JP2012236008A - 塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧料(特にアイライナー)や筆記具の塗布具において、塗布具自体に液を保持でき、かつ十分な塗布距離を安定した吐出量で塗布できる塗布具を提供する。
【解決手段】内溶液を塗布部30へ押出す押出装置を備えた塗布具であって、前記塗布部30は、略円錐状に形成された円錐部31を有し、該円錐部31の同心円上に薄板円盤部32a、32b…32iを複数枚設置され、該薄板円盤部32a、32b…32iが塗布先端から後方にむけて、外径が円錐状に設けられると共に、薄板円盤部32a、32b…32iの略中心部は、略円錐又は略円筒で連結され、塗布部前後方向に複数の溝33が設けられており、前記略円錐又は略円筒には内部に流路と連通する液流通路34が設けられ、かつ、略円錐又は略円筒の外側には前記液流通路34と前記溝33とを連通するスリットが設けられていることを特徴とする塗布具。
【選択図】図2

Description

本発明は、筆記具用インクや液体化粧料などの化粧品、文具、日常生活品等に使用される塗布具に関する。
従来より、塗布具として、筆、ペン芯、樹脂成形品で構成されたものが知られている。
これらの塗布具において、液体の吐出機構としては、本体の液貯蔵部より機械的(ノックや繰出)に送り出された液が、液貯蔵部と連通したパイプを通過し、パイプと連通した塗布部に送り込まれ、液が吐出されるものが知られている。また、筆タイプの塗布具では、テーパ状(円錐)に製造された形状を持ち、その先端にて化粧を行なうが、化粧動作がしなやかであり、且つ、力加減により細線・太線を調整できることを特徴とするものである。
しかしながら、前述した塗布具の一つである筆タイプは、加工が安易でないため高価である。また、加工途中で液流路確保のために略中心部に穴を開けることで、筆先先端に円状の空間が発生しやすく、筆先の割れや、まとまりにくさが目立ち、液の追従性も一定でなく、安定性にかけるものである。更に、内溶液に、ラメなどの光輝性材料を含有したものでは、繊維間に詰まり易くなるなどの問題点があり、満足のいく商品でないことが多かった。
そこで、上記問題点等を改良した塗布具としては、例えば、1)液体又は半液体製品を表面に付着させるためのアプリケータであって、a)長手軸線(X)に沿った細長形状をなすとともに自由端を有し、毛管現象により前記アプリケータの内部を充填するように多孔構造を構成する中心コアと、b)毛管現象により前記アプリケータの外部を充填するように前記中心コアの少なくとも前記自由端近傍の全周囲に配されたフロックによるカバーとを備え、前記中心コアが繊維構造から成り、該繊維構造を構成する各繊維は該アプリケータの前記軸線(X)にほぼ沿った方向を向いており、一方、前記フロックによるカバーは、該アプリケータの前記軸線に対してほぼ垂直とされた複数の繊維より成ることを特徴とするアプリケータ(例えば、特許文献1参照)が知られている。
また、2)流動性を有した製品を容器オリフィスの中を通して分配することができるリザーバを有する容器と、ベースおよび外部表面を有する、植毛ブラシ、櫛、スポンジ、パウダーパフ、フロック加工基材または雌鹿の足(doe−foot)を備えることができるアプリケータ先端部と、管腔を画成する変形可能な弾性導管とを備える、流動性を有した製品用の流通型化粧品ディスペンサであって、前記管腔が、変形されていない状態では前記リザーバと前記アプリケータ先端部の間に製品を導くことができるが、変形された状態では製品を導くことが妨げられ、前記変形可能な導管が、前記管腔の基端オリフィス、末端オリフィスを画成する基端、末端を有する流通型化粧品ディスペンサ(例えば、特許文献2参照)や、3)化粧液を収納する液室を設けた軸筒の後部に回転ノブを取り付け、上記回転ノブの回転によって軸筒内を軸方向に摺動するピストンを備えた化粧液押し出し装置を有し、上記液室の前方には、上記軸筒の前部と係合させた塗布体を設け、上記塗布体は上記液室と後部で連通し前部が閉鎖された通路を有すると共に、外周部には放射状に等間隔に張り出した多数の突片を形成し、隣接する上記突片の間には少なくとも1個の吐出孔を上記通路と連通して形成すると共に、上記吐出孔の前後には上記多数の突片を横切るようにした縦溝を形成し、上記多数の突片は前方方向に徐々に縮径させてなるマスカラ等に好適な化粧液の押し出し塗布具(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
しかしながら、上記特許文献1に記載される液体又は半液体製品を表面に付着させるためのアプリケータでは、剛性に乏しく、塗布直後より先端が潰れはじめ、満足しうる細線塗布ができなくなることが多く、また、満足のいく塗布距離が得られないなどの課題がある。
