JP5691435B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気装置に関し、特に多気筒内燃機関の各気筒に空気を吸入させる吸気マニホールドに水分や油分を含んだ排気再循環ガスを分配導入させるガス分配導入管を装着した内燃機関の吸気装置に関する。
車両用の多気筒内燃機関(以下、エンジンともいう)においては、その複数の吸気ポートに空気を吸入させる吸気装置として、エアクリーナを通し外気を導入する比較的大容量のサージタンクとこのサージタンク内のチャンバから複数の吸気ポートに空気を吸入させるよう並列する複数の吸気枝管とを一体に構成した吸気マニホールドを有するものが多用されている。そして、この吸気マニホールドのサージタンク内には、例えばブローバイガスが漏れ出るクランクケース内の換気や燃料供給系統内の蒸発燃料処理のため、ブローバイガスやキャニスタからのパージエア等のように油分や水蒸気を含んだガスが導入されることが多い。また、排気浄化性能に対する要求の高度化に伴って、NOx(窒素酸化物)の低減に効果的な排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)を行う装置を装着したエンジンが普及拡大してきているが、このようなエンジンにおいては、EGRガスがサージタンク内で吸入空気と混合されるものが多い。また、希薄燃焼しEGR量が多くなる場合や低燃費・高出力が高度に要求されるエンジンでは、EGRガスの温度を下げるためにEGRクーラ(排気冷却器)が多用されている。
このようなエンジンに搭載される従来の吸気装置としては、例えばサージタンクの内壁面上で隆起する隆起部以外の適宜位置に水蒸気を含むガスの導入孔が形成される一方、その隆起部にサージタンク内の吸気負圧を取り出すための吸気負圧取出し孔が形成され、隆起部上方の壁部内面を流下する水分が吸気負圧取出し孔から遠ざかるように、前記隆起部に案内溝を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、EGR通路の端部付近がEGRバルブの内周壁に沿って周回路をなすようにし、EGR通路の一部で吸気によってEGRガスが冷却されるようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、吸気通路をスロットル弁の下流側の所定位置で流路を絞るベンチュリ形にするとともに、その所定位置に排気ガス環流通路の出口側端部を導入する開口部を配設することで、EGRガスと吸気通路に流入する吸入空気とを充分混合させてEGRガスの気筒分配を均一化し、EGRガスの流入過多となる気筒でのすす(soot)の発生を抑えるようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−040142号公報 特開2003−056413号公報 特開2000−329010号公報
しかしながら、上述のような従来の内燃機関の吸気装置にあっては、吸気マニホールドのサージタンク内に水分を含んだガスが導入されるため、サージタンク内にEGRガスから分離した水分や凝縮水あるいはその氷結物が溜まり易く、これが気筒側に吸入されてしまうと、その気筒における燃焼の不安定化や失火に繋がってしまい、内燃機関の排気エミッションが悪化したりその内燃機関を搭載した車両のドライバビリティが悪化したりしてしまうという問題があった。
これに対し、EGRガスをサージタンクより下流側で吸入空気と混合させるようにすれば、サージタンク内での凝縮水等の発生とその氷結片の気筒側への吸入といった問題の発生を防止することはできるが、次のような問題があった。
すなわち、この場合、吸気マニホールドの並列する複数の吸気枝管に対してEGRガスを分配・供給するためのEGRガス分配管を設けることになるが、その内部のEGRガス分配通路内で、特にEGRガスの導入口から離れる一端側で、水分を含むEGRガスが結露することにより凝縮水等(以下、単に凝縮水という)が生じ易くなる。そして、車両走行中にそのEGRガス分配通路の軸線方向に向かう加速度が作用するような車両走行状態、特にその加速度が大きく作用するような車両走行状態(例えば、横置きの4気筒エンジンを搭載した車両が旋回あるいは曲折する走行をしているとき)において、EGRガス分配通路内の凝縮水がそのEGRガス分配通路の端部側に集中し、特にEGRガスの導入口から離れる一端側の気筒にEGRガスを導入する特定の気筒別導入孔の中に凝縮水が集中して流入し易くなる。そのため、EGRガス分配管の一端側の気筒での失火等によって多気筒エンジンの発生トルクのバランスが崩れてトルク変動が惹起されてしまい、そのトルク変動周波数がミッション等の共振周波数と一致すると、車両の乗員に不快な車両振動が生じてしまうことで車両のドライバビリティが悪化する可能性があった。さらに、EGRガス分配管の素材が酸性の凝縮水により腐食し易い場合、EGRガス分配管の腐食防止のために各気筒別導入孔への凝縮水の流入が容易になるように設定されることから、上述のようなトルク変動による車両振動の発生を招き易くなっていた。
