JP2012532175A - 無脊椎動物系害虫防除用ピリダジン化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)又は(II)
【化1】
Figure 2012532175

[式中、Aは置換もしくは非置換イソオキサゾール又はイソチアゾール基であり;VはC(R)又はNであり;WはC(R)又はNであり;ただしVかWはNであり;R、R、R、RはH、ハロゲン、C〜C−アルキル等であり;XはS、O又はNR1aであり、ここで、R1aはH、C〜C10−アルキル等から選択され;XはOR2a、NR2b2c、S(O)2dであり、ここで、mは0、1又は2であり、R2aはC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル等であり、R2b、R2cはH、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル等であり、又はR2b及びR2cはそれらが結合している窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成しており、R2dはC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル等であり;RはH、CN、C〜C10−アルキル等である]で表されるピリダジン化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。本発明は、さらに、無脊椎動物系害虫の防除方法;植物体繁殖物及び/又はそれから生育する植物体の保護方法;本発明による少なくとも1種の化合物を含んでいる、植物体繁殖物;寄生虫による侵入又は感染から動物を治療又は保護するための方法;及び本発明による少なくとも1種の化合物を含有している農薬組成物;に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、無脊椎動物系害虫、特には節足動物系害虫を駆除又は防除するのに有用である新規なピリダジン化合物に関する。本発明は、さらに、この化合物を用いることによる無脊椎動物系害虫の防除方法に関する。本発明は、さらに、この化合物を用いることによる植物体繁殖物及び/又はそれから生育する植物体の保護方法に関する。本発明は、さらに、そのような化合物を含んでいる植物体繁殖物及び農薬もしくは獣医薬組成物に関する。
無脊椎動物系害虫、特には節足動物及び線虫は、生育している作物、収穫された作物を破壊し、木造住宅、商業建造物を攻撃することで、食糧供給源及び資産に大きな経済的損失を引き起こす。多くの殺害虫剤が知られているが、そのような薬剤に対して標的害虫は耐性を発達させることができることから、昆虫、クモ形類動物及び線虫のような無脊椎動物系害虫を防除するための新規な薬剤に対しては止むことのないニーズがある。したがって、本発明の目的は、多くのさまざまな無脊椎動物系害虫に対して、特には防除するのが難しい昆虫、クモ形類動物及び線虫に対して優れた殺害虫活性を有し同時に広い活性スペクトルを示す化合物を提供することである。
(特許文献1)、(特許文献2)及び(特許文献3)は、5もしくは6員炭素環又はヘテロ環を含むカルボン酸から誘導される、N−アリール−及びN−ヘタリール−アミドの誘導体を記載している。これらの化合物は、微生物の防除に有用であると言及されている。
(特許文献4)及び(特許文献5)は、植物体保護における菌類、細菌等の微生物の防除で有用であると言及されているN−アリールアミドの誘導体を記載している。
(特許文献6)、(特許文献7)及び(特許文献8)は、ピリダジンカルボン酸から誘導される、N−アリールアミドの誘導体を記載している。この化合物は、無脊椎動物系害虫を防除するのに有用であると言及されている。
(特許文献9)は、オルト位にさらなるアミド由来官能を有している5もしくは6員へテロ環を含むカルボン酸から誘導される、N−アリール−及びN−ヘタリール−アミドの誘導体を記載している。この化合物は、殺昆虫剤として有用であると言及されている。
(特許文献10)は、フェニル又はヘテロ環を含むカルボン酸から誘導される、N−結合環がメタ位にさらなるアミド由来官能を有しているN−アリール−又はN−ヘタリール−アミドの誘導体を記載している。この化合物は、殺昆虫剤として有用であると言及されている。
(特許文献11)は、対応するイソオキサゾール化合物から誘導される2−シアノ−3−ヒドロキシ−プロペンアミド化合物並びにその医薬組成物での使用を記載している。
(特許文献12)は、イソオキサゾール誘導体並びにその獣医薬及び医薬用途を記載している。
(特許文献13)はイソチアゾール−カルボン酸誘導体を記載しており、殺生物剤としてのその使用が言及されている。
国際公開第2007/068373号 国際公開第2007/068375号 国際公開第2007/068377号 国際公開第2005/074686号 国際公開第2005/075411号 国際公開第2003/106427号 国際公開第2004/046129号 特開2007−77106号公報 国際公開第2001/00575号 国際公開第2005/073165号 欧州特許第0606175号明細書 欧州特許第0573883号明細書 国際公開第2000/29398号
本発明は、多くのさまざまな無脊椎動物系害虫に対して、特には防除するのが難しい昆虫に対して優れた殺害虫活性、特には殺昆虫活性を有し同時に広い活性スペクトルを示す化合物を提供することを目的とする。
そのような目的は、以下に定義される、式I及びIIで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド、特にはその農薬として又は獣医薬として許容される塩によって達成され得ることを見出した。
第1の態様においては本発明は、式I又はII
Figure 2012532175
[式中、
Aは、式A1、A2又はA3で表されるイソオキサゾール又はイソチアゾール基、
Figure 2012532175
(式中、
#は、式I又はIIの残り部分への結合部位を表していて、式中の
41、R42、R43及びR51は、互いに独立して、水素、ハロゲン、CN、NO、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル及びC〜C10−アルキニルから選択され、この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいは1、2又は3個の同一又は異なる置換基Rを有していてよく、
又は、
41、R42、R43及びR51は、さらに、OR、C(Y)R、C(Y)OR、S(O)、NR、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル及びフェニルから選択され、この最後に言及された5つの基は非置換であってよいし、あるいは1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基Rを有していてよく、mは、0、1、2であり;
52、R53は、水素、ハロゲン、CN、NO、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル及びC〜C10−アルキニルから選択され、この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいは1、2又は3個の同一又は異なる置換基Rを有していてよく、
又は、
52、R53は、さらに、OR、C(Y)R、C(Y)OR、S(O)、NR、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル及びフェニルから選択され、この最後に言及された5つの基は非置換であってよいし、あるいは1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基Rを有していてよい)
であり、mは、0、1、2であり;
Zは、O又はSであり;
Vは、C(R)又はNであり;
Wは、C(R)又はNであり;
ただし、Vか又はWは、Nであり;
、R、R及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−ハロアルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルから選択され;
は、S、O又はNR1aであり、ここで、
1aは、水素、C〜C10−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−シクロアルキルメチル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−アルコキシ−C〜C−アルキル、OR、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル、ヘテロシクリル−C〜C−アルキル[この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい]から選択され;
は、OR2a、NR2b2c、S(O)2d[式中、mは、0、1、2である]であり、式中の
2aは、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキルから選択され、この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく、
2b、R2cは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−ハロアルキルカルボニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルスルホニル、ヘタリール、ヘタリールカルボニル、ヘタリールスルホニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルスルホニル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキル(この最後に言及された12の基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され、又は、
2b及びR2cは、それらが結合している窒素原子と一緒に、環員原子としてO、S及びNから選択されるさらなるヘテロ原子を有していてよい5又は6員の、飽和もしくは不飽和ヘテロ環を形成しており、このヘテロ環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく、
2dは、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキルから選択され、この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく;
は、水素、CN、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、OR、C(Y)R、C(Y)OR、S(O)、NR、C(Y)NR、S(O)NR、C(Y)NRNR、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、C〜C−アルキレン−OR、C〜C−アルキレン−CN、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル、ヘテロシクリル−C〜C−アルキル、C〜C10−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン−C(Y)R、C〜C−アルキレン−C(Y)OR、C〜C−アルキレン−NR、C〜C−アルキレン−C(Y)NR、C〜C−アルキレン−S(O)、C〜C−アルキレン−S(O)NR、C〜C−アルキレン−C(Y)NRNR(この最後に言及された16の基は非置換であってよいし、あるいは1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基R又はRを有していてよく、mは、0、1、2である)であり;
Yは、O又はSであり;
、R、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキルから選択され、この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく;
は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキル(この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され;
、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−ハロアルキルカルボニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルスルホニル、ヘタリール、ヘタリールカルボニル、ヘタリールスルホニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルスルホニル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキル(この最後に言及された12の基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され;又は、
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、環員原子としてO、S及びNから選択されるさらなるヘテロ原子を有していてよい5又は6員の、飽和もしくは不飽和ヘテロ環を形成しており、このヘテロ環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく;
、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキル(この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され;
は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル及びフェニル−C〜C−アルキル(この最後に言及された2つの基中のフェニル環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され;
は、シアノ、ニトロ、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−ハロアルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C−シクロアルキル、5〜7員ヘテロシクリル、フェニル、C〜C−シクロアルコキシ、3〜6員ヘテロシクリルオキシ及びフェノキシから互いに独立して選択され、この最後に言及された6つの基は非置換であってよいし、あるいは1、2、3、4又は5個の基Rを有していてよく;
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、S(O)、S(O)NR、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−ハロアルキルカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−ハロアルコキシカルボニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル及びC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルから選択される]
で表されるピリダジン化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
本発明のさらなる態様は、害虫、その餌供給源、その生息地又はその繁殖地もしくは害虫が生育している又は生育し得る植物体、種子、土壌、領域、部材又は環境、又は害虫の攻撃又は侵入から保護されるべき部材、植物体、種子、土壌、面又は空間を本発明による式I又はIIで表されるピリダジン化合物又はその塩もしくはN−オキシドの殺害虫有効量で処理することを含む無脊椎動物系害虫の防除方法に関する。
本発明のさらなる態様は、植物体繁殖物及び/又はそれから生育する植物体の保護方法であって、植物体繁殖物を本発明による式I又はIIで表されるピリダジン化合物又は農薬として許容されるその塩もしくはN−オキシドの殺害虫有効量で処理することを含む方法に関する。
本発明のさらなる態様は、本発明による式I又はIIで表される少なくとも1種の化合物及び/又はその農薬として許容される塩又はN−オキシドを含んでいる、植物体繁殖物に関する。
本発明のさらなる態様は、本発明による式I又はIIで表される化合物又はその獣医薬として許容される塩もしくはN−オキシドの殺寄生虫剤として有効な量と動物を接触させることを含む、寄生虫、特に外部寄生虫による侵入又は感染から動物を治療又は保護する方法に関する。本発明の化合物I又はII、その塩又は獣医薬組成物と動物を接触させるとは、動物にそれを適用又は投与することを意味する。
本発明のさらなる態様は、本発明による式I又はIIで表される少なくとも1種の化合物及び/又はその農薬として許容される塩又はN−オキシドと少なくとも1種の液体又は固体担体とを含有している農薬組成物に関する。
式I又はIIで表される化合物の骨格に結合している基は1個又はそれ以上のキラル中心を含有し得る。その場合は式I又はIIで表される化合物は、置換基に応じて、さまざまなエナンチオマー又はジアステレオマーの形態で存在する。式IIで表される化合物は、さらに、そのN=C軸に関してのシス−又はトランス−異性体としても存在する。本発明は、式I又はIIで表される化合物のあらゆるあり得る立体異性体に、すなわち、単一エナンチオマー又はジアステレオマー並びにそれらの混合物に関する。
式I又はIIで表される化合物は非晶質であり得るしまた1つ又はそれ以上の異なる結晶質状態(多形体)でも存在し得るものでありこれらは異なるマクロ特性例えば安定性を有し得るしまた異なる生物学的特性例えば活性を示し得る。本発明は、式I又はIIで表される非晶質及び結晶質化合物、化合物I又はIIそれぞれの異なる結晶質状態の混合物、並びにこれらの非晶質又は結晶質の塩に関する。
式I又はIIで表される化合物の塩は、好ましくは、農薬としてまた獣医薬として許容される塩である。塩は、通常の方法で、例えば、式I又はIIで表される化合物が塩基性官能を有している場合は、当該の陰イオン酸とその化合物を反応させることによって生成され得る。
式I及びIIで表される化合物の農薬として有用な塩としては、特に、陽イオン及び陰イオンそれぞれが式I又はIIで表される化合物の殺害虫作用に対して有害な影響を有していないような酸の酸付加塩が挙げられる。
有用な酸付加塩陰イオンは、主なものとしては、クロリド、ブロミド、フルオリド、硫酸水素、硫酸、リン酸二水素、リン酸水素、リン酸、硝酸、重炭酸、炭酸、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロリン酸、安息香酸、並びにC〜C−アルカン酸の陰イオン、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸及び酪酸である。これらは、式I、IIの化合物を対応する陰イオン酸(好ましくは塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸又は硝酸)と反応させることによって生成され得る。
式I及びIIで表される化合物の獣医薬として許容される塩としては、特に、獣医用途用塩生成の技術分野で知られ認められている酸付加塩が挙げられる。例えば、塩基性窒素原子(例えばアミノ基)含有式I又はII化合物によって生成される、適する酸付加塩としては、無機酸、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、及び硝酸との塩、及び、有機酸例えば酢酸、マレイン酸(例えばマレイン酸の一酸塩又は二酸塩)、ジマレイン酸、フマル酸(例えばフマル酸の一酸塩又は二酸塩)、ジフマル酸、メタンスルフェン酸、メタンスルホン酸、及びコハク酸との塩が挙げられる。
用語「N−オキシド」には、N−オキシド部分構造に酸化されている少なくとも1個の三級窒素原子を有している式I又はIIで表されるあらゆる化合物が包含される。
本明細書中に使われている用語「無脊椎動物系害虫」には、植物体を攻撃することで、攻撃された植物体に実質的な損害を引き起こし得る、昆虫、クモ形類動物及び線虫のような動物集団、並びに、動物、特には例えば哺乳動物や鳥類のような温血動物、又は爬虫類、両生類又は魚類等の他の高等動物に侵入することで、侵入された動物体に実質的な損害を引き起こし得る外部寄生虫も包含される。
本明細書中に使われている用語「植物体繁殖物」には、植物体を繁殖させるのに用いられ得る、種子等の植物体のあらゆる繁殖部分、及び、切取片や塊茎(例えばジャガイモ)等のあらゆる栄養成長期産生物が包含される。そのようなものとしては、種子、根、果実、塊茎、球根、根茎、若芽、新芽、及び植物体のその他の部分が挙げられる。発芽の後又は土壌から出芽した後に移植されることになる、苗木及び若木も包含され得る。これらの植物体繁殖物は、植付又は移植の時又はその前に植物体保護化合物で予防的に処理され得る。
用語「植物体」には、「非栽培植物体」及び特には「栽培植物体」を含めたあらゆるタイプの植物体が包含される。
用語「非栽培植物体」とは、あらゆる野生型種又は関連種あるいは栽培植物体の関連属種のことをいう。
本明細書中に使われている用語「栽培植物体」には、品種改良、突然変異又は遺伝子工学によって改変されている植物体が包含される。遺伝子改変植物体とは、組み換えDNA手法を用いることによって、自然状況下では交雑品種改良、突然変異又は自然組み換えでは容易に得られ得ないように遺伝物質が改変されている植物体のことである。典型的には、植物体の一部の特性を良くするために、1つ又はそれ以上の遺伝子が遺伝子改変植物体の遺伝物質に組み込まれている。そのような遺伝子改変には、(例えば、Biotechnol Prog. 2001 Jul-Aug;17(4):720-8、Protein Eng. Des. Sel. 2004 Jan;17(1):57-66、Nat. Protoc. 2007;2(5):1225-35、Curr. Opin. Chem. Biol. 2006 Oct;10(5):487-91、Epub 2006 Aug 28、Biomaterials. 2001 Mar; 22(5):405-17、Bioconjug. Chem. 2005 Jan-Feb;16(1):113-21に開示されている)例えばグリコシル化あるいはポリマー付加(例えばプレニル化された、アセチル化された又はファルネシル化された部分構造あるいはPEG部分構造)によるタンパク質(オリゴ−又はポリ−ペプチド)の標的化翻訳後改変も限定するものではないが包含される。
本明細書中に使われている用語「栽培植物体」には、さらに、ヒドロキシ-フェニルピルバートジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤;アセトラクタートシンターゼ(ALS)阻害剤、例えば、スルホニル尿素(例えば、米国特許第6,222,100号明細書、国際公開第01/82685号、国際公開第00/26390号、国際公開第97/41218号、国際公開第98/02526号、国際公開第98/02527号、国際公開第04/106529号、国際公開第05/20673号、国際公開第03/14357号、国際公開第03/13225号、国際公開第03/14356号、国際公開第04/16073号を参照されたい)やイミダゾリノン(例えば、米国特許第6,222,100号明細書、国際公開第01/82685号、国際公開第00/26390号、国際公開第97/41218号、国際公開第98/02526号、国際公開第98/02527号、国際公開第04/106529号、国際公開第05/20673号、国際公開第03/14357号、国際公開第03/13225号、国際公開第03/14356号、国際公開第04/16073号を参照されたい);エノルピルビルシキマート−3−ホスファートシンターゼ(EPSPS)阻害剤、例えば、グリホサート(例えば国際公開第92/00377号を参照されたい);グルタミンシンテターゼ(GS)阻害剤、例えば、グルホシナート(例えば、欧州特許出願公開第0242236号明細書、欧州特許出願公開第242246号明細書を参照されたい)、又はオキシニル系除草剤(例えば米国特許第5,559,024号明細書を参照されたい);等の、特定の除草剤の群の適用に対して、通常の品種改良又は遺伝子工学法の結果として耐性になされている植物体が挙げられる。通常の品種改良(突然変異)法によりいくつかの栽培植物体が除草剤に対して耐性になされており、例えばClearfield(登録商標)サマーレイプ[summer rape:夏アブラナ](Canola)はイミダゾリノン(例えばイマザモキス)に対して耐性になされている。遺伝子工学法を用いて、ダイズ、ワタ、トウモロコシ、サトウダイコンやレイプ(アブラナ)等の、栽培植物体が、グリホサートやグルホシナート等の、除草剤に対して耐性になされており、一部のものは、商品名RoundupReady(登録商標)(グリホサート)及びLibertyLink(登録商標)(グルホシナート)で市販されている。
本明細書中に使われている用語「栽培植物体」には、さらに、組み換えDNA手法を用いることにより、1種又はそれ以上の殺昆虫タンパク質、特に細菌バチルス属(特にはバチルス・ツリンギエンシス)からのものと知られている殺昆虫タンパク質、例えば、エンドトキシン(例えば、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、Cry−IIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)又はCry9c);栄養成長期殺昆虫タンパク質(VIP)、例えば、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A;細菌コロニー形成性線虫(例えばホトルハブダス種[Photorhabdus spp.]やゼノルハブダス種[Xenorhabdus spp.])の殺昆虫タンパク質;動物によって産生されるトキシン、例えば、サソリトキシン、クモ形類動物トキシン、ハチトキシン、又は他の昆虫特異的ニューロトキシン;真菌によって産生されるトキシン(例えばストレプトミセテス・トキシン[Streptomycetes toxins])、植物レクチン(例えばエンドウ又はオオムギレクチン);アグルチニン;プロテイナーゼ阻害剤、例えばトリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン阻害剤、シスタチン阻害剤やパパイン阻害剤;リボソーム−不活化タンパク質(RIP)、例えば、リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン又はブリヨジン;ステロイド代謝酵素、例えば、3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−IDP−グリコシル−トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤やHMG−CoA−レダクターゼ;イオンチャネルブロッカー、例えば、ナトリウム又はカルシウムチャネルブロッカー;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ又はグルカナーゼ;を合成することができる植物体が挙げられる。本発明の文脈では、これらの殺昆虫タンパク質又はトキシンは、明らかに、プレトキシン[pre-toxins]、ハイブリッドタンパク質、トランケーテッド[truncated]又はそうでなければ改変タンパク質としても理解されるべきである。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの新規な組み合わせを特徴としている(例えば、国際公開第02/015701号を参照されたい)。このようなトキシン又はこのようなトキシンを合成することができる遺伝子改変植物体のさらなる例は、例えば、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/007278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第427529号明細書、欧州特許出願公開第451878号明細書、国際公開第03/018810号、及び国際公開第03/052073号に開示されている。そのような遺伝子改変植物体の作成方法は当業者には一般的に知られており、例えば、先に言及した文献に記載されている。このような遺伝子改変植物体中に含有されている殺昆虫タンパク質は、そのようなタンパク質を産生している植物体に、節足動物昆虫のいくつかの分類学上の群に属する有害害虫からの保護、特にカブトムシ(鞘翅目[Coleoptera])、ハエ(双翅目[Diptera])、及びチョウ及びガ(鱗翅目[Lepidoptera])に対する保護、及び、植物体寄生センチュウ(線虫綱[Nematoda])に対する保護を賦与する。
本明細書中に使われている用語「栽培植物体」には、さらに、組み換えDNA手法を用いることによって、細菌性、ウイルス性又は真菌性病原体に対する植物体の抵抗性又は耐性を増大させる1種又はそれ以上のタンパク質を合成することができるような植物体が包含される。そのようなタンパク質の例は、いわゆる「感染特異的タンパク質」(PRタンパク質、例えば欧州特許出願公開第0392225号明細書を参照されたい)、植物体病変抵抗遺伝子(例えば、メキシコ野生ジャガイモであるソラヌム・ブルボカスタヌム[Solanum bulbocastanum]由来の、ファイトフトラ・インフェスタンス[Phytophthora infestans]に対して作用する抵抗遺伝子、を発現しているジャガイモ栽培変種)又はT4−lysozym(例えば、そのようなタンパク質を合成することができ、エルビィニア・アミロボーラ[Erwinia amylvora]等の細菌に対する抵抗が増大されたジャガイモ栽培変種)である。そのような遺伝子改変植物体の作成方法は一般的には当業者に知られており、例えば、先に言及した文献に述べられている。
本明細書中に使われている用語「栽培植物体」には、さらに、組み換えDNA手法を用いることによって、生産性(例えば、バイオマス生産、穀物収量、デンプン含有量、油分含有量又はタンパク質含有量);日照り、塩害や他の生育制限環境因子に対する耐性;あるいは害虫さらには真菌性、細菌性又はウイルス性病原体に対する植物体の耐性;を増大させる1種又はそれ以上のタンパク質を合成することができるような植物体が挙げられる。
本明細書中に使われている用語「栽培植物体」には、さらに、組み換えDNA手法を用いることによって、特にヒト又は動物の栄養補給を改善するために、改変された量の中身物質又は新規中身物質を含有している植物体、例えば健康促進性長鎖オメガ−3脂肪酸又は不飽和オメガ−9脂肪酸を産生する油作物(例えばNexera(登録商標)アブラナ)が挙げられる。
本明細書中に使われている用語「栽培植物体」には、さらに、組み換えDNA手法を用いることによって、特に原料物質の生産性を改善するために、改変された量の中身物質又は新規中身物質を含有している植物体、例えば増大された量のアミロペクチンを産生するジャガイモ(例えばAmflora(登録商標)ジャガイモ)が包含される。
先の各可変部の定義で言及された有機部分構造は、用語ハロゲンと同じように、個々の基の構成員を個々に列挙するための集合用語である。添え字C〜Cは、各場合、基中にあり得る炭素原子の数を表す。
用語ハロゲンは、各場合、フッ素、臭素、塩素又はヨウ素、特にはフッ素、塩素又は臭素を表す。
本明細書中に使われている、また、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル及びアルコキシアルキルのアルキル部分構造中に使われている用語「アルキル」は、各場合、通常1〜10個の炭素原子、多くの場合1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子、特には1〜3個の炭素原子を有している直鎖又は分岐アルキル基を表す。アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、2−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、1−エチルペンチル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、1−プロピルペンチル、n−オクチル、1−メチルオクチル、2−メチルヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルヘキシル、1,2−ジメチルヘキシル、1−プロピルペンチル及び2−プロピルペンチルである。
本明細書中に使われている用語「アルキレン」(又はアルカンジイル)は、各場合、炭素骨格の任意の位置の1個の水素原子が1個のさらなる結合部位によって置き換えられている、つまり二価部分構造を形成している、先に定義したアルキル基を表す。
本明細書中に使われている、また、ハロアルコキシ、ハロアルキルチオ、ハロアルキルカルボニル、ハロアルキルスルホニル及びハロアルキルスルフィニルのハロアルキル部分構造中に使われている用語「ハロアルキル」は、各場合、この基の水素原子がハロゲン原子で部分的に又は完全に置き換えられている、通常1〜10個の炭素原子、多くの場合1〜6個の炭素原子を有している直鎖又は分岐アルキル基を表す。好ましいハロアルキル部分構造は、C〜C−ハロアルキルから、より好ましくはC〜C−ハロアルキルから、特にはC〜C−フルオロアルキル、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタ−フルオロエチル等から選択される。
本明細書中に使われている用語「アルコキシ」は、各場合、1個の酸素原子を経て結合されていて通常1〜10個の炭素原子、多くの場合1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子を有している直鎖又は分岐アルキル基を表す。アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブチルオキシ、2−ブチルオキシ、イソ−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ等である。
本明細書中に使われている用語「ハロアルコキシ」は、各場合、この基の水素原子がハロゲン原子、特にはフッ素原子で部分的に又は完全に置き換えられている、1〜10個の炭素原子、多くの場合1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子を有している直鎖又は分岐アルコキシ基を表す。好ましいハロアルコキシ部分構造としては、C〜C−ハロアルコキシ、特にはC〜C−フルオロアルコキシ、例えばフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロ−2−フルオロエトキシ、2−クロロ−2,2−ジフルオロ−エトキシ、2,2−ジクロロ−2−フルオレトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ等が挙げられる。
本明細書中に使われている、また、シクロアルコキシ及びシクロアルキル−メチルのシクロアルキル部分構造中に使われている用語「シクロアルキル」は、各場合、通常3〜10個の炭素原子又は3〜6個の炭素原子を有している単環又は二環式シクロ脂肪族基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、及びビシクロ[2.2.2]オクチルを表す。
本明細書中に使われている、また、ハロシクロアルキル−メチルのハロシクロアルキル部分構造中に使われている用語「ハロシクロアルキル」は、各場合、少なくとも1個(例えば1、2、3、4又は5個)の水素原子がハロゲンによって、特にはフッ素又は塩素によって置き換えられている、通常3〜10個の炭素原子又は3〜6個の炭素原子を有している単−又は二−環式シクロ脂肪族基を表す。例は、1−及び2−フルオロシクロプロピル、1,2−、2,2−及び2,3−ジフルオロシクロプロピル、1,2,2−トリフルオロシクロプロピル、2,2,3,3−テトラフルオロシクルプロピル、1−及び2−クロロシクロプロピル、1,2−、2,2−及び2,3−ジクロロシクロプロピル、1,2,2−トリクロロシクロプロピル、2,2,3,3−テトラクロロシクルプロピル、1−,2−及び3−フルオロシクロペンチル、1,2−、2,2−、2,3−、3,3−、3,4−、2,5−ジフルオロシクロペンチル、1−,2−及び3−クロロシクロペンチル、1,2−、2,2−、2,3−、3,3−、3,4−、2,5−ジクロロシクロペンチル等である。
本明細書中に使われている用語「アルケニル」は、各場合、通常2〜10、好ましくは2〜4個の炭素原子を有しているモノ不飽和炭化水素基、例えば、ビニル、アリル(2−プロペン−1−イル)、1−プロペン−1−イル、2−プロペン−2−イル、メタリル(2−メチルプロプ−2−エン−1−イル)、2−ブテン−1−イル、3−ブテン−1−イル、2−ペンテン−1−イル、3−ペンテン−1−イル、4−ペンテン−1−イル、1−メチルブタ−2−エン−1−イル、2−エチルプロプ−2−エン−1−イル等を表す。
本明細書中に使われている用語「アルキニル」は、各場合、通常2〜10、好ましくは2〜4個の炭素原子を有しているモノ不飽和炭化水素基、例えば、エチニル、プロパルギル(2−プロピン−1−イル)、1−プロピン−1−イル、1−メチルプロプ−2−イン−1−イル、2−ブチン−1−イル、3−ブチン−1−イル、1−ペンチン−1−イル、3−ペンチン−1−イル、4−ペンチン−1−イル、1−メチルブタ−2−イン−1−イル、1−エチルプロプ−2−イン−1−イル等を表す。
本明細書中に使われている用語「アルコキシアルキル」とは、通常1〜10(特には1〜4)個の炭素原子を含んでいる先に定義したアルコキシ基を1炭素原子が有している、通常1〜4個の炭素原子を含んでいるアルキルのことをいう。例は、CHOCH、CH−OC、n−プロポキシメチル、CH−OCH(CH、n−ブトキシメチル、(1−メチルプロポキシ)−メチル、(2−メチルプロポキシ)メチル、CH−OC(CH、2−(メトキシ)エチル、2−(エトキシ)エチル、2−(n−プロポキシ)−エチル、2−(1−メチルエトキシ)−エチル、2−(n−ブトキシ)エチル、2−(1−メチルプロポキシ)−エチル、2−(2−メチルプロポキシ)−エチル、2−(1,1−ジメチルエトキシ)−エチル、2−(メトキシ)−プロピル、2−(エトキシ)−プロピル、2−(n−プロポキシ)−プロピル、2−(1−メチルエトキシ)−プロピル、2−(n−ブトキシ)−プロピル、2−(1−メチルプロポキシ)−プロピル、2−(2−メチルプロポキシ)−プロピル、2−(1,1−ジメチルエトキシ)−プロピル、3−(メトキシ)−プロピル、3−(エトキシ)−プロピル、3−(n−プロポキシ)−プロピル、3−(1−メチルエトキシ)−プロピル、3−(n−ブトキシ)−プロピル、3−(1−メチルプロポキシ)−プロピル、3−(2−メチルプロポキシ)−プロピル、3−(1,1−ジメチルエトキシ)−プロピル、2−(メトキシ)−ブチル、2−(エトキシ)−ブチル、2−(n−プロポキシ)−ブチル、2−(1−メチルエトキシ)−ブチル、2−(n−ブトキシ)−ブチル、2−(1−メチルプロポキシ)−ブチル、2−(2−メチル−プロポキシ)−ブチル、2−(1,1−ジメチルエトキシ)−ブチル、3−(メトキシ)−ブチル、3−(エトキシ)−ブチル、3−(n−プロポキシ)−ブチル、3−(1−メチルエトキシ)−ブチル、3−(n−ブトキシ)−ブチル、3−(1−メチルプロポキシ)−ブチル、3−(2−メチルプロポキシ)−ブチル、3−(1,1−ジメチルエトキシ)−ブチル、4−(メトキシ)−ブチル、4−(エトキシ)−ブチル、4−(n−プロポキシ)−ブチル、4−(1−メチルエトキシ)−ブチル、4−(n−ブトキシ)−ブチル、4−(1−メチルプロポキシ)−ブチル、4−(2−メチルプロポキシ)−ブチル、4−(1,1−ジメチルエトキシ)−ブチル等である。
本明細書中に使われている、用語「アルキルカルボニル」(アルキル−C(=O)−)とは、アルキル基中の任意の位置でカルボニル基の炭素原子を通して結合している、1〜10個の炭素原子(=C〜C10−アルキルカルボニル)、好ましくは1〜4個の炭素原子(=C〜C−アルキルカルボニル)を含んでいる先に定義した直鎖又は分岐飽和アルキル基のことをいう。
