JP2012247426A - イタズラ防止接続構造およびこれを用いたガスメータ支持装置 - Google Patents

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【課題】ガスメータを容易に接続することが出来るとともに、汎用工具では取外すことの出来ないガスメータ支持装置を提供する。
【解決手段】貫通孔31が形成された支持板30と、貫通孔31に相対し内周面に係止突起部M2が形成された挿入口M1を有する被固定材Mと、支持板30と被固定材Mとを接続固定する固定部材40とからなり、固定部材40は、基板42からスリーブ41を突出させ、スリーブ41は、抜止部43とスリット部44とが形成され、抜止部43が拡縮自在にされ、スリーブ41を支持板30の貫通孔31から被固定材Mの挿入口M1に挿入させ、抜止部43が係止突起部M2に係止されることにより支持板30と被固定材Mとを接続し、さらにスリーブ41の端部には先端に向かって縮径するテーパ面45が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、着脱自在にしつつも一般的な工具では外すことのできないイタズラ防止接続構造、およびこのイタズラ防止接続構造を用いたガスメータ支持装置に関する。
従来ガスメータは、ガスの導入出口がガスメータの上部に設けられた膜式ガスメータが一般的であった。近年、超音波の伝播時間を利用してガス流量を計測する超音波式ガスメータが開発され、そのガスの導入出口はガスメータの下方に設けられる見込みであり、美観に優れ、コンパクトなガスメータ支持装置が求められている。
このようにガスの導入出口が下方に設けられるガスメータの支持装置として、例えば、特許文献1には、水平面の左右に口金接続口を形成し、中央に透孔を設け、前記水平面の後端を下方に折り曲げて取付け面を形成するとともに、前記口金接続口の一方の下面にはメータコックを、他方の口金接続口の下面には試験口を一体に取付けてなる接続ユニットと、支持板の透孔を介してガスメータの底部に設けたネジ孔に螺合せられる固定ネジとからなるガスメータ支持金具が記載されている。この技術によれば、口金接続口をガスメータに嵌合させ、固定ネジを締め付けるだけで取付けが出来るので、ガスメータの取付けが極めて簡単である、とされている。
また、特許文献2には、ガスメータ接続ユニットとガスメータとが、両者の相対的姿勢を保持するためのそれぞれ少なくとも1つの当接面を持ち、ガスメータの入口と出口は、丸穴又は外周にOリングを備えた円筒状の突出部で形成され、ガスメータ接続ユニットは、ガスメータの入口と出口に形成された前記丸穴と嵌合するための外周にOリングを備えた円筒状の突出部、又はガスメータの入口と出口に形成された前記円筒状の突出部と嵌合するための丸穴を有し、ガスメータに形成した前記丸穴又は円筒状の突出部と、ガスメータ接続ユニットに設けた前記突出部又は丸穴とが嵌合することでガスメータとガスメータ接続ユニットの相対位置の位置決めと、ガスの連通のための接続とが達成される位置決め手段と連通・接続手段が構成され、ガスメータがガスメータ接続ユニットに接続された状態で、両者を互いに固定する係合手段をガスメータとガスメータ接続ユニットに具備したガスメータ接続構造が記載されている。
特許文献2に記載の技術によれば、ガスメータをガスメータ接続ユニットに連通・接続するのに、ねじ接続を用いていないため、ガスメータの取付けや交換が短時間で行え、従来のユニオンナット(袋ナット)方式より確実に接続できるので、漏洩発生等の問題も減少する、とされている。また、係合手段が相対回動しないように、いじり止め付トルクス(登録商標)ねじを用いていたずら等による取り外しを防止し、ガスメータ交換時には、専用工具を使って取外すことも記載されている。
実開平4−126128号公報 特開2005−195558号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、ガスメータとガスメータ支持金具との固定が、一般の工具を利用して着脱可能な固定ネジであるので、例えば、子供などのいたずらによって容易にガスメータを取外すことができ、ガス漏れに至ってしまうという虞があった。