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、EGRガス分配管内で凝縮水が生じても、EGRガス分配管の特定の気筒別導入孔に凝縮水が集中して流入することを有効に抑制し、車両のドライバビリティが悪化するのを確実に防止することができる内燃機関の吸気装置を提供するものである。
本発明に係る内燃機関の吸気装置は、上記課題を解決するために、(1)多気筒内燃機関の複数の吸気ポートに対応して設けられ、互いに離間する複数の吸気枝管と、前記複数の吸気枝管を通して前記複数の吸気ポートに連通するとともに外気を充満させる内部空間が形成されたサージタンクと、が一体に構成された吸気マニホールドを有する内燃機関の吸気装置であって、前記複数の吸気枝管が互いに離間する方向に延在する主通路および該主通路を前記複数の吸気枝管を通して前記複数の吸気ポートに連通させる複数の気筒別導入孔が形成されたEGRガス分配管を備え、前記複数の気筒別導入孔のうち少なくとも前記主通路の延在方向の特定位置に位置する特定の気筒別導入孔は、前記主通路を対応する特定の吸気ポートに連通させる第1導入孔部と、該第1導入孔部より鉛直方向下方側で前記主通路を前記特定の吸気ポートに連通させる第2導入孔部とによって構成されていることを特徴とする。
この構成により、EGRガス分配管の内部でEGRガスから凝縮水が生じ、EGRガス分配管の内底壁面上の凝縮水をEGRガス分配管の特定位置側、例えば一端側に流すような加速度が作用する状態にあっても、第1導入孔部と第2導入孔部とでは主通路を特定の吸気ポートに連通させる高さが鉛直方向で異なることから、第2導入孔部から特定の吸気ポートに凝縮水が流入し易く、第1導入孔部から特定の吸気ポートにEGRガスが流入し易くなる。したがって、凝縮水がEGRガス分配管の特定の気筒別導入孔の近傍に集中し易い場合であっても、第1導入孔部により所要のEGRガスの分配量を確保しながら、第2導入孔部では凝縮水を少しずつ投入するようその流量を制限することができる。その結果、特定の気筒で失火等が生じるのを確実に防止することができ、エンジンのトルク変動による車両振動の発生等を防止することができる。なお、第2導入孔部における凝縮水の流量制限は、通路断面積を小さくしたり部分的に絞ったりすることで可能であり、さらに、第2導入孔部における凝縮水の流れの抵抗を大きくしてもよい。例えば、第2導入孔部を曲がり形状や長い形状としたり第2導入孔部内に抵抗要素を設けたりしてもよい。
上記構成を有する本発明の内燃機関の吸気装置は、好ましくは、(2)前記第1導入孔部の通路断面積が、前記第2導入孔部の通路断面積より大きいことを特徴とするものである。この構成により、EGRガスの所要の流量を確保しつつ凝縮水が特定の気筒の吸気ポート内に集中して流入することが有効に抑制可能となる。
また、(3)前記吸気枝管の内壁面上で前記特定の吸気ポートに開口する前記第1導入孔部の外端の鉛直方向高さが、前記EGRガス分配管の内壁面上で前記主通路に開口する前記第1導入孔部の内端の鉛直方向高さよりも、上方に位置することが好ましい。
この場合、第1導入孔部は凝縮水を通し難くなり、第1導入孔部の適切な形状(断面積等)を設定することで、所要のEGRガスの分配量を確保できることになる。なお、前記第1導入孔部の通路断面積が前記第2導入孔部の通路断面積より大きく、かつ、前記第1導入孔部の外端の鉛直方向高さが内端の鉛直方向高さよりも上方に位置する場合、前記第1導入孔部は実質的にEGRガスのみの導入孔となり、複数の気筒別導入孔がEGRガス通路とこれとは別系統の凝縮水通路とに明確に区分されることになる。
本発明によれば、主通路を特定の吸気ポートに連通させる第1導入孔部および第2導入孔部の鉛直方向高さが互いに異なり、第2導入孔部から特定の吸気ポートに凝縮水が流入し易く、第1導入孔部から特定の吸気ポートにEGRガスが流入し易くなるようにしているので、EGRガスから生じたEGRガス分配管内の凝縮水が特定の気筒別導入孔の近傍に集中し易い場合であっても、EGRガス分配管の特定の気筒別導入孔に凝縮水が集中して流入することをその気筒別導入孔の第2導入孔部によって適度の流量以下に制限して、特定の気筒で失火等が生じるのを有効に抑制し、エンジンのトルク変動による車両振動等に起因する車両のドライバビリティの悪化を確実に防止できる内燃機関の吸気装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気装置の概略構成図で、図1(a)はその吸気マニホールドの吸気枝管部分の概略斜視図、図1(b)はそのEGRガス分配管の一端側の気筒別導入孔付近の拡大断面図、図1(c)は図1(b)のIC−IC断面図である。 