上記特許文献2に記載の流通型化粧品ディスペンサでは、スポンジ、パウダーパフ、フロック加工基材などの部材では、上記筆タイプと同様に、ラメなどの光輝性材料では目詰まりが発生し、内溶液が吐出できなくなるなどの課題がある。
また、上記特許文献3記載のマスカラ等に好適な化粧液の押し出し塗布具では、樹脂成形品から構成される塗布体は剛性が大きすぎて、液粘度の低いものしか適さないものであり、また、肌への塗布に適さないものであるなどの課題がある。
特開平10−94424号公報(特許請求の範囲、図1、図2等) 特表2008−534125号公報(特許請求の範囲、図9等) 実開平5−91510号公報(実湯お新案登録請求の範囲、図3、図4等)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状に鑑み、これを解消しようとするものであり、筆の持つしなやかさと、肌への塗布に好適であり、しかも、描線の細さや自由度、内溶液の保持作用に優れると共に、満足のいく塗布距離を得ることができ、ペン芯と同様に安価に製造することができる塗布具を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来の課題等について、鋭意検討した結果、内溶液を吐出または塗布する機構を備えた塗布部と、内溶液が充填されている貯蔵体と、内溶液を塗布部へ押出す機構を備えた押出装置とを備え、前記塗布部と貯蔵体には連通された流路が設けられ、前記貯蔵体内の内溶液を押出装置より押出すことで内溶液は塗布部と貯蔵部に連通された流路をとおり塗布部より吐出される塗布具であって、前記塗布部を、特定形状、構造等とするにより、上記目的の塗布具が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(8)に存する。
(1) 内溶液を吐出または塗布する機構を備えた塗布部と、内溶液が充填されている貯蔵体と、内溶液を塗布部へ押出す機構を備えた押出装置とを備え、前記塗布部と貯蔵体には連通された流路が設けられ、前記貯蔵体内の内溶液を押出装置より押出すことで内溶液は塗布部と貯蔵部に連通された流路をとおり塗布部より吐出される塗布具であって、
前記塗布部は、略円錐状に形成された円錐部を有し、該円錐部の同心円上に薄板円盤部を複数枚設置され、該薄板円盤部が塗布先端から後方にむけて、外径が円錐状に設けられると共に、薄板円盤部の略中心部は、略円錐又は略円筒で連結され、塗布部前後方向に複数の溝が設けられており、前記略円錐又は略円筒には内部に流路と連通する液流通路が設けられ、かつ、略円錐又は略円筒の外側には前記液流通路と前記溝とを連通するスリットが設けられていることを特徴とする塗布具。
(2) 内溶液を吐出または塗布する機構を備えた塗布部と、内溶液が充填されている貯蔵体と、内溶液を塗布部へ押出す機構を備えた押出装置とを備え、前記塗布部と貯蔵体には連通された流路が設けられ、前記貯蔵体内の内溶液を押出装置より押出すことで内溶液は塗布部と貯蔵部に連通された流路をとおり塗布部より吐出される塗布具であって、
前記塗布部は、略円錐状に形成された円錐部を有し、前記略円錐又は略円筒には内部に流路と連通する液流通路が設けられ、かつ、略円錐又は略円筒の外側には前記液流通路と連通するスリットが設けられていることを特徴とする塗布具。
(3) 前記塗布部の表面には、静電植毛処理がなされていることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の塗布具。
(4) 前記塗布部が、ゴムまたはエラストマーからなるゴム弾性を有する材料であることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の塗布具。
(5) 前記複数の溝は、幅0.1〜1mm、深さ0.05〜2mmの溝が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載の塗布具。
(6) 前記塗布部の表面には、静電植毛処理がなされ、繊維径0.05〜0.7mm、繊維長さ0.05〜1mmの繊維を接着したことを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の塗布具。
(7) 先軸に塗布具を装着したとき、塗布具のスリットが先軸の外側に形成されることを特徴とする(1)〜(6)の何れか一つに記載の塗布具。
(8) 前記スリット1箇所あたりの開口面積は0.5〜2.0mm2であることを特徴とする(1)〜(7)の何れか一つに記載の塗布具。
本発明によれば、筆の持つしなやかさと、肌への塗布に好適であり、しかも、描線の細さや自由度、液体化粧料等の内溶液の保持作用に優れると共に、従来に較べ満足のいく塗布距離とすることができると共に、ペン芯同様に安価に製造することができる塗布具が提供される。
また、塗布部をゴムまたはエラストマーなどのゴム弾性を有する材料で構成することで、塗布動作に適度なコシを与えることができる。
