JP2013015127A - Egrガス通路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッド内に形成されたEGRガス通路に、EGRガス中から結露した水滴が溜まり、吸気側に水が噴射したり、長期にわたって貯留するとシリンダヘッドを腐食するといった問題が生じるおそれがあった。
【解決手段】シリンダヘッド内に設けられたEGRガス通路構造であって、エキゾーストマニホールド側に設けられた第1の開口と、インテークマニホールド側に設けられた第2の開口と、前記第1の開口と前記第2の開口を連通する連通路を有し、前記連通路は、全長に渡って、EGRガスが流れる方向に向かって上昇するように傾斜することを特徴とするEGRガス通路構造を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、EGRガス通路の構造に関するものであり、特にシリンダヘッド内にEGRガス通路を設けた場合の構造に関する。
内燃機関で発生するNOXなどの排気ガスは、環境汚染を促進する物質として排出を低減するように努力されている。この効果的な方法の1つに、排気ガスの一部を吸気側に返すEGR(Exhaust Gas Recirculation)がある。EGRの技術は以下の原理に基づくものである。まず、窒素は安定な元素であるが、超高温下では酸素と反応してNOXを生成する。
つまり、燃焼室での燃焼が超高温になるためNOXが生成すると言える。そこで、すでに燃焼したガスの一部(以後「EGRガス」と呼ぶ。)を吸気に戻すことで、吸気中の酸素割合を減少させ、内燃機関中の燃焼温度を下げることで、NOXの生成を抑制する。また、排気ガスを再循環させると熱効率が向上するので、燃費の向上が図れるという効果も得られる。
しかし、高温のEGRガスをそのまま吸気に混ぜると、燃焼に必要な新気の割合が減少し、シリンダへの充填効率が減少する。そこで、EGRガスはエンジンのウォータージャケッド等の冷却箇所を利用して温度を下げることが行われていた。しかし、そこで新たな問題として、燃焼ガス中に水蒸気を含有させたまた、燃焼気体としてシリンダに送りこむと、燃焼不安定になるという課題が生じた。
そこで、特許文献1では、EGRガスの冷却通路中に重力下方にくぼむ凹部を設ける発明の内容が開示されている。この凹部は冷却された凝縮水を一時的に溜めることができ、シリンダに水分が流入することを抑制することができる。
特開2002−004953号公報
EGRガスの通路の冷却できる部分に凹部を設け、EGRガス中の水分を一時溜めておくことは水分をシリンダ内に入れないのに効果的である。しかし、この凹部はEGRガス通路に略水平となる箇所があるのがよい。例えば、エンジンを直立に近い状態で設置する場合は、エキゾーストマニホールドからインテークマニホールドまでは、シリンダヘッドを挟んでほぼ同じ高さに形成されるので、水平に近いパスを確保することができる。したがって、特許文献1の技術を好適に利用することができる。
しかし、エンジンを寝かせた状態、つまりシリンダの中心軸が重力方向水平に近い状態でエンジンを設置する場合は、エキゾーストマニホールドからインテークマニホールドまで、水平に近いパスを確保することが難しい。
特に、シリンダヘッド内にEGRガス通路を設ける場合は、シリンダヘッド内のウォータージャケットを利用することができるため、冷却という観点では効率的である。しかし、このタイプのエンジンを寝かせて設置する場合は、EGRガス通路に凹部を設けるのが
困難である。エキゾーストマニホールドとインテークマニホールドが、重力方向で上下の関係になるからである。
このようなタイプのエンジンの場合、エキゾーストマニホールドとインテークマニホールドまでの間のEGRガス通路中の最も低い箇所に、EGRガス中の水分が凝縮して水滴となり貯留してしまうおそれがある。エンジンを直立にする場合との違いは、水分が溜まる凹部を水平に近いEGRガス通路に設けた場合は、水分がEGRガス通路を塞ぐことはないが、エンジンを寝かせた場合は、EGRガス通路が基本的に垂直方向であるので凝縮した水分がEGRガス通路を塞いでしまう場合があることである。
EGRガス中にあった水分が凝縮した水滴が貯留し、EGRガス通路を塞いでしまうと、EGRガスの勢いで、水が突発噴射され、インテークマニホールド内を水浸しにする、若しくはシリンダ内に水が入るといった課題が生じる。
