JP2012239495A - シートカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車用シートのホールド性を損なうことなく、乗員の疲労を軽減できるシートカバーを提供する。
【解決手段】純正シート500に装着するシートカバー1であって、純正シート着座部分521,561に設置するクッションパッド20,120と、純正シート500を覆うカバー本体30,130と、該カバー本体30,130を純正シート500に装着するカバー装着手段40,140とで構成し、クッションパッド20,120を、純正シート着座部分521,561と着座する乗員200との間の隙間S1,S2,S3,S4を埋める形状に形成し、カバー本体30,130に、純正シート着座部分521,561の隙間S1,S2,S3,S4と対応する部分32f,132uに配置したクッションパッド20,120を被覆するクッションパッド被覆部分34,134を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、自動車用シートに装着するシートカバーに関する。
自動車用シートに装着することにより、乗員の疲労を軽減するシートカバーとして、例えば、特許文献1に開示されているシートカバーが挙げられる。
上記シートカバーは、座部と背もたれ部でリクライニング可能に構成した自動車用シートの座部の上面である座面部、及び、背もたれ部の正面である背もたれ面部における乗員が着座する着座部分の全面に配置する構成である。
詳しくは、上記着座部分の全面に配置する第1不織布と、該第1不織布の上面に積層する第2不織布と、該第2不織布の外表面に上記着座部分の全面を覆うように積層するクッション材と、該クッション材の外表面を覆うカバー本体と、該カバー本体を自動車用シートへ装着するカバー装着手段とで構成し、第1不織布とクッション材との間において、乗員の身体の突出部である臀部及び肩甲骨部と対応する位置に空間を形成している。
上記シートカバーを自動車用シートに装着することで、非装着状態において臀部及び肩甲骨部に集中的に作用していた座面部及び背もたれ面部からの圧力を分散し、長時間の運転等による腰痛や肩凝りを軽減することができるとされている。
しかしながら、上記シートカバーは、乗員の身体の突出部である臀部及び肩甲骨部に集中的にかかる圧力を非突出部に分散するために、上記第1不織布と上記クッション材とを座面部及び背もたれ面部における上記着座部分の全面に設置する必要がある。
一般に、自動車用シートは、座面部及び背もたれ面部を、上記着座部分と、該着座部分の側方に設けられ、該着座部分に対して膨出している膨出部分とで構成することにより、カーブを曲がる時や右折、左折時に乗員が左右に姿勢を崩すことを防止するホールド性を有している。
ところが、上記第1不織布と上記クッション材とを上記着座部分に設置する上記シートカバーを装着すると、上記着座部分の全面が埋まるため、上記ホールド性を損なうおそれがあった。
特開2001−258675号公報
そこで、この発明は、自動車用シートのホールド性を損なうことなく、乗員の疲労を軽減できるシートカバーを提供することを目的とする。
この発明は、座面部及び背もたれ面部に、乗員が着座する着座部分と、該着座部分の側方に設けられ該着座部分に対して膨出している膨出部分とを有する自動車用シートに装着するシートカバーであって、前記着座部分に設置するクッションパッドと、前記自動車用シートを覆うカバー本体と、該カバー本体を前記自動車用シートに装着するカバー装着手段とで構成し、前記クッションパッドを、前記着座部分と着座する乗員との間の隙間を埋める形状に形成し、前記カバー本体に、前記着座部分において前記隙間に対応する部分に配置した前記クッションパッドを被覆するクッションパッド被覆部分を備えたことを特徴とする。
上記隙間は、例えば、着座する乗員の腿裏部と前記座面部における前記着座部分の前端部分との間の隙間、乗員の背部と前記背もたれ部における前記着座部分の上端部分との間の隙間、乗員の臀部と前記座面部における前記着座部分の後端部分及び前記背もたれ部における前記着座部分の下端部分との間の隙間、或いは、乗員の腰部と前記背もたれ部における前記着座部分の下端からやや上方部分との間の隙間とすることができる。
