JP2013012222A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】領域抽出手段112において、輪郭取得手段113は、第2の領域(す抜け領域)を抽出し、その第2の領域(す抜け領域)から当該第2の領域(す抜け領域)でない領域との境界を被写体の輪郭線として抽出する。解析手段114は、輪郭取得手段113により抽出された輪郭線の曲率等を解析する。この解析結果に基づいて、第1の領域(注目領域)を抽出する。
【選択図】図1
Description
したがって、右肩或いは左肩のX線画像に対して適切な特徴量抽出処理を行なうためには、X線画像が右肩の画像であるか、或いは左肩の画像であるかを入力する必要がある。
したがって、X線画像を正常な向き(観察者に対して正常な向き)で出力するためには、X線画像が頭が上の画像であるか、或いは頭が下の画像であるかを入力する必要がある。
また、画像中に存在する被写体方向を自動的に判別することができるため、効率的に且つ適切な画像処理を行うことができると共に、当該処理後の画像出力を適切に行うことができる。
本発明は、例えば、図1に示すようなX線撮影装置100に適用される。
本実施の形態におけるX線撮影装置100は、階調変換処理を含む画像処理機能を有する装置であり、上記図1に示すように、データ収集回路105、前処理回路106、CPU108、メインメモリ109、操作パネル110、画像表示器111、及び画像処理回路120を備えており、これらの各構成部は、CPUバス107を介して互いにデータ授受するようになされている。
また、X線撮影装置100は、CPUバス107及び前処理回路106に接続されたデータ収集回路105と、データ収集回路105に接続された2次元X線センサ104及びX線発生回路101とを備えている。
また、メインメモリ109には、前処理回路106での後述する前処理後のX線画像信号が記憶される。
2次元X線センサ104は、被写体103を透過したX線ビーム102を受光して、被写体103のX線画像情報を出力する。
前処理回路106は、データ収集回路105にて得られた電気信号(X線画像信号)に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理等の前処理を行う。
このフローチャートに従った処理プログラムは、予めメインメモリ109に格納されており、CPU108から読みだ出され実行されることで、X線撮影装置100は次のように動作する。
先ず、X線発生回路101は、被写体(被検査体)103に対してX線ビーム102を放射する。
X線発生回路101から放射されたX線ビーム102は、被検査体103を減衰しながら透過して、2次元X線センサ104に到達し、この2次元X線センサ104によりX線画像として出力される。2次元X線センサ104から出力されるX線画像は、例えば、図3に示すような肩部の画像とする。
データ収集回路105は、2次元X線センサ104から出力されたX線画像を電気信号に変換して前処理回路106へ供給する。
前処理回路106は、データ収集回路105からの電気信号(X線画像信号)に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理等の前処理を行う。
この前処理回路106での前処理後のX線画像信号は、CPU108の制御によりCPUバス107を介して、原画像としてメインメモリ109へと転送される。
画像処理回路111は、メインメモリ109内の原画像に対して、次のようなステップS201〜S208の処理を実行する。
先ず、す抜け抽出回路113aは、メインメモリ109内の原画像(以下、「入力画像」とも言う)を取得し、その入力画像全体の画素値のうち最大値(最大画素値)を取得する。
具体的には例えば、入力画像全体のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムの上部から5%点の画素値を最大画素値として取得する。
次に、す抜け抽出回路113aは、ステップS201にて取得した最大画素値(ヒストグラムの上位から5%点の画素値)から、当該ヒストグラムの95%点までの画素値を、す抜け領域(X線が直接あたっている領域)の画素値として、それらを所定値の画素値(ここでは、"0"画素値)に置き換える。
この結果、入力画像が上記図3に示したような肩部の画像であった場合、図4に示すような画像が得られる。この図4において、黒部分が"0"画素に置き換えられた領域、すなわちす抜け領域を示す。
次に、抽出回路113bは、す抜け抽出回路113aによるす抜け領域抽出後の入力画像(上記図4参照)から、被写体上側若しくは下側の領域の輪郭線を抽出する。このときの輪郭線を抽出する領域として、被写体上側の領域とするか、被写体下側の領域とするかは、予め設定されている被写体情報により異なる。