更に、塗布部に静電植毛処理を施すことで、内溶液の追従性を大幅に向上することができると共に、更に満足しうる塗布が得られるものとなる。
本発明の第1の実施形態に係る塗布具の全体断面の説明図である。 図1の塗布具における塗布部の説明図であって、(a)は正面図、(b)は前方視の斜視図、(c)は後方視の斜視図である。 図1の塗布具における塗布部の説明図であって、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は部分断面図、(d)は全体断面図、(e)は右側面図である。 図1の塗布具における塗布部の線断面図を説明する説明図であって、(a)は正面図、(b)はI−I線断面図、(c)はII−II線断面図、(d)はIII−III線断面図、(e)はIV−IV線断面図である。 図1の塗布具における塗布部に静電植毛処理を施した説明図であって、(a)は断面態様で示す図面、(b)は正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る塗布具の塗布部の説明図であって、(a)が左側面図、(b)が斜視図、(c)が平面図、(d)が右側面図、(e)が断面図である。 図6の塗布具における塗布部に静電植毛処理を施した説明図であって、(a)は正面図、(b)は断面態様で示す図面である。 本発明の塗布具の液押圧機構となる押出装置を他の実施形態とした場合の塗布具の全体断面の説明図である。 本発明の塗布具のシール部を他の実施形態とした場合のシール部の全体断面の説明図である。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら、詳述する。
本発明の第1の実施形態に係る塗布具は、液押圧機構となる押出装置が回転式繰出タイプとなる塗布具であり、図1に示すように、内溶液(本実施形態では、「液体化粧料」、以下同様)を吐出または塗布する機構を備えた塗布部30と、内溶液が充填されている貯蔵体11と、内溶液を塗布部30へ押出す機構を備えた押出装置10とを備え、前記塗布部30と貯蔵体11には連通された流路21が設けられており、前記貯蔵体11内の内溶液を押出装置10より押出すことで内溶液は塗布部30と貯蔵部11に連通された流路21をとおり塗布部30より吐出されるものである。
押出装置10は、軸本体12後端部に配設された繰り出し部材13を軸本体12に対して周方向に相対回転させることにより容器(貯留体)11内の内溶液を繰り出すことにより塗布部30に供給される構成となっている。
この塗布具の押出装置10は、軸本体12の後端に回転可能に嵌合された繰り出し部材13と、使用者による繰り出し部材13の回転の力をネジ棒14に伝える駆動筒15と、軸本体12に固定してネジ棒14が螺合するネジ体16と、先端にピストン体17が回転可能に係合したネジ棒14と、軸本体12の貯留体11内を摺動するピストン体17とを有する。前記駆動筒15を介して繰り出し部材13の回転をネジ棒14に伝え、該ネジ棒14の回転によってナット状のネジ体16の雌ネジを介して該ネジ棒14及びピストン体17が前進して貯留体11内から前記内溶液を塗布部30へ繰出す構造になっている。
繰り出し部材13は、図1に示すように、後端に天冠13aが嵌入することによって閉じられた筒状を呈する操作部が軸本体12後端部に回動可能に嵌め込まれかつ露出しているものである。駆動筒15が繰り出し部材13内に嵌入して回転方向に固定されており、この駆動筒15内に回転方向固定かつ軸方向への相対移動可能(ネジ体は動かない)にネジ体16が装着されている。13bは、スプリング部材であり、回転体となる繰り出し部材13を後方に付勢するものである(図1の矢印10の下にあるカム体と呼ばれるものを前方付勢するものである)。
この塗布具において、軸本体12の前端部12aには、シール部18、継手部材19、先軸20、塗布部30が嵌入により取り付けられる。軸本体12の貯留体11には、内溶液が収容され、その貯留体11から繰出された内溶液は継手部材19内の流路21をとおり塗布部30に吐出されて塗布可能になる。また、使用後にキャップ40を塗布部30及び先軸20を覆うように先軸20に装着(嵌着)できるよう形成されている。
また、図1において、図示符号22は、貯留部11内の塗布液を往復動によって攪拌する攪拌ボールである。また、41はキャップ40内のインナーキャップ、42はインナーキャップ後方付勢用のスプリングである。
更に、図示符号23は、未使用時における塗布部30に向かう塗布液の流通路を閉鎖する位置にシール部18、継手部材19、先軸20、塗布部30を位置させるため、前記先軸20後端と軸本体12前端部12aの段状箇所前面との間にリング状部が装着されたストッパーである。このストッパー23は、リング状部の一部が切り離され、その切り離された箇所の反対側に摘み片が一体形成され、摘み片を引くことによって、リング状部が切り離し箇所から拡径して前記先軸20後端と軸本体12の前端部12aとの間から取り外せるものになっている。
