JP2012530058A - ベンゾナフチリジン含有ワクチン - Google Patents

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Abstract

本発明は、とりわけ、(a)第一の抗原、(b)ポリマー性粒子、および(c)ベンゾナフチリジン化合物を含む免疫原性組成物であって、脊椎動物被験体に投与された場合に免疫応答を引き出す組成物を提供する。本発明は、数ある利益の中で、とりわけ、免疫原性組成物を生成する方法および免疫原性組成物を(例えば処置に)使用するための方法も提供する。本発明は、脊椎動物被験体において細胞傷害性Tリンパ球(CTL)応答を引き出すための方法であって、該脊椎動物被験体に、有効量の本発明の免疫原性組成物を投与する工程を含む方法を提供する。

Description

(関連出願)
本出願は、2009年6月10日に出願された米国仮出願61/185,954からの優先権を主張し、上記米国仮出願は、その全容が参照によって本明細書に援用される。
(発明の分野)
本発明は、とりわけ、免疫原性組成物、および1つまたは複数の選択される抗原に対する免疫応答を増強する作用物質に関する。
(発明の背景)
組換えDNA技術によって作製されるサブユニットワクチンの出現は、安全かつ有効なアジュバント含有組成物の必要性を増大させた。サブユニットワクチンは、安全性および生産コストの観点から慣習的な生ワクチンおよび死菌ワクチンを上回る顕著な利点を供与しながら、概して、例えば全ウイルス、細菌および他の微生物と比較して限定された免疫原性を有する、単離されたポリペプチドまたは単離されたポリペプチドの混合物を、免疫系に提示する。結果として、これらのワクチンは、概して、疾患を処置する際に該ワクチンの最大限の潜在能力に達するように支援する、免疫賦活能を持つアジュバントから利益を享受する。
その一方で、慣習的な生ワクチンは、一般にアジュバントを必要としない。その上、死菌ワクチンは、概してサブユニットワクチンよりも免疫原性が高く、一般にアジュバントを必要としない。それにもかかわらず、これらのワクチンも、サブユニットワクチンのように、免疫賦活能を持つアジュバントから利益を享受することができる。
(発明の概要)
本発明は、(a)第一の抗原、(b)ポリマー性粒子、および(c)ベンゾナフチリジン化合物を含む免疫原性組成物を提供する。
本明細書において提供される免疫原性組成物の、ある特定の実施形態において、ベンゾナフチリジン化合物は、式(VI):
の構造を有する化合物または薬学的に許容されるその塩
[式中、
は、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各Lは、結合、−(O(CH−、C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
は、H、C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1から3個のR13基でそれぞれ場合により置換されており、
各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各Rは、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)R10、−C(O)OR10、−S(O)10、−C〜Cアルキル、C〜CヘテロアルキルおよびC〜Cシクロアルキルから独立に選択されるか、または各Rは、独立に、結合したNと一緒にC〜Cヘテロシクロアルキルを形成するC〜Cアルキルであり、ここで、前記C〜Cヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有し、かつRの前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR1112、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各R10は、アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、ここで、前記アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R、−OR、−LR、−LOR、−N(R、−NRC(O)R、−NRCO、−CO、−C(O)Rおよび−C(O)N(Rから選択される1から3個の置換基で場合により置換されており、
11およびR12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから独立に選択され、ここで、R11およびR12の前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、R、−OR、−C(O)ROC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−C(O)N(R、C〜Cヘテロシクロアルキル、−S(O)、−S(O)N(R、−NRS(O)、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されているか、
またはR11およびR12は、それぞれ独立にC〜Cアルキルであり、結合したN原子と一緒になって、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有する、場合により置換されたC〜Cヘテロシクロアルキル環を形成し、
各R13は、ハロゲン、−CN、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択され、
各Rは、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(Rおよび−(CHNHC(O)Rから独立に選択されるか、または環A上の2個の隣接するR置換基は、最大2個のヘテロ原子を環員として含有する5〜6員環を形成し、
nは、出現する毎に独立に、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり、
各mは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
tは、1、2、3、4、5、6、7または8である]
である。
本明細書において提供される免疫原性組成物の、他の実施形態において、ベンゾナフチリジン化合物は、式(VII):
の構造を有する化合物または薬学的に許容されるその塩
[式中、
は、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各Lは、結合、−(O(CH−、C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
は、H、C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1から3個のR13基でそれぞれ場合により置換されており、
各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各Rは、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)R10、−C(O)OR10、−S(O)10、−C〜Cアルキル、C〜CヘテロアルキルおよびC〜Cシクロアルキルから独立に選択されるか、または各Rは、独立に、結合したNと一緒にC〜Cヘテロシクロアルキルを形成するC〜Cアルキルであり、ここで、前記C〜Cヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有し、かつRの前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR1112、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各R10は、アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、ここで、前記アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R、−OR、−LR、−LOR、−N(R、−NRC(O)R、−NRCO、−CO、−C(O)Rおよび−C(O)N(Rから選択される1から3個の置換基で場合により置換されており、
11およびR12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから独立に選択され、ここで、R11およびR12の前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、R、−OR、−C(O)ROC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−C(O)N(R、C〜Cヘテロシクロアルキル、−S(O)、−S(O)N(R、−NRS(O)、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されているか、
またはR11およびR12は、それぞれ独立にC〜Cアルキルであり、結合したN原子と一緒になって、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有する、場合により置換されたC〜Cヘテロシクロアルキル環を形成し、
各R13は、ハロゲン、−CN、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択され、
各Rは、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(Rおよび−(CHNHC(O)Rから独立に選択され、
nは、出現する毎に独立に、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり、
各mは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
tは、1、2、3、4、5、6、7または8である]
である。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、各R13は、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択され、かつ各Rは、−R、−OR、−R、−OR、−R10、−OR10、−SR、−N(R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−CH=CHCO、(CHCO、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、各Lは、−(O(CH−およびC〜Cアルキルから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキルは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基で場合により置換されている。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、RはHまたはC〜Cアルキルである。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、Rは、H、−CHまたは−CHCHであり、かつ各R13は、H、−CH、−CHCH、−CF、−CHOH、−OCH、−COOCH、−COOCHCH、F、Cl、Br、−CHOCH、CHOCHCH、−N(CH、−((O(CH2〜4OH、−O(CH2〜4−OH、−O(CH2〜4−(PO)、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4−CH(CH、ならびに、−OH、−CH、−COOH、−COOCH、シクロプロピル、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4(PO)および−COOCHCHから選択される1〜3個の置換基で置換されているC〜Cアルキルから独立に選択される。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、RはHまたはC〜Cアルキルである。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、RはHまたはC〜Cアルキルである。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、RはHまたは−CHである。
本明細書において提供される免疫原性組成物のベンゾナフチリジン化合物の、ある特定の実施形態において、RはHである。
本明細書において提供される免疫原性組成物の他の実施形態において、ベンゾナフチリジン化合物は、式(VIII):
の構造を有する化合物または薬学的に許容されるその塩
[式中、
21は、H、C〜Cアルキル、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L25、−L2226、−OL2225または−OL2226であり、
21は−C(O)−または−O−であり、
22は、C〜Cアルキレン、C〜Cアルケニレン、アリーレン、ヘテロアリーレンまたは−((CR2424O)(CH−であり、ここで、L22の前記C〜CアルキレンおよびC〜Cアルケニレンは、1から4個のフルオロ基で場合により置換されており、
各L23は、C〜Cアルキレンおよび−((CR2424O)(CH−から独立に選択され、ここで、L23の前記C〜Cアルキレンは、1から4個のフルオロ基で場合により置換されており、
24はアリーレンまたはヘテロアリーレンであり、
22はHまたはC〜Cアルキルであり、
23は、C〜Cアルキル、−L2325、−L2125、−L2327、−L232427、−L232425、−L23242325、−OL2325、−OL2327、−OL232427、−OL23242327、−OR28、−OL232425、−OL23242325および−C(R25OHから選択され、
各R24は、Hおよびフルオロから独立に選択され、
25は−P(O)(OR29であり、
26は−CFP(O)(OR29または−C(O)OR30であり、
27は−CFP(O)(OR29または−C(O)OR30であり、
28はHまたはC〜Cアルキルであり、
各R29は、HおよびC〜Cアルキルから独立に選択され、
30はHまたはC〜Cアルキルであり、
各pは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
qは、1、2、3または4であり、
但し、R23がC〜Cアルキルまたは−OR28である場合、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226であり、ここで、R26は−CFP(O)(OR29であり、かつR27は−CFP(O)(OR29である]
である。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、他の実施形態において、R21はメチルである。ある特定の実施形態において、R21はHである。他の実施形態において、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226である。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、R21が、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226である場合、R23は−OR28またはC〜Cアルキルである。ある特定の実施形態において、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226であり、かつR23は−OMeである。
式(VIII)の化合物のいくつかの実施形態において、R22はC〜Cアルキルである。ある特定の実施形態において、R22はメチルである。
式(VIII)の化合物のいくつかの実施形態において、R23は、C〜Cアルキル、−L2325、−L2125、−L2327、−L23242327、−L232425および−L23242325から選択される。代替的な実施形態において、R23は、−OL2325、−OL2327、−OL232427、−OL232427、−OR28、−OL232425、−OL23242325および−C(R25OHから選択される。ある特定の実施形態において、R23は−OL2325であり、ここで、−OL2325は式−O(CH1〜5P(O)(OR)の基である。他の実施形態において、R23は−OL2325であり、ここで、−OL2325は式−O(CH1〜5CFP(O)(OR)の基である。
複数のR29が存在する場合(−P(O)(OR29部分を含む化合物等)、該R29基は同じであるかまたは異なっている。式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R29は出現する毎にHである。他の実施形態において、少なくとも1個のR29はHであり、他のR29はC〜Cアルキルである。他の実施形態において、少なくとも1個のR29はHであり、他のR29はメチルである。他の実施形態において、少なくとも1個のR29はHであり、他のR29はエチルである。式(VIII)のそのような化合物の他の実施形態において、各R29はC〜Cアルキルであり、ある特定の実施形態において、R29は、メチルもしくはエチル、またはそれらの組合せである。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、L22および/またはL23は、式−((CR2424O)(CH−の基であり、ある特定の実施形態において、この基は、式−(CHCHO)1〜3(CH1〜3−のものである。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、L22はC〜Cアルキレンであり、一方で他の実施形態において、L22は、1から4個のフルオロ基で置換されているC〜Cアルキレンである。式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、L22は式(CH0〜5CFのものであり、ここで、フルオロ置換炭素は、式Iのフェニル環に直接結合していない。式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、L22はC〜Cアルケニレンであり、一方で他の実施形態において、L22は、1から4個のフルオロ基で置換されているC〜Cアルケニレンである。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、L23はC〜Cアルキレンであり、一方で他の実施形態において、L23は、1から4個のフルオロ基で置換されているC〜Cアルキレンである。式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、L23は式(CH0〜5CFのものであり、ここで、フルオロ置換炭素は、式Iのフェニル環に直接結合していない。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、Lはアリーレンまたはヘテロアリーレンである。これらの実施形態のいくつかにおいて、Lは、1,3−二置換フェニレンまたは1,4−二置換フェニレン等のフェニレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OL2325または−OL2327であり、R25は−P(O)(OR29であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、かつL23はC〜Cアルキレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OL2325または−OL2327であり、R25は−P(O)(OR29であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、L23は−((CR2424O)(CH−であり、R24はHであり、qは1または2であり、かつpは2である。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21は−L2226であり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OL2325または−OL2327であり、R25は−P(O)(OR29であり、R26は−C(O)OR30であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、L22はC〜Cアルキレンであり、かつL23はC〜Cアルキレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21は−L2226であり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OL2325または−OL2327であり、Rは−P(O)(OR29であり、R26は−C(O)OR30であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、L22はC〜Cアルキレンであり、L23は−((CR2424O)(CH−であり、R24はHであり、qは1または2であり、かつpは2である。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2225または−L2126であり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OR28であり、R28はC〜Cアルキルであり、R25は−P(O)(OR29であり、R26は−CFP(O)(OR29であり、L21は−C(O)−であり、かつL22は、1から4個のフルオロ基でそれぞれ場合により置換されているC〜CアルキレンまたはC〜Cアルケニレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は、−OL232425、−OL23242325または−OL23242327であり、R25は−P(O)(OR29であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、各L23は、独立にC〜Cアルキレンであり、かつL24はフェニレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−C(R25OHまたは−L2125であり、R25は−P(O)(OR29であり、かつL21は−C(O)−または−O−である。
本明細書において提供される免疫原性組成物のある特定の実施形態において、ベンゾナフチリジン化合物は、
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート;
2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(4,4−ジフルオロ−4−ホスホノブトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(2−(3,3−ジフルオロ−3−ホスホノプロポキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(2−(2−(2−ホスホノエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル二水素ホスフェート;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチルホスホン酸;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロペンチルホスホン酸;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸;3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホン酸;2−(4−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)フェニル)−1,1−ジフルオロエチルホスホン酸;2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチルホスホン酸;(E)−2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)ビニルホスホン酸;2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エチルホスホン酸;(E)−2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)−1−フルオロビニルホスホン酸;3−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)フェニルホスホン酸;5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニルホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(3−ホスホノプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ヒドロキシ)メチレンジホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(2−(2−(3,3−ジフルオロ−3−ホスホノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)(ヒドロキシ)メチレンジホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(2−(2−ホスホノエトキシ)エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エチルホスホン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキシルホスホン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロヘキシルホスホン酸;4−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)ベンジルホスホン酸、3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホン酸、および2−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチルホスホン酸から選択される。
いくつかの実施形態において、本発明は、本発明の免疫原性組成物を含む医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本発明に従う免疫原性組成物を含む注射可能ワクチン組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、脊椎動物被験体において免疫応答を引き出すための方法であって、該脊椎動物被験体に、有効量の本発明に従う免疫原性組成物を投与する工程を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、脊椎動物被験体において細胞傷害性Tリンパ球(CTL)応答を引き出すための方法であって、該脊椎動物被験体に、有効量の本発明の免疫原性組成物を投与する工程を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、脊椎動物被験体において抗体媒介性免疫応答を引き出す方法であって、有効量の本発明の免疫原性組成物を、該脊椎動物被験体に投与する工程を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書において記載されているもの等の免疫原性組成物を作製する方法を提供する。
当業者は、本明細書における開示を考慮して、本発明のこれらおよび他の実施形態に容易に想到するであろう。
図1および2は、本発明に従う種々の処方物について、それぞれ2回目の免疫化の2週間後および8週間後におけるMenB株NZ98に対する殺菌アッセイの力価結果を例証するものである。 図1および2は、本発明に従う種々の処方物について、それぞれ2回目の免疫化の2週間後および8週間後におけるMenB株NZ98に対する殺菌アッセイの力価結果を例証するものである。 図3〜5は、本発明に従う種々の処方物について、それぞれ短期間(最大7時間)、中期間(最大2週間)および長期間(最大30日間)における化合物47の血清中濃度を示す。 図3〜5は、本発明に従う種々の処方物について、それぞれ短期間(最大7時間)、中期間(最大2週間)および長期間(最大30日間)における化合物47の血清中濃度を示す。 図3〜5は、本発明に従う種々の処方物について、それぞれ短期間(最大7時間)、中期間(最大2週間)および長期間(最大30日間)における化合物47の血清中濃度を示す。 図6は、本発明に従う種々の処方物の投与後最大7時間にわたる、流入領域リンパ節(draining lymph node)中の化合物47の濃度を示す。 図7は、本発明に従う種々の処方物の投与後最大7時間にわたる、筋肉中の化合物47の濃度を示す。 図8は、化合物47の単分散物の投与後最大24時間にわたる、血清中の化合物47の濃度を示す。 図9は、化合物47の単分散物の投与24時間後における、流入領域リンパ節および筋肉組織中の化合物47の濃度を示す。 図10〜15は、種々の処方物の投与後最大24時間にわたる、種々のサイトカイン(mKC、MCP−1、IL−6、IL−10、IFNgおよびIL−5)の血清中濃度を示す。 図10〜15は、種々の処方物の投与後最大24時間にわたる、種々のサイトカイン(mKC、MCP−1、IL−6、IL−10、IFNgおよびIL−5)の血清中濃度を示す。 図10〜15は、種々の処方物の投与後最大24時間にわたる、種々のサイトカイン(mKC、MCP−1、IL−6、IL−10、IFNgおよびIL−5)の血清中濃度を示す。 図10〜15は、種々の処方物の投与後最大24時間にわたる、種々のサイトカイン(mKC、MCP−1、IL−6、IL−10、IFNgおよびIL−5)の血清中濃度を示す。 図10〜15は、種々の処方物の投与後最大24時間にわたる、種々のサイトカイン(mKC、MCP−1、IL−6、IL−10、IFNgおよびIL−5)の血清中濃度を示す。 図10〜15は、種々の処方物の投与後最大24時間にわたる、種々のサイトカイン(mKC、MCP−1、IL−6、IL−10、IFNgおよびIL−5)の血清中濃度を示す。 図16は、10mMのHCl中、35日間にわたる、PLG粒子およびPLG−PEG粒子からの被包された化合物47の放出%を示す。 図17は、界面活性剤としてプルロニックF−68を加えた10mMのHCl中、35日間にわたる、PLG粒子およびPLG−PEG粒子からの被包された化合物47の放出%を示す。 図18は、本発明に従う種々の処方物について、2回目の免疫化の2週間後におけるMenB株NZ98に対する殺菌アッセイの力価結果を例証するものである。
(発明の詳細な説明)
本発明の実践では、別段の指示がない限り、当技術分野の技量の範囲内である、化学、ポリマー化学、生化学、分子生物学、免疫学および薬理学の在来法を用いることになる。そのような技術は、文献において完全に説明されている。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版(Easton、Pennsylvania: Mack Publishing Company、1990年);Methods In Enzymology(S. ColowickおよびN. Kaplan編、Academic Press, Inc.);Weir, D. M.、Handbook of Experimental Immunology、I〜IV巻、第5版(Blackwell Publishers、1996年);Sambrook, J.ら、Molecular Cloning: A Laboratory Manual、第3版(Cold Spring Harbor Laboratory Press、2001年);Ausubel, F. M.ら、Short Protocols In Molecular Biology、第5版(Current Protocols、2002年);Handbook of Surface and Colloidal Chemistry(Birdi, K.S.編、CRC Press、2003年)およびSeymour/Carraher’s Polymer Chemistry、第5版(Marcel Dekker Inc.、2007年)を参照されたい。
(A.定義)
本明細書において使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかに他の意味に解すべき場合を除き、複数の参照物を包含する。
用語「約」は、本明細書において使用される場合、ある値の±10%を指す。
用語「アルケニル」は、本明細書において使用される場合、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する部分不飽和分枝鎖または直鎖炭化水素を指す。二重結合の周りに配向された原子は、シス(Z)またはトランス(E)配座のいずれかである。アルケニル基は、場合により置換されていてよい。本明細書において使用される場合、用語「C〜Cアルケニル」、「C〜Cアルケニル」、「C〜Cアルケニル」、「C〜Cアルケニル」、「C〜Cアルケニル」および「C〜Cアルケニル」は、少なくとも2個、かつ最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子をそれぞれ含有するアルケニル基を指す。特記されない限り、アルケニル基は、概してC〜Cアルケニルである。アルケニル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル等を包含する。
用語「アルケニレン」は、本明細書において使用される場合、アルケニル基から誘導される部分不飽和分枝鎖または直鎖二価炭化水素ラジカルを指す。アルケニレン基は、場合により置換されていてよい。本明細書において使用される場合、用語「C〜Cアルケニレン」、「C〜Cアルケニレン」、「C〜Cアルケニレン」、「C〜Cアルケニレン」、「C〜Cアルケニレン」および「C〜Cアルケニレン」は、少なくとも2個、かつ最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子をそれぞれ含有するアルケニレン基を指す。特記されない限り、アルケニレン基は、概してC〜Cアルケニレンである。アルケニレン基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、エテニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレン、ヘキセニレン、ヘプテニレン、オクテニレン、ノネニレン、デセニレン等を包含する。
用語「アルキル」は、本明細書において使用される場合、飽和分枝鎖または直鎖炭化水素を指す。アルキル基は、場合により置換されていてよい。本明細書において使用される場合、用語「C〜Cアルキル」、「C〜Cアルキル」、「C〜Cアルキル」、「C〜Cアルキル」、「C〜Cアルキル」および「C〜Cアルキル」は、少なくとも1個、かつ最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子をそれぞれ含有するアルキル基を指す。特記されない限り、アルキル基は、概してC〜Cアルキルである。アルキル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等を包含する。
用語「アルキレン」は、本明細書において使用される場合、アルキル基から誘導される飽和分枝鎖または直鎖二価炭化水素ラジカルを指す。アルキレン基は、場合により置換されていてよい。本明細書において使用される場合、用語「C〜Cアルキレン」、「C〜Cアルキレン」、「C〜Cアルキレン」、「C〜Cアルキレン」、「C〜Cアルキレン」および「C〜Cアルキレン」は、少なくとも1個、かつ最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子をそれぞれ含有するアルキレン基を指す。特記されない限り、アルキレン基は、概してC〜Cアルキレンである。アルキレン基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、t−ブチレン、n−ペンチレン、イソペンチレン、ヘキシレン等を包含する。
用語「アルキニル」は、本明細書において使用される場合、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する部分不飽和分枝鎖または直鎖炭化水素を指す。アルキニル基は、場合により置換されていてよい。本明細書において使用される場合、用語「C〜Cアルキニル」、「C〜Cアルキニル」、「C〜Cアルキニル」、「C〜Cアルキニル」、「C〜Cアルキニル」および「C〜Cアルキニル」は、少なくとも2個、かつ最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子をそれぞれ含有するアルキニル基を指す。特記されない限り、アルキニル基は、概してC〜Cアルキニルである。アルキニル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニル等を包含する。
用語「アルキニレン」は、本明細書において使用される場合、アルキニル基から誘導される部分不飽和分枝鎖または直鎖二価炭化水素ラジカルを指す。アルキニレン基は、場合により置換されていてよい。本明細書において使用される場合、用語「C〜Cアルキニレン」、「C〜Cアルキニレン」、「C〜Cアルキニレン」、「C〜Cアルキニレン」、「C〜Cアルキニレン」および「C〜Cアルキニレン」は、少なくとも2個、かつ最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子をそれぞれ含有するアルキニレン基を指す。特記されない限り、アルキニレン基は、概してC〜Cアルキニレンである。アルキニレン基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、エチニレン、プロピニレン、ブチニレン、ペンチニレン、ヘキシニレン、ヘプチニレン、オクチニレン、ノニニレン、デシニレン等を包含する。
用語「アルコキシ」は、本明細書において使用される場合、基−ORを指し、ここで、Rは本明細書において定義されている通りのアルキル基である。アルコキシ基は、場合により置換されていてよい。本明細書において使用される場合、用語「C〜Cアルコキシ」、「C〜Cアルコキシ」、「C〜Cアルコキシ」、「C〜Cアルコキシ」、「C〜Cアルコキシ」および「C〜Cアルコキシ」は、アルキル部分が、少なくとも1個、かつ最大で3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含有するアルコキシ基を指す。アルコキシ基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ等を包含する。
用語「アリール」は、本明細書において使用される場合、計5から14個の環員を有する単環式、二環式および三環式環系を指し、ここで、該系中の少なくとも1個の環は芳香族であり、かつ該系中の各環は3から7個の環員を含有する。アリール基は、場合により置換されていてよい。アリール基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、フェニル、ナフチル、フルオレニル、インデニル、アズレニル、アントラセニル等を包含する。
用語「アリーレン」は、使用される場合、アリール基から誘導される二価のラジカルを意味する。アリーレン基は、場合により置換されていてよい。
用語「シアノ」は、本明細書において使用される場合、−CN基を指す。
用語「シクロアルキル」は、本明細書において使用される場合、飽和または部分不飽和の単環式、縮合二環式、縮合三環式または架橋多環式環集合を指す。本明細書において使用される場合、用語「C〜Cシクロアルキル」、「C〜Cシクロアルキル」、「C〜Cシクロアルキル」、「C〜Cシクロアルキル」、「C〜Cシクロアルキル」および「C〜C10シクロアルキル」は、飽和または部分不飽和の単環式、縮合二環式または架橋多環式環集合が、少なくとも3個、かつ最大で5、6、7、8、9または10個の炭素原子を含有するシクロアルキル基を指す。シクロアルキル基は、場合により置換されていてよい。シクロアルキル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、デカヒドロナフタレニル、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−インデニル等を包含する。
用語「ハロゲン」は、本明細書において使用される場合、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)またはヨウ素(I)を指す。
用語「ハロ」は、本明細書において使用される場合、ハロゲンラジカル:フルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)およびヨード(−I)を指す。
用語「ハロアルキル」または「ハロ置換アルキル」は、本明細書において使用される場合、1個または複数のハロゲン基で置換されており、ここで、該ハロゲン基は同じであるかまたは異なっている、本明細書において定義されている通りのアルキル基を指す。ハロアルキル基は、場合により置換されていてよい。そのような分枝鎖または直鎖ハロアルキル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、1個または複数のハロゲン基で置換されており、ここで、該ハロゲン基は同じであるか異なっている、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル等を包含するがこれらに限定されない、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルおよびn−ブチルを包含する。
用語「ハロアルケニル」または「ハロ置換アルケニル」は、本明細書において使用される場合、1個または複数のハロゲン基で置換されており、ここで、該ハロゲン基は同じであるかまたは異なっている、本明細書において定義されている通りのアルケニル基を指す。ハロアルケニル基は、場合により置換されていてよい。そのような分枝鎖または直鎖ハロアルケニル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、1個または複数のハロゲン基で置換されており、ここで、該ハロゲン基は同じであるか異なっている、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル等を包含する。
用語「ハロアルキニル」または「ハロ置換アルキニル」は、本明細書において使用される場合、1個または複数のハロゲン基で置換されており、ここで、該ハロゲン基は同じであるかまたは異なっている、本明細書において定義されている通りのアルキニル基を指す。ハロアルキニル基は、場合により置換されていてよい。そのような分枝鎖または直鎖ハロアルキニル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、1個または複数のハロゲン基で置換されており、ここで、該ハロゲン基は同じであるか異なっている、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニル等を包含する。
用語「ハロアルコキシ」は、本明細書において使用される場合、1個または複数のハロゲン基で置換されており、ここで、該ハロゲン基は同じであるかまたは異なっている、本明細書において定義されている通りのアルコキシ基を指す。ハロアルコキシ基は、場合により置換されていてよい。そのような分枝鎖または直鎖ハロアルキニル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、1個または複数のハロゲン基で置換されており、ここで、該ハロゲン基は同じであるか異なっている、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ等を包含する。
用語「ヘテロアルキル」は、本明細書において使用される場合、1個または複数の炭素原子が、酸素、硫黄、窒素またはそれらの組合せの1つまたは複数によって独立に置き換えられている、本明細書において定義されている通りのアルキル基を指す。
用語「ヘテロアリール」は、本明細書において使用される場合、計5から14個の環員を有する単環式、二環式および三環式環系を指し、ここで、該系中の少なくとも1個の環は芳香族であり、該系中の少なくとも1個の環は、窒素、酸素および硫黄から選択される1個または複数のヘテロ原子を含有し、かつ該系中の各環は3から7個の環員を含有する。ヘテロアリール基は、1個または複数の置換基を含有し得る。ヘテロアリール基は、場合により置換されていてよい。ヘテロアリール基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンズチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾアゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアジニル,トリアゾリルおよびテトラゾリルを包含する。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、本明細書において使用される場合、環炭素の1つまたは複数が、−O−、−N=、−NR−、−C(O)−、−S−、−S(O)−または−S(O)2−[ここで、Rは、水素、C〜Cアルキルまたは窒素保護基であり、但し、前記基の環は2個の隣接するOまたはS原子を含有しない]から選択される部分によって置き換えられている、本明細書において定義されている通りのシクロアルキルを指す。ヘテロシクロアルキル基は、場合により置換されていてよい。ヘテロシクロアルキル基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、モルホリノ、ピロリジニル、ピロリジニル−2−オン、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリジニロン、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル、2H−ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、1,3−ジオキソラニル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、1,4−ジオキサニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、アゼパニル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、チオキサニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、オキセパニル、チエパニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、および3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルを包含する。
用語「ヘテロ原子」は、本明細書において使用される場合、酸素、硫黄、窒素、リンまたはケイ素の1つまたは複数を指す。
用語「ヒドロキシル」は、本明細書において使用される場合、基−OHを指す。
用語「ヒドロキシアルキル」は、本明細書において使用される場合、1個または複数のヒドロキシル基で置換されている、本明細書において定義されている通りのアルキル基を指す。分枝鎖または直鎖「C〜Cヒドロキシアルキル」基の非限定的な例は、本明細書において使用される場合、1個または複数のヒドロキシル基で置換されている、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルおよびn−ブチル基を包含する。
本明細書において使用される場合、用語「注射可能組成物」またはその変形体は、脊椎動物被験体への注射に適した薬学的に許容される組成物を指し、該組成物は、典型的には、無菌で、発熱物質を含まず、注射に適した特定のpHおよび等張性値を保有する。
用語「イソシアナト」は、本明細書において使用される場合、−N=C=O基を指す。
用語「イソチオシアナト」は、本明細書において使用される場合、−N=C=S基を指す。
用語「メルカプチル」は、本明細書において使用される場合、(アルキル)S−基を指す。
用語「場合により置換されている」は、本明細書において使用される場合、参照されている基が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、メルカプチル、シアノ、ハロ、カルボニル、チオカルボニル、イソシアナト、チオシアナト、イソチオシアナト、ニトロ、ペルハロアルキル、ペルフルオロアルキル、ならびに一置換および二置換アミノ基を包含するアミノ、ならびにそれらの保護誘導体から個別かつ独立に選択される1個または複数の追加の基(複数可)で置換されていても置換されていなくてもよいことを意味する。任意選択の置換基の非限定的な例は、ハロ、−CN、=O、=N−OH、=N−OR、=N−R、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−C(O)NHR、−C(O)NR、−OC(O)NHR、−OC(O)NR、−SR−、−S(O)R、−S(O)R、−NHR、−N(R)、−NHC(O)R、−NRC(O)R、−NHC(O)OR、−NRC(O)OR、S(O)NHR、−S(O)N(R)、−NHS(O)NR、−NRS(O)NR、−NHS(O)R、−NRS(O)R、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロ置換C〜Cアルキルおよびハロ置換C〜Cアルコキシを包含し、ここで、各Rは、H、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロ置換C〜Cアルキルおよびハロ置換C〜Cアルコキシから独立に選択される。そのような置換基の配置および数は、各基の十分に理解される価数制限に従って定められ、例えば、=Oはアルキル基には適しているが、アリール基には適していない置換基である。
「薬学的に許容される」または「薬理学的に許容される」が意味するのは、生物学的にも別様にも望ましくないものではない材料であり、例えば、該材料は、過度に望ましくないいかなる生物学的影響を引き起こすことも、それが含有されている組成物の成分のいずれかと過度に有害な様式で相互作用することもなく、個体に投与され得る。
「生理学的pH」または「生理学的範囲内のpH」が意味するのは、およそ6.5から8.0を包含する範囲内、より典型的にはおよそ7.2から7.6を包含する範囲内のpHである。
用語「プロドラッグ」は、本明細書において使用される場合、インビボで親薬物に変換される作用物質を指す。本明細書において記載されている化合物のプロドラッグの非限定的な例は、エステルとして投与され、次いで、細胞内に入ると代謝的に加水分解されて、活性実体であるカルボン酸となる、本明細書において記載されている化合物である。プロドラッグのさらなる例は、酸基と結合している短ペプチドであり、ここで、該ペプチドは、代謝されて活性部分を現す。
用語「溶媒和物」は、本明細書において使用される場合、溶質(例として、本明細書において記載されている通りの式(I)の化合物またはその塩)および溶媒によって形成される可変化学量論の複合体を指す。溶媒の非限定的な例は、水、アセトン、メタノール、エタノールおよび酢酸である。
「脊椎動物被験体」が意味するのは、チンパンジーならびに他の類人猿およびサル種等の非ヒト霊長類を包含するヒトおよび他の霊長類;ウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギおよびウマ等の家畜;イヌおよびネコ等の家庭内哺乳動物;マウス、ラットおよびモルモット等のげっ歯類を包含する実験動物;ニワトリ、シチメンチョウおよび他の家禽鳥、アヒル、ガン等、家畜、野生および狩猟鳥等を包含する鳥類を包含するがこれらに限定されない、脊索動物亜門の任意のメンバーである。該用語は、特定の年齢を表さない。故に、成体および新生児両方の個体を網羅するように意図されている。
本明細書において使用される場合、「処置」は、(i)問題となっている(例えば、慣習的なワクチンと同様に、がんまたは病原性感染)状態(例えば、疾患または障害)の予防、(ii)問題となっている状態に関連する症状の減少または消失、および(iii)問題となっている状態の実質的または完全消失のいずれかを指す。処置は、予防的に(問題となっている状態の到来前に)または治療的に(同状態の到来後に)実行され得る。
本発明の免疫原性組成物の「有効量」または「薬学的有効量」という用語は、本明細書において、目的の状態の処置または診断に十分な免疫原性組成物の量を指す。必要とされる正確な量は、被験体によって、例えば、数ある要因の中でも、被験体の種、年齢および全身状態;処置されている状態の重症度;目的の特定抗原;免疫学的応答の事例においては、例えば抗体を合成する患者の免疫系の性能および望まれる保護の程度;ならびに投与様式に応じて、変動することになる。任意の個々の事例における適正な「有効」量は、当業者によって決定され得る。故に、「治療有効量」は、典型的には、日常的検査を経て決定できる比較的広範囲に収まることになる。
本明細書において使用される場合、用語「粒子」は、直径約10nm以下から約150μmの、例えば、10nmから25nmまで、50nmまで、100nmまで、250nmまで、500nmまで、1μmまで、2.5μmまで、5μmまで、10μmまで、25μmまで、50μmまで、100μmまでの範囲をとる粒子を指す。故に、用語「粒子」は、本明細書において使用される場合、1000nm未満の直径を有する粒子として本明細書において定義される「ナノ粒子」および1μmから1000μmまでの範囲をとる直径を有する粒子として本明細書において定義される「微粒子」を包含する。いくつかの実施形態において、本明細書において記載されているポリマー性粒子は、概して球状であってよい。いくつかの実施形態において、本明細書において記載されているポリマー性粒子は、不規則形状のものであってよい。
本発明の組成物内の粒子は、典型的には、Z平均および/またはD(v,0.5)値が50nmから5μmまでの範囲、例えば、50nmから100nmまで、200nmまで、250nmまで、300nmまで、400nmまで、500nmまで、750nmまで、1μmまで、2.5μmまで、5μmまで、10μmまでの範囲をとるサイズ分布を有する。いくつかの実施形態において、本発明の組成物内の粒子は、D(v,0.9)値がこの範囲内にあるサイズ分布を有する。
粒子サイズは、当技術分野において利用可能な方法を使用して決定(計測)できる。例えば、粒子サイズは、光子相関分光法、動的光散乱または準弾性光散乱を使用して決定できる。これらの方法は、粒子サイズと、ブラウン運動計測によって取得された粒子の拡散特性との相関に基づく。ブラウン運動は、粒子を囲む溶媒分子による衝撃に起因する粒子のランダム運動である。粒子が大きくなるにつれて、ブラウン運動はより緩徐になる。速度は、並進拡散係数(D)によって定義される。計測される値は、液体内で粒子がどのように動くかに言及するものである(流体力学直径)。取得される直径は、粒子と同じ並進拡散係数を有する球の直径である。
粒子サイズは、溶液中の粒子によって単一時に散乱させられる光の強度を計測する静的光散乱を使用して決定することもできる。静的光散乱は、光強度を散乱角および溶質濃度の関数として計測するものである。光源、例えばレーザービームを通過する粒子は、それらのサイズに反比例する角度で光を散乱させる。大粒子は高強度を持つ低散乱角度の回折パターンを産出するのに対し、小粒子は広角度の低強度シグナルを発する。粒子サイズ分布は、試料から散乱させられる光の強度を角度の関数として計測すれば算出できる。サイズ分布を算出するために、角度情報を散乱モデル(例えば、ミー理論)と比較する。
概して、粒子サイズは、室温で決定され、粒径の平均値を生み出すために、問題となっている試料の多重分析を伴う(例えば、同じ試料に対する計測を少なくとも3回繰り返す)。
光子相関分光法では、Z平均(キュムラント平均(mean)または流体力学直径とも呼ばれる)は、典型的には、キュムラント(単峰性)分析から算出される。
静的光散乱計測では(および同じ実施形態における光子相関分光法でも)、体積ベースのサイズパラメーターが計測され得る。例えば、D(v,0.5)(ここで、vは体積を意味する)は、計測した際に、組成物中の粒子の50%(体積ベース)がD(v,0.5)値未満のサイズを有し、かつ組成物中の粒子の50%がD(v,0.5)値より大きいサイズを有する点としてその値が定義される、サイズパラメーターである。同様に、D(v,0.9)は、組成物中の粒子の90%(体積ベース)がD(v,0.9)値未満のサイズを有し、かつ組成物中の粒子の10%がD(v,0.9)値より大きいサイズを有する点としてその値が定義される、サイズパラメーターである。
本明細書において使用される場合、「ポリマー性粒子」は、1または複数の種類のポリマーを含む粒子を指す。本明細書において使用するためのポリマー性粒子は、典型的には、少なくとも部分的に生分解性であるポリマーから形成される。
ポリマー性粒子は、いくつかの状況下(例えば、凍結乾燥下)で、凝集して大きい塊となり得る。ポリマー性粒子は、概して、針および毛細管を閉塞させることなく非経口または粘膜投与を可能にする直径のものとなる。
用語「ポリペプチド」は、アミノ酸残基のポリマーを指し、生成物の最小長に限定されない。故に、完全長タンパク質、ペプチド、オリゴペプチド、二量体、多量体等が定義内に包含される。
「ポリペプチド含有種」は、少なくともその一部分がポリペプチドである分子である。例は、ポリペプチド、糖タンパク質、金属タンパク質およびリポタンパク質を包含するタンパク質、キャリアタンパク質に結合体化した多糖類抗原等を包含する。本明細書において使用するためのタンパク質は、完全長タンパク質およびその断片を包含する。ある特定の実施形態において、欠失、付加および置換(自然界では概して保存的)等、天然配列への修飾が用いられる。
用語「断片」は、本明細書において使用される場合、生体分子の一次構造の物理的に連続している部分を指す。タンパク質の事例においては、断片は、そのタンパク質のアミノ酸配列の連続している部分によって定義され得、少なくとも3〜5アミノ酸、少なくとも6〜10アミノ酸、少なくとも11〜15アミノ酸、少なくとも16〜24アミノ酸、少なくとも25〜30アミノ酸および少なくとも30〜45アミノ酸であってよい。ポリヌクレオチドの事例においては、断片は、そのポリヌクレオチドの核酸配列の連続している部分によって定義され、少なくとも9〜15ヌクレオチド、少なくとも15〜30ヌクレオチド、少なくとも31〜45ヌクレオチド、少なくとも46〜74ヌクレオチド、少なくとも75〜90ヌクレオチドおよび少なくとも90〜130ヌクレオチドであってよい。いくつかの実施形態において、生体分子の断片は、免疫原性断片である。
「ポリヌクレオチド」は核酸ポリマーである。ポリヌクレオチドは、わずか5、6、7または8個のヌクレオチドを包含し得る。さらに、「ポリヌクレオチド」は、二本鎖および一本鎖配列の両方を含有し得、ウイルス由来のcDNA、原核生物または真核生物mRNA、ウイルス(例えば、RNAおよびDNAウイルスならびにレトロウイルス)、原核または真核生物由来のゲノムRNAおよびDNA配列、ならびに合成DNA配列を指すがこれらに限定されない。該用語は、DNAおよびRNAの公知の塩基類似体のいずれかを包含する配列も表現する。該用語は、例えば核酸分子が抗原タンパク質をコードしている場合、欠失、付加および置換(自然界では概して保存的)等、天然配列への修飾をさらに包含する。これらの修飾は、部位特異的変異誘発を介して等の意図的なものであってよく、または抗原を生成する宿主の変異を介して等の偶発的なものであってもよい。
「ポリヌクレオチド含有種」は、少なくともその一部分がポリヌクレオチドである分子である。例は、RNAベクター構築物、DNAベクター構築物等を包含する。
本明細書において使用される場合、用語「糖類」は、単糖、オリゴ糖および多糖を包括する。「糖類含有種」は、少なくともその一部分が糖である分子である。例は、糖類抗原、キャリアペプチドに結合体化した糖類を含む抗原等を包含する。
本明細書において使用される場合、用語「単離された」は、化学種が自然発生するのとは異なる環境にある、ポリヌクレオチド、ポリペプチドおよび抗体等の化学種を指す。単離された化学種は、概して、実質的に精製されている。細胞を単離する方法も当業者には周知である。
「精製された」タンパク質は、生成されたか(例えば、組換えによりまたは合成的に)、またはその自然宿主から単離されたタンパク質であるため、組成物中に存在するタンパク質の量は、粗調製物中に存在するタンパク質の量よりも実質的に高い。概して、精製されたタンパク質は、少なくとも約50%均質、より好ましくは、少なくとも約80%、約85%、約90%、約95%、約97%、約98%、約99%以上均質となる。
本明細書において使用される場合、「免疫学的応答」または「免疫応答」は、免疫原性種に対する体液性および/または細胞性免疫応答の被験体における発生である。
免疫応答は、先天性および適応性免疫応答を包含する。先天性免疫応答は、免疫系に最初の防御を提供する即効性の応答である。対照的に、適応性免疫は、所与の病原体または障害(例えば、腫瘍)からの抗原を認識する体細胞的に再配列された受容体遺伝子(例えば、TおよびB細胞受容体)を有する免疫細胞の選択およびクローン性増殖を使用し、それにより、特異性および免疫学的記憶を提供する。先天性免疫応答は、それらの多くの効果の中でも、炎症性サイトカインの急激なバースト、ならびにマクロファージおよび樹状細胞等の抗原提示細胞(APC)の活性化を招く。病原体を自己成分から区別するために、先天性免疫系は、病原体関連分子パターンまたはPAMPとして公知の病原体からの痕跡を検出する多様な比較的不変の受容体を使用する。実験的ワクチンへの微生物成分の付加は、堅調かつ永続性のある適応性免疫応答の発生を招くことが公知である。この免疫応答の強化の背後にある機序には、好中球、マクロファージ、樹状細胞、ナチュラルキラー細胞、B細胞を包含する多様な免疫細胞ならびに上皮および内皮細胞等のいくつかの非免疫細胞において差次的に発現されるパターン認識受容体(PRR)が関与することが報告されている。PRRの関与は、これらの細胞のいくつかの活性化ならびにそれらのサイトカインおよびケモカイン分泌、また他の細胞の成熟および遊走を招く。前後して、この関与は、適応性免疫応答の確立を招く炎症性環境を生じる。PRRは、トル様受容体(TLR)およびヌクレオチド結合オリゴマー化ドメイン(NOD)タンパク質等の非食受容体、ならびに、スカベンジャー受容体、マンノース受容体およびβ−グルカン受容体等の食作用を誘発する受容体を包含する。報告されているTLRは(本発明の種々の実施形態において免疫原性種として使用され得るいくつかの報告されているリガンドの例とともに)、数ある中でも下記を包含する:TLR1(Mycobacteria、Neisseria由来の細菌性リポタンパク質)、TLR2(ザイモサン酵母粒子、ペプチドグリカン、リポタンパク質、糖脂質、リポ多糖)、TLR3(ウイルス性二本鎖RNA、ポリ:IC)、TLR4(細菌性リポ多糖、植物生成物タキソール)、TLR5(細菌性フラジェリン)、TLR6(酵母ザイモサン粒子、リポタイコ(lipotechoic)酸、マイコプラズマ由来のリポペプチド)、TLR7(一本鎖RNA、イミキモド、レシミキモド、ならびにロキソリビンおよびブロピリミン等の他の合成化合物)、TLR8(一本鎖RNA、レシミキモド)およびTLR9(CpGオリゴヌクレオチド)。樹状細胞は、ナイーブCD4ヘルパーT(T)細胞のプライミングを開始するため、およびキラー細胞へのCD8T細胞分化を誘発するための最も重要な細胞型のいくつかとして認識される。TLRシグナリングは、これらのヘルパーT細胞応答の質を決定する際に重要な役割を果たすことが報告されており、例えばTLRシグナルの性質により、観察されるT応答の特定の型(例えば、T1対T2応答)を決定する。抗体(体液性)と細胞性免疫との組合せはT1型応答の一部として生成されるのに対し、T2型応答は主として抗体応答である。CpG DNA(TLR9)およびイミダゾキノリン(TLR7、TLR8)等の種々のTLRリガンドは、免疫細胞からのサイトカイン産生をインビトロで刺激することが記録されている。イミダゾキノリンは、TLRアゴニストであることが示された最初の小型薬物様化合物である。さらなる情報については、例えば、A. Pashine、N. M. ValianteおよびJ. B. Ulmer、Nature Medicine、11巻、S63〜S68頁(2005年)、K. S. RosenthalおよびD. H. Zimmerman、Clinical and Vaccine Immunology、13巻(8号)、821〜829頁(2006年)、ならびにそれらの中で引用されている参考文献を参照されたい。
本発明の目的のために、体液性免疫応答は抗体分子によって媒介される免疫応答を指し、その一方で、細胞性免疫応答はTリンパ球および/または他の白血球によって媒介される免疫応答である。細胞性免疫の1つの重要な態様は、細胞傷害性T細胞(CTL)による抗原特異的応答に関与する。CTLは、主要組織適合性遺伝子複合体(MHC)によってコードされ、細胞の表面上に発現されるタンパク質と会合して提示されるペプチド抗原に対する特異性を有する。CTLは、細胞内微生物の細胞内破壊、またはそのような微生物に感染した細胞の溶解を誘発および促進するのを支援する。細胞性免疫の別の態様は、ヘルパーT細胞による抗原特異的応答に関与する。ヘルパーT細胞は、その表面上のMHC分子と会合したペプチド抗原を表示している細胞に対する非特異的エフェクター細胞の機能を刺激し、その活性に焦点を合わせるのを支援するように作用する。「細胞性免疫応答」は、サイトカイン、ケモカイン、ならびに活性化T細胞および/または他の白血球(CD4およびCD8T細胞に由来するものを包含する)によって産生される他のそのような分子の産生も指す。
細胞性免疫応答を引き出す免疫原性組成物等の組成物またはワクチンは、このように、細胞表面におけるMHC分子との会合における抗原の提示によって脊椎動物被験体を感作する役割を担い得る。細胞媒介性免疫応答は、その表面において抗原を提示している細胞またはその付近に向けられる。加えて、免疫化宿主のさらなる保護を可能にするために抗原特異的Tリンパ球が産出され得る。細胞媒介性免疫学的応答を刺激する特定の抗原または組成物の能力は、リンパ球増殖(リンパ球活性化)アッセイによって、CTL細胞傷害性細胞アッセイによって、感作された被験体における抗原に対して特異的なTリンパ球についてアッセイすることによって、または抗原による再刺激に応答したT細胞によるサイトカイン産生の計測によって等、当技術分野において公知である多くのアッセイによって決定できる。そのようなアッセイは、当技術分野において周知である。例えば、Ericksonら(1993年)J. Immunol.、151巻:4189〜4199頁;Doeら(1994年)Eur. J. Immunol.、24巻:2369〜2376頁を参照されたい。このように、免疫学的応答は、本明細書において使用される場合、CTLの産生および/またはヘルパーT細胞の産生もしくは活性化を刺激するものであってよい。目的の抗原は、抗体媒介性免疫応答も引き出し得る。それ故、免疫学的応答は、例えば、数ある中でも下記の効果の1つまたは複数を包含し得る:例えばB細胞による抗体の産生;ならびに/または目的の組成物もしくはワクチン中に存在する抗原(複数可)に特異的に向けられるサプレッサーT細胞および/もしくはγδT細胞の活性化。これらの応答は、例えば、感染力を中和して、および/または抗体補体もしくは抗体依存性細胞毒性(ADCC)を媒介して、免疫化宿主に保護を提供する役割を担い得る。そのような応答は、当技術分野において周知の標準的なイムノアッセイおよび中和アッセイを使用して決定できる。
「抗原」は、免疫学的応答を引き出す1つまたは複数のエピトープ(線形、立体配座のいずれかまたは両方)を含有する分子を指す。該用語は、用語「免疫原」と同義で使用され得る。「エピトープ」は、所与の種(例えば、抗原分子または抗原複合体)の、その免疫学的特異性を決定する部分である。エピトープは、抗原の本定義の範囲内である。一般に、エピトープは、自然発生する抗原においてはポリペプチドまたは多糖である。人工的抗原において、エピトープは、アルサニル酸誘導体等の低分子量物質であり得る。通常、B細胞エピトープは少なくとも約5個のアミノ酸を包含することになるが、3〜4個のアミノ酸しかないこともある。CTLエピトープ等のT細胞エピトープは、典型的には少なくとも約7〜9個のアミノ酸を包含することになり、ヘルパーT細胞エピトープは、典型的には少なくとも約12〜20個のアミノ酸を包含することになる。用語「抗原」は、両方のサブユニット抗原、すなわち、抗原が自然界において会合している全生物または細胞とは別個かつ不連続の抗原、および死滅、弱毒化または不活化した細菌、ウイルス、真菌、寄生生物もしくは他の微生物、または腫瘍細胞を表す。抗イディオタイプ抗体等の抗体またはその断片、および抗原または抗原決定基を模倣することができる合成ペプチドミモトープも、本明細書において使用される場合、抗原の定義で表現される。同様に、遺伝子療法およびDNA免疫化用途におけるもの等、抗原または抗原決定基をインビボで発現するオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドも、本明細書における抗原の定義に包含される。
このように、本発明の目的のために、抗原は、種々のウイルス、細菌、寄生生物、真菌および他の微生物のいずれかに由来するものであっても、種々の腫瘍抗原のいずれかであってもよい。抗原は、抗原または抗原決定基をインビボで発現する核酸も包含する。少数の特定の例として、抗原は、多数ある中でも、HSV−1およびHSV−2糖タンパク質gB、gDおよびgH等の単純ヘルペスウイルス(HSV)1および2型に由来するタンパク質を包含する、ヘルペスウイルスファミリーからのまたはそれらに由来するタンパク質;CMV gBおよびgHを包含するサイトメガロウイルス(CMV)に由来するタンパク質;A型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、デルタ肝炎ウイルス(HDV)、E型肝炎ウイルス(HEV)およびG型肝炎ウイルス(HGV)を包含する肝炎ファミリーのウイルスに由来するタンパク質;種々の遺伝子亜型のメンバーであるHIV分離株HIVIIIb、HIVSF2、HIVLAV、HIVLAI、HIVMN、HIV−1CM235、HIV−1US4、HIV−2を包含する、HIVに由来するgp120、gp160、gp41、p24gagおよびp55gagエンベロープタンパク質を包含するタンパク質;サル免疫不全ウイルス(SIV)に由来するタンパク質;ならびに、Neisseria meningitidis(A、B、C、Y)、Hemophilus influenza B型(HIB)、Helicobacter pyloriに由来するタンパク質;ヒト血清アルブミンおよびオボアルブミンであってよい。
本発明に従う抗原を含有する免疫原性組成物は、該組成物が、異なる送達系を使用して投与される同等量の抗原によって引き出される免疫応答よりも大きな免疫応答を引き出す性能を保有する場合、「増強された免疫原性」を示し、例えば、ここで、抗原は可溶性タンパク質として投与される。このように、抗原は免疫原性がより強いため、または該抗原が投与される被験体において免疫応答を実現するために必要な抗原の用量がより低いかもしくはより少ないため、免疫原性またはワクチン組成物は「増強された免疫原性」を示し得る。そのような増強された免疫原性は、抗原組成物および抗原対照物を動物に投与し、本明細書において記載されている標準的なアッセイを使用して、両者に対する抗体力価および/または細胞媒介性免疫を比較することによって決定できる。
用語「アジュバント」または「免疫学的アジュバント」は、免疫系における抗原の作用を補助または修正する任意の物質を指す。アジュバントは、体液性および/または細胞性免疫を強化し得る。
用語「賦形剤」は、完成した投薬形態に存在し得る任意の必須な補助物質を指す。例えば、用語「賦形剤」は、ビヒクル、結合剤、崩壊剤、充填剤(希釈剤)、懸濁化/分散剤等を包含する。
本明細書において使用される場合、語句「ベクター構築物」は、概して、目的の核酸配列(複数可)または遺伝子(複数可)の発現を命令することができる任意の集合体を指す。「DNAベクター構築物」は、目的の核酸配列(複数可)または遺伝子(複数可)の発現を命令することができるDNA分子を指す。DNAベクター構築物の1つの特異的な種類はプラスミドであり、これは、宿主細胞内での自己複製ができる環状エピソームDNA分子である。典型的には、プラスミドは、追加のDNAセグメントをライゲートすることができる環状二本鎖DNAループである。pCMVは、当技術分野において周知である1つの特異的なプラスミドである。RNAウイルスに基づく他のDNAベクター構築物が公知である。これらのDNAベクター構築物は、典型的には、真核細胞において機能するプロモーター、転写産物がRNAベクター構築物であるcDNA配列の5’(例えば、アルファウイルスRNAベクターレプリコン)、および3’末端領域を含む。ベクター構築物の他の例は、RNAベクター構築物(例えば、アルファウイルスベクター構築物)等を包含する。本明細書において使用される場合、「RNAベクター構築物」、「RNAベクターレプリコン」および「レプリコン」は、インビボで、典型的には標的細胞内でそれ自体の増幅または自己複製を命令することができるRNA分子を指す。RNAベクター構築物は、細胞へのDNAの導入および核(ここで、転写が起こる)への輸送の必要なく直接使用される。宿主細胞の細胞質への直接送達のためにRNAベクターを使用することにより、異種核酸配列の自己複製および翻訳が効率的に発生する。
本明細書において提供される化合物名は、ChemDraw Ultra10.0(CambridgeSoft(登録商標))またはJChemバージョン5.0.3(ChemAxon)を使用して取得した。
(B.一般)
本発明は、(a)第一の抗原、(b)1または複数の種類のポリマーを含むポリマー性粒子、および(c)ベンゾナフチリジン化合物を含む免疫原性組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、第一の抗原は、死滅または生の(例えば、弱毒化または不活化した)病原生物である。いくつかの実施形態において、第一の抗原は、ポリペプチド含有抗原(例えば、完全長タンパク質、タンパク質断片等)である。いくつかの実施形態において、第一の抗原は、多糖類含有抗原(例えば、莢膜多糖、多糖−タンパク質タンパク質結合体等)である。いくつかの実施形態において、第一の抗原は、ポリヌクレオチド含有抗原(例えば、ポリヌクレオチドの発現を制御する調節配列と連結しているポリヌクレオチド等)である。
本発明に従う免疫原性組成物は、脊椎動物被験体において免疫応答、例えば、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)応答、抗体媒介性免疫応答、または両方を引き出すための方法であって、該脊椎動物被験体に免疫原性組成物を投与する工程を含む方法においても使用され得る。
いくつかの実施形態において、本発明の免疫原性組成物は、例えば病原体または腫瘍を処置するための注射可能ワクチンにおいて使用される。
本発明に従う免疫原性組成物は、種々の他の形態でも調製され得る。
本発明は、免疫原性組成物を調製するためのキットも提供する。キットは、例えば、抗原を含む第一の容器、ならびにポリマー性粒子およびベンゾナフチリジン化合物を含む第二の容器も含み得る。キットは、例えば、抗原を含む第一の容器、ポリマー性粒子を含む第二の容器、およびベンゾナフチリジン化合物を含む第三の容器も含み得る。
いくつかの実施形態において、本発明の免疫原性組成物は、1つまたは複数の補充成分をさらに含み得る。
いくつかの実施形態において、組成物は、第二の抗原をさらに含む。第一の抗原のように、第二の抗原は、例えば、死滅または生の病原生物、ポリペプチド含有抗原、多糖類含有抗原、ポリヌクレオチド含有抗原等であってよい。いくつかの実施形態において、本発明の免疫原性組成物は、2、3、4種またはそれ以上の抗原をさらに含み得る。
(C.ベンゾナフチリジン化合物)
本発明において使用される「ベンゾナフチリジン化合物」は、式(I)の構造を有する化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体を包含する。
本発明において使用される「ベンゾナフチリジン化合物」は、式(I):
の構造を有する化合物、その薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物
[式中、
は、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、RのC〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
およびRは、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルからそれぞれ独立に選択され、ここで、RおよびRの、前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
あるいはRおよびR、またはRおよびRは、隣接する環原子上に存在する場合、一緒になって結合して5〜6員環を場合により形成してもよく、ここで、5〜6員環は場合によりRで置換されており、
各Lは、結合、−(O(CH−、C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
は、H、C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1から3個のR13基でそれぞれ場合により置換されており、
各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各Rは、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)R10、−C(O)OR10、−S(O)10、−C〜Cアルキル、C〜CヘテロアルキルおよびC〜Cシクロアルキルから独立に選択されるか、または各Rは、独立に、結合したNと一緒にC〜Cヘテロシクロアルキルを形成するC〜Cアルキルであり、ここで、前記C〜Cヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有し、かつRの前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR1112、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各R10は、アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、ここで、前記アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R、−OR、−LR、−LOR、−N(R、−NRC(O)R、−NRCO、−CO、−C(O)Rおよび−C(O)N(Rから選択される1から3個の置換基で場合により置換されており、