図2(a)は本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気装置を構成するインテークマニホールドの側面図であり、図2(b)は図2(a)のIIB−IIB矢視図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気装置を装備した内燃機関の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気装置を示している。
なお、本実施形態は、火花点火式の内燃機関、例えば直列4気筒の4サイクルガソリンエンジン(内燃機関)を図示しない車両の車体に横置き姿勢で搭載したものである。
まず、構成について説明する。
図3に示すエンジン10は、ヘッドカバー11、シリンダヘッド12、シリンダブロック13およびクランクケース14を備えており、シリンダヘッド12とシリンダブロック13の複数のシリンダ13a(図3中には1つのみ図示している)によって、複数の気筒15が形成されている。
各気筒15内にはピストン16が収納されており、詳細は図示しないが、そのピストン16には、クランクケース14内のクランクシャフト17がコネクティングロッド18を介して連結されている。また、シリンダヘッド12内には公知の動弁機構20や点火装置23、インジェクタ24等が収納されており、動弁機構20がクランクシャフト17からの動力を基に、またはクランクシャフト17と連動するよう独立して、駆動されるようになっている。
また、シリンダヘッド12には、複数の気筒15に対応して複数組の吸気ポート12aおよび排気ポート12bが形成されており、動弁機構20がピストン16の変位に応じて吸気弁21および排気弁22を作動させるとともに、クランクシャフト17の回転により各気筒15内でピストン16の図中上方に形成される燃焼室10aの容積が変化するとき、吸気通路31および吸気ポート12aを通して燃焼室10a内に空気が吸入されるとともに、燃焼室10a内での燃焼後の排気ガスが排気ポート12bおよび排気通路41を通して排気されるようになっている。
ここで、吸気通路31は、スロットルバルブ32を回動(開閉動作)可能に支持しつつ収納するスロットルボデー33と、そのスロットルボデー33の上流側および下流側にそれぞれ設けられた上流側の吸気ダクト34および下流側の吸気マニホールド35と、によって形成されている。吸気ダクト34の上流側には図示しないエアクリーナが装着されており、このエアクリーナで粉塵等を除去した空気が、上流側の吸気ダクト34内に取り込まれるようになっている。
図1および図3に示すように、吸気マニホールド35は、エンジン10の複数の吸気ポート12aに対応して設けられ互いに離間する複数の吸気枝管36a,36b,36c,36dと、吸気ダクト34を通して外気を導入し充満させる内部空間37aが形成されたサージタンク37とを一体に構成した多岐管である。この吸気マニホールド35は、サージタンク37の内部空間37aを複数の吸気枝管36a〜36dを通して複数の吸気ポート12aに連通させるよう、複数の吸気ポート12aを形成するシリンダヘッド12に図示しないボルトにより締結・固定されている。また、この吸気マニホールド35は、吸気ダクト34を通してサージタンク37内に導入され充満する空気を、複数の吸気枝管36a〜36dを通して複数の吸気ポート12aに順次吸気させることができるようになっている。
排気通路41は、シリンダヘッド12に形成された複数の排気ポート12bに対応して設けられ互いに並列しつつ離間する複数の排気枝管42bと、複数の排気枝管42bを通して複数の排気ポート12bに連通するとともに図示しない下流側の排気管に接続された集合管部42cとを一体に構成した排気マニホールド42の内部に形成されており、エンジン10の複数の排気ポート12bを形成するシリンダヘッド12に図示しないボルトにより締結・固定されている。
一方、エンジン10は、その排気の一部を排気マニホールド42側から吸気マニホールド35側に還流させ再循環させるEGR装置50を備えており、エンジン10の排気ガスの一部をこのEGR装置50によって排気通路41側から吸気通路31側に還流させることができるようになっている。
EGR装置50は、エンジン10の各気筒15内の燃焼室10aをバイパスして排気マニホールド42内の排気通路41から吸気マニホールド35内の吸気通路31に延びるEGRガス通路51を有しており、このEGRガス通路51の途中には、EGRガスの還流量を調整する電磁式のEGRバルブ52と、EGRガス通路51を通るEGRガスを冷却するEGRクーラ53とが設けられている。
