JP6350804B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、吸入空気を過給機で圧縮すると共に吸気冷却手段で冷却して内燃機関に供給する内燃機関の吸気装置に関する。
内燃機関(エンジン)では、出力向上のため、吸入空気を過給機で圧縮すると共に圧縮空気を吸気冷却手段であるインタークーラーで冷却して燃焼室内の体積効率を高めることが行われている。また、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減する技術として、排気ガスの一部を吸気系に還流させ、新気と共に燃焼させる排気再循環(EGR)装置が知られている。
吸入される新気や還流されるEGRガスには水分が水蒸気として含まれ、新気やEGRガスを圧縮してインタークーラーで冷却すると、水蒸気が凝縮して凝縮水となり、排ガス成分を含む凝縮水が内燃機関の機器部材に影響を及ぼす虞があった。また、凝縮水が燃焼室に吸入された場合、排ガス性能が低下したり、トルクが低下したりする虞があった。
このため、吸気冷却手段の出口部に水切り板を設け、吸気から凝縮水を分離する技術が従来から提案されている(例えば、特許文献1)。従来から提案されている技術では、吸気の流れに対して冷却機器と出口部との間に、水切り板を傾斜して配置し、水切り板に凝縮水を含む吸気を衝突させることで凝縮水の水滴を下方に落下させることで、冷却機器で冷却された吸気の凝縮水を回収している。
しかし、従来から提案されている技術では、縦方向に延びる複数の水切り板が隙間を空けた状態で配されているが、隙間の開き方、間隔は吸気の流速分布等に拘わらず水切り板のどの位置でも等しいため、場所によっては凝縮水が水切り板の隙間を通り抜ける虞があった。このため、水切り板の間から一部の凝縮水が吸気マニホールド側に送られることになり(吸気管に吸い込まれることになり)、吸気に凝縮水が吸い込まれることがあった。出口通路の開口と水切り板の位置をずらすことで、凝縮水の吸い込みは抑制されるが、冷却機器を備えた吸気冷却手段の大型化を招くことになってしまっていた。
実開昭55−60425号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、吸気冷却手段を大型化することなく吸気系への凝縮水の吸い込みを抑制することができる内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の内燃機関の吸気装置は、吸気通路上に配置されたケースを備え、前記ケースの下流部には下流側吸気管の上流側端部が接続され、前記上流側端部の開口が前記ケースの内部に臨み、前記ケースの内部には、吸気を流通させて冷却する冷却部本体と、前記冷却部本体と前記上流側端部の前記開口との間に配され、前記吸気が凝縮してなる凝縮水が衝突する衝突部材とが配置され、前記衝突部材は、前記開口と対向する対向部と前記開口から変位した非対向部とを備え、前記対向部の前記吸気の流通抵抗は、前記非対向部の流通抵抗よりも大きく、前記対向部は相対的に小粒の水滴を捕捉し、前記非対向部は相対的に大粒の水滴を捕捉することを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、冷却部本体と上流側端部の開口の間に衝突部材が備えられ、開口と対向する対向部の吸気の流通抵抗が非対向部の吸気の流通抵抗に対して大きくされているので(流体の通過割合が低く設定されているので)、衝突部材と上流側端部の上流側端部の開口を対向させても、吸気の凝縮水が捕捉されやすくなる。このため、衝突部材と上流側端部の開口の位置をずらす必要なく、冷却部本体等の部材のレイアウトの自由度が高くなる。
従って、吸気冷却手段を大型化することなく吸気系への凝縮水の吸い込みを抑制することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の内燃機関の吸気装置は、請求項1に記載の内燃機関の吸気装置において、前記衝突部材の前記対向部は、前記吸気が流通しない流通抵抗とされていることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、上流側端部の開口に対向する部位の衝突部材は吸気が流通しない流通抵抗とされている(流体の通過割合がゼロである)ので、凝縮水が上流側端部の開口に向かって通過することがなくなり、吸気系への凝縮水の吸い込みを確実に抑制することができる。