この発明により、前記自動車用シートのホールド性を損なうことなく、乗員の疲労を軽減できる。
詳しくは、前記クッションパッドを、前記自動車用シートの前記座面部及び前記背もたれ面部における前記着座部分に前記隙間を埋める態様で配置すると共に、前記クッションパッド被覆部分で前記クッションパッドを覆うように、前記カバー本体を、前記自動車用シートに装着することで、前記着座部分と乗員との間に生じる前記隙間を埋めることができる。
これにより、ホールド性に影響を与えることなく、前記着座部分において前記隙間に対応する部分に設置した前記クッションパッドで、乗員の身体の突出部である臀部及び肩甲骨部に集中していた前記座面部及び前記背もたれ面部からの圧力を、前記クッションパッドを通じて乗員の身体の非突出部である腿裏部、背部等に分散させることができる。したがって、前記自動車用シートのホールド性を損なうことなく、乗員の疲労を軽減することができる。
この発明の態様として、前記クッションパッドに、前記着座部分において前記隙間に対応する部分と略同一形状の設置面を備え、前記クッションパッド被覆部分を、前記着座部分において前記隙間に対応する部分に、前記設置面を接触させて配置した状態における前記クッションパッドの外表面と略同一形状で形成することができる。
この発明により、前記クッションパッドを、前記着座部分において前記隙間に対応する部分に前記設置面を接触させて配置し、前記クッションパッド被覆部分で前記クッションパッドを覆うように、前記カバー本体を、前記自動車用シートに装着することで、前記クッションパッド及び前記カバー本体に無理な力の加わらない状態で、かつ、前記クッションパッドと、前記クッションパッド被覆部分及び前記着座部分において前記隙間に対応する部分との間に余分な空間が生じず、前記クッションパッドの位置がずれることがない安定した状態で、前記シートカバーを装着することができる。したがって、前記シートカバーの耐久性、及び、乗員の快適性を向上することができる。
また、この発明の態様として、前記クッションパッドと、前記クッションパッド被覆部分とを固定する固定手段を備えることができる。
上記固定手段は、例えば、前記クッションパッドにおける前記クッションパッド被覆部分を介して乗員と当接する当接面、及び、前記クッションパッド被覆部分の裏面に接着してこれらを固定する両面テープで構成することができる。
また、前記クッションパッドの前記当接面、及び、前記クッションパッド被覆部分の裏面に係着面と反対側の面を、各々、接着又は縫着し、該係着面同士を係着してこれらを固定する雌雄一対の面ファスナ等で構成することもできる。
この発明により、前記クッションパッドと、前記カバー本体の前記クッションパッド被覆部分とを前記固定手段で固定することで、例えば、乗員の乗り降りの際や着座姿勢を変える際に、前記クッションパッドと前記クッションパッド被覆部分とが互いにずれることを防止できる。したがって、乗員の快適性を向上することができる。
また、前記自動車用シートの前記座面部又は前記背もたれ面部に直接、接着又は加工を施す必要のある固定手段を用いることなく、前記自動車用シートの元の状態を維持したまま、前記クッションパッドを前記自動車用シートに対して安定して設置することができる。したがって、前記シートカバーを取り外した際、前記自動車用シートに前記シートカバーの装着痕が残ることを回避できる。
また、この発明の態様として、前記カバー本体の着座部分の側方において前記自動車用シートの膨出部分と対応する部分に、前記着座部分に対して膨出している膨出部分を備えることができる。
この発明により、前記シートカバーを前記自動車用シートに装着することで、装着後の前記カバー本体の前記着座部分と前記膨出部分の高低差を、非装着状態の前記自動車用シートの着座部分と膨出部分の高低差に比べて大きくすることができる。したがって、前記自動車用シートのホールド性を向上すると共に、乗員の疲労を軽減できる。
また、この発明の態様として、前記クッションパッドを、前記座面部に設置した状態における前後方向の中央部、又は、前記背もたれ面部に設置した状態における上下方向の中央部から端部に向かうにつれて厚みが薄くなると共に、前記端部における左右方向に対して垂直な断面を楔形状に形成することができる。
この発明により、前記クッションパッドにおける前記クッションパッド被覆部分を介して乗員と当接する当接面と、前記自動車用シートの着座部分とが滑らかにつながり、段差が生じない。