ここでは、被写体上側の領域の輪郭線を抽出するものとして、上記入力画像の画素値を、上側から下側の縦方向に検索し、画素値が"0"から"0"でなくなる境界線を輪郭線として抽出する。
次に、解析回路114は、抽出回路113bにより得られた輪郭線上の接線ベクトルを、入力画像の左から右に向かう方向(例えば、輪郭線上の一定の2点間の向き)で取得し、それらの接線ベクトルの外積値を算出する。
この結果、例えば、図5に示すように、輪郭線上において、M点から等距離にあるA点及びB点の接線ベクトルA及びBが求められ、それらのベクトルA及びBの外積値(A×B)が求められる。
次に、解析回路114は、ステップS204にて求めた外積値の最大値を検出し、その最大値に対応する輪郭線上の座標を、輪郭線上でもっとも曲率の高い座標とする。上記図5では、当該座標はM点の座標となる。
次に、解析回路114は、ステップS205において、輪郭線上でもっとも曲率の高い座標(M点の座標)での外積値を算出するために用いた接線ベクトルの2点の座標(A,B点)を結ぶ線と直交する位置に一定距離にあるところを注目領域(ROI)とする。
この結果、上記図3に示すように、肩部の画像では、肩関節付近の領域が注目領域ROIとなる。
尚、ここでの注目領域ROIを検出するための一定距離は、入力画像のサイズに応じて適応的に設定される。
特徴抽出回路115は、解析回路114により得られた注目領域ROI内の画素値の代表値を特徴量として抽出する。
例えば、注目領域ROI内の画素値のうち、最大値、最小値、中間値、平均値等の統計値を取得し、その値を特徴量とする。
次に、階調変換回路116は、特徴抽出回路115により得られた特徴量に基づいて、予め設定された階調変換条件に従った階調変換を、入力画像に対して行う。
ここでの階調変換条件としては、例えば、図6に示すような階調変換曲線に従い、特徴量が所定濃度値になるような条件としている。上記図6において、横軸は入力画像の画素値(入力濃度値)を示し、縦軸は階調変換後の画素値(出力濃度値)を示す。
上述のような階調変換処理後の入力画像は、CPU108の制御により、例えば、画像表示器111上に表示出力されたり、X線診断用フィルム(図示せず)上へ出力されたりする。
このような場合にも、上記図7に示すように、膝関節付近の領域が注目領域ROIとして得られる。
本実施の形態では、上記図1に示したX線撮影装置100において、注目領域ROIの位置を自在に変更可能とする。
このため、本実施の形態では、例えば、図9に示すようなフローチャートに従った処理が実行される。すなわち、このフローチャートに従った処理プログラムは、予めメインメモリ109に格納されており、CPU108から読みだ出され実行されることで、X線撮影装置100は次のように動作する。
本ステップ処理では、上記図2に示したステップS200〜S206の処理が実行される。
尚、ステップS200〜S206の詳細については、第1の実施の形態にて述べた通りであるので、説明の簡単のためここでは省略する。
ステップS300の処理実行により、ROI抽出回路112では、上記図3や図7に示したような注目領域ROIが抽出される。
画像表示器111は、入力画像と、ROI抽出回路112により抽出された注目領域ROIとをあわせて表示する。この結果、画像表示器111では、上記図3や図7に示す画像と同様の画像が表示される。
これにより、ユーザは、入力画像に対する注目領域ROIを容易に確認することができる。そこで、ユーザは、この確認の結果、注目領域ROIが所望する位置(観察したい領域の位置)にある場合には、そのまま処理を続行することを入力し、そうでない場合には、注目領域ROIを変更することを入力する。このユーザ入力は、操作パネル110によって行なわれ、操作パネル110での入力情報は、CPU108により認識される。
CPU108は、操作パネル110からの入力情報により、現在の注目領域ROIのまま処理続行するか、或いは注目領域ROIを変更するかを判別する。
ステップS303での判別の結果、現在の注目領域ROIを変更する場合(注目領域ROIが正しくない位置である場合)、CPU108は、操作パネル110からの入力を受け付ける。
これにより、ユーザは、注目領域ROIの位置を変更したい位置の座標情報を、操作パネル110から入力する。
CPU108は、操作パネル110からの座標情報を受け取り、これをROI抽出回路112へと与える。
ROI抽出回路112は、CPU108からの座標情報に基づき、再度注目領域ROIの抽出を行なう。
特徴抽出回路115は、上記図2に示したステップS207の処理を実行することで、ROI抽出回路112により得られた注目領域ROI内の画素値の代表値を特徴量として抽出する。
階調変換回路116は、上記図2に示したステップS208の処理を実行することで、特徴抽出回路115により得られた特徴量に基づいて、予め設定された階調変換条件に従った階調変換を、入力画像に対して行う。
この階調変換処理後の入力画像は、CPU108の制御により、例えば、画像表示器111上に表示出力されたり、X線診断用フィルム(図示せず)上へ出力されたりする。