一方、特許文献2に記載の技術によれば、いじり止め付トルクスねじを用いていたずら等による取り外しを防止しているものの、ガスメータとガスメータ接続ユニットとの接続には、係合手段を90°回動させ、更にいじり止め付トルクス(登録商標)ねじを締め付ける必要があるので、特許文献1に記載の技術と比較してもガスメータの接続作業時間が短縮されているとは言いがたい面があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものであり、容易に接続することが出来るとともに、汎用工具では取外すことの出来ないイタズラ防止接続構造及びガスメータ支持装置を提供することにある。
本発明は、貫通孔が形成された支持板と、前記貫通孔に相対し内周面に係止突起部が形成された挿入口を有する被固定材と、前記支持板と前記被固定材とを接続固定する固定部材とからなり、前記固定部材は、基板からスリーブを突出させ、前記スリーブは、抜止部とスリット部とが形成され、該抜止部が拡縮自在にされ、前記スリーブを前記支持板の前記貫通孔から前記被固定材の前記挿入口に挿入させ、前記抜止部が前記係止突起部に係止されることにより前記支持板と前記被固定材とを接続し、さらに前記スリーブの端部は、内側に折れ曲がるように形成されるとともに、先端に向かって縮径するテーパ面が形成されているイタズラ防止接続構造である。
また本発明は、ガスメータを前記被固定材とし、前記支持板には所定の間隔を隔てて、ガス栓を含むガス導入部と、試験口を含むガス導出部とを固定し、請求項1に記載のイタズラ防止接続構造をしてガスメータと接続するガスメータ支持装置である。
本発明によれば、支持板に被固定材を取付ける際には、スリーブの抜止防止部が拡縮して、被固定材の係止突起部に係止されるので、被固定材を支持板にワンタッチで接続支持させることができる。一方、被固定材を取外す際には、スリーブ先端を縮径させる専用治具を用いる必要があるので、イタズラ等によって被固定材が支持板から取外される虞がない。
また、本発明のイタズラ防止接続構造をガスメータの支持装置に適用すれば、ガスメータの着脱が容易であり、かつ不正な方法で取外されることのないガスメータ支持装置とすることができる。
本発明のガスメータ支持装置の一実施例の正面図である。 図1におけるA部拡大図である。 本発明のイタズラ防止接続構造に専用工具を取り付けた断面図である。 本発明のイタズラ防止接続構造を専用工具にて取外す際の断面図である。
本発明の最良の形態を図1から図4を用いて説明する。図1は本発明のガスメータ支持装置の一実施例の正面図を、図2は図1におけるA部拡大図を、図3は本発明のイタズラ防止接続構造に専用工具を取り付けた断面図を、図4は本発明のイタズラ防止接続構造を専用工具にて取外す際の断面図を示している。
図1に示すように、ガスメータ支持装置1は、ガス流入管P1からガスメータMに向かってガスを導入するガス導入部10と、ガスメータMからガス流出管P2に向かってガスを供給するガス導出部20と、ガス導入部10とガス導出部20とを所定の間隔(例えば130mm)隔てて一体となしガスメータMを支持固定する支持板30とから主になっている。なお、支持板30の背面には壁面固定部39が突出しており、建物等の壁面にガスメータ支持装置1を固定できるようになっている。
ガス導入部10は、ガス流入管接続口11からガスメータ接続口12に向かって連通する連通孔(不図示)が設けられており、この連通孔を連通・遮断自在にするガス栓(不図示)が備えられ、正面方向に向けられたガス栓ハンドル13にて開閉の操作が可能となっている。ガスメータ接続口12は円筒状に突出しており、その外周面にはOリング14が備えられており、ガスメータMのガス導入口を差し込むだけで気密に接続することができる。
ガス導出部20は、ガスメータ接続口22からガス流出管接続口21に向かって連通する連通孔(不図示)が設けられており、この連通孔から分岐する試験口23が正面方向に形成されている。そして試験口23にはガス配管の施工後にガス漏れ検査を行うための検圧プラグ23aが取り付けられている。ガスメータ接続口22は円筒状に突出しており、その外周面にはOリング24が備えられており、ガスメータMのガス導入口を差し込むだけで気密に接続することができる。
支持板30は、ガスメータMを水平に支持する金属製板で、ガスメータ接続口12、22を貫通させつつガス導入部10及びガス導出部20をボルト等で一体に固定している。また、中央部には後述する固定部材40のスリーブ41が貫通する貫通孔31が設けられている。