これにより、前記クッションパッドの前記当接面と、前記自動車用シートの座面部又は背もたれ面部との境界部分から乗員が特に強い圧力を受けることがない。したがって、乗員の疲労をより軽減することができる。
この発明により、自動車用シートのホールド性を損なうことなく、乗員の疲労を軽減できるシートカバーを提供することができる。
シートカバーを純正シートに装着した状態の斜視図。 シートカバーを装着した純正シートに着座した状態の断面図。 座部シートカバーの正面図。 座部シートカバーの背面図。 座部シートカバーの右側面図。 座部シートカバーの平面図。 座部シートカバーの底面図。 座部シートカバーの斜視図。 図5におけるA−A断面図。 図6におけるB−B断面図。 純正シート座面部に設置するクッションパッドの説明図。 背もたれ部シートカバーの正面図。 背もたれ部シートカバーの背面図。 背もたれ部シートカバーの右側面図。 背もたれ部シートカバーの平面図。 背もたれ部シートカバーの底面図。 背もたれ部シートカバーの斜視図。 図11におけるC−C断面図。 図13におけるD−D断面図。 純正シート背もたれ面部に設置するクッションパッドの説明図。 純正シートの斜視図。 純正シートに着座した状態の断面図。 他の実施形態のシートカバーを純正シートに装着した状態の斜視図。 他の実施形態の座部シートカバーの断面図。 他の実施形態の背もたれ部シートカバーの断面図。
自動車の純正シート500に装着する本発明のシートカバー1を以下図面と共に説明する。
図1は、シートカバー1を純正シート500に装着した状態の斜視図を示し、図2は、シートカバー1を装着した純正シート500に、乗員200が着座した状態の断面図を示している。
また、図21は、純正シート500の斜視図を示し、図22は、純正シート500に乗員200が着座した状態の断面図を示している。
自動車の純正シート500に装着する本発明のシートカバー1は、図1及び図2に示すように、純正シート500の座部510に装着する座部シートカバー10と、純正シート500の背もたれ部550に装着する背もたれ部シートカバー100とで構成している。
シートカバー1を装着する純正シート500は、図21及び図22に示すように、座部510、背もたれ部550、リクライニング機構580及びヘッドレスト590で構成している。
座部510は、平面視略正方形で上下方向Zに厚みを有する形状であり、その表面を純正シート座面部520、純正シート正面部530及び純正シート側面部540とで構成している。
さらに、純正シート座面部520は、左右方向Xの中央に位置し、乗員200が着座する純正シート着座部分521と、該純正シート着座部分521の側方に設けられ、該純正シート着座部分521に対して上方に膨出している純正シート膨出部分522とで構成している。
また、背もたれ部550は、正面視略長方形で前後方向Yに厚みを有する形状であり、その表面を純正シート背もたれ面部560、純正シート平面部570、純正シート側面部571及び純正シート背面部572とで構成している。
なお、図1及び図21では、リクライニング機構580を概略化して示している。
さらに、純正シート背もたれ面部560は、上述の純正シート座面部520と同様、左右方向Xの中央に位置し、乗員200が着座する純正シート着座部分561と、該純正シート着座部分561の側方に設けられ、該純正シート着座部分561に対して前方に膨出している純正シート膨出部分562とで構成している。
上述の自動車の純正シート500の座部510に装着する座部シートカバー10を以下図1及び図2、図3乃至図10、図11、図21及び図22と共に説明する。
図3乃至図8は、各々、純正シート500の座部510に装着する座部シートカバー10の正面図、背面図、右側面図、平面図、底面図及び斜視図を示している。なお、左側面図は、右側面図と対称にあらわれるため省略する。さらに、図9及び図10は、各々、図5におけるA−A断面図、及び、図6におけるB−B断面図を示している。
また、図11は、純正シート座面部520に設置する、座部シートカバー10のクッションパッド20の説明図を示している。詳しくは、図11(a)は、クッションパッド20を平面側から見た斜視図を示し、図11(b)は、クッションパッド20を底面側から見た斜視図を示している。
