JP2012527502A - 吸水性ポリマー粒子のための被覆方法 - Google Patents

吸水性ポリマー粒子のための被覆方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012527502A
JP2012527502A JP2012511230A JP2012511230A JP2012527502A JP 2012527502 A JP2012527502 A JP 2012527502A JP 2012511230 A JP2012511230 A JP 2012511230A JP 2012511230 A JP2012511230 A JP 2012511230A JP 2012527502 A JP2012527502 A JP 2012527502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
polymer particles
mixer
absorbing polymer
particularly preferably
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012511230A
Other languages
English (en)
Inventor
シュテューフェン ウーヴェ
フンク リューディガー
ヴァイスマンテル マティアス
バーテル ホルガー
シュテファン オスカー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=42289624&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2012527502(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2012527502A publication Critical patent/JP2012527502A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/04Polymerisation in solution
    • C08F2/10Aqueous solvent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/04Acids; Metal salts or ammonium salts thereof
    • C08F220/06Acrylic acid; Methacrylic acid; Metal salts or ammonium salts thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/12Powdering or granulating
    • C08J3/124Treatment for improving the free-flowing characteristics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2300/00Characterised by the use of unspecified polymers
    • C08J2300/14Water soluble or water swellable polymers, e.g. aqueous gels
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2333/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Derivatives of such polymers
    • C08J2333/02Homopolymers or copolymers of acids; Metal or ammonium salts thereof

Abstract

横型ミキサー中で水性液体を、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子に吹き付け、生成物に触れる前記横型ミキサーの内壁がステンレス鋼製である、被覆方法。