本明細書中に使われている用語「ハロアルキルカルボニル」とは、フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素によって水素原子が部分的に又は完全に置換されている先に定義したアルキルカルボニル基のことをいう。
本明細書中に使われている用語「アルキルチオ」(あるいはアルキルスルファニル又はアルキル−S−)とは、アルキル基中の任意の位置でイオウ原子を介して結合している、1〜10個の炭素原子(=C〜C10−アルキルチオ)、好ましくは1〜4個の炭素原子(=C〜C−アルキルチオ)を含んでいる先に定義した直鎖又は分岐飽和アルキル基のことをいう。
本明細書中に使われている用語「ハロアルキルチオ」とは、フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素によって水素原子が部分的に又は完全に置換されている先に定義したアルキルチオ基のことをいう。
本明細書中に使われている、用語「アルキルスルフィニル」(あるいはアルキルスルホキシル又はアルキル−S(=O)−)とは、アルキル基の任意の位置でスルフィニル基のイオウ原子を通して結合している1〜10個の炭素原子(=C〜C10−アルキルスルフィニル)、好ましくは1〜4個の炭素原子(=C〜C−アルキルスルフィニル)を含んでいる先に定義した直鎖又は分岐飽和アルキル基のことをいう。
本明細書中に使われている用語「ハロアルキルスルフィニル」とは、フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素によって水素原子が部分的に又は完全に置換されている先に定義したアルキルスルフィニル基のことをいう。
本明細書中に使われている用語「アルキルスルホニル」(あるいはアルキル−S(=O)−)とは、アルキル基の任意の位置でスルフォニル基のイオウ原子を介して結合している1〜10個の炭素原子(=C〜C10−アルキルスルホニル)、好ましくは1〜4個の炭素原子(=C〜C−アルキルスルホニル)を含んでいる、先に定義した直鎖又は分岐飽和アルキル基のことをいう。
本明細書中に使われている用語「ハロアルキルスルホニル」とは、フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素によって水素原子が部分的に又は完全に置換されている先に記載したアルキルスルホニル基のことをいう。
用語「ヘテロシクリル」としては、一般的には、5、6、7又は8員単環式ヘテロ環式基及び8〜10員二環式ヘテロ環式非芳香族基が挙げられ、この単環式及び二環式基は飽和、部分不飽和又は不飽和であり得る。この単環式及び二環式ヘテロ環式基は、通常、環員としてN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含んでいる。
飽和又は不飽和5もしくは6員へテロ環式基の例としては、飽和又は不飽和、非芳香族へテロ環式環、例えば、ピロリジニル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ピロリニル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、1,3-ジオキソラニル、ジオキソレニル、チオラニル、ジヒドロチエニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサチオラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ピラゾリジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、1,3−及び1,4−ジオキサニル、チオピラニル、ジヒドロチオピラニル、テトラヒドロチオピラニル、モルホリニル、チアジニル等が挙げられる。さらに環員として1又は2個のカルボニル基を含んでいるヘテロ環式環の例としては、ピロリジン−2−オニル、ピロリジン−2,5−ジオニル、イミダゾリジン−2−オニル、オキサゾリジン−2−オニル、チアゾリジン−2−オニル等が挙げられる。
用語「ヘタリール」としては、N、O及びSから選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を環員として含んでいる単環式5又は6員ヘテロ芳香族基が挙げられる。5又は6員ヘテロ芳香族基の例としては、ピリジル(すなわち2−、3−、又は4−ピリジル)、ピリミジニル(すなわち2−、4−又は5−ピリミジニル)、ピラジニル、ピリダジニル(すなわち3−又は4−ピリダジニル)、チエニル(すなわち2−又は3−チエニル)、フリル(すなわち2−又は3−フリル)、ピロリル(すなわち2−又は3−ピロリル)、オキサゾリル(すなわち2−、3−又は5−オキサゾリル)、イソオキサゾリル(すなわち3−、4−又は5−イソオキサゾリル)、チアゾリル(すなわち2−、3−又は5−チアゾリル)、イソチアゾリル(すなわち3−、4−又は5−イソチアゾリル)、ピラゾリル(すなわち1−、3−、4−又は5−ピラゾリル)、1−、2−、4−又は5−イミダゾリル、オキサジアゾリル(例えば2−又は5−[1,3,4]オキサジアゾリル)、4−又は5−(1,2,3−オキサジアゾール)イル、3−又は5−(1,2,4−オキサジアゾール)イル、2−又は5−(1,3,4−チアジアゾール)イル、チアジアゾリル[例えば2−又は5−(1,3,4−チアジアゾール)イル、4−又は5−(1,2,3−チアジアゾール)イル、3−又は5−(1,2,4−チアジアゾール)イル]、トリアゾリル[例えば1H−、2H−又は3H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、2H−トリアゾール−3−イル、1H−、2H−、又は4H−1,2,4−トリアゾリル]及びテトラゾリル(すなわち1H−又は2H−テトラゾリル)が挙げられる。
用語「ヘタリール」としては、さらに、フェニル環又は5もしくは6員ヘテロ芳香族基に5又は6員ヘテロ芳香族環が縮合されている、環員としてN、O及びSから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含んでいる二環式8〜10員ヘテロ芳香族基が挙げられる。フェニル環又は5もしくは6員ヘテロ芳香族基に縮合された5又は6員ヘテロ芳香族環の例としては、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾオキサジニル、キノリニル、イソキノリニル、プリニル、1,8−ナフチリジル、プテリジル、ピリド[3,2−d]ピリミジル又はピリドイミダゾリル等が挙げられる。そのような縮合ヘタリール基は、5又は6員ヘテロ芳香族環の任意の環原子を介して又は縮合フェニル部分構造の炭素原子を介して分子の残り部分に結合され得る。
用語「フェニルアルキル」及び「フェノキシアルキル」とは、それぞれ、アルキル基、特にはメチル基を介して分子の残り部分に結合しているフェニル又はフェノキシ(=ヘタリールメチル)のことを言い、例としては、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェノキシエチル等が挙げられる。
用語「ヘテロシクリルアルキル」及び「ヘタリールアルキル」とは、それぞれ、アルキル基、特にはメチル基を介して分子の残り部分に結合している先に定義したヘテロシクリル又はヘタリール(=、それぞれ、ヘテロシクリルメチル又はヘタリールメチル)のことをいう。
式I又はIIで表される化合物の各可変部の好ましい実施形態に関して以下になされる解説は、それ自体で、並びに、好ましくは、互いとの組み合わせでも有効である。各可変部の好ましい実施形態に関して以下になされる解説は、さらに、式I又はIIで表される化合物に関して並びに本発明による使用及び方法並びに本発明による組成物に関しても有効である。
本発明の第1の好ましい実施形態は、式Iで表されるピリダジン化合物、その塩、及びそのN−オキシドに関する。
式Iで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、Xが酸素である化合物である。これらの化合物は、本明細書以下においては、式I’で表される化合物とも呼ばれる。
式Iで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、ZがOである化合物である。
式Iで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、ZがSである化合物である。
式Iで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのはさらに、Rが水素、CN、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン−CN、OR、C(Y)R、C(Y)OR又はS(O)である化合物である。好ましくは、Rは水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C−アルキレン−CN、C〜C−アルキレン−OR、ヘタリール−C〜C−アルキル、ヘテロシクリル−C〜C−アルキル又はC〜C10−シクロアルキル−C〜C−アルキルである。より好ましくはRは水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルである。特にはRは水素又はC〜C−アルキルである。
本発明のもう1つの実施形態は、式IIで表されるピリダジン化合物、その塩及びN−オキシド、並びにそのような化合物についての方法及び使用に関する。式IIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、式II中のXがOR2a又はSR2aである化合物である。そのような化合物の中ではR2aは好ましくはC〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキルメチル又はC〜C−アルコキシ−C〜C10−アルキルである。
本発明のもう1つの実施形態は、Xが、NR2b2cである、式IIで表される化合物に関する。そのような化合物の中ではR2b及びR2cは、互いに独立して、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキルメチル又はC〜C−アルコキシ−C〜C10−アルキルから好ましくは選択されるか又はR2b及びR2cは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、飽和、窒素−結合5もしくは6員へテロ環(これはO、S及びNから選択されるさらなるヘテロ原子を含み得る)を形成しており、例えば、NR2b2cは、1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、4−モルホリニル又は4−チオモルホリニルである。
式I及びIIで表される化合物の中で好ましいと記載されるのは、Rが、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル及びC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルから選択される化合物である。
式I及びIIで表される化合物の中で好ましいと記載されるのは、Rが、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル及びC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルから選択される化合物である。
式I及びIIで表される化合物の中では好ましいと記載されるのは、さらに、Wが基C(R)である化合物である。そのような化合物の例は、基V及びWを含むヘテロ環がピリダジン−4−イルである、式I又はIIで表される化合物である。
式I及びIIで表される化合物の中では好ましいと記載されるのは、さらに、式I.A又はII.A
Figure 2012532175
[式中、A、X、X、R、R、R及びRは、互いに独立して、本明細書に定義されているとおりである]
で表される4−ピリダジン置換化合物群から選択される化合物である。
式I及びIIで表される化合物の中では好ましいと記載されるのは、さらに、WがCRであってRが水素である、すなわちWがCHである化合物である。
式I及びIIで表される化合物の中で好ましいと記載されるのはさらに、R、R、R及びRが、存在する場合、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシから互いに独立して選択される化合物である。より好ましくは、好ましいと記載されるのは、基R、R、R又はRのうちの少なくとも2つが、存在する場合、水素である化合物である。
本発明の特定の実施形態は、V及びWがN及びCHから選択される、式I又はIIで表される化合物に関する。最も特定的には、R、R、R及びRは、存在する場合、水素である。
本発明のもう1つの好ましい実施形態は、Aが基A1である、式I及びIIで表されるピリダジン化合物、その塩及びN−オキシド、並びにそのような化合物についての方法及び使用に関する。AがA1である、化合物の中では、好ましいと記載されるのは、X、R、R、R、R及びRが先に定義されているとおりであって特にはその好ましい意味のうちの1つを有している、式Iで表される化合物である。
AがA1である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、R41が、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル及びC〜C10−アルケニル[この最後に言及された2つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、ヘタリール、フェニル及びフェノキシ(この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい)から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される、又はR41がさらにC〜C−シクロアルキル、C〜C−ヘタリール及びフェニル[この3つの最後に記載された基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される化合物である。
好ましくはR41は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル及びフェニル[このフェニルは非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい]から選択される。好ましくはR41は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。より好ましくは、R41は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。もっとも好ましくはR41は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル及びC〜C−シクロアルキルから選択される。さらにより好ましくはR41は、水素又はC〜C−アルキルである。特にはR41は、水素である。
AがA1である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、さらに、R51が、水素、ハロゲン、CN、C〜C10−アルキル及びC〜C10−アルケニル[この最後に言及された2つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、ヘタリール、フェニル及びフェノキシ(この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい)から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される、又はR51が、さらに、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ヘタリール及びフェニル[この3つの最後に記載された基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される化合物である。
好ましくはR51は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル及びフェニル[このフェニルは非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい]から選択される。好ましくはR51は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。より好ましくは、R51は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。もっとも好ましくはR51は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル及びC〜C−シクロアルキルから選択される。なおより好ましくはR51は、水素又はC〜C−アルキルである。特にはR51は、水素である。
適する基A1の例は、式A1.a、A1.b、A1.c、A1.d、A1.e、A1.f、A1.g、A1.h、A1.i、A1.k、A1.l、A1.m、A1.n、A1.o、A1.p、A1.q、A1.r、A1.s、A1.t、A1.u、A1.v、A1.w、A1.x、A1.y及びA1.z:
Figure 2012532175
Figure 2012532175
[式中、ZはOであり、R51、R41は、表Aの1つの行に定義されている基である]で表される基である(基A1.a1−A1.a81〜A1.z1−A1.z81)。
表A
Figure 2012532175
Figure 2012532175
上記列挙構造に類似で、適する基A1の例は、式A1.a’、A1.b’、A1.c’、A1.d’、A1.e’、A1.f’、A1.g’、A1.h’、A1.i’、A1.k’、A1.l’、A1.m’、A1.n’、A1.o’、A1.p’、A1.q’、A1.r’、A1.s’、A1.t’、A1.u’、A1.v’、A1.w’、A1.x’、A1.y’及びA1.z’
Figure 2012532175
Figure 2012532175
[式中、ZはSであり、R51、R41は表Aの1つの行に定義されている基である]
で表される基である(基A1.a’1−A1.a’81〜A1.z’1−A1.z’81)。
本発明のさらなる実施形態は、Aが基A2である、式I及びIIで表されるピリダジン化合物、その塩及びN−オキシド、並びにそのような化合物についての方法及び使用に関する。Aが基A2である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、X、R、R、R、R及びRが先に定義されているとおりである、特にはその好ましい意味のうちの1つを有している、式I及びIIで表される化合物である。
AがA2である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、R42が、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル及びC〜C10−アルケニル[この最後に言及された2つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、ヘタリール、フェニル及びフェノキシ(この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい)から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される、又はR42が、さらに、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ヘタリール及びフェニル[この3つの最後に記載された基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される化合物である。
AがA2である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、R42が、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル及びC〜C−アルケニル[この最後に言及された2つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ヘテロアリール、フェニル及びフェノキシ(この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい)から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される、又はR42が、さらに、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ヘタリール及びフェニル[この3つの最後に記載された基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される化合物である。より好ましくはR42は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル及びフェニル[このフェニルは非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい]から選択され、特にはR42は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。
好ましくはR42は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル及びフェニル[このフェニルは非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい]から選択される。好ましくはR42は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。より好ましくは、R42は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。もっとも好ましくはR42は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル及びC〜C−シクロアルキルから選択される。さらにより好ましくはR42は水素又はC〜C−アルキルである。特にはR42は水素である。
AがA2である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、さらに、R52が、水素、ハロゲン、CN、C〜C10−アルキル及びC〜C10−アルケニル[この最後に言及された2つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、ヘタリール、フェニル及びフェノキシ(この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい)から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される、又はR52が、さらに、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ヘタリール及びフェニル[この3つの最後に記載された基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される化合物である。
好ましくはR52は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル及びフェニル[このフェニルは非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい]から選択される。好ましくは、R52は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。より好ましくはR52は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルである。なおより好ましくはR52は、水素又はC〜C−アルキルである。特にはR52は水素である。
適する基A2の例は、式A2.aa、A2.ab、A2.ac、A2.ad、A2.ae、A2.af、A2.ag、A2.ah、A2.ai、A2.ak、A2.al、A2.am、A2.an及びA2.ao:
Figure 2012532175
[式中、ZはOであり、R52は表Aの1つの行に定義されている基である]
で表される基である(基A2.aa1−A2.aa81〜A2.ao1−A2.ao81)。
上記列挙構造に類似で、適する基A2の例は、式A2.aa’、A2.ab’、A2.ac’、A2.ad’、A2.ae’、A2.af’、A2.ag’、A2.ah’、A2.ai’、A2.ak’、A2.al’、A2.am’、A2.an’及びA2.ao’
Figure 2012532175
[式中、ZはSであり、R52は表Aの1つの行に定義されている基である]
で表される基である(基A2.aa’1−A2.aa’81〜A2.ao’1−A2.ao’81)。
本発明のさらなる実施形態は、Aが基A3である、式I及びIIで表されるピリダジン化合物、その塩及びN−オキシド、並びにそのような化合物についての方法及び使用に関する。AがA3である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、X、R、R、R、R及びRが先に定義されているとおりである、特にはその好ましい意味のうちの1つを有している化合物である。
AがA3である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、R43が、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル及びC〜C10−アルケニル[この最後に言及された2つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、ヘタリール、フェニル及びフェノキシ(この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい)から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される、又はR43が、さらに、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ヘタリール及びフェニル[この3つの最後に記載された基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される化合物である。
好ましくはR43は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル及びフェニル[このフェニルは非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい]から選択される。好ましくはR43は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。より好ましくは、R43は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。もっとも好ましくはR43は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル及びC〜C−シクロアルキルから選択される。さらにより好ましくはR43は、水素又はC〜C−アルキルである。特にはR43は水素である。
AがA3である、式I及びIIで表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、さらに、R53が、水素、ハロゲン、CN、C〜C10−アルキル及びC〜C10−アルケニル[この最後に言及された2つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、ヘタリール、フェニル及びフェノキシ(この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい)から選択される1、2又は3個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される、又はR53が、さらに、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ヘタリール及びフェニル[この3つの最後に記載された基は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルスルホニル及びC〜C−ハロアルキルスルホニルから選択される1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基を有していてよい]から選択される化合物である。
好ましくはR53は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル及びフェニル[このフェニルは非置換であってよいし、あるいはハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから選択される1、2、3、4又は5個の基を有していてよい]から選択される。好ましくはR53は、水素、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。より好ましくは、R53は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される。もっとも好ましくはR53は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル及びC〜C−シクロアルキルから選択される。なおより好ましくはR53は、水素又はC〜C−アルキルである。特にはR53は水素である。
適する基A3の例は、式A3.aa、A3.ab、A3.ac、A3.ad、A3.ae、A3.af、A3.ag、A3.ah、A3.ai、A3.ak、A3.al、A3.am、A3.an及びA3.ao:
Figure 2012532175
[式中、ZはOであり、R53は表Aの1つの行に定義されている基である]
で表される基である(基A3.aa1−A3.aa81〜A3.ao1−A3.ao81)。
上記列挙構造に類似で、適する基A3の例は、式A3.aa’、A3.ab’、A3.ac’、A3.ad’、A3.ae’、A3.af’、A3.ag’、A3.ah’、A3.ai’、A3.ak’、A3.al’、A3.am’、A3.an’及びA3.ao’
Figure 2012532175
Figure 2012532175
[式中、ZはSであり、R53は表Aの1つの行に定義されている基である]
で表される基である(基A3.aa’1−A3.aa’81〜A3.ao’1−A3.ao’81)。
本発明の非常に好ましい実施形態は、XがOである、式Iで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。これらの化合物は、本明細書以下においては、化合物I’とも呼ばれる。
Figure 2012532175
式I’においては、可変部A、R、R、R、V及びWは、本明細書に定義されているとおりである。
式I’で表される化合物の中では、好ましいと記載されるのは、基R、R、R、V及びWのうちの少なくとも1つが、好ましくは基R、R、R、V及びWのうちの少なくとも2つが、より好ましくは基R、R、R、V及びWのうちのすべてがその好ましい意味のうちの1つを有している化合物である。
式I’で表される化合物の中では、好ましいと記載されるのはさらに、Aが基A1、例えばイソオキサゾール基A1.a1〜A1.z81から選択される、基である化合物である。
式I’で表される化合物の中では、好ましいと記載されるのはさらに、Aが基A1、例えばイソチアゾール基A1.a’1〜A1.z’81から選択される、基である化合物である。
本発明の特に好ましい実施形態は、式I’.A
Figure 2012532175
[式中、
Aは、本明細書に定義されている、基A1、特にはR41、R51が好ましい意味、特には式A1.a〜A1.zで表されるイソオキサゾール基、例えばイソオキサゾール基A1.a1〜A1.z81から選択される基を有している、基A1であり;
は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
は、さらに、もっとも好ましくは、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、CHC(CH、CHCH=CH、CHCH=CCl、CHCH=CBr、CHCHF、CHCHCl、CHCHBr、CHCHF、CHCHCl、CHCHBr、CHCF、CHCN、CHOCH、CHOCHCH、CHCHCN、CHCHCN、CHCHOCH、CHCHOCHCH、エチル−シクロプロパン、エチル−シクロブタン、2−メチル−オキセタン、3−エチル−オキセタン、3−メチル−チエタン、3−メチル−チエタン1,1−ジオキシド、エチル−シクロペンタン、2−エチル−テトラヒドロ−フラン、3−エチル−テトラヒドロ−フラン、メチル−シクロプロパン、メチル−シクロブタン、2−メチル−オキセタン、3−メチル−オキセタン、3−メチル−チエタン、3−チエタン1,1−ジオキシド、シクロペンタン、2−メチル−テトラヒドロ−フラン、テトラヒドロ−フラン、トルエン、2−メチル−フラン、3−メチル−フラン、2−エチル−チオフェン、3−メチル−チオフェン、5−エチル−イソチアゾール、4−エチル−イソチアゾール、3−メチル−イソチアゾール、3−メチル−イソオキサゾール、5−メチル−オキサゾール、2−エチル−オキサゾール、5−エチル−チアゾール、2−エチル−チアゾール、4−エチル−チアゾール、5−メチル−1H−ピラゾール、4−エチル−1H−ピラゾール、3−メチル−1H−ピラゾール、5−エチル−1−メチル−1H−ピラゾール、4−エチル−1−メチル−1H−ピラゾール、3−エチル−1−メチル−1H−ピラゾール、5−メチル−1H−イミダゾール、4−エチル−1H−イミダゾール、2−メチル−1H−イミダゾール、5−エチル−1−メチル−1H−イミダゾール、2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾール、1,4−ジメチル−1H−イミダゾール、2−メチル−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、2−エチル−4,5−ジヒドロ−チアゾール、2−エチル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール、2−エチル−1−メチル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾールであり;
、R、及びRは、互いに独立して、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから選択され;基R、R、及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つは水素である]
で表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表1〜50に記載されている化合物である。