上述の純正シート500の座部510に装着する座部シートカバー10は、例えば図7に示すように、クッションパッド20と、座部カバー本体30と、カバー装着手段40とで構成している。
クッションパッド20は、ウレタン製であり、適度な反発力及び変形性を有し、図21に示す純正シート着座部分521における前端部分521fの左右方向Xの幅と同程度かそれよりも狭く、着座した乗員200の両腿の幅よりも広い幅に形成している。
また、クッションパッド20は、例えば図2及び図22に示すように、純正シート着座部分521における前端部分521fと、純正シート500に着座した乗員200の腿裏部230との間の隙間S1を埋める適宜の前後方向Yの長さ、及び、上下方向Zの厚みを有するように形成している。
詳しくは、クッションパッド20は、例えば図11に示すように、純正シート着座部分521における前端部分521fと略同一形状で、該前端部分521fに接触する設置面22を下面に形成している。
さらに、クッションパッド20は、前後方向Yにおける中央部23から前方の端部24及び後方の端部25に向かうにつれて、上下方向Zの厚みが徐々に薄くなるように、かつ、左右方向Xに一様に形成すると共に、前方の端部24及び後方の端部25の左右方向Xに対して垂直な断面を楔形状に形成する。なお、左右方向Xの端部に向かって上下方向Zの厚みが薄くなるように形成してもよい。
クッションパッド20の上面は、後述する座部カバー本体30を介して、着座した乗員200の腿裏部230が当接する当接面21となる。
座部カバー本体30は、合成皮革とウレタンシートを貼り合せて構成し、柔軟な変形性を有すると共にコシを有している。なお、合成皮革のみで構成してもよい。
また、座部カバー本体30は、図3乃至図10に示すように、適宜の縫製により、図20に示す純正シート500の座部510の表面形状と略一致すると共に、純正シート座面部520、純正シート正面部530及び純正シート側面部531を覆う形状に形成している。
詳しくは、座部カバー本体30は、例えば図17に示すように、座面部31と、純正シート500に装着した状態で該座面部31の端から下方に延びる正面部37及び側面部38とで構成している。
座面部31は、左右方向Xの中央部分に位置し、乗員500が着座する着座部分32と、該着座部分32の側方における純正シート膨出部分522に対応する部分に位置し、着座部分32に対して上方に膨出する膨出部分33とで構成している。
さらに、座部カバー本体30の着座部分32は、その前端部分32fに、クッションパッド20を被覆するクッションパッド被覆部分34を備えている。該クッションパッド被覆部分34は、純正シート500の着座部分521の前端部分521fに、設置面22を接触させてクッションパッド20を配置した状態における該クッションパッド20の当接面21及び側面26で構成する表面の形状と略一致する形状に形成している。
また、座部カバー本体30の膨出部分33は、例えば図9に示すように、該膨出部分33の形状を保持するクッション材35を、座部カバー本体30の表生地と裏生地の間に挟んで、表生地と裏生地とを縫製することで、座部カバー本体30の裏面側に備えている。
クッションパッド20の当接面21には、図11(a)に示すように、該当接面21と、座部カバー本体30のクッションパッド被覆部分34の裏面とを接着して固定する両面テープ50を備えている。
カバー装着手段40は、例えば図7に示すように、係着部41と、巾着部45とで構成している。係着部41は、座部カバー本体30の着座部分32の後端から後方に延設し、該係着部41の裏面に雄型面ファスナ42を縫着して備えている。また、巾着部45は、座部カバー本体30の正面部37及び側面部38の下端の周縁に沿って形成した紐47を通すための紐通し46と、該紐通し46に通した紐47とで構成している。
上述の座部シートカバー10は、例えば、以下に説明する方法により、図21及び図22に示すように、純正シート500の座部510に装着する。
すなわち、先ず、クッションパッド20の当接面21と、クッションパッド被覆部分34の裏面とを両面テープ50で接着して固定すると共に、クッションパッド20をクッションパッド被覆部分34で覆う。