また、特にシリンダヘッド内にEGRガス通路を設けた場合は、そもそもシリンダヘッド内に水がたまる箇所を設けると、そこから腐食が発生するおそれもある。例えば、シリンダヘッドを軽量のアルミニウムで構成した場合、窒素酸化物を含むEGRガスに曝される水分は強酸性液体になるので、シリンダヘッド自体が腐食されてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みて想到された発明であり、シリンダヘッド内にEGRガス通路を設けた場合であっても、シリンダヘッド内にEGRガス中の水分が凝縮した水が貯留しないEGRガス通路構造を提供するものである。
より具体的に本発明のEGRガス通路構造は、
シリンダヘッド内に設けられたEGRガス通路構造であって、
エキゾーストマニホールド側に設けられた第1の開口と、
インテークマニホールド側に設けられた第2の開口と、
前記第1の開口と前記第2の開口を連通する連通路を有し、
前記連通路は、全長に渡って、EGRガスが流れる方向に向かって上昇するように傾斜することを特徴とする。
また、上記EGRガス通路構造においては、シリンダヘッド内のEGRガス通路の傾斜角は、少なくとも2段階あり、下流側ほど傾斜角が大きくなることを特徴とする。
また、上記EGRガス通路構造においては、前記第2の開口にEGRバルブを連結させ、前記EGRバルブは、バルブ体を軸線方向に動かすことで、還流するガス量を調整する構造を有し、前記バルブの軸線方向の延長線上には、前記第2の開口が開口していることを特徴とする。
さらに、上記のEGRバルブを有するEGRガス通路構造では、前記EGRバルブはエンジン停止中に閉じた状態であり、エンジンの始動前に少なくとも1度は開方向に作動することを特徴とする。
本発明のEGRガス通路構造は、シリンダヘッド内に常に上り傾斜を有するように形成されるので、シリンダヘッド内に設けられたEGRガス通路が上記のような構造を有することによって、エキゾーストマニホールド側を重力下側にしさえすれば、冷却され結露したEGRガス中の水分は、すべてエキゾーストマニホールド側に落下するので、水が吸気側に噴射されるおそれがない。
また、高温のエキゾーストマニホールド側に落下することで、蒸発し排気ガスと一緒に排出されるので、シリンダヘッド内に残留せず、EGRガス通路を腐食するおそれがない。したがって、シリンダヘッド内EGRガス通路に腐食防止のコーティングが不要となり、コストの低減に寄与する。
また、EGRガス通路は下流側(インテークマニホールド側)に行くほど温度が下がるので、下流側ほど通路内壁面に結露する。しかし、下流側の方が重力の働く方向で見たときの位置が高いため、結露した水滴は、EGRガス通路内を伝い落ち、通路内壁面に結露した水分を次々と吸収する。したがって、通路内の水はけが良くなる。
また、上記に説明したように、EGRガス通路では、下流側ほど水滴が付き易いので、下流側の傾斜をより垂直に近くなるように構成することで、より水滴の落下を促すことができる。また、EGRガス通路の傾斜角が変わる点でEGRガスの流れに乱れが生じるため、その乱れによって、通路内壁面の水滴がより落下しやすくなる。
また、EGRガス通路の前記第2の開口にEGRバルブを連結させ、バルブの軸線方向の延長線上には、ヘッド内EGR通路の出口部が開口するように構成したので、バルブ体に付着した水滴は、EGRバルブが作動すると、その振動でシリンダヘッド内のEGRガス通路に落下する。EGRバルブはヘッド内EGR通路の最も下流でなおかつ重力方向で最も高い位置に配置されるので、落下した水滴は多くのEGR通路内の壁面に付着している水滴を取り込み、より水はけがよくなる。
さらに、上記のEGRバルブはエンジン停止中に閉じた状態であり、エンジンの始動前に少なくとも1度は開方向に作動することとしたので、エンジン停止中には、排気ガスが吸気系に流れない。また、エンジンが始動する前にEGRバルブ体を作動させるので、この時、バルブ体に水分が付着していても、それはシリンダヘッド内のEGRバルブ通路側に落下する。したがって、エンジン始動後にEGRバルブを作動させても、EGRバルブ体に付着していた水分が吸気側に飛ばされるおそれがない。
本発明のEGRガス通路構造を有するシリンダヘッドの側面図を示す図である。 本発明に係るシリンダヘッドの排気口方向から見た図である。 本発明に係るシリンダヘッドを斜め上から見た斜視図である。 本発明に係るEGRガス通路構造を模式的に示す図である。