表1:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.a1〜A1.a81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表2:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.a1〜A1.a81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表3:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.b1〜A1.b81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表4:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.b1〜A1.b81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表5:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.c1〜A1.c81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表6:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.c1〜A1.c81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表7:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.d1〜A1.d81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表8:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.d1〜A1.d81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表9:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.e1〜A1.e81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表10:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.e1〜A1.e81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表11:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.f1〜A1.f81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表12:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.f1〜A1.f81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表13:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.g1〜A1.g81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表14:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.g1〜A1.g81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表15:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.h1〜A1.h81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表16:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.h1〜A1.h81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表17:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.i1〜A1.i81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表18:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.i1〜A1.i81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表19:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.k1〜A1.k81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表20:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.k1〜A1.k81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表21:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.l1〜A1.l81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表22:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.l1〜A1.l81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表23:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.m1〜A1.m81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表24:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.m1〜A1.m81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表25:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.n1〜A1.n81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表26:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.n1〜A1.n81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表27:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.o1〜A1.o81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表28:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.o1〜A1.o81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表29:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.p1〜A1.p81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表30:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.p1〜A1.p81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表31:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.q1〜A1.q81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表32:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.q1〜A1.q81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表33:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.r1〜A1.r81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表34:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.r1〜A1.r81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表35:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.s1〜A1.s81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表36:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.s1〜A1.s81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表37:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.t1〜A1.t81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表38:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.t1〜A1.t81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表39:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.u1〜A1.u81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表40:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.u1〜A1.u81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表41:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.v1〜A1.v81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表42:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.v1〜A1.v81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表43:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.w1〜A1.w81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表44:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.w1〜A1.w81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表45:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.x1〜A1.x81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表46:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.x1〜A1.x81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表47:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.y1〜A1.y81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表48:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.y1〜A1.y81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表49:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.z1〜A1.z81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表50:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.z1〜A1.z81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
この特に好ましい実施形態の化合物のさらなる例は、Rが以下の表Bのそれぞれの個々の行(85〜160)により表される基である表1〜50に列挙されている化合物に類似化合物である:
表B:
Figure 2012532175
Figure 2012532175
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A1、特にはR41、R51が好ましい意味、特には式A1.a’〜A1.z’で表されるイソチアゾール基、例えばイソチアゾール基A1.a’1〜A1.z’81から選択される基を有している、基A1であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R、及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R、及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表51〜100に記載されている化合物である。
表51:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.a’1〜A1.a’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表52:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.a’1〜A1.a’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表53:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.b’1〜A1.b’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表54:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.b’1〜A1.b’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表55:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.c’1〜A1.c’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表56:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.c’1〜A1.c’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表57:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.d’1〜A1.d’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表58:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.d’1〜A1.d’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表59:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.e’1〜A1.e’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表60:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.e’1〜A1.e’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表61:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.f’1〜A1.f’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表62:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.f’1〜A1.f’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表63:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.g’1〜A1.g’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表64:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.g’1〜A1.g’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表65:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.h’1〜A1.h’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表66:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.h’1〜A1.h’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表67:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.i’1〜A1.i’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表68:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.i’1〜A1.i’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表69:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.k’1〜A1.k’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表70:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.k’1〜A1.k’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表71:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.l’1〜A1.l’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表72:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.l’1〜A1.l’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表73:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.m’1〜A1.m’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表74:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.m’1〜A1.m’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表75:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.n’1〜A1.n’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表76:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.n’1〜A1.n’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表77:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.o’1〜A1.o’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表78:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.o’1〜A1.o’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表79:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.p’1〜A1.p’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表80:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.p’1〜A1.p’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表81:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.q’1〜A1.q’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表82:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.q’1〜A1.q’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表83:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.r’1〜A1.r’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表84:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.r’1〜A1.r’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表85:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.s’1〜A1.s’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表86:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.s’1〜A1.s’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表87:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.t’1〜A1.t’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表88:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.t’1〜A1.t’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表89:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.u’1〜A1.u’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表90:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.u’1〜A1.u’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表91:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.v’1〜A1.v’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表92:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.v’1〜A1.v’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表93:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.w’1〜A1.w’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表94:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.w’1〜A1.w’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表95:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.x’1〜A1.x’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表96:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.x’1〜A1.x’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表97:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.y’1〜A1.y’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表98:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.y’1〜A1.y’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表99:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.z’1〜A1.z’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
表100:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A1.z’1〜A1.z’81から選択される、式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシド。
この特に好ましい実施形態の化合物のさらなる例は、R、R及びRが水素であり、Aが表51〜100に定義されているとおりであり、Rが表Bのそれぞれの個々の行(85〜160)により表される基である表51A〜100Aで表される化合物である。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A2、特にはR42、R52が好ましい意味、特には式A2.aa〜A2.doで表されるイソオキサゾール基、例えばイソオキサゾール基A2.aa1−A2.aa81〜A2.do1〜A2.do81から選択される基を有している、基A1であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R、及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表101〜126に記載されている化合物である。
表101:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.aa1〜A2.aa81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表102:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.aa1〜A2.aa81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表103:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ab1〜A2.ab81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表104:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ab1〜A2.ab81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表105:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ac1〜A2.ac81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表106:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ac1〜A2.ac81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表107:R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ad1〜A2.ad81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表108:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ad1〜A2.ad81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表109:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ae1〜A2.ae81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表110:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ae1〜A2.ae81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表111:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.af1〜A2.af81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表112:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.af1〜A2.af81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表113:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ag1〜A2.ag81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表114:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ag1〜A2.ag81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表115:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ai1〜A2.ai81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表116:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ai1〜A2.ai81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表117:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ak1〜A2.ak81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表118:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ak1〜A2.ak81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表119:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.al1〜A2.al81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表120:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.al1〜A2.al81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表121:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.am1〜A2.am81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表122:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.am1〜A2.am81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表123:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.an1〜A2.an81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表124:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.an1〜A2.an81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表125:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ao1〜A2.ao81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表126:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ao1〜A2.ao81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
この特に好ましい実施形態の化合物のさらなる例は、R、R及びRが水素であり、Aが表101〜126に定義されているとおりであり、Rが表Bのそれぞれの個々の行(85〜160)により表される基である表101A〜126Aの化合物である。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A2、特にはR42、R52が好ましい意味、特には式A2.aa’〜A2.do’で表されるイソチアゾール基、例えばイソチアゾール基A2.aa’1−A2.aa’81〜A2.do’1〜A2.do’81から選択される基を有している、基A2であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表127〜152に記載されている化合物である。
表127:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.aa’1〜A2.aa’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表128:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.aa’1〜A2.aa’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表129:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ab’1〜A2.ab’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表130:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ab’1〜A2.ab’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表131:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ac’1〜A2.ac’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表132:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ac’1〜A2.ac’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表133:R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ad’1〜A2.ad’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表134:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ad’1〜A2.ad’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表135:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ae’1〜A2.ae’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表136:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ae’1〜A2.ae’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表137:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.af’1〜A2.af’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表138:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.af’1〜A2.af’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表139:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ag’1〜A2.ag’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表140:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ag’1〜A2.ag’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表141:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ai’1〜A2.ai’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表142:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ai’1〜A2.ai’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表143:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ak’1〜A2.ak’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表144:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ak’1〜A2.ak’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表145:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.al’1〜A2.al’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表146:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.al’1〜A2.al’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表147:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.am’1〜A2.am’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表148:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.am’1〜A2.am’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表149:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.an’1〜A2.an’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表150:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.an’1〜A2.an’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表151:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ao’1〜A2.ao’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表152:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A2.ao’1〜A2.ao’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
この特に好ましい実施形態の化合物のさらなる例は、R、R及びRが水素であり、Aが表127〜152に定義されているとおりであり、Rが表Bのそれぞれの個々の行(85〜160)により表される基である表127A〜152Aの化合物である。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A3、特にはR43、R53が好ましい意味、特には式A3.aa〜A3.doで表されるイソオキサゾール基、例えばイソオキサゾール基A3.aa1−A3.aa81〜A3.do1−A3.do81から選択される基を有している、基A3であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表153〜180に記載されている化合物である。