そして、クッションパッド20の設置面22を、純正シート着座部分521の前端部分521fに接触させて設置し、純正シート座面部520、純正シート正面部530及び純正シート側面部531を覆う。
最後に、係着部41の雄型面ファスナ42を純正シート500の座部510の後端部分に係着すると共に、純正シート500の座部510の底面において巾着部45の紐47を縛ることで、座部シートカバー10を純正シート500の座部510に装着する。
次に、自動車の純正シート500の背もたれ部550に装着する背もたれ部シートカバー100を以下図1及び図2、図12乃至図19、図20、図21及び図22と共に説明する。
図12乃至図17は、各々、純正シート500の背もたれ部550に装着する背もたれ部シートカバー100の正面図、背面図、右側面図、平面図、底面図及び斜視図を示している。なお、左側面図は、右側面図と対称にあらわれるため省略する。さらに、図18及び図19は、各々、図12におけるC−C断面図、及び、図14におけるD−D断面図を示している。
また、図20は、純正シート背もたれ面部560に設置する、背もたれ部シートカバー100のクッションパッド200の説明図を示している。詳しくは、図20(a)は、クッションパッド120を平面側から見た斜視図を示し、図20(b)は、クッションパッド120を底面側から見た斜視図を示している。
純正シート500の背もたれ部550に装着する背もたれ部シートカバー100は、上述の座部シートカバー10と同様、例えば図18に示すように、クッションパッド120と、背もたれ部カバー本体130と、カバー装着手段140とで構成している。
クッションパッド120は、ウレタン製であり、適度な反発力と変形性を有し、図21に示す純正シート着座部分561における上端部分561uの左右方向Xの幅と同程度かそれよりも狭く、着座した乗員200の背部240を十分に支えることが可能な幅に形成している。
また、クッションパッド120は、例えば図2及び図22に示すように、純正シート着座部分561における上端部分561uと、該純正シート500に着座した乗員200の背部240との間の隙間S2を埋める適宜の前後方向Yの長さ、及び、上下方向Zの厚みを有するように形成している。
詳しくは、クッションパッド120は、純正シート着座部分561における上端部分561uと略同一形状で、該上端部分561uと接触する設置面122を底面に形成している。
さらに、クッションパッド120は、前後方向Yにおける中央部123から前方の端部124及び後方の端部125に向かうにつれて、前後方向Yの厚みが徐々に薄くなるように、かつ、左右方向Xに一様に形成し、前方の端部124及び後方の端部125の左右方向Xに対して垂直な断面を楔形状に形成する。なお、左右方向Xの端部に向かって厚みが薄くなるように形成してもよい。
クッションパッド120の平面は、後述する背もたれ部カバー本体130を介して、着座した乗員200の背部240が当接する当接面121となる。
背もたれ部カバー本体130は、合成皮革とウレタンシートを貼り合わせて構成し、柔軟な変形性を有すると共にコシを有している。なお、合成皮革のみで構成してもよい。
また、背もたれ部カバー本体130は、図12乃至図19に示すように、適宜の縫製により、図21に示す純正シート500の背もたれ部550の表面形状と略一致すると共に、純正シート背もたれ面部560、純正シート平面部570、純正シート側面部571及び純正シート背面部572を覆う形状に形成している。
詳しくは、背もたれ部カバー本体130は、例えば図15に示すように、背もたれ面部131と、純正シート500に装着した状態で背もたれ面部131の端から後方に延びる上面部137及び側面部138と、背もたれ面部131と対向し、上面部137及び側面部138とこれらの後端で連接している背面部139とで構成している。
背もたれ面部131は、左右方向Xの中央部分に位置し、乗員200が着座する着座部分132と、該着座部分132の側方における純正シート膨出部分562に対応する部分に位置し、着座部分132に対して前方に膨出する膨出部分133とで構成している。
さらに、背もたれ部カバー本体130の着座部分132は、その上端部分132uに、クッションパッド120を被覆するクッションパッド被覆部分134を有する。該クッションパッド被覆部分134は、純正シート着座部分561の上端部分561uに、設置面122を接触させてクッションパッド120を配置した状態における該クッションパッド120の当接面121及び側面126で構成する表面形状と略一致する形状に形成している。