Description

本発明は、横型ミキサーで水性の液体を、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子に吹き付け、生成物と接触する前記横型ミキサーの内壁がステンレス鋼製である、被覆方法に関する。
吸水性ポリマー粒子は、おむつ、タンポン、ナプキン及びその他の衛生物品を製造するために使用され、また農業園芸における保水剤としても使用される。この吸水性ポリマー粒子は、超吸収体とも呼ばれる。
吸水性ポリマー粒子の製造は、モノグラフィー"Modern Superabsorbent Polymer Technology",F.L.Buchholz及びA.T.Graham,Wiley−VCH,1998,第71頁〜第103頁に記載されている。
この吸水性ポリマー粒子の特性は、例えば、使用する架橋剤の量によって調整することができる。架橋剤の含有量が増加するにつれて、この遠心保持容量(CRC)は減少し、その吸収性は、21.0g/cm2(AUL0.3psi)という圧力下で最大値に達する。
適用特性、例えばおむつ中での膨潤したゲルベッドの透過性(SFC)、及び63.0g/cm2(AUL0.9psi)の加圧下での吸収性を改善するため、吸水性ポリマー粒子は一般的に表面後架橋される。これにより粒子表面の架橋度は高まり、これによって63.0g/cm2(AUL0.9psi)という加圧下での吸収性と遠心保持容量(CRC)とを少なくとも部分的に切り離すことができる。この表面後架橋は、水性ゲル相中で実施できる。しかしながら、乾燥、粉砕、及び篩分されたポリマー粒子(ベースポリマー)は好ましくは、表面で表面後架橋剤によりコーティングされ、熱的に表面後架橋され、乾燥される。このために適切な架橋剤は、吸水性ポリマー粒子の少なくとも2個のカルボキシレート基と共有結合を形成可能な化合物である。
表面後架橋剤は通常、水溶液としてベースポリマーに施与される。とは言え、粒子表面に施与された水は、ゆっくりとしか粒子内部に拡散しない。同時に水は、ポリマーのガラス転移点を低下させ、このため粒子表面が粘着性になる。従って表面後架橋剤の水溶液を混入する際に、ベースポリマーが不所望のアグロメレートやケーキを発生させることがある。この問題を解決するため、撥水性被覆を有する高速ミキサーの使用が提案されている(例えばEP 0 450 923 A2、及びDE 10 2004 026 934 A1)。
吸水性ポリマー粒子は、熱による表面後架橋後にしばしば、湿分が1質量%未満である。これによってポリマー粒子の静電気帯電傾向が高まる。ポリマー粒子の静電気帯電傾向は、供給正確性に影響する(例えばおむつ製造の場合)。この問題は通常、規定の湿分含量を調整することにより、水又は水溶液を添加することによって解決される(後湿潤化)。
後湿潤化のための方法は例えば、WO 98/49221 A1、及びEP 0 780 424 A1に開示されている。
透過性(SFC)をさらに改善するため、粒子表面をさらに変性することができ、この変性は例えば不活性な無機物質、カチオン性ポリマー、及び/又は多価金属カチオンの溶液によって行うことができる。
このような被覆は例えば、WO 2008/1 13788 A2、WO 2008/113789 A1、及びWO 2008/1 13790 A1に記載されている。
本発明の課題は、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子を水又は水溶液により被覆するための、改善された方法を提供すること、とりわけ、均一な被覆、僅かな粉塵割合、及び僅かなアグロメレートで提供することであった。
前記課題は、モノマー溶液又はモノマー懸濁液の重合による吸水性ポリマー粒子の製造方法によって解決され、当該モノマー溶液又はモノマー懸濁液は、以下のa)〜e):
a)少なくとも1種のエチレン性不飽和の酸基含有モノマー、当該モノマーは少なくとも部分的に中和されていてよく、
b)少なくとも1種の架橋剤、
c)少なくとも1種の開始剤、
d)任意で、a)で挙げたモノマーと共重合可能な1種又は複数種のエチレン性不飽和モノマー、及び
e)任意で、1種又は複数種の水溶性ポリマー
を含み、
前記方法は、乾燥、粉砕、分級、及び表面後架橋の工程を有し、
ここで可動式混合装置を有する連続的な横型ミキサーで、少なくとも1つのスプレーノズルを用いて水性液体を表面後架橋された吸水性ポリマー粒子に吹き付ける前記方法において、
当該方法は、生成物と接触する前記ミキサーの内壁が、水に対して80°未満の濡れ角を有することを特徴とする。
回転式混合装置を備えたミキサーは、回転軸の位置にしたがって縦型ミキサーと横型ミキサーに分類される。
本発明の意味合いにおいて横型ミキサーとは、回転式混合装置を備えたミキサーであって、その回転軸が生成物の流れ方向に対して20°未満、好適には15°未満、特に好適には10°未満、極めて特に好適には5°未満しか、水平方向から外れないものである。
本発明による方法では、当業者に公知の、可動式混合装置を有するあらゆる水平型ミキサーが使用でき、例えばスクリューミキサー、ディスクミキサー、スキ型ミキサー、パドルミキサー、ネジ止め式バンドミキサー、及びフローミキサーが使用できる。水性液体は、高速ミキサー中に、また攪拌速度が低いミキサー中にも噴霧することができる。好ましい横型ミキサーは、フローミキサーである。
ミキサーの内壁は、水に対する濡れ角が、好適には70°未満、特に好適には60°未満、極めて特に好ましくは50°未満である。濡れ角とは、濡れ挙動に対する基準であり、DIN 53900に従って測定される。
本発明による方法において有利には、生成物と接触する内壁がステンレス鋼製のミキサーを使用する。ステンレス鋼は通常、クロム含分が10.5〜13質量%である。高クロム含分は鋼表面において、二酸化クロムによる保護的な不活性化につながる。さらなる合金成分によって腐食耐性が向上し、機械的特性が改善する。
特に適切な鋼は、例えば炭素を少なくとも0.08質量%有する、オーステナイト鋼である。有利にはオーステナイト鋼は鉄、炭素、クロム、ニッケル、及び任意でモリブデンの他に更なる合金成分、好適にはニオブ又はチタンを含有する。
この好ましいステンレス鋼は、DIN EN 10020準拠の原材料番号1.45××を有する鋼であり、ここで××は0〜99の自然数であり得る。特に好ましい原材料は、原材料番号が1.4541の鋼、及び1.4571の鋼であり、特に原材料番号が1.4571の鋼である。
生成物に接触するミキサーの内壁は、有利には研磨されている。研磨されたステンレス鋼表面は、粗さが僅かであり、水に対する濡れ角が、研磨していない(matt)鋼表面、又は荒らした鋼表面よりも低い。
本発明は、表面後架橋されていない吸水性ポリマー粒子(ベースポリマー)と、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子とは、水性液体との混合の際に、明らかに異なる挙動をするという知見に基づく。
水を添加する際に、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子の粘着性は、表面後架橋されていない吸水性ポリマー粒子(ベースポリマー)の粘着性と比べて、可能な限り僅かにしか上昇しない。このため、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子を被覆する際に、撥水性の内部表面を有するミキサーを使用することは、必要ではない;ケーキ化は通常、考慮しなくてよい。
さらに、小さな水滴は撥水性表面で容易に、より大きな液滴にまとめることができる。これにより、水性液体をできるだけ不均一に分布させることができる。
ミキサーに供給される吸水性ポリマー粒子の温度は、好適には40〜80℃、特に好適には45〜75℃、極めて特に好ましくは50〜70℃である。
ミキサーでの滞留時間は、好適には1〜180分、特に好ましくは2〜60分、極めて特に好ましくは5〜20分である。
混合装置の周速度は、好ましくは0.1〜10m/秒、殊に好ましくは0.5〜5m/秒、特に好ましくは0.75〜2.5m/秒である。
表面後架橋された吸水性ポリマー粒子はミキサー中で、好ましくは0.01〜6、殊に好ましくは0.05〜3、特に好ましくは0.1〜0.7のフルード数に相当する速度で移動する。
水平に設置された混合装置を備えたミキサーに関して、フルード数は以下のようにして定義される:
Figure 2012527502
r:混合装置の半径
ω:角振動数
g:重力加速度。
ミキサーの充填度は、好ましくは30〜80%、特に好ましくは40〜75%、極めて特に好ましくは50〜70%である。
水性液体は好適には、二成分ノズルによって、特に好ましくは内部混合式の二成分ノズルによって吹き付ける。
二成分ノズルにより、微細な液滴若しくは霧状スプレーでの噴霧が可能になる。噴霧形状としては、円形状若しくは楕円状の中実円錐又は中空円錐が形成される。二成分ノズルは、外部混合式、又は内部混合式に構成されていてよい。外部混合式二成分ノズルの場合、液体と噴霧ガスが、別個の開口部を介してノズルヘッドから出る。これらはスプレーノズルからの排出後に初めて、スプレー放射で混合される。これにより、液滴サイズ分布と処理量を、さらなる範囲で独立して制御することが可能になる。スプレーノズルのスプレー円錐空間は、空気吹き出し部(Luftklappenstellung)によって調整できる。内部混合式二成分ノズルの場合、液体と噴霧ガスはスプレーノズルの内部で混合され、この二相混合物が、同じ開孔を通じて(若しくは並列に接続された複数の開孔を通じて)ノズルヘッドから出る。内部混合式二成分ノズルの場合、量比と圧力比は、外部混合式スプレーノズルの場合よりも強く関連している。このため、処理量における僅かな変化が、液滴サイズ分布の変更につながる。所望の処理量への適合は、ノズル孔の断面を選択することによって行う。
噴霧ガスとしては、0.5bar以上の圧縮空気、窒素、又は蒸気が考慮される。液滴サイズは、液体対噴霧ガスの比、並びに気圧と液圧によって個別に調整できる。
特に好ましい実施態様では、可動式ポリマー粒子層の生成物床表面の下部で前記液体をスプレーし、好適には少なくとも10mm、特に好ましくは少なくとも50mm、極めて特に好適には少なくとも100mm下部でスプレーする、すなわち、スプレーノズルを生成物床に浸す。
この生成物表面とは、ミキサー中で移動する表面後架橋された吸水性ポリマー粒子と、その上に重なる雰囲気との間に設定される境界面である。
横型ミキサーにおいて、ミキサー軸とスプレーノズルの供給口との間の角度は、好適には約90゜である。液体は上方から、垂直に供給することができる。この供給は、同様に側方から斜めにすることも可能であり、その際、垂線に対する角度は好ましくは60〜90゜、殊に好ましくは70〜85゜、特に好ましくは75〜82.5゜である。供給口を斜めに配置することにより、より短い供給管を用いること、ひいてはミキサーを操作する間の機械的負荷をより低減させることが可能になる。
特に好ましい実施態様において、スプレーノズルは回転軸の下部にあり、回転方向でスプレーする。この配置により、被覆された吸水性ポリマー粒子は、スプレーノズルから最適に移送される。斜め配置との組合せではまた、ミキサー操作の間に、生成物を排出せずにスプレーノズルを交換することが可能である。