また、請求項3に係る本発明の内燃機関の吸気装置は、請求項1もしくは請求項2に記載の内燃機関の吸気装置において、前記ケースは水平方向に吸気を流通させ、前記衝突部材の下端部は上端部に対して下流側に変位して配置され、前記下流側吸気管は下流側が上方に向けて傾斜しており、該下流側吸気管の前記上流側端部は前記衝突部材の(下端部の下流側への変位による)傾斜に沿って配されていることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、衝突部材の下端部が下流側に変位しているので、衝突部材で捕捉した凝縮水を衝突部材に伝わらせて落下させることができる。凝縮水が衝突部材から脱離しても、上流側端部の開口の反対側に落下し、上流側端部の開口の側への凝縮水の飛散が抑制される。
また、請求項4に係る本発明の内燃機関の吸気装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気装置において、前記ケースの前記衝突部材より下流側の底部には前記凝縮水を貯留する貯留部が配置され、前記貯留部の上流側の上縁部は前記衝突部材の下端部と接続される接続部が備えられていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、衝突部材で捕捉した凝縮水を貯留部に落下させて溜めることができる。
また、請求項5に係る本発明の内燃機関の吸気装置は、請求項4に記載の内燃機関の冷却装置において、前記下流側吸気管の前記上流側端部の前記開口は前記ケース内部に配置され、前記ケースの前記衝突部材より下流側で、かつ、前記貯留部より上側には板部材が備えられ、前記板部材の上流側先端部は前記接続部を指向して延設されることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、板部材により、貯留部に貯留された凝縮水が下流側吸気管の上流側端部の開口の側に飛散することが防止される。
板部材は長すぎると凝縮水の貯留が妨げられ、短かすぎると凝縮水の飛散を防止することができない。このため、板部材の上流側先端部の上下方向の位置は、下流側吸気管の上流側端部の開口を覆う部位の下側の衝突部材の部位の、上下方向の中間位置に対応した位置に配されることが好ましい。
そして、上記目的を達成するための請求項6に係る本発明の内燃機関の吸気装置は、吸気通路上に配置されたケースを備え、前記ケースの下流部には下流側吸気管の上流側端部が接続され、前記上流側端部の開口が前記ケースの内部に臨み、前記ケースの内部には、吸気を流通させて冷却する冷却部本体と、前記冷却部本体と前記上流側端部の前記開口との間に配され、前記吸気が凝縮してなる凝縮水が衝突する衝突部材とが配置され、前記衝突部材は、前記開口と対向する対向部と前記開口から変位した非対向部とを備え、前記対向部の前記吸気の流通抵抗は、前記非対向部の流通抵抗よりも大きく、前記ケースの前記衝突部材より下流側の底部には前記凝縮水を貯留する貯留部が配置され、前記貯留部の上流側の上縁部は前記衝突部材の下端部と接続される接続部が備えられ、前記下流側吸気管の前記上流側端部の前記開口は前記ケース内部に配置され、前記ケースの前記衝突部材より下流側で、かつ、前記貯留部より上側には板部材が備えられ、前記板部材の上流側先端部は前記接続部を指向して延設されることを特徴とする。
本発明の内燃機関の吸気装置は、吸気冷却手段を大型化することなく吸気系への凝縮水の吸い込みを抑制することが可能になる。
本発明の吸気装置を備えた内燃機関の概略系統図である。 第1実施例に係る吸気装置の概略構成図である。 図2中のIII-III線矢視図である。 第2実施例に係る吸気装置の概略構成図である。 図4中のV-V線矢視図である。
図1に基づいて内燃機関の概略を説明する。
図1には本発明の第1実施例に係る吸気冷却手段であるインタークーラーを備えた内燃機関の全体の系統を表す概略構成を示してある。