また、背もたれ部カバー本体130の膨出部分133は、図19に示すように、膨出部分133の形状を保持するクッション材135を、背もたれ部カバー本体130の表生地と裏生地の間に挟んで、表生地と裏生地とを縫製することで、背もたれ部カバー本体130の裏面側に備えている。
クッションパッド120の当接面121には、図20(a)に示すように、該当接面121と、背もたれ部カバー本体130のクッションパッド被覆部分134の裏面とを接着して固定する両面テープ150を備えている。
カバー装着手段140は、例えば図18に示す、第1係着部141と第2係着部145とで構成する。第1係着部141は、背もたれ部カバー本体130の着座部分132の下端から下方に延設し、該第1係着部141の表面に雌型面ファスナ142を縫着して備える。また、第2係着部145は、背もたれ部カバー本体130の背面部139の下端から下方に延設し、裏面に雄型面ファスナ146を縫着して備えている。
上述の背もたれ部シートカバー100は、純正シート500の座部510に装着する座部シートカバー10と同様の方法により、図1及び図2に示すように、純正シート500の背もたれ部550に装着する。
上述の純正シート500に装着するシートカバー1の構成により、以下に述べる作用効果を奏する。
純正シート500のホールド性を損なうことなく、乗員200の疲労を軽減できる。
詳しくは、クッションパッド20,120を、純正シート座面部520及び純正シート背もたれ面部560における純正シート着座部分521,561に、隙間S1,S2を埋める態様で配置すると共に、クッションパッド被覆部34,134でクッションパッド20,120を覆うように、座部カバー本体30及び背もたれ部カバー本体130を、純正シート500に装着することで、純正シート着座部分521,561と乗員200との間に生じる隙間S1,S2を埋めることができる。
これにより、ホールド性に影響を与えることなく、純正シート着座部分521,561の隙間S1,S2と対応する部分に設置したクッションパッド20,120で、乗員200の身体の突出部である臀部210及び肩甲骨部220に集中していた純正シート座面部520及び純正シート背もたれ面部560からの圧力を、クッションパッド20,120を通じて乗員200の身体の非突出部である腿裏部230、背部240に分散させることができる。したがって、純正シート500のホールド性を損なうことなく、乗員200の疲労を軽減することができる。
また、クッションパッド20,120と、座部カバー本体30及び背もたれ部カバー本体130に無理な力の加わらない状態で、かつ、クッションパッド20,120と、クッションパッド被覆部34,134との間、及び、前方部分32f、上端部分132uとの間に余分な空間が生じず、クッションパッド20,120の位置がずれることがない安定した状態で、シートカバー1を装着できる。したがって、シートカバー1の耐久性、及び、乗員200の快適性を向上することができる。
また、クッションパッド20,120と、座部カバー本体30及び背もたれ部カバー本体130のクッションパッド被覆部分34,134とを両面テープ50,150で固定することで、例えば、乗員200の乗り降りの際や着座姿勢を変える際に、クッションパッド20,120とクッションパッド被覆部分34,134とが互いにずれることを防止できる。したがって、乗員200の快適性を向上することができる。
また、純正シート座面部520又は純正シート背もたれ面部560に直接、接着又は加工を施す必要のある固定手段を用いることなく、純正シート500の元の状態を維持したまま、クッションパッド20,120を純正シート500に対して安定して設置することができる。したがって、シートカバー1を取り外した際、純正シート500にシートカバー1の装着痕が残ることを回避できる。
また、シートカバー1は、膨出部33,133を備えているため、純正シート500に装着することで、装着後の座部カバー本体30及び背もたれ部カバー本体130の着座部分32,132と、膨出部分33,133との高低差を、非装着状態の純正シート着座部分521,561と、純正シート膨出部分522,562の高低差に比べて大きくすることができる。したがって、ホールド性を向上すると共に、乗員200の疲労を軽減できる。
