JP2013007489A - 回転速度感応型一方向クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】所定回転速度以上になると、クラッチのON/OFF機能を切り替えられる、外輪ランプ構造の回転速度感応型一方向クラッチを提供することにある。
【解決手段】回転速度感応型一方向クラッチ13は、保持器21を円周方向に移動するように遠心力によって移動可能な重錘25を有する保持器移動機構27を備える。これにより、保持器21に支持された第1及び第2のばね22,23がローラ20の位置を移動させ、クラッチのON/OFF機能を切り替える。重錘25は、プーリ12に嵌合される間座24に支持ばね26を介して取り付けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転速度感応型一方向クラッチに関するものであり、特に、エンジンのクランク軸の動力によって駆動されるオルタネータ等の補機類の入力軸に使用される回転速度感応型一方向クラッチに関するものである。
一般に、オルタネータ等、自動車補機の回転軸の端部には従動プーリが固定されており、エンジンのクランク軸の端部に固定されたクランクプーリとの間に無端ベルトが掛け渡され、補機を駆動するために利用されている。また、従動プーリとしては、無端ベルトの走行速度が一定もしくは上昇傾向にある場合に、無端ベルトから回転軸への動力の伝達を自在とし、無端ベルトの走行速度が低下傾向にある場合に、従動プーリと回転軸との相対回転を自在とするよう、一方向クラッチを内蔵したプーリ装置が知られている。このよう
に、一方向クラッチを内蔵することで、ベルトのスリップ防止や燃費の向上が図られている。
一方向クラッチは、クラッチ内輪とクラッチ外輪の両軌道面のいずれかに複数のランプ面を備えたカム面を形成することで、複数のくさび空間を構成し、この空間内に配置される係合子が両軌道面と係脱することで動力の伝達を自在としている。また、係合子は、保持器に固定されたばねによって、くさび方向、つまり、係合子がロック可能なくさび空間の狭い側、即ち、ランプ面の浅い側に付勢される(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1に記載の一方向クラッチでは、クラッチ外輪の軌道面にカム面が形成される外輪ランプ構造を採用し、カム面を工夫して空転状態においてエンジン振動等の外乱が発生しても係合子とクラッチ内輪が非接触となるように構成されている。
また、特許文献2に記載の一方向クラッチでは、クラッチ内輪の軌道面にカム面が形成される内輪ランプ構造において、所定回転速度以上になると、係合と空転を行なう一方向クラッチの機能を発揮するようにしたものが提案されている。具体的には、係合子の内径側に重錘を配置し、遠心力を利用して重錘を移動することによって、係合子をカム面と係合可能な位置に押し付けることで、トルクの伝達が行なわれている。
特開2007−40376号公報 特開2004−316890号公報
ところで、外輪ランプ構造の一方向クラッチにおいても、回転速度の大きさに伴ってクラッチのON/OFF機能を行なうことが望まれるが、特許文献2に記載の一方向クラッチでは、内輪ランプ構造のものに特化した構成であるため、外輪ランプ構造のものでの使用は困難であった。また、特許文献1に記載の一方向クラッチは、回転速度の大きさに伴うクラッチのON/OFF機能について考慮したものでなく、回転が始まると直ぐにクラッチ機能が作動する構成である。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、所定回転速度以上になると、クラッチのON/OFF機能を切り替えられる、外輪ランプ構造の回転速度感応型一方向クラッチを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 外周面に円筒形状の内輪軌道面を有するクラッチ内輪と、
内周面に複数のランプ面が形成される外輪軌道面を有するクラッチ外輪と、
前記内輪軌道面及び複数のランプ面によって構成される複数のくさび空間にそれぞれ配置される複数の係合子と、
該複数の係合子を保持する保持器と、
前記保持器に保持され、前記係合子をくさび方向に付勢可能な弾性部材と、を備える回転速度感応型一方向クラッチであって、