図に示すように、車両に搭載される内燃機関としての多気筒ディーゼルエンジン(エンジン)1の排気管2には排気浄化装置3が備えられている。エンジン1のシリンダブロック4のボア内にはピストン5が往復動自在に備えられ、ピストン5とシリンダヘッド6との間で燃焼室7が形成されている。ピストン5はコンロッド8を介してクランクシャフト9に接続され、ピストン5の往復運動によってクランクシャフト9が駆動される。
シリンダヘッド6には吸気ポートを介して吸気マニホールド11を含む吸気管12が接続されている。吸気ポートは吸気バルブにより開閉される。また、シリンダヘッド6には排気ポートを介して排気マニホールド13を含む排気管2が接続されている。排気ポートは排気バルブにより開閉される。
シリンダヘッド6には各気筒の燃焼室7に燃料を直接噴射する電子制御式の燃料噴射弁10が設けられ、燃料噴射弁10には図示しないコモンレールから燃料が供給される。コモンレールでは燃料が所定の燃圧に調整され、燃料噴射弁10には所定の燃圧に制御された高圧燃料が供給される。
吸気管12及び排気管2の途中部には過給機としてターボチャージャ15が設けられ、ターボチャージャ15は排気管2側にタービンが備えられ、タービンに連結されたコンプレッサが吸気管12側に備えられている。エンジン1の排気ガスが排気管2からターボチャージャ15に送られると、排気ガスの流れによりタービンが回転し、タービンの回転に伴ってコンプレッサが回転して吸気管12内の吸気が過給される。
ターボチャージャ15の下流側の吸気管12には吸気冷却手段としてのインタークーラー16が配され、過給された吸気はインタークーラー16で冷却されて燃焼室7に送られる。インタークーラー16の下流側の吸気管12には、吸気管12を開閉するスロットルバルブ17が設けられている。図示は省略したが、スロットルバルブ17の下流側の吸気管12には、吸気の温度を検出する吸気温度センサ、吸気マニホールド11内の圧力を検出するインマニ圧センサが備えられている。
ターボチャージャ15の上流側の排気管2と吸気管12との間には高圧EGR装置25が備えられている。高圧EGR装置25により、ターボチャージャ15の上流側の排気管2を流れる排気ガスの一部がターボチャージャ15の下流側の吸気管12に供給される。排気ガスの一部を吸気に還流させることで、エンジン1の燃焼室7内の燃焼温度を低下させ、NOxの排出量を低減させることができる。
ターボチャージャ15の下流側の排気管2には、排気浄化装置3として、酸化触媒21及びフィルター22が配されている。また、フィルター22の下流側にはNOx浄化触媒24が配されている。
図に示すように、DPF22の下流側とNOx浄化触媒24の間の排気管2と、ターボチャージャ15の上流側の吸気管12との間には低圧EGR装置26が備えられている。低圧EGR装置26により、ターボチャージャ15の下流側の排気管2を流れる排気ガスの一部がターボチャージャ15の上流側の吸気管12に供給される。
低圧EGR装置26により排気ガスの一部を吸気に還流させることで、エンジン1の燃焼室7内の燃焼温度を低下させ、NOxの排出量を低減させることができる。ターボチャージャ15による過給が十分に必要となる運転状態(空気量を確保する必要がある運転状態)の場合であっても、低圧EGR装置26を用いてNOxの排出量を低減することができる。
吸気管12から吸入される新気や、低圧EGR装置26で還流されるEGRガスには、水分が水蒸気として多く含まれている。新気やEGRガス(吸気)をターボチャージャ15で圧縮してインタークーラー16で冷却すると、吸気に含まれる水蒸気が凝縮して凝縮水が発生する。このため、インタークーラー16(吸気冷却手段)には、凝縮水を分離する機能が備えられている。
図2、図3に基づいてインタークーラー16の構成を具体的に説明する。
図2には本発明の第1実施例に係るインタークーラー16の構造を表す断面側面、図3には衝立の正面を表す図2中のIII-III線矢視を示してある。
図3に示すように、インタークーラー16のケース31には冷却機器としての熱交換器32が配され、圧縮された吸気が熱交換器32を水平に図中右側に流通することにより、吸気が冷却される。ケース31の図中右側の壁面には出口開口33が形成され、出口開口33には下流側吸気管としての吸気出口管34が設けられている。つまり、出口開口33のケース31の内側に吸気出口管34の上流側端部の開口が配されている。吸気出口管34には吸気マニホールド11(図1参照)につながる吸気管12が接続されている。