以下に図面を用いて本発明のEGRガス通路構造について説明する。なお、以下の説明は本発明の一実施形態を例示するものであり、本発明の趣旨から外れない範囲内で、下記の実施形態を変更しても、本発明の技術的範囲に含まれるのは言うまでもない。
図1に本発明のEGRガス通路構造1を有するシリンダヘッド10の側面図を示す。このエンジンは、シリンダの軸線3が重力方向4に対してα度だけ傾いたエンジンである。ヘッドカバー5とシリンダブロック6は2点鎖線で示した。また、インテークマニホールド(図示せず)は、シリンダヘッド10の上方に配置され、エキゾーストマニホールド(図示せず)は下方に配置される。したがって、吸気は矢印11方向からシリンダヘッド10に供給され、矢印12方向に排出される。
図2は、図1のA方向からシリンダヘッド10を見た図である。シリンダヘッド10からの排気口(14a、14b、14c)が3つあることからわかるように、3気筒のエンジンを例示する。しかし、気筒数は例示であり、限定されるものではない。排気口14に隣接してEGRガス通路20の開口21が設けられている。
この開口21は、EGRガスが吸気側まで返される通路のスタート点であり、EGRガス通路20の第1の開口21と呼ぶ。排気口(14a、14b、14c)とEGRガス通路20の開口21は、共通の接続面26上に形成されており、図示しないエキゾーストマニホールドは、3つの排気口(14a、14b、14c)とEGRガス通路20の開口21を共通に覆った上で、エキゾーストパイプに繋がる。エキゾーストパイプの方向は符号Eで示す。
第1の開口21は、シリンダヘッド10の排気口(14a、14b、14c)からエキゾーストパイプに繋がる方向の下流側に配置されるのがよい。排気を取り込みやすいからである。また、EGRガス通路20は、シリンダヘッド10の隅に形成するのが容易である。シリンダヘッド10の中央部分には、カムや開閉バルブが配置されるため、EGRガス通路20を設けるスペースを確保するのが容易でないからである。
図3(a)は、図1のB方向から見たシリンダヘッド10である。図3(b)はその一部拡大図である。ヘッドカバーで覆われている部分は省略している。傾斜して載置されるシリンダヘッド10の隅のうち、重力方向で位置が高い方の隅にEGRバルブ30を載置するための水平面が設けられる。これを載置水平面25と呼ぶ。シリンダヘッド10内に設けられたEGRガス通路20は、この載置水平面25に開口22を有する。この開口22は第1の開口21から見るとEGRガス通路20の下流にあたり、EGRガス通路20の第2の開口22と呼ぶ。
EGRバルブ30はこの載置水平面25の第2の開口22に吸入口(図示せず)を合わせて配設される。EGRバルブ30のバルブ動作方向を重力方向にするためである。
EGRバルブ30の構成の詳細は図4を用いて後述するが、シリンダヘッド10に設けられた載置水平面25に配設されたEGRバルブ30は、EGRガス排出口31を有する。このEGRガス排出口31は、吸気側(例えばインテークマニホールド)に連通される。EGRバルブ30は、載置水平面25上に設けられた第2の開口22からEGRガスを吸込み、このEGRガス排出口31から吸気側にEGRガスを送る。
再び図1を参照して、図2のEGRガス通路20の第1の開口21からは、シリンダヘッド10中をEGRガス通路20が形成されている。EGRガス通路20は、シリンダヘッド10とシリンダブロック6の連結部分10aに沿って、所定の長さ分形成され、そこから方向を変える(20c)。そして、載置水平面25の中央に、第2の開口22が形成されるように形成する。つまり、EGRガス通路20は、第1の開口21と第2の開口22の間に形成された連通路といえる。
この結果、EGRガス通路20は、シリンダヘッド10中で少なくとも1回方向が変更される。なお、第1の開口21に近いEGRガス通路20を上流側EGRガス通路20aとよび、第2の開口に近いEGRガス通路20を下流側EGRガス通路20bとよぶ。
上流側EGRガス通路20aと、下流側EGRガス通路20bは、重力方向4に対して、異なる角度を有する。ここで、重力方向4に対する角度とは、EGRガス通路20の中心線と重力方向4のなす角度を言う。
図3(b)を参照して、上流側EGRガス通路20aと重力方向4のなす角度はβであ