また、クッションパッド20,120におけるクッションパッド被覆部分34,134を介して乗員200と当接する当接面21,121と、純正シート着座部分521,561とが滑らかにつながり、段差が生じない。
これにより、クッションパッド20,120の当接面21,121と、純正シート着座部分521,561との境界部分から乗員230が特に強い圧力を受けることがない。したがって、乗員200の疲労をより軽減することができる。
さらに、座部カバー本体30及び背もたれ部カバー本体130は、クッションパッド被覆部分34,134でクッションパッド20,120を覆うと共に、純正シート500の座部510及び背もたれ部550を覆う構成であるため、クッションパッド20,120をしっかりと設置することができる。
これにより、例えば、乗員200の乗り降りの際や着座姿勢を変える際に、クッションパッド20,120の位置がずれることを防止できる。したがって、乗員200の快適性をさらに向上することができる。
また、シートカバー1は、上述のように、純正シート500の座部510及び背もたれ部550を座部カバー本体30及び背もたれ部カバー本体130で覆う構成であるため、シートカバー1を純正シート500に装着することによる後付け感を無くすことができる。
なお、上述のシートカバー1のクッションパッド被覆部分34,134及び膨出部分33,133は、図3乃至図10、図12乃至図19に示すように、特徴的な形態を有するため、シートカバー全体の形状において特に機能美として優れた美感を有している。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
自動車用シートは、純正シート500に対応し、
以下同様に、
自動車用シートの座面部は、純正シート座面部520に対応し、
自動車用シートの背もたれ面部は、純正シート背もたれ面部560に対応し、
自動車用シートの着座部分は、純正シート着座部分521,561に対応し、
自動車用シートの膨出部分は、純正シート膨出部分522,562に対応し、
カバー本体は、座部カバー本体30及び背もたれ部カバー本体130に対応し、
固定手段は、両面テープ50,150に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
例えば、図22に示す、乗員200の臀部210と純正シート座面部520における純正シート着座部分521の後端部分、及び、純正シート背もたれ面部560における純正シート着座部分561の下端部分との間の隙間S3を埋めるクッションパッドをシートクッションに備えてもよい。
また、乗員200の腰部250と純正シート背もたれ面部560における純正シート着座部分561の下端からやや上方部分との間の隙間S4を埋めるクッションパッドをシートクッションに備えてもよい。
また、例えば、クッションパッド20,120とクッションパッド被覆部分34,134とを固定する固定手段として、上述の両面テープ50,150に代えて、クッションパッド20,120の当接面21,121、及び、クッションパッド被覆部分34,134の裏面に係着面と反対側の面を、各々、接着又は縫着し、該係着面同士を係着してこれらを固定する雌雄一対の面ファスナを用いてもよい。
また、例えば、図23乃至図25に示すように、上述の実施形態における図1、図9、図19に示したシートカバー1の膨出部分33,133に比べて、さらに膨出量を増大した膨出部分33’,133’を備えたシートカバー1’であってもよい。なお、図23乃至図25において、図1、図9、図19に示したシートカバー1の構成と同じ構成については、同符号とし、説明を省略する。
詳しくは、シートカバー1’の座部カバー本体30’の膨出部分33’は、図24に示すように、着座部分32の左右方向Xの両側に、着座部分32の端から、対応する座部カバー本体30の端にわたって、断面略半円形状に膨出する形状に形成する。
また、シートカバー1’の座部カバー本体30’の膨出部分33’は、膨出部分33’の形状を保持するクッション材135’を、座部カバー本体30’の表生地と裏生地の間に挟んで、表生地と裏生地を縫製することで、座部カバー本体30’の裏面側に備えている。