熱交換器32と吸気出口管34の入口部35(開口)の間のケース31には、衝突部材としての衝立36が取り付けられている。熱交換器32を通過した吸気は、衝立36に衝突して凝縮水が分離され、凝縮水は水滴となって衝立に付着して滴下する。凝縮水が分離された吸気は、入口部35から吸気出口管34に流入し、吸気管12に送られて燃焼室7(図1参照)に供給される。
吸気出口管34の入口部35は、衝立36側に向かって漸次径が拡径されてフレア形状となっている。つまり、吸気出口管34の周囲に凝縮水が付着しても、入口部35から吸い込まれることが抑制されている。
図2、図3に示すように、衝立36は、メッシュ状の板とされ、ケース31の壁面(上下壁面)近傍の部位36a(開口から変位した非対向部)のメッシュの粗さ(開口の大きさ)に対し、吸気出口管34の入口部35(出口開口33)に対向する部位36b(開口と対向する対向部)のメッシュの粗さが細かく(小さく)設定されている。
つまり、対向部である部位36bの吸気の流通抵抗は、非対向部である部位36aよりも大きく設定され、流体の通過割合が、ケース31の壁面近傍の部位36aに対し、出口開口33に対向する部位36bが低く設定されている。
吸気出口管34の入口部35(出口開口33)に対向する部位36bの範囲R(上下方向の長さ)は入口部35の径rよりも大きく設定され、吸気の流通方向に直交する面内で、吸気出口管34の入口部35(出口開口33)に対向する部位36bは入口部35を覆った状態になっている。
熱交換器32を通過した吸気は、ケース31の壁面近傍を流れる吸気(比較的流速が遅い吸気)が衝立36の開口の大きい部位36aを通過して大粒の水滴20aが部位36aで捕捉されて落下し、ケース31の中心部を流れる吸気(比較的流速が早い吸気)が衝立36の開口の小さい部位36bを通過して小粒の水滴20bが部位36bで捕捉されて落下する。
このため、衝立36と出口開口33(吸気出口管34の上流側端部の開口)を対向させても、出口開口33に対向する衝立36の部位36bの吸気の凝縮水が捕捉されやすくなり、凝縮水が吸気出口管34に吸い込まれることが抑制される。このため、衝立36と出口開口33の位置をずらす必要がなく、熱交換器32や吸気出口管34等の部材のレイアウトの自由度が高くなる。
従って、インタークーラー16を大型化することなく吸気系への凝縮水の吸い込みを抑制することが可能になる。
尚、衝立36の吸気の流通抵抗を変えるため(流体の通過割合を変えるため)、2種類の粗さのメッシュ板により衝立36を構成したが、出口開口33との対向部に向けて漸次粗さが細かくなるメッシュ板を適用することも可能である。また、吸気の流通抵抗を変えるため(流体の通過割合を変えるため)、多孔板を適用し、部位に応じて空隙率を変化させることも可能である。
図4、図5に基づいてインタークーラー(吸気冷却手段)の他の実施例の構成を具体的に説明する。
図4には本発明の第2実施例に係るインタークーラーの構造を表す断面側面、図5には衝立の正面を表す図4中のV-V線矢視を示してある。尚、図4、図5に示したインタークーラーは、図1に示したインタークーラー16に代えて設けられる吸気装置である。このため、図2、図3で示した部材と同一部材には同一符号を付してある。
図4に示すように、インタークーラー41のケース31には冷却部本体としての熱交換器32が配され、圧縮された吸気が熱交換器32を水平に図中右側に流通することにより、吸気が冷却される。ケース31の図中右側の壁面には出口開口33が形成され、出口開口33には吸気出口管34が設けられ、吸気出口管34には吸気マニホールド11(図1参照)につながる吸気管12が接続されている。
吸気出口管34は、上流側(図中左側)に対して下流側(図中右側)が上方に向けて角度α傾斜して配置されている。つまり、吸気出口管34の中心軸が水平方向に対して角度α傾斜している。
熱交換器32と吸気出口管34の入口部35の間のケース31には、衝立42が取り付けられている。衝立42は垂直方向に対して下側に比べて上側が吸気の流れの上流側に傾けられて配置されている。衝立42の傾斜角度αは、吸気出口管34の上方への傾斜角度αと同じに設定されている。つまり、吸気出口管34の入口部35と衝立42は平行な状態に配されている。