EGRガス通路51は、エンジン10の排気通路41側から吸気通路31側に排気の一部をEGRガスとして還流させる排気還流通路であり、そのEGRガス通路51の一部の区間がEGRクーラ53の中のEGRガス冷却通路となっている。また、EGRバルブ52は、EGRガス通路51を吸気通路31側に連通させる開弁状態と、その連通・接続状態を制限、例えば遮断する閉弁状態とに、切替え可能になっている。さらに、EGRクーラ53は、詳細を図示しないが、その内部にエンジン10のウォータージャケットを通過した後の冷却水を通す冷却水通路と、排気通路41側からのEGRガスを通すガス通路とを有する熱交換器となっており、エンジン10からの冷却水と排気通路41側からのEGRガスとの熱交換によりEGRガスを冷却できるようになっている。
図3に示すように、排気マニホールド42側に配置されたEGRクーラ53と吸気マニホールド35との間には、EGRバルブ52が介装されており、このEGRバルブ52から吸気マニホールド35に延びるようにEGRガス還流配管54(詳細図示せず)が設けられ、そのEGRガス還流配管54よりも吸気マニホールド35側にポリアミド樹脂(例えばナイロン)等の樹脂から成形された耐酸性のEGRガス分配管60が吸気マニホールド35に一体的に装着されている。
図1および図2に示すように、EGRガス分配管60には、複数の吸気枝管36a〜36dが互いに離間する方向(図1(a)中の矢印Dの方向)に延在してEGRガス通路51の下流側部分を構成する略真直な主通路61と、その主通路61を複数の吸気枝管36a〜36dを通して複数の吸気ポート12aに連通させる複数の気筒別導入孔62a,62b,62c,62dと、からなるEGR分配通路が形成されている。また、複数の気筒別導入孔62a〜62dは、それぞれ対応する吸気枝管36a〜36dの内部に連通するように、主通路61を画成するEGRガス分配管60の壁面を貫通するとともに、互いに所定間隔を隔てるように略平行に形成されている。
また、EGRガス分配管60は、主通路61を形成する非円形断面、例えば略三角形断面の有底筒状のもので、内壁面部63を有している。この内壁面部63は、複数の気筒別導入孔62a〜62dの開口縁部に対向する第1側壁面63aと、主通路61の鉛直方向下方側に位置する略平坦な内底壁面63bと、複数の気筒別導入孔62a〜62dが開口する屈曲または湾曲した断面形状を有する第2側壁面63cと、主通路61の延在方向Dにおける両端部に位置する内側端面63d,63e(図2(b)参照)と、を含んで構成されている。
また、図2(a)に示すように、吸気マニホールド35は、同図中のIIB−IIB矢視断面位置で2つの凹状の分割体35a,35bに分割可能であり、これら分割体35a,35bのうちシリンダヘッド12側に配置される一方の分割体35aに、複数の気筒別導入孔62a〜62dを有するEGRガス分配管60の主要部60aが一体に成形されている。そして、このEGRガス分配管60の主要部60aに対し、IIB−IIB矢視断面位置より他方の分割体35b側で第1側壁面63aを形成するよう、主通路61の延在方向に延びる蓋状の残部60bが、他方の分割体35b側に一体に固定されている。また、他方の分割体35bは、一方の分割体35aの外周シール部35sおよびEGRチャンバーシール部60s等に圧接されるとともに、EGRガス分配管60の中央の近傍に位置する溶着結合部64において一方の分割体35aに一体的に結合されるとともにシールされている。なお、EGRガス分配管60が吸気マニホールド35に対し着脱可能な管状体として構成されてもよいことはいうまでもない。
図1(b)に示すように、EGRガス分配管60の複数の気筒別導入孔62a〜62dのうち少なくとも主通路61のEGRガス導入口61iから離れた一端(特定位置)側の気筒別導入孔62aは、EGRガス分配管60の横断面上で主通路61の鉛直方向上方側に位置しつつ主通路61を特定の吸気枝管36aの内部および特定の吸気ポート12aに連通させる第1導入孔部65aと、この第1導入孔部65aより鉛直方向下方側で主通路61を特定の吸気枝管36aの内部および特定の吸気ポート12aに連通させる第2導入孔部66aと、によって構成されている。
さらに、本実施形態では、一端側の気筒別導入孔62aだけでなく、複数の気筒別導入孔62a〜62dが、それぞれEGRガス分配管60の横断面上で主通路61の鉛直方向上方側に位置しつつ主通路61を対応する吸気枝管36a〜36dの内部に連通させる複数の第1導入孔部65a〜65dと、これら第1導入孔部65a〜65dより鉛直方向下方側で主通路61を複数の吸気枝管36a〜36dの内部に連通させる複数の第2導入孔部66a〜66dとで構成されている。これら第1導入孔部65a〜65dおよび第2導入孔部66a〜66dは、それぞれ円形の横断面形状を有する通路孔形状を有している。