前記回転速度感応型一方向クラッチは、前記保持器を移動するように遠心力によって径方向に移動可能な重錘を有し、該重錘の移動と共に前記保持器が移動する保持器移動機構を備え、
前記クラッチ外輪が回転していないときは、前記重錘は最内径側に位置してクラッチ機能がOFFの状態であり、
前記クラッチ外輪の回転速度が上昇するに従い、前記重錘は遠心力によって外径側に移動し、
前記クラッチ外輪の回転速度が所定回転速度以上に達すると、前記保持器が前記重錘の移動に応じて移動すると共に、前記保持器に保持された前記係合子が所定位置まで移動し、クラッチ機能がONの状態となる
ことを特徴とする回転速度感応型一方向クラッチ。
(2) 前記重錘と前記保持器は、互いに対向して接触可能な傾斜面をそれぞれ備え、
遠心力によって、前記重錘及び前記保持器の傾斜面が互いの接触位置を変えることにより、前記保持器が円周方向に移動する
ことを特徴とする(1)に記載の回転速度感応型一方向クラッチ。
(3) 前記所定回転速度は、アイドリング回転速度を基準にクラッチ機能がON/OFF切り替えされるように設定される
ことを特徴とする(1)又は(2)に記載の回転速度感応型一方向クラッチ。
(4) 前記保持器に保持され、前記係合子をくさび方向と反対方向に付勢可能な他の弾性部材をさらに備える
ことを特徴とする(1)〜(3)の何れか1つに記載の回転速度感応型一方向クラッチ。
本発明の回転速度感応型一方向クラッチによれば、保持器を移動するように遠心力によって移動可能な重錘を有する保持器移動機構を備えるので、所定回転速度以上でクラッチ外輪が回転することで、遠心力による重錘の移動とともに保持器が移動する。これにより、所定回転速度に達した場合には、保持器に保持された係合子が両軌道面間の所定位置まで移動することで、係合及び空転動作を行うことができる、即ち、クラッチ機能がONとなる。
従って、例えば、クラッチ機能がONとなる回転速度をアイドリング回転速度として設計すると、エンジン始動時にはエンジンに補機のイナーシャが負荷されないため、エンジンは低トルクで始動することができる。したがって、エンジン始動が短時間で可能となったり、エンジン始動時の燃料噴射量が少なく、燃費を向上させることができたり、スタータの消費電流を低く抑えたり、スタータ容量を小型化することができる。また、始動時に
かかるベルト張力を低く抑えることができるから、ベルトのスリップや鳴きを防止でき、さらに補機にかかるラジアル荷重も低く抑えることができ、軸受の長寿命化に貢献する。
本発明の一実施形態に係る一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の半断面図である。 図1のII−II線に沿って切った一方向クラッチの断面図である。 一方向クラッチをクラッチ外輪の内側から見た部分上面図である。 図1のIV−IV線に沿って切った重錘部の拡大断面図である。 一方向クラッチの断面図であり、(a)は、クラッチ機能OFFの状態を示し、(b)は、クラッチ機能ONの状態を示す。 一方向クラッチの動作概念図である。
以下、本発明の回転感応型一方向クラッチが適用される一方向クラッチ内蔵型プーリ装置について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の自動車補機用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を説明するための縦断面図である。一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10は、オルタネータ等の自動車補機とエンジンのクランク軸の端部に固定されたクランクプーリとの間で動力を伝達する。図1に示されるように、プーリ装置10は、不図示の自動車補機の軸が内嵌されるスリーブ11を有する。スリーブ11の周囲には、外周面にベルト溝12aが形成されたプーリ12がスリーブ11と同心に配置されている。また、スリーブ11の外周面とプーリ12の内周面との間で、この間に形成される環状空間の軸方向中間部には、一方向クラッチ13が配置されており、上記環状空間の軸方向両端部、即ち、一方向クラッチ13の軸方向両側には、例えば、深溝玉軸受等の玉軸受である一対のサポート軸受14a,14bが配設されている。なお、ベルト溝12aの形状は、V溝、ポリV溝、歯型溝等の任意の形状に設計可能である。