表153:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.aa1〜A3.aa81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表154:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.aa1〜A3.aa81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表155:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ab1〜A3.ab81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表156:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ab1〜A3.ab81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表157:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ac1〜A3.ac81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表158:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ac1〜A3.ac81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表159:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ad1〜A3.ad81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表160:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ad1〜A3.ad81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表161:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ae1〜A3.ae81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表162:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ae1〜A3.ae81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表163:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.af1〜A3.af81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表164:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.af1〜A3.af81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表165:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ag1〜A3.ag81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表166:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ag1〜A3.ag81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表167:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ah1〜A3.ah81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表168:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ah1〜A3.ah81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表169:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ai1〜A3.ai81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表170:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ai1〜A3.ai81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表171:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ak1〜A3.ak81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表172:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ak1〜A3.ak81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表173:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.al1〜A3.al81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表174:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.al1〜A3.al81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表175:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.am1〜A3.am81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表176:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.am1〜A3.am81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表177:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.an1〜A3.an81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表178:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.an1〜A3.an81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表179:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ao1〜A3.ao81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表180:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ao1〜A3.ao81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A3、特にはR43、R53が好ましい意味、特には式A3.aa’〜A3.do’で表されるイソチアゾール基、例えばイソチアゾール基A3.aa’1−A3.aa’81〜A3.do’1−A3.do’81から選択される基を有している、基A3であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Aで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物のさらなる例は、R、R及びRが水素であり、Aが表153〜180に定義されているとおりであり、Rが表Bのそれぞれの個々の行(85〜160)により表される基である表153A〜180Aの化合物である。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表181〜208に記載されている化合物である。
表181:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.aa’1〜A3.aa’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表182:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.aa’1〜A3.aa’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表183:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ab’1〜A3.ab’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表184:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ab’1〜A3.ab’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表185:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ac’1〜A3.ac’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表186:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ac’1〜A3.ac’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表187:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ad’1〜A3.ad’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表188:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ad’1〜A3.ad’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表189:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ae’1〜A3.ae’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表190:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ae’1〜A3.ae’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表191:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.af’1〜A3.af’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表192:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.af’1〜A3.af’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表193:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ag’1〜A3.ag’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表194:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ag’1〜A3.ag’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表195:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ah’1〜A3.ah’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表196:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ah’1〜A3.ah’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表197:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ai’1〜A3.ai’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表198:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ai’1〜A3.ai’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表199:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ak’1〜A3.ak’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表200:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ak’1〜A3.ak’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表201:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.al’1〜A3.al’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表202:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.al’1〜A3.al’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表203:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.am’1〜A3.am’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表204:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.am’1〜A3.am’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表205:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.an’1〜A3.an’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表206:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.an’1〜A3.an’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表207:R、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ao’1〜A3.ao’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
表208:Rがメチルであり、R、R及びRが水素であり、Aが基A3.ao’1〜A3.ao’81から選択される、式I’.Aで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
この特に好ましい実施形態の化合物のさらなる例は、R、R及びRが水素であり、Aが表181〜208に定義されているとおりであり、Rが表Bのそれぞれの個々の行(85〜160)により表される基である表181A〜208Aの化合物である。
本発明のもう1つの特に好ましい実施形態は、式I’.B
Figure 2012532175
[式中、
Aは、本明細書に定義されている、基A1、特にはR41、R51が好ましい意味、特には式A1.a〜A1.zで表されるイソオキサゾール基、例えばイソオキサゾール基A1.a1〜A1.z81から選択される基を有している、基A1であり;
は、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
は、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRは、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つは水素である]
で表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表209〜259に記載されている化合物である。
表209〜259:R、R及びRが水素であり、A及びRが表1〜50又は表1A〜50Aに定義されているとおりである、式I’.Bで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A2、特にはR42及びR52が好ましい意味、特には式A2.aa〜A2.doで表されるイソチアゾール基、例えばイソチアゾール基A1.a’1〜A1.z’81から選択される基を有している、基A1であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Bで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表260〜310に記載されている化合物である。
表260〜310:R、R及びRが水素であり、A及びRが表51〜100又は表51A〜100Aに定義されているとおりである、式I’.Bで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A2、特にはR41及びR51が好ましい意味、特には式A2.aa〜A2.doで表されるイソオキサゾール基、例えばイソオキサゾール基A2.aa1−A2.aa81〜A2.ha1−A2.ha81から選択される基を有している、基A2であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Bで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表311〜336に記載されている化合物である。
表311〜336:R、R及びRが水素であり、A及びRが表101〜126又は表101A〜126Aに定義されているとおりである、式I’.Bで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A2、特にはR42及びR52が好ましい意味、特には式A2.aa’〜A2.do’で表されるイソチアゾール基、例えばイソチアゾール基A2.aa’1−A2.aa’81〜A2.ha’1−A2.ha’81から選択される基を有している、基A2であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Bで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表337〜362に記載されている化合物である。
表337〜362:R、R及びRが水素であり、A及びRが表127〜152又は表127A〜152Aに定義されているとおりである、式I’.Bで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A3、特にはR43及びR53が好ましい意味、より特定的には式A3.aa〜A3.doで表されるイソオキサゾール基、例えばイソオキサゾール又はイソチアゾール基A3.aa1−A3.aa81〜A3.do1−A3.do81から選択される基を有している、基A3であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Bで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表363〜390に記載されている化合物である。
表363〜390:R、R及びRが水素であり、A及びRが表153〜180又は153A〜180Aに定義されているとおりである、式I’.Bで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
もう1つの特に好ましい実施形態は、
Aが、本明細書に定義されている、基A3、特にはR43及びR53が好ましい意味、より特定的には式A3.aa’〜A3.do’で表されるイソチアゾール基、例えばイソチアゾール基A3.aa’1−A3.aa’81〜A3.do’1−A3.do’81から選択される基を有している、基A3であり;
が、水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、もっとも好ましくは水素、メチル又はエチルであり;
が、さらに、もっとも好ましくは、表Bのそれぞれの行に定義されている基により表され;
、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択され;基R、R及びRのうちの好ましくは少なくとも1つ、より好ましくは2つ又は3つが水素である;
式I’.Bで表される化合物並びにその塩及びN−オキシドに関する。
この特に好ましい実施形態の化合物の例は、以下の表391〜418に記載されている化合物である。
表391〜418:R、R及びRが水素であり、A及びRが表181〜208又は表181A〜208Aに定義されているとおりである、式I’.Bで表される各化合物並びにそれらの塩及びN−オキシド。
がO又はSである、式Iで表される化合物(化合物I’)は、例えばスキーム1に図示されている方法に従って、活性化イソオキサゾール又はイソチアゾールカルボン酸誘導体IIを3−もしくは4−アミノピリダジン(化合物III)と反応させることによって調製され得る(例えばHouben-Weyl: "Methoden der organ. Chemie" [Methods of Organic Chemistry], Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart, New York 1985, Volume E5, pp. 941-1045を参照されたい)。活性化イソオキサゾール又はイソチアゾールカルボン酸誘導体IIは、例えば、Xが例えば塩素、フッ素、臭素、パラ−ニトロフェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ、N−ヒドロキシスクシンイミデス、ヒドロキシベンゾトリアゾール−1−イルである、アシルハロゲン化物、活性化エステル、無水物、アシルアジドである。スキーム1では、基A、R、R、R、V及びWは、先に言及された意味、特には好ましいと言及された意味を有している。
スキーム1:
Figure 2012532175
がO又はSである、式Iで表される化合物(化合物I’)は、例えば、スキーム2に従ってカップリング剤の存在下に、イソオキサゾール又はイソチアゾールカルボン酸IVと3−もしくは4−アミノピリダジン化合物IIIを反応させることによっても調製され得る。スキーム2では、基A、R、R、V及びWは、先に記載された意味、特には好ましいと記載された意味を有している。
スキーム2:
Figure 2012532175
適するカップリング剤は、例えば、
・ カルボジイミドをベースとしたカップリング剤、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド[J.C. Sheehan, G.P. Hess, J. Am. Chem. Soc. 1955, 77, 1067]、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド;
・ 炭酸エステルと混合無水物を形成するカップリング剤、例えば、2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン[B. Belleau, G. Malek, J. Amer. Chem. Soc. 1968, 90, 1651]、2−イソブチルオキシ−1−イソブチルオキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン[Y. Kiso, H. Yajima, J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1972, 942];
・ ホスホニウム塩をベースとしたカップリング剤、例えば、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート[B. Castro, J.R. Domoy, G. Evin, C. Selve, Tetrahedron Lett. 1975, 14, 1219]、(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート[J. Coste et al., Tetrahedron Lett. 1990, 31, 205];
・ ウロニウム塩をベースとした又はグアニジニウムN−オキシド構造を有しているカップリング剤、例えば、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート[R. Knorr, A. Trzeciak, W. Bannwarth, D. Gillessen, Tetra-hedron Lett. 1989, 30, 1927]、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムテトラフルオロボラート、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)ジピペリジノカルベニウムヘキサフルオロホスファート[S. Chen, J. Xu, Tetrahedron Lett. 1992, 33, 647];
・ 酸塩化物を生成するカップリング剤、例えば、ビス−(2−オキソ−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド[J. Diago-Mesequer, Synthesis 1980, 547];
である。
がOであり(化合物I’)、Rが水素とは異なる、式Iで表される化合物は、塩基の存在下で適するアルキル化剤を用いてアミドI(式中のRが水素であり、スキーム1又は2に従って得られ得る)をアルキル化することによっても調製され得る。
スキーム3:
Figure 2012532175
イソオキサゾール又はイソチアゾールカルボン酸IV及びその活性化誘導体II並びに3−もしくは4−アミノピリダジン化合物IIIは、当技術分野で知られているものであるか又は市販されているかあるいは文献で公知の方法によって調製され得るものである。
が酸素とは異なる、式Iで表される化合物は、以下のとおり、式I’の化合物から標準的な方法によって調製され得る。
がSである、式Iで表される化合物は、例えば、Synthesis 2003, 1929にM. Jesberger et al.が述べている方法に従って式I’の化合物を2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン−2,4−ジスルフィド又は五硫化リンと反応させることによって調製され得る。
がNR1aである、式Iで表される化合物は、例えば、化合物I’を2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン−2,4−ジスルフィドと反応させて対応するチオアミド(XがSである、化合物I)を得、これをこのあとPharmaceutical Chemistry Journal 2005, 39(10), 533-536にV. Glushkov et al.が述べている方法に従って適当なアミンと反応させることによって調製され得る。
=SR2aである、式IIで表される化合物は、Pharmaceutical Chemistry Journal 2005, 39(10), 533-536にV. Glushkov et al.が述べている方法に従ってアルキル化剤と反応させることによって対応するチオアミド(XがSである、化合物I)のアルキル化によって調製され得る。同様にして、XがOR2a又はNR2b2cである、化合物IIが、得られ得る。X=SOR2a又はSO2aである、式IIで表される化合物は、X=SR2aの化合物IIを酸化することにより得られ得る。
式I及びIIで表される化合物のN−オキシドは、ヘテロ芳香族N−オキシドの標準的な調製方法に従って、例えば、Journal of Organometallic Chemistry 1989, 370, 17-31にC. Botteghi et al.が述べている方法に従って、化合物Iを酸化させることによって調製され得る。
原則としては、式I又はIIで表される化合物は、上記に記載した方法によって調製され得る。上記記載経路を経ては個々の化合物が調製されない場合、他の化合物I又はIIを誘導体化することによってあるいは記載した合成経路を慣行的に改変することによってそれらは調製され得る。例えば、個々のケースにおいては、エステル加水分解、アミド化、エステル化、エーテル開裂、オレフィン化、還元、酸化等により、一部の化合物I又はIIは、他の化合物I又はIIから有利に調製され得る。
反応混合物は、慣用の方法で、例えば水と混合し、相を分離させることで後処理されて、適切であれば、粗製の生成物は、例えばアルミナ又はシリカゲルでの、クロマトグラフィーにより精製される。一部の中間体及び最終生成物は、無色又は薄茶色の粘稠な油状物の形態で得られ得るが、これからは減圧下及び適度に高められた温度で揮発性成分が除去されるつまり精製される。中間体及び最終生成物が固形物として得られる場合は、それらは、再結晶化又は粉砕により精製され得る。
一般式I又はIIで表わされる化合物は、その優れた活性により、無脊椎動物系害虫を防除するのに用いられ得る。
つまり、本発明は無脊椎動物系害虫を防除するための方法も提供するものであって、この方法は、害虫、その餌供給源、その生息地又はその繁殖地もしくは害虫が生育している又は生育し得る栽培植物体、植物体繁殖物(例えば種子)、土壌、領域、部材又は環境、又は害虫の攻撃又は侵入から保護されるべき部材、栽培植物体、植物体繁殖物(例えば種子)、土壌、表面又は空間を式(I)又は式(II)で表される化合物又はその塩もしくはN−オキシド又は先に定義した組成物の殺害虫有効量で処理することを含む。
好ましくは、本発明のこの方法は植物体繁殖物(例えば種子)並びにそれから生育する植物体を無脊椎動物系害虫の攻撃又は侵入から保護するのに役立つものであって、植物体繁殖物(例えば種子)を先に定義した式(I)又は(II)で表される化合物又はその農薬として許容される塩もしくはN−オキシドの殺害虫有効量で、又は先に(及び後にも)定義されている農薬組成物の殺害虫有効量で処理することを含む。本発明のこの方法は、本発明に従って処理されている「基体」(植物体、植物体繁殖物、土壌、部材、ほか)の保護に限定されるものではなく、予防的な効果、つまり、例えば、その植物体それ自体は処理されていないが、処理された植物体繁殖物(例えば種子)から生育する植物体に対する保護による、予防的な効果も有している。
本発明の意味するところでは、「無脊椎動物系害虫」は、好ましくは節足動物及び線虫から、より好ましくは有害昆虫、クモ形類動物及び線虫から、さらにより好ましくは昆虫、ダニ及び線虫から選択される。
本発明は、さらに、一般式I又はIIで表される少なくとも1種の化合物又はその農薬として有用な少なくとも1種の塩もしくはN−オキシド、及び、農薬として許容される少なくとも1種の不活性液体及び/又は固体担体の殺害虫活性を有しているような量及び望ましいなら少なくとも1種の界面活性剤を含んでいる、無脊椎動物系害虫を防除するためのそのような農薬組成物を提供する。
そのような組成物は、式IもしくはIIで表される単一の活性化合物又はその塩もしくはN−オキシド又は本発明によるいくつかの活性化合物IもしくはII又はそれらの塩の混合物を含有し得る。本発明による組成物は、個々の異性体又は異性体の混合物のみならず個々の互変体又は互変体の混合物も含み得る。
式I又はIIで表される化合物及びそれを含んでいる殺害虫組成物は、節足動物系害虫及び線虫を防除するのに有効な薬剤である。式I又はIIの化合物によって防除される無脊椎動物系害虫としては、例えば、
鱗翅目に属する昆虫(レピドプテラ[Lepidoptera:鱗翅目昆虫])、例えばアグロティス・イプシロン(Agrotis ypsilon;タマナヤガ)、アグロティス・セゲトゥム(Agrotis segetum;カブラヤガ)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルギレスチア・コンジュゲッラ(Argyresthia conjugella;リンゴヒメシンクイ)、アウトグラファ・ガンマ(Autographa gamma;ガンマキンウワバ)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、カコエシア・ムリナナ(Cacoecia murinana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、コリストネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana;トウヒシントメハマキ)、コリストネウラ・オッシデンタリス(Choristoneura occidentalis)、シルフィス・ウニプンクタ(Cirphis unipuncta;アワヨトウ)、シディア・ポモネッラ(Cydia pomonella;コドリンガ)、デンドロリムス・ピニ(Dendrolimus pini)、ディアファニア・ニチダリス(Diaphania nitidalis)、ディアトラエア・グランディオセッラ(Diatraea grandiosella)、エアリアス・インスラナ(Earias insulana;ミスジアオリンガ)、エラスモパルプス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus)、エウポエシリア・アンビゲッラ(Eupoecilia ambiguella;ブドウホソハマキ)、エヴェトリア・ボウリアナ(Evetria bouliana)、フェルチア・スブテッラネア(Feltia subterranea)、ガレリア・メッロネッラ(Galleria mellonella;ハチノスツヅリガ)、グラフォリサ・フネブラナ(Grapholitha funebrana)、グラフォリサ・モレスタ(Grapholithamolesta;ナシヒメシンクイ)、ヘリオシス・アルミゲラ(Heliothis armigera;オオタバコガ)、ヘリオシス・ビレセンス(Heliothis virescens;害虫オオタバコガ)、ヘリオシス・ゼア(Heliothis zea)、ヘッルラ・ウンダリス(Hellula undalis;ハイマダラノメイガ)、ヒベルニア・デフォリアリア(Hibernia defoliaria)、ヒファントリア・クネア(Hyphantria cunea;アメリカシロヒトリ)、ヒポノメウタ・マリネッルス(Hyponomeuta malinellus)、ケイフェリア・リコペルシセッラ(Keiferia lycopersicella)、ラムディナ・フィスセッラリア(Lambdina fiscellaria)、ラフィグマ・エキシグア(Laphygma exigua;シロイチモンジヨトウ)、ロイコプテラ・コッフェーラ(Leucoptera coffeella)、ロイコプテラ・シテッラ(Leucoptera scitella)、リソコレティス・ブランカルデッラ(Lithocolletis blancardella)、ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana;ホソバヒメハマキ)、ロキソステジェ・スティクティカリス(Loxostege sticticalis)、リマントリア・ディスパル(Lymantria dispar;マイマイガ)、リマントリア・モナチャ(Lymantria monacha;ノンネマイマイ)、リオネティア・クレルケッラ(Lyonetia clerkella;モモハモグリガ)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria;オビカレハ)、マメストラ・ブラッシカエ(Mamestra brassicae;ヨトウガ)、オルギア・シュードツガタ(Orgyia pseudotsugata)、オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis;ヨーロッパアワノメイガ)、パノリス・フランメア(Panolis flammea;マツキリガ)、ペクティノフォラ・ゴシピエッラ(Pectinophora gossypiella;ワタアカミムシ)、ペリドロマ・サウシア(Peridroma saucia;ニセタマナヤガ)、ファレラ・ブセファラ(Phalera bucephala)、フソリマエア・オペルクレッラ(Phthorimaea operculella;ジャガイモキバガ)、フィロクニスティス・シトレッラ(Phyllocnistis citrella;ミカンハモグリガ)、ピエリス・ブラッシカエ(Pieris brassicae;オオモンシロチョウ)、プラシペナ・スカブラ(Plathypena scabra)、プルテッラ・キシロステッラ(Plutella xylostella;コナガ)、シュードプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、リアシオニア・フルストラナ(Rhyacionia frustrana)、スクロビパルプラ・アブソルタ(Scrobipalpula absoluta)、シトトロガ・セレアレッラ(Sitotroga cerealella;バクガ)、スパルガノシス・ピッレリアナ(Sparganothis pilleriana;テングハマキ)、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)、スポドプテラ・リットラリス(Spodoptera littoralis)、スポドプテラ・リトゥラ(Spodoptera litura;ハスモンヨトウ)、タウマトポエア・ピチョカンパ(Thaumatopoea pityocampa);トルトリックス・ヴィリダナ(Tortrix viridana)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni;イラクサギンウワバ)及びゼイラフェラ・カナデンシス(Zeiraphera canadensis);