11およびR12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから独立に選択され、ここで、R11およびR12の前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、R、−OR、−C(O)ROC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−C(O)N(R、C〜Cヘテロシクロアルキル、−S(O)、−S(O)N(R、−NRS(O)、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されているか、
またはR11およびR12は、それぞれ独立にC〜Cアルキルであり、結合したN原子と一緒になって、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有する、場合により置換されたC〜Cヘテロシクロアルキル環を形成し、
各R13は、ハロゲン、−CN、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−L=NOH、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択され、
環Aはアリールまたはヘテロアリールであり、ここで、環Aのアリールおよびヘテロアリール基は、1から3個のR基で場合により置換されており、ここで、各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(Rおよび−(CHNHC(O)Rから独立に選択されるか、または環A上の2個の隣接するR置換基が、最大2個のヘテロ原子を環員として含有する5〜6員環を形成し、
nは、出現する毎に独立に、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり、
各mは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
tは、1、2、3、4、5、6、7または8である]
を包含する。
式(I)の化合物のある特定の実施形態において、環Aは、フェニル、ナフチル、フルオレニル、インデニル、アズレニルおよびアントラセニルから選択され、そのそれぞれは、1から3個のR基で場合により置換されており、ここで、各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(R、および−(CHNHC(O)Rから独立に選択される。
式(I)の化合物の他の実施形態において、環Aはフェニルまたはナフチルであり、そのそれぞれは、1から3個のR基で場合により置換されており、ここで、各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(R、および−(CHNHC(O)Rから独立に選択される。
式(I)の化合物のある特定の実施形態において、環Aは、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンズチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンズアゼピニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択され、そのそれぞれは、1から3個のR基で場合により置換されており、ここで、各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(R、および−(CHNHC(O)Rから独立に選択される。
式(I)の化合物の他の実施形態において、環Aは、ピリジル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニルまたはインドリルから選択され、そのそれぞれは、1から3個のR基で場合により置換されており、ここで、各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(R、および−(CHNHC(O)Rから独立に選択される。
式(I)の化合物のある特定の実施形態において、環Aは、フェニル、チエニルおよびピリジルから選択され、他の実施形態において、そのようなフェニル、チエニルおよびピリジル基は、1から3個のR基で場合により置換されており、ここで、各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(R、および−(CHNHC(O)Rから独立に選択される。
式(I)の化合物のある特定の実施形態において、環Aは、1から3個のR基で場合により置換されているフェニルであり、ここで、各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(R、および−(CHNHC(O)Rから独立に選択される。
式(I)の化合物のある特定の実施形態において、環Aは、1から3個のR基で場合により置換されているピリジルであり、ここで、各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(R、および−(CHNHC(O)Rから独立に選択される。
ある特定の実施形態において、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(II):
の構造
[式中、
は、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、RのC〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
およびRは、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルからそれぞれ独立に選択され、ここで、RおよびRの、前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
あるいはRおよびR、またはRおよびRは、隣接する環原子上に存在する場合、一緒になって結合して5〜6員環を場合により形成してもよく、ここで、5〜6員環は場合によりRで置換されており、
各Lは、結合、−(O(CH−、C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
は、H、C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1から3個のR13基でそれぞれ場合により置換されており、各R13は、ハロゲン、−CN、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択され、
各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各Rは、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)R10、−C(O)OR10、−S(O)10、−C〜Cアルキル、C〜CヘテロアルキルおよびC〜Cシクロアルキルから独立に選択されるか、または各Rは、独立に、結合したNと一緒にC〜Cヘテロシクロアルキルを形成するC〜Cアルキルであり、ここで、前記C〜Cヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有し、かつRの前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR1112、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
各R10は、アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、ここで、前記アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R、−OR、−LR、−LOR、−N(R、−NRC(O)R、−NRCO、−CO、−C(O)Rおよび−C(O)N(Rから選択される1から3個の置換基で場合により置換されており、
11およびR12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから独立に選択され、ここで、R11およびR12の前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、R、−OR、−C(O)ROC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−C(O)N(R、C〜Cヘテロシクロアルキル、−S(O)、−S(O)N(R、−NRS(O)、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されているか、
またはR11およびR12は、それぞれ独立にC〜Cアルキルであり、結合したN原子と一緒になって、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有する、場合により置換されたC〜Cヘテロシクロアルキル環を形成し、
各Rは、ハロゲン、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(Rおよび−(CHNHC(O)Rから独立に選択されるか、または2個の隣接するR置換基が、最大2個のヘテロ原子を環員として含有する5〜6員環を形成し、
nは、出現する毎に独立に、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり、
各mは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
tは、1、2、3、4、5、6、7または8である]
を有する。
ある特定の実施形態において、式(I)または(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(III):
の構造を有する。
ある特定の実施形態において、式(I)〜(III)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(IV):
の構造を有する。
式(I)〜(IV)の化合物のある特定の実施形態において、RおよびRは、存在する場合、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから独立に選択され、ここで、RおよびRのC〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、=O、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−Si(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、かつRおよびRのアリールおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−CN、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−Si(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
ある特定の実施形態において、式(I)または(II)の化合物、その薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(V):
の構造を有する。
式(V)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、RのC〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、=O、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−Si(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、かつRのアリールおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−CN、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−Si(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(V)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1から3個のR13基でそれぞれ場合により置換されており、各R13は、ハロゲン、−CN、=O、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LC(=N−OR)R、−LC(=NH)−NHOR、−NHC(=NH)NH、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択される。
式(I)〜(V)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、1から3個のR13基で場合により置換されているアリールまたはヘテロアリール基であり、各R13は、ハロゲン、−CN、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LC(=N−OR)R、−LC(=NH)−NHOR、−NHC(=NH)NH、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択される。
式(I)〜(V)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、H、C〜Cアルキル、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、該C〜Cアルキル、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1〜3個のR13基でそれぞれ場合により置換されており、各R13は、ハロゲン、C〜Cハロアルキル、=O、LR、LR、OLRおよび−LORから独立に選択される。
式(I)〜(V)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、1〜3個のR13基で場合により置換されているアリールまたはヘテロアリール基である。
式(I)〜(V)の化合物のある特定の実施形態において、各R13は、ハロゲン、C〜Cハロアルキル、LR、OLR、LR、OLR、LR10、OLR10および−LORから独立に選択される。
ある特定の実施形態において、式(I)、式(II)または(V)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(XV):
の構造を有する。
ある特定の実施形態において、式(I)〜(VI)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物は、式(VII):
の構造を有する。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、RはHである。
式(VI)および式(VII)の化合物のある特定の実施形態において、RはHであり、Rは、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、=O、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−Si(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、Rのアリールおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−CN、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−Si(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、H、C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1から3個のR13基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各R13は、ハロゲン、−CN、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LP(O)(OR、−LC(O)NRLN(R、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択され、かつ各Lは、結合、−(O(CH−、C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各R13は、ハロゲン、C〜Cハロアルキル、−LR10、−LOR10、−LR、−LOR、−LR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−LN(R、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LP(O)(OR、−OLP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択される。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各R13は、ハロゲン、C〜Cハロアルキル、−LR、−OLR、−LR、−OLR、−LR10、−OLR10および−LORから独立に選択される。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各Lは、結合、−(O(CH−、C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各Lは、結合、−(O(CH−およびC〜Cアルキルから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキルは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基で場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、H、ハロゲンおよびC〜Cアルキルから選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキルは、ハロゲン、−CN、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各Rは、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)R10、−C(O)OR10、−S(O)10、−C〜Cアルキル、C〜CヘテロアルキルおよびC〜Cシクロアルキルから独立に選択されるか、または各Rは、独立に、結合したNと一緒にC〜Cヘテロシクロアルキルを形成するC〜Cアルキルであり、ここで、前記C〜Cヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有し、かつRの前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR1112、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各R10は、アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、ここで、前記アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R、−OR、−LR、−LOR、−N(R、−NRC(O)R、−NRCO、−CO、−C(O)Rおよび−C(O)N(Rから選択される1から3個の置換基で場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、R11およびR12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから独立に選択され、ここで、R11およびR12の前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、R、−OR、−C(O)ROC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−C(O)N(R、C〜Cヘテロシクロアルキル、−S(O)、−S(O)N(R、−NRS(O)、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されているか、またはR11およびR12は、それぞれ独立にC〜Cアルキルであり、結合したN原子と一緒になって、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有する、場合により置換されたC〜Cヘテロシクロアルキル環を形成する。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各Rは、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(Rおよび−(CHNHC(O)Rから独立に選択される。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各R13は、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から選択され、かつ各Rは、−R、−OR、−R、−OR、−R10、−OR10、−SR、−N(R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−CH=CHCO、−(CHCO、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各Lは、−(O(CH−およびC〜Cアルキルから独立に選択され、ここで、Lの前記C〜Cアルキルは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基で場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、RはHまたはC〜Cアルキルである。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、H、−CHまたは−CHCHであり、かつ各R13は、H、−CH、−CHCH、−CF、−CHOH、−OCH、−COOCH、−COOCHCH、F、Cl、Br、−CHOCH、CHOCHCH、−N(CH、−((O(CH2〜4OH、−O(CH2〜4−OH、−O(CH2〜4−(PO)、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4−CH(CH、ならびに、−OH、−CH、−COOH、−COOCH、シクロプロピル、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4(PO)および−COOCHCHから選択される1〜3個の置換基で置換されているC〜Cアルキルから独立に選択される。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各Rは、H、−CH(R10またはC〜Cアルキルから独立に選択され、ここで、Rの前記C〜Cアルキルは、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基で場合により置換されている。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、H、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルである。式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、RはHまたはC〜Cアルキルである。式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、RはHまたは−CHである。式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、RはHである。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、nは、出現する毎に独立に、0、1、2または3である。式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、各mは、1、2または3から独立に選択され、式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、tは、1、2、3、4または5である。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、R、RおよびR13は、H、−CH、−CHCH、−CF、−CHOH、−OCH、−COOCH、−COOCHCH、F、Cl、Br、−CHOCH、CHOCHCH、−N(CH、−((O(CH2〜4OH、−O(CH2〜4−OH、−O(CH2〜4−(PO)、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4−CH(CH、C〜Cアルキル[−OH、−CH、シクロプロピル、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4(PO)、−COOH、COOCHおよび−COOCHCHから選択される1〜3個の置換基で置換されている]から独立に選択される。
式(I)〜式(VII)の化合物のある特定の実施形態において、Rは、1から3個のR13基で置換されているフェニル環である。式(I)〜(VII)の化合物の他の実施形態において、Rは、2個のR13基で置換されているフェニル環であり、該R13基は、−CH、−CHCH、−CF、−CHOH、−OCH、−COOCH、−COOCHCH、F、Cl、Br、−CHOCH、−CHOCHCH、−N(CH、−((O(CH2〜4OH、−O(CH2〜4−OH、−O(CH2〜4−(PO)、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4−CH(CH、C〜Cアルキル[−OH、−CH、シクロプロピル、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4(PO)、−COOH、−COOCHおよび−COOCHCHから選択される1〜3個の置換基で置換されている]からなる群より選択される。
式(I)〜(VII)の化合物のある特定の実施形態において、該化合物は、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、および2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンから選択される。
ある特定の実施形態において、式(I)の化合物は、3−クロロ−2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(エトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(ペント−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−2−メチルブト−3−イン−2−オール;2−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(3−フェニルプロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−2−メチルブタン−2−オール;2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−フェニルプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−メチルプロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(2,4−ジフルオロスチリル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(ヘキサ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(2−シクロヘキシルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;E)−2−(3−(トリフルオロメチル)スチリル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(3−メトキシスチリル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−メチル−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−シクロヘキシルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジフルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−ヘキシルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボキシレート;5−アミノ−N−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボキサミド;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−イル)メタノール;8−フェニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(エトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボン酸;エチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボン酸;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルバルデヒド;2−(o−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(m−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(p−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−クロロ−2−(エトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;9−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;9−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;10−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;エチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボキシレート;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸;8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;7−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(メチルスルホニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N,N−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン;N−ブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン;3−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−フェニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−2−(3−メトキシプロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メトキシプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;ピリド[3,2−f][1,7]ナフチリジン−6−アミン;8−メチル−2−(ナフタレン−2−イルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−1−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(ナフタレン−1−イルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;2−(3−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;2−(4−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−tert−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−オール;2−((4−ブチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(6−メトキシナフタレン−2−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2,4,5−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロピルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ヘプチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(Z)−2−(2−(ビフェニル−4−イル)ビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((2−メトキシエトキシ)メトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−フェノキシエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−N−ブチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−フェニルブトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(アリルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(3−フェニルプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ヘプタン−4−イルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペント−3−エニルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−シクロヘキシルエトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロポキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(3,3−ジメチルブトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(2
,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;ジエチル3−(2−(4−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−イルアミノ)プロピルホスホネート;(E)−N−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ビニル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾニトリル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド;2−(4−(2−(5−アミノ−3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸;(S)−2−(4−(2−(5−アミノ−3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸;4−(2−(5−アミノ−3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタノエート;メチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)アセテート;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸;6−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘキサン−1−オール;7−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘプタン酸;1 1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ウンデカン−1−オール;2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;エチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)アセテート;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロパン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキサン酸;8−メチル−2−(2−メチル−4−(メチルチオ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ヘキシルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェネトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−シクロブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ブロモ−3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((tert−ブチルジメチルシリル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((2−フルオロフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((3−フルオロフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((4−フルオロフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(チオフェン−3−イルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(チオフェン−3−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;エチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−カルボキシレート;エチル5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−カルボキシレート;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;2−(3,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−1−(3−フェニルプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(Z)−2−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)ビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(Z)−2−(4−メトキシ−2−メチルスチリル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(1−フェニルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェニルブチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(1−フェニルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(Z)−2−(2−エトキシビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−エトキシエチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(クロロメチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−ニトロエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;ジエチル2−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メチル)マロネート;2−(イソプロピルスルホニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((メトキシメトキシ)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−((メチルアミノ)メチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;tert−ブチル5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イルカルバメート;8−メチル−2−((フェニルアミノ)メチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(アミノメチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−(2,4−ジメトキシベンジル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;N,N,8−トリメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;N,8−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;8−メチル−2−(ピロリジン−1−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−フェニルエタノール;2−(2−アミノエチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−ヒドラジニル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−オール;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)エタノール;2−(ビフェニル−2−イル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸;5−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−4−メチルピリジン−2(1H)−オン;6−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ピリジン−3−オール;3−メチルジベンゾ[b,f][1,7]ナフチリジン−6−アミン;8−メチル−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸;(E)−エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリレート;N,N−ジブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン;8−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニトリル;(E)−8−(3−メチルブト−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−メチルプロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(ペント−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート;8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフ
チリジン−5−アミン;3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート;メチル5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート;3−クロロ−8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;4−(2−(5−アミノ−8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド;2−(4−(2−(5−アミノ−8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)エタノール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)プロパン−1−オール;8−フルオロ−2−(4−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール;2−(2−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−tert−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−ヒドロキシベンズイミドアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル;8−メチル−2−(4−(1−モルホリノエチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−アミノフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)グアニジン;8−メチル−2−(4−(1−(フェネチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトニトリル;2−(4−(ピペリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジル)ピペリジン−4−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((エチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸;8−メチル−2−(4−(1−(フェニルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール;2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノール;3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロパン−2−オール;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトニトリル;N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトアミド;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール;2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール;メチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパノエート;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オール;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリレート;エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパノエート;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸;5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾエート;8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−2−オール;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール;8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリレート;(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸;エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オール;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−オール;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノール;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノン;8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−(アミノメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;メチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;N−(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタノン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミド;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルプロピルカルボネート;エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタノエート;2−(4−(シクロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−1−フェニルエタノン;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)エタノール;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール;ジエチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホネート;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸;2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタノエート;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルエチルカルボネート;メチル4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタノエート;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸;2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルヘキシルカルボネート;2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;ジエチル3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホネート;ジエチル3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピルホスホネート;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニルジメチルスルファメート;(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン;2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノンオキシム;8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)エタノール;8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エタノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノール;8−メチル−2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル;(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オール;8−メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イル)メタノール;N−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン;3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン酸;8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチ
リジン−5−アミン;N−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジメチルプロパン−1,2−ジアミン;8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジエチルエタン−1,2−ジアミン;2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸;4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノール;1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オール;および2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンである。
ある特定の実施形態において、式(I)の化合物は、2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、8−メチル−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボキシレート;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−イル)メタノール;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、8−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;エチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボキシレート;8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−1−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;2−(3−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;2−(4−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2,4,5−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロピルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ヘプチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((2−メトキシエトキシ)メトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−フェノキシエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−フェニルブトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(アリルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(3−フェニルプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ヘプタン−4−イルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペント−3−エニルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−シクロヘキシルエトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロポキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(3,3−ジメチルブトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド;3−メチル−9−p−トリル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾニトリル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタノエート;メチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)アセテート;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸;6−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘキサン−1−オール;7−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘプタン酸;1 1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ウンデカン−1−オール;エチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)アセテート;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロパン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキサン酸;8−メチル−2−(2−メチル−4−(メチルチオ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ヘキシルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェネトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(チオフェン−3−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;2−(3,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−ニトロエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(アミノメチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N,8−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−フェニルエタノール;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)エタノール;2−(ビフェニル−2−イル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸;5−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−4−メチルピリジン−2(1H)−オン;6−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ピリジン−3−オール8−メチル−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸;(E)−エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリレート;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−フェネチルベン
ゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール;2−(2−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−tert−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−ヒドロキシベンズイミドアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル;8−メチル−2−(4−(1−モルホリノエチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−アミノフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)グアニジン;8−メチル−2−(4−(1−(フェネチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトニトリル;2−(4−(ピペリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジル)ピペリジン−4−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((エチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸;8−メチル−2−(4−(1−(フェニルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール;2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノール;3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロパン−2−オール;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトニトリル;N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトアミド;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール;2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール;メチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパノエート;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オール;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリレート;エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパノエート;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸;5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾエート;8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−2−オール;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール;8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸;エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オール;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−オール;5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノール;1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノン;8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−(アミノメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン;8−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;メチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;N−(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル
ベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタノン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミド;4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミド;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルプロピルカルボネート;エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタノエート;2−(4−(シクロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−1−フェニルエタノン;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)エタノール;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール;ジエチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホネート;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸;2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;2−(2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール;エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタノエート;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルエチルカルボネート;メチル4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタノエート;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸;2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルヘキシルカルボネート;2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;ジエチル3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホネート;ジエチル3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピルホスホネート;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニルジメチルスルファメート;(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン;2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノンオキシム;8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)エタノール;8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エタノール;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノール;8−メチル−2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル;(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オール;8−メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イル)メタノール;N−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン;3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン酸;8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジメチルプロパン−1,2−ジアミン;8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジエチルエタン−1,2−ジアミン;2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸;4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノール;1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オール、および2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンである。
本発明において使用される他の「ベンゾナフチリジン化合物」は、式(VIII):
の構造を有する化合物、その薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体の混合物
[式中、
21は、H、C〜Cアルキル、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L25、−L2226、−OL2225または−OL2226であり、
21は−C(O)−または−O−であり、
22は、C〜Cアルキレン、C〜Cアルケニレン、アリーレン、ヘテロアリーレンまたは−((CR2424O)(CH−であり、ここで、L22のC〜CアルキレンおよびC〜Cアルケニレンは、1から4個のフルオロ基で場合により置換されており、
各L23は、C〜Cアルキレンおよび−((CR2424O)(CH−から独立に選択され、ここで、L23のC〜Cアルキレンは、1から4個のフルオロ基で場合により置換されており、
24はアリーレンまたはヘテロアリーレンであり、
22はHまたはC〜Cアルキルであり、
23は、C〜Cアルキル、−L2325、−L2125、−L2327、−L232427、−L232425、−L23242325、−OL2325、−OL2327、−OL232427、−OL23242327、−OR28、−OL232425、−OL23242325および−C(R25OHから選択され、
各R24は、Hおよびフルオロから独立に選択され、
25は−P(O)(OR29であり、
26は−CFP(O)(OR29または−C(O)OR30であり、
27は−CFP(O)(OR29または−C(O)OR30であり、
28はHまたはC〜Cアルキルであり、
各R29は、HおよびC〜Cアルキルから独立に選択され、
30はHまたはC〜Cアルキルであり、
各pは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
qは、1、2、3または4であり、
但し、R23がC〜Cアルキルまたは−OR28である場合、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226であり、ここで、R26は−CFP(O)(OR29であり、かつR27は−CFP(O)(OR29である]
を包含する。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、他の実施形態において、R21はメチルである。ある特定の実施形態において、R21はHである。他の実施形態において、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226である。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、R21が、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226である場合、R23は−OR28またはC〜Cアルキルである。ある特定の実施形態において、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226であり、かつR23は−OMeである。
式(VIII)の化合物のいくつかの実施形態において、R22はC〜Cアルキルである。ある特定の実施形態において、R22はメチルである。
式(VIII)の化合物のいくつかの実施形態において、R23は、C〜Cアルキル、−L2325、−L2125、−L2327、−L23242327、−L232425および−L23242325から選択される。代替的な実施形態において、R23は、−OL2325、−OL2327、−OL232427、−OL232427、−OR28、−OL232425、−OL23242325および−C(R25OHから選択される。ある特定の実施形態において、R23は−OL2325であり、ここで、−OL2325は式−O(CH1〜5P(O)(OR)の基である。他の実施形態において、R23は−OL2325であり、ここで、−OL2325は式−O(CH1〜5CFP(O)(OR)の基である。
複数のR29が存在する場合(−P(O)(OR29部分を含む化合物等)、該R29基は同じであるかまたは異なっている。式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R29は出現する毎にHである。他の実施形態において、少なくとも1個のR29はHであり、他のR29はC〜Cアルキルである。他の実施形態において、少なくとも1個のR29はHであり、他のR29はメチルである。他の実施形態において、少なくとも1個のR29はHであり、他のR29はエチルである。式(VIII)のそのような化合物の他の実施形態において、各R29はC〜Cアルキルであり、ある特定の実施形態において、R29は、メチルもしくはエチル、またはそれらの組合せである。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、L22および/またはL23は、式−((CR2424O)(CH−の基であり、ある特定の実施形態において、この基は、式−(CHCHO)1〜3(CH1〜3−のものである。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、L22はC〜Cアルキレンであり、一方で他の実施形態において、L22は、1から4個のフルオロ基で置換されているC〜Cアルキレンである。式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、L22は式(CH0〜5CFのものであり、ここで、フルオロ置換炭素は、式Iのフェニル環に直接結合していない。式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、L22はC〜Cアルケニレンであり、一方で他の実施形態において、L22は、1から4個のフルオロ基で置換されているC〜Cアルケニレンである。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、L23はC〜Cアルキレンであり、一方で他の実施形態において、L23は、1から4個のフルオロ基で置換されているC〜Cアルキレンである。式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、L23は式(CH0〜5CFのものであり、ここで、フルオロ置換炭素は、式Iのフェニル環に直接結合していない。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、Lはアリーレンまたはヘテロアリーレンである。これらの実施形態のいくつかにおいて、Lは、1,3−二置換フェニレンまたは1,4−二置換フェニレン等のフェニレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OL2325または−OL2327であり、R25は−P(O)(OR29であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、かつL23はC〜Cアルキレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OL2325または−OL2327であり、R25は−P(O)(OR29であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、L23は−((CR2424O)(CH−であり、R24はHであり、qは1または2であり、かつpは2である。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21は−L2226であり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OL2325または−OL2327であり、R25は−P(O)(OR29であり、R26は−C(O)OR30であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、L22はC〜Cアルキレンであり、かつL23はC〜Cアルキレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21は−L2226であり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OL2325または−OL2327であり、Rは−P(O)(OR29であり、R26は−C(O)OR30であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、L22はC〜Cアルキレンであり、L23は−((CR2424O)(CH−であり、R24はHであり、qは1または2であり、かつpは2である。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2225または−L2126であり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−OR28であり、R28はC〜Cアルキルであり、R25は−P(O)(OR29であり、R26は−CFP(O)(OR29であり、L21は−C(O)−であり、かつL22は、1から4個のフルオロ基でそれぞれ場合により置換されているC〜CアルキレンまたはC〜Cアルケニレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は、−OL232425、−OL23242325または−OL23242327であり、R25は−P(O)(OR29であり、R27は−CFP(O)(OR29であり、各L23は、独立にC〜Cアルキレンであり、かつL24はフェニレンである。