本発明のさらなる好ましい実施態様では、少なくとも1つのスプレーノズルを熱遮蔽性にする、かつ/又はトレースヒーティングする。
「熱遮蔽性にする」とは、スプレーノズルの外部表面が、少なくとも部分的にさらなる材料層を有し、ここで当該さらなる材料層の材料は、熱伝導性がスプレーノズルの材料よりも低いものであるということである。さらなる材料層の材料の20℃での熱伝導性は、好適には2Wm-1-1未満、特に好ましくは0.5Wm-1-1未満、極めて特に好ましくは0.1Wm-1-1未満である。
トレースヒーティングとは、スプレーノズルに対して付加的に熱エネルギーが供給されることであり、例えば電気エネルギーによって、又は熱媒体を貫流させる加熱ジャケットよって行われる。適切な熱媒体は、市販の熱媒油、例えばMarlotherm(登録商標)、蒸気、又は温水である。
混合の際に使用される使用物質(すなわち、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子、又はスプレーする液体)により可能な熱供給は、本発明の意味合いにおいてトレースヒーティングではない。
スプレーノズルの温度は好適には、1〜20℃、特に好ましくは2〜15℃、極めて特に好ましくは5〜10℃、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子の温度よりも高い。
熱遮蔽性スプレーノズルの場合、スプレーする液体の温度は、好適には1〜20℃、特に好ましくは2〜15℃、極めて特に好ましくは5〜10℃、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子の温度よりも高い。スプレーする液体の温度は、スプレーノズルの温度にほぼ相当する。
トレースヒーティングの(任意で熱遮蔽性の)スプレーノズルの場合、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子と、吹き付ける液体との温度差は、好適には20℃未満、好適には10℃未満、特に好ましくは5℃未満、極めて特に好適には2℃未満である。
吹き付ける液体と噴霧ガスの温度差は好適には20℃未満、好ましくは10℃未満、特に好ましくは5℃未満、極めて特に好ましくは2℃未満である。
適切な水性液体は例えば、不活性な無機物質の分散液、カチオン性ポリマーの溶液又は分散液、2価以上の金属カチオンの溶液、並びにポリオール又はポリオール溶液である。本発明により使用される水性液体は、好適には少なくとも50質量%、特に好ましくは少なくとも70質量%、極めて特に好ましくは少なくとも90質量%、水を含む。
吸水性ポリマー粒子は、モノマー溶液又はモノマー懸濁液の重合によって製造され、通常は水不溶性である。
モノマーa)は、好ましくは水溶性である。すなわち、23℃での水への溶解度は通常、水100gあたり少なくとも1g、好ましくは水100gあたり少なくとも5g、特に好適には水100gあたり少なくとも25g、極めて好適には水100gあたり少なくとも35gである。
適したモノマーa)は、例えばエチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、及びイタコン酸である。特に好ましいモノマーは、アクリル酸及びメタクリル酸である。とりわけ、アクリル酸が好ましい。
更なる適したモノマーa)は、例えばエチレン性不飽和スルホン酸、例えばスチレンスルホン酸、及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)である。
不純物は、重合に重大な影響を与えかねない。それゆえ、使用する原料は、純度ができるだけ高いことが望ましい。それゆえしばしば、モノマーa)を特別に精製することが好ましい。適した精製法は、例えばWO2002/055469A1、WO2003/078378A1及びWO2004/035514A1に記載されている。適したモノマーa)は例えば、WO 2004/035514 A1に記載の、99.8460質量%アクリル酸、0.0950質量%酢酸、0.0332質量%水、0.0203質量%プロピオン酸、0.0001質量%フルフラール、0.0001質量%無水マレイン酸、0.0003質量%ジアクリル酸及び0.0050質量%ヒドロキノンモノメチルエーテルを有する、精製されたアクリル酸である。
モノマーa)の全量におけるアクリル酸及び/又はその塩の割合は、好適には少なくとも50mol%、特に好適には少なくとも90mol%、とりわけ好適には少なくとも95mol%である。
モノマーa)は、通常は重合禁止剤、好ましくはヒドロキノン半エーテルを、貯蔵安定剤として含有する。
モノマー溶液は、それぞれ中和されていないモノマーa)に対して、ヒドロキノン半エーテルを、好ましくは最大250質量ppm、有利には最大130質量ppm、特に有利には最大70質量ppm、好ましくは少なくとも10質量ppm、特に好ましくは少なくとも30質量ppm、殊に50質量ppm含有する。このモノマー溶液の製造のためには例えば、相応するヒドロキノン半エーテル含量を有するエチレン性不飽和の酸基含有モノマーが使用できる。
好ましいヒドロキノン半エーテルは、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)及び/又はα−トコフェロール(ビタミンE)である。
適した架橋剤b)は、架橋に適した基を少なくとも2つ有する化合物である。このような基は例えば、ポリマー鎖中にラジカル重合導入可能なエチレン性不飽和基、及びモノマーa)の酸基と共有結合を形成可能な官能基である。さらに、モノマーa)の少なくとも2個の酸基と配位結合を形成可能な多価金属塩も、架橋剤b)として適している。
架橋剤b)は好適には、ポリマー網目にラジカル重合導入できる重合可能な基を少なくとも2つ有する化合物である。適した架橋剤b)は、例えばエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、テトラアリルアンモニウムクロリド、テトラアリルオキシエタン(例えばEP0530438A1に記載)、ジアクリレート及びトリアクリレート(例えばEP0547847A1、EP0559476A1、EP0632068A1、WO93/21237A1、WO2003/104299A1、WO2003/104300A1、WO2003/104301A1及びDE10331450A1に記載)、アクリレート基の他に更なるエチレン性不飽和基を有する混合アクリレート(例えばDE10331456A1及びDE10355401A1に記載)、又は架橋剤混合物(例えばDE19543368A1、DE19646484A1、WO90/15830A1及びWO2002/032962A2に記載)である。
好ましい架橋剤b)は、ペンタエリトリットトリアリルエーテル、テトラアルコキシエタン、メチレンビス−メタクリルアミド、15箇所エトキシ化されたトリメチロールプロパントリアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、及びトリアリルアミンである。
極めて好ましい架橋剤b)は、例えばWO2003/104301A1に記載されているような、アクリル酸又はメタクリル酸でジアクリレート又はトリアクリレートへとエステル化された多重エトキシ化及び/又はプロポキシ化されたグリセリンである。3〜10箇所エトキシ化されたグリセリンのジアクリレート及び/又はトリアクリレートが特に好ましい。殊に、1〜5箇所エトキシ化された及び/又はプロポキシ化されたグリセリンのジアクリレート又はトリアクリレートが好ましい。最も好ましいのは、3〜5箇所エトキシ化及び/又はプロポキシ化されたグリセリンのトリアクリレート、殊に3箇所エトキシ化されたグリセリンのトリアクリレートである。
架橋剤b)の量は、モノマーa)に対してそれぞれ、好適には0.05〜1.5質量%、特に好ましくは0.1〜1質量%、特にとりわけ好ましくは0.3〜0.6質量%である。架橋剤含量が増えるにつれて、遠心保持容量(CRC)は低下し、21.0g/cm2の加圧下での吸収量は最大値に達する。
開始剤c)としては、重合条件下でラジカルを生じる化合物全体が使用でき、これは例えば熱開始剤、レドックス開始剤、光開始剤である。適したレドックス開始剤は、ペルオキソ二硫酸ナトリウム/アスコルビン酸、過酸化水素/アスコルビン酸、ペルオキソ二硫酸ナトリウム/重亜硫酸ナトリウム、及び過酸化水素/重亜硫酸ナトリウムである。好ましくは、熱開始剤とレドックス開始剤からなる混合物、例えばペルオキソ二硫酸ナトリウム/過酸化水素/アスコルビン酸を使用する。しかしながら還元性成分として好適には、2−ヒドロキシ−2−スルフィナト酢酸のナトリウム塩と、2−ヒドロキシ−2−スルホナト酢酸の二ナトリウム塩と、重硫酸ナトリウムとからの混合物を使用する。このような混合物は、Brueggolite(R)FF6及びBrueggolite(R)FF7(Brueggeman Chemicals;Heilbronn;Germany)として入手可能である。
エチレン性不飽和の酸基含有モノマーa)と共重合可能なエチレン性不飽和モノマーd)は、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレートである。
水溶性ポリマーe)としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、デンプン誘導体、変性セルロース、例えばメチルセルロース若しくはヒドロキシエチルセルロース、ゼラチン、ポリグリコール又はポリアクリル酸を、好ましくはデンプン、デンプン誘導体、及び変性セルロースを使用することができる。
通常は、モノマー水溶液を使用する。このモノマー溶液の含水率は、好ましくは40〜75質量%、特に有利には45〜70質量%、極めて有利には50〜65質量%である。モノマー懸濁液、すなわち、過剰のモノマーa)を有するモノマー溶液、例えばアクリル酸ナトリウムを使用することもできる。含水量が増えるにつれて、引き続く乾燥に際してのエネルギー消費量が増大し、含水量が下がるにつれて、重合熱は不十分にしか除去することができない。
好ましい重合抑制剤は、最適な作用のために溶解された酸素を必要とする。それゆえ、モノマー溶液から重合前に不活性化によって、すなわち、不活性ガス、好ましくは窒素又は二酸化炭素による流過によって溶存酸素を取り除き、モノマー溶液中に含まれる重合禁止剤を失活させることができる。好ましくは、重合前のモノマー溶液の酸素含有率を、1質量ppm未満に、特に有利には0.5質量ppm未満に、極めて有利には0.1質量ppm未満に低下させる。
適した反応器は、例えば混練反応器またはベルト反応器である。混練機中では、モノマー水溶液又はモノマー懸濁液の重合に際して生ずるポリマーゲルが、WO2001/038402A1に記載されるように、例えば反転撹拌シャフトによって連続的に微粉砕される。ベルトでの重合は、例えばDE3825366A1及びUS6,241,928に記載されている。ベルト反応器中での重合の際にポリマーゲルが生じ、このポリマーゲルはさらなる方法工程において、例えば押出機中又は混練機中で微粉砕しなければならない。