上述した第1の実施の形態では、上記図1に示したX線撮影装置100において、X線画像における注目領域を、被写体の輪郭線の曲率に基づき抽出するようにした。
本実施の形態では、上記図1に示したX線撮影装置100において、X線画像における注目領域を、被写体の輪郭線上の複数の座標に基づき抽出する。
すなわち、上記図10のフローチャートに従った処理プログラムは、予めメインメモリ109に格納されており、CPU108から読みだ出され実行されることで、本実施の形態におけるX線撮影装置100は次のように動作する。
上述したように、X線撮影が開始されると、2次元X線センサ104では、被写体103のX線画像が得られる。ここでのX線画像は、例えば、図11(a)に示すような頭部正面のX線画像とする。このX線画像は、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、原画像としてメインメモリ109へと転送される。
画像処理回路111は、メインメモリ109内の原画像に対して、次のような
ステップS201〜S203、ステップS404〜S409、及びステップS2
08,S209の処理を実行する。
上述したように、先ず、す抜け抽出回路113aは、メインメモリ109内の原画像(入力画像)全体の画素値のうち最大値(最大画素値)を取得し、その最大画素値に基づいて、す抜け領域を抽出する(ここでは、該当する画素値を"0"画素値に置き換える)。
そして、抽出回路113bは、す抜け抽出回路113aによるす抜け領域抽出後の入力画像から、被写体の輪郭線を抽出する。例えば、上記図11(a)に示したような入力画像(頭部正面画像)では、当該画像の左側から右側の横方向に画素値を検索し、画素値が"0"から"0"でなくなる境界線を被写体の左側輪郭線(同図((b)参照)とし、画素値が"0"でない値から"0"にかわる境界線を被写体の右側輪郭線とする。
次に、解析回路114は、抽出回路113bにより抽出された輪郭線を解析し、輪郭線上の特徴となる座標点を抽出する。例えば、上記図11(b)に示すような、左側輪郭線の凸部の最大値の座標x1、及び凹部の最小値の座標x3を抽出する。また、右側輪郭線(図示せず)についても同様に、凸部の最大値の座標x2、及び凹部の最小値の座標x4を抽出する。
次に、解析回路114は、ステップS404,S405にて求めた座標x1〜x4を用いて、座標x1と座標x2の中点xc1を算出すると共に、座標x3と座標x4の中点xc2を算出する(上記図11(a)参照)。
次に、解析回路114は、ステップS404,S405にて求めた座標x1〜x4、及びステップS406,S407にて求めた中点xc1,xc2に基づいて、注目領域ROIを取得する。
頭蓋領域A →中点xc1と中点xc2を結ぶ線上と、上部輪郭線との交点x5の中点に相当
鼻部の領域B →座標x3と座標x4の中点xc2に相当
口部の領域C →中点xc1と中点xc2の中点に相当
上記図11(c)参照
頭蓋領域D →中点xc2と座標x5の中点に相当
頚椎部の領域E→中点xc1に相当
鼻部の領域F →座標x3と中点xc2の中点に相当
尚、注目領域A〜Fは、当該領域を抽出する基準点を中心とする一定領域の四角形領域とする。また、このときの一定領域の大きさは、入力画像のサイズに応じて設定される。
次に、特徴抽出回路115は、解析回路114により得られた注目領域内の代表値(例えば、最大値、最小値、中間値、平均値等の統計量)を特徴量として取得する。
次に、階調変換回路116は、上述したようにして、特徴抽出回路115により得られた特徴量に基づいて、予め設定された階調変換条件に従った階調変換を、入力画像に対して行う。
本発明は、例えば、図12に示すようなX線撮影装置500に適用される。
本実施の形態におけるX線撮影装置500は、上記図1に示したX線撮影装置100と同様の構成としているが、当該構成に加えて、画像判別回路510を更に備えた構成としている。
尚、上記図12のX線撮影装置500において、上記図1のX線撮影装置100と同様に動作する箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
すなわち、上記図13及び図14のフローチャートに従った処理プログラムは、予めメインメモリ109に格納されており、CPU108から読みだ出され実行されることで、本実施の形態におけるX線撮影装置500は次のように動作する。
上述したように、X線撮影が開始されると、2次元X線センサ104では、被写体103のX線画像が得られる。ここでのX線画像は、例えば、上記図11(a)に示したような頭部正面のX線画像とする。このX線画像は、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、原画像としてメインメモリ109へと転送される。