り、下流側EGRガス通路20bと重力方向4のなす角度はγである。ここで、本発明のEGRガス通路構造1では、γ<βの関係がある。すなわち、下流側EGRガス通路20bの方が重力方向4に近い。言い換えるとEGRガス通路20の傾斜角が大きい。なお、ここで傾斜角とは、重力方向4となす角度を90度から引いた角度である。
また、上記のように、下流側EGRガス通路20bの重力方向4となす角度γは、ゼロでない場合もある。つまり、第2の開口22の地点における下流側EGRガス通路20bの重力方向4とのなす角度もゼロ(すなわち垂直)でない場合もある。
次に、本発明のEGRガス通路20の作用について説明する。EGRガスは、図2で示したエキゾーストマニホールド内の第1の開口21から、シリンダヘッド10内に設けられたEGRガス通路20を昇る。シリンダヘッド10中にはウォータージャケット(図示せず)が網の目のように形成されており、高い冷却能力を有している。つまり、EGRガスは重力方向4を上昇し、EGRガス通路20の下流側に向かうほど温度が下がる。
温度が下がると、EGRガス中に含まれていた水蒸気が結露して水滴となりEGRガス通路20の内壁面に付着する。付着する水滴は、上流側EGRガス通路20aから下流側EGRガス通路20bに向うほど大きな水滴となる。EGRガスの温度が下がるからである。ここで、下流側EGRガス通路20bの傾斜角は、大きく(垂直に近く)設定されているので、水滴は自重でEGRガス通路20の内壁面を伝いながら落下する。落下した水滴は、さらに内壁面に付着している水滴を吸収しながら落下する。そのためEGRガス通路20内は、水はけがよい。
また、上流側EGRガス通路20aと下流側EGRガス通路20bの傾斜角は、異なるので、この屈曲点20cでEGRガスの流れが変化する。その際の風圧の変化によって、屈曲点20c付近の水滴は容易に落下するようになる。
また、上流側EGRガス通路20aから下流側ガス通路20bに向かって、常に傾斜角が設けられているため、EGRガス中の水分はどこにも貯留することがない。したがって、EGRガス通路20が形成されたシリンダヘッド10内で腐食が生じる事が無い。つまり、シリンダヘッド10内のEGRガス通路20に腐食防止処理等を行う必要がなく、コスト低減に寄与する。
なお、EGRガス通路20内を落下した水滴はエキゾーストマニホールドに落ちる。エキゾーストマニホールドは、高温の排気ガスが通過する部分であるので、水滴は蒸発し、排気ガスと一緒に排出される。
図4(a)には、シリンダヘッド10、とその内部に設けられたEGRガス通路20、EGRバルブ30、インテークマニホールド91、エキゾーストマニホールド90を模式的に描いた図を示す。図4(b)はその一部拡大図である。インテークマニホールド91には、スロットルボディ92から新気がインテークマニホールド91内に導入される。インテークマニホールド91内には、EGRガス流入口37がある。本発明のEGRガス通路構造1は、EGRバルブを含んでいてもよい。
シリンダヘッド10の吸気側にはインテークマニホールド91が連結され、また排気側には、エキゾーストマニホールド90が連結されている。エキゾーストマニホールド90内には、シリンダヘッド10内に設けられたEGRガス通路20の入り口である第1の開口21が形成される。
シリンダヘッド10の重力方向4で高い隅には載置水平面25が形成され、EGRガス通路20は、載置水平面25に第2の開口22を形成する。EGRガス通路20は、第1の開口21から第2の開口22まで、シリンダヘッド10内に形成された連通路である。
インテークマニホールド91内で新気と混合されたEGRガスは、燃料を混合された後、燃焼室10eで燃焼され、シリンダヘッド10の排気口14cからエキゾーストマニホールド90に排出される。そして、排気ガスの一部が、第1の開口21からEGRガス通路20に入る。図4では、EGRガス通路20は1つの傾斜だけで示したが、実際には2つの通路から形成され、それぞれ傾斜角が異なる。
従って、EGRガス通路20を昇るほどEGRガスはEGRガス通路20の壁面に結露し水滴となり、落下し、エキゾーストマニホールド90に落ちる。