カブトムシ(コレオプテラ[Coleoptera:鞘翅目])、例えばアグリラス・シヌアトゥス(Agrilus sinuatus;アカバナガタマムシ)、アグリオテス・リネアトゥス(Agriotes lineatus)、アグリオテス・オブスキュラス(Agriotes obscurus)、アムフィマッラス・ソルスティシャリス(Amphimallus solstitialis)、アニサンドラス・ディスパール(Anisandrus dispar)、アンソノマス・グランディス(Anthonomus grandis;ワタミハナゾウムシ)、アンソノマス・ポモラム(Anthonomus pomorum;ナシハナゾウムシ)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、ブラストファガス・ピニペルダ(Blastophagus piniperda)、ブリトファガ・ウンダタ(Blitophaga undata)、ブルチュス・ルフィマヌス(Bruchus rufimanus;ソラマメゾウムシ)、ブルチュス・ピソラム(Bruchus pisorum;エンドウゾウムシ)、ブルチュス・レンティス(Bruchus lentis)、ビクティスカス・ベチュラエ(Byctiscus betulae;ドロハマキチョッキリ)、カッシーダ・ネブロサ(Cassida nebulosa;カメノコハムシ)、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、セウソリンチュス・アッシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、セウソリンチュス・ナピ(Ceuthorrhynchus napi)、カエトクネマ・ティビアリス(Chaetocnema tibialis)、コノデルス・ヴェスペルティヌス(Conoderus vespertinus)、クリオセリス・アスパラギ(Crioceris asparagi)、ディアブロティカ・ロンギコルニス(Diabrotica longicornis)、ディアブロティカ・12−プンクタタ(Diabrotica 12-punctata)、ディアブロティカ・ヴィルギフェラ(Diabrotica virgifera)、エピラクナ・ヴァリヴェスティス(Epilachna varivestis;インゲンテントウ)、エピトリックス・ヒルティペンニス(Epitrix hirtipennis)、エウティノボスラス・ブラシリエンシス(Eutinobothrus brasiliensis)、ヒロビウス・アビエティス(Hylobius abietis;マツアナアキゾウムシ)、ヒペラ・ブルンネイペンニス(Hypera brunneipennis)、ヒペラ・ポスティカ(Hypera postica;アルファルファタコゾウムシ)、イプス・ティポグラフス(Ips typographus;ヤツバキクイムシ)、レマ・ビリネアタ(Lema bilineata)、レマ・メラノプス(Lema melanopus)、レプティノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata;コロラドハムシ)、リモニウス・カリフォルニクス(Limonius californicus)、リソロプトラス・オリゾフィラス(Lissorhoptrus oryzophilus;イネミズゾウムシ)、メラノトゥス・コミュニス(Melanotus communis)、メリゲテス・アエネウス(Meligetes aeneus)、メロロンサ・ヒッポカスタニ(Melolontha hippocastani)、メロロンサ・メロロンサ(Melolontha melolontha;ヨーロッパコフキコガネ)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae;イネクビボソハムシ)、オルティオリンチュス・スルカトゥス(Ortiorrhynchus sulcatus)、オティオリンチュス・オヴァトゥス(Otiorrhynchus ovatus)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、フィロトレタ・クリソセファラ(Phyllotreta chrysocephala)、フィロファガ属昆虫(Phyllophaga spp.)、フィロペルサ・ホルティコラ(Phyllopertha horticola)、フィロトレタ・ネモラム(Phyllotreta nemorum)、フィロトレタ・ストリオラタ(Phyllotreta striolata;キスジノミハムシ)、ポピッリア・ジャポニカ(Popillia japonica;マメコガネ)、シトナ・リネアトゥス(Sitona lineatus)及びシトフィラス・グラナリア(Sitophilus granaria);
双翅目昆虫(ディプテラ[Diptera:双翅目])、例えばアエデス・アエギプティ(Aedes aegypti;ネッタイシマカ)、アエデス・ヴェクサンス(Aedes vexans;ヤブカ)、アナストレファ・ルデンス(Anastrepha ludens)、アノフェレス・マクリペンニス(Anopheles maculipennis)、セラティティス・カピタタ(Ceratitis capitata;チチュウカイミバエ)、クリソミヤ・ベッツィアーナ(Chrysomya bezziana;ラセンウジバエ)、クリソミヤ・ホミニヴォラックス(Chrysomya hominivorax)、クリソミヤ・マセッラリア(Chrysomya macellaria)、コンタリニア・ソルギコラ(Contarinia sorghicola;ソルガムタマバエ)、コルディロビア・アンスロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、クレックス・ピピエンス(Culex pipiens;アカイエカ)、ダクス・ククルビタエ(Dacus cucurbitae;ウリミバエ)、ダクス・オレアエ(Dacus oleae;オリーブミバエ)、ダシネウラ・ブラッシカエ(Dasineura brassicae)、ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis;ヒメイエバエ)、ガステロフィルス・インテスティナリス(Gasterophilus intestinalis;ウマバエ)、グロッシナ・モルシタンス(Glossina morsitans;ツェツェバエ)、ヘマトビア・イリタンス(Haematobia irritans;ノサシバエ)、ハプロディプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒレミア・プラチュラ(Hylemyia platura)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、リリオミザ・サティヴァエ(Liriomyza sativae;トマトハモグリバエ)、リリオミヤザ・トリフォリイ(Liriomyza trifolii;マメハモグリバエ)、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina;ヒツジキンバエ)、ルシリア・セリカタ(Lucilia sericata;ヒロズキンバエ)、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マイェティオラ・デストルクタ(Mayetiola destructor;ヘシアンバエ)、ムスカ・ドメスティカ(Musca domestica;イエバエ)、ムシナ・スタブランス(Muscina stabulans;オオイエバエ)、エストラス・オヴィス(Oestrus ovis;ヒツジバエ)、オスシネッラ・フリット(Oscinella frit)、ペゴミヤ・ヒソシアミ(Pegomya hysocyami)、フォルビア・アンティクア(Phorbia antiqua)、フォルビア・ブラッシカエ(Phorbia brassicae)、フォルビア・コアルクタタ(Phorbia coarctata)、ファゴレティス・セラシ(Rhagoletis cerasi)、ファゴレティス・ポモネッラ(Rhagoletis pomonella)、タバナス・ボヴィナス(Tabanus bovines)、ティピュラ・オレラセア(Tipula oleracea)及びティピュラ・パルドサ(Tipula paludosa);
アザミウマ(チサノプテラ[Thysanoptera:総翅目])、例えばジクロモスリップス・コルベッチ(Dichromothrips corbetti)、フランクリニエッラ・フスカ(Frankliniella fusca)、フランクリニエッラ・オキシデンタリス(Frankliniella occidentalis;ミカンキイロアザミウマ)、フランクリニエッラ・トリティシ(Frankliniella tritici)、シルトスリップス・シトリ(Scirtothrips citri)、スリップス・オリザエ(Thrips oryzae)、スリップス・パルミ(Thrips palmi;ミナミキイロアザミウマ)及びスリップス・タバキ(Thrips tabaci;ネギアザミウマ);
膜翅目昆虫(ハイメノプテラ[Hymenoptera:膜翅目])、例えばアタリア・ロザエ(Athalia rosae;カブラハバチ)、アッタ・セファロテス(Atta cephalotes)、アッタ・セクスデンス(Atta sexdens;チャイロハキリアリ)、アッタ・テクサナ(Atta texana;ハキリアリ)、ホプロカンパ・ミヌタ(Hoplocampa minuta)、ホプロカンパ・テストゥディネア(Hoplocampa testudinea)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis;イエヒメアリ)、ソレノプシス・ゲミナタ(Solenopsis geminata;アカカミアリ)及びソレノプシス・インヴィクタ(Solenopsis invicta;アカミカミアリ);
異翅目昆虫(ヘテロプテラ[Heteroptera:異翅目])、例えばアクロステルナム・ヒラレ(Acrosternum hilare)、ブリッサス・ロイコプテラス(Blissus leucopterus)、シルトペルティス・ノタトゥス(Cyrtopeltis notatus)、ディスデルクス・シングラトゥス(Dysdercus cingulatus;アカホシカメムシ)、ディスデルクス・インテルメディウス(Dysdercus intermedius)、エウリガスター・インテグリセップス(Eurygaster integriceps)、エウスキストゥス・イムピクティヴェントリス(Euschistus impictiventris)、レプトグロッサス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、リグス・リネオラリス(Lygus lineolaris)、リグス・プラテンシス(Lygus pratensis;ミドリメクラカメムシ)、ネザラ・ヴィリドュラ(Nezara viridula;ミナミアオカメムシ)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ソルベア・インスラリス(Solubea insularis)及びスヤンタ・ペルディトール(Thyanta perditor);
同翅目昆虫(ホモプテラ[Homoptera:同翅目])、例えばアシルソシフォン・オノブリチス(Acyrthosiphon onobrychis)、アデルゲス・ラリシス(Adelges laricis;カラマツカサアブラムシ)、アフィデュラ・ナストュルティイ(Aphidula nasturtii)、アフィス・ファバエ(Aphis fabae;マメクロアブラムシ)、アフィス・フォルベシ(Aphis forbesi;イチゴネアブラムシ)、アフィス・ポミ(Aphis pomi;ナシアブラムシ)、アフィス・ゴシッピィー(Aphis gossypii;ワタアブラムシ)、アフィス・グロスラリエ(Aphis grossulariae;ハエアブラムシ)、アフィス・シュネイデリ(Aphis schneideri)、アフィス・スピレコラ(Aphis spiraecola;ユキヤナギアブラムシ)、アフィス・サムブシ(Aphis sambuci)、アシルトシホン・ピスム(Acyrthosiphon pisum;エンドウヒゲナガアブラムシ)、アウロコルツム・ソラニ(Aulacorthum solani;ジャガイモヒゲナガアブラムシ)、ベミサ・アルゲンチフォリイ(Bemisa argentifolii;シルバーリーフコナジラミ)、ベミサ・タバキ(Bemisa tabaci;タバココナジラミ)、ブラチカウドゥス・カルドュイ(Brachycaudus cardui)、ブラシカウズス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysi;ムギワラギクオマルアブラムシ)、ブラシカウズス・ペルシカエ(Brachycaudus persicae;モモアブラムシ)、ブラシカウズス・プルニコラ(Brachycaudus prunicola;ウメアブラムシ)、ブレビコリネ・ブラッシカエ(Brevicoryne brassicae;ダイコンアブラムシ)、キャピトホルス・ホルニ(Capitophorus horni;ホップアブラムシ)、セロシファ・ゴシッピイ(Cerosipha gossypii)、カエトシホン・フラゲエフォリイ(Chaetosiphon fragaefolii)、ムリプトマイズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、ドレイフシア・ノルドマンニアナエ(Dreyfusia nordmannianae)、ドレイフシア・ピセアエ(Dreyfusia piceae)、ディサフィス・ラディコラ(Dysaphis radicola)、ディサウラコルサム・プセウドソラニ(Dysaulacorthum pseudosolani)、ディサフィス・プランタギニア(Dysaphis plantaginea)、ディサフィス・ピリ(Dysaphis pyri)、エムポアスカ・ファバエ(Empoasca fabae;ジャガイモヒメヨコバイ)、ハイアロプテラス・プルニ(Hyalopterus pruni;モモコナフキアブラムシ)、ヒペロミズス・ラクツカエ(Hyperomyzus lactucae;チシャミドリアブラムシ)、マクロシファム・アヴェナエ(Macrosiphum avenae;ムギヒゲナガアブラムシ)、マクロシファム・エウフォルビアエ(Macrosiphum euphorbiae;チュウリップヒゲナガアブラムシ)、マクロシフォン・ロザエ(Macrosiphon rosae)、メゴウラ・ヴィシアエ(Megoura viciae;カラスノエンドウアブラムシ)、マラナフィス・ピラリウス(Melanaphis pyrarius;ススキアブラムシ)、メトポロフィウム・ディロダム(Metopolophium dirhodum;ムギウスイロアブラムシ)、ミゾデス・ペルシカエ(Myzodes persicae)、ミズス・アスカロニカス(Myzus ascalonicus)、ミズス・セラシ(Myzus cerasi)、ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae;モモアカアブラムシ)、ミズス・バリアンス(Myzus varians;カワリコブアブラムシ)、ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri;レタスアブラムシ)、ニラパルヴァタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens;トビイロウンカ)、ペムフィガス・ブルサリウス(Pemphigus bursarius;レタス根アブラムシ)、ペルキンシエラ・サッカリシダ(Perkinsiella saccharicida;クロツノウンカ)、フォロドン・フムリ(Phorodon humuli;ホップイボアブラムシ)、プシラ・マリ(Psylla mali;ワタキジラミ)、プシラ・ピリ(Psylla piri;ナシキジラミ)、ロパロミズス・アスカロニクス(Rhopalomyzus ascalonicus)、ロパロシファム・マイディス(Rhopalosiphum maidis;トウモロコシアブラムシ)、ロパロシファム・パディ(Rhopalosiphum padi;ムギクビレアブラムシ)、ロパロシファム・インセルツム(Rhopalosiphum insertum;リンゴクビレアブラムシ)、サッパフィス・マラ(Sappaphis mala;ハナマルアブラムシ)、サッパフィス・マリ(Sappaphis mali;リンゴマルアブラムシ)、スキザフィス・グラミナム(Schizaphis graminum;ムギミドリアブラムシ)、スキゾネウラ・ラヌギノサ(Schizoneura lanuginosa)、シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae;オートムギアブラムシ)、ソガテッラ・フルシフェラ(Sogatella furcifera;セジロウンカ)、トリアレウロデス・ヴァポラリオラム(Trialeurodes vaporariorum;オンシツコナジラミ)、トキソプテラ・アウランチイ(Toxoptera aurantii;ダイダイクロアブラムシ)、及びヴィテウス・ヴィティフォリイ(Viteus vitifolii;ブドウネアブラムシ);
シロアリ(イソプテラ[Isoptera:等翅目])、例えばカロテルメス・フラヴィコリス(Calotermes flavicollis)、ロイコテルメス・フラヴィペス(Leucotermes flavipes)、レティクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes;土壌シロアリ)、レティクリテルメス・ルシフガス(Reticulitermes lucifugus)及びテルメス・ナタレンシス(Termes natalensis);
直翅目昆虫(オルソプテラ[Orthoptera:直翅目])、例えばアチェタ・ドメスティカ(Acheta domestica;ヨーロッパイエコオロギ)、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis;トウヨウゴキブリ)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica;チャバネゴキブリ)、フォルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia;ヨーロッパクギヌキハサミムシ)、グリッロタルパ・グリッロタルパ(Gryllotalpa gryllotalpa)、ロクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria;トノサマバッタ)、メラノプルス・ビヴィッタトゥス(Melanoplus bivittatus)、メラノプルス・フェムル-ルブルム(Melanoplus femur-rubrum)、メラノプルス・メキシカヌス(Melanoplus mexicanus)、メラノプルス・サングイニペス(Melanoplus sanguinipse)、メラノプルス・スプレトゥス(Melanoplus spretus)、ノマダクリス・セプテムファシアタ(Nomadacris septemfasciata;アカトビバッタ)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana;ワモンゴキブリ)、スキストセルカ・アメリカナ(Schistocerca americana;アメリカイナゴ)、スキストセルカ・ペレグリナ(Schistocerca peregrina)、スタウロノトゥス・マロッカヌス(Stauronotus maroccanus)及びタキシネス・アシナモラス(Tachycines asynamorus);
クモ形綱節足動物(Arachnoidea:アラクノイデア)、例えばクモ形類動物[arachnids](アカリナ[Acarina:ダニ目蛛形動物])、例えばアラガシダエ(Argasidae;ヒメダニ)科、イクソディダエ(Ixodidae;マダニ)科及びサルコプチダエ(Sarcoptidae;ヒゼンダニ)科のクモ形類動物、例えばアムブリオッマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum)、アムブリオッマ・ヴァリエガトゥム(Amblyomma variegatum;マダニ)、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、ボフィラス・アヌラトゥス(Boophilus annulatus)、ボフィラス・デコロラトゥス(Boophilus decoloratus)、ボフィラス・ミクロプラス(Boophilus microplus;オウシマダニ)、デルマセントル・シルヴァルム(Dermacentor silvarum)、ヒヤロッマ・トランカトゥム(Hyalomma truncatum)、イクソデス・リシナス(Ixodes ricinus)、イクソデス・ルビクンダス(Ixodes rubicundus)、オルニソドラス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、デルマニスス・ガッリナエ(Dermanyssus gallinae;ワクモ)、プソロプテス・オヴィス(Psoroptes ovis;ヒツジキュウセンヒゼンダニ)、リピセファラス・アペンディクラトゥス(Rhipicephalus appendiculatus)、リピセファラス・エヴェルツィ(Rhipicephalus evertsi)、サルコプテス・スカビエイ(Sarcoptes scabiei;ヒゼンダニ)、並びにエリオフィダエ(Eriophyidae;フシダニ科)の種例えばアクルス・シュレクテンダリ(Aculus schlechtendali;リンゴサビダニ)、フィロコプトラタ・オレイボラ(Phyllocoptrata oleivora;オレンジサビダニ)及びエリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni;アオケシサビダニ);タルソネミダエ(Tarsonemidae;ホコリダニ科)の種例えばフィトネムス・パリデゥス(Phytonemus pallidus;シクラメンホコリダニ)及びポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus;チャノホコリダニ);テヌイパルピダエ(Tenuipalpidae;ヒメハダニ科)の種例えばブレビパルプス・フォエニシス(Brevipalpus phoenicis;ミナミヒメハダニ);テトラニチダエ(Tetranychidae;ハダニ科)の種例えばテトラニチュス・シンナバリナス(Tetranychus cinnabarinus;ニセナミハダニ)、テトラニチュス・カンザワイ(Tetranychus kanzawai;カンザワハダニ)、テトラニチュス・パシフィカス(Tetranychus pacificus;オウトウハダニ)、テトラニチュス・テラリウス(Tetranychus telarius;ダイズハダニ)及びテトラニチュス・ウルティカエ(Tetranychus urticae;ナミハダニ)、パノニチュス・ウルミ(Panonychus ulmi;リンゴハダニ)、パノニチュス・シトリ(Panonychus citri;ミカンハダニ)、及びオリゴニチュス・プラテンシス(Oligonychus pratensis;ドテシバハダニ);
ノミ(シホナテラ[siphonatera:隠翅目])、例えばゼノプシラ・ケオプシス(Xenopsylla cheopsis;ケオプスネズミノミ)、セラトフィルス属昆虫(Ceratophyllus spp.;スズメトリノミ属昆虫);
が挙げられる。
組成物及び式I又はIIの化合物は、線虫、特に植物寄生線虫(plant parasitic nematodes)例えばネコブ線虫(root knot nematodes)であるメロイドギン・ハプラ(Meloidogyne hapla:キタネコブセンチュウ)、メロイドギン・インコグニタ(Meloidogyne incognita:サツマイモネコブセンチュウ)、メロイドギン・ジャバニカ(Meloidogyne javanica:ジャワネコブセンチュウ)、及び他のメロイドギン属センチュウ(Meloidogyne species);
シスト形成線虫(cyst-forming nematodes)であるグロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis:ジャガイモシストセンチュウ)及び他のグロボデラ属センチュウ(Globodera species);ヘテロデラ・アベナエ(Heterodera avenae:ムギシストセンチュウ)、ヘテロデラ・グリシンス(Heterodera glycines:ダイズシストセンチュウ)、ヘテロデラ・サクチイ(Heterodera schachtii:テンサイシストセンチュウ)、ヘテロデラ・トリホリイ(Heterodera trifolii:クローバシストセンチュウ)及び他のヘテロデラ属センチュウ(Heterodera species);シードゴール線虫(Seed gall nematodes)であるアングイナ属センチュウ(Anguina species);茎葉線虫(Stem and foliar nematodes)であるアフェレコイデス属センチュウ(Aphelenchoides species);刺し線虫(Sting nematodes)であるベロノライマス・ロンギカウダタス(Belonolaimus longicaudatus)及び他のベロノライマス属センチュウ;松の線虫(Pine nematodes)であるブルサフェレンカス・キシロフィラス(Bursaphelenchus xylophilus:マツノザイセンチュウ)及び他のブルサフェレンカス属センチュウ;リング線虫(Ring nematodes)であるクリコネマ属センチュウ(Criconema species)、クリコネメラ属センチュウ(Criconemella species)、クリコネモイデス属センチュウ(Criconemoides species)、メソクリコネマ属センチュウ(Mesocriconema species);茎球根線虫(Stem and bulb nematodes)であるジチレンカス・デストラクタ(Ditylenchus destructor:イモグサレセンチュウ)、ジチレンカス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci:スイセンキュウコンクキセンチュウ)及び他のジチレンカス属センチュウ;突き錐線虫(Awl nematodes)であるドリコラス属センチュウ(Dolichodorus species);螺旋線虫(Spiral nematodes)であるヘリオコチレンカス・ムルティシンクタス(Heliocotylenchus multicinctus)及び他のヘリオコチレンカス属センチュウ(Helicotylenchus species);シース及びシーソイド線虫(Sheath and sheathoid nematodes)であるヘミシクリオフォラ属センチュウ(Hemicycliophora species)及びヘミクリコネモイデス属センチュウ(Hemicriconemoides species);ヒルシュマンネエッラ属センチュウ(Hirshmanniella species);槍線虫(Lance nematodes)であるホプロライムス属センチュウ(Hoplolaimus species);ニセネコブ線虫(False rootknot nematodes)であるナコブス属センチュウ(Nacobbus species);針線虫(Needle nematodes)であるロンギドラス・エロンガタス(Longidorus elongatus)及び他のロンギドラス属センチュウ(Longidorus species);ピン線虫(Pin nematodes)であるピラチレンカス属センチュウ(Paratylenchus species);傷害線虫(lesion nematodes)であるピラチレンカス・ネグレクタス(Pratylenchus neglectus)、ピラチレンカス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans)、ピラチレンカス・クルビタタス(Pratylenchus curvitatus)、ピラチレンカス・ゴーデイ(Pratylenchus goodeyi)及び他のピラチレンカス属センチュウ(Pratylenchus species);穴形成線虫(Burrowing nematodes)であるラドホラス・シミリス(Radopholus similis)及び他のラドホラス属センチュウ(Radopholus species);腎形線虫(Reniform nematodes)であるロチレンクラス・ロブスタス(Rotylenchulus robustus)及び他のロチレンクラス属センチュウ(Rotylenchulus species);スクテロネマ属センチュウ(Scutellonema species);切り株根線虫(Stubby root nematodes)であるトリコドラス・プリミチバス(Trichodorus primitivus)及び他のトリコドラス属センチュウ(Trichodorus species);パラトリコドラス属センチュウ(Paratrichodorus species);萎縮線虫(Stunt nematodes)であるチレンコリンカス・クライトニ(Tylenchorhynchus claytoni)、チレンコリンカス・デュビウス(Tylenchorhynchus dubius)及び他のチレンコリンカス属センチュウ(Tylenchorhynchus species);柑橘類線虫(Citrus nematodes)であるチレンカラス属センチュウ(Tylenchulus species);ダガー線虫(Dagger nematodes)であるキシフィネマ属センチュウ(Xiphinema species);及び他の植物寄生線虫属種;
を防除するのに有用である。
本発明の好ましい実施形態では式I又はIIの化合物は、昆虫又はクモ形類動物、特にはレピドプテラ目、コレオプテラ目、チサノプテラ目及びホモプテラ目の昆虫並びにアカリナ目のクモ形類動物を防除するのに用いられる。本発明による式I又はIIで表される化合物は、チサノプテラ目及びホモプテラ目の昆虫を防除するのに特に有用である。
式I又はIIの化合物又はそれらを含んでいる殺害虫組成物は、式I又はIIの化合物の殺害虫有効量で植物体/作物を接触することによって無脊椎動物系害虫、特に昆虫、ダニ又はクモ形類動物による攻撃又は侵入から生育している植物体及び作物を保護するのに用いられ得る。用語「作物」とは、生育している作物及び収穫された作物の双方のことをいう。
式I又はIIの化合物は、慣用の製剤、例えば溶液剤、エマルジョン剤、懸濁液剤、粉末剤、粉粒剤、ペースト剤及び顆粒剤に変換され得る。使用剤形は、その特定の意図される目的によって左右されるものであり;それぞれのケースにおいては、本発明による化合物の微細で均一な分散が確保されるべきである。
製剤は、公知の方法で(例えば、レビューについては米国特許第3,060,084号明細書、欧州特許出願公開第707445号明細書(液体製剤について)、Browning, "Agglomeration", Chemical Engineering, Dec. 4, 1967, 147-48、Perry's Chemical Engineer's Handbook, 4th Ed., McGraw-Hill, New York, 1963, pages 8-57並びに以下の国際公開第91/13546号、米国特許第4,172,714号明細書、米国特許第4,144,050号明細書、米国特許第3,920,442号明細書、米国特許第5,180,587号明細書、米国特許第5,232,701号明細書、米国特許第5,208,030号明細書、GB2,095,558、米国特許第3,299,566号明細書、Klingman, Weed Control as a Science, John Wiley and Sons, Inc., New York, 1961、Hance et al., Weed Control Handbook, 8th Ed., Blackwell Scientific Publications, Oxford, 1989、Mollet, H., Grubemann, A., Formulation technology, Wiley VCH Verlag GmbH, Weinheim(Germany), 2001, 2.及びD. A. Knowles, Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations, Kluwer Academic Publishers, Dordrecht, 1998 (ISBN 0-7514-0443-8)を参照されたい)、例えば活性化合物を、農薬を製剤するのに適している、溶媒及び/又は担体、望ましいなら乳化剤、界面活性剤及び分散剤、防腐剤、消泡剤、凍結防止剤、種子処理製剤にはさらには場合により着色剤及び/又は結着剤及び/又はゲル化剤等の助剤で展延することによって調製される。
適する溶媒の例は、水、芳香族溶媒(例えばSolvessoの製品、キシレン)、パラフィン(例えばミネラルオイル留分)、アルコール(例えばメタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン(例えばシクロヘキサノン、ガンマ−ブチロラクトン)、ピロリドン(N−メチルピロリドン[NMP]、N−オクチルピロリドン[NOP])、酢酸エステル(グリコールジアセタート)、グリコール、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸及び脂肪酸エステルである。原理的には、溶媒混合物も用いられ得る。
適する乳化剤は、非イオン性乳化剤及び陰イオン性乳化剤(例えばポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホナート及びアリールスルホナート)である。
分散剤の例は、リグニン−亜硫酸塩廃液及びメチルセルロースである。
用いられる適する界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属及びアンモニウム塩;アルキルアリールスルホナート、アルキルスルファート、アルキルスルホナート、脂肪アルコールスルファート、脂肪酸及び硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル、さらにはスルホン化ナフタレン及びナフタレン誘導体とホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールと脂肪アルコールエチレンオキシドとの縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸塩廃液及びメチルセルロースである。
直接スプレー可能な溶液、エマルジョン、ペースト又は油性ディスパージョンを調製するのに適している材料は、ケロシンやディーゼルオイルのような、中〜高沸点のミネラルオイル留分、さらにはコールタールオイル並びに植物又は動物由来の油、脂肪族・環状・芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン又はこれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、強極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン又は水である。
製剤には、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールのような凍結防止剤並びに殺菌剤も加えられ得る。
適する消泡剤は、例えば、シリコン又はステアリン酸マグネシウムをベースとする消泡剤である。
適する防腐剤は、例えば、ジクロロフェンである。
種子処理製剤は、さらに、結着剤及び場合により着色剤を含み得る。
結着剤は、処理後の種子への活性物質の接着をよくするために加えられ得る。適する結着剤は、ブロックコポリマーEO/PO界面活性剤並びにポリビニルアルコホール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリラート、ポリメタクリラート、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリエチレンアミン、ポリエチレンアミド、ポリ−エチレンイミン(Lupasol(登録商標)、Polymin(登録商標))、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリビニルアセタート、チロース、及びこれらのポリマーから誘導されるコポリマーである。
製剤には、場合により、着色剤も包含され得る。種子処理製剤に適する着色剤又は染料は、Rhodamin B、C.I.PigmentRed 112、C.I.SolventRed 1、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベイシックバイオレット10、ベイシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベイシックレッド10、ベイシックレッド108である。
ゲル化剤の例は、カラギーナン(Satiagel(登録商標))である。
粉粒剤、散布用原料及び散粉可能製剤は、活性物質を固体担体と混合又は同時粉砕することによって調製され得る。
顆粒剤、例えば被覆顆粒剤、含浸顆粒剤及び均質顆粒剤は、活性化合物を固体担体に結着させることによって調製され得る。
固体担体の例は、鉱物質土類例えばシリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アッタクレー、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、粘土、ドロマイト、ケイ藻土;硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム;粉砕合成物質;肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素等;さらには栽培植物由来の産物、例えば穀粉、樹皮粉、木粉及び堅果殻粉;セルロース粉末;及び他の固体担体;である。
一般的には、製剤は、0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%の活性化合物を含んでいる。このケースでは、活性化合物は、90%〜100重量%、好ましくは95%〜100重量%の純度(NMRスペクトルによる)で用いられる。
種子処理の目的には、それぞれの製剤は、2〜10倍に希釈されて、活性化合物0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の使用準備ができた調製物中濃度がもたらされ得る。
式I又はIIの化合物は、そのままで、その製剤又はそれから調製される使用形態で、例えば直接スプレー可能な溶液、粉粒、懸濁液又はディスパージョン、エマルション、油性ディスパージョン、ペースト、散粉可能製剤、散布用原料、又は顆粒の形態で、スプレー、噴霧、散粉、散布又は散液することによって、用いられ得る。使用剤形は、完全に、その意図される目的によって左右されるものであり;使用剤形は、それぞれのケースにおいて、本発明による活性化合物の可能な限りの微細な分散が確保されることが意図されている。
水性使用剤形は、水を加えることにより、エマルション製剤、ペースト剤又は水和性粉粒剤(スプレー可能粉粒剤、油性ディスパージョン)から調製され得る。エマルション、ペースト、又は油性ディスパージョンを調製するためには、この材料は、そのまま、又は油又は溶媒に溶解させて、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤を用いて、水にホモジナイズされ得る。しかしながら、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤、及び適切であれば溶媒又は油から構成される製剤を調製することも可能であって、そのような製剤は水で希釈するのに適している。
使用準備完了調製物中の活性化合物濃度は、比較的広い範囲内で変化し得る。一般的には、その濃度は、0.0001〜10重量%、好ましくは0.01〜1重量%である。
この活性化合物は、95重量%超の活性化合物を含んでいる製剤を適用すること、又は添加剤なしで活性化合物を適用することさえ可能である、超低量(ULV:ultra-low-volume)法でも成功裏に用いられ得る。
以下は、製剤の例である:
1.葉適用用の水で希釈する製剤。種子処理の目的用には、この製剤は種子に希釈して又は希釈せずに適用され得る。
A)液剤(Water-soluble concentrates;SL、LS)
10重量部の本活性化合物を、90重量部の水又は水溶性溶媒に溶解させる。別法としては、湿潤剤又は他の補助剤を添加する。本活性化合物は、水で希釈すると同時に溶解し、これによって、活性化合物が10%(w/w)の製剤が得られる。
B)分散製剤(Dispersible concentrates;DC)
20重量部の本活性化合物を、70重量部のシクロヘキサノンに10重量部の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を加えて溶解させる。水で希釈することにより、ディスパージョンが得られ、これによって、活性化合物が20%(w/w)の製剤が得られる。