またモノマー水溶液を液滴化し、生成されたこの液滴を、加熱されたキャリアーガス流中で重合させることもできる。この場合、WO2008/040715A2及びWO2008/052971A1に記載されているように、方法工程の重合と乾燥は1つにまとめることができる。
こうして得られたポリマーゲルの酸基は、通常は部分的に中和されている。この中和は好適には、モノマーの段階で実施する。この中和は通常、中和剤を水溶液として、又は好ましくは固体として混入することによって行う。中和度は、好ましくは25〜95mol%、特に好ましくは30〜80mol%、極めて好ましくは40〜75mol%であり、ここで通常の中和剤、好ましくはアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属炭酸塩、又はアルカリ金属炭酸水素塩、並びにこれらの混合物が使用できる。アルカリ金属塩の代わりに、アンモニウム塩を使用することもできる。ナトリウム及びカリウムは、アルカリ金属として特に好ましいが、しかしながら極めて好ましいのは、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、又は炭酸水素ナトリウム、並びにこれらの混合物である。
あるいはまた、中和を重合後に、重合の際に生じるポリマーゲルの段階で実施することも可能である。さらに、中和剤の一部をすでにモノマー溶液に添加し、所望の最終中和度を重合後に初めてポリマーゲルの段階で調整することによって、酸基を重合前に最大40mol%、好ましくは10〜30mol%、特に好ましくは15〜25mol%中和することができる。ポリマーゲルを少なくとも部分的に重合後に中和する場合、このポリマーゲルは、好ましくは機械的に、例えば押出機を用いて微粉砕し、ここで中和剤を吹き付けるか、振りかけるか、または注ぎ込み、次いで入念に相互に混合することができる。そのため、得られたゲル組成物を、さらに繰り返し均質化のために押出すことができる。
次いでポリマーゲルを、好ましくはベルト乾燥機により、残留湿分含有率が、好ましくは0.5〜15質量%、特に好ましくは1〜10質量%、極めて好ましくは2〜8質量%になるまで乾燥し、ここで残留湿分含有率は、EDANAより推奨される試験法No.WSP 230.2−05 "Moisture Content"に従って測定する。残留湿分が高すぎる場合、乾燥されたポリマーゲルはガラス転移温度Tgが低すぎるので、さらに加工を行うにも困難となる。残留湿分が低すぎる場合、乾燥されたポリマーゲルは過度に脆性となり、引き続く微粉砕工程で、不所望にも粒径が小さすぎるポリマー粒子(微細粒子)が大量に発生する。ゲルの固体含有率は、乾燥前に、好ましくは25〜90質量%、特に好ましくは35〜70質量%、極めて好ましくは40〜60質量%である。しかしながら選択的には、乾燥のために流動床乾燥機、又はパドル乾燥機も使用できる。
乾燥されたポリマーゲルは、この後に粉砕、分級され、その際、粉砕のために通常は単段式若しくは多段式のロールミル、好ましくは二段式又は三段式のロールミル、ピンミル、ハンマーミル又は振動ミルが使用できる。
生成物画分として分離されるポリマー粒子の平均粒径は、好ましくは少なくとも200μm、とりわけ好ましくは250〜600μm、極めて好ましくは300〜500μmである。生成物画分の平均粒径は、EDANAより推奨される試験法No.WSP 220.2−05 "Partikel Size Distribution"によって算出することができ、ここで篩画分の質量割合は累積的にプロットされ、平均粒径はグラフにより定まる。この場合、平均粒径は、累積して50質量%となる目開きの値である。
少なくとも150μmの粒径を有する粒子の割合は、好ましくは少なくとも90質量%、特に好ましくは少なくとも95質量%、極めて好ましくは少なくとも98質量%である。
粒径が小さすぎるポリマー粒子は、透過性(SFC)を低下させる。それゆえ小さすぎるポリマー粒子(微細粒子)の割合は、低いことが望ましい。
そのため小さすぎるポリマー粒子は通常、分離されて、処理に返送される。これは好ましくは、重合の前、重合の間、又は重合直後に、すなわちポリマーゲルの乾燥前に行う。小さすぎるポリマー粒子は、返送の前、又は返送の間に、水及び/又は水性界面活性剤で湿らせることができる。
また、より後の方法工程で、例えば表面後架橋又は他の被覆工程により、小さすぎるポリマー粒子を分離することができる。この場合、返送された小さすぎるポリマー粒子は、表面後架橋されているか、もしくは他の方法で、例えば熱分解法シリカにより被覆されている。
重合のために混練反応器を用いる場合、小さすぎるポリマー粒子は好ましくは、重合の最後の3分の1の間に添加する。
小さすぎるポリマー粒子を非常に早く、例えばすでにモノマー溶液に添加する場合、それによって、得られた吸水性ポリマー粒子の遠心保持容量(CRC)は低下する。しかしながら、これは例えば架橋剤b)の使用量を適合させることによって補うことができる。
小さすぎるポリマー粒子を非常に遅く、例えば重合反応器に後接続された装置中で、例えば押出機中で初めて添加する場合、小さすぎるポリマー粒子を、得られたポリマーゲルに混入するのは非常に困難である。しかしながら不十分に混入された小さすぎるポリマー粒子は、乾燥されたポリマーゲルから粉砕中に再び離れ、それゆえ分級に際して再度分離され、返送されるべき小さすぎるポリマー粒子の量を高める。
最大850μmの粒径を有する粒子の割合は、好ましくは少なくとも90質量%、特に好ましくは少なくとも95質量%、特にとりわけ好ましくは少なくとも98質量%である。
最大600μmの粒径を有する粒子の割合は有利には、好ましくは少なくとも90質量%、特に好ましくは少なくとも95質量%、極めて好ましくは少なくとも98質量%である。
粒径が大きすぎるポリマー粒子は、膨潤速度を低下させる。そのため大きすぎるポリマー粒子の割合も、同様に低いことが望ましい。
そのため大きすぎるポリマー粒子は、通常は分離して、乾燥されたポリマーゲルの粉砕に返送する。
ポリマー粒子は、特性のさらなる改善のために表面後架橋することができる。適した表面後架橋剤は、ポリマー粒子の少なくとも2個のカルボキシレート基と共有結合を形成可能な基を含有する化合物である。適した化合物は、例えば多官能性アミン、多官能性アミドアミン、多官能性エポキシド(例えばEP0083022A2、EP0543303A1及びEP0937736A2に記載)、二官能性又は多官能性のアルコール(例えばDE3314019A1、DE3523617A1及びEP0450922A2に記載)、又はβ−ヒドロキシアルキルアミド(例えばDE10204938A1及びUS6,239,230に記載)である。
加えて、DE4020780C1の中で環状カーボネートが、DE19807502A1の中で2−オキサゾリドン及びその誘導体、例えば2−ヒドロキシエチル−2−オキサゾリドンが、DE19807992C1の中でビス−及びポリ−2−オキサゾリジノンが、DE19854573A1の中で2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジン及びその誘導体が、DE19854574A1の中でN−アシル−2−オキサゾリドンが、DE10204937A1の中で環状尿素が、DE10334584A1の中で二環式アミドアセタールが、EP1199327A2の中でオキセタン及び環状尿素が、またWO2003/31482A1の中でモルホリン−2,3−ジオン及びその誘導体が適した後架橋剤として記載されている。
好ましい表面後架橋剤は、グリセリン、エチレンカーボネート、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリアミドとエピクロロヒドリンとの反応生成物、並びにプロピレングリコールと1,4−ブタンジオールからの混合物である。
極めて好ましい表面後架橋剤は、2−ヒドロキシエチルオキサゾリジン−2−オン、オキサゾリジン−2−オン及び1,3−プロパンジオールである。
さらに、DE3713601A1に記載されているように、付加的な重合可能なエチレン性不飽和基を有する表面後架橋剤も使用することができる。
表面後架橋剤の量は、それぞれポリマー粒子に対して、好ましくは0.001〜2質量%、特に好ましくは0.02〜1質量%、極めて好ましくは0.05〜0.2質量%である。
本発明の好ましい一実施態様では、表面後架橋の前、その間、又はその後に、表面後架橋剤に加えて多価カチオンを粒子表面に施与する。
本発明による方法で使用可能なる多価カチオンは、例えば二価のカチオン、例えば亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄及びストロンチウムのカチオン、三価のカチオン、例えばアルミニウム、鉄、クロム、希土類及びマンガンのカチオン、四価のカチオン、例えばチタン及びジルコニウムのカチオンである。対イオンとして、塩化物イオン、臭化物イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸二水素イオン、及びカルボン酸イオン、例えば酢酸イオン、及び乳酸イオンがあり得る。硫酸アルミニウム、及び乳酸アルミニウムが好ましい。金属塩以外に、ポリアミンも多価カチオンとして使用することができる。
多価カチオンの使用量は、それぞれポリマー粒子に対して、例えば0.001〜1.5質量%、好ましくは0.005〜1質量%、特に好ましくは0.02〜0.8質量%である。
表面後架橋は通常、表面後架橋剤の溶液を、乾燥されたポリマー粒子に吹き付けて行う。吹き付けに引き続き、表面後架橋剤でコーティングされたポリマー粒子を熱で乾燥させ、ここで表面後架橋反応は、乾燥前でも乾燥中でも行うことができる。
表面後架橋剤溶液の吹き付けは好ましくは、可動式混合ツールを有するミキサー、例えばスクリューミキサー、ディスクミキサー、及びパドルミキサー中で行う。特に好ましいのは横型ミキサー、例えばパドルミキサーであり、極めて好ましいのは縦型ミキサーである。横型ミキサーと縦型ミキサーは、ミキシングシャフトの設置法により区別される。すなわち、横型ミキサーは、水平に取り付けられたミキシングシャフトを有し、縦型ミキサーは、鉛直に取り付けられたミキシングシャフトを有する。適したミキサーは、例えば横型Pflugschar(R)ミキサー(Gebr.Loedige Maschinenbau GmbH;Paderborn;ドイツ国)、Vrieco−Nauta連続ミキサー(Hosokawa Micron BV;Doetinchem;オランダ国)、Processall Mixmillミキサー(Processall Incorporated;Cincinnati;アメリカ合衆国)及びSchugi Flexomix(R)(Hosokawa Micron BV;Doetinchem;オランダ国)である。また、表面後架橋剤溶液を、流動床中で吹き付けることも可能である。
表面後架橋剤は通常、水溶液として使用される。非水性溶媒の含量若しくは全体の溶媒量により、ポリマー粒子中への表面後架橋剤の侵入深さを調整することができる。