シリンダヘッド10の載置水平面25に配設されたEGRバルブ30は、軸線方向に移動可能なバルブ軸32と、バルブ軸32に連結されたバルブ体33と、バルブ体33と密着当接し流路35を塞ぐ弁座34を有する。バルブ体33で塞がれた流路の下流側には、EGRガス排出口31が設けられている。EGRバルブ30は載置水平面25に形成されたEGRガス通路20の第2の開口22に、流路35が連通されている。したがって、バルブ軸32の軸線方向には、EGRガス通路20の第2の開口22が存在する位置関係となる。
バルブ軸32が軸線方向に移動すると、弁座34と密着当接していたバルブ体33が、流路35方向に移動し、バルブ体33と弁座34の間に隙間ができ、EGRガスが流れる。つまり、バルブ体33を軸線方向に動かすことで、還流するガス量を調整する構造を有している。
流れたEGRガスは、弁座34の下流に設けられたEGRガス排出口31からEGRパイプ36を通って、EGRガス流入口37に流れる。なお、バルブ軸32の移動動作は、図示しない制御装置によって、指示される。
このようなバルブをEGRバルブ30として用いると、バルブ体33に結露した水滴がバルブ体33の動きによってEGRガス通路20内に落下し、水滴のはけをよくする。したがって、EGRバルブ30のバルブ体33は、重力方向に沿って作動するのが好ましい。水滴を落下させやすいからである。
なお、バルブ体33の直下には、流路35を介して、載置水平面25に設けられた第2の開口22が位置しているので、バルブ体33からの水滴の落下は、EGRガス通路20内の水滴をエキゾーストマニホールド90に排出するきっかけにもなる。
また、このようなバルブは、通常は常にバルブ体33と弁座34が密着当接しているので、エンジンが停止した後に、EGRガスが吸気側に進入することがない。
また、EGRバルブ30の制御として、エンジン始動(初点火)前にバルブ体33を少なくとも1度、作動させるのが望ましい。エンジンが点火されると、排気ガスが発生し、EGRガス通路20内の圧力が上がる。また、エンジンを停止していたので、バルブ体33に水滴が付着しているおそれがある。その場合、EGRガス通路20内の圧力が上昇してからEGRバルブ30を開けると、バルブ体33に付着していた水滴が吸気側に噴射されるおそれがあるからである。
以上のように本発明のEGRガス通路構造1は、冷却されたEGRガスから露結して生じる水滴がシリンダヘッド10内に貯留しない構成であるため、腐食防止処理などを行わなくても、EGRガス通路内が腐食することがなく、また、貯留した水滴が吸気側に噴出
することもない。
本発明は、内部にEGRガス通路を形成したシリンダヘッドを有するエンジンに好適に用いることができる。
1 EGRガス通路構造
3 エンジンのシリンダ方向
4 重力方向
5 ヘッドカバー
6 シリンダブロック
10 シリンダヘッド
11 吸気の供給方向
12 排気の排出方向
14 シリンダヘッドの排気口
20 EGRガス通路
21 第1の開口
22 第2の開口
25 載置水平面
26 接続面
30 EGRバルブ
31 EGRガス排出口
32 バルブ軸
33 バルブ体
34 弁座
35 流路
36 EGRパイプ
37 EGRガス流入口
90 エキゾーストマニホールド
91 インテークマニホールド
92 スロットルボディ

Claims (4)

  1. シリンダヘッド内に設けられたEGRガス通路構造であって、
    エキゾーストマニホールド側に設けられた第1の開口と、
    インテークマニホールド側に設けられた第2の開口と、
    前記第1の開口と前記第2の開口を連通する連通路を有し、
    前記連通路は、全長に渡って、EGRガスが流れる方向に向かって上昇するように傾斜することを特徴とするEGRガス通路構造。
  2. 前記連通路の傾斜角は、少なくとも2段階あり、下流側ほど前記傾斜角が大きくなることを特徴とする請求項1に記載されたEGRガス通路構造。
  3. 前記第2の開口にEGRバルブを連結させ、
    前記EGRバルブは、バルブ体を軸線方向に動かすことで、還流するガス量を調整する構造を有し、前記バルブの軸線方向の延長線上には、前記第2の開口が開口していることを特徴とする請求項1または2の何れかの請求項に記載されたEGRガス通路構造。
  4. 前記EGRバルブはエンジン停止中に閉じた状態であり、エンジンの始動前に少なくとも1度は開方向に作動することを特徴とする請求項3に記載されたEGRガス通路構造。
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