一方向クラッチ13は、所定の回転速度、例えば、アイドリング回転速度を基準にクラッチ機能がON/OFF切り替えされるように設定されており、機能ONの状態において、プーリ12がスリーブ11に対して所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみプーリ12からスリーブ11への回転力を伝達する。また、一対のサポート軸受14a,14bは、プーリ12に加わるラジアル荷重を支承しつつ、スリーブ11とプーリ12との相対回転を可能とする。
各サポート軸受14a,14bは、スリーブ11の外周面に外嵌される軸受内輪31と、プーリ12の内周面に内嵌される軸受外輪32と、軸受内輪31と軸受外輪32の両軌道面間に配置された転動体である複数の玉33と、玉33を転動自在に保持する軸受保持器(図示せず)と、外部からの異物の浸入や内部からのグリース等の潤滑剤の漏洩を防止するシール部材(図示せず)を有している。
図1及び図2に示すように、一方向クラッチ13は、スリーブ11の外周面に圧入固定されるクラッチ内輪15と、プーリ12の内周面に圧入固定されるクラッチ外輪16と、クラッチ内輪15とクラッチ外輪16との間に回動自在に配設された係合子である複数のローラ20とを備えている。クラッチ外輪16の内周面は、ローラ20が転接する外輪軌道面である複数の凹状のランプ面16aが円周方向に所定の間隔で設けられたカム面を形成する。ローラ20は、各ランプ面16aとクラッチ内輪15の内周面に形成された内輪軌道面である円筒面15aとから構成される複数のくさび空間にそれぞれ回転自在に保持されている。
また、一方向クラッチ13は、クラッチ内輪15に固定され、各ローラ20を個別に保持する複数のポケットを有する保持器21と、それぞれ保持器21に保持され、各ローラ
20をクラッチ内輪15の外周面及びクラッチ外輪16の内周面に対して係合するくさび方向に付勢可能な弾性部材である第1のばね22(図2参照)と、各ローラ20をくさび方向と反対方向(反くさび方向)に付勢可能な他の弾性部材である第2のばね23(図2参照)と、プーリ12に形成された内向き段部12bとサポート軸受14bの軸受外輪32との間に配置される間座24と、この間座24に形成された切欠き24aに支持ばね26を介して取り付けられる重錘25と、を備える。また、重錘25は、少なくとも一つ設けられればよいが、複数対称に配置されることが好ましい。
保持器21は、図3に示すように、一対の環状部21a,21bと、両環状部21a,21b間を連結して、円周方向に所定の間隔をおいて配置された複数の柱部21cと、を備える。柱部21cには、径方向外側に起立する一対の起立部21d,21eが形成されており、第1及び第2のばね22,23の基部22a,23aを挟持する。また、保持器21のクラッチ外輪16に対する円周方向への移動は、ローラ20がランプ面16aと円筒面15aとの間で移動してクラッチのON/OFF機能の切替えられる程度に許容されている。
図2に示すように、各ローラ20は向かい合う2つの第1及び第2のばね22、23により押圧されている。くさび方向に押圧する第1のばね22は従来通り、ローラ20をランプ面16aと円筒面15aに接触させるためのものである。また、反くさび方向に押圧する第2のばね23は、クラッチ機能をOFFにするために、くさび方向に付勢する第1のばね22とつりあい、ローラ20を保持し、保持器21が反くさび方向に移動した場合に、ローラ20も反くさび方向に移動させる。
また、図1及び図4に示すように、一方の環状部21bには、重錘25が入り込む凹部21fが形成されている。間座24の切欠き24aに支持ばね26を介して支持された重錘25は、この凹部21f内で半径方向に進退可能であるように柱状に形成されている。重錘25の径方向内側部分と保持器21の凹部21fには、互いに対向して接触可能な傾斜面25a,21gが円周方向に延びるように設けられている。これにより、本実施形態では、保持器21の凹部21f、重錘25及び支持ばね26が保持器移動機構27を構成している。
このように構成される保持器移動機構27は、プーリ12が静止状態の時には、重錘25は支持ばね26に押され、最も内径側の位置にある。プーリ12が回転すると、その回転速度の自乗に比例した力で支持ばね26を圧縮し、遠心力によって重錘25は外径側へと移動する。そして、互いの傾斜面25a、21gが接触位置を変え、重錘25に増加した遠心力が保持器21の傾斜面21gに伝達され、保持器21が円周方向に移動する。