図2は図1におけるA部拡大図であり、図2(a)はスリーブ41の平面図、図2(b)は図2(a)のB−C−D断面図を示している。
図2に示すように、固定部材40は基板42から略円筒状のスリーブ41を突出させている。スリーブ41には、例えば4箇所のスリット部44が形成され、拡縮自在となし、スリーブ41の端部は、内側に折れ曲がるように形成されるとともに、先端方向に向かって縮径するテーパ面45が形成されている。また、抜止部43が外周側に(例えば4箇所)突出して形成されている。
そして、ガスメータMの底面には、抜止部43の外径よりも小径となした係止突起部M2を含む挿入口M1が形成されている。しかして、ガスメータMをガスメータ接続口12、22に合わせて支持板30上に据え置き、固定部材40のスリーブ41を支持板30の下方から貫通孔31を通過させて、ガスメータMの挿入口M1に挿入する。
すると、抜止部43が係止突起部M2に係止されるので、ガスメータMは支持板30に接続固定される。即ち、固定部材40を支持板30の下方からガスメータMに向かって挿入するだけでガスメータMを接続固定することができる。
続いて、このイタズラ防止接続構造の取り外し方法について説明する。
図3に示すように、専用治具50は、先端に大径の鍔部51を形成させた棒状の治具である。専用治具50の鍔部51を基板42側からスリーブ41の内部を通過させて臨ませる。鍔部51の端部にはテーパ外面52が形成されており、スリーブ41のテーパ面45を内側から拡径させることができるので、鍔部51はスリーブ41の内部を容易に通過させることができる。
そして、固定部材40の基板42を押圧させておいて、専用治具50を下方に引き下げると、鍔部51がスリーブ41のテーパ面45に当接し、スリーブ41を縮径させる。このことによって抜止部43の外径は、係止突起部M2の内径よりも小となるので、そのまま固定部材40を取外すことができる。
以上説明したとおり、本発明のイタズラ防止接続構造は、固定部材40を被固定材Mに挿入するだけで接続固定が可能である。一方取外す際には、スリーブ41の内側を通過させてスリーブ41を縮径させる専用治具50を使用する必要があるので、イタズラ等で不正に取外すことのできない接続構造である。
この接続構造は、ガスメータの支持固定に限らず、不正に取外されることを防止したい接続に利用することができ、例えば、車両のナンバープレートの取り付け固定などにも利用が可能である。
1:ガスメータ支持装置
10:ガス導入部、11:ガス流入管接続口、12:ガスメータ接続口、13:ガス栓ハンドル、14:Oリング、
20:ガス導出部、21:ガス流出管接続口、22:ガスメータ接続口、23:試験口、23a:検圧プラグ、24:Oリング、
30:支持板、31:貫通孔、39:壁面固定部、
40:固定部材、41:スリーブ、42:基板、43:抜止部、44:スリット部、45:テーパ面、
50:専用治具、51:鍔部、52:テーパ外面、
M:ガスメータ(被固定材)、M1:挿入口、M2:係止突起部、P1:ガス流入管、P2:ガス流出管

Claims (2)

  1. 貫通孔が形成された支持板と、前記貫通孔に相対し内周面に係止突起部が形成された挿入口を有する被固定材と、前記支持板と前記被固定材とを接続固定する固定部材とからなり、
    前記固定部材は、基板からスリーブを突出させ、前記スリーブは、抜止部とスリット部とが形成され、該抜止部が拡縮自在にされ、前記スリーブを前記支持板の前記貫通孔から前記被固定材の前記挿入口に挿入させ、前記抜止部が前記係止突起部に係止されることにより前記支持板と前記被固定材とを接続し、
    さらに前記スリーブの端部は、内側に折れ曲がるように形成されるとともに、先端に向かって縮径するテーパ面が形成されていることを特徴とするイタズラ防止接続構造。
  2. ガスメータを前記被固定材とし、前記支持板には所定の間隔を隔てて、ガス栓を含むガス導入部と、試験口を含むガス導出部とを固定し、請求項1に記載のイタズラ防止接続構造をしてガスメータと接続することを特徴とするガスメータ支持装置。
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