溶媒として水のみを用いる場合、界面活性剤を添加することが有利である。それによって濡れ挙動が改善され、かつ凝塊形成傾向が減少する。しかしながら好ましくは、溶媒混合物、例えばイソプロパノール/水、1,3−プロパンジオール/水、及びプロピレングリコール/水を使用し、ここで当該混合物の質量比は、好ましくは20:80〜40:60である。
熱による乾燥は、好ましくは接触乾燥機、とりわけ好ましくはパドル乾燥機、極めて好ましくはディスク乾燥機の中で行う。適した乾燥機は、例えばHosokawa Bepex(R)横型パドルドライヤー(Hosokawa Micron GmbH;Leingarten;ドイツ国)、Hosokawa Bepex(R)ディスクドライヤー(Hosokawa Micron GmbH;Leingarten;ドイツ国)及びNaraパドルドライヤー(Nara Machinery Europe;Frechen;ドイツ国)である。さらに、流動床乾燥機も使用することができる。
乾燥は、混合機自体の中で、ジャケットの加熱、又は熱風の吹き込みによって行なうことができる。後接続された乾燥機、例えば箱形乾燥機、回転管炉、又は加熱可能なスクリューは、同様に好適である。とりわけ有利には、流動層乾燥機中で混合、及び乾燥する。
好ましい乾燥温度は、100〜250℃、好ましくは120〜220℃、特に好ましくは130〜210℃、特にとりわけ好ましくは150〜200℃の範囲内にある。反応ミキサー又は乾燥器中における、この温度での好ましい滞留時間は、好ましくは少なくとも10分間、特に好ましくは少なくとも20分間、とりわけ好ましくは少なくとも30分間であり、通常は最大で60分間である。
引き続き、表面後架橋されたポリマー粒子を再度分級することができ、ここで小さすぎるポリマー粒子及び/又は大きすぎるポリマー粒子が分離され、プロセスに返送される。
表面後架橋されたポリマー粒子は、特性のさらなる改善のために被覆するか、又は後に湿らせる。膨潤速度並びに透過性(SFC)を改善するために適した被覆は、例えば無機不活性物質、例えば水不溶性の金属塩、有機ポリマー、カチオン性ポリマー、並びに二価又は多価の金属カチオンである。粉塵結合のための適切な被覆は、例えばポリオールである。ポリマー粒子の不所望な凝結傾向に対する適切な被覆は、例えば熱分解シリカ、例えばAerosil(R)200、及び界面活性剤、例えばSpan(R)20である。
適切な無機不活性物質は、ケイ酸、例えばモンモリロナイト、カオリナイト及び滑石、ゼオライト、活性炭、ポリケイ酸、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、二酸化チタン、及び酸化鉄(II)である。使用に足るポリケイ酸は好ましくは、製造法の種類により沈降ケイ酸と熱分解法ケイ酸とに分類される。双方のバリエーションは、Silica FK、Sipernat(登録商標)、Wessalon(登録商標)(沈降法ケイ酸)、又はAerosil(登録商標)(熱分解法ケイ酸)という名称で、市販で入手可能である。無機不活性物質は、水性又は水混和性分散剤として使用することができる。
吸水性ポリマー粒子を無機不活性材料で被覆する場合、無機不活性材料の使用量は、吸水性ポリマー粒子に対して好ましくは0.05〜5質量%、殊に好ましくは0.1〜1.5質量%、特に好ましくは0.3〜1質量%である。
適切な有機材料は、ポリアルキルメタクリレート、又は熱可塑性樹脂、例えばポリ塩化ビニルである。
適したカチオン性ポリマーは、ポリアルキレンポリアミン、ポリアクリルアミドのカチオン誘導体、ポリエチレンイミン、及び4級化ポリアミンである。
4級化ポリアミンは例えば、ヘキサメチレンジアミン、ジメチルアミン及びエピクロロヒドリンからの縮合生成物、ジメチルアミン及びエピクロロヒドリンからの縮合生成物、ヒドロキシエチルセルロース及びジアリルジメチルアンモニウムクロリドからのコポリマー、アクリルアミド及びα−メタクリルイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドからのコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、エピクロロヒドリン及びトリメチルアミンからの縮合生成物、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドのホモポリマー、及びエピクロロヒドリンのアミドアミンへの付加生成物である。さらに4級化ポリアミンは、ジメチルスルフェートとポリマー(例えばポリチレンイミン)との変換によって、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとからのコポリマー、又はエチルメタクリレートとジエチルアミノエチルメタクリレートからのコポリマーによって得ることができる。4級化ポリアミンは、幅広い分子量の範囲で利用できる。
しかしながらまた、粒子表面にカチオン性ポリマーを生じさせることができ、これはそれ自体が架橋構造を形成可能な試薬、例えばエピクロロヒドリンのポリアミドアミンへの付加生成物によって、あるいはカチオン性ポリマーの塗布によって行うことができ、ここで当該カチオン性ポリマーは、添加された架橋剤と反応可能なもの、例えばポリアミン又はポリイミンをポリエポキシドとの組合せで、多官能性エステル、多官能性酸、又は多官能性(メタ)アクリレートが使用できる。
第1級又は第2級アミノ基を有する全ての多官能性アミン、例えばポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、及びポリリシンを使用することができる。本発明による方法にしたがって噴霧される液体は、好ましくは少なくとも1種のポリアミン、例えばポリビニルアミンを含有する。
カチオン性ポリマーは、水性又は水混和性の溶剤中の溶液として、水性又は水混和性の分散剤中の分散液として、あるいは塊状で使用することが可能である。
吸水性ポリマー粒子をカチオン性ポリマーで被覆する場合、カチオン性ポリマーの使用量は吸水性ポリマー粒子に対して好ましくは0.1〜15質量%、殊に好ましくは0.5〜10質量%、特に好ましくは1〜5質量%である。
吸水性ポリマー粒子をカチオン性ポリマーで被覆する場合、吸水性ポリマー粒子の滞留時間は、カチオン性ポリマーを吹き付ける際、ミキサー中で全滞留時間の好ましくは2〜50%、特に好ましくは5〜30%、極めて特に好ましくは10〜25%である。
適した二価又は多価の金属カチオンは、Mg2+、Ca2+、Al3+、Sc3+、Ti4+、Mn2+、Fe2+/3+、Co2+、Ni2+、Cu+/2+、Zn2+、Y3+、Zr4+、Ag+、La3+、Ce4+、Hf4+、及びAu+/3+であり、好ましい金属カチオンはMg2+、Ca2+、Al3+、Ti4+、Zr4+、及びLa3+であり、特に好ましい金属カチオンは、Al3+、Ti4+、及びZr4+である。これらの金属カチオンは、単独で、また互いの混合物としても使用することができる。上記金属カチオンのうち、使用される溶剤に対して十分な溶解性を有するすべての金属塩が適している。特に適しているのは、錯化能力が弱い(schwach komplexierenden)アニオンを有する金属塩、たとえば塩化物、硝酸塩及び硫酸塩である。これらの金属塩は、好ましくは溶液として使用する。金属塩のための溶剤としては、水、アルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、並びにこれらの混合物を使用することができる。特に好ましいのは水、及び水/アルコール混合物であり、例えば水/メタノール、又は水/プロピレングリコールである。
本発明による方法にしたがって噴霧された液体は、好ましくは少なくとも1種の多価金属カチオン、例えばAl3+を含有する。
吸水性ポリマー粒子を多価金属カチオンで被覆する場合、多価金属カチオンの使用量は、吸水性ポリマー粒子に対して好ましくは0.05〜5質量%、殊に好ましくは0.1〜1.5質量%、特に好ましくは0.3〜1質量%である。
吸水性ポリマー粒子を多価金属カチオンで被覆する場合、吸水性ポリマー粒子の滞留時間は、多価金属カチオンを吹き付ける際、ミキサー中で全滞留時間の好ましくは1〜30%、特に好ましくは2〜20%、極めて特に好ましくは5〜15%である。多価金属カチオンは、カチオン性ポリマーの前に供給するのが有利である。
特に適したポリオールは、分子量が400〜20000g/molのポリエチレングリコール、ポリグリセリン、3〜100箇所エトキシ化されたポリオール、例えばトリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビトール、及びネオペンチルグリコールである。特に好適であるのは、7〜20箇所エトキシル化されたグリセリン又はトリメチロールプロパン、例えばPolyol TP70(R)(Perstorp AB、Perstorp SE)である。特に後者には、吸水性ポリマー粒子の水性抽出物の表面張力がほとんど減少しないという利点がある。これらのポリオールは、好ましくは溶液として水性又は水混和性の溶剤中で使用する。
本発明による方法にしたがって噴霧される液体は、好ましくは少なくとも1種のポリオール、例えばポリエチレングリコールを含有する。
吸水性ポリマー粒子をポリオールで被覆する場合、ポリオールの使用量は吸水性ポリマー粒子に対して好ましくは0.005〜2質量%、殊に好ましくは0.01〜1質量%、特に好ましくは0.05〜0.5質量%である。
吸水性ポリマー粒子をポリオールで被覆する場合、吸水性ポリマー粒子の滞留時間は、ポリオールを吹き付ける際、ミキサー中で全滞留時間の好ましくは20〜80%、特に好ましくは30〜70%、極めて特に好ましくは40〜60%である。ポリオールは、カチオン性ポリマーの後に供給するのが有利である。
本発明の方法により製造された吸水性ポリマー粒子は、湿分含有量が好ましくは1〜15質量%、特に好ましくは1.5〜10質量%、特にとりわけ好ましくは2〜8質量%であり、ここでこの水含有量はEDANAにより推奨された試験法Nr. WSP 230.2-05 "Moisture Content"に従って測定される。
本発明による方法により製造された吸水性ポリマー粒子は、通常少なくとも15g/g、好ましくは少なくとも20g/g、好適には少なくとも22g/g、特に好適には少なくとも24g/g、極めて好適には少なくとも26g/gの遠心保持容量(CRC)を有する。吸水性ポリマー粒子の遠心保持容量(CRC)は通常は60g/g未満である。この遠心保持容量(CRC)は、EDANAによって推奨された試験法Nr. WSP 241.2-05 "Centrifuge Retention Capacity"に従って測定される。
本発明による方法で製造された吸水性ポリマー粒子は、63.0g/cm2の加圧下での吸収量が、通常少なくとも10g/g、好ましくは少なくとも15g/g、好適には少なくとも18g/g、特に好適には少なくとも20g/g、極めて好適には少なくとも22g/gである。吸水性ポリマー粒子の63.0g/cm2の加圧下での吸収量は、通常は35g/g未満である。63.0g/cm2の加圧下での吸収量は、EDANAによって推奨される試験法Nr.WSP 242.2−05 "Absorption under pressure"と同様に測定され、その際、21.0g/cm2の圧力の代わりに、63.0g/cm2の圧力に調整する。