図1に示すように、未使用時では図示されないシールボールがシールボール受け部となるシール部18の内径部に嵌入して密封しており塗布部30側に内溶液が流れ込まないようになっている。一方、使用時は、ユーザーがストッパー23を軸本体12から引き抜き、先軸20を後端側に押し込むことにより、継手部材19の後端細径部が図示されないシールボールに突き当たってシールボールがシール部18の内径部から外されて前記貯留体11内に入り込み、当該貯留体11内の内溶液が継手部材19の内径部から塗布部30の液流路34内に流入して、塗布部30にその内部から供給されて、対象部に塗布可能になる。
本発明の塗布具における塗布部30は、図2〜図4に示すように、全体形状が先方から後方にかけて略円錐状となるものであり、前方側に円錐部31を有している。この円錐部31の先端部31aから同心円上に所定間隔で、薄板円盤部32a、32b…32iを複数枚設置(本実施形態では9枚の薄板円盤部が一体に設置)され、図2(a)〜(c)に示すように、該薄板円盤部32a、32b…32iが塗布先端となる先端部31aから後方にむけて、外径が円錐状となっている。
前記薄板円盤部32a、32b…32iは、内溶液を薄板円盤部32a、32b…32iの間で好適に保持できるように、好ましくは、薄板円盤部の幅は0.2〜0.4mm、先端部31aと薄板円盤部と薄板円盤部の間隔は0.2〜0.4mmで設置することが望ましい。
この薄板円盤部32a、32b…32iの略中心部は、略円錐(又は略円筒)で連結されている。また、塗布具30の薄板円盤部32a、32b…32i及びその先端部31aの外周側の前後方向には、図2〜図4に示すように、内溶液を先端に追従させるために、複数の凹状の溝33が〔本実施形態では所定間隔(90°)ごとに四つ〕設けられており、更に、前記塗布部内部となる略円錐部31内には継手部材19内の流路21と連通する液流通路34が設けられており、先端側に向かうほど円錐部と相似して先細りとなっている。また、略円錐(又は略円筒)の外側には、図3及び図4に示すように、前記液流通路34と前記4つの溝33とを連通するスリット(孔)35が設けられている。
前記溝33は、好ましくは、好適な吐出量、塗布量となるように、幅0.1〜1mm、深さ0.05〜2mm、長さ1〜5mmの溝とすることが望ましい。また、前記液流通路34と溝33とを連通するスリット(孔)35の幅は、溝33の幅、長さは、幅及び長さの同等以下とすることが望ましいが、特にスリット35の1箇所あたりの開口部の面積は0.5〜2.0mmが好ましい。
本実施形態における塗布部30の外径、並びに液流通路34の内径は、塗布対象、内溶液の種類等により変動するものであり、アイメイクアップなどの化粧用とする場合には、塗布部30における円錐部の最大外径Sを4〜6mm、先端部の外径S1を0.2〜2mm、塗布部の長さTを5〜10mm、円錐部31の長さT1を3〜10mm、液流通路34内径を0.8〜3mmとすることが好ましい。
このように構成される塗布部30は、ゴム、プラスチック、またはエラストマーなどの材料を用いて一体成形することができ、筆の持つしなやかさと、肌への塗布に好適であり、しかも、描線の細さや自由度の変更が容易であり、更に、塗布動作に適度なコシを与える点から、例えば、シリコーン系、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系などのゴムまたはエラストマーからなるゴム弾性を有する材料で一体成形することが好ましい。この構成の塗布部30は、先軸20内に嵌入され、後方のフランジ部36が先軸20の後方段部20aと継手部材19の先端部19aに挟まれて固着されるものである。
本発明の塗布具の貯留部11内に収容する内溶液としては、塗布具の形態により各種の内溶液を用いることができ、液体化粧料の他、筆記具用のインクなどを用いることができ、その組成等などは特に限定されるものでない。
本実施形態では、内溶液として、少なくとも、カーボンブラックと、水と、皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5質量%と、皮膜形成剤2〜15質量%(固形分換算)と、界面活性剤0.5重量%以下とを含有し、かつ、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜8mPa・sの範囲となる液体化粧料を用いるものである。
用いるカーボンブラックは、色材として用いるものであり、黒色系の液体化粧料の色材として通常使用されているカーボンブラックであれば、特に限定されず、各種のカーボンブラックを用いることができる。
このカーボンブラックの含有量は、液体化粧料全量に対して、1〜20質量%が好ましく、更に好ましくは、5〜15質量%である。
用いる分散剤は、皮膜形成性樹脂からなるものであり、色材であるカーボンブラックの分散性を向上させると共に、皮膜形成の樹脂としても機能するものである。