また、EGRガス分配管60の複数の気筒別導入孔62a〜62dのうち少なくとも一端側の第1導入孔部65a、例えば複数の第1導入孔部65a〜65dは、それぞれ第2側壁面63cに対して略直交している。さらに、複数の吸気枝管36a〜36dのうち対応するいずれかの内壁面wi上で吸気ポート12a(図3中には吸気枝管36aに対応する吸気ポート12aとして示すが、ここでは吸気枝管36a〜36dのうちいずれかに対応する吸気ポートを指す;以下、同様)に開口する各第1導入孔部65a,65b,65cまたは65dの外端e1の鉛直方向高さは、EGRガス分配管60の第2側壁面63c上(内壁面上)で主通路61に開口するその内端e2の鉛直方向高さよりも、上方に位置している。なお、ここにいう鉛直方向高さは、開口をなす環状の端縁のうち鉛直方向で最も低位置にある部位の高さであり、第1導入孔部65aの外端e1の鉛直方向高さが内端e2の鉛直方向高さよりも上方に位置していることにより、第1導入孔部65aを通してEGRガス分配管60の内部から吸気ポート12a側に流入するのは専らEGRガスとなり、凝縮水が第1導入孔部65aを通過し難くなる高さ設定となっている。
また、第1導入孔部65a〜65dのそれぞれの通路断面積は、対応する第2導入孔部66a〜66dのそれぞれの通路断面積より大きくなっている。ここで、第2導入孔部66a〜66dのそれぞれに対応する第1導入孔部65a〜65dのそれぞれとは、第1導入孔部65aと同一の吸気枝管36aに接続する第2導入孔部66aと、第1導入孔部65bと同一の吸気枝管36bに接続する第2導入孔部66bと、第1導入孔部65cと同一の吸気枝管36cに接続する第2導入孔部66cと、第1導入孔部65dと同一の吸気枝管36dに接続する第2導入孔部66dとを指す。
第1導入孔部65aの通路断面積とその通路長さの比(通路断面積/通路長さ;以下、同様)は、同一の吸気枝管36a内に開口する第2導入孔部66aの通路断面積とその通路長さの比より大きくなっている。同様に、他の第1導入孔部65b、65cまたは65dの通路断面積とその通路長さの比は、対応する他の第2導入孔部66b,66cまたは66dの通路断面積とその通路長さの比より大きくなっている。
また、複数の吸気枝管36a〜36dのうち対応するいずれかの内壁面wi上で吸気ポート12aに開口する各第2導入孔部66a,66b,66cまたは66dの外端e3の鉛直方向高さは、EGRガス分配管60の第2側壁面63c上で主通路61に開口するその内端e4の鉛直方向高さと、略同一であるが、外端e3と内端e4の間に、第1導入孔部65aの外端e1と内端e2の間の鉛直方向高さの差より十分に小さい鉛直方向高さの差があってもよい。
EGRガス分配管60の複数の気筒別導入孔62a〜62dにおいては、このように、第1導入孔部65a〜65dの通路断面積が第2導入孔部66a〜66dの通路断面積より大きく、かつ、第1導入孔部65a〜65dの外端e1の鉛直方向高さが内端e2の鉛直方向高さよりも上方に位置しているので、第1導入孔部65a〜65dが実質的に複数の吸気枝管36a〜36dの内部へのEGRガスの導入孔となり、第2導入孔部66a〜66dが実質的に複数の吸気枝管36a〜36dの内部への凝縮水の導入孔となる。
この場合、複数の第1導入孔部65a〜65dの通路断面積および長さは、EGRガス分配管60の形状および使用条件に応じて、これら複数の第1導入孔部65a〜65dを通るEGRガスの流量を均等にするべくそれぞれ最適な値に設定されている。すなわち、複数の第1導入孔部65a〜65dは、略同一の口径および長さであるが、厳密にはそれぞれのEGRガスの流量を均等化するために最適な口径および長さに調整されている。
また、複数の第2導入孔部66a〜66dの通路断面積および長さは、EGRガス分配管60の形状および使用条件に加えて車両の運動に伴う加速度の作用方向および大きさを考慮して、これら複数の第2導入孔部66a〜66dを通る凝縮水の流量がEGRガス分配管60の端部側の第2導入孔部66a,66dに集中しないように、特にEGRガス導入口61iから離れた一端側の気筒別導入孔62aにおける凝縮水の流量がエンジン10の回転変動に影響しない程度の許容導入流量を超えることがないように、少なくとも第2導入孔部66aの通路断面積が一定値以下に設定されている。他の第2導入孔部66b,66cあるいは他の第2導入孔部66b〜66dの通路断面積は、第2導入孔部66aの通路断面積と同等かそれよりも大きく設定されている。