吸水性ポリマー粒子は、以下に記載の試験法によって試験する。
試験法:
測定は、別記しない限り、23±2℃の周辺温度、及び50±10%の相対空気湿度で実施した。吸水性ポリマー粒子は、測定前に十分に混合する。
液体移送性(生理食塩水通過性(Saline Flow Conductivity))
0.3psi(2070Pa)の圧力負荷下での膨潤されたゲル層の液体移送性(SFC)は、EP 0 640 330 A1中の記載と同様に、吸水性ポリマー粒子からなる膨潤したゲル層のゲル層浸透性(Gel-Layer-Permeability)として測定し、この場合、上記の特許出願明細書第19頁及び図8に記載の装置のうち、ガラスフリット(40)はもはや使用せず、プランジャー(39)が円筒体(37)と同様のプラスチック材料からなり、今や全載置面にわたって均一に分布するように21個の同じ大きさの孔を含むように十分に変更した。この手法と測定評価は、EP0640330A1と変わっていない。供給量は、自動的に把握される。
液体移送性(SFC)は、次のように計算される:
SFC[cm3s/g]=(Fg(t=0)×L0)/(d×A×WP)
ここで、Fg(t=0)は、g/秒でのNaCl溶液の流量であり、これは、流量測定のデータFg(t)の線形回帰分析に基づいてt=0に対する外挿法によって得られ、L0は、cmでのゲル層の厚さであり、dは、g/cm3でのNaCl溶液の比重であり、Aは、cm2でのゲル層の面積であり、WPは、dyn/cm2でのゲル層上の静水圧力である。
粉塵数
吸水性ポリマー粒子の粉塵数は、DustViewという粉塵測定装置(ドイツ国、カールスルーエ在、Palas GmbH製)を用いて測定する。
測定装置の機械的な部分は、蓋付き漏斗、滴下管、及び取り外し可能なゴミ箱付き粉塵カバーから成る。
粉塵数を測定する際、規定の材料要求(自由な場合、及び衝突)に従って生じる固体の粉塵割合は、定量的に把握する。
その評価は、光学的に行う。粉塵固体含分は光散乱度の低下に繋がるが、この光散乱度は光学測定によって把握する。測定値の記録及び評価は、制御ユニットで行う。ここで以下の測定値は、制御ユニットにおける数値として示す:
1.0.5秒後の測定値(最大値)
2.30秒後の測定値(粉塵値)
3.粉塵数(最大値と粉塵値の合計)。
粉塵数は、以下のように評価される:
粉塵数25〜100:埃あり〜埃が多い
粉塵数12〜25:埃が少ない〜埃がある
粉塵数1〜12:埃が少ない〜ほとんど埃がない
粉塵数≦1:埃が無い。
粒度分布(PSD粒径分布)
吸水性ポリマーの粒度分布は、EDANAで推奨された試験方法番号WSP 220.2-05 "Particle size distribution"により測定する。
遠心保持容量(Centrifuge Retention Capacity)
吸水性ポリマー粒子の遠心保持容量(CRC)は、EDANAにより推奨される試験法No.WSP 241.2−05 "Centrifuge Retention Capacity"に従って測定される。
63.0g/cm 2 の加圧下での吸収量(Absorption under Pressure)
63.0g/cm2(AUL0.9psi)の圧力下における吸水性ポリマー粒子の吸収量は、EDANAによって推奨される試験法No.WSP 242.2−05 "Absorption under Pressure"と同様に測定され、その際、21.0g/cm2(AUL0.3psi)の圧力の代わりに、63.0g/cm2(AUL0.9psi)の圧力に調整する。
抽出分(Extractables)
吸水性ポリマー粒子の抽出含分は、EDANAで推奨された試験方法番号WSP 270.2-05 "Extractables"により測定する。
EDANA試験法は例えば、EDANA(ベルギー国、ブリュッセル在、Eugene Plasky通り157、B-1030)で得られる。
実施例
実施例1
脱イオン水、50質量%の水酸化ナトリウム溶液、及びアクリル酸を連続的に混合することにより、アクリル酸/アクリル酸ナトリウム溶液を製造し、その中和度は65mol%に相当した。モノマー溶液の固体含分は、40質量%であった。
多価エチレン性不飽和架橋剤として、ポリエチレングリコール400−ジアクリレート(平均分子量が400g/モルのポリエチレングリコールのジアクリレートから出発するジアクリレート)を使用した。その使用量は、モノマー溶液1kgあたり1.35gであった。
ラジカル重合を開始させるため、モノマー溶液1kgあたり、0.33質量%の過酸化水素水溶液を5.11g、15質量%のペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液を6.31g、及び0.5質量%のアスコルビン酸溶液を4.05g使用した。
モノマー溶液の供給量は、1200kg/hであった。反応溶液は、供給部で温度が23.5℃であった。
各成分は、以下の量で連続的にList ORP 250 Contikneterという反応器(スイス国、アリスドルフ在、LIST AG)で供給した:
モノマー溶液 1200kg/h
ポリエチレングリコール−400−ジアクリレート 1.620kg/h
過酸化水素溶液/ペルオキソ二硫酸ナトリウム溶液 13.704kg/h
アスコルビン酸溶液 4.860kg/h。
架橋剤の添加点と、開始剤の添加箇所との間で、モノマー溶液を窒素により不活性化した。
滞留時間の約50%後、さらに、製造工程から粉砕及び分級によって生じる微細粒子(45kg/h)を、反応器に計量供給した。反応器中における反応混合物の滞留時間は15分間であった。
得られた生成物ゲルは、バンド乾燥機に入れた。バンド乾燥機でポリマーゲルに、空気/ガス混合物を連続的に吹き付け、175℃で乾燥させた。バンド乾燥機での滞留時間は、43分であった。
乾燥させたポリマーゲルを粉砕し、150〜850μmの粒径画分にふるい分けした。このように製造されたベースポリマーは以下の特性を有していた:
CRC: 32g/g
AUL0.3psi: 26g/g
抽出分: 9.8質量%
pH値: 5.8。
FX 160というSchugi Flexomix(登録商標)(ニュージーランド国、Doetinchem在、Hosokawa-Micron B.V.)で、ベースポリマーを表面後架橋溶液で被覆し、引き続き直ちにNPD 5W8というNARAパドル式乾燥機(ニュージーランド国、Waddinxveen在、GMF Gouda)で45分間、190℃で乾燥させた。
以下の量を、Schugi Flexomix(登録商標)に計量供給した:
ベースポリマー 500kg/h
表面後架橋溶液 25.0kg/h。
この表面後架橋溶液は、N−ヒドロキシエチル−2−オキサゾリジノンを2.0質量%、脱イオン水を97.5%、及びソルビタンモノココエートを0.5質量%含んでいた。
表面後架橋されたポリマー粒子を、引き続き、NPD 3W9というNARAパドル式冷却器(ニュージーランド国、Waddinxveen在、GMF Gouda)で約60℃に冷却し、引き続きもう一度150〜850μmにふるい分けした。
ここで用いた表面後架橋された吸水性ポリマー粒子は、以下の特性プロフィールを有していた:
CRC: 26.5g/g
AUL0.9psi: 21g/g
SFC: 120×10-7cm3s/g
抽出分: 7.8質量%
>850μm: 0.7質量%
600〜850μm: 31.3質量%
300〜600μm: 50.5質量%
90〜300μm: 17.3質量%
<90μm 0.2質量%。
実施例2
表面後架橋された吸水性ポリマー粒子を、DLM 350-1500というRuberg社製のフローミキサー(ドイツ国、ニーハイム在、Gebrueder Ruberg GmbH & Co KG)でRZD1-Hという二成分ノズル(ドイツ国、ニーハイム在、Gebrueder Ruberg GmbH & Co KG)によって、Lupamin(登録商標)9095(ドイツ国、ルートヴィッヒスハーフェン在、BASF株式会社)の50質量%水溶液で被覆した。Lupamin(登録商標)9095は、高分子の直鎖状ポリビニルアミンである。
このフローミキサーは水平に設置されており(傾き0°)、かつ空気遮断パージを有していた。混合チャンバの体積は、140lであった。フローミキサーの充填度は60%であり、回転数は43min-1であった。動かされる表面後架橋された吸水性ポリマー粒子のフルード数は、0.36であった。
二成分ノズルは、水平に取り付けられていた。フローミキサーの端壁からの距離は375mmであり、ミキサー壁からのノズル口の水平距離は50mmであった。ノズルヘッドは、生成物床表面の150mm下方に位置していた。スプレーノズルは、電気式トレースヒーターを有していた。このトレースヒーターによって、ノズル温度が60℃であるように制御した。噴霧ガス(窒素)の初期圧力は、4.8barであった。噴霧ガスの供給量は、12kg/hであった。
吸水性ポリマー粒子の供給量は、180kg/hであった。吸水性ポリマー粒子の温度は、60℃であった。
被覆溶液の供給量は、7.2kg/hであった。被覆溶液の温度は、60℃であった。
抗接着性被覆を備えるフローミキサー(ポリテトラフルオロエチレン;濡れ角110°)と、被覆されていないフローミキサー(濡れ角26°)を使用した。被覆されていないフローミキサーの内壁は、ステンレス鋼製であった(材料番号:1.4571)。フローミキサーはいずれも、数時間に亘って問題なく稼働した。
被覆された吸水性ポリマー粒子を分析した。その結果が、表1にまとめられている。
Figure 2012527502
実施例3
実施例2と同様に実施した。さらに第二の二成分ノズルを用いて、20質量%のポリエチレングリコール400の水溶液(平均分子量が400g/molのポリエチレングリコール)で被覆した。
第二の二成分ノズルは、同様に水平に取り付けられていた。フローミキサーの端壁からの距離は750mmであり、ミキサー壁からのノズル口の水平距離は50mmであった。ノズルヘッドは、吸水性ポリマー粒子に完全に浸かった状態であった。
第二の被覆溶液の供給量は、1.35kg/hであった。被覆溶液の温度は、20℃であった。
被覆された吸水性ポリマー粒子を分析した。その結果が、表2にまとめられている。
Figure 2012527502
実施例4
実施例3と同様に実施した。さらに第三の二成分ノズルを用いて、23.9質量%の硫酸アルミニウム水溶液で被覆した。
第三の二成分ノズルは、同様に水平に取り付けられていた。フローミキサーの端壁からの距離は150mmであり、ミキサー壁からのノズル口の水平距離は50mmであった。ノズルヘッドは、吸水性ポリマー粒子に完全に浸かった状態であった。
この第3の被覆溶液の供給量は、7.2kg/hであった。被覆溶液の温度は、20℃であった。
被覆された吸水性ポリマー粒子を分析した。その結果が、表3にまとめられている。
Figure 2012527502
実施例5
粗さ、及び水に対する濡れ角を、様々なステンレス鋼について試験した。その結果が表4にまとめられている。
Figure 2012527502