C)乳剤(Emulsifiable concentrates;EC)
15重量部の本活性化合物を、75%(w/w)のキシレンにドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(各場合5重量部)を加えて溶解させる。水で希釈することにより、エマルションが得られ、これによって、活性化合物が15%(w/w)の製剤が得られる。
D)エマルション製剤(Emulsions;EW、EO、ES)
25重量部の本活性化合物を、35重量部のキシレンにドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(各場合5重量部)を加えて溶解させる。この混合物を、乳化装置(例えばUltraturrax)を用いて30重量部の水に導入し、均質なエマルションにする。水で希釈することにより、エマルションが得られ、これによって、活性化合物が25%(w/w)の製剤が得られる。
E)懸濁製剤(Suspensions;SC、OD、FS)
撹拌下にあるボールミル中で、20重量部の本活性化合物に10重量部の分散剤及び湿潤剤と70重量部の水又は有機溶媒とを添加して粉砕することにより微細活性化合物懸濁液が得られる。水で希釈することにより、安定な活性化合物懸濁液が得られ、これによって、活性化合物が20%(w/w)の製剤が得られる。
F)顆粒水和剤及び顆粒水溶剤(Water-dispersible granules and Water-soluble granules;WG、SG)
50重量部の本活性化合物に50重量部の分散剤及び湿潤剤を添加して微粉砕し、専用の装置(例えば、噴出機、噴霧塔、流動床)を用いて顆粒水和剤又は顆粒水溶剤にする。水で希釈することにより、安定な本活性化合物のディスパージョン又は溶液が得られ、これによって、活性化合物が50%(w/w)の製剤が得られる。
G)水和剤及び水溶剤(Water-dispersible powders and Water-soluble powders;WP、SP、SS、WS)
ローター・ステーターミル中で、75重量部の本活性化合物に25重量部の分散剤、湿潤剤及びシリカゲルを添加して粉砕する。水で希釈することにより、安定な本活性化合物のディスパージョン又は溶液が得られ、これによって、活性化合物が75%(w/w)の製剤が得られる。
H)ゲル剤(Gel-Formulation;GF)
撹拌ボールミル中で、20重量部の本活性化合物、10重量部の分散剤、1重量部のゲル化湿潤剤、及び70重量部の水又は有機溶媒を加えて粉砕し、微細な活性化合物懸濁液を得る。水で希釈すると、本活性化合物の安定な懸濁液が得られ、これによって、活性化合物が20%(w/w)の製剤が得られる。
2.葉適用用の希釈せずに適用する製剤。種子処理の目的用には、この製剤は種子に希釈して又は希釈せずに適用され得る。
I)粉剤(Dustable powders;DP、DS)
5重量部の本活性化合物を微粉砕して、95重量部の微粉砕カオリンと十分に混合する。これにより、活性化合物が5%(w/w)の散粉可能製剤が得られる。
J)粒剤(Granules;GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の本活性化合物を微細に粉砕して、95.5重量部の担体と組み合わせる。これにより、活性化合物が0.5%(w/w)の製剤が得られる。最新の方法は、押出法、スプレー乾燥法、又は流動床法である。これにより、希釈せずに適用される、葉適用用の顆粒が得られる。
K)ULV溶液剤(ULV solutions;UL)
10重量部の本活性化合物を、90重量部の有機溶媒(例えばキシレン)に溶解させる。これにより、活性化合物が10%(w/w)の製剤が得られ、これは、葉用途用には希釈せずに適用される。
式I又はIIの化合物は、植物体繁殖物(例えば種子)の処理にも適している。通常の種子処理製剤としては、例えば流動製剤(flowable concentrates)FS、溶液剤(solutions)LS、乾式処理用粉粒剤(powders for dry treatment)DS、スラリー処理用水分散粉粒剤(Water dispersible powders for slurry treatment)WS、水溶性粉粒剤(Water-soluble powders)SS及びエマルジョン剤(emulsion)ES及びECさらにはゲル剤(gel formulation)GFが挙げられる。これらの製剤は、種子には希釈して又は希釈せずに適用され得る。種子への適用は、播種前に直接種子にか又は種子を予備発芽させた後に行われる。
好ましい実施形態では種子処理にはFS製剤が用いられる。典型的には、FS製剤は、1〜800g/lの活性成分、1〜200g/lの界面活性剤、0〜200g/lの凍結防止剤、0〜400g/lの結着剤、0〜200g/lの顔料及び1リットルまでの溶媒(好ましくは水)を含み得る。
式I又はIIの化合物の種子処理用の他の好ましいFS製剤には、0.5〜80wt%の活性成分、0.05〜5wt%の湿潤剤、0.5〜15wt%の分散剤、0.1〜5wt%の増粘剤、5〜20wt%の凍結防止剤、0.1〜2wt%の消泡剤、1〜20wt%の顔料及び/又は染料、0〜15wt%の粘着/接着剤、0〜75wt%のフィラー/ビヒクル、さらには0.01〜1wt%の防腐剤が含まれる。
活性成分には、さまざまなタイプの油剤、湿潤剤、補佐剤、除草剤、殺真菌剤、他の殺害虫剤、あるいは殺菌剤が、適切であればまさに使用直前に、加えられ得る(タンクミックス)。これらの添加剤は、通常、本発明による製剤と1:10〜10:1の重量比で混合される。
式I又はIIの化合物は、接触(土壌、ガラス、壁、蚊帳、カーペット、植物体部分又は動物体部分を経て)、さらには摂取(毒餌、又は植物体部分)のいずれによっても効果がある。
アリ、シロアリ、ハチ、ハエ、カ、コオロギや、ゴキブリに対する使用には、式I又はIIの化合物は、好ましくは、毒餌組成物中に用いられる。
毒餌は、液体、固体又は半固体(例えばジェル)調製物であり得る。固体毒餌は、それぞれの用途例えば顆粒、ブロック、スティック、ディスクに適するさまざまな形状及び形態に形成され得る。液体毒餌は、適切な適用を確実なものにするため、さまざまなデバイス、例えば開口容器、スプレーデバイス、液滴発生器や、蒸気発生器の中に充填され得る。ゲル剤は、水性又は油性マトリックスをベースにしたものであり得、粘着性、水分保持性又は硬化特性に関しての独特の必要特性を満たしたものに製剤化され得る。
組成物で用いられる毒餌は、アリ、シロアリ、ハチ、ハエ、カ、コオロギほかやゴキブリ等の昆虫を誘引して毒餌を摂食させるのに十分に魅力ある、製剤である。この誘引性は、摂食刺激物質又は性フェロモンを用いることによって操作され得る。摂食刺激物質は、例えば、限定するものではないが、動物及び/又は植物蛋白(肉粉、魚粉又は血粉、昆虫断片、卵黄)、動物及び/又は植物由来の脂及び油から、あるいはモノ−、オリゴ−又はポリ−オルガノサッカリドから、特にはスクロース、ラクトース、フルクトース、デキストロース、グルコース、デンプン、ペクチンや糖蜜又は蜂蜜さえからも選択される。果実、穀物、植物体、動物、昆虫あるいはこれらの特異的部分の新鮮又は腐敗断片も摂食刺激物質として機能し得る。性フェロモンは、さらに昆虫特異的であることが知られている。具体的なフェロモンは文献に記載されており、当業者には知られている。
式I又はIIの化合物のエアロゾル、オイルスプレー又はポンプスプレーとしての製剤(例えばスプレー缶中の)は、非職業一般ユーザーがハエ、ノミ、ダニ、カやゴキブリ等の害虫を防除するのにきわめて適している。エアロゾル処方は、本活性化合物;溶媒[例えば低級アルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、沸騰範囲がおよそ50〜250℃のパラフィン炭化水素(例えばケロシン)、ジメチル−ホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、芳香族炭化水素(例えばトルエン、キシレン)、水];さらには乳化剤(例えばソルビトールモノオレアート、3〜7モルのエチレンオキシドを有しているオレイルエトキシラート、脂肪アルコールエトキシラート)、香油(例えば精油、中級脂肪酸と低級アルコールとのエステル、芳香族カルボニル化合物)、適切であれば安定剤(例えばナトリウムベンゾアート)、両性界面活性剤、低級エポキシド、トリエチルオルトホルマート等の助剤;及び必要なら推進剤[例えばプロパン、ブタン、窒素、圧縮空気、ジメチルエーテル、二酸化炭素、亜酸化窒素、又はこれらのガスの混合物];から好ましくは構成されている。
オイルスプレー製剤は、エアロゾル処方とは推進剤が使用されていないという点で異なっている。
式I又はIIの化合物及びそれらのそれぞれの組成物は、蚊・燻蒸渦巻(mosquito and fumigating coils)、スモークカートリッジ(smoke cartridges)、ベーパライザプレート(vaporizer plates)や長時間ベーパライザ(long-term vaporizers)で、さらにはモスペーパー(moth papers)、モスパッド(moth pads)あるいは他の熱非依存ベーパライザシステム(heat-independent vaporizer systems)でも、用いられ得る。
式I又はIIの化合物及びそのそれぞれの組成物で、昆虫によって媒介される感染性疾患(例えば、マラリア、デング熱、黄熱病、リンパ節フィラリア症、及びリーシュマニア症)を防除する方法には、小屋や家屋の表面を処理すること、カーテン、テント、衣類、蚊帳、ツェッツェバエトラップ等を空気噴霧・含浸させることも含まれる。繊維、布、編物、不織布、網材やフォイル並びにターポーリン(シート)への適用用殺昆虫組成物には、好ましくは、本殺昆虫薬、場合によりリペラント(忌避薬)、及び少なくとも1種の結着剤を包含している混合物が含まれている。適するリペラントは、例えばN,N−ジエチル−メタ−トルアミド(DEET)、N,N−ジエチルフェニルアセトアミド(DEPA)、1−(3−シクロヘキサン−1−イル−カルボニル)−2−メチルピペリン、(2−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)酢酸ラクトン、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、インダロン、メチルネオデカンアミド(MNDA)、昆虫防除には使われていないピレスロイド例えば{(+/−)−3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロペンタ−2−(+)−エニル−(+)−トランス−クリサンテマート(エスビオトリン[Esbiothrin]);リモネン、ユージノール、(+)−オイカマロール(1)、(−)−1−エピ−オイカマロール等の植物エキスや、ユーカリプツス・マクラタ[Eucalyptus maculata]、ビテックス・ロツンジフォリア[Vitex rotundifolia;ハマゴウ]、シムボポガン・マルチニイ[Cymbopogan martinii;パルマローザ]、シムボポガン・シトラタス[Cymbopogan citratus;コウスイガヤ](レモングラス)、シモポガン・ナルツダス[Cymopogan nartdus](シトロネラ)等の植物由来の粗製植物エキスから誘導される又はそれらと同じであるリペラント;である。適する結着剤は、例えば、脂肪族酸のビニルエステル(例えばビニルアセタート及びビニルバーサタート)、アルコールのアクリル酸及びメタクリル酸エステル(例えば、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、及びメチルアクリレート)、モノ−及びジ−エチレン不飽和炭化水素(例えば、スチレン、及び脂肪族ジエン(例えばブタジエン))の各ポリマー及びコポリマーから選択される。
カーテンや蚊帳の含浸は、一般的には、式I、IIで表される活性化合物のエマルジョン又はディスパージョンに織物材を浸漬することによってあるいはネットにそれらをスプレーすることによって行われる。
種子を処理するのに採用され得る方法は、原理的には、すべて適する種子処理であり、特には種子コーティング(例えば種子ペレッティング)、種子ダスティング及び種子液浸(例えば種子ソーキング)のような、当技術分野で知られている種子ドレッシング法である。本明細書においては、「種子処理」とは、種子と式I又はIIの化合物とを互いに接触させるあらゆる方法のことをいうのであって、「種子ドレッシング」とは、種子に式I又はIIの化合物の一定量をもたらす、すなわち式I又はIIの化合物を含んでいる種子を作り出す、種子処理の方法のことをいう。原理的には、この処理は、種子の収穫から種子の播種までの任意の時期において種子に適用され得る。種子は、例えば彼の「プランターズ・ボックス[planter's box]」法を用いて、種子の植え付け直前、又はその間中に、処理され得る。しかしながら、この処理は、例えば種子ドレッシング処理の形態で、種子を植え付ける数週間又は数ヶ月前(例えば最大12ヶ月前まで)でも、効果の実質的な低下を見ることなく、行われ得るものである。
都合よくは、処理は、未播種種子に適用される。本明細書中に使われている、用語「未播種種子」とは、種子の収穫から、植物体の発芽及び生育の目的のために地中に種子を播種するまでの期間の任意の時点における種子が包含されることを意味する。
具体的には、処理においては、種子を、適する装置(例えば、固体又は固体/液体混合パートナー混合用装置)中で、所望量の種子処理製剤と、そのまま又は前以って水で希釈してから、組成物が種子上に均一に分散されるまで混合するという手順が、従われる。適切であれば、この後、乾燥工程が続く。
式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又はそれらの獣医薬として許容される塩は、特には、動物内及び動物上の寄生虫を防除するのに用いるのにも適している。
本発明のさらなる目的は、したがって、動物内及び動物上の寄生虫を防除するための新規な方法を提供することである。本発明のもう1つの目的は、動物にとってより安全な殺害虫薬を提供することである。本発明のもう1つの目的は、さらに、既存の殺害虫薬よりもより低用量で用いられ得る動物用殺害虫薬を提供することである。そして本発明のもう1つの目的は、寄生虫の長期滞留防除をもたらす、動物用殺害虫薬を提供することである。
本発明は、また、式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又はそれらの獣医薬として許容される塩、及び、許容される担体の殺寄生虫有効量を含有している、動物内及び動物上の寄生虫を防除するための組成物にも関する。
本発明は、また、式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又はそれらの獣医薬として許容される塩、及び、獣医薬として許容される担体、又は、それを含んでいる組成物の殺寄生虫有効量を動物に経口的、局所的又は非経口的に投与又は適用することを含む、寄生虫による侵入及び感染から動物を治療、防除、予防及び保護するための方法を提供する。
本発明は、また、式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又はそれらの獣医薬として許容される塩、及び、獣医薬として許容される担体、又は、それを含んでいる組成物の殺寄生虫有効量を所在場所に適用することを含む、寄生虫による侵入及び感染から動物を治療、防除、予防及び保護するための非治療薬的な方法を提供する。
本発明は、また、式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又は獣医薬として許容されるそれらの塩、及び、獣医薬として許容される担体、又は、それを含んでいる組成物の殺寄生虫有効量を包含させることを含む、寄生虫による侵入又は感染から動物を治療、防除、予防又は保護するための組成物の調製方法も提供する。
本発明は、さらに、寄生虫による侵入及び感染から動物を治療、防除、予防又は保護するための式Iの化合物の使用に関する。
本発明は、また、式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又は獣医薬として許容されるそれらの塩、及び、獣医薬として許容される担体、又は、それを含んでいる組成物の、寄生虫による侵入又は感染から動物を治療薬治療するための医薬を製造するための使用に関する。
農業害虫に対する各化合物の活性は、例えば、経口適用のケースにおいては低、非催吐性の用量、動物との代謝適合性、低毒性、及び安全な取り扱いが必要とされる、動物内及び動物上の内部-及び外部-寄生虫の防除にこの化合物が適していることを示唆していない。
意外なこととして、式I又はIIの化合物は、動物内及び動物上の内部-及び外部-寄生虫を防除するのに適していることが見出された。
式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又はそれらの獣医薬として許容される塩並びにそれらを含んでいる組成物は、好ましくは、温血動物(ヒトを含めて)及び魚類を含めた動物に侵入及び感染するのを防除及び予防するのに用いられる。それらは、例えば、ウシ、ヒツジ、ブタ、ラクダ、シカ、ウマ、ピッグ、ニワトリ、ウサギ、ヤギ、イヌ、ネコ、スイギュウ、ロバ、ファロージカ及びトナカイ等の哺乳動物、さらにはミンク、チンチラ及びアライグマ等の毛皮獣、メンドリ、ガチョウ、シチメンチョウ及びアヒル等の鳥類、及びマス、コイ及びウナギ等の淡水及び塩水魚での侵入及び感染を防除及び予防するのに適している。
式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又はそれらの獣医薬として許容される塩並びにそれらを含んでいる組成物は、好ましくは、イヌやネコのような、家庭内動物での侵入及び感染を防除及び予防するのに用いられる。
温血動物及び魚での侵入としては、限定するものではないが、シラミ、ハジラミ、マダニ、鼻バエ、ヒツジシラミバエ、刺しハエ、肉ハエ、ハエ、蛆・ハエ幼虫、ツツガムシ、ブヨ、蚊及びノミが挙げられる。
式I又はIIの化合物又はそのエナンチオマー又はそれらの獣医薬として許容される塩並びにそれらを含んでいる組成物は、外部−及び/又は内部−寄生虫を全身的及び/又は非全身的に防除するのに適している。それらは、成長のあらゆる段階又は一部の段階に対して活性がある。
式I又はIIの化合物は、特には、外部寄生虫を防除するのに有用である。
式I又はIIの化合物は、それぞれ、以下の目及び属の寄生虫を防除するのに特に有用である。
ノミ(シホナプテラ[Siphonaptera:隠翅目昆虫])、例えばテノケファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis;ネコノミ)、テノケファリデス・カニス(Ctenocephalides canis;イヌノミ)、ゼノプシッラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis;ネズミノミ)、プレックス・イルリタンス(Pulex irritans;ヒトノミ)、ツンガ・ペネトランス(Tunga penetrans;スナノミ)、及びノソプシルラス・ファスキアタス(Nosopsyllus fasciatus;ヨーロッパネズミノミ)、
ゴキブリ(ブラッタリア−ブラットディア[Blattaria - Blattodea:等翅目昆虫])、例えばブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica;チャバネゴキブリ)、ブラッテラ・アサヒナエ(Blattella asahinae)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana;ワモンゴキブリ)、ペリプラネタ・ジャポニカ(Periplaneta japonica;ヤマトゴキブリ)、ペリプラネタ・ブルンニア(Periplaneta brunnea)、ペリプラネタ・フリッギノサ(Periplaneta fuligginosa)、ペリプラネタ・アウストララシアエ(Periplaneta australasiae)、及びブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis;トウヨウゴキブリ)、
ハエ、カ(ディプテラ[Diptera:双翅目昆虫])、例えばアエデス・アエギプティ(Aedes aegypti;ネッタイシマカ)、アエデス・アルボピクタス(Aedes albopictus)、アエデス・ヴェクサンス(Aedes vexans;ヤブカ)、アナストレファ・ルデンス(Anastrepha ludens)、アノフェレス・マクリペンニス(Anopheles maculipennis)、アノフェレス・クルシアンス(Anopheles crucians)、アノフェレス・アルビマナス(Anopheles albimanus)、アノフェレス・ガンビアエ(Anopheles gambiae)、アノフェレス・フレエボルニ(Anopheles freeborni)、アノフェレス・ロイコスフィルス(Anopheles leucosphyrus)、アノフェレス・ミニムス(Anopheles minimus)、アノフェレス・クオドリマクラタス(Anopheles quadrimaculatus)、カルリフォラ・ビシナ(Calliphora vicina)、クリソミヤ・ベッツィアーナ(Chrysomya bezziana;ラセンウジバエ)、クリソミヤ・ホミニヴォラックス(Chrysomya hominivorax)、クリソミヤ・マセッラリア(Chrysomya macellaria)、クリソプス・ディスカリス(Chrysops discalis)、クリソプス・シラセア(Chrysops silacea)、クリソプス・アトランチクス(Chrysops atlanticus)、コクリオミア・ホミニボラクス(Cochliomyia hominivorax)、コルディロビア・アンスロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、クリコイデス・フレンス(Culicoides furens)、クレックス・ピピエンス(Culex pipiens;アカイエカ)、クレックス・ニグリパルプス(Culex nigripalpus)、クレックス・キンクエファッシアタス(Culex quinquefasciatus)、クレックス・タルサリス(Culex tarsalis)、クリセタ・イノルナータ(Culiseta inornata)、クリセタ・メラヌーラ(Culiseta melanura)、デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis)、ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis;ヒメイエバエ)、ガステロフィルス・インテスティナリス(Gasterophilus intestinalis;ウマバエ)、グロッシナ・モルシタンス(Glossina morsitans;ツェツェバエ)、グロッシナ・パルパリス(Glossina palpalis)、グロッシナ・フスシペス(Glossina fuscipes)、グロッシナ・タキノイデス(Glossina tachinoides)、ヘマトビア・イリタンス(Haematobia irritans;ノサシバエ)、ハプロディプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒッペラテス属ハエ(Hippelates spp.)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、レプトコノプス・トルレンス(Leptoconops torrens)、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina;ヒツジキンバエ)、ルシリア・セリカタ(Lucilia sericata;ヒロズキンバエ)、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マンソニア属ハエ(Mansonia spp.)、ムスカ・ドメスティカ(Musca domestica;イエバエ)、ムシナ・スタブランス(Muscina stabulans;オオイエバエ)、エストラス・オヴィス(Oestrus ovis;ヒツジバエ)、フェレボトムス・アルゲンチペス(Phlebotomus argentipes)、プソロフォラ・コロンビアエ(Psorophora columbiae)、プソロフォーラ・ディスコロール(Psorophora discolor)、プロシムリウム・ミクスツム(Prosimulium mixtum)、サルコファーガ・ハエモルロイダリス(Sarcophaga haemorrhoidalis)、サルコファーガ属ハエ(Sarcophaga sp.;ニクバエ科のハエ)、シムリウム・ビッタツム(Simulium vittatum)、ストモキス・カルシトランス(Stomoxys calcitrans;サシバエ)、タバナス・ボヴィナス(Tabanus bovines)、タバナス・アトラタス(Tabanus atratus)、タバナス・リネオラ(Tabanus lineola)、及びタバナス・シミリス(Tabanus similis)、
シラミ(フチラプテラ[Phthiraptera:シラミ目シラミ])、例えばペディクルス・フマナス・カピチス(Pediculus humanus capitis;アタマジラミ)、ペディクルス・フマナス・コルポリス(Pediculus humanus corporis;コロモジラミ)、プチルス・プビス(Pthirus pubis;ケジラミ)、ヘマトピナス・ユーリステルナス(Haematopinus eurysternus;ウシジラミ)、ヘマトピナス・スイス(Haematopinus suis;ブタジラミ)、リノグナツス・ビツリ(Linognathus vituli;ウシホソジラミ)、ボビコラ・ボビス(Bovicola bovis;ウシハジラミ)、メノポン・ガッリナエ(Menopon gallinae;ニワトリハジラミ)、メナカンツス・ストラミネウス(Menacanthus stramineus;ニワトリオオジラミ)及びソレノポテス・カピラタス(Solenopotes capillatus;ケブカウシジラミ)、
マダニ並びに寄生ダニ(パラサイトフォーマー[Parasitiformes:単毛ダニ目ダニ]):マダニ(イクソジダ[Ixodida:マダニ目ダニ])、例えばイクソデス・スカプラリス(Ixodes scapularis;マダニの一種)、イクソデス・ホロシクルス(Ixodes holocyclus)、イクソデス・パシフィカス(Ixodes pacificus;クロアシダニ)、リピセファラス・サングイネウス(Rhiphicephalus sanguineus;クリイロコイタマダニ)、オルニソドラス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オルニソドラス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニソドラス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)、オルニソドラス・バコチ(Ornithonyssus bacoti;イエダニ)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、デルマニスス・ガッリナエ(Dermanyssus gallinae)、デルマセントル・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)、デルマセントル・バリアビリス(Dermacentor variabilis)、アムブリオッマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum)、アンブリオッマ・マキュラツム(Ambryomma maculatum)、オルニソドラス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニソドラス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)、並びに寄生ダニ(メソシチグマタ[Mesostigmata;トゲダニ亜目ダニ])、例えばオルニソニッサス・バコチ(Ornithonyssus bacoti;イエダニ)及びデルマニッスス・ガッリナエ(Dermanyssus gallinae、ワクモ)、
ケダニ[actinedida](プロスチグマッタ[Prostigmata:前気門亜目ダニ])及びコナダニ[Acaridida](アスチグマッタ[Astigmata:無気門亜目ダニ])、例えばアカラピス属ダニ(Acarapis spp.)、ケイレチエラ属ダニ(Cheyletiella spp.)、オルニトケイレチア属ダニ(Ornithocheyletia spp.)、ミオビア属ダニ(Myobia spp.)、プソレルガテス属ダニ(Psorergates spp.)、デモデクス属ダニ(Demodex spp.)、トロムビクラ属ダニ(Trombicula spp.)、リストロホルス属ダニ(Listrophorus spp.)、アカルス属ダニ(Acarus spp.)、チロファグス属ダニ(Tyrophagus spp.)、カログリフス属ダニ(Caloglyphus spp.)、ヒポデクテス属ダニ(Hypodectes spp.)、プテロリクス属ダニ(Pterolichus spp.)、プソロプテス属ダニ(Psoroptes spp.)、コリオプテス属ダニ(Chorioptes spp.)、オトデクテス属ダニ(Otodectes spp.)、サルコプテス属ダニ(Sarcoptes spp.;ビゼンダニ属ダニ)、ノトエドレス属ダニ(Notoedres spp.)、クネミドコプテス属ダニ(Knemidocoptes spp.)、シトジテス属ダニ(Cytodites spp.)、及びラミノシオプテス属ダニ(Laminosioptes spp.)、
ナンキンムシ[bugs](ヘテロプテリダ[Heteropterida:異翅目昆虫]):シメクス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、セメクス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus)、レジュビウス・セニリス(Reduvius senilis)、トリアトマ属ナンキンムシ(Triatoma spp.)、ロドニウス属ナンキンムシ(Rhodnius ssp.)、パンストロンギルス属ナンキンムシ(Panstrongylus ssp.)、及びアリルス・クリタツス(Arilus critatus)、
アノプルリダ[Anoplurida:シラミ目シラミ]、例えばハエマトピヌス属シラミ(Haematopinus spp.)、リノグナツス属シラミ(Linognathus spp.)、ペジクルス属シラミ(Pediculus spp.)、フチルス属シラミ(Phtirus spp.)、及びソレノポテス属シラミ(Solenopotes spp.)、
マロファギダ[Mallophagida:ハジラミ目シラミ](アンブリセリナ亜目[suborders Amblycerina:マルツノハジラミ亜目シラミ]及びイスクノセリナ亜目[suborders Ischnocerina:ホソツノハジラミ亜目シラミ])、例えばトリメノポン属ハジラミ(Trimenopon spp.)、メノポン属ハジラミ(Menopon spp.)、トリノトン属ハジラミ(Trinoton spp.)、ボビコラ属ハジラミ(Bovicola spp.)、ウェルネキエラ属ハジラミ(Werneckiella spp.)、レピケントロン属ハジラミ(Lepikentron spp.)、ダマリナ属ハジラミ(Damalina spp.)、トリコデクテス属ハジラミ(Trichodectes spp.)、及びフェリコラ属ハジラミ(Felicola spp.)、
線形動物門回虫[Roundworms Nematoda]:
ワイプ虫[Wipeworms]及びトリチノーシス[Trichinosis:旋毛虫](トリコシリンギダ[Trichosyringida:毛管目線虫])、例えばトリチネリダエ[Trichinellidae](トリチネラ属線虫[Trichinella spp.])、(トリチュリダエ[Trichuridae:線形動物門線虫])トリチュリス属線虫[Trichuris spp.]、カピラリア属線虫[Capillaria spp.]、
ラブジチダ[Rhabditida:桿線虫]、例えばラブジチス属線虫[Rhabditis spp]、ストロンギロイデス属線虫[Strongyloides spp.:糞線虫属線虫]、ヘリセファロブス属線虫[Helicephalobus spp.]、
ストロンギリダ[Strongylida:円虫科寄生線虫]、例えばストロンギルス属線虫[Strongylus spp.]、アンシロストマ属線虫[Ancylostoma spp.]、ネカトール・アメリカヌス[Necator americanus;アメリカ鉤虫]、ブノストムム属線虫[Bunostomum spp.](鉤虫[Hookworm])、トリコストロンギルス属線虫[Trichostrongylus spp.;毛様線虫]、ハエモンクス・コントルツス[Haemonchus contortus;ヒツジ捻転胃線虫]、オステルタギア属線虫[Ostertagia spp.]、コオペリア属線虫[Cooperia spp.]、ネマトジルス属線虫[Nematodirus spp.]、ジクトヨカウルス属線虫[Dictyocaulus spp.;肺寄生線虫]、シアトストーマ属線虫[Cyathostoma spp.]、オエソファゴストムム属線虫[Oesophagostomum spp.]、ステファヌルス・デンタツス[Stephanurus dentatus;ブタ腎線虫]、オルルラヌス属線虫[Ollulanus spp.;胃線虫]、チャベルチア属線虫[Chabertia spp.]、ステファヌルス・デンタツス[Stephanurus dentatus;ブタ腎線虫]、シンガムス・トレイキア[Syngamus trachea]、アンシロストマ属線虫[Ancylostoma spp.;鉤線虫]、ウンキナリア属線虫[Uncinaria spp.]、グロボセファルス属線虫[Globocephalus spp.]、ネカトール属線虫[Necator spp.]、メタストロンギルス属線虫[Metastrongylus spp.]、ムエルレリウス・カピルラリス[Muellerius capillaris;毛細肺線虫]、プロトストロンギルス属線虫[Protostrongylus spp.]、アンギオストロンギルス属線虫[Angiostrongylus spp.]、パレラハストロンギルス属線虫[Parelaphostrongylus spp.]、アレウロストロンギルス・アブストルスス[Aleurostrongylus abstrusus]、及びジオクトフィマ・レナレ[Dioctophyma renale]、
小腸回虫[Intestinal roundworms](アスカルジダ[Ascaridida:回虫目線虫])、例えばアスカリス・ルムブリコイデス[Ascaris lumbricoides;ヒト回虫]、アスカリス・スウム[Ascaris suum;ブタ回虫]、アスカリジア・ガルリ[Ascaridia galli;鶏回虫]、パラスカリス・エクオルム[Parascaris equorum;馬回虫]、エンテリビウス・ベルミクラリス[Enterobius vermicularis;蟯虫](蟯虫[Threadworm])、トキソカラ・カニス[Toxocara canis;犬蛔虫]、トキサスカリス・レオニン[Toxascaris leonine;犬小回虫]、スクルジャビネマ属回虫[Skrjabinema spp.]、及びオキシウリス属回虫[Oxyuris equi.]、
カマルラニダ[Camallanida:旋尾線虫目線虫]、例えばドラクンクルス・メジネンシス[Dracunculus medinensis;メジナ虫](ギニア虫[guinea worm])、
スピルリダ[Spirurida:旋尾線虫]、例えばテラジア属線虫[Thelazia spp.;牛眼線虫]、ウケレリア属線虫[Wuchereria spp.;バンクロフト糸状線虫]、ブルギア属線虫[Brugia spp.]、オンコセルカ属線虫[Onchocerca spp.;回旋糸状虫属線虫]、ディロフィラリ属線虫[Dirofilari spp.a]、ディペタロネマ属線虫[Dipetalonema spp.]、セタリア属線虫[Setaria spp.]、エラエオフォラ属線虫[Elaeophora spp.]、スピロセルカ・ルピ[Spirocerca lupi]、及びハブロネマ属線虫[Habronema spp.;馬胃線虫]、
鉤頭虫[Thorny headed worms](アカントセファラ[Acanthocephala:鉤頭虫])、例えばアカントセファルス属鉤頭虫[Acanthocephalus spp.]、マクラカントルヒンチュス・ヒルジナセウス[Macracanthorhynchus hirudinaceus;大鉤頭虫]、及びオンシコラ属鉤頭虫[Oncicola spp.]、
プラナリアンス[Planarians:渦虫](プラテルミンテス[Plathelminthes;渦虫綱動物]):
吸虫[Flukes](テルマトーダ[Trematoda:吸虫綱動物])、例えばファシオラ属吸虫[Faciola spp.]、ファシオロイデス・マグナ[Fascioloides magna;肝吸虫]、パラゴニムス属吸虫[Paragonimus spp.;肺吸虫]、ヂクロコエリウム属吸虫[Dicrocoelium spp.;槍形吸虫]、ファシオロプシス・ブスキ[Fasciolopsis buski;肥大吸虫]、クロノルキス・シネンシス[Clonorchis sinensis;肝吸虫]、シストソーマ属吸虫[Schistosoma spp.;人体寄生条虫]、トリコビルハルジア属吸虫[Trichobilharzia spp.]、アラリア・アラタ[Alaria alata]、パラゴニムス属吸虫[Paragonimus spp.;肺吸虫]、及びナノシエテス属吸虫[Nanocyetes spp.]、
セルコメロモルファ[Cercomeromorpha:吸虫綱動物]、特にはセストーダ[Cestoda:条虫綱動物](テープウォーム[Tapeworms])、例えばディフィルロボトリウム属条虫[Diphyllobothrium spp.]、テニア属条虫[Tenia spp.]、エキノコッカス属条虫[Echinococcus spp.;多包条虫]、ディピリジウム・カニヌム[Dipylidium caninum;犬条虫]、ムルチセプス属条虫[Multiceps spp.]、ハイメノレピス属条虫[Hymenolepis spp.;模様条虫]、メソセストイデス属条虫[Mesocestoides spp.;有線条虫]、バムピロレプシス属条虫[Vampirolepis spp.]、モニエジア属条虫[Moniezia spp.]、アノプロセファラ属条虫[Anoplocephala spp.]、シロメトラ属条虫[Sirometra spp.]、アノプロセファラ属条虫[Anoplocephala spp.]、及びハイメノレピス属条虫[Hymenolepis spp.]。
式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物は、ディプテラ[Diptera:双翅目昆虫]、シホナプテラ[Siphonaptera:隠翅目昆虫]及びイクソジダ[Ixodida:マダニ目ダニ]目に属する害虫を防除するのに特に有用である。
さらには、式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物の蚊を防除するための使用は、特に好ましい。
式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物のハエを防除するための使用は、本発明のさらなる好ましい実施形態である。
さらには、式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物のノミを防除するための使用は、特に好ましい。