なお、第2導入孔部66aにおける凝縮水の流量制限は、その通路断面積を小さくしたり部分的に絞ったりすることで容易に可能であるが、第2導入孔部66aにおける凝縮水の流れの抵抗(ここでは通路抵抗という)を大きくするようにしてもよい。すなわち、第2導入孔部66aの内部に抵抗要素を挿入してもよいし、第2導入孔部66aを湾曲または屈曲させたり第2導入孔部66aの通路断面積に対し長さを十分に大きくしたりしてもよい。
また、本実施形態においては、エンジン10には、燃焼室10aからシリンダ13aとピストン16の間の隙間を通ってクランクケース14の内部空間にブローバイガスが漏れ出ることから、エンジンオイルの劣化やエンジン10の内部における腐食防止等のために、クランクケース14内を強制的に換気するPCV方式のブローバイガス還元装置(詳細図示せず)が装備されており、図3に示すように、動弁機構20を収納するヘッドカバー11およびシリンダヘッド12の内方空間とクランクケース14の内部空間とを連通させる少なくとも1つの換気通路10vが形成されている。さらに、エンジン10のヘッドカバー11と上流側の吸気ダクト34との間には、スロットルバルブ32より上流側の吸気通路31からの新気、すなわち新しい空気をエンジン10の内部に導入することができる(運転状態によりブローバイガスを吸気側に戻すこともできる)空気導入管39が介装されており、ヘッドカバー11の内部とサージタンク37との間には、エンジン10の内部で発生するブローバイガスをスロットルバルブ32より下流側に還流させる図示しないブローバイガス還流管およびPCVバルブが介装されている。
さらに、本実施形態においては、エンジン10が図示しないECU(電子制御ユニット)により運転制御され、その運転状態に応じてEGRバルブ52が制御されることで、エンジン10が希薄燃焼してEGR量が多くなったり、低燃費・高出力を両立させるべく高出力でもEGR装置50が作動したりする構成となっている。そのため、エンジン10の運転領域中におけるEGR使用範囲が広く設定されている。
また、図2(b)に示すように、一方の分割体35aの上端部には、一方の分割体35aをシリンダヘッド12にボルト締結するためのボルト(図示せず)を通す複数のボルト穴35hが形成されている。一方の分割体35aの下端部には、スロットルバルブ32を内蔵するスロットルボデー33が装着されるとともに、吸気圧力センサ38が装着されるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の内燃機関の吸気装置では、エンジン10の運転時には、その運転状態に応じてEGRバルブ52が制御され、EGRバルブ52の開弁時にエンジン10の排気ガスの一部が排気通路41側から吸気通路31側に還流することで、排気ガス中のNOx成分が低減される。また、EGRクーラ53を有するEGR装置50が高出力時でも作動することにより、低燃費・高出力の両立が図られる。
このようなエンジン10の運転中においては、EGRガス分配管60の内部でEGRガスに含まれる水分が結露しEGRガスから凝縮水が生じる。また、EGRガス分配管60より上流側のEGRガス通路51内、例えばEGRクーラ53の内部でも凝縮水が生じるし、EGRバルブ52の内部あるいはEGRガス還流配管54の内部でも凝縮水が生じ得る。特に、エンジン10の始動後間もない段階のようにエンジン10の冷却水温が低く、EGRクーラ53の冷却能力も高いような運転状態、特に吸気温度が低いような運転状態においては、比較的低温に冷却されたEGRガスがEGRガス分配管60の内部で凝縮水を生じ易く、EGRガス分配管60の内壁面部63に多数の水滴が付着したような状態となり得る。
一方、エンジン10を搭載した車両が走行するとき、EGRガス分配管60の内壁面部63上の凝縮水(多数の水滴)をEGRガス分配管60の一端側または他端側(特定位置側)に流すような加速度が作用する状態が発生し得る。本実施形態では、エンジン10が車両に横置き状態で搭載されているので、車両が例えば旋回もしくは曲折走行しているときに、一端側の気筒別導入孔62aまたは他端側の気筒別導入孔62dに凝縮水が集中して流入しようとする状態が発生し得る。
この状態においては、EGRガス分配管60の内部の凝縮水がEGRガス分配管60の一端側または他端側に集中しようとすることになり、特にEGRガス導入口61iから離れた一端側は閉塞されているので、その一端側の気筒別導入孔62aに凝縮水が集中して流入しようとする。