用いることができる分散剤としては、上記機能を有するものであれば、特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸あるいはこれらのアルキルエステル又は誘導体、酢酸ビニル、ビニルピロリドンの中の1種又は2種以上から選択されるものからなる共重合体や、ベタイン型アルキル酸系両性樹脂などが挙げられ、好ましくは、カーボンブラックの更なる分散性能の点から、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステル又は誘導体中から選ばれる1種と酢酸ビニルとの共重合体、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルの1種以上とオクチルアクリルアミドとの共重合体が望ましく、特に好ましくは、更なる分散性能、皮膜形成能の点から、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステルの1種以上とオクチルアクリルアミドとの共重合体である。
これらの分散剤の含有量は、液体化粧料全量に対して、0.5〜5質量%が好ましく、更に好ましくは、2〜4質量%である。
用いる皮膜形成剤としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらのアルキルエステル又は誘導体、スチレン、酢酸ビニルの中の1種又は2種以上のモノマーから選択されてなる共重合体のエマルジョン樹脂が挙げられる。
なお、上記分散剤も皮膜形成性樹脂からなるものであり、上記分散剤との相違は、可溶性樹脂と、エマルジョン樹脂の点で異なるものであり、エマルジョン樹脂はモノマーを重合溶媒としての水の中で乳化重合させて得られた水懸濁液である。カーボンブラックの分散において、エマルジョン樹脂よりも可溶性樹脂の方が安定したカーボンブラックの分散液が得られている。この点で分別して使用するものである。
皮膜形成剤(エマルジョン樹脂)の含有量は、固形分(樹脂分)換算で液体化粧料全量に対して、2〜15質量が好ましく、更に好ましくは、2〜10質量%とすることが望ましい。
なお、これら皮膜形成剤(エマルジョン樹脂)の安定化に、界面活性剤が使用されることもあるが、これらに配合されている界面活性剤については、本実施形態において固着性に関する影響は少ないので、含有量には、考慮しないものとする。
用いる界面活性剤は、カーボンブラックの分散に関して、分散補助として機能させるものであり、例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系面活性剤、カチオン系界面活性剤が挙げられ、レシチン、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルの他、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸・リン酸塩、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキル硫酸塩、スルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などの1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
これらの界面活性剤の含有量は、液体化粧料全量に対して、0.5質量%以下が好ましく、更に好ましくは、0〜0.3質量%とすることが望ましい。
本実施形態の液体化粧料は、水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等を含む)を溶媒とする。この水の含有量は、上記各成分、後述する任意成分を含有した残部となる。
更に、この液体化粧料には、前記各必須成分等の他に、通常の液体化粧料に用いられる任意成分などを含有せしめることができる。具体的には、防腐剤、酸化防止剤、中和剤、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、美容成分、香料、粘度調整剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜量含有せしめることができる。
また、本実施形態の液体化粧料は、ELD型粘度計による温度25℃、ずり速度3.83S−1での粘度が2〜8mPa・sの範囲とするものであり、特に好ましくは、3mPa・s〜6mPa・sとすることが望ましい。なお、粘度測定条件(後述する実施例等も含む)は、具体的には、トキメック社製、ELD型粘度計標準コーンローター1rpmにおける温度25℃、ずり速度3.83(S−1)で測定した値を意味する。