Claims (10)

  1. モノマー溶液又はモノマー懸濁液の重合によって吸水性ポリマー粒子を製造するための方法であって、
    前記モノマー溶液又はモノマー懸濁液が、以下のa)〜e):
    a)少なくとも1種のエチレン性不飽和の酸基含有モノマー、当該モノマーは少なくとも部分的に中和されていてよく、
    b)少なくとも1種の架橋剤、
    c)少なくとも1種の開始剤、
    d)任意で、a)で挙げたモノマーと共重合可能な1種又は複数種のエチレン性不飽和モノマー、及び
    e)任意で、1種又は複数種の水溶性ポリマー
    を含み、
    前記方法は、乾燥、粉砕、分級、及び表面後架橋の工程を有し、
    ここで可動式混合装置を有する連続的な横型ミキサーで、少なくとも1つのスプレーノズルを用いて水性液体を表面後架橋された吸水性ポリマー粒子に吹き付ける、前記方法において、
    生成物と接触する前記ミキサーの内壁が、水に対して80°未満の濡れ角を有することを特徴とする、前記方法。
  2. 前記吸水性ポリマー粒子を、共有結合の形成によって表面後架橋したことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記表面後架橋の際に、さらに多価カチオンを使用したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 生成物と接触する前記ミキサーの内壁が、ステンレス鋼製であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ミキサーに供給される吸水性ポリマー粒子が、40〜80℃の温度を有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記ミキサーにおける吸水性ポリマー粒子の滞留時間が、1〜180分であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記ミキサーにおける混合装置の周速度が0.1〜10m/秒であり、前記吸水性ポリマー粒子がミキサー中で、0.01〜6というフルード数に相当する速度で移動することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記ミキサーの充填度が30〜80%であり、前記液体を生成物床表面の少なくとも10mm下方でスプレーすることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つのスプレーノズルが、トレースヒーティングされていることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記吸水性ポリマー粒子が、少なくとも15g/gの遠心保持容量を有することを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
JP2012511230A 2009-05-18 2010-05-10 吸水性ポリマー粒子のための被覆方法 Pending JP2012527502A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP09160523.8 2009-05-18
EP09160523 2009-05-18
PCT/EP2010/056316 WO2010133460A1 (de) 2009-05-18 2010-05-10 Beschichtungsverfahren für wasserabsorbierende polymerpartikel