また、2つのばね22,23を支持する保持器21の位置によって、ランプ面16aと円筒面15aとの間でローラ20が位置決めされることから、保持器21、及び2つのばね22,23を介して、この重錘25の動きとローラ20の位置とがリンクする。具体的に、重錘25が最も内径側の位置にある時には、図4の実線で示すように、互いの傾斜面25a,21gが十分に重なっており、2つのばね22,23によって保持されるローラ20がクラッチ外輪16のランプ面16aとクラッチ内輪15の円筒面15aに同時に接触していない状態となるように、保持器21が反ロック側に位置決めされる(図5(a)
参照)。一方、重錘25が外径側の位置にある時には、図4の一点鎖線で示すように、互
いの傾斜面25a,21gの接触面積を減少するように保持器21を円周方向に移動させ、ローラ20がランプ面16aと円筒面15aに同時に接触している状態となるように、保持器21がロック側に位置決めされる(図5(b)参照)。
従って、上記のように構成される一方向クラッチ13において、プーリ12が停止状態では、重錘25が最も内径側の位置にあり、保持器21は未だ重錘25の傾斜面25aに沿って円周方向に移動していない状態にある。このため、上記したように、ローラ20がクラッチ外輪16のランプ面16aとクラッチ内輪15の円筒面15aに同時に接触していない状態となる。この状態では、回転力がクラッチ外輪16に入力された場合にもローラ20を介してクラッチ内輪15に動力を伝えることはない。つまり、一方向クラッチ13が作動しないクラッチOFFの状態を保つことができる(図6の区間(a)参照)。
一方、回転速度が上昇するに従い、遠心力によって重錘25は外径側へと移動し、保持器21が重錘25の傾斜面25aに押されて円周方向に移動していく。そして、任意の回転速度に達することで、くさび方向のばね力が満たされると、ローラ20がランプ面16aと円筒面15aに同時に接触する。これにより、ランプ面16aとクラッチ内輪15の円筒面15aに同時に接触している状態となることから、回転力がクラッチ外輪16に入力されるとローラ20がくさび空間にくい込み、クラッチ内輪15に動力を伝達する。この状態では、くさび方向に押圧するばね力が反くさび方向に押圧するばね力より大きい状態であるから、従来の一方向クラッチと同様の状態となり、回転力の変動に伴い係合と空転の動作を行うことができるクラッチONの状態になる(図6の区間(b)参照)。
具体的に、プーリ12の回転角速度が、例えば自動車補機の回転軸の回転角速度より速い場合には、一方向クラッチ13のローラ20がくさび作用によってクラッチ内輪15のランプ面16aとクラッチ外輪16の円筒面15aとの間に噛み込まれて、プーリ12とスリーブ11とが相対回転不能(係合状態)となり、エンジンの回転力が自動車補機の回転軸に伝達される。一方、プーリ12の回転角速度が自動車補機の回転角速度より遅い場合には、ローラ20の噛み込みが解除されて、プーリ12とスリーブ11との相対回転が自在(空転状態)となる。
一方、回転速度が低下し、重錘25にかかる遠心力が低下すると、支持ばね26によって重錘25が内径側に押され、下部の斜面21hをガイドとして保持器21が反くさび方向へ移動し、任意の回転速度以下になるとローラ20がランプ面16aと円筒面15aから離れ、一方向クラッチ13がクラッチOFFの状態に戻る(図6の区間(c)参照)。
また、付加的な機能として、一般にクラッチ外輪16にランプ面16aのある一方向クラッチ13はローラ20にかかる遠心力により、ローラ20は反くさび側へと移動するが、上記機構では、重錘25が遠心力に伴って外径側に移動し、くさび方向に付勢する第1のばね22のばね力をローラ20の動きに逆らって強めることができるから、ローラ20とランプ面16a及び円筒面15aとの接触力は不足することなく、高速回転までクラッチ機能を維持することが可能である。
以上、上記の様に構成される回転速度感応型一方向クラッチ13によれば、保持器21を移動するように遠心力によって移動可能な重錘25を有する保持器移動機構27を備えるので、所定回転速度以上でクラッチ外輪15が回転することで、遠心力による重錘25の移動とともに保持器21が移動する。これにより、所定回転速度に達した場合には、保持器21に保持されたローラ20が両軌道面間の所定位置まで移動することで、係合及び空転動作を行うことができる、即ち、クラッチ機能がONとなる。