式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物のマダニを防除するための使用は、本発明のさらなる好ましい実施形態である。
式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物はまた内部寄生虫(線形動物門回虫、鉤頭虫及び渦虫)を防除するのに特に有用である。
式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物は、接触(土壌、ガラス、壁、蚊帳、カーペット、毛布あるいは動物体部分を介しての)及び摂食(例えば毒餌)のいずれによっても効果があり得る。
本発明は、式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物の動物内及び/又は上の寄生虫を防除及び/又は駆除するための治療薬的及び非治療薬的使用に関する。
式I又はIIの化合物並びにそれらを含有している組成物は、式I又はIIの化合物、それらを含有している組成物の殺寄生虫有効量と動物を接触させることによって寄生虫による攻撃又は侵入から動物を保護するのに用いられ得る。そういうことなので、「接触」には、直接接触(殺害虫薬混合物/組成物を直接寄生虫に適用することで、これには寄生虫の所在場所における間接的な接触さらには場合によっては殺害虫薬混合物/組成物を直接動物に投与することも包含され得る)と間接接触(化合物/組成物を寄生虫の所在場所に適用すること)のいずれもが包含される。寄生虫の所在場所に適用することによる寄生虫との接触は、式Iの化合物の非治療薬的使用の一例である。
先に定義した「所在場所」とは、生息地、餌供給源、繁殖地、領域、部材あるいは寄生虫が生育している又は生育し得る動物以外の環境を意味する。本発明の化合物は、害虫又は寄生虫の発生が予測される場所にも予防的に適用され得る。
投与は、予防的にも治療的にも行われ得る。
活性化合物の投与は、直接又は適する調製物の形態で、経口的、局所的/皮膚的、又は非経口的に行われる。
温血動物への経口投与には、式I又はIIの化合物は、動物飼料、動物飼料プレミックス、動物飼料コンセントレート、ピル、溶液、ペースト、懸濁液、ドレンチ、ジェル、タブレット、ボーラス及びカプセルとして製剤化され得る。加えて、式I又はIIの化合物は、動物飲料水で動物に投与され得る。経口投与には、選択される投薬形態は、動物に1日当たり0.01mg/kg〜100mg/kg動物体重、好ましくは0.5mg/kg〜100mg/kg動物体重の式I又はIIの化合物をもたらすべきである。
別の形態として、式I又はIIの化合物は、非経口的に、例えば、反芻胃内注射、筋肉内注射、静脈内注射又は皮下注射により、投与され得る。皮下注射には式I又はIIの化合物は、生理学的に許容される担体中に分散又は溶解され得る。別の形態として、皮下投与には式I又はIIの化合物はインプラント片に製剤化され得る。加えて式I又はIIの化合物は経皮的にも動物に投与され得る。非経口投与には、選択される投薬形態は、動物に1日当たり0.01mg/kg〜100mg/kg動物体重の式I又はIIの化合物をもたらすべきである。
式I又はIIの化合物は、ディップ、粉末、粉粒、カーラー、成形メダル、スプレー、シャンプー、スポットオン・ポアオンの形態でも、さらには軟膏又は水中油型又は油中水型エマルジョンの形態でも動物に局所的に適用され得る。局所用途用には、ディップ及びスプレーは、通常、式I又はIIの化合物を0.5ppm〜5000ppm、好ましくは1ppm〜3000ppm含有している。さらには、式I又はIIの化合物は、動物(特にはウシやヒツジのような四肢動物)用の耳タグとして製剤化され得る。
適する調製物は:
溶液剤[例えば経口溶液剤、希釈後経口投与用製剤、皮膚上又は体腔内使用用溶液剤、ポアオン製剤、ジェル剤];
経口又は皮膚投与用エマルジョン製剤及び懸濁液製剤;半固形調製物;
活性化合物が軟膏基剤中に又は水中油型もしくは油中水型エマルジョン基剤中に処方されている製剤;
固体調製物[例えば粉粒、プレミックス又はコンセントレート、顆粒、ペレット、タブレットボーラス、カプセル];エアロゾル及び吸入剤、及び活性化合物含有成形物品;
である。
注射に適する組成物は、活性成分を適する溶媒に溶解させ、場合によりさらなる成分例えば酸、塩基、緩衝塩、防腐剤、及び可溶化剤を加えることによって調製される。溶液は濾過されて滅菌で充填される。
適する溶媒は、生理学的に許容される溶媒、例えば水、アルカノール(例えば、エタノール、ブタノール)、ベンジルアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、N−メチルピロリドン、2−ピロリドン、並びにこれらの混合物である。
活性化合物は、注射に適していて生理学的に許容される植物油又は合成油に場合により溶解され得る。
適する可溶化剤は、主溶媒への活性化合物の溶解を促進する、又は活性化合物が沈殿するのを防ぐ溶媒である。例は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチル化ヒマシ油、及びポリオキシエチル化ソルビタンエステルである。
適する防腐剤は、ベンジルアルコール、トリクロロブタノール、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、及びn−ブタノールである。
経口溶液剤は直接投与される。コンセントレートは、前以って使用濃度まで希釈してから経口的に投与される。経口溶液剤及びコンセントレートは、最新の技術により、先に注射溶液剤に対して述べたようにして調製され、滅菌工程は必要でない。
皮膚への使用用溶液剤は、皮膚にぽたぽた垂らされる、広げられる、摺り込まれる、まき散らされる又はスプレーされる。
皮膚への使用用溶液剤は、最新技術により、先に注射用溶液剤に対して述べたことに従って調製され、滅菌工程は必要でない。
さらなる適する溶媒は、ポリプロピレングリコール、フェニルエタノール、フェノキシエタノール、エステル(例えば、エチル又はブチルアセタート、ベンジルベンゾアート)、エーテル(例えば、アルキレングリコールアルキルエーテル、例えばジプロピレングリコールモノメチルエーテル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、芳香族炭化水素、植物油、合成油、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トランスクトール、ソルケタール、プロピレンカルボナート、並びにこれらの混合物である。
調製している間に増粘剤を加えるのが有利であり得る。適する増粘剤は、無機系増粘剤のベントナイト、コロイドケイ酸及びモノステアリン酸アルミニウム、及び、有機系増粘剤のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール及びそのコポリマー(アクリラート及びメタクリラート)である。
ジェル剤は皮膚に塗布又は展延されるか又は身体空洞部に導入される。ジェル剤は、注射用溶液剤のケースで述べたようにして調製される溶液剤を十分量の増粘剤で処理することによって調製され、結果として軟膏様粘稠度を有する透明物質が得られる。用いる増粘剤は、先に記載した増粘剤である。
ポアオン製剤は、皮膚の限定区域にポア(注ぐ)又はスプレーされ、活性化合物が皮膚に浸透して全身的に作用する。
ポアオン製剤は、活性化合物を適する皮膚適合性溶媒又は溶媒混合物に溶解、懸濁又は乳化させることによって調製される。適切であれば、他の助剤、例えば着色剤、体内吸収促進物質、抗酸化剤、光安定剤、接着剤が加えられる。
適する溶媒は、水、アルカノール、グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、芳香族アルコール(例えばベンジルアルコール、フェニルエタノール、フェノキシエタノール)、エステル(例えばエチルアセタート、ブチルアセタート、ベンジルベンゾアート)、エーテル(例えばアルキレングリコールアルキルエーテル例えばジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−ブチルエーテル)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、環状カルボナート(例えばプロピレンカルボナート、エチレンカルボナート)、芳香族及び/又は脂肪族炭化水素、植物(又は合成)油、DMF、ジメチルアセトアミド、N−アルキルピロリドン(例えば、N−メチルピロリドン、N−ブチルピロリドン又はN−オクチルピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン)、2,2−ジメチル−4−オキシ−メチレン−1,3−ジオキソラン及びグリセリンホルマールである。
適する着色剤は、動物で使用するのが認可されていて、溶解又は懸濁され得るすべての着色剤が適している。
適する吸収促進物質は、例えば、DMSO、展延油例えばイソプロピルミリスタート、ジプロピレングリコールペラルゴナート、シリコーンオイル並びにこれらとポリエーテル、脂肪酸エステル、トリグリセリド、脂肪アルコールとのコポリマーである。
適する抗酸化剤は、スルファイト又はメタビスルファイト例えばカリウムメタビスルファイト、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェロールである。
適する光安定剤は、例えば、ノバンチソール酸である。
適する粘着剤は、例えば、セルロース誘導体、デンプン誘導体、ポリアクリラート、天然高分子例えばアルギナート、ゼラチンである。
エマルジョン剤は、経口的に、皮膚的に、又は注射として投与され得る。
エマルジョン剤は、油中水型又は水中油型のエマルジョンである。
エマルジョン剤は、活性化合物を疎水相か又は親水相中に溶解させ、適する乳化剤及び適切であれば他の助剤(例えば、着色剤、吸収促進物質、防腐剤、抗酸化剤、光安定剤、粘度増大物質)を用いて他方の相の溶媒でこれをホモジナイズすることによって調製される。
適する疎水相(油)は、
液体パラフィン、シリコーンオイル、天然植物油(例えば胡麻油、アーモンド油、ヒマシ油)、合成トリグリセリド(例えばカプリル酸/カプリン酸ビグリセリド)、鎖長C〜C12の植物性脂肪酸又は他の特別に選択される天然脂肪酸とのトリグリセリド混合物、おそらくヒドロキシル基も含有している飽和又は不飽和脂肪酸の部分グリセリド混合物、C〜C10−脂肪酸のモノ−及びジ−グリセリド、脂肪酸エステル(例えばエチルステアラート、ジ−n−ブチリルアジパート、ヘキシルラウラート、ジプロピレングリコールペルラルゴナート、中鎖長分岐脂肪酸と鎖長C16〜C18飽和脂肪アルコールとのエステル、イソプロピルミリスタート、イソプロピルパルミタート、鎖長C12〜C18飽和脂肪アルコールのカプリル酸/カプリン酸エステル、イソプロピルステアラート、オレイルオレアート、デシルオレアート、エチルオレアート、エチルラクタート)、ワックス状脂肪酸エステル(例えば合成アヒル尾骨腺脂)、ジブチルフタラート、ジイソプロピルアジパート、及び後者に関連するエステル混合物、脂肪アルコール(例えばイソトリデシルアルコール、2−オクチルドデカノール、セチルステアリルアルコール、オレイルアルコール)、及び脂肪酸(例えばオレイン酸)、並びにこれらの混合物
である。
適する親水相は、水、アルコール(例えばプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール)並びにこれらの混合物である。
適する乳化剤は、
非イオン性界面活性剤、例えばポリエトキシル化ヒマシ油、ポリエトキシル化ソルビタンモノオレアート、ソルビタンモノステアラート、グリセリンモノステアラート、ポリオキシエチルステアラート、アルキルフェノールポリグリコールエーテル;両親媒性界面活性剤、例えばジ−ナトリウムN−ラウリル−p−イミノジプロピオナート又はレシチン;陰イオン性界面活性剤、例えばナトリウムラウリルスルファート、脂肪アルコールエーテルスルファート、モノ/ジ−アルキルポリグリコールエーテルオルトリン酸エステルモノエタノールアミン塩;陽イオン活性界面活性剤、例えばセチル三メチルアンモニウムクロリド;
である。
適するさらなる助剤は、粘度を増大させてエマルジョンを安定化させる物質、例えばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、他のセルロース及びデンプン誘導体、ポリアクリラート、アルギナート、ゼラチン、アラビアガム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマー、ポリエチレングリコール、ワックス、コロイドケイ酸、又は言及した物質の混合物である。
懸濁液剤は経口的又は局所的/皮膚的に投与され得る。懸濁液剤は、活性化合物を懸濁媒体中に、適切であれば他の助剤(例えば湿潤剤、着色剤、体内吸収促進物質、防腐剤、抗酸化剤、光安定剤)を加えて懸濁させることによって調製される。
液体懸濁媒体は、あらゆる均質溶媒及び溶媒混合物である。
適する湿潤剤(分散剤)は、先に記載した乳化剤である。
言及され得る他の助剤は、先に記載した助剤である。
半固形調製物は、経口的に又は局所的/皮膚的に投与され得る。半固形調製物は、先に述べた懸濁液剤及びエマルジョン剤とは粘度がより高いという点でのみ異なる。
固形調製物を製造するには、活性化合物は、適する賦形剤と、適切であれば助剤を加えて混合されて、所望の形態にされる。
賦形剤としては、あらゆる生理学的に許容される固体不活性材料が適している。用いられるのは、無機材料及び有機材料である。無機材料は、例えば塩化ナトリウム、炭酸塩(例えば炭酸カルシウム)、炭酸水素塩、酸化アルミニウム、酸化チタン、ケイ酸、泥質土類、沈降又はコロイドシリカ、又はリン酸塩である。有機材料は、例えば糖、セルロース、粉ミルクのような食品及び飼料、動物ミール、穀物ミール及びシュレッド、デンプンである。
適する助剤は、先に言及した防腐剤、抗酸化剤、及び/又は着色剤である。
他の適する助剤は、潤滑剤及び滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ベントナイト)、崩壊促進物質(例えばデンプン又は架橋ポリビニルピロリドン)、結着剤(例えばデンプン、ゼラチン又は線状ポリビニルピロリドン)、及び乾燥結着剤(例えば微結晶セルロース)である。
一般的には、「殺寄生虫有効量」とは、壊死、死、成長遅延、成長阻止、さらには消滅、破壊の効果、又はそうでなければ標的生物の発生及び活動を減少させる効果を含めた、成長に対する識別可能な効果を達成するのに必要とされる活性成分の量を意味する。本発明で用いられるさまざまな化合物/組成物のための殺寄生虫有効量は変わり得る。組成物の殺寄生虫有効量は、その時の条件、例えば所望殺寄生虫効果及び期間、標的種、適用の方式等に応じても変わるものである。
本発明で用いられ得る組成物は、一般的には、約0.001〜95%の式I又はIIの化合物を含み得る。
一般的には、式I又はIIの化合物を1日当たり0.5mg/kg〜100mg/kg、好ましくは1日当たり1mg/kg〜50mg/kgの全体量で適用するのが望ましい。
適用準備完了調製物は、寄生虫(好ましくは外部寄生虫)に対して作用する化合物を、10ppm〜80重量パーセント、好ましくは0.1〜65重量パーセント、より好ましくは1〜50重量パーセント、最も好ましくは5〜40重量パーセントの濃度で含有している。
使用前に希釈される調製物は、外部寄生虫に対して作用する化合物を0.5〜90重量パーセントの濃度、好ましくは1〜50重量パーセントの濃度で含有している。
さらには、調製物は、内部寄生虫に対する式I又はIIの化合物を10ppm〜2重量パーセントの濃度、好ましくは0.05〜0.9重量パーセントの濃度、特に好ましくは0.005〜0.25重量パーセントの濃度で含んでいる。
本発明の好ましい実施形態では、式I又はIIの化合物を含んでいる組成物は、皮膚的/局所的に適用される。
さらなる好ましい実施形態では、局所的適用は、化合物含有成形物品の形態、例えばカラー、成形メダル、耳タグ、身体部固定バンド、さらには接着ストリップ及びフォイルの形態で行われる。
一般的には、3週間の間に10mg/kg〜300mg/kg、好ましくは20mg/kg〜200mg/kg、最も好ましくは25mg/kg〜160mg/kg治療動物体重の全体量で式I又はIIの化合物を放出する固体製剤を適用するのが望ましい。
成形物品の調製には、熱可塑性で柔軟なプラスチック及びエラストマー、及び熱可塑性エラストマーが用いられる。適するプラスチック及びエラストマーは、式I又はIIの化合物と十分な適合性があるポリビニル樹脂、ポリウレタン、ポリアクリラート、エポキシ樹脂、セルロース、セルロース誘導体、ポリアミド及びポリエステルである。成形物品用のプラスチック及びエラストマー、及び調製手順についての詳細なリストは、例えば国際公開第03/086075号に記載されている。
本発明に従って用いられることになる組成物は、他の活性成分(例えば他の殺害虫剤、殺昆虫剤、除草剤、殺真菌剤、殺細菌剤)、肥料(例えば硝酸アンモニウム、尿素、炭酸カリウム、及び過リン酸塩)、植物毒素及び植物生長調節剤、毒性緩和剤、及び殺線虫剤も含有し得る。これらの追加的な成分は、順次的に用いてもよいし、あるいは上記した組成物との組み合わせで用いてもよく、適切であれば使用直前に加えるだけでもよい(タンクミックス)。例えば、植物体は、他の活性成分で処理される前又は処理された後に本発明の組成物でスプレーされ得る。
これらの薬剤は、本発明に従って用いられる薬剤と1:10〜10:1の重量比で混合され得る。殺害虫剤としての使用形態にある式I又はIIの化合物又はそれらを含んでいる組成物を他の殺害虫剤と混合することは、多くの場合、より広い殺害虫活性スペクトルをもたらす。
本発明式I又はIIの化合物が一緒に用いられ得る、また相乗効果の可能性がもたらされ得る殺害虫薬についての以下のリスト(列挙)Mは、あり得る組み合わせを例示するものであって、いかなる限定も加えるものでない。
M.1.有機(チオ)ホスフェート:アセフェート、アザメチホス、アジンホス−エチル、アジンホス−メチル、クロレトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クマホス、シアノホス、デメトン−S−メチル、ジアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、フォスチアゼート、ヘプテノホス、イソキサチオン、マラチオン、ムカルバム、メトアミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン−メチル、パラチオン、パラチオン−メチル、フェントエート、ホルエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス−メチル、プロフェノホス、プロペタンホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテプ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、ブアミド−チオン;
M.2.カルバメート:アルジカルブ、アラニカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、チオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メトミル、メトールカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロ−ポキスル、チオジカルブ、チオファノキス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ及びトリアザメート;
M.3.ピレスロイド:アクリナトリン、アレトリン、d−シス−トランスアレトリン、d−トランスアレトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリンS−シルクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−イフルトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、ツェータ−シペルメトリン、ジータ−シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ−フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、ピレトリン(ピレトルム)、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI 8901;
M.4.幼若ホルモン模擬体:ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ及びピルイプロキシフェン;
M.5.ニコチン受容体作動/拮抗化合物:アセトアミプリド、ベンスルタップ、カルタップヒドロクロリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、ニコチン、スピノサド(アロステリック作動薬)、スピネトラム(アロステリック作動薬)、チアクロプリド、チオシクラム、チオスルタップ−ナトリウム、及びAKD1022;
M.6.GABA依存塩素イオンチャネル作動化合物:クロルダン、エンドスルファン、ガンマ−HCH(リンダン);アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピルイプロール、バニリプロール、式M6.1
Figure 2012532175
で表されるフェニルピラゾール化合物;
M.7.塩素イオンチャネルアクチベーター:アバメクチン、エマメクチンベンゾエート、ミルベメクチン、レピメクチン;
M.8.METI−I化合物:フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム、ロテノン;
M.9.METI−II及びIII化合物:アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン;
M.10.酸化的リン酸化アンカップラー:クロルフェナピル、DNOC;
M.11.酸化的リン酸化阻害物質:アゾシクロチン、シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギット、テトラジホン;
M.12.脱皮撹乱物質:シロマジン、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシ−フェノジド、テブフェノジド;
M.13.相乗作用物質:ピペロニルブトキシド、トリブホス;
M.14.ナトリウムチャネル遮断作用化合物:インドキサカルブ、メタフルミゾン;
M.15.燻蒸剤:臭化メチル、クロロピクリンスルフリルフルオリド;
M.16.選択的フィーディングブロッカー:クリロチエ、ピメトロジン、フロニカミド;
M.17.有糸分裂成長阻害物質:クロフェンテジン、ヘキシチアゾキス、エトキサゾール;
M.18.キチン合成阻害物質:ブプロフェジン、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロキスロン、フルフェノキスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;
M.19.脂質生合成阻害物質:スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマット;
M.20.オクタパミン作用作動薬:アミトラズ;
M.21.リアノジン受容体変調物質:フルベンジアミド及び(R)−及び(S)−3−クロロ−N1−{2−メチル−4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}−N2−(1−メチル−2−メチルスルホニルエチル)フタルアミド(M21.1);
M.22.その他:リン化アルミニウム、アミドフルメット、ベンクロチアズ、ベンゾオキシメート、ビフェナゼート、ホウ砂、ブロモプロピレート、シアニド、シエノピラフェン、シフルメトフェン、キノメチオネート、ジコホール、フルオロアセテート、ホスフィン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、硫黄、有機硫黄化合物、吐酒石、スルホキサフロル、4−ブタ−2−イニルオキシ−6−(3,5−ジメチル−ピペリジン−1−イル)−2−フルオロ−ピリミジン(M22.1)、3−ベンゾイルアミノ−N−[2,6−ジメチル−4−(1,2,2,2−テトラフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチル)−フェニル]−2−フルオロ−ベンズアミド(M22.2)、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−ピリジン−2−イルメチル−ベンズアミド(M22.3)、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ベンズアミド(M22.4)、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−チアゾール−2−イルメチル−ベンズアミド(M22.5)、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−ベンズアミド(M22.6)、4−{[(6−ブロモピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.7)、4−{[(6−フルオロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.8)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾロ−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.9)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.10)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.11)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.12)、4−{[(5,6−ジクロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.13)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.14)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.15)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(M22.16)、シクロプロパン酢酸、1,1’−[(3S,4R,4aR,6S,6aS,12R,12aS,12bS)−4−[[(2−シクロプロピルアセチル)オキシ]メチル]−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−12−ヒドロキシ−4,6a,12b−トリメチル−11−オキソ−9−(3−ピリジニル)−2H,11H−ナフト[2,1−b]ピラノ[3,4−e]ピラン−3,6−ジイル]エステル(M22.17)、8−(2−シクロプロピルメトキシ−4−メチル−フェノキシ)−3−(6−メチル−ピリダジン−3−イル)−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(M22.18);
M.23.N−R’−2,2−ジハロ−1−R’’シクロ−プロパンカルボキサミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリ−フルオロ−p−トリル)ヒドラゾン又はN−R’−2,2−ジ(R’’’)プロピオンアミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−ヒドラゾン[式中、R’はメチル又はエチルであり、ハロはクロロ又はブロモであり、R’’は水素又はメチルであり、R’’’はメチル又はエチルである];
M.24.アントラニルアミド:クロロアントラニルイプロール、シアントラニルイプロール、
5−ブロモ−2−(3−クロロ−ピリジン−2−イル)−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[4−シアノ−2−(1−シクロプロピル−エチルカルバモイル)−6−メチル−フェニル]−アミド(M24.1)、
5−ブロモ−2−(3−クロロ−ピリジン−2−イル)−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[2−クロロ−4−シアノ−6−(1−シクロプロピル−エチルカルバモイル)−フェニル]−アミド(M24.2)、
5−ブロモ−2−(3−クロロ−ピリジン−2−イル)−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[2−ブロモ−4−シアノ−6−(1−シクロプロピル−エチルカルバモイル)−フェニル]−アミド(M24.3)、
5−ブロモ−2−(3−クロロ−ピリジン−2−イル)−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[2−ブロモ−4−クロロ−6−(1−シクロプロピル−エチルカルバモイル)−フェニル]−アミド(M24.4)、
5−ブロモ−2−(3−クロロ−ピリジン−2−イル)−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[2,4−ジクロロ−6−(1−シクロプロピル−エチルカルバモイル)−フェニル]−アミド(M24.5)、
5−ブロモ−2−(3−クロロ−ピリジン−2−イル)−2H−ピラゾール−3−カルボン酸[4−クロロ−2−(1−シクロプロピル−エチルカルバモイル)−6−メチル−フェニル]−アミド(M24.6);
M.25.マロノニトリル化合物:CFHCFCFCFCHC(CN)CHCHCF、(2−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)マロノニトリル)、CF(CHC(CN)CH(CF)5CFH、(2−(2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチル)−2−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−マロノニトリル)、CF(CHC(CN)(CHC(CFF(2−(3,4,4,4−テトラフルオロ−3−トリフルオロメチル−ブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−マロノニトリル)、CF(CHC(CN)(CH(CFCF(2−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−ヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−マロノニトリル)、CFH(CFCHC(CN)CH(CFCFH(2,2−ビス−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−ペンチル)−マロノニトリル)、CF(CHC(CN)CH(CFCF(2−(2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロ−ペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−マロノニトリル)、CF(CFCHC(CN)CH(CFCFH(2−(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−ブチル)−2−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−ペンチル)−マロノニトリル)、CFCFCHC(CN)CH(CFCFH(2−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−ペンチル)−2−(2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピル)−マロノニトリル)、CFHCFCFCFCHC(CN)CHCHCFCF(2−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)−マロノジニトリル)、CF(CHC(CN)CH(CFCFH(2−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロ−ブチル)−マロノニトリル);
M.26.微生物撹乱物質:バチルス・チューリンゲンシス・サブスピーシーズ・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp. Israelensis)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バチルス・チューリンゲンシス・サブスピーシーズ・アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp. Aizawai)、バチルス・チューリンゲンシス・サブスピーシーズ・クルスターキ(Bacillus thuringiensis subsp. Kurstaki)、バチルス・チューリンゲンシス・サブスピーシーズ・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp. Tenebrionis)。
群Mの市販されている化合物は、他にも文献はあるが、The Pesticide Manual, 14th Edition, British Crop Protection Council(2006)に見出され得る。
式M6.1で表されるチオアミド系化合物及びその調製は国際公開第98/28279号に記載されている。レピメクチンは、Agro Project, PJB Publications Ltd, November 2004で公知である。ベンクロチアズ及びその調製は、欧州特許出願公開第1454621号明細書に記載されている。メチダチオン及びパラオキソン並びにそれらの調製は、Farm Chemicals Handbook, Volume 88, Meister Publishing Company, 2001に記載されている。アセトプロール及びその調製は、国際公開第98/28277号に記載されている。メタフルミゾン及びその調製は、欧州特許出願公開第1462456号明細書に記載されている。フルピラゾホスは、Pesticide Science 54, 1988, p.237-243及び米国特許第4,822,779号明細書に記載されている。ピラフルプロール及びその調製は、特開2002−193709号公報に及び国際公開第01/00614号に記載されている。ピルイプロール及びその調製は、国際公開第98/45274号及び米国特許第6,335,357号明細書に記載されている。アミドフルメット及びその調製は、米国特許第6,221,890号明細書及び特開2001−010907号公報に記載されている。フルフェネリム及びその調製は、国際公開第03/007717号及び国際公開第03/007718号に記載されている。AKD−1022及びその調製は、米国特許第6,300,348号明細書に記載されている。クロロアントラニルイプロールは、国際公開第01/70671号、国際公開第03/015519号及び国際公開第05/118552号に記載されている。クロラントラニルイプロールは、国際公開第01/70671号、国際公開第04/067528号及び国際公開第05/118552号に記載されている。アントラニルアミド系農薬M24.1〜M24.6は、国際公開第2008/72743号及び国際公開第2008/72783号に記載されている。フタルアミドM21.1は、国際公開第2007/101540号から公知である。シフルメトフェン及びその調製は、国際公開第04/080180号に記載されている。アミノキナゾリノン化合物であるピリフルキナゾンは、欧州特許出願公開第1097932号明細書に記載されている。スルホキシイミンであるスルホキサフロルは、国際公開第2006/060029号及び国際公開第2007/149134号に記載されている。アルキニルエーテル化合物M22.1は、例えば特開2006−131529号公報に記載されている。有機イオウ化合物は、国際公開第2007/060839号に記載されている。カルボキサミド化合物M22.2は、国際公開第2007/83394号から公知である。オキサゾリン化合物M22.3〜M22.6は、国際公開第2007/074789号に記載されている。フラノン化合物M22.7〜M22.16は、例えば国際公開第2007/115644号に記載されている。ピリピロペン誘導体M22.17は、国際公開第2008/66153号及び国際公開第2008/108491号に記載されている。ピリダジン化合物M22.18は、特開2008−115155号公報に記載されている。マロノニトリル化合物は、国際公開第02/089579号、国際公開第02/090320号、国際公開第02/090321号、国際公開第04/006677号、国際公開第05/068423号、国際公開第05/068432号及び国際公開第05/063694号に記載されている。
殺真菌薬混合パートナーは、特には、
アシルアラニン(例えばベナラキシル、メタラキシル、オフラク、オキサジキシル)、
アミン誘導体(例えばアルジモルフ、ドジン、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、グアザチン、イミンオクタジン、スピロキサミン、トリデモルフ)、
アニリノピリミジン(例えばピリメトアニル、メパニピリム又はシロジニル)、
抗生物質(例えばシクロヘキスイミド、グリセオフルビン、カスガマイシン、ナタマイシン、ポリオキシン又はストレプトマイシン)、
アゾール(例えばビテルタノール、ブロモコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキコナゾール、フルシラゾール、ヘキサコナゾール、イマザリル、メトコナゾール、ミクロブトアニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロクロラズ、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール、フルトリアホール)、
ジカルボキシイミド(例えばイプロジオン、ミクロゾリン、プロシミドン、ビンクロゾリン)、
ジチオカルバマート(例えばフェルバム、ナバム、マネブ、マンコゼブ、メタム、メチラム、プロピネブ、ポリカルバマート、チラム、ジラム、ジネブ)、
ヘテロ環式化合物(例えばアニラジン、ベノミル、ボスカリド、カルベンダジム、カルボキシン、オキシカルボキシン、シアゾフアミド、ダゾメト、ジチアノン、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フベリダゾール、フルトールアニル、フラメトピル、イソプロチオラン、メプロニル、ヌアリモール、プロベナゾール、プロキンアジド、ピリフェノキス、ピロキロン、キノキシフェン、シルチオファム、チアベンダゾール、チフルズアミド、チオファナートメチル、チアジニル、トリシクラゾール、トリホリン)、
銅系殺真菌農薬(例えばボルドー液、酢酸銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅)、
ニトロフェニル誘導体(例えばビナプアクリル、ジノカプ、ジノブトン、ニトロフタルイソプロピル)、
フェニルピロール(例えばフェンピクロニル又はフルジオキソニル)、
他の殺真菌薬(例えば硫黄、アシベンゾラル−S−メチル、ベンチアバリカルブ、カルプロプアミド、クロロトハロニル、シフルフェンアミド、シモキサニル、ジクロメジン、ジクロシメト、ジエトフェンカルブ、エジフェンホス、エタボキサム、フェンヘキサアミド、フェンチン−アセタート、フェノキサニル、フェリムゾン、フルアジナム、ホセチル、ホセチル−アルミニウム、イプロバリカルブ、ヘキサクロロベンゼン、メトラフェノン、ペンシクロン、プロパモカルブ、フタリド、トロクロホス−メチル、キントゼン、ゾキサミド)、
ストロビルリン(例えばアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベンカルブ又はトリフロキシストロビン)、