式(VIII)のそのような化合物のある特定の実施形態において、R21はC〜Cアルキルであり、R22はC〜Cアルキルであり、R23は−C(R25OHまたは−L2125であり、R25は−P(O)(OR29であり、かつL21は−C(O)−または−O−である。
式(VIII)の化合物のある特定の実施形態において、該化合物は、
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(4,4−ジフルオロ−4−ホスホノブトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(2−(3,3−ジフルオロ−3−ホスホノプロポキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(2−(2−(2−ホスホノエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル二水素ホスフェート;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチルホスホン酸;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロペンチルホスホン酸;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸;3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホン酸;2−(4−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)フェニル)−1,1−ジフルオロエチルホスホン酸;2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチルホスホン酸;(E)−2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)ビニルホスホン酸;2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エチルホスホン酸;(E)−2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)−1−フルオロビニルホスホン酸;3−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)フェニルホスホン酸;5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニルホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(3−ホスホノプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ヒドロキシ)メチレンジホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(2−(2−(3,3−ジフルオロ−3−ホスホノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)(ヒドロキシ)メチレンジホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(2−(2−ホスホノエトキシ)エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エチルホスホン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキシルホスホン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロヘキシルホスホン酸;4−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)ベンジルホスホン酸、3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホン酸、および2−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチルホスホン酸から選択される。
本明細書において提供される式(I)の化合物、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物は、そのような化合物ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物の適切な同位体変化物もすべて包含する。本明細書において提供される化合物または薬学的に許容されるその塩の同位体変化物は、少なくとも1個の原子が、同じ原子数を有するが自然界において通常見られる原子質量とは異なる原子質量を有する原子によって置き換えられているものとして定義される。本明細書において提供される化合物および薬学的に許容されるその塩に組み込まれ得る同位体の例は、H、H、11C、13C、14C、15N、17O、18O、35S、18F、36Clおよび123I等、水素、炭素、窒素および酸素の同位体を包含するがこれらに限定されない。本明細書において提供される化合物および薬学的に許容されるその塩のある特定の同位体変化物、例えば、Hまたは14C等の放射性同位体が組み込まれている該変化物は、薬物および/または基質組織分布研究において有用である。特定の例において、Hおよび14C同位体は、それらの調製の容易さおよび検出性のために使用され得る。他の例において、H等の同位体による置換は、インビボ半減期の増大または必要投薬量の低減等、より優れた代謝安定性から生じるある特定の治療上の利点を生じさせることができる。本明細書において提供される化合物ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物の同位体変化物は、適切な試薬の適正な同位体変化物を使用する従来の手順によって調製される。
本発明において使用されるベンゾナフチリジン化合物は、米国仮出願第61/033,139号、米国仮出願第61/148,336号および国際公開第WO2009/111337号においても記載されており、これらの参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態において、本発明において使用するための、特に好ましいベンゾナフチリジン化合物、その薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体または異性体の混合物は、構造:
を有する(本明細書においては化合物47とも称する)。
他の実施形態において、ベンゾナフチリジン化合物は、表Aに明記されている化合物から選択される。
本発明の組成物中における抗原対ベンゾナフチリジン化合物対ポリマーの典型的なwt/wt比は、0.05重量%から25重量%までの範囲をとり、数ある可能性の中でも、例えば、0.05%から0.1%まで、0.25%まで、0.5%まで、1%まで、2.5%まで、5%まで、10%まで、25%までの範囲をとる。
本明細書において提供される免疫原性組成物のある特定の実施形態において、ベンゾナフチリジン化合物は、0.1mg/mL以上の、例えば、0.1mg/mLから0.25mg/mLまで、5mg/mLまで、1mg/mLまで、2.5mg/mLまで、5mg/mLまで、10mg/mL以上までの範囲をとる水溶性を有する化合物である。
(D.ポリマー性粒子)
上記で指示した通り、1つまたは複数の抗原および1つまたは複数のベンゾナフチリジン化合物に加えて、ある特定の実施形態に従う組成物は、1または複数の種類のポリマー性粒子を含む。
抗原(複数可)およびベンゾナフチリジン化合物(複数可)は、独立に、例えば、(a)ポリマー性粒子内に定着させられてよく、(b)ポリマー性粒子に結合してよく、例えばポリマー性粒子の表面に吸着されるかもしくは結合体化してよく、かつ/または(c)ポリマー性粒子と様々な程度まで別様に会合されてよく、例えば、液体分散物中でポリマー性粒子と混合、固体組成物中でポリマー性粒子と混合(例えば、ポリマー性粒子と共凍結乾燥(co−lyophilized))等されてよい。
ある特定の実施形態において、抗原(複数可)およびベンゾナフチリジン化合物(複数可)は、独立に、ポリマー性粒子の別個の集団に吸着されても、該集団と結合体化しても、該集団と共凍結乾燥されても、該集団の中に定着させられてもよい。
本発明の組成物中における抗原対ポリマー(複数可)の典型的なwt/wt比は、0.05重量%から25重量%までの範囲をとり、数ある可能性の中でも、例えば、0.05%から0.1%まで、0.25%まで、0.5%まで、1%まで、2.5%まで、5%まで、10%まで、25%までの範囲をとる。
上記で述べた通り、本発明において使用するためのポリマー粒子は、微粒子およびナノ粒子を包含する。同じく上記で述べた通り、「ポリマー性粒子」は、1または複数の種類のポリマー、典型的には50wt%以上、例えば、50wt%から75wt%まで、90wt%まで、95wt%まで、97.5wt%まで、99wt%以上までのポリマーを含む粒子である。
本明細書において使用される場合、「ポリマー」は、一般にモノマーと称される1つまたは複数の構成単位の複数のコピー(例えば、5から10まで、25まで、50まで、100まで、250まで、500まで、1000以上までのコピー)を含有する分子である。本明細書において使用される場合、「モノマー」は、遊離モノマーおよびポリマーに組み込まれているモノマーを指すことがあり、区別は該用語が使用されている文脈から明らかである。
ポリマーは、例えば、線形、環式および分枝立体配置から選択され得る多くの立体配置をとってよい。分枝立体配置は、星形立体配置(例えば、3本以上の鎖が単一の分枝領域から放射状に伸びる立体配置)、櫛形立体配置(例えば、主鎖および複数の側鎖を有する立体配置)、樹状立体配置(例えば、樹木状および超分枝ポリマー)、網状立体配置(例えば、架橋ポリマー)等を包含する。
本明細書において使用される場合、「ホモポリマー」は、単一の構成単位の複数のコピーを含有するポリマーである。「コポリマー」は、少なくとも2つの相違する構成単位の複数のコピーを含有するポリマーであり、その例は、ランダム、統計学的、勾配、周期的(例えば、交互)およびブロックコポリマーを包含する。
本明細書において使用される場合、「ブロックコポリマー」は、例えば、別のポリマーブロックには見られない構成単位(すなわち、モノマー)が1つのポリマーブロックにおいて見られるため、異なる2つ以上のポリマーブロックを含有するコポリマーである。
本明細書において使用される場合、「ポリマーブロック」は、ポリマーの一部または全部を形成する構成単位(例えば、5から10まで、25まで、50まで、100まで、250まで、500まで、1000以上までの単位)の群である。ブロックは、分枝していても分枝していなくてもよい。ポリマーブロックは、単一種の構成単位(本明細書においては「ホモポリマーブロック」とも称する)、または、例えば周期的(例えば、交互)、ランダム、統計学的もしくは勾配分布で提供され得る複数種の構成単位(本明細書においては「コポリマーブロック」とも称する)を含有し得る。本明細書において使用される場合、ポリマーブロックは、結合切断の機序(例えば、酵素的分解、加水分解、酸化等)にかかわらず、インビボでポリマー骨格に沿って結合切断を受けるならば、「生分解性」である。
ブロックコポリマー構造の少数の例は、数ある中でも、下記を包含する:(a)(AB)、B(AB)およびA(BA)型[ここで、Aは第一のポリマーブロックであり、Bは該第一のポリマーブロックとは異なる第二のポリマーブロックであり、かつmは1以上の正の整数である]の交互ブロックを有するブロックコポリマー、ならびに(b)X(BA)およびX(AB)[ここで、nは2以上の正の整数であり、かつXはハブ種(例えば、イニシエーター分子残基、予め形成されたポリマー鎖が結合した分子の残基等)である]等のマルチアームアーキテクチャーを有するブロックコポリマー。ポリマー(ブロックコポリマーを包含する)は、上記に挙げたハブ種に加えて、数ある種の中でも、イニシエーター残基、連結分子残基およびキャッピング分子を包含する多様な他の非ポリマー鎖種を含有し得る。そのような非ポリマー性種は、ポリマー(ブロックコポリマーを包含する)について記載する際には概して無視されることに留意されたい。故に、X(BA)ブロックコポリマーは概してABAトリブロックコポリマーとして指定され、X(BA)ブロックコポリマーは概してB中間ブロックおよび3つのAエンドブロックを有する星型ポリマーと称される。ブロックコポリマーの他の例は、B鎖骨格および複数のA側鎖を有する櫛型コポリマー、ならびにA鎖骨格および複数のB側鎖を有する櫛形コポリマーを包含する。
上記で述べた通り、「ポリマーブロック」は、本明細書において、ポリマーの一部または全部を形成する構成単位の群として定義される。故に、ホモポリマーは、単一のホモポリマーブロックを含有するといわれることがある。その一方で、コポリマーは、単一のコポリマーブロック(例えば、周期的コポリマーブロック、ランダムコポリマーブロック、勾配コポリマーブロック等)または複数のホモポリマーおよび/もしくはコポリマーブロック(例えば、複数のホモポリマーブロックを含むブロックコポリマー、複数のコポリマーブロックを含むブロックコポリマー、または1つもしくは複数のホモポリマーブロックおよび1つもしくは複数のコポリマーブロックを含むブロックコポリマー)を含有し得る。
本発明のポリマー性粒子において使用するためのポリマーは、好ましくは少なくとも部分的に生分解性である。
少なくとも部分的に生分解性であるポリマーの例は、単一の生分解性ホモポリマーブロックから形成されるホモポリマー、単一の生分解性コポリマーブロックから形成される非ブロックコポリマー(例えば、交互、ランダム、勾配等のブロックから選択される)および少なくとも1つの生分解性ポリマーブロックを含有するブロックコポリマー、例えば、2つ以上の生分解性ポリマーブロックを含有するブロックコポリマー、または1つもしくは複数の架橋可能なポリマーブロックおよび1つもしくは複数の追加のポリマーブロックを含有するブロックコポリマーを包含する。
生分解性ポリマーの例は、例えば、下記のホモポリマーおよびコポリマーを包含する:ポリエステル(例えば、ポリ[ヒドロキシ酸]、ポリ[環状エステル]等)、ポリカーボネート、ポリオルトエステル、ポリ無水物、ポリシアノアクリレート(例えば、ポリアルキルシアノアクリレートつまり「PACA」)およびポリホスファジン。
生分解性ポリマーの例は、前述に対応する2つ以上の生分解性ポリマーブロック(例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオルトエステル、ポリ無水物、ポリシアノアクリレートおよび/またはポリホスファジンブロックから選択される2つ以上のブロック)の組合せを含有するブロックコポリマー、ならびに、前述の生分解性ポリマーブロックの1つまたは複数および前述の生分解性ポリマーブロックとは異なる1つまたは複数の追加のポリマーブロックを含むブロックコポリマーを包含する。
追加のポリマーブロックの例は、ポリエーテルブロック、例えばポリエチレンオキシド(例えば、ポリエチレングリコール)ブロック(Parkら、Langmuir、20巻(6号):2456〜2465頁(2004年)を参照)およびポリプロピレンオキシド(例えば、ポリプロピレングリコール)ブロック、ポリビニルアルコールブロック、ポリビニルピロリドンブロック、ポリ(アクリル酸)ブロック、ポリ(メタクリル酸)ブロック、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド−co−N、N−ジメチルアクリルアミド)ブロック(Liuら、Biomaterials、26巻(24号):5064〜5074頁(2005年)を参照)、ポリエチレンイミンブロック(Namら、Biomaterials、24巻(12号):2053〜2059頁(2003年)を参照)、ポリ(アミノ酸)ブロック等の、親水性ポリマーブロックを包含する。追加のポリマーブロックの例は、数ある中でも、生理学的pHで負に荷電したポリマーブロック、例えば、ポリ(アクリル酸)ブロックおよびポリ(メタクリル酸)ブロック等のポリ(カルボン酸)ならびにある特定のポリアミノ酸ブロック(等電点に応じて)、ならびにそれらの塩も包含する。追加のポリマーブロックのさらなる例は、数ある中でも、生理学的pHで正に荷電したポリマーブロック、例えば、ポリエチレンイミンブロックおよびキトサンブロック等のポリアミンブロックならびにある特定のポリアミノ酸ブロック(等電点に応じて)、ならびにそれらの塩を包含する。荷電したポリマーブロックを持つそのようなポリマーは、例えば、粒子荷電誘発剤として用いられ得る(以下を参照)。ある特定の実施形態において、ABジブロックコポリマー、ABAトリブロックコポリマーおよびBABトリブロックコポリマーが用いられ、ここで、Aは追加のポリマーブロックを指定し、Bは生分解性ポリマー性ブロックを指定する。
種々の好ましい実施形態において、生分解性ポリマーは、例えば下記から形成される:ポリエステル(例えば、ポリヒドロキシ酸、ポリカプロラクトン、ポリジオキサノン等)、ポリカーボネート、ポリオルトエステル、ポリ無水物、ポリホスファジンおよびそれらの組合せ。より典型的なのは、ポリエステル、例えば、数ある中でも、グリコール酸、L−乳酸、D,L−乳酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、カプロラクトンおよびジオキサノンのホモポリマーおよびコポリマーである。より一層典型的なのは、L−ラクチド、D,L−ラクチドおよびグリコリドのホモポリマーおよびコポリマー、例えばポリグリコリド、ポリラクチド、例えばポリ(L−ラクチド)またはポリ(D,L−ラクチド)(本明細書においてはPLAと称する)、ならびにポリ(ラクチド−co−グリコリド)、例えばポリ(L−ラクチド−co−グリコリド)およびポリ(D,L−ラクチド−co−グリコリド)(本明細書においては「PLG」または「PLGA」として指定される)である。
上記ポリマーは、多様な分子量において利用可能であり、所与の使用に適した分子量は、当業者によって容易に決定される。故に、例えば、PLAに適した分子量は、約2,000から5,000ほどであってよい。PLGに適した分子量は、約5,000から約200,000までの範囲をとり得る。
コポリマーが用いられる場合、多様なモノマー比を持つコポリマーが利用可能となり得る。例えば、PLGを使用して粒子を形成する場合、多様なラクチド:グリコリドモル比の本明細書における使用を見出すことになり、該比は、任意の共投与される吸着および/またはエントラップ(entrap)された種ならびに所望の分解速度に部分的に応じて、大いに選択の余地がある。例えば、50%のD,L−ラクチドおよび50%のグリコリドを含有する50:50PLGポリマーはより速く再吸収するコポリマーを提供し、その一方で、ラクチド成分の増加に起因して、75:25PLGはよりゆっくり、85:15および90:10ではより一層ゆっくり分解する。様々なラクチド:グリコリド比を持つ粒子の混合物が、本明細書において、所望の放出動力学を実現するための使用も見出し得る。本発明の粒子の分解速度は、ポリマー分子量およびポリマー結晶化度等の要因によって制御することもできる。
使用される場合、PLGコポリマーは、典型的には、数ある中でも、例えば20:80から25:75まで、40:60まで、45:55まで、55:45まで、60:40まで、75:25まで、80:20までの範囲をとるラクチド/グリコリドモル比を有し、かつ、例えば5,000から10,000まで、20,000まで、40,000まで、50,000まで、70,000まで、100,000まで、200,00ダルトンまでの範囲をとる分子量を有するものである。様々なラクチド/グリコリド比、分子量および末端基を持つPLGコポリマーは、Boehringer Ingelheim、Germany、Birmingham Polymers,Inc.、Birmingham、AL、USAおよびLakeshore Biomaterials、Birmingham、AL、USAを包含する多くの供給源から市販品を容易に入手可能である。Boehringer Ingelheimから入手可能ないくつかの例示的なPLGコポリマーは、(a)RG502、鎖末端の1つの上に主としてアルキルエステル末端基、50:50 ラクチド/グリコリドモル比および12,000Daの分子量を有するPLG、(b)RG503、鎖末端の1つの上に主としてアルキルエステル末端基、50:50 ラクチド/グリコリドモル比および34,000Daの分子量を有するPLG、(c)RG504、鎖末端の1つの上に主としてアルキルエステル末端基、50:50 ラクチド/グリコリドモル比および48,000Daの分子量を有するPLG、(d)RG752、鎖末端の1つの上に主としてアルキルエステル末端基、75:25 ラクチド/グリコリドモル比および22,000Daの分子量を有するPLG、(e)RG755、鎖末端の1つの上に主としてアルキルエステル末端基、75:25 ラクチド/グリコリドモル比および68,000Daの分子量を有するPLG、(f)RG502H、50:50 ラクチド/グリコリドモル比を有し、かつ鎖末端の1つの上に主として遊離カルボキシル末端基を有するPLG、ならびに(g)RG503H、50:50 ラクチド/グリコリドモル比を有し、かつ鎖末端の1つの上に主として遊離カルボキシル末端基を有するPLGを包含する。
遊離カルボキシルおよびアルキルエステル末端基に加えて、PLGは、鎖末端の少なくとも1つの上に、数ある中で、アミン、ヒドロキシル、チオール、スクシンイミジルエステルまたはマレイミド基も備えていてよい。
ある特定の実施形態において、粒子は、荷電生分解性ポリマーを使用して形成される。ある特定の他の実施形態において、粒子は、非荷電ポリマー(例えば、上記で記載したものから選択される)から、荷電種の存在下で形成されるか、または後に荷電種で処理される。そのような荷電種の例は、数ある中でも、イオン性低分子、イオン性ペプチド、イオン性ポリマーおよびイオン性界面活性剤を包含する。
そのような種は、例えば、許容される粒子懸濁を(例えば粒子形成中および/または凍結乾燥後の再懸濁中に)促進するのに有効な量で提供され得る。そのような種は、例えば、粒子の表面への種の吸着を促進するのに有効な量で提供されてもよい(例えば、抗原、免疫学的アジュバント等)。例えば、ある特定の実施形態において(例えば、投与される抗原がペプチド含有抗原である場合)、吸着を増強するために正味の負電荷を有する粒子が用いられ得る。別の例として、ある特定の他の実施形態において(例えば、投与される抗原がポリヌクレオチド含有抗原である場合)、吸着を増強するために正味の正電荷を有する粒子が用いられ得る。
所与の粒子集団の正味の電荷は、粒子のゼータ電位の計測を包含する公知の技術を使用して計測できる。ある特定の実施形態において、25mg/mlの濃度で粒子組成物が存在するような量の水の添加に際し、懸濁された粒子が、生理学的pHで、(正に荷電した粒子については)+20mVよりも大きい、または(負に荷電した粒子については)−20mV未満のゼータ電位を有する懸濁物が形成される。
ある特定の実施形態において、荷電界面活性剤は、粒子に電荷を付与するために好ましい。荷電界面活性剤は、カチオン性およびアニオン性界面活性剤を包含する。カチオン性界面活性剤は、数ある中でも、例えば、臭化セチルトリメチルアンモニウムつまり「CTAB」(例えば、セトリミド)、塩化ベンザルコニウム、DDA(ジメチルジオクトデシルアンモニウムブロミド)およびDOTAP(ジオレオイル−3−トリメチルアンモニウム−プロパン)を包含する。アニオン性界面活性剤は、数ある中でも、例えば、SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、SLS(ラウリル硫酸ナトリウム)、DSS(ジスルホスクシネート)および硫酸化脂肪アルコールを包含する。
本発明に従うポリマー性粒子を生成するために、種々の方法が用いられ得る。
例えば、いくつかの実施形態において、ポリマー性粒子は、例えばThomasinら、J. Controlled Release(1996年)41巻:131頁;米国特許第2,800,457号;Masters, K.(1976年)Spray Drying、第2版、Wiley、New Yorkにおいて記載されている通りの噴霧乾燥およびコアセルベーション;Hallら(1980年)Controlled Release Technologies: Methods, Theory, and Applicationsの中の「Wurster Process」(A.F. Kydonieus編)、2巻、133〜154頁、CRC Press、Boca Raton、FloridaおよびDeasy, P.B.、Crit. Rev. Ther. Drug Carrier Syst.(1988年)S(2巻):99〜139頁によって記載されている通りのパンコーティングおよびワースターコーティング等の空気サスペンションコーティング技術;ならびに、例えばLimら、Science(1980年)210巻:908〜910頁によって記載されている通りのイオン性ゲル化を使用して形成できる。
いくつかの実施形態において、粒子は、水中油(o/w)型もしくは水中油中水(w/o/w)型溶媒蒸発プロセスを使用して、またはナノ沈殿法を使用して形成できる。
w/o/w型溶媒蒸発プロセスは、例えば、O’Haganら、Vaccine(1993年)11巻:965〜969頁、Jefferyら、Pharm. Res.(1993年)10巻:362頁、およびO’HaganらによるWO00/06123において記載されている。概して、PLG等の目的のポリマーを、ジメチルクロリド(塩化メチレンおよびジクロロメタンとも呼ばれる)、酢酸エチル、アセトニトリル、アセトン、クロロホルム等の有機溶媒に溶解する。次いで、ポリマー溶液を第一の容積の水溶液と合わせ、乳化して、油中水型エマルジョンを形成する。水溶液は、数ある中でも、例えば、脱イオン水、生理食塩水、緩衝溶液、例えばリン酸緩衝生理食塩水(PBS)、またはクエン酸ナトリウム/エチレンジアミン四酢酸(クエン酸ナトリウム/ETDA)緩衝溶液であってよい。典型的には、ポリマー溶液対水溶液の容積比は、約5:1から約20:1までの範囲をとり、より典型的には約10:1である。乳化は、この課題に適正な任意の機器を使用して行われ、典型的には、例えばホモジナイザー等の高せん断デバイスである。次いで、ある容積の油中水型エマルジョンを、典型的には界面活性剤、例えば、非荷電界面活性剤(数ある中でも、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)、ポビドン(ポリビニルピロリドンまたはPVPとしても公知である)、ソルビタンエステル、ポリソルベート、ポリオキシエチル化グリコールモノエーテル、ポリオキシエチル化アルキルフェノールまたはポロキサマー)、カチオン性界面活性剤(以下で論じる)またはアニオン性界面活性剤(以下で論じる)を含有する、より大きい第二の容積の水溶液と合わせる。水溶液対油中水型エマルジョンの容積比は、典型的には約2:1から10:1までの範囲をとり、より典型的には約4:1である。次いで、この混合物を均質化して、安定なw/o/w型ダブルエマルジョンを生成する。次いで、有機溶媒を蒸発させて、粒子を生み出す。アニオン性またはカチオン性界面活性剤等の荷電界面活性剤の存在下で製造された粒子は、多種多様な分子を吸着できる正味の負電荷または正味の正電荷を有する表面を持つ粒子を生み出すことができる。例えば、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)等のアニオン性界面活性剤を用いて製造された粒子、例えばSDS−PLG粒子は、正に荷電した種、例えばタンパク質等のポリペプチド含有種を吸着し得る。同様に、CTAB等のカチオン性界面活性剤を用いて製造された粒子、例えばPLG/CTAB粒子は、負に荷電した種、例えばDNA、RNAまたはオリゴヌクレオチド等のポリヌクレオチド含有種を吸着し得る。
水中油(o/w)型溶媒蒸発プロセスは、前段落において記載したw/o/w型溶媒蒸発プロセスと同様である。概して、PLG等の目的のポリマーを、ジメチルクロリド(塩化メチレンおよびジクロロメタンとも呼ばれる)、酢酸エチル、アセトニトリル、アセトン、クロロホルム等の有機溶媒に溶解する。次いで、ポリマー溶液をある容積の水溶液と合わせ、乳化して、o/w型エマルジョンを形成する。水溶液は、数ある中でも、例えば、注射可能水、脱イオン水、生理食塩水、緩衝溶液、例えばリン酸緩衝生理食塩水(PBS)、またはクエン酸ナトリウム/エチレンジアミン四酢酸(クエン酸ナトリウム/ETDA)緩衝溶液であってよい。水溶液は、典型的には、界面活性剤、例えば、非荷電界面活性剤、カチオン性界面活性剤またはアニオン性界面活性剤を含有する。典型的には、水溶液対ポリマー溶液の容積比は、約1:1から約25:1までの範囲をとり、より典型的には約8:1である。乳化は、この課題に適正な任意の機器を使用して行われ、典型的には、例えばホモジナイザー等の高せん断デバイスである。次いで、有機溶媒を蒸発させて、粒子を生み出す。上記の通り、アニオン性またはカチオン性界面活性剤等の荷電界面活性剤の存在下で製造された粒子は、多種多様な分子を吸着できる正味の負電荷または正味の正電荷を有する表面を持つ粒子を生み出すことができる。
溶媒置換法とも称されるナノ沈殿法は、本発明において使用するための粒子を形成するのに適した方法のもう1つの例である。例えば、欧州特許第0274961B1号、表題「Process for the preparation of dispersible colloidal systems of a substance in the form of nanocapsules」、Devissaguetら、米国特許第5,049,322号、同表題、Fessiら、米国特許第5,118,528号、表題「Process for the preparation of dispersible colloidal systems of a substance in the form of microparticles」、およびWendorfら、WO2008/051245、表題「Nanoparticles for use in Immunogenic compositions」を参照されたい。この技術において、例えば、ポリマーは有機溶媒(例えば、アセトン、エタノール等の親水性有機溶媒)に溶解され得る。次いで、得られた有機溶液を、有機溶媒と混和性でありながらポリマーの非溶媒であるさらなる溶媒、典型的には水溶液と合わせてよい。水溶液は、例えば、脱イオン水、生理食塩水、例えばリン酸緩衝生理食塩水(PBS)等の緩衝溶液、またはクエン酸ナトリウム/エチレンジアミン四酢酸(クエン酸ナトリウム/EDTA)緩衝溶液であってよい。次いで、有機溶液と水溶液とを適切な相対容積(例えば、典型的には1:2から2:1まで、より典型的には約1:1)で合わせてよい。例えば、有機溶液を非溶媒に撹拌しながら注ぎ入れるか、もしくは注入してよく、または逆であってもよい。ポリマーが有機溶媒には可溶性でありながら有機溶媒と非溶媒との混和性ブレンドには溶解性が著しく低い系を選択することにより、粒子の懸濁物が事実上瞬時に形成され得る。その後、例えば蒸発により、有機溶媒を懸濁物から排除することができる。
いくつかの実施形態において、粒子の内側(例えば、エントラップされている)および/もしくは表面と(例えば、吸着、共有結合、共凍結乾燥等によって)会合し得る、または粒子と会合しないであろう、1つまたは複数の追加の種を(ポリマーに加えて)提供することが望ましい。そのような追加の種は、例えば、等張性またはpHを調整するための作用物質、凍結保護剤、粒子荷電誘発剤(例えば、荷電界面活性剤、荷電ポリマー等)、免疫学的アジュバント(例えば、ベンゾナフチリジン化合物または他のアジュバント)、抗原等を包含し得る。
そのような追加の種は、粒子形成プロセス中に提供され得る。故に、上記で記載した粒子形成技術(例えば、w/o/w型溶媒蒸発、o/w型溶媒蒸発、ナノ沈殿等)において、用いられる有機および/または水溶液は、要望に応じて種々の追加の種をさらに含有し得る。例えば、これらの追加の種は、(a)油溶性もしくは油分散性形態であれば有機溶液に、または(b)水溶性もしくは水分散性形態であれば水溶液に、添加され得る。例えば、以下の実施例198において、ベンゾナフチリジン化合物を被包するために、ベンゾナフチリジン化合物が有機溶液に添加される。
他の実施形態において、1つまたは複数の追加の種を、粒子形成の後に(典型的には有機溶媒除去の後に、および、もしあれば洗浄工程の後に)添加してよい。これらの追加の種は、水溶液または分散物として高頻度で粒子に添加される。これらの種は、例えば、溶液中であってよく、かつ/または粒子−溶液界面に蓄積していてよく、例えば粒子表面に吸着されていてよい。
粒子を含む適切な粒子組成物が(例えば上記で記載した、または他の技術を使用して)形成されたら、これを将来の使用のために凍結乾燥してよい。種々の実施形態において、1つまたは複数の追加の種が粒子と共凍結乾燥される。例えば、以下の実施例199において、ベンゾナフチリジン化合物および3つのMenB抗原が粒子と共凍結乾燥される(バイアル4および5を参照)。
(E.抗原)
本明細書において提供される免疫原性組成物とともに使用するための抗原は、以下に明記されている下記の抗原の1つもしくは複数、または以下に明記されている病原体の1つもしくは複数に由来する抗原を包含するがこれらに限定されない。本発明の組成物中における抗原対ポリマー(複数可)の典型的なwt/wt比は、0.05重量%から25重量%までの範囲をとり、数ある可能性の中でも、例えば、0.05%から0.1%まで、0.25%まで、0.5%まで、1%まで、2.5%まで、5%まで、10%まで、25%までの範囲をとる。
(細菌性抗原)
本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するのに適した細菌性抗原は、細菌から単離、精製または誘導されるタンパク質、多糖、リポ多糖、および外膜ベシクルを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、細菌性抗原は、細菌溶解物および不活化した細菌性処方物を包含する。ある特定の実施形態において、細菌性抗原は組換え発現によって生成される。ある特定の実施形態において、細菌性抗原は、そのライフサイクルの少なくとも一段階の間、細菌の表面上に露出しているエピトープを包含する。細菌性抗原は、好ましくは、複数の血清型にわたって保存される。ある特定の実施形態において、細菌性抗原は、以下に明記されている細菌の1つまたは複数に由来する抗原および以下で同定される特異的抗原例を包含する。
Neisseria meningitidis:meningitidis抗原は、A、C、W135、Y、Xおよび/もしくはB等のN.meningitides血清群から精製もしくは誘導されるタンパク質、多糖(多糖、オリゴ糖、リポオリゴ糖またはリポ多糖を包含する)、または外膜ベシクルを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、髄膜炎タンパク質抗原は、接着因子、オートトランスポーター、毒素、Fe獲得タンパク質、および膜関連タンパク質(好ましくは内在性外膜タンパク質)から選択される。
Streptococcus pneumoniae:Streptococcus pneumoniae抗原は、Streptococcus pneumoniae由来の糖(多糖またはオリゴ糖を包含する)および/またはタンパク質を包含するがこれらに限定されない。糖は、細菌由来の糖の精製中に現れるサイズを有する多糖であってよく、または、そのような多糖の断片化によって実現されるオリゴ糖であってよい。7価のPREVNARTM製品において、例えば、糖のうち6つは無傷の多糖として提示されるのに対し、1つ(18C血清型)はオリゴ糖として提示される。ある特定の実施形態において、糖類抗原は、下記の肺炎球菌血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、14、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23Fおよび/または33Fの1つまたは複数から選択される。免疫原性組成物は、複数の血清型、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23またはそれ以上の血清型を包含し得る。7価、9価、10価、11価および13価の結合体化組合せは、23価の非結合体化組合せと同じように当技術分野において既に公知である。例えば、10価の組合せは、血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19Fおよび23F由来の糖を包含し得る。11価の組合せは、血清型3由来の糖をさらに包含し得る。12価の組合せは、10価の混合物に:血清型6Aおよび19A、6Aおよび22F、19Aおよび22F、6Aおよび15B、19Aおよび15B、r22Fおよび15Bが付加され得、13価の組合せは、11価の混合物に:血清型19Aおよび22F、8および12F、8および15B、8および19A、8および22F、12Fおよび15B、12Fおよび19A、12Fおよび22F、15Bおよび19A、15Bおよび22F等が付加され得る。ある特定の実施形態において、タンパク質抗原は、WO98/18931、WO98/18930、米国特許第6,699,703号、米国特許第6,800,744号、WO97/43303、WO97/37026、WO02/079241、WO02/34773、WO00/06737、WO00/06738、WO00/58475、WO2003/082183、WO00/37105、WO02/22167、WO02/22168、WO2003/104272、WO02/08426、WO01/12219、WO99/53940、WO01/81380、WO2004/092209、WO00/76540、WO2007/116322、LeMieuxら、Infect. Imm.(2006年)74巻:2453〜2456頁、Hoskinsら、J. Bacteriol.(2001年)183巻:5709〜5717頁、Adamouら、Infect. Immun.(2001年)69巻(2号):949〜958頁、Brilesら、J. Infect. Dis.(2000年)182巻:1694〜1701頁、Talkingtonら、Microb. Pathog.(1996年)21巻(1号):17〜22、Betheら、FEMS Microbiol. Lett.(2001年)205巻(1号):99〜104頁、Brownら、Infect. Immun.(2001年)69巻:6702〜6706頁、Whalenら、FEMS Immunol. Med. Microbiol.(2005年)43巻:73〜80頁、Jomaaら、Vaccine(2006年)24巻(24号):5133〜5139頁において同定されるタンパク質から選択され得る。他の実施形態において、Streptococcus pneumoniaeタンパク質は、ポリヒスチジントライアドファミリー(PhtX)、コリン結合タンパク質ファミリー(CbpX)、CbpXトランケート、LytXファミリー、LytXトランケート、CbpXトランケート−LytXトランケートキメラタンパク質、肺炎球菌溶血素(Ply)、PspA、PsaA、Spl28、SpIOl、Spl30、Spl25、Spl33、肺炎球菌線毛サブユニットから選択され得る。
Streptococcus pyogenes(A群連鎖球菌):A群連鎖球菌抗原は、WO02/34771またはWO2005/032582において同定されるタンパク質(GAS40を包含する)、GAS Mタンパク質の断片の融合物(WO02/094851、ならびにDale、Vaccine(1999年)17巻:193〜200頁およびDale、Vaccine、14巻(10号):944〜948頁において記載されているもの)、フィブロネクチン結合タンパク質(Sfbl)、連鎖球菌ヘム関連タンパク質(Shp)およびストレプトリジンS(SagA)を包含するがこれらに限定されない。
Moraxella catarrhalis:モラクセラ属抗原は、WO02/18595およびWO99/58562において同定される抗原、外膜タンパク質抗原(HMW−OMP)、C−抗原ならびに/またはLPSを包含するがこれらに限定されない。
Bordetella pertussis:百日咳抗原は、B.pertussis由来の百日咳ホロトキシン(PT)および線維状赤血球凝集素(FHA)、場合によりパータクチンならびに/または凝集原2および3との組合せも包含するがこれらに限定されない。
Burkholderia:Burkholderia抗原は、Burkholderia mallei、Burkholderia pseudomalleiおよびBurkholderia cepaciaを包含するがこれらに限定されない。
Staphylococcus aureus:Staph aureus抗原は、S.aureus由来の多糖および/またはタンパク質を包含するがこれらに限定されない。S.aureus多糖は、StaphVAXTM等の非毒性組換えPseudomonas aeruginosa外毒素Aと場合により結合体化した5型および8型莢膜多糖 (CP5およびCP8)、336型多糖(336PS)、多糖細胞間接着因子(PIA、PNAGとしても公知である)を包含するがこれらに限定されない。S.aureusタンパク質は、表面タンパク質、インバシン(ロイコシジン、キナーゼ、ヒアルロニダーゼ)、食細胞の貪食を阻害する表面因子(莢膜、タンパク質A)、カロテノイド、カタラーゼ産生、タンパク質A、コアグラーゼ、凝固因子、および/または真核細胞膜を溶解する(場合により解毒化した)膜傷害毒素(溶血素、白血球毒素、ロイコシジン)に由来する抗原を包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、S.aureus抗原は、WO02/094868、WO2008/019162、WO02/059148、WO02/102829、WO03/011899、WO2005/079315、WO02/077183、WO99/27109、WO01/70955、WO00/12689、WO00/12131、WO2006/032475、WO2006/032472、WO2006/032500、WO2007/113222、WO2007/113223、WO2007/113224において同定されるタンパク質から選択され得る。他の実施形態において、S.aureus抗原は、IsdA、IsdB、IsdC、SdrC、SdrD、SdrE、ClfA、ClfB、SasF、SasD、SasH(AdsA)、Spa、EsaC、EsxA、EsxB、Emp、HlaH35L、CP5、CP8、PNAG、336PSから選択され得る。
Staphylococcus epidermis:S.epidermidis抗原は、粘液関連抗原(SAA)を包含するがこれらに限定されない。
Clostridium tetani(破傷風):破傷風抗原は、破傷風トキソイド(TT)を包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、そのような抗原は、結合体化におけるキャリアタンパク質として使用され/本明細書において提供される免疫原性組成物と結合体化される。
Clostridium perfringens:抗原はClostridium perfringen由来のイプシロン毒素を包含するがこれらに限定されない。
Clostridium botulinums(ボツリヌス中毒症):ボツリヌス中毒症抗原は、C.botulinumに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
Cornynebacterium diphtheriae(ジフテリア):ジフテリア抗原は、好ましくは解毒化した、CRM197等のジフテリア毒素を包含するがこれらに限定されない。加えて、ADPリボシル化を調節、阻害することができるか、またはそれと関連する抗原は、本明細書において提供される免疫原性組成物との組合せ/共投与/結合体化が企図されている。ある特定の実施形態において、ジフテリアトキソイドは、キャリアタンパク質として使用される。
Haemophilus influenzae B(Hib):Hib抗原は、Hib糖類抗原を包含するがこれらに限定されない。
Pseudomonas aeruginosa:Pseudomonas抗原は、内毒素A、Wzzタンパク質、P.aeruginosa LPS、PAO1から単離されるLPS(O5血清型)、および/または、外膜タンパク質F(OprF)を包含する外膜タンパク質を包含するがこれらに限定されない。
Legionella pneumophila。Legionella pneumophilaに由来する細菌性抗原。
Coxiella burnetii。Coxiella burnetiiに由来する細菌性抗原。
Brucella。B.abortus、B.canis、B.melitensis、B.neotomae、B.ovis、B.suisおよびB.pinnipediaeを包含するがこれらに限定されないブルセラ菌に由来する細菌性抗原。
Francisella。F.novicida、F.philomiragiaおよびF.tularensisを包含するがこれらに限定されないフランシセラ属に由来する細菌性抗原。
Streptococcus agalactiae(B群連鎖球菌):B群連鎖球菌抗原は、WO02/34771、WO03/093306、WO04/041157またはWO2005/002619において同定されるタンパク質または糖類抗原(タンパク質GBS80、GBS104、GBS276およびGBS322を包含し、かつ血清型Ia、Ib、Ia/c、II、III、IV、V、VI、VIIおよびVIIIに由来する糖類抗原を包含する)を包含するがこれらに限定されない。
Neiserria gonorrhoeae:Gonorrhoeae抗原は、PorB等のPor(またはポーリン)タンパク質(Zhuら、Vaccine(2004年)22巻:660〜669頁を参照)、TbpAおよびTbpB等のトランスフェリン結合(transferring binding)タンパク質(Priceら、Infection and Immunity(2004年)71巻(1号):277〜283頁を参照)、混濁タンパク質(Opa等)、還元修飾可能なタンパク質(Rmp)、および外膜ベシクル(OMV)調製物(Planteら、J Infectious Disease(2000年)182巻:848〜855頁を参照)を包含するがこれらに限定されず、例えば、WO99/24578、WO99/36544、WO99/57280、WO02/079243も参照されたい。
Chlamydia trachomatis:Chlamydia trachomatis抗原は、血清型A、B、BaおよびC(トラコーマの作用物質、失明の原因)、血清型L、LおよびL(性病性リンパ肉芽腫に関連するもの)、ならびに血清型D−Kに由来する抗原を包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、chlamydia trachomatis(trachomas)抗原は、PepA(CT045)、LcrE(CT089)、ArtJ(CT381)、DnaK(CT396)、CT398、OmpH様(CT242)、L7/L12(CT316)、OmcA(CT444)、AtosS(CT467)、CT547、Eno(CT587)、HrtA(CT823)およびMurG(CT761)を包含する、WO00/37494、WO03/049762、WO03/068811またはWO05/002619において同定される抗原を包含するがこれらに限定されない。
Treponema pallidum(梅毒):梅毒抗原は、TmpA抗原を包含するがこれに限定されない。
Haemophilus ducreyi(軟性下疳を引き起こす):Ducreyi抗原は、外膜タンパク質(DsrA)を包含するがこれに限定されない。
Enterococcus faecalisまたはEnterococcus faecium:抗原は、三糖繰り返しまたは他のEnterococcus由来抗原を包含するがこれらに限定されない。
Helicobacter pylori:H pylori抗原は、Cag、Vac、Nap、HopX、HopYおよび/またはウレアーゼ抗原を包含するがこれらに限定されない。
Staphylococcus saprophyticus:抗原は、S.saprophyticus抗原の160kD血球凝集素を包含するがこれに限定されない。
Yersinia enterocolitica抗原は、LPSを包含するがこれに限定されない。
E.coli:E.coli抗原は、腸内毒素原性E.coli(ETEC)、腸管凝集性E.coli(EAggEC)、分散接着性E.coli(DAEC)、腸管病原性E.coli(EPEC)、腸管外病原性E.coli(ExPEC)および/または腸管出血性E.coli(EHEC)に由来するものであってよい。ExPEC抗原は、副コロニー形成因子(orf3526)、orf353、細菌性Ig様ドメイン(群1)タンパク質(orf405)、orf1364、NodTファミリー外膜因子リポタンパク質流出輸送体(orf1767)、gspK(orf3515)、gspJ(orf3516)、tonB依存性シデロフォア受容体(orf3597)、線毛タンパク質(orf3613)、upec−948、upec−1232、1型線毛タンパク質のA鎖前駆体(upec−1875)、yap H相同体(upec−2820)および溶血素A(recp−3768)を包含するがこれらに限定されない。
Bacillus anthracis(炭疽):B.anthracis抗原は、A成分(致死因子(LF)および浮腫因子(EF))を包含するがこれらに限定されず、そのいずれも防御抗原(PA)として公知である共通B成分を共有することができる。ある特定の実施形態において、B.anthracis抗原は、場合により解毒化される。
Yersinia pestis(ペスト):ペスト抗原は、F1莢膜抗原、LPS、Yersinia pestisV抗原を包含するがこれらに限定されない。
Mycobacterium tuberculosis:結核抗原は、リポタンパク質、LPS、BCG抗原、抗原85B(Ag85B)の融合タンパク質、場合によりカチオン性脂質ベシクル中に処方されたESAT−6、Mycobacterium tuberculosis(Mtb)イソクエン酸デヒドロゲナーゼ関連抗原、およびMPT51抗原を包含するがこれらに限定されない。
Rickettsia:抗原は、外膜タンパク質Aおよび/またはB(OmpB)を包含する外膜タンパク質、LPS、ならびに表面タンパク質抗原(SPA)を包含するがこれらに限定されない。
Listeria monocytogenes:細菌性抗原は、Listeria monocytogenesに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
Chlamydia pneumoniae:抗原は、WO02/02606において同定されるものを包含するがこれらに限定されない。
Vibrio cholerae:抗原は、プロテイナーゼ抗原、LPS、特にVibrio cholerae IIのリポ多糖、O1 Inaba O−特異的多糖、V.cholera 0139、IEM108ワクチンの抗原および閉鎖帯毒素(Zot)を包含するがこれらに限定されない。
Salmonella typhi(腸チフス):抗原は、莢膜多糖、好ましくは結合体(Vi、すなわちvax−TyVi)を包含するがこれらに限定されない。
Borrelia burgdorferi(ライム病):抗原は、リポタンパク質(OspA、OspB、OspCおよびOspD等)、OspE関連タンパク質(Erps)等の他の表面タンパク質、デコリン結合タンパク質(DbpA等)、ならびに抗原的変動VIタンパク質、例えば、P39およびP13に関連する抗原(内在性膜タンパク質、VIsE抗原性変動タンパク質)を包含するがこれらに限定されない。
Porphyromonas gingivalis:抗原は、P.gingivalis外膜タンパク質(OMP)を包含するがこれらに限定されない。
Klebsiella:抗原は、OMP Aを包含するOMP、または破傷風トキソイドと場合により結合体化した多糖を包含するがこれらに限定されない。
本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用される他の細菌性抗原は、上記のいずれかの莢膜抗原、多糖類抗原またはタンパク質抗原を包含するがこれらに限定されない。本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用される他の細菌性抗原は、外膜ベシクル(OMV)調製物を包含するがこれらに限定されない。加えて、本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用される他の細菌性抗原は、先述した細菌のいずれかの生の、弱毒化および/または精製されたバージョンを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用される細菌性抗原はグラム陰性細菌に由来し、一方で他の実施形態において、該抗原はグラム陽性細菌に由来する。ある特定の実施形態において、本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用される細菌性抗原は好気性細菌に由来し、一方で他の実施形態において、該抗原は嫌気性細菌に由来する。
ある特定の実施形態において、上記の細菌由来の糖(多糖、LPS、LOSまたはオリゴ糖)のいずれかは、キャリアタンパク質(例えばCRM197)等、別の作用物質または抗原と結合体化している。ある特定の実施形態において、そのような結合体化は、糖におけるカルボニル部分のタンパク質におけるアミノ基への還元的アミノ化によって実行される直接結合体化である。他の実施形態において、多糖は、スクシンアミド、またはBioconjugate Techniques、1996年およびCRC、Chemistry of Protein Conjugation and Cross−Linking、1993年において提供されている他の連結を用いて等、リンカーを介して結合体化される。
Neisseria感染ならびに関連疾患および障害の処置または予防に有用なある特定の実施形態において、本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するためのN.meningitidis由来の組換えタンパク質は、WO99/24578、WO99/36544、WO99/57280、WO00/22430、WO96/29412、WO01/64920、WO03/020756、WO2004/048404およびWO2004/032958において見ることができる。そのような抗原は、単独でまたは組み合わせて使用され得る。複数の精製タンパク質が組み合わせられる場合、10以下(例えば、9、8、7、6、5、4、3、2)の精製抗原の混合物を使用することが有益である。
本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するために特に有用な抗原の組合せは、Giulianiら(2006年)Proc Natl Acad Sci USA、103巻(29号):10834〜9頁およびWO2004/032958において開示されており、そのため、免疫原性組成物は、(1)「ΝadA」タンパク質(別名GΝA1994およびNMB1994)、(2)「fHBP」タンパク質(別名「741」、LP2086、GNA1870およびNMB1870)、(3)「936」タンパク質(別名GNA2091およびNMB2091)、(4)「953」タンパク質(別名GNA1030およびNMB1030)、ならびに(5)「287」タンパク質(別名GNA2132およびNMB2132)のうち1、2、3、4または5つを包含し得る。他の考えられる抗原組合せは、トランスフェリン結合タンパク質(例えば、TbpAおよび/またはTbpB)およびHsf抗原を含み得る。本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するための他の考えられる精製抗原は、下記のアミノ酸配列の1つを含むタンパク質:WO99/24578から配列番号650;WO99/24578から配列番号878;WO99/24578から配列番号884;WO99/36544から配列番号4;WO99/57280から配列番号598;WO99/57280から配列番号818;WO99/57280から配列番号864;WO99/57280から配列番号866;WO99/57280から配列番号1196;WO99/57280から配列番号1272;WO99/57280から配列番号1274;WO99/57280から配列番号1640;WO99/57280から配列番号1788;WO99/57280から配列番号2288;WO99/57280から配列番号2466;WO99/57280から配列番号2554;WO99/57280から配列番号2576;WO99/57280から配列番号2606;WO99/57280から配列番号2608;WO99/57280から配列番号2616;WO99/57280から配列番号2668;WO99/57280から配列番号2780;WO99/57280から配列番号2932;WO99/57280から配列番号2958;WO99/57280から配列番号2970;WO99/57280から配列番号2988(前述のアミノ酸配列のそれぞれは、引用される資料からの参照により本明細書に組み込まれる)、または(a)前記配列との50%以上(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%またはそれ以上)の同一性を有し、かつ/もしくは(b)前記配列からの少なくともn個の連続するアミノ酸の断片[ここで、nは7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、250またはそれ以上)である]を含むアミノ酸配列を含むポリペプチドを包含する。(b)に好ましい断片は、関連配列からのエピトープを含む。これらのポリペプチドのうちの複数(例えば、2、3、4、5、6つ)が免疫原性組成物に包含され得る。
fHBP抗原は、3つの異なる変形体に類別される(WO2004/048404)。本明細書において開示されている化合物の1つを利用する、本明細書において開示されている免疫原性組成物に基づくN.meningitidis血清群ワクチンは、単一のfHBP変形体を包含し得るが、2つまたは3つすべての変形体のそれぞれからのfHBPを有用に包含することになる。故に、免疫原性組成物は、(a)配列番号1との少なくともa%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、かつ/もしくは配列番号1からの少なくともx個の連続しているアミノ酸の断片からなるアミノ酸配列を含む、第一のタンパク質、(b)配列番号2との少なくともb%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、かつ/もしくは配列番号2からの少なくともy個の連続しているアミノ酸の断片からなるアミノ酸配列を含む、第二のタンパク質、および/または(c)配列番号3との少なくともc%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、かつ/もしくは配列番号3からの少なくともz個の連続しているアミノ酸の断片からなるアミノ酸配列を含む第三のタンパク質から選択される、2または3つの異なる精製されたfHBPの組合せを包含し得る。
aの値は、少なくとも85、例えば、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.5またはそれ以上である。bの値は、少なくとも85、例えば、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.5またはそれ以上である。cの値は、少なくとも85、例えば、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.5またはそれ以上である。a、bおよびcの値は、本質的には互いに無関係である。
xの値は、少なくとも7(例えば、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、225、250)である。yの値は、少なくとも7(例えば、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、225、250)である。zの値は、少なくとも7(例えば、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、225、250)である。x、yおよびzの値は、本質的には互いに無関係である。
いくつかの実施形態において、本明細書において開示されている通りの免疫原性組成物は、例えばN末端システインにおいて脂質化されているfHBPタンパク質(複数可)を包含することになる。他の実施形態において、該タンパク質は脂質化されることはない。
本明細書において開示されている通りの有用な免疫原性組成物は、(i)アミノ酸配列配列番号4を有する第一のポリペプチド、(ii)アミノ酸配列配列番号5を有する第二のポリペプチド、および(iii)アミノ酸配列配列番号6を有する第三のポリペプチドの混合物を含む精製タンパク質を包含する。Giulianiら(2006年)Proc Natl Acad Sci USA、103巻(29号):10834〜9頁およびWO2004/032958を参照されたい。本明細書において開示されている通りの有用な免疫原性組成物は、(i)アミノ酸配列配列番号4との少なくともa%の配列同一性を有する第一のポリペプチド、(ii)アミノ酸配列配列番号5との少なくともb%の配列同一性を有する第二のポリペプチド、および(iii)アミノ酸配列配列番号6との少なくともa%の配列同一性を有する第三のポリペプチドの混合物を含む精製タンパク質を包含する。
(細菌性ベシクル抗原)
本明細書において開示されている通りの免疫原性組成物は、外膜ベシクルを包含し得る。そのような外膜ベシクルは、幅広い病原性細菌から取得でき、本明細書において開示されている通りの免疫原性組成物の抗原成分として使用され得る。そのような免疫原性組成物の抗原成分として使用するためのベシクルは、細菌外膜を分裂させてそこから外膜のタンパク質成分を包含するベシクルを形成することによって取得される任意のプロテオリポソームベシクルを包含する。故に、該用語は、OMV(時に「ブレブ」と称される)、マイクロベシクル(MV、例えば、WO02/09643を参照)および「天然OMV」(「NOMV」、例えば、Katialら(2002年)Infect. Immun.、70巻:702〜707頁参照)を包含する。1つまたは複数の病原性細菌由来のベシクルを包含する本明細書において開示されている通りの免疫原性(immnogenic)組成物は、そのような病原性細菌による感染ならびに関係する疾患および障害の処置または予防において使用され得る。
MVおよびNOMVは、細菌増殖中に自発的に形成し、培養培地内へ放出される、自然発生の膜ベシクルである。MVは、ブロス培養培地中でNeisseria等の細菌を培養し、ブロス培養培地中の、より小さいMVから(例えば、濾過によって、または細胞のみをペレット化し、より小さいベシクルはペレット化しないための低速遠心分離によって)全細胞を分離し、次いで、細胞枯渇培地から(例えば、濾過によって、MVの示差沈殿または凝集によって、MVをペレット化するための高速遠心分離によって)MVを収集することによって取得できる。MVの産生において使用するための株は、概して、培養下で産生されるMVの量に基づいて選択され得る(例えば、MV高産生のNeisseriaについて記載している米国特許第6,180,111号およびWO01/34642を参照)。
OMVは、細菌から人工的に調製され、(例えばデオキシコレートでの)洗浄剤処理を使用して、または非洗浄剤手段(例えば、WO04/019977を参照)によって調製され得る。適切なOMV調製物を取得するための方法は、当技術分野において周知である。OMVを形成するための技術は、洗浄剤を沈殿させないように十分高いpHで胆汁酸塩洗浄剤(例えば、Neisseriaを処理するのに好ましいデオキシコール酸ナトリウム(EP0011243およびFredriksenら(1991年)NIPH Ann.、14巻(2号):67〜80頁)を加えたリトコール酸、ケノデオキシコール酸、ウルソデオキシコール酸、デオキシコール酸、コール酸、ウルソコール酸等の塩)で、細菌を処理することを包含する(例えば、WO01/91788を参照)。他の技術は、超音波処理、均質化、マイクロフルイダイゼーション、キャビテーション、浸透圧衝撃、摩砕、フレンチプレス、ブレンディング等の技術を使用して、実質的に洗浄剤の不在下で(例えば、WO04/019977参照)実施され得る。洗浄剤を全くまたは少ししか使用しない方法は、Neisserial OMV中のNspA等の有用な抗原を保持することができる。故に、ある方法は、約0.5%以下、例えば、約0.2%、約0.1%、0.05%未満またはゼロのデオキシコレートを加えたOMV抽出緩衝液を使用し得る。
有用なOMVの調製プロセスは、WO05/004908において記載されており、高速遠心分離ではなく粗OMVの限外濾過を伴う。該プロセスは、限外濾過をした後に超遠心分離の工程を伴い得る。
ベシクルは、本発明で使用するために、Neisseria minigtidis等の任意の病原菌株から調製され得る。Neisserial meningitidis血清群B由来のベシクルは、任意の血清型(例えば、1、2a、2b、4、14、15、16等)、任意の血清亜型および任意の免疫型(例えば、L1;L2;L3;L3,3,7;L10等)のものであってよい。髄膜炎菌は、超侵襲性および超悪性系統、例えば、下記の7つの超悪性系統:亜群I、亜群III、亜群IV1、ET5複合体、ET37複合体、A4クラスター、系統3のいずれかを包含する任意の適切な系統由来のものであってよい。これらの系統は、多遺伝子座酵素電気泳動(MLEE)によって定義されているが、髄膜炎菌を分類するために多遺伝子座配列タイピング(MLST)も使用されており、例えば、ET37複合体はMLSTによるST11複合体であり、ET5複合体はST−32(ET−5)であり、系統3はST41/44等である。ベシクルは、下記の亜型:P1.2;P1.2,5;P1.4;P1.5;P1.5,2;P1.5,c;P1.5c,10;P1.7,16;P1.7,16b;P1.7h,4;P1.9;P1.15;P1.9,15;P1.12,13;P1.13;P1.14;P1.21,16;P1.22,14の1つを有する株から調製され得る。
本明細書において開示されている免疫原性組成物に包含されるベシクルは、N.meningitidis株等の野生型病原菌株から、または変異株から調製され得る。例として、WO98/56901は、修飾されたfur遺伝子を持つN.meningitidisから取得されるベシクルの調製物を開示している。WO02/09746は、nspA発現はporAおよびcpsノックアウトの組み合わせで上方調節されるはずであると教示している。OMV産生のためのΝ.meningitidisのさらなるノックアウト変異体が、WO02/0974、WO02/062378およびWO04/014417において開示されている。WO06/081259は、fHBPが上方調節されるベシクルを開示している。Claassenら(1996年)14巻(10号):1001〜8頁は、6つの異なるPorA亜型を発現するように修飾された株からのベシクルの構築を開示している。LPS生合成に関与する酵素のノックアウトによって実現される内毒素レベルが低い変異体Neisseriaも使用してもよい(例えば、WO99/10497およびSteeghsら(2001年)i20巻:6937〜6945頁を参照)。これらまたは他の変異体はすべて本発明とともに使用され得る。
故に、本明細書において開示されている免疫原性組成物に包含されるN.meningitidis血清群B株は、いくつかの実施形態において、複数のPorA亜型を発現し得る。6価および9価のPorA株が先に構築されている。該株は、PorA亜型:P1.7,16;P1.5−1,2−2;P1.19,15−1;P1.5−2,10;P1.12 1,13;P1.7−2,4;P1.22,14;P1.7−1,1および/またはP1.18−1,3,6のうちの2、3、4、5、6、7、8または9つを発現し得る。他の実施形態において、株は、PorA発現を下方調節されていてよく、例えば、PorAの量は、野生型レベルに比べて(例えば、WO03/105890において開示されている通り、株H44/76に比べて)少なくとも20%(例えば、30%超、40%超、50%超、60%超、70%超、80%超、90%超、95%超等)低減されるか、またはノックアウトすらされている。
いくつかの実施形態において、N.meningitidis血清群B株は、(対応する野生型株に比べて)ある特定のタンパク質を過剰発現し得る。例えば、株は、ΝspA、タンパク質287(WO01/52885−ΝMB2132およびGNA2132とも称される)、1つまたは複数のfHBP(WO06/081259および米国特許公開第2008/0248065号−タンパク質741、NMB1870およびGNA1870とも称される)、TbpAおよび/またはTbpB(WO00/25811)、Cu,Zn−スーパーオキシドジスムターゼ(WO00/25811)等を過剰発現し得る。
いくつかの実施形態において、N.meningitidis血清群B株は、ノックアウトおよび/または過剰発現変異の1つまたは複数を包含し得る。下方調節および/またはノックアウトに好ましい遺伝子は、(a)Cps、CtrA、CtrB、CtrC、CtrD、FrpB、GalE、HtrB/MsbB、LbpA、LbpB、LpxK、Opa、Opc、PilC、PorB、SiaA、SiaB、SiaC、SiaD、TbpAおよび/またはTbpB(WO01/09350);(b)CtrA、CtrB、CtrC、CtrD、FrpB、GalE、HtrB/MsbB、LbpA、LbpB、LpxK、Opa、Opc、PhoP、PilC、PmrE、PmrF、SiaA、SiaB、SiaC、SiaD、TbpAおよび/またはTbpB(WO02/09746);(c)ExbB、ExbD、rmpM、CtrA、CtrB、CtrD、GalE、LbpA、LpbB、Opa、Opc、PilC、PorB、SiaA、SiaB、SiaC、SiaD、TbpAおよび/またはTbpB(WO02/062378);ならびに(d)CtrA、CtrB、CtrD、FrpB、OpA、OpC、PilC、PorB、SiaD、SynA、SynBおよび/またはSynC(WO04/014417)を包含する。
変異株が使用される場合、いくつかの実施形態において、該株は、下記の特徴の1つもしくは複数、またはすべてを有し得る:(i)髄膜炎菌性LOSをトランケートするように下方調節またはノックアウトされたLgtBおよび/またはGalE、(ii)上方調節されたTbpA、(iii)上方調節されたHsf、(iv)上方調節されたOmp85、(v)上方調節されたLbpA、(vi)上方調節されたΝspA、(vii)ノックアウトされたPorA、(viii)下方調節またはノックアウトされたFrpB、(ix)下方調節またはノックアウトされたOpa、(x)下方調節またはノックアウトされたOpc、(xii)欠失cps遺伝子複合体。トランケートされたLOSは、シアリル−ラクト−Ν−ネオテトラオースエピトープを包含しないものであってよく、例えば、ガラクトース欠乏LOSであってよい。LOSはα鎖を有さないことがある。
LOSがベシクル中に存在していれば、そのLOSおよびタンパク質成分を連結するようにベシクルを処理することが可能である(「ブレブ内」結合(WO04/014417))。
本明細書において開示されている通りの免疫原性組成物は、異なる株由来のベシクルの混合物を包含し得る。例として、WO03/105890は、使用国において流行している血清亜型を持つ髄膜炎菌株に由来する第一のベシクルと、使用国において流行している(prevent)血清亜型を必ずしも有しているのではない株に由来する第二のベシクルとを含む、多価髄膜炎菌性ベシクル組成物を含むワクチンを開示している。WO06/024946は、異なるベシクルの有用な組合せを開示している。L2およびL3免疫型のそれぞれにおける株由来のベシクルの組合せは、いくつかの実施形態において使用され得る。
ベシクルベースの抗原は、血清群B以外のN.meningitidis血清群から調製できる(例えば、WO01/91788は血清群Aに関するプロセスを開示している)。したがって、本明細書において開示されている免疫原性組成物は、B以外の血清群(例えば、A、C、W135および/またはY)およびNeisseria以外の細菌性病原体から調製されたベシクルを包含し得る。
(ウイルス抗原)
本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するのに適したウイルス抗原は、不活化(または死滅)ウイルス、弱毒化ウイルス、スプリットウイルス処方物、精製サブユニット処方物、ウイルスから単離、精製または誘導され得るウイルスタンパク質、およびウイルス様粒子(VLP)を包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、ウイルス抗原は、細胞培養物または他の培養基上に増殖したウイルスに由来する。他の実施形態において、ウイルス抗原は組換え発現される。ある特定の実施形態において、ウイルス抗原は、好ましくは、そのライフサイクルの少なくとも一段階の間、ウイルスの表面上に露出しているエピトープを包含する。ウイルス抗原は、好ましくは、複数の血清型または分離株にわたって保存される。本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するのに適したウイルス抗原は、以下に明記されるウイルスの1つまたは複数に由来する抗原および以下で同定される特異的抗原例を包含するがこれらに限定されない。
オルトミクソウイルス:ウイルス抗原は、インフルエンザA、BおよびC等のオルトミクソウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、オルトミクソウイルス抗原は、血球凝集素(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、核タンパク質(NP)、マトリックスタンパク質(M1)、膜タンパク質(M2)、転写酵素成分(PB1、PB2およびPA)の1つまたは複数を包含するウイルスタンパク質の1つまたは複数から選択される。ある特定の実施形態において、ウイルス抗原は、HAおよびNAを包含する。ある特定の実施形態において、インフルエンザ抗原は大流行間期の(例年の)流感株に由来し、一方で他の実施形態において、インフルエンザ抗原は世界的大流行を引き起こす可能性のある株(すなわち、現在循環している株中の赤血球凝集素と比較して新しい赤血球凝集素を持つインフルエンザ株、またはトリ被験体において病原性であり、かつヒト個体群において水平方向に伝染する可能性を有するインフルエンザ株、またはヒトに対して病原性であるインフルエンザ株)に由来する。
Paramyxoviridaeウイルス:ウイルス抗原は、ニューモウイルス(RSV)、パラミクソウイルス(PIV)、メタニューモウイルスおよびモルビリウイルス(はしか)等のParamyxoviridaeウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
ニューモウイルス:ウイルス抗原は、RSウイルス(RSV)、ウシRSウイルス、マウスの肺炎ウイルス、およびシチメンチョウ鼻気管炎ウイルス等のニューモウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。好ましくは、ニューモウイルスはRSVである。ある特定の実施形態において、ニューモウイルス抗原は、下記の、表面タンパク質融合物(F)、糖タンパク質(G)および小疎水性タンパク質(SH)、マトリックスタンパク質MおよびM2、ヌクレオカプシドタンパク質N、PおよびL、ならびに非構造タンパク質NS1およびNS2を包含するタンパク質の1つまたは複数から選択される。他の実施形態において、ニューモウイルス抗原は、F、GおよびMを包含する。ある特定の実施形態において、ニューモウイルス抗原はまた、単なる例として、RSVおよびPIV両方の成分を含むキメラRSV/PIVウイルス等のキメラウイルスにおいて処方されるか、またはそれらから誘導される。