このように構成される本実施形態の塗布具は、押出装置10にて貯留体11内から押出された内溶液となる液体化粧料等は継手部材19内部の流路21を通過し、塗布部30の液流通路34へ進入し、塗布部30のスリット35から溝33に吐出されるものとなる。
その後、内溶液は毛細管力の働きにより、先端部31a,各薄板円盤部31a,32a、32b…32i間の隙間へ保持されることとなる。これと同時に、保持された内溶液は毛細管力の働きにより、連通した外側面に設置された溝33に進入し、塗布部先端部31aに設けた溝33の先端まで到達する。この結果、先端に到達した内溶液を被塗布面に塗布することで塗布が可能となり、更に塗布し続けることで、薄膜円盤部32a、32b…32i間等に貯蔵された内溶液が毛細管力の働きにより塗布具先端に移動し、一動作にて満足しうる塗布距離を達成することとなる。また、この塗布部は筆の持つしなやかさと、肌への塗布に好適であり、しかも、描線の細さや自由度、液体化粧料等の内溶液の保持作用に優れ、薄膜円盤部32a、32b…32i間等に内溶液を十分に保持できるので、従来に較べ満足のいく塗布距離とすることができると共に、一体成形できるので、ペン芯と同様に安価に製造することができる塗布具が得られるものとなる。
また、塗布部の材料に、上記ゴムやエラストマー等の軟質プラスチック材料を採用することで、塗布時のタワミにて毛細管力を促すこととなる。更に、円錐部31の外径、薄膜円盤部32a、32b…32i間の個数、大きさ、溝の幅、深さ、個数、スリット幅を適宜調整することにより、吐出量、保持する内溶液量、塗布距離、塗布量及びその塗布幅などを好適に調整することができるものとなる。
本発明の塗布具は、上記の作用効果を発揮できるものであり、更に塗布部30表面全体に、図5(a)及び(b)に示すように、静電植毛処理(フロッキー処理)40を施すことが望ましい。
この静電植毛処理は、繊維径0.05〜0.7mm、繊維長さ0.05〜1mmの繊維を接着することが好ましい。繊維材料としては、例えば、ナイロン、レーヨン、アクリル、ポリエステルなどの樹脂製の繊維を用いることができる。
この塗布部30表面全体に、静電植毛処理(フロッキー処理)40を施した塗布部を備えた塗布具では、上述の作用などの他、内溶液物性等により濡れ性の悪い材料においても、塗布部30表面全体に静電植毛処理の毛細管力が働き、更に満足しうる塗布が可能となる。
図6及び図7は、第2の実施形態の塗布部30Aを示したものである。第1の実施形態の塗布部との差異は、先方側の円錐部31Aに薄板円板部が形成されておらず全体の外周面に繊維毛70が静電植毛加工によって形成され、また、外周面から内部の液流通路に向けてスリット35Aが貫通して、塗布部30A先端の円錐部31Aが形成されていることである。また、塗布部30Aの後部が先軸20で覆われているが、円錐部31Aにスリット35Aが先軸20よりも先方外側に形成されている。その他は図1〜図5に示す第1の実施形態の塗布具に用いた塗布部30と同様であり、同様部分に同一の符号を付している。
この第2の実施形態に係る塗布部30Aにおいて、第1の実施形態に係る塗布部30のような薄板円板部が形成されていなくとも、図7に示す塗布部30Aのように繊維毛70が静電植毛加工されている。したがって、塗布部30A表面の繊維毛70に塗布液を効果的に保持できるので円錐部31Aが塗布液で湿潤して塗りやすくなり、十分な塗布液を対象箇所に塗出・塗布することができる。
また円錐部31Aにはスリット35Aが対向方向に2箇所形成されている。このスリット35Aの数は特に指定しないが、径方向に均等に配設していることが望ましい。スリット35Aの1箇所あたりの開口部の面積は0.5〜2.0mmが好ましい。開口部の面積が0.5mmを下回ると十分な塗布液が塗出せず2.0mmを上回ると不必要に塗布液を流出させてしまうので好ましくない。
本発明の塗布具は、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の塗布具は、塗布部30の形状、構造等に特徴を有するものであるので、これ以外の構成については適宜他の形態を採用することができるものである。
例えば、上記実施形態では、塗布具としてリキッドアイライナーおよびリキッドアイシャドの塗布具を例にして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、眉毛にラインを描くアイブロー塗布具、肌、唇にラインを描くことにも適用することができる他、塗布液を筆記具用インクとし、細いラインを描くことができる筆記具としてもよいものである。
また、上記実施形態の塗布具の液押圧機構となる押出装置として、図1に示す、回転式繰出タイプとなる塗布具を用いたが、例えば、図8に示す、ノック式繰出タイプとなる塗布具を用いても良いものである。