熱交換器32を通過した吸気は、衝立42に衝突して凝縮水が分離され、凝縮水は水滴となって衝立42に付着して滴下する。凝縮水が分離された吸気は、入口部35から吸気出口管34に流入し、吸気管12に送られて燃焼室7(図1参照)に供給される。
吸気出口管34の入口部35は、衝立42側に向かって漸次径が拡径されてフレア形状となっている。つまり、吸気出口管34の周囲に凝縮水が付着しても、入口部35から吸い込まれることが抑制されている。
図4、図5に示すように、衝立42は、ケース31の壁面(上下壁面)近傍の部位42a(開口から変位した非対向部)がメッシュ状の板とされ、吸気出口管34の入口部35(出口開口33)に対向する部位42b(開口と対向する対向部)が板状とされている。
つまり、部位42bは、吸気が流通しない流通抵抗になるように設定され、流体の通過割合が、ケース31の壁面近傍の部位42aに対し、出口開口33に対向する部位42bが低く、即ち、ゼロに設定されている。
吸気出口管34の入口部35(出口開口33)に対向する部位42bの範囲R(上下方向の長さ)は入口部35の径rよりも大きく設定され、吸気の流通方向に傾斜角度αで交差する面内で、吸気出口管34の入口部35(出口開口33)に対向する部位42bは入口部35を覆った状態になっている。
ケースの出口開口33の側の下部には、凝縮水を溜める貯留部45が設けられ、貯留部45の熱交換器32側の上縁45aには、衝立42の下縁が接続されている。貯留部45には凝縮水を排出するための排出管40が接続されている。
衝立42で捕捉した凝縮水が衝立42を伝わって貯留部45に落下し、貯留部45に凝縮水を溜めることができる。衝立42の上縁が吸気の流れの上流側に傾斜させているので、捕捉された凝縮水が衝立42から脱離しても、凝縮水は吸気出口管34の入口部35(出口開口33)の反対側に落下し、出口開口33の側への凝縮水の飛散が抑制される。
また、出口開口33の側の貯留部45の上部には、貯留部45に貯留された凝縮水が出口開口33の側に飛散することを防止する板部材としての飛散防止板46が設けられている。飛散防止板46は、貯留部45の熱交換器32側の上縁45a(衝立42の下縁が接続されている部位:接続部)を指向している。つまり、飛散防止板46は、吸気の流れ方向の上流側に向かい先端部46a(上流側先端部)が下側に傾斜して設けられている。
飛散防止板46が長すぎると、捕捉された凝縮水の貯留が衝立42の部位42aで妨げられる。逆に、飛散防止板46が短かすぎると、貯留部45に貯留された凝縮水の吸気出口管34の入口部35側への飛散を防止することができない。
このため、飛散防止板46の先端部46aの上下方向の位置は、衝立42の下方側の部位42aの、上下方向の中間位置に対応した位置Pに対応して配されている。つまり、衝立42の部位42aの、位置Pより上側の高さh1と、位置Pより下側の高さh2とは、等しく設定されている。
このため、衝立42で捕捉された凝縮水の貯留が妨げられることなく、飛散防止板46により、貯留部45に貯留された凝縮水が吸気出口管34の入口部35(出口開口33)の側に飛散することが防止される。
熱交換器32を通過した吸気は、ケース31の壁面近傍を流れる吸気(比較的流速が遅い吸気)が衝立42のメッシュ状の部位42aを通過して大粒の水滴30aが部位42aで捕捉され、メッシュ状の部位42aを伝わり落ちて貯留部45に貯留される。そして、ケース31の中心部を流れる吸気(比較的流速が早い吸気)が衝立42の板状の部位42bに衝突して小粒の水滴30bが部位42bで捕捉され、板状の部位42bを伝わり落ちて貯留部45に貯留される。
衝立42は、出口開口33(吸気出口管34の上流側端部の開口)に対向する部位42bが、吸気が流通しない流通抵抗になるように設定されて流体の通過割合がゼロであるので、即ち、板状であるので、凝縮水が出口開口33に向かって通過することがなくなり、吸気系への凝縮水の吸い込みを確実に抑制することができる。このため、衝立42と出口開口33の位置をずらす必要がなく、熱交換器32や吸気出口管34等の部材のレイアウトの自由度が高くなる。
従って、インタークーラー41を大型化することなく吸気系への凝縮水の吸い込みを確実に抑制することが可能になる。
尚、飛散防止板46の枚数、吸気出口管34の形状及び配置角度、衝立36、42の形状及び配置角度は、適宜変更することが可能である。