スルフェン酸誘導体(例えばカプタホール、カプタン、ジクロフルアニド、ホルペト、トリルフルアニド)、
シンナミド及び類似体(例えばジメトモルフ、フルメトベル又はフルモルフ)、
からなる群から選択される農薬である。
無脊椎動物系害虫(すなわち節足動物及び線虫)、植物体、植物体が生育している土壌又は水域は、当技術分野で知られている任意の適用方法によって式I又はIIの化合物又はそれらを含有している組成物と接触され得る。そういうことなので、「接触」には、直接接触(化合物/組成物を直接無脊椎動物系害虫又は植物体(典型的には植物体の葉、茎又は根)に適用すること)と間接接触(化合物/組成物を無脊椎動物系害虫の所在場所又は植物体に適用すること)のいずれもが包含される。
さらには、無脊椎動物系害虫は、標的害虫、餌供給源、生息地、繁殖地又はその所在場所を式I又はIIの化合物の殺害虫有効量で接触することによって防除され得る。そういうことなので、適用は、害虫による所在場所、生育中作物、又は収穫済作物の感染の前又は後に行われ得る。
「所在場所」とは、一般的には、害虫又は寄生虫が生育している又は生育し得る生息地、繁殖地、栽培植物体、植物体繁殖物(例えば種子)、土壌、領域、部材又は環境を意味する。
一般的には、「殺害虫有効量」とは、壊死、死、成長阻止、成長遅延、さらには消滅、破壊の効果、又はそうでなければ標的生物の発生及び活動を減少させる効果を含めた、成長に対する識別可能な効果を達成するのに必要とされる活性成分の量を意味する。本発明で用いられるさまざまな化合物/組成物のための殺害虫有効量は変わり得る。組成物の殺害虫有効量は、その時の条件、例えば所望殺害虫効果及び期間、天候、標的種、所在場所、適用の方式等に応じても変わるものである。
式I又はIIの化合物並びにそのような化合物を含んでいる組成物は、木製部材(例えば木材、板塀、枕木ほか)、建物(例えば家屋、小屋、建屋)のみならず、建材、家具、皮革、繊維、ビニール製物品、電線及びケーブルほかを、アリ及び/又はシロアリから保護するのに、及びアリやシロアリが作物又は人間に害を加える(例えば家屋や公共施設に害虫が侵入すると)のを防除するのに用いられ得る。木製部材を保護するためには、式I又はIIの化合物は、周囲土壌表面や床下土壌に適用されるのみならず、木材物品(例えば床下コンクリート表面板、床柱、梁、合板、家具ほか)、木製物品(例えばパーティクルボード、ハーフボードほか)、さらにはビニール製物品(例えば被覆電線、ビニールシート)、熱絶縁材(例えばスチレンフォームほか)にも適用され得る。作物又は人間に害を加えるアリに対して適用されるケースでは、本発明のアリ防除剤は、作物又は周辺土壌にあるいはアリの巣等にも直接適用される。
式I又はIIの化合物は、害虫の発生が予測される場所にも予防的に適用され得る。
式I又はIIの化合物は、植物体を式I又はIIの化合物の殺害虫有効量で接触することによっても害虫による攻撃又は侵入から生育中植物体を保護するのに用いられ得る。そういうことなので、「接触」には、直接接触(化合物/組成物を直接害虫及び/又は植物体(典型的には植物体の葉、茎又は根)に適用すること)と間接接触(化合物/組成物を害虫及び/又は植物体の所在場所に適用すること)のいずれもが包含される。
土壌処理又は害虫居住場所もしくは巣への適用のケースでは、活性成分の量は、100m当たり0.0001〜500g、好ましくは100m当たり0.001〜20gである。
部材の保護での慣用の適用量は、例えば処理される部材1m当たり0.01g〜1000g、望ましくは1m当たり0.1g〜50gの活性化合物である。
部材の含浸に用いられる殺昆虫組成物は、典型的には、0.001〜95重量%、好ましくは0.1〜45重量%、より好ましくは1〜25重量%の少なくとも1種のリペラント及び/又は殺昆虫薬を含有している。
毒餌組成物での使用には、活性成分の典型的な含有量は、0.001重量%〜15重量%、望ましくは0.001重量%〜5重量%の活性化合物である。
スプレー組成物での使用には、活性成分の含有量は、0.001〜80重量%、好ましくは0.01〜50重量%、最も好ましくは0.01〜15重量%である。
作物植物体の処理での使用には、本発明の活性成分の適用量は、1ヘクタール当たり0.1g〜4000g、望ましくは1ヘクタール当たり25g〜600g、より望ましくは1ヘクタール当たり50g〜500gであり得る。
種子の処理では、活性成分の適用量は、一般的には、100kgの種子当たり0.1g〜10kg、好ましくは100kgの種子当たり1g〜5kg、特には100kgの種子当たり1g〜200gである。
次に以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
I.調製実施例
以下の調製実施例に記載されている手順を用いて、出発原料を適宜変更することにより、さらなる式I及びIIの化合物を調製した。得られた化合物は、物理データと一緒に、後にある表Cに列挙されている。
生成物は、HPLC(高性能液体クロマトグラフィー質量分光分析)により特性評価した。HPLCは、40℃で操作される分析RP−18カラム(Merck KgaA(ドイツ)製Chromolith Speed ROD)を用いて行った。0.1体積%のトリフルオロ酢酸/水混合物含有アセトニトリル及び0.1体積%のトリフルオロ酢酸を移動相として使用;流量:1.8ml/min;注入量:2μl。
(実施例1:3−シクロプロピル−イソオキサゾール−4−カルボン酸ピリダジン−4−イルアミド[表C中の実施例4])
3−シクロプロピル−イソオキサゾール−4−カルボン酸
5.6g(31mmol)の3−シクロプロピル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステルを0℃にあるエタノール/水(1:3、100ml)中6.1g(93mmol、85%純度)の水酸化カリウム溶液にゆっくり加えた。この反応混合物を室温にて16時間撹拌し、水で希釈し、20%HCl水溶液で酸性化(pH=2)し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を除去して、4.7g(94%、95%純度)の表題化合物を得た(これはさらなる精製を必要としなかった)。
3−シクロプロピル−イソオキサゾール−4−カルボン酸ピリダジン−4−イルアミド
400mg(2.6mmol)の3−シクロプロピル−イソオキサゾール−4−カルボン酸を10mLのトルエンに懸濁させ、この混合物に一滴のジメチルホルムアミドを加えた。0.24mLの塩化チオニル(3.3mmol)を室温にて加え、この反応混合物を65℃で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、トルエンを加え、蒸発を繰り返した。得られた残留物をこのあと5mLのジクロロメタンに溶解させ、この溶液を248mgピリダジン−4−イル−アミン(2.6mmol)+0.45mlトリエチルアミン(3.3mmol)/5mlジクロロメタン含有溶液に滴下で加えた。この混合物を室温にて16時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。得られた茶色の油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン→酢酸エチル→メタノール勾配溶離)により精製し、その溶媒を真空下で除去した。この残留物をジクロロメタンに溶解させ、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を除去して、230mg(29%、95%純度)の表題化合物を得た。
(実施例2:3−シクロプロピル−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチル−ピリダジン−4−イル−アミド[表C中の実施例5])
400mg(2.6mmol)の3−シクロプロピル−イソオキサゾール−4−カルボン酸を10mLのトルエンに懸濁させ、この混合物に一滴のジメチルホルムアミドを加えた。0.24mLの塩化チオニル(3.3mmol)を室温にて加え、この反応混合物を65℃で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、トルエンを加え、蒸発を繰り返した。得られた残留物をこのあと5mLのジクロロメタンに溶解させ、この溶液を285mgメチル−ピリダジン−4−イル−アミン(2.6mmol)+0.45mlトリエチルアミン(3.3mmol)/5mlジクロロメタン含有溶液に滴下で加えた。この混合物を室温にて16時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。得られた茶色の油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン→酢酸エチル→メタノール勾配溶離)により精製して、400mg(60%、95%純度)の表題化合物を得た。
(実施例3:イソオキサゾール−3,4−ジカルボン酸3−tert−ブチルアミド4−ピリダジン−4−イルアミド[表C中の実施例6])
600mg(2.8mmol)の3−tert−ブチルカルバモイル−イソオキサゾール−4−カルボン酸を20mLのトルエンに懸濁させ、この混合物に二滴のジメチルホルムアミドを加えた。0.26mLの塩化チオニル(3.5mmol)を室温にて加え、この反応混合物を65℃で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、トルエンを加え、蒸発を繰り返した。得られた残留物をこのあと10mLのジクロロメタンに溶解させ、この溶液を247mgピリダジン−4−イルアミン(2.6mmol)及び0.43mlトリエチルアミン(3.1mmol)/40mlジクロロメタン含有溶液に滴下で加えた。この混合物を室温にて16時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン→酢酸エチル→メタノール勾配溶離)により精製して、275mg(32%、95%純度)の表題化合物を得た。
(実施例4:イソオキサゾール−3,4−ジカルボン酸3−tert−ブチルアミド4−(メチル−ピリダジン−4−イル−アミド)[表C中の実施例3])
600mg(2.8mmol)の3−tert−ブチルカルバモイル−イソオキサゾール−4−カルボン酸を20mLのトルエンに懸濁させ、この混合物に二滴のジメチルホルムアミドを加えた。0.26mLの塩化チオニル(3.5mmol)を室温にて加え、この反応混合物を65℃で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、トルエンを加え、蒸発を繰り返した。得られた残留物をこのあと10mLのジクロロメタンに溶解させ、この溶液を247mgメチル−ピリダジン−4−イルアミン(2.3mmol)及び0.43mlトリエチルアミン(3.1mmol)/40mlジクロロメタン含有溶液に滴下で加えた。この混合物を室温にて16時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン→酢酸エチル→メタノール勾配溶離)により精製して、180mg(20%、95%純度)の表題化合物を得た。
(実施例5:3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸ピリダジン−4−イルアミド[表C中の実施例2])
600mg(4.3mmol)3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸を5mLのトルエンに懸濁させ、この混合物に二滴のジメチルホルムアミドを加えた。0.39mLの塩化チオニル(5.3mmol)を室温にて加え、この反応混合物を65℃で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、トルエンを加え、蒸発を繰り返した。得られた残留物をこのあと5mLのジクロロメタンに溶解させ、この溶液を367mgピリダジン−4−イル−アミン(3.8mmol)+1.6g(5.2mmol)ポリマー結合ジイソプロピルエチルアミン(PL−DIPAMレジン、Polymer Laboratories)/16mLジクロロメタン含有溶液に滴下で加えた。この混合物を室温にて16時間撹拌した。このあと、このポリマーを濾過により除去し、メタノールで洗浄した。洗浄した後に得られた溶液は600mg(58%、90%純度)の表題化合物を含有していたが、これはさらなる洗浄を必要としなかった。
、R及びWがCHであり、VがNであり、XがOである、式Iで表される化合物及びその塩又はそれらのN−オキシドは本明細書以下では化合物I’.Aaと呼ぶ。
Figure 2012532175
上記で述べた方法に従って調製された式I’.Aaの化合物はその物理−化学データと一緒に以下の表Cにまとめられている。各場合におけるR及びAは、表Cの対応する行に記載されている意味を有している。
表C:上記で述べた方法に従って調製された式I’.Aaの化合物
Figure 2012532175
r.t.=HPLC保持時間
II.殺害虫活性の評価:
II.1 ワタアブラムシ[Cotton aphid](アフィス・ゴシッピー[Aphisgossypii]、混合生活期)に対する活性
1.3mlABgene(登録商標)チューブに供給される10,0000ppm溶液として各活性化合物をシクロヘキサノンに製剤化した。これらのチューブを霧化ノズルが装着された自動静電式スプレー機に挿入した。これらのチューブはストック溶液としての役割を果たすものであってこれに対してはより低いものへの希釈が50%アセトン:50%水(v/v)になされた。この溶液には非イオン界面活性剤(Kinetic[登録商標])が0.01%(v/v)の量で包含されていた。
子葉期にあるワタの木をそれぞれの子葉の上面に主アブラムシコロニーから取った濃密感染葉を配置することによって処理に先行してアブラムシで感染させた。アブラムシを一晩移動させて1植物体当たり80〜100匹のアブラムシ感染を達成し、宿主葉を取り除いた。この感染植物体をこのあと霧化スプレーノズルが装着された自動静電式植物体スプレー機によりスプレーした。植物体をスプレー機フュームフード中で乾燥させ、スプレー機から取り出し、そのあと25℃及び20〜40%相対湿度で24時間明期の蛍光灯下にある生育室に保持しておいた。5日後、処理植物体のアブラムシ死亡率を、非処理対照植物体の死亡率に対比して測定した。
この試験では、化合物1、4、5、7、8、10、12、13、14、15、17、19、20、21、22、24及び25が、それぞれ、300ppmで、非処理対照との比較で少なくとも75%の死亡率を示した。
II.2 モモアカアブラムシ[Green Peach Aphid](ミズス・ペルシカエ[Myzus persicae]、混合生活期)に対する活性
1.3mlABgene(登録商標)チューブに供給される10,0000ppm溶液として各活性化合物をシクロヘキサノンに製剤化した。これらのチューブを霧化ノズルが装着された自動静電式スプレー機に挿入した。これらのチューブはストック溶液としての役割を果たすものであってこれに対してはより低いものへの希釈が50%アセトン:50%水(v/v)になされた。この溶液には非イオン界面活性剤(Kinetic[登録商標])が0.01%(v/v)の量で包含されていた。
処理植物体上面に主コロニーから取った濃密感染葉を配置することによって第1本葉期にあるピーマンの木を処理に先行して感染させた。一晩アブラムシを移動させて1植物体当たり30〜50匹のアブラムシ感染を達成し、宿主葉を取り除いた。この感染植物体をこのあと霧化スプレーノズルが装着された自動静電式植物体スプレー機によりスプレーした。植物体をスプレー機フュームフード中で乾燥させ、取り出し、そのあと25℃及び20〜40%相対湿度で24時間明期の蛍光灯下にある生育室に保持しておいた。5日後、処理植物体のアブラムシ死亡率を、非処理対照植物体の死亡率に対比して測定した。
この試験では、化合物1、4、5、7、8、10、12、13、14、15、16、17、19、20、21、22、23、24及び25が、それぞれ、300ppmで、非処理対照との比較で少なくとも75%の死亡率を示した。
II.3 ササゲアブラムシ[Cowpea Aphid](アフィス・クラクシボラ[Aphis craccivora])に対する活性
各活性化合物を50:50(vol:vol)アセトン:水に製剤化した。試験溶液は使用の日に調製した。
100〜150匹のさまざまな期にあるアブラムシでコロニー化された鉢植えササゲの木を害虫個体数を記録してからスプレーした。24、72、及び120時間後個体数減少を評価した。
この試験では、化合物1、4、5、12、13、14及び15が、それぞれ、300ppmで、非処理対照との比較で少なくとも90%の死亡率を示した。
II.4 シルバーリーフコナジラミ[Silverleaf Whitefly](ベミシア・アルゲンチフォリイ[Bemisia argentifolii]、成虫)
1.3mlABgene(登録商標)チューブに供給される10,0000ppm溶液として各活性化合物をシクロヘキサノンに製剤化した。これらのチューブを霧化ノズルが装着された自動静電式スプレー機に挿入した。これらのチューブはストック溶液としての役割を果たすものであってこれに対してはより低いものへの希釈が50%アセトン:50%水(v/v)になされた。この溶液には非イオン界面活性剤(Kinetic[登録商標])が0.01%(v/v)の量で包含されていた。
子葉期にあるワタの木(ポット当たり1植物体)を霧化スプレーノズルが装着された自動静電式植物体スプレー機でスプレーした。植物体をスプレー機フュームフード中で乾燥させ、そのあとスプレー機から取り出した。それぞれのポットをプラスチック製カップの中に配置し、10〜12匹のコナジラミ成虫(およそ3〜5日齢)を導き入れた。アスピレーター及びバリアーピペットティップ接続無毒0.6cm Tygon(登録商標)チューブ(R−3603)を用いて昆虫を回収した。回収された昆虫が入っている、そのティップを、このあと、処理植物体が入っている土壌に静かに挿入し、ティップから昆虫を這い出させ、摂食のために葉に到達させた。カップをスクリーン付再使用可能蓋(Tetko,Inc製150ミクロンメッシュポリエステルスクリーンPeCap)でカバーした。カップ内部に熱がトラップされるのを防ぐために蛍光灯(24時間明期)に直接曝露されるのを避けながら、各試験植物体を約25℃及び20〜40%相対湿度にある生育室に3日間保持しておいた。死亡率を、処理後3日に、非処理対照植物体に比較して、評価した。
この試験では、化合物1、4、5、12、14、15、16及び17が、それぞれ、300ppmで、非処理対照との比較で少なくとも75%の死亡率を示した。
II.5 ベッチアブラムシ[Vetch aphid](メゴウラ・ビシアエ[Megoura viciae])に対する活性
各活性化合物を1:3(vol:vol)DMSO:水に製剤化してさまざまな濃度の化合物製剤を得た。
インゲンマメ葉ディスクを0.8%カンテン+2.5ppm OPUS(商品名)で満たされたマイクロタイタープレート中に配置した。この葉ディスクを2.5μlの試験溶液でスプレーし、5〜8匹の成虫アブラムシをこのマイクロタイタープレート中に配置し、これをこのあと閉鎖し、蛍光灯下の23±1℃及び50±5%相対湿度に6日間保持した。死亡率を元気のよい、繁殖したアブラムシをベースに評価した。アブラムシ死亡率及び繁殖能をこのあと目視で評価した。
この試験では、化合物1、4、5、14、15、16、17、19、21及び22が、それぞれ、2500mg/Lの試験溶液濃度で、少なくとも90%の死亡率を示した。
II.6 モモアカアブラムシ[Green Peach Aphid](ミズス・ペルシカエ[Myzus persicae])に対する活性
全身的手段によるモモアカアブラムシ(ミズス・ペルシカエ)の防除を評価するための試験装置は人工膜の下に液体人工餌が入っている96ウェルマイクロタイタープレートから構成されていた。
75%v/v水及び25%v/vDMSO含有溶液を用いて各化合物を製剤化した。自家製ピペット装置を用いてさまざまな濃度の化合物製剤をそのアブラムシ餌に、2複製で、ピペット注入した。適用後、5〜8匹の成虫アブラムシをそのマイクロタイタープレートウェル内の前記人工膜上に配置した。アブラムシにこのあと処理済みアブラムシ餌を吸わせ、約23±1℃及び約50±5%相対湿度で3日間インキュベートした。アブラムシ死亡率及び繁殖能をこのあと目視で評価した。
この試験では、化合物1、4、5、14、15、20、22、23、24及び25が、それぞれ、2500ppmで、非処理対照との比較で100%死亡率を示した。
II.7 バンダ/ランアザミウマ[Vanda/Orchid Thrips](ジクロモスリップス・コルベッチ[Dichromothrips corbetti])に対する活性
各活性化合物を50:50(vol:vol)アセトン:水溶液として製剤化した。界面活性剤(Alkamuls EL 620)を0.1%(vol/vol)の量で加えた。スプレーに先立ちバンダラン花弁を清浄し、洗浄し、空気乾燥させた。この試験溶液に花弁を3秒間浸漬し、空気乾燥させ、再密封可能プラスチックの内部に配置し、20匹の成虫を接種した。この処理済み花弁を28〜29℃及び50〜60%の相対湿度の保持室内部に保持しておいた。72時間後パーセント死亡率を記録した。
この試験では、化合物4、5、14及び19が、それぞれ、500ppmで、非処理対照との比較で少なくとも50%の死亡率を示した。
II.7.1 モモアカアブラムシ[Green Peach Aphid](ミズス・ペルシカエ[Myzus persicae])に対する水耕試験での活性
ピーマンの木(カプシカム・アンニュームL.[Capsicum annuum L.]、品種「California Wonder」)をScott’s Metro−Mix(登録商標)360で種子から第2本葉期(BBCH12)まで温室中で生育させる(2.25インチ四角ポット当たり1〜2植物体)。子葉葉を取り除き、根を水道水で土壌がなくなるまで濯ぎ洗いする。この根を1層のウェットペーパータオルの下に湿った状態ですべての植物体が準備されるまで保持しておく。
試薬等級アセトンを溶媒として用いてそれぞれの試験化合物の3,400ppmストック溶液を調製する。このストックからこのあとの100ppm及び10ppmの希釈液を100ml琥珀色ガラス瓶の中に脱イオン水への最終希釈で調製する。瓶頸に茎を中心固定するための発泡体プラグ片を用いて1本の裸根[根から土を落とした]植物体をそれぞれの瓶に配置する。裸根を試験懸濁液に完全浸漬する。宿主植物体を連続GroLux(登録商標)蛍光灯(40W)下の植物生育室に25±2℃及び20〜40%RHで24時間配置しておく。
裸根を試験懸濁液に曝露した後、モモアカアブラムシ(ミズス・ペルシカエ)で感染させたピーマンの木の断片を試験葉の上面に配置する。昆虫を宿主葉から移動させて1植物体当たり40〜50匹の昆虫感染を達成する。前に用いたと同じ生育チャンバーでアッセイを3日間続ける。評価には非処理対照植物体でのアブラムシの平均密度に対比してのアブラムシ個体数密度減少の推算が包含される。宿主植物体の植物病変応答もこの時記録する。
この試験では、化合物1、4、5、14、21及び22が、それぞれ、100ppmで、非処理対照との比較で少なくとも75%の死亡率を示した。
II.8 ワタアブラムシ[Cotton Aphids](アフィス・ゴッシピイ[Aphis gossypii])に対する水耕試験での活性
ワタの木(ゴッシピウム・ヒルスタム[Gossypium hirsutum:インドワタ]、品種「Sure Grow 747」)をScott’s Metro−Mix(登録商標)360で種子から第2本葉期(BBCH12)まで温室中で生育させる(2.25インチ四角ポット当たり1〜2植物体)。子葉葉を取り除き、根を水道水で土壌がなくなるまで濯ぎ洗いする。この根を1層のウェットペーパータオルの下に湿った状態ですべての植物体が準備されるまで保持しておく。
試薬等級アセトンを溶媒として用いてそれぞれの試験化合物の3,400ppmストック溶液を調製する。このストックからこのあとの100ppm及び10ppmの希釈液を100ml琥珀色ガラス瓶の中に脱イオン水への最終希釈で調製する。瓶頸に茎を中心固定するための発泡体プラグ片を用いて1本の裸根[根から土を落とした]植物体をそれぞれの瓶に配置する。裸根を試験懸濁液に完全浸漬する。宿主植物体をGroLux(登録商標)連続蛍光灯(40W)下の植物生育室に25±2℃及び20〜40%RHで24時間配置しておく。
裸根を試験懸濁液に曝露した後、ワタアブラムシ(アフィス・ゴッシピイ)で感染させたワタの木の断片を試験葉の上面に配置する。昆虫を宿主葉から移動させて1植物体当たり40〜50匹の昆虫感染を達成する。前に用いたと同じ生育チャンバーでアッセイを3日間続ける。評価には非処理対照植物体でのアブラムシの平均密度に対比してのアブラムシ個体数密度減少の推算が包含される。宿主植物体の植物病変応答もこの時記録する。
この試験では、化合物1、4、5、7、12、14、21及び22が、それぞれ、100ppmで、非処理対照との比較で少なくとも75%の死亡率を示した。

Claims (25)

  1. 式I又はII
    Figure 2012532175
    [式中、
    Aは、式A1、A2又はA3
    Figure 2012532175
    (式中、
    #は、式I又はIIの残り部分への結合部位を表し、
    Zは、O又はSであり;
    41、R42、R43及びR51は、互いに独立して、水素、ハロゲン、CN、NO、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル及びC〜C10−アルキニルから選択され、この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいは1、2又は3個の同一又は異なる置換基Rを有していてよく、
    又は、
    41、R42、R43及びR51は、さらに、OR、C(Y)R、C(Y)OR、S(O)、NR、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル及びフェニルから選択され、この最後に言及された5つの基は非置換であってよいし、あるいは1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基Rを有していてよく;
    52、R53は、水素、ハロゲン、CN、NO、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル及びC〜C10−アルキニルから選択され、この最後に言及された3つの基は非置換であってよいし、部分的又は完全にハロゲン化されていてよいし、あるいは1、2又は3個の同一又は異なる置換基Rを有していてよく、
    又は
    52、R53は、さらに、OR、C(Y)R、C(Y)OR、S(O)、NR、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル及びフェニルから選択され、この最後に言及された5つの基は非置換であってよいし、あるいは1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基Rを有していてよい)
    で表されるイソオキサゾール又はイソチアゾール基であり;
    Vは、C(R)又はNであり;
    Wは、C(R)又はNであり;
    ただし、Vか又はWは、Nであり;
    、R、R及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−ハロアルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルから選択され;
    は、S、O又はNR1aであり、ここで、
    1aは、水素、C〜C10−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−シクロアルキルメチル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−アルコキシ−C〜C−アルキル、OR、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル、ヘテロシクリル−C〜C−アルキル[この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい]から選択され;
    は、OR2a、NR2b2c、S(O)2dであり、
    2aは、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキルから選択され、この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく、
    2b、R2cは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−ハロアルキルカルボニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルスルホニル、ヘタリール、ヘタリールカルボニル、ヘタリールスルホニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルスルホニル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキル(この最後に言及された12の基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され、又は、
    2b及びR2cは、それらが結合している窒素原子と一緒に、環員原子としてO、S及びNから選択されるさらなるヘテロ原子を有していてよい5又は6員の、飽和もしくは不飽和ヘテロ環を形成しており、このヘテロ環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく、
    2dは、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキルから選択され、この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく;
    は、水素、CN、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、OR、C(Y)R、C(Y)OR、S(O)、NR、C(Y)NR、S(O)NR、C(Y)NRNR、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、C〜C−アルキレン−OR、C〜C−アルキレン−CN、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル、ヘテロシクリル−C〜C−アルキル、C〜C10−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン−C(Y)R、C〜C−アルキレン−C(Y)OR、C〜C−アルキレン−NR、C〜C−アルキレン−C(Y)NR、C〜C−アルキレン−S(O)、C〜C−アルキレン−S(O)NR、C〜C−アルキレン−C(Y)NRNR(この最後に言及された16の基は非置換であってよいし、あるいは1、2、3、4又は5個の同一又は異なる置換基R又はRを有していてよい)であり;
    mは、0、1、2であり;
    Yは、O又はSであり;
    、R、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキルから選択され、この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく;
    は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキル(この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され;
    、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−ハロアルキルカルボニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルスルホニル、ヘタリール、ヘタリールカルボニル、ヘタリールスルホニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルスルホニル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキル(この最後に言及された12の基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され;又は、
    及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、環員原子としてO、S及びNから選択されるさらなるヘテロ原子を有していてよい5又は6員の、飽和もしくは不飽和ヘテロ環を形成しており、このヘテロ環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよく;
    、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル、ヘタリール、ヘテロシクリル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘタリール−C〜C−アルキル及びヘテロシクリル−C〜C−アルキル(この最後に言及された6つの基中の環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され;
    は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル及びフェニル−C〜C−アルキル(この最後に言及された2つの基中のフェニル環は非置換であってよいし、あるいはハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5個の置換基を有していてよい)から選択され;
    は、シアノ、ニトロ、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−ハロアルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−ハロアルキルスルホニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C−シクロアルキル、5〜7員ヘテロシクリル、フェニル、C〜C−シクロアルコキシ、3〜6員ヘテロシクリルオキシ及びフェノキシから互いに独立して選択され、この最後に言及された6つの基は非置換であってよいし、あるいは1、2、3、4又は5個の基Rを有していてよく;
    は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、S(O)、S(O)NR、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−ハロアルキルカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−ハロアルコキシカルボニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル及びC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル(ここで、mは0、1又は2であり、Rは先に定義されているとおりである)から選択される]
    で表されるピリダジン化合物又はその農薬としてもしくは獣医薬として許容される塩、N−オキシド、それらのエナンチオマーもしくはジアステレオマー。
  2. ピリダジン化合物が、式Iで表される化合物である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、酸素である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C−アルキレン−CN、C〜C−アルキレン−OR、ヘタリール−C〜C−アルキル、ヘテロシクリル−C〜C−アルキル、C〜C10−シクロアルキル−C〜C−アルキルである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. が、水素又はC〜C−アルキルである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. 、R及びRが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから互いに独立して選択される、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. Wが、Rが水素であるCRである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. 、R及びRが、水素である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. Zが、Oである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  10. Zが、Sである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  11. Aが、基A1である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  12. 41が、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される、請求項11に記載の化合物。
  13. 51が、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される、請求項11又は12に記載の化合物。
  14. Aが、基A2である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  15. 42が、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される、請求項14に記載の化合物。
  16. 52が、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される、請求項14又は15に記載の化合物。
  17. Aが、基A3である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  18. 43が、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される、請求項17に記載の化合物。
  19. 53が、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル及びC〜C−ハロシクロアルキルから選択される、請求項17又は18に記載の化合物。
  20. 請求項1〜19のいずれかに記載の式I又はIIで表されるピリダジン化合物又はその塩もしくはN−オキシドの殺害虫有効量で、害虫、その餌供給源、その生息地もしくはその繁殖地又は害虫が生育しているもしくは生育し得る植物体、種子、土壌、領域、部材もしくは環境、又は害虫の攻撃もしくは侵入から保護されるべき部材、植物体、種子、土壌、面又は空間を処理することを含む無脊椎動物系害虫の防除方法。
  21. 無脊椎動物系害虫が、節足動物系害虫及び/又は線虫である、請求項20に記載の方法。
  22. 無脊椎動物系害虫が、昆虫である、請求項21に記載の方法。
  23. 無脊椎動物系害虫が、同翅目の昆虫である、請求項22に記載の方法。
  24. 請求項1〜19のいずれかに記載の式I又はIIで表される化合物又はその農薬として許容される塩もしくはN−オキシドの殺害虫有効量で植物体繁殖物を処理することを含む、植物体繁殖物及び/又はそれから生育する植物体の保護方法。
  25. 請求項1〜19のいずれかに記載の式I又はIIで表される少なくとも1種の化合物及び/又はその農薬として許容される塩もしくはN−オキシドを含んでいる、植物体繁殖物。
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