画像判別回路510は、メインメモリ109内の原画像に対して、次のようなステップS201〜S203、及びステップS604〜S611の処理を実行する。
輪郭抽出回路511は、上記図1に示したす抜け抽出回路113a及び抽出回路113bと同様の機能を有し、当該機能によって、先ず、メインメモリ109内の原画像(入力画像)全体の画素値のうち最大値(最大画素値)を取得し、その最大画素値に基づいて、す抜け領域を抽出する(ここでは、該当する画素値を"0"画素値に置き換える)。
そして、輪郭抽出回路511は、す抜け領域抽出後の入力画像から、被写体の輪郭線を抽出する。例えば、上記図11(a)に示したような入力画像(頭部正面画像)では、当該画像の左側から右側の横方向に画素値を検索し、画素値が"0"から"0"でなくなる境界線を被写体の左側輪郭線(同図((b)参照)とし、画素値が"0"でない値から"0"にかわる境界線を被写体の右側輪郭線とする。
次に、解析回路512は、抽出回路113bにより抽出された輪郭線を解析し、例えば、上記図11(b)に示したような、左側輪郭線の凸部の最大値の座標x1、及び凹部の最小値の座標x3を抽出する。
次に、解析回路512は、ステップS604,S605にて取得した座標x1と座標x3を比較する。
ステップS607での判定の結果、「x3>x1」である場合、解析回路512は、入力画像において頭が上部にあると判定する。
ステップS607での判定の結果、「x3>x1」でない場合、解析回路512は、入力画像において頭が下部にあると判定する。
この場合、解析回路512は、CPU108を介して、画像表示器111(或いはフィルム)上へ出力する入力画像を反転させる。
画像表示器111は、CPU108によって供給された入力画像(そのままの画像或いは反転された画像)を表示する。したがって、画像表示器111には、その画面を観察するユーザにとって、常に正しい方向で入力画像が表示されることになる。
上述のようにして、入力画像における被写体の体位が判別され、その判別に基づいた出力が行なわれると、画像処理回路120は、入力画像に対する階調変換処理を実行する。
尚、ここでの階調変換処理としては、上述した第1〜第4の実施の形態における階調変換処理を用いるようにしてもよいし、或いは、従来からの階調変換処理を用いるようにしてもよい。
上述したように、X線撮影が開始されると、2次元X線センサ104では、被写体103のX線画像が得られる。ここでのX線画像は、例えば、上記図3に示したような肩部のX線画像とする。このX線画像は、データ収集回路105及び前処理回路106を介して、原画像としてメインメモリ109へと転送される。
画像判別回路510は、メインメモリ109内の原画像に対して、次のようなステップS201〜S205、及びステップS706〜S710の処理を実行する。
輪郭抽出回路511は、本実施の形態での上述したステップS201〜S203と同様にして、先ず、メインメモリ109内の原画像(入力画像)全体の画素値のうち最大値(最大画素値)を取得し、その最大画素値に基づいて、す抜け領域を抽出する(ここでは、該当する画素値を"0"画素値に置き換える)。
そして、輪郭抽出回路511は、す抜け領域抽出後の入力画像から、被写体の輪郭線を抽出する。例えば、上記図3に示したような入力画像(肩部画像)では、当該画像の上側から下側の縦方向に画素値を検索し、画素値が"0"から"0"でなくなる境界線を輪郭線として抽出する。
次に、解析回路512は、上記図1に示した解析回路114の機能を有し、当該機能によって、輪郭抽出回路511により得られた輪郭線上の接線ベクトルを、入力画像の左から右に向かう方向(例えば、輪郭線上の一定の2点間の向き)で取得し、それらの接線ベクトルの外積値を算出する。
この結果、例えば、上記図5に示したように、輪郭線上において、M点から等距離にあるA点及びB点の接線ベクトルA及びBが求められ、それらのベクトルA及びBの外積値(A×B)が求められる。
次に、解析回路512は、ステップS204にて求めた外積値の最大値を検出し、その最大値に対応する輪郭線上の座標を、輪郭線上でもっとも曲率の高い座標とする。上記図5では、当該座標はM点の座標となる。
次に、解析回路512は、上記図5に示すように、ステップS205で求めたM点(座標y1)から輪郭線上で等距離にある2点の座標A及びBのY座標y2及びy3を抽出する。
次に、解析回路512は、ステップS205で求めたM点のY軸上の座標y1と、ステップS706で求めたB点のY軸上の座標y3とを比較する。
ステップS707の判別の結果、「y3>y1」である場合、解析回路512は、入力画像の被写体は左肩部であると判定する。
ステップS707の判別の結果、「y3>y1」でない場合、解析回路512は、入力画像の被写体は右肩部であると判定する。
上述のようにして、入力画像における被写体の部位が判別されると、画像処理回路120は、その判定結果に基づいて、入力画像に対する階調変換処理を実行する。これにより、入力画像の被写体の部位に対して適切な階調変換処理を行なえる。