パラミクソウイルス:ウイルス抗原は、パラインフルエンザウイルス1〜4型(PIV)、おたふく風邪、センダイウイルス、シミアンウイルス5、ウシパラインフルエンザウイルス、ニパウイルス、ヘニパウイルスおよびニューカッスル病ウイルス等のパラミクソウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、パラミクソウイルスは、PIVまたはおたふく風邪である。ある特定の実施形態において、パラミクソウイルス抗原は、下記のタンパク質:血球凝集素−ノイラミニダーゼ(HN)、融合タンパク質F1およびF2、核タンパク質(NP)、リンタンパク質(P)、巨大タンパク質(L)、ならびにマトリックスタンパク質(M)の1つまたは複数から選択される。他の実施形態において、パラミクソウイルスタンパク質は、HN、F1およびF2を包含する。ある特定の実施形態において、パラミクソウイルス抗原はまた、単なる例として、RSVおよびPIV両方の成分を含むキメラRSV/PIVウイルス等のキメラウイルスにおいて処方されるか、またはそれらから誘導される。市販されているおたふく風邪ワクチンは、弱毒化生おたふく風邪ウイルスを、一価形態で、または、はしかおよび風疹ワクチン(MMR)と組み合わせてのいずれかで包含する。他の実施形態において、パラミクソウイルスはニパウイルスまたはヘニパウイルスであり、抗原は、下記のタンパク質:融合(F)タンパク質、糖タンパク質(G)タンパク質、マトリックス(M)タンパク質、ヌクレオカプシド(N)タンパク質、巨大(L)タンパク質およびリンタンパク質(P)の1つまたは複数から選択される。
Poxviridae:ウイルス抗原は、大痘瘡および小痘瘡を包含するがこれらに限定されない真正痘瘡等のオルトポックスウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
メタニューモウイルス:ウイルス抗原は、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)およびトリメタニューモウイルス(aMPV)等のメタニューモウイルスを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、メタニューモウイルス抗原は、下記の、表面タンパク質融合物(F)、糖タンパク質(G)および小疎水性タンパク質(SH)、マトリックスタンパク質MおよびM2、ヌクレオカプシドタンパク質N、PおよびLを包含するタンパク質の1つまたは複数から選択される。他の実施形態において、メタニューモウイルス抗原は、F、GおよびMを包含する。ある特定の実施形態において、メタニューモウイルス抗原はまた、キメラウイルスにおいて処方されるか、またはそれらから誘導される。
モルビリウイルス:ウイルス抗原は、はしか等のモルビリウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、モルビリウイルス抗原は、下記のタンパク質:血球凝集素(H)、糖タンパク質(G)、融合因子(F)、巨大タンパク質(L)、核タンパク質(NP)、ポリメラーゼリンタンパク質(P)およびマトリックス(M)の1つまたは複数から選択される。市販されているはしかワクチンは、弱毒化生はしかウイルスを、典型的にはおたふく風邪および風疹(MMR)と組み合わせて包含する。
ピコルナウイルス:ウイルス抗原は、エンテロウイルス、ライノウイルス、ヘパルナウイルス、パレコウイルス、カルジオウイルスおよびアフトウイルス等のピコルナウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、抗原はエンテロウイルスに由来し、一方で他の実施形態において、エンテロウイルスはポリオウイルスである。また他の実施形態において、抗原はライノウイルスに由来する。ある特定の実施形態において、抗原はウイルス様粒子(VLP)に処方される。
エンテロウイルス:ウイルス抗原は、ポリオウイルス1、2または3型、コクサッキーAウイルス1から22および24型、コクサッキーBウイルス1から6型、エコーウイルス(ECHO)ウイルス1から9、11から27および29から34型、ならびにエンテロウイルス68から71等のエンテロウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、抗原はエンテロウイルスに由来し、一方で他の実施形態において、エンテロウイルスはポリオウイルスである。ある特定の実施形態において、エンテロウイルス抗原は、下記のカプシドタンパク質VP0、VP1、VP2、VP3およびVP4の1つまたは複数から選択される。市販されているポリオワクチンは、不活化ポリオワクチン(IPV)および経口ポリオウイルスワクチン(OPV)を包含する。ある特定の実施形態において、抗原は、ウイルス様粒子に処方される。
ブニヤウイルス:ウイルス抗原は、カリフォルニア脳炎ウイルス等のオルトブニヤウイルス、リフトバレー熱ウイルス等のフレボウイルス、またはクリミア・コンゴ出血熱ウイルス等のナイロウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
ライノウイルス:ウイルス抗原は、ライノウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、ライノウイルス抗原は、下記のカプシドタンパク質:VP0、VP1、VP2、VP2およびVP4の1つまたは複数から選択される。ある特定の実施形態において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
ヘパルナウイルス:ウイルス抗原は、単なる例として、A型肝炎ウイルス(HAV)等のヘパルナウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。市販されているHAVワクチンは、不活化HAVワクチンを包含する。
トガウイルス:ウイルス抗原は、ルビウイルス、アルファウイルスまたはアルテリウイルス等のトガウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、抗原は、単なる例として、風疹ウイルス等のルビウイルスに由来する。ある特定の実施形態において、トガウイルス抗原は、E1、E2、E3、C、NSP−1、NSPO−2、NSP−3またはNSP−4から選択される。ある特定の実施形態において、トガウイルス抗原は、E1、E2またはE3から選択される。市販されている風疹ワクチンは、低温適応生ウイルスを、典型的にはおたふく風邪およびはしかワクチン(MMR)と組み合わせて包含する。
フラビウイルス:ウイルス抗原は、ダニ媒介脳炎(TBE)ウイルス、デング熱(1、2、3または4型)ウイルス、黄熱病ウイルス、日本脳炎ウイルス、キャサヌール森林病ウイルス、西ナイル脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、ロシア春夏脳炎ウイルス、ポワッサン脳炎ウイルス等のフラビウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、フラビウイルス抗原は、PrM、M、C、E、NS−1、NS−2a、NS2b、NS3、NS4a、NS4bおよびNS5から選択される。ある特定の実施形態において、フラビウイルス抗原は、PrM、MおよびEから選択される。市販されているTBEワクチンは、不活化ウイルスワクチンを包含する。ある特定の実施形態において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
ペスチウイルス:ウイルス抗原は、牛ウイルス性下痢症(BVDV)、古典的ブタコレラ(CSFV)またはボーダー病(BDV)等のペスチウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
ヘパドナウイルス:ウイルス抗原は、B型肝炎ウイルス等のヘパドナウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、ヘパドナウイルス抗原は、表面抗原(L、MおよびS)、コア抗原(HBc、HBe)から選択される。市販されているHBVワクチンは、表面抗原Sタンパク質を含むサブユニットワクチンを包含する。
C型肝炎ウイルス:ウイルス抗原は、C型肝炎ウイルス(HCV)に由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、HCV抗原は、E1、E2、E1/E2、NS345ポリタンパク質、NS345−コアポリタンパク質、コア、および/または非構造領域由来のペプチドの1つまたは複数から選択される。ある特定の実施形態において、C型肝炎ウイルス抗原は、下記の1つまたは複数を包含する:HCV E1およびまたはE2タンパク質、E1/E2ヘテロ二量体複合体、コアタンパク質および非構造タンパク質、またはこれらの抗原の断片、ここで、非構造タンパク質は、酵素活性を除去しつつ免疫原性を保持するように、場合により修飾されていてよい。ある特定の実施形態において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
ラブドウイルス:ウイルス抗原は、リッサウイルス(狂犬病ウイルス)およびベシクロウイルス(VSV)等のラブドウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ラブドウイルス抗原は、糖タンパク質(G)、核タンパク質(N)、巨大タンパク質(L)、非構造タンパク質(NS)から選択され得る。市販されている狂犬病ウイルスワクチンは、ヒト二倍体細胞または胎仔アカゲザル肺細胞上で増殖した死滅ウイルスを含む。
Caliciviridae:ウイルス抗原は、ノーウォークウイルス、ならびにハワイウイルスおよびスノーマウンテンウイルス等のノーウォーク様ウイルス等のCalciviridaeに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
コロナウイルス:ウイルス抗原は、コロナウイルス、SARS、ヒト呼吸器コロナウイルス、鳥類伝染性気管支炎(IBV)、マウス肝炎ウイルス(MHV)およびブタ伝染性胃腸炎ウイルス(TGEV)に由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、コロナウイルス抗原は、スパイク(S)、エンベロープ(E)、マトリックス(M)、ヌクレオカプシド(N)および血球凝集素−エステラーゼ糖タンパク質(HE)から選択される。ある特定の実施形態において、コロナウイルス抗原は、SARSウイルスに由来する。ある特定の実施形態において、コロナウイルスは、WO04/92360において記載されている通り、SARSウイルス抗原に由来する。
レトロウイルス:ウイルス抗原は、腫瘍ウイルス、レンチウイルスまたはスプマウイルス等のレトロウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、腫瘍ウイルス抗原は、HTLV−1、HTLV−2またはHTLV−5に由来する。ある特定の実施形態において、レンチウイルス抗原は、HIV−1またはHIV−2に由来する。ある特定の実施形態において、抗原は、HIV−1亜型(または分岐群)A、B、C、D、F、G、H、J、K、Oを包含するがこれらに限定されないHIV−1亜型(または分岐群)に由来する。他の実施形態において、抗原は、A/B、A/E、A/G、A/G/I等を包含するがこれらに限定されないHIV−1循環組換え形態(CRF)に由来する。ある特定の実施形態において、レトロウイルス抗原は、gag、pol、env、tax、tat、rex、rev、nef、vif、vpuおよびvprから選択される。ある特定の実施形態において、HIV抗原は、gag(p24gagおよびp55gag)、env(gp160およびgp41)、pol、tat、nef、rev、vpu、ミニタンパク質(好ましくはp55gagおよびgp140v欠失)から選択される。ある特定の実施形態において、HIV抗原は、下記の株:HlVIIIb、HIVSF2、HIVLAV、HIVLAI、HIVMN、HIV−1CM235、HIV−1US4、HIV−1SF162、HIV−1TV1、HTV−1MJ4の1つまたは複数に由来する。ある特定の実施形態において、抗原は、HERV−K(「旧」HERV−Kおよび「新」HERV−K)を包含するがこれらに限定されないヒト内在性レトロウイルスに由来する。
レオウイルス:ウイルス抗原は、オルトレオウイルス、ロタウイルス、オルビウイルスまたはコルチウイルス等のレオウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、レオウイルス抗原は、構造タンパク質λ1、λ2、λ3、μl、μ2、σ1、σ2もしくはσ3、または非構造タンパク質σNS、μNSもしくはσ1sから選択される。ある特定の実施形態において、レオウイルス抗原は、ロタウイルスに由来する。ある特定の実施形態において、ロタウイルス抗原は、VP1、VP2、VP3、VP4(または切断生成物VP5およびVP8)、NSP1、VP6、NSP3、NSP2、VP7、NSP4またはNSP5から選択される。ある特定の実施形態において、ロタウイルス抗原は、VP4(または切断生成物VP5およびVP8)、およびVP7を包含する。
パルボウイルス:ウイルス抗原は、ボカウイルス、およびパルボウイルスB19等のパルボウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、パルボウイルス抗原は、VP−1、VP−2、VP−3、NS−1およびNS−2から選択される。ある特定の実施形態において、パルボウイルス抗原は、カプシドタンパク質VP1またはVP−2である。ある特定の実施形態において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
デルタ肝炎ウイルス(HDV):ウイルス抗原は、HDVに由来するもの、特にHDV由来のδ抗原を包含するがこれらに限定されない。
E型肝炎ウイルス(HEV):ウイルス抗原は、HEVに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
G型肝炎ウイルス(HGV):ウイルス抗原は、HGVに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
ヒトヘルペスウイルス:ウイルス抗原は、単なる例として、単純ヘルペスウイルス(HSV)、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、エプスタイン・バールウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)、ヒトヘルペスウイルス6(HHV6)、ヒトヘルペスウイルス7(HHV7)およびヒトヘルペスウイルス8(HHV8)等のヒトヘルペスウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、ヒトヘルペスウイルス抗原は、前初期タンパク質(α)、初期タンパク質(β)および後期タンパク質(γ)から選択される。ある特定の実施形態において、HSV抗原は、HSV−1またはHSV−2株に由来する。ある特定の実施形態において、HSV抗原は、糖タンパク質gB、gC、gDおよびgH、融合タンパク質(gB)、または免疫逃避タンパク質(gC、gEまたはgI)から選択される。ある特定の実施形態において、VZV抗原は、コア、ヌクレオカプシド、テグメントまたはエンベロープタンパク質から選択される。弱毒化生VZVワクチンは、市販されている。ある特定の実施形態において、EBV抗原は、初期抗原(EA)タンパク質、ウイルスカプシド抗原(VCA)、および膜抗原(MA)の糖タンパク質から選択される。ある特定の実施形態において、CMV抗原は、カプシドタンパク質、エンベロープ糖タンパク質(gBおよびgH等)、およびテグメントタンパク質から選択される。他の実施形態において、CMV抗原は、下記のタンパク質:pp65、IE1、gB、gD、gH、gL、gM、gN、gO、UL128、UL129、gUL130、UL150、UL131、UL33、UL78、US27、US28、RL5A、RL6、RL10、RL11、RL12、RL13、UL1、UL2、UL4、UL5、UL6、UL7、UL8、UL9、UL10、UL11、UL14、UL15A、UL16、UL17、UL18、UL22A、UL38、UL40、UL41A、UL42、UL116、UL119、UL120、UL121、UL124、UL132、UL147A、UL148、UL142、UL144、UL141、UL140、UL135、UL136、UL138、UL139、UL133、UL135、UL148A、UL148B、UL148C、UL148D、US2、US3、US6、US7、US8、US9、US10、US11、US12、US13、US14、US15、US16、US17、US18、US19、US20、US21、US29、US30およびUS34Aの1つまたは複数から選択され得る。CMV抗原は、単なる例として、pp65/IE1(Reapら、Vaccine(2007年)25巻:7441〜7449頁)等の1つまたは複数のCMVタンパク質の融合物であってもよい。ある特定の実施形態において、抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。
パポーバウイルス:抗原は、パピローマウイルスおよびポリオーマウイルス等のパポーバウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、パピローマウイルスは、HPV血清型1、2、4、5、6、8、11、13、16、18、31、33、35、39、41、42、47、51、57、58、63および65を包含する。ある特定の実施形態において、HPV抗原は、血清型6、11、16または18に由来する。ある特定の実施形態において、HPV抗原は、カプシドタンパク質(L1)および(L2)もしくはE1〜E7、またはそれらの融合物から選択される。ある特定の実施形態において、HPV抗原は、ウイルス様粒子(VLP)に処方される。ある特定の実施形態において、ポリオーマウイルス(Polyomyavirus viruses)は、BKウイルスおよびJKウイルスを包含する。ある特定の実施形態において、ポリオーマウイルス抗原は、VP1、VP2またはVP3から選択される。
アデノウイルス:抗原は、アデノウイルスに由来するものを包含する。ある特定の実施形態において、アデノウイルス抗原は、アデノウイルス血清型36(Ad−36)に由来する。ある特定の実施形態において、抗原は、Ad−36外被タンパク質またはその断片をコードするタンパク質またはペプチド配列に由来する(WO2007/120362)。
アレナウイルス:ウイルス抗原は、アレナウイルスに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
Vaccines、第4版(PlotkinおよびOrenstein編、2004年);Medical Microbiology、第4版(Murrayら編、2002年);Virology、第3版(W.K. Joklik編、1988年);Fundamental Virology、第2版(B.N. FieldsおよびD.M. Knipe編、1991年)に包含される抗原、組成物、方法および微生物がさらに提供され、これらは本明細書において提供される免疫原性組成物と併せて企図されている。
(真菌抗原)
本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するための真菌抗原は、以下に明記されている真菌の1つまたは複数に由来するものを包含するがこれらに限定されない。
真菌抗原は、Epidermophyton floccusum、Microsporum audouini、Microsporum canis、Microsporum distortum、Microsporum equinum、Microsporum gypsum、Microsporum nanum、Trichophyton concentricum、Trichophyton equinum、Trichophyton gallinae、Trichophyton gypseum、Trichophyton megnini、Trichophyton mentagrophytes、Trichophyton quinckeanum、Trichophyton rubrum、Trichophyton schoenleini、Trichophyton tonsurans、Trichophyton verrucosum、T.verrucosum var.album、var.discoides、var.ochraceum、Trichophyton violaceumおよび/またはTrichophyton faviformeを包含する皮膚糸状菌(Dermatophytres)に由来し、かつ
真菌病原体は、Aspergillus fumigatus、Aspergillus flavus、Aspergillus niger、Aspergillus nidulans、Aspergillus terreus、Aspergillus sydowi、Aspergillus flavatus、Aspergillus glaucus、Blastoschizomyces capitatus、Candida albicans、Candida enolase、Candida tropicalis、Candida glabrata、Candida krusei、Candida parapsilosis、Candida stellatoidea、Candida kusei、Candida parakwsei、Candida lusitaniae、Candida pseudotropicalis、Candida guilliermondi、Cladosporium carrionii、Coccidioides immitis、Blastomyces dermatidis、Cryptococcus neoformans、Geotrichum clavatum、Histoplasma capsulatum、Klebsiella pneumoniae、Microsporidia、Encephalitozoon spp.、Septata intestinalisおよびEnterocytozoon bieneusiに由来し、あまり一般的でないものは、Brachiola spp、Microsporidium spp.、Nosema spp.、Pleistophora spp.、Trachipleistophora spp.、Vittaforma spp Paracoccidioides brasiliensis、Pneumocystis carinii、Pythiumn insidiosum、Pityrosporum ovale、Sacharomyces cerevisae、Saccharomyces boulardii、Saccharomyces pombe、Scedosporium apiosperum、Sporothrix schenckii、Trichosporon beigelii、Toxoplasma gondii、Penicillium marneffei、Malassezia spp.、Fonsecaea spp.、Wangiella spp.、Sporothrix spp.、Basidiobolus spp.、Conidiobolus spp.、Rhizopus spp、Mucor spp、Absidia spp、Mortierella spp、Cunninghamella spp、Saksenaea spp.、Alternaria spp、Curvularia spp、Helminthosporium spp、Fusarium spp、Aspergillus spp、Penicillium spp、Monolinia spp、Rhizoctonia spp、Paecilomyces spp、Pithomyces sppおよびCladosporium sppである。
ある特定の実施形態において、真菌抗原を生成するためのプロセスは、その細胞壁が実質的に除去されたか、または少なくとも部分的に除去された真菌細胞から取得可能な不溶画分から、可溶化画分を抽出および分離する方法であって、そのプロセスが、生きている真菌細胞を取得する工程と、その細胞壁が実質的に除去されたか、または少なくとも部分的に除去された真菌細胞を取得する工程と、その細胞壁が実質的に除去されたか、または少なくとも部分的に除去された該真菌細胞をバーストさせる工程と、不溶画分を取得する工程と、該不溶画分から可溶化画分を抽出および分離する工程とを含むことを特徴とする方法を包含する。
(原生動物(Protazoan)抗原/病原体)
本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するための原生動物抗原/病原体は、下記の原生動物:Entamoeba histolytica、Giardia lambli、Cryptosporidium parvum、Cyclospora cayatanensisおよびトキソプラズマの1つまたは複数に由来するものを包含するがこれらに限定されない。
(植物抗原/病原体)
本明細書において提供される免疫原性組成物中に使用するための植物抗原/病原体は、Ricinus communisに由来するものを包含するがこれらに限定されない。
(STD抗原)
ある特定の実施形態において、本明細書において提供される免疫原性組成物は、性感染疾患(STD)に由来する1つまたは複数の抗原を包含する。ある特定の実施形態において、そのような抗原は、クラミジア、性器ヘルペス、肝炎(HCV等)、生殖器疣、淋病、梅毒および/または軟性下疳等のSTDのための予防(prophylactis)を提供する。他の実施形態において、そのような抗原は、クラミジア、性器ヘルペス、肝炎(HCV等)、生殖器疣、淋病、梅毒および/または軟性下疳等のSTDのための療法を提供する。そのような抗原は、1つまたは複数のウイルス性または細菌性STDに由来する。ある特定の実施形態において、ウイルス性STD抗原は、HIV、単純ヘルペスウイルス(HSV−1およびHSV−2)、ヒトパピローマウイルス(HPV)、および肝炎(HCV)に由来する。ある特定の実施形態において、細菌性STD抗原は、Neiserria gonorrhoeae、Chlamydia trachomatis、Treponema pallidum、Haemophilus ducreyi、E.coliおよびStreptococcus agalactiaeに由来する。これらの病原体に由来する特異的抗原の例は、上記で記載されている。
(呼吸器抗原)
ある特定の実施形態において、本明細書において提供される免疫原性組成物は、呼吸器疾患を引き起こす病原体に由来する1つまたは複数の抗原を包含する。単なる例として、そのような呼吸器抗原は、オルトミクソウイルス(インフルエンザ)、ニューモウイルス(RSV)、パラミクソウイルス(PIV)、モルビリウイルス(はしか)、トガウイルス(風疹)、VZVおよびコロナウイルス(SARS)等の呼吸器ウイルスに由来する。ある特定の実施形態において、呼吸器抗原は、単なる例として、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Bordetella pertussis、Mycobacterium tuberculosis、Mycoplasma pneumoniae、Chlamydia pneumoniae、Bacillus anthracisおよびMoraxella catarrhalis等の、呼吸器疾患を引き起こす細菌に由来する。これらの病原体に由来する特異的抗原の例は、上記で記載されている。
(小児ワクチン抗原)
ある特定の実施形態において、本明細書において提供される免疫原性組成物は、小児被験体において使用するのに適した1つまたは複数の抗原を包含する。小児被験体は、典型的には、約3歳未満、または約2歳未満、または約1歳未満である。小児抗原は、6か月、1、2または3年にわたって複数回投与される。小児抗原は、小児集団を標的とし得るウイルスおよび/または小児集団が感染しやすいウイルスに由来する。小児ウイルス抗原は、オルトミクソウイルス(インフルエンザ)、ニューモウイルス(RSV)、パラミクソウイルス(PIVおよびおたふく風邪)、モルビリウイルス(はしか)、トガウイルス(風疹)、エンテロウイルス(ポリオ)、HBV、コロナウイルス(SARS)、および水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、エプスタイン・バールウイルス(EBV)の1つまたは複数に由来する抗原を包含するがこれらに限定されない。小児細菌性抗原は、Streptococcus pneumoniae、Neisseria meningitides、Streptococcus pyogenes(A群連鎖球菌)、Moraxella catarrhalis、Bordetella pertussis、Staphylococcus aureus、Clostridium tetani(破傷風)、Cornynebacterium diphtheriae(ジフテリア)、Haemophilus influenzae B(Hib)、Pseudomonas aeruginosa、Streptococcus agalactiae(B群連鎖球菌)およびE.coliの1つまたは複数に由来する抗原を包含する。これらの病原体に由来する特異的抗原の例は、上記で記載されている。
(高齢者または免疫無防備状態の個体において使用するのに適した抗原)
ある特定の実施形態において、本明細書において提供される免疫原性組成物は、高齢者または免疫無防備状態の個体において使用するのに適した1つまたは複数の抗原を包含する。そのような個体には、標的とされる抗原に対するその免疫応答を改善するために、より高用量でまたはアジュバント添加処方物で、より高頻度にワクチン接種することが必要となり得る。高齢者または免疫無防備状態の個体において使用するために標的とされる抗原は、下記の病原体の1つまたは複数に由来する抗原を包含する:Neisseria meningitides、Streptococcus pneumoniae、Streptococcus pyogenes(A群連鎖球菌)、Moraxella catarrhalis、Bordetella pertussis、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermis、Clostridium tetani(破傷風)、Cornynebacterium diphtheriae(ジフテリア)、Haemophilus influenzae B(Hib)、Pseudomonas aeruginosa、Legionella pneumophila、Streptococcus agalactiae(B群連鎖球菌)、Enterococcus faecalis、Helicobacter pylori、Chlamydia pneumoniae、オルトミクソウイルス(インフルエンザ)、ニューモウイルス(RSV)、パラミクソウイルス(PIVおよびおたふく風邪)、モルビリウイルス(はしか)、トガウイルス(風疹)、エンテロウイルス(ポリオ)、HBV、コロナウイルス(SARS)、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、エプスタイン・バールウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)。これらの病原体に由来する特異的抗原の例は、上記で記載されている。
(青年ワクチンにおいて使用するのに適した抗原)
ある特定の実施形態において、本明細書において提供される免疫原性組成物は、青年被験体において使用するのに適した1つまたは複数の抗原を包含する。青年には、先に投与された小児抗原の追加免疫が必要である。青年において使用するのに適した小児抗原は、上記で記載されている。加えて、青年は、性的行為を始める前に保護的または治療的免疫を確保するために、STD病原体に由来する抗原が施される標的となっている。青年において使用するのに適したSTD抗原は、上記で記載されている。
(腫瘍抗原)
ある特定の実施形態において、腫瘍抗原またはがん抗原が、本明細書において提供される免疫原性組成物と併せて使用される。ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、ポリペプチド腫瘍抗原または糖タンパク質腫瘍抗原等のペプチド含有腫瘍抗原である。ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、糖脂質腫瘍抗原またはガングリオシド腫瘍抗原等の糖類含有腫瘍抗原である。ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、ポリペプチド含有腫瘍抗原を発現するポリヌクレオチド含有腫瘍抗原、例えば、RNAベクター構築物、またはプラスミドDNA等のDNAベクター構築物である。
本明細書において提供される免疫原性組成物と併せて使用するのに適正な腫瘍抗原は、(a)ポリペプチド(例えば、長さ8〜20アミノ酸の範囲をとり得るが、この範囲外の長さも一般的である)、リポポリペプチドおよび糖タンパク質を包含するポリペプチド含有腫瘍抗原、(b)多糖、ムチン、ガングリオシド、糖脂質および糖タンパク質を包含する糖類含有腫瘍抗原、ならびに(c)抗原ポリペプチドを発現するポリヌクレオチド等、多種多様な分子を包括する。
ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、例えば、(a)がん細胞と関連している完全長分子、(b)欠失した、付加された、および/または置換されている部分を持つ分子を包含するその相同体および修飾形態、ならびに(c)その断片である。ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、組換え形態で提供される。ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、例えば、CD8+リンパ球によって識別されるクラスI制限抗原またはCD4+リンパ球によって識別されるクラスII制限抗原を包含する。
ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、(a)がん精巣抗原、例えば、NY−ESO−1、SSX2、SCP1、ならびにRAGE、BAGE、GAGEおよびMAGEファミリーポリペプチド、例えば、GAGE−1、GAGE−2、MAGE−1、MAGE−2、MAGE−3、MAGE−4、MAGE−5、MAGE−6およびMAGE−12(例えば、黒色腫、肺、頭頸部、NSCLC、乳房、胃腸および膀胱の腫瘍に対処するために使用され得る)、(b)変異抗原、例えば、p53(種々の固形腫瘍、例えば、結腸直腸、肺、頭頸部がんに関連する)、p21/Ras(例えば、黒色腫、膵がんおよび結腸直腸がんに関連する)、CDK4(例えば、黒色腫に関連する)、MUM1(例えば、黒色腫に関連する)、カスパーゼ−8(例えば、頭頸部がんに関連する)、CIA0205(例えば、膀胱がんに関連する)、HLA−A2−R1701、ベータカテニン(例えば、黒色腫に関連する)、TCR(例えば、T細胞非ホジキンリンパ腫に関連する)、BCR−abl(例えば、慢性骨髄性白血病に関連する)、トリオースリン酸イソメラーゼ、KIA0205、CDC−27およびLDLR−FUT、(c)過剰発現した抗原、例えば、ガレクチン4(例えば、結腸直腸がんに関連する)、ガレクチン9(例えば、ホジキン病に関連する)、プロテイナーゼ3(例えば、慢性骨髄性白血病に関連する)、WT1(例えば、種々の白血病に関連する)、カルボニックアンヒドラーゼ(例えば、腎がんに関連する)、アルドラーゼA(例えば、肺がんに関連する)、PRAME(例えば、黒色腫に関連する)、HER−2/neu(例えば、乳房、結腸、肺および卵巣がんに関連する)、アルファ−フェトプロテイン(例えば、肝癌に関連する)、KSA(例えば、結腸直腸がんに関連する)、ガストリン(例えば、膵および胃がんに関連する)、テロメラーゼ触媒タンパク質、MUC−1(例えば、乳房および卵巣がんに関連する)、G−250(例えば、腎細胞癌に関連する)、p53(例えば、乳房、結腸がんに関連する)および癌胎児性抗原(例えば、乳がん、肺がん、および結腸直腸がん等の胃腸管のがんに関連する)、(d)共通抗原、例えば、黒色腫−メラノサイト分化抗原、例えば、MART−1/Melan A、gp100、MC1R、メラノサイト刺激ホルモン受容体、チロシナーゼ、チロシナーゼ関連タンパク質−1/TRP1およびチロシナーゼ関連タンパク質n−2/TRP2(例えば、黒色腫に関連する)、(e)例えば、前立腺がんに関連する、PAP、PSA、PSMA、PSH−P1、PSM−P1、PSM−P2等の前立腺関連抗原、(f)免疫グロブリンイディオタイプ(例えば、骨髄腫およびB細胞リンパ腫に関連する)、ならびに(g)(i)糖タンパク質、例えば、シアリルTnおよびシアリルLe(例えば、乳房および結腸直腸がんに関連する)ならびに種々のムチン;糖タンパク質はキャリアタンパク質とカップリングしている(例えば、MUC−1はKLHとカップリングしている)、(ii)リポポリペプチド(例えば、脂質部分と連結しているMUC−1)、(iii)キャリアタンパク質と(例えば、KLHと)カップリングしている多糖(例えば、Globo H合成六糖)、(iv)同じくキャリアタンパク質(例えば、KLH)とカップリングしている、GM2、GM12、GD2、GD3(例えば、脳腫瘍、肺がん、黒色腫に関連する)等のガングリオシドを包含する、ポリペプチド含有および糖類含有抗原等の他の腫瘍抗原を包含するがこれらに限定されない。
ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、p15、Hom/Mel−40、H−Ras、E2A−PRL、H4−RET、IGH−IGK、MYL−RAR、エプスタイン・バールウイルス抗原、EBNA、E6およびE7を包含するヒトパピローマウイルス(HPV)抗原、BおよびC型肝炎ウイルス抗原、ヒトT細胞リンパ指向性ウイルス抗原、TSP−180、p185erbB2、p180erbB−3、c−met、mn−23H1、TAG−72−4、CA19−9、CA72−4、CAM17.1、NuMa、K−ras、p16、TAGE、PSCA、CT7、43−9F、5T4、791Tgp72、ベータ−HCG、BCA225、BTAA、CA125、CA15−3(CA27.29/BCAA)、CA195、CA242、CA−50、CAM43、CD68/KP1、CO−029、FGF−5、Ga733(EpCAM)、HTgp−175、M344、MA−50、MG7−Ag、MOV18、NB/70K、NY−CO−1、RCAS1、SDCCAG16、TA−90(Mac−2結合タンパク質/シクロフィリンC関連タンパク質)、TAAL6、TAG72、TLP、TPS等を包含するがこれらに限定されない。
本明細書において提供される免疫原性組成物と併せて使用されるポリヌクレオチド含有抗原は、上記に収載したもの等のポリペプチドがん抗原をコードするポリヌクレオチドを包含する。ある特定の実施形態において、ポリヌクレオチド含有抗原は、ポリペプチドがん抗原をインビボで発現することができるプラスミドベクター(例えば、pCMV)等のDNAまたはRNAベクター構築物を包含するがこれらに限定されない。
ある特定の実施形態において、腫瘍抗原は、変異または変更された細胞成分に由来する。変更後、細胞成分はその調節機能をもはや実施せず、それ故、細胞は制御されない増殖を経験し得る。変更された細胞成分の代表例は、ras、p53、Rb、ウィルムス腫瘍遺伝子によってコードされる変更タンパク質、ユビキチン、ムチン、DCC、APCおよびMCC遺伝子によってコードされるタンパク質、ならびに、neu、甲状腺ホルモン受容体、血小板由来成長因子(PDGF)受容体、インスリン受容体、上皮成長因子(EGF)受容体およびコロニー刺激因子(CSF)受容体等の、受容体または受容体様構造を包含するがこれらに限定されない。
加えて、細菌性およびウイルス抗原は、本明細書において提供される免疫原性組成物と併せて、がんの処置のために使用される。ある特定の実施形態において、CRM197等のキャリアタンパク質、破傷風トキソイドまたはSalmonella typhimurium抗原は、本明細書において提供される化合物と併せて/結合体化して、がんの処置のために使用される。がん抗原組み合わせ療法は、既存の療法と比較して、効能およびバイオアベイラビリティの増大を示すであろう。
ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、Neisseria meningitidesの血清群A、C、W135およびYの少なくとも2つ由来の莢膜糖を包含する。他の実施形態において、そのようなワクチンは、下記:(a)血清群BのN.meningitidis、(b)Haemophilus influenzae B型、および/または(c)Streptococcus pneumoniaeの1つまたは複数由来の抗原をさらに含む。
ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、N.meningitidesの血清群C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、N.meningitidesの血清群A、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、N.meningitidesの血清群B、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、N.meningitidesの血清群A、B、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、H.influenzaeのB型ならびにN.meningitidesの血清群C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、H.influenzaeのB型ならびにN.meningitidesの血清群A、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、H.influenzaeのB型ならびにN.meningitidesの血清群B、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、H.influenzaeのB型ならびにN.meningitidesの血清群A、B、C、W135およびYを包含する。
ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、S.pneumoniae、ならびにN.meningitidesの血清群C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、S.pneumoniae、ならびにN.meningitidesの血清群A、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、S.pneumoniae、ならびにN.meningitidesの血清群B、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、S.pneumoniae、ならびにN.meningitidesの血清群A、B、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、H.influenzae B型、S.pneumoniae、ならびにN.meningitidesの血清群C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、H.influenzae B型、S.pneumoniae、ならびにN.meningitidesの血清群A、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、H.influenzae B型、S.pneumoniae、ならびにN.meningitidesの血清群B、C、W135およびYを包含する。ある特定の実施形態において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含有する免疫原性組成物は、H.influenzae B型、S.pneumoniae、ならびにN.meningitidesの血清群A、B、C、W135およびYを包含する。
本発明を使用して、診断および免疫精製目的のために多数の抗原に対する抗体を上昇させ、かつ多種多様な疾患を予防または処置できることが容易に明白である。
(E.(ベンゾナフチリジン化合物に加えて)補充性免疫学的アジュバント)
(ベンゾナフチリジン化合物に加えて)補充性免疫学的アジュバントを使用して、本発明の免疫原性組成物の有効性をさらに増強することができる。例えば、そのような補充性免疫学的アジュバントは、本発明の免疫原性組成物と同時に、例えば、同じ組成物でまたは別個の組成物で投与され得る。そのようなアジュバントを、本発明の免疫原性組成物の前または後に投与してもよい。
そのような補充性免疫学的アジュバントの例は、サポニン処方物、ビロゾームおよびウイルス様粒子、細菌誘導体または微生物誘導体、免疫刺激オリゴヌクレオチド、ヒト免疫モジュレーター、生体接着剤および粘膜接着剤、リポソーム、ポリオキシエチレンエーテルおよびポリオキシエチレンエステル処方物、ポリホスファゼン(PCPP)、ムラミルペプチド、ならびにイミダゾキノロン化合物を包含する。
サポニンは、広範な植物種の樹皮、葉、茎、根およびさらには花において見られるステロール配糖体およびトリテルペノイド配糖体の異種群である。補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適したサポニン処方物は、Quillaia saponaria Molinaの木の樹皮由来、Smilax ornata(サルサパリラ)由来、Gypsophila paniculata(ブライズベール(brides veil))およびSaponaria officianalis(ソープルート)由来のサポニンを包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適したサポニン処方物は、QS7、QS17、QS18、QS21、QH−A、QH−BおよびQH−Cを包含するがこれらに限定されない、精製処方物を包含するがこれらに限定されない。QS21はSTIMULOMTMとして販売されている。他の実施形態において、サポニン処方物は、ステロール、コレステロール、および脂質処方物、例えば、免疫刺激複合体(ISCOM)と呼ばれるサポニンとコレステロールとの組合せによって形成される独自の粒子を包含する。ある特定の実施形態において、ISCOMは、ホスファチジルエタノールアミンまたはホスファチジルコリン等のリン脂質も包含する。任意の公知のサポニンがISCOMにおいて使用され得る。ある特定の実施形態において、ISCOMは、QuilA、QHAおよびQHCの1つまたは複数を包含する。他の実施形態において、ISCOMSは、場合により追加の洗浄剤を欠いている。
補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適したビロゾームおよびウイルス様粒子(VLP)は、リン脂質と場合により組み合わせられたか、または処方されたウイルス由来の1つまたは複数のタンパク質を包含するがこれらに限定されない。そのようなビロゾームおよびVLPは、概して非病原性で、複製せず、概して天然ウイルスゲノムのいずれも含有しない。ある特定の実施形態において、ウイルスタンパク質は組換えにより生成され、一方で他の実施形態において、ウイルスタンパク質は全ウイルスから単離される。
ビロゾームまたはVLPにおいて使用するのに適したウイルスタンパク質は、インフルエンザウイルス(HAまたはNA等)、B型肝炎ウイルス(コアまたはカプシドタンパク質等)、E型肝炎ウイルス、はしかウイルス、シンドビスウイルス、ロタウイルス、口蹄疫ウイルス、レトロウイルス、ノーウォークウイルス、ヒトパピローマウイルス、HIV、RNA−ファージ、Qβ−ファージ(外被タンパク質等)、GA−ファージ、fr−ファージ、AP205ファージおよびTy(レトロトランスポゾンTyタンパク質p1等)に由来するタンパク質を包含するがこれらに限定されない。
補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適した細菌誘導体または微生物誘導体は、腸内細菌性リポ多糖(LPS)の非毒性誘導体、脂質A誘導体、免疫刺激オリゴヌクレオチドおよびADPリボシル化毒素ならびにその解毒化した誘導体等の細菌誘導体または微生物誘導体を包含するがこれらに限定されない。LPSのそのような非毒性誘導体は、モノホスホリル脂質A(MPL)および3−O−脱アシル化MPL(3dMPL)を包含するがこれらに限定されない。3dMPLは、4、5または6つのアシル化鎖を有するデ−O−アシル化モノホスホリル脂質Aの混合物である。他の非毒性LPS誘導体は、アミノアルキルグルコサミニドホスフェート誘導体(例えばRC−529)等のモノホスホリル脂質A模倣物を包含する。脂質A誘導体は、Escherichia coli由来の脂質Aの誘導体(例えばOM−174)を包含するがこれらに限定されない。
補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適した免疫刺激オリゴヌクレオチドは、CpGモチーフを含有するヌクレオチド配列(グアノシンとのリン酸結合によって連結された非メチル化シトシンを含有するジヌクレオチド配列)を包含するがこれらに限定されない。そのようなCpG配列は、二本鎖または一本鎖であってよい。ある特定の実施形態において、そのようなヌクレオチド配列は、二本鎖RNAまたはパリンドロームもしくはポリ(dG)配列を含有するオリゴヌクレオチドである。他の実施形態において、CpGは、ホスホロチオエート修飾等のヌクレオチド修飾/類似体を包含する。
ある特定の実施形態において、CpG配列はTLR9に向けられ、ある特定の実施形態において、モチーフはGTCGTTまたはTTCGTTである。ある特定の実施形態において、CpG配列は、単なる例として、CpG−A ODN等、Th1免疫応答を誘発するために特異的であるか、または他の実施形態において、CpG配列は、単なる例として、CpG−B ODN等、B細胞応答を誘発するためにより特異的である。ある特定の実施形態において、CpGはCpG−A ODNである。
ある特定の実施形態において、CpGオリゴヌクレオチドは、受容体認識のために5’末端がアクセスしやすいように構築される。他の実施形態において、2つのCpGオリゴヌクレオチド配列がその3’末端において場合により結合して、「イムノマー」を形成する。
ある特定の実施形態において、IC−31TMとして公知の免疫刺激オリゴヌクレオチドに基づくアジュバントは、補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適している。ある特定の実施形態において、本明細書において記載されている免疫原性組成物中に使用するのに適した補充性免疫学的アジュバントは、(i)少なくとも1つの(好ましくは複数の)CpIモチーフ(単なる例として、イノシンと連結してジヌクレオチドを形成するシトシン等)を包含するオリゴヌクレオチド(単なる例として、15〜40の間のヌクレオチド等)と、(ii)少なくとも1つの(好ましくは複数の)Lys−Arg−Lysトリペプチド配列を包含する、単なる例として、オリゴペプチド(単なる例として、5〜20の間のアミノ酸等)等のポリカチオン性ポリマーとの混合物を包含する。ある特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、26−mer配列5’−(IC)13−3’を含むデオキシヌクレオチドである。他の実施形態において、ポリカチオン性ポリマーは、11−merアミノ酸配列KLKLLLLLKLKを含むペプチドである。
ある特定の実施形態において、細菌性ADPリボシル化毒素およびその解毒化した誘導体は、本明細書において記載されている免疫原性組成物において補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適している。ある特定の実施形態において、そのようなタンパク質は、E.coli(E.coli易熱性エンテロトキシン「LT」)、コレラ(「CT」)または百日咳(「PT」)に由来する。他の実施形態において、毒素またはトキソイドは、AおよびB両方のサブユニットを含むホロトキシンの形態である。他の実施形態において、Aサブユニットは解毒化変異を含有するのに対し、Bサブユニットは変異していない。他の実施形態において、アジュバントは、LT−K63、LT−R72およびLT−G192等の解毒化したLT変異体である。
補充性(supplemtal)免疫学的アジュバントとして使用するのに適したヒト免疫モジュレーターは、単なる例として、インターロイキン(IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−12)、インターフェロン(単なる例として、インターフェロン−γ等)、マクロファージコロニー刺激因子および腫瘍壊死因子等のサイトカインを包含するがこれらに限定されない。
本明細書において記載されている免疫原性組成物において補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適した生体接着剤および粘膜接着剤は、エステル化ヒアルロン酸ミクロスフェア、ならびにポリ(アクリル酸)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン(polyvinyl pyrollidone)、多糖およびカルボキシメチルセルロースの架橋誘導体を包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、キトサンおよびその誘導体が、本明細書において記載されている免疫原性組成物において補充性免疫学的アジュバントとして使用される。
補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適したポリオキシエチレンエーテルおよびポリオキシエチレンエステル処方物は、オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤、およびオクトキシノール等の少なくとも1つの追加の非イオン界面活性剤と組み合わせたポリオキシエチレンアルキルエーテルまたはエステル界面活性剤を包含するがこれらに限定されない。ある特定の実施形態において、ポリオキシエチレンエーテルは、ポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテル(ラウレス9)、ポリオキシエチレン−9−ステアリル(steoryl)エーテル、ポリオキシエチレン(polyoxytheylene)−8−ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン−4−ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン−35−ラウリルエーテルおよびポリオキシエチレン−23−ラウリルエーテルから選択される。
補充性免疫学的アジュバントとして使用するのに適したムラミルペプチドは、N−アセチル−ムラミル−L−トレオニル−D−イソグルタミン(thr−MDP)、N−アセチル−ノルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(nor−MDP)およびN−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン−2−(1’−2’−ジパルミトイル−s−n−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチルアミン(MTP−PE)を包含するがこれらに限定されない。
(F.さらなる補充成分)
先に指示した通り、本発明の組成物は、多様な補充成分を場合により包含し得る。前項において記載されている補充性免疫学的アジュバントに加えて、そのような任意選択の補充成分は、薬学的に許容される賦形剤、数ある種の中でも、例えば、凍結保護剤、生物学的緩衝物質、等張性調整剤および送達ビヒクルをさらに包含する。
任意選択の補充成分は、例えば、(a)ポリマー性粒子内に定着、例えばポリマー性粒子の別個の集団を包含するポリマー性粒子内にエントラップされてよく、(b)ポリマー性粒子に結合、例えばポリマー性粒子の別個の集団を包含するポリマー性粒子の表面に吸着されるかもしくは結合体化していてよく、または(c)ポリマー性粒子と様々な程度まで別様に会合、例えば、液体分散物内でポリマー性粒子と混合されてよく、固体組成物内でポリマー性粒子と混合されてよい(例えば、ポリマー性粒子と共凍結乾燥される)。
例えば、フリーズドライプロセス(例えば、凍結乾燥)を使用して滅菌乾燥粒子組成物が形成される場合、凍結保護剤が特に望ましい。凍結保護剤の例は、数ある中でも、ポリオール、炭水化物およびそれらの組合せを包含する。
本明細書において使用される場合、「凍結保護剤」は、凍結および解凍に際し組成物が悪影響を被ることから保護する作用物質である。例えば、本発明において、本発明の凍結乾燥組成物を再懸濁させる際、実質的な粒子凝集が発生するのを防止するために、凍結保護剤が添加され得る。
凍結保護剤は、(a)数ある中でも、グルタミン酸およびアルギニン等のアミノ酸、(b)エチレングリコール等のジオール、1,2−プロピレングリコールおよび1,3−プロピレングリコール等のプロパンジオール、および、数ある中でも2,3−ブチレングリコール等のブタンジオール、数ある中でもグリセロール等のトリオールならびに他の高級ポリオールを包含するポリオール、ならびに(c)例えば、(i)単糖(数ある中でも、例えば、グルコース、ガラクトースおよびフルクトース)、(ii)二糖(数ある中でも、例えば、スクロース、ラクトース、トレハロース、マルトース、ゲンチオビオースおよびセロビオース)、三糖(数ある中でも、例えば、ラフィノース)、四糖(数ある中でも、例えば、スタキオース)、五糖(数ある中でも、例えば、ベルバスコース)、および他数々の高級多糖を包含する多糖、ならびに(iii)数ある中でも、キシリトール、ソルビトールおよびマンニトール等のアルジトール(これに関して、アルジトールは高級ポリオールであり、また炭水化物でもあることに留意されたい)を包含する炭水化物を包含する。
本発明に従う組成物は、提供される場合、本発明の凍結乾燥組成物を再懸濁させる際、実質的な粒子凝集が発生するのを防止するために有効な量に応じて、可変量の凍結保護剤を含有し得る。
(G.処方物および投与)
上記で述べた通り、抗原(複数可)、ベンゾナフチリジン化合物(複数可)および/または種々の任意選択の補充成分は、例えば、ポリマー性粒子製造プロセス中にこれらの種を導入することにより、本発明のポリマー性粒子内に定着(例えばエントラップ)させられてよい。抗原(複数可)、ベンゾナフチリジン化合物(複数可)および/または任意選択の補充成分は、例えば、先に形成されたポリマー性粒子にこれらの種を導入することにより、ポリマー性粒子に結合(例えば、結合体化または吸着)またはポリマー性粒子と別様に会合していてもよい。吸着および他の会合は、これらの種とポリマー性粒子とを単純に混合させることにより確立され得る。そのような種とポリマー性粒子との結合体化は、カルボジイミドカップリングを包含する当技術分野において公知である種々の連結化学に基づいていてよい。いくつかの実施形態において、抗原(複数可)、ベンゾナフチリジン化合物(複数可)および/または任意選択の補充成分は、例えばこれらを液体分散物中でポリマー性粒子と混合する、固体組成物中でポリマー性粒子と混合する(例えば、これらを液体分散物中でポリマー性粒子と混合し、続いて凍結乾燥することにより)こと等により、ポリマー性粒子と様々な程度まで別様に会合している。
上記で述べた通り、本発明の組成物は、一般に、1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤を任意選択の補充成分として包含することになる。例えば、水、生理食塩水、グリセロール、エタノール等の薬学的に許容されるビヒクルが使用され得る。湿潤剤または乳化剤、浸透圧剤、生物学的緩衝物質、凍結保護剤等の他の賦形剤が存在してよい。生物学的緩衝液は、事実上、薬理学的に許容され、かつ所望のpH、すなわち生理学的範囲内のpHを持つ処方物を提供する任意の溶液であってよい。例は、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、コハク酸緩衝液およびヒスチジン緩衝液、ならびに、リン酸緩衝生理食塩水、トリス緩衝生理食塩水、ハンクス緩衝生理食塩水を包含する生理食塩水緩衝液組合せ等を包含する。浸透圧剤の例は、塩、糖等を包含する。そのような作用物質は、凍結保護剤としても作用し得る。
最終投薬形態に応じて、結合剤、崩壊剤、充填剤(希釈剤)、滑沢剤、流動促進剤(流れ増強剤)、圧縮助剤、保存剤、懸濁化/分散剤、フィルムフォーマー/コーティング等を包含する、当技術分野において公知の他の賦形剤を導入してもよい。
処方したら、本発明の組成物を、非経口的に、例えば注射によって投与してよい。組成物は、例えば、皮下に、腹腔内に、静脈内にまたは筋肉内に注射され得る。これに関して、粒子組成物は、典型的には、セプタム、または再懸濁培地を供給するための(例えば、注射可能水)、および結果として得られる懸濁物を抜き出すための他の適切な手段を備えたバイアルまたは他の容器中で、凍結乾燥して供給される。
ある特定の実施形態において、1つまたは複数の抗原を含有する密封容器と、ポリマー性微粒子およびベンゾナフチリジン化合物を含有する密封容器とを含むキットが提供される。抗原は、凍結乾燥形態であってよく、または水性流体の形態で提供されてよい。ポリマー性微粒子およびベンゾナフチリジン化合物は、凍結乾燥形態であってよく、または水性流体の形態で提供されてよい。典型的には、ベンゾナフチリジン化合物は、ポリマー性微粒子内にエントラップされるか、またはベンゾナフチリジン化合物と共凍結乾燥されるかのいずれかである。
キットは、本発明の組成物を脊椎動物被験体に投与するために使用され得る1つまたは複数のデバイスをさらに包含し得る。そのようなデバイスの例は、シリンジ、点滴バッグおよび吸入器を包含するがこれらに限定されない。
他の投与様式は、経口および肺内投与、坐剤、粘膜および経皮適用を包含する。投薬処置は、単回用量スケジュールであっても複数回用量スケジュールであってもよい。複数回用量スケジュールは、ワクチン接種の一次過程が1〜10の別個の用量によるものであってよく、続いて他の用量が、免疫応答を維持および/または強化するために選択されるその後の時間間隔、例えば第二回用量のために1〜4か月の間隔で、ならびに必要ならば数か月後にその後の用量(複数可)が与えられるものである。投薬レジメンはまた、少なくとも部分的に、被験体の必要性によって決定され、医師の判断に依存することになる。さらに、疾患の予防が好ましい場合、ワクチンは、概して目的の病原体への一次感染前または腫瘍細胞の出現前に投与される。治療的処置が望ましい場合、ワクチンは、概して一次感染または腫瘍細胞の出現の後に投与される。
いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、部位特異的標的化送達に使用され得る。例えば、組成物の静脈内投与は、肺、肝臓、脾臓、血液循環または骨髄を標的とするために使用され得る。
(実施例)
以下は、本発明を行うための具体的な実施形態の例である。例は例証目的でのみ供与されるものであり、本発明の範囲を何ら限定するようには意図されていない。
使用される数(例えば、量、温度等)について正確さを確保するための努力が為されてきたが、当然ながら、いくらかの実験誤差および偏差は認められるべきである。
(選択されたベンゾ[F][1,7]ナフチリジン−5−アミン類似体の調製)
下記の例は、本発明の組成物および方法において有用なある特定の化合物を調製するための方法を例証するものである。当業者であれば、これらの例に基づいて、即席の方法において使用するための広範な他の化合物を作製することができるであろう。
(実施例1)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、白色固体を得た。
(実施例2)
9−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−4−クロロフェニルカルバメート
2−ブロモ−4−クロロアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:tert−ブチル4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−4−クロロフェニルカルバメート(工程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜10%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製混合物を精製して、tert−ブチル4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバメートを得た。
工程3:9−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル4−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバメート(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、次いでジクロロメタン中0〜5%メタノールを用いて再度精製して、固体を得た。
(実施例3)
8−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−5−クロロフェニルカルバメート
2−ブロモ−5−クロロアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:tert−ブチル5−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−5−クロロフェニルカルバメート(工程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製混合物を精製して、tert−ブチル5−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバメートを得た。
工程3:8−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−クロロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル−カルバメート(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ジクロロメタン中0〜5%メタノールを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して半純粋な固体を得、次いでこれを加熱したヘキサン中10%酢酸エチル中で撹拌し、濾過し、乾燥して、純粋な固体を得た。
(実施例4)
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−5−メチルフェニルカルバメート
2−ブロモ−5−メチルアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−5−メチルフェニルカルバメート(工程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜8%エーテルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを得た。
工程3:8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、純粋な固体を得た。
(実施例5)
9−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−4−メチルフェニルカルバメート
2−ブロモ−4−メチルアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:tert−ブチル4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−4−メチルフェニルカルバメート(工程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜8%エーテルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを得た。
工程3:9−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ジクロロメタン中0〜5%メタノールを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し半純粋な固体を得、次いでこれを加熱した酢酸エチル中でかき混ぜ、濾過し、乾燥して、純粋な固体を得た。
(実施例6)
10−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−3−メチルフェニルカルバメート
2−ブロモ−3−メチルアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:tert−ブチル3−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−3−メチルフェニルカルバメート(工程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜10%エーテルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル3−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを得た。
工程3:10−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル3−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し半純粋な固体を得、次いでこれを加熱したヘキサン中10%酢酸エチル中でかき混ぜ、濾過し、乾燥して、純粋な固体を得た。
(実施例7)
エチル−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボキシレート
工程1:エチル−3−ブロモ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ベンゾエート
4−アミノ−3−ブロモベンゾエート(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:エチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート
エチル3−ブロモ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ベンゾエート(工程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜10%エーテルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエートを得た。
工程3:エチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボキシレート
エチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン/エタノール(10:1、0.23M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および無水炭酸カリウム(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して半純粋な固体を得、次いでこれを加熱したヘキサン中10%酢酸エチル中でかき混ぜ、濾過し、乾燥して、純粋な固体を得た。
(実施例8)
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボン酸
エチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−9−カルボキシレート(実施例7)(1.0当量)を、エタノール(0.12M)中1NのNaOH(2.0当量)と混合した。反応物を80℃に加熱し、36時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残渣を水中に懸濁し、5%クエン酸水溶液を用いてpHを中性に調節した。懸濁物を遠心分離(2500rpm、5分)し、上清を除去した。得られた固体を水中でボルテックスすることにより再度懸濁し、遠心分離(2500rpm、5分)し、上清を除去した。再度懸濁、遠心分離、および上清除去の工程を熱メタノール、熱酢酸エチル、およびエーテルを用いて繰り返して、純粋な固体を得た。
(実施例9)
8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:2−ブロモ−5−メトキシアニリン
1−ブロモ−4−メトキシ−2−ニトロベンゼン(1.0当量)、鉄粉(3.0当量)、および濃HCl(1.04当量)の溶液を、エタノール(0.64M)中で共に混合し、加熱還流した。反応物を24時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈した。水層を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜15%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を油として得た。
工程2:tert−ブチル2−ブロモ−5−メトキシフェニルカルバメート
2−ブロモ−5−メトキシアニリン(1.0当量)(工程1から)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程3:tert−ブチル5−メトキシ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−5−メトキシフェニルカルバメート(工程2から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜15%エーテルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル5−メトキシ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを得た。
工程4:8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−メトキシ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(工程3から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン/エタノール(10:1、0.23M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および無水炭酸カリウム(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ジクロロメタン中0〜5%メタノールを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し半純粋な固体を得、次いでこれを酢酸エチル中で再結晶化し、濾過し、乾燥して、純粋な固体を得た。
(実施例10)
7−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−フルオロフェニルカルバメート
2−フルオロアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フルオロフェニルボロン酸
tert−ブチル2−フルオロフェニルカルバメート(工程1から)(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.25M)中溶液に、N雰囲気下−78℃で1.7Mのtert−ブチルリチウム(2.4当量)を滴下添加した。反応物を−40℃に2時間かけてゆっくり加温し、ホウ酸トリメチル(3.8当量)を無溶媒で加えた。反応物を室温に30分かけて加温した。1NのNaOH水溶液を反応物にゆっくり加え、15分間撹拌した。混合物を酢酸エチル中に注ぎ入れ、3NのHClを用いて酸性化して固体を溶解した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。得られた固体を1:1エーテル/ヘキサン中で撹拌し、濾過し、乾燥した。固体を更には精製せずに次の工程に使用した。
工程3:7−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フルオロフェニルボロン酸(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。処理後、粗生成物を熱トルエン中に懸濁し、遠心分離(2500rpm、5分)し、上清を除去した。懸濁、遠心分離、および上清除去の工程を熱酢酸エチル、エーテル、およびヘキサンを用いて繰り返して、純粋な固体を得た。
(実施例11)
8−(メチルスルホニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)アニリン
1−ブロモ−4−(メチルスルホニル)−2−ニトロベンゼン(1.0当量)、鉄粉(3.0当量)、および濃HCl(1.04当量)の溶液を、エタノール(0.64M)中で共に混合し、加熱還流した。反応物を24時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈した。水層を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物を1:1ヘキサン/エーテル中で摩砕することにより精製して、薄黄色固体を得た。
工程2:tert−ブチル2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)フェニルカルバメート
2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)アニリン(工程1から)(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)フェニルカルバメートを得た。
工程3:tert−ブチル5−(メチルスルホニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−5−(メチルスルホニル)フェニルカルバメート(工程2から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して固体を得、次いでこれを10%エーテル/ヘキサン中で摩砕して、tert−ブチル5−(メチルスルホニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを白色固体として得た。