図8は、ノック式繰出タイプの塗布具の説明図である。なお、図8中、上記実施形態と同様の箇所には、同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施形態に係るノック式繰出タイプの塗布具は、図8に示すように、軸本体12後端部に配設されたノック部材50を軸方向前方に押圧することにより貯留体11内の内溶液を繰り出すことができるものであって、使用者のノック操作によるノック部材50の押圧の力をカム機構により回転の力に変換するノック機構部60と、軸本体12に固定したネジ体61と、ネジ体61に螺合させたネジ棒62とを有し、そのノック機構部60が変換した回転の力でネジ棒62を回転させることによってネジ体61を介して該ネジ棒62を前進させて前記塗布液を繰出すものである。また、ノック部材50の押圧による力を回転の力に変換するノック機構部60は、第1及び第2のカム面を有する回転体63と、第1の固定カム面を有するネジ体61、第2の固定カム面を有するカム体65とを主な構成要素とするものである。
このノック式繰出タイプの塗布具は、ノック部材50を軸線方向に押圧してノックを開始すると、ノック部材50と回転体63はバネ部材64を圧縮させながら一体的に前方へ移動を開始し、さらにノックを続けると、回転体63が所定方向に回転しながら前方へ移動する。この時、回転体63はノック部材50に対して回転可能に取り付けられているためノック部材50自体は回転しない。このノック時の回転体63の回転に伴い、回転体63と回転方向に規制され軸線方向に移動自由に設けたネジ棒62が回転体63と一体的に回転する。ネジ棒62はネジ体61と螺合していることによりピストン体66と共に前進し貯留体11の内溶液を繰り出すものとなる。この状態からノックを解除する。ネジ体61内部に配設されたバネ部材64が回転体63を押上げることでノックを解除して行くが、この時、回転体63は所定回転方向に回転及び後方へ移動を開始する。さらにノック解除を続けると、バネ部材64の押上げ力で回転体63も回転しながら後退する。この回転時も上記の通りネジ棒62を回転させピストン体66と共に前進し、塗布液を繰り出すものとなる。上記のノック動作を繰り返すことにより、軸線方向のノック動作及び解除動作が回転の力に変換され、ネジ棒62を回転させ、ピストン体66を押し出すことで内液を定量的に繰出すことが可能となる。
更に、図1及び図8の各実施形態の塗布具において、継手部材19を密封するのに、シールボール受け部となるシール部18に図示されないシールボールを使用して行ったが、例えば、図9に示すように、内部に密封部材となる環状薄膜18aをシール部18に一体的に設けてシールボールの代わりにすることができる。
この形態では、未使用時では環状薄膜18aがシール部18の内部に液流路21を密封しており、塗布体30側に塗布液が流れ込まないようになっている。一方、使用時は、上記実施形態と同様に、ユーザーがストッパー23を軸本体12から引き抜き、先軸20を後端側に押し込むことにより、継手部材19の後端細径部が環状薄膜18aに突き当たって環状薄膜18aの外周状に形成した切り欠き溝(断面V字溝)18bにより環状薄膜18aがシールボール受け部18の内径部から一部外れて、当該貯留部11内の塗布液が継手部材19の内径部から塗布体30の液流路34内に流入して、塗布部30にその内部から供給されて、上記実施形態の態様で対象部に塗布可能になるものである。
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
(実施例1)
下記図2〜図4に準拠、下記大きさ等となる塗布部を用いて、図1に準拠する塗布具を作製した。
(塗布部の構成)
円錐部の最大外径S:φ2.7mm、先端部の外径S1:φ0.4mm、塗布部の長さT:17mm、円錐部31の長さT1:6.7mm、液流通路内径:φ1mm、溝の幅0.3mm、深さ0.3mm、長さ6.2mm、スリット:幅0.2mm、長さ4mm、薄板円盤部:厚さ0.3mm、間隔0.3mm、枚数9枚となる塗布部をスチレン系エラストマー(リケンテクノス社製、商品名「アクティマー」)を用いて射出成形用金型にて一体成形により作製した。
内溶液として、下記表1に示す組成例1〜7の各液体化粧料1.4mlを塗布具に充填した。
Figure 2012236008
得られた塗布具を用いて、繰出操作により、内溶液となる液体化粧料(組成例1〜7の各液体化粧料)を押し出したところ、液体化粧料は溝から吐出し、毛細管力により薄板円盤部間に保持されると同時に、保持された内溶液は毛細管力の働きにより、連通した外側面に設置された溝の先端まで到達した。この先端に到達した内溶液を被塗布面となる目元に塗布したところ、筆の持つしなやかさと、肌への塗布に好適であり、しかも、描線の細さや自由度に優れ、従来に較べ満足のいく塗布距離を得ることができた。
(実施例2)
上記実施例1で得られた塗布部の表面全体に、繊維径0.3mm、繊維長さ0.8mmのナイロン製の繊維に静電植毛(フロッキー)処理を行った(図5準拠)。塗布具は図8のノック式の塗布具を用いた。