尚、ここでの階調変換処理としては、上述した第1〜第4の実施の形態における階調変換処理を用いるようにしてもよいし、或いは、従来からの階調変換処理を用いるようにしてもよい。
このように、被写体の輪郭線の形状には、第1の領域(注目領域)を抽出するための特徴があり、その特徴を利用する構成とすれば、安定して第1の領域(注目領域)を抽出することができる。
このような構成とすれば、被写体の輪郭線を安定して確実に抽出することができる。例えば、入力画像全体の最大値に基づいて、第2の領域(す抜け領域)を抽出することで、安定して第2の領域(す抜け領域)を抽出することができる。また、第2の領域(す抜け領域)の端部を被写体の輪郭とすることで、被写体の輪郭を安定して確実に抽出することができる。
このように、被写体の輪郭線の形状には、体位を判別するための特徴があり、その特徴を利用する構成とすれば、安定して確実に被写体の体位を判別することができる。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記各実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、フロッピーディスク(登録商標)、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、本実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記各本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
101 X線発生回路
102 X線ビーム
103 被写体
104 2次元X線センサ
105 データ収集回路
106 前処理回路
107 CPUバス
108 CPU
109 メインメモリ
110 操作パネル
111 画像表示器
112 ROI抽出回路(注目領域抽出回路)
113 輪郭抽出回路
113a す抜け抽出回路
113b 抽出回路
114 解析回路
115 特徴抽出回路
116 階調変換回路
120 画像処理回路
500 X線撮影装置
510 画像判別回路
511 輪郭抽出回路
512 解析回路
513 画像変更回路
Claims (53)
- 入力画像中に存在する被写体の輪郭線情報に基づいて、当該被写体領域内の第1の領域を抽出する領域抽出手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
- 入力画像中に存在する被写体の輪郭線上の複数の点の座標情報に基づいて、当該被写体領域内の第1の領域を抽出する領域抽出手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
- 上記第1の領域は、所定の画像処理に用いる特徴量を抽出する領域を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
- 上記所定の画像処理は、階調変換処理を含むことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 上記特徴量は、上記第1の領域内の情報の統計量を含むことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 上記領域抽出手段は、
上記入力画像中に存在する被写体の輪郭線情報を取得する輪郭取得手段と、
上記輪郭取得手段により得られた輪郭線を解析する解析手段と、
上記解析手段での解析結果に基づいて、上記第1の領域を抽出する第1領域抽出手段とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。 - 上記輪郭取得手段は、
上記入力画像から第2の領域を抽出する第2領域抽出手段と、
上記第2領域抽出手段により得られた第2の領域と当該第2の領域以外の領域の境界線を上記被写体の輪郭線情報として抽出する輪郭抽出手段とを含むことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。 - 上記解析手段は、上記輪郭線情報により、上記被写体の輪郭の曲率を解析することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- 上記入力画像と共に、上記領域抽出手段により得られた第1の領域を出力する出力手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
- 上記出力手段は、表示出力機能を有することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
- 上記領域抽出手段により得られた第1の領域の位置を変更する変更手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