また、保持器移動機構27は、保持器21を円周方向に移動させ、保持器21に支持された第1及び第2のばね22,23を移動させることで、クラッチのON・OFF機能を容易に切り替えることができる。
さらに、保持器21に保持され、ローラ20をくさび方向と反対方向に付勢可能な第2のばね23をさらに備えるので、クラッチのON・OFF機能をより確実に切り替えることができる。
また、重錘25と保持器21は、互いに対向して接触可能な傾斜面25a,21gをそれぞれ備えるので、重錘25の遠心力による移動を保持器21の移動に有効に変換することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
本発明の一方向クラッチは、本実施形態のようなローラクラッチであってもよく、カムクラッチやスプラグクラッチであってもよい。また、一方向クラッチの外輪或いは内輪は、本実施形態のようにプーリ或いはスリーブと別体であってもよく、プーリ或いはスリーブと一体、即ち、プーリの内周面或いはスリーブの外周面によって構成されてもよい。
さらに、本発明の一対のサポート軸受は、深溝玉軸受以外の形式であってもよく、ころ軸受や、玉軸受ところ軸受の組合せであってもよい。また、サポート軸受の内輪或いは外輪も、プーリ或いはスリーブと一体、即ち、プーリの内周面或いはスリーブの外周面によって構成されてもよい。
10 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
11 スリーブ
12 プーリ
13 一方向クラッチ
14 サポート軸受
15 クラッチ内輪
16 クラッチ外輪
20 ローラ(係合子)
21 保持器
22 第1のばね(弾性部材)
23 第2のばね(他の弾性部材)
25 重錘
26 支持ばね
27 保持器移動機構

Claims (4)

  1. 外周面に円筒形状の内輪軌道面を有するクラッチ内輪と、
    内周面に複数のランプ面が形成される外輪軌道面を有するクラッチ外輪と、
    前記内輪軌道面及び複数のランプ面によって構成される複数のくさび空間にそれぞれ配置される複数の係合子と、
    該複数の係合子を保持する保持器と、
    前記保持器に保持され、前記係合子をくさび方向に付勢可能な弾性部材と、を備える回転速度感応型一方向クラッチであって、
    前記回転速度感応型一方向クラッチは、前記保持器を移動するように遠心力によって径方向に移動可能な重錘を有し、該重錘の移動と共に前記保持器が移動する保持器移動機構を備え、
    前記クラッチ外輪が回転していないときは、前記重錘は最内径側に位置してクラッチ機能がOFFの状態であり、
    前記クラッチ外輪の回転速度が上昇するに従い、前記重錘は遠心力によって外径側に移動し、
    前記クラッチ外輪の回転速度が所定回転速度以上に達すると、前記保持器が前記重錘の移動に応じて移動すると共に、前記保持器に保持された前記係合子が所定位置まで移動し、クラッチ機能がONの状態となる
    ことを特徴とする回転速度感応型一方向クラッチ。
  2. 前記重錘と前記保持器は、互いに対向して接触可能な傾斜面をそれぞれ備え、
    遠心力によって、前記重錘及び前記保持器の傾斜面が互いの接触位置を変えることにより、前記保持器が円周方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転速度感応型一方向クラッチ。
  3. 前記所定回転速度は、アイドリング回転速度を基準にクラッチ機能がON/OFF切り替えされるように設定される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転速度感応型一方向クラッチ。
  4. 前記保持器に保持され、前記係合子をくさび方向と反対方向に付勢可能な他の弾性部材をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の回転速度感応型一方向クラッチ。
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