内溶液として、上記表1に示す組成例1〜7の各液体化粧料1.4mlを塗布具に充填した。
得られた静電植毛処理がなされた塗布部を有する塗布具を用いて、ノック操作により、上記組成の液体化粧料(組成例1〜7の各液体化粧料)をノック操作により押し出したところ、液体化粧料は溝から吐出し、毛細管力により薄板円盤部間に保持されると同時に、保持された内溶液は毛細管力の働きにより、連通した外側面に設置された溝の先端まで到達すると同時に、静電植毛処理がなされた繊維にまで内溶液が到達した。この静電植毛処理がなされた先端に到達した内溶液を被塗布面となる目元に塗布したところ、筆の持つしなやかさと、肌への塗布に好適であり、しかも、描線の細さや自由度に優れ、従来に較べ満足のいく塗布距離を得ることができた。
(実施例3)
下記のように図7に準拠、下記大きさ等となる塗布部を用いて、図1に準拠する塗布具を作製した。
(塗布部の構成)
円錐部の最大外径S:φ2.5mm、塗布部の長さT:14.6mm、円錐部の長さT1:9.6mm、液流通路内径:φ1mm、スリット2箇所、スリット開口部面積0.975mmとなる塗布部をスチレン系エラストマー(リケンテクノス社製、商品名「アクティマー」)を用いて射出成形用金型にて一体成形により作製した。
また、塗布部の表面全体に、繊維径0.3mm、繊維長さ0.8mmのナイロン製の繊維に静電植毛(フロッキー)処理を行った。
内溶液として、上記表1に示す組成例1〜7の各液体化粧料1.4mlを塗布具に充填した。
リキッドアイライナー、リキッドアイシャドなどの塗布具に好適に用いることができる。
10 押出装置(液押圧機構)
12 軸本体
13 繰り出し部材
17 ピストン体
18 シール部
19 継手部材
20 先軸
21 流路
30 塗布部(第1の実施形態)
30A 塗布部(第2の実施形態)
31 円錐部(第1の実施形態)
31A 円錐部(第2の実施形態)
32a 薄板円盤部
33 溝
34 液流通路
35 スリット(第1の実施形態)
35A スリット(第2の実施形態)
70 繊維毛

Claims (8)

  1. 内溶液を吐出または塗布する機構を備えた塗布部と、内溶液が充填されている貯蔵体と、内溶液を塗布部へ押出す機構を備えた押出装置とを備え、前記塗布部と貯蔵体には連通された流路が設けられ、前記貯蔵体内の内溶液を押出装置より押出すことで内溶液は塗布部と貯蔵部に連通された流路をとおり塗布部より吐出される塗布具であって、
    前記塗布部は、略円錐状に形成された円錐部を有し、該円錐部の同心円上に薄板円盤部を複数枚設置され、該薄板円盤部が塗布先端から後方にむけて、外径が円錐状に設けられると共に、薄板円盤部の略中心部は、略円錐又は略円筒で連結され、塗布部前後方向に複数の溝が設けられており、前記略円錐又は略円筒には内部に流路と連通する液流通路が設けられ、かつ、略円錐又は略円筒の外側には前記液流通路と前記溝とを連通するスリットが設けられていることを特徴とする塗布具。
  2. 内溶液を吐出または塗布する機構を備えた塗布部と、内溶液が充填されている貯蔵体と、内溶液を塗布部へ押出す機構を備えた押出装置とを備え、前記塗布部と貯蔵体には連通された流路が設けられ、前記貯蔵体内の内溶液を押出装置より押出すことで内溶液は塗布部と貯蔵部に連通された流路をとおり塗布部より吐出される塗布具であって、
    前記塗布部は、略円錐状に形成された円錐部を有し、前記略円錐又は略円筒には内部に流路と連通する液流通路が設けられ、かつ、略円錐又は略円筒の外側には前記液流通路と連通するスリットが設けられていることを特徴とする塗布具。
  3. 前記塗布部の表面には、静電植毛処理がなされていることを特徴とする請求項1又は2記載の塗布具。
  4. 前記塗布具が、ゴムまたはエラストマーからなるゴム弾性を有する材料であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の塗布具。
  5. 前記複数の溝は、幅0.1〜1mm、深さ0.05〜2mmの溝が設けられていることを特徴とする請求項1記載の塗布具。
  6. 前記塗布部の表面には、静電植毛処理がなされ、前記静電植毛処理は、繊維径0.05〜0.7mm、繊維長さ0.05〜1mmの繊維を接着したことを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の塗布具。
  7. 先軸に塗布部を装着したとき、塗布部のスリットが先軸の外側に形成されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の塗布具。
  8. 前記スリット1箇所あたりの開口面積は0.5〜2.0mmであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の塗布具。
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