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012527502A true JP2012527502A (ja) 2012-11-08

Family

ID=42289624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012511230A Pending JP2012527502A (ja) 2009-05-18 2010-05-10 吸水性ポリマー粒子のための被覆方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20120058267A1 (ja)
EP (1) EP2432836B1 (ja)
JP (1) JP2012527502A (ja)
CN (1) CN102428146A (ja)
WO (1) WO2010133460A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190071319A (ko) * 2017-12-14 2019-06-24 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지 및 이의 제조 방법
KR20200072644A (ko) * 2018-12-12 2020-06-23 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법
JP2022504320A (ja) * 2019-09-18 2022-01-13 エルジー・ケム・リミテッド 高吸水性樹脂の製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2669318B1 (en) 2011-01-28 2020-06-17 Nippon Shokubai Co., Ltd. Manufacturing method for polyacrylic acid (salt) -based water-absorbent resin powder
WO2012163930A1 (de) * 2011-06-03 2012-12-06 Basf Se Verfahren zur kontinuierlichen herstellung wasserabsorbierender polymerpartikel
EP2890411B1 (en) * 2012-08-29 2021-10-06 Basf Se Process for producing water-absorbing polymer particles
CA2998845A1 (en) 2015-08-20 2017-02-23 Barbara PERSONS Integrated needle and cannula for plastic surgery

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04214734A (ja) * 1990-04-02 1992-08-05 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水性樹脂の表面処理方法
JP2002201290A (ja) * 2000-09-20 2002-07-19 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水性樹脂およびその製造方法
JP2004352940A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水性樹脂の製造方法および鋤型混合装置
JP2008528752A (ja) * 2005-02-01 2008-07-31 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ポリアミン・コーティングされた高吸水性ポリマー
WO2008113789A1 (de) * 2007-03-19 2008-09-25 Basf Se Verfahren zum beschichten wasserabsorbierender polymerpartikel
WO2008113790A1 (de) * 2007-03-19 2008-09-25 Basf Se Verfahren zum beschichten wasserabsorbierender polymerpartikel

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2261598A1 (de) * 1972-12-15 1974-06-20 Schnitzler Erwin Dr Dipl Ing Beleimmaschine
JPS6274443A (ja) * 1985-09-27 1987-04-06 Toyo Eng Corp 粒子の加工方法
CA1333439C (en) 1988-05-23 1994-12-06 Akito Yano Method for production of hydrophilic polymer
DE69632570T3 (de) 1995-07-07 2013-01-17 Nippon Shokubai Co. Ltd. Wasserabsorbierendes pulver und verfahren zur herstellung
EP0979250B1 (en) 1997-04-29 2004-04-14 Dow Global Technologies Inc. Superabsorbent polymers having improved processability
DE19813443A1 (de) 1998-03-26 1998-10-08 Stockhausen Chem Fab Gmbh Wasser- und wäßrige Flüssigkeiten absorbierende Polymerisatteilchen, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE19846413A1 (de) * 1998-10-08 2000-04-13 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von hydrophilen wasserquellbaren Polymeren sowie deren Verwendung
US6720389B2 (en) * 2000-09-20 2004-04-13 Nippon Shokubai Co., Ltd. Water-absorbent resin and production process therefor
US6471394B2 (en) * 2001-03-07 2002-10-29 Littleford Day, Incorporated Mixer apparatus and method with improved shaft stub end seal structure
EP1563002B2 (de) * 2002-10-25 2017-12-13 Evonik Degussa GmbH Absorbierende polymergebilde mit verbesserter retentionskapazität und permeabilität
US20080281049A1 (en) * 2005-12-05 2008-11-13 Basf Se Process for Preparing Water-Absorbing Polymers with High Absorption Capacity and High Permeability
EP1965905B1 (de) * 2005-12-07 2014-07-02 Basf Se Verfahren zum kontinuierlichen mischen von polymerpartikeln
DE102005062929A1 (de) * 2005-12-29 2007-07-05 Basf Ag Herstellung eines wasserabsorbierenden Harzes unter Einmischen eines wasserabsorbierenden Harzpulvers
ATE517928T1 (de) * 2006-12-22 2011-08-15 Basf Se Verfahren zur herstellung mechanisch stabiler wasserabsorbierender polymerpartikel
JP2008201724A (ja) 2007-02-20 2008-09-04 Canon Inc 感光性化合物、感光性組成物、レジストパターンの形成方法及び基板の加工方法
CN101679760B (zh) 2007-03-19 2011-12-07 巴斯夫欧洲公司 包覆吸水性聚合物颗粒的方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04214734A (ja) * 1990-04-02 1992-08-05 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水性樹脂の表面処理方法
JP2002201290A (ja) * 2000-09-20 2002-07-19 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水性樹脂およびその製造方法
JP2004352940A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水性樹脂の製造方法および鋤型混合装置
JP2008528752A (ja) * 2005-02-01 2008-07-31 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ポリアミン・コーティングされた高吸水性ポリマー
WO2008113789A1 (de) * 2007-03-19 2008-09-25 Basf Se Verfahren zum beschichten wasserabsorbierender polymerpartikel
WO2008113790A1 (de) * 2007-03-19 2008-09-25 Basf Se Verfahren zum beschichten wasserabsorbierender polymerpartikel
JP2010521579A (ja) * 2007-03-19 2010-06-24 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 吸水性ポリマー粒子を被覆する方法
JP2010521578A (ja) * 2007-03-19 2010-06-24 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 吸水性ポリマー粒子を被覆する方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190071319A (ko) * 2017-12-14 2019-06-24 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지 및 이의 제조 방법
KR102498238B1 (ko) 2017-12-14 2023-02-08 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지 및 이의 제조 방법
KR20200072644A (ko) * 2018-12-12 2020-06-23 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법
JP2021517930A (ja) * 2018-12-12 2021-07-29 エルジー・ケム・リミテッド 高吸水性樹脂の製造方法
KR102500281B1 (ko) 2018-12-12 2023-02-15 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법
JP7305247B2 (ja) 2018-12-12 2023-07-10 エルジー・ケム・リミテッド 高吸水性樹脂の製造方法
JP2022504320A (ja) * 2019-09-18 2022-01-13 エルジー・ケム・リミテッド 高吸水性樹脂の製造方法
JP2022504321A (ja) * 2019-09-18 2022-01-13 エルジー・ケム・リミテッド 高吸水性樹脂の製造方法
JP7086433B2 (ja) 2019-09-18 2022-06-20 エルジー・ケム・リミテッド 高吸水性樹脂の製造方法
US11613591B2 (en) 2019-09-18 2023-03-28 Lg Chem, Ltd. Method for preparing super absorbent polymer
JP7309255B2 (ja) 2019-09-18 2023-07-18 エルジー・ケム・リミテッド 高吸水性樹脂の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102428146A (zh) 2012-04-25
EP2432836B1 (de) 2013-05-01
WO2010133460A1 (de) 2010-11-25
US20120058267A1 (en) 2012-03-08
EP2432836A1 (de) 2012-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5871803B2 (ja) 表面後架橋された吸水性ポリマー粒子の後給湿方法
JP5755142B2 (ja) モノマー溶液の液滴を重合させることによって浸透性の吸水性ポリマー粒子を製造する方法
JP6494520B2 (ja) 再生原料に基づく超吸収体の製造方法
JP6138056B2 (ja) 高い膨潤速度を有する吸水性ポリマー粒子の製造法
JP5766186B2 (ja) 低い固化傾向及び圧力下の高い吸収を有する吸水性ポリマー粒子の製造方法
JP5818821B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子の製造法
JP6076455B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子の製造方法
JP5383647B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子を被覆する方法
JP2016506981A (ja) 膨潤したゲル床の高い透過性と同時に、速い膨潤速度、かつ高い遠心分離保持容量を有する吸水性ポリマー粒子の製造方法
JP5726283B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子から残留モノマーを除去する方法
JP2012527502A (ja) 吸水性ポリマー粒子のための被覆方法
JP5850841B2 (ja) 表面後架橋された吸水性ポリマー粒子の後給湿方法
JP6272844B2 (ja) 改良した特性を有する吸水性ポリマー粒子を製造するための方法
JP2012511602A (ja) 金属不純物を分離する方法
JP2013511608A (ja) 色安定性が改善された吸水性ポリマー粒子の製造方法
JP5150717B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子を被覆する方法
JP5150718B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子を被覆する方法
JP6373266B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子の製造方法
JP6253575B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子の製造法
JP6250042B2 (ja) 軸平行に回転する少なくとも2つのシャフトを有する重合反応器における吸水性ポリマー粒子の製造方法
JP5794991B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子を製造するための加熱蒸気凝縮物の使用
JP5591339B2 (ja) 吸水性ポリマー粒子の連続製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140303

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140603

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140610

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140703

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140710

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140807

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150223