。
[第2の実施の形態]
図4には、第2の実施の形態に係るシートベルト用ウェビング100が正面図にて示されている。なお、図面では、シートベルト用ウェビング100の長手方向を矢印Lで示し、シートベルト用ウェビング100の幅方向を矢印Wで示す。また、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と略同様の構成であるが、以下の点において異なる。
この図に示すように、ウェビング部12の幅方向外側の側縁部には、耳部18を構成する一対の縁部102が形成されている(図4の斜線部を参照)。
図5に示すように、縁部102は、ウェビング部12の長手方向に沿って配置された複数の経糸104とウェビング部12の幅方向に沿って配置された複数の緯糸22とを交錯させた織組織により製織されており、縁部102の織組織は、2/2綾織りとされている。このため、縁部102における経糸20と緯糸22との交錯する部分は、経糸20の配列方向に一本進むたび毎に、ウェビング部12の長手方向に緯糸22の一本分ずれて配置されている。
また、経糸104の繊度(太さ)は、経糸20の繊度に比して小さく(細く)されており、これにより、本体部14及び耳部18に比して、縁部102は、触感が柔らかく、折り曲げやすく構成されている。なお、連結部16は、に縁部102比して、折り曲げやすく構成されている。
これにより、ウェビング部12の縁部102に押圧力等の外力が付与された際には、ウェビング部12が連結部16の部位において屈曲される。したがって、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
さらに、第2の実施の形態では、縁部102の経糸104の繊度が耳部18の経糸20の繊度に比して小さく設定されているため、縁部102が、耳部18に比して、触感が柔らかく、折り曲げやすく構成されている。これにより、乗員の首部等にウェビング部12の縁部102が接触する際には、ウェビング部12の乗員に対する違和感が一層抑制されて、乗員に対する触感を一層向上できる。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、一対の耳部18と隣接した位置に、連結部16がそれぞれ設けられている。これに替えて、一方の耳部18と本体部14との間、又は他方の耳部18と本体部14との間に連結部16が設けられてもよい。この場合には、ウェビング部12が乗員に装着される際に、連結部16と隣接される耳部18が、乗員の首部側に配置されるように構成される。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、連結部16における織組織は、2本の経糸20を引き揃えた2/2綾織とされているが、引き揃える経糸20の本数は任意に設定できる。例えば、連結部16における織組織が、3本以上の経糸20を引き揃えた2/2綾織りとされてもよい。
さらに、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、シートベルト用ウェビング10、100が3点式のシートベルト装置に適用されているが、シートベルト用ウェビング10、100を2点式のシートベルト装置に適用してもよい。つまり、シートベルト用ウェビング10、100を車両に搭載されるシートベルト装置に適用できる。
10 シートベルト用ウェビング
12 ウェビング部
14 本体部
16 連結部16(粗織部)
18 耳部
20 経糸
22 緯糸
100 シートベルト用ウェビング
104 経糸

Claims (5)

  1. 長尺帯状に形成されると共に、長手方向に沿って配置された複数の経糸と前記長手方向と直交する幅方向に沿って配置された複数の緯糸とを交錯して製織されたウェビング部と、
    前記ウェビング部の一部を構成し、前記ウェビング部における幅方向両端部を構成する一対の耳部の少なくとも一方と前記ウェビング部における幅方向中間部を構成する本体部との間に前記ウェビング部の前記長手方向に沿って形成されると共に、前記耳部及び前記本体部に比して前記経糸と前記緯糸との交錯を粗にした織組織で製織された粗織部と、
    を備えたシートベルト用ウェビング。
  2. 前記粗織部が一対の前記耳部と前記本体部との間に形成された請求項1に記載のシートベルト用ウェビング。
  3. 前記粗織部は、複数の前記経糸を引き揃えて前記緯糸と交錯する織組織にされた請求項1又は請求項2に記載のシートベルト用ウェビング。
  4. 前記粗織部における織組織は、2本の前記経糸を引き揃えて2/2綾織りとされた請求項3に記載のシートベルト用ウェビング。
  5. 前記粗織部が、前記粗織部と隣接する前記耳部の側縁から4〜12mmの範囲内に配置された請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のシートベルト用ウェビング。
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