- 入力画像中に存在する被写体の輪郭線の形状的特徴に基づいて、当該被写体の体位を判別する判別手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
- 上記判別手段は、
上記入力画像中に存在する被写体の輪郭線情報を取得する輪郭取得手段と、
上記輪郭取得手段により得られた輪郭線を解析する解析手段と、
上記解析手段での解析結果に基づいて、上記被写体の体位を判別する体位判別手段とを含むことを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。 - 上記輪郭取得手段は、
上記入力画像から第2の領域を抽出する第2領域抽出手段と、
上記第2領域抽出手段により得られた第2の領域と当該第2の領域以外の領域の境界線を上記被写体の輪郭線情報として抽出する輪郭抽出手段とを含むことを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。 - 上記解析手段は、上記輪郭線の凹凸状態を解析することを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
- 上記解析手段は、上記輪郭線の傾き状態を解析することを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
- 上記判別手段での判別結果に基づいて、上記入力画像の出力方向を変更する変更手段を備えることを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
- 上記判別手段での判別結果に基づいて、上記入力画像に対して所定の画像処理を施す画像処理手段を備えることを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
- 上記画像処理手段は、請求項1〜11の何れかに記載の画像処理装置の機能を有することを特徴とする請求項18記載の画像処理装置。
- 上記入力画像は、放射線撮影により得られた画像を含むことを特徴とする請求項1、2、12の何れかに記載の画像処理装置。
- 上記入力画像は、放射線撮影により得られた画像を含み、
上記第2領域抽出手段は、上記入力画像からす抜け領域を上記第2の領域として抽出することを特徴とする請求項7又は14記載の画像処理装置。 - 上記放射線撮影は、X線撮影を含むことを特徴とする請求項20又は21記載の画像処理装置。
- 被写体を撮影して得られた撮影画像から当該撮影画像の特徴量を抽出する画像処理装置であって、
上記被写体の外輪郭を取得する輪郭取得手段と、
上記外輪郭の各点における曲率に応じて、上記特徴量を抽出する特徴領域を設定する設定手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 被写体を撮影して得られた撮影画像から当該撮影画像の特徴量を抽出する画像処理装置であって、
上記被写体の外輪郭を取得する輪郭取得手段と、
上記外輪郭の形状に基づいて、上記撮影画像における被写体の体位を判別する判別手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 複数の機器が通信可能に接続されてなる画像処理システムであって、
上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜24の何れかに記載の画像処理装置の機能を有することを特徴とする画像処理システム。 - 入力画像の第1の領域から特徴量を抽出し、その特徴量に基づいた画像処理を行なうための画像処理方法であって、
上記入力画像中に存在する被写体の輪郭線情報に基づいて、上記第1の領域を抽出する領域抽出ステップを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 入力画像の第1の領域から特徴量を抽出し、その特徴量に基づいた画像処理を行なうための画像処理方法であって、
上記入力画像中に存在する被写体の輪郭線上の複数の点の座標情報に基づいて、上記第1の領域を抽出する領域抽出ステップを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 上記所定の画像処理は、階調変換処理を含むことを特徴とする請求項26又は27記載の画像処理方法。
- 上記特徴量は、上記第1の領域内の情報の統計量を含むことを特徴とする請求項26又は27記載の画像処理方法。
- 上記領域抽出ステップは、
上記入力画像中に存在する被写体の輪郭線情報を取得する輪郭取得ステップと、
上記輪郭取得ステップにより得られた輪郭線を解析する解析ステップと、
上記解析ステップによる解析結果に基づいて、上記第1の領域を抽出する第1領域抽出ステップとを含むことを特徴とする請求項26又は27記載の画像処理方法。 - 上記輪郭取得ステップは、
上記入力画像から第2の領域を抽出する第2領域抽出ステップと、