工程4:8−(メチルスルホニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−(メチルスルホニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(工程3から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.24M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(4.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ジクロロメタン中0〜5%メタノールを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、固体を得、次いでこれを1:1のヘキサン/酢酸エチル中で摩砕して、8−(メチルスルホニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例12)
8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバメート
2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)アニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:tert−ブチル2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバメート(工程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜10%エーテルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して不純物を含む生成物を得、これを更には精製せずに次の工程に使用した。
工程3:8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバメート(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.24M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(4.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、固体を得、次いでこれをヘキサン中10%酢酸エチル中で摩砕して、8−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例13)
8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−5−フルオロフェニルカルバメート
2−ブロモ−5−フルオロアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を薄黄色油として得た。
工程2:tert−ブチル5−フルオロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−5−フルオロフェニルカルバメート(工程1から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下でジオキサン(0.2M)中混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%エーテルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、生成物を黄色固体として得た。
工程3:8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−フルオロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(工程2から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.24M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(4.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、固体を得、次いでこれをヘキサン中10%酢酸エチル中で摩砕して、8−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例14)
3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−ブロモ−6−メトキシピコリノニトリル
3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(1.0当量)、炭酸銀(1.3当量)、およびヨードメタン(1.2当量)のトルエン(0.2M)中溶液を、暗室中室温で終夜撹拌した。溶媒を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により、得られた残渣を精製して、3−ブロモ−6−メトキシピコリノニトリルを得た。
工程2:3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−ブロモ−6−メトキシピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、3−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例15)
3−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−ブロモ−6−ブトキシピコリノニトリル
3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(1.0当量)、炭酸カリウム(1.3当量)、および1−ヨードブタン(1.2当量)のアセトン(0.3M)中溶液を70℃で終夜撹拌した。溶媒を真空で濃縮し、得られた残渣を水および酢酸エチルに溶解した。水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜30%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により粗生成物を精製して、無色固体を得た。
工程2:3−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−ブロモ−6−ブトキシピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。メタノール中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、3−ブトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例16)
3−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモピコリノニトリル
3−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(1.0当量)、炭酸銀(1.3当量)、および臭化ベンジル(1.2当量)のトルエン(0.16M)中溶液を、暗室中50℃で終夜撹拌した。溶媒を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜20%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により、得られた残渣を精製して、6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモピコリノニトリルを得た。
工程2:3−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、3−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例17)
3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:5−ブロモ−2−メチルピリジン1−オキシド
5−ブロモ−2−メチルピリジン(1.0当量)のクロロホルム(0.38M)中溶液に、77%メタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)(4.0当量)を加え、60℃で20時間加熱した。室温に冷却した後、Ca(OH)(5.3当量)を加え、得られた沈殿物を30分間撹拌した。沈殿物を濾過し、3:1のCHCl/メタノールで洗浄した。濾液を真空で濃縮して固体を得、これをヘキサン中30%酢酸エチル中で撹拌し、濾過して、所望のN−オキシドを得た。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により残渣を精製して、更に所望のN−オキシドを得た。2バッチを合わせ、次の工程に使用した。
工程2:3−ブロモ−6−メチルピコリノニトリル
5−ブロモ−2−メチルピリジン1−オキシド(工程1から)(1.0当量)のアセトニトリル(0.2M)中溶液に、トリメチルシリルシアニド(TMSCN)(4.0当量)およびトリエチルアミン(3.0当量)を加えた。反応物を100℃で終夜加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により残渣を精製して、3−ブロモ−6−メチルピコリノニトリルを得た。
工程3:3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−ブロモ−6−メチルピコリノニトリル(工程2から)(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜70%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、3−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例18)
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:5−ブロモ−2−クロロピリジン1−オキシド
5−ブロモ−2−クロロピリジン(1.0当量)のクロロホルム(0.38M)中溶液に、77%メタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)(4.0当量)を加え、60℃で20時間加熱した。室温に冷却した後、Ca(OH)(5.3当量)を加え、得られた沈殿物を30分間撹拌した。沈殿物を濾過し、3:1のCHCl/メタノールで洗浄した。濾液を真空で濃縮して固体を得、これをヘキサン中30%酢酸エチル中で撹拌し、濾過して、所望のN−オキシドを得た。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により残渣を精製して、更に所望のN−オキシドを得た。2バッチを合わせ、次の工程に使用した。
工程2:3−ブロモ−6−クロロピコリノニトリル
5−ブロモ−2−クロロピリジン1−オキシド(工程1から)(1.0当量)のアセトニトリル(0.2M)中溶液に、トリメチルシリルシアニド(TMSCN)(4.0当量)およびトリエチルアミン(3.0当量)を加えた。反応物を100℃で終夜加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により残渣を精製して、3−ブロモ−6−クロロピコリノニトリルを得た。
工程3:3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−ブロモ−6−クロロピコリノニトリル(工程2から)(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、固体を得、次いでこれをヘキサン中10%酢酸エチル中で摩砕して、3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例19)
,N−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例18)(1.0当量)の溶液を40%ジメチルアミン水溶液(0.26M)に溶解し、マイクロ波反応器中100℃で30分間加熱した。反応混合物を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜90%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により残渣を精製して、N,N−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミンを得た。
(実施例20)
−ブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミン
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例18)(1.0当量)の溶液をn−ブチルアミン(0.1M)に溶解し、110℃で終夜加熱した。反応混合物を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜90%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により残渣を精製して、N−ブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3,5−ジアミンを得た。
(実施例21)
3−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例18)(1.0当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.2当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(4:1、0.1M)中溶液を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して固体を得、次いでこれをヘキサン中10%酢酸エチルで摩砕して、3−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例22)
3−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例21)の酢酸エチル/エタノール(1:1、0.07M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を終夜撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮して、3−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例23)
3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例18)(1.0当量)、フッ化カリウム(3.0当量)、および18−クラウン−6(0.2当量)のN−メチルピロリドン(NMP)(0.4M)中溶液を、マイクロ波反応器中210℃で80分間加熱した。室温に冷却した後、粗製の反応混合物を水中10〜50%アセトニトリルを用いるHPLCにより精製して、3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例24)
2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒドオキシム
3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド(1.0当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(5.0当量)、およびピリジン(4.0当量)のエタノール中溶液を95℃に加熱し、1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層をブライン、水で洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して固体を得、これを更には精製せずに次の工程に使用した。
工程2:3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒドオキシム(1.0当量)およびバージェス試薬(1.5当量)のテトラヒドロフラン(0.5M)中溶液を65℃に加熱し、1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して固体を得、これを更には精製せずに次の工程に使用した。
工程3:2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(工程2から)(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例25)
2−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−メトキシピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)のジメチルホルムアミド(DMF)(0.5M)中溶液に、ナトリウムメトキシド(1.5当量)を加え、75℃に加熱した。14時間撹拌した後、反応物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を飽和NaHCO水溶液で3回、水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中15%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により粗製残渣を精製して、2種のメトキシ位置異性体の混合物を得、これらの1つは所望の生成物であった。混合物を更には精製せずに次の工程に使用した。
工程2:2−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−クロロ−5−メトキシピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中50〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、2−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例26)
2−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン
5−ブロモピリジン−3−オール(1.0当量)、臭化ベンジル(1.2当量)、および炭酸銀(1.3当量)のトルエン(0.1M)中溶液を50℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、酢酸エチルで溶離した。濾液を真空で濃縮して残渣とし、ヘキサン中20%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)によりこれを精製して、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジンを得た。
工程2:3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン1−オキシド
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン(工程1から)(1.0当量)およびメタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)(4.0当量)のジクロロメタン(0.1M)中溶液を室温で18時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により粗製残渣を精製して、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン1−オキシドを得た。
工程3:5−(ベンジルオキシ)−3−ブロモピコリノニトリル
53−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン1−オキシド(工程2から)(1.0当量)のアセトニトリル(0.2M)中溶液に、トリメチルシリルシアニド(TMSCN)(4.0当量)およびトリエチルアミン(3.0当量)を加えた。反応物を100℃で終夜加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により残渣を精製して、2種のベンゾキシ位置異性体の混合物を得、これらの1つは所望の生成物であった。混合物を更には精製せずに次の工程に使用した。
工程4:2−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および5−(ベンジルオキシ)3−ブロモピコリノニトリル(工程3から)(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をジクロロメタン中2%メタノールおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をジクロロメタン中2%メタノールで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中50〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、2−(ベンジルオキシ)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例27)
2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−ビニルピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を95℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、白色固体を得た。
工程2:2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−クロロ−5−ビニルピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例28)
2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例27)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、2−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを固体として得た。
(実施例29)
2−フェニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−フェニルピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を100℃で2時間、次いで80℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、白色固体を得た。
工程2:2−フェニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−クロロ−5−フェニルピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、2−フェニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例30)
(E)−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:(E)−3−クロロ−5−スチリルピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、(E)−4,4,5,5−テトラメチル−2−スチリル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を100℃で2時間、次いで80℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、白色固体を得た。
工程2:(E)−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および(E)−3−クロロ−5−スチリルピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、(E)−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを茶褐色固体として得た。
(実施例31)
2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
(E)−2−スチリルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例30)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例32)
(E)−2−(3−メトキシプロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:(E)−3−クロロ−5−(3−メトキシプロプ−1−エニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、(E)−2−(3−メトキシプロプ−1−エニル)4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を100℃で2時間、次いで80℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、(E)−3−クロロ−5−(3−メトキシプロプ−1−エニル)ピコリノニトリルを白色固体として得た。
工程2:(E)−2−(3−メトキシプロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および(E)−3−クロロ−5−(3−メトキシプロプ−1−エニル)ピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、(E)−2−(3−メトキシプロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例33)
2−(3−メトキシプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
(E)−2−(3−メトキシプロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例32)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、2−(3−メトキシプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例34)
2−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロプ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を100℃で2時間、次いで80℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、3−クロロ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピコリノニトリルを白色固体として得た。
工程2:2−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−クロロ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)ピコリノニトリル(工程1から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、2−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例35)
2−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例34)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例36)
1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:5−ブロモ−2−クロロ−4−メチルピリジン1−オキシド
5−ブロモ−2−クロロ−4−メチルピリジン(1.0当量)およびメタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)(2.5当量)のクロロホルム(0.1M)中溶液を50℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、Ca(OH)(2.5当量)を反応混合物に加えた。沈殿物を濾過し、ジクロロメタンおよび酢酸エチル中5%メタノールで洗浄した。濾液を飽和Na水溶液および飽和NaHCO水溶液で洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して淡色固体とし、これを更には精製せずに次の工程に使用した。
工程2:3−ブロモ−6−クロロ−4−メチルピコリノニトリル
5−ブロモ−2−クロロ−4−メチルピリジン1−オキシド(工程1から)(1.0当量)のアセトニトリル(0.2M)中溶液に、TMSCN(4.0当量)およびトリエチルアミン(3.0当量)を加えた。反応物を100℃で終夜加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により残渣を精製して、3−ブロモ−6−クロロ−4−メチルピコリノニトリルを得た。
工程3:3−クロロ−1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(1.0当量)および3−ブロモ−6−クロロ−4−メチルピコリノニトリル(工程2から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、3−クロロ−1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
工程4:1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロ−1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(工程3から)の酢酸エチル/メタノール(1:2、0.03M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。反応容器を水素Parr装置上50psiの水素下で終夜振盪した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、1−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例37)
ピリド[3,2−f][1,7]ナフチリジン−6−アミン
tert−ブチル3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルカルバメート(1.0当量)および3−ブロモピコリノニトリル(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、ピリド[3,2−f][1,7]ナフチリジン−6−アミンを白色固体として得た。
(実施例38)
2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:8−メチル−2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.0当量)および3−クロロ−5−ビニルピコリノニトリル(実施例27/工程1から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−メチル−2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
工程2:2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
8−メチル−2−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを灰白色固体として得た。
(実施例39)
(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール
工程1:エチル5−クロロ−6−シアノニコチネート
エチル5,6−ジクロロニコチネート(1当量)、シアン化亜鉛(0.75当量)およびテトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0.10当量)のDMF(0.3M)中溶液を脱気し、次いで100℃で3時間加熱した。溶媒を真空で除去して粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル5−クロロ−6−シアノニコチネートを白色固体として得た。
工程2:エチル5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−カルボキシレート
tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.0当量)およびエチル5−クロロ−6−シアノニコチネート(前工程から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−カルボキシレートを得た。
工程3:2−エチル−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
氷水浴中で冷却したエチル5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−カルボキシレート(前工程から)のTHF(0.2M)中撹拌溶液に、THF中スーパーヒドリド(super hydride)の1N溶液(10当量)を加えた。反応が完結した時点で、反応物を1NのHClでクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノールを白色固体として得た。
(実施例40)
8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:(E)−3−クロロ−5−(プロプ−1−エニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、(E)−4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロプ−1−エニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(3.4当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.04M)中溶液を95℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮し、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、白色固体である(E)−3−クロロ−5−(プロプ−1−エニル)ピコリノニトリルを得た。
工程2:(E)−8−メチル−2−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.0当量)および(E)−3−クロロ−5−(プロプ−1−エニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物をメタノールで希釈した。不溶の固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、(E)−8−メチル−2−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
工程3:8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
(E)−8−メチル−2−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、8−メチル−2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを灰白色固体として得た。
(実施例41)
2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:5−((トリエチルシリル)エチニル)−1H−インドール
シンチレーションバイアルに、−ヨード−1H−インドール(1.1当量)、トリエチル(エチニル)シラン(1当量)、トリエチルアミン(5当量)、および無水DMF(0.2M)を加えた。真空化および窒素でのフラッシュを3回行った。CuI(0.1当量)およびビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロ−パラジウム(II)(0.1当量)を加えた。バイアルを密栓し、60℃で終夜加熱した。TLCによりモニターした際に反応が完結した時点で、ヘキサンで前処理したシリカゲルカラム上にバイアルの内容物を導入した。カラムをヘキサンおよびジエチルエーテルで洗浄して、生成物を含む全ての溶離物を集めた。最小限加熱しながら回転蒸発器を用いてヘキサンおよびエーテルを注意深く蒸留して、生成物である5−((トリエチルシリル)エチニル)−1H−インドールを無色油として得、これを次の工程に直接使用した。
工程2:5−エチニル−1H−インドール
0℃に冷却した5−((トリエチルシリル)エチニル)−1H−インドール(前工程から)のTHF(0.2M)中撹拌溶液を、テトラブチルアンモニウムフルオリドの溶液(0.5当量)で1滴ずつ処理した。反応混合物は黒に変色し、30分間撹拌を続けた後、室温に加温した。TLCは完全に転化していることを示した。反応物を水でクエンチし、ジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、最小限加熱しながら回転蒸発器を用いて濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル、ジエチルエーテル)にかけて、生成物である5−エチニル−1H−インドールを無色油として得た。
工程3:5−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリル
セプタムで密栓した丸底フラスコに、5−エチニル−1H−インドール(前工程から)(1.1当量)、3,5−ジクロロピコリノニトリル(1当量)、トリエチルアミン(5当量)、および無水DMF(0.2M)を加えた。真空化および窒素でのフラッシュを3回行った。CuI(0.05当量)およびビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロ−パラジウム(II)(0.05当量)を加えた。セプタムを還流冷却器に置き換え、フラスコを窒素雰囲気下60℃で終夜加熱した。TLCによりモニターした際に反応が完結した時点で、ヘキサンで前処理した大きなシリカゲルカラム上にフラスコの内容物を導入した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:EtOAc(1:4%))にかけて、生成物である5−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリルを得た。
工程4:2−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
還流冷却器を装備した丸底フラスコに、5−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリル(前工程から)(1当量)、tert−ブチル2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.25当量)、KPO(2当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(0.05当量)、および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.1当量)を加えた。n−ブタノールおよび水(5:2、0.2M)を加え、内容物を3回脱気した(真空化に続き、窒素フラッシュ)。反応混合物を窒素下油浴中100℃で終夜激しく撹拌した。内容物を冷却し、水200mLに溶解し、続いて塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を乾燥(NaSO)し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中0〜50%EtOAc)にかけて、生成物である2−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
工程5:2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
丸底フラスコに、2−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1当量)を撹拌子と共に加えた。エタノールおよび塩化メチレン(1:2、0.2M)を加え、続いてパラジウム炭素(活性化粉末、湿潤、炭素上10%、0.1当量)を加えた。内容物を真空化し、続いて水素フラッシュを3回行った。反応混合物を水素バルーン下室温で終夜激しく撹拌した。その後、セライトパッドを通して反応混合物を濾過し、その後、濾液にUV吸収が無くなるまで塩化メチレンおよびEtOAcでセライトパッドを洗浄した。合わせた有機洗液を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中0−50%EtOAc)にかけて、生成物である2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例42)
2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−((4−エトキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
セプタムで密栓した丸底フラスコに、1−エトキシ−4−エチニルベンゼン(1.1当量)、3,5−ジクロロピコリノニトリル(1当量)、トリエチルアミン(5当量)、および無水DMF(0.2M)を加えた。真空化および窒素でのフラッシュを3回行った。CuI(0.05当量)およびビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロ−パラジウム(II)(0.05当量)を加えた。セプタムを還流冷却器に置き換え、フラスコを窒素雰囲気下60℃で終夜加熱した。TLCによりモニターした際に反応が完結した時点で、ヘキサンで前処理した大きなシリカゲルカラム上にフラスコの内容物を導入した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:EtOAc(1:4%))にかけて、生成物である3−クロロ−5−((4−エトキシフェネチル)エチニル)ピコリノニトリルを得た。
工程2:2−((4−エトキシフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
還流冷却器を装備した丸底フラスコに、3−クロロ−5−((4−エトキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1当量)、tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.25当量)、KPO(2当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(0.05当量)、および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.1当量)を加えた。n−ブタノールおよび水(5:2、0.2M)を加え、内容物を3回脱気した(真空化に続き、窒素フラッシュ)。反応混合物を窒素下油浴中100℃で終夜激しく撹拌した。内容物を冷却し、水200mLに溶解し、続いて塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を乾燥(NaSO)し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中0〜50%EtOAc)にかけて、生成物である2−((4−エトキシフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
工程3:2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
丸底フラスコに、2−((4−エトキシフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1当量)を撹拌子と共に加えた。エタノールおよび塩化メチレン(1:2、0.2M)を加え、続いてパラジウム炭素(活性化粉末、湿潤、炭素上10%、0.1当量)を加えた。内容物を真空下で脱気し、続いて水素フラッシュした(3回)。反応混合物を水素バルーン下室温で終夜激しく撹拌した。その後、セライトパッドを通して反応混合物を濾過し、その後、濾液にUV吸収が無くなるまで塩化メチレンおよびEtOAcでセライトパッドを洗浄した。合わせた有機洗液を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中0〜50%EtOAc)にかけて、生成物を黄色固体として得た。トルエンを用いて更に再結晶化して、生成物である2−(4−エトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色微細結晶として得た。
(実施例43)
8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
実施例42、工程1にて記載した手順に従い、1−エチニル−4−フェノキシベンゼン(市販品)から3−クロロ−5−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを調製した。
工程2:8−メチル−2−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例42、工程2にて記載した手順に従い、3−クロロ−5−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程から)から8−メチル−2−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程3:8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例42、工程3にて記載した手順に従い、8−メチル−2−((4−フェノキシフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から8−メチル−2−(4−フェノキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例44)
2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)トリエチルシラン
実施例41、工程1にて記載した手順に従い、1−ヨード−2,4−ジメチルベンゼン(市販品)から((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)トリエチルシランを調製した。
工程2:1−エチニル−2,4−ジメチルベンゼン
実施例41、工程2にて記載した手順に従い、((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)トリエチルシラン(前工程から)から1−エチニル−2,4−ジメチルベンゼンを調製した。
工程3:3−クロロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
実施例41、工程3にて記載した手順に従い、1−エチニル−2,4−ジメチルベンゼン(前工程から)から3−クロロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを調製した。
工程4:2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41、工程4にて記載した手順に従い、3−クロロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)−ピコリノニトリル(前工程から)から2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程5:2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41、工程5にて記載した手順に従い、2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例45)
2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41、工程4にて記載した手順に従い、3−クロロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(実施例44/工程3から)およびtert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)から2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程2:2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41、工程5にて記載した手順に従い、1−エチニル−4−フェノキシベンゼン(前工程から)から2−(2,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例46)
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
実施例41/工程3にて記載した手順に従い、1−エチニル−4−メトキシ−2−メチルベンゼン(市販品)から3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを調製した。
工程2:2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41、工程4にて記載した手順に従い、3−クロロ−5−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ピコリノニトリル(前工程から)から2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程3:2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41、工程5にて記載した手順に従い、2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例47)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例46)の塩化メチレン(0.2M)中撹拌溶液に、氷水浴中でCHCl中BBrの1N溶液(2当量)を1滴ずつ添加した。30分で反応物をメタノールでクエンチし、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ジクロロメタン中0〜20%メタノールを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノールを白色固体として得た。
(実施例48)
2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)トリエチルシラン
実施例41、工程1にて記載した手順に従い、5−ヨード−2,3−ジヒドロベンゾフラン(市販品)から((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)トリエチルシランを調製した。
工程2:5−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン
実施例41/工程2にて記載した手順に従い、((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)トリエチルシラン(前工程から)から5−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾフランを調製した。
工程3:3−クロロ−5−((2、3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)ピコリノニトリル
実施例41/工程3にて記載した手順に従い、5−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン(前工程から)から3−クロロ−5−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)ピコリノニトリルを調製した。
工程4:2−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41/工程4にて記載した手順に従い、3−クロロ−5−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ピコリノニトリル(前工程から)から2−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程5:2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41/工程5にて記載した手順に従い、2−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から2−(2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例49)
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノール
工程1:(Z)−3−クロロ−5−(2−エトキシビニル)ピコリノニトリル
実施例40/工程1にて記載した手順に従い、(Z)−2−(2−エトキシビニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(市販品)から(Z)−3−クロロ−5−(2−エトキシビニル)ピコリノニトリルを調製した。
工程2:(Z)−2−(2−エトキシビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例40/工程2にて記載した手順に従い、(Z)−3−クロロ−5−(2−エトキシビニル)ピコリノニトリル(前工程から)から(Z)−2−(2−エトキシビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程3:2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノール
(Z)−2−(2−エトキシビニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)の2:5濃HClおよびジオキサン(0.1M)混合物中溶液を60℃で終夜加熱した。室温に冷却した時点で、反応混合物を過剰のNaHCO飽和溶液で処理し、続いてEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮し、THF(0.2M)に溶解し、THF中1Nのスーパーヒドリド溶液(10当量)を用いて0℃で処理した。反応混合物を室温に加温し、終夜撹拌した。実施例39/工程3に記載した手順に従って反応物を処理して、2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エタノールを白色固体として得た。
(実施例50)
3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン
工程1:5−ブロモ−2−クロロ−3−メチルピリジン1−オキシド
実施例17/工程1にて記載した手順に従い、5−ブロモ−2−クロロ−3−メチルピリジン(市販品)から5−ブロモ−2−クロロ−3−メチルピリジン1−オキシドを調製した。
工程2:3−ブロモ−6−クロロ−5−メチルピコリノニトリル
実施例17/工程2にて記載した手順に従い、(Z)−3−クロロ−5−(2−エトキシビニル)ピコリノニトリル(前工程から)から3−ブロモ−6−クロロ−5−メチルピコリノニトリルを調製した。
工程3:3−ブロモ−6−クロロ−5−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピコリノニトリル
3−ブロモ−6−クロロ−5−メチルピコリノニトリル(前工程から)のTHF(0.2M)中溶液を−78℃に冷却した。LDA(2N溶液、2当量)を滴下添加した。反応物を−78℃で1時間撹拌し続けた後ベンズアルデヒド(1当量)を加えた。反応物を−78℃で更に30分間撹拌し続けた後、室温にゆっくり加温した。反応物を飽和NHClでクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機洗液を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20〜50%EtOAc)にかけて、生成物である3−ブロモ−6−クロロ−5−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピコリノニトリルを黄色固体として得た。
工程4:3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン
実施例41/工程4にて記載した手順に従い、3−ブロモ−6−クロロ−5−メチルピコリノニトリル(前工程から)から3−メチル−9−フェニル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミンを調製した。
(実施例51)
8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン
工程1:tert−ブチル5,6−ジクロロピリジン−3−イルカルバメート
5,6−ジクロロピリジン−3−アミン(市販品)のTHF(0.2M)中溶液に、0℃で撹拌しながら(BOC)O(1.2当量)を加えた。TLCによりモニターした際に完全に転化するまで、反応混合物を40℃で加熱した。次いで反応混合物を濃縮した。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20〜50%EtOAc)にかけて、tert−ブチル5,6−ジクロロピリジン−3−イルカルバメートを得た。
工程2:tert−ブチル5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イルカルバメート
実施例39/工程1にて記載した手順に従い、tert−ブチル5,6−ジクロロピリジン−3−イルカルバメート(前工程から)からtert−ブチル5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イルカルバメートを調製した。
工程3:8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン
実施例4/工程2にて記載した手順に従い、tert−ブチル5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イルカルバメート(前工程から)からtert−ブチル5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イルカルバメート(主生成物として)と共に8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン(副生成物として)を調製した。
(実施例52)
1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロパン−2−オール
工程1:3−ブロモ−5−メチルピコリノニトリル
実施例39/工程1にて記載した手順に従い、2,3−ジブロモ−5−メチルピリジン(市販品)から3−ブロモ−5−メチルピコリノニトリルを調製した。
工程2:3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシプロピル)ピコリノニトリル
実施例50/工程3にて記載した手順に従い、3−ブロモ−5−メチルピコリノニトリル(前工程から)およびアセトアルデヒドから3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシプロピル)ピコリノニトリルを調製した。
工程3:1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロパン−2−オール
実施例50、工程4にて記載した手順に従い、3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシプロピル)ピコリノニトリル(前工程から)から1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)プロパン−2−オールを調製した。
(実施例53)
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトニトリル
工程1:2,3−ジクロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピリジン
(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)メタノール(市販品)のCHCl(0.2M)中撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(3当量)およびクロロ(メトキシ)メタン(2当量)を加えた。0℃で3時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、粗製物をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20〜50%EtOAc)により精製して、2,3−ジクロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピリジンを無色油として得た。
工程2:3−クロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピコリノニトリル
実施例39/工程1にて記載した手順に従い、2,3−ジクロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピリジン(前工程から)から3−クロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピコリノニトリルを調製した。
工程3:3−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリル
2,3−ジクロロ−5−((メトキシメトキシ)メチル)ピリジン(前工程から)のメタノール(0.2M)中撹拌溶液に、濃HCl(10当量)を加えた。室温で終夜撹拌した後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗製物をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20〜50%EtOAc)により精製して、3−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリルを得た。
工程4:3−クロロ−5−(クロロメチル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピコリノニトリル(前工程から)のCHCl(0.2M)中撹拌溶液に、0℃で塩化チオニル(10当量)を加えた。室温で終夜撹拌した後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗製物をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20〜50%EtOAc)により精製して、3−クロロ−5−(クロロメチル)ピコリノニトリルを無色油として得た。
工程5:3−クロロ−5−(シアノメチル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−(クロロメチル)ピコリノニトリル(前工程から)のDMSO(0.2M)中溶液に、シアン化ナトリウム(1.25当量)を加えた。反応混合物をマイクロ波照射下130℃で加熱した。反応混合物を水およびEtOAcに溶解し、EtOAcで抽出した。有機相を無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20〜50%EtOAc)にかけて、3−クロロ−5−(シアノメチル)ピコリノニトリルを得た。
工程6:2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトニトリル
実施例41/工程4にて記載した手順に従い、3−クロロ−5−(シアノメチル)ピコリノニトリル(前工程から)から2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトニトリルを調製した。
(実施例54)
N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトアミド
工程1:N−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)アセトアミド
5,6−ジクロロピリジン−3−アミン(市販品)およびトリエチルアミン(3当量)のCHCl(0.2M)中撹拌溶液に、0℃で塩化アセチル(2当量)を加えた。室温で終夜撹拌した後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗製残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20〜50%EtOAc)により精製して、N−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)アセトアミドを得た。
工程2:N−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)アセトアミド
実施例39/工程1にて記載した手順に従い、N−(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)アセトアミド(前工程から)からN−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)アセトアミドを調製した。
工程3:N−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトアミド
実施例41/工程4にて記載した手順に従い、N−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)アセトアミド(前工程から)からN−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)アセトアミドを調製した。
(実施例55)
2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール
工程1:3−ブロモ−5−(2−(2,4−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル)ピコリノニトリル
実施例50/工程3にて記載した手順に従い、3−ブロモ−5−メチルピコリノニトリル(実施例52/工程1)および2,4−ジメチルベンズアルデヒドから3−ブロモ−5−(2−(2,4−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル)ピコリノニトリルを調製した。
工程2:2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタノール
実施例50/工程4にて記載した手順に従い、3−ブロモ−5−(2−(2,4−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル)ピコリノニトリル(前工程から)から2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(2,4−ジメチルフェニル)エタノールを調製した。
(実施例56)
2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:2−メトキシ−4−メチル−5−((トリエチルシリル)エチニル)ピリジン
実施例41/工程1にて記載した手順に従い、5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチルピリジン(市販品)から2−メトキシ−4−メチル−5−((トリエチルシリル)エチニル)ピリジンを調製した。
工程2:5−エチニル−2−メトキシ−4−メチルピリジン
実施例41/工程2にて記載した手順に従い、2−メトキシ−4−メチル−5−((トリエチルシリル)エチニル)ピリジン(前工程から)から5−エチニル−2−メトキシ−4−メチルピリジンを調製した。
工程3:3−クロロ−5−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)ピコリノニトリル
実施例41/工程3にて記載した手順に従い、5−エチニル−2−メトキシ−4−メチルピリジン(前工程から)から3−クロロ−5−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)ピコリノニトリルを調製した。
工程4:2−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41/工程4にて記載した手順に従い、3−クロロ−5−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程から)から2−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程5:2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41/工程5にて記載した手順に従い、2−((6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から2−(2−(6−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例57)
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール
工程1:4−(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)ブト−3−イン−1−オール
実施例41/工程1にて記載した手順に従い、((4−ブロモフェニル)エチニル)トリメチルシラン(市販品)およびブト−3−イン−1−オール(市販品)から4−(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)ブト−3−イン−1−オールを調製した。
工程2:4−(4−エチニルフェニル)ブト−3−イン−1−オール
実施例41/工程2にて記載した手順に従い、4−(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)ブト−3−イン−1−オールから4−(4−エチニルフェニル)ブト−3−イン−1−オールを調製した。
工程3:5−((4−(4−ヒドロキシブト−1−イニル)フェニル)エチニル)−3−メチルピコリノニトリル
実施例41/工程3にて記載した手順に従い、4−(4−エチニルフェニル)ブト−3−イン−1−オール(前工程から)から5−((4−(4−ヒドロキシブト−1−イニル)フェニル)エチニル)−3−メチルピコリノニトリルを調製した。
工程4:4−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)ブト−2−イン−1−オール
実施例41/工程4にて記載した手順に従い、5−((4−(4−ヒドロキシブト−1−イニル)フェニル)エチニル)−3−メチルピコリノニトリル(前工程から)から4−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)ブト−2−イン−1−オールを調製した。
工程5:4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オール
実施例41/工程5にて記載した手順に従い、4−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)ブト−2−イン−1−オール(前工程から)から4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)ブタン−1−オールを調製した。
(実施例58)
メチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパノエート
工程1:メチル3−(4−ヨードフェニル)プロパノエート
3−(4−ヨードフェニル)プロパン酸(市販品)のトルエンおよびメタノール(9:1、0.2M)中撹拌溶液に、0℃で(ジアゾメチル)トリメチルシラン(EtO中1N溶液、2当量)を加えた。室温で終夜撹拌した後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗製残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中20〜50%EtOAc)により精製して、メチル3−(4−ヨードフェニル)プロパノエートを得た。
工程2:メチル3−(4−エチニルフェニル)プロパノエート
実施例41/工程1および2にて記載した手順に従い、メチル3−(4−ヨードフェニル)プロパノエート(前工程から)からメチル3−(4−エチニルフェニル)プロパノエートを調製した。
工程3:メチル3−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)プロパノエート
実施例41/工程3にて記載した手順に従い、メチル3−(4−エチニルフェニル)プロパノエート(前工程から)からメチル3−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)プロパノエートを調製した。
工程4:メチル3−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)プロパノエート
実施例41/工程4にて記載した手順に従い、メチル3−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)プロパノエート(前工程から)からメチル3−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)プロパノエートを調製した。
工程5:メチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパノエート
実施例41/工程5にて記載した手順に従い、メチル3−(4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)プロパノエート(前工程から)からメチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパノエートを調製した。
(実施例59)
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オール
実施例39/工程3にて記載した手順に従い、メチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパノエート(実施例58から)から3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−1−オールを調製した。
(実施例60)
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オール
メチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパノエート(実施例58から)のTHF(0.2M)中溶液に、0℃でメチルマグネシウムブロミドのTHF中溶液(1.0M、2当量)を1滴ずつ添加した。室温で終夜撹拌した後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗製残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中50〜100%EtOAc)により精製して、4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−2−メチルブタン−2−オールを得た。
(実施例61)
2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル
実施例41/工程3から5にて記載した手順に従い、4−エチニルベンゾニトリル(市販品)から4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリルを調製した。
工程2:2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル(前工程から)のエタノールおよび水酸化アンモニウム(4:1、0.2M)中溶液に、室温で撹拌しながらラネーニッケル(10当量)を加えた。TLCにより示された際に転化が完全になるまで、反応混合物を水素雰囲気下撹拌した。短いセライトパッドを通して反応混合物を濾過した。セライトパッドをEtOAcで洗浄した。合わせた有機抽出物を真空下で濃縮し、得られた粗製残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中50〜100%EtOAc)により精製して、生成物である2−(4−(アミノメチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例62)
(E)−エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリレート
工程1:(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール
実施例39/工程3にて記載した手順に従い、メチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート(実施例112)から(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノールを調製した。
工程2:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアルデヒド
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール(前工程から)のDMSO中溶液に、2−ヨードキシ安息香酸(IBX、2.5当量)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した後、水で希釈した。EtOAcで抽出し、続いて濃縮して粗製残渣を得、これをクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中50〜100%EtOAc)により精製して、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアルデヒドを得た。