しかし、本実施形態では、その一端側の気筒別導入孔62aにおける第1導入孔部65aと第2導入孔部66aとでは主通路61を特定の吸気枝管36aの内部および吸気ポート12aに連通させる高さが鉛直方向で異なっており、第1導入孔部65a〜65dは、複数の吸気枝管36a〜36dの内部にEGRガスを流入させ易いものの凝縮水を流入させ難く、第2導入孔部66a〜66dは、複数の吸気枝管36a〜36dの内部に凝縮水を流入させ易いものの、EGRガス導入口61iから離れた一端側の気筒別導入孔62aにおける凝縮水の流量がエンジン10の回転変動に影響しない程度の許容導入流量を超えることがないように、少なくとも第2導入孔部66aの通路断面積が一定以下に設定されているので、一端側の気筒別導入孔62aに対応する吸気ポート12a内に凝縮水が集中して流入しまうことがない。
したがって、EGRガス分配管60の特定の気筒別導入孔62aに凝縮水が集中して流入することが抑制され、集中した凝縮水が特定の気筒15内に流入して失火等を生じることが有効に抑制されることになる。
すなわち、本実施形態では、EGRガス分配管60の内部でEGRガスから凝縮水が生じ、EGRガス分配管60の内壁面部63上の凝縮水をEGRガス分配管60の特定位置側、例えばEGRガス分配管60の一端側に流すような加速度が作用する状態にあっても、その一端側の気筒別導入孔62aにおける第1導入孔部65aと第2導入孔部66aとでは主通路61を特定の吸気枝管36aの内部および特定の吸気ポート12a(以下、いずれかの吸気枝管の内部およびそれに対応する吸気ポートを併せて吸気ポート12aという)に連通させる高さが鉛直方向で異なることから、第2導入孔部66aから特定の吸気ポート12aに凝縮水が流入し易く、第1導入孔部65aから特定の吸気ポート12aにEGRガスが流入し易くなる。したがって、凝縮水がEGRガス分配管60の特定の気筒別導入孔62aの近傍に集中し易い場合であっても、その第1導入孔部65aにより所要のEGRガスの分配量を確保しながら、第2導入孔部66aでは凝縮水を少しずつ投入するようその流量を制限することができる。その結果、特定の気筒15で失火等が生じるのを確実に防止することができ、エンジン10のトルク変動による車両振動の発生等を防止することができる。
しかも、本実施形態では、第1導入孔部65a〜65dの通路断面積が、それぞれ対応する第2導入孔部66a〜66dの通路断面積より大きくなっているので、EGRガスの所要の流量を確保しつつ凝縮水が特定の気筒の吸気ポート12a内に集中して流入することが有効に抑制できることとなる。
さらに、吸気枝管36a〜36dの内壁面wi上で特定の吸気ポート12aに開口する第1導入孔部65a〜65dの外端e1の鉛直方向高さが、EGRガス分配管60の第2側壁面63c上で主通路61に開口する第1導入孔部65a〜65dの内端e2の鉛直方向高さよりも、上方に位置しているので、第1導入孔部65a〜65dが凝縮水を通し難くなり、第1導入孔部65a〜65dの適切な形状(断面積等)を設定することで、所要のEGRガスの分配量を確保できる。
このように、本実施形態においては、主通路61を特定の吸気ポート12aに連通させる特定の気筒別導入孔62aの第1導入孔部65aおよび第2導入孔部66aの鉛直方向高さが互いに異なり、第2導入孔部66aから特定の吸気ポート12aに凝縮水が流入し易く、第1導入孔部65aから特定の吸気ポート12aにEGRガスが流入し易くなるようにしているので、EGRガスから生じたEGRガス分配管60内の凝縮水が特定の気筒別導入孔62aの近傍に集中し易い場合であっても、EGRガス分配管60の特定の気筒別導入孔62aに凝縮水が集中して流入することをその気筒別導入孔62aの第2導入孔部66aによって適度の流量以下に制限して、特定の気筒15で失火等が生じるのを有効に抑制し、エンジン10のトルク変動による車両振動等に起因する車両のドライバビリティの悪化を確実に防止できる内燃機関の吸気装置を提供することができる。
なお、上述の一実施形態においては、一端側の気筒別導入孔62aについてその第2導入孔部66aにおける凝縮水の流量を制限するものとしたが、主通路61の傾斜や湾曲状態によっては、凝縮水が流入し易い特定位置がEGRガス分配管60の一端側でなくなる場合も考えられる。その場合、その特定位置に近い気筒別導入孔62b,62cまたは62dについて、その第2導入孔部66b,66cまたは66dにおける凝縮水の流量を制限するようにしてもよい。また、第1導入孔部65a〜65dおよび第2導入孔部66a〜66dをそれぞれ円形断面を有する真直ぐな孔形状としたが、非円形断面であったり湾曲したりしてもよい。さらに、一端側の気筒別導入孔62aは単一の第1導入孔部65aおよび単一の第2導入孔部66aによって構成されていたが、第1導入孔部65aが複数あってもよいし第2導入孔部66aが複数あってもよい。また、第1導入孔部65aおよび第2導入孔部66aのうち少なくとも一方が一端開口と他端開口の数が異なる分岐通路となっていてもよい。EGRガス分配管60の主通路61の断面形状は特に限定されるものでないが、上述の実施形態のように内底壁面63b側が幅広くなっているのがよい。