本発明は、内燃機関の吸気装置の産業分野で利用することができる。
1 多気筒ディーゼルエンジン(エンジン)
2 排気管
3 排気浄化装置
4 シリンダブロック
5 ピストン
6 シリンダヘッド
7 燃焼室
8 コンロッド
9 クランクシャフト
10 燃料噴射弁
11 吸気マニホールド
12 吸気管
13 排気マニホールド
15 ターボチャージャ
16、41 インタークーラー
17 スロットルバルブ
21 酸化触媒
22 フィルター
24 NOx浄化触媒
25 高圧EGR装置
26 低圧EGR装置
31 ケース
32 熱交換器
33 出口開口
34 吸気出口管
35 入口部
36、42 衝立
40 排出管
45 貯留部
46 飛散防止板

Claims (6)

  1. 吸気通路上に配置されたケースを備え、
    前記ケースの下流部には下流側吸気管の上流側端部が接続され、前記上流側端部の開口が前記ケースの内部に臨み、
    前記ケースの内部には、
    吸気を流通させて冷却する冷却部本体と、
    前記冷却部本体と前記上流側端部の前記開口との間に配され、前記吸気が凝縮してなる凝縮水が衝突する衝突部材とが配置され、
    前記衝突部材は、前記開口と対向する対向部と前記開口から変位した非対向部とを備え、
    前記対向部の前記吸気の流通抵抗は、前記非対向部の流通抵抗よりも大きく
    前記対向部は相対的に小粒の水滴を捕捉し、前記非対向部は相対的に大粒の水滴を捕捉する
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記衝突部材の前記対向部は、前記吸気が流通しない流通抵抗とされている
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記ケースは水平方向に吸気を流通させ、
    前記衝突部材の下端部は上端部に対して下流側に変位して配置され
    前記下流側吸気管は下流側が上方に向けて傾斜しており、該下流側吸気管の前記上流側端部は前記衝突部材の傾斜に沿って配されている
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記ケースの前記衝突部材より下流側の底部には前記凝縮水を貯留する貯留部が配置さ
    れ、
    前記貯留部の上流側の上縁部は前記衝突部材の下端部と接続される接続部が備えられて
    いる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記下流側吸気管の前記上流側端部の前記開口は前記ケース内部に配置され、
    前記ケースの前記衝突部材より下流側で、かつ、前記貯留部より上側には板部材が備え
    られ、
    前記板部材の上流側先端部は前記接続部を指向して延設される
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  6. 吸気通路上に配置されたケースを備え、
    前記ケースの下流部には下流側吸気管の上流側端部が接続され、前記上流側端部の開口が前記ケースの内部に臨み、
    前記ケースの内部には、
    吸気を流通させて冷却する冷却部本体と、
    前記冷却部本体と前記上流側端部の前記開口との間に配され、前記吸気が凝縮してなる凝縮水が衝突する衝突部材とが配置され、
    前記衝突部材は、前記開口と対向する対向部と前記開口から変位した非対向部とを備え、
    前記対向部の前記吸気の流通抵抗は、前記非対向部の流通抵抗よりも大きく、
    前記ケースの前記衝突部材より下流側の底部には前記凝縮水を貯留する貯留部が配置され、
    前記貯留部の上流側の上縁部は前記衝突部材の下端部と接続される接続部が備えられ、
    前記下流側吸気管の前記上流側端部の前記開口は前記ケース内部に配置され、
    前記ケースの前記衝突部材より下流側で、かつ、前記貯留部より上側には板部材が備えられ、
    前記板部材の上流側先端部は前記接続部を指向して延設される
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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