工程3:(E)−エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリレート
NaH(3当量)のTHF(0.2M)中懸濁物に、0℃で撹拌しながらエチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(市販品)(3当量)を加えた。30分間撹拌した後、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアルデヒド(前工程から)のTHF(0.2M)中溶液を滴下添加した。反応物を室温に加温し、終夜撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し、濃縮して粗製残渣を得、これをクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中50〜100%EtOAc)により精製して、(E)−エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリレートを白色固体として得た。
(実施例63)
エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパノエート
実施例41/工程5にて記載した手順に従い、(E)−エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリレート(実施例62から)からエチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパノエートを調製した。
(実施例64)
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール
工程1:ジエチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)マロネート
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール(実施例62/工程1から)(0.2M)およびマロン酸ジエチル(2当量)の乾燥トルエン中撹拌溶液に、トリブチルホスフィン(2当量)およびN,N,N,N−テトラメチルジアゼン−1,2−ジカルボキサミド(2当量)を加えた。反応混合物を120℃で終夜撹拌した。反応が完結した時点で、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた粗製残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中50〜100%EtOAc)により精製して、ジエチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)マロネートを白色固体として得た。
工程2:2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオール
実施例39/工程3にて記載した手順に従い、ジエチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)マロネート(前工程から)から2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンジル)プロパン−1,3−ジオールを調製した。
(実施例65)
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン酸
エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパノエート(実施例63から)の1NのNaOH、THFおよびメタノール(1:5:2、0.1N)中溶液を60℃で3時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を1NのHClでpH7に中和し、濃縮して粗製残渣を得、これをクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中0〜20%メタノール)により精製して、(E)−エチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリレートを白色固体として得た。
(実施例66)
5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド
実施例62/工程2にて記載した手順に従い、(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール(実施例105から)から5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒドを調製した。
(実施例67)
エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾエート
工程1:エチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)ベンゾエート
3,5−ジクロロピコリノニトリル(市販品)(1.0当量)、エチル4−エチニルベンゾエート(市販品)(1.0当量)、trans−ジクロロビス(dichlororbis)(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を50℃で3時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水酸化アンモニウム水溶液で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物をヘキサン中0〜20%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーによりにより精製し、エチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)ベンゾエートを白色固体として得た。
工程2:エチル4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)ベンゾエート
エチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)ベンゾエート(前工程から)(1.0当量)、tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(2.6当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10mol%)、および炭酸カリウム(5.3当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.2M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をDCM中2%MeOHで希釈した。2相を分離した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)ベンゾエートを得た。
工程3:エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾエート
エチル4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)ベンゾエート(前工程から)(1.0当量)のTHF/酢酸エチル(1:1、0.05M)中溶液を窒素でフラッシュし、パラジウム炭素(10重量%)を加えた。反応容器を排気し、水素でフラッシュし、室温で終夜撹拌した。セライトを通して反応混合物を濾過し、DCM中2%MeOHで洗浄し、真空で濃縮した。DCM中0〜5%MeOHを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾエートを得た。
(実施例68)
8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−(p−トリルエチニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(市販品)(1.0当量)、1−エチニル−4−メチルベンゼン(市販品)(1.0当量)、trans−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を50℃で3時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水酸化アンモニウム水溶液で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物を熱エーテル/ヘキサン混合物中で撹拌することにより精製し、濾過して、3−クロロ−5−(p−トリルエチニル)ピコリノニトリルを得た。
工程2:8−メチル−2−(p−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロ−5−(p−トリルエチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1.0当量)、tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.2当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(4.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.2M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をDCM中2%MeOHで希釈した。2相を分離し、水層をDCM中2%MeOHで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−メチル−2−(p−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
工程3:8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
8−メチル−2−(p−トリルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)のEtOH/酢酸エチル(1:1、0.05M)中溶液を窒素でフラッシュし、パラジウム炭素(10重量%)を加えた。反応容器を排気し、水素でフラッシュし、室温で終夜撹拌した。セライトを通して反応混合物を濾過し、DCM中2%MeOHで洗浄し、真空で濃縮した。DCM中0〜5%MeOHを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−メチル−2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例69)
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−2−オール
エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾエート(実施例67から)(1.0当量)のDCM中溶液に、0℃でエーテル中3.0Mメチルマグネシウムヨージド(10当量)を加え、室温に終夜加温した。反応物を0℃に冷却し、1NのHCl水溶液およびエーテルでクエンチした。15分間撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。2相を分離し、水層をエーテルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物を水中10〜50%MeCN勾配を用いるRP−HPLCにより精製し、続いてDCM中で抽出して、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン−2−オールを得た。
(実施例70)
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール
エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾエート(実施例67)(1.0当量)のTHF(0.1M)中溶液に、0℃でTHF中1.0Mトリエチル水素化ホウ素リチウム(10当量)を加え、室温に2時間かけて加温した。1NのHCl水溶液をゆっくり加えて反応物をクエンチし、混合物を30分間加熱還流した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。2相を分離し、水層を酢酸エチル(EA)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物を水中10〜50%MeCN勾配を用いるRP−HPLCにより精製し、続いてDCM中で抽出して、(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノールを得た。
(実施例71)
エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート
工程1:エチル4−ブロモ−3−メチルベンゾエート
4−ブロモ−3−メチル安息香酸(市販品)(1.0当量)のEtOH(0.3M)中溶液に塩化チオニル(1.5当量)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を真空で濃縮し、残渣をエーテル中で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。2相を分離し、水層をエーテルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、エチル4−ブロモ−3−メチルベンゾエートを得た。
工程2:エチル3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)ベンゾエート
エチル4−ブロモ−3−メチルベンゾエート(前工程から)(1.0当量)、トリエチル(エチニル)シラン(1.1当量)、trans−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を60℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水酸化アンモニウム水溶液で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)ベンゾエートを黄色油として得た。
工程3:エチル4−エチニル−3−メチルベンゾエート
エチル3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)ベンゾエート(前工程から)(1.0当量)のTHF(0.3M)中溶液に、0℃でTHF中1.0MのTBAF(1.2当量)を滴下添加した。0℃で10分間撹拌した後、反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。2相を分離し、水層をエーテルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル4−エチニル−3−メチルベンゾエートを白色固体として得た。
工程4:エチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエート
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、エチル4−エチニル−3−メチルベンゾエート(前工程から)(1.0当量)、trans−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を50℃で3時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水酸化アンモニウム水溶液で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜10%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエートを白色固体として得た。
工程5:エチル4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエート
エチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエート(前工程から)(1.0当量)、tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.1当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(8mol%)、および炭酸カリウム(3.0当量)のトルエン/エタノール(9:1、0.2M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をDCM中2%MeOHで希釈した。2相を分離した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエートを得た。
工程6:エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート
エチル4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエート(前工程から)(1.0当量)のTHF/酢酸エチル(1:1、0.05M)中溶液を窒素でフラッシュし、10%パラジウム炭素(10重量%)を加えた。反応容器を排気し、水素でフラッシュし、室温で終夜撹拌した。セライトを通して反応混合物を濾過し、DCM中2%MeOHで洗浄し、真空で濃縮した。ヘキサン中30〜100%EAを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエートを得た。
(実施例72)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸
エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート(実施例71から)(1.0当量)のEtOH中溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(1.5当量)を加え、80℃で5時間加熱した。1NのHCl水溶液(1.5当量)を加えることにより反応混合物を中和し、真空で濃縮した。粗製物を水中10〜50%MeCN勾配を用いるRP−HPLCにより精製し、続いて真空で濃縮して、TFA塩を得た。
(実施例73)
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノール
エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート(実施例71から)(1.0当量)のTHF(0.1M)中溶液に、−78℃でトルエン中1.0MのDIBAL−H(10当量)を加え、室温に2時間かけて加温した。1.5Mロッシェル塩水溶液をゆっくり加えて反応物をクエンチし、続いてEAを加え、混合物を45分間撹拌した。2相を分離し、水層をEAで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物を水中10〜50%MeCN勾配を用いるRP−HPLCにより精製し、続いてDCM中で抽出して、(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)メタノールを得た。
(実施例74)
8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、2−エチニル−1,3,5−トリメチルベンゼン(市販品)(1.0当量)、trans−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を50℃で3時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水酸化アンモニウム水溶液で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物をヘキサン中0〜10%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリルを白色固体として得た。
工程2:2−(メシチルエチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1.0当量)、tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.1当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(8mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(3.0当量)のトルエン/エタノール(4:1、0.2M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をDCM中2%MeOHで希釈した。2相を分離した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−(メシチルエチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
工程3:8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(メシチルエチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)のEtOH(0.05M)中溶液を窒素でフラッシュし、パラジウム炭素(10重量%)を加えた。反応容器を排気し、水素でフラッシュし、室温で終夜撹拌した。セライトを通して反応混合物を濾過し、DCM中2%MeOHで洗浄し、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例75)
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール
エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート(実施例71から)(1.0当量)のDCM中溶液に、0℃でエーテル中3.0Mメチルマグネシウムヨージド(10当量)を加え、室温に終夜加温した。反応物を0℃に冷却し、水でクエンチした。15分間撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、EAを加えた。2相を分離し、水層をEAで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。DCM中0〜5%MeOHを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オールを得た。
(実施例76)
8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−5−((4−プロポキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、1−エチニル−4−プロポキシベンゼン(市販品)(1.0当量)、trans−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(I)(20mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.3M)中溶液を50℃で3時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび10%水酸化アンモニウム水溶液で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜10%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、3−クロロ−5−((4−プロポキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを白色固体として得た。
工程2:3−クロロ−5−(4−プロポキシフェネチル)ピコリノニトリル
3−クロロ−5−((4−プロポキシフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1.0当量)のEtOH(0.05M)中溶液を窒素でフラッシュし、酸化白金(VI)(0.5当量)を加えた。反応容器を排気し、水素でフラッシュし、室温で5時間撹拌した。セライトを通して反応混合物を濾過し、DCM中2%MeOHで洗浄し、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜15%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、3−クロロ−5−(4−プロポキシフェネチル)ピコリノニトリルを得た。
工程3:8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロ−5−(4−プロポキシフェネチル)ピコリノニトリル(前工程から)(1.0当量)、tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.1当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(8mol%)、および2N炭酸ナトリウム水溶液(3.0当量)のトルエン(0.2M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をDCM中2%MeOHで希釈した。2相を分離した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。トルエン中0〜40%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−メチル−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
(実施例77)
(E)−エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリレート
実施例62/工程3にて記載した手順に従い、5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例66から)およびエチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(市販品)から(E)−エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリレートを調製した。LRMS[M+H]=442.2。
(実施例78)
(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸
実施例65にて記載した手順に従い、(E)−エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリレート(実施例77から)から(E)−3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリル酸を調製した。
(実施例79)
エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート
実施例41/工程5にて記載した手順に従い、(E)−エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)アクリレート(実施例77から)からエチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエートを調製した。
(実施例80)
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸
実施例65にて記載した手順に従い、エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート(実施例79から)から3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸を調製した。
(実施例81)
3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オール
実施例39/工程3にて記載した手順に従い、エチル3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート(実施例79から)から3−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−1−オールを調製した。
(実施例82)
(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
工程1:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸
2−アミノ−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸塩酸塩(市販品)(1.0当量)、トリエチルアミン(3.0当量)、ジ−tert−ブチルジカルボネート(1.1当量)、およびDMAP(0.1当量)のCHCN(0.3M)中溶液を40℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜30%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸を茶褐色固体として得た。
工程2:メチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(前工程から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノニトリル(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を濾過して沈殿物を集めた。沈殿物をEtOAcで濯いで、メチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレートを淡茶褐色固体として得た。
工程3:(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
メチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート(前工程から)(1.0当量)のEtOH(0.03M)中溶液に、25℃でNaBH(10当量)を加えた。溶液を80℃に5時間加熱した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。残渣を飽和NaHCOとEtOAcとの間で分配した。層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜10%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを灰白色固体として得た。
(実施例83)
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−オール
8−メトキシベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例9から)(1.0当量)のDCM(0.04M)中溶液に、N下−20℃でBBr(2.5当量)を滴下添加した。反応物を周囲温度に30分かけて加温した。次いで反応物を終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCOでクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜20%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−オールを黄色固体として得た。
(実施例84)
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド
(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール(実施例82から)(1.0当量)および活性化MnO(20当量)のDCM(0.1M)中溶液を周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物をDCMで希釈した。MnOを濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜10%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒドを黄色固体として得た。
(実施例85)
1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノール
5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例85から)(1.0当量)のTHF(0.02M)中溶液に、−78℃でMeLi(2.5当量)を加えた。反応物を周囲温度に終夜加温した。反応物を飽和NHClによりクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜5%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノールを黄色固体として得た。
(実施例86)
1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノン
1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノール(実施例85から)(1.0当量)および活性化MnO(20当量)のDCM(0.1M)中溶液を周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物をDCMで希釈した。MnOを濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜5%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、1−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エタノンを黄色固体として得た。
(実施例87)
8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−2−オール
メチル5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート(実施例82/工程2から)(1.0当量)のTHF(0.02M)中溶液に、−78℃でMeLi(10当量)を加えた。反応物を周囲温度に終夜加温した。反応物を飽和NHClによりクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜10%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−2−オールを黄色油として得た。
工程2:8−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン−2−オール(前工程から)(1.0当量)およびp−TsOH(2当量)のトルエン(0.01M)中溶液を90℃で6時間撹拌した。反応物を飽和NaHCOによりクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜5%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
工程3:8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
8−(プロプ−1−エン−2−イル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)およびPd/C(湿潤、10重量%)のEtOH中混合物をHバルーン下終夜撹拌した。反応混合物をDCMで希釈した。Pd/Cをセライトを通して濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜60%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−イソプロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
(実施例88)
8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
メチルトリフェニルホスホニウムヨージド(6.0当量)の溶液に、−78℃でnBuLi(7.0当量)を加えた。反応混合物を0℃に加温し、30分間撹拌した(濃オレンジ色)。反応物を−78℃に再度冷却し、THF中の5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例84から)(1.0当量)を反応物に滴下導入した。反応物を周囲温度に終夜加温した。反応物を飽和NHClによりクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜50%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例89)
8−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
8−ビニルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(1.0当量)(実施例88から)およびPd/C(湿潤、10重量%)のEtOH中混合物をHバルーン下終夜撹拌した。反応混合物をDCMで希釈した。Pd/Cをセライトを通して濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜60%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−エチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色発泡体として得た。
(実施例90)
8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル2−クロロ−5−(メトキシメチル)フェニルカルバメート
2−クロロ−5−(メトキシメチル)アニリン(市販品)(1.0当量)のTHF(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのTHF中溶液を加えた。反応物を周囲温度に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜30%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル2−クロロ−5−(メトキシメチル)フェニルカルバメートを無色油として得た。
工程2:tert−ブチル5−(メトキシメチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−クロロ−5−(メトキシメチル)フェニルカルバメート(前工程から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.0当量)、Pddba(2.5%)、XPhos(10%)、およびKOAc(3当量)をN雰囲気下ジオキサン(0.2M)中で混合した。反応物を110℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜20%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル5−(メトキシメチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを白色発泡体として得た。
工程3:8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−(メトキシメチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(前工程から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノ−ニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をDCM中2%MeOHおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をDCM中2%MeOHで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜100%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−(メトキシメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例91)
(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
工程1:メチル5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(実施例82/工程1から)(1.0当量)および2−クロロ−6−フェネチルニコチノニトリル(実施例111/工程3に記載した手順に従って(E)−3−クロロ−5−スチリルピコリノニトリル(実施例30/工程1から)から調製した)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜60%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、メチル5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレートを白色固体として得た。
工程2:(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
メチル5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート(前工程から)(1.0当量)のTHF(0.03M)中溶液に、0℃でスーパー−H(10当量)を加えた。溶液を周囲温度に30分かけて加温した。反応物を発泡が無くなるまで水によりクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜10%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、(5−アミノ−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを灰白色固体として得た。
(実施例92)
(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
工程1:メチル5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(実施例82/工程1から)(1.0当量)および2−クロロ−6−(4−メトキシフェネチル)ニコチノニトリル(実施例41/工程3に記載した手順に従って3,5−ジクロロピコリノニトリルを1−エチニル−4−メトキシベンゼンと反応させ、実施例111/工程3に記載した手順に従って生成物を還元して調製した)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜80%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、メチル5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレートを白色固体として得た。
工程2:(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
メチル5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート(前工程から)(1.0当量)のTHF(0.03M)中溶液に、0℃でスーパー−H(10当量)を加えた。溶液を周囲温度に30分かけて加温した。反応物を発泡が無くなるまで水によりクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜100%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを灰白色固体として得た(31%)。
(実施例93)
ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−5−ニトロフェニルカルバメート
2−ブロモ−5−ニトロアニリン(市販品)(1.0当量)のTHF(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのTHF中溶液を加えた。反応物を周囲温度に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜30%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル2−ブロモ−5−ニトロフェニルカルバメートを無色油として得た。
工程2:tert−ブチル5−ニトロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−5−ニトロフェニルカルバメート(前工程から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.8当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下ジオキサン(0.2M)中で混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。0〜30%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、tert−ブチル5−ニトロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを白色発泡体として得た。
工程3:8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−ニトロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(前工程から)(1.0当量)および3−ブロモピコリノニトリル(1.0当量)のトルエン(0.44M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を濾過して沈殿物を集めた。沈殿物をEtOAcで濯いで、8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
工程4:ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)およびPd/C(湿潤、10重量%)のEtOH中混合物をHバルーン下終夜撹拌した。反応混合物をDCMで希釈した。不溶固体をセライトを通して濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。粗製物をアセトンで洗浄して、ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミンを灰白色固体として得た。
(実施例94)
8−(アミノメチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸
出発物として2−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸塩酸塩(市販品)を用いたこと以外は、実施例82/工程1に記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜30%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸を灰白色固体として得た。
工程2:5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニトリル
出発物として2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸(前工程から)を用いたこと以外は、実施例93/工程3に記載した手順に従い標題化合物を調製した。粗製物を1:1EtOAc/ヘキサンで濯いで、5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニトリルを淡黄色固体として得た。
工程4:ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)およびラネーニッケル(湿潤、10重量%)のEtOH/アンモニア(2:1)中混合物を、Hバルーン下終夜撹拌した。反応混合物をDCMで希釈した。不溶固体をセライトを通して濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。粗製物を10%MeOH/DCMおよび70%EtOAc/ヘキサンで洗浄して、ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミンを灰白色固体として得た。
(実施例95)
3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.0当量)および3−ブロモ−6−クロロピコリノニトリル(実施例18/工程2から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.03M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜40%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを淡黄色固体として得た。
工程2:3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
3−クロロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)、フッ化カリウム(4.0当量)、および18−クラウン−6(0.4当量)のNMP(0.1M)中混合物を、マイクロ波反応器中210℃で2時間加熱した。周囲温度に冷却した後、0〜30%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより反応残渣を精製して、3−フルオロ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体として得た。
(実施例96)
(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
工程1:tert−ブチル5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
出発物として5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−クロロアニリン(市販品)を用いたこと以外は、実施例90/工程1および2にて記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜20%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを白色発泡体として得た。
工程2:8−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
出発物としてtert−ブチル5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(前工程から)を用いたこと以外は、実施例95/工程1にて記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜15%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、8−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを淡黄色固体として得た。
工程3:(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
8−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)およびTBAF(1.1当量)のTHF中溶液を周囲温度で終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCOでクエンチした。2相を分離し、水層をEtOで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜5%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを白色固体として得た。
工程4:(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
出発物として(5−アミノ−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール(前工程から)を用いたこと以外は、実施例95/工程2にて記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜40%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、(5−アミノ−3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを白色固体として得た。
(実施例97)
3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
工程1:3−クロロ−8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
出発物としてtert−ブチル5−ニトロ−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(市販品)を用いたこと以外は、実施例95/工程1に記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜40%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、3−クロロ−8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを淡黄色固体として得た。
工程2:3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
8−ニトロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)およびラネーニッケル(湿潤、10重量%)のEtOH中混合物を、Hバルーン下終夜撹拌した。反応混合物をDCMで希釈した。不溶固体をセライトを通して濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。0〜100%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミンを白色固体として得た。
(実施例98)
3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン
出発物として3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミン(実施例97から)を用いたこと以外は、実施例95/工程2に記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜7%MeOH/DCMを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、3−フルオロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5,8−ジアミンを白色固体として得た。
(実施例99)
8−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例88(ウィッティヒ反応)および実施例89(還元)にて記載した手順に従い、イソプロピル(トリフェニル)ホスホニウムブロミドと共に5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例84から)から8−イソブチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例100)
(E)−8−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例88にて記載した手順に従い、エチル(トリフェニル)ホスホニウムブロミドと共に5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例84から)から(E)−8−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例101)
8−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例89にて記載した手順に従い、(E)−8−(プロプ−1−エニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例100から)から8−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例102)
8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例88(ウィッティヒ反応)および実施例89(還元)にて記載した手順に従い、(シクロプロピルメチル)トリフェニルホスホニウムブロミドと共に5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例84から)から8−(2−シクロプロピルエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例103)
8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例88(ウィッティヒ反応)および実施例89(還元)にて記載した手順に従い、ベンジルトリフェニルホスホニウムブロミドと共に5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルバルデヒド(実施例84から)から8−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例104)
(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
実施例83にて記載した手順に従い、(5−アミノ−2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール(実施例92から)から(5−アミノ−2−(4−ブロモフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを調製した。
(実施例105)
(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
実施例41/工程4にて記載した手順に従い、実施例96/工程3から記載している手順に従ってTBS基を脱保護して、tert−ブチル5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例96/工程1)および3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(実施例46/工程1から)から(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを調製した。
(実施例106)
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
および
(実施例107)
8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:tert−ブチル5−ブロモ−2−クロロフェニルカルバメート
出発物として5−ブロモ−2−クロロアニリン(市販品)を用いたこと以外は、実施例4/工程1にて記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜40%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル5−ブロモ−2−クロロフェニルカルバメートを淡黄色固体として得た。
工程2:(E)−tert−ブチル2−クロロ−5−(2−シクロプロピルビニル)フェニルカルバメート
tert−ブチル5−ブロモ−2−クロロフェニルカルバメート(前工程から)(1.0当量)および(E)−2−(2−シクロプロピルビニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(市販品)(1.0当量)のトルエン(0.2M)中溶液を、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(5mol%)および2N炭酸カリウム水溶液(2.0当量)と混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。2相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。0〜5%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、(E)−tert−ブチル2−クロロ−5−(2−シクロプロピルビニル)フェニルカルバメートを淡黄色固体として得た。
工程3:(E)−tert−ブチル5−(2−シクロプロピルビニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
出発物として(E)−tert−ブチル2−クロロ−5−(2−シクロプロピルビニル)フェニルカルバメート(前工程から)を用いたこと以外は、実施例90/工程2に記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜10%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、(E)−tert−ブチル5−(2−シクロプロピルビニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを淡黄色固体として得た。
工程4:2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンおよび8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
出発物として(E)−tert−ブチル5−(2−シクロプロピルビニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(前工程から)および3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(実施例46/工程1から)を用いたこと以外は、実施例41/工程4(鈴木カップリング)および5(還元)に記載した手順に従い標題化合物を調製した。0〜40%EtOAc/ヘキサンを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、実施例106を白色固体として得た。
および実施例107を灰白色固体として得た。
(実施例108)
(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
実施例41/工程4、実施例96/工程3(TBSの脱保護)および実施例74/工程3(還元)にて記載した手順に従い、tert−ブチル5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例96/工程1から)、2−エチニル−1,3,5−トリメチルベンゼン(市販品)および3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリル(実施例74/工程1から)から(5−アミノ−2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを調製した。
(実施例109)
(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
実施例41/工程4および実施例96/工程3(TBSの脱保護)にて記載した手順に従い、8−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−クロロベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例96/工程1から)および3−クロロ−5−(4−プロポキシフェネチル)ピコリノニトリル(実施例76/工程2から)から(5−アミノ−2−(4−プロポキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを調製した。
(実施例110)
(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
実施例41/工程4および実施例96/工程3(TBSの脱保護)にて記載した手順に従い、tert−ブチル5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例96/工程1から)および5−((1H−インドール−5−イル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリル(実施例41/工程3から)から(2−(2−(1H−インドール−5−イル)エチル)−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを調製した。
(実施例111)
N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド
工程1:N−(4−エチニルフェニル)アセトアミド
4−エチニルアニリン(市販品)(1.0当量)、およびトリエチルアミン(1.0当量)の塩化メチレン(0.04M)中溶液に、塩化アセチル(1.5当量)をゆっくり加えた。次いで反応混合物を0℃で1時間撹拌した。周囲温度に加温した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、N−(4−エチニルフェニル)アセトアミドを白色固体として得た。
工程2:N−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)アセトアミド
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、N−(4−エチニルフェニル)アセトアミド(前工程から)(1.0当量)、ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウムクロリド(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.04M)中溶液を60℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離した。有機層を水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、N−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)アセトアミドを白色固体として得た。
工程3:N−(4−(2−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチル)フェニル)アセトアミド
N−(4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)フェニル)アセトアミド(前工程から)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、N−(4−(2−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチル)フェニル)アセトアミドを得た。
工程4:N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド
N−(4−(2−(5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチル)フェニル)アセトアミド(前工程から)(1.0当量)、tert−ブチル4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.5当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(10mol%)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(20mol%)、およびリン酸カリウム(2.0当量)のn−ブタノール/HO(2.5:1、0.04M)中溶液を、100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミドを白色固体として得た。
(実施例112)
メチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート
工程1:メチル3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)ベンゾエート
メチル4−ブロモ−3−メチルベンゾエート(1.0当量)、トリエチル(エチニル)シラン(1.0当量)、ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウムクロリド(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.04M)中溶液を60℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離した。有機層を水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、メチル3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)ベンゾエートを白色固体として得た。
工程2:メチル4−エチニル−3−メチルベンゾエート
メチル3−メチル−4−((トリエチルシリル)エチニル)ベンゾエート(前工程から)(1.0当量)のTHF(0.2M)中溶液に、0℃でTBAF(0.2当量)をゆっくり加えた。次いで反応混合物を0℃で1時間撹拌した。周囲温度に加温した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、メチル4−エチニル−3−メチルベンゾエートを白色固体として得た。
工程3:メチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエート
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、メチル4−エチニル−3−メチルベンゾエート(前工程から)(1.0当量)、ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウムクロリド(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.04M)中溶液を60℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離した。有機層を水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、メチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエートを白色固体として得た。
工程4:メチルメチル4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエート
メチル4−((5−クロロ−6−シアノピリジン−3−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエート(前工程から)(1.0当量)、tert−ブチル4−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例4/工程2から)(1.5当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(10mol%)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(20mol%)、およびリン酸カリウム(2.0当量)のn−ブタノール/HO(2.5:1、0.04M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、メチルメチル−4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエートを白色固体として得た。
工程5:メチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート
メチルメチル4−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)−3−メチルベンゾエート(前工程から)の酢酸エチル/メタノール(1:4、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、メチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエートを得た。
(実施例113)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド
工程1:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸
メチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート(実施例112から)(1.0当量)、および1N水酸化ナトリウム(1.5当量)のメタノール(0.04M)中溶液を60℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離した。有機層を水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸を白色固体として得た。
工程2:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル安息香酸(前工程から)の塩化チオニル中溶液を60℃で3時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。粗製物を精製せずに次の工程に使用した。
工程3:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(前工程から)(実施例4)およびトリエチルアミン(2.5当量)のエーテル(0.05M)中溶液にメタンアミン(5.0当量)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミドを白色固体として得た。
(実施例114)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびトリエチルアミン(2.5当量)のエーテル(0.05M)中溶液に、N,N,N−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(5.0当量)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミドを白色固体として得た。
(実施例115)
2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例41/工程1から3にて記載した手順に従い、1−エチニル−4−メトキシベンゼン(実施例113/工程2)から2−(4−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例116)
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例42/工程1から3にて記載した手順に従い、1−エチニル−4−メトキシ−2−メチルベンゼン(市販品)から2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例117)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびアンモニアから4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミドを調製した。
(実施例118)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびジメチルアミンから4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N,N,3−トリメチルベンズアミドを調製した。
(実施例119)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)および2−アミノエタノールから4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルベンズアミドを調製した。
(実施例120)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびN,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミンから4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミドを調製した。
(実施例121)
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノン
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびピロリジンから(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノンを調製した。
(実施例122)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびN,N−ジエチルエタン−1,2−ジアミンから4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−3−メチルベンズアミドを調製した。
(実施例123)