以上説明したように、本発明は、主通路を特定の吸気ポートに連通させる第1導入孔部および第2導入孔部の鉛直方向高さが互いに異なり、第2導入孔部から特定の吸気ポートに凝縮水が流入し易く、第1導入孔部から特定の吸気ポートにEGRガスが流入し易くなるようにしているので、EGRガスから生じたEGRガス分配管内の凝縮水が特定の気筒別導入孔の近傍に集中し易い場合であっても、EGRガス分配管の特定の気筒別導入孔に凝縮水が集中して流入することをその気筒別導入孔の第2導入孔部によって適度の流量以下に制限して、特定の気筒で失火等が生じるのを有効に抑制し、エンジンのトルク変動による車両振動等に起因する車両のドライバビリティの悪化を確実に防止できる内燃機関の吸気装置を提供することができるという効果を奏するものであり、多気筒内燃機関の各気筒に空気を吸入させる吸気マニホールドに水分や油分を含んだガスを分配導入させるガス分配導入管を装着した内燃機関の吸気装置全般に有用である。
10 エンジン(多気筒エンジン、内燃機関)
12 シリンダヘッド
13 シリンダブロック
15 気筒
20 動弁機構
31 吸気通路
33 スロットルボデー
34 吸気ダクト
35 吸気マニホールド
35a,35b 分割体
36a,36b,36c,36d 吸気枝管
37 サージタンク
50 EGR装置
51 EGRガス通路
53 EGRクーラ
60 EGRガス分配管
61 主通路
61i EGRガス導入口
62a 気筒別導入孔(特定の気筒別導入孔)
62b,62c,62d 気筒別導入孔
63 内壁面部
63a 第1側壁面(内壁面)
63b 内底壁面(内壁面)
63c 第2側壁面(内壁面)
63d,63e 内側端面
65a 第1導入孔部(特定の第1導入孔部)
65b,65c,65d 第1導入孔部
66a 第2導入孔部(特定の第2導入孔部)
66b,66c,66d 第2導入孔部
e1 外端
e2 内端

Claims (3)

  1. 多気筒内燃機関の複数の吸気ポートに対応して設けられ、互いに離間する複数の吸気枝管と、前記複数の吸気枝管を通して前記複数の吸気ポートに連通するとともに外気を充満させる内部空間が形成されたサージタンクと、が一体に構成された吸気マニホールドを有する内燃機関の吸気装置であって、
    前記複数の吸気枝管が互いに離間する方向に延在する主通路および該主通路を前記複数の吸気枝管を通して前記複数の吸気ポートに連通させる複数の気筒別導入孔が形成されたEGRガス分配管を備え、
    前記複数の気筒別導入孔のうち少なくとも前記主通路の延在方向の特定位置に位置する特定の気筒別導入孔は、前記主通路を対応する特定の吸気ポートに連通させる第1導入孔部と、該第1導入孔部より鉛直方向下方側で前記主通路を前記特定の吸気ポートに連通させる第2導入孔部とによって構成されており、
    前記第1導入孔部の通路断面積が、前記第2導入孔部の通路断面積より大きく、
    前記特定位置は、前記EGRガス分配管のEGRガス導入口側の端部から離れた閉塞端側の気筒別導入孔に対応する位置であり、
    前記吸気マニホールドが、前記主通路の内壁面のうち前記気筒別導入孔の開口縁部に対向する壁面側に前記サージタンクを有するとともに、前記主通路の鉛直方向上方側に前記サージタンクから前記吸気ポート側に延びる前記複数の吸気枝管を有し、
    前記第1導入孔部が、前記主通路を形成する前記EGRガス分配管の内壁面および前記EGRガス分配管の鉛直方向上方側に位置する特定の吸気枝管の内壁面上に開口しつつ前記主通路を前記特定の吸気ポートに連通させていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記吸気マニホールドが、一体的に結合された2つの凹状の分割体によって構成されており、前記シリンダヘッド側に配置される一方の分割体に、前記複数の気筒別導入孔を有する前記EGRガス分配管の主要部が一体に成形されるとともに、前記EGR分配管の内壁面部のうち前記複数の気筒別導入孔の開口縁部に対向する壁面部分が前記一方の分割体に対し他方の分割体側に一体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記吸気枝管の内壁面上で前記特定の吸気ポートに開口する前記第1導入孔部の外端の鉛直方向高さが、前記EGRガス分配管の内壁面上で前記主通路に開口する前記第1導入孔部の内端の鉛直方向高さよりも、上方に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
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