同様に、シートカバー1’の背もたれ部カバー本体130’の膨出部分133’は、図25に示すように、着座部分132の左右方向Xの両側に、着座部分132の端から、対応する背もたれ部カバー本体130’の端にわたって、断面略半円形状に膨出する形状に形成する。
また、背もたれ部カバー本体130’の膨出部分133’は、膨出部分133’の形状を保持するクッション材135’を、背もたれ部カバー本体130’の表生地と裏生地の間に挟んで、表生地と裏生地を縫製することで、背もたれ部カバー本体130’の裏面側に備えている。
これにより、シートカバー1’は、上述のシートカバー1におけるクッションパッド20,120、及び、クッションパッド被覆部分34,134による作用効果を奏すると共に、膨出部分33’,133’がシートカバー1の膨出部分33,133より膨出量が大きいため、図21に示すような通常の純正シート500であっても、装着することで、バケットシート並みにホールド性を向上することができる。したがって、乗員200の満足度をさらに向上することができる。
なお、上述の実施形態シートカバー1,1’において、クッションパッド20,120、及び、クッションパッド被覆部分34,134を備えずに、膨出部分33,133,33’,133’のみを備えてもよい。
このような膨出部分33,133,33’,133’のみを備えたシートカバーを、純正シート500に装着することで、純正シート500よりもホールド性を向上することができる。
1,1’…シートカバー
10…座部シートカバー
100…背もたれ部シートカバー
20,120…クッションパッド
22,122…設置面
23,123…中央部
24,25,124,125…端部
30,30’…座部カバー本体
130,130’…背もたれ部カバー本体
31…座面部
131…背もたれ面部
32,132…着座部分
33,33’,133,133’…膨出部分
34,134…クッションパッド被覆部分
40,140…カバー装着手段
50,150…両面テープ
200…乗員
500…純正シート
520…純正シート座面部
560…純正シート背もたれ面部
521,561…純正シート着座部分
522,562…純正シート膨出部分
S1,S2,S3,S4…隙間
X…左右方向
Y…前後方向
Z…上下方向

Claims (5)

  1. 座面部及び背もたれ面部に、乗員が着座する着座部分と、該着座部分の側方に設けられ該着座部分に対して膨出している膨出部分とを有する自動車用シートに装着するシートカバーであって、
    前記着座部分に設置するクッションパッドと、前記自動車用シートを覆うカバー本体と、該カバー本体を前記自動車用シートに装着するカバー装着手段とで構成し、
    前記クッションパッドを、前記着座部分と着座する乗員との間の隙間を埋める形状に形成し、
    前記カバー本体に、前記着座部分において前記隙間に対応する部分に配置した前記クッションパッドを被覆するクッションパッド被覆部分を備えた
    シートカバー。
  2. 前記クッションパッドに、前記着座部分において前記隙間に対応する部分と略同一形状の設置面を備え、
    前記クッションパッド被覆部分を、
    前記着座部分において前記隙間に対応する部分に、前記設置面を接触させて配置した状態における前記クッションパッドの外表面と略同一形状で形成した
    請求項1に記載のシートカバー。
  3. 前記クッションパッドと、前記クッションパッド被覆部分とを固定する固定手段を備えた
    請求項1又は2に記載のシートカバー。
  4. 前記カバー本体の着座部分の側方において前記自動車用シートの膨出部分と対応する部分に、前記着座部分に対して膨出している膨出部分を備えた
    請求項1から3のいずれかに記載のシートカバー。
  5. 前記クッションパッドを、
    前記座面部に設置した状態における前後方向の中央部、又は、前記背もたれ面部に設置した状態における上下方向の中央部から端部に向かうにつれて厚みが薄くなると共に、前記端部における左右方向に対して垂直な断面を楔形状に形成した
    請求項1から4のいずれかに記載のシートカバー。
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