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタノン
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)および1−エチルピペラジンから(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(4−エチルピペラジン−1−イル)メタノンを調製した。
(実施例124)
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノン
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびピペラジンから(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ピペラジン−1−イル)メタノンを調製した。
(実施例125)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)および2−(ピロリジン−1−イル)エタンアミンから4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミドを調製した。
(実施例126)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびエタン−1,2−ジアミンから4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミドを調製した。
(実施例127)
4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびN,N,N−トリメチルエタン−1,2−ジアミンから4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N,3−ジメチルベンズアミドを調製した。
(実施例128)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミド
実施例114にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびN,N,N−トリメチルエタン−1,2−ジアミンから4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルベンズアミドを調製した。
(実施例129)
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール
工程4においてtert−ブチル2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを用いたこと以外、実施例112と同様に調製したメチル4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエートを用いたこと以外は、実施例75にて記載した手順に従い、2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オールを調製した。LRMS[M+H]=372.2。
(実施例130)
2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1において3,5−ジクロロピコリノニトリル(市販品)と共に1−ブトキシ−4−エチニルベンゼン(市販品)を用いたこと以外は、実施例42/工程1から3にて記載した手順に従い、2−(4−ブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例131)
2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1において3,5−ジクロロピコリノニトリル(市販品)と共に4−エチニルビフェニル(市販品)を用いたこと以外は、実施例42/工程1から3にて記載した手順に従い、2−(2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例132)
2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:2−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)メタノール
工程1において3,5−ジクロロピコリノニトリル(市販品)と共に(2−エチニルフェニル)メタノール(市販品)を用いたこと以外は、実施例42/工程1から2にて記載した手順に従い、2−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)メタノールを調製した。
工程2:2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−((5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチニル)フェニル)メタノール(1.0当量)(前工程から)のエタノール(0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(重量で0.2当量)を加えた。次いで水素ガスをバルーンにより導入し、反応物を18時間撹拌した。この時点で、セライトのパッドを通して混合物を濾過し、メタノールで洗浄した。揮発物を真空中で除去し、ヘキサン中0〜60%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により、得られた残渣を精製して、2−((1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル)メチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを固体として得た。
(実施例133)
8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)(1.0当量)のジメチルホルムアミド(0.10M)中溶液に、無水炭酸カリウム(1.5当量)を、続いてメタリルブロミド(1.2当量)を加えた。得られた混合物を100℃で18時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相の層を分離し、水層を酢酸エチルで2回洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、揮発物を真空中で除去した。ヘキサン中0〜60%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により、得られた残渣を精製して、8−メチル−2−(4−(2−メチルアリルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを固体として得た。
(実施例134)
2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
1−ブロモ−3−メチルブタンを用いたこと以外は実施例133にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から2−(4−(イソペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例135)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルプロピルカルボネート
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)(1.0当量)およびトリエチルアミン(2当量)のジクロロメタン(0.10M)中溶液に、0℃でクロロギ酸エチル(1.2当量)を加えた。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、その後これを水およびジクロロメタンで希釈した。2相の層を分離し、水層をジクロロメタンで2回洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、揮発物を真空で除去した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により、得られた残渣を精製して、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルエチルカルボネートを固体として得た。
(実施例136)
エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタノエート
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)(1.0当量)のジメチルホルムアミド(0.10M)中溶液に、22℃で鉱油中60%水素化ナトリウム分散物(1.5当量)を加え、得られた混合物を30分間撹拌した。この時点で、エチル5−ブロモペンタノエート(1.2当量)をこの混合物に加えた。次いで反応混合物を18時間撹拌し、その後これを酢酸エチルおよび水で希釈した。2相の層を分離し、有機層を水で2回洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、揮発物を真空で除去した。得られた残渣を水中10〜50%MeCN勾配を用いるRP−HPLCにより精製した。次いで、得られたトリフルオロ酢酸塩を、StratoSpheresTMPL−SO3H SPEイオン交換樹脂を用いることにより遊離塩基型に変換して、エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタノエートを固体として得た。
(実施例137)
2−(4−(シクロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
ブロモシクロペンタンを用いたこと以外は実施例133にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から2−(4−(シクロペンチルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例138)
2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
(ブロモメチル)シクロブタンを用いたこと以外は実施例133にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から2−(4−(シクロブチルメトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例139)
8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
4−(2−ブロモエチル)モルホリンを用いたこと以外は実施例136にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から8−メチル−2−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例140)
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−1−フェニルエタノン
2−ブロモ−1−フェニルエタノンを用いたこと以外は実施例136にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−1−フェニルエタノンを調製した。
(実施例141)
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸
エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタノエート(1.0当量)(実施例136から)のエタノール(0.10M)中溶液に、無水水酸化ナトリウム(2.0当量)を加え、得られた混合物を80℃で2時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相の層を分離し、水層を酢酸エチルで2回洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、揮発物を真空で除去した。ジクロロメタン中0〜10%メタノールを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により、得られた残渣を精製して、5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ペンタン酸を固体として得た。
(実施例142)
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)エタノール
工程1:2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランを用いたこと以外は実施例136にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程2:2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)エタノール
2−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.10M)中溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(5当量)のTHF中1.0M溶液を加え、得られた混合物を22℃で2時間撹拌した。この時点で、混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相の層を分離し、水層を酢酸エチルで2回洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、揮発物を真空で除去した。ジクロロメタン中0〜10%メタノールを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により、得られた残渣を精製して、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)エタノールを固体として得た。
(実施例143)
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド
2−ブロモ−N,N−ジメチルアセトアミドを用いたこと以外は実施例136にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミドを調製した。
(実施例144)
8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)および4−(2−ブロモエチル)モルホリンを用いたこと以外は実施例136にて記載した調製と同様の手順に従い、8−メチル−2−(2−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例145)
2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール
工程1:2−(4−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル(2−(2−クロロエトキシ)エトキシ)ジメチルシランと共に4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)を用いたこと以外は実施例142/工程1にて記載した調製と同様の手順に従い、2−(4−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程2:2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノール
実施例142/工程2にて記載した手順に従い、2−(4−(2−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エタノールを調製した。
(実施例146)
ジエチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホネート
ジエチル3−ブロモプロピルホスホネートと共に4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)を用いたこと以外は実施例136にて記載した調製と同様の手順に従い、ジエチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホネートを調製した。
(実施例147)
3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸
12N塩酸溶液(0.10M)をジエチル3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホネート(実施例146から)に加え、得られた混合物を100℃で18時間撹拌した。この時点で、塩酸を減圧下で除去し、得られた残渣を水中10〜50%MeCN勾配を用いるRP−HPLCにより精製した。次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えて、得られたトリフルオロ酢酸塩を遊離塩基型に変換し、続いて酢酸エチルで3回洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、揮発物を真空で除去して、3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロピルホスホン酸を固体として得た。
(実施例148)
2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
1−ブロモブタンと共に4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)を用いたこと以外は実施例136にて記載した調製と同様の手順に従い、2−(4−ブトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例149)
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
工程1:4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例116から)を用いたこと以外は実施例142にて記載した調製と同様の手順に従い、4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノールを調製した。
工程2:2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
実施例142/工程1から2にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(前工程から)から2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノールを調製した。LRMS[M+H]=374.2。
(実施例150)
2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
工程1:4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(実施例116から)を用いたこと以外は実施例47にて記載した調製と同様の手順に従い、4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノールを調製した。
工程2:2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
実施例145/工程1から2にて記載した手順に従い、2−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノールを調製した。LRMS[M+H]=418.2。
(実施例151)
エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタノエート
エチル5−ブロモペンタノエートを用いたこと以外は実施例136にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)からエチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタノエートを調製した。
(実施例152)
5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸
実施例141にて記載した手順に従い、エチル5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタノエート(前工程から)から5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ペンタン酸を調製した。
(実施例153)
2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノール
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)を用いたこと以外は実施例142/工程1から2にて記載した手順に従い、2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エタノールを調製した。
(実施例154)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルエチルカルボネート
エチルカルボノクロリダートを用いたこと以外は実施例135にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルエチルカルボネートを調製した。LRMS[M+H]=402.2。
(実施例155)
メチル4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタノエート
メチル4−ブロモブタノエートを用いたこと以外は実施例136の調製にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)からメチル4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタノエートを調製した。
(実施例156)
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸
実施例141にて記載した手順に従い、メチル4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタノエート(前工程から)から4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノキシ)ブタン酸を調製した。
(実施例157)
4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸
工程1:メチル4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタノエート
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)を用いたこと以外は実施例155の調製にて記載した手順と同様の手順に従い、メチル4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタノエートを調製した。
工程2:4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸
実施例141にて記載した手順に従い、メチル4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタノエート(前工程から)から4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ブタン酸を調製した。
(実施例158)
2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
1−ブロモ−3−メチルブタンを用いたこと以外は実施例133にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)から2−(4−(イソペンチルオキシ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例159)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルヘキシルカルボネート
ヘキシルカルボノクロリダートを用いたこと以外は実施例135にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール(実施例167から)から4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニルヘキシルカルボネートを調製した。LRMS[M+H]=458.2。
(実施例160)
2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:2−(メシチルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例42/工程1にて記載した手順に従い、3−クロロ−5−(メシチルエチニル)ピコリノニトリル(実施例74/工程1)およびtert−ブチル2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(市販品)から2−(メシチルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程2:2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例42/工程2から3にて記載した手順に従い、2−(メシチルエチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から2−(2,4,6−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例161)
(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
工程1:メチル5−アミノ−2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート
実施例92/工程1に記載した手順に従い、3−クロロ−5−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(実施例44/工程3から)および2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(実施例82/工程1から)からメチル5−アミノ−2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレートを調製した。
工程2:メチル5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート
実施例41/工程5に記載した手順に従い、メチル5−アミノ−2−((2,4−ジメチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート(前工程から)からメチル5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレートを調製した。
工程3:(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
実施例92/工程2に記載した手順に従い、メチル5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボキシレート(前工程から)から(5−アミノ−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを調製した。
(実施例162)
ジエチル3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホネート
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例153から)およびジエチル3−(2−ブロモエトキシ)プロピルホスホネートを用いたこと以外は実施例136にて記載した手順に従い、ジエチル3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)プロピルホスホネートを調製した。LRMS[M+H]=566.3。
(実施例163)
ジエチル3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピルホスホネート
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例145から)およびジエチル3−(2−(2−ブロモエトキシ)エトキシ)プロピルホスホネートを用いたこと以外は実施例136にて記載した手順に従い、ジエチル3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)プロピルホスホネートを調製した。
(実施例164)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニルジメチルスルファメート
ジメチルスルファモイルクロリドを用いたこと以外は実施例135にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(実施例47から)から4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニルジメチルスルファメートを調製した。
(実施例165)
(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノール
実施例42/工程1から4に記載した手順に従い、続いて実施例96/工程3においてと同様にTBS基を脱保護して、tert−ブチル5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(実施例96/工程1から)および4−エチニル−N,N−ジメチルアニリン(市販品)から(5−アミノ−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)メタノールを調製した。
(実施例166)
2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1における4−エチニル−N,N−ジメチルアニリンを用いたこと以外は、実施例42/工程1から3にて記載した手順に従い、2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例167)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール
工程1:2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1における1−エチニル−4−メトキシベンゼンを用いたこと以外は、実施例76/工程1から3にて記載した手順に従い、2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
工程2:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール
実施例47にて記載した手順に従い、2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノールを調製した。H NMR(メタノール−d):δ8.59。
(実施例168)
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン
工程1:5−((4−アセチルフェニル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリル
1−(4−エチニルフェニル)エタノン(市販品)(1当量)、3,5−ジクロロピコリノニトリル(1当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(20mol%)、ヨウ化銅(10mol%)およびDMF:トリエチルアミン(10:1)(0.13M)の溶液を周囲温度で終夜撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチルおよび重炭酸ナトリウム溶液で希釈した。2相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、5−((4−アセチルフェニル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリルを黄色固体として単離した。
工程2:5−(4−アセチルフェネチル)−3−クロロピコリノニトリル
5−((4−アセチルフェニル)エチニル)−3−クロロピコリノニトリル(前工程から)(1当量)のエタノール(0.1M)中溶液に、酸化白金(30mol%)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を0.5時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、5−(4−アセチルフェネチル)−3−クロロピコリノニトリルを灰白色固体として得た。
工程3:1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン
5−(4−アセチルフェネチル)−3−クロロピコリノニトリル(前工程から)(1当量)およびtert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(10mol%)、ならびに2N炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(1:1、0.09M)中溶液を、BIOTAGE INITIATOR2.0を用いてマイクロ波条件下150℃で20分間加熱した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をエタノール/水で希釈した。不溶固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノンを黄色固体として得た。
(実施例169)
2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド
実施例168/工程1から3にて記載した手順に従い、4−エチニルベンズアルデヒド(市販品)から4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒドを調製した。
工程2:2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
1−2,ジクロロエタン(0.04M)に溶解した4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド(前工程から)(1当量)、酢酸ナトリウム(3.5当量)およびN,N’−ジメチルアミン塩酸塩(3.5当量)の溶液を、密封バイアル中80℃で2時間加熱した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を0℃に更に冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.25当量)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。勾配として10〜90%アセトニトリル/水を用いる分取HPLCにより粗製物を精製し、2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンをTFA塩として灰白色粉体として単離した。
(実施例170)
2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例169/工程2にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)から2−(4−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例171)
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノンオキシム
無水エタノール(0.028M)に溶解した1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)(1当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2当量)および1滴のHOAcの溶液を室温で1.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中10〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノンオキシムを白色固体として得た。
(実施例172)
8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例169、工程2にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド(実施例169/工程1から)およびメチルアミンから8−メチル−2−(4−((メチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例173)
(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジルアミノ)エタノール
無水エタノール(0.018M)に溶解した4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド(実施例169/工程1から)(1当量)、エタノールアミン(8当量)および1滴のHOAcの溶液を80℃で2時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、NaBH(3.5当量)を加え、反応混合物を更に1時間室温で撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。水(0.05%TFA)中10〜90%アセトニトリル(0.035%TFA)を用いる19×50mm ATLANTIS(登録商標)10ミクロンC18(Waters Corp.)システム上での分取HPLCにより粗製物を精製して、薄黄色固体をTFA塩として得た。
(実施例174)
8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例169、工程2にて記載した手順に従い、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンズアルデヒド(実施例169/工程1から)およびピロリジンから8−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例175)
2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例42/工程1から3にて記載した手順に従い、4−エチニル−1,2−ジメトキシベンゼン(市販品)から2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例176)
2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エタノール
実施例173にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノンおよびエタノールアミン(市販品)から2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)エタノール(実施例168から)を調製した。
(実施例177)
1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノール
実施例170に示した通りの還元アミノ化において、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノール(実施例168から)を副生成物として単離した。
(実施例178)
8−メチル−2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例42/工程1から3にて記載した手順に従い、5−(4−エチニルフェニル)オキサゾール(市販品)から8−メチル−2−(4−(オキサゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例179)
3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリル
無水エタノール(0.014M)に溶解した1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)(1当量)、3−アミノプロパンニトリル(市販品)(2.5当量)の溶液を80℃で2時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、NaCNBH(2当量)を加え、反応混合物を室温で更に1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび塩化アンモニウムで希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。水(0.05%TFA)中10〜90%アセトニトリル(0.035%TFA)を用いる19×50mm ATLANTIS(登録商標)10ミクロンC18(Waters Corp.)システム上での分取HPLCにより粗製物を精製して、3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパンニトリルをTFA塩として薄黄色固体として得た。
(実施例180)
(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オール
実施例179にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)および(R)−2−アミノプロパン−1−オール(市販品)から(2R)−2−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン−1−オールを調製した。
(実施例181)
8−メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例179にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)およびピペラジン(市販品)から8−メチル−2−(4−(1−(ピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例182)
((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イル)メタノール
実施例179にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)および(S)−ピロリジン−2−イルメタノール(市販品)から((2S)−1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−イル)メタノールを調製した。
(実施例183)
−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン
実施例179にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)およびN,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(市販品)からN−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミンを調製した。
(実施例184)
3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン酸
無水エタノール(0.042M)に溶解した1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)(1当量)、3−アミノプロパン酸(市販品)(5当量)、トリエチルアミン(3当量)の溶液を50℃で3時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、NaCNBH(1当量)を加え、反応混合物を室温で更に6時間撹拌した。次いで更に1当量のNaCNBHを加え、反応混合物を50℃で更に1時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウムで希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。水(0.05%TFA)中10〜90%アセトニトリル(0.035%TFA)を用いる19×50mm ATLANTIS(登録商標)10ミクロンC18(Waters Corp.)システム上での分取HPLCにより粗製物を精製して、3−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)プロパン酸の白色固体をTFA塩として得た。
(実施例185)
8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例179にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)および1−メチルピペラジン(市販品)から8−メチル−2−(4−(1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例186)
−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジメチルプロパン−1,2−ジアミン
実施例179にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)およびN,N−ジメチルプロパン−1,2−ジアミン(市販品)からN−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジメチルプロパン−1,2−ジアミンを調製した。
(実施例187)
8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
実施例179にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)および2−(ピリジン−4−イル)エタンアミン(市販品)から8−メチル−2−(4−(1−(2−(ピリジン−4−イル)エチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。
(実施例188)
−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジエチルエタン−1,2−ジアミン
実施例179にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)およびN,N−ジエチルエタン−1,2−ジアミン(市販品)からN−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)−N,N−ジエチルエタン−1,2−ジアミンを調製した。
(実施例189)
2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
工程1:4−ヨード−N,N,3−トリメチルアニリン
4−ヨード−3−メチルアニリン(市販品)(1当量)、NaHCO(2.5当量)、およびヨードメタン(2.5当量)のDMF(0.2M)中溶液を周囲温度で終夜撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、4−ヨード−N,N,3−トリメチルアニリンを黄色固体として単離した。
工程2:N,N,3−トリメチル−4−((トリメチルシリル)エチニル)アニリンの合成
4−ヨード−N,N−3−トリメチルアニリン(前工程から)(1当量)、エチニルトリメチルシラン(1.5当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(20mol%)、ヨウ化銅(20mol%)およびトリエチルアミン(0.4M)の溶液を周囲温度で終夜撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチルおよび塩化アンモニウム溶液で希釈した。2相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、N,N,3−トリメチル−4−((トリメチルシリル)エチニル)アニリンを黄色固体として単離した。
工程3:4−エチニル−N,N,3−トリメチルアニリン
N,N−3−トリメチル−4−((トリメチルシリル)エチニル)アニリン(前工程から)(1当量)、KCO(2.5当量)のMeOH(0.15M)中溶液を周囲温度で6時間撹拌した。固体を濾別し、液体を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、4−エチニル−N,N−3−トリメチルアニリンを黄色固体として単離した。
工程4:3−クロロ−5−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
4−エチニル−N,N−3−トリメチルアニリン(前工程から)(1当量)、3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.2当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)およびDMF:トリエチルアミン(0.28M)の溶液を周囲温度で終夜撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチルおよび塩化アンモニウム溶液で希釈した。2相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜100%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、3−クロロ−5−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを灰黄色固体として単離した。
工程5:2−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(1.3当量)および3−クロロ−5−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1.0当量)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(10mol%)、ならびに2Ν炭酸ナトリウム水溶液(2.0当量)のトルエン/エタノール(2:1、0.17M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物をメタノールで希釈した。不溶固体を濾別し、濾液を真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、2−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを黄色固体として得た。
工程6:2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−((4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(1当量)(前工程から)の酢酸エチル/エタノール(1:5、0.035M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3.5時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、水(0.05%TFA)中10〜90%アセトニトリル(0.035%TFA)を用いる19×50mm ATLANTIS(登録商標)10ミクロンC18(Waters Corp.)システム上での分取HPLCにより精製して、2−(4−(ジメチルアミノ)−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを白色固体としてTFA塩として得た。
(実施例190)
1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸
この場合、トリエチルアミン(30%)の代わりに酢酸を使用したこと以外は実施例184にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)およびピロリジン−3−カルボン酸(市販品)から1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸を調製した。
(実施例191)
4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノール
この場合、トリエチルアミン(28%)の代わりに酢酸を使用したこと以外は実施例184にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)および4−アミノフェノールから4−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチルアミノ)フェノールを調製した。
(実施例192)
1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オール
この場合、トリエチルアミン(20%)の代わりに酢酸を使用したこと以外は実施例184にて記載した手順に従い、1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エタノン(実施例168から)およびピロリジン−3−オールから1−(1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−オールを調製した。
(実施例193)
2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
乾燥THF(0.029M)に溶解した4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル(実施例61、工程1から)(1当量)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(6当量)を極めてゆっくり加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いでチタンテトラ−イソプロポキシド(3当量)を反応フラスコに10分かけて加えた。反応混合物を16時間還流した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウムで希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。水(0.05%TFA)中10〜90%アセトニトリル(0.035%TFA)を用いる19×50mm ATLANTIS(登録商標)10ミクロンC18(Waters Corp)システム上での分取HPLCにより粗製物を精製して、2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンをTFA塩の白色固体として得た。
(実施例194)
N−(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾイルクロリド(実施例113/工程2)およびトリエチルアミン(2.5当量)のエーテル(0.05M)中溶液に、N−(2−アミノエチル)アセトアミド(5.0当量)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、N−(2−アセトアミドエチル)−4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミドを白色固体として得た。
(実施例195)
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノールの調製
工程1:3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
セプタムで密栓した丸底フラスコに、1−エチニル−4−メトキシ−2−メチルベンゼン(1.1当量)、3,5−ジクロロピコリノニトリル(1当量)、トリエチルアミン(5当量)、および無水DMF(0.2M)を加えた。混合物を脱気(真空化)して窒素フラッシュを3回行った。CuI(0.05当量)およびビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロ−パラジウム(II)(0.05当量)を加え、セプタムを還流冷却器で置き換え、フラスコを窒素雰囲気下60℃で終夜加熱した。TLCによりモニターした際に反応が完結した時点で、フラスコの内容物を、ヘキサンで前処理した大きなシリカゲルカラム上に導入した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:EtOAc(1:4%))にかけて、生成物である3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリルを得た。
工程2:2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
還流冷却器を装備した丸底フラスコに、3−クロロ−5−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(前工程から)(1当量)、tert−ブチル2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート(上記スキームA参照)(1.25当量)、KPO(2当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(0.05当量)、および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(Sphos)(0.1当量)を加えた。n−ブタノールおよび水(5:2、0.2M)を加え、内容物を3回脱気(真空化に続き、窒素フラッシュ)した。反応混合物を窒素下油浴中100℃で終夜激しく撹拌した。内容物を冷却し、水200mLに溶解し、続いて塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を乾燥(NaSO)させ、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中0〜50%EtOAc)にかけて、生成物である2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
工程3:2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)から2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを調製した。丸底フラスコに、撹拌子と共に2−((4−メトキシ−2−メチルフェニル)エチニル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(1当量)を加えた。エタノールおよび塩化メチレン(1:2、0.2M)を加え、続いてパラジウム炭素(活性化粉末、湿潤、炭素上10%、0.1当量)を加えた。内容物を脱気(真空化)し、続いて水素フラッシュした(3回)。反応混合物を水素バルーン下室温で終夜激しく撹拌した。その後、セライトパッドを通して反応混合物を濾過し、その後、濾液がUV吸収を持たなくなるまでセライトパッドを塩化メチレンおよびEtOAcで洗浄した。合わせた有機洗液を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中0〜50%EtOAc)にかけて、生成物である2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミンを得た。
工程4:4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール
2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン(前工程から)の塩化メチレン(0.2M)中撹拌溶液に、氷水浴中でCHCl中1NのBBr溶液(2当量)を1滴ずつ添加した。30分で反応物をメタノールでクエンチし、真空で濃縮して、粗製残渣を得た。ジクロロメタン中0〜20%メタノールを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノールを白色固体として得た。
tert−ブチル2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート:
を以下の通りに調製した。
工程1:tert−ブチル2−ブロモ−5−メチルフェニルカルバメート
2−ブロモ−5−メチルアニリン(1.0当量)のテトラヒドロフラン(0.2M)中溶液に、N雰囲気下0℃で1MのNaHMDS(2.5当量)を滴下添加した。反応物を0℃で15分間撹拌し、ジ−tert−ブチルジカルボネートのテトラヒドロフラン中溶液を加えた。反応物を室温に終夜加温した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を0.1NのHCl水溶液でクエンチした。水性懸濁物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜5%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル2−ブロモ−5−メチルフェニルカルバメートを薄黄色油として得た。
工程2:tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメート
tert−ブチル2−ブロモ−5−メチルフェニルカルバメート(前工程から)(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.5当量)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(5%)、および酢酸ナトリウム(4.5当量)を、N雰囲気下ジオキサン(0.2M)中で混合した。反応物を100℃に加熱し、終夜撹拌した。得られた懸濁物を周囲温度に冷却し、エーテルで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜8%エーテルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、tert−ブチル5−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルカルバメートを得た。
(実施例196)(表A:化合物6A)
2−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロエチルホスホン酸の調製
工程1:ジエチル1,1−ジフルオロ−3−(2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ)プロピルホスホネートの合成
ジエチルジフルオロメチルホスホネート(1.0当量)のTHF(0.8M)中溶液に、−78℃でLDA(2M、1.1当量)のヘプタン/THF/エチルベンゼン中溶液をゆっくり加え、混合物を30分間激しく撹拌した。分離反応フラスコ中、1,2−ビス(2−ヨードエトキシ)エタン(1.0当量)のTHF(0.8M)中溶液を−78℃に冷却した。この溶液に、調製したてのアルキルリチウム溶液をカヌーレにより移し、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。この時点で、冷却浴を除去し、反応混合物を室温に加温した。次いで反応混合物を1MのHCl水溶液でクエンチした。得られた混合物を分液漏斗に移し、CHClで3回洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、揮発物を真空中で除去した。得られた残渣を、CHClを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、ジエチル1,1−ジフルオロ−3−(2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ)プロピルホスホネートを黄色油として得た。
工程2:ジエチル2−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロエチルホスホネートの合成
4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノール(4)(1.0当量)のジメチルホルムアミド(0.10M)中溶液に、22℃で鉱油中60%水素化ナトリウム分散物(1.5当量)を加え、得られた混合物を30分間撹拌した。この時点で、ジエチル1,1−ジフルオロ−3−(2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ)プロピルホスホネート(1.2当量)をこの混合物に加えた。次いで反応混合物を18時間撹拌し、その後これを酢酸エチルおよび水で希釈した。2相の層を分離し、有機層を水で2回洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、揮発物を真空で除去した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチル勾配を用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により、得られた残渣を精製して、ジエチル3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホネートを固体として得た。
工程3:2−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロエチルホスホン酸の合成
ジエチル3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホネート(1.0当量)のCHCl(0.10M)中溶液に、0℃でトリメチルシリルブロミド(10当量)をゆっくり加えた。1時間後、氷浴を除去し、反応混合物を22℃で18時間撹拌した。この時点で、揮発物を真空中で除去し、20〜90%0.5mMのNHOAc(MeCN中)から10mMのNHOAc(水中)勾配を用いる逆相−HPLCにより、得られた残渣を精製して、3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホン酸を固体として得た。
(実施例197)(表A:化合物16A)
3−(5−アミノ−2−(4−(4,4−ジフルオロ−4−ホスホノブトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸の調製
工程1:(E)−エチル3−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−クロロフェニル)アクリレート
tert−ブチル5−ブロモ−2−クロロフェニルカルバメート(1.0当量)、(E)−エチル3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アクリレート(1.5当量)、テトラキス(トリフェニルホフィン)パラジウム(0)(10mol%)、および炭酸カリウム(2.0当量)のトルエン/エタノール(10:1、0.04M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、副題化合物を白色固体として得た。
工程2:エチル3−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−クロロフェニル)プロパノエート
(E)−エチル3−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−クロロフェニル)アクリレート(工程1)の酢酸エチル/エタノール(1:1、0.05M)中溶液に、ウィルキンソン触媒(0.1当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を24時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、エチル3−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−クロロフェニル)プロパノエートを固体として得た。
工程3:エチル3−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエート
エチル3−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−クロロフェニル)プロパノエート(1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.0当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(5mol%)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(20mol%)、および酢酸カリウム(2.0当量)の1,4−ジオキサン(0.04M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、副題化合物を油として得た。
工程4:1−ブロモ−4−(メトキシメトキシ)−2−メチルベンゼン
4−ブロモ−3−メチルフェノール(1.0当量)、および水素化ナトリウム(1.5当量)のDMF(0.04M)中溶液を室温で30分間撹拌した。次いでクロロ(メトキシ)メタン(1.5当量)をゆっくり加え、4時間撹拌した。反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離した。有機層を水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、副題化合物を白色固体として得た。
工程5:トリエチル((4−(メトキシメトキシ)−2−メチルフェニル)エチニル)シラン
1−ブロモ−4−(メトキシメトキシ)−2−メチルベンゼン(1.0当量)、トリエチル(エチニル)シラン(1.0当量)、ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウムクロリド(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.04M)中溶液を60℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離した。有機層を水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、副題化合物を白色固体として得た。
工程6:1−エチニル−4−(メトキシメトキシ)−2−メチルベンゼン
トリエチル((4−(メトキシメトキシ)−2−メチルフェニル)エチニル)シラン(1.0当量)のTHF(0.2M)中撹拌溶液に、0℃でTBAF(0.2当量)をゆっくり加えた。次いで反応混合物を0℃で1時間撹拌した。周囲温度に加温した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜50%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、副題化合物を白色固体として得た。
工程7:3−クロロ−5−((4−(メトキシメトキシ)−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル
3,5−ジクロロピコリノニトリル(1.0当量)、1−エチニル−4−(メトキシメトキシ)−2−メチルベンゼン(1.0当量)、ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウムクロリド(10mol%)、ヨウ化銅(10mol%)、およびトリエチルアミン(5.0当量)のDMF(0.04M)中溶液を60℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離した。有機層を水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、副題化合物を白色固体として得た。
工程8:エチル3−(5−アミノ−2−((4−(メトキシメトキシ)−2−メチルフェニル)エチニル)−ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート
3−クロロ−5−((4−(メトキシメトキシ)−2−メチルフェニル)エチニル)ピコリノニトリル(工程7から、1.0当量)、エチル3−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエート(工程3から、1.5当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(10mol%)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(20mol%)、および重炭酸ナトリウム(2.0当量)のn−ブタノール/HO(5:1、0.04M)中溶液を100℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、副題化合物を黄色固体として得た。
工程9:エチル3−(5−アミノ−2−(4−(メトキシメチル)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート
エチル3−(5−アミノ−2−((4−(メトキシメトキシ)−2−メチルフェニル)エチニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート(工程8から)の酢酸エチル/エタノール(1:1、0.05M)中溶液に、10重量%パラジウム炭素(0.2当量)を加えた。水素ガスをバルーンを用いて導入し、反応物を3時間撹拌した。セライトのパッドを通して混合物を濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)により精製して、エチル3−(5−アミノ−2−(4−(メトキシメチル)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエートを固体として得た。
工程10:エチル3−(5−アミノ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート
エチル3−(5−アミノ−2−(4−(メトキシメチル)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート(1.0当量)、および塩化水素(1.0当量)のエタノール(0.04M)中溶液を周囲温度で4時間撹拌した。次いで反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを用いるCOMBIFLASH(登録商標)システム(ISCO)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、副題化合物を白色固体として得た。
工程11:エチル3−(5−アミノ−2−(4−(4−(ジエトキシホスホリル)−4,4−ジフルオロブトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート
エチル3−(5−アミノ−2−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート(1.0当量)、および炭酸カリウム(2.0当量)のDMF(0.04M)中溶液を30分間撹拌した。次いでジエチル4−ブロモ−1,1−ジフルオロブチルホスホネート(1.5当量)をゆっくり加え、得られた混合物を50℃で終夜撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応内容物を酢酸エチルおよび水で希釈した。2相を分離した。有機層を水で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物を更には精製せずに次の工程に使用した。
工程12:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸
エチル3−(5−アミノ−2−(4−(4−(ジエトキシホスホリル)−4,4−ジフルオロブトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパノエート(工程11から、1.0当量)、およびブロモトリメチルシラン(10.0当量)のジクロロメタン(0.04M)中溶液を室温で終夜撹拌した。反応内容物を真空で濃縮した。粗製物を更には精製せずに次の工程に使用した。
工程13:3−(5−アミノ−2−(4−(4,4−ジフルオロ−4−ホスホノブトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸
4−(4−(2−(5−アミノ−8−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸(1.0当量)および1M水酸化ナトリウム(4当量)のエタノール(0.2M)中溶液を70℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、粗製物を逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により精製して、副題化合物を白色固体として得た。
本発明を行うための他の化合物は、
