JP2012511670A5

JP2012511670A5 -

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Publication number: JP2012511670A5
Application number: JP2011536503A
Authority: JP
Filing date: 2009-11-13
Publication date: 2012-12-27

Description

上述の比較例および実施例によると、樹脂同時押出しプロセスおよび組成は非常に硬質のテープ本体をもたらすものの、作業は非常に容易である。しかしながら、樹脂はかなりの空間を占有することから、補強繊維が補うことのできる割合は限られており、したがって強化熱可塑性パイプの破裂強度はあまり高いものであり得ない。従来の一方向テープを用いた補強では比較的広い面積が繊維により覆われるかもしれず、繊維樹脂複合材料テープに比べ破裂強度も高いが、作業は容易ではなく、テープ間に隙間を発生させることが多い。熱硬化した繊維の一方向テープで補強した熱可塑性パイプは、高い繊維被覆率を有し、巻付け作業性が良く、高い破裂強度を有する。

次に、本発明の好ましい態様を示す。
1. 熱可塑性ポリマー内部管、熱可塑性ポリマー外部管および前記熱可塑性ポリマー内部管と前記熱可塑性ポリマー外部管との間の補強織物を含む強化熱可塑性パイプにおいて、
前記補強織物が、熱硬化した熱可塑性ポリマー横ヤーンおよび縦ヤーンを含むことを特徴とする、強化熱可塑性パイプ。
2. 記載された前記熱可塑性ポリマー内部管および外部管が同じまたは異なる材料で作られており、その各々が熱可塑性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデンおよびポリアミドから選択されている、前記１に記載の強化熱可塑性パイプ。
3. 前記縦ヤーンの各々が、アラミド繊維、ポリエステル繊維、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維およびそれらの混合物からなる群から選択された複数の繊維を含んでいる、前記１に記載の強化熱可塑性パイプ。
4. 前記縦ヤーンが、加撚コードの形に加撚されている、前記１に記載の強化熱可塑性パイプ。
5. 前記縦ヤーンの各々が５００〜９０００デニール（５５０〜９，９００ｄｔｅｘ）の線密度を有する、前記１に記載の強化熱可塑性パイプ。
6. 前記横ヤーンの各々が、熱可塑性ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維およびそれらの混合物からなる群から選択された複数の熱可塑性繊維を含む、前記１に記載の強化熱可塑性パイプ。
7. 前記横ヤーンの各々が２００〜８００デニール（２２０〜８８０ｄｔｅｘ）の線密度を有する、前記１に記載の強化熱可塑性パイプ。
8. 製織後の前記横ヤーンの密度が２〜１０ヤーン群／１０ｍｍである、前記１に記載の強化熱可塑性パイプ。
9. 前記横ヤーンとして使用される前記ポリマーの融点が、前記縦ヤーンとして使用される前記材料の融点よりも少なくとも１０℃低い、前記１に記載の強化熱可塑性パイプ。
10. 前記１に記載の強化熱可塑性パイプの製造プロセスであって、
ａ）前記熱可塑性ポリマー内部管を提供するステップと、
ｂ）撚係数が０．１〜６．５となるまで前記縦ヤーンを加撚して加撚縦ヤーンを得て、次に撚係数が０．１〜６．５となるまで逆に前記加撚縦ヤーン２〜２０本の群またはプライを加撚して加撚コードを得るステップと、
ｃ）織機上で、前記加撚コードと前記熱硬化可能な熱可塑性ポリマー横ヤーンを製織して前記補強織物を得て、次に前記横ヤーンを熱硬化させて、熱硬化した補強織物を得るステップと、
ｄ）５０〜６０°の夾角で前記内部管上に前記熱硬化した補強織物を巻付けるステップと、
ｅ）外部管押出し機を通して前記熱硬化した補強織物上に前記ポリマー外部管を被覆させるステップと
を含む、製造プロセス。
11. 前記熱可塑性ポリマー内部管および外部管が同じまたは異なる材料で形成されており、その各々が熱可塑性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデンおよびポリアミドからなる群から選択されている、前記１０に記載のプロセス。
12. 前記縦ヤーンの各々が、アラミド繊維、ポリエステル繊維、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維およびそれらの混合物からなる群から選択された複数の繊維を含んでいる、前記１０に記載のプロセス。
13. 前記縦ヤーンの各々が５００〜９０００デニール（５５０〜９，９００ｄｔｅｘ）の線密度を有する、前記１０に記載のプロセス。
14. 前記横ヤーンの各々が、熱可塑性ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維およびそれらの混合物からなる群から選択された複数の熱可塑性繊維を含む、前記１０に記載のプロセス。
15. 前記横ヤーンの各々が２００〜８００デニール（２２０〜８８０ｄｔｅｘ）の線密度を有する、前記１０に記載のプロセス。
16. 製織後の前記横ヤーンの密度が２〜１０ヤーン群／１０ｍｍである、前記１０に記載のプロセス。
17. 前記横ヤーンとして使用される前記ポリマーの融点が、前記縦ヤーンとして使用される前記材料の融点よりも少なくとも１０℃低い、前記１０に記載のプロセス。

Claims

熱可塑性ポリマー内部管、熱可塑性ポリマー外部管および前記熱可塑性ポリマー内部管と前記熱可塑性ポリマー外部管との間の補強織物を含む強化熱可塑性パイプにおいて、
前記補強織物が、熱硬化した熱可塑性ポリマー横ヤーンおよび縦ヤーンを含むことを特徴とする、強化熱可塑性パイプ。
記載された前記熱可塑性ポリマー内部管および外部管が同じまたは異なる材料で作られており、その各々が熱可塑性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデンおよびポリアミドから選択されている、請求項１に記載の強化熱可塑性パイプ。
請求項１に記載の強化熱可塑性パイプの製造プロセスであって、
ａ）前記熱可塑性ポリマー内部管を提供するステップと、
ｂ）撚係数が０．１〜６．５となるまで前記縦ヤーンを加撚して加撚縦ヤーンを得て、次に撚係数が０．１〜６．５となるまで逆に前記加撚縦ヤーン２〜２０本の群またはプライを加撚して加撚コードを得るステップと、
ｃ）織機上で、前記加撚コードと前記熱硬化可能な熱可塑性ポリマー横ヤーンを製織して前記補強織物を得て、次に前記横ヤーンを熱硬化させて、熱硬化した補強織物を得るステップと、
ｄ）５０〜６０°の夾角で前記内部管上に前記熱硬化した補強織物を巻付けるステップと、
ｅ）外部管押出し機を通して前記熱硬化した補強織物上に前記ポリマー外部管を被覆させるステップと
を含む、製造プロセス。