上記第2領域抽出ステップにより得られた第2の領域と当該第2の領域以外の領域の境界線を上記被写体の輪郭線情報として抽出する輪郭抽出ステップとを含むことを特徴とする請求項30記載の画像処理方法。 - 上記解析ステップは、上記輪郭線情報により、上記被写体の輪郭の曲率を解析するステップを含むことを特徴とする請求項30記載の画像処理方法。
- 上記入力画像と共に、上記領域抽出ステップにより得られた第1の領域を出力する出力ステップを含むことを特徴とする請求項26又は27記載の画像処理方法。
- 上記出力ステップは、表示出力ステップを含むことを特徴とする請求項33記載の画像処理方法。
- 上記領域抽出ステップにより得られた第1の領域の位置を、外部からの指示に従って変更する変更ステップを含むことを特徴とする請求項26又は27記載の画像処理方法。
- 入力画像中に存在する被写体の体位に基づいて、入力画像に対する所定の画像処理を実行するための画像処理方法であって、
上記入力画像中に存在する被写体の輪郭線の形状的特徴に基づいて、当該被写体の体位を判別する判別ステップを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 上記判別ステップは、
上記入力画像中に存在する被写体の輪郭線情報を取得する輪郭取得ステップと、
上記輪郭取得ステップにより得られた輪郭線を解析する解析ステップと、
上記解析ステップによる解析結果に基づいて、上記被写体の体位を判別する体位判別ステップとを含むことを特徴とする請求項36記載の画像処理方法。 - 上記輪郭取得ステップは、
上記入力画像から第2の領域を抽出する第2領域抽出ステップと、
上記第2領域抽出ステップにより得られた第2の領域と当該第2の領域以外の領域の境界線を上記被写体の輪郭線情報として抽出する輪郭抽出ステップとを含むことを特徴とする請求項37記載の画像処理方法。 - 上記解析ステップは、上記輪郭線の凹凸状態を解析するステップを含むことを特徴とする請求項37記載の画像処理方法。
- 上記解析ステップは、上記輪郭線の傾き状態を解析するステップを含むことを特徴とする請求項37記載の画像処理方法。
- 上記判別ステップでの判別結果に基づいて、上記入力画像の出力方向を変更する変更ステップを含むことを特徴とする請求項36記載の画像処理方法。
- 上記判別ステップでの判別結果に基づいて、請求項26〜35の何れかに記載の画像処理方法の処理ステップにより、上記所定の画像処理を実行する画像処理ステップを含むことを特徴とする請求項36記載の画像処理方法。
- 上記入力画像は、放射線撮影により得られた画像を含むことを特徴とする請求項26、27、36の何れかに記載の画像処理方法。
- 上記入力画像は、放射線撮影により得られた画像を含み、
上記第2領域抽出ステップは、上記入力画像からす抜け領域を上記第2の領域として抽出するステップを含むことを特徴とする請求項31又は38記載の画像処理方法。 - 上記放射線撮影は、X線撮影を含むことを特徴とする請求項43又は44記載の画像処理方法。
- 被写体を撮影して得られた撮影画像から当該撮影画像の特徴量を抽出するための画像処理方法であって、
上記被写体の外輪郭を取得する輪郭取得ステップと、
上記外輪郭の各点における曲率に応じて、上記特徴量を抽出する特徴領域を設定する設定ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 上記曲率を、上記各点の前後に存在する上記外輪郭上の点の接線ベクトルの外積によって求める曲率取得ステップを含むことを特徴とする請求項46記載の画像処理方法。
- 上記被写体は、肩部を含むことを特徴とする請求項46記載の画像処理方法。
- 上記特徴領域から抽出された特徴量に基づいて、上記撮影画像に対する階調変換処理を行なう階調変換処理ステップを含むことを特徴とする請求項46記載の画像処理方法。
- 被写体を撮影して得られた撮影画像から当該撮影画像の特徴量を抽出するための画像処理方法であって、
上記被写体の外輪郭を取得する輪郭取得ステップと、
上記外輪郭の形状に基づいて、上記撮影画像における被写体の体位を判別する判別ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 上記判別結果に応じて、上記撮影画像を反転する反転ステップを含むことを特徴とする請求項50記載の画像処理方法。
- 請求項1〜24の何れかに記載の画像処理装置、又は請求項25記載の画像処理システムが備える手段を実施するための処理プログラムを、コンピュータが読出可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
- 請求項26〜51の何れかに記載の画像処理方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
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