2−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−プロピルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル−5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−カルボキシレート;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−3−イル)メタノール;2−(2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、8−メチル−2−(2−(ナフタレン−1−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)安息香酸;2−(3−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(3−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)メタノール;2−(4−クロロフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−プロピルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2,4,5−トリメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2,5−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロピルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−ヘプチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソブトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((2−メトキシエトキシ)メトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(2−フェノキシエトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−フェニルブトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(アリルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(3−フェニルプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ヘプタン−4−イルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペント−3−エニルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−シクロヘキシルエトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−イソプロポキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(3,3−ジメチルブトキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトアミド;N−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド;3−メチル−9−p−トリル−9,10−ジヒドロベンゾ[f]フロ[2,3−b][1,7]ナフチリジン−6−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾニトリル;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−メチルベンズアミド;8−メチル−2−(2−メチル−4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;メチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタノエート;メチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)アセテート;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)−4−メチルペンタン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンズアミド)酢酸;6−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘキサン−1−オール;7−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ヘプタン酸;1 1−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)ウンデカン−1−オール;エチル2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)アセテート;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)酢酸;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)プロパン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキサン酸;8−メチル−2−(2−メチル−4−(メチルチオ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(メチルスルホニル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ヘキシルオキシ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−フェネトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(4−メチルペンチルオキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−フルオロフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(チオフェン−3−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)メタノール;2−(3,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,4−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(ベンゾフラン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−ニトロエチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(アミノメチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;N,8−ジメチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,5−ジアミン;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−フェニルエタノール;2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)−1−(4−メトキシフェニル)エタノール;2−(ビフェニル−2−イル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(5−メトキシピリジン−2−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)プロパン酸;5−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−4−メチルピリジン−2(1H)−オン;6−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ピリジン−3−オール;8−メチル−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−3−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)アクリル酸;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−ペンチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;(E)−8−(2−シクロプロピルビニル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−(2−シクロプロピルエチル)−2−フェネチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;3−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェノール;2−(2−メトキシフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−エチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−tert−ブチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(3,5−ジメトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;8−メチル−2−(2−(トリフルオロメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジ
ン−2−イル)エチル)−N−ヒドロキシベンズイミドアミド;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンゾニトリル;8−メチル−2−(4−(1−モルホリノエチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−アミノフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)グアニジン;8−メチル−2−(4−(1−(フェネチルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)アセトニトリル;2−(4−(ピペリジン−1−イルメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)ベンジル)ピペリジン−4−オール;2−(4−(アミノメチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−((エチルアミノ)メチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;2−(4−(2−アミノプロパン−2−イル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;1−(1−(4−(2−(5−アミノベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)フェニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸、8−メチル−2−(4−(1−(フェニルアミノ)エチル)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(4,4−ジフルオロ−4−ホスホノブトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(2−(3,3−ジフルオロ−3−ホスホノプロポキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(2−(2−(2−ホスホノエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル二水素ホスフェート;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチルホスホン酸;5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロペンチルホスホン酸;4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸;3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホン酸;2−(4−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)フェニル)−1,1−ジフルオロエチルホスホン酸;2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチルホスホン酸;(E)−2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)ビニルホスホン酸;2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エチルホスホン酸;(E)−2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)−1−フルオロビニルホスホン酸;3−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)フェニルホスホン酸;5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニルホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(3−ホスホノプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ヒドロキシ)メチレンジホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(4−(2−(2−(3,3−ジフルオロ−3−ホスホノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)(ヒドロキシ)メチレンジホスホン酸;3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(2−(2−ホスホノエトキシ)エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エチルホスホン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキシルホスホン酸;6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロヘキシルホスホン酸;4−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)ベンジルホスホン酸、および2−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチルホスホン酸を包含する。
(実施例198)
PLG粒子の形成および特徴付け(化合物47有りおよび無し)
PLG粒子は、水中油(o/w)型単一エマルジョン技術を使用して合成した。簡潔に述べると、ジクロロメタン中の、PLGに対して1%または4%ローディングにするために6または24mgの化合物47(実施例44を参照)をそれぞれ加えた4mLの15%w/vRG502H PLG(Boehringer Ingelheimから入手可能)溶液を、6mgのスルホコハク酸ジオクチル(pH7.2に調整したもの)を含有する33mLの水に添加した。IKAウルトラTurrex T−25ホモジナイザーを使用して混合物を24,000rpmで1分間均質化し、続いて、オムニマクロホモジナイザーを使用して12,900rpmで6分間均質化した。エマルジョンを、通風化学換気フード中150rpmで3〜4時間振とうして、ジクロロメタンを蒸発させた。化合物47無しのPLG粒子は、上記粒子合成中に化合物47を添加しなかったことを除き、上記で記載した通りに合成した。53ミクロンフィルターを使用して、すべての粒子懸濁物を濾過した。
Horiba LA−930粒子サイズ測定器を使用して、得られた各懸濁物内の粒子の粒子サイズを計測した。PLG処方物はいずれも、この段階(凍結乾燥前)で0.5〜5μmの平均サイズを有していた。
PLG含有量を決定するために、1mLの粒子懸濁物を予め秤量したシンチレーションバイアルに添加し、Labconco卓上凍結乾燥機を使用してバイアルを凍結乾燥させた。PLG含有量は、凍結乾燥バイアルと空バイアルとの間の差として算出した。すべてのPLG処方物についてのPLG回収率は、70%超であると決定された。
C18エクステラカラム(Waters Corporation)を使用するWatersアクイティーシステムおよび6分で90%水+0.1%TFA/10%アセトニトリル+0.1%TFAから100%アセトニトリル+0.1%TFAの勾配を使用する逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)によって、化合物47を分析した。化合物47は、4.7分前後で溶離した。
化合物47濃度を決定するために、100μLの上記で記載した粒子懸濁物を900μLのDMSOと混合し、RP−HPLCによって分析した。粒子懸濁物中の化合物47濃度に基づいて決定された化合物47回収率は、75%超であった。
被包効率を決定するために、100μLの上記で記載した粒子懸濁物を10mMのHClで1mLに希釈し、室温で30分間揺動した。得られた粒子懸濁物を遠心分離した。次いで、ペレットを1mLのDMSOに溶解し、RP−UPLCシステムで分析して、被包された化合物47の量を決定した。上清もRP−UPLCシステムで分析して、被包されていない化合物47の量を決定した。PLG粒子中における被包された化合物47の量は、90%超であった。
また、Boehringer Ingelheimから入手可能なPEG−PLGジブロックコポリマーを使用し、上記の手順を使用してPLG粒子を合成した(24mgの化合物47、4%ローディング)。これらの粒子の放出特徴を、上記で記載したPLG粒子(4%の化合物47ローディング)の放出特徴と比較した。粒子を、バイアル中、10mMのHClに15μg/mLの標的化合物47濃度で懸濁させた(界面活性剤として1%wt/volプルロニックF−68有りまたは無し)。HClを提供して化合物47を可溶化し、その分析を可能にした。バイアルを室温に維持しながら300rpmで撹拌した。試料を7日毎に収集し、上記で記載したRP−HPLCアッセイを使用して分析した。結果を図16(界面活性剤無し)および図17(界面活性剤有り)に提示する。これらの結果は、異なるPLGコポリマーを使用して、SMIP、化合物47の放出を調節できること、およびPEG−PLGジブロックコポリマーは、インビトロアッセイにおいて、PLGコポリマーと比較してより速い化合物47放出をもたらしたことを実証するものである。
(実施例199)
抗原が吸着されたPLG粒子の形成および特徴付け
WO2004/032958およびPizzaら、Science、287巻:1816〜1820頁(2000年)において記載されているMenB抗原287〜953、936〜741および961cを、10mMのヒスチジン緩衝液、pH5.5を用い、各抗原の最終濃度100μg/mL(該濃度は、最終的に、1用量当たり10μgの各抗原に相当する)で2〜8℃にて終夜、粒子に吸着させた。MenB吸着は、下記の粒子組成物について行った。
吸着1:PLGに対して1%化合物47ローディングの化合物47被包粒子が、250μg/mLの化合物47を粒子に供給する量で提供された。
吸着2:PLGに対して4%化合物47ローディングの化合物47被包粒子が、250μg/mLの化合物47を粒子に供給する量で提供された。
吸着3:PLGに対して4%化合物47ローディングの化合物47被包粒子が、1000μg/mLの化合物47を供給する量で提供された。
吸着4:被包された化合物47無しのPLG粒子が、吸着3において供給されるのと等しいPLG含有量を生み出す量で提供された。
粒子へのMenB吸着を、SDS−PAGE、続いてクマシーブルー染色によって、およびエクスぺリオンシステム(Bio−Rad)によって特徴付けした。Malyalaら、J. Pharm. Sci、97巻:1155〜1164頁(2008年)を参照されたい。MenB吸着は、287〜953および936〜741では70%超、961c抗原では50%超であることがすべてのPLG処方物について計測された。
次いで、6mLのホウケイ酸ガラスバイアル中、下記のようにして凍結乾燥処方物を形成した。
バイアル1:吸着1において形成された粒子懸濁物を、バイアルに、350μgの化合物47に相当する量(14用量の25μgの化合物47)で、63mgのマンニトールおよび21mgのスクロースとともに添加し、(Virtis棚式凍結乾燥機を使用して)凍結乾燥させた。バイアル1に関連する結果は、図において、「PLG/3MB/化合物47 1%25ug」、「1% 25ug PLG/3MenB/化合物47」、「1%ローディング25ug」、「PLG 1%_25ug」、「PLGA_1%_1mpk」または「1mpk 1% PLGA」のように指定されている。
バイアル2:吸着2において形成された粒子懸濁物を、バイアルに、350μgの化合物47に相当する量(14用量の25μgの化合物47)で、63mgのマンニトールおよび21mgのスクロースとともに添加し、凍結乾燥させた。バイアル2に関連する結果は、図において、「PLG/3MB/化合物47 4% 25ug」、「4% 25ug PLG/3MenB/化合物47」、「4%ローディング25ug」、「PLG 4%_25ug」、「PLGA_4%_1mpk」または「1mpk 4% PLGA」のように指定されている。
バイアル3:吸着3において形成された粒子懸濁物を、バイアルに、1400μgの化合物47に相当する量(14用量の100μgの化合物47)で、63mgのマンニトールおよび21mgのスクロースとともに添加し、凍結乾燥させた。バイアル3に関連する結果は、図において、「PLG/3MB/化合物47 4% 100ug」、「4% 100ug PLG/3MenB/化合物47」、「4%ローディング100ug」、「PLG 4%_100ug」、「PLGA_4%_4mpk」または「4mpk 4% PLGA」のように指定されている。
バイアル4:第一の共凍結乾燥処方物については、吸着4において形成された粒子懸濁物(被包された化合物47無しのPLG)を、バイアルに、PLG含有量がバイアル3と等しくなる量で、10mMのHCl中においてプローブ超音波処理器を使用して350μgの化合物47に相当する量で調製された化合物47懸濁物(濃度3.5mg/mL)、63mgのマンニトールおよび21mgのスクロースとともに添加し、内容物を凍結乾燥させた。バイアル4に関連する結果は、図において、「PLG/3MB Co−Lyo 化合物47 25ug」、「PLG/3MenB+化合物47 25ug」、「PLG Co−lyo 25ug」、「PLG CoLyo_25ug」、「BL_PLGA_1mpk」または「1mpk BL PLGA」のように指定されている。
バイアル5:第二の共凍結乾燥処方物については、吸着4において形成された粒子懸濁物(被包された化合物47無しのPLG)を、バイアルに、PLG含有量がバイアル3と等しくなる量で、1400μgの化合物47に相当する量の化合物47懸濁物、63mgのマンニトールおよび21mgのスクロースとともに添加し、内容物を凍結乾燥させた。バイアル5に関連する結果は、図において、「PLG/3MB Co−Lyo化合物47 100ug」、「PLG/3MenB+化合物47 100ug」、「PLG Co−lyo 100ug」、「PLG CoLyo_100ug」、「BL_PLGA_4mpk」または「4mpk BL PLGA」のように指定されている。
バイアル6:対照処方物については、吸着4において形成された粒子懸濁物(被包された化合物47無しのPLG)を、バイアルに、PLG含有量がバイアル3と等しくなる量で、63mgのマンニトールおよび21mgのスクロースとともに添加し、内容物を凍結乾燥させた。バイアル6に関連する結果は、図において、「PLG/3MB」、「PLG/3MenB」または単純に「PLG」のように指定されている。
カールフィッシャー滴定法を使用して水分含有量を決定し、すべての凍結乾燥処方物について5%未満であることが計測された。
凍結乾燥処方物中の内毒素含有量を決定するために、エンドセーフPTSシステム(Charles River Labs)を使用した。すべての処方物が、(100μLの免疫化容積について)1EU/用量未満または10EU/mL未満の内毒素レベルを有していた。
(実施例200)
インビボマウス研究−殺菌アッセイ
上記で記載したPLG処方物(バイアル1〜6)を、穏やかに混合しながら1.4mLの注射可能水中で再構成した。マウス1匹当たり、100μLの処方物を注射し、これは10μgの各MenB抗原、および化合物47を含有する処方物の場合には25μgまたは100μgのアジュバントに相当する。0日目および14日目に各マウスを筋肉内注射により免疫化し(2つの部位に50μL)、28日目および56日目に採血した。
MenB抗原を注射したマウスに関し、各群のプール血清を、2回目の免疫化の2週間後におけるMenB株NZ98に対する殺菌アッセイについて分析した。この分析の結果を図1に示す。
群1、2および3(左から)は、25および100μgの化合物47用量を送達した1%および4%ローディングの被包された化合物47に相当する(バイアル1〜3)。群4は化合物47無しのPLG粒子であり、PLG処方物のベースライン対照である(バイアル6)。群5および6は、初めは化合物47無しで形成され、化合物47懸濁物と共凍結乾燥されたPLG粒子を指す(バイアル4および5)。
MenB抗原を注射したマウスに関し、各群のプール血清を、2回目の免疫化の6週間後におけるMenB株NZ98に対する殺菌アッセイについても分析した。この分析の結果を図2に示す。
群1は、化合物47無しのPLG粒子であり、PLG処方物のベースライン対照である(バイアル6)。群2、3および4は、25および100μgの化合物47用量を送達した1%および4%ローディングの被包された化合物47に相当する(バイアル1〜3)。群5および6は、初めは化合物47無しで形成され、化合物47懸濁物と共凍結乾燥されたPLG粒子を指す(バイアル4および5)。
図1および2の結果は、被包または共凍結乾燥されたものとしてPLGとともに送達された化合物47が、評価される株NZ98に対する免疫化マウスの保護を著しく増強することを示す。力価は、対応するベースラインと比較してほぼ10倍以上増大させたPLG/化合物47処方物を用いて決定した。
(実施例201)
インビボマウス研究−薬物動態プロファイル
上記で記載したPLG処方物(バイアル1〜5)を、穏やかに混合しながら1.4mLの注射可能水中で再構成した。体重1kg当たり1mg(1mpk)に相当する25μgの化合物47、または体重1kg当たり4mg(4mpk)に相当する100μgの化合物47のいずれかを用い、マウスを一度筋肉内注射により免疫化した。血清、筋肉およびリンパ節(LN)の試料を収集し、均質化し、化合物47についてLC−MSシステムで分析して、アジュバントの薬物動態プロファイルを決定した。
免疫化マウスから異なる時間間隔で血清試料を収集して、短期間(最大7時間)、中期間(最大2週間)および長期間(最大30日間)における化合物47の全身での存在を研究した。図3〜5は、これらの期間にわたる、被包された化合物47(バイアル1〜3)または共凍結乾燥化合物47(バイアル4〜5)を含有するPLG処方物を加えた血清中の化合物47レベルを示す。図3〜5から分かるように、血清中において種々のPLG処方物によって低レベルの化合物47(<1uM)が検出された。PLG処方物を有する化合物47への低い全身暴露は、化合物47に関連する低い全身毒性および対応して化合物47によって誘発される低い全身(system)サイトカインレベルを示唆するため、望ましい。
免疫化マウスから異なる時間間隔(最大7時間)で流入領域リンパ節を収集し、均質化し、LC−MSシステムを使用して分析した。結果を図6に示す。図6から分かるように、被包された化合物47(バイアル1〜3)を有するPLG処方物は、共凍結乾燥化合物47(バイアル4〜5)について観察されたものよりも著しく高い濃度での流入領域リンパ節における化合物47の局在化をもたらした。これらの結果は、被包された化合物47を有するPLG処方物の、搭載された化合物47をリンパ節へ運搬する能力を実証するものである。
免疫化マウスから異なる時間間隔(最大4週間)で筋肉試料を収集し、均質化し、LC−MSシステムを使用して分析した。結果を図7に示す。
図7から分かるように、被包された化合物47(バイアル1〜3)を有するPLG処方物は免疫化部位にアジュバントを保持する傾向があったのに対し、共凍結乾燥化合物47(バイアル4〜5)は1週間後には有意な濃度で存在しなかった。これらの結果は、被包された化合物47を有するPLG処方物がアジュバントを免疫化部位に最大4週間保持することができ、化合物47の全身での存在を低減させるのに有効であることを示唆している。
比較のために、化合物47の単分散物を、滅菌水中の0.5%w/vカルボキシメチルセルロース/0.5%w/vツイン80の溶液中、高圧ホモジナイザー(AvestinEmulsiflux C−3)を使用して4mg/mLで調製した。100μgの化合物47を用いてマウスを筋肉内注射により免疫化して、化合物47単独の薬物動態プロファイルを決定した。血清試料を種々の時間に(最大24時間)採取し、上記で記載した通りに分析した。結果を図8に提示する。流入領域リンパ節および筋肉試料も24時間で収集し、分析した。結果を図9に提示する。図8および9は、単分散物として送達された化合物47が筋肉中およびリンパ節中に保持されており、化合物47への低い全身暴露が観察されることを実証するものである。
上記で記載したPLG処方物(バイアル1〜6)を、穏やかに混合しながら1.4mLの注射可能水中で再構成した。マウス1匹当たり100μLの処方物を筋肉内注射した。マウスには、化合物47が100μgとなる用量で、化合物47の上記で記載した単分散物も筋肉内注射した。
サンドイッチELISAを使用して、1、3および24時間における血清中サイトカインレベル(mKC、MCP−1、IL−6、IL−10、IFNgおよびIL−5)を計測した。結果を図10〜15に提示する。これらのデータは、PLGベースの粒子中で処方された化合物47による、低い血清中サイトカインおよび結果的に低い血清中毒性を示す。
このように、新規組成物ならびにそれを使用および作製するための方法が開示される。本発明についてその具体的な実施形態を参照して記載してきたが、本発明の真の趣旨および範囲から逸脱することなく、種々の変更が為され得、均等物で代用され得ることが、当業者には理解されるはずである。
(実施例202)
PLGナノ粒子の形成および特徴付け
手順1.被包された化合物47(本明細書においてはCPD47とも称する)を有するPLG微粒子を、実施例198において記載されている通りに合成した。所望の化合物47用量を送達するために、化合物の2.5%w/wローディングに相当する15mgの化合物47を使用した。微粒子合成に続いて、MenB抗原287〜953(実施例199を参照)を微粒子の表面に(約0.1mg/mLの最終濃度まで)吸着させた。具体的には、0.811mg/mLの287〜953抗原1mLを、6.7mLの合成した微粒子に、ヒスチジン緩衝液、pH5.5を使用することなく、2〜8℃で終夜添加した。この処方物を「PLG MP/CPD47」と指定する。
手順2.インビボ評価のためのブランクPLG微粒子は、水中油中水型ダブルエマルジョン技術を使用して調製した。M. Singhら、J Pharm Sci、93巻:273〜82頁(2004年)およびJ. Kazzazら、J Control Release、67巻:347〜56頁(2000年)。簡潔に述べると、2mLのPBSを、ジクロロメタン中の6%w/vRG503PLG(Boehringer Ingelheim)溶液10mL中、IKA T−25ホモジナイザーを使用して24,000rpmで均質化した。得られた一次エマルジョンを、30μLの1%w/vDSS(PLGに対し0.05%w/wDSSに相当する)を含有する48mLの水中の氷上にて16,800rpmで10分間均質化した。エマルジョンを、通風化学換気フード中1000rpmで4時間撹拌して、ジクロロメタンを蒸発させた。10mMのヒスチジン緩衝液、pH5.5を使用し、微粒子をMenBタンパク質287〜953(0.1mg/mLの最終濃度まで)とともに2〜8℃で終夜インキュベートして、タンパク質吸着させた。具体的には、6.7mlの合成した微粒子に、200mmol、pH5.5のヒスチジン緩衝液0.4mLおよび0.811mg/mLの287〜953抗原1mLを添加した。この処方物を「PLG MP」と指定する。
手順3.PLGナノ粒子は、ナノ沈殿法によって調製した。具体的には、400mgのRG503PLGおよび10mgの化合物47を、10mLのジメチルスルホキシド(DMSO)に共溶解した。ブランクPLGナノ粒子には化合物47を使用しなかった。DMSO混合物を、8mLの水+2mLの4%w/vPVAに、1000rpmで撹拌しながら滴下添加した。12mLの得られた懸濁物を、10kDaのスライド−a−ライザー膜(Thermo Scientific、Rockford、IL、USA)を使用し2Lの水に対して終夜室温で透析してDMSOを除去した。ブランクPLGナノ粒子および被包された化合物47を有するPLGナノ粒子を、独立に、10mMのヒスチジン緩衝液、pH5.5を加えたMenB287〜953抗原(0.1mg/mLの最終濃度まで)とともに2〜8℃で終夜インキュベートして、タンパク質吸着させた。具体的には、6.7mlの合成した微粒子に、200mmol、pH5.5のヒスチジン緩衝液0.4mLおよび0.811mg/mLの287〜953抗原1mLを添加した。被包された化合物47を含有する処方物を「PLG NP/CPD47」と指定する。ブランクナノ粒子を含有する処方物を「PLG NP」と指定する。
上記手順2および3からの287〜953抗原をそれぞれ吸着させた2mLのブランクPLG微粒子(「PLG MP」と指定される)およびブランクPLGナノ粒子(「PLG NP」と指定される)を、独立に、高圧ホモジナイザーを使用して0.5%カルボキシメチルセルロースおよび0.5%ツイン80中に調製した4mg/mLの化合物47単分散物125μLでスパイクした。化合物47でスパイクしたブランク微粒子処方物を「PLG MP+CPD47 MD」と指定する。化合物47でスパイクしたブランクナノ粒子処方物を「PLG NP+CPD47 MD」と指定する。
比較処方物として、上記手順2からの287〜953抗原を吸着させた2mLのブランクPLG微粒子を、免疫化前に10mg/mLのCpG1826(Invivogen、San Diego、CA、USAから入手可能なCpGオリゴヌクレオチド)20μLでスパイクした。この処方物を「PLG MP+CpG1826」と指定する。
0.1g/Lの287〜953抗原を含有する別の比較処方物(100μL当たり10μgのMenB抗原)も調製した。この処方物を「MenB単独」と指定する。
287〜953抗原および化合物47単分散物(上記で記載されている)を含有する最終比較処方物を調製した。この処方物を「CPD47」と指定する。
別の比較処方物、髄膜炎菌Bに対する5成分ワクチン(5CVMB)を、S. Jacobssonら、Vaccine、27巻:1579〜1584頁(2009年)およびM. M. Giulianiら、Proc. Natl. Acad Sci USA、103巻(29号):10834〜10839頁(2006年)において記載されている通りに調製した。この5成分ワクチンは、ニュージーランドOMVワクチン(P. Osterら、Vaccine、23巻(17〜18号):2191〜2196頁(2005年))および5つのゲノム由来抗原(GNA)の混合物を含有する。これらのGNAは、H因子結合タンパク質(fHbp;GNA1870)変形体1(v.1)とGNA2091との間の融合物、GNA2132およびGNA1030の融合物、ならびにNeisseria接着因子A(NadA;GNA1994)として送達される(delived)。この処方物を「3MenB/Alum/OMV」と称する。
すべての処方物は、免疫化の2日以内に調製し、凍結乾燥することなく使用した。ナノ粒子処方物を、実施例198および199において記載されている通りに、RP−HPLCによって、化合物含有量および被包効率、粒子サイズ(ナノ粒子は、Malvernゼータサイザー90ZS、Malvern Instruments、Worcestershire、United Kingdomを使用して計測し;微粒子は、Horiba LA−930粒子サイズ測定器、Horiba Ltd.、京都、日本を使用して計測した)、内毒素含有量およびタンパク質吸着効率について特徴付けした(SDS−PAGE)。結果を次の表1に示す。
0日目および14日目に各マウスを、上記処方物を用いて筋肉内で免疫化し(2つの部位に50μL、マウス1匹当たり計100μLの処方物、10μgのMenB抗原に相当)、28日目に、実施例200において記載されている通り採血した。SBA力価を、N.meningitidis株ΝZ98に対して計測した。結果を図18に示す。
(実施例203)
化合物を有するPLG粒子の形成および特徴付け
化合物6A(実施例196を参照)、水溶性ベンゾナフチリジン化合物を、送達のために、RG503PLG微粒子中に1%w/wおよび4%w/wローディングで被包した(化合物6Aは、ナトリウム塩としてはpH7で4mg/mL超の、および塩基形態としては0.4mg/mL未満の水溶解性を有していた)。具体的には、0mg、6mgまたは24mgの化合物の塩基形態、化合物6A(それぞれ0%、1%および4%の化合物6Aローディングに相当し、それぞれ0%処方物、1%の被包された化合物6A処方物および4%の被包された化合物6A処方物と称される)を、4mLのジクロロメタンに添加した。得られた化合物6A/ジクロロメタン懸濁物を、超音波処理浴を使用して10分間超音波処理して、均質な薬物懸濁物を取得した(化合物6Aはジクロロメタンに可溶ではない)。600mgのRG503PLGを、化合物6A/ジクロロメタン懸濁物に溶解した。この有機相を、0.2%w/wDSS(120μLの1%w/vDSS)を含有する33mLの水に添加し、IKA T−25ホモジナイザーを使用して24,000rpmで1分間均質化した。オムニマクロホモジナイザーを使用し、エマルジョンを氷上にて12,900rpmで5分間さらに均質化した。エマルジョンを、通風化学換気フード中150rpmで振とうして、ジクロロメタンを蒸発させた。粒子懸濁物を40μmのストレーナーに通して濾過して、凝集体を除去した。
化合物回収率に基づき、各粒子懸濁物を、0.1mg/mLの最終濃度までのMenBタンパク質287〜953とともに室温で2時間インキュベートして、タンパク質吸着させた。タンパク質吸着には緩衝液を使用しなかった。種々の処方物の詳細は下記のものである。
0%処方物(比較)(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質)。0%処方物微粒子33mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質900マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%w/vPVAを500マイクロリットル添加した。この組成物を10個のバイアルに分け(spit)、15%w/vマンニトール180マイクロリットルおよび15%w/vスクロース60マイクロリットルを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質)。
CpGオリゴヌクレオチドを加えた0%処方物(比較)(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質、1用量当たり25μgのCpGオリゴヌクレオチド)。0%処方物微粒子17mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質450マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%PVAを250マイクロリットル添加した。この組成物を5個のバイアルに分けた。次いで、10mg/mlのCpG1826(Invivogenから入手可能なCpGオリゴヌクレオチド)15マイクロリットル、15%w/vマンニトール180マイクロリットルおよび15%w/vスクロース60マイクロリットルを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質、1用量当たり25μgのCpGオリゴヌクレオチド)。
0%処方物プラス共凍結乾燥化合物6A(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質、1用量当たり5μgの化合物6A)。0%処方物微粒子17mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質450マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%PVAを250マイクロリットルおよび5mg/mlの化合物6A(ナトリウム塩形態)30マイクロリットルを添加した。この組成物を5個のバイアルに分け、180マイクロリットルの15%w/vマンニトールおよび60マイクロリットルの15%w/vスクロースを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質、1用量当たり5μgの共凍結乾燥化合物6A)。
0%処方物プラス共凍結乾燥化合物6A(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質、1用量当たり25μgの化合物6A)。0%処方物微粒子17mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質450マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%PVAを250マイクロリットルおよび5mg/mlの化合物6A(ナトリウム塩形態)150マイクロリットルを添加した。この組成物を5個のバイアルに分け、180マイクロリットルの15%w/vマンニトールおよび60マイクロリットルの15%w/vスクロースを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質、1用量当たり25μgの共凍結乾燥化合物6A)。
0%処方物プラス共凍結乾燥化合物6A(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質、1用量当たり100μgの化合物6A)。0%処方物微粒子33mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質900マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%PVAを500マイクロリットルおよび5mg/mlの化合物6A(ナトリウム塩形態)1200マイクロリットルを添加した。この組成物を10個のバイアルに分け、180マイクロリットルの15%w/vマンニトールおよび60マイクロリットルの15%w/vスクロースを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質、1用量当たり100μgの共凍結乾燥化合物6A)。
1%の被包された化合物6A処方物(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質、1用量当たり5μgの化合物6A):1%の被包された化合物6A処方物微粒子3.6mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質450マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%w/vPVAを50マイクロリットル添加した。この組成物を5個のバイアルに分け、180マイクロリットルの15%w/vマンニトールおよび60マイクロリットルの15%w/vスクロースを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質、1用量当たり5μgの被包された化合物6A)。
1%の被包された化合物6A処方物(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質、1用量当たり25μgの化合物6A)。1%の被包された化合物6A処方物微粒子18mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質450マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%w/vPVAを250マイクロリットル添加した。この組成物を5個のバイアルに分け、180マイクロリットルの15%w/vマンニトールおよび60マイクロリットルの15%w/vスクロースを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質、1用量当たり25μgの被包された化合物6A)。
4%の被包された化合物6A処方物(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質、1用量当たり25μgの化合物6A):4%の被包された化合物6A処方物微粒子6mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質450マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%w/vPVAを90マイクロリットル添加した。この組成物を5個のバイアルに分け、180マイクロリットルの15%w/vマンニトールおよび60マイクロリットルの15%w/vスクロースを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質、1用量当たり25μgの被包された化合物6A)。
4%の被包された化合物6A処方物(1用量当たり10μgの287〜953タンパク質、1用量当たり100μgの化合物6A):4%の被包された化合物6A処方物微粒子23mlおよび0.69mg/mLのMenB287〜953タンパク質450マイクロリットルを、1000rpmで振とうしながら2時間インキュベートし、その後、4%w/vPVAを350マイクロリットル添加した。この組成物を5個のバイアルに分け、180マイクロリットルの15%w/vマンニトールおよび60マイクロリットルの15%w/vスクロースを各バイアルに添加し、続いて凍結乾燥させた(結果:1バイアル当たり6用量、1用量当たり10μgの吸着287〜953タンパク質、1用量当たり100μgの被包された化合物6A)。
Horiba LA−930粒子サイズ測定器を使用して凍結乾燥粒子(0%処方物、1%の被包された化合物6A処方物および4%の被包された化合物6A処方物)を粒子サイズについて特徴付けし、Charles River Laboratories PTSエンドセーフシステムを使用して内毒素を評価し、RP−HPLCを使用して被包効率を評価し(実施例198を参照)、密度推定に基づいてSDS−PAGEでタンパク質吸着効率を評価した(実施例199)。結果を表2において伝える。
上記バイアルのそれぞれは6用量を含有し、注射時に0.6mLの注射可能水(動物1匹当たり100μL)で再構成される。

Claims (47)

  1. (a)第一の抗原、
    (b)少なくとも部分的に生分解性であるポリマーを含むポリマー性粒子、および
    (c)ベンゾナフチリジン化合物
    を含む免疫原性組成物であって、脊椎動物被験体に投与された場合に免疫応答を引き出す、免疫原性組成物。
  2. 前記生分解性ポリマーが、ポリエステルブロック、ポリオルトエステルブロックおよびポリ無水物ブロックから選択されるポリマーブロックを含む、請求項1に記載の免疫原性組成物。
  3. 前記生分解性ポリマーが、ポリ(ラクチド)ブロック、ポリ(グリコリド)ブロック、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)ブロックおよびポリ(イプシロン−カプロラクトン)ブロックから選択されるポリエステルブロックを含む、請求項1または請求項2に記載の免疫原性組成物。
  4. 前記生分解性ポリマーが、ポリヒドロキシ酸ブロック、およびポリヒドロキシ酸ブロックではないポリマーブロックを含むブロックコポリマーである、請求項1から3のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  5. 前記生分解性ポリマーが、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)ブロックおよびポリエチレングリコールブロックを含むブロックコポリマーである、請求項1から4のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  6. 前記ポリマー性粒子が、負電荷または正電荷を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  7. 前記ポリマー性粒子が、溶媒蒸発プロセスによって、または沈殿プロセスによって形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  8. 前記ベンゾナフチリジン化合物が、前記ポリマー性粒子のポリマー含有量に対し0.05%から25%w/wまでの範囲をとる量で存在する、請求項1から7のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  9. 前記ベンゾナフチリジン化合物が、前記ポリマー性粒子内に定着させられている、請求項1から8のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  10. 前記ベンゾナフチリジン化合物が、前記ポリマー性粒子と混合され、次いで該ポリマー性粒子と共凍結乾燥される、請求項1から8のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  11. 前記第一の抗原が、ポリマー性粒子の含有量に対し0.05%から25%w/wまでの範囲をとる量で存在する、請求項1から10のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  12. 前記第一の抗原が、前記ポリマー性粒子内に定着させられている、請求項1から11のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  13. 前記第一の抗原が、前記ポリマー性粒子と混合され、次いで該ポリマー性粒子と共凍結乾燥される、請求項1から11のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  14. 前記第一の抗原が、ポリペプチド含有抗原、多糖類含有抗原およびポリヌクレオチド含有抗原から選択される、請求項1から13のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  15. 前記第一の抗原が腫瘍細胞由来抗原である、請求項1から13のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  16. 前記第一の抗原が病原生物由来抗原である、請求項1から13のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  17. 前記病原生物が、ウイルス、細菌、真菌および寄生生物から選択される、請求項16に記載の免疫原性組成物。
  18. 凍結保護剤を含むものである、請求項1から17のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  19. 前記ベンゾナフチリジン化合物が、式(VI):
    の構造を有する化合物または薬学的に許容されるその塩
    [式中、
    は、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの該C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
    各Lは、結合、−(O(CH−、C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンから独立に選択され、ここで、Lの該C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
    は、H、C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの該C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1から3個のR13基でそれぞれ場合により置換されており、
    各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの該C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
    各Rは、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)R10、−C(O)OR10、−S(O)10、−C〜Cアルキル、C〜CヘテロアルキルおよびC〜Cシクロアルキルから独立に選択されるか、または各Rは、独立に、結合したNと一緒にC〜Cヘテロシクロアルキルを形成するC〜Cアルキルであり、ここで、該C〜Cヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有し、かつRの該C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR1112、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
    各R10は、アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、ここで、該アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R、−OR、−LR、−LOR、−N(R、−NRC(O)R、−NRCO、−CO、−C(O)Rおよび−C(O)N(Rから選択される1から3個の置換基で場合により置換されており、
    11およびR12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから独立に選択され、ここで、R11およびR12の該C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、R、−OR、−C(O)ROC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−C(O)N(R、C〜Cヘテロシクロアルキル、−S(O)、−S(O)N(R、−NRS(O)、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されているか、
    またはR11およびR12は、それぞれ独立にC〜Cアルキルであり、結合したN原子と一緒になって、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有する、場合により置換されたC〜Cヘテロシクロアルキル環を形成し、
    各R13は、ハロゲン、−CN、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択され、
    各Rは、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(Rおよび−(CHNHC(O)Rから独立に選択されるか、または環A上の2個の隣接するR置換基は、最大2個のヘテロ原子を環員として含有する5〜6員環を形成し、
    nは、出現する毎に独立に、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり、
    各mは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
    tは、1、2、3、4、5、6、7または8である]
    である、請求項1から18のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  20. 式(VI)の構造を有する前記化合物が、式(VII):
    の構造を有する化合物または薬学的に許容されるその塩
    [式中、
    は、H、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)R、−C(O)N(R1112)、−N(R1112)、−N(R、−NHN(R、−SR、−(CHOR、−(CH、−LR、−LR10、−OLR、−OLR10、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの該C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、−NO、−R、−OR、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−C(O)N(R、−S(O)、−S(O)R、−S(O)N(Rおよび−NRS(O)から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
    各Lは、結合、−(O(CH−、C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンから独立に選択され、ここで、Lの該C〜Cアルキル、C〜CアルケニレンおよびC〜Cアルキニレンは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
    は、H、C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、Rの該C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、1から3個のR13基でそれぞれ場合により置換されており、
    各Rは、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの該C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
    各Rは、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)R10、−C(O)OR10、−S(O)10、−C〜Cアルキル、C〜CヘテロアルキルおよびC〜Cシクロアルキルから独立に選択されるか、または各Rは、独立に、結合したNと一緒にC〜Cヘテロシクロアルキルを形成するC〜Cアルキルであり、ここで、該C〜Cヘテロシクロアルキル環は、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有し、かつRの該C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロシクロアルキル基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)OR11、−NR1112、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されており、
    各R10は、アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、ここで、該アリール、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基は、ハロゲン、−R、−OR、−LR、−LOR、−N(R、−NRC(O)R、−NRCO、−CO、−C(O)Rおよび−C(O)N(Rから選択される1から3個の置換基で場合により置換されており、
    11およびR12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキルから独立に選択され、ここで、R11およびR12の該C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、−CN、R、−OR、−C(O)ROC(O)R、−C(O)OR、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−C(O)N(R、C〜Cヘテロシクロアルキル、−S(O)、−S(O)N(R、−NRS(O)、C〜CハロアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されているか、
    またはR11およびR12は、それぞれ独立にC〜Cアルキルであり、結合したN原子と一緒になって、N、OおよびSから選択される追加のヘテロ原子を場合により含有する、場合により置換されたC〜Cヘテロシクロアルキル環を形成し、
    各R13は、ハロゲン、−CN、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から独立に選択され、
    各Rは、−R、−R、−OR、−OR、−R10、−OR10、−SR、−NO、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R、−NRC(S)N(R、−NRCO、−NRNRC(O)R、−NRNRC(O)N(R、−NRNRCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−(CHCO、−C(O)R、−C(S)R、−C(O)N(R、−C(S)N(R、−OC(O)N(R、−OC(O)R、−C(O)N(OR)R、−C(NOR)R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10、−OP(O)(OR10、−N(OR)R、−CH=CHCO、−C(=NH)−N(Rおよび−(CHNHC(O)Rから独立に選択され、
    nは、出現する毎に独立に、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり、
    各mは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
    tは、1、2、3、4、5、6、7または8である]
    である、請求項19に記載の免疫原性組成物。
  21. 各R13が、−LR、−LOR、−OLR、−LR10、−LOR10、−OLR10、−LR、−LOR、−OLR、−LSR、−LSR10、−LC(O)R、−OLC(O)R、−LC(O)OR、−LC(O)R10、−LOC(O)OR、−LC(O)NR11、−LC(O)NR、−LN(R、−LNR、−LNR10、−LC(O)N(R、−LS(O)、−LS(O)R、−LC(O)NROH、−LNRC(O)R、−LNRC(O)OR、−LS(O)N(R、−OLS(O)N(R、−LNRS(O)、−LC(O)NRLN(R、−LP(O)(OR、−LOP(O)(OR、−LP(O)(OR10および−OLP(O)(OR10から選択され、かつ
    各Rが、−R、−OR、−R、−OR、−R10、−OR10、−SR、−N(R、−S(O)、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NRSON(R、−CH=CHCO、(CHCO、−NRSO、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される、請求項19または請求項20に記載の免疫原性組成物。
  22. 各Lが、−(O(CH−およびC〜Cアルキルから独立に選択され、ここで、Lの該C〜Cアルキルは、ハロゲン、−R、−OR、−N(R、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR10および−OP(O)(OR10から独立に選択される1から4個の置換基で場合により置換されている、請求項19から21のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  23. がHまたはC〜Cアルキルである、請求項19から22のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  24. が、H、−CHまたは−CHCHであり、かつ
    各R13が、H、−CH、−CHCH、−CF、−CHOH、−OCH、−COOCH、−COOCHCH、F、Cl、Br、−CHOCH、CHOCHCH、−N(CH、−((O(CH2〜4OH、−O(CH2〜4−OH、−O(CH2〜4−(PO)、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4−CH(CH、ならびに、−OH、−CH、−COOH、−COOCH、シクロプロピル、−O(CH2〜4−COOH、−O(CH2〜4(PO)および−COOCHCHから選択される1〜3個の置換基で置換されているC〜Cアルキルから独立に選択される、請求項19から23のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  25. がHまたはC〜Cアルキルである、請求項19から24のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  26. がHまたはC〜Cアルキルである、請求項19から25のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  27. がHまたは−CHである、請求項19から26のいずれか一項に記載の化合物。
  28. 各Rが、H、−CH(R10、C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシから独立に選択され、ここで、Rの該C〜Cアルキル、C〜Cアルケン、C〜Cアルキン、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜CヒドロキシアルキルおよびC〜Cハロアルコキシ基は、−CN、R11、−OR11、−SR11、−C(O)R11、−OC(O)R11、−C(O)N(R、−C(O)OR11、−NRC(O)R11、−NR10、−NR1112、−N(R、−OR、−OR10、−C(O)NR1112、−C(O)NR11OH、−S(O)11、−S(O)R11、−S(O)NR1112、−NR11S(O)11、−P(O)(OR11および−OP(O)(OR11から独立に選択される1から3個の置換基でそれぞれ場合により置換されている、請求項19から24、26および27のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  29. がHである、請求項19から28のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  30. 前記化合物が、
    2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)プロパン−2−オール;
    2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
    2−(2,4−ジメチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン;
    エチル4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルベンゾエート;
    2−(4−(ジメチルアミノ)フェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン、および
    2−(4−メトキシフェネチル)−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−5−アミン
    から選択される、請求項19に記載の免疫原性組成物。
  31. 前記ベンゾナフチリジン化合物が、式(VIII):
    の構造を有する化合物または薬学的に許容されるその塩
    [式中、
    21は、H、C〜Cアルキル、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L25、−L2226、−OL2225または−OL2226であり、
    21は−C(O)−または−O−であり、
    22は、C〜Cアルキレン、C〜Cアルケニレン、アリーレン、ヘテロアリーレンまたは−((CR2424O)(CH−であり、ここで、L22の該C〜CアルキレンおよびC〜Cアルケニレンは、1から4個のフルオロ基で場合により置換されており、
    各L23は、C〜Cアルキレンおよび−((CR2424O)(CH−から独立に選択され、ここで、L23の該C〜Cアルキレンは、1から4個のフルオロ基で場合により置換されており、
    24はアリーレンまたはヘテロアリーレンであり、
    22はHまたはC〜Cアルキルであり、
    23は、C〜Cアルキル、−L2325、−L2125、−L2327、−L232427、−L232425、−L23242325、−OL2325、−OL2327、−OL232427、−OL23242327、−OR28、−OL232425、−OL23242325および−C(R25OHから選択され、
    各R24は、Hおよびフルオロから独立に選択され、
    25は−P(O)(OR29であり、
    26は−CFP(O)(OR29または−C(O)OR30であり、
    27は−CFP(O)(OR29または−C(O)OR30であり、
    28はHまたはC〜Cアルキルであり、
    各R29は、HおよびC〜Cアルキルから独立に選択され、
    30はHまたはC〜Cアルキルであり、
    各pは、1、2、3、4、5および6から独立に選択され、かつ
    qは、1、2、3または4であり、
    但し、R23がC〜Cアルキルまたは−OR28である場合、R21は、−C(R25OH、−L2125、−L2126、−L2225、−L2226、−OL2225または−OL2226であり、ここで、R26は−CFP(O)(OR29であり、かつR27は−CFP(O)(OR29である]
    である、請求項1から18のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  32. 前記化合物が、
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸;
    3−(5−アミノ−2−(4−(4,4−ジフルオロ−4−ホスホノブトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;
    3−(5−アミノ−2−(4−(2−(3,3−ジフルオロ−3−ホスホノプロポキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;
    3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(2−(2−(2−ホスホノエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;
    4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル二水素ホスフェート;
    (4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチルホスホン酸;
    5−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロペンチルホスホン酸;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロブチルホスホン酸;
    3−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホン酸;
    2−(4−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)フェニル)−1,1−ジフルオロエチルホスホン酸;
    2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチルホスホン酸;
    (E)−2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)ビニルホスホン酸;
    2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)エチルホスホン酸;
    (E)−2−(5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)−1−フルオロビニルホスホン酸;
    3−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)フェニルホスホン酸;
    5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−カルボニルホスホン酸;
    3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(3−ホスホノプロポキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;
    (4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェニル)(ヒドロキシ)メチレンジホスホン酸;
    3−(5−アミノ−2−(4−(2−(2−(3,3−ジフルオロ−3−ホスホノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;
    (5−アミノ−2−(4−メトキシ−2−メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)(ヒドロキシ)メチレンジホスホン酸;
    3−(5−アミノ−2−(2−メチル−4−(2−(2−ホスホノエトキシ)エトキシ)フェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−8−イル)プロパン酸;
    2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エチルホスホン酸;
    6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)ヘキシルホスホン酸;
    6−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)−1,1−ジフルオロヘキシルホスホン酸;
    4−((4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)メチル)ベンジルホスホン酸;
    3−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)−1,1−ジフルオロプロピルホスホン酸;および
    2−(2−(2−(4−(2−(5−アミノ−8−メチルベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2−イル)エチル)−3−メチルフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エチルホスホン酸
    から選択される、請求項31に記載の免疫原性組成物。
  33. 前記第一の抗原とは異なる第二の抗原をさらに含む、請求項1から32のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  34. 注射可能組成物である、請求項1から33のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  35. 請求項1から34のいずれか一項に記載のポリマー性粒子組成物を生成する方法であって、
    (a)水、有機溶媒、前記生分解性ポリマーおよび前記ベンゾナフチリジン化合物を含むエマルジョンを提供する工程と、
    (b)該エマルジョンから該有機溶媒を除去して該ポリマー性粒子を形成する工程
    とを含む、方法。
  36. 前記第一の抗原が、前記ポリマー性粒子に吸着させられる、請求項35に記載の方法。
  37. 脊椎動物被験体において免疫応答を上昇させる方法であって、請求項1から34のいずれか一項に記載の免疫原性組成物を、該脊椎動物被験体に投与する工程を含む、方法。
  38. 前記第一の抗原が、ウイルス、細菌、真菌および寄生生物から選択される病原生物に由来する、請求項37に記載の方法。
  39. 請求項1から34のいずれか一項に記載の免疫原性組成物を調製するためのキットであって、前記第一の抗原を含む第一の容器、ならびに前記ポリマー性粒子および前記ベンゾナフチリジン化合物を含む第二の容器を含む、キット。
  40. 前記ポリマーが、カルボキシル末端基、アルキルエステル末端基、アミン末端基、ヒドロキシル末端基、チオール末端基、スクシンイミジルエステル末端基およびマレイミド末端基から選択される末端基を含む、請求項1から34のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  41. 前記生分解性ポリマーが、ポリエステルブロック、ポリカーボネートブロック、ポリオルトエステルブロック、ポリ無水物ブロック、ポリシアノアクリレートブロックおよびポリホスファジンブロックから選択されるポリマーブロックを含む、請求項40に記載の免疫原性組成物。
  42. 前記生分解性ポリマーが、ポリ(ラクチド)ブロック、ポリ(グリコリド)ブロックおよびポリ(ラクチド−co−グリコリド)ブロックから選択されるポリエステルブロックを含む、請求項40に記載の免疫原性組成物。
  43. (a)第一の抗原、
    (b)生分解性ポリマーブロックおよび親水性ポリマーブロックを含むポリマーを含むポリマー性粒子、および
    (c)ベンゾナフチリジン化合物
    を含む免疫原性組成物であって、脊椎動物被験体に投与された場合に免疫応答を引き出す、免疫原性組成物。
  44. 前記生分解性ポリマーブロックが、ポリエステルブロック、ポリカーボネートブロック、ポリオルトエステルブロック、ポリ無水物ブロック、ポリシアノアクリレートブロックおよびポリホスファジンブロックから選択される、請求項43に記載の免疫原性組成物。
  45. 前記親水性ポリマーブロックが、ポリエチレンオキシドブロック、ポリプロピレンオキシドブロック、ポリビニルアルコールブロック、ポリビニルピロリドンブロック、ポリ(アクリル酸)ブロック、ポリ(メタクリル酸)ブロックおよびポリ(アミノ酸)ブロックから選択される、請求項43または請求項44に記載の免疫原性組成物。
  46. 前記親水性ポリマーブロックが、正に荷電したポリマーブロックおよび負に荷電したポリマーブロックから選択される、請求項43から45のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
  47. 前記親水性ポリマーブロックが、ポリ(カルボン酸)ブロックおよびポリアミン(ブロック)から選択される、請求項43から46のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
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